JPH09192757A - パンチングプレスにおけるパンチ、ダイの取外し方法およびその装置 - Google Patents

パンチングプレスにおけるパンチ、ダイの取外し方法およびその装置

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JPH09192757A
JPH09192757A JP28553096A JP28553096A JPH09192757A JP H09192757 A JPH09192757 A JP H09192757A JP 28553096 A JP28553096 A JP 28553096A JP 28553096 A JP28553096 A JP 28553096A JP H09192757 A JPH09192757 A JP H09192757A
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die
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die block
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パンチとダイを別々に取外すことなく、パン
チとダイを備えたパンチブロックとダイブロックを一体
化して取外し、作業性と信頼性を向上を図る。 【解決手段】 パンチ13とダイ37を備えたパンチブ
ロック15とダイブロック39を、それぞれクランパ6
1,63を介してパンチホルダ9とダイホルダ41にク
ランプ,アンクランプ自在に設け、パンチブロック15
にクランパ61のクランプ,アンクランプ動作にて上下
動する係止部材しての係止ピン79を設け、この係止ピ
ン79が係合する係合穴75を備えた係合部材77をダ
イブロック39に設けた。そして、パンチブロック15
とダイブロック39をパンチングプレス1より取外す際
は、ダイブロック39上にパンチブロック15を重ね係
止ピン79で位置決めして取外す。このため、作業性と
信頼性の向上が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パンチングプレ
スにおけるパンチ、ダイの取外し方法およびその装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、長尺幅広ワークを加工する例えば
一軸移動式パンチングプレスでは、複数のパンチ、ダイ
が装着されたパンチブロック、ダイブロックより、パン
チとダイを交換のために取外すには、パンチとダイをパ
ンチングプレス側より別々に取外しているのが一般的で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の一軸移動式パンチングプレスよりパンチとダイを交
換のために取外すには別々にパンチ、ダイをパンチング
プレスより取外していた。
【0004】このため、パンチ、ダイのクロス打ちや、
異なったパンチ、ダイを組付けて打ち、金型を破損する
という問題があった。また、別々に取外したパンチ、ダ
イを専用の収納棚を設けて格納する必要があり、更に、
パンチ、ダイを取外する摺動部が露出して、ゴミや打傷
を付けるという問題があった。
【0005】この発明の目的は、パンチとダイを別々に
取外すことなく、パンチとダイを備えたパンチブロック
とダイブロックを一体化して取外し、作業性と信頼性の
向上を図ったパンチングプレスにおけるパンチ、ダイの
取外し方法およびその装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明のパンチングプレスにおける
パンチとダイの取外し方法は、複数個のクランパにより
パンチブロックフレームとダイブロックフレームにそれ
ぞれクランプされている複数のパンチを備えた前記パン
チブロックと複数のダイを備えたダイブロックとをパン
チングプレス内より取外す方法にして、前記クランパを
アンクランプすることにより、それぞれのパンチブロッ
ク,ダイブロックをパンチブロックフレームとダイブロ
ックフレームよりアンクランプすると共に、前記パンチ
ブロックをダイブロック上に載置せしめて一体化された
状態でパンチブロックとダイブロックを同時にパンチン
グプレスから取外すことを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2によるこの発明のパンチン
グプレスにおけるパンチとダイの取外し装置は、複数の
パンチ、ダイを備えたパンチブロック,ダイブロックを
それぞれパンチブロックフレーム,ダイブロックフレー
ムに設けられた複数のクランパでパンチブロックフレー
ム,ダイブロックフレームにクランプ,アンクランプ自
在に設け、前記パンチブロックに前記クランパのクラン
プ,アンクランプ動作により上下方向へ移動自在な係止
部材を複数個所に設け、この係止部材が係合される係合
穴を備えた係合部材を前記ダイブロックに設け、このダ
イブロックと前記パンチブロックとを一体的に取出すた
めのチェンジャと結合する接続部を前記ダイブロックあ
るいはパンチブロックに設けてなることを特徴とするも
のである。
【0008】更に、請求項3によるこの発明のパンチン
グプレスにおけるパンチとダイの取外し装置は、フレー
ムの長手方向にパンチブロックフレームとダイブロック
フレームを備えた移動体を移動自在に設け、前記パンチ
ブロックフレーム内にラムキャリアを前記フレームの長
手方向へ移動自在に設け、前記ラムキャリアにパンチと
ダイを協働せしめるべくラムシリンダを設け、このラム
シリンダを前記フレームの長手方向と直交する方向へ移
動自在に設け、ワークをクランプするワーククランプを
前記フレームの長手方向と直交する方向へ移動自在なパ
ンチングプレスにして、複数のパンチ、ダイを備えたパ
ンチブロック,ダイブロックをそれぞれパンチブロック
フレーム,ダイブロックフレームに設けられた複数のク
ランパでパンチブロックをパンチブロックフレーム,ダ
イブロックフレームにクランプ,アンクランプ自在に設
け、前記パンチブロックに、前記クランパのクランプ,
アンクランプ動作により上下方向へ移動自在な係止部材
を複数個所に設け、この係止部材が係合される係合孔を
備えた係合部材を前記ダイブロックに設け、このダイブ
ロックと前記パンチブロックとを一体的に取外すための
チェンジャと結合する接続部を前記ダイブロックあるい
はパンチブロックに設けてなることを特徴とするもので
ある。
【0009】したがって、請求項1,2,3によるパン
チングプレスにおけるパンチ、ダイの取外し方法および
その装置とすることにより、一軸移動式のパンチングプ
レスに設けたパンチとダイをパンチブロックとダイブロ
ックから別々に取出すことなく、パンチングプレスから
パンチブロックとダイブロックを一体として取外しパン
チとダイが交換される。このため、作業性と信頼性の向
上が図られる。
【0010】請求項4によるこの発明のパンチプレスに
おけるパンチ,ダイの取外し装置は、請求項2,3のパ
ンチプレスにおけるパンチ,ダイの取外し装置におい
て、前記パンチブロックフレームに設けられたクランパ
のアンクランプ時に前記係止部材が係合部材の係合穴に
係合されることを特徴とするものである。
【0011】したがって、パンチブロックフレーム,ダ
イブロックフレームに設けられたそれぞれのクランプを
アンクランプの動作を行わせしめることにより、パンチ
ブロックフレーム、ダイブロックフレームからパンチブ
ロック,ダイブロックがアンクランプされる。
【0012】しかも、パンチブロックはパンチブロック
フレームからアンクランプされると同時に係止部材が係
合穴に係合されてダイブロック上に載置されると共に一
体化されるから、この状態でパンチプレスが取外され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例を
図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】図7を参照するに、まず、理解を容易とす
るためパンチングプレスと付帯設備の全体的配置につい
て概略的に説明する。
【0015】一軸移動式のパンチングプレス1は門型形
状のフレーム3を備えており、このフレーム3にはY軸
方向(図7において左右方向)へ延伸して複数のガイド
レール5が設けられ、このガイドレール5に複数のガイ
ド部材7を介してパンチブロックフレーム9がY軸方向
へ移動自在に設けられている。このパンチブロックフレ
ーム9は、C型形状の連結部材11を介してダイブロッ
クフレーム(図示省略)と連結され、パンチブロックフ
レーム9内には複数配設されたパンチ13を備えたパン
チブロック15が装着され、図示を省略したがダイブロ
ックフレームにも前記パンチ13と相対してダイがダイ
ブロックに装着されている。
【0016】前記連結部材11で連結されたパンチブロ
ックフレーム9とダイブロックフレームをY軸方向へ移
動させる駆動系としては、パンチブロックフレーム9に
Y軸方向へ螺合したボールねじ17が設けられ、このボ
ールねじ17の片側にY軸駆動モータ19が設けられて
いる。
【0017】前記フレーム3を挾んで前後(図7におい
て上下)にはテーブル21A,21Bが設けられてお
り、このテーブル21A,21B上に搬入されたワーク
Wは、複数のワーククランプ23A,23Bにて把持さ
れ、ワーククランプ23A,23Bはキャレッジ25
A,25Bに設けられ、このキャレッジ25A,25B
は前記テーブル21A,21Bの片側にX軸方向(図7
において上下方向)へ延伸して敷設されたガイドレール
27A,27B上にガイド部材(図示省略)を介して設
けられている。そして、キャレッジ25A,25BはX
軸方向へ延伸して設けられたボールねじ29A,29B
に螺合され、このボールねじ29A,29Bの片側には
X軸駆動モータ31A,31Bが接続されている。
【0018】上記構成により、テーブル21A上へ搬入
されたワークWをワーククランプ23Aにて把持しX軸
方向へキャレッジ25Aにて移動し、フレーム3に設け
たパンチブロックフレーム9,ダイブロックフレームを
Y軸方向へ移動して、所望のパンチ13をワークWの所
望する加工位置へ位置決めする。そして、図示を省略し
たラムシリンダを作動し、パンチ13とダイとの協働に
よりワークWにパンチング加工が施される。さらに、ワ
ークWにパンチング加工が進むと、ワークWは図7にお
いて上側へ進み、ワーククランプ23Aからワーククラ
ンプ23Bに持ちかえられてワークWにパンチング加工
が行われる。したがって、ワーククランプ23A,23
Bはフレーム3に入り込まないので連結部材11と干渉
しないと共にデッドゾーンがなくなる。
【0019】次に、一軸移動式のパンチングプレス1に
ついて更に詳細に説明する。
【0020】図4および図5を参照するに、パンチング
プレス1を構成するフレーム3は、下部ベース33の左
右側にコラム(図示省略)が立設され、このコラムの上
部に上部フレーム35が一体的に設けられて構成されて
いる。
【0021】前記フレーム3内には、複数のパンチ13
を設けたパンチブロック15を備えたパンチブロックフ
レーム9と、前記パンチ13に相対向して複数のダイ3
7を設けたダイブロック39を備えたダイブロックフレ
ーム41とが、C型形状の連結部材11にて一体的に設
けられている。そして、前記ダイブロックフレーム41
の下面は、ガイド部材43を介して下部ベース33上に
Y軸方向(図4において左右方向、図5において図面に
直交する方向)へ延伸して敷設されたガイドレール45
上に乗り、前記パンチブロックフレーム9の上面は、ガ
イド部材7を介して上部フレーム35の下面にY軸方向
へ延伸して敷設されたガイドレール5に係合し、Y軸方
向へ移動自在に設けられている。
【0022】前記パンチブロックフレーム9は、ナット
部材(図示省略)を介してY軸方向へ延伸したボールね
じ17に螺合し、このボールねじ17の片端はY軸駆動
モータ19に連結され、Y軸駆動モータ19は前記フレ
ーム3に固定されている。
【0023】上記構成により、Y軸駆動モータ19を駆
動せしめると、ボールねじ17は回転しナット部材を介
してパンチブロックフレーム9はガイド部材7によりガ
イドレール5に沿ってY軸方向へ移動される。また、ダ
イブロックフレーム41はナット部材43を介してY軸
方向へ延伸したガイドレール45に案内されてパンチブ
ロックフレーム9と共にY軸方向へ移動されることにな
る。
【0024】前記ダイホルダ41にダイブロック39が
装着、離脱自在に設けられ、このダイブロック39に複
数のダイ37が設けられ、このダイ37に相対向して上
方には複数のパンチ13を備えたパンチブロック15が
パンチブロックフレーム9に装着、離脱自在に設けられ
ている。このパンチブロックフレーム9の内部には、パ
ンチ13を打撃するアクチュエータであるラムシリンダ
47がラムキャリア49にX軸方向と平行なU軸方向
(図4において図面に直交する方向、図5において左右
方向)へ移動自在に設けられ、ラムキャリア49は前記
ガイドレール5にガイド部材51を介してU軸方向へ移
動自在に設けられている。
【0025】前記ラムキャリア49をY軸方向と平行な
V軸方向へ移動せしめる駆動部材としては、前記パンチ
ブロックフレーム9内にV軸方向へ延伸して設けたボー
ルねじ53にナット部材(図示省略)を介してラムキャ
リア49が設けられている。そして、前記ボールねじ5
3の片端(図5において左側)にV軸駆動モータ55が
連結され、このV軸駆動モータ55は前記パンチブロッ
クフレーム9の一側に固着されている。
【0026】また、ラムシリンダ47をU軸方向へ駆動
するための駆動部材としては、前記ラムキャリア49内
にU軸方向へ延伸して設けたボールねじ57にナット部
材(図示省略)を介してラムシリンダ47が設けられて
いる。そして、前記ボールねじ57の片端(図5におい
て右側)にU軸駆動モータ59が連結され、このU軸駆
動モータ59はラムキャリア49の一側(図5において
右側)に固定されている。また、パンチブロック15を
パンチブロックフレーム9の係止せしめるクランパ61
がパンチブロックフレーム9の四隅に設けられている。
前記ダイブロック39をダイブロックフレーム41に係
止せしめるクランパ63がダイブロックフレーム41の
四隅に設けられている。前記パンチブロック15をパン
チブロックフレーム9へ位置決めするシリンダ65が、
また、ダイブロック39をダイホルダ41へ位置決めす
るシリンダ67が、それぞれのパンチブロックフレーム
9,ダイブロックフレーム41に設けられている。
【0027】上記構成により、V軸駆動モータ55を駆
動せしめるとボールねじ53は回転し、このボールねじ
53に螺合したナット部材を介してラムキャリア49は
V軸方向へ移動される。また、U軸駆動モータ59を駆
動せしめるとボールねじ57は回転し、このボールねじ
57に螺合したナット部材を介してラムシリンダ47は
U軸方向へ移動される。
【0028】すなわち、ラムシリンダ47はU,V軸方
向へ移動することができ、パンチブロック15に複数配
設されたパンチ13の中で所望するパンチ13の直上に
ラムシリンダ47を位置決めでき、ラムシリンダ47に
より所望のパンチ13を打撃して、ダイ37との協働に
よりワークWにパンチング加工が施される。
【0029】次に、この発明の実施の形態の例としての
主要部であるパンチ13を備えたパンチブロック15と
ダイ37を備えたダイブロック39とを前記パンチブロ
ックフレーム9,ダイブロックフレーム41より取外す
装置について詳細に説明する。なお、オートチェンジャ
については、既に公知の構成のものを採用しているので
図示と説明を省略する。
【0030】図1および図4乃至図6を参照するに、複
数配設されたパンチ13を備えたパンチブロック15
は、複数個所に設けたクランパ61によりパンチブロッ
クフレーム9へ装着、離脱自在に設けられている。ま
た、複数配設されたダイ37を備えたダイブロック39
は、複数個所に設けたクランパ63によりダイブロック
フレーム41へ装着、離脱自在に設けられている。より
詳細には、パンチブロック15の図1における両側にフ
ランジ部15Aが突出して形成され、このフランジ部1
5の下面にクランパ61のうちのクランパ本体69に形
成した爪部69Aが当接し、離隔自在となっている。
【0031】前記クランパ本体69は軸71に回動自在
に設けられ、流体圧作動のシリンダ73に設けたピスト
ンロッド73Aの作動によりクランパ本体69は回動す
るようになっている。(図1参照)更に、クランパ61
にてパンチブロック15をパンチブロックフレーム9よ
り離脱した際に、後述するダイブロック39に設けた係
合穴75を備えた係合部材77と係合する係止部材とし
ての係止ピン79が複数個前記パンチブロック15に設
けられている。
【0032】より詳細には、図2および図3を参照する
に、係止ピン79の上部には押圧板81が横方向へ突出
して一体的に設けられ、この押圧板81の下面に前記ク
ランパ本体69に形成された爪部69Aが当接する。そ
して、係止ピン79の上部には弾機83として例えばコ
イルスプリングが装着され、常時係止ピン79を下方向
へ付勢している。なお、符号85はスプリング受け板で
あり、パンチブロック15へ一体的に係止されている。
また、図3に示されているごとく、符号87はパンチブ
ロック15のフランジ部15Aに形成した凹部であり、
前記クランパ本体69の爪部69Aが入り込むためであ
る。
【0033】上記構成により、シリンダ73を作動せし
め軸71を支点としてクランパ本体69をパンチブロッ
ク15のフランジ部15A側へ回動せしめると、クラン
パ本体69に形成した爪部69Aにてパンチブロック1
5に形成したフランジ部15Aを押圧し、パンチブロッ
ク15がパンチブロックフレーム9へクランプされる。
また、クランパ本体69を回動せしめることにより、係
止ピン79に設けた押圧板81は弾機83の弾撥力に抗
して押圧上昇し、係止ピン79がダイブロック39に設
けた係合穴75より離脱される。
【0034】なお、図2に示されているごとく、クラン
パ本体69をシリンダ73の作動により図2において時
計方向廻りに回動せしめると、パンチブロック15は自
重で下降すると共に、係止ピン79は弾機83の弾撥力
より下降し、ダイブロック39に設けた係合穴75内へ
挿入される。
【0035】一方、複数配設されたダイ37を備えたダ
イブロック39は、複数個所に設けたクランパ63によ
りダイホルダ41へ装着、離脱自在に設けられている。
より詳細には、ダイブロック39の両側にフランジ部3
9Aが突設して形成され、このフランジ部39Aの上面
にクランパ63のうちのクランプ本体89に形成した爪
部89Aが当接し、離隔自在となっている。
【0036】前記クランプ本体89は軸91を支点とし
て回転自在に設けられており、流体圧作動のシリンダ9
3に設けたピストンロッド93Aの作動によりクランパ
本体89は回動するようになっている。(図1参照)。
【0037】更に、ダイブロック39とダイブロックフ
レーム41との接触する面の適宜位置に、複数のダイリ
フタ95が設けられ、このダイリフタ95は、例えば内
蔵された弾機97により、ダイブロック39と前記パン
チブロック15とを浮上せしめる弾撥力を持っている。
【0038】なお更に、ダイブロック39の側面(図1
において紙面に対して直交する面)には、図示を省略し
たがオートチェンジャのホークが挿入係止される係止穴
99が形成されていると共に、前述のごとく、ダイブロ
ック39上には前記パンチブロック15に設けた係止ピ
ン79が挿入される係合穴75が形成された係合部材7
7が設けられている。なお、符号101はダイテーブル
である。
【0039】上記構成により、シリンダ93を作動せし
めクランパ本体89を図1においてダイブロック39の
フランジ部39側へ回動せしめると、クランパ本体89
に形成した爪部89Aがダイブロック39に形成したフ
ランジ部39Aを押圧せしめ、ダイブロック39がダイ
ホルダ41上へ固定される。
【0040】また、シリンダ93を作動せしめクランパ
本体89を図1においてフランジ39とは反対側へ回動
せしめると、ダイブロック39の係止が解放されると共
に、ダイリフタ95によりダイブロックフレーム41上
より若干量ダイブロック39は浮上し、ダイブロック3
9はダイブロックフレーム41より外れることになる。
【0041】上述したごとき構成により、まず、パンチ
ブロック15をダイブロック39上に載置して同時にパ
ンチングプレス1より取外すには、シリンダ73を作動
せしめクランパ本体69を図1においてフランジ部15
Aとは反対側に回動させると、パンチブロック15はパ
ンチブロックフレーム9より外れて自重で落下する。パ
ンチブロック15が落下すると共に、係止ピン79は弾
機83の弾撥力にて押され、ダイブロック39に設けた
係合部材77の係合穴75内へ挿入され、ダイブロック
39上にパンチブロック15は位置決めされて載置され
る。そして、シリンダ65,67による係止を解放す
る。
【0042】この状態、すなわち、ダイブロック39上
にパンチブロック15が載置され一体的となった状態
で、図示を省略したオートチェンジャのホークをダイブ
ロック39に設けた係止穴99内へ挿入して、パンチン
グプレス1の外へ搬出する。そして、パンチ、ダイブロ
ック15,39はセットされたまま次の交換を希望する
パンチ、ダイブロック15,39と交換する。なお、パ
ンチ、ダイブロック15,39をセットした状態が図6
に示されている。
【0043】次に、交換を希望するパンチ13とダイ3
7を備えたパンチブロック15とダイブロック39を重
ねたままパンチングプレス1内の装着するには、オート
チェンジャのホークで所望する重ねたままのパンチブロ
ック15とダイブロック39を、ダイブロック39に設
けた係合穴99に挿入して搬送する。そして、ダイブロ
ック39をダイブロックフレーム41上へ載置し、クラ
ンパ63にてクランプし、パンチ9に設けたクランパ6
1にてパンチブロック15をクランプする。
【0044】この時、クランパ61のうちのクランパ本
体69に形成した爪部69Aが係止ピン79に一体的に
設けた押圧板81を持ち上げ、係止ピン79をダイブロ
ック39に設けた係合部材77より引き抜く。更に、ク
ランパ61のうちのクランパ本体69の形成した爪部6
9Aは、パンチブロック15を押圧して、パンチブロッ
ク15をパンチブロックフレーム9へ固着させ、位置決
め用のシリンダ65,67を作動させてパンチブロック
15をパンチブロックフレーム9へ、ダイブロック39
をダイブロックフレーム41に固定して交換作業を終了
する。
【0045】そして、所望するパンチ13の直上へラム
シリンダ47を移動せしめ、ラムシリンダ47を作動せ
しめてパンチ13とダイ37との協働によりワークWに
パンチング加工が施される。
【0046】このため、パンチ13とダイ37を別々に
パンチブロック15とダイブロック39より取外し交換
する必要がないので、作業性と信頼性が向上すると共
に、最適化による金型配置のブロックが装着可能になり
加工スピードが上昇する。
【0047】なお、この発明は前述した発明の実施の形
態の例に限定されることなく、適宜な変更を行なうこと
により、その他の態様で実施し得るものである。前述し
た実施の形態の例ではパンチブロックに係止部材として
係止ピンを例にして説明したが、係止ピン以外の係止ロ
ッドなどであっても構わない。
【0048】
【発明の効果】以上のごとき実施例の形態の例の説明よ
り理解されるように、請求項1,2,3によるこの発明
によれば、パンチブロック,ダイブロックはクランパに
よりパンチブロックフレームとダイブロックフレームに
クランプされている。前記クランパをアンクランプの動
作を行わせしめてパンチブロックをパンチブロックフレ
ームより、ダイブロックをダイブロックフレームよりア
ンクランプすると、パンチブロックに設けた係止部材は
下降しダイブロックに設けた係合部材に形成した係合穴
内に挿入されパンチブロックとダイブロックとを一体化
すると共に、ダイブロック上にパンチブロックが重ね合
わされる。
【0049】この状態でチェンジャによりパンチングプ
レスより重ね合わされたパンチブロックとダイブロック
を取外し、希望するパンチとダイを備えたパンチブロッ
クとダイブロックとが交換される。
【0050】而して、パンチとダイを別々に取外すこと
なく、パンチとダイを備えたパンチブロックとダイブロ
ックを一体化して取外し交換するため、作業性と信頼性
の向上を図ると共に、最適化による金型装置のブロック
が装着可能となり、加工スピードの向上化を図ることが
できる。
【0051】請求項4の発明によれば、パンチブロック
フレーム,ダイブロックフレームに設けられたそれぞれ
のクランプをアンクランプの動作を行わせしめることに
より、パンチブロックフレーム,ダイブロックフレーム
からパンチブロック,ダイブロックがアンクランプされ
る。
【0052】しかも、パンチブロックはパンチブロック
フレームからアンクランプされると同時に係止部材が係
合穴に係合されてダイブロック上に載置されると共に一
体化されるから、この状態でパンチブロック,ダイブロ
ックをパンチプレスから取外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の主要部を示し、パンチブロックをパ
ンチホルダに、ダイブロックをダイホルダに固定した状
態を示す側面説明図である。
【図2】図1におけるII矢視部の拡大図である。
【図3】図2における左側より見た正面説明図である。
【図4】図7におけるIV矢視からみた正面説明図であ
る。
【図5】図4における右側より見た側面拡大説明図であ
る。
【図6】この発明の作用説明図である。
【図7】この発明を実施する実施の形態の一例を示し、
パンチングプレスとワーククランパを示した平面配置説
明図である。
【符号の説明】
1 パンチングプレス 3 フレーム 9 パンチホルダ 13 パンチ 15 パンチブロック 23 ワーククランプ 37 ダイ 39 ダイブロック 41 ダイホルダ 47 ラムシリンダ 49 ラムキャリア 61 クランパ 63 クランパ 75 係合穴 77 係合部材 79 係止ピン 97 係止穴(接合部) W ワーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のクランパによりパンチブロック
    フレームとダイブロックフレームにそれぞれクランプさ
    れている複数のパンチを備えたパンチブロックと複数の
    ダイを備えたダイブロックとをパンチングプレス内より
    取外す方法にして、前記クランパをアンクランプするこ
    とにより、それぞれのパンチブロック,ダイブロックを
    パンチブロックフレーム,ダイブロックフレームよりア
    ンクランプすると共に、前記パンチブロックをダイブロ
    ック上に載置せしめて一体化した状態でパンチブロック
    とダイブロックを同時にパンチングプレスから取外すこ
    とを特徴とするパンチングプレスにおけるパンチ、ダイ
    取外し方法。
  2. 【請求項2】 複数のパンチ、ダイを備えたパンチブロ
    ック,ダイブロックをそれぞれパンチブロックフレー
    ム,ダイブロックフレームに設けられた複数のクランパ
    でパンチブロックフレーム,ダイブロックフレームにク
    ランプ,アンクランプ自在に設け、前記パンチブロック
    に、前記クランパのクランプ,アンクランプ動作により
    上下方向へ移動自在な係止部材を複数個所に設け、この
    係止部材が係合される係合穴を備えた係合部材を前記ダ
    イブロックに設け、このダイブロックと前記パンチブロ
    ックとを一体的に取出すためのチェンジャと結合する接
    続部を前記ダイブロックあるいはパンチブロックに設け
    てなることを特徴とするパンチングプレスにおけるパン
    チ、ダイの取外し装置。
  3. 【請求項3】 フレームの長手方向にパンチブロックフ
    レームとダイブロックフレームを備えた移動体を移動自
    在に設け、前記パンチブロックフレーム内にラムキャリ
    アを前記フレームの長手方向へ移動自在に設け、前記ラ
    ムキャリアにパンチとダイを協働せしめるべくラムシリ
    ンダを設け、このラムシリンダを前記フレームの長手方
    向と直交する方向へ移動自在に設け、ワークをクランプ
    するワーククランプを前記フレームの長手方向と直交す
    る方向へ移動自在に設けたパンチングプレスにして、複
    数のパンチ、ダイを備えたパンチブロック,ダイブロッ
    クをそれぞれパンチブロックフレーム,ダイブロックフ
    レームに設けられた複数のクランパでパンチブロックフ
    レーム,ダイブロックフレームにクランプ,アンクラン
    プ自在に設け、前記パンチブロックに、前記クランパの
    クランプ,アンクランプ動作により上下方向へ移動自在
    な係止部材を複数個所に設け、この係止部材が係合され
    る係合穴を備えた係合部材を前記ダイブロックに設け、
    このダイブロックと前記パンチブロックとを一体的に取
    出すためのチェンジャと結合する接続部を前記ダイブロ
    ックあるいはパンチブロックに設けてなることを特徴と
    するパンチングプレスにおけるパンチ、ダイの取外し装
    置。
  4. 【請求項4】 前記パンチブロックフレームに設けられ
    たクランパのアンクランプ時に前記係止部材が係合部材
    の係合穴に係合されることを特徴とする請求項2,3記
    載のパンチプレスにおけるパンチ,ダイの取外し装置。
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