JPH09190109A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH09190109A
JPH09190109A JP239296A JP239296A JPH09190109A JP H09190109 A JPH09190109 A JP H09190109A JP 239296 A JP239296 A JP 239296A JP 239296 A JP239296 A JP 239296A JP H09190109 A JPH09190109 A JP H09190109A
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JP
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temperature
heating roller
fixing device
surface temperature
roller
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JP239296A
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English (en)
Inventor
Norihiko Murata
憲彦 村田
Takashi Kitaguchi
貴史 北口
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、正確に加熱ローラの温度の計測・
制御を行えず加熱ローラが損傷するという課題を解決し
ようとするものである。 【解決手段】 この発明は、加熱ローラ1の表面温度を
設定する温度設定手段13と、加熱ローラ1に非接触の
状態で保持され加熱ローラ1の表面温度を検出する温度
検出手段10と、この温度検出手段10の出力信号を温
度信号に変換する温度変換手段11と、加熱ローラ1に
電力を供給する電力供給手段16と、温度変換手段11
の出力信号から加熱ローラ1の実際の表面温度もしくは
電力供給手段16に対する操作量を決定する予測手段1
2とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、プリンタ、
ファクシミリなどの画像形成装置に用いられる定着装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真装置などの画像形成装
置に用いられる定着装置は、図16に示すように加熱ロ
ーラ1と加圧ローラ2を有する。加熱ローラ1は、中空
の金属製ローラ3の内部にハロゲンランプ等の棒状ヒー
タ4を設置して加熱ローラ1全体を棒状ヒータ4で加熱
するようにしたものや、加熱効率を上げるために図17
に示すように円筒状の熱絶縁性基体5を発熱抵抗層6に
より被覆したもの等がある。これらの加熱ローラ1は、
いずれも表面にトナーの粘着を防止するために離型性の
あるテフロン(商品名)等の樹脂7がコートされてい
る。
【0003】一方、加圧ローラ2は、芯金ロール8にゴ
ム等の弾性層9が被覆された構成となっている。このよ
うな定着装置においては、加熱ローラ1と加圧ローラ2
との間にトナー像が転写された用紙を通過させ、この用
紙上のトナー像を加熱ローラ1により用紙に定着させ
る。また、加熱ローラ1の表面温度を制御するために加
熱ローラ1に接触する形で温度検出素子(一般にサーミ
スタ)10が設置され、加熱ローラ1の表面温度が温度
検出素子10により検出される。温度検出素子10の出
力信号は温度変換部11により温度信号に変換され、温
度制御系が棒状ヒータ4又は発熱抵抗層6へ供給される
電力を温度変換部11からの温度信号により加熱ローラ
1の表面温度が設定温度になるように制御する。
【0004】また、特開昭59−88768号公報に
は、コピー中に温度検出素子を定着ローラに非接触とす
ることにより、温度検出素子のオフセットトナー付着に
よる損傷及びそれから派生する不具合を防止する定着装
置が記載されている。特公昭62−36224号公報に
は、加熱式定着ローラの表面温度を検出する接触子が定
着ローラに接触する位置より定着ローラの上流側にスク
レーパを設けて定着ローラ上のトナーをスクレーパで清
掃することにより、正確な定着ローラの表面温度を検出
する定着装置が記載されている。
【0005】特開平4−166972号公報には、定着
ローラとこれに圧接してその表面温度を検出するセンサ
素子との間に巻き取り可能な保護フィルムを介在させる
ことにより、定着ローラの残留トナーがセンサ素子を汚
染するのを防止する定着ローラの熱検出装置が記載され
ている。特開平5−232836号公報には、少なくと
も一方のロールに加熱源を有する2つのロールの間にト
ナー像を担持する用紙を通して定着するとともに、ロー
ルに対して温度検知用のセンサを配置して加熱温度の制
御を行う定着装置において、上記センサをロールに対し
てリトラクトさせる機構を設けてロールを傷つける度合
を低減するとともに、加熱温度の制御を制御装置に設定
したプログラムに行わせ、スタンバイモードではロール
を停止した状態で加熱温度を制御するが、コピーモード
では間欠的にセンサをロールに接触させて温度のモニタ
ーを行う定着装置の温度検知センサのリトラクタ装置が
記載されている。
【0006】特公平6−87182号公報には、温度検
出部材表面を低抵抗物質が添加された樹脂材料で被覆す
ることにより、温度検出部材へのトナーの付着を防止
し、温度検出部材による精度の良い温度検出を長期に渡
って保持可能にした定着装置が記載されている。また、
中空の円筒状の熱絶縁性基体に発熱抵抗層を塗布して発
熱抵抗層の上にテフロン膜をコートして構成した中空円
筒状加熱ローラにおいて、中空部の内部に金属シャフト
の外周に断熱材を被覆した押圧部材を挿入することによ
り、加熱効率が良く且つ強度が優れるようにしたものが
提案されている。さらに、温度検出素子に赤外線センサ
を採用して加熱ローラの表面温度を非接触で計測するこ
とが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した図16に示す
ような定着装置では、加熱ローラ1と温度検出素子10
とが接触しているので、第1に加熱ローラ1表面のオフ
セットトナーが温度検出素子10に付着して加熱ローラ
1表面温度の正確な計測・制御が困難になり、第2に加
熱ローラ1の表面にコートされた樹脂7が摩耗により損
傷するという問題点がある。特に、図17に示すような
加熱ローラは、樹脂7のすぐ下に発熱抵抗層6が塗布さ
れているので、樹脂7の損傷による影響が大きくなる。
【0008】これらの問題点の解決策としていくつかの
対策が提案されている。まず、特開昭59−88768
号公報に記載されているように、温度検出素子10を定
着ローラ1と非接触の状態にすることが提案されてい
る。しかし、これは、加熱ローラ1の表面温度を正確に
測定できないという問題点がある。
【0009】また、特公昭62−36224号公報に記
載されているように定着ローラ1の上流側にスクレーパ
を設けて定着ローラ1上のトナーをスクレーパで清掃す
ることにより、正確な定着ローラ1の表面温度を検出し
たり、特開平4−166972号公報や特公平6−87
182号公報に記載されているように温度検出素子10
の表面を保護部材で保護して温度検出素子10へのトナ
ーの付着を防止したりすることが提案されている。しか
し、これらは、いずれも加熱ローラ1表面の樹脂7の損
傷に対する対策がなされていない。
【0010】更に、温度検出素子に赤外線センサを採用
して加熱ローラの表面温度を非接触で計測することが提
案されているが、これはコスト等の困難な問題点を抱え
ている。本発明は、上記問題点を解消し、正確に加熱ロ
ーラの温度の計測・制御を行うことができて加熱ローラ
の損傷を防止することができる定着装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、内部もしくは表面部分に発
熱体を有する加熱ローラと、この加熱ローラに加圧しな
がら回転する加圧ローラとを有する定着装置において、
前記加熱ローラの表面温度を設定する温度設定手段と、
前記加熱ローラに非接触の状態で保持され前記加熱ロー
ラの表面温度を検出する温度検出手段と、この温度検出
手段の出力信号を温度信号に変換する温度変換手段と、
前記加熱ローラに電力を供給する電力供給手段と、前記
温度変換手段の出力信号から前記加熱ローラの実際の表
面温度もしくは前記電力供給手段に対する操作量を決定
する予測手段とを備えたものであり、温度検出手段への
トナー付着や加熱ローラの損傷を防止することができ、
高精度に加熱ローラの温度制御を行うことができる。
【0012】請求項2に係る発明は、内部もしくは表面
部分に発熱体を有する加熱ローラと、この加熱ローラに
加圧しながら回転する加圧ローラとを有する定着装置に
おいて、前記加熱ローラの表面温度を設定する温度設定
手段と、前記加熱ローラの端部に接触した状態で設置さ
れ前記加熱ローラの表面温度を検出する温度検出手段
と、この温度検出手段の出力信号を温度信号に変換する
温度変換手段と、前記加熱ローラに電力を供給する電力
供給手段と、前記温度変換手段の出力信号から前記加熱
ローラの実際の表面温度もしくは前記電力供給手段に対
する操作量を決定する予測手段とを備えたものであり、
温度検出手段のトナー汚染、加熱ローラの損傷及び加熱
ローラへのトナー付着を防止することができ、より正確
に加熱ローラの実際の表面温度もしくは電力供給手段に
対する操作量の決定を行うことができる。
【0013】請求項3に係る発明は、請求項1または2
記載の定着装置において、前記加圧ローラに接触もしく
は非接触の状態で保持され前記加圧ローラの温度を検出
する温度検出手段を備えたものであり、温度検出手段へ
のトナー付着及び加熱ローラの損傷を防止することがで
き、より一層正確に加熱ローラの実際の表面温度もしく
は電力供給手段に対する操作量の決定を行うことができ
る。
【0014】請求項4に係る発明は、請求項1、2また
は3記載の定着装置において、前記予測手段は前記加熱
ローラの実際の表面温度が定着温度近傍である場合にの
み前記加熱ローラの実際の表面温度もしくは前記電力供
給手段に対する操作量を決定するものであり、加熱ロー
ラの実際の表面温度もしくは電力供給手段に対する操作
量の予測精度を向上させることができ、コストの面でも
有利となる。
【0015】請求項5に係る発明は、請求項1、2、3
または4記載の定着装置において、前記予測手段は入力
信号と前記加熱ローラの実際の表面温度もしくは前記電
力供給手段に対する操作量との関係を示すテーブルを用
いて入力信号から前記加熱ローラの実際の表面温度もし
くは前記電力供給手段に対する操作量を決定するもので
あり、簡単なハードウェア構成で温度検出手段へのトナ
ー付着及び加熱ローラの損傷を防止することができ、正
確に加熱ローラの実際の表面温度もしくは電力供給手段
に対する操作量の決定を行うことができる。
【0016】請求項6に係る発明は、請求項5記載の定
着装置において、前記予測手段は入力信号が前記テーブ
ルの各入力信号値の中間値であった場合に補間法によっ
て前記加熱ローラの実際の表面温度もしくは前記電力供
給手段に対する操作量を決定するものであり、テーブル
のメモリ容量を低減することができる。
【0017】請求項7に係る発明は、請求項1、2、3
または4記載の定着装置において、前記予測手段は温度
制御系の状態方程式に基づき入力信号から前記加熱ロー
ラの実際の表面温度もしくは前記電力供給手段に対する
操作量を決定する数値演算処理手段からなるものであ
り、必要なメモリ空間が少なく、正確に加熱ローラの実
際の表面温度もしくは電力供給手段に対する操作量の決
定を行うことができる。
【0018】請求項8に係る発明は、請求項1、2、3
または4記載の定着装置において、前記予測手段は入力
信号から統計的な状態推定ルーチンの実行で前記加熱ロ
ーラの実際の表面温度もしくは前記電力供給手段に対す
る操作量を決定する統計的状態推定手段からなるもので
あり、予測手段の入力信号にノイズが含まれても正確に
加熱ローラの実際の表面温度もしくは電力供給手段に対
する操作量の決定を行うことができる。
【0019】請求項9に係る発明は、請求項1、2、3
または4記載の定着装置において、前記予測手段は入力
信号からファジィ推論により前記加熱ローラの実際の表
面温度もしくは前記電力供給手段に対する操作量を決定
するファジィ推論手段からなるものであり、温度検出手
段へのトナー付着及び加熱ローラの損傷を防止すること
ができ、簡単なハードウェアで正確に加熱ローラの温度
制御を実現することができる。
【0020】請求項10に係る発明は、請求項1、2、
3または4記載の定着装置において、前記予測手段は入
力信号から前記加熱ローラの実際の表面温度もしくは前
記電力供給手段に対する操作量を決定するニューラルネ
ットワークからなるものであり、温度検出手段へのトナ
ー付着及び加熱ローラの損傷を防止することができ、簡
単なハードウェアで正確な加熱ローラの温度制御を実現
することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態を示
す。この第1実施形態は、請求項1に係る発明の一実施
形態である。前述のように、温度検出素子を加熱ローラ
と非接触の状態に設置すると、温度検出素子と加熱ロー
ラとの間に大きな温度勾配ができ、加熱ローラの表面温
度を正確に測定することができないという問題点があ
る。
【0022】そこで、この第1実施形態では、前述した
図16に示す定着装置において、加熱ローラ1として図
17に示す発熱抵抗層6を有する加熱ローラを用いて加
熱ローラ1と非接触に設置された温度検出素子10の出
力信号を温度変換部11により温度信号Ta’に変換
し、この温度変換部11からの温度信号Ta’より加熱
ローラ1の実際の表面温度を示す表面温度信号Taを求
めるモデルからなる予測手段12を設けることにより、
加熱ローラ1の表面温度制御の精度を上げるようにした
ものである。
【0023】加圧ローラ2は図示しない加圧機構により
加熱ローラ1に圧接され、加熱ローラ1が図示しない駆
動源により回転駆動されて加圧ローラ2がフリクション
で加熱ローラ1に連れ回りする。温度検出素子10は加
熱ローラ1と非接触の状態に設置されており、図1では
1つであるが複数でも構わない。温度設定部13は定着
時の加熱ローラ1の表面温度を設定する設定温度信号T
1を記憶している。
【0024】この温度設定部13からの設定温度信号T
1とモデル12からの表面温度信号Taとが比較部14
で比較されて設定温度信号T1と表面温度信号Taとの
誤差信号εが求められ、この誤差信号εがオン/オフ調
節器やPID調節器などからなる調節器15に入力され
る。この調節器15は比較部14からの誤差信号εに応
じて出力信号(操作量)MVを電力供給部16へ出力
し、電力供給部16は調節器15の出力信号(操作量)
MVに対応した電力を電極17、18を介して加熱ロー
ラ1に供給して加熱ローラ1の発熱抵抗層6を発熱させ
る。トナー像が転写されてこれを担持している用紙が加
熱ローラ1と加圧ローラ2との間を通過し、この用紙上
のトナー像が加熱ローラ1により用紙に定着させられ
る。
【0025】上記モデル12の構築法であるが、温度検
出素子10、温度変換部11、モデル12、温度設定部
13、比較部14、調節器15からなる温度制御系の状
態方程式が容易に記述できる場合には、モデル12に入
力されるセンサ情報(温度変換部11の出力信号)から
加熱ローラ1の実際の表面温度を示す表面温度信号Ta
を求める数値演算をモデル12で求めることが一手法と
して挙げられる。
【0026】また、温度制御系が簡単な状態方程式で記
述できない場合には、モデル12はモデル12に入力さ
れるセンサ情報と加熱ローラ1の実際の表面温度を示す
表面温度信号Taとの関係を記憶する、或いはモデル1
2に入力されるセンサ情報と加熱ローラ1の実際の表面
温度を示す表面温度信号Taとの関係を学習して推論ル
ーチンによって表面温度信号Taを求めることが考えら
れる。
【0027】このようなモデル12の採用により、温度
検出素子10へのトナー付着や加熱ローラ1の損傷を防
止しつつ、温度信号Ta’から加熱ローラ1の実際の表
面温度を示す表面温度信号Taを予測することができ、
高精度な加熱ローラ1の温度制御を実現できる。
【0028】このように、この第1実施形態は、請求項
1に係る発明の一実施形態であって、表面部分に発熱体
としての発熱抵抗層6を有する加熱ローラ1と、この加
熱ローラ1に加圧しながら回転する加圧ローラ2とを有
する定着装置において、加熱ローラ1の表面温度を設定
する温度設定手段としての温度変換部11と、加熱ロー
ラ1に非接触の状態で保持され加熱ローラ1の表面温度
を検出する温度検出手段としての温度検出素子10と、
この温度検出手段10の出力信号を温度信号に変換する
温度変換手段としての温度変換部11と、加熱ローラ1
に電力を供給する電力供給手段としての電力供給部16
と、温度変換手段11の出力信号Ta’から加熱ローラ
1の実際の表面温度を決定する予測手段としてのモデル
12とを備えたので、温度検出素子10へのトナー付着
や加熱ローラ1の損傷を防止しつつ、温度信号Ta’か
ら加熱ローラ1の実際の表面温度を示す表面温度信号T
aを予測することができ、高精度な加熱ローラ1の温度
制御を実現できる。なお、第1実施形態において、加熱
ローラ1は図16に示すように内部に発熱体として棒状
ヒータ4を有する加熱ローラを用いてもよい。
【0029】図2は本発明の第2実施形態を示す。この
第2実施形態は、請求項1に係る発明の他の実施形態で
ある。この第2実施形態では、上記第1実施形態におい
て、モデル12の代りに、温度変換部11からの温度信
号Ta’より温度設定部13からの設定温度信号T1を
用いて電力供給部16に対する操作量MVを決定する予
測手段としてのモデル19が用いられ、このモデル19
の出力信号(操作量)MVが電力供給部16へ出力され
る。
【0030】モデル19の構築法であるが、温度検出素
子10、温度変換部11、モデル19、温度設定部13
からなる温度制御系の状態方程式が容易に記述できる場
合には、モデル19に入力されるセンサ情報(温度変換
部11の出力信号)から温度設定部13からの設定温度
信号T1を用いて電力供給部16に対する操作量MVを
求める数値演算をモデル19で求めることが一手法とし
て挙げられる。
【0031】また、温度制御系が簡単な状態方程式で記
述できない場合には、モデル19はモデル19に入力さ
れるセンサ情報と、温度設定部13からの設定温度信号
T1と、電力供給部16に対する操作量MVとの関係を
記憶する、或いはこの関係を学習して推論ルーチンによ
って操作量MVを求めることが考えられる。
【0032】このようなモデル19の採用により、温度
検出素子10へのトナー付着や加熱ローラ1の損傷を防
止しつつ、温度信号Ta’から加熱ローラ1の実際の表
面温度を示す表面温度信号Taを予測することができ、
高精度な加熱ローラ1の温度制御を実現できる。
【0033】このように、この第2実施形態は、請求項
1に係る発明の他の実施形態であって、表面部分に発熱
体としての発熱抵抗層6を有する加熱ローラ1と、この
加熱ローラ1に加圧しながら回転する加圧ローラ2とを
有する定着装置において、加熱ローラ1の表面温度を設
定する温度設定手段としての温度変換部11と、加熱ロ
ーラ1に非接触の状態で保持され加熱ローラ1の表面温
度を検出する温度検出手段としての温度検出素子10
と、この温度検出手段10の出力信号を温度信号に変換
する温度変換手段としての温度変換部11と、加熱ロー
ラ1に電力を供給する電力供給手段としての電力供給部
16と、温度変換手段11の出力信号Ta’から電力供
給手段16に対する操作量MVを決定する予測手段とし
てのモデル19とを備えたので、温度検出素子10への
トナー付着や加熱ローラ1の損傷を防止しつつ、温度信
号Ta’から電力供給手段16に対する操作量MVを予
測することができ、高精度な加熱ローラ1の温度制御を
実現できる。なお、第2実施形態において、加熱ローラ
1は図16に示すように内部に発熱体として棒状ヒータ
4を有する加熱ローラを用いてもよい。
【0034】図3は本発明の第3実施形態を示す。この
第3実施形態は、請求項2に係る発明の一実施形態であ
る。この第3実施形態は、上記第1実施形態において、
温度検出素子10を加熱ローラ1の端部に接触した状態
で設置したものである。例えば、温度制御系が非常に複
雑である場合には、加熱ローラ1と温度検出素子10が
全く非接触であると、加熱ローラ1の実際の表面温度を
示す表面温度信号Taを求めるモデル12の構築が大変
困難になる場合がある。
【0035】そこで、第3実施形態では、用紙の通過し
ない領域、即ち、加熱ローラ1の端部と温度検出素子1
0とを接触させ、定着に使用される領域(加熱ローラ1
の用紙が通過する部分)の実際の表面温度を示す表面温
度信号Taをモデル12により求める。このような構成
により、温度検出素子10のトナー汚染を防ぎつつ、定
着に使用される領域の実際の表面温度を示す表面温度信
号Taをより正確に求めることができる。しかも、定着
に使用されない領域(加熱ローラ1の端部)に温度検出
素子10を設置しているので、加熱ローラ1における定
着に使用される領域の樹脂7の損傷が無く、加熱ローラ
1への残留トナー付着を防止することができる。
【0036】このように、この第3実施形態は、請求項
2に係る発明の一実施形態であって、表面部分に発熱体
としての発熱抵抗層6を有する加熱ローラ1と、この加
熱ローラ1に加圧しながら回転する加圧ローラ2とを有
する定着装置において、加熱ローラ1の表面温度を設定
する温度設定手段としての温度変換部11と、加熱ロー
ラ1の端部に接触した状態で設置され加熱ローラ1の表
面温度を検出する温度検出手段としての温度検出素子1
0と、この温度検出手段10の出力信号を温度信号に変
換する温度変換手段としての温度変換部11と、加熱ロ
ーラ1に電力を供給する電力供給手段としての電力供給
部16と、温度変換手段11の出力信号Ta’から加熱
ローラ1の実際の表面温度を決定する予測手段としての
モデル12とを備えたので、温度検出手段のトナー汚
染、加熱ローラの損傷及び加熱ローラへのトナー付着を
防止することができ、より正確に加熱ローラの実際の表
面温度の決定を行うことができる。
【0037】なお、第3実施形態において、加熱ローラ
1は図16に示すように内部に発熱体として棒状ヒータ
4を有する加熱ローラを用いてもよい。
【0038】図4は本発明の第4実施形態を示す。この
第4実施形態は、請求項2に係る発明の他の実施形態で
ある。この第4実施形態は、上記第2実施形態におい
て、温度検出素子10を加熱ローラ1の端部に接触した
状態で設置し、定着に使用される領域(加熱ローラ1の
用紙が通過する部分)での電力供給部16に対する操作
量MVをモデル12により求める。
【0039】このような構成により、温度検出素子10
のトナー汚染を防ぎつつ、定着に使用される領域での電
力供給部16に対する操作量MVをより正確に求めるこ
とができる。しかも、定着に使用されない領域(加熱ロ
ーラ1の端部)に温度検出素子10を設置しているの
で、加熱ローラ1における定着に使用される領域の樹脂
7の損傷が無く、加熱ローラ1への残留トナー付着を防
止することができる。
【0040】このように、この第4実施形態は、請求項
2に係る発明の他の実施形態であって、表面部分に発熱
体としての発熱抵抗層6を有する加熱ローラ1と、この
加熱ローラ1に加圧しながら回転する加圧ローラ2とを
有する定着装置において、加熱ローラ1の表面温度を設
定する温度設定手段としての温度変換部11と、加熱ロ
ーラ1の端部に接触した状態で設置され加熱ローラ1の
表面温度を検出する温度検出手段としての温度検出素子
10と、この温度検出手段10の出力信号を温度信号に
変換する温度変換手段としての温度変換部11と、加熱
ローラ1に電力を供給する電力供給手段としての電力供
給部16と、温度変換手段11の出力信号Ta’から電
力供給手段16に対する操作量MVを決定する予測手段
としてのモデル19とを備えたので、温度検出手段のト
ナー汚染、加熱ローラの損傷及び加熱ローラへのトナー
付着を防止することができ、より正確に加熱ローラの実
際の表面温度の決定を行うことができる。なお、第4実
施形態において、加熱ローラ1は図16に示すように内
部に発熱体として棒状ヒータ4を有する加熱ローラを用
いてもよい。
【0041】図5は本発明の第5実施形態を示す。この
第5実施形態は、請求項3に係る発明の一実施形態であ
る。この第5実施形態では、上記第1実施形態におい
て、新たに加圧ローラ2の表面に非接触で温度検出素子
20が設置されて温度変換部11及びモデル12の代り
に温度変換部11a及びモデル12aが用いられ、温度
検出素子20は加圧ローラ2の表面温度を検出する。温
度変換部11aは温度検出素子10、20の出力信号を
それぞれ温度信号に変換し、モデル12aは温度変換部
11aからの温度信号より加熱ローラ1の実際の表面温
度を示す表面温度信号Taを求める。
【0042】加熱ローラ1と加圧ローラ2は接触して回
転しているので、温度制御系はいかほどの積算電力が加
熱ローラ1に供給されたかを加圧ローラ2の表面温度か
らある程度知ることが可能である。従って、加圧ローラ
2側に温度検出素子20を設置したことにより、熱履歴
情報を獲得することができ、より一層正確にモデル12
aで加熱ローラ1の実際の表面温度を示す表面温度信号
Taを求めることができる。
【0043】このように、この第5実施形態は、請求項
3に係る発明の一実施形態であって、請求項1記載の定
着装置において、加圧ローラに非接触の状態で保持され
加圧ローラ2の温度を検出する温度検出手段としての温
度検出素子20を備えたので、温度検出手段へのトナー
付着及び加熱ローラの損傷を防止しつつ、より一層正確
に加熱ローラの実際の表面温度の決定を行うことができ
る。なお、第5実施形態において、温度検出素子20は
用紙が通過しない領域、即ち、加圧ローラ2の端部に接
触させて設置してもよく、加熱ローラ1は図16に示す
ように内部に発熱体として棒状ヒータ4を有する加熱ロ
ーラを用いてもよい。
【0044】図6は本発明の第6実施形態を示す。この
第6実施形態は、請求項3に係る発明の他の実施形態で
ある。この第6実施形態では、上記第2実施形態におい
て、新たに加圧ローラ2の表面に非接触で温度検出素子
20が設置されて温度変換部11及びモデル19の代り
に温度変換部11a及びモデル19aが用いられ、モデ
ル19aは温度変換部11aの出力信号より温度設定部
13からの設定温度信号T1を用いて電力供給部16に
対する操作量MVを決定する。
【0045】このように、この第6実施形態は、請求項
3に係る発明の実施形態であって、請求項1記載の定着
装置において、加圧ローラに非接触の状態で保持され加
圧ローラ2の温度を検出する温度検出手段としての温度
検出素子20を備えたので、温度検出手段へのトナー付
着及び加熱ローラの損傷を防止しつつ、より一層正確に
加熱ローラの実際の表面温度の決定を行うことができ
る。なお、第6実施形態において、温度検出素子20は
用紙が通過しない領域、即ち、加圧ローラ2の端部に接
触させて設置してもよく、加熱ローラ1は図16に示す
ように内部に発熱体として棒状ヒータ4を有する加熱ロ
ーラを用いてもよい。
【0046】また、上記第3実施形態において、請求項
3に係る発明を適用して上記第5実施形態と同様に加圧
ローラ2の表面に非接触で温度検出素子20を設置して
温度変換部11及びモデル12の代りに温度変換部11
a及びモデル12aを用いるようにしてもよく、温度検
出素子20は用紙が通過しない領域、即ち、加圧ローラ
2の端部に接触させて設置してもよい。
【0047】さらに、上記第4実施形態において、請求
項3に係る発明を適用して上記第6実施形態と同様に加
圧ローラ2の表面に非接触で温度検出素子20を設置し
て温度変換部11及びモデル19の代りに温度変換部1
1a及びモデル19aを用いるようにしてもよく、温度
検出素子20は用紙が通過しない領域、即ち、加圧ロー
ラ2の端部に接触させて設置してもよい。これらの場
合、加熱ローラ1は図16に示すように内部に発熱体と
して棒状ヒータ4を有する加熱ローラを用いてもよい。
【0048】図7は本発明の第7実施形態を示す。この
第7実施形態は、請求項4に係る発明の一実施形態であ
り、加熱ローラ1の実際の表面温度が定着温度近傍であ
る場合にのみモデル12により加熱ローラ1の実際の表
面温度を決定するものである。一般に定着装置の昇温特
性は非線形であるので、全使用温度範囲にわたって加熱
ローラ1の実際の表面温度を予測するモデル12を作成
するのは困難を極める。また、定着装置の立ち上がり時
など設定温度信号T1と表面温度信号Taとの差(加熱
ローラ1の実際の表面温度と設定温度との差)が離れて
いる場合には、温度検出素子10の検出値や立ち上がり
からの時間によって加熱ローラ1の回転や供給電力の制
御を行うことが一般に行われている。
【0049】この第7実施形態では、上記第1実施形態
において、スイッチ21によって出される定着装置オン
指令からの経過時間をタイマ回路22でカウントし、定
着装置の起動後所定の時間t1が経過して加熱ローラ1
の実際の表面温度が定着温度近傍に達すると、タイマ回
路22から出力信号が出力されてローラ回転制御装置2
3がタイマ回路22の出力信号により駆動源としてのモ
ータ24を回転させると共に、モデル12を起動させる
(図8参照)。
【0050】電力供給部16はスイッチ21によって出
される定着装置オン指令により起動されて加熱ローラ1
への電力供給を開始し、モータ24は加熱ローラ1を回
転駆動する。モデル12は、定着装置の起動後t1が経
過した時にタイマ回路22の出力信号により起動され、
温度変換部11からの温度信号Ta’より加熱ローラ1
の実際の表面温度を示す表面温度信号Taを求める。こ
のように、モデル12は定着装置の起動後t1が経過し
た時に起動するので、モデル12の構築が格段に容易に
なるほか、モデル12をより厳密に構築することが可能
となる。従って、加熱ローラ1の表面温度の予測精度を
より一層向上させることができる。
【0051】このように、この第7実施形態は、請求項
4に係る発明の一実施形態であって、請求項1記載の定
着装置において、予測手段としてのモデル12は加熱ロ
ーラ1の実際の表面温度が定着温度近傍である場合にの
み加熱ローラ1の実際の表面温度を決定するので、加熱
ローラの実際の表面温度の予測精度を向上させることが
でき、コストの面でも有利となる。なお、第7実施形態
において、加熱ローラ1は図16に示すように内部に発
熱体として棒状ヒータ4を有する加熱ローラを用いても
よい。
【0052】また、上記第3実施形態及び第5実施形態
において、それぞれ請求項4に係る発明を適用して上記
第7実施形態と同様にスイッチ21によって出される定
着装置オン指令からの経過時間をタイマ回路22でカウ
ントして定着装置の起動後所定の時間t1が経過して加
熱ローラ1の実際の表面温度が定着温度近傍に達した時
にタイマ回路22の出力信号によりローラ回転制御装置
23でモータ24を駆動してモータ24により加熱ロー
ラ1を回転駆動し、スイッチ21によって出される定着
装置オン指令により電力供給部16を起動して加熱ロー
ラ1への電力供給を開始すると共に、温度変換部11か
らの温度信号より加熱ローラ1の実際の表面温度を示す
表面温度信号Taを求めるようにしてもよい。
【0053】同様に、上記第2実施形態、第4実施形態
及び第6実施形態において、それぞれ請求項4に係る発
明を適用して上記第7実施形態と同様にスイッチ21に
よって出される定着装置オン指令からの経過時間をタイ
マ回路22でカウントして定着装置の起動後所定の時間
1が経過して加熱ローラ1の実際の表面温度が定着温
度近傍に達した時にタイマ回路22の出力信号によりロ
ーラ回転制御装置23でモータ24を駆動してモータ2
4により加熱ローラ1を回転駆動し、スイッチ21によ
って出される定着装置オン指令により電力供給部16を
起動して加熱ローラ1への電力供給を開始すると共に、
モデル19、19aを定着装置の起動後t1が経過した
時にタイマ回路22の出力信号により起動して温度変換
部11からの温度信号より温度設定部13からの設定温
度信号T1を用いて電力供給部16に対する操作量MV
を決定するようにしてもよい。これらの場合、加熱ロー
ラ1は図16に示すように内部に発熱体として棒状ヒー
タ4を有する加熱ローラを用いてもよい。
【0054】図9は本発明の第8実施形態を示す。この
第8実施形態は、請求項5に係る発明の一実施形態であ
る。第8実施形態では、上記第1実施形態において、予
測手段としてモデル12の代りにマイクロコンピュータ
(CPU)25及びメモリ(ROM)26が用いられ、
メモリ26は図11に示すような温度変換部11からの
温度信号Ta’や加熱ローラ1への瞬時供給電力、室温
等の入力信号と加熱ローラ1の実際の表面温度を示す表
面温度信号Taとの関係をデータテーブルとして記憶し
ている。
【0055】CPU25は、温度変換部11からの温度
信号Ta’や図示しない回路からの加熱ローラ1への瞬
時供給電力、室温等の入力信号に基づいてメモリ26と
データの受け渡しを行うことによりメモリ26のデータ
テーブルを参照して現在の加熱ローラ1の実際の表面温
度を示す表面温度信号Taを決定し、この表面温度信号
Taを比較部14へ出力する。このため、簡単なハード
ウェア構成で加熱ローラ1の実際の表面温度を示す表面
温度信号Taを決定することが可能となる。
【0056】このように、この第8実施形態は、請求項
5に係る発明の一実施形態であって、請求項1記載の定
着装置において、予測手段としてのCPU25及びメモ
リ26は入力信号と加熱ローラ1の実際の表面温度との
関係を示すテーブルを用いて入力信号から加熱ローラ1
の実際の表面温度を決定するので、簡単なハードウェア
構成で温度検出手段へのトナー付着及び加熱ローラの損
傷を防止しつつ、正確に加熱ローラの実際の表面温度の
決定を行うことができ、コストの面でも有利である。な
お、第8実施形態において、加熱ローラ1は図16に示
すように内部に発熱体として棒状ヒータ4を有する加熱
ローラを用いてもよい。
【0057】また、上記第3実施形態、第5実施形態及
び第7実施形態において、それぞれ請求項5に係る発明
を適用して第8実施形態と同様に予測手段としてモデル
12、12aの代りにCPU25及びメモリ26を用い
るようにしてもよい。これらの場合、加熱ローラ1は図
16に示すように内部に発熱体として棒状ヒータ4を有
する加熱ローラを用いてもよい。
【0058】図10は本発明の第9実施形態を示す。こ
の第9実施形態は、請求項5に係る発明の他の実施形態
である。第9実施形態では、上記第2実施形態におい
て、予測手段としてモデル19の代りにマイクロコンピ
ュータ(CPU)27及びメモリ(ROM)28が用い
られ、メモリ28は温度変換部11からの温度信号や加
熱ローラ1への瞬時供給電力、室温等の入力信号と、温
度設定部13からの設定温度信号T1と、電力供給部1
6に対する操作量MVとの関係をデータテーブルとして
記憶している。
【0059】CPU27は、温度変換部11からの温度
信号や図示しない回路からの加熱ローラ1への瞬時供給
電力、室温等の入力信号、温度設定部13からの設定温
度信号T1に基づいてメモリ28とデータの受け渡しを
行うことによりメモリ28のデータテーブルを参照して
現在の電力供給部16に対する操作量MVを決定し、こ
の操作量MVを電力供給部16へ出力する。
【0060】このように、この第9実施形態は、請求項
5に係る発明の他の実施形態であって、請求項1記載の
定着装置において、予測手段としてのCPU27及びメ
モリ28は入力信号と温度設定部13からの設定温度信
号T1と電力供給部16に対する操作量MVとの関係を
示すテーブルを用いて入力信号と温度設定部13からの
設定温度信号T1より電力供給部16に対する操作量M
Vを決定するので、簡単なハードウェア構成で温度検出
手段へのトナー付着及び加熱ローラの損傷を防止しつ
つ、正確に加熱ローラの実際の表面温度の決定を行うこ
とができ、コストの面でも有利である。なお、第9実施
形態において、温度検出素子20は用紙が通過しない領
域、即ち、加圧ローラ2の端部に接触させて設置しても
よく、加熱ローラ1は図16に示すように内部に発熱体
として棒状ヒータ4を有する加熱ローラを用いてもよ
い。
【0061】また、上記第4実施形態、第6実施形態及
び、請求項4に係る発明を適用した第7実施形態におい
て、それぞれ請求項5に係る発明を適用して第9実施形
態と同様に予測手段としてモデル19、19aの代りに
CPU27及びメモリ28を用いるようにしてもよい。
これらの場合、加熱ローラ1は図16に示すように内部
に発熱体として棒状ヒータ4を有する加熱ローラを用い
てもよい。
【0062】請求項6に係る発明の一実施形態では、上
記第8実施形態において、CPU25は入力値がメモリ
26のデータテーブルで設定されている値の中間値をと
る場合に、補間法による補間処理によって現在の加熱ロ
ーラの実際の表面温度を推定するものである。即ち、C
PU25は入力信号に基づいてメモリ26とデータの受
け渡しを行うことによりメモリ26のデータテーブルを
参照して加熱ローラ1の実際の表面温度を示す表面温度
信号Taとしてデータテーブルで設定されている複数の
値を得、これらの値の補間処理により現在の加熱ローラ
1の実際の表面温度を示す表面温度信号Taを求める。
【0063】また、請求項6に係る発明の他の実施形態
では、上記第9実施形態において、CPU27は入力値
がメモリ28のデータテーブルで設定されている値の中
間値をとる場合に、補間法による補間処理によって現在
の電力供給部16に対する操作量MVを推定するもので
ある。即ち、CPU27は入力信号に基づいてメモリ2
8とデータの受け渡しを行うことによりメモリ28のデ
ータテーブルを参照して電力供給部16に対する操作量
MVとしてデータテーブルで設定されている複数の値を
得、これらの値の補間処理により現在の電力供給部16
に対する操作量MVを求める。
【0064】なお、これらの実施形態において、加熱ロ
ーラ1は図16に示すように内部に発熱体として棒状ヒ
ータ4を有する加熱ローラを用いてもよい。このよう
に、請求項6に係る発明の各実施形態では、請求項5記
載の定着装置において、予測手段としてのCPU25、
27及びメモリ26、28は入力信号がテーブルの各入
力信号値の中間値であった場合に補間法によって加熱ロ
ーラ1の実際の表面温度もしくは電力供給手段16に対
する操作量を決定するので、テーブルのメモリ容量を低
減することができる。
【0065】請求項7に係る発明の各実施形態は、上記
第1実施形態、第3実施形態、第5実施形態及び第7実
施形態において、それぞれ予測手段としてモデル12、
12aの代りに、上記温度制御系と同一の状態方程式を
有する数値演算ブロックからなる状態観測器を用いたも
のである。ここで、状態方程式とは一般に次式のように
表わされる。
【0066】 d/dt(X(t))=Ax(t)+Bu(t) y(t)=Cx(t)+Du(t) u(t):入力ベクトル、x(t):状態ベクトル、y
(t):出力ベクトル A、B、C、D:行列 また、請求項7に係る発明の他の各実施形態は、上記第
2実施形態、第4実施形態、第6実施形態、請求項4に
係る発明を適用した第7実施形態において、それぞれ予
測手段としてモデル19、19aの代りに、上記温度制
御系と同一の状態方程式を有する数値演算ブロックから
なる状態観測器を用いたものである。このような温度制
御系と同一の状態方程式で表現される状態観測器を上記
モデルの代りに用いて計算によって加熱ローラの実際の
表面温度又は供給部16に対する操作量MVを導出する
ことにより、必要なメモリ空間が少なく、かつ、正確に
加熱ローラの実際の表面温度又は供給部16に対する操
作量MVの決定を行うことができる。
【0067】なお、これらの実施形態において、加熱ロ
ーラ1は図16に示すように内部に発熱体として棒状ヒ
ータ4を有する加熱ローラを用いてもよい。このよう
に、請求項7に係る発明の各実施形態は、請求項1、
2、3または4記載の定着装置において、予測手段は温
度制御系の状態方程式に基づき入力信号から加熱ローラ
1の実際の表面温度もしくは電力供給手段としての電力
供給部16に対する操作量を決定する数値演算処理手段
としての状態観測器からなるので、必要なメモリ空間が
少なく、正確に加熱ローラの実際の表面温度もしくは電
力供給手段に対する操作量の決定を行うことができる。
【0068】請求項8に係る発明の各実施形態は、上記
第1実施形態、第3実施形態、第5実施形態及び第7実
施形態において、それぞれ予測手段としてモデル12、
12aの代りにカルマンフィルタのような統計的手法を
用いた状態観測器を用いたものであり、この状態観測器
が入力信号から統計的な状態推定ルーチンの実行で加熱
ローラの実際の表面温度を決定する。
【0069】一般に、定着装置における温度検出素子1
0などの各種センサの出力信号にはノイズが含まれてお
り、温度制御等の精度に大きな影響を及ぼす。統計的手
法を用いた状態観測器、例えばカルマンフィルタは、動
的システムが線形で、ノイズの発生過程が白色かガウス
状ならば、いかなる動作基準の下でも最適であるという
特徴を持つ。したがって、カルマンフィルタは、温度検
出素子10などからの入力信号にノイズが含まれても、
正確な加熱ローラの実際の表面温度を決定することがで
きる。
【0070】また、請求項8に係る発明の他の各実施形
態は、上記第2実施形態、第4実施形態、第6実施形
態、請求項4に係る発明を適用した第7実施形態におい
て、それぞれ予測手段としてモデル19、19aの代り
にカルマンフィルタのような統計的手法を用いた状態観
測器を用いたものであり、この状態観測器が入力信号か
ら統計的な状態推定ルーチンの実行で電力供給部16に
対する操作量MVを決定する。
【0071】なお、これらの実施形態において、加熱ロ
ーラ1は図16に示すように内部に発熱体として棒状ヒ
ータ4を有する加熱ローラを用いてもよい。このよう
に、請求項8に係る発明の各実施形態は、請求項1、
2、3または4記載の定着装置において、予測手段は入
力信号から統計的な状態推定ルーチンの実行で加熱ロー
ラ1の実際の表面温度もしくは電力供給手段としての電
力供給部16に対する操作量を決定するカルマンフィル
タのような統計的手法を用いた状態観測器により構成さ
れた統計的状態推定手段からなるので、予測手段の入力
信号にノイズが含まれても正確に加熱ローラの実際の表
面温度もしくは電力供給手段に対する操作量の決定を行
うことができる。
【0072】請求項9に係る発明の各実施形態は、上記
第1実施形態、第3実施形態、第5実施形態及び第7実
施形態において、それぞれ予測手段としてモデル12、
12aの代りに、入力信号からファジィ推論により加熱
ローラ1の実際の表面温度を決定するファジィ推論手段
を用いたものである。このファジィ推論手段は、ファジ
ィ推論におけるIF−THENルールが例えば図12に
示すようなIF−THENルールであり、メンバーシッ
プ関数が図13に示すようなメンバーシップ関数である
とすると、 Ta=120・μ1+160・μ2+195・μ3 となり、入力信号からファジィ推論により加熱ローラ1
の実際の表面温度を予測することができる。
【0073】また、請求項9に係る発明の他の各実施形
態は、上記第2実施形態、第4実施形態、第6実施形
態、請求項4に係る発明を適用した第7実施形態におい
て、それぞれ予測手段としてモデル19、19aの代り
に、入力信号からファジィ推論により電力供給部16に
対する操作量MVを決定するファジィ推論手段を用いた
ものである。
【0074】なお、これらの実施形態において、加熱ロ
ーラ1は図16に示すように内部に発熱体として棒状ヒ
ータ4を有する加熱ローラを用いてもよい。このよう
に、請求項9に係る発明の各実施形態は、請求項1、
2、3または4記載の定着装置において、予測手段は入
力信号からファジィ推論により加熱ローラ1の実際の表
面温度もしくは電力供給手段としての電力供給部16に
対する操作量を決定するファジィ推論手段からなるの
で、必要なメモリ空間が少なく、温度検出手段へのトナ
ー付着及び加熱ローラの損傷を防止しつつ、簡単なハー
ドウェアで正確に加熱ローラの実際の表面温度もしくは
電力供給手段に対する操作量を決定して正確に加熱ロー
ラの温度制御を実現することができる。
【0075】請求項10に係る発明の各実施形態は、上
記第1実施形態、第3実施形態、第5実施形態及び第7
実施形態において、それぞれ予測手段としてモデル1
2、12aの代りに、入力信号から加熱ローラ1の実際
の表面温度を決定するニューラルネットワークを用いた
ものである。このニューラルネットワークは、例えば図
14に示すような階層型ニューラルネットワークが用い
られ、温度変換部11からの温度信号や加熱ローラ1へ
の瞬時供給電力、室温等の入力信号が入力され、加熱ロ
ーラ1の実際の表面温度を示す表面温度信号Taを教師
信号として代表的なパターンについて誤差逆伝播法によ
り学習させる。その結果、ニューラルネットワークは、
学習データとは異なる入力信号に対しても加熱ローラ1
の実際の表面温度を示す表面温度信号Taを推定するこ
とができる。
【0076】また、請求項10に係る発明の他の各実施
形態は、上記第2実施形態、第4実施形態、第6実施形
態、請求項4に係る発明を適用した第7実施形態におい
て、それぞれ予測手段としてモデル19、19aの代り
に、入力信号から電力供給部16に対する操作量MVを
決定するニューラルネットワークを用いたものである。
このニューラルネットワークは、例えば階層型ニューラ
ルネットワークが用いられ、温度変換部11からの温度
信号や加熱ローラ1への瞬時供給電力、室温等の入力信
号が入力され、電力供給部16に対する操作量MVを教
師信号として代表的なパターンについて誤差逆伝播法に
より学習させる。その結果、ニューラルネットワーク
は、学習データとは異なる入力信号に対しても電力供給
部16に対する操作量MVを推定することができる。
【0077】なお、これらの実施形態において、加熱ロ
ーラ1は図16に示すように内部に発熱体として棒状ヒ
ータ4を有する加熱ローラを用いてもよい。このよう
に、請求項10に係る発明の各実施形態は、請求項1、
2、3または4記載の定着装置において、予測手段は入
力信号から加熱ローラ1の実際の表面温度もしくは電力
供給手段としての電力供給部16に対する操作量を決定
するニューラルネットワークからなるので、温度検出手
段へのトナー付着及び加熱ローラの損傷を防止すること
ができ、簡単なハードウェアで予測手段を構築すること
ができ、正確な加熱ローラの温度制御を実現することが
できる。
【0078】次に、本発明の実施例について説明する。
この実施例は、上記第7実施形態と同様に定着装置起動
後t1が経過した時にモータ24による加熱ローラ1の
回転駆動及びモデル12の動作を開始させるものであ
る。この実施例では、上記第7実施形態において、加熱
ローラ1は図17に示す発熱抵抗層6を有する加熱ロー
ラが用いられ、耐熱性硝子基材5(φ20、t0.5)
上にNi−Crからなる発熱抵抗層6を塗布し、さらに
発熱抵抗層6の表面にテフロン膜7をコートしたもので
ある。
【0079】また、加熱ローラ1の中空部には、ローラ
増強部材として断熱材(Siゴム)と金属製シャフトが
埋め込まれている。加圧ローラ2は、金属製シャフト8
にSiゴム9を被覆した構成となっている。加熱ローラ
1の表面温度を測定するための温度検出素子10は、サ
ーミスタが使用され、加熱ローラ1の軸方向中央部に非
接触の状態で設置されている。これとは別に加熱ローラ
1の実際の表面温度をモニターするための熱電対が加熱
ローラ1の軸方向中央部に接触した状態で設置され、こ
の熱電対と温度検出素子10の出力信号が温度変換部1
1に入力される。
【0080】加熱ローラ1の表面温度を予測するモデル
12は、階層型ニューラルネットワークにより構成さ
れ、予めサーミスタ10の出力信号に対する温度変換部
11からの温度信号Ta’と、図示しない回路からの加
熱ローラ1に対する瞬時供給電力、室温等の入力信号と
に対する加熱ローラ1の実際の表面温度を示す表面温度
信号Taを学習済みである(学習ルールには誤差逆伝播
法を採用)。温度設定部13で設定された温度設定値
と、モデル12により得られた表面温度信号Taとの誤
差信号εが比較部14により求められてPID調節器1
5に入力される。PID調節器15の出力信号(0〜1
00%)は、電力供給部16にて0〜800Wの電力に
変換され、電極リング17、18を介して加熱ローラ1
の発熱抵抗層6に供給される。
【0081】この実施例の動作としては、タイマ回路2
2は定着装置起動スイッチ21により定着装置オン指令
が出されてからt1が経過した時に出力信号を出してロ
ーラ回転制御装置23がタイマ回路22の出力信号によ
りモータ24を回転させて加熱ローラ1及び加圧ローラ
2を線速約90mm/secで回転させ始めると同時
に、モデル12がタイマ回路22の出力信号により起動
する。
【0082】ここに、回転開始時間t1は加熱ローラ1
の初期温度に依存するが、実験時にはサーミスタ10の
初期読み取り値が25℃(回転開始時間t1は5.0s
ec)であった。その後、モデル12を用いた加熱ロー
ラ1の温度制御が行われ、その制御間隔1.0secと
いう条件で、加熱ローラ1の表面温度を所定の温度に設
定値T1(=175℃)に追従させるという応答が得ら
れた。
【0083】図15は、横軸に時間(sec)、縦軸に
温度(℃)をとったもので、実線が実際の加熱ローラ1
の表面温度(熱電対の読み取り値)Ta、破線がサーミ
スタ10による温度信号Ta’である。これを見ると、
熱電対の読み取り値とサーミスタ10による温度信号T
a’との間には数十℃の温度差があるが、これはサーミ
スタ10と加熱ローラ1との間の距離による熱損失のほ
か、サーミスタ10の時定数が影響していると思われ
る。
【0084】それにもかかわらず、実際の加熱ローラ1
の表面温度Taは180℃を中心に温度変動幅が約10
℃位の精度で制御されていることが分かり、温度検出素
子10が加熱ローラ1に非接触の状態でも時間遅れなど
制御系の構成に多大な影響を及ぼす要素にもロバストな
温度制御系を構築することができた。
【0085】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、内部もしくは表面部分に発熱体を有する加熱ローラ
と、この加熱ローラに加圧しながら回転する加圧ローラ
とを有する定着装置において、前記加熱ローラの表面温
度を設定する温度設定手段と、前記加熱ローラに非接触
の状態で保持され前記加熱ローラの表面温度を検出する
温度検出手段と、この温度検出手段の出力信号を温度信
号に変換する温度変換手段と、前記加熱ローラに電力を
供給する電力供給手段と、前記温度変換手段の出力信号
から前記加熱ローラの実際の表面温度もしくは前記電力
供給手段に対する操作量を決定する予測手段とを備えた
ので、温度検出手段へのトナー付着や加熱ローラの損傷
を防止しつつ、加熱ローラの実際の表面温度をを予測す
ることができ、高精度な加熱ローラの温度制御を実現で
きる。
【0086】請求項2に係る発明によれば、内部もしく
は表面部分に発熱体を有する加熱ローラと、この加熱ロ
ーラに加圧しながら回転する加圧ローラとを有する定着
装置において、前記加熱ローラの表面温度を設定する温
度設定手段と、前記加熱ローラの端部に接触した状態で
設置され前記加熱ローラの表面温度を検出する温度検出
手段と、この温度検出手段の出力信号を温度信号に変換
する温度変換手段と、前記加熱ローラに電力を供給する
電力供給手段と、前記温度変換手段の出力信号から前記
加熱ローラの実際の表面温度もしくは前記電力供給手段
に対する操作量を決定する予測手段とを備えたので、温
度検出手段のトナー汚染、加熱ローラの損傷及び加熱ロ
ーラへのトナー付着を防止することができ、より正確に
加熱ローラの実際の表面温度の決定を行うことができ
る。
【0087】請求項3に係る発明によれば、請求項1ま
たは2記載の定着装置において、前記加圧ローラに接触
もしくは非接触の状態で保持され前記加圧ローラの温度
を検出する温度検出手段を備えたので、温度検出手段へ
のトナー付着及び加熱ローラの損傷を防止しつつ、より
一層正確に加熱ローラの実際の表面温度の決定を行うこ
とができる。
【0088】請求項4に係る発明によれば、請求項1、
2または3記載の定着装置において、前記予測手段は前
記加熱ローラの実際の表面温度が定着温度近傍である場
合にのみ前記加熱ローラの実際の表面温度もしくは前記
電力供給手段に対する操作量を決定するので、加熱ロー
ラの実際の表面温度の予測精度を向上させることがで
き、コストの面でも有利となる。
【0089】請求項5に係る発明によれば、請求項1、
2、3または4記載の定着装置において、前記予測手段
は入力信号と前記加熱ローラの実際の表面温度もしくは
前記電力供給手段に対する操作量との関係を示すテーブ
ルを用いて入力信号から前記加熱ローラの実際の表面温
度もしくは前記電力供給手段に対する操作量を決定する
ので、簡単なハードウェア構成で温度検出手段へのトナ
ー付着及び加熱ローラの損傷を防止しつつ、正確に加熱
ローラの実際の表面温度の決定を行うことができ、コス
トの面でも有利である。
【0090】請求項6に係る発明によれば、請求項5記
載の定着装置において、前記予測手段は入力信号が前記
テーブルの各入力信号値の中間値であった場合に補間法
によって前記加熱ローラの実際の表面温度もしくは前記
電力供給手段に対する操作量を決定するので、テーブル
のメモリ容量を低減することができる。
【0091】請求項7に係る発明によれば、請求項1、
2、3または4記載の定着装置において、前記予測手段
は温度制御系の状態方程式に基づき入力信号から前記加
熱ローラの実際の表面温度もしくは前記電力供給手段に
対する操作量を決定する数値演算処理手段からなるの
で、必要なメモリ空間が少なく、正確に加熱ローラの実
際の表面温度もしくは電力供給手段に対する操作量の決
定を行うことができる。
【0092】請求項8荷係る発明によれば、請求項1、
2、3または4記載の定着装置において、前記予測手段
は入力信号から統計的な状態推定ルーチンの実行で前記
加熱ローラの実際の表面温度もしくは前記電力供給手段
に対する操作量を決定する統計的状態推定手段からなる
ので、予測手段の入力信号にノイズが含まれても正確に
加熱ローラの実際の表面温度もしくは電力供給手段に対
する操作量の決定を行うことができる。
【0093】請求項9に係る発明によれば、請求項1、
2、3または4記載の定着装置において、前記予測手段
は入力信号からファジィ推論により前記加熱ローラの実
際の表面温度もしくは前記電力供給手段に対する操作量
を決定するファジィ推論手段からなるので、温度検出手
段へのトナー付着及び加熱ローラの損傷を防止しつつ、
簡単なハードウェアで正確に加熱ローラの実際の表面温
度もしくは電力供給手段に対する操作量を決定して正確
に加熱ローラの温度制御を実現することができる。
【0094】請求項10に係る発明によれば、請求項
1、2、3または4記載の定着装置において、前記予測
手段は入力信号から前記加熱ローラの実際の表面温度も
しくは前記電力供給手段に対する操作量を決定するニュ
ーラルネットワークからなるので、温度検出手段へのト
ナー付着及び加熱ローラの損傷を防止することができ、
簡単なハードウェアで予測手段を構築することができ、
正確な加熱ローラの温度制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の第2実施形態を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の第3実施形態を示すブロック図であ
る。
【図4】本発明の第4実施形態を示すブロック図であ
る。
【図5】本発明の第5実施形態を示すブロック図であ
る。
【図6】本発明の第6実施形態を示すブロック図であ
る。
【図7】本発明の第7実施形態を示すブロック図であ
る。
【図8】同第7実施形態の温度特性を示す特性図であ
る。
【図9】本発明の第8実施形態を示すブロック図であ
る。
【図10】本発明の第9実施形態を示すブロック図であ
る。
【図11】上記第8実施形態のデータテーブルを示す図
である。
【図12】請求項9に係る発明の実施形態におけるファ
ジィ推論のIF−THENルールを示す図である。
【図13】同実施形態におけるファジィ推論のメンバー
シップ関数を示す図である。
【図14】請求項10に係る発明の実施形態の階層型ニ
ューラルネットワークを示す図である。
【図15】本発明の一実施例の温度特性を示す特性図で
ある。
【図16】従来の定着装置の一例を示す概略図である。
【図17】加熱ローラの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 加熱ローラ 2 加圧ローラ 10、20 温度検出素子 11、11a 温度変換部 12、12a、19、19a モデル 13 温度設定部 14 比較部 15 調節器 16 電力供給部 17、18 電極 21 スイッチ 22 タイマ回路 23 ローラ回転制御装置 24 モータ 25、27 CPU 26、28 メモリ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部もしくは表面部分に発熱体を有する加
    熱ローラと、この加熱ローラに加圧しながら回転する加
    圧ローラとを有する定着装置において、前記加熱ローラ
    の表面温度を設定する温度設定手段と、前記加熱ローラ
    に非接触の状態で保持され前記加熱ローラの表面温度を
    検出する温度検出手段と、この温度検出手段の出力信号
    を温度信号に変換する温度変換手段と、前記加熱ローラ
    に電力を供給する電力供給手段と、前記温度変換手段の
    出力信号から前記加熱ローラの実際の表面温度もしくは
    前記電力供給手段に対する操作量を決定する予測手段と
    を備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】内部もしくは表面部分に発熱体を有する加
    熱ローラと、この加熱ローラに加圧しながら回転する加
    圧ローラとを有する定着装置において、前記加熱ローラ
    の表面温度を設定する温度設定手段と、前記加熱ローラ
    の端部に接触した状態で設置され前記加熱ローラの表面
    温度を検出する温度検出手段と、この温度検出手段の出
    力信号を温度信号に変換する温度変換手段と、前記加熱
    ローラに電力を供給する電力供給手段と、前記温度変換
    手段の出力信号から前記加熱ローラの実際の表面温度も
    しくは前記電力供給手段に対する操作量を決定する予測
    手段とを備えたことを特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の定着装置におい
    て、前記加圧ローラに接触もしくは非接触の状態で保持
    され前記加圧ローラの温度を検出する温度検出手段を備
    えたことを特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3記載の定着装置にお
    いて、前記予測手段は前記加熱ローラの実際の表面温度
    が定着温度近傍である場合にのみ前記加熱ローラの実際
    の表面温度もしくは前記電力供給手段に対する操作量を
    決定することを特徴とする定着装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3または4記載の定着装置
    において、前記予測手段は入力信号と前記加熱ローラの
    実際の表面温度もしくは前記電力供給手段に対する操作
    量との関係を示すテーブルを用いて入力信号から前記加
    熱ローラの実際の表面温度もしくは前記電力供給手段に
    対する操作量を決定することを特徴とする定着装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の定着装置において、前記予
    測手段は入力信号が前記テーブルの各入力信号値の中間
    値であった場合に補間法によって前記加熱ローラの実際
    の表面温度もしくは前記電力供給手段に対する操作量を
    決定することを特徴とする定着装置。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3または4記載の定着装置
    において、前記予測手段は温度制御系の状態方程式に基
    づき入力信号から前記加熱ローラの実際の表面温度もし
    くは前記電力供給手段に対する操作量を決定する数値演
    算処理手段からなることを特徴とする定着装置。
  8. 【請求項8】請求項1、2、3または4記載の定着装置
    において、前記予測手段は入力信号から統計的な状態推
    定ルーチンの実行で前記加熱ローラの実際の表面温度も
    しくは前記電力供給手段に対する操作量を決定する統計
    的状態推定手段からなることを特徴とする定着装置。
  9. 【請求項9】請求項1、2、3または4記載の定着装置
    において、前記予測手段は入力信号からファジィ推論に
    より前記加熱ローラの実際の表面温度もしくは前記電力
    供給手段に対する操作量を決定するファジィ推論手段か
    らなることを特徴とする定着装置。
  10. 【請求項10】請求項1、2、3または4記載の定着装
    置において、前記予測手段は入力信号から前記加熱ロー
    ラの実際の表面温度もしくは前記電力供給手段に対する
    操作量を決定するニューラルネットワークからなること
    を特徴とする定着装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7787788B2 (en) 2006-11-07 2010-08-31 Ricoh Company, Ltd. Fixing device and image forming apparatus including fixing device
US7949273B2 (en) 2006-09-20 2011-05-24 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Fixing device, fixing device temperature control method and image forming apparatus

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US7949273B2 (en) 2006-09-20 2011-05-24 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Fixing device, fixing device temperature control method and image forming apparatus
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