JPH09192978A - 加工データ決定方法および装置 - Google Patents

加工データ決定方法および装置

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JPH09192978A
JPH09192978A JP2208296A JP2208296A JPH09192978A JP H09192978 A JPH09192978 A JP H09192978A JP 2208296 A JP2208296 A JP 2208296A JP 2208296 A JP2208296 A JP 2208296A JP H09192978 A JPH09192978 A JP H09192978A
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JP
Japan
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machining
processing
hole
group
steps
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JP2208296A
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English (en)
Inventor
Makoto Tonai
誠 藤内
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予め登録された1種類の穴形状の加工に必要
な加工データ群から、加工データを抽出し、複数段の穴
形状に必要な加工データを構築する。 【解決手段】 1種類の穴形状の加工に必要な諸条件お
よび加工工程を包含する加工工程ブロック群を、穴種類
毎に予め登録する。複数段の穴加工を行う際には各段毎
に必要な加工工程ブロック群を抽出する(VI、VII、
VIII 、IX)。そして、抽出した加工工程ブロック群
の中で同一と見なされる加工工程をグループ化する
(X)。さらに、各段の枠を越えて該グループ毎に加工
の順序を指定する(XI)。また、前記諸条件に予め優
先順位を付与しておき、複数段の穴加工を行う際に、前
記優先順位に基づいて加工工程の集約を行う(XII、X
III 、XIV)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CAMによりさま
ざまな形状の穴加工を行う際の、工作機械の作動に必要
な加工データの情報量を軽減する手法に関する。
【0002】
【従来の技術】機械加工の自動化はすでにごく一般的な
ことであるが、穴加工の分野においても、図13に示す単
段の穴や、図14に示す複数の種類の穴からなる複数段の
穴まで、様々な形状の穴加工をCAMにより自動形成す
ることが可能となっている。このときに必要な加工情報
は、例えば通常穴、精度穴、タップ穴等の穴の種類、穴
径、加工深さ、使用する工具、加工順序等多岐に亙るも
のである。そこで従来より、上記諸条件を組み合わせて
パターン化した加工データを、CAMの作動制御を行う
電算機の記憶手段に予め登録しておき、所望の穴形状に
応じて加工データを適宜選択して工作機械を作動させて
いる。
【0003】ところで、CAMにおいて加工データを登
録する際には、以下のような手法を用いている。例え
ば、単段、直径8φの通常穴、側面仕上げ100Z、底
面仕上げなしという条件の穴加工を行う際の加工工程
は、センタもみを行う第1工程と、その後に穴加工を施
す第2工程とからなる。そこで、図15に示すように、セ
ンタもみを行うための加工情報として、 穴段番号 :無 加工工程区分番号:1 工具情報 :C1−25 加工深さ :((D1+2)−D)/2 の各加工条件を有する加工工程ブロック1と、穴加工を
施すための加工情報として、 穴段番号 :無 加工工程区分番号:3 工具情報 :D1−d1 加工深さ :L+d1*0.3 の各加工条件を有する加工工程ブロック2を、加工工程
ブロック1、2の順に組み合わせたパターンの加工デー
タ11を選択する。
【0004】ところで、上記加工情報で用いられる語句
は、それぞれ以下のように定義されている。 穴段番号:加工する穴が複数段である場合には、何段目
の加工情報であるかを識別するもの。図15の単段穴加工
の場合は、「無」となる。 加工工程:1つの工具で一時に加工する加工動作 加工工程区分:穴明け加工の個々の具体的な内容を表す
もので、センタもみ、荒加工(下穴加工)、中引き仕上
げ加工、タップ立て等。 加工工程区分番号:加工工程区分毎に番号付けを行い、
識別を容易にするもの。図15の例では、「1」はセンタ
もみ、「3」は荒加工を示している。 工具情報:加工するための工具の種類および工具径を表
すもの。 加工深さ:図13、図14に示すように加工開始高さから切
削加工を終了する高さまでの距離を表すもの。 加工工程ブロック:穴段番号、加工工程区分番号、工具
情報、加工深さ等の加工条件を包含した加工情報。 加工データ:所望の穴形状を形成するために必要な複数
の加工工程ブロックを、加工順に並べたデータブロック
群。
【0005】また、図16に示すように単段の穴でも、穴
種類、仕上げ精度等が異なると、第1ないし第4の加工
工程を必要とし、したがって、加工工程ブロック1' な
いし4' を有する加工データ12を選択する。図16の各加
工工程ブロック下方に示すように、加工工程ブロック
1' ではセンタもみ加工を施し、加工工程ブロック2'
では穴の荒加工を行い、次に加工工程ブロック3' で底
座ぐりを行い、最後に加工工程ブロック4' で面取り加
工を施す。さらに、図17に示す4段穴の加工を行う場合
には、1" ないし10" の加工工程ブロックを有する加工
データ13を選択することにより、所望の穴形状を得るこ
とができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ごとく穴加工を行う手法には、以下のような問題点があ
った。もし、1段の穴に付き加工工程ブロックが8通り
あったとして、3段穴を形成する場合には、加工工程ブ
ロックの組み合わせパターンは8×8×8=512通
り、4段穴では4000通りを越すパターン数となる。
これらの組み合わせパターンを有する加工データを夫々
登録する作業には、膨大な工数を必要とし、かつ、単調
な登録作業のため人的エラーも発生しやすいものであっ
た。また、膨大な数の加工データを記憶するために電算
機の記憶容量も大きなものが必要となった。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、CAMの作動制御を行
う電算機の、記憶手段に登録する加工データの情報量を
増やすことなく、様々な形状の穴加工に対応することを
可能とし、穴加工の自動化によりもたらされる利便性、
確実性等の効果をより高めることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
の本発明に係る手段は、穴形状の加工に必要な諸条件お
よび加工工程を包含する加工工程ブロック群を穴形状毎
に予め記憶手段に登録し、複数段の穴加工を行う際には
各段毎に必要な加工工程ブロック群を抽出し、該抽出し
た加工工程ブロック群の中で同一と見なされる加工工程
をグループ化し、各段の枠を越えて該グループ毎に加工
の順序を指定することを特徴とする。
【0009】すなわち、本発明においては、前記穴形状
毎の加工工程ブロック群のみを加工情報として予め記憶
手段に登録し、複数段の穴加工に必要な加工データを、
前記加工工程ブロック群から適宜抽出して構築する。ま
た、構築した加工データの中で、同一と見なされる加工
工程をグループ化し、該グループ毎に加工の順序を指定
するので、1つの工具で複数段の穴に亙る加工を一時に
行い、工具交換に要するロスを極力抑える。
【0010】本発明において、前記諸条件に予め優先順
位を付与しておき、複数段の穴加工を行う際に、前記優
先順位に基づいて加工工程の集約を行うことが望まし
い。
【0011】本発明では、1種類の穴形状の加工に必要
な加工工程ブロック群を組み合わせて複数段の加工デー
タを構築するので、該加工データ内に同一若しくは類似
の加工工程が重複する場合が生ずる。よって、重複した
加工工程(重複工程ともいう)を集約して、無駄のない
加工データを形成する。
【0012】さらに、前記加工工程の集約は重複工程に
対して行うことが可能であり、さらに、不要工程に対し
て削除することで行うことも可能となり、過不足のない
最も効率的な加工データを形成する。
【0013】また、上記問題を解決するための本発明に
係る加工データ決定装置として、1種類の穴形状の加工
に必要な諸条件および加工工程を加工工程ブロック群と
して記憶する記憶手段と、複数段の穴加工を行う際に各
段毎に所望の加工工程ブロック群を選択する入力手段
と、選択した加工工程ブロック群の中で同一と見なされ
る加工工程毎にグループ化し、該グループ毎に加工の順
序を指定する処理手段とを有することを特徴とする。
【0014】前記記憶手段には前記加工工程ブロック群
のみを記憶し、記憶すべき情報量の肥大を防ぐ。また、
前記入力手段により必要な加工工程ブロック群を選別
し、前記処理手段により、各加工工程ブロック群の中の
同一と見なされる加工工程をグループ化し、複数段の穴
加工に必要な加工データを構築する。また、該グループ
毎に加工の順序を指定するので、1つの工具で複数段の
穴に亙る加工を一時に行うことが、加工データの情報量
を増やすことなく達成できる。
【0015】本発明においては、前記グループ化した加
工工程を、予め設定された優先順位に基づいて集約する
編集手段を有することが望ましい。
【0016】本発明では、前記処理手段において1種類
の穴形状の加工に必要な諸条件および加工工程を情報と
して有する加工工程ブロック群を組み合わせて、複数段
の加工データを構築するので、該加工データ内に同一若
しくは類似の加工工程が重複する場合が生ずる。よっ
て、重複した加工工程を編集手段によって集約し、無駄
のない加工データを形成する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図中従来例と同一部分若しく
は相当する部分は同一符号、同一用語で示し、詳しい説
明は省略する。
【0018】本発明の実施の形態における加工データ決
定装置は、図2に示すような構成をなしている。CPU
14には、それぞれ後述する記憶手段15、入力手段16、処
理手段17、編集手段18、入力端末19、工作機械20がそれ
ぞれつながっている。そして、上記各構成要素によっ
て、図1に示すような手順で所望の穴加工を完了するも
のである。以下に図3ないし図13を参照しながら、図1
に示す穴加工の手順を説明する。
【0019】まず、図1の加工工程を開始する以前に、
準備ステップを行う。準備ステップその1では、1種類
の穴を形成することが可能なように、加工工程ブロック
を工程順に並べた「加工工程ブロック群」を作成する。
そして、図3に示すように、加工工程ブロック群を穴の
種類毎に整理した加工工程群データを構成し、図示しな
い電算機の記憶手段に記憶させる。図3に示す例では、
「穴種類1」を形成するためには、斜線で示された加工
工程ブロック21、22が必要となる。加工工程ブロック21
は、加工工程区分番号:1、工具情報:α、加工深さ:
L1という加工条件を包含している。また、加工工程ブ
ロック22は、加工工程区分番号:3、工具情報:δ、加
工深さ:L4という加工条件を包含している。
【0020】また、「穴種類1」を形成するための加工
工程ブロック群は、加工工程ブロック21、22を順に並べ
た情報を有するもの(図3の「穴種類1」の列の加工工
程ブロックを左から右へ順に並べたもの)である。図4
は、図3に示す加工工程群データの具体例を一部示して
おり、穴種類が「通常穴、側面仕上げ100Z、底面仕
上げなし」という穴を形成するための加工工程ブロック
群には、斜線で示す加工工程ブロック23、24が列挙され
ていることがわかる。
【0021】準備ステップその2では、複数段の穴を形
成する際の特殊処理条件を設定する。この特殊処理条件
とは、加工工程ブロックの有する加工に必要な諸条件
に、予め優先順位を付与し、編集手段18(図2)によ
り、後述する加工工程の集約を行うものである。後述の
ように、本実施の形態においては、複数段の穴加工に必
要な加工データを、前記加工工程ブロック群から適宜抽
出して構築するので、該加工データ内に同一若しくは類
似の加工工程が重複する場合が生ずる。このため、前記
特殊処理条件を活用して重複した加工工程を集約し、無
駄のない加工データへと編集する。
【0022】特殊処理条件の例をいくつか述べる。例え
ば、抽出した加工工程ブロック群の中で、穴段番号が
異なる2種類以上の加工工程において、加工工程区分番
号1(センタもみ)を有するものが重複する場合には、
穴段番号が最も若い加工工程のセンタもみだけを残し、
他の重複したセンタもみ工程を削除する。また、抽出
した加工工程ブロック群の中で、穴段番号が異なる2種
類以上の加工工程において、加工工程区分番号7(面取
り)を有するものが複数存在する場合には、穴段番号が
最も若い加工工程の面取りだけを残し、他の重複した面
取り工程を削除する。さらに、同一の工具情報を有す
る加工工程が重複する場合には、加工深さの最も大きい
加工工程のみを残し、その他の加工工程は削除して、同
一工具による加工工程を1つに統合する、等が挙げられ
る。これら特殊処理条件は様々なものが考えられるが、
使用する現場に応じて適宜設けることが可能である。
【0023】以上の準備ステップが完了した後に、図1
に例示する加工工程を開始する。ところで、図1の加工
工程は、図17に示す4段穴の加工を行う場合を示してい
る。この加工工程における大まかな手順は以下の通りで
ある。 穴段数および各段の穴種類を得る(ステップI〜ステ
ップV)。 1段目穴の加工工程ブロック群を取り込む(ステップ
IV)。 穴段数分、を繰り返す(ステップIIV〜ステップI
X)。 全加工工程に含まれる工程番号を認識し、同一の工程
番号毎のグループを作り、該工程番号グループの降順に
並べ換える(ステップX)。 前記工程番号グループに含まれる各加工工程の穴段番
号を認識し、穴段番号の降順に並べ換える(ステップX
I)。 特殊処理条件に則って加工工程を編集し、無駄のない
加工データを得る(ステップXII〜ステップXIV) 。
【0024】次に、上記〜の各ステップについて、
各々詳述する。ステップでは、まず、入力端末19(図
2)によって、加工する穴形状の穴段数=4を入力する
(ステップI)。次に、1段目の穴種類として、通常
穴、側面精度100Z、底面精度100Z、穴径φ20
0と入力する(ステップII)。続いて、2段目の穴種類
として、精度穴、側面精度25Z、底面精度100Z、
穴径φ45と入力する。また、3段目の穴種類として、
通常穴、側面精度100Z、底面精度指定なし、穴径φ
11と入力する。最後に、4段目の穴種類として、並目
タップ、穴径M4と入力する。
【0025】ステップでは、入力手段16(図2)によ
り、まず1段目の穴を加工するために必要な加工工程ブ
ロック群(図5)をCPU14に取り込む(ステップV
I)。続いてステップでは、2段目の穴を加工するた
めに必要な加工工程ブロック群を、1段目の加工工程ブ
ロック群に付け足す形で(図6)取り込む(ステップV
II)。さらに、3段目の穴を加工するために必要な加工
工程ブロック群を、2段目の加工工程ブロック群に付け
足す形で(図7)取り込む(ステップVIII )。最後
に、4段目の穴を加工するために必要な加工工程ブロッ
ク群を、3段目の加工工程ブロック群に付け足す形で
(図8)取り込む(ステップIX)。
【0026】ステップでは、図9に示すように処理手
段17(図2)により、全加工工程(工程番号1〜16)に
含まれる工程区分番号を認識し、同一の工程区分番号を
有する加工工程等の、同一と見なされる加工工程毎のグ
ループを作成して、該グループ毎の降順に並べ換え(ス
テップX)、さらにステップでは、前記工程番号グル
ープに含まれる各加工工程の穴段番号を認識し、穴段番
号の降順に並べ換える(ステップXI)。
【0027】ステップでは、編集手段18(図2)によ
り、特殊処理条件に則って加工工程を編集する。まず、
図9に示す工程区分番号1のグループ(工程番号1〜
4)の中で、2段目以降のセンタもみ工程を削除する
(図10)(ステップXII)。次に、図10の工程番号2お
よび3の工具情報が同一(D1−18)であることか
ら、工程番号2を削除して、図11に示すように同一工具
による加工工程を1つに統合する(ステップXIII )。
最後に、図11における工程区分番号8のグループ(工程
番号8〜10)の中で、2段目以降の面取り工程を削除す
る(図13)(ステップXIV)。以上の手順により、図17
に示す4段穴の加工データが構築され、工作機械20(図
2)に加工データが出力される。
【0028】上記構成をなす本発明の実施の形態から得
られる作用効果は、以下の通りである。まず、記憶手段
15に記憶されるのは、1種類の穴形状の加工に必要な諸
条件および加工工程を情報として有する加工工程ブロッ
ク群のみであり、従来のように複数段の穴加工をする場
合でも、それに対応するために膨大な加工工程ブロック
の組み合わせパターンを記憶する必要が無く、記憶情報
量が軽量化される。そして、必要な穴段数(4段穴)お
よび穴形状を得た時点で、図3、図4に示す加工工程群
データから、入力手段16によって必要な加工工程ブロッ
ク群を適宜抽出し、図8に示すようにCPU14に取り込
む。
【0029】すなわち、複数段の穴を形成するための加
工データの構築を、形成する穴の情報を得た時点で行う
ので、予め多くの加工工程ブロックの組み合わせパター
ンを入力する工数が不要となる。さらに処理手段17によ
って、図9に示すように同一の工程区分番号を有する加
工工程等の、同一と見なされる加工工程毎のグループを
作成して、該工程番号グループの降順に並べ換えを行
い、さらに穴段番号の降順に並べ換える。この時点の加
工データで加工を行うと、1つの工具で複数段の穴に亙
る加工を一時に行うので、工具交換に要するロスを極力
抑えることができる。
【0030】本発明の実施の形態においては、更に無駄
の無い加工データを得るために、編集手段18によって、
あらかじめ設定された特殊処理条件に則って、加工デー
タの集約を行うことができる。したがって、図8の必要
な加工工程ブロック群を取り込んだ直後の時点における
全加工工程数16に対し、図13に示す加工工程の集約後の
全加工工程数を10まで削減することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明はこのように構成したので、以下
のような効果を有する。すなわち、本発明においては、
加工情報として予め記憶手段に登録するのは、1種類の
穴形状の加工に必要な諸条件および加工工程を包含した
加工工程ブロック群のみであり、また、複数段の穴加工
に必要な加工データの構築を、形成する穴の情報を得た
時点で行うので、従来のように、予め多くの加工工程ブ
ロックの組み合わせパターンを入力する必要がなくな
り、そのための工数が不要となる。したがって、入力ミ
ス等の人的エラーが無くなり、CAMにおける工作機械
の作動を確実に行うことができる。しかも、従来では電
算機の記憶容量の制約により不可能であった、5〜10段
の穴加工も可能となり、しかもその加工データを容易に
構築することが可能となる。
【0032】また、構築した加工データの中で、同一と
見なされる加工工程をグループ化し、該グループ毎に加
工の順序を指定するので、1つの工具で複数段の穴に亙
る加工を一時に行い、工具交換に要するロスを極力抑え
る。したがって、従来のように穴形状毎に専用の加工工
程ブロックの組み合わせパターンを有する手法と比べて
も、加工に要する時間が増加することがない。
【0033】さらに、穴の加工工程手順の内容に変更を
加える場合(使用工具の見直しや、追加、変更等)で
も、加工データの再構築が容易となり、変更の際の人的
エラーを防止することができる。しかも、加工データの
構築方法が一般化されているので、あらゆるCAMに対
しても汎用性の高いものとなる。
【0034】また、本発明においては、1種類の穴形状
の加工に必要な加工工程ブロック群を組み合わせて複数
段の加工データを構築するので、該加工データ内に同一
若しくは類似の加工工程が重複する場合が生ずる。した
がって、前記加工工程ブロック群の包含する諸条件に、
予め優先順位を付与しておき、複数段の穴加工を行う際
に、前記優先順位に基づいて加工工程の集約を行い、無
駄のない加工データを得ることができる。したがって、
従来の穴形状毎に専用の加工工程ブロックの組み合わせ
パターンを有する手法と比べても、加工に要する時間が
増加することがなく、合理的に穴加工を行うことができ
る。
【0035】さらに、本発明に係る加工データ決定装置
では、記憶手段には1種類の穴形状の加工に必要な諸条
件および加工工程を加工工程ブロック群として記憶する
のみである。よって、記憶すべき情報量の肥大を防ぎ、
電算機の記憶容量を小さく設定することが可能となり、
電算機の小型化、小容量化を図ることができる。また、
複数段の穴加工を行う際に各段毎に所望の加工工程ブロ
ック群を選択する入力手段によって、複数段の穴加工に
必要な加工データの構築を、形成する穴の情報を得た時
点で行うので、従来のように、予め多くの加工工程ブロ
ックの組み合わせパターンを入力するための、膨大な量
のデータ入力作業が不要となり、人的エラーのない加工
データを提供することができる。さらに、処理手段によ
って、選択した加工工程ブロック群の中で同一若しくは
類似と見なされる加工工程毎にグループ化し、該グルー
プ毎に加工の順序を指定するので、1つの工具で複数段
の穴に亙る加工を一時に行うことが、加工データの情報
量を増やすことなく達成でき、さらに、工具交換に要す
るロスを極力抑え、穴の形成を迅速に行うことができ
る。
【0036】また、本発明においては、前記処理手段に
おいて1種類の穴形状の加工に必要な諸条件および加工
工程を情報として有する加工工程ブロック群を組み合わ
せて、複数段の加工データを構築するので、該加工デー
タ内に同一の加工工程が重複する場合が生ずる。よっ
て、編集手段によって、重複した加工工程を集約し、無
駄のない加工データを提供することができる。以上説明
したように、本発明によって、穴加工の自動化によりも
たらされる利便性、確実性等の効果をより高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る加工データの決定手
順を示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施の形態に係る加工データ決定装置
を示す摸式図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る加工工程ブロック群
を列挙した、加工工程群データを示す摸式図である。
【図4】図3の一部を具体的に示した図である。
【図5】図1に示すステップVIで取り込む1段目の穴
の加工に必要な加工工程ブロック群を示す図である。
【図6】図1に示すステップVIIの時点における、2段
目までの穴の加工に必要な加工データを示す図である。
【図7】図1に示すステップVIII の時点における、3
段目までの穴の加工に必要な加工データを示す図であ
る。
【図8】図1に示すステップIXの時点における、4段
目までの穴の加工に必要な加工データを示す図である。
【図9】図1に示すステップXおよびステップXIの時
点における、グループ化された加工工程ブロック群を有
する加工データを示す図である。
【図10】図1に示すステップXIIの時点における、セ
ンタもみ工程を集約した加工データを示す図である。
【図11】図1に示すステップXIII における、同一工
程を1工程化した加工データを示す図である。
【図12】図1に示すステップXIVにおける、2段目以
降の面取り工程を削除し編集を完了した加工データを示
す図である。
【図13】単段の穴を示す図である。
【図14】3段の穴を示す図である。
【図15】単段の穴を形成するための加工データであ
る。
【図16】別の単段の穴を形成するための加工データお
よび加工の進行状態を示す穴形状図である。
【図17】4段の穴を形成するための加工データおよび
加工の進行状態を示す穴形状図である。
【符号の説明】
VI 加工工程ブロック群の抽出 VII 加工工程ブロック群の抽出 VIII 加工工程ブロック群の抽出 IX 加工工程ブロック群の抽出 X 加工工程のグループ化 XI 加工順序の指定 XII 加工工程の集約 XIII 加工工程の集約 XIV 加工工程の集約

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穴形状の加工に必要な諸条件および加工
    工程を包含する加工工程ブロック群を穴形状毎に予め記
    憶手段に登録し、複数段の穴加工を行う際には各段毎に
    必要な加工工程ブロック群を抽出し、該抽出した加工工
    程ブロック群の中で同一と見なされる加工工程をグルー
    プ化し、各段の枠を越えて該グループ毎に加工の順序を
    指定することを特徴とする加工データ決定方法。
  2. 【請求項2】 前記諸条件に予め優先順位を付与してお
    き、複数段の穴加工を行う際に、前記優先順位に基づい
    て加工工程の集約を行うことを特徴とする請求項1に記
    載の加工データ決定方法。
  3. 【請求項3】 前記加工工程の集約は、重複工程に対し
    て行うことを特徴とする請求項2に記載の加工データ決
    定方法。
  4. 【請求項4】 前記加工工程の集約を、不要工程に対し
    て削除することで行うことを特徴とする請求項2に記載
    の加工データ決定方法。
  5. 【請求項5】 1種類の穴形状の加工に必要な諸条件お
    よび加工工程を加工工程ブロック群として記憶する記憶
    手段と、複数段の穴加工を行う際に各段毎に所望の加工
    工程ブロック群を選択する入力手段と、選択した加工工
    程ブロック群の中で同一と見なされる加工工程毎にグル
    ープ化し、該グループ毎に加工の順序を指定する処理手
    段とを有することを特徴とする加工データ決定装置。
  6. 【請求項6】 前記グループ化した加工工程を、予め設
    定された優先順位に基づいて集約する編集手段を有する
    ことを特徴とする加工データ決定装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011081787A (ja) * 2009-09-14 2011-04-21 Toyota Central R&D Labs Inc 加工ステップ決定装置、及びプログラム
JP2012190113A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Toyota Central R&D Labs Inc 加工データ生成システム、ソルバプログラム
EP2832661B1 (de) * 2013-07-31 2019-09-11 Thomas GmbH Ventilhalterung für einen unter Druck stehenden Aerosolbehälter mit Ventilteller aus Plastik
CN112099431A (zh) * 2019-06-18 2020-12-18 发那科株式会社 加工控制装置和机床

Cited By (4)

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