JPH09194193A - 回転増力装置 - Google Patents

回転増力装置

Info

Publication number
JPH09194193A
JPH09194193A JP2179796A JP2179796A JPH09194193A JP H09194193 A JPH09194193 A JP H09194193A JP 2179796 A JP2179796 A JP 2179796A JP 2179796 A JP2179796 A JP 2179796A JP H09194193 A JPH09194193 A JP H09194193A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
motor
output
force
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2179796A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Hamada
勝 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HETSUZU KK
Original Assignee
HETSUZU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HETSUZU KK filed Critical HETSUZU KK
Priority to JP2179796A priority Critical patent/JPH09194193A/ja
Publication of JPH09194193A publication Critical patent/JPH09194193A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Retarders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの駆動制御を容易に行うことができ、
かつ、必要に応じて手動力のみによってウインチ等の装
置を駆動することができ、使い勝手を向上することがで
きる回転増力装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 手動力によって入力軸18に発生させた
回転力をセンサによって検知し、検知した信号によって
モータ21を駆動し、入力軸18に連結した出力軸20
を手動力とモータ21によって回転駆動する回転増力装
置Aであって、入力軸18の回転力を遊星ギア機構22
を介して出力軸20に伝達すると共に、遊星ギア機構2
2の反力側ギア42に入力軸18の回転力に応じて回転
変位する回転体23を設け、回転体23の回転変位を変
位センサ24からなるセンサによって検出し、センサの
出力に応じてモータ21を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重量物の牽引等に
用いるウインチ等の巻き上げ装置や、ホイストクレーン
等の重量物移載装置や、自動車の操縦装置等において好
適に用いることができる回転増力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、重量物の牽引に用いるウ
インチには、その巻き胴を電動モータを直結しているも
のもある。そして、その作動に際しては、電源スイッチ
の投入によって、電動モータを回転し、その回転力によ
って巻き胴を回転し、ワイヤロープを巻き取ることによ
って重量物を確実に牽引することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のウインチは、未だ、以下の解決すべき課題を有してい
た。即ち、これらのウインチに使用されるモータは、常
時、一定の回転力によって回転するため、重量物の重量
が異なることによって牽引力が異なる場合であっても、
同じ牽引力しか発生することができない。従って、重量
物の重量が小さいときにわずかな牽引力しか必要としな
い場合であっても、大きな牽引力で重量物を牽引するこ
とになり、省エネルギーの面で問題を有していた。ま
た、重量物の重量がきわめて小さく、手動力によっても
十分牽引可能な場合であっても、手動力の利用について
は何ら考慮されておらず、従って、この場合でもモータ
を駆動して一定の回転力を発生せざるをえず、この面で
も省エネルギー上問題を有していた。
【0004】なお、重量物の重量や、ウインチの巻き胴
に巻き付けられるワイヤロープの牽引力をセンサによっ
て直接検出し、その検出出力に基づいて制御装置を介し
てモータを制御する技術も提示されているが、検出出力
が精密でなく、また、これらの検出出力に基づくモータ
制御は複雑なものとなり、結果としてウインチを高価な
ものとしていた。
【0005】さらに、従来のウインチでは、モータのみ
による駆動であるため、いったんモータが故障した場合
は、ウインチを使用することができず、ウインチの使い
勝手を悪くしていた。このことは、ホイストクレーン等
の重量物移載装置や、自動車の操縦装置においても同様
であった。本発明は、このような事情に鑑みなされたも
のであり、モータの駆動制御を容易に行うことができ、
かつ、必要に応じて手動力のみによってウインチ等の装
置を駆動することができ、使い勝手を向上することがで
きる回転増力装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の回転増力装置は、手動力によって入力軸に発生さ
せた回転力をセンサによって検知し、検知した信号によ
ってモータを駆動し、前記入力軸に連結した出力軸を前
記手動力と前記モータによって回転駆動する回転増力装
置であって、前記入力軸の回転力を遊星ギア機構を介し
て前記出力軸に伝達すると共に、前記遊星ギア機構の反
力側ギアに前記入力軸の回転力に応じて回転変位する回
転体を設け、該回転体の回転変位を変位センサからなる
前記センサによって検出し、該センサの出力に応じて前
記モータを制御する。
【0007】請求項2記載の回転増力装置は、請求項1
記載の回転増力装置において、前記変位センサの代わり
に、前記センサが前記入力軸の回転方向に応じた回転変
位を検出でき、かつ、いずれの回転方向においても所定
の回転変位を検出した際に投入される対となるスイッチ
からなって、該対となるスイッチのいずれか一方が作動
することによって前記モータが特定方向に回転駆動され
る。
【0008】請求項3記載の回転増力装置は、手動力に
よって入力軸に発生させた回転力をセンサによって検知
し、検知した信号によってモータを駆動し、前記入力軸
に連結した出力軸を前記手動力と前記モータによって回
転駆動する回転増力装置であって、ハウジングに別個独
立に回転自在にかつ同軸的に支持され、外周面にそれぞ
れ入力側ギアと出力側ギアとを設けた前記入力軸及び前
記出力軸と、前記入力側ギアと前記出力側ギアにそれぞ
れ転動自在に噛合する入力側遊星ギア及び出力側遊星ギ
アと、前記入力側ギアと前記出力側ギアとの間に同軸的
に介設され、半径方向中間位置に、両端にそれぞれ前記
入力側遊星ギアと前記出力側遊星ギアを回転自在に支持
するギア取付軸を取り付けたモータ入力側ギアと、該モ
ータ入力側ギアに回転力伝達ギアを介して連結された前
記モータと、前記出力側遊星ギアに噛合すると共に、前
記ハウジングに固着される固定ギアと、前記入力側遊星
ギアに噛合すると共に、前記入力軸に回転自在に取り付
けられる反力側ギアと、該反力側ギアに設けられ、かつ
弾性部材の復元力に抗して、前記手動力によって発生さ
れた回転力に応じて回転変位する回転体と、前記回転体
の回転変位を検出する変位センサからなる前記センサ
と、前記センサの出力値に応じて、前記モータを制御す
る制御装置とを備える。
【0009】請求項4記載の回転増力装置は、手動力に
よって入力軸に発生させた回転力をセンサによって検知
し、検知した信号によってモータを駆動し、前記入力軸
に連結した出力軸を前記手動力と前記モータによって回
転駆動する回転増力装置であって、ハウジングに回転自
在に支持される前記入力軸と、前記入力軸に固着され、
外側に1又は2以上の遊星ギアが回転自在に取り付けら
れた回転リングと、前記遊星ギアに噛合すると共に、前
記入力軸に回転自在に取り付けられ、前記手動力による
回転力が伝達される出力側ギアと、出力側ギアに固着さ
れる前記出力軸と、前記出力側ギアに一体として設けら
れ、前記モータのモータ出力軸に取り付けられた回転力
伝達ギアに噛合するモータ入力側ギアと、前記遊星ギア
に噛合すると共に前記入力軸に回転自在に取り付けられ
た反力側ギアと、前記反力側ギアに設けられ、弾性部材
の復元力に抗して、前記手動力によって発生された回転
力に応じて回転変位する回転体と、前記回転体の回転変
位を検出する変位センサからなる前記センサと、前記セ
ンサの出力値に応じて、前記モータを制御する制御装置
とを備える。
【0010】請求項5記載の回転増力装置は、請求項4
記載の回転増力装置において、前記遊星ギア、出力側ギ
ア及び反力側ギアはそれぞれ噛合するベベルギアからな
り、しかも前記遊星ギアは、前記回転リングの前記入力
軸に対して半径方向に放射状に延びるギア取付軸に回転
自在に取り付けられ、さらに、前記モータ入力側ギア及
び前記回転力伝達ギアも噛合するベベルギアからなって
いる。
【0011】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。
【0012】まず、図1を参照して、本発明の第1の実
施の形態に係る回転増力装置Aの全体構成を示す。本実
施の形態に係る回転増力装置Aは、ウインチの駆動装置
として用いた場合である。図1において、ウインチBは
通常型のものであり、機台10上に載置した載置板11
と、載置板11の上面に間隔をあけて立設された一対の
軸受板12と、軸受板12間に架設された回転軸13
と、回転軸13に一体的に取り付けられた巻き胴14と
からなる。そして、巻き胴14には多重にワイヤロープ
15が巻き付けられている。
【0013】回転増力装置Aは、機台10上に、前記ウ
インチBと並設状態に載置されており、図1及び図2に
示すように、実質的に、ハウジング16内に回転自在に
支持されるとともに、先端に回転ハンドル17を取り付
けた入力軸18と、ハウジング16内に回転自在に支持
され、かつ一端がカップリング19によってウインチB
の回転軸13に連動連結された出力軸20と、回転ハン
ドル17を回転する手動力によって入力軸18に発生す
る回転力と、減速機構を内蔵するモータ21によって発
生する回転力とを出力軸20に伝達する遊星ギア機構2
2と、入力軸18の回転力に応じて回転変位する回転体
23と、回転体の23の回転変位を検出する変位センサ
の一例であるボリューム24と、ボリューム24の出力
値に応じて、モータ21を駆動する制御装置25とから
なる。
【0014】以下、図2及び図3を参照して、回転増力
装置Aの構成を詳細に説明する。図2及び図3に示すよ
うに、矩形箱体からなるハウジング16の下部におい
て、入力軸18と出力軸20とが同軸的に配置されてお
り、それぞれ、軸受26、27によって、時計方向及び
反時計方向に回転自在に支持されている。出力軸20の
一端部28は軸受29を介して入力軸18の対応端部に
設けた凹部30に回転自在に嵌入されている。従って、
入力軸18と出力軸20とは別個独立に回転可能であ
る。入力軸18と出力軸20の対応端部の外周面には、
それぞれ、平歯車からなる入力側ギア31と出力側ギア
32とが設けられている。入力側ギア31と出力側ギア
32には、それぞれ、平歯車からなる6個の入力側遊星
ギア33と出力側遊星ギア34とがそれぞれ転動自在に
噛合されている。
【0015】入力側ギア31と出力側ギア32との間に
はモータ入力側ギア35が介設されており、このモータ
入力側ギア35は、出力軸20に軸受36を介して回転
自在に支持されている。また、モータ入力側ギア35に
は、その外周部分に複数のギア取付軸37が取り付けら
れており、モータ入力側ギア35の両端面から左右方向
に突出するギア取付軸37の両突出部には、それぞれ、
入力側遊星ギア33と出力側遊星ギア34とが回転自在
に取り付けられている。
【0016】さらに、モータ入力側ギア35は、ハウジ
ング16の上部に固着したモータ21のモータ出力軸2
1aに取り付けられた回転力伝達ギア38と噛合されて
いる。なお、回転力伝達ギア38も平歯車からなり、そ
のボス部39は軸受40によって回転自在にハウジング
16に支持されている。ハウジング16の出力側の内面
には内歯歯車からなる固定ギア41が取り付けられてお
り、この固定ギア41に6個の出力側遊星ギア34が噛
合している。一方、ハウジング16の入力側の内面に
は、内歯歯車からなる反力側ギア42が回転自在に取り
付けられている。
【0017】さらに、図2及び図3に示すように、反力
側ギア42には回転体23が同軸的に固着されており、
この回転体23の一外周部分には、セクターギア43が
取り付けられており、また、前記一外周部分から対称に
円周方向に90°振り分けた箇所には、ピストン押圧部
44が設けられている。ハウジング16の下部には、前
記した手動力によって入力軸18に発生する回転力に基
づく回転体23の回転変位を検出するボリューム24が
取り付けられており、このボリューム24の出力軸に
は、前記したセクターギア43と噛合するピニオンギア
45が取り付けられている。また、ハウジング16の下
部には、回転体23を初期位置に戻す復元力を付与する
ための一対のピストン47が配設されており、これらの
ピストン47は、一対の弾性部材の一例である圧縮コイ
ルバネ46によって弾性的にピストン押圧部44に当接
される。そして、入力軸18への手動力の付与によって
モータ21を回転させることができる。一方、手動力を
解除すると、これらのピストン47によって、回転体2
3が初期位置に復帰し、モータ21の駆動も停止される
ことになる。
【0018】次に、図4を参照して、上記構成を有する
回転増力装置Aの制御部の構成を説明する。図示するよ
うに、モータ21の駆動を制御する制御装置25にはボ
リューム24が接続されており、また、制御装置25に
は電源48から電力が供給される。ここで、モータ21
としては、好ましくは、ブラシレスモータ、特に、イン
バータ制御されたインダクションモータを用い、制御装
置25としては、例えば、平成元年12月15日に創思
社より発行された「QMCL語でモーター革命を」に記
載されている制御装置を用いることができる。
【0019】次に、上記した構成を有する回転増力装置
Aの作動について、図1〜図4、特に、図4を参照し
て、以下、具体的に説明する。まず、使用者が手で回転
ハンドル17を回転すると、その回転力が、入力軸1
8、及び、遊星ギア機構22を構成する入力側ギア31
→入力側遊星ギア33→ギア取付軸37→出力側遊星ギ
ア34→出力側ギア32を通して出力軸20に伝達さ
れ、その後、回転力は、カップリング19及び回転軸1
3を介して、ウインチBの巻き胴14に伝達されること
になる。一方、ウインチBの巻き胴14には負荷がある
ので、上記した回転力の伝達の結果、入力軸18の回り
に回転自在に取り付けた反力側ギア42に反力としての
回転力が発生する。
【0020】この回転力は、回転体23及びセクターギ
ア43を介して変位センサとしてのボリューム24に伝
達される。その結果、ボリューム24は、この伝達トル
クに応じた検出出力を制御装置25に送る。制御装置2
5は、この検出出力に応じてモータ21の駆動を開始す
るとともに、回転体23の回転変位に対応した回転力を
発生し、この回転力は、回転力伝達ギア38を介してモ
ータ入力側ギア35に伝達される。そして、このモータ
21からの回転力は、入力軸18からの手動力による回
転力と、遊星ギア機構22によって合成される。その
後、合成回転力は、出力軸20、カップリング19及び
回転軸13を介して、ウインチBの巻き胴14に伝達さ
れることになり、増力作用が達成される。従って、使用
者は、わずかな手動力で、ウインチBに強大な牽引力を
発生させることができ、また、手動力を調整することに
よって、重量物の牽引に必要な牽引力だけモータ21に
発生させることができ、節電、即ち、省エネルギー化を
図ることができる。
【0021】ここで、セクターギア43とボリューム2
4との関係についてさらに詳細に説明すると、回転体2
3に反力としての回転力が何ら伝達されていない場合
は、セクターギア43は、図3に示すように、一対の圧
縮コイルバネ46によって、初期位置にある。その後、
回転ハンドル17の回転に応じて反力としての回転力も
増加することになるが、この回転力に比例した回転角度
で、回転体23及びセクターギア43が、図3において
いずれかの方向(巻き取り作業と巻き戻し作業では、回
転方向は逆方向になる)に回転することになる。そし
て、その回転角度と比例した回転角度だけピニオンギア
45が回転し、ボリューム24が回転力を正確に検出す
ることになり、上記した増力作用の調整が可能となる。
【0022】このように、本実施の形態に係る回転増力
装置Aにおいては、入力軸18の回転力を遊星ギア機構
22を介して出力軸20に伝達すると共に、遊星ギア機
構22の反力側ギア42に入力軸18に加えられる回転
力に応じて回転変位する回転体23を設けているので、
手動力に相当する回転力を回転体23の小角度の変位で
検知できる。これによって、変位センサも複雑な制御を
必要としない簡便な構造のものを使用できる。従って、
回転増力装置Aを簡単かつコンパクトな構造とすること
ができる。
【0023】また、ウインチBの牽引に要する負荷が小
さい場合は、モータ21からの回転力を不要とするため
に、手動力によって一定以上の回転力をボリューム24
が検出しない限り、モータ21は回転力を発生しないよ
うにすることもできる。この場合、手動力のみによって
ウインチBによる巻き取り、巻き戻し動作が可能とな
り、省エネルギー化をさらに促進することができるとと
もに、モータ21が故障した場合等の使い勝手を良くす
ることができる。
【0024】さらに、本実施の形態の変容例に係る回転
増力装置Aとして、図示しないが、ボリューム24に変
えて、例えば、反力側ギア42の両側に一対のリミット
スイッチを設け、回転ハンドル49の回転方向と反対方
向に反力側ギア42が回転したとき、その回転力によっ
てリミットスイッチが投入され、リミットスイッチから
の信号に基づき、一定の回転力によってモータ21が作
動するようにしてもよい。この場合、モータ21の制御
が簡単になるので、装置の全体構成が簡略化できること
になる。
【0025】次に、本発明の第2の実施の形態に係る回
転増力装置A1の構成を詳細に説明する。図5及び図6
に示すように、機台54上に載置したボックス状のハウ
ジング55には、両端を、ハウジング55の両側壁55
a、55bから突出させた状態で、入力軸60が第1軸
心61の回りを時計方向及び反時計方向に回転自在に取
り付けられている。そして、入力軸60の一端には、手
動力を入力軸60に与えるための回転ハンドル49が固
着されている。一方、入力軸60の中央部には、回転リ
ング63がキー60aによって固着されており、この回
転リング63の外周面の180°対向した位置には、半
径方向に伸延する一対の放射軸からなるギア取付軸64
が固着されている。
【0026】両ギア取付軸64には、それぞれ、遊星ギ
ア65が回転自在に取り付けられている。そして、これ
らの遊星ギア65は、回転リング63の一側、即ち駆動
伝達側において入力軸60に回転自在に取り付けられて
いる筒状の出力軸66aに一体的に固着された出力側ギ
ア66と噛合している。この出力軸66aには、モータ
入力側ギア67が一体的に取り付けられている。図5に
示すように、モータ56は、入力軸60の第1軸心61
と直交する方向に第2軸心68を有しており、そのモー
タ出力軸69にモータ入力側ギア67と噛合する回転力
伝達ギア70が固着されている。
【0027】また、モータ入力側ギア67の一端に連設
した出力軸66aはハウジング55の一側壁55aから
外部に突出しており、その突出部分には、周面にワイヤ
ロープ91を巻き付けたウインチB1の巻き胴90が直
結されている。一方、上記した回転リング63の他側、
即ち、反力受側には、反力側ギア73が入力軸60に回
転自在に取り付けられており、この反力側ギア73も、
モータ入力ギア側67と同様に遊星ギア65に噛合され
ている。そして、上記した回転リング63と、一対のギ
ア取付軸64と、一対の遊星ギア65と、出力側ギア6
6と、モータ入力側ギア67と、回転力伝達ギア70
と、反力側ギア73とによって遊星ギア機構92が形成
される。また、本実施の形態では、上記したギア65、
66、67、70、73はベベルギアからなる。
【0028】さらに、図5に示すように、反力側ギア7
3には回転体74が同軸的に固着されており、この回転
体74の一外周部分にはセクターギア75が取り付けら
れており、また、上記外周部分と180°対向する他の
外周部分には、バネ取付片76が取り付けられている。
【0029】図5及び図6に示すように、ハウジング5
5の他側壁55bには、前記した回転ハンドル49の回
転によって入力軸60に発生する回転力に基づく回転体
74の回転変位を検出する変位センサの一例であるボリ
ューム57が取り付けられており、このボリューム57
の入力軸には、前記したセクターギア75と噛合するピ
ニオンギア77が取り付けられている。また、ハウジン
グ55の他側壁55bの内面には、回転体74を初期位
置に戻す復元力を付与するための一対の弾性部材の一例
である引張コイルバネ80を取り付けるためのバネ掛止
片81が取り付けられている。なお、図5において、8
2〜84はニードルベアリング、85〜88は玉軸受で
ある。
【0030】次に、上記した構成を有する回転増力装置
A1の作動について、図5及び図6を参照して、以下、
具体的に説明する。まず、使用者が回転ハンドル49を
回すと、その回転力が、入力軸60に付与され、その
後、遊星ギア機構92を構成する回転リング63→ギア
取付軸64→遊星ギア65→出力側ギア66→出力軸6
6aを通してウインチB1の巻き胴90に伝達されるこ
とになる。一方、上記した回転力の伝達の結果、入力軸
60上で出力側ギア66と対称に配設された反力側ギア
73に反力トルクが発生する。
【0031】この反力トルクは、回転体74及びセクタ
ーギア75を介してボリューム57に伝達される。その
結果、ボリューム57は、この回転力に応じた検出出力
を図示しない制御装置に送る。制御装置は、この検出出
力に応じてモータ56の駆動を開始して回転力を発生
し、この回転力は、モータ出力軸69と、回転力伝達ギ
ア70、モータ入力側ギア67とを介して出力軸66a
に伝達され、回転ハンドル49への手動力によって発生
した回転力と合成される。その後、合成回転力は、ウイ
ンチB1の巻き胴90に伝達されることになる。
【0032】ここで、セクターギア75とボリューム5
7との関係についてさらに詳細に説明すると、回転体7
4に反力としての回転力が何ら伝達されていない場合
は、セクターギア75は、図6に示すように、一対の引
張コイルバネ80によって、初期位置にある。その後、
回転ハンドル49の回転力に応じて反力としての回転力
も増加することになるが、この回転力に比例した回転角
度で、回転体74及びセクターギア75が、図6におい
ていずれかの方向(巻き取り作業と巻き戻し作業では、
回転方向は逆方向になる)に回転することになる。そし
て、その回転角度と比例した回転角度だけピニオンギア
77が回転し、ボリューム57が回転力を正確に検出す
ることになり、上記した増力作用の調整が可能となる。
このように、本実施の形態に係る回転増力装置A1にお
いても、入力軸60の回転力を遊星ギア機構92を介し
て出力軸66aに伝達すると共に、遊星ギア機構92の
反力側ギア73に入力軸60に加えられる回転力に応じ
て回転変位する回転体74を設けているので、手動力に
相当する回転力を回転体74の小角度の変位で検知でき
る。これによって、変位センサも複雑な制御を必要とし
ない簡便な構造のものを使用できる。従って、回転増力
装置A1を簡単かつコンパクトな構造とすることができ
る。
【0033】また、ウインチB1の牽引に要する負荷が
小さい場合は、モータ56からの回転力を不要とするた
めに、手動力によって一定以上の回転力をボリューム5
7が検出しない限り、モータ56は回転力を発生しない
ようにすることもできる。この場合、手動力のみによっ
てウインチB1による巻き取り、巻き戻し動作が可能と
なり、省エネルギーをさらに促進することができるとと
もに、モータ56が故障した場合等の使い勝手を良くす
ることができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1〜2記載の回転増力装置におい
ては、入力軸の回転力を遊星ギア機構を介して出力軸に
伝達すると共に、遊星ギア機構の反力側ギアに入力軸に
加えられる回転力に応じて回転変位する回転体を設けて
いるので、手動力に相当する回転力を前記回転体の小角
度の変位で検知できる。これによって、センサも複雑な
制御を必要としない簡便な構造のものを使用できる。従
って、回転増力装置を簡単かつコンパクトな構造とする
ことができる。また、必要に応じて、出力軸にかかる負
荷が小さい場合は、モータからの回転力は不要なので、
一定以上の回転力をセンサが検出しない限り、モータは
回転力を発生しないようにすることもできる。この場
合、手動力のみによって出力軸に回転力を与えることが
でき、省エネルギーをさらに促進することができるとと
もに、モータが故障した場合等の回転増力装置の使い勝
手を良くすることができる。特に、請求項2記載の回転
増力装置においては、いずれか一方方向の所定以上の回
転力を検出してモータが駆動されるので、装置全体の構
成を簡略化することができる。
【0035】請求項3〜5記載の回転増力装置において
も、請求項1記載の回転増力装置と同様に、入力軸の回
転力を遊星ギア機構を介して出力軸に伝達すると共に、
遊星ギア機構の反力側ギアに入力軸に加えられる回転力
に応じて回転変位する回転体を設けているので、手動力
に相当する回転力を前記回転体の小角度の変位で検知で
きる。これによって、センサも複雑な制御を必要としな
い簡便な構造のものを使用できる。従って、回転増力装
置を簡単かつコンパクトな構造とすることができる。
【0036】特に、請求項5記載の回転増力装置におい
ては、遊星ギア、出力側ギア及び反力側ギアをそれぞれ
噛合するベベルギアから構成し、かつ遊星ギアは、回転
リングの入力軸に対して半径方向に延びるギア取付軸に
回転自由に取り付けられているので、回転増力装置を、
よりコンパクトな構造とすることができ、かつ、軽量化
をより促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る回転増力装置
を装備するウインチへの取付状態を示す全体側面図であ
る。
【図2】同回転増力装置の断面図である。
【図3】図2の矢視I−I断面図である。
【図4】回転増力装置の制御部のブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る回転増力装置
を装備するウインチへの取付状態を示す全体側面図であ
る。
【図6】図5の矢視II−II断面図である。
【符号の説明】
A 回転増力装置 A1 回転増力
装置 B ウインチ B1 ウインチ 10 機台 11 載置板 12 軸受板 13 回転軸 14 巻き胴 15 ワイヤロ
ープ 16 ハウジング 17 回転ハン
ドル 18 入力軸 19 カップリ
ング 20 出力軸 21 モータ 21a モータ出力軸 22 遊星ギア
機構 23 回転体 24 ボリュー
ム 25 制御装置 26 軸受 27 軸受 28 一端部 29 軸受 30 凹部 31 入力側ギア 32 出力側ギ
ア 33 入力側遊星ギア 34 出力側遊
星ギア 35 モータ入力側ギア 36 軸受 37 ギア取付軸 38 回転力伝
達ギア 39 ボス部 40 軸受 41 固定ギア 42 反力側ギ
ア 43 セクターギア 44 ピストン
押圧部 45 ピニオンギア 46 圧縮コイ
ルバネ 47 ピストン 48 電源 49 回転ハンドル 54 機台 55 ハウジング 55a 一側壁 55b 他側壁 56 モータ 57 ボリューム 60 入力軸 60a キー 61 第1軸心 63 回転リング 64 ギア取付
軸 65 遊星ギア 66 出力側ギ
ア 66a 出力軸 67 モータ入
力側ギア 68 第2軸心 69 モータ出
力軸 70 回転力伝達ギア 73 反力側ギ
ア 74 回転体 75 セクター
ギア 76 バネ取付片 77 ピニオン
ギア 80 引張コイルバネ 81 バネ掛止
片 82 ニードルベアリング 83 ニードル
ベアリング 84 ニードルベアリング 85 玉軸受 86 玉軸受 87 玉軸受 88 玉軸受 90 巻き胴 91 ワイヤロープ 92 遊星ギア
機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動力によって入力軸に発生させた回転
    力をセンサによって検知し、検知した信号によってモー
    タを駆動し、前記入力軸に連結した出力軸を前記手動力
    と前記モータによって回転駆動する回転増力装置であっ
    て、 前記入力軸の回転力を遊星ギア機構を介して前記出力軸
    に伝達すると共に、前記遊星ギア機構の反力側ギアに前
    記入力軸の回転力に応じて回転変位する回転体を設け、
    該回転体の回転変位を変位センサからなる前記センサに
    よって検出し、該センサの出力に応じて前記モータを制
    御することを特徴とする回転増力装置。
  2. 【請求項2】 前記変位センサの代わりに、前記センサ
    が前記入力軸の回転方向に応じた回転変位を検出でき、
    かつ、いずれの回転方向においても所定の回転変位を検
    出した際に投入される対となるスイッチからなって、該
    対となるスイッチのいずれか一方が作動することによっ
    て前記モータが特定方向に回転駆動されることを特徴と
    する請求項1記載の回転増力装置。
  3. 【請求項3】 手動力によって入力軸に発生させた回転
    力をセンサによって検知し、検知した信号によってモー
    タを駆動し、前記入力軸に連結した出力軸を前記手動力
    と前記モータによって回転駆動する回転増力装置であっ
    て、 ハウジングに別個独立に回転自在にかつ同軸的に支持さ
    れ、外周面にそれぞれ入力側ギアと出力側ギアとを設け
    た前記入力軸及び前記出力軸と、 前記入力側ギアと前記出力側ギアにそれぞれ転動自在に
    噛合する入力側遊星ギア及び出力側遊星ギアと、 前記入力側ギアと前記出力側ギアとの間に同軸的に介設
    され、半径方向中間位置に、両端にそれぞれ前記入力側
    遊星ギアと前記出力側遊星ギアを回転自在に支持するギ
    ア取付軸を取り付けたモータ入力側ギアと、 前記モータ入力側ギアに回転力伝達ギアを介して連結さ
    れる前記モータと、 前記出力側遊星ギアに噛合すると共に、前記ハウジング
    に固着される固定ギアと、 前記入力側遊星ギアに噛合すると共に、前記入力軸に回
    転自在に取り付けられる反力側ギアと、 該反力側ギアに設けられ、かつ弾性部材の復元力に抗し
    て、前記手動力によって発生された回転力に応じて回転
    変位する回転体と、 前記回転体の回転変位を検出する変位センサからなる前
    記センサと、 前記センサの出力値に応じて、前記モータを制御する制
    御装置とを備えることを特徴とする回転増力装置。
  4. 【請求項4】 手動力によって入力軸に発生させた回転
    力をセンサによって検知し、検知した信号によってモー
    タを駆動し、前記入力軸に連結した出力軸を前記手動力
    と前記モータによって回転駆動する回転増力装置であっ
    て、 ハウジングに回転自在に支持される前記入力軸と、 前記入力軸に固着され、外側に1又は2以上の遊星ギア
    が回転自在に取り付けられた回転リングと、 前記遊星ギアに噛合すると共に、前記入力軸に回転自在
    に取り付けられ、前記手動力による回転力が伝達される
    出力側ギアと、 前記出力側ギアに固着される前記出力軸と、 前記出力側ギアに一体として設けられ、前記モータのモ
    ータ出力軸に取り付けられた回転力伝達ギアに噛合する
    モータ入力側ギアと、 前記遊星ギアに噛合すると共に前記入力軸に回転自在に
    取り付けられた反力側ギアと、 前記反力側ギアに設けられ、弾性部材の復元力に抗し
    て、前記手動力によって発生された回転力に応じて回転
    変位する回転体と、 前記回転体の回転変位を検出する変位センサからなる前
    記センサと、 前記センサの出力値に応じて、前記モータを制御する制
    御装置とを備えることを特徴とする回転増力装置。
  5. 【請求項5】 前記遊星ギア、出力側ギア及び反力側ギ
    アはそれぞれ噛合するベベルギアからなり、しかも前記
    遊星ギアは、前記回転リングの前記入力軸に対して半径
    方向に放射状に延びるギア取付軸に回転自在に取り付け
    られ、さらに、前記モータ入力側ギア及び前記回転力伝
    達ギアも噛合するベベルギアからなっていることを特徴
    とする請求項4記載の回転増力装置。
JP2179796A 1996-01-12 1996-01-12 回転増力装置 Pending JPH09194193A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2179796A JPH09194193A (ja) 1996-01-12 1996-01-12 回転増力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2179796A JPH09194193A (ja) 1996-01-12 1996-01-12 回転増力装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09194193A true JPH09194193A (ja) 1997-07-29

Family

ID=12065051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2179796A Pending JPH09194193A (ja) 1996-01-12 1996-01-12 回転増力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09194193A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107161036A (zh) * 2017-06-13 2017-09-15 中铁三局集团有限公司 一种接触网恒张力放线车和放线施工方法
US10696527B2 (en) 2018-07-02 2020-06-30 Goodrich Corporation Hoist drive train torque sensor
CN116443755A (zh) * 2023-04-25 2023-07-18 徐州博远传动机械有限公司 一种用于起升机构的行星轮限位设备

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107161036A (zh) * 2017-06-13 2017-09-15 中铁三局集团有限公司 一种接触网恒张力放线车和放线施工方法
US10696527B2 (en) 2018-07-02 2020-06-30 Goodrich Corporation Hoist drive train torque sensor
CN116443755A (zh) * 2023-04-25 2023-07-18 徐州博远传动机械有限公司 一种用于起升机构的行星轮限位设备
CN116443755B (zh) * 2023-04-25 2023-10-20 徐州博远传动机械有限公司 一种用于起升机构的行星轮限位设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5634439B2 (ja) モータ用変速機及びその制御器
US6100619A (en) Drive apparatus, in particular for a sliding door of a motor vehicle
CN109850006A (zh) 辅助装置
CN107000587A (zh) 集成式电子驱动单元
JPWO2002103222A1 (ja) 回転伝達装置及び油圧駆動装置
JP4013259B2 (ja) ハイブリッド型車両用動力伝達装置
US6725737B2 (en) Shifting device for a transmisssion
JPH09194193A (ja) 回転増力装置
WO2021077969A1 (zh) 转向系统和车辆
JPH11115779A (ja) 電動パワーステアリングのパワーアシスト装置
JP2006029363A5 (ja)
JP3992454B2 (ja) 補助モータ付きチェーンブロック
JP3134872B1 (ja) 巻取装置
JPH07259710A (ja) 車両用始動兼発電装置
KR930017741A (ko) 자동차의 자동 변속 장치
US5982116A (en) Controllable combined power system using an active power source rotation speed as the proportional control reference
JP2018029459A (ja) 駆動装置およびロボット
JP2633388B2 (ja) 格納式ドアミラーの駆動装置
JPH06229447A (ja) エンジン補機駆動用変速装置
JPH09145498A (ja) 負荷トルク試験装置
JP2004100770A (ja) セルフロック機能を有する減速装置
WO2023281809A1 (ja) 電動巻き上げ装置
JPH09202249A (ja) 動力舵取装置
JPH1159450A (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP2000026077A (ja) 電動巻上機