JPH09191530A - 電線束のシール構造 - Google Patents
電線束のシール構造Info
- Publication number
- JPH09191530A JPH09191530A JP7352711A JP35271195A JPH09191530A JP H09191530 A JPH09191530 A JP H09191530A JP 7352711 A JP7352711 A JP 7352711A JP 35271195 A JP35271195 A JP 35271195A JP H09191530 A JPH09191530 A JP H09191530A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grommet
- wire
- tightened
- connector
- tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Insulating Bodies (AREA)
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動組付化と小型化を実現する。
【構成】 グロメット14の電線覆部14bの内部の電
線12に、シール性と弾性を有するチューブ16を挿通
し、電線覆部14bをタイバンド15により締め付け
る。電線束17の外径が小さくなると共にチューブ16
が圧縮され、チューブ16同士の間の隙間が無くなり、
防水性が得られる。
線12に、シール性と弾性を有するチューブ16を挿通
し、電線覆部14bをタイバンド15により締め付け
る。電線束17の外径が小さくなると共にチューブ16
が圧縮され、チューブ16同士の間の隙間が無くなり、
防水性が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の配
線に使用される電線束のシール構造に関するものであ
る。
線に使用される電線束のシール構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車には諸種の電子制御装置
(ECU)が採用されており、エンジン、オートマチッ
クトランスミッション(AT)、アンチロックブレーキ
システム(ABS)等がコンピュータにより制御されて
いる。電子制御装置はキャビンに配置される場合が多い
が、スペースの制約からエンジンルームに設置される場
合もある。
(ECU)が採用されており、エンジン、オートマチッ
クトランスミッション(AT)、アンチロックブレーキ
システム(ABS)等がコンピュータにより制御されて
いる。電子制御装置はキャビンに配置される場合が多い
が、スペースの制約からエンジンルームに設置される場
合もある。
【0003】しかし、エンジンルームのような、温度が
大きく変化すると共に水が浸入する環境では、電子制御
装置のコネクタには防水対策としてシール構造が必要と
される。電線を束ねて電線束とした際には電線同士の間
に隙間が残り、この隙間は電線束を締付具により締付け
ても皆無とすることはできず、毛細管現象により水が侵
入し易い状態にある。
大きく変化すると共に水が浸入する環境では、電子制御
装置のコネクタには防水対策としてシール構造が必要と
される。電線を束ねて電線束とした際には電線同士の間
に隙間が残り、この隙間は電線束を締付具により締付け
ても皆無とすることはできず、毛細管現象により水が侵
入し易い状態にある。
【0004】このため、従来では例えば図5に示すよう
に、電子制御装置1に電線束2をコネクタ3により接続
し、コネクタ3とその後部の電線束2とにグロメット4
を覆設し、そのラッパ状部4aにエポキシ樹脂4を充填
した構造が知られている。
に、電子制御装置1に電線束2をコネクタ3により接続
し、コネクタ3とその後部の電線束2とにグロメット4
を覆設し、そのラッパ状部4aにエポキシ樹脂4を充填
した構造が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来例においても、電線間にエポキシ樹脂4が充分に埋
め込まれなければ、防水性が劣ることは明らかであり、
この手段によっても防水性を確保することは困難であ
る。また、従来構造は回路変更に伴う対応ができないこ
とにも問題がある。
従来例においても、電線間にエポキシ樹脂4が充分に埋
め込まれなければ、防水性が劣ることは明らかであり、
この手段によっても防水性を確保することは困難であ
る。また、従来構造は回路変更に伴う対応ができないこ
とにも問題がある。
【0006】本発明の目的は、上述した問題点を解消
し、簡便な手段により浸水を十分に防ぎ得る電線束のシ
ール構造を提供することにある。
し、簡便な手段により浸水を十分に防ぎ得る電線束のシ
ール構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る電線束のシール構造は、複数本の電線に
合成ゴムから成るグロメットを覆設した電線束のシール
構造において、前記グロメット内の前記電線ごとに管状
の弾性シール部材を挿通し、前記グロメットの外周を締
付具により締め付けたことを特徴とする。
の本発明に係る電線束のシール構造は、複数本の電線に
合成ゴムから成るグロメットを覆設した電線束のシール
構造において、前記グロメット内の前記電線ごとに管状
の弾性シール部材を挿通し、前記グロメットの外周を締
付具により締め付けたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図4に図示の実施
例に基づいて詳細に説明する。図1は実施例の斜視図、
図2は図1のA−A線に沿った断面図であり、例えば自
動車の電子制御装置11のコネクタ部11aには、多数
の電線12がコネクタ13を介して接続されている。コ
ネクタ13のほぼ全体と、コネクタ13の近傍の電線1
2には合成ゴムから成る弾性に富むグロメット14が覆
設され、このグロメット14の一部は例えば金属製のタ
イバンド15により締め付けられている。
例に基づいて詳細に説明する。図1は実施例の斜視図、
図2は図1のA−A線に沿った断面図であり、例えば自
動車の電子制御装置11のコネクタ部11aには、多数
の電線12がコネクタ13を介して接続されている。コ
ネクタ13のほぼ全体と、コネクタ13の近傍の電線1
2には合成ゴムから成る弾性に富むグロメット14が覆
設され、このグロメット14の一部は例えば金属製のタ
イバンド15により締め付けられている。
【0009】電子制御装置11はエンジン、AT、AB
S等をコンピュータにより制御するものであり、エンジ
ンルーム等の厳しい環境に設置される。電線12は銅等
の芯線12aが塩化ビニル等の被覆12bにより保護さ
れた通常のものであり、各電線12のコネクタ13側に
は図示しない接続端子が固定されている。そして、これ
らの接続端子が合成樹脂製のコネクタ13の端子収容孔
に収容されることにより、電線12がコネクタ13に接
続され電気的結線がなされている。
S等をコンピュータにより制御するものであり、エンジ
ンルーム等の厳しい環境に設置される。電線12は銅等
の芯線12aが塩化ビニル等の被覆12bにより保護さ
れた通常のものであり、各電線12のコネクタ13側に
は図示しない接続端子が固定されている。そして、これ
らの接続端子が合成樹脂製のコネクタ13の端子収容孔
に収容されることにより、電線12がコネクタ13に接
続され電気的結線がなされている。
【0010】グロメット14には、コネクタ13を覆う
コネクタ覆部14aと、コネクタ13の近傍の電線12
を覆う電線覆部14bとが設けられ、電線覆部14bの
後端部にはフランジ部14cが形成されている。そし
て、タイバンド15は帯状のバンド本体15aの一端に
締付部15bが設けられている。
コネクタ覆部14aと、コネクタ13の近傍の電線12
を覆う電線覆部14bとが設けられ、電線覆部14bの
後端部にはフランジ部14cが形成されている。そし
て、タイバンド15は帯状のバンド本体15aの一端に
締付部15bが設けられている。
【0011】ここで、図3に示すように各電線12には
チューブ16がグロメット14の電線覆部14bの内部
に位置するように挿着されている。チューブ16はシー
ル性及び弾性を有する例えばシリコンゴム、ウレタンゴ
ム等の合成ゴムにより管状に形成されている。
チューブ16がグロメット14の電線覆部14bの内部
に位置するように挿着されている。チューブ16はシー
ル性及び弾性を有する例えばシリコンゴム、ウレタンゴ
ム等の合成ゴムにより管状に形成されている。
【0012】これらの電線12、コネクタ13、グロメ
ット14、タイバンド15、チューブ16は、例えば次
のような工程により手作業又は自動的に組み付けられ
る。
ット14、タイバンド15、チューブ16は、例えば次
のような工程により手作業又は自動的に組み付けられ
る。
【0013】(1) 電線12にチューブ16を挿通する。
(2) 電線12の端部に接続端子を接続する。(3) 接続端
子をコネクタ13に装着する。(4) グロメット14を拡
径して電線12とコネクタ13を挿通する。(5) グロメ
ット14の電線覆部14bの外周にタイバンド15のバ
ンド本体15aを巻回し、締付部15bにより締め付け
る。
(2) 電線12の端部に接続端子を接続する。(3) 接続端
子をコネクタ13に装着する。(4) グロメット14を拡
径して電線12とコネクタ13を挿通する。(5) グロメ
ット14の電線覆部14bの外周にタイバンド15のバ
ンド本体15aを巻回し、締付部15bにより締め付け
る。
【0014】かくすることにより、図4に示すチューブ
16間の隙間Sは、図2に示すように圧縮され消滅す
る。
16間の隙間Sは、図2に示すように圧縮され消滅す
る。
【0015】このように、本実施例においてはシール性
と弾性を有するチューブ16をグロメット14とタイバ
ンド15により締め付けるようにしたため、電線12の
周囲は完全にシール可能となる。また、グロメット14
の電線覆部14bをタイバンド15により締め付けるた
め、電線12がそれぞれ異なる径を有する場合でもシー
ル性を向上させることができる。そして、このグロメッ
ト14を防水環境と非防水環境の境界部に配置すること
により、厳しい条件においても使用可能となる。
と弾性を有するチューブ16をグロメット14とタイバ
ンド15により締め付けるようにしたため、電線12の
周囲は完全にシール可能となる。また、グロメット14
の電線覆部14bをタイバンド15により締め付けるた
め、電線12がそれぞれ異なる径を有する場合でもシー
ル性を向上させることができる。そして、このグロメッ
ト14を防水環境と非防水環境の境界部に配置すること
により、厳しい条件においても使用可能となる。
【0016】なお、チューブ16にシリコンオイル等の
合成油を含浸させれば、シール力を更に向上させること
が可能である。また、チューブ16に縦方向の割れ目を
設ければ、チューブ16の挿通作業を容易に行うことが
できる。
合成油を含浸させれば、シール力を更に向上させること
が可能である。また、チューブ16に縦方向の割れ目を
設ければ、チューブ16の挿通作業を容易に行うことが
できる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る電線束
のシール構造は、グロメット内の電線ごとに管状の弾性
シール部材を挿通し、グロメットの外周を締付具により
締め付けたので、弾性シール部材同士の間の隙間を無く
すことができ、防水性を確保できる。
のシール構造は、グロメット内の電線ごとに管状の弾性
シール部材を挿通し、グロメットの外周を締付具により
締め付けたので、弾性シール部材同士の間の隙間を無く
すことができ、防水性を確保できる。
【図1】実施例の斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】チューブを電線に挿着した状態の斜視図であ
る。
る。
【図4】チューブを電線に挿着し、電線同士を束ねた状
態の断面図である。
態の断面図である。
【図5】従来例の斜視図である。
12 電線 13 コネクタ 14 グロメット 15 タイバンド 16 チューブ 17 電線束
Claims (1)
- 【請求項1】 複数本の電線に合成ゴムから成るグロメ
ットを覆設した電線束のシール構造において、前記グロ
メット内の前記電線ごとに管状の弾性シール部材を挿通
し、前記グロメットの外周を締付具により締め付けたこ
とを特徴とする電線束のシール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7352711A JPH09191530A (ja) | 1995-12-29 | 1995-12-29 | 電線束のシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7352711A JPH09191530A (ja) | 1995-12-29 | 1995-12-29 | 電線束のシール構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09191530A true JPH09191530A (ja) | 1997-07-22 |
Family
ID=18425912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7352711A Pending JPH09191530A (ja) | 1995-12-29 | 1995-12-29 | 電線束のシール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09191530A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009291001A (ja) * | 2008-05-29 | 2009-12-10 | Yazaki Corp | 電線束の止水構造および電線束の止水方法 |
-
1995
- 1995-12-29 JP JP7352711A patent/JPH09191530A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009291001A (ja) * | 2008-05-29 | 2009-12-10 | Yazaki Corp | 電線束の止水構造および電線束の止水方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040420 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040618 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040921 |