JPH09193525A - 孔版印刷装置 - Google Patents
孔版印刷装置Info
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- JPH09193525A JPH09193525A JP742596A JP742596A JPH09193525A JP H09193525 A JPH09193525 A JP H09193525A JP 742596 A JP742596 A JP 742596A JP 742596 A JP742596 A JP 742596A JP H09193525 A JPH09193525 A JP H09193525A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate cylinder
- ink
- plate
- contact
- peripheral surface
- Prior art date
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- Pending
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- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像濃度にむらや汚れがなく、騒音が少な
く、一方の面のみの画像濃度を変化できる孔版印刷装置
を提供する。 【解決手段】 対向して接離自在に配置され、それぞれ
の外周面にマスタ50、60が巻装される第1、第2の
版胴1、11と、各版胴1、11の内周面にそれぞれイ
ンキを供給する第1、第2のインキローラ2、12とを
有し、両版胴1、11を接触させて、用紙を両版胴1、
11の間を通過させつつ押圧して印刷を行う孔版印刷装
置において、第1のインキローラ2及び第2のインキロ
ーラ12を、版胴1、11の内周面に沿って移動させる
移動手段を具備する。
く、一方の面のみの画像濃度を変化できる孔版印刷装置
を提供する。 【解決手段】 対向して接離自在に配置され、それぞれ
の外周面にマスタ50、60が巻装される第1、第2の
版胴1、11と、各版胴1、11の内周面にそれぞれイ
ンキを供給する第1、第2のインキローラ2、12とを
有し、両版胴1、11を接触させて、用紙を両版胴1、
11の間を通過させつつ押圧して印刷を行う孔版印刷装
置において、第1のインキローラ2及び第2のインキロ
ーラ12を、版胴1、11の内周面に沿って移動させる
移動手段を具備する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穿孔されたマスタ
を巻装して印刷を行う孔版印刷装置に関し、詳しくは、
用紙の両面に同時に印刷する機構に関する。
を巻装して印刷を行う孔版印刷装置に関し、詳しくは、
用紙の両面に同時に印刷する機構に関する。
【0002】
【従来の技術】簡便な印刷方法として、デジタル式感熱
孔版印刷が知られている。これは、微細な発熱素子が一
列に配置されたサーマルヘッドを感熱孔版用のマスタに
接触させ、パルス的に発熱素子に通電させながらマスタ
を搬送することで画像情報に応じてマスタを加熱溶融穿
孔し、このマスタを支持体とメッシュスクリーンとを有
する版胴の外周面に巻装した後、穿孔した部分よりイン
キを透過させて用紙に転移させることにより印刷画像を
形成するものである。
孔版印刷が知られている。これは、微細な発熱素子が一
列に配置されたサーマルヘッドを感熱孔版用のマスタに
接触させ、パルス的に発熱素子に通電させながらマスタ
を搬送することで画像情報に応じてマスタを加熱溶融穿
孔し、このマスタを支持体とメッシュスクリーンとを有
する版胴の外周面に巻装した後、穿孔した部分よりイン
キを透過させて用紙に転移させることにより印刷画像を
形成するものである。
【0003】ところで、近年、用紙の消費量を低減させ
るため、用紙の両面に印刷を行う両面印刷が印刷の大部
分を占めるようになってきた。この両面印刷は、給紙部
に積載した用紙を印刷部に通紙し、一面に印刷をした後
に用紙を裏返して通紙し、他面に印刷をすることで両面
印刷物が得られるわけであるが、一度排紙された用紙を
再度給紙部にセットしたり、片面印刷後の用紙を揃える
等の作業が面倒であるという問題点があった。また、印
刷終了後の印刷物はインキが十分に乾燥していないた
め、すぐに裏面に印刷しようとすると、搬送ローラーや
プレスローラー等が画像面に押し付けられ、印刷画像が
汚れたり乱れたりするため、大抵の場合、数時間以上経
過してから裏面への印刷を行い、特に、ベタ印刷部があ
る場合には長時間乾燥させることが必要で、翌日になっ
てから裏面への印刷が行われていた。このように両面印
刷は、裏面に印刷を行うまで長時間待たねばならず、し
かも2回の通紙を行うので、正味の印刷時間においても
片面印刷に比べて2倍の時間を要し、時間がかかりすぎ
るという問題点があった。
るため、用紙の両面に印刷を行う両面印刷が印刷の大部
分を占めるようになってきた。この両面印刷は、給紙部
に積載した用紙を印刷部に通紙し、一面に印刷をした後
に用紙を裏返して通紙し、他面に印刷をすることで両面
印刷物が得られるわけであるが、一度排紙された用紙を
再度給紙部にセットしたり、片面印刷後の用紙を揃える
等の作業が面倒であるという問題点があった。また、印
刷終了後の印刷物はインキが十分に乾燥していないた
め、すぐに裏面に印刷しようとすると、搬送ローラーや
プレスローラー等が画像面に押し付けられ、印刷画像が
汚れたり乱れたりするため、大抵の場合、数時間以上経
過してから裏面への印刷を行い、特に、ベタ印刷部があ
る場合には長時間乾燥させることが必要で、翌日になっ
てから裏面への印刷が行われていた。このように両面印
刷は、裏面に印刷を行うまで長時間待たねばならず、し
かも2回の通紙を行うので、正味の印刷時間においても
片面印刷に比べて2倍の時間を要し、時間がかかりすぎ
るという問題点があった。
【0004】そこで、一対の版胴を対向させて配設し、
各版胴同士を圧接させることにより1工程で両面印刷物
を得る孔版印刷装置が特開平6−71996号公報に開
示されている。
各版胴同士を圧接させることにより1工程で両面印刷物
を得る孔版印刷装置が特開平6−71996号公報に開
示されている。
【0005】一般に、孔版印刷装置では、版胴がユニッ
ト化されていて、本体に対して着脱自在になっており、
インキが版胴の着脱時に版胴内部に飛散して装置内部を
汚したり、装置が放置されたときにインキが自然に流出
滴下し、装置内部を汚損しないように、ある程度の固さ
を有していて、装置内で乾燥して使用不能にならないよ
うに、油性あるいは油中水型のエマルジョンインキが用
いられる。
ト化されていて、本体に対して着脱自在になっており、
インキが版胴の着脱時に版胴内部に飛散して装置内部を
汚したり、装置が放置されたときにインキが自然に流出
滴下し、装置内部を汚損しないように、ある程度の固さ
を有していて、装置内で乾燥して使用不能にならないよ
うに、油性あるいは油中水型のエマルジョンインキが用
いられる。
【0006】このような孔版印刷装置では、版胴内部に
設けられたインキローラーの外周面にインキを供給し、
プレスローラー等の押圧部材によって版胴外周面を押圧
することでインキローラーの外周面を版胴の内周面と接
触させ、インキを版胴開孔部及びマスタ穿孔部より滲出
させて用紙に転移させている。
設けられたインキローラーの外周面にインキを供給し、
プレスローラー等の押圧部材によって版胴外周面を押圧
することでインキローラーの外周面を版胴の内周面と接
触させ、インキを版胴開孔部及びマスタ穿孔部より滲出
させて用紙に転移させている。
【0007】従って、印刷速度が低速の場合や高温環境
下では、プレスローラの押圧時間が長くなったり、イン
キの流動性が高くなったりするので、版胴の開口部とか
スクリーンの開口部分の抵抗があっても、インキの通過
が良好に行われ、インキが大量に滲出して画像濃度が高
くなり、一方、印刷速度が高速の場合や環境温度が低い
場合では、プレスローラの押圧時間が短くなったり、イ
ンキの流動性が低下するので、版胴の開口部とかスクリ
ーンの開口部分の抵抗に影響されて、インキの通過が少
なくなり、用紙に転移するインキ量が減少して画像濃度
が低くなるという問題があった。そこで、従来装置で
は、所望の画像濃度に設定するために、プレスローラの
押圧力を増減させることで用紙に転移するインキ量を変
化させて対応していた。
下では、プレスローラの押圧時間が長くなったり、イン
キの流動性が高くなったりするので、版胴の開口部とか
スクリーンの開口部分の抵抗があっても、インキの通過
が良好に行われ、インキが大量に滲出して画像濃度が高
くなり、一方、印刷速度が高速の場合や環境温度が低い
場合では、プレスローラの押圧時間が短くなったり、イ
ンキの流動性が低下するので、版胴の開口部とかスクリ
ーンの開口部分の抵抗に影響されて、インキの通過が少
なくなり、用紙に転移するインキ量が減少して画像濃度
が低くなるという問題があった。そこで、従来装置で
は、所望の画像濃度に設定するために、プレスローラの
押圧力を増減させることで用紙に転移するインキ量を変
化させて対応していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一対の版胴を
対向させて配設し、各版胴同士を圧接させることにより
1工程で両面印刷物を得る方式では、版胴同士の押圧力
を増減させて画像濃度を変化しようとすると、押圧力を
減ずる場合には、スプリング等で重量のある各版胴を互
に逆方向に付勢して、押圧力を減ずるような構成にな
り、版胴同士の押圧力が不安定になり、画像濃度にむら
が発生し易くなる。逆に、版胴同士の押圧力を強める場
合には、各版胴に巻装されているマスタに強い押圧力が
作用し、画像に罫線部があると、この罫線部が切れた
り、マスタが強く用紙と接触することになり、マスタが
破損して微細な穴が発生して画像が汚れたりする。ま
た、版胴同士が押圧されるときに、押圧力が強いので騒
音が大きくなるという問題がある。さらに、版胴同士の
押圧力を増減すると、用紙の両面の画像濃度が同時に変
化し、一方の面のみの画像濃度を変化したい場合に対応
できないという問題がある。
対向させて配設し、各版胴同士を圧接させることにより
1工程で両面印刷物を得る方式では、版胴同士の押圧力
を増減させて画像濃度を変化しようとすると、押圧力を
減ずる場合には、スプリング等で重量のある各版胴を互
に逆方向に付勢して、押圧力を減ずるような構成にな
り、版胴同士の押圧力が不安定になり、画像濃度にむら
が発生し易くなる。逆に、版胴同士の押圧力を強める場
合には、各版胴に巻装されているマスタに強い押圧力が
作用し、画像に罫線部があると、この罫線部が切れた
り、マスタが強く用紙と接触することになり、マスタが
破損して微細な穴が発生して画像が汚れたりする。ま
た、版胴同士が押圧されるときに、押圧力が強いので騒
音が大きくなるという問題がある。さらに、版胴同士の
押圧力を増減すると、用紙の両面の画像濃度が同時に変
化し、一方の面のみの画像濃度を変化したい場合に対応
できないという問題がある。
【0009】そこで本発明は、上記問題点を解決するた
めになされたものであり、画像濃度にむらや汚れがな
く、騒音が少なく、一方の面のみの画像濃度を変化でき
る孔版印刷装置の提供を目的とする。
めになされたものであり、画像濃度にむらや汚れがな
く、騒音が少なく、一方の面のみの画像濃度を変化でき
る孔版印刷装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
対向して接離自在に配置され、それぞれの外周面にマス
タが巻装される第1、第2の版胴と、各版胴の内周面に
それぞれインキを供給する第1、第2のインキローラと
を有し、両版胴を接触させて、用紙を両版胴の間を通過
させつつ押圧して印刷を行う孔版印刷装置において、第
1のインキローラ及び第2のインキローラを、版胴の内
周面に沿って移動させる第1、第2の移動手段を具備す
ることを特徴とする。
対向して接離自在に配置され、それぞれの外周面にマス
タが巻装される第1、第2の版胴と、各版胴の内周面に
それぞれインキを供給する第1、第2のインキローラと
を有し、両版胴を接触させて、用紙を両版胴の間を通過
させつつ押圧して印刷を行う孔版印刷装置において、第
1のインキローラ及び第2のインキローラを、版胴の内
周面に沿って移動させる第1、第2の移動手段を具備す
ることを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、対向して接離自在
に配置され、それぞれの外周面にマスタが巻装される第
1、第2の版胴と、各版胴の内周面にそれぞれインキを
供給する第1、第2のインキローラとを有し、両版胴を
接触させて、用紙を両版胴の間を通過させつつ押圧して
印刷を行う孔版印刷装置において、第1、第2のインキ
ローラを版胴の内周面に沿ってそれぞれ逆方向に移動さ
せる第1、第2の移動手段を具備することを特徴とす
る。
に配置され、それぞれの外周面にマスタが巻装される第
1、第2の版胴と、各版胴の内周面にそれぞれインキを
供給する第1、第2のインキローラとを有し、両版胴を
接触させて、用紙を両版胴の間を通過させつつ押圧して
印刷を行う孔版印刷装置において、第1、第2のインキ
ローラを版胴の内周面に沿ってそれぞれ逆方向に移動さ
せる第1、第2の移動手段を具備することを特徴とす
る。
【0012】請求項3記載の発明は、対向して接離自在
に配置され、それぞれの外周面にマスタが巻装される第
1、第2の版胴と、各版胴の内周面にそれぞれインキを
供給する第1、第2のインキローラとを有し、両版胴を
接触させて、用紙を両版胴の間を通過させつつ押圧して
印刷を行う孔版印刷装置において、第1、第2のインキ
ローラを版胴の内周面に沿ってそれぞれ移動させる第
1、第2の移動手段を有し、第1の移動手段は、第1の
インキローラを、両版胴が当接する当接部に対応した基
準位置と、上記当接部から離れた離間位置とに選択的に
移動することを特徴とする。
に配置され、それぞれの外周面にマスタが巻装される第
1、第2の版胴と、各版胴の内周面にそれぞれインキを
供給する第1、第2のインキローラとを有し、両版胴を
接触させて、用紙を両版胴の間を通過させつつ押圧して
印刷を行う孔版印刷装置において、第1、第2のインキ
ローラを版胴の内周面に沿ってそれぞれ移動させる第
1、第2の移動手段を有し、第1の移動手段は、第1の
インキローラを、両版胴が当接する当接部に対応した基
準位置と、上記当接部から離れた離間位置とに選択的に
移動することを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、対向して接離自在
に配置され、それぞれの外周面にマスタが巻装される第
1、第2の版胴と、各版胴の内周面にそれぞれインキを
供給する第1、第2のインキローラとを有し、両版胴を
接触させて、用紙を両版胴の間を通過させつつ押圧して
印刷を行う孔版印刷装置において、第1、第2のインキ
ローラを版胴の内周面に沿ってそれぞれ移動させる第
1、第2の移動手段を有し、第2の移動手段は、第2の
インキローラを両版胴が当接する当接部に対応した基準
位置と、上記当接部から離れた離間位置とに選択的に移
動することを特徴とする。
に配置され、それぞれの外周面にマスタが巻装される第
1、第2の版胴と、各版胴の内周面にそれぞれインキを
供給する第1、第2のインキローラとを有し、両版胴を
接触させて、用紙を両版胴の間を通過させつつ押圧して
印刷を行う孔版印刷装置において、第1、第2のインキ
ローラを版胴の内周面に沿ってそれぞれ移動させる第
1、第2の移動手段を有し、第2の移動手段は、第2の
インキローラを両版胴が当接する当接部に対応した基準
位置と、上記当接部から離れた離間位置とに選択的に移
動することを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明は、対向して接離自在
に配置され、それぞれの外周面にマスタが巻装される第
1、第2の版胴と、各版胴の内周面にそれぞれインキを
供給する第1、第2のインキローラとを有し、両版胴を
接触させて、用紙を両版胴の間を通過させつつ押圧して
印刷を行う孔版印刷装置において、第1、第2のインキ
ローラを版胴の内周面に沿ってそれぞれ移動させる第
1、第2の移動手段を有し、第1、第2の移動手段は、
第1、第2のインキローラをそれぞれ、両版胴が当接す
る当接部に対応した基準位置と、上記当接部から離れた
離間位置とに選択的に移動することを特徴とする。
に配置され、それぞれの外周面にマスタが巻装される第
1、第2の版胴と、各版胴の内周面にそれぞれインキを
供給する第1、第2のインキローラとを有し、両版胴を
接触させて、用紙を両版胴の間を通過させつつ押圧して
印刷を行う孔版印刷装置において、第1、第2のインキ
ローラを版胴の内周面に沿ってそれぞれ移動させる第
1、第2の移動手段を有し、第1、第2の移動手段は、
第1、第2のインキローラをそれぞれ、両版胴が当接す
る当接部に対応した基準位置と、上記当接部から離れた
離間位置とに選択的に移動することを特徴とする。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1、2、
3、4又は5記載の孔版印刷装置において、環境温度を
検出する温度センサ及び/又は印刷速度を検出する速度
センサからの情報に基づいて、第1、第2の移動手段に
よる第1、第2のインキローラの移動を制御する制御手
段を具備することを特徴とする。
3、4又は5記載の孔版印刷装置において、環境温度を
検出する温度センサ及び/又は印刷速度を検出する速度
センサからの情報に基づいて、第1、第2の移動手段に
よる第1、第2のインキローラの移動を制御する制御手
段を具備することを特徴とする。
【0016】請求項7記載の発明は、対向して接離自在
に配置され、それぞれの外周面にマスタが巻装される第
1、第2の版胴と、各版胴の内周面にそれぞれインキを
供給する第1、第2のインキローラとを有し、両版胴を
接触させて、用紙を両版胴の間を通過させつつ押圧して
印刷を行う孔版印刷装置において、第1のインキローラ
を、版胴の内周面に沿って移動させる移動手段を具備す
ることを特徴とする。
に配置され、それぞれの外周面にマスタが巻装される第
1、第2の版胴と、各版胴の内周面にそれぞれインキを
供給する第1、第2のインキローラとを有し、両版胴を
接触させて、用紙を両版胴の間を通過させつつ押圧して
印刷を行う孔版印刷装置において、第1のインキローラ
を、版胴の内周面に沿って移動させる移動手段を具備す
ることを特徴とする。
【0017】請求項8記載の発明は、対向して接離自在
に配置され、それぞれの外周面にマスタが巻装される第
1、第2の版胴と、各版胴の内周面にそれぞれインキを
供給する第1、第2のインキローラとを有し、両版胴を
接触させて、用紙を両版胴の間を通過させつつ押圧して
印刷を行う孔版印刷装置において、第2のインキローラ
を、版胴の内周面に沿って移動させる移動手段を具備す
ることを特徴とする。
に配置され、それぞれの外周面にマスタが巻装される第
1、第2の版胴と、各版胴の内周面にそれぞれインキを
供給する第1、第2のインキローラとを有し、両版胴を
接触させて、用紙を両版胴の間を通過させつつ押圧して
印刷を行う孔版印刷装置において、第2のインキローラ
を、版胴の内周面に沿って移動させる移動手段を具備す
ることを特徴とする。
【0018】請求項9記載の発明は、請求項7記載の孔
版印刷装置において、環境温度を検出する温度センサ及
び/又は印刷速度を検出する速度センサからの情報に基
づいて、移動手段による第1のインキローラの移動を制
御する制御手段を具備することを特徴とする。
版印刷装置において、環境温度を検出する温度センサ及
び/又は印刷速度を検出する速度センサからの情報に基
づいて、移動手段による第1のインキローラの移動を制
御する制御手段を具備することを特徴とする。
【0019】請求項10記載の発明は、請求項8記載の
孔版印刷装置において、環境温度を検出する温度センサ
及び/又は印刷速度を検出する速度センサからの情報に
基づいて、移動手段による第2のインキローラの移動を
制御する制御手段を具備することを特徴とする。
孔版印刷装置において、環境温度を検出する温度センサ
及び/又は印刷速度を検出する速度センサからの情報に
基づいて、移動手段による第2のインキローラの移動を
制御する制御手段を具備することを特徴とする。
【0020】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。図1に示す孔版印刷装置は、対向して配置された第
1、第2の版胴1、11(以下、第1の版胴を版胴1、
第2の版胴を版胴11というときがある)と、各版胴
1、11の内周面にそれぞれインキを供給する第1、第
2のインキローラ2、12と(以下、第1のインキロー
ラをインキローラ2、第2のインキローラをインキロラ
12という)、孔版印刷用のマスタ50、60をそれぞ
れ製版する第1、第2の製版部56、66と、版胴1を
版胴11に対して搖動する版胴揺動手段70(図2参
照)とを有している。
る。図1に示す孔版印刷装置は、対向して配置された第
1、第2の版胴1、11(以下、第1の版胴を版胴1、
第2の版胴を版胴11というときがある)と、各版胴
1、11の内周面にそれぞれインキを供給する第1、第
2のインキローラ2、12と(以下、第1のインキロー
ラをインキローラ2、第2のインキローラをインキロラ
12という)、孔版印刷用のマスタ50、60をそれぞ
れ製版する第1、第2の製版部56、66と、版胴1を
版胴11に対して搖動する版胴揺動手段70(図2参
照)とを有している。
【0021】第1の製版部56は、第1のマスタ支持手
段57、第1の製版手段58、第1の切断手段53等か
ら主に構成されている。第1のマスタ支持手段57は、
ロール状に巻成されたマスタ50のロール芯50aを回
転自在に支持している。第1の製版手段58は、図示し
ない側板に支軸51aを回転自在に支持され、図示しな
いステッピングモーターで回転駆動されるプラテンロー
ラ51と、複数の発熱素子を具備し、マスタ50を加熱
溶融穿孔するサーマルヘッド52とから主に構成されて
いる。
段57、第1の製版手段58、第1の切断手段53等か
ら主に構成されている。第1のマスタ支持手段57は、
ロール状に巻成されたマスタ50のロール芯50aを回
転自在に支持している。第1の製版手段58は、図示し
ない側板に支軸51aを回転自在に支持され、図示しな
いステッピングモーターで回転駆動されるプラテンロー
ラ51と、複数の発熱素子を具備し、マスタ50を加熱
溶融穿孔するサーマルヘッド52とから主に構成されて
いる。
【0022】第1の切断手段53は、移動手段によって
移動される上刃53aと固定の下刃53bとからなり、
ギロチン方式によってマスタ50を切断する。第1の切
断手段53のマスタ搬送方向下流側には、マスタ50を
搬送する搬送ローラ対54と、マスタ50を版胴1へ案
内する案内板55が配設されている。搬送ローラ対54
はプラテンローラ51のマスタ搬送速度よりも僅かに速
い周速度に設定され、マスタ50との間で滑りながらマ
スタ50に適度な張力を付加するようになっている。
移動される上刃53aと固定の下刃53bとからなり、
ギロチン方式によってマスタ50を切断する。第1の切
断手段53のマスタ搬送方向下流側には、マスタ50を
搬送する搬送ローラ対54と、マスタ50を版胴1へ案
内する案内板55が配設されている。搬送ローラ対54
はプラテンローラ51のマスタ搬送速度よりも僅かに速
い周速度に設定され、マスタ50との間で滑りながらマ
スタ50に適度な張力を付加するようになっている。
【0023】第1の製版部56の右下方には、第1の版
胴1が配置されていて、第1の版胴1は、網目状の開孔
部1aを有する円筒体に、その外周を覆う図示しない、
樹脂或いは金属網体のメッシュスクリーンが複数層巻装
されて構成され、インキ供給パイプを兼ねた支軸5に回
転自在に支持されており、図示しないモータにより回転
力を伝達されて、時計回り方向に回転駆動される。第1
の版胴1の外周面には、支軸5と平行に設けられたステ
ージ6と、軸7aで枢着されたクランパ7とが配設され
ている。支軸5は、その両端部を後述する版胴搖動手段
70のアーム22(図2参照)によって揺動自在に支持
されており、版胴1と、後述するインキ供給手段9をそ
れぞれ回転自在に支持する。
胴1が配置されていて、第1の版胴1は、網目状の開孔
部1aを有する円筒体に、その外周を覆う図示しない、
樹脂或いは金属網体のメッシュスクリーンが複数層巻装
されて構成され、インキ供給パイプを兼ねた支軸5に回
転自在に支持されており、図示しないモータにより回転
力を伝達されて、時計回り方向に回転駆動される。第1
の版胴1の外周面には、支軸5と平行に設けられたステ
ージ6と、軸7aで枢着されたクランパ7とが配設され
ている。支軸5は、その両端部を後述する版胴搖動手段
70のアーム22(図2参照)によって揺動自在に支持
されており、版胴1と、後述するインキ供給手段9をそ
れぞれ回転自在に支持する。
【0024】インキ供給手段9は、図1、図3に示すよ
うに、版胴1の内周面にインキを供給するインキローラ
2と、インキローラ2と僅かな間隙を置いて平行に配置
され、インキローラ2との間にインキ溜り4を形成する
ドクターローラ3と、インキ溜り4へインキを供給する
支軸5とから主になっている。インキローラ2の軸2
a、ドクターローラ3の軸3aは、支軸5に固定された
一対の支持腕41にそれぞれ回転自在に支持されてい
る。
うに、版胴1の内周面にインキを供給するインキローラ
2と、インキローラ2と僅かな間隙を置いて平行に配置
され、インキローラ2との間にインキ溜り4を形成する
ドクターローラ3と、インキ溜り4へインキを供給する
支軸5とから主になっている。インキローラ2の軸2
a、ドクターローラ3の軸3aは、支軸5に固定された
一対の支持腕41にそれぞれ回転自在に支持されてい
る。
【0025】インキは、適宜の位置に配置されたインキ
パックからインキポンプにより圧送され、支軸5の供給
穴よりインキ溜り4へ供給される。インキローラ2は、
ギヤやベルト等の図示しない駆動力伝達手段で版胴1と
同期して同方向に回転駆動される。
パックからインキポンプにより圧送され、支軸5の供給
穴よりインキ溜り4へ供給される。インキローラ2は、
ギヤやベルト等の図示しない駆動力伝達手段で版胴1と
同期して同方向に回転駆動される。
【0026】支軸5の一端には、ウォームホイル42が
固定されていて、このウォームホイル42には、モータ
43の出力軸に固定されたウォーム44が噛合してい
る。ウォームホイル42に対向した位置には、ウォーム
ホイル42の初期位置を検出するセンサ45が配置され
ている。モータ43は、不図示の駆動装置により駆動さ
れ、インキ供給手段9を一体で版胴1の内周面に沿って
支軸5を中心として移動させる。ここに、ウォームホイ
ル42、モータ43、ウォーム44、センサ45がイン
キローラ2を移動させる第1の移動手段を構成する。
固定されていて、このウォームホイル42には、モータ
43の出力軸に固定されたウォーム44が噛合してい
る。ウォームホイル42に対向した位置には、ウォーム
ホイル42の初期位置を検出するセンサ45が配置され
ている。モータ43は、不図示の駆動装置により駆動さ
れ、インキ供給手段9を一体で版胴1の内周面に沿って
支軸5を中心として移動させる。ここに、ウォームホイ
ル42、モータ43、ウォーム44、センサ45がイン
キローラ2を移動させる第1の移動手段を構成する。
【0027】版胴揺動手段70は、図2に示すように、
支軸5を、軸22aを中心として搖動する左右一対のア
ーム22と、アーム22の動きを規制する規制手段36
と、アーム22を版胴11に向けて付勢するスプリング
27と、アーム22に植設されたピン23aに回転自在
に支持されたコロ23と、コロ23に当接するカム24
とから主になる。
支軸5を、軸22aを中心として搖動する左右一対のア
ーム22と、アーム22の動きを規制する規制手段36
と、アーム22を版胴11に向けて付勢するスプリング
27と、アーム22に植設されたピン23aに回転自在
に支持されたコロ23と、コロ23に当接するカム24
とから主になる。
【0028】カム24は軸24aに固定されていて、軸
24aは版胴1の回転と同期して回転される。規制手段
36は、アーム22の一端に係合するストッパ25と、
ストッパ25を軸25aを中心として搖動するソレノイ
ド26とからなる。ソレノイド26は、印刷時に励磁さ
れ、ストッパ25を軸25aを中心として反時計回り方
向に回転させ、アーム22とストッパ25との係合を断
つ。アーム22は軸24aの回転に伴って揺動され、カ
ム24の大径部外周面とコロ23とが当接したとき、上
方に揺動されて版胴1を版胴11より離間させ、カム2
4の大径部外周面とコロ23との当接が解除したとき、
スプリング27により下方に揺動されて版胴1を版胴1
1に当接させる。ソレノイド25は、印刷時以外には消
磁され、版胴1を版胴11から離間した状態に保持す
る。
24aは版胴1の回転と同期して回転される。規制手段
36は、アーム22の一端に係合するストッパ25と、
ストッパ25を軸25aを中心として搖動するソレノイ
ド26とからなる。ソレノイド26は、印刷時に励磁さ
れ、ストッパ25を軸25aを中心として反時計回り方
向に回転させ、アーム22とストッパ25との係合を断
つ。アーム22は軸24aの回転に伴って揺動され、カ
ム24の大径部外周面とコロ23とが当接したとき、上
方に揺動されて版胴1を版胴11より離間させ、カム2
4の大径部外周面とコロ23との当接が解除したとき、
スプリング27により下方に揺動されて版胴1を版胴1
1に当接させる。ソレノイド25は、印刷時以外には消
磁され、版胴1を版胴11から離間した状態に保持す
る。
【0029】版胴11は、版胴1と同様に、支軸15に
回転自在に支持されており、図示しないモータにより回
転力を伝達されて、反時計回り方向に回転駆動される。
版胴11の外周面には、ステージ16と軸17aで枢着
されたクランパ17とが配設されている。支軸15は孔
版印刷装置の側板に支持されており、版胴11と後述す
るインキ供給手段19を構成するインキローラ12とド
クタローラ13とをそれぞれ回転自在に支持する。ま
た、支軸15は、インキ供給手段19にインキを供給す
るための供給管15aを具備している。
回転自在に支持されており、図示しないモータにより回
転力を伝達されて、反時計回り方向に回転駆動される。
版胴11の外周面には、ステージ16と軸17aで枢着
されたクランパ17とが配設されている。支軸15は孔
版印刷装置の側板に支持されており、版胴11と後述す
るインキ供給手段19を構成するインキローラ12とド
クタローラ13とをそれぞれ回転自在に支持する。ま
た、支軸15は、インキ供給手段19にインキを供給す
るための供給管15aを具備している。
【0030】インキ供給手段19は、上述のインキ供給
手段9と同様に、版胴11の内周面にインキを供給する
インキローラ12と、インキローラ12と僅かな間隙を
置いて平行に配置され、インキローラ12との間にイン
キ溜り14を形成するドクターローラ13と、インキ溜
り14へインキを供給する供給管15aとから主になっ
ている。
手段9と同様に、版胴11の内周面にインキを供給する
インキローラ12と、インキローラ12と僅かな間隙を
置いて平行に配置され、インキローラ12との間にイン
キ溜り14を形成するドクターローラ13と、インキ溜
り14へインキを供給する供給管15aとから主になっ
ている。
【0031】インキローラ12の軸12a、ドクターロ
ーラ13の軸13aは、支軸15に固定された図示しな
い支持腕にそれぞれ回転自在に支持されている。インキ
は、適宜の位置に配置されたインキパックからインキポ
ンプにより圧送され、支軸15から供給管15aを通っ
てインキ溜り14へ供給される。インキローラ12は、
ギヤやベルト等の図示しない駆動力伝達手段で版胴11
と同期して同方向に回転駆動される。支軸15の一端に
は、図3に示した第1の移動手段と同様の第2の移動手
段(不図示)が設けられていて、インキ供給手段19
(インキローラ12)をインキローラ2と同様に、支軸
15を中心として版胴11の内周面に沿って移動させ
る。
ーラ13の軸13aは、支軸15に固定された図示しな
い支持腕にそれぞれ回転自在に支持されている。インキ
は、適宜の位置に配置されたインキパックからインキポ
ンプにより圧送され、支軸15から供給管15aを通っ
てインキ溜り14へ供給される。インキローラ12は、
ギヤやベルト等の図示しない駆動力伝達手段で版胴11
と同期して同方向に回転駆動される。支軸15の一端に
は、図3に示した第1の移動手段と同様の第2の移動手
段(不図示)が設けられていて、インキ供給手段19
(インキローラ12)をインキローラ2と同様に、支軸
15を中心として版胴11の内周面に沿って移動させ
る。
【0032】版胴11の左下方には、第1の製版部56
と対向配置された第2の製版部66が配設されている。
第2の製版部66は、第2のマスタ支持手段67、第2
の製版手段68、第2の切断手段63等から主に構成さ
れている。
と対向配置された第2の製版部66が配設されている。
第2の製版部66は、第2のマスタ支持手段67、第2
の製版手段68、第2の切断手段63等から主に構成さ
れている。
【0033】第2のマスタ支持手段67は、ロール状に
巻成されたマスタ60のロール芯60aを回転自在に支
持している。第2の製版手段68は、プラテンローラ5
1と同様のプラテンローラ61、サーマルヘッド52と
同様のサーマルヘッド62とから主に構成されている。
第2の切断手段63は、第1の切断手段53と同様に配
置された上刃63a、下刃63bとから構成されてい
る。第2の切断手段63は、ギロチン方式によってマス
タ60を切断する。第2の切断手段63のマスタ搬送方
向下流側には、マスタ60を搬送する搬送ローラ対64
と、マスタ60を版胴11に案内する案内板65が配設
されている。
巻成されたマスタ60のロール芯60aを回転自在に支
持している。第2の製版手段68は、プラテンローラ5
1と同様のプラテンローラ61、サーマルヘッド52と
同様のサーマルヘッド62とから主に構成されている。
第2の切断手段63は、第1の切断手段53と同様に配
置された上刃63a、下刃63bとから構成されてい
る。第2の切断手段63は、ギロチン方式によってマス
タ60を切断する。第2の切断手段63のマスタ搬送方
向下流側には、マスタ60を搬送する搬送ローラ対64
と、マスタ60を版胴11に案内する案内板65が配設
されている。
【0034】版胴1と版胴11との間であって、各版胴
1、11の右方には、レジストローラ対10が配設され
ている。レジストローラ対10は、図示しない給紙装置
より版胴1と版胴11との間へ向けて給紙される用紙を
一時停止させた後、タイミングをとって給送する。
1、11の右方には、レジストローラ対10が配設され
ている。レジストローラ対10は、図示しない給紙装置
より版胴1と版胴11との間へ向けて給紙される用紙を
一時停止させた後、タイミングをとって給送する。
【0035】版胴1と版胴11との間であって、各版胴
1、11の左方には、版胴1、11に選択的に接近離間
して、版胴1又は版胴11から用紙を剥離する排紙爪
8、18が配置されている。剥離爪18のさらに左方に
は、剥離された用紙を積載する排紙トレイ20が設けら
れている。
1、11の左方には、版胴1、11に選択的に接近離間
して、版胴1又は版胴11から用紙を剥離する排紙爪
8、18が配置されている。剥離爪18のさらに左方に
は、剥離された用紙を積載する排紙トレイ20が設けら
れている。
【0036】上述のように構成された孔版印刷装置の動
作について説明する。印刷すべき原稿がセットされて図
示しない読取部にスタート信号が送出されることによ
り、図示しない排版装置により使用済みのマスタが版胴
1、11から剥離されて廃棄される。
作について説明する。印刷すべき原稿がセットされて図
示しない読取部にスタート信号が送出されることによ
り、図示しない排版装置により使用済みのマスタが版胴
1、11から剥離されて廃棄される。
【0037】まず、版胴1はクランパ7が略真上になる
所定位置で停止し、図示しない開閉手段でクランパ軸7
aが回動されてクランパ7が開放され、給版待機状態に
なる。図示しないステッピングモータが回転駆動される
ことにより、プラテンローラ51が回転され始め、マス
タ50が繰り出されつつ搬送される。
所定位置で停止し、図示しない開閉手段でクランパ軸7
aが回動されてクランパ7が開放され、給版待機状態に
なる。図示しないステッピングモータが回転駆動される
ことにより、プラテンローラ51が回転され始め、マス
タ50が繰り出されつつ搬送される。
【0038】一方、A/D変換部及び製版制御部(共に
図示せず)で処理されて送出されるデジタル画像信号に
よって、サーマルヘッド52の発熱素子が選択的に発熱
され、マスタ50が画像情報に応じて選択的に加熱穿孔
され始める。
図示せず)で処理されて送出されるデジタル画像信号に
よって、サーマルヘッド52の発熱素子が選択的に発熱
され、マスタ50が画像情報に応じて選択的に加熱穿孔
され始める。
【0039】次いで、マスタ50が、プラテンローラ5
1、搬送ローラ対54の回転により搬送され、案内板5
5上を通過して、マスタ50の先端部が、給版待機状態
で拡開しているクランパ7へ向けて送出される。ステッ
ピングモータのステップ数がある設定値に達すると、ク
ランパ7とステージ6との間に製版されたマスタ50の
先端部が届いたと判断され、クランパ軸7aが図示しな
い開閉手段により回動させられ、クランパ7が閉じられ
て、製版されたマスタ50の先端部がステージ6とクラ
ンパ7との間に挾持される。
1、搬送ローラ対54の回転により搬送され、案内板5
5上を通過して、マスタ50の先端部が、給版待機状態
で拡開しているクランパ7へ向けて送出される。ステッ
ピングモータのステップ数がある設定値に達すると、ク
ランパ7とステージ6との間に製版されたマスタ50の
先端部が届いたと判断され、クランパ軸7aが図示しな
い開閉手段により回動させられ、クランパ7が閉じられ
て、製版されたマスタ50の先端部がステージ6とクラ
ンパ7との間に挾持される。
【0040】このクランプ動作と同時に版胴1が時計回
り方向に搬送ローラ対54と同じ周速度で回転され、版
胴1の外周面に製版されたマスタ50が巻装されてい
く。版胴1の外周面に製版されたマスタ50が所定長さ
巻装されると、版胴1、搬送ローラ対54、プラテンロ
ーラ51の回転が停止する。この停止動作と同時に、切
断手段53により、マスタ50が切断される。そして版
胴1が再び時計回り方向に回転され、版胴1の外周面に
製版されたマスタ50が完全に巻き取られる。
り方向に搬送ローラ対54と同じ周速度で回転され、版
胴1の外周面に製版されたマスタ50が巻装されてい
く。版胴1の外周面に製版されたマスタ50が所定長さ
巻装されると、版胴1、搬送ローラ対54、プラテンロ
ーラ51の回転が停止する。この停止動作と同時に、切
断手段53により、マスタ50が切断される。そして版
胴1が再び時計回り方向に回転され、版胴1の外周面に
製版されたマスタ50が完全に巻き取られる。
【0041】版胴1へのマスタ50の巻着が完了する
と、版胴11がクランパ17が略真下になる所定位置で
停止し、図示しない開閉手段でクランパ軸17aが回動
されてクランパ17が開放され、給版待機状態になる。
図示しないステッピングモータが回転駆動されることに
より、プラテンローラ61が回転され始め、マスタ60
が繰り出されつつ搬送される。
と、版胴11がクランパ17が略真下になる所定位置で
停止し、図示しない開閉手段でクランパ軸17aが回動
されてクランパ17が開放され、給版待機状態になる。
図示しないステッピングモータが回転駆動されることに
より、プラテンローラ61が回転され始め、マスタ60
が繰り出されつつ搬送される。
【0042】一方、A/D変換部及び製版制御部(共に
図示せず)で処理されて送出されるデジタル画像信号に
よって、サーマルヘッド62の発熱素子が選択的に発熱
され、マスタ60が画像情報に応じて選択的に加熱穿孔
され始める。
図示せず)で処理されて送出されるデジタル画像信号に
よって、サーマルヘッド62の発熱素子が選択的に発熱
され、マスタ60が画像情報に応じて選択的に加熱穿孔
され始める。
【0043】次いで、マスタ60が、プラテンローラ6
1、搬送ローラ対64の回転により搬送され、案内板6
5上を通過して、マスタ60の先端部が、給版待機状態
で拡開しているクランパ17へ向けて送出される。ステ
ッピングモータのステップ数がある設定値に達すると、
クランパ17とステージ16との間に製版されたマスタ
60の先端部が届いたと判断され、クランパ軸17aが
図示しない開閉手段により回動させられ、クランパ17
が閉じられて、製版されたマスタ60の先端部がステー
ジ16とクランパ17との間に挾持される。
1、搬送ローラ対64の回転により搬送され、案内板6
5上を通過して、マスタ60の先端部が、給版待機状態
で拡開しているクランパ17へ向けて送出される。ステ
ッピングモータのステップ数がある設定値に達すると、
クランパ17とステージ16との間に製版されたマスタ
60の先端部が届いたと判断され、クランパ軸17aが
図示しない開閉手段により回動させられ、クランパ17
が閉じられて、製版されたマスタ60の先端部がステー
ジ16とクランパ17との間に挾持される。
【0044】このクランプ動作と同時に版胴11が反時
計回り方向に搬送ローラ対64と同じ周速度で回転さ
れ、版胴11の外周面に製版されたマスタ60が巻装さ
れていく。版胴11の外周面に製版されたマスタ60が
所定長さ巻装されると、版胴11、搬送ローラ対64、
プラテンローラ61の回転が停止する。この停止動作と
同時に、切断手段63により、マスタ60が切断され
る。そして版胴11が再び反時計回り方向に回転され、
版胴11の外周面に製版されたマスタ60が完全に巻き
取られる。
計回り方向に搬送ローラ対64と同じ周速度で回転さ
れ、版胴11の外周面に製版されたマスタ60が巻装さ
れていく。版胴11の外周面に製版されたマスタ60が
所定長さ巻装されると、版胴11、搬送ローラ対64、
プラテンローラ61の回転が停止する。この停止動作と
同時に、切断手段63により、マスタ60が切断され
る。そして版胴11が再び反時計回り方向に回転され、
版胴11の外周面に製版されたマスタ60が完全に巻き
取られる。
【0045】版胴1、11にマスタ50、60がそれぞ
れ巻着された後に印刷工程が開始される。まず、図示し
ない給紙装置により1枚の用紙がレジストローラ対10
に給送され、このレジストローラ対10によりタイミン
グをとられて版胴1、11の間に向けて給送される。
れ巻着された後に印刷工程が開始される。まず、図示し
ない給紙装置により1枚の用紙がレジストローラ対10
に給送され、このレジストローラ対10によりタイミン
グをとられて版胴1、11の間に向けて給送される。
【0046】ここで、用紙の搬送が検知されると、ソレ
ノイド26が励磁され、ストッパ25を軸25aを中心
として反時計回り方向に回転させ、アーム22とストッ
パ25との係合を断ち、版胴1を、カム24の回転に従
って下降させて、図4に示すように、インキローラ2と
インキローラ12とが対向するように、用紙を介して版
胴11に当接させる。この位置を基準位置という。
ノイド26が励磁され、ストッパ25を軸25aを中心
として反時計回り方向に回転させ、アーム22とストッ
パ25との係合を断ち、版胴1を、カム24の回転に従
って下降させて、図4に示すように、インキローラ2と
インキローラ12とが対向するように、用紙を介して版
胴11に当接させる。この位置を基準位置という。
【0047】版胴1、11で版胴1、11の外周面に巻
装された製版済のマスタ50、60に用紙が連続的に押
圧されることにより、用紙の両面に各インキ供給手段
9、19で、各版胴1、11の内周面に供給されたイン
キが開口部1a、11a、メッシュスクリーンの開口
部、マスタ穿孔部から滲出して転移される。図4に示す
ように、版胴1をインキローラ2とインキローラ12と
が対向するように、用紙を介して版胴11に当接させる
場合には、版胴1と版胴11の接触圧の高い領域Aのみ
からインキが用紙に転移される。
装された製版済のマスタ50、60に用紙が連続的に押
圧されることにより、用紙の両面に各インキ供給手段
9、19で、各版胴1、11の内周面に供給されたイン
キが開口部1a、11a、メッシュスクリーンの開口
部、マスタ穿孔部から滲出して転移される。図4に示す
ように、版胴1をインキローラ2とインキローラ12と
が対向するように、用紙を介して版胴11に当接させる
場合には、版胴1と版胴11の接触圧の高い領域Aのみ
からインキが用紙に転移される。
【0048】印刷された用紙は、排紙爪8又は排紙爪1
8で剥離され、排紙トレイ20に排出積載される。こう
して、製版済のマスタ50、60にインキを充填するい
わゆる版付けが行われると共に、ソレノイド26が消磁
され、ストッパ25がアーム22と係合し、版胴1が版
胴11から離間して初期状態に復帰し、印刷待機状態と
なる。印刷画像の濃度のチェックを行い問題がなけれ
ば、上記版付け動作と同様の動作により所定枚数の印刷
が順次連続的に行われる。
8で剥離され、排紙トレイ20に排出積載される。こう
して、製版済のマスタ50、60にインキを充填するい
わゆる版付けが行われると共に、ソレノイド26が消磁
され、ストッパ25がアーム22と係合し、版胴1が版
胴11から離間して初期状態に復帰し、印刷待機状態と
なる。印刷画像の濃度のチェックを行い問題がなけれ
ば、上記版付け動作と同様の動作により所定枚数の印刷
が順次連続的に行われる。
【0049】次に、濃度チェックの結果、用紙の両面の
画像濃度を高くする場合について説明する。図示しない
操作パネルのスイッチが操作され、図3に示すようにモ
ータ43が図示しない駆動装置により所定量回転され
る。ウォームホイル42の回転角は図示しないエンコー
ダなどのパルス数などにより判断される。モータ43の
回転によりウォームホイル42が時計回り方向に回転
し、支軸5とともに支持腕41を回転させ、インキロー
ラ2を、図4に示すように、版胴1、11が当接する当
接部に対応した基準位置から図5、図6に示すように用
紙搬送方向下流側に移動する。このインキローラ2の移
動が完了した後に、上記版付け動作と同様の動作により
所定枚数の印刷が順次連続的に行われる。
画像濃度を高くする場合について説明する。図示しない
操作パネルのスイッチが操作され、図3に示すようにモ
ータ43が図示しない駆動装置により所定量回転され
る。ウォームホイル42の回転角は図示しないエンコー
ダなどのパルス数などにより判断される。モータ43の
回転によりウォームホイル42が時計回り方向に回転
し、支軸5とともに支持腕41を回転させ、インキロー
ラ2を、図4に示すように、版胴1、11が当接する当
接部に対応した基準位置から図5、図6に示すように用
紙搬送方向下流側に移動する。このインキローラ2の移
動が完了した後に、上記版付け動作と同様の動作により
所定枚数の印刷が順次連続的に行われる。
【0050】ここで、インキローラ2を移動して、版胴
1と版胴11を当接させると、インキローラ2とインキ
ローラ12との各版胴1、11を介しての当接位置が移
動し、版胴1、11をそれぞれ変形させつつ版胴1、1
1の内方に潜り込むようになり、版胴1と版胴11の当
接部が略S字状に変形し、両者の接触した領域Bが長く
なる。従って、インキローラ2の移動量に応じて、接触
圧の高い領域Aで転移されるインキだけでなく、接触し
た領域B全域で転移されるインキにより印刷され、用紙
両面の画像濃度がアップする。
1と版胴11を当接させると、インキローラ2とインキ
ローラ12との各版胴1、11を介しての当接位置が移
動し、版胴1、11をそれぞれ変形させつつ版胴1、1
1の内方に潜り込むようになり、版胴1と版胴11の当
接部が略S字状に変形し、両者の接触した領域Bが長く
なる。従って、インキローラ2の移動量に応じて、接触
圧の高い領域Aで転移されるインキだけでなく、接触し
た領域B全域で転移されるインキにより印刷され、用紙
両面の画像濃度がアップする。
【0051】所定枚数の印刷が終了すると、給紙が停止
して、上述のごとく版胴1が版胴11から離間して初期
状態に復帰し、ウォームホイール42がセンサ45で検
出される基準位置に復帰して次の印刷待機状態となる。
して、上述のごとく版胴1が版胴11から離間して初期
状態に復帰し、ウォームホイール42がセンサ45で検
出される基準位置に復帰して次の印刷待機状態となる。
【0052】インキローラ2だけを移動させた場合に
は、版胴1に版胴11を当接させた時の版胴1と版胴1
1の形が異なり、搖動される版胴1がダメージを受けや
すくなる。そこで、インキローラ2、12をそれぞれ対
向した基準位置から、互に逆方向に同じ量だけ移動させ
ることが望ましい。インキローラ2、12の移動は、第
1、第2の移動手段で、上述のごとくそれぞれ行われ
る。
は、版胴1に版胴11を当接させた時の版胴1と版胴1
1の形が異なり、搖動される版胴1がダメージを受けや
すくなる。そこで、インキローラ2、12をそれぞれ対
向した基準位置から、互に逆方向に同じ量だけ移動させ
ることが望ましい。インキローラ2、12の移動は、第
1、第2の移動手段で、上述のごとくそれぞれ行われ
る。
【0053】用紙の上面の画像濃度を低くする場合は、
図7に示すように、第1の移動手段で上述のごとくイン
キローラ2を、基準位置から版胴1が版胴11に当接し
た時に、インキローラ12と各版胴1、11を介して当
接しない離間位置へ移動して、印刷が行われる。ここ
で、用紙の下面には、インキが版胴1と版胴11の接触
圧の高い領域Aからだけでなく、版胴1と版胴11が接
触した領域B全域から転移され、用紙の上面には、領域
Bのみからインキが転移され、用紙の上面へのインキの
転移量が低減され画像濃度が低下する。
図7に示すように、第1の移動手段で上述のごとくイン
キローラ2を、基準位置から版胴1が版胴11に当接し
た時に、インキローラ12と各版胴1、11を介して当
接しない離間位置へ移動して、印刷が行われる。ここ
で、用紙の下面には、インキが版胴1と版胴11の接触
圧の高い領域Aからだけでなく、版胴1と版胴11が接
触した領域B全域から転移され、用紙の上面には、領域
Bのみからインキが転移され、用紙の上面へのインキの
転移量が低減され画像濃度が低下する。
【0054】用紙の下面の画像濃度を低くする場合は、
図8に示すように、第2の移動手段で、第1の移動手段
の動作と同様に、インキローラ12を、基準位置から版
胴1が版胴11に当接した時に、インキローラ2と各版
胴1、11を介して当接しない離間位置へ移動して、印
刷が行われる。ここで、用紙の上面には、インキが版胴
1と版胴11の接触圧の高い領域Aからだけでなく、版
胴1と版胴11が接触した領域B全域から転移され、用
紙の下面には、領域Bのみからインキが転移され、用紙
の下面へのインキの転移量が低減され画像濃度が低下す
る。
図8に示すように、第2の移動手段で、第1の移動手段
の動作と同様に、インキローラ12を、基準位置から版
胴1が版胴11に当接した時に、インキローラ2と各版
胴1、11を介して当接しない離間位置へ移動して、印
刷が行われる。ここで、用紙の上面には、インキが版胴
1と版胴11の接触圧の高い領域Aからだけでなく、版
胴1と版胴11が接触した領域B全域から転移され、用
紙の下面には、領域Bのみからインキが転移され、用紙
の下面へのインキの転移量が低減され画像濃度が低下す
る。
【0055】用紙の両面の画像濃度を低くする場合は、
図9に示すように、第1、第2の移動手段で、上述した
ようにインキローラ2、12を、基準位置から版胴1が
版胴11に当接した時に、インキローラ2、12が各版
胴1、11を介して当接しない離間位置へそれぞれ移動
して、印刷が行われる。ここで、用紙の両面には、領域
Bのみからインキが転移され、用紙の両面へのインキの
転移量が低減され画像濃度が低下する。
図9に示すように、第1、第2の移動手段で、上述した
ようにインキローラ2、12を、基準位置から版胴1が
版胴11に当接した時に、インキローラ2、12が各版
胴1、11を介して当接しない離間位置へそれぞれ移動
して、印刷が行われる。ここで、用紙の両面には、領域
Bのみからインキが転移され、用紙の両面へのインキの
転移量が低減され画像濃度が低下する。
【0056】本例では、インキローラ2、12の移動を
操作パネルに手動で入力するようにしたが、環境温度を
検出する温度センサや、印刷速度を検出する版胴の回転
センサ(速度センサ)を設けて、それらのセンサの情報
に基づいて、制御手段で、予め設定したパターンに沿っ
て、インキローラ2、12の移動量を制御し、自動的に
温度や印刷速度変化による画像濃度差を低減するように
しても良い。なお、インキローラ2、12の移動方向を
反対方向にしても良い。
操作パネルに手動で入力するようにしたが、環境温度を
検出する温度センサや、印刷速度を検出する版胴の回転
センサ(速度センサ)を設けて、それらのセンサの情報
に基づいて、制御手段で、予め設定したパターンに沿っ
て、インキローラ2、12の移動量を制御し、自動的に
温度や印刷速度変化による画像濃度差を低減するように
しても良い。なお、インキローラ2、12の移動方向を
反対方向にしても良い。
【0057】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、第1、第2の移
動手段が第1のインキローラ及び第2のインキローラ
を、版胴の内周面に沿って移動させるので、第1、第2
の版胴の接触した領域が長くなり、用紙との接触長さが
長くなり、用紙へのインキの転移量が多くなり、画像濃
度の高い印刷物を得ることができる。
動手段が第1のインキローラ及び第2のインキローラ
を、版胴の内周面に沿って移動させるので、第1、第2
の版胴の接触した領域が長くなり、用紙との接触長さが
長くなり、用紙へのインキの転移量が多くなり、画像濃
度の高い印刷物を得ることができる。
【0058】請求項2記載の発明は、第1、第2の移動
手段が第1、第2のインキローラを版胴の内周面に沿っ
てそれぞれ逆方向に移動させるので、第1、第2の版胴
が同じ形に変形し、一方の版胴のみにダメージが集中す
るのを防止できる。
手段が第1、第2のインキローラを版胴の内周面に沿っ
てそれぞれ逆方向に移動させるので、第1、第2の版胴
が同じ形に変形し、一方の版胴のみにダメージが集中す
るのを防止できる。
【0059】請求項3記載の発明は、第1の移動手段が
第1のインキローラを、両版胴が当接する当接部に対応
した基準位置と、当接部から離れた離間位置とに選択的
に移動するので、用紙の第1のインキローラに対応した
面へのインキの転移量が少なくなり、用紙の第1のイン
キローラに対応した面の画像濃度を低くすることができ
る。
第1のインキローラを、両版胴が当接する当接部に対応
した基準位置と、当接部から離れた離間位置とに選択的
に移動するので、用紙の第1のインキローラに対応した
面へのインキの転移量が少なくなり、用紙の第1のイン
キローラに対応した面の画像濃度を低くすることができ
る。
【0060】請求項4記載の発明は、第2の移動手段が
第2のインキローラを両版胴が当接する当接部に対応し
た基準位置と、当接部から離れた離間位置とに選択的に
移動するので、用紙の第2のインキローラに対応した面
へのインキの転移量が少なくなり、用紙の第2のインキ
ローラに対応した面の画像濃度を低くすることができ
る。
第2のインキローラを両版胴が当接する当接部に対応し
た基準位置と、当接部から離れた離間位置とに選択的に
移動するので、用紙の第2のインキローラに対応した面
へのインキの転移量が少なくなり、用紙の第2のインキ
ローラに対応した面の画像濃度を低くすることができ
る。
【0061】請求項5記載の発明は、第1、第2の移動
手段が第1、第2のインキローラをそれぞれ、両版胴が
当接する当接部に対応した基準位置と、当接部から離れ
た離間位置とに選択的に移動するので、用紙の両面への
インキの転移量が少なくなり、用紙の両面の画像濃度を
低くすることができる。
手段が第1、第2のインキローラをそれぞれ、両版胴が
当接する当接部に対応した基準位置と、当接部から離れ
た離間位置とに選択的に移動するので、用紙の両面への
インキの転移量が少なくなり、用紙の両面の画像濃度を
低くすることができる。
【0062】請求項6記載の発明は、制御手段が環境温
度を検出する温度センサ及び/又は印刷速度を検出する
速度センサからの情報に基づいて、第1、第2の移動手
段による第1、第2のインキローラの移動を制御するの
で、環境温度及び/又は印刷速度による画像濃度のむら
を防止することができる。
度を検出する温度センサ及び/又は印刷速度を検出する
速度センサからの情報に基づいて、第1、第2の移動手
段による第1、第2のインキローラの移動を制御するの
で、環境温度及び/又は印刷速度による画像濃度のむら
を防止することができる。
【0063】請求項7記載の発明は、移動手段が第1の
インキローラを、版胴の内周面に沿って移動させるの
で、第1、第2の版胴の接触した領域が長くなり、用紙
との接触長さが長くなり、用紙へのインキの転移量が多
くなり、画像濃度の高い印刷物を得ることができる。
インキローラを、版胴の内周面に沿って移動させるの
で、第1、第2の版胴の接触した領域が長くなり、用紙
との接触長さが長くなり、用紙へのインキの転移量が多
くなり、画像濃度の高い印刷物を得ることができる。
【0064】請求項8記載の発明は、移動手段が第2の
インキローラを、版胴の内周面に沿って移動させるの
で、第1、第2の版胴の接触した領域が長くなり、用紙
との接触長さが長くなり、用紙へのインキの転移量が多
くなり、画像濃度の高い印刷物を得ることができる。
インキローラを、版胴の内周面に沿って移動させるの
で、第1、第2の版胴の接触した領域が長くなり、用紙
との接触長さが長くなり、用紙へのインキの転移量が多
くなり、画像濃度の高い印刷物を得ることができる。
【0065】請求項9記載の発明は、制御手段が環境温
度を検出する温度センサ及び/又は印刷速度を検出する
速度センサからの情報に基づいて、移動手段による第1
のインキローラの移動を制御するので、環境温度及び/
又は印刷速度による画像濃度のむらを防止することがで
きる。
度を検出する温度センサ及び/又は印刷速度を検出する
速度センサからの情報に基づいて、移動手段による第1
のインキローラの移動を制御するので、環境温度及び/
又は印刷速度による画像濃度のむらを防止することがで
きる。
【0066】請求項10記載の発明は、制御手段が環境
温度を検出する温度センサ及び/又は印刷速度を検出す
る速度センサからの情報に基づいて、移動手段による第
2のインキローラの移動を制御するので、環境温度及び
/又は印刷速度による画像濃度のむらを防止することが
できる。
温度を検出する温度センサ及び/又は印刷速度を検出す
る速度センサからの情報に基づいて、移動手段による第
2のインキローラの移動を制御するので、環境温度及び
/又は印刷速度による画像濃度のむらを防止することが
できる。
【図1】本発明の一実施例を示す孔版印刷装置の一部断
面の側面図である。
面の側面図である。
【図2】版胴搖動手段を示す側面図である。
【図3】移動手段を示す斜視図である。
【図4】基準位置におけるインキの転移を説明する図で
ある。
ある。
【図5】用紙の両面の画像濃度を高くする場合における
第1、第2のインキローラの動作を説明するための側面
図である。
第1、第2のインキローラの動作を説明するための側面
図である。
【図6】図5の位置におけるインキの転移を説明する図
である。
である。
【図7】用紙の第1のインキローラに対応する面の画像
濃度を低下する場合のインキの転移を説明する図であ
る。
濃度を低下する場合のインキの転移を説明する図であ
る。
【図8】用紙の第2のインキローラに対応する面の画像
濃度を低下する場合のインキの転移を説明する図であ
る。
濃度を低下する場合のインキの転移を説明する図であ
る。
【図9】用紙の両面の画像濃度を低下する場合のインキ
の転移を説明する図である。
の転移を説明する図である。
1、11 版胴 2、12 インキローラ 3、13 ドクタローラ 5、15 支軸 9 第1のインキ供給手段 19 第2のインキ供給手段 41 支持腕 42 ウォームホイル 43 モータ 44 ウォーム 45 センサ 50 マスタ 60 マスタ
Claims (10)
- 【請求項1】対向して接離自在に配置され、それぞれの
外周面にマスタが巻装される第1、第2の版胴と、各版
胴の内周面にそれぞれインキを供給する第1、第2のイ
ンキローラとを有し、両版胴を接触させて、用紙を両版
胴の間を通過させつつ押圧して印刷を行う孔版印刷装置
において、 第1のインキローラ及び第2のインキローラを、版胴の
内周面に沿って移動させる第1、第2の移動手段を具備
することを特徴とする孔版印刷装置。 - 【請求項2】対向して接離自在に配置され、それぞれの
外周面にマスタが巻装される第1、第2の版胴と、各版
胴の内周面にそれぞれインキを供給する第1、第2のイ
ンキローラとを有し、両版胴を接触させて、用紙を両版
胴の間を通過させつつ押圧して印刷を行う孔版印刷装置
において、 第1、第2のインキローラを版胴の内周面に沿ってそれ
ぞれ逆方向に移動させる第1、第2の移動手段を具備す
ることを特徴とする孔版印刷装置。 - 【請求項3】対向して接離自在に配置され、それぞれの
外周面にマスタが巻装される第1、第2の版胴と、各版
胴の内周面にそれぞれインキを供給する第1、第2のイ
ンキローラとを有し、両版胴を接触させて、用紙を両版
胴の間を通過させつつ押圧して印刷を行う孔版印刷装置
において、 第1、第2のインキローラを版胴の内周面に沿ってそれ
ぞれ移動させる第1、第2の移動手段を有し、 第1の移動手段は、第1のインキローラを、両版胴が当
接する当接部に対応した基準位置と、上記当接部から離
れた離間位置とに選択的に移動することを特徴とする孔
版印刷装置。 - 【請求項4】対向して接離自在に配置され、それぞれの
外周面にマスタが巻装される第1、第2の版胴と、各版
胴の内周面にそれぞれインキを供給する第1、第2のイ
ンキローラとを有し、両版胴を接触させて、用紙を両版
胴の間を通過させつつ押圧して印刷を行う孔版印刷装置
において、 第1、第2のインキローラを版胴の内周面に沿ってそれ
ぞれ移動させる第1、第2の移動手段を有し、 第2の移動手段は、第2のインキローラを両版胴が当接
する当接部に対応した基準位置と、上記当接部から離れ
た離間位置とに選択的に移動することを特徴とする孔版
印刷装置。 - 【請求項5】対向して接離自在に配置され、それぞれの
外周面にマスタが巻装される第1、第2の版胴と、各版
胴の内周面にそれぞれインキを供給する第1、第2のイ
ンキローラとを有し、両版胴を接触させて、用紙を両版
胴の間を通過させつつ押圧して印刷を行う孔版印刷装置
において、 第1、第2のインキローラを版胴の内周面に沿ってそれ
ぞれ移動させる第1、第2の移動手段を有し、 第1、第2の移動手段は、第1、第2のインキローラを
それぞれ、両版胴が当接する当接部に対応した基準位置
と、上記当接部から離れた離間位置とに選択的に移動す
ることを特徴とする孔版印刷装置。 - 【請求項6】請求項1、2、3、4又は5記載の孔版印
刷装置において、 環境温度を検出する温度センサ及び/又は印刷速度を検
出する速度センサからの情報に基づいて、第1、第2の
移動手段による第1、第2のインキローラの移動を制御
する制御手段を具備することを特徴とする孔版印刷装
置。 - 【請求項7】対向して接離自在に配置され、それぞれの
外周面にマスタが巻装される第1、第2の版胴と、各版
胴の内周面にそれぞれインキを供給する第1、第2のイ
ンキローラとを有し、両版胴を接触させて、用紙を両版
胴の間を通過させつつ押圧して印刷を行う孔版印刷装置
において、 第1のインキローラを、版胴の内周面に沿って移動させ
る移動手段を具備することを特徴とする孔版印刷装置。 - 【請求項8】対向して接離自在に配置され、それぞれの
外周面にマスタが巻装される第1、第2の版胴と、各版
胴の内周面にそれぞれインキを供給する第1、第2のイ
ンキローラとを有し、両版胴を接触させて、用紙を両版
胴の間を通過させつつ押圧して印刷を行う孔版印刷装置
において、 第2のインキローラを、版胴の内周面に沿って移動させ
る移動手段を具備することを特徴とする孔版印刷装置。 - 【請求項9】請求項7記載の孔版印刷装置において、 環境温度を検出する温度センサ及び/又は印刷速度を検
出する速度センサからの情報に基づいて、移動手段によ
る第1のインキローラの移動を制御する制御手段を具備
することを特徴とする孔版印刷装置。 - 【請求項10】請求項8記載の孔版印刷装置において、 環境温度を検出する温度センサ及び/又は印刷速度を検
出する速度センサからの情報に基づいて、移動手段によ
る第2のインキローラの移動を制御する制御手段を具備
することを特徴とする孔版印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP742596A JPH09193525A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | 孔版印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP742596A JPH09193525A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | 孔版印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09193525A true JPH09193525A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=11665519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP742596A Pending JPH09193525A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | 孔版印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09193525A (ja) |
-
1996
- 1996-01-19 JP JP742596A patent/JPH09193525A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040602 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040615 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040806 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041130 |