JPH09191390A - 画像処理装置及びその方法 - Google Patents

画像処理装置及びその方法

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JPH09191390A
JPH09191390A JP8001930A JP193096A JPH09191390A JP H09191390 A JPH09191390 A JP H09191390A JP 8001930 A JP8001930 A JP 8001930A JP 193096 A JP193096 A JP 193096A JP H09191390 A JPH09191390 A JP H09191390A
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JP8001930A
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Masami Amamiya
正己 雨宮
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄積保持された原稿画像に対してハードウェ
アによる高速な画枠付加処理を行う場合に、不適切な画
枠付加処理が行われてしまう。 【解決手段】 外形形状検知部400において、画像蓄
積部300に蓄積保持された原稿画像の外形形状が矩形
であるか否かを判定し、矩形でなければ画枠処理部50
0において適切な画枠付加処理ができないため、例外処
理部700へ異形検知信号410を送出する。すると例
外処理部700では、画枠処理部500における画枠処
理を停止することにより、不適切な画枠処理による奇異
な画像の生成を防止し、複数枚の原稿画像の画枠処理及
びプリント出力動作を操作者の介在なしに連続して行う
ことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置及びそ
の方法に関し、例えば、記憶媒体内に記憶された画像信
号に対して画枠処理を施し、再生する画像処理装置及び
その方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、スキャナ等の原稿読取り部に
おいて原稿画像を電気的に読み取って生成された画像信
号を光磁気ディスク等の記憶媒体に蓄積記録することに
より保管し、必要に応じて画像を検索し、該検索された
画像信号を再生してモニタ等の表示装置で表示したり、
プリンタ等の印刷装置でプリント出力したりする画像処
理システムが実用化されている。
【0003】このような画像処理システムにおいて取り
扱われる画像信号は、一般的に原稿読取部において白板
を背景として読み取られたものである。従って、この原
稿画像信号を再生する際に、原稿画像の大きさが表示装
置の表示画面領域やプリント出力用の記録媒体等のサイ
ズに比べて小さいと、例えば図2の(d)に示す様に、
原稿画像と背景との境界を認識することができず、従っ
て原稿画像内の文字画像等が背景に対して宙に浮いた様
になり、画像位置が判断できず、画像情報が見づらくな
ってしまっていた。
【0004】このような不具合を解決するために、原稿
読取り部において原稿画像を読み取る際に背景を黒色に
し、図2の(a)に示す様に、原稿画像201の周囲に
黒色の背景202を付加して読み取り、該画像を再生出
力する方式が提案されている。この方式によれば、読取
り時に原稿画像のサイズ情報を付与することが可能とな
り、先の問題点を解決するためには有効な手段である。
【0005】しかしながらこのように背景を黒色とした
原稿画像を表示装置に表示する場合は特に問題はない
が、これをプリント出力しようとした場合に、以下に示
す問題が生じる。即ち、原稿画像の周辺に付加されたベ
タ黒の部分をそのままプリント出力してまうため、記録
用紙サイズに比べてプリントしようとする画像サイズが
小さい場合には、プリンタ装置のインクあるいはトナー
等の記録剤を大量に消費してしまうこととなり、同時
に、装置内部における無用のインクあるいはトナーの飛
散が多発し、各部材の汚損が著しく多くなるという新た
な問題が発生してしまう。
【0006】この新たに生じた欠点を解決するために、
記憶媒体に蓄積記録されている原稿画像を検索して再生
し、プリント出力する際に、原稿画像と周辺の黒色背景
部分の境界線部分を検出して、その外周部分の細線部分
以外を、原稿の下地色(一般的に白色)に一致させる様
に変換する方法(画枠付加処理)が提案されている。こ
れにより、原稿サイズ情報のみを画枠として細線で残し
た後の画像を、プリンタに出力することが可能となっ
た。また、原稿周辺の黒色背景部分を原稿の下地色に一
致させるように変換することにより、画枠なしにするこ
とも可能である(画枠消去処理)。もちろん、この画枠
付加処理及び画枠消去処理(以降、画枠処理)は、表示
出力を行う場合にも可能である。
【0007】この画枠処理を高速に行うためには、専用
ハードウェアによる回路構成を備え、記憶媒体より読み
出した画素データを一旦1ビットの白黒画素列に変換
し、該画素データ転送用のクロックに同期して、逐次処
理にて画枠形成を行なう。そして、画枠処理後の原稿画
像をページメモリに一時記憶させた後、表示およびプリ
ント出力する方式が実用化されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画枠処理を施す画像処理システムにおいては、スキ
ャナで読み取った原稿画像信号に対して2値化処理を施
した後、符号化等を行ってから記憶媒体に蓄積記録して
いた。従って、例えば図3の(a)において301に示
す様な、原稿画像の周辺部分(黒色領域)302に接す
る部分に中間調(たとえば赤色等)の下地部分303を
持つ原稿画像を読み込んで蓄積する場合には、2値化処
理の際に該中間調部303が黒レベルとして変換されて
蓄積される場合がある。この例を図3の(b)に示す。
図3の(b)において、304が白レベル、305が黒
レベル領域を示す。
【0009】このように蓄積された画像の再生時に上述
した画枠付加処理を施すと、中間調部303であった領
域が背景部分として誤認識され、プリント出力の際に該
中間調領域303は白色に誤変換されてしまい、図3の
(c)に示す様な、原稿画像301とは異なる奇異な画
像が再生・出力されてしまうという不都合が生じてい
た。
【0010】また、同様に画枠消去処理を行なった場合
には、図3の(d)に示すような画像が再生・出力され
てしまい、原稿画像として欠落させるべきでないデータ
までも消去されてしまう。
【0011】これらの不都合を回避するために、再生時
に画枠付加処理後の原稿画像を一旦表示装置に表示して
操作者が確認し、奇異な画枠付加画像が生成されていた
場合には画枠付加機能をオフにし、記憶媒体からオリジ
ナルの原稿画像を再度読み出すようにすれば、奇異な原
稿画像をプリント出力してしまうことを防止できる。し
かしながら、記憶媒体内に記憶されている画像の多数枚
を一括してプリント出力させる場合等には、著しく作業
効率が悪化してしまい、有効な解決手段とはならない。
【0012】本発明は上述した課題を解決するためにな
されたものであり、蓄積保持された原稿画像に対して画
枠処理を行う際に、その誤動作による奇異な画像の生成
を防止し、複数枚の原稿画像の画枠処理及びプリント出
力動作を操作者の介在なしに連続して行うことが可能な
画像処理装置及びその方法を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための一手段として、本発明に係る画像処理装置は以下
の構成を備える。即ち、原稿画像を蓄積保持する保持手
段と、前記保持手段に蓄積保持された前記原稿画像に画
枠処理を施す画枠手段と、前記原稿画像の外形形状を検
知する検知手段と、前記検知手段による外形形状の検知
結果に応じて、前記画枠手段による画枠処理を行なわな
いように制御する制御手段とを有することを特徴とす
る。
【0014】例えば、前記保持手段に蓄積保持された原
稿画像は、該原稿画像の下地色と異なる色の背景と共に
保持されていることを特徴とする。
【0015】例えば、前記検知手段は、前記原稿画像の
外形形状が前記画枠手段における画枠処理に適当である
か否かを検知することを特徴とする。
【0016】例えば、前記検知手段は、前記原稿画像の
外形形状が所定の形状であるか否かを検知することを特
徴とする。
【0017】例えば、前記検知手段は、前記原稿画像の
外形形状が矩形であるか否かを検知することを特徴とす
る。
【0018】例えば、前記制御手段は、前記検知手段に
より前記原稿画像の外形形状が前記画枠手段における画
枠処理に適当でないと検知された場合に、前記画枠処理
手段による画枠処理を中止し、前記保持手段に保持され
た原稿画像をそのまま出力することを特徴とする。
【0019】例えば、前記画枠手段は、前記原稿画像と
前記背景との境界に画枠を付加することを特徴とする。
【0020】例えば、前記画枠手段は、前記原稿画像の
異なる背景色の背景部のうちの原稿の周囲部分を細線と
して残し、その他の背景部分を原稿画像部の下地色に変
換することにより画枠を付加することを特徴とする。
【0021】例えば、前記画枠手段は、前記原稿画像と
前記背景との境界を示す画枠を消去することを特徴とす
る。
【0022】例えば、前記画枠手段は、前記原稿画像の
異なる背景色の背景部の全体を原稿画像の下地色に変換
することにより画枠を消去することを特徴とする。
【0023】例えば、前記保持手段は複数の原稿画像を
蓄積保持し、前記画枠手段は、前記保持手段から処理対
象の原稿画像を検索して読み出し、画枠処理を施すこと
を特徴とする。
【0024】また、原稿画像を蓄積保持する保持手段
と、前記保持手段に蓄積保持された前記原稿画像に画枠
処理を施す第1の画枠手段と、前記原稿画像の外形形状
を検知する検知手段と、前記検知手段による外形形状の
検知結果に応じて、前記第1の画枠手段による画枠処理
を行なわないように制御する制御手段と、前記第1の画
枠手段による画枠処理が施されない原稿画像に画枠処理
を施す第2の画枠手段とを有することを特徴とする。
【0025】例えば、前記第2の画枠手段によって画枠
処理を施した原稿画像を前記保持手段に保持し、該原稿
画像に対して前記第1の画枠手段による画枠処理が要求
された場合に、前記保持手段に保持された画枠処理済み
の原稿画像を出力することを特徴とする。
【0026】例えば、前記第2の画枠手段によって画枠
処理を施した原稿画像について、前記第2の画枠手段に
おける画枠処理に必要な原稿画像情報を前記保持手段に
保持し、該原稿画像に対して前記第1の画枠手段による
画枠処理が要求された場合に、前記第2の画枠手段は前
記保持手段に保持された原稿画像情報に基づいて画枠処
理を施すことを特徴とする。
【0027】例えば、前記第2の画枠手段によって画枠
処理を施した原稿画像について、前記第2の画枠手段に
おける画枠処理に必要な原稿画像情報を不揮発性記憶媒
体に保持することを特徴とする。
【0028】例えば、前記第1の画枠処理は、前記保持
手段からの前記原稿画像の読み取りに応じて逐次処理に
て画枠処理を施し、前記第2の画枠処理は、前記保持手
段から読み取られた原稿画像を一括処理して画枠処理を
施すことを特徴とする。
【0029】例えば、前記第1の画枠付加処理はハード
ウェアによる処理であり、前記第2の画枠付加処理はソ
フトウェアによる処理であることを特徴とする。
【0030】例えば、前記第1及び第2の画枠手段は、
前記原稿画像と前記背景との境界に画枠を付加すること
を特徴とする。
【0031】例えば、前記第1及び第2の画枠手段は、
前記原稿画像と前記背景との境界を示す画枠を消去する
ことを特徴とする。
【0032】また、上述した目的を達成するための一手
法として、本発明の画像処理方法は以下の工程を備え
る。
【0033】即ち、蓄積保持された原稿画像に画枠処理
を施す画像処理装置における画像処理方法であって、前
記蓄積保持された原稿画像の外形形状を検知し、前記検
知結果に応じて、前記画枠処理を行なわないように制御
することを特徴とする。
【0034】例えば、蓄積保持された原稿画像に画枠処
理を施す画像処理装置における画像処理方法であって、
前記蓄積保持された原稿画像に第1の画枠処理を施し、
前記原稿画像の外形形状を検知し、前記検知結果に応じ
て、前記第1の画枠処理を行なわないように制御し、前
記第1の画枠処理が施されない原稿画像に第2の画枠処
理を施すことを特徴とする。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態に
ついて、図面を参照して詳細に説明する。
【0036】<第1実施形態>図1に、本実施形態に係
る画像処理装置の基本ブロック構成を示す。図1におい
て、100は被写体である原稿画像を原稿の下地色と異
なる色の背景と共に読取る原稿画像読取り部であり、2
00は原稿画像読取り部100で読取った画像情報11
0をデジタルコンパレータ等を用いて白黒2レベルの画
素信号に変換する画像2値化部である。300は画像2
値化部200により2値化された画像情報210を光磁
気ディスク装置等の適当な記録媒体上に符号化して蓄積
する画像蓄積部である。400は画像蓄積部300から
復号して読み出した再生画像信号310を用いて、原稿
内の下地色(白色)と原稿外の背景色(黒色)とが異な
ることを利用して、再生原稿画像310の外形形状を検
知する外形形状検知部であり、外形形状が異形である場
合に、例外処理部700に異形検知信号410を出力す
る。500は同じく再生画像信号310の背景色が異な
ることを利用して、高速逐次処理にて再生画像信号31
0に画枠を付加あるいは消去する画枠処理を施す画枠処
理部である。600は画枠処理を施した原稿画像を一枚
(一画面)分以上、一時記憶するため半導体メモリ素子
等で構成される一時記憶部であり、700は外形形状検
知部400により、現在処理を行なっている画像(対象
原稿画像)の外形形状が異形であると判断された場合
に、異形検知信号410を受けて動作する例外処理部で
ある。
【0037】また、800は一時記憶部600に蓄えら
れている原稿画像をモニタ表示するCRTや液晶表示器
等で構成される画像表示部であり、850は同様に蓄え
られている原稿画像を記録用紙上にプリント出力するL
BP(レーザビームプリンタ)等で構成される画像プリ
ント部である。
【0038】また、900はMPUであり、ROM91
0に格納されている制御プログラムに従って、スキャナ
800の各構成を統括的に制御する。920はRAMで
あり、MPU900の作業領域として使用される。
【0039】尚、上述した構成において、画像読取り部
100及び画像2値化部200は本装置の構成要素とし
て必ずしも一体化する必要はなく、画像読取り部100
及び画像2値化部200に画像蓄積部300を加えて画
像記録装置として分離し、独立した構成としても構わな
い。
【0040】本実施形態の画像処理装置は上述した構成
及び画像データの流れを有するが、本実施形態において
は、特に外形形状検知部400をその特徴的な構成とす
る。外形形状検知部400においては処理中の原稿自身
の形状が異形であるか否かを検出するため、もちろんこ
のような原稿画像を排除することを目的として使用する
こともできるが、本実施形態では、外形形状検知部40
0における判定を画枠処理部500の誤動作を検知する
目的で作用させる点を特徴とする。
【0041】ここで、図2を参照して、画枠処理部50
0が正常に作用した例について説明する。図2の(a)
は、原稿画像読取り部100において背景付きで読取ら
れた原稿画像の一例であり、本実施形態においては、白
色の下地を持つ原稿201が黒色の背景202を付加し
て読取られる。図2の(b)は更に画像2値化部200
において2値化され、画像蓄積部300に蓄積された後
に読み出された再生画像310を示す。再生画像310
において原稿画像の下地203は「0」、黒色背景20
4は「1」に2値化される。後段の外形形状検知部40
0及び画枠処理部500では、この再生画像310に基
づいて処理を行う。
【0042】そして、図2の(c),(d)は各々画枠
処理手段500によって処理された出力画像510であ
り、前者が黒色の下地を原稿の周囲に細線として残した
画枠付け画像であり、後者が黒色の下地部を全て白色に
変換した画枠なし画像である。即ち、図2の(c)にお
いて、画枠である細線206は「1」,その他の下地及
び背景205は「0」に変換される。また、図2の
(d)において下地及び背景207は全て「0」であ
る。
【0043】以上は画枠処理が正常に行われた例である
が、次に図3を参照して、画枠処理部500が正常に作
用しなかった場合、即ち、不具合が発生する場合につい
て説明する。
【0044】図3の(a)〜(d)は、各々図2の
(a)〜(d)に対応する各状態の画像を示すが、読取
られたオリジナル原稿画像の一部分に赤色の下地部分が
あることを特徴とする。即ち、図3の(a)において、
301は白い原稿下地、302は黒色の背景、303は
赤い原稿下地である。この原稿に対する2値化処理の結
果、赤い原稿下地303は、図3の(b)において30
5で示す様に、黒色背景と同様に「1」レベルに2値化
される。従って、図3の(b)において赤い原稿下地と
黒色背景とは「1」レベルで連続した地続き状態とな
る。
【0045】ここで、図3の(b)に示す様に2値化さ
れた画像に対して、画枠処理部500において画枠処理
を施す場合、詳細は後述するが、主走査及び副走査方向
に逐次処理を行うため、適切に画枠を判定することがで
きない。従って、図3の(c),(d)に示す様な、奇
異な画像が生成されてしまう。尚、図3の(c)におい
て306が「0」、307が「1」に変換され、図3の
(d)において308が「0」、309が「1」に変換
されている。
【0046】本実施形態では、図3に示すような不具合
を回避するために、外形形状検知部400において、図
3に示すような変換がなされる恐れのある原稿画像を検
知する。
【0047】ここで、図4を参照して、外形形状検知部
400における原稿画像外形形状の判定方法について説
明する。図4の(a)及び(b)は、それぞれ図2の
(a)及び図3の(a)と同様の原稿画像であり、図4
の(b)に示す605が赤い下地領域である。これらの
原稿画像を、外形形状検知部400において評価した場
合、それぞれ図4の(c),(d)に示す外形形状60
6,607として認識される。図示されるように、評価
後のそれぞれの外形形状606,607は、画枠付け処
理後の画像における最外周と等価となる。従って、画枠
処理部500における画枠処理が正常に終了した場合に
は、その画枠形状が図4の(c)において606で示さ
れる様に「矩形」となる。一方、画枠処理が正常に終了
しなかった場合、即ち不具合が発生した場合には、その
画枠形状が図4の(d)において607で示される様に
凹凸を含み、矩形でない、即ち「異形」となる。
【0048】外形形状検知部400においては、上述し
た様に外形形状が矩形であるか否かに応じて、異形を検
知する。そして異形を検知した場合には、異形検知信号
410をアクティブ状態にし、例外処理部700にトリ
ガーをかける。
【0049】例外処理部700では、外形形状検知部4
00からの異形検知信号410によるトリガーを受け
て、現在進行中である画像蓄積部300からの原稿画像
の読出し再生処理を中止すると共に、画枠処理部500
に対して解除指令を出力し、画枠処理部500における
画枠付加処理あるいは画枠消去処理機能を解除する。こ
の時、一時記憶部600に一時保持されている画枠処理
済みの画像データは破棄される。そして、再度画像蓄積
部300内に保存されているオリジナル原稿画像を再度
読み出して再生し、画枠処理部500における処理を施
さずに一時記憶部600に一時格納した後、該原稿画像
の表示、又はプリント出力等を行なう。これにより、画
枠処理部500の誤動作による奇異な画像が表示または
プリント出力されてしまうことを防止することが可能と
なる。
【0050】尚、画枠処理を施さない場合に、再度オリ
ジナル原稿画像を読み出す領域としては、画像蓄積部3
00に限定されず、再生系の中間に設けられており、画
像データを符号化した状態で一時記憶するバッファメモ
リであれば良い。
【0051】次に、画枠処理部500の詳細回路構成を
図5に示し、説明する。
【0052】まず、図5に示す画枠処理部500におけ
る画枠処理の概要について、図6を参照して説明する。
本実施形態の画枠処理においては図6に示す様に、現主
走査ラインに対して有効画素区間を表わす有効画素区間
信号を逐次作成する。この時、該有効画素区間信号を主
走査方向において原稿幅の直前に有効とし、原稿幅の直
後に無効(無効区間では画像信号を強制的に白レベルに
変更する)とすることで、原稿の前後辺に画枠幅に相当
する数ドット幅分の背景の黒色を残すことができる。即
ち、該黒色により画枠を構成する。
【0053】また、主走査ライン中における評価だけで
は原稿の天地辺の画枠を付加することができない。従っ
て本実施形態では、図7に示す画枠処理評価テンプレー
トをFIFO(ファースト・イン・ファースト・アウ
ト)メモリを用いて作成することで、左右辺のみならず
天地辺の画枠を付加することを可能とした。図7におい
て、注目画素(現出力中画素)Pの位置の周囲4隅に配
した、●(黒丸)印を付した各4画素をそれぞれ1つの
評価ポイントとする。即ち、注目画素Pに対して41,
42,43,44の4つの評価ポイントが存在する。そ
して、各評価ポイント毎に、その4画素全てが白(また
は黒)である場合に、各ポイントに対して「白」(また
は「黒」)の評価値を与える。
【0054】この評価テンプレートを用いて画枠付加処
理を行なう場合には、上記4ヶ所の評価ポイント41〜
44のいずれかに「白」の評価が与えられた場合に、前
記注目画素Pに対する有効画素区間信号を有効とし、4
ヶ所の評価ポイント41〜44全てに「黒」の評価が与
えられた場合に、該有効画素区間信号を無効とする。こ
れにより、原稿画像の周囲に、天地2ドット幅、左右に
3ドット幅の黒枠が画枠として残される。
【0055】一方、画枠消去処理(画枠なし処理)を行
なう場合には、4ヶ所の評価ポイント41〜44の全て
に「白」の評価が与えられた場合に有効画素区間信号を
有効とし、4ヶ所の評価ポイント41〜44のいずれか
に「黒」の評価が与えられた場合に、有効画素区間信号
を無効とする。これにより、原稿画像から天地2ドット
幅、左右3ドット幅を除いた範囲が有効画素区間とな
る。従って、結果的に周囲の黒色の背景が完全に消去さ
れる(白に変換される)ことになる。
【0056】以下、図5に示した画枠処理部500にお
ける具体的な動作について説明する。
【0057】16ビットカウンタ501は原稿画像の主
走査の1ラインのスタートパルスである水平(ライン)
同期パルス(/HSYNC)によりクリアされ、一方、
クロック入力として画素クロック(CLK)が印加され
ているので、カウンタ501のカウント出力値として、
1ラインのカレントデータ位置を常にインクリメントし
て示している。
【0058】一方、ラッチ回路であるSRラッチ(a)
502の出力は、黒ドット群センス信号(/SNSB
K)により「0」となり、白ドット群センス信号(/S
NSWT)により「1」となる。
【0059】ここで、黒ドット群センス信号とは、図7
に示す評価テンプレートにおいて「黒」の評価を得たこ
とを示す信号である。画枠付加処理を行う場合(A)に
おいては、評価ポイント41〜44の全てが「黒」と評
価された場合にイネーブルとなる。一方、画枠なし処理
を行う場合(B)においては、評価ポイント41〜44
のいずれかが「黒」と評価された場合にイネーブルとな
る。
【0060】同様に、白ドット群センス信号とは評価テ
ンプレートにおいて「白」の評価を得たことを示す信号
である。画枠付加処理を行う場合(A)においては、評
価ポイント41〜44のいずれかが「白」と評価された
場合にイネーブルとなる。一方、画枠なし処理を行う場
合(B)においては、評価ポイント41〜44が全て
「白」と評価された場合にイネーブルとなる。
【0061】尚、本実施形態において画枠付加処理を行
うか否か、即ち、上述した(A)及び(B)の場合分け
は、例えば不図示の操作部から指定することにより行な
う。
【0062】SRラッチ(a)502の出力はDタイプ
フリップフロップ回路であるD−FF(a)503によ
り画素クロック(CLK)に再同期され、16ビットラ
ッチ504のラッチイネーブル(LE)端子に入力され
る。他方、16ビットラッチ504のサンプリングデー
タ([D])端子には、上記の常時インクリメントされ
ているカレントデータ位置の値が16ビットカウンタ5
01より入力されているので、ラッチ504の出力に
は、カレントラインの最終白位置のカウント値(16ビ
ット)が記憶されることになる。
【0063】更に、次段の16ビットラッチ505のラ
ッチイネーブル(LE)端子には、正論理の水平(ライ
ン)同期パルス(HSYNC)が入力されているので、
次のラインの先頭で、16ビットラッチ505の出力
([Q])端子には前ラインの最終白位置のカウント値
が記憶される。
【0064】次ラインにおいては、その最初の白ドット
群センス信号(/SNSWT)の出力により、SRラッ
チ(b)507およびD−FF(b)508で作成され
る1ライン開始遅延出力信号は、すでに前ライン中に有
効状態(0レベル)になっている。従って、有効画素区
間開始信号(/IDOPN)が有効となり、SRラッチ
(c)509の出力は、上記の最初の白ドット群のセン
ス信号(/SNSWT)により有効状態(0レベル)と
なる。
【0065】その一方で、16ビットコンパレータ50
6の入力端子群([Q])には、常時インクリメントさ
れているカレントデータ位置が入力されており、同コン
パレータ506の他方の入力端子群[P]には、上記前
ラインの最終白位置のカウント値が入力されている。従
って、カレントデータ位置がインクリメント更新され、
最終白位置のカウント値と一致した時に、同コンパレー
タ506の一致出力(/P=Q)として0レベルが、有
効画素区間終了を示す信号(/IDCLS)として出力
される。
【0066】これにより、SRラッチ(c)509の出
力が無効状態(1レベル)に戻る。即ち、SRラッチ
(c)509の出力は、そのラインの最初の白ドット群
のセンスにより有効状態(0レベル)になり、前ライン
の最終の白ドット群のセンス位置にくると無効状態(1
レベル)に戻る。従って、SRラッチ(c)509の出
力は、上述した1走査ライン内の画枠処理における有効
画素区間信号を構成することになる。
【0067】この有効画素区間信号と注目画素データ
(CURID)について、フィルタゲート510により
負論理のAND(論理積)演算を取ることにより有効画
素データが生成され、上述した画枠処理が実現される。
【0068】次に、外形形状検知部400の詳細回路構
成を図8に示し、説明する。
【0069】まず、図8に示す外形形状検知部400に
おける検知処理の概要について説明する。外形形状検知
部400においては、各主走査ライン毎に、最初の白画
素が検知された位置(原稿画像の左端に相当)および最
後の白画素が検知された位置(原稿画像の右端に相当)
を更新していき、MPU900がそれを適当なタイミン
グで連続して読出すことで、原稿画像の形状を検知す
る。そして、その過程で原稿画像の形状が矩形でないと
判定された場合には、例外処理部700に対して異形検
知信号410を送出し、必要な例外処理が行われる。
【0070】以下、図8に示した外形形状検知部400
における具体的な動作について説明する。
【0071】16ビットカウンタ801,SRフリップ
フロップ(SR−FF)802,Dフリップフロップ
(D−FF)803,16ビットD−FF804,16
ビットD−FF805には、上述した図5の501〜5
05と同様に、前ラインの最終白画素位置が記憶され
る。また、SR−FF806は、ラインの先頭で水平
(ライン)同期パルス(/HSYNC)によりリセット
されて出力が「0」となり、最初の白ドット群センス
(/SNSWT)によりセットされて「1」となる。即
ち、最初の白位置で立ち上るパルス信号を生成する。
【0072】16ビットD−FF807のサンプリング
データ群([D])端子には、16ビットカウンタ80
1により画素毎にインクリメントされているカレントデ
ータ位置の値が入力されており、また、そのクロック
(CK)端子には、上述した最初の白位置で立ち上るパ
ルス信号が入力されているので、D−FF807の出力
には現ラインの最初の白画素位置が記憶される。これら
左右の位置情報は、MPUデータバス808を介して、
MPU900が任意のタイミングでメモリーマップド入
力ポートとして読出すことができる。
【0073】本実施形態では、以上説明した手段により
原稿画像の外形形状を検知することができる。そして、
検知した外形形状が異形であるか否かを判定する必要が
あるが、これはソフトウェアによって実現される。従っ
て、種々のアルゴリズムが考えられるが、中でも比較的
簡便に実現可能な方法としては、上述した回路にて読取
った原稿画像と背景部間の左右の境界位置を適当なライ
ン毎にサンプリングし、直前のサンプリングタイミング
からの該境界位置の移動量が所定値よりも大きい場合
に、対象原稿画像が異形である(矩形でない)と判断し
て、例外処理を行なう方法等がある。
【0074】ここで、図9を参照して、図4の(d)に
示すように検出された外形形状を異形であると判別する
アルゴリズム(外形形状判定アルゴリズム)について説
明する。
【0075】図9において原稿画像左右辺上に示す各点
は、原稿画像と背景との境界点のサンプリングが行われ
るタイミング位置を示す。そして、各サンプリング点に
おいて、同じ辺に属する直前のタイミングにおけるサン
プリング点との距離が、予め設定された距離よりも長け
れば、その時点でこの原稿の外形形状は矩形でないと判
断される。図9においては、例えばA点及びB点のサン
プリング点間の距離が予め指定された距離よりも長いた
め、矩形ではなく異形であると判断される。
【0076】以上説明した様に本実施形態によれば、画
像蓄積部300に蓄積された原稿画像を再生出力する際
に、中間調の下地を有する原稿等、適切な画枠付加処理
が行なえない原稿画像を判別し、不適切な画枠付加及び
画枠消去処理を行うことを回避することができる。従っ
て、奇異な画像を再生したり、画像内の必須情報を消去
してしまう等の不具合を回避することができる。
【0077】また、適切な画枠付加処理が行なえない画
像に対しては画枠処理を施さない画像を出力することに
より、複数枚の原稿画像に対して画枠処理をプリント出
力する場合等においても、操作者不在で処理を継続する
ことが可能となり、より操作性、信頼性の高い画像処理
装置を提供することができる。
【0078】尚、本実施形態においては、説明の便宣
上、画枠処理部500と外形形状検知部400とを独立
した構成として説明を行ったが、両者には共通する構成
も多いため、実際にはひとつの回路ブロックとしてまと
めて構成することにより、更なる効率化を図ることがで
きる。
【0079】また、本実施形態においては、画枠処理後
の画像データの出力先として画像表示部800及び画像
プリント部850を例として説明を行ったが、本実施形
態はこの例に限定されず、インタフェース等を介して外
部装置へ送信することももちろん可能である。
【0080】<第2実施形態>以下、本発明に係る第2
実施形態について説明する。第2実施形態の画像処理装
置における基本的な構成は、上述した第1実施形態と同
様であるため、説明を省略する。
【0081】そして、外形形状検知部400において再
生処理中の原稿画像の外形形状が矩形でないと判別され
た場合に、一時記憶部600内に途中まで書き込まれた
原稿画像データを破棄し、画枠処理部500を解除した
後、画像蓄積部300に記録されているままのオリジナ
ル(背景付)原稿画像を再度読み出し、ビデオメモリ等
で構成される一時記憶部600内に書き込むまでの手順
についても、上述した第1実施形態と同様である。
【0082】上述した第1実施形態においては、外形形
状が異形であると判定された原稿画像に対しては、画枠
処理部500において専用回路による第1の画枠付加処
理を行なえなかった。そこで第2実施形態においては、
外形形状が異形である原稿画像に対して、一時記憶部6
00上でのソフトウェア処理により第2の画枠処理を施
すことを可能としたこと特徴とする。尚、第2実施形態
に示すソフトウェア処理は、MPU900がROM91
0内に格納されている制御プログラムに従って動作する
ことにより、実現されるものである。
【0083】第2実施形態における第2の画枠処理にお
いては、原稿画像の外形形状をソフトウェアにより推定
し、該推定結果に応じて画枠を付加する。以下、図1
0、及び図11を参照して、第2実施形態における第2
の画枠処理のアルゴリズムについて説明する。
【0084】図10は、図3の(b)に示すような2値
画像データに対して外形形状推定による第2の画枠処理
を施す様子を説明するための図であり、図11は、第2
の画枠処理手順を示すフローチャートであり、該フロー
チャートを実現する制御プログラムは上述した様にRO
M910内に格納されている。
【0085】まず図11のステップS101において、
原稿画像データ上において原稿領域と背景領域との境界
線上の位置データを所定数サンプリングする。このサン
プリング点が図10において原稿画像左右及び天地辺上
に示す各点である。サンプリングの方法としては、一時
記憶部600に格納されている2値化後の原稿画像デー
タにおいて、MPU900が2次元的に外周から内周に
向かって白画素を検出し、原稿と背景との境界線上であ
ると判断した点(サンプリング点)を抽出すれば良い。
【0086】ここで、図10における左右辺上の境界点
位置データについては、もちろん上述した図8に示す外
形形状検知部400の回路によりサンプリングされたデ
ータ群を流用しても良い。但し、該回路を流用する場合
には、外形形状検知部400において対象となる原稿画
像が矩形でないと判定された場合でも、画像の再生処理
(即ち、一時記憶部600への画枠処理後の画像データ
の書込み処理)を最後まで継続する必要がある。
【0087】しかしながら、外形形状検知部400にお
ける境界点のサンプリングは、水平方向の走査に基づく
逐次処理によって行われるため、図10における天地辺
上の境界点位置データについては十分なサンプリング数
が得られない。従って、天地辺上のサンプリング点を得
るためには、MPU900によるソフトウェア処理によ
って、垂直方向に対する検出処理を行なう必要がある。
【0088】次にステップS102において、左辺、右
辺、天辺、地辺のそれぞれの線分データを各辺上の複数
の境界点データを結ぶことにより作成する。そして、ス
テップS103で該線分データのうちの2本を用いて、
原稿の4スミ位置A,B,C,Dの各点を決定する。そ
してステップS104において、A,B,C,D位置に
基づいて原稿画像の外部、即ち背景部分に該当する画素
を検出し、ステップS105で該背景部の画素を示すビ
ットを、黒から白(1から0)へ書き換える。以上の処
理により、第2実施形態における第2の画枠処理が施さ
れる。
【0089】上述した第2の画枠処理においては、ステ
ップS105のビット書き換え処理において境界外の黒
部分を少し(数ビット幅分)残すことで画枠付加処理と
なリ、境界内に少し食込んだ部分(数ビット幅分)まで
白に書替えてしまうことで画枠消却処理となる。この画
枠に相当するビット幅は、処理対象となる画像データの
特徴や、画像処理装置における画像形成の特性等に応じ
て、適宜設定すれば良い。
【0090】以上説明した様に第2実施形態によれば、
2値化後の外形形状が異形であるために画枠処理部50
0においてハードウェア的な画枠処理が不可能である原
稿画像に対しても、ソフトウェア処理による画枠処理が
可能となった。これにより、たとえ処理時間がかかって
も画枠処理を行いたいような原稿画像にも対応すること
ができる。
【0091】<第3実施形態>以下、本発明に係る第3
実施形態について説明する。第3実施形態の画像処理装
置における基本的な構成及び動作は、上述した第2実施
形態と同様であるため、説明を省略する。
【0092】第3実施形態においては、上述した第2実
施形態で説明した一時記憶部600上でのソフトウェア
による第2の画枠処理が終了した後に、その処理結果の
原稿画像を、必要であれば符号化処理を施してから、所
望の画像出力処理と並行して画像蓄積部300に格納す
る。尚このとき、画像蓄積部300に格納されている原
稿画像データは例えばRAM920内のテーブル等によ
り管理されているため、該当する管理データの更新も同
時に行なう。
【0093】これにより、一旦ソフトウェア処理により
画枠処理が施された原稿画像は、再度(2回目以降)画
枠処理による画像再生要求が発生した際に、画像蓄積部
300から既に画枠処理済みの原稿画像を検索して読み
出すことにより、画枠処理の高速化を図ることができ
る。
【0094】以上説明した様に第3実施形態によれば、
一度ソフトウェアによる第2の画枠処理が施された原稿
画像は、以降の再生処理の際に、画枠処理部500にお
ける第1の画枠処理に劣らない処理速度で出力される。
【0095】尚、画枠処理部500において第1の画枠
処理が施された原稿画像についても、同様に画像蓄積部
300に格納しておくことが可能である。しかしなが
ら、第1の画枠処理は専用回路によって実行されるた
め、ソフトウェアによって実行される第2の画枠処理に
比べてその処理速度は格段に速い。従って、画像蓄積部
300における使用容量との兼合いに応じて、第3実施
形態を第1の画枠処理に適用するか否かを決定すれば良
い。
【0096】<第4実施形態>以下、本発明に係る第4
実施形態について説明する。第4実施形態の画像処理装
置における基本的な構成及び動作は、上述した第2実施
形態と同様であるため、説明を省略する。
【0097】上述した第3実施形態においては、2回目
以降の画枠処理の高速化のために、画枠処理済みの原稿
画像データそのものを画像蓄積部300に格納する例に
ついて説明を行なった。第4実施形態においては、画枠
処理済みの原稿画像データにおける背景の境界情報のみ
を画像蓄積部300に格納することにより、画像蓄積部
300における使用容量を削減することを特徴とする。
【0098】第4実施形態においては、第2の画枠処理
が施された原稿画像について、例えば上述した図10に
示す原稿画像の4スミ位置データA,B,C,D点の座
標データ等、原稿画像と背景部との境界を示す付帯情報
データのみを、画像蓄積部300に保存する。
【0099】そして、2回目以降の画像再生要求が発生
した際に、ソフトウェアによる第2の画枠処理のうち比
較的高速処理が可能である、背景部分の黒から白への書
き換え処理(図11のステップS105)については、
その都度行うとする。
【0100】以上説明した様に第4実施形態によれば、
第2の画枠付加処理を施した原稿画像データの背景境界
情報のみを保存することにより、原稿画像データそのも
のを保存しておく場合と比べて、追加保存するデータの
容量を著しく削減することが可能となる。
【0101】従って、装置内でバックアップされるS−
RAM等の不揮発性記憶手段を用いて、該追加情報を保
存しておくことも可能となり、この場合、ソフトウェア
処理による画枠処理時間を短縮することが可能となる。
【0102】<他の実施形態>なお、本発明は、複数の
機器(例えばホストコンピュータ,インタフェイス機
器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに
適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写
機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0103】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0104】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0105】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0106】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0107】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、予
め黒色の背景部を付加して原稿画像の外形サイズ情報を
得られる状態で画像データを蓄積記録する画像処理装置
において、記憶媒体に格納された画像データに対してハ
ードウェアによって画枠処理を施す際に、適切な画枠付
加処理が行なえない画像を判別して不適切な画枠付加を
行うことを回避することができる。従って、特にプリン
タにより画枠付加後の画像をプリント出力する場合等に
おいて、不適切な画枠付加による奇異な画像を出力する
ことを避けられるため、無駄な出力、即ち無駄なコスト
を削減することができる。従って、蓄積保持された複数
枚の原稿画像の画枠処理及びプリント出力動作を操作者
の介在なしに連続して行うことが可能となる。
【0109】また、ハードウェアによる画枠付加処理が
行なえない変則的な画像データに対しても、ソフトウェ
アによる画枠処理を可能としたことにより、対象画像に
左右されない、フレキシブルな画枠処理が可能となる。
【0110】また、一度ソフトウェアによる第2の画枠
処理が施された画像データを装置内に保持しておき、以
降の再生時には直接それを読出すことにより、2回目以
降の再生を高速に行うことが可能となった。
【0111】また、第2の画枠処理が施された画像その
ものを保存することに代えて、原稿画像と背景との境界
情報のみを保存しておくことで、追加保存するデータの
量を著しく軽減することが可能となった。
【0112】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態のスキャナの基本構成
を示すブロック図である。
【図2】本実施形態において画枠処理部の正常動作を説
明するための図である。
【図3】本実施形態において画枠処理部の誤動作を説明
するための図である。
【図4】本実施形態において外形形状を検知した例を示
す図である。
【図5】本実施形態における画枠処理部の回路構成を示
す図である。
【図6】本実施形態の画枠付加処理における有効画素区
間を示す図である。
【図7】本実施形態において画枠処理評価を行う評価テ
ンプレートを示す図である。
【図8】本実施形態における原稿画像外形検知部の回路
構成を示す図である。
【図9】本実施形態における異形検出の例を示す図であ
る。
【図10】本発明に係る第2実施形態における第2の画
枠処理を説明するための図である。
【図11】第2実施形態における第2の画枠処理を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
100 原稿画像読み取り部 200 画像2値化部 300 画像蓄積部 400 外形形状検知部 500 画枠処理部 600 一時記憶部 700 例外処理部 800 画像表示部 850 画像プリント部 900 MPU 910 ROM 920 RAM

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を蓄積保持する保持手段と、 前記保持手段に蓄積保持された前記原稿画像に画枠処理
    を施す画枠手段と、 前記原稿画像の外形形状を検知する検知手段と、 前記検知手段による外形形状の検知結果に応じて、前記
    画枠手段による画枠処理を行なわないように制御する制
    御手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記保持手段に蓄積保持された原稿画像
    は、該原稿画像の下地色と異なる色の背景と共に保持さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記検知手段は、前記原稿画像の外形形
    状が前記画枠手段における画枠処理に適当であるか否か
    を検知することを特徴とする請求項1記載の画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記検知手段は、前記原稿画像の外形形
    状が所定の形状であるか否かを検知することを特徴とす
    る請求項3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記検知手段は、前記原稿画像の外形形
    状が矩形であるか否かを検知することを特徴とする請求
    項4記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記検知手段により前
    記原稿画像の外形形状が前記画枠手段における画枠処理
    に適当でないと検知された場合に、前記画枠処理手段に
    よる画枠処理を中止し、前記保持手段に保持された原稿
    画像をそのまま出力することを特徴とする請求項3記載
    の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記画枠手段は、前記原稿画像と前記背
    景との境界に画枠を付加することを特徴とする請求項1
    乃至6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記画枠手段は、前記原稿画像の異なる
    背景色の背景部のうちの原稿の周囲部分を細線として残
    し、その他の背景部分を原稿画像部の下地色に変換する
    ことにより画枠を付加することを特徴とする請求項7記
    載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記画枠手段は、前記原稿画像と前記背
    景との境界を示す画枠を消去することを特徴とする請求
    項1乃至6のいずれかに記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記画枠手段は、前記原稿画像の異な
    る背景色の背景部の全体を原稿画像の下地色に変換する
    ことにより画枠を消去することを特徴とする請求項9記
    載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記保持手段は複数の原稿画像を蓄積
    保持し、 前記画枠手段は、前記保持手段から処理対象の原稿画像
    を検索して読み出し、画枠処理を施すことを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 原稿画像を蓄積保持する保持手段と、 前記保持手段に蓄積保持された前記原稿画像に画枠処理
    を施す第1の画枠手段と、 前記原稿画像の外形形状を検知する検知手段と、 前記検知手段による外形形状の検知結果に応じて、前記
    第1の画枠手段による画枠処理を行なわないように制御
    する制御手段と、 前記第1の画枠手段による画枠処理が施されない原稿画
    像に画枠処理を施す第2の画枠手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記第2の画枠手段によって画枠処理
    を施した原稿画像を前記保持手段に保持し、 該原稿画像に対して前記第1の画枠手段による画枠処理
    が要求された場合に、前記保持手段に保持された画枠処
    理済みの原稿画像を出力することを特徴とする請求項1
    2記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記第2の画枠手段によって画枠処理
    を施した原稿画像について、前記第2の画枠手段におけ
    る画枠処理に必要な原稿画像情報を前記保持手段に保持
    し、 該原稿画像に対して前記第1の画枠手段による画枠処理
    が要求された場合に、前記第2の画枠手段は前記保持手
    段に保持された原稿画像情報に基づいて画枠処理を施す
    ことを特徴とする請求項12記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 前記第2の画枠手段によって画枠処理
    を施した原稿画像について、前記第2の画枠手段におけ
    る画枠処理に必要な原稿画像情報を不揮発性記憶媒体に
    保持することを特徴とする請求項14記載の画像処理装
    置。
  16. 【請求項16】 前記第1の画枠処理は、前記保持手段
    からの前記原稿画像の読み取りに応じて逐次処理にて画
    枠処理を施し、 前記第2の画枠処理は、前記保持手段から読み取られた
    原稿画像を一括処理して画枠処理を施すことを特徴とす
    る請求項12記載の画像処理装置。
  17. 【請求項17】前記第1の画枠付加処理はハードウェア
    による処理であり、前記第2の画枠付加処理はソフトウ
    ェアによる処理であることを特徴とする請求項16記載
    の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 前記第1及び第2の画枠手段は、前記
    原稿画像と前記背景との境界に画枠を付加することを特
    徴とする請求項12乃至17のいずれかに記載の画像処
    理装置。
  19. 【請求項19】 前記第1及び第2の画枠手段は、前記
    原稿画像と前記背景との境界を示す画枠を消去すること
    を特徴とする請求項12乃至17のいずれかに記載の画
    像処理装置。
  20. 【請求項20】 蓄積保持された原稿画像に画枠処理を
    施す画像処理装置における画像処理方法であって、 前記蓄積保持された原稿画像の外形形状を検知し、 前記検知結果に応じて、前記画枠処理を行なわないよう
    に制御することを特徴とする画像処理方法。
  21. 【請求項21】 蓄積保持された原稿画像に画枠処理を
    施す画像処理装置における画像処理方法であって、 前記蓄積保持された原稿画像に第1の画枠処理を施し、 前記原稿画像の外形形状を検知し、 前記検知結果に応じて、前記第1の画枠処理を行なわな
    いように制御し、 前記第1の画枠処理が施されない原稿画像に第2の画枠
    処理を施すことを特徴とする画像処理方法。
JP8001930A 1995-12-26 1996-01-10 画像処理装置及びその方法 Withdrawn JPH09191390A (ja)

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JP8001930A JPH09191390A (ja) 1996-01-10 1996-01-10 画像処理装置及びその方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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