JPH09193824A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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JPH09193824A
JPH09193824A JP822496A JP822496A JPH09193824A JP H09193824 A JPH09193824 A JP H09193824A JP 822496 A JP822496 A JP 822496A JP 822496 A JP822496 A JP 822496A JP H09193824 A JPH09193824 A JP H09193824A
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JP
Japan
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steering angle
motor
wheel steering
control device
rear wheel
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JP822496A
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English (en)
Inventor
Hisashi Somada
久志 杣田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】制御許可条件が成立した場合に、モータに通電
して後輪舵角を制御する後輪舵角制御を実行する後輪舵
角制御装置において、後輪舵角制御の不実行時に路面入
力によって後輪舵角が変化することを抑制する。 【解決手段】車速Vがしきい値VTHより低く、制御許可
条件が成立しない状態において(S101)、暫定的に
モータを非通電状態とした後(S102)、操舵角θSW
と車速Vとに基づき、コイルを励磁せずにモータのディ
テントトルクのみで路面入力に対抗させると路面入力に
よって後輪舵角が変化する可能性があるか否かを判定す
る(S103〜105)。その可能性があれば、依然と
して車速Vがしきい値VTHより低いことを条件に(S1
06)、モータを通電状態としてモータに静止トルクを
発生させ(S107)、これにより、路面入力によって
後輪舵角が変化することを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輪舵角制御のた
めに車両に搭載されるモータ制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車両において車輪の舵角を電気的に制御
する車輪舵角制御が既に知られており、その制御を実現
するための装置としてモータ制御装置が既に知られてい
る。このモータ制御装置は一般に、例えば特開平3−1
67076号公報にも記載されているように、(a) コイ
ルを有し、そのコイルに発生した磁気力に基づいて作動
して車輪の舵角を変化させるモータと、(b) 前記車輪の
舵角を制御するために前記モータを制御する電気制御部
とを含むように構成される。
【0003】モータ制御装置は一般に、常に車輪舵角制
御を実行するように設計されるのではなく、予め設定さ
れた制御許可条件が成立した場合に限って車輪舵角制御
を実行するように設計される。したがって、制御許可条
件が成立しない場合には、車輪舵角制御が実行されず、
モータに通電されず、コイルが非励磁状態とされる。
【0004】コイルが非励磁状態とされる時期は、車輪
舵角制御の実行中にも存在する場合がある。モータ制御
装置は、車輪舵角制御の実行中であっても、例えば制御
入力信号が変化しないという理由により、車輪の舵角を
変化させる必要がない場合には、モータに通電せず、コ
イルを非励磁状態におくように設計される場合があるか
らである。
【0005】コイルが励磁状態とされる時期でも非励磁
状態とされる時期でも、路面から車輪への入力がある。
そして、コイルが励磁状態とされる時期には、モータは
コイルの磁気力に基づくトルクによって路面入力に対抗
し得る。しかし、コイルが非励磁状態とされる時期に
は、コイルの磁気力に基づくトルクはモータに発生しな
い。そのため、コイルが非励磁状態とされる時期に路面
入力によって後輪舵角が変化することを抑制する技術を
採用することが必要となる。
【0006】そして、そのような技術としては例えば、
モータと車輪との間のトルク伝達機構、すなわち、モー
タに発生したトルクを、車体にほぼ水平面内において回
動可能に取り付けられた車輪に回動トルクとして伝達す
るトルク伝達機構を、モータと車輪とをねじ機構を経て
接続する形式とし、かつ、そのねじ機構の逆効率を実質
的に0にする技術があり、また、モータのディテントト
ルク、すなわち、モータの永久磁石の磁気力に基づく静
止トルクの最大値を増加させる技術もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、それら技術に
はいずれも問題がある。
【0008】ねじ機構の逆効率を実質的に0にする技術
には以下のような問題がある。
【0009】ねじ機構において、互いに螺合するおねじ
とめねじとの関係が図15に示されている。この図に
は、おねじとめねじとの関係が、ねじ機構における力変
換部である斜面部のみが取り出されて概念的に示されて
いる。この図においては、車輪に路面入力が作用するこ
とが、おねじとめねじとの一方であるねじ機構要素Aに
軸力Fが作用することに対応し、また、路面入力によっ
てモータの回転軸に回転力が作用することが、おねじと
めねじとの他方であるねじ機構要素Bに回転力Rが作用
することに対応している。また、この図においては、ね
じ機構のねじれ角がθ、ねじ機構要素AとBとの接触面
の摩擦係数がμでそれぞれ表されている。
【0010】ねじ機構要素Aに軸力Fが作用すると、相
手方のねじ機構要素Bに、ねじ機構要素Aとの接触面に
垂直な方向に、軸力Fに応じた垂直力Fn が発生する。
この垂直力Fn に基づき、ねじ機構要素AとBとの接触
面にμFn なる摩擦力fが発生する。この摩擦力fは、
ねじ機構要素Aの軸力Fによるねじ機構要素Bの回転を
妨げる向きの力であるから、この摩擦力fの回転力Rの
方向における分力fcos θが、垂直力Fn の同じ方向に
おける分力Fn SIN θ以上であれば、ねじ機構要素Aの
軸力Fによるねじ機構要素Bの回転は生じない。軸力F
が回転力Rに変換される際の効率、すなわち、回転力R
が軸力Fに変換されるという本来の変換の向きとは逆向
きの変換が行われる際の効率が0となるのであり、この
効率がいわゆる逆効率である。
【0011】したがって、この逆効率を実質的に0にす
るためには、ねじれ角θと摩擦係数μとの関係が上記の
要件を満たすように設計することが必要である。しか
し、摩擦係数μは製品毎にばらつくことを避け得ず、製
品の実際の摩擦係数μが設計値より低くなってしまう
と、逆効率が実質的に0にならず、路面入力がモータに
も伝達され、車輪舵角が変化してしまう可能性がある。
【0012】また、モータのディテントトルクを増加さ
せる技術には以下のような問題がある。
【0013】モータのディテントトルクを増加させる技
術とは、モータに設けられた永久磁石の磁気力を従来よ
り増加させる技術である。しかし、モータの永久磁石の
磁気力を増加させることは、モータへの周期的外乱を増
加させるのと同じ結果となるため、モータにおいて確保
すべき制御性(例えば、回転むら特性等)との関係でデ
ィテントトルクを増加させるのに限界がある。
【0014】そこで、それらの事情に鑑み、請求項1お
よび2に係る第1および第2発明はいずれも、製品の製
造ばらつきに左右されることもモータの制御性に悪影響
を及ぼすこともなく、路面入力による車輪舵角の変化を
抑制することを課題としてなされたものである。
【0015】
【第1発明の課題解決手段,作用および効果】第1発明
は、その課題を解決するために、前記モータおよび電気
制御部を含むモータ制御装置において、その電気制御部
に、前記車輪の舵角を変化させる必要がない時期の少な
くとも一時期に、前記コイルの磁気力に基づく静止トル
クを前記モータに発生させる静止トルク発生手段を設け
たことを特徴とする。
【0016】したがって、この第1発明に係るモータ制
御装置においては、車輪の舵角を変化させる必要がない
時期の少なくとも一時期に、コイルの磁気力に基づく静
止トルクがモータに発生し、これにより、路面入力によ
って車輪舵角がみだりに変化することが抑制される。
【0017】その結果、この第1発明によれば、製品の
製造ばらつきに左右されることもモータの制御性に悪影
響を及ぼすこともなく、路面入力による車輪舵角の変化
を抑制可能となるという効果が得られる。
【0018】以下、この第1発明を補足説明する。 〔1〕「車輪」は、前輪を意味する場合や、後輪を意味
する場合や、前輪と後輪との双方を意味する場合もあ
る。 〔2〕「車輪の舵角を変化させる必要がない時期の少な
くとも一時期」の具体例 電気制御部が予め設定された制御許可条件が成立し
た場合に車輪舵角制御を実行する場合において、その制
御許可条件が成立せず、電気制御部が車輪舵角制御の実
行を禁止されている場合 電気制御部による車輪舵角制御の実行中であって、
例えば制御入力信号が変化しないという理由により、車
輪舵角を変化させる必要がない場合(例えば、車輪を中
立位置から外れた位置に保持すべき場合) 〔3〕「モータ」は例えば、ブラシ付きDCサーボモー
タとしたり、ブラシレスDCサーボモータとしたり、ス
テップモータとすることができる。
【0019】
【第2発明の課題解決手段,作用および効果】第2発明
は、第1発明に係るモータ制御装置であって、前記電気
制御部が、さらに、(a) 前記車輪の舵角を変化させる必
要があるか否かを判定する舵角変化必要性判定手段と、
(b) 前記車両の走行状態に基づき、路面から前記車輪へ
の入力によってその車輪の舵角が変化する可能性がある
か否かを判定する舵角変化可能性判定手段とを含み、か
つ、前記静止トルク発生手段が、前記舵角変化必要性判
定手段により舵角変化必要性がないと判定され、かつ、
前記舵角変化可能性判定手段により舵角変化可能性があ
ると判定された場合に、前記モータに静止トルクを発生
させるものであることを特徴とする。
【0020】前記第1発明は例えば、舵角変化必要性が
ない場合に必ずモータに静止トルクを発生させる態様で
実施可能である。しかし、路面入力によって車輪舵角が
変化する可能性は、常に発生するとは限らず、路面入力
が小さい場合にはほとんど発生しない。そこで、そのよ
うな知見に基づき、第2発明に係るモータ制御装置にお
いては、舵角変化必要性判定手段により舵角変化必要性
がないと判定され、かつ、舵角変化可能性判定手段によ
り舵角変化可能性があると判定された場合に、モータに
静止トルクが発生させられる。
【0021】したがって、この第2発明によれば、舵角
変化必要性がない場合に必ずモータに静止トルクを発生
させる態様で第1発明を実施する場合に比較して、モー
タが無駄に作動させられずに済み、モータにかかる負荷
が軽減されるという効果が得られる。
【0022】なお、この第2発明において「車両の走行
状態」には例えば、車速,操舵角,車両横加速度,車両
ヨーレイト等が含まれる。ここに、車速は例えば、ドッ
プラセンサ等により直接に検出したり、車輪の回転速度
等から間接に検出することができる。また、操舵角は例
えば、運転者によるステアリングホイールの回転操作角
として検出したり、前輪の実舵角として検出することが
できる。また、車両横加速度は例えば、横加速度センサ
により検出することができる。また、車両ヨーレイトは
例えば、ヨーレイトセンサにより直接に検出したり、左
右輪の回転速度差等から間接に検出することができる。
【0023】
【発明の望ましい実施態様】以下、本発明の望ましい実
施態様のいくつかを特許請求の範囲と同じ表現形式で列
挙する。 (1) 請求項2のモータ制御装置であって、前記舵角変化
可能性判定手段が、前記車両の操舵角と車速とに基づ
き、前記路面入力によって前記車輪舵角が変化する可能
性があるか否かを判定することを特徴とするモータ制御
装置。 (2) 実施態様(1) のモータ制御装置であって、前記舵角
変化可能性判定手段が、前記車速と、各車速の下におい
て車両が旋回走行している状況を想定した場合に路面入
力によって前記車輪舵角が変化しないと予想される操舵
角の限界値との関係を予め取得し、その関係に従い、車
速の現在値に対応する操舵角の限界値をしきい値として
取得し、操舵角の現在値がそのしきい値以上となった場
合に、路面入力による舵角変化可能性があると判定する
ことを特徴とするモータ制御装置。 (3) 請求項1または2,実施態様(1) または(2) のモー
タ制御装置であって、前記静止トルク発生手段が、ある
変数が増加して第1の値に達したときに前記モータを静
止トルク不発生状態から静止トルク発生状態に移行さ
せ、その状態からその変数が減少して前記第1の値より
小さい第2の値に達したときにモータを静止トルク発生
状態から静止トルク不発生状態に移行させることを特徴
とするモータ制御装置。 (4) 実施態様(3) のモータ制御装置であって、前記舵角
変化可能性判定手段が、前記車速と、各車速の下におい
て車両が旋回走行している状況を想定した場合に路面入
力によって前記車輪舵角が変化しないと予想される操舵
角の限界値との関係を予め取得し、その関係に従い、車
速の現在値に対応する操舵角の限界値をしきい値として
取得し、操舵角の現在値がそのしきい値以上となった場
合に、路面入力による舵角変化可能性があると判定する
とともに、その操舵角の現在値を前記変数として使用
し、操舵角の現在値が増加して前記第1の値に達したと
きに前記モータを静止トルク不発生状態から静止トルク
発生状態に移行させ、その状態から操舵角の現在値が減
少して前記第2の値に達したときにモータを静止トルク
発生状態から静止トルク不発生状態に移行させることを
特徴とするモータ制御装置。 (5) 請求項1または2,実施態様(1) ないし(4) のいず
れかのモータ制御装置であって、前記電気制御部が、予
め定められた制御許可条件が成立しない限り、前記車輪
舵角制御を実行しないことを特徴とするモータ制御装
置。 (6) 実施態様(5) のモータ制御装置であって、前記舵角
変化必要性判定手段が、前記制御許可条件が成立しない
か否かの判定を舵角変化必要性がないか否かの判定とし
て行い、制御許可条件が成立しない場合に舵角変化可能
性がないと判定することを特徴とするモータ制御装置。 (7) 実施態様(5) または(6) のモータ制御装置であっ
て、前記制御許可条件が、前記車速が設定値以上である
という内容であることを特徴とするモータ制御装置。 (8) 実施態様(5) または(6) のモータ制御装置であっ
て、前記制御許可条件が、前記車両の運転者が前記車輪
舵角制御の実行を許可する意思表示をするという内容で
あることを特徴とするモータ制御装置。 (9) 請求項1または2,実施態様(1) ないし(8) のいず
れかのモータ制御装置であって、前記電気制御部が、前
記車輪舵角制御の実行中であっても、前記車輪の舵角を
変化させる必要がなく、保舵すべき時期には、前記モー
タに通電しないものであり、前記静止トルク発生手段
が、少なくとも、前記車輪舵角制御の実行中であって、
前記車輪の舵角を変化させる必要がない時期の少なくと
も一時期に、前記モータに静止トルクを発生させること
を特徴とするモータ制御装置。 (10)請求項1または2,実施態様(1) ないし(8) のいず
れかのモータ制御装置であって、前記電気制御部が、前
記車輪舵角制御の実行中であっても、前記車輪の舵角を
変化させる必要がなく、保舵すべき時期には、前記モー
タに通電しないものであり、前記静止トルク発生手段
が、少なくとも、前記車輪舵角制御の実行中であって、
前記車輪の舵角を変化させる必要がなく、かつ、路面入
力によって車輪舵角が変化する可能性がある時期の少な
くとも一時期に、前記モータに静止トルクを発生させる
ことを特徴とするモータ制御装置。 (11)請求項1または2,実施態様(1) ないし(10)のいず
れかのモータ制御装置であって、前記静止トルク発生手
段が、前記モータのロータの回転に基づいて前記コイル
に逆起電力を発生させ、その逆起電力により同じコイル
に、ロータの回転を妨げる向きの磁界を発生させること
によってそのモータに静止トルクを発生させることを特
徴とするモータ制御装置。 (12)請求項1または2,実施態様(1) ないし(10)のいず
れかのモータ制御装置であって、前記静止トルク発生手
段が、前記モータに通電し、前記コイルを励磁すること
によってそのモータに静止トルクを発生させることを特
徴とするモータ制御装置。なお、本実施態様によれば、
実施態様(11)とは異なり、モータに発生する静止トルク
の大きさがロータの回転速度のいかんによって変化せず
に済み、常に安定した静止トルクが得られる。 (13)請求項2,実施態様(1) ないし(12)のいずれかのモ
ータ制御装置であって、前記舵角変化可能性判定手段
が、前記車輪が接する路面の摩擦係数にも基づき、前記
路面入力による舵角変化可能性があるか否かを判定する
ことを特徴とするモータ制御装置。 (14)請求項1,2,実施態様(1) ないし(13)のいずれか
のモータ制御装置であって、さらに、前記モータに発生
したトルクを、車体にほぼ水平面内において回動可能に
取り付けられた車輪に回動トルクとして伝達するトルク
伝達機構を有し、かつ、そのトルク伝達機構が、(a) 前
記車輪を回転可能に支持するとともにほぼ鉛直な軸線回
りに回動可能に車体に取り付けられた車輪支持体に連携
させられ、直線運動方向位置に応じて車輪舵角を変化さ
せる操舵ロッドと、(b) その操舵ロッドと前記モータの
回転軸との間に設けられ、回転軸の回転運動を操舵ロッ
ドの直線運動に変換する運動変換機構とを含むことを特
徴とするモータ制御装置。 (15)請求項1,2,実施態様(1) ないし(13)のいずれか
のモータ制御装置であって、さらに、前記モータに発生
したトルクを、車体にほぼ水平面内において回動可能に
取り付けられた車輪に回動トルクとして伝達するトルク
伝達機構を有し、かつ、そのトルク伝達機構が、(a) 前
記車輪支持体に固定され、その車輪支持体の回動と共に
互いに共通の軸線回りに回転する回転軸と、(b) その車
輪支持体の回転軸と前記モータの回転軸との間に設けら
れ、モータの回転軸の回転運動を車輪支持体の回転軸に
与える回転運動付与機構とを含むことを特徴とするモー
タ制御装置。 (16)実施態様(15)のモータ制御装置であって、前記回転
運動付与機構が、前記モータの回転軸と前記車輪支持体
の回転軸との間に設けられ、モータの回転力を倍力して
車輪支持体に伝達する倍力機構を含むことを特徴とする
モータ制御装置。 (17)請求項1または2,実施態様(1) ないし(16)のいず
れかのモータ制御装置であって、さらに、前記モータに
発生したトルクを、車体にほぼ水平面内において回動可
能に取り付けられた車輪に回動トルクとして伝達するト
ルク伝達機構を有し、かつ、そのトルク伝達機構が、前
記モータから前記車輪に向かう正方向のトルク伝達効率
より車輪からモータに向かう逆方向のトルク伝達効率の
方が低いことを特徴とするモータ制御装置。 (18)実施態様(17)のモータ制御装置であって、前記逆方
向のトルク伝達効率が実質的に0であり、前記車輪の舵
角を変化させる必要がない時期の少なくとも一時期に
は、その逆方向のトルク伝達効率が実質的に0であるこ
とと、前記モータに静止トルクを発生させることとの共
同により、前記路面入力による車輪舵角の変化を抑制す
ることを特徴とするモータ制御装置。 (19)請求項1または2,実施態様(1) ないし(18)のいず
れかのモータ制御装置であって、前記モータが永久磁石
を有しており、その永久磁石の磁気力に基づく静止トル
クと、前記コイルの磁気力に基づいて前記モータに発生
した静止トルクとの共同により、前記路面入力による車
輪舵角の変化を抑制することを特徴とするモータ制御装
置。 (20)実施態様(19)のモータ制御装置であって、前記モー
タが、(a) 永久磁石を有するステータと、(b) 複数組の
コイルを有するロータと、(c) ステータ側に設けられ、
ロータにそれのコイルに導通する状態で接触するブラシ
と、(d) そのブラシを複数組のコイルのうちロータの回
転位置に応じたものに選択的に導通させ、複数組のコイ
ルを選択的に直流電流を流して励磁する整流子とを有す
るブラシ付きDCモータであることを特徴とするモータ
制御装置。 (21)請求項1または2,実施態様(1) ないし(18)のいず
れかのモータ制御装置であって、前記モータが、(a) 永
久磁石を有するロータと、(b) 複数組のコイルを有する
ステータと、(c) ロータの回転位置を検出してそれに応
じた信号を出力する回転位置検出回路と、(d) その回転
位置検出回路からの信号に応じて前記複数組のコイルを
選択的に励磁する励磁回路とを有するブラシレスDCサ
ーボモータであることを特徴とするモータ制御装置。 (22)請求項1または2,実施態様(1) ないし(21)のいず
れかのモータ制御装置であって、前記電気制御部が、前
記車両の向きとその進行方向とが可及的に一致するよう
に前記車輪としての後輪の舵角を制御する後輪舵角制御
を前記車輪舵角制御として実行することを特徴とするモ
ータ制御装置。 (23)コイルに発生した磁気力に基づいて作動して車輪の
舵角を変化させるモータを制御する方法において、前記
車輪の舵角を変化させる必要がない時期の少なくとも一
時期に、前記コイルの磁気力に基づく静止トルクを前記
モータに発生させることを特徴とするモータ制御方法。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明のさらに具体的な実
施形態である後輪舵角制御装置を図面に基づいて詳細に
説明する。
【0025】この後輪舵角制御装置は、車輪としての後
輪の舵角を制御するためにその舵角を変化させるモータ
を制御する装置である。そして、この後輪舵角制御装置
を備えた後輪駆動式の4輪乗用車(以下、「車両」とい
う)に左右後輪用の差動装置が搭載されている様子を示
す側面図が図1に、平面図が図2にそれぞれ示されてい
る。
【0026】図1において符号10は差動装置を示して
いる。差動装置10は、エンジンの駆動トルクがトラン
スミッションおよびプロペラシャフトを介して入力さ
れ、入力された駆動トルクを左右後輪12(図2参照)
にそれぞれ分配して左右後輪12を駆動するとともに、
左右後輪12が両者間の回転速度差の存在下に回転する
ことを許容する。差動装置10は車両のアンダボデー1
3に装着される。
【0027】アンダボデー13は、フロントフロア(図
示しない),センタフロア16およびリヤフロア18を
含むように構成されている。フロントフロアは、車両前
後方向に延びる客室の床部を構成する部分である。セン
タフロア16は、フロントフロアの後端から車両後方
に、左右後輪12のホイールハウスアーチ20に沿って
湾曲して延びる部分である。リヤフロア18は、センタ
フロア16の後端から車両後方に延びる部分であり、一
部が車両下方向に凹まされてスペヤタイヤハウス21を
形成するスペヤタイヤパン22とされている。車両外側
においてセンタフロア16とスペヤタイヤパン22との
間に空間が形成されており、その空間に差動装置10が
配置されている。
【0028】差動装置10は直接にアンダボデー13に
取り付けられているのではなく、サブフレーム30を介
して取り付けられている。サブフレーム30のみを取り
出して示す平面図が図3である。図から明らかなよう
に、サブフレーム30は、互いに平行に延びる一対のク
ロスメンバ32,34と互いに平行に延びる一対のサイ
ドレール36,38とが相互に交差する状態で溶接によ
り互いに接合されることによって構成されている。
【0029】サブフレーム30はアンダボデー13に、
図1および図2に示すように、クロスメンバ32が車両
前側に、クロスメンバ34が車両後側にそれぞれ位置す
るように装着されている。すなわち、クロスメンバ32
はフロントクロスメンバ、クロスメンバ34はリヤクロ
スメンバと称することができるのである。サブフレーム
30はアンダボデー13に、マウントクッショッン40
により弾性支持状態で取り付けられ、一方、差動装置1
0はサブフレーム30に、マウントクッション42,4
4により弾性支持状態で取り付けられている。なお、サ
ブフレーム30には、車両装着状態において車両右側に
位置する部分と左側に位置する部分とにおいてそれぞ
れ、図示しないリヤサスペンション装置が装着される。
【0030】後輪舵角制御装置はアクチュエータ50を
備えており、そのアクチュエータ50の詳細が図4に断
面図で示されている。
【0031】アクチュエータ50は、中空円筒状のアク
チュエータハウジング52を備えている。アクチュエー
タハウジング52は、同一直径で真っ直ぐに延びる薄肉
円筒状の本体部54(例えば、パイプ製)の両端が一対
の閉塞部材56,58によって閉塞されることによって
構成されている。そのアクチュエータハウジング52に
駆動軸60が同軸的に貫通させられている。駆動軸60
は、各閉塞部材56,58により、アクチュエータハウ
ジング52と同軸となるように位置決めされるとともに
軸方向に摺動可能に支持されている。また、駆動軸60
は閉塞部材56とスプライン嵌合されていて、アクチュ
エータハウジング52に対する回転が阻止されている。
【0032】アクチュエータハウジング52内には、ブ
ラシレスDCサーボモータ(以下、単に「モータ」とい
う)64が配置されている。モータ64は、共に円筒状
を成すロータ66とステータ68とを有している。それ
らロータ66とステータ68は、共通の軸線を有すると
ともに、その軸線と交差する方向においてオーバラップ
するように配置されている。
【0033】ロータ66は永久磁石により、図5に示す
ように、極性が回転方向にN極とS極とに交互に変化す
る状態で磁化された4極型とされている。このロータ6
6においては、そのロータ66自体とそれのN極および
S極との相対位置関係が不変とされている。
【0034】これに対し、ステータ68は3相のアマチ
ュアコイル(以下、単に「コイル」という)70を備え
ている。3相のコイル70は図6に示すように、それぞ
れU相,V相およびW相と称される。そして、ステータ
68はそれら3相のコイル70により、図5に示すよう
に、極性が回転方向にN極とS極とに交互に変化する状
態で磁化可能とされている。このステータ68において
は、そのステータ68自体とそれのN極およびS極との
相対位置関係が可変とされており、その位置関係は、3
相のコイル70のうち選択的に励磁されるものを変化さ
せることによって変化させられる。ステータ68におけ
る磁界は各コイル70によって発生させられる回転磁界
なのである。また、本実施形態においては、2相励磁方
式が採用されており、3相のコイル70は2相ずつ励磁
される。
【0035】ロータ66の中空穴には図4に示すよう
に、駆動軸60が同軸的に挿通されている。ロータ66
は駆動軸60の外周面に適当な隙間を隔てて配置され、
両端部がアクチュエータハウジング52に装着された一
対の軸受機構74によって回転可能かつ軸方向移動不能
に支持されている。したがって、ステータ68のコイル
70が励磁されれば、それに応じてロータ66が回転さ
せられることになる。
【0036】このように、本実施形態においては、モー
タ64が永久磁石を有するため、モータ64は非通電状
態においてディテントトルクを発生する。しかし、その
大きさは、モータ64の通電状態においてロータ66に
回転むらが発生しないように小さくされている。
【0037】モータ64の回転は運動変換機構としての
ねじ機構78によって直線運動に変換されて駆動軸60
に伝達される。駆動軸60の外周面の一部におねじ80
が形成され、そのおねじ80に螺合するナット82がア
クチュエータハウジング52に回転可能かつ軸方向移動
不能に支持されている。それらおねじ80とナット82
との螺合によってねじ機構78が構成されているのであ
る。なお、本実施形態においては、おねじ80およびナ
ット82が共に台形ねじとされている。
【0038】本実施形態においては、そのねじ機構78
の逆効率が実質的に0とされている。おねじ80および
ナット82の摩擦角がねじれ角より大きくされているの
である。
【0039】モータ64とねじ機構78との間には、モ
ータ64の回転力を倍力してねじ機構78に伝達する減
速装置90が設けられている。
【0040】減速装置90は、2個のプラネタリ式減速
機92,94が互いに直列に連結された構成とされてい
る。プラネタリ式減速機92,94はよく知られている
ように、(a) 1個のサンギヤ100と、(b) 1個のリン
グギヤ102と、(c) それらサンギヤ100とリングギ
ヤ102との間に配置された複数個のプラネタリギヤ1
04と、(d) それら各プラネタリギヤ104をそれらの
相対的位置関係を一定に保ちつつ自転可能に支持するキ
ャリア106とを含むように構成されている。
【0041】2個のリングギヤ102はアクチュエータ
ハウジング52に固定されている。2個のサンギヤ10
0は共に中空とされ、それらのいずれにも駆動軸60が
同軸的に貫通させられ、その結果、2個のプラネタリ式
減速機92,94は駆動軸60の軸線方向において並ん
で配置されている。それらプラネタリ式減速機92,9
4のうちロータ66に近いものを入力側減速機92、ね
じ機構78に近いものを出力側減速機94と称すること
とする。入力側減速機92においては、サンギヤ100
がロータ66にそれと一体的に回転可能に連結され、一
方、出力側減速機94においては、サンギヤ100が入
力側減速機92のキャリア106にそれと一体的に回転
可能に連結され、さらに、出力側減速機94のキャリア
106がナット82にそれと一体的に回転可能に固定さ
れている。
【0042】したがって、ロータ66が回転させられれ
ばそれに伴って入力側減速機92においてサンギヤ10
0およびプラネタリギヤ104が回転させられ、そのサ
ンギヤ100の回転速度が減速させられてキャリア10
6が回転させられる。さらに、その回転に伴い、出力側
減速機94においてサンギヤ100およびプラネタリギ
ヤ104が回転させられ、そのサンギヤ100の回転速
度が減速させられてキャリア106が回転させられる。
さらにまた、その回転に伴ってナット82が回転させら
れ、その回転がねじ機構78によって直線運動に変換さ
れて、駆動軸60がそれの軸線に平行な方向に移動させ
られる。
【0043】このアクチュエータ50にはさらに、ロー
タ66の回転位置を検出する回転位置センサ110と、
駆動軸60の軸方向位置を検出する軸方向位置センサ1
12とがそれぞれ設けられている。
【0044】回転位置センサ110は、本実施形態にお
いては、磁気式(非接触式の一例)とされ、ロータ66
と共に回転する2個の永久磁石116と位置固定の3個
の磁気検出素子118との組合せによって構成されてい
る。2個の永久磁石116は、ロータ66の外周面にお
いて180°の位相差を有してそれぞれ取り付けられて
いる。磁気検出素子118は、永久磁石116に近接し
て配置され、永久磁石116の通過を検出することに応
じて変化するパルス信号を出力し、これにより、ロータ
66の回転位置(相対位置)が検出される。本実施形態
においては、磁気検出素子118としてホール素子が使
用されている。回転位置センサ110は、後輪舵角制御
中に、モータ64の回転角変化量が指令値通りになるよ
うにするために使用される。
【0045】これに対し、軸方向位置センサ112は、
本実施形態においては、ポテンショメータ式(接触式)
とされている。軸方向位置センサ112は、駆動軸60
と共に直線変位するスライダと位置固定の電気抵抗器と
の組合せによって構成されている。電気抵抗器は、スラ
イダに常時接触するように設けられ、スライダの位置に
応じて電気抵抗値が変化し、その変化に応じた電気信号
を出力し、これにより、駆動軸60の軸方向位置(絶対
位置)が検出される。軸方向位置センサ112は、後輪
舵角制御に先立ち、モータ64の回転位置を初期化(原
点復帰)するために使用される。
【0046】以上のように構成された同軸型のアクチュ
エータ50は、図1に示すように、センタフロア16と
差動装置10との間の空間のうち、差動装置10の後端
を通過して車両左右方向に延びる垂直面より車両前方に
位置する部分に搭載されている。具体的には、アクチュ
エータ50はサブフレーム30に、駆動軸60が車両左
右方向に平行に延びる姿勢で取り付けられている。な
お、サブフレーム30は、車体の一部であるアンダフロ
ア16から分離可能であるが、実質的に車体の一部であ
る。
【0047】さらに、アクチュエータ50は平面図であ
る図2に示すように、差動装置10に対して車両左右方
向にオフセットさせられて車両に搭載されている。アク
チュエータ50は車両前後方向において差動装置10と
オーバラップするように搭載されているのである。これ
により、アクチュエータ50の搭載スペース確保のため
に、差動位置10とセンタフロア16との間の車両前後
方向隙間を広げることがほとんど不要となり、アクチュ
エータ50の搭載によってセンタフロア16の位置を車
両前方にずらすことがほとんど不要となり、結局、客室
空間をそれほど犠牲にせずに済むこととなる。
【0048】アクチュエータ50は同図に示すように、
アクチュエータハウジング52から駆動軸60の両端部
がそれぞれ突出させられており、各端部はそれぞれボー
ルジョイント130を介してタイロッド(操舵ロッドの
一例)132に連結されている。なお、図には一方の端
部のみが示されている。各タイロッド132は車両にお
いて駆動軸60と同軸的に配置されている。一方、各後
輪12は、サブフレーム30に取り付けられたリヤサス
ペンション装置におけるアッパアームとロアアームとで
挟まれた図示しないキャリア(車輪支持体の一例)に回
転可能かつほぼ鉛直な直線の回りに回動可能に取り付け
られている。左右のキャリアからはそれぞれナックルア
ーム(操舵アームの一例)134が延びている。そし
て、各タイロッド132は、各ナックルアーム134の
先端部にボールジョイント136を介して連結されてい
る。
【0049】各タイロッド132は、ナックルアーム1
34の先端部に螺合されるおねじを有するボールジョイ
ント136を備えている。このボールジョイント136
は、ボールがソケットに摺動可能に嵌合されて構成され
ており、そのボールにナックルアーム134の先端部に
形成されためねじに螺合されるべきおねじが形成されて
いるのである。そのソケットからは軸部138が延び出
ており、車体内側のボールジョイント130のボールか
ら延び出た軸部139と螺合され、これにより、タイロ
ッド132が組み立てられる。
【0050】以上、後輪舵角制御装置の機械的な構成を
詳細に説明したが、以下、電気的な構成を詳細に説明す
る。
【0051】後輪舵角制御装置は図7に示すように、コ
ントローラ200を備えている。コントローラ200
は、CPU202,ROM204およびRAM206を
含むコンピュータ208を主体として構成されている。
【0052】それの入力側には、車速センサ210,操
舵角センサ212およびヨーレイトセンサ214と、前
記回転位置センサ110および軸方向位置センサ112
とがそれぞれ接続されている。車速センサ210は車両
の走行速度である車速Vを検出する。操舵角センサ21
2は、運転者により操作されるステアリングホイールの
回転角である操舵角θSWを検出する。操舵角センサ21
2は、操舵角θSWをその符号が左旋回時には正、右旋回
時には負となるように検出する。ヨーレイトセンサ21
4は、車両の実ヨーレイトγを検出する。一方、コント
ローラ200の出力側には、前記アクチュエータ50の
モータ64が接続されている。モータ64は、各種セン
サからの入力信号に基づき、CPU202がRAM20
6を使用しつつROM204に予め記憶されている各種
制御プログラムを実行することによって制御される。
【0053】その制御プログラムのうち主要なものであ
る後輪舵角制御ルーチンが図8にフローチャートで表さ
れている。以下、本ルーチンの内容を説明する。
【0054】本ルーチンにおいては、まず、ステップS
1(以下、単に「S1」で表す。他のステップについて
も同じとする)において、各種センサからの信号に基づ
き、各種の車両旋回情報が入力される。すなわち、車速
V,操舵角θSW,実ヨーレイトγおよび実後輪舵角δr
が入力されるのである。なお、実後輪舵角δr は、回転
位置センサ110からの信号に基づいて決定される。
【0055】次に、S2において、入力された操舵角θ
SWに基づいて実前輪舵角δf が演算される。
【0056】その後、S3において、車速Vの現在値が
予め設定されたしきい値VTH以上であるか否かが判定さ
れる。後輪舵角制御は、車速Vの現在値がしきい値VTH
以上であるという制御許可条件が成立する高速走行時に
のみ実行され、車速Vの現在値がしきい値VTHより低い
低速走行時には実行されないように設計されており、本
ステップは後輪舵角制御の実行中であるか否かを判定す
るステップであり、換言すれば、後輪12の舵角を変化
させる必要があるか否かを判定するステップなのであ
る。今回は、車速Vの現在値がしきい値VTH以上である
と仮定すれば、判定がYESとなり、S4以下のステッ
プに移行する。
【0057】S4においては、車速Vと実前輪舵角δf
とに基づき、車両が定常円旋回状態にあると仮定した場
合に車両に発生すると予想されるヨーレイトが目標ヨー
レイトγ* として決定される。本実施形態においては、
車速V,前輪舵角δf およびヨーレイトγ間の関係が関
数式,テーブル等の形態で予めROM204に記憶され
ており、その関係に従って今回の目標ヨーレイトγ*
決定される。
【0058】その後、S5において、その目標ヨーレイ
トγ* から実ヨーレイトγを差し引くことによってヨー
レイト偏差Δγが演算され、続いて、S6において、そ
のヨーレイト偏差Δγに基づいて後輪舵角変更指令値Δ
δr が決定される。本実施形態においては、ヨーレイト
偏差Δγと後輪舵角変更指令値Δδr との関係が関数
式,テーブル等の形態で予めROM204に記憶されて
おり、その関係に従って今回の後輪舵角変更指令値Δδ
r が決定される。
【0059】その後、S7において、その今回の後輪舵
角変更指令値Δδr を実現するのに必要な励磁信号が前
記モータ64に出力され、アクチュエータ50が駆動さ
れる。すなわち、モータ64は、各ホール素子からの信
号に基づいて作動状態が変化するスイッチング素子(例
えば、パワートランジスタ,パワーMOS等)を経て車
両の直流電源に接続されていて、その直流電流がスイッ
チング素子の作動状態に応じて各コイル70に選択的に
供給され、これにより、必要な角度だけ回転させられる
のである。以上で本ルーチンの一回の実行が終了し、所
定時間の経過後に再び本ルーチンの実行が開始される。
【0060】なお、本実施形態においては、ヨーレイト
偏差Δγが0である場合には、後輪舵角変更指令値Δδ
r が0となり、モータ64が非通電状態とされるように
設計されている。すなわち、後輪舵角制御の実行中に
も、モータ64が作動しない時期が存在するのである。
【0061】これに対し、車速Vの現在値がしきい値V
THより小さい場合には、S3の判定がNOとなり、S8
に移行する。
【0062】このS8の詳細が静止トルク制御ルーチン
として図9にフローチャートで表されている。
【0063】まず、S101において、車速Vの現在値
がしきい値VTHより小さいか否かが判定される。車速V
の現在値がしきい値VTHより小さくなったために図8の
S3の判定がNOとなり、S8、すなわち、本ルーチン
の実行に移行したが、その実行中に車速Vの現在値がし
きい値VTH以上となった場合には、本ルーチンの実行を
中止して直ちに図8の後輪舵角制御ルーチンに戻るよう
にするためである。今回は、車速Vの現在値が依然とし
てしきい値VTHより小さいと仮定すれば、判定がYES
となり、S102以下のステップに移行する。
【0064】S102においては、とりあえず、モータ
64を非通電状態とするための信号がそのモータ64に
対して出される。次に、S103において、操舵角θSW
および車速Vが入力され、続いて、S104において、
しきい値θTHが演算される。
【0065】このしきい値θTHは、操舵角θSWの現在値
と比較される値であって、モータ64のディテントトル
クのみではモータ64が脱調して後輪12が変向されて
しまう程度に大きな路面入力が後輪12に作用している
可能性があるか否かを判定するために使用される。モー
タ64のディテントトルクの大きさは既知であり、ま
た、後輪12への路面入力は、車両旋回中に車両に作用
する横加速度に対応するから、操舵角θSWが大きい程
(旋回半径が小さい程)大きく、また、車速Vが大きい
程大きく、よって、操舵角θSWと車速Vとが判明すれば
路面入力が推定可能となる。したがって、本実施形態に
おいては、モータ64のディテントトルクによってモー
タ64が脱調しない操舵角θSWの限界値であるしきい値
θTHと車速Vとの関係が予め取得されてROM204に
予め記憶されており、その関係に従い、車速Vの現在値
に対応する操舵角θSWのしきい値θTHが演算されるので
ある。
【0066】その後、S105において、操舵角θSW
現在値の絶対値がしきい値θTH以上であるか否かが判定
される。今回はしきい値θTH以上ではないと仮定すれ
ば、判定がNOとなり、S101に移行し、車速Vの現
在値が依然としてしきい値VTHより小さい場合には、S
102において、確定的に、モータ64を非通電状態と
するための信号がモータ64に対して出される。これに
対し、今回は操舵角θSWの現在値の絶対値がしきい値θ
TH以上であると仮定すれば、S105の判定がYESと
なり、S106に移行する。
【0067】このS106においては、S101と同様
の理由から、車速Vの現在値がしきい値VTHより小さい
か否かが判定される。今回は、車速Vの現在値がしきい
値V THより小さいと仮定すれば、判定がYESとなり、
S107以下のステップに移行する。
【0068】S107においては、モータ64が通電状
態とされ、モータ64に静止トルクが発生させられる。
この静止トルクの発生は、U相,V相およびW相と称さ
れる3組のコイル70のうちV相とW相と称される2組
のコイル70を同時に励磁(2相励磁)することによっ
て行われる。
【0069】ここで、モータ64に静止トルクが発生す
る原理を図10および図11に基づいて説明する。な
お、図10は、ロータ66の回転角が変化するにつれて
ロータ66の磁界とステータ68の磁界相互の関係が変
化する様子を示す図であり、図11は、ロータ66の回
転角と静止トルクとの関係である角度−トルク特性の一
例を表すグラフである。
【0070】V相のコイル70とW相のコイル70が同
時に励磁された場合には、ステータ68は図10の各欄
に示すように磁化される。
【0071】ロータ66が中立位置、すなわち、実後輪
舵角δr が0となる位置にある状態では、同図の(c) に
示すように、ロータ66のN極はステータ68のS極
に、ロータ66のS極はステータ68のN極にそれぞれ
吸引される。この状態でロータ66に外部から負荷を与
えてロータ66を無理に時計方向CWに回転させれば、
それら吸引力はいずれもロータ66を中立位置に戻す向
きに作用し、その外部負荷とつり合うトルクがロータ6
6に発生する。このトルクがモータ64の静止トルクで
あり、ロータ66を中立位置に戻す向きのトルクであ
る。したがって、ロータ66は静止トルクにより、ステ
ータ68の位置との関係において安定な中立位置に保持
されることとなる。なお、モータ64には永久磁石の磁
気力に基づく静止トルクも発生するため、ロータ66に
発生する静止トルクは結局、永久磁石の磁気力に基づく
静止トルクとコイル70の磁気力に基づく静止トルクと
の合成値となる。
【0072】外部負荷によってロータ66をさらに時計
方向CWに回転させると、モータ64の静止トルクは増
加し、図11に示すように、ロータ66の回転角が+4
5°であるときに最大となる。このとき、図10の(d)
に示すように、ロータ66のN極は、ステータ68のS
極により中立位置に向かって吸引されると同時にステー
タ68のN極により中立位置に向かって排斥され、ま
た、同様に、ロータ66のS極は、ステータ68のN極
により中立位置に向かって吸引されると同時にステータ
68のS極により中立位置に向かって排斥される。それ
ら異極による吸引および同極による排斥がいずれも中立
位置に向かって行われるため、モータ64の静止トルク
が最大となるのである。このときの静止トルクがいわゆ
る保持トルクである。
【0073】ロータ66をさらに時計方向CWに回転さ
せると、静止トルクは減少し始め、回転角が+90°の
ときに0となる。このとき、図10の(e) に示すよう
に、ロータ66のN極は、ステータ68のN極により排
斥され、また、ロータ66のS極は、ステータ68のS
極により排斥され、それら排斥力が互いに打ち消し合
い、その結果、モータ64の静止トルクが0となるので
ある。
【0074】これに対して、ロータ66に逆方向に負荷
を加えてロータ66を反時計方向CCWに回転させる場
合には、外部負荷によって時計方向CWに回転させる場
合と同様に、ステータ68との位置関係が図10の(a)
および(b) に示すように変化し、また、静止トルクが図
11に示すように変化することとなる。
【0075】本実施形態においては、前述のように、モ
ータ64にはホール素子が3個設けられている。それら
3個のホール素子はロータ66の周方向において互いに
120°ずつ隔てて並んだ3個の検出位置HA ,HB
よびHC においてそれぞれロータ66と共に回転する各
永久磁石116を検出する。そして、図11の下段に
は、ロータ66の回転位置とそれら各ホール素子からの
出力信号との関係も示されている。図において、「H」
は、ホール素子がハイレベルの信号を出力する区間を表
し、「L」は、ローレベルの信号を出力する区間を表し
ている。
【0076】本実施形態においては、モータ64の保持
トルクが後輪12に作用することが予想される路面入力
に負けないように、V相とW相とにそれぞれ流される電
流の最大値が設定されている。したがって、路面入力に
負けない保持トルクが発生させられ、路面入力に起因す
るモータ64の脱調が防止される。
【0077】以上、S107の実行内容を説明したが、
続いて、S108が実行される。このS108において
は、操舵角θSWの現在値の絶対値が、しきい値θTHから
ヒステリシス幅Δを引いた値以上であるか否かが判定さ
れる。本実施形態においては、図12にグラフで示すよ
うに、操舵角θSWの現在値の絶対値が増加してしきい値
θTHに達すれば、モータ64が非通電状態から通電状態
に移行させられるが、その状態で操舵角θSWの現在値の
絶対値が減少してしきい値θTHに達しても直ちにはモー
タ64が非通電状態に復元されず、さらにヒステリシス
幅Δと同じ量だけ減少したときにはじめて非通電状態に
復元されるように設計されている。操舵角θSWの現在値
の絶対値が増加する場合と減少する場合とでモータ64
の通電状態と非通電状態との間で変化するときの値が互
いに異ならせられ、操舵角θSWの現在値の絶対値の変化
に対するモータ64の状態の変化にヒステリシス特性が
付与されているのであり、これにより、操舵角θSWの小
刻みの変化によってモータ64の状態が頻繁に変化する
ことが防止されているのである。
【0078】すなわち、本実施形態においては、しきい
値θTHが実施態様(3) における「第1の値」の一例であ
り、そのしきい値θTHからヒステリシス幅Δを引いた値
が「第2の値」の一例なのである。
【0079】今回は、操舵角θSWの現在値の絶対値が、
しきい値θTHからヒステリシス幅Δを引いた値以上であ
ると仮定すれば、判定がYESとなり、S106に戻
り、車速Vの現在値が依然としてしきい値VTHより小さ
い場合には、S107において、モータ64が通電状態
に維持される。これに対し、操舵角θSWの現在値の絶対
値が、しきい値θTHからヒステリシス幅Δを引いた値よ
り小さくなると、S108の判定がNOとなり、S10
1に移行し、車速Vの現在値が依然としてしきい値VTH
より小さい場合には、S102において、モータ64が
非通電状態とされる。
【0080】なお、本実施形態においては、図9におけ
るS105の判定もS108の判定も、S103および
S104により演算された同じしきい値θTHを用いて行
われるようになっているが、各判定毎に、操舵角θSW
よび車速Vを入力するとともに、それに基づいてしきい
値θTHを演算し、その各しきい値θTHを用いて各判定を
行うことが可能である。
【0081】以上の説明から明らかなように、本実施形
態によれば、後輪舵角制御の不実行時には、コイル70
が励磁されてモータ64に静止トルクが発生させられる
ため、路面入力による後輪舵角変化が回避されるという
効果が得られる。
【0082】さらに、本実施形態によれば、後輪舵角制
御の不実行時に必ずコイル70が励磁されるのではな
く、後輪12を変向させる程度の路面入力が後輪12に
作用している可能性がある場合に限ってコイル70が励
磁されるため、後輪舵角制御の不実行時に必ずコイル7
0が励磁される場合に比較して、モータ64による消費
電力が節減されるとともに、コイル70の耐久性が向上
するという効果も得られる。
【0083】ところで、後輪舵角制御の不実行時に路面
入力による後輪舵角変化を抑制するために例えば、ねじ
機構のねじれ角を0に極力近づけ、ねじ機構の逆効率を
実質的に0とすることが考えられる。しかし、これで
は、ねじれ角の減少に伴い、ねじ機構の本来の効率であ
る正効率も低下してしまい、モータ64の消費電力が増
加してしまうという新たな問題が生ずる。これに対し、
本実施形態においては、モータ64に静止トルクを発生
させることによって目的が達成されるから、ねじ機構の
正効率を低下させてしまうことも、ねじ機構を機械的に
変更することもなくなるという効果が得られる。
【0084】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、コントローラ200が本発明における
「電気制御部」の一例を構成し、そのうち、コンピュー
タ208のうち図9の静止トルク制御ルーチンを実行す
る部分が本発明における「静止トルク発生手段」の一例
を構成し、また、減速装置90,ねじ機構78,タイロ
ッド132およびナックルアーム134が実施態様(14)
における「トルク伝達機構」の一例を構成しているので
ある。また、コンピュータ208のうち図8のS3,図
9のS101およびS106を実行する部分が請求項2
の発明における「舵角変化必要性判定手段」の一例を構
成し、また、コンピュータ208のうち図9のS103
ないし105および108を実行する部分が請求項2の
発明における「舵角変化可能性判定手段」の一例を構成
しているのである。
【0085】別の実施形態を説明する。
【0086】上記実施形態においては、後輪舵角制御の
実行中にもモータ64が作動させられない時期が存在
し、この時期には、後輪舵角制御の不実行時とは異な
り、モータ64が非通電状態のままとされてモータ64
に静止トルクが発生させられないが、本実施形態におい
ては静止トルクが以下のようにして発生させられる。
【0087】すなわち、図13においてまず、S201
において、後輪舵角制御の実行中であるか否かが判定さ
れ、次に、S202において、後輪舵角を変化させる必
要がないか否かが判定され、その判定がYESである場
合には、続いて、S203において、回転位置センサ1
10からの信号に基づき、3相のコイル70のうち、後
輪舵角を現在位置に固定するため、すなわち、ロータ6
6を現在位置に保持するために2相励磁することが適当
なコイル70が予め定められた規則に従って選択され、
その後、S204において、その選択されたコイル70
を2相励磁することによってモータ64に静止トルクが
発生させられるのである。
【0088】したがって、本実施形態によれば、後輪舵
角制御の実行中に、路面入力によって後輪舵角が変化す
ることが抑制され、後輪舵角制御の信頼性が向上すると
いう効果が得られる。
【0089】さらに別の実施形態を説明する。
【0090】図13に示す実施形態においては、後輪舵
角制御の実行中、後輪舵角を変化させる必要がないと判
定されれば必ず、モータ64に通電されてモータ64に
静止トルクが発生させられるが、本実施形態においては
静止トルクの発生時期が以下のようにされる。
【0091】すなわち、図14においてまず、S301
において、後輪舵角制御の実行中であるか否かが判定さ
れ、次に、S302において、後輪舵角を変化させる必
要がないか否かが判定され、その判定がYESである場
合には、続いて、S303において、モータ64に通電
せずにモータ64に静止トルクを発生させないと後輪舵
角が変化してしまう路面入力が後輪12に作用している
可能性があるか否かが判定される。この判定は、図9に
おけるS103〜105と同様にして行われる。その判
定がYESである場合には、S304において、前記S
203におけると同様にして、ロータ66を現在位置に
保持するために2相励磁することが適当なコイル70が
選択され、その後、S305において、その選択された
コイル70を2相励磁することによってモータ64に静
止トルクが発生させられるのである。
【0092】したがって、本実施形態によれば、後輪舵
角制御の実行中に、路面入力によって後輪舵角が変化す
ることが抑制され、後輪舵角制御の信頼性が向上すると
いう効果に加えて、後輪舵角制御の実行中に、コイル7
0が無駄に励磁されずに済み、消費電力の節減が可能と
なるという効果も得られる。
【0093】図8に示す最先の実施形態においては、後
輪舵角制御の保舵中、路面入力によって実後輪舵角が変
化させられたとしても、その保舵制御に後続する転舵制
御において実後輪舵角が目標後輪舵角に追従して制御さ
れる結果、実後輪舵角の変化は一時的なものに抑制され
る。しかし、その一時的な変化によって車両挙動が変化
することを避け得ない。これに対し、図13および図1
4に示す後の二つの実施形態においてはいずれも、後輪
舵角制御の保舵中にも、路面入力によって実後輪舵角が
変化することが抑制され、車両挙動の一時的な変化も抑
制される。
【0094】以上、本発明のいくつかの実施形態を図面
に基づいて詳細に説明したが、これらの他にも、特許請
求の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて
種々の変形,改良を施した形態で本発明を実施すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である後輪舵角制御装置が
搭載された車両におけるアクチュエータと車体との関係
を示す側面図である。
【図2】アクチュエータと車体との関係を示す平面図で
ある。
【図3】図1および図2におけるサブフレームを取り出
して示す平面図である。
【図4】図1および図2におけるアクチュエータを取り
出して示す正面断面図である。
【図5】図4におけるモータのロータとステータとの関
係を概念的に示す正面図である。
【図6】図4におけるアーマチュアコイルの構成を概念
的に示す図である。
【図7】前記後輪舵角制御装置の電気的な構成を概念的
に示すブロック図である。
【図8】図7におけるROMに記憶されている制御プロ
グラムのうち主要なものを示すフローチャートである。
【図9】図8におけるS8の詳細を示すフローチャート
である。
【図10】前記モータにおいて静止トルクが発生する原
理を説明するための図である。
【図11】前記モータにおいて静止トルクがロータの回
転角の変化につれて変化する様子を示すグラフである。
【図12】図9におけるS108の実行内容を説明する
ためのグラフである。
【図13】本発明の別の実施形態である後輪舵角制御装
置における静止トルク制御ルーチンを示すフローチャー
トである。
【図14】本発明のさらに別の実施形態である後輪舵角
制御装置における静止トルク制御ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図15】ねじ機構の逆効率の技術的意味を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
12 後輪 50 アクチュエータ 64 ブラシレスモータ 66 ロータ 68 ステータ 70 アーマチュアコイル 200 コントローラ 210 車速センサ 212 操舵角センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルを有し、そのコイルに発生した磁気
    力に基づいて作動して車輪の舵角を変化させるモータ
    と、 前記車輪の舵角を制御するために前記モータを制御する
    電気制御部とを含むモータ制御装置において、 前記電気制御部に、前記車輪の舵角を変化させる必要が
    ない時期の少なくとも一時期に、前記コイルの磁気力に
    基づく静止トルクを前記モータに発生させる静止トルク
    発生手段を設けたことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1のモータ制御装置であって、前記
    電気制御部が、さらに、(a) 前記車輪の舵角を変化させ
    る必要があるか否かを判定する舵角変化必要性判定手段
    と、(b) 前記車両の走行状態に基づき、路面から前記車
    輪への入力によってその車輪の舵角が変化する可能性が
    あるか否かを判定する舵角変化可能性判定手段とを含
    み、かつ、前記静止トルク発生手段が、前記舵角変化必
    要性判定手段により舵角変化必要性がないと判定され、
    かつ、前記舵角変化可能性判定手段により舵角変化可能
    性があると判定された場合に、前記モータに静止トルク
    を発生させるものであることを特徴とするモータ制御装
    置。
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