JPH1059457A - 偏平状記録媒体収納ケース及び偏平状記録媒体付き本 - Google Patents

偏平状記録媒体収納ケース及び偏平状記録媒体付き本

Info

Publication number
JPH1059457A
JPH1059457A JP22145296A JP22145296A JPH1059457A JP H1059457 A JPH1059457 A JP H1059457A JP 22145296 A JP22145296 A JP 22145296A JP 22145296 A JP22145296 A JP 22145296A JP H1059457 A JPH1059457 A JP H1059457A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
case
piece
bag body
book
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22145296A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunji Yano
俊二 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP22145296A priority Critical patent/JPH1059457A/ja
Publication of JPH1059457A publication Critical patent/JPH1059457A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packaging For Recording Disks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の封筒製造機にて製造でき、CD封緘後
に製本工程で既存の貼込機、無線綴機にて支障なく製本
加工可能なCDケースを提供する。 【解決手段】 偏平状で一辺に開口部を備えたCD等の
偏平状記録媒体収納用の袋本体12と、該袋本体12に
おける開口部の相対する端縁にそれぞれ延設された一対
の舌片13,14とで構成し、これら舌片13,14
を、一方の端部が袋本体12の開口部の位置では互いに
一致し、それより外側では互いに交差するように形成す
ると共に、他方の端部がそれぞれ袋本体12の側縁とと
もに所定幅の延設部分15,16を設ける。舌片と延設
部分を製本工程における把持しろ、断裁しろとして活用
すれば、製本作業全般の自動化が可能となる。また、全
ての製本機に対応できるので、発注先の様々な要望に応
じることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロッピーディス
ク(FD)、ミニディスク(MD)、コンパクトディス
ク(CD)等の偏平状記録媒体を雑誌等の書籍の付録と
して添付する場合に使用されるCD等の偏平状記録媒体
を収納するケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、雑誌等の書籍の付録としてCD等
の偏平状記録媒体を添付する場合、これらを厚紙やビニ
ール袋などのパッケージに収納し、このパッケージを書
籍のページ間に挟み込んで販売形態とすることが一般的
に行われている。しかしながら、この形態では搬送中等
の流通段階においてCD等を収納したパッケージが簡単
に外れてしまい品質保証の点で問題がある上に、店頭で
の販売時には盗難に遭い易い等の問題が多く、最近で
は、このパッケージ自体を頁全体としたものを巻頭や巻
末或いは任意頁に綴じ込んで製本した形態の平綴本或い
は無線綴本、又はこのパッケージ自体を頁の一部として
貼り合わせて一体化したものを巻頭や巻末或いは任意頁
に綴じ込んで製本した形態の中綴本、平綴本或いは無線
綴本が販売されている。
【0003】この綴じ込みタイプに使用されるCD等の
偏平状記録媒体を収納する容器(以下、偏平状記録媒体
をCDに代表させてCDケースと称する)は種々提案さ
れているが、パッケージ自体を頁全体とするものとして
は板紙製のCDケース(例えば、特開平7−1866号
公報参照)が、またパッケージ自体を頁の一部として貼
り合わせて一体化するものとしては紙製の封筒状のCD
ケース(例えば、実開平4−13379号公報参照)が
知られている。
【0004】上記した板紙製のCDケースを綴じ込んだ
本については、本全体が分厚く嵩張る上、ケース自体に
撓み性がないことからCDを取り出した後もページを捲
り難く、さらに板紙製であることから材料費面でコスト
がそれ程低くなく、なによりも中綴機での丁合が不可能
なため中綴本が企画できないという問題点がある。かか
る問題点は、要するにCDケースが剛性の板紙製である
ことに起因している。これに対して、紙製の封筒状のC
Dケースを貼り込んだ本については、CDケースが撓性
の紙製であるため、かかる板紙製のCDケース特有の問
題点については生じ得ない。その結果、多くの雑誌にC
Dが添付されるようになり、さらに無線綴、平綴のみな
らず中綴本にまで本の種類が拡大する傾向にある現状で
は、雑誌としての使い勝手並びに用途の優る紙製のCD
ケースを貼り込んだ本(以下、CDブックと称する)の
方が望ましい。
【0005】ところで、上記した紙製のCDケースを貼
り込んだCDブックにおいては、書店に並んだ時の盗難
を防止するために上記CDケースを何等かの手段で封緘
する必要があり、現在の処、主としてCD挿入後のCD
ケースの開口部をシール、テープ等の手段で封するのが
一般的であるが、封緘手段としてのシール類の使用が紙
製のCDケースであるためのメリット、具体的には材料
費面を抑えることができるというメリットを打ち消すも
のであり、かかる手段を使用せずに差し込み穴や舌片等
を有する紙製のCDケースが種々世の中に出回ってい
る。
【0006】上記差し込み穴や舌片等を有する紙製のC
Dケースであってテープ等の封緘手段を用いないものと
して最近注目を集めているものとして、図15に示すよ
うなCDケースが挙げられる。これは、紙製のCDケー
スの一部である左右一対の舌片を封緘手段に転用するこ
とによりテープ等の封緘手段を不要としたものであり、
以下、自己封緘式紙製CDケースと称することとする。
【0007】図15(a)は、かかる自己封緘式紙製C
DケースにCDを封入した封入済みCDケースを示す斜
視図、図15(b)は図15(a)のA−A断面図、図
16は図15(a)に示すCDケースの展開図である。
【0008】図15(a),(b)に示されるように、
この封入済みCDケースZはCDケース50の中にCD
を挿入して封緘したものである。CDケース50は図1
6にその展開図を示す1枚の用紙51からなるもので、
封筒成形加工、即ち折り加工及び貼り合わせ加工によ
り、図15(a)に示す如く袋本体52と当該袋本体5
2の開口部側(右斜め上側)の端縁である開口部端縁5
4から延設された舌片部53とを備えている。CDケー
ス50を構成する用紙51は、図16に示すように第1
紙片55と第2紙片56とから構成されており、この第
1紙片55と第2紙片56とは折線L1 を介して連接さ
れており、それぞれCDケース50の表裏面を形成す
る。さらに第1紙片55は、袋本体52の表面を構成す
る略正方形の袋本体表面紙片57と舌片部53の表面を
構成する略台形状の舌片部表面紙片58とから構成され
ており、舌片部表面紙片58は袋本体表面紙片57にお
ける端縁(開口部端縁54を構成する表側の端縁)の略
左半分から延設している一方、第2紙片56は、袋本体
52の裏面を構成する略正方形の袋本体裏面紙片59と
舌片部53の裏面を構成する略台形状の舌片部裏面紙片
60と、さらに折線L2,L3 を介して袋本体裏面紙片
59の連接する折返し片61,62とから構成されてお
り、舌片部裏面紙片60は収納部裏面紙片59における
端縁(開口部端縁54を構成する裏側の端縁)の略右半
分から延設している。
【0009】ここで、舌片部表面紙片58は袋本体表面
紙片57における端縁の略左半分から延設する台形状
で、舌片部裏面紙片60は袋本体裏面紙片59における
端縁の略右半分から延設する台形状であるので、CDケ
ース50成形時には、それらの外側の側縁部58a並び
に60aは袋本体52の左右両側端部に沿って真っ直ぐ
に延びることになり、それらの内側の側端部58b並び
に60bは袋本体52の開口部の位置では互いに一致し
て重なることがないが、それより上側(図中点線を描い
ている側の方向)に進むに従い互いに交差するようにな
ることになる。
【0010】このCDケース50の封筒製造及び製造さ
れたCDケース50へのCDの挿入封緘による封入済み
CDケースZについては、以下のような方法が一般的で
あると考えられる。
【0011】まず、図16に示すような輪郭の用紙51
を準備し、この用紙51における第1紙片55の一部
に、具体的には折返し片61,62と折り重なる部分に
糊を塗工して糊部51aを予め形成しておく。そして、
折線L2 ,L3 から折返し片61及び62を内側に折り
曲げた後、今度は折線L1 から第1紙片55を第2紙片
56の側に(逆でも構わない)折り重ねることで、糊部
51aの糊を介して第2紙片56のうち内側に折り曲げ
られた折返し片61,62と第1紙片55とを貼着して
袋本体52を形成する。こうして製造されたCDケース
50は、袋本体52と当該袋本体52から延設する舌片
部53が形成され、袋本体52が開口状態でこの舌片部
53の中央部分で舌片部表面紙片58と舌片部裏面紙片
59とが重なるものの互いに係止し合わないフリーの状
態になる。このようにして作製されたCDケース50の
開口した袋本体52に対してCDを挿入し、さらに舌片
部表面紙片58を裏側に舌片部裏面紙片59を表側に押
し込むことによって、この舌片部53の中央部分で舌片
部表面紙片58と舌片部裏面紙片59とが互いに係止し
合う状態で重ねて、袋本体52が閉口状態として封緘す
る。
【0012】かかる手段を経て製造される封入済みCD
ケースZ単体については、紙製のケースを使用するの
で、コストを低く抑えることができる。しかしながら、
印刷会社は、図17(中綴本の例)、図18(平綴本の
例)に示すように封入済みCDケースZを書籍63に貼
り込んだCDブックの形にまで仕上げて取次先に出荷す
る必要があり、結果としてCDブックでのコストを抑え
られねば意味がない。
【0013】ところで、上記した封入済みCDケースZ
を貼り込んだCDブックの製造にあたっては、これまで
の処、封入済みCDケースZを準備しておき、最終製本
を経て完成した雑誌等の書籍63の所定頁を開いてそこ
に封入済みCDケースZを手作業で貼り込むか、或いは
貼り込みを行なう頁の折丁に対して封入済みCDケース
Zを手作業で貼り込んだ特殊折丁を予め準備しておき、
これを中綴、平綴、無線綴等の製本機にて通常の折丁と
綴じ合わせていた。しかし、近年におけるCDブックの
部数増加に伴い、現在では貼り込み作業も機械化するこ
とが人件費等の製造コスト削減の目的からも望ましいと
考えられるようになった。
【0014】しかしながら、封入済みCDケースを雑誌
等の所定頁に機械的に貼り込むことを考えた場合、通常
ではハガキ貼付頁を有する本を製造するのと同様の方
法、具体的には、貼り込みを行なう頁の折丁に対して、
封入済みCDケースを葉書貼込機等の貼込装置を用いて
貼り込むことで、封入済みCDケースを貼り込んだ特殊
折丁を予め製造準備しておき、この特殊折丁と通常の折
丁を中綴機等の製本機により丁合して綴じ合わせる方法
或いは、板紙製CDケースを使った無線綴CDブックの
ように、封入済みCDケースを他の折丁とともに直接丁
合、綴じ、断裁等の無線綴じ製法加工を経て無線綴本に
綴じ合わせる方法が、既存設備の活用により設備コスト
の増加を抑える点からも最善と考えられる。
【0015】ここで、上記した貼込装置による折丁への
貼込工程を図20〜図22を参照して説明する。
【0016】図20は貼込機の貼込工程を示す斜視図で
あり、同図において、100は貼込機、101は第1給
紙部、102は第2給紙部、103は糊付部、104は
圧着部であり、B1 ,B2 は平行配置された2枚の搬送
テーブル、P11,P12は第1給紙部101における平行
配置された2枚のガイドテーブル、P21,P22は第2給
紙部102における平行配置された2枚のガイドテーブ
ル、Nは送り爪であって、無端チェーン(図示せず)に
一定の間隔で複数本装備されてエンドレスに矢印(右
方)方向に回転しており、搬送テーブルB1 ,B2 の隙
間から突き出した状態で走査して、その搬送途中にガイ
ドテーブルP11,P12の隙間、及びガイドテーブル
21,P22の隙間を通過している。
【0017】貼込機100では折丁(第1シート状物)
Sにハガキ(第2シート状物)Hを貼り付ける加工を行
って特殊折丁を製造する。その第1給紙部101におい
ては、特殊折丁を構成する折丁Sが棒積みされた給紙台
(図示せず)から折丁Sを一部ずつ背側S’をグリップ
した状態で引き出してガイドテーブルP11,P12上に供
給しており、第2給紙部102においては、特殊折丁を
構成するハガキHが棒積みされた給紙台(図示せず)か
らハガキHを一部ずつ片側H1 をグリップした状態で引
き出してガイドテーブルP21,P22上に供給している。
一方、送り爪Nは先ず第1給紙部101において、ガイ
ドテーブルP11,P12上に供給されている折丁Sを押動
することにより、折丁SをガイドテーブルP11,P12
斜面部を滑り降りさせ、搬送テーブルB1 ,B2 上に乗
った状態で第2給紙部102の方に搬送していく。やが
て折丁Sは糊付部103の下方に到来し、所定位置(斜
線部)が糊付け装置、即ちロールコート、吹き付けコー
ト等の塗工方法を行う装置により糊付けされる。次い
で、糊塗工済みの折丁Sは第2給紙部102の下方に到
来し、ここで、送り爪Nの下側は搬送テーブルB1 ,B
2 上の糊塗工済みの折丁Sを押動しつつ、送り爪Nの上
側はガイドテーブルP21,P22上に供給されているハガ
キHを押動することにより、ハガキHをガイドテーブル
11,P12の斜面部を滑り降りさせ、搬送テーブル
1 ,B2 上の糊塗工済みの折丁Sの上に重なった状態
で、折丁SとハガキHを搬送していく。さらに重なり合
った折丁SとハガキHは圧着部104に到来し、圧着ロ
ールにより、ハガキHが折丁Sにプレスされて完全に貼
り付けられる。
【0018】ここで、搬送テーブルB1 ,B2 は、図2
1に示すように斜めに配置され、さらに搬送テーブルB
2 の端にはメインテーブルMが配置されており、折丁S
は背側S’をメインテーブルMに押し留められる形に
て、ハガキHは片側H1 をメインテーブルMに押し留め
られる形にて搬送されることによって、図22に示すよ
うにハガキHは折丁Sの背側S’及び地側(折丁Sを裏
返しに棒積みすれば天側)に突き揃えられた状態、換言
すれば折丁Sの一角に位置決めされて圧着ロールにて完
全に貼り付けられる。
【0019】続いて、上記した中綴機による特殊折丁と
通常の折丁の製本工程を図23及び図24を参照して説
明する。
【0020】図23は中綴機の製本工程を示す斜視図で
あり、同図において105は丁合工程、106は針金綴
工程、107は断裁工程をそれぞれ示しており、図中1
08はギャザリングチェーン、109は駒、S1 〜S4
は折丁、110は針金、111は天地断裁刃、112は
小口断裁刃である。
【0021】丁合工程105においては、中綴本を構成
する複数の折丁S1 〜S4 を一部ずつ小口側113を開
いた状態でギャザリングチェーン108上に供給して、
ギャザリングチェーン108は順次供給される折丁(順
に、S1 ,S2 ,S3 ,S4)を駒109によって押し
ながら突き揃えて、複数の折丁S1 〜S4 を順次丁合し
ていく。続く針金綴工程106においては、この複数の
折丁を丁合して突き揃えた集合体114(以後折丁集合
体と称する)の背部115を針金110で綴じ合わせた
後、断裁工程107において、天地断裁刃111にて天
地の化粧断ちを、さらに小口断裁刃112にて小口の化
粧断ちを行って、中綴本116の製造が完了する。
【0022】ここで、丁合工程105は、図24に示す
ようにギャザリングチェーン108の上に位置する給紙
装置117によって、集積部118に棒積み状態にスタ
ックされた折丁Sに対して、先ずサッカー119が折丁
Sの先端(背部115側)を引き出して、次にフィーダ
ードラム120のグリッパー120a又は120bがそ
の折丁Sの先端を把持し、フィーダードラム120の回
転によってその折丁Sを引き出し、折丁Sがストッパー
121にぶつかる直前にグリッパー120a又は120
bは折丁Sの把持を解除する。続いて、折丁Sがストッ
パー121にぶつかった後に落下する際、ラップドラム
122のグリッパー122aがその折丁Sの下側(小口
113側)の長い方を把持し、次いでオープニングドラ
ム123のバキューム口が折丁Sの下側(小口113
側)の短い方を吸着し且つグリッパー122aがその下
端を把持し、ラップドラム122及びオープニングドラ
ム123の回転によって折丁Sを開く。その後、グリッ
パー120a,120bが折丁Sを離すことによって、
折丁Sは下方に落下することにより、その下を走行中の
ギャザリングチェーン108上の駒109直前の位置に
鞍掛けされることになる。
【0023】さらに、上記した無線綴機による直接製本
を図25を参照して説明する。
【0024】図25は無線綴機の丁合工程を示す断面図
であり、ここでは示さないが、製本全体の原理は基本的
に中綴機と類似で、同図に示す丁合工程にて丁合された
折丁集合体が、今度は針金綴工程ではなく糊綴工程を経
て背側を糊付けされて、且つこの糊付けされた背側の表
紙が掛けられ、無線綴本の化粧断ち前の形となって、こ
の本が断裁工程に入って、天地、小口の化粧断ちを施さ
れて無線綴最終製品としての製本が完了するものであ
る。
【0025】ここで、丁合工程は、図25に示すよう
に、搬送装置である送り爪124の上に位置する給紙装
置125によって、集積部126に棒積み状態にスタッ
クされた折丁Sに対して、先ずサッカー127が折丁S
の先端(背部128側)を引き出して、次にフィーダー
ドラム129のグリッパー129a又は129bがその
折丁Sの先端を把持し、フィーダードラム129の回転
(図中矢印方向)によってその折丁Sを引き出し、折丁
SがガイドテーブルP11,P12の真上に達した時にグリ
ッパー129a又は129bは折丁Sの把持を解除する
ことにより、折丁SをガイドテーブルP11,P12の上に
落下させる方式で、ガイドテーブルP11,P12の上に供
給している。一方ガイドテーブルP11,P12の上に供給
された折丁Sは送り爪124によって押されて、ガイド
テーブルP11,P12から搬送テーブルB1 ,B2 に移
り、その前の所から丁合されて搬送されてきた搬送テー
ブルB1 ,B2 上の折丁等と合わさって隣の給紙装置の
所に流れて行く。このような動作を各駒ごとに繰り返し
て搬送されることにより、搬送テーブルB1 ,B2 上に
は全てのページを構成する表紙以外の折丁が丁合され
る。
【0026】なお、ここでも搬送テーブルB1 ,B2
同図に示すように斜めに配置され、さらに搬送テーブル
2 の端にはメインテーブルMが配置されており、複数
の折丁S等は背側S’をメインテーブルMに押し留めら
れる形にて、前段では単なる折丁Sとしたがここでは仮
に小切れHは片側H1 をメインテーブルMに押し留めら
れる形にて搬送されることによって、図22に示した葉
書貼込機の場合と同様に小切れHは複数の折丁S等の背
側S’及び地側(小切れHを裏返しに棒積みすれば天
側)に突き揃えられた状態、換言すれば複数の折丁S等
に対してその一角に位置決めされて、さらにその上から
他の折丁が丁合されて糊綴工程を経て、この位置関係を
保ったまま(通常の折丁の集合体の中の一角に小切れが
挟まった状態)背側を糊付けされ固定され、続く表紙掛
け、断裁に送られていく。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た貼込工程において封入済みCDケースを折丁に貼り込
むことを考えた場合(封入済みCDケースを図20のハ
ガキHに置き換えて考えた場合)、貼込機100の位置
決め方法ゆえに、封入済みCDケースは折丁Sの一角に
貼着固定されることになり、さらにその貼込位置が正確
でないことが多く、これらのことが後の製本工程におい
てこの封入済みCDケースを貼付した特殊折丁と通常の
折丁とから製本する際、特に断裁工程107において問
題になってくる。即ち、中綴機の断裁工程107におい
ては、1部ずつ搬送されてくる折丁集合体114を断裁
刃111,112にて天地及び小口の不要部分を除去す
るのであるが、この断裁工程107における折丁集合体
114の搬送はコンベアに載って流れてきた折丁集合体
114をストッパーで一時停止させている間に断裁刃1
11,112が下降して断裁するというものであり、搬
送、断裁とも高精度のものではない。従って、断裁には
ある程度のクリアランスが設けられており、さらに折丁
集合体114が斜めに流れてきて斜めに断裁するといっ
たクリアランスを超える断裁ミスが一定の確率で発生す
ることも避けられない(このため、中綴機の通常の仕様
では排出機構を備えた断裁不良検出装置が下流側に装備
されている)。従って、封入済みCDケースZが折丁の
一角に貼り込まれていると、例えばクリアランス内の許
容されるべき断裁においてもCDを断裁してしまうとい
った品質不良や、クリアランスを超える断裁ミスが続け
て発生した際には断裁刃111,112が何度もCDを
断裁して刃が欠落するといった機械故障が発生すること
が避けられず、中綴本タイプのCDブックにおける製本
工程の機械化は、特に貼込工程において困難であった。
さらに、貼込機100における貼り精度並びに位置固定
の問題は、無線綴機の丁合工程でも同様に発生し得るも
のであり(一角に位置決めされて固められ、仕上げ断裁
される点では、1工程で行う点は異なるものの中綴と大
差ない)、中綴機でのトラブルと同様のトラブルがここ
でも発生することは当然である。
【0028】さらに、この自己封緘形紙製CDケースを
綴じ込んだ中綴本、無線綴本タイプのCDブックの商品
自体に目を転ずれば、ここにも問題がある。即ち、先程
説明したように、印刷会社は、図17(中綴本の例)、
図18(平綴本の例)に示すように封入済みCDケース
Zを書籍63に貼り込んだCDブックの形にまで仕上げ
て取次先に出荷する必要があるが、かかるCDブックを
書店で買い求めた後に、図19に示すように封入済みC
DケースZを切取り線64の所で舌片部53の一部を残
すように書籍63から切り離して封入済みCDケースZ
或いはさらに当該ケースZから取り出したCDを使用す
るので、カッター等で切り離す際に書籍63を傷付けて
しまう。ここで、切取り線64をミシン目にして切り離
し容易にすることも当然に考えられるが、その場合に
は、貼込機100等の斜めになって搬送される場合の負
荷に舌片部53が耐えられずにミシン目の所で折れ曲が
ってしまうといった製造工程上の問題や、書店での封入
済みCDケースZの盗難が極めて容易になってしまうと
いった防犯上の問題が多く、採用できないのが現状であ
る。
【0029】本発明は、かかる知見に基づいてなされた
ものであり、既存の封筒製造機にて製造でき、CD封緘
後に製本工程で既存の貼込機、無線綴機にて支障なく製
本加工可能なCDケースを提供することを目的としてい
る。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る偏平状記録媒体収納ケースは、偏平状
で一辺に開口部を備えた偏平状記録媒体収納用の袋本体
と、該袋本体における開口部の相対する端縁にそれぞれ
延設された一対の舌片からなり、これら舌片は、一方の
端部が袋本体の開口部の位置では互いに一致し、それよ
り外側では互いに交差するように形成されており、他方
の端部がそれぞれ袋本体の側縁とともに所定幅の延設部
分を有していることを特徴とするものである。
【0031】また、偏平状記録媒体付き本であって、上
記収納ケースを所定の頁に貼り込んでなることを特徴と
するものである。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。
【0033】図1(a)は第1のタイプ(舌片と袋本体
の所で分離するタイプ)のCDケースにCDを封入した
封入済みCDケースを示す斜視図、図1(b)は図1
(a)のA−A断面図、図2は図1に示すCDケースの
展開図、図3及び図4は図1の封入済みCDケースの製
作手順を示す説明図、図5は図1に示す封入済みCDケ
ースを所定頁に貼り込んだ中綴本を示す斜視図、図6は
図1に示す封入済みCDケースを所定頁間に綴じ込んだ
平綴本を示す斜視図、図7は図5に示す中綴本の使用方
法を示す斜視図である。
【0034】図1(a),(b)に示されるように、こ
の封入済みCDケースXはCDケース10の中にCDを
挿入して封緘したものである。CDケース10は図2に
その展開図を示す1枚の用紙11からなるもので、封筒
成形加工、即ち折り加工及び貼り合わせ加工により、図
1(a)に示す如く袋本体12、右方舌片13、左方舌
片14、右方延設部分15、左方延設部分16から構成
されている。
【0035】袋本体12は、糊で封緘された右方側縁1
2b、糊で封緘された左方側縁12c、1枚の紙を折り
曲げた底縁12d及び糊等では封緘されていない開口可
能な開口部を構成する相対する開口部端縁12aを有
し、一辺に開口部(右斜め上側)を備えた略正方形状の
偏平な袋であって、左右一対の右方舌片13及び左方舌
片14は袋本体12の開口部端縁12aから延設してお
り、右方延設部分15は袋本体12の右方側縁12bか
ら左方延設部分16は袋本体12の右方側縁12cから
延設している。
【0036】ここで、図2に示されるように、CDケー
ス10を構成する用紙11は、第1紙片17と第2紙片
18とから構成されており、この第1紙片17と第2紙
片18とは折線L1 を介して連接されており、それぞれ
CDケース10の表裏面を形成する。
【0037】第1紙片17は袋本体12の表面を構成す
る略正方形の袋本体表面紙片19と、左方舌片14を構
成する略台形状の紙片14’と、左方延設部分16を構
成する長方形の紙片16’と、折返し片20から構成さ
れており、略台形状の紙片14’は袋本体表面紙片19
における端縁(開口部端縁12aを構成する表側の端
縁)の略左半分からミシン目線L2 を介して延設してお
り、紙片16’は袋本体表面紙片19における左側縁1
2cと紙片14’の側縁14aに渡る第1紙片17の左
側縁全面からミシン目線L3 を介して延設しており、折
返し片20は袋本体表面紙片19における右側縁12b
から折線L4 を介して延設している。
【0038】第2紙片18は袋本体12の裏面を構成す
る略正方形の袋本体裏面紙片21と、右方舌片13を構
成する略台形状の紙片13’と、右方延設部分15を構
成する長方形の紙片15’と、折返し片22から構成さ
れており、略台形状の紙片13’は袋本体表面紙片21
における端縁(開口部端縁12aを構成する裏側の端
縁)の略左半分からミシン目線L2 を介して延設してお
り、紙片15’は袋本体裏面紙片21における右側縁1
2bと紙片13’の側縁13aに渡る裏面紙片21の右
側縁全面からミシン目線L3 を介して延設しており、折
返し片22は袋本体裏面紙片21における左側縁12c
から折線L4 を介して延設している。
【0039】ここで、紙片13’は袋本体裏面紙片21
における端縁の略右半分から延設する台形状で、紙片1
4’は袋本体裏面紙片19における端縁の略右半分から
延設する台形状であるので、CDケース10成形時(折
線L1 を介して第1紙片17を第2紙片18に重ねた
際)には、それらの内側の側端部13b及び14bは袋
本体12の開口部の位置では互いに一致して重なること
がないが、それより上側(ミシン目線L2 から離れる方
向)に進むに従って交差することになる。
【0040】このCDケース10の封筒製造並びに製造
されたCDケース10へのCDの挿入封緘による封入済
みCDケースXの製造工程は次のようである。
【0041】まず、図2に示したような輪郭の用紙11
を準備し、この用紙11における第1紙片17にミシン
目線L2 及びミシン目線L3 を形成することにより、袋
本体表面紙片19と紙片14’と紙片16’の3紙片を
分割可能な形に整える一方、用紙11の第2紙片18に
ミシン目線L2 及びミシン目線L3 を形成することによ
り、袋本体裏面紙片21と紙片13’と紙片15’の3
紙片を分割可能な形に整える。次に、図3(a)に示す
ように、用紙11の第1紙片17の一部に具体的には折
返し片22と折り重なる部分に糊を塗工して糊部19a
を、用紙11の第2紙片18の一部に具体的には折返し
片20と折り重なる部分に糊を塗工して糊部21aを予
め形成しておく。そして、図3(b)に示すように2ヶ
所の折線L4 ,L4 から折返し片20,22を内側に折
り曲げた後、図3(c)に示すように今度は折線L1
ら第1紙片17を第2紙片18の側に(逆でも構わな
い)折り重ねることで、糊部19aの糊を介して第2紙
片18のうち内側に折り曲げられた折返し片22と第1
紙片17とを貼着し、さらに糊部21aを介して第1紙
片17のうち内側に折り曲げられた折返し片20と第2
紙片18とを貼着して袋本体12が完成する。このよう
にして製造された図3(d)に示すCDケース10は、
袋本体12と当該袋本体12から延設する右方舌片1
3、左方舌片14、右方延設部分15、左方延設部分1
6が形成され、袋本体12が開口状態でこの左右一対の
舌片13,14がその中央部分で一部重なるものの互い
に係止し合わないフリーの状態にある。
【0042】上記のようにして作製されたCDケース1
0における開口した袋本体12に対して図4(a)に示
す如くCDを挿入し、図4(b)に示す如く開口状態の
袋本体12にCDを保持した状態とする。そして、さら
に左方舌片14を裏側(図から見て奥)に且つ右方舌片
13を表側(図からみて手前)に押し込むことによっ
て、図4(c)に示す如くこの左右一対の舌片13,1
4がその中央部分で互いに係止し合う状態で重ねて、袋
本体12が閉口状態として封緘することにより、図4
(d)に示すような封入済みCDケースXが出来上が
る。
【0043】こうして製造された封入済みCDケースX
は、左右一対の舌片13,14が互いに係止し合うこと
による封緘により袋本体12中のCDが開口部端縁12
aから外には飛び出さないので、図20に示した貼込機
100の第2給紙部102において右方舌片13、左方
舌片14、右方延設部分15、左方延設部分16のCD
の存在しない部分をグリップすれば、CDを破損するこ
となく、ガイドテーブルP12,P22上に封入済みCDケ
ースXを供給することができる。さらに、中綴本におい
ては、図5に示すように、左方延設部分16及び左方舌
片14の連続する端縁近傍と、右方延設部分15及び右
方舌片13の連続する端縁近傍とは貼込み代αとして使
用されるが、右方舌片13と左方舌片14はミシン目L
2 で弱化してはいるもののそれぞれに連接する右方延設
部分15と左方延設部分16にはミシン目線は設けられ
ておらず、貼込み代αはこの左右延設部分で補強されて
いるので、図21に示した貼込機100の搬送テーブル
1 ,B2 上で貼込み代αがメインテーブルMに押し当
てられた時に撓むことがない。
【0044】上記の作用は無線綴機の丁合工程において
も同様のことが言える。即ち図25に示したフィーダー
ドラム129のグリッパー129aにて右方舌片13、
左方舌片14、右方延設部分15、左方延設部分16の
CDの存在しない部分をグリップすれば、CDを破損す
ることなく、ガイドテーブルP12,P22上に封入済みC
DケースXを供給することができる。さらに、無線綴本
においては、図6に示すように左方延設部分16及び左
方舌片14の連続する端縁と、右方延設部分15及び右
方舌片13の連続する端縁とは通常の折丁の背側ととも
に糊で固定される綴じ代βとして使用されるが、右方舌
片13と左方舌片14はミシン目L2 で弱化してはいる
もののそれぞれに連接する右方延設部分15と左方延設
部分16にはミシン目線は設けられておらず、綴じ代β
はこの左右延設部分で補強されているので、図25に示
した無線綴機の搬送テーブルB1 ,B2 上で綴じ代βが
メインテーブルMに押し当てられた時に撓むことがな
い。
【0045】また、貼込工程に続く中綴工程或いは無線
綴機における断裁工程においても封入済みCDケースX
はCDの介在しない右方延設部分15を有することによ
り、少なくとも天地サイズの断裁においては相当な幅の
余裕を持っているので、中綴機で天地サイズの仕上げ断
裁を行った際、或いは無線綴機で天地サイズの仕上げ断
裁を行った際にCDを断裁することがない。
【0046】さらに、図7に示すように、CDを収納し
た袋本体12はミシン目線L2 を介して右方舌片13と
左方舌片14から切り離すことができ、ミシン目線L3
を介して右方延設部分15と左方延設部分16から切り
離すことができるので、CDブックの購入者はカッター
等で本を傷めることなく容易に袋本体12並びにCD等
を取り出すことができる。
【0047】図8(a)は第2のタイプ(舌片の途中の
所で分離するタイプ)のCDケースにCDを封入した封
入済みCDケースを示す斜視図、図8(b)は図8
(a)のA−A断面図、図9は図8に示すCDケースの
展開図、図10及び図11は図8の封入済みCDケース
の製作手順を示す説明図、図12は図8に示す封入済み
CDケースを所定頁に貼り込んだ中綴本を示す斜視図、
図13は図8に示す封入済みCDケースを所定頁間に綴
じ込んだ平綴本を示す斜視図、図14は図12に示す中
綴本の使用方法を示す斜視図である。
【0048】図8(a),(b)に示されるように、こ
の封入済みCDケースYはCDケース30の中にCDを
挿入して封緘したものである。CDケース30は図9に
その展開図を示す1枚の用紙31からなるもので、封筒
成形加工、即ち折り加工及び貼り合わせ加工により、図
8(a)に示す如く袋本体32、右方舌片33、左方舌
片34、右方延設部分35、左方延設部分36から構成
されている。
【0049】袋本体12は、糊で封緘された右方側縁3
2b、糊で封緘された左方側縁32c、1枚の紙を折り
曲げた底縁32d及び糊等では封緘されていない開口可
能な開口部を構成する相対する開口部端縁32aを有
し、一辺に開口部(右斜め上側)を備えた略正方形状の
偏平な袋であって、左右一対の右方舌片33及び左方舌
片34は袋本体32の開口部端縁32aから延設してお
り、右方延設部分35は袋本体32の右方側縁32bか
ら左方延設部分36は袋本体32の右方側縁32cから
延設している。
【0050】ここで、図9に示されるように、CDケー
ス30を構成する用紙31は、第1紙片37と第2紙片
38とから構成されており、この第1紙片37と第2紙
片38とは折線L1 を介して連接されており、それぞれ
CDケース30の表裏面を形成する。
【0051】第1紙片37は袋本体32の表面を構成す
る略正方形の袋本体表面紙片39と、左方舌片34を構
成する略台形状の紙片34’と、左方延設部分36を構
成する長方形の紙片36’と、折返し片40から構成さ
れており、略台形状の紙片34’は袋本体表面紙片39
における端縁(開口部端縁32aを構成する表側の端
縁)の略左半分から延設すると共に紙片34’自体がミ
シン目線L2 を介して分離可能であり、紙片36’は袋
本体表面紙片39における左側縁32cと紙片34’の
側縁34aに渡る第1紙片37の左側縁全面からミシン
目線L3 を介して延設しており、折返し片40は袋本体
表面紙片39における右側縁32bから折線L4 を介し
て延設している。
【0052】第2紙片38は袋本体32の裏面を構成す
る略正方形の袋本体裏面紙片41と、右方舌片33を構
成する略台形状の紙片33’と、右方延設部分35を構
成する長方形の紙片35’と、折返し片42から構成さ
れており、略台形状の紙片33’は袋本体表面紙片41
における端縁(開口部端縁32aを構成する裏側の端
縁)の略左半分から延設すると共に紙片33’自体がミ
シン目線L2 を介して分離可能であり、紙片35’は袋
本体裏面紙片41における右側縁42bと紙片33’の
側縁33aに渡る裏面紙片41の右側縁全面からミシン
目線L3 を介して延設しており、折返し片42は袋本体
裏面紙片41における左側縁32cから折線L4 を介し
て延設している。
【0053】ここで、紙片33’は袋本体裏面紙片41
における端縁の略右半分から延設する台形状で、紙片3
4’は袋本体裏面紙片39における端縁の略右半分から
延設する台形状であるので、CDケース30成形時(折
線L1 を介して第1紙片37を第2紙片38に重ねた
際)には、それらの内側の側端部33b及び34bは袋
本体32の開口部の位置では互いに一致して重なること
がないが、それより上側(ミシン目線L2 から離れる方
向)に進むに従って交差することになる。
【0054】このCDケース30の封筒製造並びに製造
されたCDケース30へのCDの挿入封緘による封入済
みCDケースYの製造工程は次のようである。
【0055】まず、図9に示したような輪郭の用紙31
を準備し、この用紙31における第1紙片37にミシン
目線L2 及びミシン目線L3 を形成することにより、袋
本体表面紙片39及び紙片34’の一部と紙片34’の
残りの部分と紙片36’の3つに分割可能とする一方、
用紙31の第2紙片38にミシン目線L2 及びミシン目
線L3 を形成することにより、袋本体裏面紙片41及び
紙片33’の一部と紙片33’の残りの部分と紙片3
5’の3つに分割可能とする。次に、図10(a)に示
すように、用紙31の第1紙片37の一部に具体的には
折返し片42と折り重なる部分に糊を塗工して糊部39
aを、用紙31の第2紙片38の一部に具体的には折返
し片40と折り重なる部分に糊を塗工して糊部41aを
予め形成しておく。そして、図10(b)に示すように
2ヶ所の折線L4 ,L4 から折返し片40,42を内側
に折り曲げた後、図10(c)に示すように今度は折線
1から第1紙片37を第2紙片38の側に(逆でも構
わない)折り重ねることで、糊部39aの糊を介して第
2紙片38のうち内側に折り曲げられた折返し片42と
第1紙片37とを貼着し、さらに糊部41aを介して第
1紙片37のうち内側に折り曲げられた折返し片40と
第2紙片38とを貼着して袋本体32が完成する。この
ようにして製造された図10(d)に示すCDケース3
0は、袋本体32と当該袋本体32から延設する右方舌
片33、左方舌片34、右方延設部分35、左方延設部
分36が形成され、袋本体32が開口状態でこの左右一
対の舌片33,34がその中央部分で一部重なるものの
互いに係止し合わないフリーの状態にある。
【0056】上記のようにして作製されたCDケース3
0における開口した袋本体32に対して図11(a)に
示す如くCDを挿入し、図11(b)に示す如く開口状
態の袋本体32にCDを保持した状態とする。そして、
さらに左方舌片34を裏側(図から見て奥)に且つ右方
舌片33を表側(図からみて手前)に押し込むことによ
って、図11(c)に示す如くこの左右一対の舌片3
3,34がその中央部分で互いに係止し合う状態で重ね
て、袋本体32が閉口状態として封緘することにより、
図11(d)に示すような封入済みCDケースYが出来
上がる。
【0057】こうして製造された封入済みCDケースY
は、左右一対の舌片33,34が互いに係止し合うこと
による封緘により袋本体32中のCDが開口部端縁32
aから外には飛び出さないので、図20に示した貼込機
100の第2給紙部102において右方舌片33、左方
舌片34、右方延設部分35、左方延設部分36のCD
の存在しない部分をグリップすれば、CDを破損するこ
となく、ガイドテーブルP12,P22上に封入済みCDケ
ースXを供給することができる。さらに、中綴本におい
ては、図12に示すように、左方延設部分36及び左方
舌片34の連続する端縁近傍と、右方延設部分35及び
右方舌片33の連続する端縁近傍とは貼込み代αとして
使用されるが、右方舌片33と左方舌片34はミシン目
2 で弱化してはいるもののそれぞれに連接する右方延
設部分35と左方延設部分36にはミシン目線は設けら
れておらず、貼込み代αはこの左右延設部分で補強され
ているので、図21に示した貼込機100の搬送テーブ
ルB1 ,B2 上で貼込み代αがメインテーブルMに押し
当てられた時に撓むことがない。
【0058】上記の作用は無線綴機の丁合工程において
も同様のことが言える。即ち図25に示したフィーダー
ドラム129のグリッパー129aにて右方舌片33、
左方舌片34、右方延設部分35、左方延設部分36の
CDの存在しない部分をグリップすれば、CDを破損す
ることなく、ガイドテーブルP12,P22上に封入済みC
DケースYを供給することができる。さらに、無線綴本
においては、図13に示すように左方延設部分36及び
左方舌片34の連続する端縁と、右方延設部分35及び
右方舌片33の連続する端縁とは通常の折丁の背側とと
もに糊で固定される綴じ代βとして使用されるが、右方
舌片33と左方舌片34はミシン目L2で弱化してはい
るもののそれぞれに連接する右方延設部分35と左方延
設部分36にはミシン目線は設けられておらず、綴じ代
βははこの左右延設部分で補強されているので、図22
に示した無線綴機の搬送テーブルB1 ,B2 上で綴じ代
βがメインテーブルMに押し当てられた時に撓むことが
ない。
【0059】また、貼込工程に続く中綴工程或いは無線
綴機における断裁工程においても封入済みCDケースY
はCDの介在しない右方延設部分35を有することによ
り、少なくとも天地サイズの断裁においては相当な幅の
余裕を持っているので、中綴機で天地サイズの仕上げ断
裁を行った際、或いは無線綴機で天地サイズの仕上げ断
裁を行った際にCDを断裁することがない。
【0060】さらに、図14に示すように、CDを収納
した袋本体32はミシン目線L3 を介して右方延設部分
35と左方延設部分36から切り離すことができ、ミシ
ン目線L2 を介して右方舌片33と左方舌片34の一部
(貼込み代αとして使用されている近傍)から切り離す
ことができるので、CDブックの購入者はカッター等で
本を傷めることなく容易に袋本体32並びにCD等を取
り出すことができ、且つ切り離した後も袋本体32には
右方舌片13と左方舌片14の一部が残っているので自
己封緘式の機能も続けて果たすことができ、この舌片は
ラベル等を貼り付けてインデックス(見出し)としても
使用可能である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る偏平
状記録媒体収納ケースは、偏平状記録媒体を収納する袋
本体の周辺に左右一対の舌片と延設部分を有しているの
で、この部分を製本工程における把持しろ(グリップ部
分)、断裁しろとして活用すれば、製本作業全般の自動
化が可能となり、生産効率を高めることができる。ま
た、この偏平状記録媒体収納ケースは全ての製本機に対
応できるので、発注先の様々な要望に応じることができ
る。さらに、偏平状記録媒体を収納する袋本体をその周
縁部分からミシン目線にて切り離すことができるので、
当該偏平状記録媒体付き本の購入者は本を傷めることな
く偏平状記録媒体を取り出すことができ、多少複雑な切
り離し手順(延設部分の切り離しに続いて舌片の切り離
し)を行う必要から書店での盗難は困難であるので、防
犯上の効果も見込める。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1のタイプのCDケースにCDを封
入した封入済みCDケースの一例を示す斜視図、(b)
は(a)のA−A断面図である。
【図2】図1に示すCDケースの展開図である。
【図3】図1に示す封入済みCDケースの作製手順を示
す前半の工程図である。
【図4】図3に続く後半の工程図である。
【図5】図1に示す封入済みCDケースを所定頁に貼り
込んだ中綴本を示す斜視図である。
【図6】図1に示す封入済みCDケースを所定頁に貼り
込んだ平綴本を示す斜視図である。
【図7】図5に示す中綴本からCDを取り出す様子を示
す説明図である。
【図8】(a)は第2のタイプのCDケースにCDを封
入した封入済みCDケースの一例を示す斜視図、(b)
は(a)のA−A断面図である。
【図9】図8に示すCDケースの展開図である。
【図10】図8に示す封入済みCDケースの作製手順を
示す前半の工程図である。
【図11】図10に続く後半の工程図である。
【図12】図8に示す封入済みCDケースを所定頁に貼
り込んだ中綴本を示す斜視図である。
【図13】図8に示す封入済みCDケースを所定頁に貼
り込んだ平綴本を示す斜視図である。
【図14】図12に示す中綴本からCDを取り出す様子
を示す説明図である。
【図15】(a)は従来タイプのCDケースにCDを封
入した封入済みCDケースの一例を示す斜視図、(b)
は(a)のA−A断面図である。
【図16】図15に示すCDケースの展開図である。
【図17】図15に示す封入済みCDケースを所定頁に
貼り込んだ中綴本を示す斜視図である。
【図18】図15に示す封入済みCDケースを所定頁に
貼り込んだ平綴本を示す斜視図である。
【図19】図17に示す中綴本からCDを取り出す様子
を示す説明図である。
【図20】貼込機の貼込工程を示す斜視図である。
【図21】貼込機の搬送経路を示す断面図である。
【図22】貼込機の搬送経路にてハガキが突き揃えられ
る様子を示す斜視図である。
【図23】中綴機の製本工程を示す斜視図である。
【図24】図23における丁合工程を示す説明図であ
る。
【図25】無線綴機の丁合工程を示す説明図である。
【符号の説明】
10,30 CDケース 11,31 用紙 12,32 袋本体 13,33 右方舌片 14,34 左方舌片 15,35 右方延設部分 16,36 左方延設部分 17,37 第1紙片 18,38 第2紙片 19,39 袋本体表面紙片 20,40 折返し片 21,41 袋本体裏面紙片 22,42 折返し片 L1 ,L4 折線 L2 ,L3 ミシン目線 X,Y 封入済みCDケース 50 CDケース 51 用紙 52 袋本体 53 舌片部 54 開口部端縁 55 第1紙片 56 第2紙片 57 袋本体表面紙片 58 舌片部表面紙片 59 袋本体裏面紙片 60 舌片部裏面紙片 61 折返し片 62 折返し片 63 書籍 64 切取り線 Z 封入済みCDケース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏平状で一辺に開口部を備えた偏平状記
    録媒体収納用の袋本体と、該袋本体における開口部の相
    対する端縁にそれぞれ延設された一対の舌片とからな
    り、これら舌片は、一方の端部が袋本体の開口部の位置
    では互いに一致し、それより外側では互いに交差するよ
    うに形成されており、他方の端部がそれぞれ袋本体の側
    縁とともに所定幅の延設部分を有していることを特徴と
    する偏平状記録媒体収納ケース。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の偏平状記録媒体収納ケ
    ースを所定の頁に貼り込んでなることを特徴とする偏平
    状記録媒体付き本。
JP22145296A 1996-08-22 1996-08-22 偏平状記録媒体収納ケース及び偏平状記録媒体付き本 Pending JPH1059457A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22145296A JPH1059457A (ja) 1996-08-22 1996-08-22 偏平状記録媒体収納ケース及び偏平状記録媒体付き本

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22145296A JPH1059457A (ja) 1996-08-22 1996-08-22 偏平状記録媒体収納ケース及び偏平状記録媒体付き本

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1059457A true JPH1059457A (ja) 1998-03-03

Family

ID=16766955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22145296A Pending JPH1059457A (ja) 1996-08-22 1996-08-22 偏平状記録媒体収納ケース及び偏平状記録媒体付き本

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1059457A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009012807A (ja) * 2007-07-04 2009-01-22 Toppan Printing Co Ltd 記憶媒体収納体及び無線綴じ冊子体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009012807A (ja) * 2007-07-04 2009-01-22 Toppan Printing Co Ltd 記憶媒体収納体及び無線綴じ冊子体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5950401A (en) Method of producing a printed product having a packaged compact disk
US5988620A (en) Apparatus and method for personalizing printed materials
US5107656A (en) Assembly for producing a mass distributable printed packet
JP5578806B2 (ja) 中本を加工するための無線綴じ機ならびに無線綴じ方法
US7568685B2 (en) Method for manufacturing printed products such as books, brochures, magazines or the like
US5197262A (en) Assembly for producing a mass distributable printed packet
JPH0776027B2 (ja) 多層丁合帳票及びその形成方法
EP0536463B1 (en) Apparatus and method for applying covers to signatures
US5634633A (en) Apparatus and method for securing an item to printed material
US6302388B1 (en) Apparatus and method for securing an item to a cover of printed material
US6446417B1 (en) Article-embedded folding sleeve and method for producing same
AU2011253719B2 (en) Stack or collection of essentially flat primary products and method for producing such a stack or such a collection
JPH1059457A (ja) 偏平状記録媒体収納ケース及び偏平状記録媒体付き本
US20070209752A1 (en) Method and device for feeding a cover
JPH09216676A (ja) 偏平状記録媒体の封入折丁及びその折丁を使った中綴本
JP2006327012A (ja) 可変枚数製本機
JP4213578B2 (ja) 中綴じ本の製本方法及び製本装置
JPH0834177A (ja) 本又はパンフレットの製造方法
US5645387A (en) Method and apparatus for affixing inserts within books on a binding line
JPH09193985A (ja) 偏平状記録媒体の封入折丁及び偏平状記録媒体の封入本
JP2773696B2 (ja) 連続封筒及びその成形装置
US20020135176A1 (en) Method and system for printing and binding folded signatures
JP2000301853A (ja) 分冊可能本の製本方法
JP4397281B2 (ja) 組伝票製造装置およびこれにより作製される組伝票
JP3685519B2 (ja) 貼込装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050620

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050623

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20050721

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051025

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051104

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20051212

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20060106

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912