JPH09192580A - 誤飲防止用の液体塗布具及びその塗布方法 - Google Patents
誤飲防止用の液体塗布具及びその塗布方法Info
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- JPH09192580A JPH09192580A JP417996A JP417996A JPH09192580A JP H09192580 A JPH09192580 A JP H09192580A JP 417996 A JP417996 A JP 417996A JP 417996 A JP417996 A JP 417996A JP H09192580 A JPH09192580 A JP H09192580A
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- coating liquid
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 幼児が小さな玩具、電池、筆記具のキャップ
等を口に含んだとき誤って飲み込むことを防ぐための誤
飲防止用の液体塗布具及びその塗布方法を提供する。 【解決手段】 苦味催吐剤を含有した塗布液10を収容
した塗布容器11と、該苦味催吐剤を含有した塗布液1
0を塗布するための塗布体20とを備えたことを特徴と
する誤飲防止用の液体塗布具A。上記誤飲防止用の液体
塗布具Aを用いて幼児の誤飲を招く対象物の表面に塗布
することを特徴とする塗布方法。
等を口に含んだとき誤って飲み込むことを防ぐための誤
飲防止用の液体塗布具及びその塗布方法を提供する。 【解決手段】 苦味催吐剤を含有した塗布液10を収容
した塗布容器11と、該苦味催吐剤を含有した塗布液1
0を塗布するための塗布体20とを備えたことを特徴と
する誤飲防止用の液体塗布具A。上記誤飲防止用の液体
塗布具Aを用いて幼児の誤飲を招く対象物の表面に塗布
することを特徴とする塗布方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、幼児が小さな玩
具、電池、筆記具のキャップ等を口に含んだとき誤って
飲み込むことを防ぐための誤飲防止用の液体塗布具及び
その塗布方法に関する。
具、電池、筆記具のキャップ等を口に含んだとき誤って
飲み込むことを防ぐための誤飲防止用の液体塗布具及び
その塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】幼児が小さな玩具、電池、筆記具のキャ
ップ等を口に含み、誤って飲み込んだりしまう事故の報
告は後をたたず、一部では、小さな空気孔を設けて気動
を確保したり、成形物に苦味催吐剤をコーティングし、
幼児が口に含んでもすぐにその物を吐き出させるように
するなどの事故を未然に防ぐための努力がなされ始めて
いる。
ップ等を口に含み、誤って飲み込んだりしまう事故の報
告は後をたたず、一部では、小さな空気孔を設けて気動
を確保したり、成形物に苦味催吐剤をコーティングし、
幼児が口に含んでもすぐにその物を吐き出させるように
するなどの事故を未然に防ぐための努力がなされ始めて
いる。
【0003】例えば、小品おもちゃ、ビー玉、パチンコ
玉、小型電池などの小物品に無害な苦味、辛味などの味
覚を施し、小児が口にした際に、その味覚により口から
吐き出すようにした小児の小物品呑込み防止方法(特開
昭59−57684号公報)、固形燃料に苦味物質を含
有せしめた誤食防止性能を有する固形燃料(特開平2−
127496号公報)、苦味物質を含有する導電性皮膜
を形成してなるボタン電池(特開平4−312762号
公報)、苦味催吐剤をバインダで保持させた皮膜を素材
の表面に形成したことを特徴とする誤食防止物品(実用
新案登録第3015632号)などが知られている。
玉、小型電池などの小物品に無害な苦味、辛味などの味
覚を施し、小児が口にした際に、その味覚により口から
吐き出すようにした小児の小物品呑込み防止方法(特開
昭59−57684号公報)、固形燃料に苦味物質を含
有せしめた誤食防止性能を有する固形燃料(特開平2−
127496号公報)、苦味物質を含有する導電性皮膜
を形成してなるボタン電池(特開平4−312762号
公報)、苦味催吐剤をバインダで保持させた皮膜を素材
の表面に形成したことを特徴とする誤食防止物品(実用
新案登録第3015632号)などが知られている。
【0004】しかしながら、これらの公報は、幼児の飲
み込みそうな物、全てに網羅されているわけではなく、
また、その数はまだまだ少ないものである。そのため、
保護者の手により、簡単に苦味催吐剤を塗布できる誤飲
防止用の液体塗布具及びその塗布方法が望まれている。
み込みそうな物、全てに網羅されているわけではなく、
また、その数はまだまだ少ないものである。そのため、
保護者の手により、簡単に苦味催吐剤を塗布できる誤飲
防止用の液体塗布具及びその塗布方法が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
課題等に鑑み、これを解消しようとするものであり、幼
児が飲み込みそうな物に、保護者の手により、簡単に苦
味催吐剤を塗布できる誤飲防止用の液体塗布具及びその
塗布方法を提供することを目的とする。
課題等に鑑み、これを解消しようとするものであり、幼
児が飲み込みそうな物に、保護者の手により、簡単に苦
味催吐剤を塗布できる誤飲防止用の液体塗布具及びその
塗布方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、苦味催吐剤を含
有した塗布液をペンタイプまたはボトルタイプ等の塗布
容器に収容することなどにより、上記目的を達成するこ
とを見い出し、本発明を完成するに至ったのである。す
なわち、本発明は下記(1)〜(3)のとおりである。 (1) 苦味催吐剤を含有した塗布液を収容した塗布容器
と、該苦味催吐剤を含有した塗布液を塗布するための塗
布体とを備えたことを特徴とする誤飲防止用の液体塗布
具。 (2) 前記苦味催吐剤が安息香酸デナトニウム又はジメト
キストリキーネである上記(1)記載の誤飲防止用の液体
塗布具。 (3) 上記(1)又は(2)記載の誤飲防止用の液体塗布具を用
いて幼児の誤飲を招く対象物の表面に塗布することを特
徴とする塗布方法。
題を解決するために鋭意検討した結果、苦味催吐剤を含
有した塗布液をペンタイプまたはボトルタイプ等の塗布
容器に収容することなどにより、上記目的を達成するこ
とを見い出し、本発明を完成するに至ったのである。す
なわち、本発明は下記(1)〜(3)のとおりである。 (1) 苦味催吐剤を含有した塗布液を収容した塗布容器
と、該苦味催吐剤を含有した塗布液を塗布するための塗
布体とを備えたことを特徴とする誤飲防止用の液体塗布
具。 (2) 前記苦味催吐剤が安息香酸デナトニウム又はジメト
キストリキーネである上記(1)記載の誤飲防止用の液体
塗布具。 (3) 上記(1)又は(2)記載の誤飲防止用の液体塗布具を用
いて幼児の誤飲を招く対象物の表面に塗布することを特
徴とする塗布方法。
【0007】本発明によれば、苦味催吐剤を含有した塗
布液を収容した塗布容器と、該苦味催吐剤を含有した塗
布液を塗布するための塗布体とを備えた液体塗布具を用
いることにより、家庭などにおいて幼児が飲み込みそう
な物に、保護者の手により、簡単に苦味催吐剤を含有し
た塗布液を塗布することができるので、幼児が小さな玩
具、電池、筆記具のキャップ等を口に含み、誤って飲み
込んだりしまう事故を未然に防ぐことができることとな
る。
布液を収容した塗布容器と、該苦味催吐剤を含有した塗
布液を塗布するための塗布体とを備えた液体塗布具を用
いることにより、家庭などにおいて幼児が飲み込みそう
な物に、保護者の手により、簡単に苦味催吐剤を含有し
た塗布液を塗布することができるので、幼児が小さな玩
具、電池、筆記具のキャップ等を口に含み、誤って飲み
込んだりしまう事故を未然に防ぐことができることとな
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図4を参照して詳しく説明する。図1及び図2は、本
発明の第1実施形態である。該第1実施形態の誤飲防止
用の液体塗布具Aは、ペンタイプの液体塗布具であり、
苦味催吐剤を含有した塗布液10を収容した可撓性の軸
本体からなる塗布容器11と、該塗布容器11の前方に
上記苦味催吐剤を含有した塗布液10を塗布するための
塗布体20とを備えている。
〜図4を参照して詳しく説明する。図1及び図2は、本
発明の第1実施形態である。該第1実施形態の誤飲防止
用の液体塗布具Aは、ペンタイプの液体塗布具であり、
苦味催吐剤を含有した塗布液10を収容した可撓性の軸
本体からなる塗布容器11と、該塗布容器11の前方に
上記苦味催吐剤を含有した塗布液10を塗布するための
塗布体20とを備えている。
【0009】塗布体20は、図1及び図2に示すよう
に、先端面に吐出口21を開口し、この吐出口21の周
囲を塗布面部22とすると共に、上記吐出口21の後方
近傍の内面部に弁座23を設けてなる前記塗布容器11
の前方に固着された先軸24と、該先軸24の内部に装
着されてその先端に前記先軸24の吐出口21から外部
にわずかに吐出する小径の押し付け用芯部25を設ける
と共に、該押し付け用芯部25後方の大径の軸部26の
前端に前記先軸24の弁座23に着座可能なテーパー状
段部27を設けて弁ばね(弁用スプリング)28により
前方へ付勢されて前記テーパー状段部27に密着状態と
する弁棒29とから構成されている。なお、30は前記
弁ばね(弁用スプリング)のばね受けであり、31は撹
拌ボール、32はキャップである。
に、先端面に吐出口21を開口し、この吐出口21の周
囲を塗布面部22とすると共に、上記吐出口21の後方
近傍の内面部に弁座23を設けてなる前記塗布容器11
の前方に固着された先軸24と、該先軸24の内部に装
着されてその先端に前記先軸24の吐出口21から外部
にわずかに吐出する小径の押し付け用芯部25を設ける
と共に、該押し付け用芯部25後方の大径の軸部26の
前端に前記先軸24の弁座23に着座可能なテーパー状
段部27を設けて弁ばね(弁用スプリング)28により
前方へ付勢されて前記テーパー状段部27に密着状態と
する弁棒29とから構成されている。なお、30は前記
弁ばね(弁用スプリング)のばね受けであり、31は撹
拌ボール、32はキャップである。
【0010】このように構成される本第1実施形態の誤
飲防止用の液体塗布具Aは、家庭などにおいて幼児が飲
み込みそうな物に、弁棒29の押し付け用芯部25の先
端を当てて押圧することにより弁棒29を後退させて弁
座23からテーパー状段部27を離した状態とする。そ
れと同時に、塗布容器11を押圧して吐出口21から苦
味催吐剤を含有した塗布液10を流出(スクイズ)させ
て、その流出した苦味催吐剤を含有した塗布液10を塗
布面部22によって引き伸ばすことにより塗布するよう
にしたものである。
飲防止用の液体塗布具Aは、家庭などにおいて幼児が飲
み込みそうな物に、弁棒29の押し付け用芯部25の先
端を当てて押圧することにより弁棒29を後退させて弁
座23からテーパー状段部27を離した状態とする。そ
れと同時に、塗布容器11を押圧して吐出口21から苦
味催吐剤を含有した塗布液10を流出(スクイズ)させ
て、その流出した苦味催吐剤を含有した塗布液10を塗
布面部22によって引き伸ばすことにより塗布するよう
にしたものである。
【0011】図3は、本発明の第2実施形態である。該
第2実施形態の誤飲防止用の液体塗布具Bは、ボトルタ
イプの液体塗布具であり、苦味催吐剤を含有した塗布液
10を収容したボトル形の塗布容器11と、該塗布容器
11の開口部11aに螺合により取り付けられた蓋部1
2及び該蓋部12に取り付けられると共に、上記塗布容
器11内に収容される先端に刷毛部20aを有する塗布
体20とを備えている。このように構成される本第2実
施形態の誤飲防止用の液体塗布具Bでは、蓋部12を開
けて塗布体20の刷毛部20aにより、家庭などにおい
て幼児が飲み込みそうな物に引き伸ばして塗布するよう
にしたものである。
第2実施形態の誤飲防止用の液体塗布具Bは、ボトルタ
イプの液体塗布具であり、苦味催吐剤を含有した塗布液
10を収容したボトル形の塗布容器11と、該塗布容器
11の開口部11aに螺合により取り付けられた蓋部1
2及び該蓋部12に取り付けられると共に、上記塗布容
器11内に収容される先端に刷毛部20aを有する塗布
体20とを備えている。このように構成される本第2実
施形態の誤飲防止用の液体塗布具Bでは、蓋部12を開
けて塗布体20の刷毛部20aにより、家庭などにおい
て幼児が飲み込みそうな物に引き伸ばして塗布するよう
にしたものである。
【0012】図4は、本発明の第3実施形態である。該
第3実施形態の誤飲防止用の液体塗布具Cは、ペン芯タ
イプの液体塗布具であり、苦味催吐剤を含有した塗布液
10を収容した軸本体からなる塗布容器11と、該塗布
容器11の前方に上記苦味催吐剤を含有した塗布液を塗
布するための塗布体40とを備えている。
第3実施形態の誤飲防止用の液体塗布具Cは、ペン芯タ
イプの液体塗布具であり、苦味催吐剤を含有した塗布液
10を収容した軸本体からなる塗布容器11と、該塗布
容器11の前方に上記苦味催吐剤を含有した塗布液を塗
布するための塗布体40とを備えている。
【0013】塗布体40は、塗布容器11の先端に螺合
によって設けられる先軸41と、前記塗布容器開口部に
装備される弁機構部42と、繊維束などからなるペン芯
43とを有している。弁機構部42は、塗布容器11と
先軸41との間に挟持された筒状の弁座体42aと、該
弁座体42aの先端側に設けられた弁座部42bと、先
軸41内に筒状のスポンジ体等の吸蔵体42cを介在し
て外方に突出するペン芯43の基端に連接する弁棒42
dと、該弁棒42dが弁座体42a内に摺動可能に挿入
され、弁棒42dの周面に膨隆する基端側が大径のテー
パー状弁部42eと弁座体42aの基部スプリング受け
42fとの間に介在されるスプリング42gとにより構
成され、該スプリング42gの弾発力によって常時弁部
42eが弁座部42bに当接している。ペン芯43は、
上記弁機構部42の弁棒42dに嵌合等により固着され
ると共に、前記先軸41内に介在する吸蔵体42cに挿
入されて先軸41の外方に突出する構造となっている。
によって設けられる先軸41と、前記塗布容器開口部に
装備される弁機構部42と、繊維束などからなるペン芯
43とを有している。弁機構部42は、塗布容器11と
先軸41との間に挟持された筒状の弁座体42aと、該
弁座体42aの先端側に設けられた弁座部42bと、先
軸41内に筒状のスポンジ体等の吸蔵体42cを介在し
て外方に突出するペン芯43の基端に連接する弁棒42
dと、該弁棒42dが弁座体42a内に摺動可能に挿入
され、弁棒42dの周面に膨隆する基端側が大径のテー
パー状弁部42eと弁座体42aの基部スプリング受け
42fとの間に介在されるスプリング42gとにより構
成され、該スプリング42gの弾発力によって常時弁部
42eが弁座部42bに当接している。ペン芯43は、
上記弁機構部42の弁棒42dに嵌合等により固着され
ると共に、前記先軸41内に介在する吸蔵体42cに挿
入されて先軸41の外方に突出する構造となっている。
【0014】本実施形態の液体筆記具Cは、塗布圧の程
度によって弁部42eがスプリング42gの弾発力に抗
して塗布圧方向に移動しその隙間に応じて塗布液の量が
塗布容器11から弁座部42bを通ってペン芯43に供
給されることにより塗布に供される。
度によって弁部42eがスプリング42gの弾発力に抗
して塗布圧方向に移動しその隙間に応じて塗布液の量が
塗布容器11から弁座部42bを通ってペン芯43に供
給されることにより塗布に供される。
【0015】前記液体筆記具A〜Cの塗布容器11に収
容される塗布液10としては、少なくとも苦味催吐剤と
溶剤と樹脂とを含有したものが挙げられる。上記苦味催
吐剤としては、例えば、安息香酸デナトニウム(商品名
「ビトレックス」)、ジメトキストリキニーネブルシン
(商品名「ブルシン」)などが挙げられ、その含有量
は、味覚については個人差があるものの、塗布液組成中
に0.005(50ppm)〜5.0重量%で十分苦味
を感じることが可能であり、好ましくは、0.01〜
1.0重量%である。
容される塗布液10としては、少なくとも苦味催吐剤と
溶剤と樹脂とを含有したものが挙げられる。上記苦味催
吐剤としては、例えば、安息香酸デナトニウム(商品名
「ビトレックス」)、ジメトキストリキニーネブルシン
(商品名「ブルシン」)などが挙げられ、その含有量
は、味覚については個人差があるものの、塗布液組成中
に0.005(50ppm)〜5.0重量%で十分苦味
を感じることが可能であり、好ましくは、0.01〜
1.0重量%である。
【0016】前記塗布液に用いる溶剤としては、例え
ば、アルコール系溶剤又は水(精製水)が挙げられる。
使用できるアルコール系溶剤としては、幼児が口に含む
ことを考慮し、安全性の高いエタノールであることが好
ましい。
ば、アルコール系溶剤又は水(精製水)が挙げられる。
使用できるアルコール系溶剤としては、幼児が口に含む
ことを考慮し、安全性の高いエタノールであることが好
ましい。
【0017】また、前記塗布液に用いる樹脂としては、
例えば、エタノール可溶性アルキルフェノール樹脂、エ
タノール可溶性ケトン樹脂、スチレン樹脂、スチレンア
クリル樹脂、スチレンマレイン酸樹脂等が挙げられる。
これらの樹脂の添加量は、特に制限されるものではない
が、非吸収性表面に対する定着性、塗布液の粘度を考慮
すれば、塗布液組成中に0.5〜30.0重量%、好ま
しくは、5〜20重量%である。
例えば、エタノール可溶性アルキルフェノール樹脂、エ
タノール可溶性ケトン樹脂、スチレン樹脂、スチレンア
クリル樹脂、スチレンマレイン酸樹脂等が挙げられる。
これらの樹脂の添加量は、特に制限されるものではない
が、非吸収性表面に対する定着性、塗布液の粘度を考慮
すれば、塗布液組成中に0.5〜30.0重量%、好ま
しくは、5〜20重量%である。
【0018】更に、前記塗布液は、非塗布面の美観を損
なうことがないように、透明な塗布液であることが望ま
しいが、必要に応じて着色剤を用いて塗布液を着色し、
その非塗布面に目印等とすることができる。着色剤とし
ては、酸性染料、塩基性染料、顔料などのさまざまな着
色剤を用いることができる。例えば、染料としては、オ
イルレッド5B、バリファストブラック♯3810、♯
3820(以上、オリエント化学社製)、スピロンレッ
ドC−GH(保土ケ谷化学社製)、ローダミン、メチル
バイオレッド等が挙げられる。更に、顔料としては、無
機顔料、有機顔料がともに使用することができ、例え
ば、カーボンブラック、酸化チタン、鉄黒、ベンガラ
や、アゾ系、フタロシアニン系、アンスラキノン系、イ
ンジゴ系、トリフェニルメタン系、キサタン系の有機顔
料などが挙げられる。
なうことがないように、透明な塗布液であることが望ま
しいが、必要に応じて着色剤を用いて塗布液を着色し、
その非塗布面に目印等とすることができる。着色剤とし
ては、酸性染料、塩基性染料、顔料などのさまざまな着
色剤を用いることができる。例えば、染料としては、オ
イルレッド5B、バリファストブラック♯3810、♯
3820(以上、オリエント化学社製)、スピロンレッ
ドC−GH(保土ケ谷化学社製)、ローダミン、メチル
バイオレッド等が挙げられる。更に、顔料としては、無
機顔料、有機顔料がともに使用することができ、例え
ば、カーボンブラック、酸化チタン、鉄黒、ベンガラ
や、アゾ系、フタロシアニン系、アンスラキノン系、イ
ンジゴ系、トリフェニルメタン系、キサタン系の有機顔
料などが挙げられる。
【0019】特に、本発明の液体塗布具が幼児が飲み込
みそうな物を塗布対象としているので、着色剤として安
全性が確認されている食用染料等を用いることが好適で
ある。これらの着色剤は、それぞれ単独で用いていても
良いし、二種類以上を混合して使用することもできる。
これらの着色剤の添加量は、特に制限されるものではな
いが、好ましくは、0.05〜20重量%である。
みそうな物を塗布対象としているので、着色剤として安
全性が確認されている食用染料等を用いることが好適で
ある。これらの着色剤は、それぞれ単独で用いていても
良いし、二種類以上を混合して使用することもできる。
これらの着色剤の添加量は、特に制限されるものではな
いが、好ましくは、0.05〜20重量%である。
【0020】また、前記塗布液には、必要に応じて、界
面活性剤、分散剤、粘性調整剤、防腐剤等を含有させて
もよい。なお、本発明の誤飲防止用の液体塗布具は、上
記実施形態に限定されるものではなく、苦味催吐剤を含
有した塗布液を収容した塗布容器と、該苦味催吐剤を含
有した塗布液を塗布するための塗布体とを備えたもので
あれば本発明の実施形態に含まれるものである。
面活性剤、分散剤、粘性調整剤、防腐剤等を含有させて
もよい。なお、本発明の誤飲防止用の液体塗布具は、上
記実施形態に限定されるものではなく、苦味催吐剤を含
有した塗布液を収容した塗布容器と、該苦味催吐剤を含
有した塗布液を塗布するための塗布体とを備えたもので
あれば本発明の実施形態に含まれるものである。
【0021】
【実施例】次に、実施例により更に本発明の内容を詳細
に説明するが、本発明はこの実施例によって何等限定さ
れるものではない。
に説明するが、本発明はこの実施例によって何等限定さ
れるものではない。
【0022】実施例1 苦味催吐剤(グラクソ社製「ビトレックス」) 0.1重量% ケトン樹脂(日立化成工業社製「ハイラック110H」)10.0 エタノール 89.9 上記各成分を配合して、苦味催吐剤を含有する透明な塗
布液を調製した。この塗布液を図1及び図2に示す液体
塗布具Aの塗布容器11に詰め、該液体塗布具Aを用い
て幼児用の小さな玩具の表面に直接塗布を行ったとこ
ろ、その外観の美観を損なうことなく、苦味をつけるこ
とができた。
布液を調製した。この塗布液を図1及び図2に示す液体
塗布具Aの塗布容器11に詰め、該液体塗布具Aを用い
て幼児用の小さな玩具の表面に直接塗布を行ったとこ
ろ、その外観の美観を損なうことなく、苦味をつけるこ
とができた。
【0023】実施例2 苦味催吐剤(グラクソ社製「ビトレックス」) 0.1重量% 染料(オリエント化学社製「オイルレッド5B」) 3.0 ケトン樹脂(日立化成工業社製「ハイラック110H」)10.0 エタノール 86.9 上記各成分を配合して、苦味催吐剤を含有する薄い橙色
の塗布液を調製した。この塗布液を図3に示す液体塗布
具Bの塗布容器11に詰め、該液体塗布具Bを用いて幼
児用の小さな玩具の表面に直接塗布を行ったところ、そ
の塗布面は塗布後の目印として薄く橙色で着色され、苦
味をつけることができた。
の塗布液を調製した。この塗布液を図3に示す液体塗布
具Bの塗布容器11に詰め、該液体塗布具Bを用いて幼
児用の小さな玩具の表面に直接塗布を行ったところ、そ
の塗布面は塗布後の目印として薄く橙色で着色され、苦
味をつけることができた。
【0024】実施例3 苦味催吐剤(グラクソ社製「ビトレックス」) 0.1重量% スチレンアクリル酸樹脂(アンモニア中和) 〔ジョンソン社製「ジョンクリル61J」) 3.0 プロピレングリコ−ル 5.0 精製水 91.9 上記各成分を配合して、苦味催吐剤を含有する透明な塗
布液を調製した。この塗布液を図4に示す液体塗布具C
の塗布容器11に詰め、該液体塗布具Cを用いて幼児用
の小さな玩具の表面に直接塗布を行ったところ、その外
観の美観を損なうことなく、苦味をつけることができ
た。
布液を調製した。この塗布液を図4に示す液体塗布具C
の塗布容器11に詰め、該液体塗布具Cを用いて幼児用
の小さな玩具の表面に直接塗布を行ったところ、その外
観の美観を損なうことなく、苦味をつけることができ
た。
【0025】実施例4 苦味催吐剤(グラクソ社製「ビトレックス」) 0.1重量% 染料(食用染料赤色104号 2.0 スチレンアクリル酸樹脂(アンモニア中和) 〔ジョンソン社製「ジョンクリル61J」) 3.0 プロピレングリコ−ル 5.0 精製水 89.9 上記各成分を配合して、苦味催吐剤を含有する薄い赤色
の塗布液を調製した。この塗布液を図1及び図2に示す
液体塗布具Aの塗布容器11に詰め、該液体塗布具Aを
用いて幼児用の小さな玩具の表面に直接塗布を行ったと
ころ、その塗布面は塗布後の目印として薄く橙色で着色
され、苦味をつけることができた。
の塗布液を調製した。この塗布液を図1及び図2に示す
液体塗布具Aの塗布容器11に詰め、該液体塗布具Aを
用いて幼児用の小さな玩具の表面に直接塗布を行ったと
ころ、その塗布面は塗布後の目印として薄く橙色で着色
され、苦味をつけることができた。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、苦味催吐剤を含有した
塗布液を収容した塗布容器と、該苦味催吐剤を含有した
塗布液を塗布するための塗布体とを備えた液体塗布具を
用いることにより、家庭などにおいて幼児が飲み込みそ
うな物に、保護者の手により、簡単に苦味催吐剤を含有
した塗布液を塗布することができので、幼児が小さな玩
具、電池、筆記具のキャップ等を口に含み、誤って飲み
込んだりしまう事故を未然に防ぐことができる誤飲防止
用の液体塗布具及びその塗布方法が提供される。
塗布液を収容した塗布容器と、該苦味催吐剤を含有した
塗布液を塗布するための塗布体とを備えた液体塗布具を
用いることにより、家庭などにおいて幼児が飲み込みそ
うな物に、保護者の手により、簡単に苦味催吐剤を含有
した塗布液を塗布することができので、幼児が小さな玩
具、電池、筆記具のキャップ等を口に含み、誤って飲み
込んだりしまう事故を未然に防ぐことができる誤飲防止
用の液体塗布具及びその塗布方法が提供される。
【図1】本発明の第1実施形態を示す部分断面図であ
る。
る。
【図2】図1の要部を示す拡大部分断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態を示す断面図である。
A,B,C 誤飲防止用の液体塗布具 10 塗布液 11 塗布容器 20 塗布体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/24 301 B05D 7/24 301Z (72)発明者 網 一弘 群馬県藤岡市立石1091番地 三菱鉛筆株式 会社研究開発センター内 (72)発明者 遠藤 千智 群馬県藤岡市立石1091番地 三菱鉛筆株式 会社研究開発センター内 (72)発明者 関 真紀子 群馬県藤岡市立石1091番地 三菱鉛筆株式 会社研究開発センター内
Claims (3)
- 【請求項1】 苦味催吐剤を含有した塗布液を収容した
塗布容器と、該苦味催吐剤を含有した塗布液を塗布する
ための塗布体とを備えたことを特徴とする誤飲防止用の
液体塗布具。 - 【請求項2】 前記苦味催吐剤が安息香酸デナトニウム
又はジメトキストリキーネである請求項1記載の誤飲防
止用の液体塗布具。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の誤飲防止用の液体
塗布具を用いて幼児の誤飲を招く対象物の表面に塗布す
ることを特徴とする塗布方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP417996A JPH09192580A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 誤飲防止用の液体塗布具及びその塗布方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP417996A JPH09192580A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 誤飲防止用の液体塗布具及びその塗布方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09192580A true JPH09192580A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=11577493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP417996A Withdrawn JPH09192580A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 誤飲防止用の液体塗布具及びその塗布方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09192580A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US6985331B2 (en) | 2001-11-21 | 2006-01-10 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Magnetic disk cartridge with housing composed of circular ARC and straight lines normal to each other |
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WO2012039632A2 (en) | 2010-09-21 | 2012-03-29 | Victoria Link Limited | Safety material and system |
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US10700362B2 (en) | 2016-09-15 | 2020-06-30 | Energizer Brands, Llc | Coatings for mitigation of coin cell ingestion |
CN112513162A (zh) * | 2018-07-05 | 2021-03-16 | Upl有限公司 | 用于苦味剂的新型组合物 |
CN114898636A (zh) * | 2022-05-26 | 2022-08-12 | 河南工业贸易职业学院 | 一种用于英语单词标准发音的学习设备 |
-
1996
- 1996-01-12 JP JP417996A patent/JPH09192580A/ja not_active Withdrawn
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030401 |