JP4598323B2 - 切換機構を備えたロッカアーム及びその製造方法 - Google Patents

切換機構を備えたロッカアーム及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、切換ピンによりバルブタイミングを変化させる切換機構を備えたロッカアーム及びその製造方法に関し、特に切換ピンが出入りする穴の部分の応力を低減し、強度を確保しつつ軽量化を図ることができる切換機構を備えたロッカアーム及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、内燃機関の動弁機構におけるバルブの開閉タイミングを内燃機関の機関回転数に応じて変化させる可変バルブタイミング機構として、切換ピンを使用した切換機構が知られている。この切換機構は、特許第2684089号公報や実公平7−17766号公報に見られるように、隣接する駆動ロッカアーム及び補助ロッカアームのそれぞれのロッカアームのガイド穴に切換ピンを油圧により出入りさせて、隣接するロッカアームの連結、非連結を切り換え、これらをそれぞれ独立に揺動させ、若しくは一体に揺動させることができる機構である。そして、隣接する複数のロッカアームのうち、バルブに当接する部分を有するロッカアームの力点側の一端を低速用のカムにより駆動させ、このロッカアームに隣接するロッカアームを高速用のカムにより駆動させ、さらに、所定の機関回転数より高い回転数において、この隣接するロッカアーム同士を切換ピンにより連結することにより、バルブを高速回転用のカムにより駆動するように切り換え、適切な吸・排気効率を図ろうとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記切換機構を備えたロッカアームでは、隣接するロッカアームの連結時に、バルブリターンスプリングの荷重及びバルブ系の慣性重量に抗し、切換ピンによりバルブを開く動作をさせる必要があるため、切換ピンが出入りするガイド穴に非常に大きな荷重がかかる。特に、ガイド穴の開口部付近は、切換ピンからかかる荷重が高く、十分な強度を持たせないと、磨耗、破損を引き起こすおそれがある。
【0004】
このため、ガイド穴の開口部付近の強度を持たせるように、ガイド穴まわりの肉厚を厚くすると、ロッカアームを含むバルブ系の慣性重量が増加し、正確なバルブリフトが得られないという問題があった。また、重量が増加した分、製造コストが上がる原因ともなる。
【0005】
同様の問題は、ロッカアームにアルミニウム合金を使用して軽量化を図ろうとする場合にも生じる。即ち、一般にロッカアームに使用されている鋼材に比べ、アルミニウム合金は、降伏応力、引張強さとも低く、耐磨耗性も低いことから、ガイド穴まわりの肉厚を厚くする等、何らかの対策をとる必要がある。
【0006】
そこで、本願の発明者等はガイド穴をロッカアーム本体に比べて強度が高い部材で構成された別の案内筒で構成し、これをロッカアーム本体と一体にして切替機構を備えたロッカアームを構成することを検討するに及んだ。ここで、別部品で構成した案内筒をロッカアーム本体と一体に形成しようとする場合、案内筒を鋳込み成形により一体にする方法や、ロッカアーム本体に開けた圧入穴に案内筒を圧入により組み付ける方法が考えられる。
【0007】
しかしながら、鋳込み成形によりロッカアーム本体と案内筒を一体に形成しようとする場合、案内筒の抜け止めとして案内筒の外周面に凹凸形状を設けると、ロッカアーム本体の案内筒を取り囲む周囲部分に複雑な凹凸形状ができ、特にこの周囲部分のうち、案内筒の両端付近は、形状の変化が大きいことから応力集中が起こってロッカアーム本体を破損する要因となる。
【0008】
また、案内筒をロッカアーム本体に開けた圧入穴に圧入してロッカアーム本体と案内筒を一体に形成しようとする場合、前記したバルブを駆動する際に圧入穴の開口部の周縁にかかる応力に加えて、圧入による初期応力もかかるため、圧入穴の開口部の周縁の応力を極力小さく抑えることが望まれる。
【0009】
そこで、本発明では、以上のような問題に鑑み、切換ピンによる切換機構を備えるロッカアームにおいて、切換ピンが出入りする穴の部分の応力を低減し、重量を増やすことなく強度を確保したロッカアーム及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するため、本発明の請求項1では、揺動することで内燃機関のバルブを押圧する駆動ロッカアームと、前記内燃機関の回転数に応じて前記駆動ロッカアームの揺動特性を変化させる補助ロッカアームとを含み、前記駆動ロッカアームと前記補助ロッカアームのそれぞれに設けられたガイド穴に摺動可能に設けられた切換ピンを移動させることにより選択的に連結、非連結の状態を切り換える切換機構を備えたロッカアームであって、前記駆動ロッカアーム及び前記補助ロッカアームのロッカアーム本体には、前記ガイド穴を有する案内筒がそれぞれ鋳込み成形により設けられ、前記案内筒の外周面には抜け止めの凹凸形状が形成されるとともに、前記案内筒において前記駆動ロッカアーム又は前記補助ロッカアームに隣接する側の端面から所定範囲にストレート部が形成され、前記所定範囲の、前記切換ピンの中心軸に平行な中心軸方向での長さは、前記凹凸形状において前記中心軸線方向で隣接する凹部同士又は凸部同士の、前記中心軸方向での最大の間隔よりも長いことを特徴とする。
【0011】
このようなロッカアームによれば、案内筒の外周面の凹凸形状により、ロッカアームを補強する案内筒の抜けが防止されるとともに、案内筒の端面から所定範囲の外周面には、凹凸の無いストレート部が形成されているため、案内筒を取り囲むロッカアーム本体の前記端面付近の形状は単純化され、応力集中が防止されるため、ロッカアームの強度を確保することができる。また、応力集中が防止されて応力が低下する分、ロッカアーム本体の肉厚を薄くしたり、軽金属材料等を使用したりするようにすれば、ロッカアームの軽量化を図ることができる。
【0012】
なお、凹凸形状は、案内筒の外周面に凹凸を有する形状であれば、溝、突起、凹部、切り込み等、種々の形状で構成することができる。また、ストレート部とは、前記凹凸形状が無く、断面の外形が一定となった部分をいうものとする。但し、案内筒の外周が微妙にテーパ形状となっていても構わない。なお、所定範囲とは、該所定範囲の、切換ピンの中心軸に平行な中心軸方向(以下、「中心軸方向」という。)での長さ前記凹凸形状において前記中心軸線方向で隣接する凹部同士又は凸部同士の、前記中心軸方向での最大の間隔よりも長いことを条件に、特に長さ等を限定するものではなく、案内筒の端面を始点としてストレート部を設ければ、その長さに関わり無く本発明の効果を得ることができるという意味である。ここで、前記したように凹凸形状が溝または切り込みで構成される場合、中心軸線方向で隣接する凹部同士の間隔は、溝同士、または切り込み同士の間隔であり、凹凸形状が突起で構成される場合、中心軸線方向で隣接する凸部同士の間隔は、突起同士の間隔である。さらに、案内筒の断面の外形は円に限らず、楕円、多角形、星型等でも構わない。
【0017】
また、本発明の請求項では、 請求項1記載の切換機構を備えたロッカアームの製造方法であって、金型のキャビティ内において前記案内筒を前記駆動ロッカアーム及び前記補助ロッカアームの揺動軸に対し一端側に配置し、溶湯を注入する湯口を前記揺動軸に対し他端側に設け、前記湯口に溶湯を注入して前記駆動ロッカアーム及び前記補助ロッカアームを鋳造することを特徴とする。
【0018】
このように、請求項1記載の切換機構を備えたロッカアームを製造する際に、金型に溶湯を注入する湯口を金型のキャビティ内で案内筒が配置された一端側とは反対側の他端側に設けることで、湯口から注入された溶湯が案内筒に阻害されること無く流動し、良好な鋳込み成形を行うことができる。特に、金型のキャビティ内で案内筒から最も遠い位置に湯口を設けるようにすると、よりスムーズに溶湯が流動するので好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は、内燃機関であるエンジンの動弁装置の構造を示す断面図である。
【0020】
初めに、図1に示す内燃機関であるエンジン10について説明する。
図1に示すように、エンジン10の動弁装置1は、シリンダブロック11の上部にシリンダヘッド12が締結固定され、シリンダブロック11とシリンダヘッド12との間で形成された燃料混合気を燃焼させる燃焼室13、燃焼室13に燃料混合気を供給するための吸気弁V1,V2、燃焼後の排気ガスを排出するための排気弁V3,V4、また、吸気弁V1,V2及び排気弁V3,V4をそれぞれ駆動する吸気ロッカアーム3、排気ロッカアーム4、さらに、吸気ロッカアーム3、排気ロッカアーム4を揺動駆動させる1本のカムシャフト2等を含んで構成されている。
【0021】
シリンダブロック11は、シリンダ11aを有し、シリンダ11aにはピストン11bがシリンダ11aに沿って摺動可能に内挿されている。一方、シリンダヘッド12には、燃焼室13に燃料混合気を供給するための吸気ポート12aと、燃焼後の燃焼ガスを燃焼室13から排気するための排気ポート12bとが形成されている。
【0022】
吸気バルブV2は、吸気ポート12aと燃焼室13の境界をなす吸気孔を開閉するための弁である。吸気バルブV2は、弁バネ14により吸気孔18を閉塞する方向に付勢されている。この状態において吸気バルブV2は、吸気孔18に設けられたバルブシート15に当接する。なお、図1には示さない吸気バルブV1は、吸気バルブV2と同様の構成を有し、吸気バルブV2と並列に配設されている。
【0023】
また、排気バルブV4は、排気ポート12bと燃焼室13の境界をなす排気孔19を開閉するための弁である。排気バルブV4は、弁バネ16により排気孔19を閉塞する方向に付勢されている。この状態において排気バルブV4は、排気孔に設けられたバルブシート17に当接する。なお、図1には示さない排気バルブV3は、排気バルブV4と同様の構成を有し、排気バルブV4と平行に配設されている。
【0024】
カムシャフト2は、図示しないクランクシャフトの回転に伴って回転する。カムシャフト2に設けられた低速カム22,高速カム23により吸気ロッカアーム3がリフトされて揺動することで、吸気ロッカアーム3の吸気バルブ側が吸気バルブV1,V2を開閉駆動する。同様に、カムシャフト2に設けられたカム24,25により排気ロッカアーム4がリフトされて揺動することで、排気ロッカアーム4の排気バルブ側が排気バルブV3,V4を開閉駆動する。なお、カムシャフト2はホルダ7に軸支され、ロッカシャフト5,6はホルダ7に固定されている。
【0025】
次に、動弁装置1を構成する吸気ロッカアーム3について図1から図4を参照して詳細に説明する。なお、図2は、本実施形態に係る吸気ロッカアームの分解斜視図であり、図3は、中間駆動ロッカアームの一部断面拡大斜視図であり、図4は吸気ロッカアームの一部断面平面図であり、(a)は非連結の状態、(b)は連結している状態を示す。
【0026】
図2から図4(a)に示すように、吸気ロッカアーム3は、吸気バルブV1に対応して設けられている第一駆動ロッカアーム31と、吸気バルブV2に対応して設けられている第二駆動ロッカアーム41と、これらの中間に位置し、リフト量の大きいカム23(図1参照)により駆動され、高速運転時に第一駆動ロッカアーム31及び第二駆動ロッカアーム41に連結される補助ロッカアームである中間駆動ロッカアーム51とが、隣接してロッカシャフト5に軸支されて構成されている。
【0027】
まず、第一駆動ロッカアーム31について説明する。
図2及び図4(a)に示すように、第一駆動ロッカアーム31は、ロッカアーム本体である細長形状の本体部32がロッカシャフト5を挿通させる貫通穴32aを備え、本体部32の一端側に、タペットねじ33が進退自在に螺入されるバルブ当接部34が形成され、他端側にカム21と互いに転動するローラユニット39が回転可能に固定されている。即ち、第一駆動ロッカアーム31は、貫通穴32aの中心を揺動軸として揺動する。なお、本実施形態において本体部32及びバルブ当接部34は軽金属からなる合金で製造されている。
【0028】
第一駆動ロッカアーム31の本体部32には、バルブ当接部34が形成された一端側に、ガイド穴36を備えた案内筒37が鋳込み成形により固定されている。案内筒37は、そのガイド穴36が、貫通穴32aと平行になるように固定され、吸気バルブV1がリフトしていない状態で後記する中間駆動ロッカアーム51のガイド穴56と同じ軸の位置となるように固定されている。案内筒37のガイド穴36には高炭素鋼等の高強度の材料から製造された有底円筒状の規制ピン38がその底部を中間駆動ロッカアーム51に向けた方向で摺動可能に挿入され、規制ピン38の内部には、リターンスプリング61が内装されることで、規制ピン38を中間駆動ロッカアーム51の方向へ付勢している。
【0029】
本体部32に鋳込まれる案内筒37は、外径が円形状の断面を有し、外径と同心に真円形状のガイド穴36が形成されている。この案内筒37は本体部32に比べて充分に引張強さなどの強度や、硬さなどの耐磨耗性、及び、ヤング率の高い材料から製造されている。案内筒37の外周は、その周に沿って数条の断面矩形の溝37aが形成されて凹凸形状となっていることで、案内筒37は鋳込み成形後に本体部32から抜けるのを防止されている。また、案内筒37の外周のうち、中間駆動ロッカアーム51に隣接する側面32d側の一端から所定範囲には、前記溝37aが形成されず、外径一定のストレート部37bが形成されている。図2,図3,図4に示されるように、前記所定範囲の、中心軸方向での長さは、凹凸形状において中心軸線方向で隣接する溝37a同士の、中心軸方向での最大の間隔よりも長い。その結果、本体部32に形成される挿入穴35は円形の断面を有し、挿入穴35の内周の一部が前記溝37aに入り込むことで、案内筒37の抜け止めとして機能する。なお、挿入穴35の中間駆動ロッカアーム51に当接する側面32dとは反対側の側面32e側は、開放孔35aを残して閉塞されている。
溝37aの数は、抜け止めとしての機能を果たせば、何条あっても良く、一方、ストレート部37bも、挿入穴35の開口部の周縁の応力集中を防ぐことができれば、どこまで形成されていても良い。また、第一駆動ロッカアーム31の側面32e側に相当する案内筒37の外周面の一端からもストレート部を形成させても構わない。
【0030】
次に、第二駆動ロッカアーム41について説明する。
図2及び図4(a)に示すように、第二駆動ロッカアーム41は、ロッカアーム本体である細長形状の本体部42がロッカシャフト5を挿通させる貫通穴42aを備え、本体部42の一端側に、タペットねじ43が進退自在に螺入されるバルブ当接部44が形成され、他端側にカム22と互いに転動するローラユニット49が回転可能に固定されている。即ち、第二駆動ロッカアーム41は、貫通穴42aの中心を揺動軸として揺動する。なお、本実施形態において、本体部42及びバルブ当接部44は軽金属からなる合金で製造されている。
【0031】
第二駆動ロッカアーム41の本体部42には、バルブ当接部34が形成された一端側に、ガイド穴46を備えた案内筒47が鋳込み成形により固定されている。案内筒47は、そのガイド穴46が、貫通穴42aと平行になるように固定され、吸気バルブV2がリフトしていない状態で後記する中間駆動ロッカアーム51のガイド穴56と同じ軸の位置となるように固定されている。案内筒47のガイド穴46には高炭素鋼等の高強度の材料から製造された円柱状の切換ピン48が摺動可能に挿入されている。
【0032】
本体部42に鋳込まれる案内筒47は、外径が円形状の断面を有し、外径と同心に真円形状のガイド穴46が形成されている。この案内筒47は本体部42に比べて充分に強度、耐摩耗性、及び、ヤング率の高い材料から製造されている。案内筒47の外周は、その周に沿って数条の断面矩形の溝47aが形成されて凹凸形状となっていることで、案内筒47は鋳込み成形後に本体部42から抜けるのを防止されている。また、案内筒47の外周のうち、中間駆動ロッカアーム51に面して該中間駆動ロッカアーム51に隣接する側面42e側の一端から所定範囲には、前記溝47aが形成されず、外径一定のストレート部47bが形成されている。図2,図3,図4に示されるように、前記所定範囲の、中心軸方向での長さは、凹凸形状において中心軸線方向で隣接する溝47a同士の、中心軸方向での最大の間隔よりも長い。その結果、本体部42に形成される挿入穴45は円形の断面を有し、挿入穴45の内周の一部が前記溝47aに入り込むことで、案内筒47の抜け止めとして機能する。溝47aの数は、抜け止めとしての機能を果たせば、何条あっても良く、一方、ストレート部47bも、挿入穴35の開口部の周縁の応力集中を防ぐことができれば、どこまで形成されていても良い。また、第二駆動ロッカアーム41の側面42d側に相当する案内筒47の外周面の一端からもストレート部を形成させても構わない。
【0033】
また、図4(a)に示すように、挿入穴45の中間駆動ロッカアーム41に当接する側面42eとは反対側の側面42d側は閉塞され、挿入穴45に切換ピン48が挿入された後に残る底の空間で油圧室63を形成している。油圧室63と貫通穴42aとは連通路62で連通されており、油圧室63には、ロッカシャフト5内の給油路5aから油圧がかけられるようになっている。
【0034】
次に、中間駆動ロッカアーム51について説明する。
図2、図3及び図4(a)に示すように、中間駆動ロッカアーム51は、ロッカアーム本体である細長形状の本体部52がロッカシャフト5を挿通させる貫通穴52aを備え、本体部52の一端側に、貫通したガイド穴56を備えた案内筒57が鋳込み成形により固定され、他端側にカム23と互いに転動するローラユニット59が回転可能に固定されている。即ち、中間駆動ロッカアーム51は、貫通穴52aの中心を揺動軸として揺動する。なお、本実施形態において、本体部52は軽金属からなる合金で製造されている。
【0035】
案内筒57は、そのガイド穴56が、貫通穴52aと平行になるように固定され、吸気バルブV1,V2がリフトしていない状態で、第駆動ロッカアーム31のガイド穴36及び第二駆動ロッカアーム41のガイド穴46と同じ軸の位置になるように固定されている。案内筒57のガイド穴56には高炭素鋼等の高強度の材料から製造された円柱状の切換ピン58が摺動可能に挿入されている。
【0036】
本体部52に鋳込まれる案内筒57は、外径が円形状の断面を有し、外径と同心に真円形状のガイド穴56が第駆動ロッカアーム31側の側面52eから第二駆動ロッカアーム41側の側面52dまで貫通するように形成されている。この案内筒57は本体部52に比べて充分に強度や耐摩耗性、ヤング率の高い材料から製造されている。案内筒57の外周面は、その周に沿って数条の断面矩形の溝57aが形成されて凹凸形状となっていることで、案内筒57は鋳込み成形後に本体部52から抜けるのを防止されている。また、案内筒57の外周のうち、第一駆動ロッカアーム31に隣接する側面52e及び第二駆動ロッカアーム41に隣接する側面52d側の両方の端面から所定範囲には、前記溝57aが形成されず、外形一定のストレート部57bが形成されている。図2,図3,図4に示されるように、前記所定範囲の、中心軸方向での長さは、凹凸形状において中心軸線方向で隣接する溝57a同士の、中心軸方向での最大の間隔よりも長い。その結果、本体部52に形成される挿入穴55は円形の断面を有し、挿入穴55の内周の一部が前記溝57aに入り込むことで、案内筒57の抜け止めとして機能する。
溝57aの範囲は、抜け止めとしての機能を果たせば、何条あっても良く、一方、ストレート部57bも、挿入穴55の開口部の周縁の応力集中を防ぐことができれば、どこまで形成されていても良い。
【0037】
前記のような構成を有する第一駆動ロッカアーム31、第二駆動ロッカアーム41、及び、中間駆動ロッカアーム51は、図4(a)に示すようにロッカシャフト5に互いが接触するように隣り合って組み付けられており、吸気バルブV1,V2を押し下げていない状態において、それぞれのガイド穴36,46,56の開口中心が同一直線上に並んでいる。また、このときの切換ピン48、切換ピン58、及び、規制ピン38は、長手方向の中心軸が同一直線上に配置されている。なお、切換ピン48と切換ピン58の外径、切換ピン58と規制ピン38の外径は、それぞれ同じである。
【0038】
以上のようなロッカアーム3は、金型等の鋳造型のキャビティ内に予め案内筒37,47,57を位置決めしてセットしておき、キャビティ内に軽合金の溶湯を注入することにより製造する。この際、貫通穴32a,42a,52aが形成される位置を基準として一端側に案内筒37,47,57をインサートし、反対の他端側に溶湯を注入する湯口を設けるようにする。具体的には、第一駆動ロッカアーム31、第二駆動ロッカアーム41、及び、中間駆動ロッカアーム51のそれぞれの他端側に湯口を設けるようにすると良い。特に、他端側の先端に湯口を設けるのが望ましい。このようにすることで、溶湯を注入した際に、案内筒37,47,57に溶湯の流れを阻害されることが無く、良好な鋳込み成形を行うことができる。
【0039】
次に、このような構成を有する動弁装置1の動作について吸気ロッカアーム3の動作を中心に図4(a),(b)を参照しながら説明する。
まず、図1に示すエンジン10が低速回転している場合は、第一駆動ロッカアーム31、中間駆動ロッカアーム51、第二駆動ロッカアーム41は、それぞれ、低速カム21、高速カム23、低速カム22にリフトされることにより、独立に揺動する。これにより、第二駆動ロッカアーム41は、バルブ当接部44に螺入されているタペットねじ43でバルブV2を押圧する。また、図4(a)に示すように第一駆動ロッカアーム31は、バルブ当接部34に螺入されているタペットねじ33でバルブV1を押圧する。なお、中間駆動ロッカアーム51は、一端側が図示しないロストモーション機構により上方に付勢されながら揺動する。
【0040】
このようにして低速回転しているエンジン10の回転数が上がって、高速回転領域に移行する場合は、低速カム21,22及び高速カム23が共に隆起していないベース円部分にローラユニット39,49,59が当接している間に、図示しない油圧制御装置が駆動されて、ロッカシャフト5内の給油路5aから連通路62を経て第二駆動ロッカアーム41の油圧室63に油圧がかかる。すると、油圧室63内に発生した圧力に押されるようにして切換ピン48が、図4(b)に示すように案内筒47内を中間駆動ロッカアーム51に向けて移動し、中間駆動ロッカアーム51の切換ピン58を押して、その一部が中間駆動ロッカアーム51のガイド穴56内に進入する。
切換ピン48が中間駆動ロッカアーム51内に進入することで、中間駆動ロッカアーム51内に収容されていた切換ピン58は、第一駆動ロッカアーム31の規制ピン38を押しながら、その一部がガイド穴36内に進入する。
【0041】
これにより、切換ピン48が移動することで、第二駆動ロッカアーム41と中間駆動ロッカアーム51とが連結され、切換ピン58が移動することで中間駆動ロッカアーム51と第一駆動ロッカアーム31とが連結される。そのため、第一駆動ロッカアーム31、中間駆動ロッカアーム51、第二駆動ロッカアーム41は、一体となり、プロフィルが最も大きい高速カム23により揺動させられる。なお、高速カム23のプロフィルは、低速カム21,22よりも大きいため、吸気バルブV1,V2の開時間が長くなると共に、バルブリフト量も大きくなり、大量の燃料混合気が燃焼室に供給されることになる。
【0042】
エンジン10が高速回転から低速回転に切り替わる際には、低速カム21,22及び高速カム23が隆起していないベース円部分にローラユニット39,49,59が当接している間に油圧室63にかけられていた油圧が除かれる。油圧が除かれることで、各ピン38,48,58の長手方向にかけられていた力のバランスがくずれ、規制ピン38がリターンスプリング61に付勢されることにより、切換ピン58及び切換ピン48を初期位置まで押し戻す。これにより、第一駆動ロッカアーム31、中間駆動ロッカアーム51、第二駆動ロッカアーム41が分離されて、吸気バルブV1,V2は、低速カム21,22による第一駆動ロッカアーム31、及び、第二駆動ロッカアーム41の揺動に伴って開閉する。
なお、動弁装置1は、カム24,25により排気ロッカアーム4も揺動して、燃焼室13内で燃焼した燃焼ガスを排気孔、排気ポート12bを通じて排出させている。
【0043】
このようにして、動弁装置1が動作している中で、第一駆動ロッカアーム31、中間駆動ロッカアーム51、第二駆動ロッカアーム41が連結されて一体になって揺動する際には、カム23により中間駆動ロッカアーム51がリフトされ、切換ピン48を介して第二駆動ロッカアーム41が駆動され、また、切換ピン58を介して第一駆動ロッカアーム31が駆動される。そのため、切換ピン48,58からの駆動力を受ける案内筒47,37は大きな力を受け、案内筒47,37をそれぞれ取り囲む挿入穴45,35にも大きな力を受ける。特に、案内筒47,37に切換ピン48,58が進入する側の部分にあたる挿入穴45,35の開口部の周縁には、形状の変化が大きいこともあって、応力集中し、高い応力が掛かる傾向がある。しかし、本実施形態の第一駆動ロッカアーム31、第二駆動ロッカアーム41では、案内筒37,47の端から所定範囲の外周面にストレート部37b,47bが形成されていることから、挿入穴45,35の開口部の周縁は、ストレート部37b,47bが形成されていない場合に比較して単純な形状となり、応力集中が比較的小さくて済む。従って、案内筒37,47の抜けを防止しつつ挿入穴45,35近傍の応力を低減でき、強度を確保することができる。また、応力が低くなった分、挿入穴45,35周りの肉厚を薄くすればロッカアーム3の重量を低減することができる。
【0044】
同様に、第一駆動ロッカアーム31及び第二駆動ロッカアーム41を駆動する反力として、中間駆動ロッカアーム51の案内筒57及び案内筒57を取り囲む挿入穴55にも大きな力が掛かる。しかし、中間駆動ロッカアーム51も、案内筒57の両端から所定範囲だけストレート部57bが形成されていることから、挿入穴55の開口部の周縁は、ストレート部57bが形成されていない場合に比較して単純な形状となり、応力集中が比較的小さくて済む。従って、案内筒57の抜けを防止しつつ挿入穴55近傍の応力を低減でき、強度を確保することができる。また、応力が低くなった分挿入穴55周りの肉厚を薄くすればロッカアームの重量を低減することができる。
【0045】
なお、本体部32,42,52は軽量な材料から製造し、案内筒37,47,57は高強度の材料から製造したものとして説明したが、両者を同一の材料から製造しても前記の効果を得ることが可能である。
【0046】
次に、本発明の参考形態について説明する。
参照する図面において、図5は参考形態に係るロッカアームの分解斜視図であり、図6は参考形態に係る中間駆動ロッカアームの一部断面斜視図であり、図7は参考形態に係る吸気ロッカアームの一部断面平面図であり、(a)は非連結の状態、(b)は連結している状態である。なお、本参考形態において、実施の形態と同様の部分については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。参考形態に係る吸気ロッカアーム3’は、実施の形態に係る吸気ロッカアーム3に対して、案内筒をロッカアーム本体に圧入して一体にした点が異なる。
【0047】
吸気ロッカアーム3’は、吸気ロッカアーム3と同様に、吸気バルブV1に対応して設けられている第一駆動ロッカアーム31’と、吸気バルブV2に対応して設けられている第二駆動ロッカアーム41’と、これらの中間に位置し、リフト量の大きい高速カム23(図1参照)により駆動され、高速運転時に第一駆動ロッカアーム31’及び第二駆動ロッカアーム41’に連結される補助ロッカアームである中間駆動ロッカアーム51’とが隣接してロッカシャフト5に軸支されて構成されている。
【0048】
第一駆動ロッカアーム31’は、ロッカアーム本体である細長形状の本体部32’の一端側かつ、中間駆動ロッカアーム51’と隣接する側面32d側から、予め案内筒37’を圧入するための圧入穴35’が形成され、この圧入穴35’に案内筒37’が圧入されて構成されている。圧入穴35’は、側面32d側の開口部の内径が段状に拡径して座繰り形状35bが形成されている。一方、案内筒37’は、実施の形態の案内筒37のような凹凸形状を有さず、外周面が平滑な円筒形状を成している。
【0049】
第二駆動ロッカアーム41’は、第一駆動ロッカアーム31’と同様、ロッカアーム本体である細長形状の本体部42’の一端側かつ、中間駆動ロッカアーム51’と隣接する側面42e側から、予め案内筒47’を圧入するための圧入穴45’が形成され、この圧入穴45’に案内筒47’が圧入されて構成されている。圧入穴45’は側面42e側の開口部の内径が段状に拡径して座繰り形状45bが形成されている。一方案内筒47’は、実施の形態の案内筒47のような凹凸形状を有さず、外周面が平滑な円筒形状を成している。
【0050】
中間駆動ロッカアーム51’は、ロッカアーム本体である細長形状の本体部52’の両方の側面52d,52eに貫通して圧入穴55’が形成され、この圧入穴55’に案内筒57’が圧入されて構成されている。圧入穴55’の開口部の内径は、段状に拡径して座繰り形状55bが形成されている。一方、案内筒57’は実施の形態の案内筒57のような凹凸形状を有さず、外周面が平滑な円筒形状を成している。
【0051】
但し、案内筒37’,47’,57’は、それぞれ圧入穴35’,45’,55’に圧入できるのであれば、実施の形態の案内筒37のように周に沿って溝37aが形成されていてもよいし、外周面に軸に沿って溝が形成される等、凹凸形状を有していても良い(図示せず)。
なお、第一駆動ロッカアーム31’、第二駆動ロッカアーム41’、中間駆動ロッカアーム51’にそれぞれ形成された座繰り形状35b,45b,55bは、機械加工で形成させても良いが、本体部32’,42’,52’を鋳造、鍛造、粉末冶金法等により成形する際に同時に素材形状として形成させることもできる。特に、粉末冶金法では、一般的な面取りは形成させにくいが、本参考実施の形態のような座繰り形状であれば比較的成形が容易である。
【0052】
以上のような、第一駆動ロッカアーム31’、第二駆動ロッカアーム41’、中間駆動ロッカアーム51’からなる吸気ロッカアーム3’によれば、実施の形態同様に、エンジン10が高回転になって吸気ロッカアーム3’が連結して駆動される際に各圧入穴35’,45’,55’に大きな荷重が掛かる。特に本参考形態では、圧入による初期応力の上に各ロッカアームを駆動するのに必要な荷重が掛かるので非常に大きな応力が掛かる。ところが、本参考形態の吸気ロッカアーム3’では、各圧入穴35’,45’,55’の開口部の周縁に座繰り形状35b,45b,55bが形成されているため、形状の変化がなだらかであり、開口部の周縁における応力集中が比較的小さくなる。そのため、吸気ロッカアーム3’の強度を確保できるとともに、応力を低く出来た分圧入穴35’,45’,55’周りの肉厚を薄くすることによって、吸気ロッカアーム3’を軽量化することも可能である。
したがって、本参考形態のロッカアームによれば、ロッカアーム本体の圧入穴の開口部が、ロッカアームの側面から圧入穴へ向けて徐々に形状変化するので、案内筒の圧入により、圧入穴に内圧がかかっても、前記開口部の周縁で応力集中することが無く、ロッカアーム本体の強度を確保することができる。また、応力集中がない分だけ、ロッカアーム本体の肉厚を薄くしたり、軽金属材料等を使用したりすれば、ロッカアームの軽量化を図ることができる。特に、ロッカアームを粉末冶金法で製造しようとする場合には、開口部の周縁に面取り形状や、フィレット形状を付けることが困難であることから、本参考形態のような形状にすることにより、応力集中の緩和を図ることができる。
なお、座繰り形状とは、圧入穴の開口部のまわりを開口部より大きな直径で圧入穴の端面から1段低く沈み込ませた形状であり、機械加工で座繰り形状を形成させた場合に限られず、鍛造、鋳造、粉末冶金法等の素材形状で形成させた場合も含むものとする。また、座繰り形状は、圧入穴の開口部周縁の一部において形成されていなくとも構わないが、一般には、全周にわたって形成させるのが望ましい。
さらに、座繰り形状は、圧入穴に対し、径方向に大きくした分よりも、ロッカアームの側面から深さ方向に沈み込ませた分の深さを大きくした形状とすることでより顕著な効果を得ることができる。
このように、切換ピンを出入りさせる案内筒をロッカアーム本体の圧入穴に圧入して一体にするに場合に、ロッカアーム本体の圧入穴の開口部周縁の応力を低減して、ロッカアームの強度を確保できるとともに、ロッカアームの軽量化を図ることができる。
【0053】
以上本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前記実施の形態には限定されない。
例えば、本実施の形態では、ロッカシャフト5に対して一端側にバルブ当接部34,44を有し、他端側にローラユニット39,49を有する、通常SOHC(シングルオーバヘッドカム)型エンジンに使用される吸気ロッカアーム3について説明したが、図8に示すようにロッカアーム本体の中央付近にローラユニット39,49,59をそれぞれ有し、一端側にバルブ当接部34,44を有し、他端側をロッカシャフト5で軸支されるような、DOHC(ダブルオーバヘッドカム)型エンジンに使用されるような吸気ロッカアーム101でも同様に適用することができる。また、吸気ロッカアームに限らず、排気ロッカアームに適用できることはもちろんである。
また、案内筒と切換ピン等からなる切換機構は、ロッカアームの一端部であろうと、他端部であろうと、中央部であろうとその位置は問わず、同様に本発明の効果を得ることができる。
さらに、案内筒を鋳込み成形によりロッカアーム本体と一体にする場合には、案内筒の抜け止めのための形状は前記した溝を複数条形成させるものにとどまらず、凹凸形状により抜け止めとしての機能を果たせば種々の形状を適用することができる。例えば、図9(a)のように周に沿って波状の条痕107aを形成させても良いし、図9(b)のように、クロスさせた細い溝でいわゆるローレット目107bを形成させても良いし、図9(c)のように、とげ状若しくはいぼ状の突起を設けることもできる。
【0054】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明の請求項1によれば、鋳込み成形により、切換ピンを出入りさせる案内筒をロッカアーム本体と一体にした切換機構を有するロッカアームにおいて、案内筒周りの応力を低減し、ロッカアームの強度を確保できるとともに、ロッカアームの軽量化を図ることができる。
【0056】
また、本発明の請求項によれば、請求項1のロッカアームを鋳込み成形するに際し、溶湯の流動を好適にし、良好な鋳込み成形を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関であるエンジンの動弁装置の構造を示す断面図である。
【図2】施の形態に係る吸気ロッカアームの分解斜視図である。
【図3】施の形態に係る中間駆動ロッカ及びアームの一部断面拡大斜視図である。
【図4】施の形態に係る吸気ロッカアームの一部断面の平面図であり、(a)は非連結の状態、(b)は連結している状態を示す。
【図5】 参考形態に係る吸気ロッカアームの分解斜視図である。
【図6】 参考形態に係る中間駆動ロッカ及びアームの一部断面拡大斜視図である。
【図7】 参考形態に係る吸気ロッカアームの一部断面の平面図であり、(a)は非連結の状態、(b)は連結している状態を示す。
【図8】ロッカアームの他の例を示す一部断面の平面図である。
【図9】(a),(b),(c)ともに案内筒の他の例を示す一部断面図である。
【符号の説明】
3 吸気ロッカアーム
31 第一駆動ロッカアーム
35’ 圧入穴
35b 座繰り形状
36 ガイド穴
37 案内筒
37a 溝
37b ストレート部
38 規制ピン
41 第二駆動ロッカアーム
45’ 圧入穴
45b 座繰り形状
46 ガイド穴
47 案内筒
48,58 切換ピン
51 中間駆動ロッカアーム
55’ 圧入穴
55b 座繰り形状
56 ガイド穴
57 案内筒
V1,V2 吸気バルブ
V3,V4 排気バルブ

Claims (2)

  1. 揺動することで内燃機関のバルブを押圧する駆動ロッカアームと、前記内燃機関の回転数に応じて前記駆動ロッカアームの揺動特性を変化させる補助ロッカアームとを含み、前記駆動ロッカアームと前記補助ロッカアームのそれぞれに設けられたガイド穴に摺動可能に設けられた切換ピンを移動させることにより選択的に連結、非連結の状態を切り換える切換機構を備えたロッカアームであって、
    前記駆動ロッカアーム及び前記補助ロッカアームのロッカアーム本体には、前記ガイド穴を有する案内筒がそれぞれ鋳込み成形により設けられ、
    前記案内筒の外周面には、抜け止めの凹凸形状が形成されるとともに、前記案内筒において前記駆動ロッカアーム又は前記補助ロッカアームに隣接する側の端面から所定範囲にストレート部が形成され
    前記所定範囲の、前記切換ピンの中心軸に平行な中心軸方向での長さは、前記凹凸形状において前記中心軸線方向で隣接する凹部同士又は凸部同士の、前記中心軸方向での最大の間隔よりも長いことを特徴とする切換機構を備えたロッカアーム。
  2. 請求項1記載の切換機構を備えたロッカアームの製造方法であって、
    金型のキャビティ内において前記案内筒を前記駆動ロッカアーム及び前記補助ロッカアームの揺動軸に対し一端側に配置し、溶湯を注入する湯口を前記揺動軸に対し他端側に設け、前記湯口に溶湯を注入して前記駆動ロッカアーム及び前記補助ロッカアームを鋳造することを特徴とする切換機構を備えたロッカアームの製造方法。
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