JPH09193509A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH09193509A
JPH09193509A JP8003928A JP392896A JPH09193509A JP H09193509 A JPH09193509 A JP H09193509A JP 8003928 A JP8003928 A JP 8003928A JP 392896 A JP392896 A JP 392896A JP H09193509 A JPH09193509 A JP H09193509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
operation panel
image forming
forming apparatus
data
data communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8003928A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Maruyama
昌二 丸山
Yasuhiro Tomioka
康弘 冨岡
Akiko Fukuhara
明子 福原
Nobuyuki Kinoshita
信行 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP8003928A priority Critical patent/JPH09193509A/ja
Publication of JPH09193509A publication Critical patent/JPH09193509A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作パネルや携帯用パーソナルコンピュータ
と赤外線信号を用いてデータ通信を行う場合、それらに
対応して専用の赤外線入出力ポートが必要であった。 【解決手段】 操作パネル2との間でデータ通信を行
い、操作パネル2の操作に基づいてリモートコントロー
ルを行うと共に、携帯用パーソナルコンピュータ3との
間でデータ通信を行うことによってプリントデータのプ
リントを行う画像形成装置において、操作パネル2及び
携帯用パーソナルコンピュータ3にそれぞれ対応して、
送信データを変調する変調方式の異なる複数の変調回
路、及び受信データを復調する復調方式が異なる複数の
復調回路を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリなどの画像を形成する画像形成装置に
関し、特に操作パネルの操作によってリモートコントロ
ールが可能な画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は従来の画像形成装置の概略的な
外観を示した斜視図である。図14において、101は
画像形成装置、201は赤外線式の操作パネルである。
操作パネル201は画像形成装置101に着脱でき、操
作パネル201の操作によって離れた位置から画像形成
装置101をリモートコントロールできるようになって
いる。102は画像形成装置101の表示部である。
【0003】図15は表示部102を詳細に示した平面
図である。図中302は複数個設けられたLED(発光
ダイオード)であり、電源のオン/オフやレディー/ビ
ジィー、あるいはオンライン/オフラインやジャム、紙
なしなどを点灯/消灯によって表示する。103は操作
パネル201と赤外線によるデータ通信を行う送受信部
である。図16は操作パネル201を詳細に示した平面
図である。図中202はLCD(液晶表示部)であり、
紙サイズ、紙方向、書体、コピー枚数などが表示され
る。204は画像形成装置101をリモートコントロー
ルするための操作スイッチである。
【0004】図17は従来の画像形成装置の構成を示し
たブロック図である。図17において、操作パネル20
1には図16に示したようにLCD202及び操作スイ
ッチ204が設けられている。操作スイッチ204はコ
ピー枚数、紙サイズなどを設定するための複数のキース
イッチからなっている。パネル制御回路210は操作パ
ネル201全体を制御するための制御回路であり、赤外
線信号を送受信する送受信部211を制御して画像形成
装置101との赤外線信号によるデータ通信を行う。ま
た、パネル制御回路210はLCD駆動部203を制御
してLCD202に各種の表示を行う。
【0005】送受信部211は赤外線を発光する赤外線
LED(発光ダイオード)205、この赤外線LED2
05を駆動するLED駆動部206、画像形成装置10
1からの赤外線信号を受光するPD(フォトダイオー
ド)207、PD207で受光された赤外線信号を電気
信号として検出する検出回路208からなっている。検
出回路208で検出された電気信号は変換部209で2
値の論理データに変換され、パネル制御回路210へ送
られる。
【0006】一方、画像形成装置101においても、図
15で示したように操作パネル201と通信を行う送受
信部103が設けられている。送受信部103は、操作
パネル201の赤外線LED205による赤外線信号を
受光するPD(フォトダイオード)307、PD307
で受光された赤外線信号を電気信号として検出する検出
回路308からなっている。検出回路308の信号は変
換部309で論理データに変換され、制御回路310に
出力される。また、送受信部103内にはLED駆動部
306の駆動によって赤外線を発光する赤外線LED3
05が設けられている。制御回路310は画像形成装置
101内の各部を制御する回路であり、操作パネル20
1から送信された赤外線信号、即ち変換部309で変換
された論理データに従って装置内の各部を制御し、コピ
ー枚数や紙サイズなどの設定を行う。
【0007】また、制御回路310では、操作パネル2
01からの赤外線信号の受信を完了した場合は、LED
駆動部306を制御して赤外線LED305を駆動し、
データの受信を完了したことを操作パネル201に返信
する。302は図15に示したように画像形成装置10
1の状態を表示するLEDであるが、制御回路310は
LED駆動部303を制御し、LED302の点灯/消
灯によって電源オン/オフ、ジャム、紙なしなどの装置
の状態を表示する。
【0008】ここで、操作パネル201に設けられた操
作スイッチ204を操作し、例えば紙サイズ、コピー枚
数などを設定したとすると、その操作に応じた電気信号
がパネル制御回路210に発生する。パネル制御回路2
10では、操作スイッチ204の操作による電気信号に
応じてLED駆動部206を制御し、赤外線LED20
5を駆動する。この駆動により、赤外線LED205は
操作スイッチ204による電気信号に従ってオン/オフ
し、この赤外線LED205の赤外線の点滅による赤外
線信号がリモートコントロール信号として画像形成装置
101へ送信される。
【0009】こうして送信された赤外線信号は、画像形
成装置101に設けられた送受信部103のPD307
で受信され、検出回路308によって電気信号として検
出される。検出回路308で検出された電気信号は変換
部309でデジタル信号に変換され、制御回路310に
送られる。制御回路310では、赤外線信号の受信を完
了すると、前述のように画像形成装置101内の各部を
制御して操作パネル201の操作に応じた設定、即ちリ
モートコントロールによるコピー枚数や紙サイズなどの
設定を行う。また、制御回路310では受信を完了する
と、前述の如くLED駆動部306を制御して赤外線L
ED305を駆動し、受信が完了したことを示す赤外線
信号を操作パネル201に返信する。
【0010】返信された赤外線信号は操作パネル201
のPD207で受信され、検出回路208で電気信号と
して検出される。検出回路208で検出された電気信号
は変換部209でデジタル信号に変換され、パネル制御
回路210に送られる。ここで、パネル制御回路210
では、先に操作スイッチ204で操作された内容を記憶
しており、画像形成装置101からの返信を受け取る
と、LCD駆動部203を制御してLCD202上に記
憶しておいたコピー枚数や紙サイズなどの設定内容を表
示する。
【0011】次に、操作パネル201と画像形成装置本
体101との間で送受信される信号について説明する。
まず、図18(a)は画像形成装置に基準クロックとし
て用いられるキャリアパルスを示している。データを送
信する場合、このキャリアパルスにのせて送る送信方式
が採られている。これは、ノイズに強く、長い転送距離
でも送信できるようにするためである。以下、具体的に
説明する。まず、図19は図17の送受信部103のP
D307と検出回路308を詳細に示した図である。P
D307にはインダクタンスLとコンデンサCからなる
共振回路が接続されていて、キャリアパルスの周期と一
致する周波数の信号のみに共振し、インダクタンスLの
両端に電圧を発生するようになっている。つまり、この
ように構成することで、ノイズや転送距離によらず、確
実にデータの送受信を行うというものである。インダク
タンスLとコンデンサCによる共振回路の出力信号はア
ンプAで増幅される。この共振回路とアンプAが図17
の検出回路308に対応している。アンプAの出力信号
は検波回路DTでキャリア信号が除去される。検波回路
DTは図17の変換部309に対応している。
【0012】ここで、実際にデータを送信する場合は、
図18(d)のようにスタートビット(1ビット)、I
Dビット(1ビット)、データ(5ビット)、エンドビ
ット(1ビット)の8ビットからなるシリアルデータで
送信される。例えば、操作スイッチ204の操作によっ
てパネル制御回路210で“10011 ”のデータを送信す
ることになったとすると、パネル制御回路210ではそ
のデータにスタートビット、IDビット、エンドビット
を付加して図18(c)のような“01100111”のデータ
が生成される。このデータの信号波形を図18(b)に
示している。パネル制御回路210では、このデータを
送信するため、更にデータ“0”の部分を図18(a)
のキャリアパルスで変調し、図18(c)のような信号
をLED駆動部206へ出力する。LED駆動部206
では、入力された信号に応じて赤外線LED205を駆
動し、これによって赤外線LED205はシリアルデー
タの“1”でオン、“0”でオフし、シリアルデータに
応じた赤外線信号として画像形成装置101へ送信され
る。
【0013】このようにして送信された赤外線信号は、
前述のように画像形成装置101内のPD307で受信
され、検出回路308で電気信号として検出される。こ
の場合、検出回路308は前述のようにキャリアパルス
と同じ周波数成分のみ有効に作用するので、図18
(f)のようなシリアルデータとして検出される。検出
回路308で得られたデータは、変換部309でキャリ
アパルス成分が除去され、図18(e)のような元の
“01100111”のデータに復調される。画像形成装置10
1から操作パネル201にデータを送信する場合も、全
く同じ方法で送信される。
【0014】ところで、以上の赤外線によるデータ通信
は、操作パネルによって画像形成装置をリモートコント
ロールする場合の例であるが、このような赤外線を用い
たデータ転送方式は、携帯用パーソナルコンピュータや
ファックシミリとプリンタの間のデータ転送などにも広
く用いられている。この一般的な通信方式は、赤外線デ
ータ通信方式の標準化団体であるIrDA(Infrated D
ata Association )で具体的な通信方式が規格化されて
いる。以下、このIrDA通信方式について説明する。
【0015】まず、図20は通信方式を説明するための
ブロック図である。図中501は赤外線信号を送受信す
る送受信ユニット、502はデータ信号の変復調及び送
受信データをコントロールするデータ制御ユニットであ
る。データ制御ユニット502内の制御部506では、
送信データであるデジタル信号が生成され、予め決めら
れた転送速度でパルス変調回路505へ送られる。パル
ス変調回路505では送られたデジタル信号を所定の変
調方式で変調し、得られた変調信号はLED駆動部50
4へ送られる。LED駆動504では赤外線LED50
3を変調信号に従って駆動し、赤外線信号として送信す
る。一方、赤外線信号を受信する場合は送信された赤外
線信号はピンフォトダイオード507で受信され、アン
プ508で増幅される。そして、アンプ508の出力信
号は、デジタル信号処理が可能になるようコンパレータ
509で電圧のレベル変換が行われ、2値の論理データ
に変換される。レベル変換された信号はパルス復調回路
510にて復調され、制御部506へ送られる。
【0016】次に、送受信されるデータについて説明す
る。図21はIrDAで定められたデータフレームフォ
ーマットを示した図である。図21において、520は
BOF(Beginning of the frame)であり、8ビットデ
ータによりデータフレームの開始を定義するものであ
る。521はAddress であり、8ビットデータにより通
信を行う相手機器のアドレスを定義している。522は
コントロールで、8ビットデータにより送信情報かある
いは受信情報かなどのデータフレームの属性を定義して
いる。523はDATAで8nビットにより転送、受信
情報を定義している。このデータは1フレームあたり最
大2Kバイトである。524はFCS(Frame check se
quence)で16ビットデータによりデータフレームのチ
ェックコードを定義し、受信側でエラービットの訂正ま
たは転送エラーを判断するときに用いられる。525は
EOF(End of the frame)で8ビットデータによりデ
ータフレームの終了を定義している。このように規定さ
れたデータフレームに基づいて相手機器と半二重の赤外
線通信を行う。
【0017】図22はIrDAで定められた変調方式を
表した図である。図中530は論理ビットを表し、53
1は変調後のデジタル信号を表している。論理ビット5
30の論理が“0”のときのみ変調を行い、“1”のと
きは信号を送らないように決められている。変調は1ビ
ットの3/16パルス幅を“1”とするベースバンド方
式が用いられる。つまり、転送レートが1Kbpsのと
きは、1ビットの転送時間はT=1msであり、変調後
の信号は論理“0”の場合は187.5μsパルスとな
る。この変調後の信号は、送信の場合は、LEDを直接
駆動し、赤外線信号として発信される。一方、受信の場
合は、531の変調信号を受信し、530の論理に復調
して受信情報が認識される。このように赤外線を用いた
データ通信では、論理情報を変調することによって耐ノ
イズ性を向上させるという方法が採られている。
【0018】図23は携帯用パーソナルコンピュータと
プリンタ間で赤外線信号を用いてデータ通信行う場合の
概略的な構成を示した図である。図中550はプリン
タ、551は携帯用パーソナルコンピュータであり、プ
リンタ550には赤外線信号を送受信する赤外線入出力
ポート552が設けられている。また、携帯用パーソナ
ルコンピュータ551にも赤外線入出力ポート(図示せ
ず)が設けられており、プリンタ550とパーソナルコ
ンピュータ551の間で赤外線信号553が送受信され
る。このようにプリンタ550に備えられた赤外線入出
力ポート552に外部機器から赤外線通信によりデータ
を送信することにより、特に携帯用パーソナルコンピュ
ータ551においては新たにプリンタ550にケーブル
を接続する必要がなく、容易にプリントを行うことがで
きる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の画像
形成装置においては、操作パネルから赤外線信号を送信
してリモートコントロールを行い、また図23のように
携帯用パーソナルコンピュータなどの外部機器と赤外線
信号を用いてデータ通信を行うような場合は、操作パネ
ル、外部機器に各々対応して専用の赤外線入出力ポート
が必要であり、装置の構成が複雑化するという問題があ
った。また、複数の画像形成装置が存在する場合は、目
的の画像形成装置以外の操作対象としない画像形成装置
においても赤外線信号を受信してしまい、誤動作を誘発
するという問題があった。更に、従来においては、画像
形成装置は電源投入直後やプリント動作中など操作パネ
ルからのデータを受信できない期間があるが、操作パネ
ルはこの期間を認識できず、無駄な操作をしてしまうと
いう問題があった。また、操作パネルと画像形成装置と
の送信路を障害物が横切ったような場合は、通信エラー
が発生したり、あるいは操作パネルを終了したことを操
作者が認識できないという問題もあった。
【0020】本発明の第1の目的は、操作パネル及び外
部装置とのデータ通信を1つのデータ通信手段で共用化
できるようにした画像形成装置を提供することにある。
【0021】本発明の第2の目的は、認識コードを用い
て操作パネルと1対1で対応させてデータ通信を行うこ
とにより、確実に操作対象だけをリモートコントロール
することが可能な画像形成装置を提供することにある。
【0022】本発明の第3の目的は、操作パネルからの
データを受け付られない状態にあるとき、これを操作パ
ネルに通知することにより、無駄な操作をすることがな
くなり、操作性を向上するようにした画像形成装置を提
供することにある。
【0023】本発明の第4の目的は、データ通信に失敗
したときに所定回数リトライを繰り返すことにより、操
作パネルとの送信路を障害物が横切った場合など通信障
害時の操作性を向上することを可能とした画像形成装置
を提供することにある。
【0024】本発明の第5の目的は、操作パネルによる
操作が無事完了したことを操作者が認識できるようにし
た画像形成装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的は、
操作パネルとの間でデータ通信を行い、操作パネルの操
作に基づいてリモートコントロールを行うと共に、外部
に設けられた外部装置との間でデータ通信を行うことに
よって外部装置から送信されたプリントデータのプリン
トを行う画像形成装置において、前記操作パネル及び外
部装置にそれぞれ対応して、送信データを変調する変調
方式が異なる複数の変調回路、及び受信データを復調す
る復調方式が異なる複数の復調回路を設けたことを特徴
とする画像形成装置によって達成される。
【0026】本発明の第2の目的は、操作パネルのと間
でデータ通信を行い、前記操作パネルの操作に基づいて
リモートコントロールを行う画像形成装置において、予
め付与された認識コードを前記操作パネルに記憶させる
手段と、前記操作パネルの送信データに前記認識コード
を付加する手段と、前記操作パネルからの送信データに
含まれる認識コードが自己の認識コードに一致したとき
のみ前記操作パネルからのデータを受け付ける手段とを
設けたことを特徴とする画像形成装置によって達成され
る。
【0027】本発明の第3の目的は、操作パネルとの間
でデータ通信を行い、前記操作パネルの操作に基づいて
リモートコントロールを行う画像形成装置において、前
記操作パネルによるリモートコントロール操作が不可能
な状態である場合、前記操作パネルに操作不可能状態信
号を送信して、リモートコントロール操作が不可能であ
ることを報知する手段を有することを特徴とする画像形
成装置によって達成される。
【0028】本発明の第4の目的は、操作パネルとの間
でデータ通信を行い、前記操作パネルの操作に基づいて
リモートコントロールを行う画像形成装置において、前
記操作パネルとの間のデータ通信に異常が発生した場合
は、同じデータを再送信するリトライをデータ通信が成
功するまで所定回数繰り返し行うリトライ手段を有する
ことを特徴とする画像形成装置によって達成される。
【0029】本発明の第5の目的は、操作パネルとの間
でデータ通信を行い、前記操作パネルの操作に基づいて
リモートコントロールを行う画像形成装置において、前
記操作パネルからデータを送信し、該データの受信を完
了したことを示す返信を前記操作パネルが受信した場
合、操作パネルの操作が終了したことを報知する手段を
有することを特徴とする画像形成装置によって達成され
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の画像
形成装置の第1の実施形態を示した構成図である。図1
において、1は画像形成装置、2は画像形成装置1をリ
モートコントロールするための操作パネルである。操作
パネル2と画像形成装置1は赤外線によるデータ通信を
行うようになっており、このデータ通信により画像形成
装置1にコピーする紙サイズ、給紙口、コピー枚数など
を指定したり、あるいは操作パネル2に紙有無、ジャム
の発生、トナー無しなどの画像形成装置1の状態を表示
するように構成されている。また、3は携帯用パーソナ
ルコンピュータであり、これも画像形成装置1と赤外線
によるデータ通信を行い、画像形成装置1にプリントデ
ータを送信してプリントを行うように構成されている。
【0031】画像形成装置1内には、制御部4が設けら
れ、操作パネル2、パーソナルコンピュータ3とのデー
タ通信が制御される。操作パネル用パルス変調回路5は
操作パネル2との通信プロトコルに準じて送信すべきデ
ータを変調する変調回路、IrDA用パルス変調回路6
は携帯用パーソナルコンピュータ3との通信プロトコル
に準じて送信すべきデータを変調する変調回路である。
この携帯用パーソナルコンピュータ3との通信プロトコ
ルは図22で説明したようにIrDAで定められた変調
方式である。制御部4では、データを送信する対象が操
作パネル2である場合は、操作パネル用パルス変調回路
5に選択信号7が出力され、データの送信対象が携帯用
パーソナルコンピュータ3である場合は、IrDA用パ
ルス変調回路6に選択信号8が出力される。このように
して目的の変調回路に選択信号が出力され、選択された
変調回路においては制御部4からの送信用データ9を変
調し、変調信号10として出力される。
【0032】LED駆動部11は変調信号10に従って
赤外線LED12を駆動する駆動回路である。赤外線L
ED12は赤外線を発光する発光ダイオードであり、L
ED駆動部11の駆動によりオン、オフし、送信データ
は赤外線の点滅による赤外線信号として操作パネル2、
あるいは携帯用パーソナルコンピュータ3に送信され
る。フォトダイオード13は操作パネル2や携帯用パー
ソナルコンピュータ3から送信された赤外線信号を受信
する赤外線受信用のセンサである。赤外線LED12及
びフォトダイオード13は赤外線入出力ポート21に設
けられている。赤外線入出力ポート21は図23に示し
た赤外線ポート552に相当するものであり、画像形成
装置1の正面の隅部に設けられている。また、本実施形
態では、赤外線入出力ポート21は1つだけ設けられ、
この1つの赤外線入出力ポート21を用いて操作パネル
2、携帯用パーソナルコンピュータ3とデータ通信を行
うように構成されている。
【0033】アンプ14はフォトダイオード13で受信
された信号を増幅する増幅回路である。アンプ14の出
力信号はコンパレータ15で所定の基準電圧と比較して
論理判定され、“1”と“0”の論理信号16に変換さ
れる。操作パネル用パルス復調回路17は操作パネル2
との通信プロトコルに準じた復調を行う復調回路、Ir
DA用パルス復調回路18は携帯用パーソナルコンピュ
ータ3との通信プロトコルに準じた復調を行う復調回路
である。操作パネル2や携帯用パーソナルコンピュータ
3から送信されたデータは、各々フォトダイオード13
で受信され、コンパレータ15から論理信号16として
出力されるのであるが、操作パネル2から送信されたデ
ータは操作パネル用の通信プロトコルに準じて変調さ
れ、携帯用パーソナルコンピュータ3から送信されたデ
ータはIrDA用の通信プロトコルに準じて変調されて
いるので、操作パネル用パルス変調回路17ではそれに
対応した操作パネル2からの送信データのみ復調し、I
rDA用パルス変調回路18もそれに対応した携帯用パ
ーソナルコンピュータ3からの送信データのみ復調する
ようになっている。
【0034】操作パネル用パルス復調回路17で復調さ
れた復調データ19、IrDA用パルス復調回路18で
復調された復調データ20は制御部4に送られる。制御
部4では、詳しく後述するように操作パネル2から紙サ
イズなどを指定するデータが送信された場合は、それに
応じて各部を制御することで紙サイズの設定を行った
り、あるいは画像形成装置1の紙有無などの状態を表わ
すデータを操作パネル2に送信して、操作パネル2の表
示部に表示するなどの制御を行う。また、制御部4で
は、携帯用パーソナルコンピュータ3との間でデータを
送受信してパーソナルコンピュータ3から送信されたデ
ータをプリントするなどの制御を行う。なお図1におい
ては、操作パネル2や携帯用パーソナルコンピュータ3
との間でデータの送受信を行う構成要素のみ示している
が、実際に画像を形成するための記録ヘッドや感光ドラ
ムなどの構成要素については省略している。
【0035】図2は操作パネル2の具体的な構成例を示
したブロック図である。図2において、42は操作パネ
ル2の各部を制御する制御部、57は複数のキースイッ
チからなる操作スイッチである。操作スイッチ57とし
ては、画像形成装置1の給紙口(用紙サイズ)を選択す
るスイッチ、プリント濃度を選択するスイッチ、プリン
ト枚数を選択するスイッチ、リセットスイッチ、プリン
トスタートスイッチなどの複数のスイッチからなってお
り、操作スイッチ57を操作すると、信号線59で操作
されたスイッチの情報が制御部42に入力される。制御
部42では、操作スイッチ57の操作に応じたデータを
信号線43を通してパルス変調回路44へ出力する。
【0036】パルス変調回路44は、図1の操作パネル
用パルス変調回路5と同じ操作パネル用の通信プロトコ
ルに準じてデータを変調する変調回路である。変調され
た変調データ45はLED駆動部46に出力される。L
ED駆動部46は赤外線LED47を変調データ45に
従って駆動し、赤外線LED47を変調データ45に応
じてオン、オフすることで、赤外線信号が画像形成装置
1の赤外線入出力ポート21へ送信される。フォトダイ
オード49は画像形成装置1の赤外線入出力ポート21
から送信された赤外線信号を受信する赤外線受信用のセ
ンサである。赤外線LED47とフォトダイオード49
は赤外線入出力ポート48に設けられている。ここで、
画像形成装置1からは前述のように紙有無、トナー無し
などの装置の状態を示すデータ、あるいは操作パネル2
からのデータの受信を完了したことを示すデータが送信
され、このようなデータが赤外線入出力ポート48で受
信される。
【0037】アンプ50はフォトダイオード49で受信
された信号を増幅する増幅回路である。アンプ50の出
力信号はコンパレータ51で所定の基準電圧と比較して
論理判定され、“1”と“0”の論理信号52に変換さ
れる。パルス復調回路53は論理信号52を復調する回
路で、図1の操作パネル用パルス復調回路17と同様に
操作パネル用の通信プロトコルに準じた復調を行う。パ
ルス復調回路53の復調データ54は制御部42に送ら
れる。表示部56はLCD(液晶表示部)などから構成
された表示装置であり、制御部42から制御線55を介
して制御信号が送られ、画像形成装置1の紙有無などの
装置の状態を表示する。
【0038】次に、操作パネル2と画像形成装置1との
間、及び携帯用パーソナルコンピュータ3と画像形成装
置1との間で送受信されるデータの変調方式を図3に基
づいて説明する。図3(a)は送受信される論理データ
であり、例として“0010”を示している。図3(b)は
操作パネル1と画像形成装置1との間のデータの送受信
に用いられる操作パネル用変調データである。図3
(a)の論理データを操作パネル用の変調方式で変調す
ると、図3(b)のような変調データとなる。操作パネ
ル用の変調方式では、図3(b)のように論理データ
“1”に対してキャリア信号を4個、論理データ“0”
に対して0となるように変調している。操作パネル2と
画像形成装置1の間では、リモートコントロールのため
のデータや装置の状態を表すデータを送受信しており、
データ量が比較的少なく、転送レートが遅くても制御で
きるので、ノイズに強いキャリア信号を用いてデータの
通信を行っている。図1の画像形成装置1内の操作パネ
ル用パルス変調回路5、及び図2の操作パネル2のパル
ス変調回路44では、この図3(b)のような変調方式
を用いてデータの変調を行う。キャリア信号の周波数と
しては、30〜40KHzである。
【0039】図3(c)は携帯用パーソナルコンピュー
タ3と画像形成装置1との間のデータの送受信に用いら
れるIrDA用の変調データである。これも、図3
(a)の論理データをIrDA変調方式で変調した場合
の変調データである。IrDAの変調方式は図22で説
明したように、論理が“0”のときのみ変調を行い、論
理が“1”のときは信号を送らないというもので、変調
は1ビットの3/16のパルス幅を1とするベースバン
ド方式が用いられる。携帯用パーソナルコンピュータ3
と画像形成装置1の間では、プリントデータが送信され
るので、転送するデータ量が多く、転送レートも速く、
キャリア信号による変調を行うと変調回路や復調回路の
規模が膨大となるため、図3(c)のようなベースバン
ド方式を用いている。これは、図1の画像形成装置1内
のIrDA用パルス変調回路で用いられる。
【0040】また、携帯用パーソナルコンピュータ3内
にも、プリントデータを変調するための変調回路(図示
せず)が設けられているが、これも図3(c)のような
IrDAの変調方式でデータの変調を行っている。携帯
用パーソナルコンピュータ3においても、赤外線信号を
送信する赤外線LEDと画像形成装置1からの赤外線信
号を受信するフォトダイオードを有する赤外線入出力ポ
ート(図示せず)を備えており、携帯用パーソナルコン
ピュータ3から画像形成装置1にプリントデータを送信
する場合は、先のIrDAの変調方式でデータを変調
し、それに従って赤外線LEDを駆動することで、赤外
線入出力ポートからプリントデータを赤外線信号として
送信している。
【0041】ここで、画像形成装置1では、操作パネル
2と携帯用パーソナルコンピュータ3の2つとデータを
送受信しているのであるが、操作パネル2及び携帯用パ
ーソナルコンピュータ3と同時にデータの送受信を行う
と相互干渉を生じる恐れがある。そこで、本実施形態で
は、この相互干渉を防止するために、変調データのパル
ス幅を異なる幅に設定している。つまり、IrDAで規
定されている最低転送レートは9600bpsであり、
IrDA変調では前述のように1ビットを3/16にす
るため、最大パルス幅は19.53125μsとなる。
そのため、操作パネル用の変調においては、キャリア信
号の周波数を1/19.53125μs=51.2KH
zよりも小さく設定しないと相互干渉を生じるので、操
作パネル用の変調では、前述のように33〜40KHz
のキャリア信号を用いている。
【0042】次に、以上の実施形態の具体的な動作につ
いて説明する。まず、操作パネル2を用いて画像形成装
置1をリモートコントロールするときの動作について説
明する。操作パネル2は図2で説明したように操作スイ
ッチ57を備えており、この操作スイッチ57を操作す
ることによって画像形成装置1をリモートコントロール
する。例えば、画像形成装置1の給紙口を選択する場
合、即ちカセットまたは手差し給紙を選択する場合は、
操作スイッチ57内のそれに対応したセレクトキーを押
下する。これにより、制御部42は押下されたセレクト
キーを認識し、それに対応した信号をパルス変調回路4
4へ出力する。パルス変調回路44では、制御信号を図
3で説明したようにキャリア信号を用いて変調し、変調
データをLED駆動部46へ出力する。LED駆動部4
6では、変調データに従って赤外線LED47を駆動
し、赤外線入出力ポート48から赤外線信号を画像形成
装置1へ送信する。
【0043】送信された赤外線信号は、画像形成装置1
の赤外線入出力ポート21のフォトダイオード13で受
信され、更にアンプ14で増幅してコンパレータ15に
出力される。コンパレータ15では、前述のようにアン
プ14の出力信号を所定の基準電圧と比較して論理信号
に変換され、得られた論理信号は操作パネル用パルス復
調回路17及びIrDA用パルス復調回路18へ出力さ
れる。この場合、操作パネル2から送信された信号は、
前述のように操作パネル用に変調されているため、操作
パネル用パルス復調回路17でのみ復調が行われ、他方
のIrDA用パルス復調回路18では復調は行われな
い。そのため、操作パネル用パルス復調回路17の復調
信号のみが制御部4へ出力され、IrDA用パルス復調
回路18の出力は常に信号が入力されない状態である
“1”に保持される。制御部4においては、復調データ
に基づいて画像形成装置1内の各部を制御し、指示され
たカセットまたは手差し給紙を選択するなどの制御を行
う。また、操作パネル2で他のリモートコントロールを
行う場合も、制御部42は操作スイッチ57の操作に応
じた制御信号をパルス変調回路44に出力する。従っ
て、操作スイッチ57を操作すると、同様の動作でそれ
に応じた赤外線信号が画像形成装置1に送信され、プリ
ント枚数、画像濃度の選択、拡大/縮小の選択などを全
く同様にリモートコントロールすることができる。
【0044】次に、画像形成装置1の状態を操作パネル
2に表示する場合の動作について説明する。このときの
装置の状態としては、例えばレディー、紙無し、トナー
無しやジャムの発生などがある。まず、画像形成装置1
内には、各カセットの用紙の有無を検出するセンサ、ト
ナーボックスのトナーの有無を検出するセンサ、ジャム
の発生を検出するセンサなど各種のセンサが設けられて
いる。図1では、これらのセンサを不図示としている。
これらのセンサの出力信号は制御部4に出力され、制御
部4では常時用紙の有無、トナーの有無、ジャムの発生
などを監視している。ここで、例えば、トナーの有無を
検出するセンサによってトナーがなくなったことが検出
されると、制御部4では操作パネル2にデータを送信す
べく操作パネル用パルス変調回路5に選択信号7を出力
し、かつトナー無しを表示するためのデータを操作パネ
ル用パルス変調回路5に出力する。
【0045】操作パネル用パルス変調回路5では、表示
データをキャリア信号を用いて変調し、変調データをL
ED駆動部11へ出力する。LED駆動部11では変調
データに従って赤外線LED12を駆動し、トナー無し
の表示データが赤外線信号として赤外線入出力ポート2
1から操作パネル21に送信される。送信されたデータ
は、操作パネル2内の赤外線入出力ポート48のフォト
ダイオード49で受信され、更にアンプ50で増幅して
コンパレータ51に出力される。コンパレータ51では
アンプ50の出力信号を所定の基準電圧と比較して論理
信号に変換し、パルス復調回路53に出力する。そし
て、パルス復調回路53で復調され、制御部42では復
調された表示データを表示部56に出力して表示部56
上にトナーが無い旨が表示される。
【0046】このように操作パネル2に表示すること
で、使用者にトナーが無くなったことが報知される。ま
た、前述のように装置がレディー状態にある場合や、カ
セットの用紙が無くなったり、ジャムが発生したりした
場合も、全く同様の動作で表示データが赤外線信号とし
て操作パネル2に送信され、操作パネル2の表示部56
上にレディー紙無し、ジャムの発生など装置の状態が表
示される。なお、画像形成装置1からデータを操作パネ
ル2に送信する場合、携帯用パーソナルコンピュータ3
においてもデータが受信されることがある。但し、携帯
用パーソナルコンピュータ3では前述のように変復調方
式としてIrDAで規定された方式を用いているので、
表示データが携帯用パーソナルコンピュータ3の赤外線
入出力ポートで受信されたとしても、それが復調される
ことはなく、携帯用パーソナルコンピュータ3の動作に
影響を与えることはない。
【0047】次に、携帯用パーソナルコンピュータ3か
ら画像形成装置1にプリントデータを送信してプリント
を行う場合の動作について説明する。まず、携帯用パー
ソナルコンピュータ3内には、前述のように送信データ
を変調する変調回路、受信データを復調する復調回路、
赤外線信号を送受信するための赤外線入出力ポートなど
が設けられている。赤外線入出力ポートには、赤外線信
号を送信する赤外線LED、赤外線信号を受信するフォ
トダイオードを備えている。携帯用パーソナルコンピュ
ータ3の変調回路、復調回路では、前述のようにIrD
Aで規定された方式でデータの変調や復調を行う。
【0048】ここで、携帯用パーソナルコンピュータ3
からプリントデータを送信する場合は、先の変調回路で
IrDA用に変調され、その変調データに従って赤外線
LEDを駆動することで、赤外線入出力ポートから赤外
線信号が送信される。赤外線信号は画像形成装置1の赤
外線入出力ポート21のフォトダイオード13で受信さ
れ、更にアンプ14で増幅してコンパレータ15に出力
される。コンパレータ15ではアンプ14の出力信号を
論理信号に変換し、操作パネル用パルス復調回路17、
IrDAパルス復調回路18に出力する。この場合、送
信されたデータは前述のようにIrDA用に変調されて
いるので、IrDA用パルス復調回路18でのみ復調さ
れ、操作パネル用パルス復調回路17では復調されず、
その出力は信号を受信しない状態である“1”に保持さ
れる。IrDA用パルス復調回路18で復調されたプリ
ントデータは制御部4に送られ、制御部4ではプリント
データを画像展開するなど所定のデータ処理を行い、ま
た記録ヘッドを制御して感光ドラム上に画像を形成する
などしてプリントを行う。
【0049】一方、画像形成装置1から携帯用パーソナ
ルコンピュータ3にデータを送信する場合は、制御部4
では選択信号8を用いてIrDA用パルス変調回路6を
選択する。画像形成装置1から携帯用パーソナルコンピ
ュータ3へ送信するデータとしては、プリントデータを
受信した場合に、受信が完了したことを示す返信データ
や、画像形成装置1の現在の状態を示す状態ステータ
ス、例えば先に説明したジャムの発生、トナー無しなど
がある。送信データはIrDA用パルス変調回路6で変
調され、LED駆動部11では変調データに従って赤外
線LED12が駆動される。このようにして赤外線入出
力ポート21から赤外線信号が携帯用パーソナルコンピ
ュータ3に送信される。送信データは携帯用パーソナル
コンピュータ3の赤外線入出力ポートで受信され、また
その内部に設けられたIrDA用の復調回路で復調され
る。
【0050】このように本実施形態においては、操作パ
ネルと携帯用パーソナルコンピュータにそれぞれ対応し
て変調方式の異なる変調回路及び復調回路を設けたの
で、データを送受信する赤外線入出力ポートを1つで共
用化することができる。即ち、データを送信する対象に
応じて変調回路を切り換え、またデータを受信した場合
も各々対応した復調回路で復調することにより、操作パ
ネルや携帯用パーソナルコンピュータに対して、各々専
用の赤外線入出力ポートを設ける必要がなく、1つの赤
外線入出力ポートで共用化することができ、その分低コ
スト化を図ることができる。
【0051】ここで、画像形成装置1と操作パネル2の
転送レートは、操作パネル2から画像形成装置1への通
信においては操作パネル2の制御部42により決定さ
れ、画像形成装置1から操作パネル2への通信において
は画像形成装置1の制御部4により決定されるので、画
像形成装置1と操作パネル2の転送レートは通信状態お
よび環境によって容易に可変制御することが可能であ
る。例えば、画像形成装置1と操作パネル2間におい
て、データ転送が成功しなかった場合、通信リトライ動
作を実行するときに転送レートを変えることにより、信
頼性の高い通信制御が実現できる。具体的には、例え
ば、操作パネル2がバッテリー駆動で、バッテリーの電
圧を検出し、バッテリーの電力が不足状態にあるとき
は、転送レートを早くすることが可能である。こうする
ことにより、赤外線LED駆動消費電力は、スイッチン
グスピードが速くなり、LED駆動オン時間が短くなる
ので、少ない消費電力で駆動可能となる。また、LED
スイッチング時間が早くなれば、LEDの寿命も短くな
るため、転送レートを上げる制御は必要最小限とするの
が望ましい。このように本実施形態では、通信状態の変
化に応じて通信レートを可変することも容易に制御可能
である。
【0052】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。本実施形態の画像形成装置の構成としては、図
1と同じ構成であるものとする。但し、本実施形態で
は、通信の対象が操作パネル2のみであるので、IrD
A用パルス変調回路6やIrDA用パルス変調回路18
はなくてもよい。これは、以降の実施形態において同じ
である。図4に第2の実施形態に用いる操作パネルの構
成を示している。なお、図4では図2の操作パネルと同
一部分は同一符合を付している。図4において、NVR
AM60は不揮発性のメモリであり、画像形成装置1が
有する固有の認識コードIDを記憶するものである。N
VRAM60は信号線61で制御部42に接続され、制
御部42はNVRAM60をリード/ライトできるよう
になっている。本実施形態では、詳しく後述するように
認識コードIDを用いて画像形成装置1と操作パネル2
を1対1に対応させて赤外線通信を行うというものであ
る。その他の構成は、図2の操作パネルと全く同じであ
る。
【0053】図5は本実施形態で用いるデータフレー
ム、即ち、画像形成装置1と操作パネル2間で送受信さ
れる赤外線データのフレームの構成を示した図である。
図5(a)はデータのフレームであり、201〜206
の16ビットが送信または受信データのフレームとな
る。201はフレームのスタートを定義するスタートビ
ット、202は画像形成装置1の認識コードIDを設定
するビット、203は8ビットのデータビットで、操作
パネル2から画像形成装置1にデータを送信するときは
操作スイッチ57の操作に応じたデータが定義され、反
対に画像形成装置1から操作パネル2にデータを送信す
るときは、操作パネル2に表示するデータが定義され
る。また、204は8ビットデータのパリティービッ
ト、205はフレームが終了したことを示すストップビ
ットである。図5(b)は図5(a)のデータをパルス
変調回路44で変調したときの変調データを示してい
る。このように画像形成装置1と操作パネル2間でデー
タを送受信する場合は、転送データ内に画像形成装置1
の固有の認識コードが含まれている。これは、画像形成
装置1及び操作パネル2の各制御部にて送信データに付
加される。
【0054】次に、以上のような認識コードを操作パネ
ル2が認識する方法を図6に基づいて説明する。なお、
本実施形態では操作パネル2の各回路にはバッテリー
(図示せず)から給電されているものとし、画像形成装
置1の電源がオフであっても操作パネル2は動作してい
るものとする。また、画像形成装置1は複数台あって、
各々に固有の認識コードが付与されていて、その中の所
望の画像形成装置1に対して操作パネル2を向けて赤外
線によるデータ通信を行うことで、認識コードを受信す
るものとする。図6において、まず画像形成装置1の認
識コードを設定する場合、操作パネル2内の操作スイッ
チ57を操作することによってID設定モードに設定す
る。ID設定モードが設定されると、操作パネル2内の
制御部42はこれを認識し(S100)、認識コードの
送信を待つ状態となる。
【0055】次いで、画像形成装置1の電源がオンされ
ると(S101)、その制御部4では画像形成装置1に
付与された固有の認識コードIDを前述のような赤外線
信号によって操作パネル2へ送信する(S102)。送
信されたデータは操作パネル2で受信され、認識コード
はNVRAM60に記憶される(S103)。この場
合、画像形成装置1からのデータは図5のようなデータ
構成で送信されるのであるが、ID設定モードのときは
認識コードはデータフレームのうち8ビットのデータビ
ット203に含まれている。従って、操作パネル2では
データフレームのうち202のIDビットは無視され、
203による認識コードのみがNVRAM60に記憶さ
れる。このようにして操作パネル2と画像形成措置1を
1対1に対応させる処理が終了する。
【0056】次に、操作パネル2と画像形成装置1との
間でデータ通信を行う場合は、図5で説明したようにデ
ータフレームに認識コードを示すIDビットが付加さ
れ、この認識コードによって対応する操作パネルからの
データ送信があるのか、あるいは対応する画像形成装置
からのデータ送信であるのかが判別される。即ち、操作
パネル2から画像形成装置1にデータを送信したとする
と、画像形成装置1の制御部4では送信された認識コー
ドとメモリに記憶されている自己の認識コードを比較
し、両方の認識コードが一致したときのみ、送信データ
を有効データとし、それに従って各部の設定などを行
う。一方、認識コードが不一致である場合は、送信デー
タは他の画像形成装置に対して送信されたものと判断し
て応答しないように制御する。また、操作パネル2にお
いても、制御部42は全く同様に画像形成装置1から送
信されるデータに含まれている認識コードとNVRAM
60に記憶されている認識コードを比較し、両方の認識
コードが一致したときのみ、送信されたデータを有効デ
ータとし、不一致の場合は応答しないように制御する。
【0057】このように本実施形態では、画像形成装置
1の固有の認識コードを用いて操作パネル2と目的の画
像形成装置1を1対1に対応させることにより、複数の
画像形成装置が近辺に存在したとしても、確実に目的の
画像形成装置1とデータ通信を行うことができる。従っ
て、操作対象以外の画像形成装置が誤動作するというよ
うな事態を回避することができ、目的の画像形成装置の
みを確実にリモートコントロールすることができる。
【0058】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。この実施態様においても、先の第2の実施形態
と同様に認識コードを用いて操作パネルと画像形成装置
を1対1に対応させてデータ通信を行うものである。但
し、操作パネル2は、図4の不揮発性メモリであるNV
RAM60を備えておらず、電源スイッチをもっていて
それをオンすることによって操作パネル2内の回路が起
動するものとする。図7は本実施形態において操作パネ
ルが認識コードを認識する方法を示したフローチャート
である。図7において、まず操作パネル2の電源スイッ
チをオンしたとする(S100)。この場合は、操作パ
ネル2内の制御部42は初期状態であるので、認識コー
ドIDは初期状態である“00000 ”となっている。操作
パネル2においては、このID=00000 を目的の画像形
成装置1に送信し(S101)、これを受けた画像形成
装置では受信した内容をもとに操作パネル2が認識コー
ドを設定済みであるかどうかを判断する(S102)。
【0059】ここでは、操作パネル2から送信された認
識コードは“00000 ”であるので、画像形成装置1の制
御部4では、操作パネル2は認識コードIDが未設定で
あると判断し、自己の認識コードを操作パネル2に送信
する(S103)。操作パネル2の制御部42では、受
信した認識コードをメモリ(この場合は、不揮発性メモ
リではなく、通常の揮発性のメモリ)に記憶させて認識
コードの設定を終了する。以上で操作パネルと画像形成
装置が1対1で対応し、以後は第2の実施形態と全く同
様に操作パネル2と画像形成装置1間で認識コードID
を用いてデータ通信を行う。従って、本実施形態におい
ても、第2の実施形態と全く同様に複数の画像形成装置
が存在したとしても、目的の画像形成装置を確実にリモ
ートコントロールすることができる。なお、本実施形態
では、操作パネル2の電源をオンするごとに図7の処理
を行い、その都度認識コードを設定するので、不揮発性
のメモリは不要である。
【0060】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。本実施形態においても、第2、第3の実施形態
と同様に操作パネルに認識コードを設定して操作パネル
と画像形成装置を1対で対応させてデータ通信を行うも
のである。図8は本実施形態で用いる操作パネル2の構
成を示したブロック図である。図8において、62は操
作パネル2が画像形成装置1に装着されているか否かを
検出するスイッチである。即ち、本実施形態では、操作
パネル2は画像形成装置1に対し着脱自在に構成され、
操作パネル2が画像形成装置1に装着されていると、操
作パネル2に設けられたスイッチ62はオンするように
なっている。スイッチ62の信号は信号線63を介して
制御部42に出力される。制御部42は常時スイッチ6
2の信号を監視しており、スイッチ62がオンすると、
操作パネル2が装着されたことを認識し、その旨を画像
形成装置1へ赤外線信号で通知する。
【0061】一方、画像形成装置1では、操作パネル2
が装着された状態で電源がオンされたときのみ認識コー
ドを操作パネル2へ送信するようになっている。従っ
て、操作パネル2からスイッチ62がオンした旨の信号
を受け取り、この状態で電源がオンされると、操作パネ
ル2に赤外線信号で認識コードを送信し、操作パネル2
のNVRAM60に格納される。以上で操作パネル2に
目的の画像形成装置の認識コードを設定する処理が終了
し、以後は第2、第3の実施形態と同様に認識コードを
用いて操作パネル2と画像形成装置1を1対1に対応さ
せてデータ通信を行う。本実施形態では、操作パネル2
を操作対象の画像形成装置1に装着するだけで、容易か
つ正確に認識コードの設定を行うことができる。
【0062】次に、本発明の第5の実施形態について説
明する。この実施形態は、画像形成装置1が初期処理中
やプリント動作中である場合、操作パネル2によるリモ
ートコントロールができない旨を使用者に報知するとい
う例である。図9は本実施形態の動作を示したフローチ
ャートである。図9及び図1の画像形成装置、図2の操
作パネルと併わせて説明する。図9において、電源投入
後、画像形成装置1の制御部4では、装置が初期処理中
であるかどうかを監視している(S101)。初期処理
中であれば、制御部4では操作パネル2にリモートコン
トロール操作が不可能な状態であることを示すリモコン
操作不可状態信号を出力する(S102)。もちろん、
これは先のデータの送信と同様に赤外線入出力ポート2
1から赤外線信号として送信される。
【0063】リモコン操作不可状態信号は操作パネル2
の赤外線入出力ポート48で受信され、復調処理などを
行って制御部42へ送られる。制御部42では、表示部
56に画像形成装置1が初期処理中であることを表示
し、使用者に操作パネル2によるリモートコントロール
ができない旨が報知される。一方、S101において、
画像形成装置1の初期処理が終了すると、制御部4では
装置がプリント動作中であるかどうかと判断する(S1
03)。ここで、もしプリント動作中であれば、先の初
期処理中である場合と同様に操作パネル2にリモコン操
作不可状態信号を出力し(S102)、操作パネル2の
表示部56にプリント動作中であることを表示して使用
者にリモートコントロールができない旨を報知する。ま
た、S103において、プリント動作中でない場合は、
操作パネル2によるリモートコントロールが可能な状態
であり、この場合はS103の判定を継続してプリント
指示があるまで操作パネル2による操作可能状態が維持
される。
【0064】画像形成装置1の制御部4においては、S
102でリモコン操作不可状態信号を出力した後も、初
期処理が終了したかどうかを判断し(S104)、初期
処理が終了していなければ、再度操作パネル2にリモコ
ン操作不可状態信号を出力する(S102)。このよう
に画像形成装置1は初期処理が終了するまでリモコン操
作不可状態信号を継続して送信する。また、初期処理が
終了すると、制御部4ではプリント動作が終了したかど
うかを判断し(S105)、プリント動作が終了するま
でリモコン操作不可状態信号を継続して送信する。
【0065】このように本実施状態では、画像形成装置
1が初期処理中、あるいはプリント動作中である場合
に、操作パネル2にリモコン操作不可状態信号を送信
し、操作パネル2上に操作パネル2を使用できない旨を
表示することにより、使用者に操作パネル2によるリモ
ートコントロールができない旨を報知することができ
る。従って、使用者は操作パネル2を使用できないこと
を認識できるので、無駄な操作を行うことがなくなり、
リモートコントロールの操作性を向上することができ
る。なお、本実施形態では、画像形成装置1が初期処理
中、プリント動作中にリモコン操作不可状態信号を送信
すると説明したが、これ以外にも操作パネル2を使用で
きない期間を設定したい場合は、その期間にリモコン操
作不可状態信号を送信すれば、同様に使用者にリモート
コントロールができない旨を報知することが可能であ
る。
【0066】次に、本発明の第6の実施形態について説
明する。この実施形態は、画像形成装置1と操作パネル
2間の赤外線によるデータ通信が遮断された場合など、
データ通信に失敗したときに回復処理を行うようにした
例である。図10は本実施形態の操作パネル2側の制御
動作、図11は画像形成装置1側の制御動作を示したフ
ローチャートである。以下、本実施形態の具体的な動作
を図10、図11のフローチャート及び図1の画像形成
装置1、図2の操作パネル2を参照して説明する。始め
に、図10の操作パネル2の制御動作について説明す
る。図10において、まず、操作パネル2の操作スイッ
チ57が操作されると(S101)、制御部42は前述
のように操作スイッチ57の押下されたスイッチに応じ
たデータをパルス変調回路44に送り、LED駆動部4
6で変調データに従って赤外線LED47を駆動する
(S102)。これにより、赤外線LED47がデータ
に応じて点滅し、赤外線入出力ポート48から赤外線信
号として画像形成装置1に送信される。
【0067】制御部42では、データの送信が完了した
かどうかを判断し(S103)、データの送信が完了す
ると、画像形成装置1がこの送信データを受信してから
操作パネル2にデータを受信した旨を返信するのに必要
な時間を待つ状態となる(S104)。所定時間を待つ
と、制御部42は画像形成装置1から返信されたデータ
の受信を完了したかどうかを判断し(S105)、デー
タの受信を完了すれば受信しデータが正常であるかを判
断する(S106)。受信したデータが正常であれば、
その時点で処理を終了する。一方、S105において、
画像形成装置1からのデータ受信を完了しない場合は、
S107に進んで異常回復処理を行う。例えば、画像形
成装置1から操作パネル2にデータを送信しているとき
に、何らかの障害物が赤外線信号の送信路を遮断したと
すると、操作パネル2では全てのデータを受信できない
ことになる。本実施形態では、このような場合、異常回
復処理を行う。また、S106で受信したデータが正常
ではないと判断された場合も、S107に進んで異常回
復処理を行う。
【0068】異常回復処理に際しては、まず制御部42
は画像形成装置1に先に送信したデータを再送信するリ
トライ回数の設定を行う(S107)。リトライ回数と
しては、予め決定しておき、例えば数回程度に決めてお
けばよい。次いで、リトライが終了したかどうかを判定
し(S108)、この時点ではリトライをしていないの
で、S109に進んでリトライ回数をカウントするカウ
ンタに1を加算し(S109)、その後先のS102で
送信したデータを再度送信する(S110)。続いて、
S104と同様に画像形成装置1がデータを受信してか
ら操作パネル2に返信するまでの時間を待ち(S11
1)、S105と同様に画像形成装置1からのデータの
受信を完了したかどうかを判定する(S112)。そし
て、S112の判定の結果、データの受信を完了してい
れば、受信データが正常であるかどうかを判定し(S1
13)、まだ赤外線信号の送信路が遮断されており、デ
ータの受信を完了していなければ、再びS108からリ
トライを行う。また、S113で受信データが正常であ
るかを判断した結果、データが正常であれば、その時点
でリトライを終了し、データが正常でなければ、S10
8から次のリトライを行う。
【0069】このようにして1回目のリトライが終了
し、画像形成装置1とのデータ通信に失敗すれば、再度
S108〜S113の処理を繰り返してリトライを行
い、以下データ通信が失敗するごとに同様のリトライを
繰り返し行う。そして、S108において、予め決めら
れた回数のリトライを終了したと判定されると、制御部
42では操作パネル2の表示部56に通信エラーが発生
した旨の表示や再操作を要求する旨のメッセージを表示
する。
【0070】次に、画像形成装置1の制御動作を図11
に基づいて説明する。図11において、まず画像形成装
置1の制御部4では操作パネル2からの送信データを監
視しており(S101)、データを受信すると、受信デ
ータが正常であるかどうかを判断する(S102)。受
信データが正常であれば、データ通信が正常に行われた
と判断し、受信データに応じてデータ処理を行い(S1
03)、操作パネル2にデータ受信が完了した旨のデー
タを送信する(S104)。このときは、データ通信に
異常は生じず、正常に処理を終了する。一方、S102
で受信データが異常であると判断された場合は、データ
通信に異常が生じたと判断し、S105に進んで先の説
明のように操作パネル2が所定回数のリトライ動作を行
うのに十分な時間をタイマーにセットする(S10
5)。
【0071】次いで、タイマーにセットした時間を経過
したかを判断し(S106)、経過していなければ、操
作パネル2からのデータを受信するまで待ち(S10
7)、データを受信したらその受信データが正常かどう
かを判断する(S108)。このとき、受信データが正
常であれば、その時点で処理を終了し、受信データが異
常であれば、再びS106に戻って同様の処理を行い、
操作パネル2から次のリトライ動作によって送信される
データを受信する。この受信データが正常であれば処理
を終了し、異常であればS106に戻って次のリトライ
動作によるデータを受信する。このように操作パネル2
とのデータ通信を成功するまでS106〜S108の処
理を繰り返し行い、やがてS106においてタイマーの
時間を経過すると、制御部4はパネル通信受付け用のフ
ォトダイオード113をオフして処理を終了する(S1
09)。なお、操作パネル2と画像形成装置1との間で
通信エラーが生じた場合、操作パネル2は赤外線信号の
転送レートを早くして画像形成装置1へのデータの再送
信を行うこともできる。
【0072】このように本実施形態では、操作パネル2
と画像形成装置1との赤外線信号の送信路が遮断された
場合などデータ通信が失敗したときは、所定回数リトラ
イを繰り返し、また所定回数リトライしてもデータ通信
が失敗したときは使用者に通信エラーの発生や再操作を
行うように報知することにより、赤外線信号が一時的に
遮断されたときは自動的にデータ通信を回復でき、また
原因がわからずに通信エラーとなるような事態を回避す
ることができる。更に、長時間赤外線信号が遮断された
場合などは通信エラーを表示したり、再操作を要求する
ので、使用者はデータ通信の異常の原因がわかり、再操
作によってデータ通信を回復することができる。
【0073】次に、本発明の第7の実施形態について説
明する。この実施形態は、操作パネル2と画像形成装置
1との間で赤外線通信を行う場合、画像形成装置1で操
作パネル2からのデータの受信が完了したことを報知
し、また操作パネル2で画像形成装置1に送信したデー
タに対する返信を受信した場合に、パネル操作が完了し
たことを報知するという例である。まず、本実施形態の
操作パネル2の動作を図12に基づいて説明する。図1
2において、操作パネル2の操作スイッチ157が操作
されると(S101)、前述のようにその操作に応じて
赤外線LED47が駆動され(S102)、赤外線デー
タが画像形成装置1に送信される。
【0074】操作パネル2内の制御部42では、データ
の送信が終了するのを待ち(S103)、データの送信
が終了すると、図示しない発光ダイオードを点滅させて
画像形成装置1からの返信を待っている返信待ち中であ
ることを表示する(S104)。この発光ダイオードは
操作パネル2内に設けられている。次いで、制御部42
においては、画像形成装置1が送信データを受信し、そ
のデータを受信完了したことを示すデータを操作パネル
2に返信するのに要する時間を待ち(S105)、その
後、画像形成装置1からの返信を受信すると、先の返信
待ちを示す発光ダイオードの点滅を中止する(S10
6)。そして、制御部42では表示部56上にパネル操
作が完了した旨を表示して(S107)、使用者にその
旨を報知する。例えば、DATAOKを表示部56上に
表示し、使用者に操作パネル2によるリモートコントロ
ールが完了したことを知らせる。以上で操作パネル2の
処理を終了する。
【0075】次に、画像形成装置1の動作を図13に基
づいて説明する。図13において、操作パネル2からデ
ータが送信されると、画像形成装置1内の制御部4では
データの受信が終了するまで待ち(S101)、全ての
データを受信すると、そのデータに応じたデータ処理を
行う(S102)。次いで、制御部4では図示しない発
光ダイオードを点滅させてデータの受信が完了したこと
を使用者に報知する(S103)。この発光ダイオード
は画像形成装置1の図示しない表示部に設けられてい
る。以上で画像形成装置1側の処理を終了する。
【0076】本実施形態では、操作パネル2から画像形
成装置1にデータを送信し、画像形成装置1からの返信
を受信した場合は、パネル操作が完了したことを報知す
るようにしたので、操作パネル2によるリモートコント
ロールが無事終了したことを使用者が認識できるように
なり、操作性を向上することができる。また、画像形成
装置1側で操作パネル2からのデータを全て受信した場
合、データの受信完了を報知するようにしたので、同様
に使用者はデータの受信完了を認識でき、操作性を向上
することができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、次の効果
がある。 (1)操作パネル及び外部装置にそれぞれ対応して変調
方式、復調方式の異なる複数の変調回路及び復調回路を
設けたので、データを送受信する送受信手段を操作パネ
ルや外部装置に対応して設ける必要がなく、1つで共用
化でき、低コストを図ることができる。 (2)送信データに認識コードを付加して認識コードが
一致したときのみデータを受け付けるようにしたので、
画像形成装置が複数存在し、操作対象以外の画像形成装
置がデータを受信したとしても誤動作を生じることはな
く、目的の画像形成装置だけを確実にリモートコントロ
ールすることができる。 (3)操作パネルによるリモートコントロールが不可能
な状態である場合、操作パネルにその旨を通知するよう
にしたので、操作者が無駄な操作を行うことがなく、操
作性を向上することができる。 (4)操作パネルとのデータ通信に異常が発生した場
合、同じデータを送信するリトライを所定回数繰り返す
ようにしたので、操作パネルとの通信路を障害物が横切
ったときなどに通信エラーを生じることなく、自動的に
データ通信を回復することができ、従来に比べて操作性
を著しく向上することができる。 (5)操作パネルからデータを送信し、このデータの受
信を完了したことを示す返信を受信した場合、操作パネ
ルの操作が終了したことを報知するようにしたので、操
作者は操作パネルによる操作が無事終了したことを認識
でき、操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施形態を示したブ
ロック図である。
【図2】図1の実施形態に用いる操作パネルの例を示し
たブロック図である。
【図3】操作パネル用の変調方式とIrDA用の変調方
式を説明するための図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に用いる操作パネルの
例を示したブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に用いる赤外線データ
のフレームを説明するための図である。
【図6】本発明の第2の実施形態で操作パネルが画像形
成装置の認識コードを認識する方法を示したフローチャ
ートである。
【図7】本発明の第3の実施形態で操作パネルが画像形
成装置の認識コードを認識する方法を示したフローチャ
ートである。
【図8】本発明の第4の実施形態に用いる操作パネルを
示したブロック図である。
【図9】本発明の第5の実施形態を説明するためのフロ
チャートである。
【図10】本発明の第6の実施形態における操作パネル
の制御動作を示したフローチャートである。
【図11】本発明の第6の実施形態における画像形成装
置の制御動作を示したフローチャートである。
【図12】本発明の第7の実施形態における操作パネル
の制御動作を示したフローチャートである。
【図13】本発明の第7の実施形態における画像形成装
置の制御動作を示したフローチャートである。
【図14】従来例の画像形成装置の外観を示した斜視図
である。
【図15】図14の画像形成装置の表示部を詳細に示し
た平面図である。
【図16】図14の画像形成装置の操作パネルを詳細に
示した平面図である。
【図17】図14の画像形成装置及び操作パネルのデー
タ送受信部を詳細に示したブロック図である。
【図18】図17の操作パネルと画像形成装置間で送受
信される赤外線信号を説明するための図である。
【図19】図17の画像形成装置の送受信部103を詳
細に示した回路図である。
【図20】IrDA通信方式を説明するためのブロック
図である。
【図21】IrDAで定められたデータフレームフォー
マットを示した図である。
【図22】IrDAで定められたデータの変調方式を説
明するための図である。
【図23】画像形成装置と携帯用パーソナルコンピュー
タ間でデータ通信を行う様子を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 操作パネル 3 携帯用パーソナルコンピュータ 4 制御部 5 操作用パネル用パルス変調回路 6 IrDA用パルス変調回路 11 LED駆動部 12 赤外線LED 13 フォトダイオード 17 操作パネル用パルス復調回路 18 IrDAパルス復調回路 21 赤外線入出力ポート 42 制御部 44 パルス変調回路 46 LED駆動部 47 赤外線LED 48 赤外線入出力ポート 49 フォトダイオード 53 パルス復調回路 56 表示部 57 操作スイッチ 60 NVRAM 62 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 29/00 T (72)発明者 木下 信行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作パネルとの間でデータ通信を行い、
    操作パネルの操作に基づいてリモートコントロールを行
    うと共に、外部に設けられた外部装置との間でデータ通
    信を行うことによって外部装置から送信されたプリント
    データのプリントを行う画像形成装置において、前記操
    作パネル及び外部装置にそれぞれ対応して、送信データ
    を変調する変調方式が異なる複数の変調回路、及び受信
    データを復調する復調方式が異なる複数の復調回路を設
    けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、前記データ通信は赤外線信号によるデータ通信であ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、前記変調方式の異なる変調回路による変調信号のパ
    ルス幅は互いに異なるように設定されていることを特徴
    とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 操作パネルとの間でデータ通信を行い、
    前記操作パネルの操作に基づいてリモートコントロール
    を行う画像形成装置において、予め付与された認識コー
    ドを前記操作パネルに記憶させる手段と、前記操作パネ
    ルの送信データに前記認識コードを付加する手段と、前
    記操作パネルからの送信データに含まれる認識コードが
    自己の認識コードに一致したときのみ前記操作パネルか
    らのデータを受け付ける手段とを設けたことを特徴とす
    る画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の画像形成装置におい
    て、前記認識コードを記憶させる手段は、前記操作パネ
    ルの操作によって認識コードの設定モードが選択され、
    かつ電源が投入された場合、前記操作パネルに認識コー
    ドを送信して前記操作パネル内のメモリに記憶させるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の画像形成装置におい
    て、前記認識コードを記憶させる手段は、前記操作パネ
    ルが装置本体に装着されたことを検出する検出手段を含
    み、該検出手段で操作パネルの装着が検出された状態
    で、電源が投入された場合、前記操作パネルに認識コー
    ドを送信して前記操作パネル内のメモリに記憶させるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 操作パネルとの間でデータ通信を行い、
    前記操作パネルの操作に基づいてリモートコントロール
    を行う画像形成装置において、前記操作パネルによるリ
    モートコントロール操作が不可能な状態である場合、前
    記操作パネルに操作不可能状態信号を送信して、リモー
    トコントロール操作が不可能であることを報知する手段
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 操作パネルとの間でデータ通信を行い、
    前記操作パネルの操作に基づいてリモートコントロール
    を行う画像形成装置において、前記操作パネルとの間の
    データ通信に異常が発生した場合は、同じデータを再送
    信するリトライをデータ通信が成功するまで所定回数繰
    り返し行うリトライ手段を有することを特徴とする画像
    形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の画像形成装置におい
    て、前記リトライ手段は、リトライを所定回数繰り返し
    てもデータ通信が正常に復帰しない場合は、再度操作を
    行うように報知することを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 操作パネルとの間でデータ通信を行
    い、前記操作パネルの操作に基づいてリモートコントロ
    ールを行う画像形成装置において、前記操作パネルから
    データを送信し、該データの受信を完了したことを示す
    返信を前記操作パネルが受信した場合、操作パネルの操
    作が終了したことを報知する手段を有することを特徴と
    する画像形成装置。
JP8003928A 1996-01-12 1996-01-12 画像形成装置 Pending JPH09193509A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8003928A JPH09193509A (ja) 1996-01-12 1996-01-12 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8003928A JPH09193509A (ja) 1996-01-12 1996-01-12 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09193509A true JPH09193509A (ja) 1997-07-29

Family

ID=11570805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8003928A Pending JPH09193509A (ja) 1996-01-12 1996-01-12 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09193509A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6067425A (en) * 1998-03-27 2000-05-23 Minolta Co., Ltd. Image producing apparatus having a port for connection to external devices
JP2002278715A (ja) * 2001-03-22 2002-09-27 Minolta Co Ltd ステータス通知システム
US7106468B2 (en) 2000-07-11 2006-09-12 Minolta Co., Ltd. Image forming system and image forming apparatus
JP2009186607A (ja) * 2008-02-04 2009-08-20 Sharp Corp 画像形成装置
JP2021084299A (ja) * 2019-11-27 2021-06-03 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置及び画像形成システム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6067425A (en) * 1998-03-27 2000-05-23 Minolta Co., Ltd. Image producing apparatus having a port for connection to external devices
US7106468B2 (en) 2000-07-11 2006-09-12 Minolta Co., Ltd. Image forming system and image forming apparatus
JP2002278715A (ja) * 2001-03-22 2002-09-27 Minolta Co Ltd ステータス通知システム
JP4665323B2 (ja) * 2001-03-22 2011-04-06 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 ステータス通知システム
JP2009186607A (ja) * 2008-02-04 2009-08-20 Sharp Corp 画像形成装置
JP2021084299A (ja) * 2019-11-27 2021-06-03 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置及び画像形成システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6379058B1 (en) System for RF communication between a host and a portable printer
EP0750251B1 (en) Printer control with monitor function
EP0881594B1 (en) A printing system with optional devices connected in series
JP4902995B2 (ja) 自動ポーリング機能をもつ交換可能ユニット・モニタ・リーダ
KR100633668B1 (ko) 인쇄 장치, 인쇄 시스템, 인쇄 장치 제어 방법 및 데이터기억 매체
US6041382A (en) Printing apparatus and a method therefor, and information processing apparatus and a method therefor
JPH09193509A (ja) 画像形成装置
EP0675632B1 (en) Image recording apparatus and method therefor
US6903832B2 (en) Output control apparatus, output control method and memory medium storing program readable by computer
US7242489B2 (en) Image output apparatus and method of controlling same
JP3101963B2 (ja) 通信元の装置の電源オフ状態判別方法
JP2007201828A (ja) 赤外線データ通信装置、プリンタ装置、及び通信障害通知方法
JPH096555A (ja) プリンタ制御装置及び方法
JPS59127437A (ja) 光通信方式
JPH08234945A (ja) ホストコンピュータによるメニューを設定するプリンタ
JPH07141126A (ja) 情報処理方法
JP2009119690A (ja) 画像形成装置、情報処理装置、及びプログラム
JP3093542B2 (ja) 出力装置及び表示制御方法
JPH0524699B2 (ja)
JPH10209924A (ja) プリンタ
JP4503307B2 (ja) プリンタ
JPH0980983A (ja) 画像記録装置
KR100444592B1 (ko) 인쇄동작 수행전 인쇄 출력여부를 재확인 가능한 프린터및 인쇄방법
JP2003078488A (ja) 赤外線通信の省電力制御回路を有するインクジェット記録装置および該装置の制御方法
JPH09174979A (ja) 無線機付きプリンタ