JPH09195112A - すべり止め付浸漬作業用手袋 - Google Patents

すべり止め付浸漬作業用手袋

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JPH09195112A
JPH09195112A JP2610296A JP2610296A JPH09195112A JP H09195112 A JPH09195112 A JP H09195112A JP 2610296 A JP2610296 A JP 2610296A JP 2610296 A JP2610296 A JP 2610296A JP H09195112 A JPH09195112 A JP H09195112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glove
dipping
solution
gloves
work
Prior art date
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Pending
Application number
JP2610296A
Other languages
English (en)
Inventor
Tamio Akiyoshi
民男 秋吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Atom Corp
Atom Medical Corp
Original Assignee
Atom Corp
Atom Medical Corp
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Publication date
Application filed by Atom Corp, Atom Medical Corp filed Critical Atom Corp
Priority to JP2610296A priority Critical patent/JPH09195112A/ja
Publication of JPH09195112A publication Critical patent/JPH09195112A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 特に油脂に対するすべり止め効果に優れたす
べり止め付浸漬作業用手袋を提供すること 【構成】 立体手型5に装着したメリヤス手袋1の全体
を、ラテックス溶液Aからなる膜2で2重に被覆し乾燥
させ、メリヤス手袋1の少なくとも手の平部分を、ゴム
接着剤にもみ殻粉末を6対4の割合で混合した浸漬溶液
Bからなる膜で被覆し乾燥させて形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手の平部分にすべ
り止め加工が施されたすべり止め付浸漬作業用手袋に関
する。
【0002】
【従来の技術】ポリ塩化ビニル,NBRラテックス等の
膜で表面が被覆された従来の浸漬作業用手袋は、防水性
および耐油性に優れるが、油作業を行った場合、手袋表
面に油脂膜が形成されるため手袋表面が滑りやすくな
る。例えばボルト締め等の細かい作業を行う場合、ボル
トを落としたり、あるいはボルト締めの際に力が加わら
ないなどして作業効率が悪い。そこで、浸漬作業用手袋
の少なくとも手の平部分を、ゴム接着剤に天然ゴム,合
成ゴムなどのゴム粉末や合成樹脂の粉末を混合した溶液
に浸漬し乾燥させてすべり止め効果を高めたすべり止め
付浸漬作業用手袋が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のすべり止め付浸漬作業用手袋は油脂に対してのすべり
止め効果は十分ではなく、油分や水分が手袋に付着する
とすべり性がかえって増長される場合もあった。そこ
で、本発明者等はゴム粉末や合成樹脂粉末にかわる材質
として種々検討した結果、寒冷地で使用される稲のわら
からすべり止め効果に優れるもみ殻粉末に着目し、配合
など実験を重ねた結果本発明を完成させるに至った。
【0004】本発明の目的は、特に油脂に対するすべり
止め効果に優れたすべり止め付浸漬作業用手袋を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るすべり止め付浸漬作業用手袋は、ゴム
接着剤にもみ殻粉末を混合した浸漬溶液からなる膜で、
手袋の少なくとも手の平部分を被覆して形成したもので
ある(請求項1)。
【0006】ラテックス溶液からなる膜で、メリヤス手
袋全体を被覆し乾燥させ、ゴム接着剤にもみ殻粉末を混
合した浸漬溶液からなる膜で、メリヤス手袋の少なくと
も手の平部分を被覆し乾燥させて形成したものである
(請求項2)
【0007】また請求項1又は請求項2に記載の、浸漬
溶液に対するもみ殻粉末の割合を50〜70%とするこ
とが好ましい(請求項3)。
【0008】請求項1及び請求項2に記載の発明によれ
ば、吸油性に優れるもみ殻粉末が手袋表面に被覆される
ので、作業者が油作業をしても油脂分が吸収され手袋表
面に油脂膜が形成されない。その上、もみ殻粉末によっ
て手袋表面には凹凸が形成されるので更に優れたすべり
止め効果が得られる。なお、請求項1に記載のもみ殻粉
末混合の浸漬溶液からなる膜で被覆される手袋には請求
項2に記載したメリヤス手袋の他にも、裏地にメリヤス
生地を使用していない例えば、天然ラテックスやポリ塩
化ビニールで形成された加工手袋も含まれる。
【0009】また請求項3記載の発明によれば、浸漬溶
液に対するもみ殻粉末の割合を50%以上70%以下と
するので、ゴム接着剤の量が多すぎてもみ殻粉末の密度
が粗くなったり、あるいはゴム接着剤の量が少なすぎて
接着性が悪くなるようなことはなくもみ殻によるすべり
止め機能が効率良く発揮される。なお、浸漬溶液に対す
るもみ殻粉末の割合を概ね60%とすることが最も好ま
しい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態例であ
るすべり止め付浸漬作業用手袋の外観を示す斜視図であ
る。このすべり止め付浸漬作業用手袋は、図1に示すよ
うに、ラテックス溶液Aからなる膜2でメリヤス手袋1
の全体を2重に被覆し、そしてゴム接着剤にもみ殻粉末
4を混合した浸漬溶液Bからなる膜3で手首に相当する
部分から指先にかかる範囲の、手袋の概ね前半分を被覆
したものである。したがって、手袋の前半分を示す図1
のI−I線端面は、図2に示すようになり、手袋の後半
分を示す図1のII−II線端面は、図3に示すようになっ
ている。
【0011】本実施形態例のすべり止め付浸漬作業用手
袋は、以下のようにして形成される。なお図4は、浸漬
処理の状態を示す側面図である。 (1)立体手型(金型)5にメリヤス手袋1を装着す
る。なお、メリヤス手袋1の原材料としては、綿,ナイ
ロン,ポリエステル,レーヨン,ポリプロピレン,ある
いはこれらの混紡糸が使用される。
【0012】(2)次に、図4(a)に示すように、立
体手型5に装着されたメリヤス手袋1の全体(製品化さ
れる部分)をラテックス溶液Aの中に浸漬し、その後引
き上げて乾燥させる。なお、裾口6の部分は最終的にカ
ットされる部分であり製品化される部分ではない。ラテ
ックス溶液Aとしては、例えばNBR(アクリロニトリ
ル・ブタジエン・ラバー)ラテックス,天然ゴムラテッ
クスなど一般的なものが使用される。
【0013】(3)次に、再度上記(2)と同じ工程を
行う。すなわち、立体手型5に装着されたメリヤス手袋
1の全体(製品化される部分)を再度、ラテックス溶液
Aの中に浸漬し、その後引き上げて乾燥させる。2度浸
漬するのは、手袋の強度を保つためである。3回以上行
ってもよいが、その分手袋が重くなるので強度と重量と
の調和を図るため本実施形態では2度とした。
【0014】(4)次に、図4(b)に示すように、立
体手型5に装着されたメリヤス手袋1の前半分を浸漬溶
液Bの中に浸漬し、その後引き上げて乾燥させる。手袋
の前半分だけを浸漬するのは、少なくとも手の平部分が
含まれるようにするためであり、直接物をつかむ部分の
すべり止め効果を強化するためである。浸漬溶液Bは、
ゴム接着剤の一例であるNBR(アクリロニトリル・ブ
タジエン・ラバー)変性ラテックス接着剤に、もみ殻粉
末(例えば住友精化株式会社の商品名「スミセルコ」B
タイプ 50〜100メッシュなど)を混合したもので
ある。なお、NBR変性ラテックス接着剤にかえて高分
子ラテックス等,その他のゴム接着剤を使用してもよ
い。
【0015】もみ殻粉末は、吸油性に優れるため手袋の
表面に施すことにより表面に油脂膜が形成されず、しか
も表面には凹凸が形成されるので油脂に対するすべり止
め効果が大きい。ここで、浸漬溶液Bに対するもみ殻粉
末の割合を50〜70%(50%以上70%以下)とす
ることが好ましい。これは、ゴム接着剤の割合が増え7
0%より大きくなるともみ殻粉末の密度が粗くなり、逆
にゴム接着剤の割合が減り50%未満となると接着性が
悪くなるからである。なお、ゴム接着剤の割合を概ね6
0%とすることが最も好ましい。
【0016】(5)次に、立体手型5から手袋を外して
乾燥させ、その後、裾口6を波線でカットして最終的に
すべり止め付浸漬作業用手袋を形成する。なお一連の乾
燥により、ゴム成分は加硫し手袋に付着した水分は飛ば
される。
【0017】以上のようにして形成された、もみ殻4の
粉末が表面に施されたすべり止め付浸漬作業用手袋は、
ゴム粉末や合成樹脂粉末が表面に施された手袋と比較し
て一段と優れたすべり止め効果が得られた。
【0018】なお、本発明の実施形態例では裏地にメリ
ヤス手袋を使用したものを一例としてあげたが、裏地に
メリヤス生地を使用していない例えば、天然ラテックス
やポリ塩化ビニールで形成された加工手袋の表面にもみ
殻4の粉末を施すようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上のとおり請求項1及び請求項2に記
載の発明によれば、吸油性に優れるもみ殻粉末が手袋表
面に被覆されるので、作業者が油作業をしても油脂分が
吸収され手袋表面に油脂膜が形成されない。その上、も
み殻粉末によって手袋表面には凹凸が形成されるので更
に優れたすべり止め効果が得られる。したがって、例え
ばボルト締め等の油作業においてボルトを落したり、あ
るいはボルト締めの際に力が加わらないなど作業効率が
悪くなることが防止される。
【0020】また請求項3記載の発明によれば、浸漬溶
液に対するもみ殻粉末の割合を50〜70%とするの
で、ゴム接着剤の量が多すぎてもみ殻粉末の密度が粗く
なったり、あるいはゴム接着剤の量が少なすぎて接着性
が悪くなるようなことはなくもみ殻によるすべり止め機
能が効率良く発揮される。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例を示すすべり止め付浸漬
作業用手袋の外観を示す斜視図である。
【図2】図1のI−I線端面図である。
【図3】図1のII−II線端面図である。
【図4】浸漬処理の状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 メリヤス手袋 2 第1の浸漬溶液Aからなる膜 3 第2の浸漬溶液Bからなる膜 4 もみ殻 5 立体手型 6 裾口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム接着剤にもみ殻粉末を混合した浸漬溶
    液からなる膜で、手袋の少なくとも手の平部分を被覆し
    て形成したことを特徴とするすべり止め付浸漬作業用手
    袋。
  2. 【請求項2】ラテックス溶液からなる膜で、メリヤス手
    袋全体を被覆し乾燥させ、ゴム接着剤にもみ殻粉末を混
    合した浸漬溶液からなる膜で、前記メリヤス手袋の少な
    くとも手の平部分を被覆し乾燥させて形成したことを特
    徴とするすべり止め付浸漬作業用手袋。
  3. 【請求項3】前記浸漬溶液に対するもみ殻粉末の割合を
    50〜70%とすることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載のすべり止め付浸漬作業用手袋。
JP2610296A 1996-01-19 1996-01-19 すべり止め付浸漬作業用手袋 Pending JPH09195112A (ja)

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JP2610296A JPH09195112A (ja) 1996-01-19 1996-01-19 すべり止め付浸漬作業用手袋

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JPH09195112A true JPH09195112A (ja) 1997-07-29

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107520939A (zh) * 2017-08-23 2017-12-29 江西省林业科学院 油茶果壳粉添加剂及其制备方法和应用

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107520939A (zh) * 2017-08-23 2017-12-29 江西省林业科学院 油茶果壳粉添加剂及其制备方法和应用

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