JPH09193985A - 偏平状記録媒体の封入折丁及び偏平状記録媒体の封入本 - Google Patents
偏平状記録媒体の封入折丁及び偏平状記録媒体の封入本Info
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- JPH09193985A JPH09193985A JP570796A JP570796A JPH09193985A JP H09193985 A JPH09193985 A JP H09193985A JP 570796 A JP570796 A JP 570796A JP 570796 A JP570796 A JP 570796A JP H09193985 A JPH09193985 A JP H09193985A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 既存の製本機にて加工ができ、しかも単体で
CD等の偏平状記録媒体を収納する機能も果たし得る折
丁を提供し、合わせてそれを用いて製本した本も提供す
る。 【解決手段】 重合する紙片K1 ,K2 をその周縁或い
は周縁近傍に配された糊部M1 〜M4 を介して貼り合わ
せることで形成される収納空間Z1 を少なくとも1つ以
上具備した折丁X1 とし、その収納空間Z1 には偏平状
記録媒体(例えばCD)が収納されている形態とする。
これを用いて製本した本は、隣接する頁片をその周縁或
いは周縁近傍に配された糊部を介して貼り合わせること
で形成される収納空間を少なくとも1つ以上具備した本
となる。
CD等の偏平状記録媒体を収納する機能も果たし得る折
丁を提供し、合わせてそれを用いて製本した本も提供す
る。 【解決手段】 重合する紙片K1 ,K2 をその周縁或い
は周縁近傍に配された糊部M1 〜M4 を介して貼り合わ
せることで形成される収納空間Z1 を少なくとも1つ以
上具備した折丁X1 とし、その収納空間Z1 には偏平状
記録媒体(例えばCD)が収納されている形態とする。
これを用いて製本した本は、隣接する頁片をその周縁或
いは周縁近傍に配された糊部を介して貼り合わせること
で形成される収納空間を少なくとも1つ以上具備した本
となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロッピーディス
ク(FD)、ミニディスク(MD)、コンパクトディス
ク(CD)等の偏平状記録媒体を雑誌等の書籍の付録と
して添付する場合に使用される偏平状記録媒体の封入折
丁及びそれを使用して作製された偏平状記録媒体の封入
本に関するものである。
ク(FD)、ミニディスク(MD)、コンパクトディス
ク(CD)等の偏平状記録媒体を雑誌等の書籍の付録と
して添付する場合に使用される偏平状記録媒体の封入折
丁及びそれを使用して作製された偏平状記録媒体の封入
本に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、雑誌等の書籍の付録としてCD等
の偏平状記録媒体を添付する場合、これらを厚紙やビニ
ール袋などのパッケージに収納し、このパッケージを書
籍のページ間に挟み込んで販売形態とすることが一般的
に行われている。しかしながら、この形態では搬送中等
の流通段階においてCD等を収納したパッケージが簡単
に外れてしまい品質保証の点で問題がある上に、店頭で
の販売時には盗難に遭い易い等の問題が多く、最近で
は、このパッケージ自体を頁全体としたものを巻頭や巻
末或いは任意頁に綴じ込んで製本した形態の平綴本或い
は無線綴本、又はこのパッケージ自体を頁の一部として
貼り合わせて一体化したものを巻頭や巻末或いは任意頁
に綴じ込んで製本した形態の中綴本、平綴本或いは無線
綴本が販売されている。
の偏平状記録媒体を添付する場合、これらを厚紙やビニ
ール袋などのパッケージに収納し、このパッケージを書
籍のページ間に挟み込んで販売形態とすることが一般的
に行われている。しかしながら、この形態では搬送中等
の流通段階においてCD等を収納したパッケージが簡単
に外れてしまい品質保証の点で問題がある上に、店頭で
の販売時には盗難に遭い易い等の問題が多く、最近で
は、このパッケージ自体を頁全体としたものを巻頭や巻
末或いは任意頁に綴じ込んで製本した形態の平綴本或い
は無線綴本、又はこのパッケージ自体を頁の一部として
貼り合わせて一体化したものを巻頭や巻末或いは任意頁
に綴じ込んで製本した形態の中綴本、平綴本或いは無線
綴本が販売されている。
【0003】この綴じ込みタイプに使用されるCD等の
偏平状記録媒体を収納する容器(以下、CDに代表させ
てCDホルダーと称する)は種々提案されているが、パ
ッケージ自体を頁全体とするものとしては板紙製のCD
ホルダー(例えば、特開平7−1866号公報参照)
が、またパッケージ自体を頁の一部として貼り合わせて
一体化するものとしては紙製の封筒状のCDホルダー
(例えば、実開平4−13379号公報参照)が知られ
ている。
偏平状記録媒体を収納する容器(以下、CDに代表させ
てCDホルダーと称する)は種々提案されているが、パ
ッケージ自体を頁全体とするものとしては板紙製のCD
ホルダー(例えば、特開平7−1866号公報参照)
が、またパッケージ自体を頁の一部として貼り合わせて
一体化するものとしては紙製の封筒状のCDホルダー
(例えば、実開平4−13379号公報参照)が知られ
ている。
【0004】上記した板紙製のCDホルダーを綴じ込ん
だ本については、本全体が分厚く嵩張る上、ホルダー自
体に撓み性がないことからCDを取り出した後もページ
を捲り難く、さらに板紙製であることから材料費面でコ
ストがそれ程低くなく、なによりも中綴機での丁合が不
可能なために中綴本が企画できないという問題点があっ
た。かかる問題点は、要するにCDホルダーが剛性の板
紙製であることに起因している。これに対して、紙製の
封筒状のCDホルダーを貼り込んだ本については、CD
ホルダーが可撓性であるため、板紙製のCDホルダーに
特有の問題点は生じ得ない。したがって、多くの雑誌に
CDが添付されるようになり、さらに無線綴、平綴のみ
ならず中綴本にまで本の種類が拡大する傾向にある現状
では、雑誌としての使い勝手並びに用途の優る紙製のC
Dホルダーを貼り込んだ本(以下、CDブックと称す
る)の方が望ましい。
だ本については、本全体が分厚く嵩張る上、ホルダー自
体に撓み性がないことからCDを取り出した後もページ
を捲り難く、さらに板紙製であることから材料費面でコ
ストがそれ程低くなく、なによりも中綴機での丁合が不
可能なために中綴本が企画できないという問題点があっ
た。かかる問題点は、要するにCDホルダーが剛性の板
紙製であることに起因している。これに対して、紙製の
封筒状のCDホルダーを貼り込んだ本については、CD
ホルダーが可撓性であるため、板紙製のCDホルダーに
特有の問題点は生じ得ない。したがって、多くの雑誌に
CDが添付されるようになり、さらに無線綴、平綴のみ
ならず中綴本にまで本の種類が拡大する傾向にある現状
では、雑誌としての使い勝手並びに用途の優る紙製のC
Dホルダーを貼り込んだ本(以下、CDブックと称す
る)の方が望ましい。
【0005】ところで、上記したCDブックの製造にあ
たっては、これまでの処、予め封筒状のCDホルダーに
CDを封入したもの(以下、封入済みCDホルダーと称
する)を準備しておき、最終製本を経て完成した雑誌等
の所定頁を開いてそこに封入済みCDホルダーを手作業
で貼り込むか、或いは、貼り込みを行う頁の折丁に対し
てCDホルダーを手作業で貼り込んだ特殊折丁を予め準
備しておき、これを中綴、平綴、無線綴等の製本機にて
通常の折丁と綴じ合わせていた。しかし、近年における
CDブックの部数増加に伴い、現在では貼り込み作業も
機械化することが人件費等の製造コスト削減の目的から
も望ましいと考えられるようになっている。
たっては、これまでの処、予め封筒状のCDホルダーに
CDを封入したもの(以下、封入済みCDホルダーと称
する)を準備しておき、最終製本を経て完成した雑誌等
の所定頁を開いてそこに封入済みCDホルダーを手作業
で貼り込むか、或いは、貼り込みを行う頁の折丁に対し
てCDホルダーを手作業で貼り込んだ特殊折丁を予め準
備しておき、これを中綴、平綴、無線綴等の製本機にて
通常の折丁と綴じ合わせていた。しかし、近年における
CDブックの部数増加に伴い、現在では貼り込み作業も
機械化することが人件費等の製造コスト削減の目的から
も望ましいと考えられるようになっている。
【0006】しかしながら、封入済みCDホルダーを雑
誌等の所定頁に機械的に貼り込むことを考えた場合、通
常ではハガキ貼付頁を有する本を製造するのと同様の方
法、具体的には、貼り込みを行う頁の折丁に対して、封
入済みCDホルダーを葉書貼込機等の貼込装置を用いて
貼り込むことで、封入済みCDホルダーを貼り込んだ特
殊折丁を予め製造準備しておき、この特殊折丁と通常の
折丁を中綴機等の製本機により丁合して綴じ合わせる方
法が、既存設備の活用により設備コストの増加を抑える
点からも最善と考えられる。
誌等の所定頁に機械的に貼り込むことを考えた場合、通
常ではハガキ貼付頁を有する本を製造するのと同様の方
法、具体的には、貼り込みを行う頁の折丁に対して、封
入済みCDホルダーを葉書貼込機等の貼込装置を用いて
貼り込むことで、封入済みCDホルダーを貼り込んだ特
殊折丁を予め製造準備しておき、この特殊折丁と通常の
折丁を中綴機等の製本機により丁合して綴じ合わせる方
法が、既存設備の活用により設備コストの増加を抑える
点からも最善と考えられる。
【0007】ここで、上記した貼込装置による折丁への
貼込工程を図12〜図14を参照して、製本機による特
殊折丁と通常の折丁の製本工程を図15及び図16を参
照して説明する。
貼込工程を図12〜図14を参照して、製本機による特
殊折丁と通常の折丁の製本工程を図15及び図16を参
照して説明する。
【0008】図12は貼込機の貼込工程を示す斜視図で
あり、同図において、100は貼込機、101は第1給
紙部、102は第2給紙部、103は糊付部、104は
圧着部であり、B1 ,B2 は平行配置された2枚の搬送
テーブル、P11,P12は第1給紙部101における平行
配置された2枚のガイドテーブル、P21,P22は第2給
紙部102における平行配置された2枚のガイドテーブ
ル、Nは送り爪であって、無端チェーン(図示せず)に
一定の間隔で複数本装備されてエンドレスに矢印(右
方)方向に回転しており、搬送テーブルB1 ,B2 の隙
間から突き出した状態で走査して、その搬送途中にガイ
ドテーブルP11,P12の隙間、及びガイドテーブル
P21,P22の隙間を通過している。
あり、同図において、100は貼込機、101は第1給
紙部、102は第2給紙部、103は糊付部、104は
圧着部であり、B1 ,B2 は平行配置された2枚の搬送
テーブル、P11,P12は第1給紙部101における平行
配置された2枚のガイドテーブル、P21,P22は第2給
紙部102における平行配置された2枚のガイドテーブ
ル、Nは送り爪であって、無端チェーン(図示せず)に
一定の間隔で複数本装備されてエンドレスに矢印(右
方)方向に回転しており、搬送テーブルB1 ,B2 の隙
間から突き出した状態で走査して、その搬送途中にガイ
ドテーブルP11,P12の隙間、及びガイドテーブル
P21,P22の隙間を通過している。
【0009】貼込機100では折丁(第1シート状物)
Sにハガキ(第2シート状物)Hを貼り付ける加工を行
って特殊折丁を製造する。その第1給紙部101におい
ては、特殊折丁を構成する折丁Sが棒積みされた給紙台
(図示せず)から折丁Sを一部ずつ背側S’をグリップ
した状態で引き出してガイドテーブルP11,P12上に供
給しており、第2給紙部102においては、特殊折丁を
構成するハガキHが棒積みされた給紙台(図示せず)か
らハガキHを一部ずつ片側H1 をグリップした状態で引
き出してガイドテーブルP21,P22上に供給している。
一方、送り爪Nは先ず第1給紙部101において、ガイ
ドテーブルP11,P12上に供給されている折丁Sを押動
することにより、折丁SをガイドテーブルP11,P12の
斜面部を滑り降りさせ、搬送テーブルB1 ,B2 上に乗
った状態で第2給紙部102の方に搬送していく。やが
て折丁Sは糊付部103の下方に到来し、所定位置(斜
線部)が糊付け装置、即ちロールコート、吹き付けコー
ト等の塗工方法を行う装置により糊付けされる。次い
で、糊塗工済みの折丁Sは第2給紙部102の下方に到
来し、ここで、送り爪Nの下側は搬送テーブルB1 , B
2 上の糊塗工済みの折丁Sを押動しつつ、送り爪Nの上
側はガイドテーブルP21,P22上に供給されているハガ
キHを押動することにより、ハガキHをガイドテーブル
P11,P12の斜面部を滑り降りさせ、搬送テーブル
B1 ,B2 上の糊塗工済みの折丁Sの上に重なった状態
で、折丁SとハガキHを搬送していく。さらに重なり合
った折丁SとハガキHは圧着部104に到来し、圧着ロ
ールにより、ハガキHが折丁Sにプレスされて完全に貼
り付けられる。
Sにハガキ(第2シート状物)Hを貼り付ける加工を行
って特殊折丁を製造する。その第1給紙部101におい
ては、特殊折丁を構成する折丁Sが棒積みされた給紙台
(図示せず)から折丁Sを一部ずつ背側S’をグリップ
した状態で引き出してガイドテーブルP11,P12上に供
給しており、第2給紙部102においては、特殊折丁を
構成するハガキHが棒積みされた給紙台(図示せず)か
らハガキHを一部ずつ片側H1 をグリップした状態で引
き出してガイドテーブルP21,P22上に供給している。
一方、送り爪Nは先ず第1給紙部101において、ガイ
ドテーブルP11,P12上に供給されている折丁Sを押動
することにより、折丁SをガイドテーブルP11,P12の
斜面部を滑り降りさせ、搬送テーブルB1 ,B2 上に乗
った状態で第2給紙部102の方に搬送していく。やが
て折丁Sは糊付部103の下方に到来し、所定位置(斜
線部)が糊付け装置、即ちロールコート、吹き付けコー
ト等の塗工方法を行う装置により糊付けされる。次い
で、糊塗工済みの折丁Sは第2給紙部102の下方に到
来し、ここで、送り爪Nの下側は搬送テーブルB1 , B
2 上の糊塗工済みの折丁Sを押動しつつ、送り爪Nの上
側はガイドテーブルP21,P22上に供給されているハガ
キHを押動することにより、ハガキHをガイドテーブル
P11,P12の斜面部を滑り降りさせ、搬送テーブル
B1 ,B2 上の糊塗工済みの折丁Sの上に重なった状態
で、折丁SとハガキHを搬送していく。さらに重なり合
った折丁SとハガキHは圧着部104に到来し、圧着ロ
ールにより、ハガキHが折丁Sにプレスされて完全に貼
り付けられる。
【0010】ここで、搬送テーブルB1 ,B2 は、図1
3に示すように斜めに配置され、さらに搬送テーブルB
2 の端にはメインテーブルMが配置されており、折丁S
は背側S’をメインテーブルMに押し留められる形に
て、ハガキHは片側H1 をメインテーブルMに押し留め
られる形にて搬送されることによって、図14に示すよ
うにハガキHは折丁Sの背側S’及び地側(折丁Sを裏
返しに棒積みすれば天側)に突き揃えられた状態、換言
すれば折丁Sの一角に位置決めされて圧着ロールにて完
全に貼り付けられる。
3に示すように斜めに配置され、さらに搬送テーブルB
2 の端にはメインテーブルMが配置されており、折丁S
は背側S’をメインテーブルMに押し留められる形に
て、ハガキHは片側H1 をメインテーブルMに押し留め
られる形にて搬送されることによって、図14に示すよ
うにハガキHは折丁Sの背側S’及び地側(折丁Sを裏
返しに棒積みすれば天側)に突き揃えられた状態、換言
すれば折丁Sの一角に位置決めされて圧着ロールにて完
全に貼り付けられる。
【0011】続いて、上記した製本機による特殊折丁と
通常の折丁の製本工程を図15及び図16を参照して説
明する。
通常の折丁の製本工程を図15及び図16を参照して説
明する。
【0012】図15は中綴機の製本工程を示す斜視図で
あり、同図において105は丁合工程、106は針金綴
工程、107は断裁工程をそれぞれ示しており、図中1
08はギャザリングチェーン、109は駒、S1 〜S4
は折丁、110は針金、111は天地断裁刃である。
あり、同図において105は丁合工程、106は針金綴
工程、107は断裁工程をそれぞれ示しており、図中1
08はギャザリングチェーン、109は駒、S1 〜S4
は折丁、110は針金、111は天地断裁刃である。
【0013】丁合工程105においては、中綴本を構成
する複数の折丁S1 〜S4 を一部ずつ小口側113を開
いた状態でギャザリングチェーン108上に供給して、
ギャザリングチェーン108は順次供給される折丁(順
に、S1 ,S2 ,S3 ,S4)を駒109によって押し
ながら突き揃えて、複数の折丁S1 〜S4 を順次丁合し
ていく。続く針金綴工程106においては、この複数の
折丁を丁合して突き揃えた集合体114(以後折丁集合
体と称する)の背部115を針金110で綴じ合わせた
後、断裁工程107において、天地断裁刃111にて天
地の化粧断ちを、さらに小口断裁刃112にて小口の化
粧断ちを行って、中綴本116の製造が完了する。
する複数の折丁S1 〜S4 を一部ずつ小口側113を開
いた状態でギャザリングチェーン108上に供給して、
ギャザリングチェーン108は順次供給される折丁(順
に、S1 ,S2 ,S3 ,S4)を駒109によって押し
ながら突き揃えて、複数の折丁S1 〜S4 を順次丁合し
ていく。続く針金綴工程106においては、この複数の
折丁を丁合して突き揃えた集合体114(以後折丁集合
体と称する)の背部115を針金110で綴じ合わせた
後、断裁工程107において、天地断裁刃111にて天
地の化粧断ちを、さらに小口断裁刃112にて小口の化
粧断ちを行って、中綴本116の製造が完了する。
【0014】ここで、丁合工程105は、図16に示す
ように、ギャザリングチェーン108の上に位置する給
紙装置117によって、集積部118に棒積み状態にス
タックされた折丁Sに対して、先ずサッカー119が折
丁Sの先端(背部115側)を引き出して、次にフィー
ダードラム120のグリッパー120a又は120bが
その折丁Sの先端を把持し、フィーダードラム120の
回転によってその折丁Sを引き出し、折丁Sがストッパ
ー121にぶつかる直前にグリッパー120a又は12
0bは折丁Sの把持を解除する。続いて、折丁Sがスト
ッパー121にぶつかった後に落下する際、ラップドラ
ム122のグリッパー122aがその折丁Sの下側(小
口113側)の長い方を把持し、次いでオープニングド
ラム123のバキューム口が折丁Sの下側(小口113
側)の短い方を吸収し且つグリッパー123aがその下
端を把持し、ラップドラム122及びオープニングドラ
ム123の回転によって折丁Sを開く。その後、グリッ
パー122a、123aが折丁Sを離すことによって、
折丁Sは下方に落下することにより、その下を走行中の
ギャザリングチェーン108上の駒109直前の位置に
鞍掛けされることになる。
ように、ギャザリングチェーン108の上に位置する給
紙装置117によって、集積部118に棒積み状態にス
タックされた折丁Sに対して、先ずサッカー119が折
丁Sの先端(背部115側)を引き出して、次にフィー
ダードラム120のグリッパー120a又は120bが
その折丁Sの先端を把持し、フィーダードラム120の
回転によってその折丁Sを引き出し、折丁Sがストッパ
ー121にぶつかる直前にグリッパー120a又は12
0bは折丁Sの把持を解除する。続いて、折丁Sがスト
ッパー121にぶつかった後に落下する際、ラップドラ
ム122のグリッパー122aがその折丁Sの下側(小
口113側)の長い方を把持し、次いでオープニングド
ラム123のバキューム口が折丁Sの下側(小口113
側)の短い方を吸収し且つグリッパー123aがその下
端を把持し、ラップドラム122及びオープニングドラ
ム123の回転によって折丁Sを開く。その後、グリッ
パー122a、123aが折丁Sを離すことによって、
折丁Sは下方に落下することにより、その下を走行中の
ギャザリングチェーン108上の駒109直前の位置に
鞍掛けされることになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た貼り込み工程において封入済みCDホルダーを折丁に
貼り込むことを考えた場合(封入済みCDホルダーを図
12のハガキHに置き換えて考えた場合)、貼込機10
0の位置決め方法ゆえに、封入済みCDホルダーは折丁
Sの一角に貼着固定されることになり、さらに、その貼
り込み位置が正確でないことが多く、これらのことが後
の製本工程においてこの封入済みCDホルダーを貼付し
た特殊折丁と通常の折丁とから製本する際、特に断裁工
程107において問題になってくる。即ち、中綴機の断
裁工程107においては、1部ずつ搬送されてくる折丁
集合体114を断裁刃111,112にて天地及び小口
の不要部分を除去するのであるが、この断裁工程107
における折丁集合体114の搬送はコンベアに載って流
れてきた折丁集合体114をストッパーで一時停止させ
ている間に断裁刃111,112が降下して断裁すると
いうものであり、搬送、断裁とも高精度のものではな
い。従って、断裁にはある程度のクリアランスが設けら
れており、さらに折丁集合体114が斜めに流れてきて
斜めに断裁するといったクリアランスを超える断裁ミス
が一定の確率で発生することも避けられない(このた
め、中綴機の通常の仕様では排出機構を備えた断裁不良
検出装置が下流側に装備されている)。したがって、封
入済みCDホルダーが折丁Sの一角に貼り込まれている
と、例えクリアランス内の許容されるべき断裁において
もCDを断裁してしまうといった品質不良や、クリアラ
ンスを超える断裁ミスが続けて発生することを断裁刃1
11,112が何度もCDも断裁して刃が欠落するとい
った機械故障が発生することが避けられず、製本の機械
化は困難であった。
た貼り込み工程において封入済みCDホルダーを折丁に
貼り込むことを考えた場合(封入済みCDホルダーを図
12のハガキHに置き換えて考えた場合)、貼込機10
0の位置決め方法ゆえに、封入済みCDホルダーは折丁
Sの一角に貼着固定されることになり、さらに、その貼
り込み位置が正確でないことが多く、これらのことが後
の製本工程においてこの封入済みCDホルダーを貼付し
た特殊折丁と通常の折丁とから製本する際、特に断裁工
程107において問題になってくる。即ち、中綴機の断
裁工程107においては、1部ずつ搬送されてくる折丁
集合体114を断裁刃111,112にて天地及び小口
の不要部分を除去するのであるが、この断裁工程107
における折丁集合体114の搬送はコンベアに載って流
れてきた折丁集合体114をストッパーで一時停止させ
ている間に断裁刃111,112が降下して断裁すると
いうものであり、搬送、断裁とも高精度のものではな
い。従って、断裁にはある程度のクリアランスが設けら
れており、さらに折丁集合体114が斜めに流れてきて
斜めに断裁するといったクリアランスを超える断裁ミス
が一定の確率で発生することも避けられない(このた
め、中綴機の通常の仕様では排出機構を備えた断裁不良
検出装置が下流側に装備されている)。したがって、封
入済みCDホルダーが折丁Sの一角に貼り込まれている
と、例えクリアランス内の許容されるべき断裁において
もCDを断裁してしまうといった品質不良や、クリアラ
ンスを超える断裁ミスが続けて発生することを断裁刃1
11,112が何度もCDも断裁して刃が欠落するとい
った機械故障が発生することが避けられず、製本の機械
化は困難であった。
【0016】本発明者は、上記の問題点に鑑み、貼り込
み位置が不正確な貼込工程自体が不要で且つ機械製本に
おける断裁工程のトラブル(CD破損等)の発生する確
率を抑制可能なCDホルダーの形態の条件を模索した結
果、貼込工程を省略するには、CDホルダーがこれまで
はCD等を貼り込んでいた折丁の形態を有することで対
応でき、さらに断裁工程でのトラブルを回避するには、
音楽雑誌等を構成する折丁のサイズは現在のCDのLP
版のサイズよりも大きいことから、当該折丁の形態を具
備するCDホルダーにおいて、その中央部にCDを固定
(封筒ホルダーのように一角に寄らないように)するこ
とで対応できるとの結論に至った。
み位置が不正確な貼込工程自体が不要で且つ機械製本に
おける断裁工程のトラブル(CD破損等)の発生する確
率を抑制可能なCDホルダーの形態の条件を模索した結
果、貼込工程を省略するには、CDホルダーがこれまで
はCD等を貼り込んでいた折丁の形態を有することで対
応でき、さらに断裁工程でのトラブルを回避するには、
音楽雑誌等を構成する折丁のサイズは現在のCDのLP
版のサイズよりも大きいことから、当該折丁の形態を具
備するCDホルダーにおいて、その中央部にCDを固定
(封筒ホルダーのように一角に寄らないように)するこ
とで対応できるとの結論に至った。
【0017】本発明は、かかる知見に基づいてなされた
ものであり、既存の製本機にて加工ができ、しかもこの
単体でCD等の偏平状記録媒体を収納する機能も果たし
得る折丁及びそれを用いて製本した本を提供することを
目的としている。
ものであり、既存の製本機にて加工ができ、しかもこの
単体でCD等の偏平状記録媒体を収納する機能も果たし
得る折丁及びそれを用いて製本した本を提供することを
目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る偏平状記録媒体の封入折丁は、重合す
る紙片をその周縁或いは周縁近傍に配された糊部を介し
て貼り合わせることで形成される収納空間を少なくとも
1つ以上具備する折丁であって、前記収納空間には偏平
状記録媒体が収納されていることを特徴とするものであ
る。
に、本発明に係る偏平状記録媒体の封入折丁は、重合す
る紙片をその周縁或いは周縁近傍に配された糊部を介し
て貼り合わせることで形成される収納空間を少なくとも
1つ以上具備する折丁であって、前記収納空間には偏平
状記録媒体が収納されていることを特徴とするものであ
る。
【0019】また、上記折丁を用いて製本した偏平状記
録媒体の封入本は、隣接する頁片をその周縁或いは周縁
近傍に配された糊部を介して貼り合わせることで形成さ
れる収納空間を少なくとも1つ以上具備する本であっ
て、前記収納空間には偏平状記録媒体が収納されている
ことを特徴とするものである。
録媒体の封入本は、隣接する頁片をその周縁或いは周縁
近傍に配された糊部を介して貼り合わせることで形成さ
れる収納空間を少なくとも1つ以上具備する本であっ
て、前記収納空間には偏平状記録媒体が収納されている
ことを特徴とするものである。
【0020】本発明の折丁は、かかる形態を有すること
により、CD等の偏平状記録媒体を折丁の中央部に配置
することが可能になり、さらには折丁の周縁にはCDの
存在しない紙のみの部分が形成されることになる。従っ
て、CD等の偏平状記録媒体を折丁の中央部に配置する
ことで、製本機の断裁工程におけるクリアランス内での
断裁は言うに及ばずクリアランスを超える断裁において
もCDを断裁する確率を低減することが可能になり、紙
のみの周縁部分を有することで、この部分を図16の給
紙装置117の各ドラム120,122,123にて把
持するときの把持しろとして、さらには、図15の断裁
工程107の天地断裁刃111、小口断裁刃112にて
断裁するときの断裁しろとして活用することが可能とな
る。
により、CD等の偏平状記録媒体を折丁の中央部に配置
することが可能になり、さらには折丁の周縁にはCDの
存在しない紙のみの部分が形成されることになる。従っ
て、CD等の偏平状記録媒体を折丁の中央部に配置する
ことで、製本機の断裁工程におけるクリアランス内での
断裁は言うに及ばずクリアランスを超える断裁において
もCDを断裁する確率を低減することが可能になり、紙
のみの周縁部分を有することで、この部分を図16の給
紙装置117の各ドラム120,122,123にて把
持するときの把持しろとして、さらには、図15の断裁
工程107の天地断裁刃111、小口断裁刃112にて
断裁するときの断裁しろとして活用することが可能とな
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。
施形態について説明する。
【0022】図1は偏平状記録媒体の封入折丁の2つ折
りタイプの一例を示すものであって、図1(a)は封入
折丁の斜視図、図1(b)は図1(a)のA−A’断面
図、図1(c)は図1(a)のB−B’断面図である。
また、図2は図1の封入折丁の製作手順を示す説明図で
ある。
りタイプの一例を示すものであって、図1(a)は封入
折丁の斜視図、図1(b)は図1(a)のA−A’断面
図、図1(c)は図1(a)のB−B’断面図である。
また、図2は図1の封入折丁の製作手順を示す説明図で
ある。
【0023】図1に示されるように、この封入折丁X1
は1本の折線L1 を介して連接する第1紙片K1 及び第
2紙片K2 を2つ折りして重ね合わせてなる折丁Y
1 (詳細については、後の製造工程の説明において示
す)の中に収納空間Z1 を設けてCDを封入したもので
あり、CDを封入する収納空間Z1 は、この2つ折りさ
れた折丁Y1 における重合部分、ここでは第1紙片K1
と第2紙片K2 どうしを、周縁に配された天側糊部
M1 、地側糊部M2 、背側糊部M3 、小口側糊部M4 に
より貼着してなる天側貼り合わせ部J1 、地側貼り合わ
せ部J2 、背側貼り合わせ部J3 、小口側貼り合わせ部
J4 に囲まれる形で設けられている。なお、2つ折り折
丁Y1 に収納空間Z1 を形成したため、唯一の第1紙片
K1 と第2紙片K2の重合部分が開放不能になり、折丁
Y1 単体では中綴機において開いて鞍掛けすることはで
きない。
は1本の折線L1 を介して連接する第1紙片K1 及び第
2紙片K2 を2つ折りして重ね合わせてなる折丁Y
1 (詳細については、後の製造工程の説明において示
す)の中に収納空間Z1 を設けてCDを封入したもので
あり、CDを封入する収納空間Z1 は、この2つ折りさ
れた折丁Y1 における重合部分、ここでは第1紙片K1
と第2紙片K2 どうしを、周縁に配された天側糊部
M1 、地側糊部M2 、背側糊部M3 、小口側糊部M4 に
より貼着してなる天側貼り合わせ部J1 、地側貼り合わ
せ部J2 、背側貼り合わせ部J3 、小口側貼り合わせ部
J4 に囲まれる形で設けられている。なお、2つ折り折
丁Y1 に収納空間Z1 を形成したため、唯一の第1紙片
K1 と第2紙片K2の重合部分が開放不能になり、折丁
Y1 単体では中綴機において開いて鞍掛けすることはで
きない。
【0024】この封入折丁X1 の製造工程は次のようで
ある。
ある。
【0025】図2(a)に示すように、まず輪転印刷機
から排出されてくる連続用紙(図では折丁1個分の長さ
の用紙であるがこれが縦方向に連続している)に対し
て、天側糊部M1 、地側糊部M2 、背側糊部M3 を形成
し、さらに連続用紙の流れ方向に沿って設けられた1本
の折線L1 を介して折り重ねて2つ折りし、この連続用
紙を折り重ねたものを連続用紙の流れ方向に直角に折丁
1個分の長さに断裁して図2(b)に示す折丁Y1 を形
成する。この折丁Y1 には、第1紙片K1 と第2紙片K
2 とが折線L1 を介して折り重ねられ且つ第1紙片K1
と第2紙片K2 の周縁部の3方(天、地、背)が糊部M
1 ,M2 ,M3 で貼着されて天側貼り合わせ部J1 、地
側貼り合わせ部J2 、背側貼り合わせ部J3 が形成され
ており、貼着されていない小口側(折線L1 と反対側)
を開口部とするポケット状の収納空間Z1 が形成されて
いる。このようにして作製された折丁Y1 のポケット状
の収納空間Z1 に対して、図2(c)に示す如く開口部
側よりCDを挿入して図2(d)に示す状態にし、さら
に図2(e)に示すように開口部を糊付けして小口側糊
部M4 を介して第1紙片K1 と第2紙片K2 が貼着され
てなる小口側貼り合わせ部J4 を形成して、収納空間Z
1 を4つの貼り合わせ部J1 、J2 、J3 、J4 で閉鎖
状態にすることで、折丁Y1 中にCDを封入する。
から排出されてくる連続用紙(図では折丁1個分の長さ
の用紙であるがこれが縦方向に連続している)に対し
て、天側糊部M1 、地側糊部M2 、背側糊部M3 を形成
し、さらに連続用紙の流れ方向に沿って設けられた1本
の折線L1 を介して折り重ねて2つ折りし、この連続用
紙を折り重ねたものを連続用紙の流れ方向に直角に折丁
1個分の長さに断裁して図2(b)に示す折丁Y1 を形
成する。この折丁Y1 には、第1紙片K1 と第2紙片K
2 とが折線L1 を介して折り重ねられ且つ第1紙片K1
と第2紙片K2 の周縁部の3方(天、地、背)が糊部M
1 ,M2 ,M3 で貼着されて天側貼り合わせ部J1 、地
側貼り合わせ部J2 、背側貼り合わせ部J3 が形成され
ており、貼着されていない小口側(折線L1 と反対側)
を開口部とするポケット状の収納空間Z1 が形成されて
いる。このようにして作製された折丁Y1 のポケット状
の収納空間Z1 に対して、図2(c)に示す如く開口部
側よりCDを挿入して図2(d)に示す状態にし、さら
に図2(e)に示すように開口部を糊付けして小口側糊
部M4 を介して第1紙片K1 と第2紙片K2 が貼着され
てなる小口側貼り合わせ部J4 を形成して、収納空間Z
1 を4つの貼り合わせ部J1 、J2 、J3 、J4 で閉鎖
状態にすることで、折丁Y1 中にCDを封入する。
【0026】図2(a),(b)に示す工程、すなわち
輪転印刷機より排出されてくる連続用紙から折丁Y1 へ
の加工は、輪転印刷機の排出側に連結されて、連続用紙
に糊付け、折り、断裁等の加工をインラインで行うイン
ラインフィニッシング機構にて行う。また、図2(c)
〜(e)に示す工程、すなわち折丁Y1 へのCDの挿入
及び封緘は、バキュームベルト上を流れる折丁Y1 に対
して行う。具体的には、CD挿入部において、第2紙片
K2 をバキュームベルトで吸着してベルト上に密着保持
し且つ第1紙片K1 をタコで吸着して吸い上げることで
ポケット状の収納空間Z1 を開口し、この開口したポケ
ット状の収納空間Z1 に向けてプッシャーによりCDを
押し込むようにする。次いで、収納空間Z1 を開口状態
に保ったまま今度はノズルコート等の塗工手段により小
口側糊部M4 を形成した後に第1紙片K1 の吸着をカッ
トする。そして、CDの挿入された折丁Y1 をさらにバ
キュームベルトにて搬送し、封緘部にて小口側糊部M4
の配置された部分をローラー等の押圧手段にて第1紙片
K1 側からプレスして、第1紙片K1 と第2紙片K2 と
を小口側糊部M4 を介して完全に貼着して小口側貼り合
わせ部J4 を形成して図1に示した封入折丁X1 の形に
整える。
輪転印刷機より排出されてくる連続用紙から折丁Y1 へ
の加工は、輪転印刷機の排出側に連結されて、連続用紙
に糊付け、折り、断裁等の加工をインラインで行うイン
ラインフィニッシング機構にて行う。また、図2(c)
〜(e)に示す工程、すなわち折丁Y1 へのCDの挿入
及び封緘は、バキュームベルト上を流れる折丁Y1 に対
して行う。具体的には、CD挿入部において、第2紙片
K2 をバキュームベルトで吸着してベルト上に密着保持
し且つ第1紙片K1 をタコで吸着して吸い上げることで
ポケット状の収納空間Z1 を開口し、この開口したポケ
ット状の収納空間Z1 に向けてプッシャーによりCDを
押し込むようにする。次いで、収納空間Z1 を開口状態
に保ったまま今度はノズルコート等の塗工手段により小
口側糊部M4 を形成した後に第1紙片K1 の吸着をカッ
トする。そして、CDの挿入された折丁Y1 をさらにバ
キュームベルトにて搬送し、封緘部にて小口側糊部M4
の配置された部分をローラー等の押圧手段にて第1紙片
K1 側からプレスして、第1紙片K1 と第2紙片K2 と
を小口側糊部M4 を介して完全に貼着して小口側貼り合
わせ部J4 を形成して図1に示した封入折丁X1 の形に
整える。
【0027】こうして製造された封入折丁X1 は、封入
折丁X1 単体では無線綴機及び平綴機にて丁合すること
ができる一方、中綴機においては単体では鞍掛けする部
分を有しないので丁合することができない。そのため封
入折丁X1 の背部(または小口部でもよい)を他の折丁
の背部で折丁下端の短い方に貼り合わせた特殊折丁の形
態を採って初めて、中綴機にて丁合することができる。
なお、この特殊折丁においては、封入折丁X1 と貼り合
わされる折丁の大きさ(折り畳んだ状態の大きさのこ
と)は略同一であるから、貼り込み位置が正確に実現で
きる。さらに封入折丁X1 は4つの貼り合わせ部J1 ,
J2 ,J3 ,J4 を周縁部(天、地、背、小口)に有し
ており、図16に示した給紙装置117におけるフィー
ダードラム120のグリッパー120a又は120bに
より封入折丁X1 の背側貼り合わせ部J3 を把持した場
合も、オープニングドラム123がグリッパー123a
により封入折丁X1 の小口側貼り合わせ部J4 を把持し
た場合も、CDを破損することなく、封入折丁X1 を貼
付した特殊折丁をギャザリングチェーンに供給すること
ができる。さらに、折丁集合体に綴じ込まれた封入折丁
X1 は、図15に示した断裁工程107において、天地
断裁刃111により天側貼り合わせ部J1 と地側貼り合
わせ部J2 を、小口断裁刃112により小口側貼り合わ
せ部J4 をある程度のクリアランスをもって断裁される
が、天、地及び小口側の貼り合わせ部J1 ,J2 ,J4
が幅をもっているので、CDが断裁されることはない。
折丁X1 単体では無線綴機及び平綴機にて丁合すること
ができる一方、中綴機においては単体では鞍掛けする部
分を有しないので丁合することができない。そのため封
入折丁X1 の背部(または小口部でもよい)を他の折丁
の背部で折丁下端の短い方に貼り合わせた特殊折丁の形
態を採って初めて、中綴機にて丁合することができる。
なお、この特殊折丁においては、封入折丁X1 と貼り合
わされる折丁の大きさ(折り畳んだ状態の大きさのこ
と)は略同一であるから、貼り込み位置が正確に実現で
きる。さらに封入折丁X1 は4つの貼り合わせ部J1 ,
J2 ,J3 ,J4 を周縁部(天、地、背、小口)に有し
ており、図16に示した給紙装置117におけるフィー
ダードラム120のグリッパー120a又は120bに
より封入折丁X1 の背側貼り合わせ部J3 を把持した場
合も、オープニングドラム123がグリッパー123a
により封入折丁X1 の小口側貼り合わせ部J4 を把持し
た場合も、CDを破損することなく、封入折丁X1 を貼
付した特殊折丁をギャザリングチェーンに供給すること
ができる。さらに、折丁集合体に綴じ込まれた封入折丁
X1 は、図15に示した断裁工程107において、天地
断裁刃111により天側貼り合わせ部J1 と地側貼り合
わせ部J2 を、小口断裁刃112により小口側貼り合わ
せ部J4 をある程度のクリアランスをもって断裁される
が、天、地及び小口側の貼り合わせ部J1 ,J2 ,J4
が幅をもっているので、CDが断裁されることはない。
【0028】図3は偏平状記録媒体の封入折丁の外3つ
折りタイプの一例を示すものであって、図3(a)は封
入折丁の斜視図、図3(b)は図3(a)のA−A’断
面図、図3(c)は図3(a)のB−B’断面図であ
る。また、図4は図3の封入折丁の製作手順を示す説明
図である。
折りタイプの一例を示すものであって、図3(a)は封
入折丁の斜視図、図3(b)は図3(a)のA−A’断
面図、図3(c)は図3(a)のB−B’断面図であ
る。また、図4は図3の封入折丁の製作手順を示す説明
図である。
【0029】図3に示されるように、この封入折丁X2
は2本の折線L1 及び折線L2 を介して連接する第1紙
片K1 、第2紙片K2 及び第3紙片K3 をジグザグ方向
に3つ折りして重ね合わせてなる折丁Y2 (詳細につい
ては、後の製造工程の説明において示す)の中に収納空
間Z2 を設けてCDを封入したものであり、CDを封入
する収納空間Z2 は、この外3つ折りされた折丁Y2 に
おける重合部分、ここでは第1紙片K1 と第2紙片K2
どうしを、周縁に配された天側糊部M1 、地側糊部
M2 、背側糊部M3 、小口側糊部M4 により貼着してな
る天側貼り合わせ部J1 、地側貼り合わせ部J2 、背側
貼り合わせ部J3 、小口側貼り合わせ部J4に囲まれる
形で設けられている。なお、折丁Y2 における収納空間
Z2 については、他に第2紙片K2 と第3紙片K3 の重
合部分にも設定できるが、後述するように第2紙片K2
と第3紙片K3 の重合部分は開いて鞍掛けするものとし
た。
は2本の折線L1 及び折線L2 を介して連接する第1紙
片K1 、第2紙片K2 及び第3紙片K3 をジグザグ方向
に3つ折りして重ね合わせてなる折丁Y2 (詳細につい
ては、後の製造工程の説明において示す)の中に収納空
間Z2 を設けてCDを封入したものであり、CDを封入
する収納空間Z2 は、この外3つ折りされた折丁Y2 に
おける重合部分、ここでは第1紙片K1 と第2紙片K2
どうしを、周縁に配された天側糊部M1 、地側糊部
M2 、背側糊部M3 、小口側糊部M4 により貼着してな
る天側貼り合わせ部J1 、地側貼り合わせ部J2 、背側
貼り合わせ部J3 、小口側貼り合わせ部J4に囲まれる
形で設けられている。なお、折丁Y2 における収納空間
Z2 については、他に第2紙片K2 と第3紙片K3 の重
合部分にも設定できるが、後述するように第2紙片K2
と第3紙片K3 の重合部分は開いて鞍掛けするものとし
た。
【0030】この封入折丁X2 の製造工程は次のようで
ある。
ある。
【0031】図4(a)に示すように、まず輪転印刷機
から排出されてくる連続用紙(図では折丁1個分の長さ
の用紙であるがこれが縦方向に連続している)に対し
て、天側糊部M1 、地側糊部M2 、小口側糊部M4 を形
成し、さらに連続用紙の流れ方向に沿って設けられた2
本の折線L1 及び折線L2 の内、先ず折線L1 を介して
図4(b)に示すように折り重ね、続いて折線L2 を介
して折り重ねて外3つ折りし、この連続用紙を折り重ね
たものを連続用紙の流れ方向に直角に折丁1個分の長さ
に断裁して、図3(c)に示す折丁Y2 を形成する。こ
の折丁Y2 には、第1紙片K1 と第2紙片K2 とが折線
L1 を介して折り重ねられ且つ第1紙片K1 と第2紙片
K2 内面(接触面側)どうしの周縁部の3方(天、地、
小口)が糊部M1 ,M2 ,M4 で貼着されて天側貼り合
わせ部J1 、地側貼り合わせ部J2、小口側貼り合わせ
部J4 が形成されており、貼着されていない背側(折線
L2側)を開口部とするポケット状の収納空間Z2 が形
成されている。このようにして作製された折丁Y2 のポ
ケット状の収納空間Z2 に対して、図4(d)に示す如
く開口部側よりCDを挿入して図4(e)に示す状態に
し、さらに図4(f)に示すように開口部を糊付けして
背側糊部M3 を介して第1紙片K1 と第2紙片K2 が貼
着されてなる背側貼り合わせ部J3 を形成して、収納空
間Z2 を4つの貼り合わせ部J1 ,J2 ,J3 ,J4 で
閉鎖状態にすることで、折丁Y2 中にCDを封入する。
から排出されてくる連続用紙(図では折丁1個分の長さ
の用紙であるがこれが縦方向に連続している)に対し
て、天側糊部M1 、地側糊部M2 、小口側糊部M4 を形
成し、さらに連続用紙の流れ方向に沿って設けられた2
本の折線L1 及び折線L2 の内、先ず折線L1 を介して
図4(b)に示すように折り重ね、続いて折線L2 を介
して折り重ねて外3つ折りし、この連続用紙を折り重ね
たものを連続用紙の流れ方向に直角に折丁1個分の長さ
に断裁して、図3(c)に示す折丁Y2 を形成する。こ
の折丁Y2 には、第1紙片K1 と第2紙片K2 とが折線
L1 を介して折り重ねられ且つ第1紙片K1 と第2紙片
K2 内面(接触面側)どうしの周縁部の3方(天、地、
小口)が糊部M1 ,M2 ,M4 で貼着されて天側貼り合
わせ部J1 、地側貼り合わせ部J2、小口側貼り合わせ
部J4 が形成されており、貼着されていない背側(折線
L2側)を開口部とするポケット状の収納空間Z2 が形
成されている。このようにして作製された折丁Y2 のポ
ケット状の収納空間Z2 に対して、図4(d)に示す如
く開口部側よりCDを挿入して図4(e)に示す状態に
し、さらに図4(f)に示すように開口部を糊付けして
背側糊部M3 を介して第1紙片K1 と第2紙片K2 が貼
着されてなる背側貼り合わせ部J3 を形成して、収納空
間Z2 を4つの貼り合わせ部J1 ,J2 ,J3 ,J4 で
閉鎖状態にすることで、折丁Y2 中にCDを封入する。
【0032】図4(a)〜(c)に示す工程、すなわち
輪転印刷機より排出されてくる連続用紙から折丁Y2 へ
の加工は、輪転印刷機の排出側に連結されて、連続用紙
に糊付け、折り、断裁等の加工をインラインで行うイン
ラインフィニッシング機構にて行う。また、図4(c)
〜(f)に示す工程、すなわち折丁Y2 へのCDの挿入
及び封緘は、バキュームベルト上を流れる折丁Y2 に対
して行う。具体的には、CD挿入部において、第3紙片
K3 をバキュームベルトで吸着してベルト上に密着保持
し且つ第1紙片K1 をタコで吸着して吸い上げることで
ポケット状の収納空間Z2 を開口し、この開口したポケ
ット状の収納空間Z2 に向けてプッシャーによりCDを
押し込むようにする。次いで、収納空間Z2 を開口状態
に保ったまま今度はノズルコート等の塗工手段により背
側糊部M3 を形成した後に第1紙片K1 の吸着をカット
する。そして、CDの挿入された折丁Y2 をさらにバキ
ュームベルトにて搬送し、封緘部にて背側糊部M3 の配
置された部分をローラー等の押圧手段にて第1紙片K1
側からプレスして、第1紙片K1 と第2紙片K2 とを背
側糊部M3 を介して完全に貼着して背側貼り合わせ部J
3 を形成して図3に示した封入折丁X2 の形に整える。
輪転印刷機より排出されてくる連続用紙から折丁Y2 へ
の加工は、輪転印刷機の排出側に連結されて、連続用紙
に糊付け、折り、断裁等の加工をインラインで行うイン
ラインフィニッシング機構にて行う。また、図4(c)
〜(f)に示す工程、すなわち折丁Y2 へのCDの挿入
及び封緘は、バキュームベルト上を流れる折丁Y2 に対
して行う。具体的には、CD挿入部において、第3紙片
K3 をバキュームベルトで吸着してベルト上に密着保持
し且つ第1紙片K1 をタコで吸着して吸い上げることで
ポケット状の収納空間Z2 を開口し、この開口したポケ
ット状の収納空間Z2 に向けてプッシャーによりCDを
押し込むようにする。次いで、収納空間Z2 を開口状態
に保ったまま今度はノズルコート等の塗工手段により背
側糊部M3 を形成した後に第1紙片K1 の吸着をカット
する。そして、CDの挿入された折丁Y2 をさらにバキ
ュームベルトにて搬送し、封緘部にて背側糊部M3 の配
置された部分をローラー等の押圧手段にて第1紙片K1
側からプレスして、第1紙片K1 と第2紙片K2 とを背
側糊部M3 を介して完全に貼着して背側貼り合わせ部J
3 を形成して図3に示した封入折丁X2 の形に整える。
【0033】こうして製造された封入折丁X2 は、封入
折丁X2 単体では無線綴機及び平綴機にて丁合すること
ができることは勿論、今回は封入折丁X2 単体でも第2
紙片K2 と第3紙片K2 を開いて鞍掛けすることができ
るので中綴機にて丁合することができる。さらに封入折
丁X2 は4つの貼り合わせ部J1 ,J2 ,J3 ,J4を
周縁部(天、地、背、小口)に有しており、図16に示
した給紙装置117におけるフィーダードラム120の
グリッパー120a又は120bにより封入折丁X2 の
背側貼り合わせ部J3 を把持した場合も、オープニング
ドラム123がグリッパー123aにより封入折丁X2
の小口側貼り合わせ部J4 を把持した場合も、CDを破
損することなく、封入折丁X2 をギャザリングチェーン
に供給することができる。さらに、折丁集合体に綴じ込
まれた封入折丁X2 は、図15に示した断裁工程107
において、天地断裁刃111により天側貼り合わせ部J
1と地側貼り合わせ部J2 を、小口断裁刃112により
小口側貼り合わせ部J4 をある程度のクリアランスをも
って断裁されるが、天、地及び小口側の貼り合わせ部J
1 ,J2 ,J4 が幅をもっているので、CDが断裁され
ることはない。
折丁X2 単体では無線綴機及び平綴機にて丁合すること
ができることは勿論、今回は封入折丁X2 単体でも第2
紙片K2 と第3紙片K2 を開いて鞍掛けすることができ
るので中綴機にて丁合することができる。さらに封入折
丁X2 は4つの貼り合わせ部J1 ,J2 ,J3 ,J4を
周縁部(天、地、背、小口)に有しており、図16に示
した給紙装置117におけるフィーダードラム120の
グリッパー120a又は120bにより封入折丁X2 の
背側貼り合わせ部J3 を把持した場合も、オープニング
ドラム123がグリッパー123aにより封入折丁X2
の小口側貼り合わせ部J4 を把持した場合も、CDを破
損することなく、封入折丁X2 をギャザリングチェーン
に供給することができる。さらに、折丁集合体に綴じ込
まれた封入折丁X2 は、図15に示した断裁工程107
において、天地断裁刃111により天側貼り合わせ部J
1と地側貼り合わせ部J2 を、小口断裁刃112により
小口側貼り合わせ部J4 をある程度のクリアランスをも
って断裁されるが、天、地及び小口側の貼り合わせ部J
1 ,J2 ,J4 が幅をもっているので、CDが断裁され
ることはない。
【0034】図5は偏平状記録媒体の封入折丁の巻3つ
折りタイプの一例を示すものであって、図5(a)は閉
じた状態での斜視図、図5(b)は図5(a)のA−
A’断面図、図5(c)は図5(a)のB−B’断面図
である。また、図6は図5の封入折丁を開いた状態で示
す斜視図であり、図7は図5の封入折丁の製作手順を示
す説明図である。
折りタイプの一例を示すものであって、図5(a)は閉
じた状態での斜視図、図5(b)は図5(a)のA−
A’断面図、図5(c)は図5(a)のB−B’断面図
である。また、図6は図5の封入折丁を開いた状態で示
す斜視図であり、図7は図5の封入折丁の製作手順を示
す説明図である。
【0035】図5及び図6に示されるように、この封入
折丁X3 は2本の折線L1 及び折線L2 を介して連接す
る第1紙片K1 、第2紙片K2 及び第3紙片K3 を渦巻
き方向に3つ折りして重ね合わせてなる折丁Y3 (詳細
については、後の製造工程の説明において示す)の中に
収納空間Z3 を設けてCDを封入したものであり、CD
を封入する収納空間Z3 は、この巻3つ折りされた折丁
Y3 における重合部分、ここでは第1紙片K1 と第2紙
片K2 どうしを、周縁に配された天側糊部M1、地側糊
部M2 、背側糊部M3 、小口側糊部M4 により貼着して
なる天側貼り合わせ部J1 、地側貼り合わせ部J2 、背
側貼り合わせ部J3 、小口側貼り合わせ部J4 に囲まれ
る形で設けられている。なお、折丁Y3 における収納空
間Z3 については、他に第2紙片K2 と第3紙片K3 の
重合部分にも設定できるが、後述するように第2紙片K
2 と第3紙片K3 の重合部分は開いて鞍掛けするものと
した。
折丁X3 は2本の折線L1 及び折線L2 を介して連接す
る第1紙片K1 、第2紙片K2 及び第3紙片K3 を渦巻
き方向に3つ折りして重ね合わせてなる折丁Y3 (詳細
については、後の製造工程の説明において示す)の中に
収納空間Z3 を設けてCDを封入したものであり、CD
を封入する収納空間Z3 は、この巻3つ折りされた折丁
Y3 における重合部分、ここでは第1紙片K1 と第2紙
片K2 どうしを、周縁に配された天側糊部M1、地側糊
部M2 、背側糊部M3 、小口側糊部M4 により貼着して
なる天側貼り合わせ部J1 、地側貼り合わせ部J2 、背
側貼り合わせ部J3 、小口側貼り合わせ部J4 に囲まれ
る形で設けられている。なお、折丁Y3 における収納空
間Z3 については、他に第2紙片K2 と第3紙片K3 の
重合部分にも設定できるが、後述するように第2紙片K
2 と第3紙片K3 の重合部分は開いて鞍掛けするものと
した。
【0036】この封入折丁X3 の製造工程は次のようで
ある。
ある。
【0037】図7(a)に示すように、まず輪転印刷機
から排出されてくる連続用紙(図では折丁1個分の長さ
の用紙であるがこれが縦方向に連続している)に対し
て、天側糊部M1 、地側糊部M2 、小口側糊部M4 を形
成し、さらに連続用紙の流れ方向に沿って設けられた2
本の折線L1 及び折線L2 の内、先ず折線L1 を介して
図7(b)に示すように折り重ね、続いて折線L2 を介
して折り重ねて巻3つ折りし、この連続用紙を折り重ね
たものを連続用紙の流れ方向に直角に折丁1個分の長さ
に断裁して、図7(c)に示す折丁Y3 を形成する。こ
の折丁Y3 には、第1紙片K1 と第2紙片K2 とが折線
L1 を介して折り重ねられ且つ第1紙片K1 と第2紙片
K2 内面(接触面側)どうしの周縁部の3方(天、地、
小口)が糊部M1 ,M2 ,M4 で貼着されて天側貼り合
わせ部J1 、地側貼り合わせ部J2、小口側貼り合わせ
部J4 が形成されており、貼着されていない背側(折線
L2側)を開口部とするポケット状の収納空間Z3 が形
成されている。このようにして作製された折丁Y3 のポ
ケット状の収納空間Z3 においては、その開口部が第3
紙片K3 の折り重ねにより隠れているので、今回は折丁
Y3 に対して図7(d)に示すように、一旦第3紙片K
3 を折り返してから、露出した開口部側よりCDを挿入
し、さらに図7(e)に示すように開口部を糊付けして
背側糊部M3 を介して第1紙片K1 と第2紙片K2 が貼
着されてなる背側貼り合わせ部J3 を形成して、収納空
間Z3 を4つの貼り合わせ部J1 ,J2 ,J3 ,J4 で
閉鎖状態にすることで、折丁Y3 中にCDを封入する。
さらに今回は先程折り返した第3紙片K3 を再度折り返
して図7(f)に示すように巻3つ折り状態に戻す。
から排出されてくる連続用紙(図では折丁1個分の長さ
の用紙であるがこれが縦方向に連続している)に対し
て、天側糊部M1 、地側糊部M2 、小口側糊部M4 を形
成し、さらに連続用紙の流れ方向に沿って設けられた2
本の折線L1 及び折線L2 の内、先ず折線L1 を介して
図7(b)に示すように折り重ね、続いて折線L2 を介
して折り重ねて巻3つ折りし、この連続用紙を折り重ね
たものを連続用紙の流れ方向に直角に折丁1個分の長さ
に断裁して、図7(c)に示す折丁Y3 を形成する。こ
の折丁Y3 には、第1紙片K1 と第2紙片K2 とが折線
L1 を介して折り重ねられ且つ第1紙片K1 と第2紙片
K2 内面(接触面側)どうしの周縁部の3方(天、地、
小口)が糊部M1 ,M2 ,M4 で貼着されて天側貼り合
わせ部J1 、地側貼り合わせ部J2、小口側貼り合わせ
部J4 が形成されており、貼着されていない背側(折線
L2側)を開口部とするポケット状の収納空間Z3 が形
成されている。このようにして作製された折丁Y3 のポ
ケット状の収納空間Z3 においては、その開口部が第3
紙片K3 の折り重ねにより隠れているので、今回は折丁
Y3 に対して図7(d)に示すように、一旦第3紙片K
3 を折り返してから、露出した開口部側よりCDを挿入
し、さらに図7(e)に示すように開口部を糊付けして
背側糊部M3 を介して第1紙片K1 と第2紙片K2 が貼
着されてなる背側貼り合わせ部J3 を形成して、収納空
間Z3 を4つの貼り合わせ部J1 ,J2 ,J3 ,J4 で
閉鎖状態にすることで、折丁Y3 中にCDを封入する。
さらに今回は先程折り返した第3紙片K3 を再度折り返
して図7(f)に示すように巻3つ折り状態に戻す。
【0038】図7(a)〜(c)に示す工程、すなわち
輪転印刷機から排出されてくる連続用紙から折丁Y3 へ
の加工は、輪転印刷機の排出側に連結されて、連続用紙
に糊付け、折り、断裁等の加工をインラインで行うイン
ラインフィニッシング機構にて行う。また、図7(d)
〜(f)に示す工程、すなわち折丁Y3 へのCDの挿入
及び封緘は、バキュームベルト上を流れる折丁Y3 に対
して行う。具体的には、CD挿入部において、第2紙片
K2 をバキュームベルトで吸着してベルト上に密着保持
して搬送しながら、第3紙片K3 のフラップ部に薄板ガ
イド等の部材を押し当てて第3紙片K3 を一旦開いた状
態にして露出された第1紙片K1 をタコで吸着して吸い
上げることでポケット状の収納空間Z3 を開口し、この
開口したポケット状の収納空間Z3 に向けてプッシャー
によりCDを押し込むようにする。次いで、収納空間Z
3 を開口状態に保ったまま今度はノズルコート等の塗工
手段により背側糊部M3 を形成した後に第1紙片K1 の
吸着をカットする。そして、CDの挿入された第3紙片
K3 が開いた状態の折丁Y3 をバキュームベルトにて搬
送し、封緘部にて背側糊部M3 の配置された部分をロー
ラー等の押圧手段にて第1紙片K1 側からプレスして、
第1紙片K1 と第2紙片K2 とを背側糊部M3 を介して
完全に貼着して背側貼り合わせ部J3 を形成して、さら
に開いた状態の第3紙片K3 に対してフラップ部に薄板
ガイド等の部材を押し当てて閉じた状態に戻して図5
(a)で示した封入折丁X3 の形に整える。なお、第3
紙片K3については、既に一度折線L2 から折っている
ので、ガイドを押し当てる程度で折線L2 から容易に開
閉できる。
輪転印刷機から排出されてくる連続用紙から折丁Y3 へ
の加工は、輪転印刷機の排出側に連結されて、連続用紙
に糊付け、折り、断裁等の加工をインラインで行うイン
ラインフィニッシング機構にて行う。また、図7(d)
〜(f)に示す工程、すなわち折丁Y3 へのCDの挿入
及び封緘は、バキュームベルト上を流れる折丁Y3 に対
して行う。具体的には、CD挿入部において、第2紙片
K2 をバキュームベルトで吸着してベルト上に密着保持
して搬送しながら、第3紙片K3 のフラップ部に薄板ガ
イド等の部材を押し当てて第3紙片K3 を一旦開いた状
態にして露出された第1紙片K1 をタコで吸着して吸い
上げることでポケット状の収納空間Z3 を開口し、この
開口したポケット状の収納空間Z3 に向けてプッシャー
によりCDを押し込むようにする。次いで、収納空間Z
3 を開口状態に保ったまま今度はノズルコート等の塗工
手段により背側糊部M3 を形成した後に第1紙片K1 の
吸着をカットする。そして、CDの挿入された第3紙片
K3 が開いた状態の折丁Y3 をバキュームベルトにて搬
送し、封緘部にて背側糊部M3 の配置された部分をロー
ラー等の押圧手段にて第1紙片K1 側からプレスして、
第1紙片K1 と第2紙片K2 とを背側糊部M3 を介して
完全に貼着して背側貼り合わせ部J3 を形成して、さら
に開いた状態の第3紙片K3 に対してフラップ部に薄板
ガイド等の部材を押し当てて閉じた状態に戻して図5
(a)で示した封入折丁X3 の形に整える。なお、第3
紙片K3については、既に一度折線L2 から折っている
ので、ガイドを押し当てる程度で折線L2 から容易に開
閉できる。
【0039】こうして製造された封入折丁X3 は、封入
折丁X3 単体では無線綴機及び平綴機にて丁合すること
ができることは勿論、今回は封入折丁X3 単体でも第1
紙片K1 と第3紙片K3 を開いて鞍掛けすることができ
るので中綴機にて丁合することができる。さらに封入折
丁X3 は4つの貼り合わせ部J1 ,J2 ,J3 ,J4を
周縁部(天、地、背、小口)に有しており、図16に示
した給紙装置117におけるフィーダードラム120の
グリッパー120a又は120bにより封入折丁X3 の
背側貼り合わせ部J3 を把持した場合も、オープニング
ドラム123がグリッパー123aにより封入折丁X3
の小口側貼り合わせ部J4 を把持した場合も、CDを破
損することなく、封入折丁X3 をギャザリングチェーン
に供給することができる。さらに、折丁集合体に綴じ込
まれた封入折丁X3 は、図15に示した断裁工程107
において、天地断裁刃111により天側貼り合わせ部J
1と地側貼り合わせ部J2 を、小口断裁刃112により
小口側貼り合わせ部J4 をある程度のクリアランスをも
って断裁されるが、天、地及び小口側の貼り合わせ部J
1 ,J2 ,J4 が幅をもっているので、CDが断裁され
ることはない。
折丁X3 単体では無線綴機及び平綴機にて丁合すること
ができることは勿論、今回は封入折丁X3 単体でも第1
紙片K1 と第3紙片K3 を開いて鞍掛けすることができ
るので中綴機にて丁合することができる。さらに封入折
丁X3 は4つの貼り合わせ部J1 ,J2 ,J3 ,J4を
周縁部(天、地、背、小口)に有しており、図16に示
した給紙装置117におけるフィーダードラム120の
グリッパー120a又は120bにより封入折丁X3 の
背側貼り合わせ部J3 を把持した場合も、オープニング
ドラム123がグリッパー123aにより封入折丁X3
の小口側貼り合わせ部J4 を把持した場合も、CDを破
損することなく、封入折丁X3 をギャザリングチェーン
に供給することができる。さらに、折丁集合体に綴じ込
まれた封入折丁X3 は、図15に示した断裁工程107
において、天地断裁刃111により天側貼り合わせ部J
1と地側貼り合わせ部J2 を、小口断裁刃112により
小口側貼り合わせ部J4 をある程度のクリアランスをも
って断裁されるが、天、地及び小口側の貼り合わせ部J
1 ,J2 ,J4 が幅をもっているので、CDが断裁され
ることはない。
【0040】図8は偏平状記録媒体の封入折丁の巻4つ
折りタイプの一例を示すものであって、図8(a)は閉
じた状態での斜視図、図8(b)は図8(a)のA−
A’断面図、図8(c)は図8(a)のB−B’断面図
である。また、図9は図8の封入折丁を開いた状態で示
す斜視図であり、図10は図8の封入折丁の製作手順を
示す説明図である。
折りタイプの一例を示すものであって、図8(a)は閉
じた状態での斜視図、図8(b)は図8(a)のA−
A’断面図、図8(c)は図8(a)のB−B’断面図
である。また、図9は図8の封入折丁を開いた状態で示
す斜視図であり、図10は図8の封入折丁の製作手順を
示す説明図である。
【0041】図8及び図9に示されるように、この封入
折丁X3 は2本の折線L1 及び折線L2 を介して連接す
る第1紙片K1 、第2紙片K2 、第3紙片K3 及び第4
紙片K4 を巻き4つ折りして重ね合わせてなる折丁Y4
(詳細については、後の製造工程の説明において示す)
の中に収納空間Z4 を設けてCDを封入したものであ
り、CDを封入する収納空間Z4 は、この巻4つ折りさ
れた折丁Y4 における重合部分、ここでは第2紙片K2
と第3紙片K3 どうしを、周縁に配された天側糊部
M1 、地側糊部M2 、背側糊部M3 、小口側糊部M4 に
より貼着してなる天側貼り合わせ部J1 、地側貼り合わ
せ部J2 、背側貼り合わせ部J3 、小口側貼り合わせ部
J4 に囲まれる形で設けられている。なお、折丁Y4 に
おける収納空間Z4 については、後述するように第1紙
片K1 と第2紙片K2 の重合部分を開いて鞍掛けするも
のであるので、他の第1紙片K1 と第4紙片K4 の重合
部分にも設定しても良く、さらにはこれらの2か所に収
納空間Z4 をダブルで設けても構わない。
折丁X3 は2本の折線L1 及び折線L2 を介して連接す
る第1紙片K1 、第2紙片K2 、第3紙片K3 及び第4
紙片K4 を巻き4つ折りして重ね合わせてなる折丁Y4
(詳細については、後の製造工程の説明において示す)
の中に収納空間Z4 を設けてCDを封入したものであ
り、CDを封入する収納空間Z4 は、この巻4つ折りさ
れた折丁Y4 における重合部分、ここでは第2紙片K2
と第3紙片K3 どうしを、周縁に配された天側糊部
M1 、地側糊部M2 、背側糊部M3 、小口側糊部M4 に
より貼着してなる天側貼り合わせ部J1 、地側貼り合わ
せ部J2 、背側貼り合わせ部J3 、小口側貼り合わせ部
J4 に囲まれる形で設けられている。なお、折丁Y4 に
おける収納空間Z4 については、後述するように第1紙
片K1 と第2紙片K2 の重合部分を開いて鞍掛けするも
のであるので、他の第1紙片K1 と第4紙片K4 の重合
部分にも設定しても良く、さらにはこれらの2か所に収
納空間Z4 をダブルで設けても構わない。
【0042】この封入折丁X4 の製造工程は次のようで
ある。
ある。
【0043】図10(a)に示すように、まず輪転印刷
機から排出されてくる連続用紙(図では折丁1個分の長
さの用紙であるがこれが縦方向に連続している)に対し
て、天側糊部M1 、地側糊部M2 、小口側糊部M4 を形
成し、さらに連続用紙の流れ方向に沿って設けられた3
本の折線L1 及び折線L2 の内、先ず折線L1 を介して
図10(b)に示すように折り重ね、続いて折線L2 を
介して折り重ねて巻4つ折りし、この連続用紙を折り重
ねたものを連続用紙の流れ方向に直角に折丁1個分の長
さに断裁して、図10(c)に示す折丁Y4 を形成す
る。この折丁Y4には、第2紙片K2 と第3紙片K3 と
が折線L1 を介して折り重ねられ且つ第2紙片K2 と第
3紙片K3 内面(接触面側)どうしの周縁部の3方
(天、地、小口)が糊部M1 ,M2 ,M4 で貼着されて
天側貼り合わせ部J1 、地側貼り合わせ部J2 、小口側
貼り合わせ部J4 が形成されており、貼着されていない
背側(折線L2 側)を開口部とするポケット状の収納空
間Z4 が形成されている。このようにして作製された折
丁Y4 のポケット状の収納空間Z4 においては、その開
口部が第1紙片K1 及び第4紙片K4 の重合部分の折り
重ねにより隠れているので、今回は折丁Y4 に対して図
10(d)に示すように、一旦第1紙片K1 及び第4紙
片K4 の重合部分を折り返した後に第1紙片K1 をめく
って露出した開口部側よりCDを挿入し、さらに図10
(e)に示すように開口部を糊付けして背側糊部M3 を
介して第2紙片K2 と第3紙片K3 が貼着されてなる背
側貼り合わせ部J3 を形成して、収納空間Z4 を4つの
貼り合わせ部J1 ,J2 ,J3 ,J4で閉鎖状態にする
ことで、折丁Y4 中にCDを封入する。さらに今回は先
程折り返した第1紙片K1 及び第4紙片K4 の重合部分
を再度折り返して図10(f)に示すような巻4つ折り
状態に戻す。
機から排出されてくる連続用紙(図では折丁1個分の長
さの用紙であるがこれが縦方向に連続している)に対し
て、天側糊部M1 、地側糊部M2 、小口側糊部M4 を形
成し、さらに連続用紙の流れ方向に沿って設けられた3
本の折線L1 及び折線L2 の内、先ず折線L1 を介して
図10(b)に示すように折り重ね、続いて折線L2 を
介して折り重ねて巻4つ折りし、この連続用紙を折り重
ねたものを連続用紙の流れ方向に直角に折丁1個分の長
さに断裁して、図10(c)に示す折丁Y4 を形成す
る。この折丁Y4には、第2紙片K2 と第3紙片K3 と
が折線L1 を介して折り重ねられ且つ第2紙片K2 と第
3紙片K3 内面(接触面側)どうしの周縁部の3方
(天、地、小口)が糊部M1 ,M2 ,M4 で貼着されて
天側貼り合わせ部J1 、地側貼り合わせ部J2 、小口側
貼り合わせ部J4 が形成されており、貼着されていない
背側(折線L2 側)を開口部とするポケット状の収納空
間Z4 が形成されている。このようにして作製された折
丁Y4 のポケット状の収納空間Z4 においては、その開
口部が第1紙片K1 及び第4紙片K4 の重合部分の折り
重ねにより隠れているので、今回は折丁Y4 に対して図
10(d)に示すように、一旦第1紙片K1 及び第4紙
片K4 の重合部分を折り返した後に第1紙片K1 をめく
って露出した開口部側よりCDを挿入し、さらに図10
(e)に示すように開口部を糊付けして背側糊部M3 を
介して第2紙片K2 と第3紙片K3 が貼着されてなる背
側貼り合わせ部J3 を形成して、収納空間Z4 を4つの
貼り合わせ部J1 ,J2 ,J3 ,J4で閉鎖状態にする
ことで、折丁Y4 中にCDを封入する。さらに今回は先
程折り返した第1紙片K1 及び第4紙片K4 の重合部分
を再度折り返して図10(f)に示すような巻4つ折り
状態に戻す。
【0044】図10(a)〜(c)に示す工程、すなわ
ち輪転印刷機から排出されてくる連続用紙から折丁Y4
への加工は、輪転印刷機の排出側に連結されて、連続用
紙に糊付け、折り、断裁等の加工をインラインで行うイ
ンラインフィニッシング機構にて行う。また、図10
(d)〜(f)に示す工程、すなわち折丁Y4 へのCD
の挿入及び封緘は、バキュームベルト上を流れる折丁Y
4 に対して行う。具体的には、CD挿入部において、第
3紙片K3 をバキュームベルトで吸着してベルト上に密
着保持して搬送しながら、第1紙片K1 のフラップ部に
薄板ガイド等の部材を押し当てて第1紙片K1 及び第4
紙片K4 の重合部分を一旦開いた状態にして、第1紙片
K1 さらに連接する第2紙片K2 もタコで吸着すること
でポケット状の収納空間Z4 を開口し、この開口したポ
ケット状の収納空間Z4 に向けてプッシャーによりCD
を押し込むようにする。次いで、収納空間Z4 を開口状
態に保ったまま今度はノズルコート等の塗工手段により
背側糊部M3 を形成した後に第1紙片K1 及び第2紙片
K2 の吸着をカットする。そして、CDの挿入された第
1紙片K1 及び第4紙片K4 が開いた状態の折丁Y4 を
バキュームベルトにて搬送し、封緘部にて背側糊部M3
の配置された部分をローラー等の押圧手段にて第2紙片
K2 側からプレスして、第2紙片K2 と第3紙片K3 と
を背側糊部M3を介して完全に貼着して背側貼り合わせ
部J3 を形成して、さらに開いた状態の第1紙片K1 及
び第4紙片K4 の重合部分に対して第4紙片K4 フラッ
プ部に薄板ガイド等の部材を押し当てて閉じた状態に戻
して図8(a)で示した封入折丁X4 の形に整える。な
お、第1紙片K1 及び第4紙片K4 の重合部分について
は、既に一度折線L2 から折っているので、ガイドを押
し当てる程度で折線L2 から容易に開閉できるものであ
る。
ち輪転印刷機から排出されてくる連続用紙から折丁Y4
への加工は、輪転印刷機の排出側に連結されて、連続用
紙に糊付け、折り、断裁等の加工をインラインで行うイ
ンラインフィニッシング機構にて行う。また、図10
(d)〜(f)に示す工程、すなわち折丁Y4 へのCD
の挿入及び封緘は、バキュームベルト上を流れる折丁Y
4 に対して行う。具体的には、CD挿入部において、第
3紙片K3 をバキュームベルトで吸着してベルト上に密
着保持して搬送しながら、第1紙片K1 のフラップ部に
薄板ガイド等の部材を押し当てて第1紙片K1 及び第4
紙片K4 の重合部分を一旦開いた状態にして、第1紙片
K1 さらに連接する第2紙片K2 もタコで吸着すること
でポケット状の収納空間Z4 を開口し、この開口したポ
ケット状の収納空間Z4 に向けてプッシャーによりCD
を押し込むようにする。次いで、収納空間Z4 を開口状
態に保ったまま今度はノズルコート等の塗工手段により
背側糊部M3 を形成した後に第1紙片K1 及び第2紙片
K2 の吸着をカットする。そして、CDの挿入された第
1紙片K1 及び第4紙片K4 が開いた状態の折丁Y4 を
バキュームベルトにて搬送し、封緘部にて背側糊部M3
の配置された部分をローラー等の押圧手段にて第2紙片
K2 側からプレスして、第2紙片K2 と第3紙片K3 と
を背側糊部M3を介して完全に貼着して背側貼り合わせ
部J3 を形成して、さらに開いた状態の第1紙片K1 及
び第4紙片K4 の重合部分に対して第4紙片K4 フラッ
プ部に薄板ガイド等の部材を押し当てて閉じた状態に戻
して図8(a)で示した封入折丁X4 の形に整える。な
お、第1紙片K1 及び第4紙片K4 の重合部分について
は、既に一度折線L2 から折っているので、ガイドを押
し当てる程度で折線L2 から容易に開閉できるものであ
る。
【0045】こうして製造された封入折丁X4 は、封入
折丁X4 単体では無線綴機及び平綴機にて丁合すること
ができることは勿論、今回は封入折丁X4 単体でも第1
紙片K1 と第3紙片K3 を開いて鞍掛けすることができ
るので中綴機にて丁合することができる。さらに封入折
丁X4 は4つの貼り合わせ部J1 ,J2 ,J3 ,J4を
周縁部(天、地、背、小口)に有しており、図16に示
した給紙装置117におけるフィーダードラム120の
グリッパー120a又は120bにより封入折丁X4 の
背側貼り合わせ部J3 を把持した場合も、オープニング
ドラム123がグリッパー123aにより封入折丁X4
の小口側貼り合わせ部J4 を把持した場合も、CDを破
損することなく、封入折丁X4 をギャザリングチェーン
に供給することができる。さらに、折丁集合体に綴じ込
まれた封入折丁X4 は、図15に示した断裁工程107
において、天地断裁刃111により天側貼り合わせ部J
1と地側貼り合わせ部J2 を、小口断裁刃112により
小口側貼り合わせ部J4 をある程度のクリアランスをも
って断裁されるが、天、地及び小口側の貼り合わせ部J
1 ,J2 ,J4 が幅をもっているので、CDが断裁され
ることはない。
折丁X4 単体では無線綴機及び平綴機にて丁合すること
ができることは勿論、今回は封入折丁X4 単体でも第1
紙片K1 と第3紙片K3 を開いて鞍掛けすることができ
るので中綴機にて丁合することができる。さらに封入折
丁X4 は4つの貼り合わせ部J1 ,J2 ,J3 ,J4を
周縁部(天、地、背、小口)に有しており、図16に示
した給紙装置117におけるフィーダードラム120の
グリッパー120a又は120bにより封入折丁X4 の
背側貼り合わせ部J3 を把持した場合も、オープニング
ドラム123がグリッパー123aにより封入折丁X4
の小口側貼り合わせ部J4 を把持した場合も、CDを破
損することなく、封入折丁X4 をギャザリングチェーン
に供給することができる。さらに、折丁集合体に綴じ込
まれた封入折丁X4 は、図15に示した断裁工程107
において、天地断裁刃111により天側貼り合わせ部J
1と地側貼り合わせ部J2 を、小口断裁刃112により
小口側貼り合わせ部J4 をある程度のクリアランスをも
って断裁されるが、天、地及び小口側の貼り合わせ部J
1 ,J2 ,J4 が幅をもっているので、CDが断裁され
ることはない。
【0046】図11は偏平状記録媒体の封入本の一例を
示すものであって、図11(a)は封入本の斜視図、図
11(b)は図11(a)のA−A’断面図である。
示すものであって、図11(a)は封入本の斜視図、図
11(b)は図11(a)のA−A’断面図である。
【0047】図11に示されるように、この封入本10
は隣接する2枚の頁用紙11,12の周縁(図中の四角
の点線枠)を糊部13を介して貼着して収納空間Zを設
け、その中にCDを封入したものである。なお、封入本
10における収納空間Zについては、他の部分の2枚の
頁用紙も貼着してダブルで形成してもよく、本の頁サイ
ズ次第では、収納空間Z内に複数のCDを収納(平面上
にCDを並べる)しても良い。
は隣接する2枚の頁用紙11,12の周縁(図中の四角
の点線枠)を糊部13を介して貼着して収納空間Zを設
け、その中にCDを封入したものである。なお、封入本
10における収納空間Zについては、他の部分の2枚の
頁用紙も貼着してダブルで形成してもよく、本の頁サイ
ズ次第では、収納空間Z内に複数のCDを収納(平面上
にCDを並べる)しても良い。
【0048】この封入本10の製造については、前述し
た封入折丁Xを通常の折丁とともに製本機にて、無線綴
じ、平綴じ、中綴じ等の加工を行えば良く、封入折丁X
が既存の製本機にて対応できるのは前述した通りであ
る。なお、封入折丁Xを2種類準備して製本すれば、或
いは封入折丁Xに2か所の収納部を形成したものを用い
て製本すれば、2か所に封入空間を有する封入本が製造
できる。
た封入折丁Xを通常の折丁とともに製本機にて、無線綴
じ、平綴じ、中綴じ等の加工を行えば良く、封入折丁X
が既存の製本機にて対応できるのは前述した通りであ
る。なお、封入折丁Xを2種類準備して製本すれば、或
いは封入折丁Xに2か所の収納部を形成したものを用い
て製本すれば、2か所に封入空間を有する封入本が製造
できる。
【0049】こうして製造された封入本10は、既存の
製本機にて製本できるので、その本の種類も無線綴じ、
平綴じ、中綴じ等の全てに対応できる。封入本10を購
入したものは、封入空間を有する頁をハサミ、ナイフ等
の手段で切って、収納空間の封緘を解いてCD等の偏平
状記録媒体を取り出して使用すれば良く、この頁には、
印刷を設けることが可能であり、切り取り線を印刷して
おけばより使い勝手が良くなる。
製本機にて製本できるので、その本の種類も無線綴じ、
平綴じ、中綴じ等の全てに対応できる。封入本10を購
入したものは、封入空間を有する頁をハサミ、ナイフ等
の手段で切って、収納空間の封緘を解いてCD等の偏平
状記録媒体を取り出して使用すれば良く、この頁には、
印刷を設けることが可能であり、切り取り線を印刷して
おけばより使い勝手が良くなる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の封入折丁
は、CD等の偏平状記録媒体の収納空間の外側に貼り合
わせ部が設けられているので、この周縁部を製本工程に
おける把持しろ、断裁しろ等として活用すれば、製本作
業全般の自動化が可能となり、生産効率を高めることが
できる。また、この封入折丁は、全ての種類の製本機に
対応できるので、発注先のさまざまな要望に応じること
ができる。
は、CD等の偏平状記録媒体の収納空間の外側に貼り合
わせ部が設けられているので、この周縁部を製本工程に
おける把持しろ、断裁しろ等として活用すれば、製本作
業全般の自動化が可能となり、生産効率を高めることが
できる。また、この封入折丁は、全ての種類の製本機に
対応できるので、発注先のさまざまな要望に応じること
ができる。
【図1】偏平状記録媒体の封入折丁の2つ折りタイプの
一例を示すもので、(a)は封入折丁の斜視図、(b)
は(a)のA−A’断面図、(c)は(a)のB−B’
断面図である。
一例を示すもので、(a)は封入折丁の斜視図、(b)
は(a)のA−A’断面図、(c)は(a)のB−B’
断面図である。
【図2】図1の封入折丁の製作手順を示す説明図であ
る。
る。
【図3】偏平状記録媒体の封入折丁の外3つ折りタイプ
の一例を示すものであって、(a)は封入折丁の斜視
図、(b)は(a)のA−A’断面図、(c)は(a)
のB−B’断面図である。
の一例を示すものであって、(a)は封入折丁の斜視
図、(b)は(a)のA−A’断面図、(c)は(a)
のB−B’断面図である。
【図4】図3の封入折丁の製作手順を示す説明図であ
る。
る。
【図5】偏平状記録媒体の封入折丁の巻3つ折りタイプ
の一例を示すものであって、(a)は閉じた状態での斜
視図、(b)は(a)のA−A’断面図、(c)は
(a)のB−B’断面図である。
の一例を示すものであって、(a)は閉じた状態での斜
視図、(b)は(a)のA−A’断面図、(c)は
(a)のB−B’断面図である。
【図6】図5の封入折丁を開いた状態で示す斜視図であ
る。
る。
【図7】図5の封入折丁の製作手順を示す説明図であ
る。
る。
【図8】偏平状記録媒体の封入折丁の巻4つ折りタイプ
の一例を示すものであって、(a)は閉じた状態での斜
視図、(b)は(a)のA−A’断面図、(c)は
(a)のB−B’断面図である。
の一例を示すものであって、(a)は閉じた状態での斜
視図、(b)は(a)のA−A’断面図、(c)は
(a)のB−B’断面図である。
【図9】図8の封入折丁を開いた状態で示す斜視図であ
る。
る。
【図10】図8の封入折丁の製作手順を示す説明図であ
る。
る。
【図11】偏平状記録媒体の封入本の一例を示すもので
あって、(a)は封入本の斜視図、(b)は(a)のA
−A’断面図である。
あって、(a)は封入本の斜視図、(b)は(a)のA
−A’断面図である。
【図12】貼込機の貼込工程を示す斜視図である。
【図13】貼込機の搬送経路を示す断面図である。
【図14】貼込機の搬送経路にてハガキが突き揃えられ
る様子を示す斜視図である。
る様子を示す斜視図である。
【図15】中綴機の製本工程を示す斜視図である。
【図16】図15における丁合工程を示す断面図であ
る。
る。
X1 ,X2 ,X3 ,X4 封入折丁 K1 ,K2 ,K3 ,K4 紙片 Y1 ,Y2 ,Y3 ,Y4 折丁 Z1 ,Z2 ,Z3 ,Z4 収納空間 M1 ,M2 ,M3 ,M4 糊部 J1 ,J2 ,J3 ,J4 貼り合わせ部 L1 ,L2 折線 10 封入本 11,12 頁用紙 13 糊部 Z 収納空間
Claims (2)
- 【請求項1】 重合する紙片をその周縁或いは周縁近傍
に配された糊部を介して貼り合わせることで形成される
収納空間を少なくとも1つ以上具備する折丁であって、
前記収納空間には偏平状記録媒体が収納されていること
を特徴とする偏平状記録媒体の封入折丁。 - 【請求項2】 隣接する頁片をその周縁或いは周縁近傍
に配された糊部を介して貼り合わせることで形成される
収納空間を少なくとも1つ以上具備する本であって、前
記収納空間には偏平状記録媒体が収納されていることを
特徴とする偏平状記録媒体の封入本。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP570796A JPH09193985A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 偏平状記録媒体の封入折丁及び偏平状記録媒体の封入本 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP570796A JPH09193985A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 偏平状記録媒体の封入折丁及び偏平状記録媒体の封入本 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09193985A true JPH09193985A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=11618595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP570796A Pending JPH09193985A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 偏平状記録媒体の封入折丁及び偏平状記録媒体の封入本 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09193985A (ja) |
-
1996
- 1996-01-17 JP JP570796A patent/JPH09193985A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040722 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040803 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20040824 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050325 |