JPH09190474A - 製版工程進行管理システム - Google Patents

製版工程進行管理システム

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JPH09190474A
JPH09190474A JP8002997A JP299796A JPH09190474A JP H09190474 A JPH09190474 A JP H09190474A JP 8002997 A JP8002997 A JP 8002997A JP 299796 A JP299796 A JP 299796A JP H09190474 A JPH09190474 A JP H09190474A
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schedule
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day
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JP8002997A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Oda
慎一郎 小田
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、変更等によるスケジュールの再設
定の労力を省略すると共に、製版工程の作業時間を予測
でき、もって、管理性の向上を図る。 【解決手段】 各工程毎に作業負荷が記憶される作業負
荷テーブル(10)と、少なくとも印刷物に関する処理
データ量が登録される情報登録手段(20)とを設け、
作業時間算出手段(30)が、情報登録手段に登録され
る処理データ量及び作業負荷テーブルに記憶される作業
負荷に基づいて、印刷物の各工程毎に作業時間を算出
し、概略スケジュール作成手段(40)が、作業時間算
出手段により算出される各作業時間に基づいて、各工程
の日付毎に、印刷物の識別情報とその作業時間とを組合
せてなる概略スケジュールを作成する製版工程進行管理
システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製版、印刷、加工
等の製版工程の進行を管理するための製版工程進行管理
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、印刷物は、図33に概略を示す
ように、(1)入稿〜納品までの予定を示す営業の情報
入力、(2)原稿の入稿(大抵、予定より遅め)、
(3)写真の色分解、文字処理、ページアップ、校正刷
りを含む製版、得意先に校正刷り(印刷見本)を提出す
る出校、(4)色修正、文章変更、写真差替え、レイア
ウト変更などを含む得意先による赤字訂正、(5)訂正
・修正箇所の最終確認、(6)校了(同時に印刷用の版
を作成)、(7)本の場合折毎に印刷、(8)本の体裁
に仕上げる加工・製本、(9)納品という工程を経て作
成される。
【0003】この種の印刷物は、通常、同一雑誌でも号
数毎に内容が全く異なるように、一つとして同一内容の
業務により作成されるものは無く、印刷物を作成するた
めの製版工程、文字処理工程、印刷工程、加工工程、物
流工程では毎回異なるルーチン業務が行なわれている。
【0004】また、印刷工場では、同時に多くの種類の
印刷物を作成するため、本であればあるページ単位毎に
複数の部署に振り分けて製版させることにより、納期に
間に合わせている。このため、全ての製版の終了、印刷
用の版の作成終了、印刷の開始、製本並びに製版といっ
たイベントのスケジュールを後ろの納期から逆算して立
てている。
【0005】印刷以降のスケジュールは、印刷用の版を
作成すれば比較的簡単に把握できる。従って、スケジュ
ールで問題となるのは、印刷用版の作成前、すなわち校
了までの製版工程(文字処理を含む)である。なお、後
で詳述する本発明も営業の受注日から印刷用版の作成可
能となる校了日までの進行管理が対象となっている。
【0006】一方、印刷会社の印刷工場に原稿を入稿す
る出版社側においては、競合他社に少しでも優位となる
ように内容をぎりぎりまで不確定にすることから、印刷
工場への入稿完了が期限よりも必ず遅れる傾向にあり、
期限を少し過ぎてから入稿を完了させる場合が多い。
【0007】しかしながら、印刷工場では、全ての原稿
が入稿完了した後に製版を開始しても納期を守れないた
め、確定原稿やレイアウト指定紙、文字原稿などが入稿
されると、随時、準備可能な箇所から処理され、最後の
原稿の入稿後、レイアウトが決定され、本格的に製版が
行われる。
【0008】なお、製版後の印刷工程においては、印刷
機などの台数と何部刷るかの印刷部数に対応して終了時
間を予測できるが、逆に、製版工程においては、例えば
画像の切抜き作業や網ふせ作業が大変か否か、文字の配
置にて手貼り一文字毎に切り貼りするか否かなど、内容
の複雑さに対応して画像点数や文字数からは算出されな
い種々の判断を要するために終了時間を予測できない問
題があり、これらの判断には熟練者の勘と経験に頼る現
状となっている。
【0009】よって、この種の生産管理システムでは、
製版工程については作業の開始/終了という通知を確認
するだけで終了時間を予測不可能であるため、最初の時
点では印刷工場全体の工程スケジュールを設定できない
問題がある。
【0010】また、工程スケジュールに対し、訂正等に
よる予定の崩れや突発的な変更が生じた場合、各部門の
責任者が集まって作業負荷や納期などを考慮しながら工
程スケジュールを再設定している。これにより、再設定
をするに従い、図34に示すように、各部署の内部にて
作業の流れに混雑を生じて全体の工程スケジュールを一
部の管理者しか理解できなくなるため、例えば営業が飛
込みの仕事を入れたい場合、管理者が不在であると、仕
事をうまく割り振れないという問題がある。
【0011】また、製版現場では、原稿内容が確定して
から製版の作業時間が予測可能となるが、前述したよう
に原稿や文章の内容が製版開始時点では不確定であり、
さらに、前工程の入稿日時と所要時間並びに自工程への
入稿日時が未定であるため、原稿の入稿だけでは作業の
開始可能な日時が予測不可能である。また、工程の段取
りが一つでも変更されると、必然的に後の関連工程が準
備して待機する状況となってしまう。
【0012】このように、待機状態が発生し易いため、
一日で何も作業しない時間帯がある一方、極めて忙しい
時間帯があるといった具合に、印刷工場全体では極めて
非効率的な生産となっている。
【0013】また、製版が開始されても、生産管理シス
テムでは製版終了日時を予測しないので、製版の終了日
時と、製版工程内のどの辺りを進行中であるか等の情報
を把握できず、ただ、終了した旨の通知を待つのが現状
である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したようにこ
の生産管理システムでは、少しの予定の崩れや突発的な
変更が生じる毎に、各部門の責任者が集まって工程スケ
ジュールを再設定しているので、工程スケジュールの管
理に多大な手間と時間がかかる問題がある。
【0015】また、これに伴い、各部門の責任者が不在
になり易く、工程スケジュールを調整しにくいため、例
えば営業が飛込みの仕事を入れにくい問題がある。
【0016】さらに、製版現場では、原稿内容が確定す
るまで作業時間が予測不可であるため、待機状態を生じ
易く、また、待機に伴って著しく生産効率を低下させて
しまう問題がある。
【0017】また、製版が開始されても、製版終了日時
を予測しないため、納期を別途管理する手間がかかると
いう問題がある。
【0018】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、変更等によるスケジュールの再設定の労力を省略す
ると共に、製版工程の作業時間を予測でき、もって、管
理性を向上し得る製版工程進行管理システムを提供する
ことを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、複数種類の工程からなる印刷物を製造するための製
版工程進行管理システムにおいて、前記各工程毎に作業
負荷が記憶される作業負荷テーブルと、少なくとも前記
印刷物に関する処理データ量が登録される情報登録手段
と、前記情報登録手段に登録される処理データ量及び前
記作業負荷テーブルに記憶される作業負荷に基づいて、
前記印刷物の各工程毎に作業時間を算出する作業時間算
出手段と、前記作業時間算出手段により算出される各作
業時間に基づいて、前記各工程の日付毎に、前記印刷物
の識別情報とその作業時間とを組合せてなる概略スケジ
ュールを作成する概略スケジュール作成手段とを備えた
製版工程進行管理システムである。
【0020】また、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応する製版工程進行管理システムにおいて、日付
毎に、稼働可能な機械の識別情報が登録された機械登録
手段と、前記印刷物に関して少なくとも処理データ量が
確定されたとき、この処理データ量に基づいて、前記印
刷物の各工程毎に作業時間を再計算する作業時間再計算
手段と、前記作業時間再計算手段により再計算された作
業時間、前記概略スケジュール作成手段により作成され
た概略スケジュール及び前記機械登録手段に登録された
稼働可能な機械の識別情報に基づいて、前記印刷物の認
識情報、稼働させる機械の識別情報及びその作業時刻を
組合せてなる当日スケジュールを作成する当日スケジュ
ール作成手段とを備えた製版工程進行管理システムであ
る。
【0021】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項2に対応する製版工程進行管理システムにおいて、前
記当日スケジュール作成手段により作成された当日スケ
ジュールとは異なって処理不可の品目があるとき、この
処理不可の品目に代え、翌日分の処理可能な品目を処理
する内容に前記当日スケジュールを修正する当日スケジ
ュール修正手段を備えた製版工程進行管理システムであ
る。
【0022】従って、請求項1に対応する発明は以上の
ような手段を講じたことにより、各工程毎に作業負荷が
記憶される作業負荷テーブルと、少なくとも印刷物に関
する処理データ量が登録される情報登録手段とを設け、
作業時間算出手段が、情報登録手段に登録される処理デ
ータ量及び作業負荷テーブルに記憶される作業負荷に基
づいて、印刷物の各工程毎に作業時間を算出し、概略ス
ケジュール作成手段が、作業時間算出手段により算出さ
れる各作業時間に基づいて、各工程の日付毎に、印刷物
の識別情報とその作業時間とを組合せてなる概略スケジ
ュールを作成するので、原稿内容が未定であっても製版
工程の作業時間を予測でき、もって、管理性を向上させ
ることができる。
【0023】また、請求項2に対応する発明は、日付毎
に、稼働可能な機械の識別情報が登録された機械登録手
段を設け、作業時間再計算手段が、印刷物に関して少な
くとも処理データ量が確定されたとき、この処理データ
量に基づいて、印刷物の各工程毎に作業時間を再計算
し、当日スケジュール作成手段が、作業時間再計算手段
により再計算された作業時間、概略スケジュール作成手
段により作成された概略スケジュール及び機械登録手段
に登録された稼働可能な機械の識別情報に基づいて、印
刷物の認識情報、稼働させる機械の識別情報及びその作
業時刻を組合せてなる当日スケジュールを作成するの
で、請求項1に対応する作用に加え、処理データ量が確
定するまでは当日スケジュールを設定しないことによ
り、変更等によるスケジュールの再設定の労力を省略す
ることができる。
【0024】さらに、請求項3に対応する発明は、当日
スケジュール修正手段が、当日スケジュール作成手段に
より作成された当日スケジュールとは異なって処理不可
の品目があるとき、この処理不可の品目に代え、翌日分
の処理可能な品目を処理する内容に当日スケジュールを
修正するので、請求項2に対応する作用に加え、突発的
な予定変更があったときでも当日スケジュールを修正で
きることから、稼働率を維持すると共に、一層管理性を
向上させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0026】図1は本発明の一実施の形態に係る製版工
程進行管理システムの概略構成を示すブロック図であ
る。この製版工程進行管理システムは、作業負荷予測テ
ーブル10、情報入力DB(Data Base )装置20、概
略負荷計算部30、部署毎進行予定DB装置40、部署
毎実生産DB装置50、ワークフローアーカイブDB装
置60、実績DB装置70を備えている。なお、この製
版工程進行管理システムは、例えば、図2に示すよう
に、工場内にて情報が分散記憶されたデータベース80
1 〜80n と、データベース80にアクセスしてスケジ
ュールを生成可能な端末811 〜81n と、各端末81
1 〜81n からデータベース801 〜80nへのアクセ
スなどを管理可能なデータベース管理システム(DBM
S)82とを互いにネットワーク83を介して接続した
構成にて実現可能となっている。
【0027】ここで、作業負荷予測テーブル10は、作
業負荷を予測するためのデータが記憶されたテーブルで
あり、図3乃至図5に示すように、工程毎の標準時間表
11と、ランク係数表12と、集版工程の標準作業見積
り表13とが記憶されている。工程毎の標準時間表11
は、図3に示すように、工程毎に複数の作業内容(工程
名)とその作業負荷(時間)とが組にされて記憶された
ものであり、工程毎の各作業内容としては、例えば写真
工程にはスキャン、切抜き、イラスト地図、イラスト絵
という項目があり、文字工程にはタイプ入力、データ変
換、組み版、値組み、表組みという項目があり、レイア
ウト工程には平網、ラインワーク、画像配置、文字飾
り、面付けという項目がある。
【0028】ランク係数表12は、図4に示すように、
要求品質とその標準時間に対する倍数とを示すように、
要求品質を示すランクと、ランクに対応する時間の倍数
を示す難易度係数とが組にされて記憶されたものであ
り、ランクはAAA(最高),AA,A(標準),B,
C,D,E(最低)という項目があり、難易度係数はラ
ンクに対応して2.0(=AAA)、1.5、1.0
(=A)、0.7、0.5、0.3、0.2(=E)と
なっている。
【0029】集版工程の標準作業見積り表13は、図5
に示すように、集版工程における印刷物の種類とその概
略必要時間とが組にされて記憶されたものであり、印刷
物の種類には、例えば情報誌、週刊誌、書籍、チラシ、
カタログという項目がある。
【0030】情報入力DB装置20は、操作者の操作に
より印刷物に関する情報が入力されて登録されたとき、
この登録内容を概略負荷計算部30に与えるものであ
る。なお、登録内容としては、図6に示すように、品目
(印刷物の名称)、ぺージ分、写真入稿日/写真点数、
文字入稿日/文字点数、部材点数/開始日、初校出校
日、戻り日、校了日、印刷日、製本日、納入日、印刷方
式、製本方式、色数という項目があり、他に適宜、図7
に示すように、サイズ、用紙、印刷部数、受注金額、営
業担当者名(営業担当者識別情報)という項目を付加し
てもよい。
【0031】概略負荷計算部30は、情報入力DB装置
20から印刷物に関する情報が与えられたとき、この情
報に基づいて作業負荷予測テーブル10及び実績DB装
置70を参照しながら工程の作業内容毎に作業時間を算
出し、算出結果を部署毎進行予定DB装置40に与える
ものである。
【0032】部署毎進行予定DB装置40は、工程毎の
進行予定を(具体的な機械や作業者の割当てではなし
に)概略的に作業時間にて管理するためのものであり、
工程を処理する部署毎に配置され、概略負荷計算部30
から工程毎に作業時間が与えられたとき、図8に示す手
順に従い、各工程別に、日付毎の工程スケジュールと生
産能力/予約状況一覧表を設定する機能と、日付毎に稼
働可能な機械数及び出勤人員を登録可能な機能とをもっ
ている。なお、工程スケジュールは、図9に示すよう
に、日付毎に品目とその作業時間からなる進行予定を示
したものであり、ここでは参考のため、付加的に実線に
て生産能力線が描画されている。また、生産能力/予約
状況一覧表は、図10に示すように、日付毎に、処理可
能な生産能力(時間又はA4ページ数)及び予約済の作
業負荷(時間又はA4ページ数)を夫々示すものであ
り、“予約済の作業負荷”にはその内訳を表示可能とし
ている。生産能力は、予め日付毎に登録された稼働可能
な機械数及び当日の出勤人員などに基づいて算出可能と
なっている。
【0033】また、部署毎進行予定DB装置40は、例
えば図11に示す如き写真、3.5”フロッピーディス
ク(FD)、光磁気ディスク(MO)、割付指定紙等か
らなる原稿が入稿されたとき、原稿点数及び品質ランク
が確定的に再入力されると、再入力された内容に対応し
て作業時間を再計算し、再計算結果に基づいて工程スケ
ジュールを再設定する機能と、翌日分の工程スケジュー
ルを部署毎実生産DB装置50に転送する機能をもって
いる。
【0034】部署毎実生産DB装置50は、各工程スケ
ジュールにより示される作業時間に対して具体的に機械
や作業者を割当てて管理するためのものであり、部署毎
進行予定DB装置40から工程スケジュールを受けたと
き、この工程スケジュールのうち、該当する日付の作業
時間を再計算すると共に、再計算した品目毎の作業時間
を部署毎進行予定DB装置40に登録された各機械に割
当てて当日スケジュールを設計し、この設計内容を登録
する機能と、登録された当日スケジュールに対する作業
実績が入力されたとき、作業実績を当日スケジュールと
比較表示する機能をもっている。なお、設計の際に、図
12に示すように、出校日を基準とし、日付を溯るよう
に機械等を割当てて当日スケジュールを作成するが、こ
れに伴い、入稿期限よりも工程開始が前になる場合があ
る。この場合、工程開始を入稿期限以後にするように当
日スケジュールを圧縮して修正する。また、この修正し
た工程と並列に実行可能で且つ工程開始が入稿期限より
も後になる工程については、その工程開始を入稿期限に
近づけるように当日スケジュールを伸張させて修正す
る。
【0035】また、当日スケジュールとしては、図13
に示すように、スキャナのように機械が1つの工程のみ
に使用可能な場合、工程を分解工程のみにて固定して時
刻毎に品目が割当てられた内容となるが、画像処理可能
な計算機のように機械が2種類以上の工程に使用可能な
場合、例えばイラスト等の部材作成及びイラストの切抜
きという2つの工程が適宜、時刻毎及び品目毎に割当て
られた内容となる。
【0036】ワークフローアーカイブDB装置60は、
部署毎実生産DB装置50に記録された作業実績と工程
に関する情報等とを含んだ関連ファイルが製品の納品完
了まで保存されるものであり、納品完了後、関連ファイ
ルを実績DB装置70に書込む機能をもっている。な
お、関連ファイルには、品目、印刷物の種類、得意先
名、印刷物の内容、工程名という項目がある。
【0037】実績DB装置70は、図14に示すよう
に、ワークフローアーカイブDB装置60から納品後の
製品の関連ファイルが書込まれるものであり、関連ファ
イルが書込まれたとき、ワークフローアーカイブDB装
置60を参照しながら各工程毎に費やされた作業時間
(作業実績)と、作業負荷予測テーブル10内の対応す
る工程標準時間とを比較して次の(1)式のように各工
程の品質ランクを算出し、算出結果を関連ファイルに付
加的に書込む機能をもっている。
【0038】 ランク=実際の作業時間÷(1回当りの工程標準時間×作業の回数) …(1 ) 次に、以上のように構成された生産工程進行管理システ
ムの動作を説明する。
【0039】いま、情報入力DB装置20では、図15
に示すように、操作者の操作により、印刷物の情報が入
力されたとする(ST1)。情報入力DB装置20で
は、この入力内容を概略負荷計算部30に与える。
【0040】概略負荷計算部30においては、この入力
内容に基づいて実績DB装置70を参照しながら過去の
似た条件の印刷物を表示させることにより(ST2)、
操作者の選択操作に基づいて品質ランクが推測される
(ST3)。また、概略負荷計算部30においては、作
業負荷予測テーブル10を参照して工程の作業内容毎に
作業時間を算出する(ST4)。なお、このような作業
時間の算出過程を図6に示した雑誌Cを例に挙げて説明
する。
【0041】[算出のための前提条件]雑誌Cは旅行関
係の情報誌であり、実績DB装置70内の過去の類似し
た記録を種々表示させて比較した結果、この種の情報誌
では写真ランクC、文字AA、レイアウトAAAの品質
が要求されると推測される。また、雑誌Cは、情報誌で
あるため、写真切抜きがないと予測される。
【0042】1〜64pまでのジョブは64頁分であ
り、写真分解がある一方、旅行雑誌のために写真切抜き
がほとんど無い。しかし、地図のイラストと推測される
23点の部材作成がある。製版工程には、写真分解、イ
ラスト地図、平網かけ、ラインワーク、画像配置(集
版)が必要である。これらの原稿は8月4日付で入稿予
定である。
【0043】文字としては、7月31日付で64頁分が
入稿予定であり、ワープロデータにて入稿されるので、
データ変換及び組み版があり、旅行雑誌であるために表
組みがあると予測される(通常、1頁当り平均3点であ
る)。
【0044】次に、各工程の作業時間の算出過程を次の
(2)式〜(26)式に示す。
【0045】[雑誌C;1〜64p] 写真分解工程Pt=5(分)×0.5(ランク)×142(写真点数) =355分 …(2) イラスト地図工程It=20(分)×23(部材数)=460分 …(3) 平網、ラインワーク、画像配置工程(集版)Lt=120(分/A4)×64( 頁/A4) =7680分 …(4) 但し、内容未定のため集版工程の標準作業見積りにおけ
る情報誌の概略必要時間(分/A4)を用いた。
【0046】 文字データ変換工程Dt=10(分)×64(頁)=640分 …(5) 文字組み版、表組み工程Ct=(30(分)+23(分)×3(平均3点))× 64(頁)=6336分 …(6) [雑誌C;65〜128p] 写真分解工程Pt=5(分)×0.5(ランク)×32(写真点数) =80分 …(7) イラスト地図工程It=20(分)×6(部材数)=120分 …(8) 平網、ラインワーク、画像配置工程(集版)Lt=120(分/A4)×64( 頁/A4) =7680分 …(9) 但し、内容未定のため前述同様に集版工程の標準作業見
積りを用いた。
【0047】 文字データ変換工程Dt=10(分)×64(頁) …(10) 文字組み版、表組み工程Ct=(30(分)+23(分)×3(平均3点))× 64(頁)=6336分 …(11) [雑誌C;129〜156p] 写真分解工程Pt=5(分)×0.5(ランク)×145(写真点数) =362.5分 …(12) イラスト地図工程It=20(分)×0(部材数)=0分 …(13) 平網、ラインワーク、画像配置工程(集版)Lt=120(分/A4)×28( 頁/A4) =3360分 …(14) 但し、内容未定のため集版工程の標準作業見積りを用い
た。
【0048】 文字データ変換工程Dt=10(分)×28(頁)=280分 …(15) 文字組み版、表組み工程Ct=(30(分)+23(分)×3(平均3点))× 28(頁)=2772分 …(16) [雑誌C;表紙] 写真分解工程Pt=5(分)×0.5(ランク)×3(写真点数) =7.5分 …(17) イラスト地図工程It=20(分)×8(部材数)=160分 …(18) 平網、ラインワーク、画像配置工程(集版)Lt=120(分/A4)×2(頁 /A4) =240分 …(19) 但し、内容未定のため集版工程の標準作業見積りを用い
た。
【0049】 文字データ変換工程Dt=10(分)×2(頁)=20分 …(20) 文字組み版、表組み工程Ct=(30(分)+23(分)×3(平均3点))× 2(頁)=198分 …(21) [雑誌C;帯] 写真分解工程Pt=5(分)×0.5(ランク)×(写真点数) =0分 …(22) イラスト地図工程It=20(分)×2(部材数)=40分 …(23) 平網、ラインワーク、画像配置工程(集版)Lt=120(分/A4)×1(頁 /A4) =120分 …(24) 但し、内容未定のため集版工程の標準作業見積りを用い
た。
【0050】 文字データ変換工程Dt=10(分)×2(頁)=20分 …(25) 文字組み版、表組み工程Ct=(30(分)+23(分)×3(平均3点))× 2(頁)=198分 …(26) また、概略負荷計算部30は、以上のように算出した作
業時間を部署毎進行予定DB装置40に与える。
【0051】部署毎進行予定DB装置40は、工程毎に
作業時間が与えられると、各工程毎に生産能力/予約状
況一覧表のうちの予約状況欄を更新して表示し(ST
5)、しかる後、工程スケジュールを設定する(ST
6)。
【0052】例えば、前述した図10に示すように、生
産能力/予約状況一覧表が設定されていたとする。部署
毎進行予定DB装置40は、図16に示すように、概略
負荷計算部30にて算出された作業時間を図6中の入稿
日及び開始日に基づいて生産能力/予約状況一覧表の図
中下段の予約状況欄に割付ける。なお、図16及び後述
する図17は雑誌Cのうちの1〜64pまでの作業時間
の割付けを示すものであるが、他の箇所の作業時間も同
様に割付けられる。
【0053】次に、部署毎進行予定DB装置40は、図
17に示すように、品目毎の作業時間を日付毎でほぼ平
均化するように予約状況を修正し(ST7)、工程スケ
ジュールを修正する(ST8)。なお、入稿の正確な時
間、前工程の終わる正確な時間はこの予約時点では不確
定であるため、概略予約を入れ、部署を確保する。予約
状況が生産能力を越えた場合、直前に正確な進行情報が
分かった時点で工程スケジュールを再設定するので、生
産能力以下とする修正は行わない。
【0054】ここで、ステップST7の処理、すなわ
ち、作業時間を日付毎に平均化する調整過程を図18の
フローチャートを用いて詳述する。
【0055】いま、図19に示すように、7月1日〜7
月7日までの期間にて工程スケジュールが設定されてお
り、7月3日〜7月4日の期間は予約状況が生産能力を
越えており、他の期間は予約状況が生産能力を下回って
いるとする。
【0056】始めに、調整したい期間が指定されると、
その期間の初日(=7月1日)が対象となる(ST1
1)。
【0057】対象となる日の品目のうち、翌日(=7月
2日)も予約されている品目の有無を判定し(ST1
2)、品目無しのときには処理を終了して対象日を翌日
に移し、品目有のときにはその品目を選択する。ここで
は品目A,Cが選択される。
【0058】次に、選択された品目について、対象日に
おける生産能力と予約状況との差分を埋めるように、翌
日の当該品目の予約分を品目毎に均等に移動させる(S
T13)。
【0059】これにより、対象日の予約状況が生産能力
と等しくなる。
【0060】次に、対象日を翌日に移し(ST14)、
前述同様に、品目の有無の判定乃至予約分の移動を実行
する。以下同様に、期間の最終日を調整するまで前述し
た処理を実行する。なお、以下の調整過程の説明中、ス
テップST番号を省略する。
【0061】すなわち、図20(a)に示すように、対
象日を7月2日とし、翌日(=7月3日)も予約されて
いる品目として品目C,Dが選択される。図20(b)
に示すように、翌日の品目C,Dを互いに平均的に7月
2日に移動させることにより、7月2日の予約状況を生
産能力いっぱいまで埋める。次に、対象日を7月3日に
する。
【0062】翌日(=7月4日)も予約されている品目
として品目C,D,Eが選択される。図20(c)に示
すように、翌日の品目C,D,Eを平均的に7月3日に
移動させ、7月3日の予約状況を生産能力いっぱいまで
埋める。次に、対象日を7月4日にする。
【0063】しかしながら、7月4日は予約状況が生産
能力を越えずにほぼ等しいため、調整の必要が無い。よ
って、図21(d)に示すように、対象日を次の7月5
日にする。
【0064】翌日(=7月6日)も予約された品目とし
て品目D,Fが選択され、図21(e)に示すように、
翌日の品目D,Fが対象日の予約状況を埋めるように対
象日に平均的に移動される。
【0065】次に、図21(f)に示すように、対象日
を7月6日にする。翌日(=7月7日)も予約されてい
る品目Fを選択し、図22に示すように、この品目Fを
対象日の予約状況を埋める範囲で対象日に移動させる。
次に、対象日を7月7日としたいが、翌日(=7月8
日)が調整期間外であり変更不可のため、これにて、期
間7月1日〜7月7日の調整処理を終了する。なお、こ
のような調整処理の結果、図23(a)に示すように、
7月1日〜7月6日までの予約状況が生産能力にほぼ等
しくなる。なお、図23(a)に示す工程スケジュール
を表形式にて表すと、図23(b)のようになる。ま
た、図23(a)の棒グラフ形式の工程スケジュールと
図23(b)の表形式の工程スケジュールとは同時に表
示してもよい。
【0066】次に、入稿期限間際から工程終了にかけて
の動作を図24のフローチャートを用いて説明する。
【0067】部署毎進行予定DB装置40は、入稿期限
間際になって原稿内容が具体化してくるに伴い、原稿点
数及び品質ランクが確定的に再入力されると(ST2
1)、この再入力された内容に対応して作業時間を再計
算し(ST22)、再計算結果に基づいて工程スケジュ
ールを再設定する(ST23)。
【0068】しかる後、部署毎進行予定DB装置40
は、翌日分の工程スケジュールを部署毎実生産DB装置
50に転送する(ST24)。なお、期限間際に内容が
確定する関係上、大抵の場合、再設定された工程スケジ
ュールが翌日分の工程スケジュールである。
【0069】部署毎実生産DB装置50は、翌日分の工
程スケジュールを受けると、この工程スケジュールに設
定された品目に対応し、予め登録された機械及び作業者
を時刻毎に割当てることにより(ST25)、図13、
図25、図26あるいは図27などに示す形態例のよう
に、機械や作業者毎の当日スケジュールを設計し(ST
26)、設計内容を登録する(ST27)。
【0070】ここで、ステップST25の処理、すなわ
ち、機械等の割当て処理を図28及び図29のフローチ
ャートを用いて詳述する。
【0071】例えば、原稿に写真がある場合(ST3
1)、情報入力DB装置20を参照しながらグラビア製
版の要不要を確認し(ST32)、グラビア製版を要す
るときにスキャナ5号機又はスキャナ6号機を割当て
(ST33)、グラビア製版を不要とするときには決定
された品質レベルを決定して(ST34)スキャナを割
当てる。
【0072】品質レベルの決定過程においては、実績D
B装置70を検索して(ST35)過去の記録の有無を
調べ(ST36)、記録有りのときに画像の品質レベル
を抽出し(ST37)、過去の記録無しのときに自動設
定の実行/不実行が問合わされ(ST38)、自動設定
実行のときに種類、品目、内容、得意先の順で似た項目
を抽出して品質レベルを設定し(ST39)、自動設定
不実行のときに操作者の入力操作により品質レベルが設
定される(ST40)。
【0073】次に、品質レベルがA以上の場合、ドラム
スキャナが選択される(ST41)。ドラムスキャナの
優先順位はスキャナ1号機、スキャナ2号機の順となっ
ている(ST42)。
【0074】品質レベルがB以下の場合、フラットベッ
ドスキャナが選択される(ST43)。フラットベッド
スキャナの優先順位はスキャナ3号機、スキャナ4号機
の順となっている(ST44)。
【0075】一方、原稿に文字がある場合(ST51)
を説明する。
【0076】この文字原稿が手書き原稿である場合(S
T52)、タイプ入力(ST53)後に部署C又は部署
Tにてデータ変換が実行され(ST54)、文字原稿が
DBデータ又はワープロデータで入力された場合(ST
55,ST56)、タイプ部署を介さずに部署C又は部
署Tにてデータ変換が実行される(ST54)。また、
データ変換後、品質レベルが決定される(ST57)。
【0077】品質レベルの決定過程においては、前述同
様に実績DB装置70を検索して過去の記録の有無を調
べ、記録有りのときには文字組み版ランクを抽出し、過
去の記録無しのときには前述した通り、自動設定の問合
せにより品質レベルが設定される。
【0078】ここで、品質レベルがAA以上の場合、A
社システムが割当てられ(ST58)、品質レベルがA
〜Cの場合、B社システムが割当てられる(ST5
9)。また、品質レベルがD以下の場合、部署AA、部
署BB、部署CC、部署DDの優先順位にてこれらの部
署のいずれかに文字データが割当てられる(ST6
0)。
【0079】次に、当日スケジュールの登録後からの動
作を図30のフローチャートを用いて説明する。
【0080】ステップST25として述べたように部署
毎実生産DB装置50にて当日スケジュールが登録され
ると、作業者が当日スケジュールに従って作業を実行す
る。
【0081】なお、原稿の未入稿などにより、当日スケ
ジュールとは異なって処理不可の品目があるとき、その
旨が作業者の操作により、部署毎実生産DB装置50に
通知される。
【0082】また、部署毎実生産DB装置50において
は、処理不可の品目の通知の有無を監視しており(ST
71)、処理不可の品目の通知を受けると、部署毎進行
予定DB装置40の工程スケジュールを参照して翌日分
の処理可能な品目を抽出し(ST72)、前述した処理
不可の品目に代えてこの翌日分の処理可能な品目を処理
する内容に当日スケジュールを修正する(ST73)。
【0083】さらに、部署毎実生産DB装置50は、登
録された当日スケジュールに対する作業実績がバーコー
ド読取機や入力端末等から入力されたとき、例えば図2
5では斜体文字にて示したように、作業実績を当日スケ
ジュールと比較して表形式に表示する。なお、現在時刻
以降の「実際」の時刻は、全て進退分を計算して立て直
した予定である。また、この当日スケジュールは、図1
3、図25、図26あるいは図27などのように任意の
形式にて表示可能であり、例えば、グラフィカルに表示
してもよく、表形式表示あるいはグラフィカル表示のい
ずれにしても周知のGUI(Graphical User Interfac
e)機能にて容易に実現可能となっている。
【0084】また、部署毎実生産DB装置50は、作業
者の操作により作業終了が通知されると(ST74)、
当日スケジュールの繰越分と終了分のうち、繰越分を部
署毎進行予定DB装置40に転送し(ST75)、終了
分としての作業実績をワークフローアーカイブDB装置
60に転送する(ST76)。
【0085】ワークフローアーカイブDB装置60で
は、部署毎実生産DB装置50から転送された作業実績
とジョブデータ等との関連ファイルが製品の納品完了ま
で保存される(ST77)。また、ワークフローアーカ
イブDB装置60では、納品完了後、関連ファイルを実
績DB装置70に書込む。
【0086】実績DB装置70では、ワークフローアー
カイブDB装置60から納品後の製品の関連ファイルが
書込まれて保存される(ST78)。実績DB装置70
では、関連ファイルが書込まれたとき、ワークフローア
ーカイブDB装置60を参照しながら各工程毎に費やさ
れた作業時間と、作業負荷予測テーブル10内の対応す
る工程標準時間とを比較して各工程の品質ランクを算出
し(ST79)、算出結果を関連ファイルに付加的に書
込んで保存する(ST80)。
【0087】上述したように本実施の形態によれば、各
工程毎に作業負荷が記憶される作業負荷予測テーブル1
0と、少なくとも印刷物に関する情報が入力される情報
入力DB装置20とを設け、概略負荷計算部30が、情
報入力DB装置20に登録される処理データ量及び作業
負荷予測テーブル10に記憶される作業負荷に基づい
て、印刷物の各工程毎に作業時間を算出し、部署毎進行
予定DB装置40が、概略負荷計算部30により算出さ
れる各作業時間に基づいて、各工程の日付毎に、印刷物
の識別情報とその作業時間とを組合せてなる概略の工程
スケジュールを作成するので、原稿内容が未定であって
も製版工程の作業時間を予測でき、もって、管理性を向
上させることができる。
【0088】また、本実施の形態によれば、日付毎に、
稼働可能な機械の識別情報が登録される機能を部署毎進
行予定DB装置40に設け、部署毎実生産DB装置50
が、印刷物に関して少なくとも処理データ量が確定され
たとき、この処理データ量に基づいて、印刷物の各工程
毎に作業時間を再計算し、この再計算された作業時間、
部署毎進行予定DB装置40による工程スケジュール及
び稼働可能な機械の識別情報に基づいて、印刷物の認識
情報、稼働させる機械の識別情報及びその作業時刻を組
合せてなる当日スケジュールを作成するので、処理デー
タ量が確定するまでは当日スケジュールを設定しないこ
とにより、変更等によるスケジュールの再設定の労力を
省略することができる。
【0089】すなわち、通常、印刷物は、入稿予定など
不確定情報などが徐々に確定して納期直前(又は直後)
にて決まるので、場合によっては納期直前で作業負荷が
大きく変化する場合がある。この前提をもとに当日スケ
ジュールを例えば前日まで決めないので、前々日までの
予定は単に作業量としてだけで予約という形で(工程ス
ケジュールとして)スケジューリングされる。これによ
り、例えば営業はこれから先の受注でも工場で処理可能
か否かを判断でき、現場も作業量を予め把握しているの
で、後は直前にコンピュータが当日スケジュールを指示
してくれるので、指示に従って作業すればよい。このよ
うに、受注時の不確定な情報から概略の作業負荷を予測
し、必要な工程(部署)を予約することができ、新たに
情報が入力される毎に工程スケジュールを更新すること
により、工程の予約内容の精度を向上させることが可能
となる。
【0090】また、作業開始により、どの機械で誰が何
の工程を行なっていて終了予定が何時かを、誰もが知る
ことができるため、問題があれば、迅速な対応を期待す
ることができる。さらに、全工程がシミュレーションさ
れるので、問題が発生しても、関連する部署に連絡した
り、納期に間にあうのか否かを予測することができ、当
日スケジュールも随時最新の情報に基づいて容易に修正
することができる。
【0091】これに関連した効果としては、例えば作成
された当日スケジュールとは異なって処理不可の品目が
あるとき、部署毎実生産DB装置50がこの処理不可の
品目に代え、翌日分の処理可能な品目を処理する内容に
当日スケジュールを修正するので、突発的な予定変更が
あったときでも当日スケジュールを修正できることか
ら、稼働率を維持すると共に、一層管理性を向上させる
ことができる。
【0092】なお、上記実施の形態では、部署毎実生産
DB装置50において、原稿の情報が確定した例として
原稿点数及び品質ランクが再入力された場合を説明した
が、これに限らず、印刷物の仕様に基づいて、図31に
示すように、1折表及び1折裏に対応させて仮頁、写真
点数、イラスト点数、小組、テキスト、入稿日付、下版
日付という項目をもつページ情報が作成され且つ入力さ
れた場合を原稿の情報が確定した場合としても、本発明
を同様に実施して同様の効果を得ることができる。
【0093】また、上記実施の形態では、部署毎進行予
定DB装置40において、工程毎に作業時間を算出して
その算出結果を品目毎及び日付毎にまとめて工程スケジ
ュールを作成する機能を説明したが、これに加え、所望
により、図32に示すように、品目毎に工程の作業時間
の流れを日付順に示す負荷見積りスケジュールを出力す
る機能を付加しても、本発明を同様に実施して同様の効
果を得ることができる。
【0094】その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施できる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、各工程毎に作業負荷が記憶される作業負荷テーブ
ルと、少なくとも印刷物に関する処理データ量が登録さ
れる情報登録手段とを設け、作業時間算出手段が、情報
登録手段に登録される処理データ量及び作業負荷テーブ
ルに記憶される作業負荷に基づいて、印刷物の各工程毎
に作業時間を算出し、概略スケジュール作成手段が、作
業時間算出手段により算出される各作業時間に基づい
て、各工程の日付毎に、印刷物の識別情報とその作業時
間とを組合せてなる概略スケジュールを作成するので、
原稿内容が未定であっても製版工程の作業時間を予測で
き、もって、管理性を向上できる製版工程進行管理シス
テムを提供できる。
【0096】また、請求項2の発明によれば、日付毎
に、稼働可能な機械の識別情報が登録された機械登録手
段を設け、作業時間再計算手段が、印刷物に関して少な
くとも処理データ量が確定されたとき、この処理データ
量に基づいて、印刷物の各工程毎に作業時間を再計算
し、当日スケジュール作成手段が、作業時間再計算手段
により再計算された作業時間、概略スケジュール作成手
段により作成された概略スケジュール及び機械登録手段
に登録された稼働可能な機械の識別情報に基づいて、印
刷物の認識情報、稼働させる機械の識別情報及びその作
業時刻を組合せてなる当日スケジュールを作成するの
で、請求項1の効果に加え、処理データ量が確定するま
では当日スケジュールを設定しないことにより、変更等
によるスケジュールの再設定の労力を省略できる製版工
程進行管理システムを提供できる。
【0097】さらに、請求項3の発明によれば、当日ス
ケジュール修正手段が、当日スケジュール作成手段によ
り作成された当日スケジュールとは異なって処理不可の
品目があるとき、この処理不可の品目に代え、翌日分の
処理可能な品目を処理する内容に当日スケジュールを修
正するので、請求項2に対応する作用に加え、突発的な
予定変更があったときでも当日スケジュールを修正でき
ることから、稼働率を維持すると共に、一層管理性を向
上できる製版工程進行監視システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る製版工程進行管理
システムの概略構成を示すブロック図、
【図2】同実施の形態における進行管理システムの具体
的な構成例を示す模式図、
【図3】同実施の形態における作業負荷予測テーブル内
の工程毎の標準時間表を示す模式図、
【図4】同実施の形態における作業負荷予測テーブル内
のランク係数表を示す模式図、
【図5】同実施の形態における作業負荷予測テーブル内
の集版工程の標準作業見積り表を示す模式図、
【図6】同実施の形態における情報入力DB装置の登録
内容を示す模式図、
【図7】同実施の形態における情報入力DB装置の登録
内容を示す模式図、
【図8】同実施の形態における部署毎進行予定DB装置
の処理手順を示すフローチャート、
【図9】同実施の形態における工程スケジュールを示す
模式図、
【図10】同実施の形態における能力/予約状況一覧表
を示す模式図、
【図11】同実施の形態における原稿の媒体を示す模式
図、
【図12】同実施の形態における当日スケジュールの修
正を示す模式図、
【図13】同実施の形態における当日スケジュールの一
例を示す模式図、
【図14】同実施の形態における関連ファイルの内容を
示す模式図、
【図15】同実施の形態における動作を説明するための
フローチャート、
【図16】同実施の形態における能力/予約状況一覧表
への作業時間の割付動作を示す模式図、
【図17】同実施の形態における能力/予約状況一覧表
への作業時間の割付動作を示す模式図、
【図18】同実施の形態における動作を説明するための
フローチャート、
【図19】同実施の形態における工程スケジュールを示
す模式図、
【図20】同実施の形態における工程スケジュールの調
整過程を説明するための模式図、
【図21】同実施の形態における工程スケジュールの調
整過程を説明するための模式図、
【図22】同実施の形態における工程スケジュールの調
整過程を説明するための模式図、
【図23】同実施の形態における工程スケジュールを示
す模式図、
【図24】同実施の形態における動作を説明するための
フローチャート、
【図25】同実施の形態における当日スケジュールの一
例を示す模式図、
【図26】同実施の形態における当日スケジュールの一
例を示す模式図、
【図27】同実施の形態における当日スケジュールの一
例を示す模式図、
【図28】同実施の形態における機械等の割当て処理を
説明するためのフローチャート、
【図29】同実施の形態における機械等の割当て処理を
説明するためのフローチャート、
【図30】同実施の形態における動作を説明するための
フローチャート、
【図31】同実施の形態の変形形態を説明するためのペ
ージ情報の模式図、
【図32】同実施の形態の変形形態を説明するための負
荷見積りスケジュールの模式図、
【図33】一般的な印刷物の受注乃至納品までの工程を
模式的に示すフローチャート、
【図34】従来の製版工程を示す模式図、
【符号の説明】
10…作業負荷予測テーブル、11…工程毎の標準時間
表、12…ランク係数表、13…集版工程の標準作業見
積り表、20…情報入力DB装置、30…概略負荷計算
部、40…部署毎進行予定DB装置、50…部署毎実生
産DB装置、60…ワークフローアーカイブDB装置、
70…実績DB装置、801 〜80n …データベース、
811 〜81n 端末、82…データベース管理システム
(DBMS)、83…ネットワーク。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の工程からなる印刷物を製造す
    るための製版工程進行管理システムにおいて、 前記各工程毎に作業負荷が記憶される作業負荷テーブル
    と、 少なくとも前記印刷物に関する処理データ量が登録され
    る情報登録手段と、 前記情報登録手段に登録される処理データ量及び前記作
    業負荷テーブルに記憶される作業負荷に基づいて、前記
    印刷物の各工程毎に作業時間を算出する作業時間算出手
    段と、 前記作業時間算出手段により算出される各作業時間に基
    づいて、前記各工程の日付毎に、前記印刷物の識別情報
    とその作業時間とを組合せてなる概略スケジュールを作
    成する概略スケジュール作成手段とを備えたことを特徴
    とする製版工程進行管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の製版工程進行管理シス
    テムにおいて、 日付毎に、稼働可能な機械の識別情報が登録された機械
    登録手段と、 前記印刷物に関して少なくとも処理データ量が確定され
    たとき、この処理データ量に基づいて、前記印刷物の各
    工程毎に作業時間を再計算する作業時間再計算手段と、 前記作業時間再計算手段により再計算された作業時間、
    前記概略スケジュール作成手段により作成された概略ス
    ケジュール及び前記機械登録手段に登録された稼働可能
    な機械の識別情報に基づいて、前記印刷物の認識情報、
    稼働させる機械の識別情報及びその作業時刻を組合せて
    なる当日スケジュールを作成する当日スケジュール作成
    手段とを備えたことを特徴とする製版工程進行管理シス
    テム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の製版工程進行管理シス
    テムにおいて、 前記当日スケジュール作成手段により作成された当日ス
    ケジュールとは異なって処理不可の品目があるとき、こ
    の処理不可の品目に代え、翌日分の処理可能な品目を処
    理する内容に前記当日スケジュールを修正する当日スケ
    ジュール修正手段を備えたことを特徴とする製版工程進
    行管理システム。
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