JP4030498B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は,画像形成装置に設けられた定着装置の温度制御に関し,特に,画像非形成時に上記定着装置の温度を定着可能温度より低い適正な温度に維持制御することができる画像形成装置に関するものである。
従来,定着装置を備えた画像形成装置では,画像形成装置が待機状態(画像非形成時)であるときは,上記定着装置の温度を,未定着トナー画像を記録紙に定着することができる定着可能温度より低い温度(給紙時温度)に維持制御し,上記待機状態のときに画像形成指示が入力されると,記録紙が給紙部から上記定着装置に搬送されるまでの給紙時間内に上記定着装置の温度を上記給紙時温度から上記定着可能温度に昇温させるよう上記定着装置の温度を制御する温度制御方法が知られている。この温度制御方法によって上記待機状態のときに維持制御される上記給紙時温度は,上記定着装置に供給される交流電圧の変動を考慮して,電圧降下により低い電圧が供給された場合であっても,上記定着装置の温度を上記給紙時間内に上記定着可能温度に昇温させることができる温度に設定されている。これにより,短いファーストプリントタイムを実現すると共に,上記定着装置における消費電力を軽減することが可能となる。
一方,特許文献1には,感光体内部に設けられ,該感光体の表面を加熱する感光体用ヒータへの供給電力の初期設定値を,測定された室温に基づき決定し,その後の上記感光体用ヒータへの供給電力を,加熱された感光体の温度,画像形成装置の動作モード及び予め設定された重み係数に応じて決定することにより感光体表面の温度を制御する電子写真装置が開示されている。これにより,感光体表面の温度の制御精度が向上され,高湿時に頻繁に発生する濃度のむらを防止することができる。
特開平04−264467号公報
しかしながら,上記待機状態時において,上記定着装置の温度が上記従来公知の温度制御方法により定めされた給紙時温度に維持制御されると,例えば,電圧降下が生じていない正常電圧が供給された場合は,記録紙が上記定着装置に到達するよりも早い時期に上記定着装置の温度が上記定着可能温度に昇温され,その温度に維持されるため,上記定着可能温度に昇温されてから記録紙が定着装置に到達するまでの間,無駄な電力が消費されるという問題がある。
また,電圧仕様が我が国と異なる外国において上記画像形成装置を使用する場合は,上記待機状態において維持制御される上記給紙時温度をその国の電圧仕様に応じた温度に設定する必要があり,各国の電圧仕様毎に上記給紙時温度を設定するという手間のかかる作業を強いられることになる。
また,上記特許文献1に開示された感光体表面の温度制御を上記待機状態における定着装置の温度の維持制御に適用したとしても,上記各問題を解決することはできない。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,上記給紙時温度を供給電圧に応じた温度に自動的に設定することにより短いファーストプリントタイムを実現すると共に,上記定着装置における消費電力を軽減し,更に,煩雑な上記給紙時温度の設定作業を排除することが可能な画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,記録紙上に担持された未定着トナー画像を定着可能温度で上記記録紙に定着させる定着装置であって,交流電源から供給された交流電力を受けて発熱する発熱手段の熱により加熱される定着装置と,画像非形成時は上記定着装置の温度を上記定着可能温度より低い給紙時温度に維持するよう上記発熱手段を加熱制御する給紙時温度維持手段と,画像形成指示を受けて上記記録紙が上記給紙部から上記定着装置に搬送されるまでの給紙時間内に上記定着装置の温度を上記給紙時温度から上記定着可能温度に昇温させるよう上記発熱手段を加熱制御する定着温度制御手段と,上記交流電源から供給された交流電力を変換して直流電力を生成すると共に,画像形成装置内部に上記生成された直流電力を供給する直流電源装置と,を備えた画像形成装置において,上記直流電源装置の内部温度を検出する内部温度検出手段と,上記内部温度検出手段による検出結果に基づき,上記交流電源から供給された交流電力の交流電圧を測定する電圧測定手段と,上記電圧測定手段により測定された交流電圧に応じて,上記給紙時温度維持手段により維持される上記給紙時温度を決定する給紙時温度決定手段と,を具備してなることを特徴とする画像形成装置として構成されている。
これにより,画像形成装置の設置環境等により供給電力の電圧が変動した場合であっても,変動した電圧に応じて,上記給紙時間内に上記定着装置の温度を上記定着可能温度に昇温させ得るのに適した上記給紙時温度が自動的に決定されるため,従来のように,早い時期に上記定着装置の温度が上記定着可能温度に昇温されるということが無くなる。その結果,短いファーストプリントタイムを実現しつつ,上記定着装置における消費電力を軽減することが可能となる。また,上記給紙時温度が自動的に決定されるため,例えば,電圧仕様の異なる外国で上記画像形成装置を使用する場合であっても,上記給紙時温度を電圧仕様毎に設定する必要がなくなる。
また,上記電圧測定手段が,上記内部温度検出手段による検出結果に基づき,上記交流電源から供給された交流電力の交流電圧を測定するものであるから,交流電圧を測定するために高価な電圧測定器を設ける必要がなくなり経済的である。
の場合,上記電圧測定手段が,上記内部温度検出手段により検出された第1の内部温度と,上記第1の内部温度が検出されてから予め定められた一定時間が経過した後に上記内部温度検出手段により検出された第2の内部温度との温度差に基づき上記交流電源から供給された交流電力の交流電圧を測定するもの,即ち,上記直流電源装置内の温度の上昇率に基づき上記交流電圧を測定するものであることが考えられる。
また,上記電圧測定手段が,上記温度差と該温度差に対応して予め定められた閾値とを比較判断し,その比較判断結果に基づき上記交流電源から供給された交流電力の交流電圧を測定するものであってもよい。
また,上記電源装置内の温度の上昇率は,環境温度や周囲温度によって変動するものであるが,上記電源装置内の温度の上昇率が変動すれば,上記温度差も変動する。そのため,上記画像形成装置の周辺の環境温度を検出する環境温度検出手段と,上記環境温度検出手段による検出結果に応じて上記閾値及び/又は上記一定時間を変更する閾値等変更手段とを上記画像形成装置に設けることが望ましい。これにより,好適な閾値を設定することが可能となる。また,上記一定時間を変更することにより好適な上記温度差が算出され得る。
また,上記定着装置の温度と上記発熱手段への交流電力の供給時間との関係を示す時間−温度特性データが複数の交流電圧毎に予め記憶されたデータ記憶手段を更に備え,上記給紙時温度決定手段が,上記データ記憶手段から上記電圧測定手段により測定された交流電圧に対応する上記時間−温度特性データを抽出し,抽出された上記時間−温度特性データと上記給紙時間とに基づき上記給紙時温度を決定することにより,比較的容易に上記給紙時温度を決定することができる。
以上説明したように,本発明によれば,定着装置を備えた画像形成装置に,画像非形成時に上記定着装置の温度を定着可能温度より低い給紙時温度に維持するよう上記定着装置を加熱する発熱手段を加熱制御する給紙時温度維持手段と,交流電源から供給された交流電力の交流電圧を測定する電圧測定手段と,上記電圧測定手段により測定された交流電圧に応じて,上記給紙時温度維持手段により維持される上記給紙時温度を決定する給紙時温度決定手段とが設けられているため,画像形成装置の設置環境等により供給電力の電圧が変動した場合であっても,変動した電圧に応じて,上記給紙時間内に上記定着装置の温度を上記定着可能温度に昇温させ得るのに適した上記給紙時温度が自動的に決定される。これにより,従来のように,早い時期に上記定着装置の温度が上記定着可能温度に昇温されるということが無くなり,短いファーストプリントタイムを実現しつつ,上記定着装置における消費電力を軽減することが可能となる。また,上記給紙時温度が自動的に決定されるため,例えば電圧仕様の異なる外国で上記画像形成装置を使用する場合であっても,上記給紙時温度を電圧使用毎に設定する必要がなくなる。
また,上記直流電源装置の内部温度を検出する内部温度検出手段が更に設けられており,上記電圧測定手段が,上記内部温度検出手段による検出結果に基づき,上記交流電源から供給された交流電力の交流電圧を測定するものであるため,交流電圧を測定するために高価な電圧測定器を設ける必要がなくなり経済的である。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるレーザプリンタ50の模式断面図,図2は本発明の実施の形態に係るレーザプリンタ50を制御するプリンタ制御ユニット7の概略構成を示すブロック図,図3はプリンタ制御ユニット7が実行する給紙時温度決定処理の手順を説明するフローチャート,図4は室温20℃のときのヒータ通電時間と定着ローラ温度との対応関係の一例を示す定着ローラ温度特性グラフ図,図5は室温20℃のときの供給電圧と電源ユニット内温度との対応関係の一例を示す電源ユニット内温度特性グラフ図である。
まず,図1の模式断面図及び図2のブロック図を用いて,本発明の一実施形態に係るレーザプリンタ50の概略構成及びその動作について簡単に説明する。本レーザプリンタ50は,不図示のホストコンピュータ等から送信された印字情報やフォーム情報或いはマクロ命令等の情報に従って画像データを生成し,その生成された画像データに応じた画像を記録紙上に形成するプリンタ装置の一例である。尚,本発明は,上記レーザプリンタ50のみならず,画像形成装置の一例である他のプリンタ装置,或いは複写機,FAX装置等にも適用され得ることは言うまでもない。
上記レーザプリンタ50の下方には記録紙を収納する用紙カセット31,該用紙カセット31から記録紙を取り出す給紙ローラ32,記録紙を搬送する搬送ローラ33等を有する給紙部30が配設され,この給紙部30の用紙カセット31の上方には画像形成部40を構成する感光体ドラム42,帯電装置41,現像ユニット43,転写装置44が配設され,更にその上方にはレーザ発光部51を駆動させてレーザ光52を制御するレーザドライバユニット53が配設されている。また,レーザプリンタ50の上面には,該レーザプリンタ50の各種機能の設定を行なうためのスイッチや表示器等を有する操作パネル57が配設されている。
上記転写装置44の記録紙搬送方向下流側には定着装置10が配設されており,更にその定着装置10の上方には,交流電源から供給された交流電力を変換して直流電力を生成すると共に,本レーザプリンタ50の内部の制御機器や駆動機器に上記生成された直流電力を供給する電源ユニット20(直流電源装置の一例)が設けられている。また,この電源ユニット20の内部には,ユニット内の温度を検出する電源温度センサ21(内部温度検出手段の一例)が備えられている。
上記定着装置10の下方には,本レーザプリンタ50を統括制御するプリンタ制御ユニット7が設けられている。尚,上記定着装置10は,内部にヒータ14(発熱手段)を有する定着ローラ12,加圧ローラ13,上記定着ローラ12の表面温度を検出するサーミスタ等の定着温度センサ15等を備え,記録紙上に担持された未定着のトナー画像を定着可能温度で上記記録紙に定着させるものである。また,上記定着ローラ12は交流電源から供給された交流電力を受けて発熱する上記ヒータ14の熱により加熱されるものである。
上記のように構成されたレーザプリンタ50の基本的な動作は,以下の通りである。
不図示のホストコンピュータから印字データが入力されると,上記用紙カセット31から記録紙が取り出されて,上記画像形成部40に給紙搬送されると共に,上記プリンタ制御ユニット7により,上記定着ローラ12の表面温度が給紙時温度から定着可能温度(本実施形態では200℃とする)に昇温させるよう上記定着ローラ12内部のヒータ14が加熱制御される。
また,上記レーザ発光部51から上記印字データに応じたレーザ光52が出射され,この出射されたレーザ光52はポリゴンモータ55により回転する多面鏡54によって左右方向に走査され,この走査されたレーザ光52が上記帯電装置41により帯電された上記感光体ドラム42表面上の帯電部分に照射されることにより上記感光体ドラム42表面上に静電潜像が形成される。
上記感光体ドラム42が図1において時計方向に回転駆動されることにより,上記静電潜像が上記現像ユニット43の現像ローラ43aとの対向部分に到達すると,現像バイアスが印加された上記現像ローラ43aと上記静電潜像との間に生じた電位差により,上記現像ローラ43a上に担持されたトナー粒子が上記静電潜像に移動させられて,上記静電潜像が現像される。
上記現像ユニット43の上記感光体ドラム42の回転方向下流側に配設された上記転写装置44では,上記感光体ドラム42上に現像されたトナー画像が上記用紙カセット31から給紙ローラ32及び搬送ローラ33により搬送されてきた記録紙に転写される。この転写は電気的に行われ,トナー画像が担持された感光体ドラム42表面に記録紙を近接させ,この記録紙に上記静電潜像と同極性の電荷を与えた後に,該記録紙を上記感光体ドラム42から離間させることにより行われる。その後,上記転写装置44によってトナー画像が転写された記録紙は,その搬送方向下流側に設けられた定着装置10に搬送される。
上記定着装置10に記録紙が搬送されると,上記記録紙が上記定着装置10に設けられた定着ローラ12とこれに対向する加圧ローラ13とにより圧接搬送される。上記記録紙が定着装置10に到達されたときには,上記定着装置10の状態は,上記プリンタ制御ユニット7によって上記ヒータ14が加熱制御されることにより,既に上記定着ローラ12の表面温度が定着可能温度(例えば200℃)に昇温され,この定着可能温度に維持制御された状態である。従って,上記定着ローラ12及び加圧ローラ13により上記記録紙が圧接搬送されることにより,記録紙上のトナーが定着ローラ12の熱によって溶融定着されると同時に,加圧ローラ13によって上記記録紙が上記定着ローラ12に押し付けられて,トナーの定着が行われる。その後,排出トレイ56に画像が定着された記録紙が排出される。
続いて,図2のブロック図及び図4,5のグラフ図を用いて,本レーザプリンタ50に備えられた上記プリンタ制御ユニット7の概略構成について説明する。
上記プリンタ制御ユニット7は,ホストコンピュータ等の端末装置と接続して印字データや印字コマンド等を受信する外部インターフェース1(I/F)と,半導体素子を利用した記憶装置(DRAMやSDRAM等)であって,後述するCPU2のメインメモリ(主記憶装置)として演算作業領域に使用されるRAM3と,図4に示されるヒータ通電時間と定着ローラ温度との対応関係を示す定着ローラ温度特性データや,図5に示される供給電圧と電源ユニット内温度との対応関係を示す電源ユニット内温度特性データ等が記憶されたデータROM4a(データ記憶手段の一例)と,本レーザプリンタ50及び上記定着装置10(の定着ローラ12)の温度等を制御するための制御プログラムが格納されたプログラムROM4bと,後述のCPU2により時間を計時するカウンタ5と,前記給紙ローラ32,感光体ドラム42,定着ローラ12等の駆動系機器を制御すると共に,前記定着温度センサ15,前記電源温度センサ21からのセンサ出力信号(アナログ信号)をCPU2が認識できるデジタル信号に変換するエンジン制御部9と,上記プログラムROM4bに格納された上記制御プログラムを読み出して実行することにより,上記レーザプリンタ50全体を制御すると共に,後述する電圧測定処理及び給紙時温度決定処理を行うCPU2(中央演算処理装置)とを備え,上記各部がデータバス8に接続されて構成されている。
次に,図3のフローチャートを用いて本レーザプリンタ50におけるプリンタ制御ユニット7のCPU2により実行される電圧測定処理及び給紙時温度決定処理の手順の一例について説明する。図中のS10,S20…は処理手順(ステップ)番号を示す。処理はステップS10より開始される。尚,以下の説明では,理解を容易にするために,本レーザプリンタ50の設置環境温度(室温)を20℃とし,本レーザプリンタ50に供給される電圧がAC220〜AC240の範囲で変動する場合に,その供給電圧をAC220V,AC230V或いはAC240Vと測定(認定)する実施形態例について説明する。
本レーザプリンタ50の電源が投入されると,上記CPU2により,上記電源温度センサ21から出力され,上記エンジン制御部9において変換された電源温度信号に基づいて,電源投入直後の上記電源ユニット20の内部温度Th1が測定(検出)される(S10)。
上記内部温度Th1が測定されると,続いて,上記CPU2は上記カウンタ5に予め定めされた一定時間T60のカウントを開始させる(S20)。上記カウンタ5により上記一定時間T60がカウントされると(S30),ステップS40において,再度,上記ステップS10と同様にして,上記電源ユニット20の内部温度Th2が測定(検出)される。本実施形態例では,上記一定時間T60を60秒として説明するが,特にこれに限られることはない。
上記ステップS10〜S40の処理が実行されて,上記電源センサ21からの電源温度信号に基づき電源ユニット20内の温度(Th1,Th2)が検出されると,この検出結果に基づき,本レーザプリンタ50に供給される交流電力の交流電圧が測定される。具体的には,測定された電源投入直後の内部温度Th1と一定時間T60経過後の内部温度Th2との温度差(温度変化量)ΔTh(=Th2−Th1)に基づき,次のステップS50〜S100の手順で上記交流電圧が測定される。
ステップS50では,測定された電源投入直後の内部温度Th1と一定時間T60経過後の内部温度Th2との温度差(温度変化量)ΔTh(=Th2−Th1)が上記CPU2により算出される。
上記温度差ΔThが算出されると,続いて,上記CPU2により,上記温度差ΔThと該温度差ΔThに対応して予め定められた閾値とを比較判断する処理が実行される(S60,S70)。尚,上記閾値は,前記データROM4aに閾値データとして格納されいる。この閾値は,上記データROM4aに記憶された電源ユニット内温度特性データ(供給電圧(AC220V,AC230V,AC240V)と電源ユニット20の内部温度との対応関係を示すデータ(図5参照))に基づき予め定めておく。ここに,図5中の直線X,Y,ZはそれぞれAC240V,AC230V,AC220Vが供給されたときの電源ユニット内の温度特性を示す。例えば,60秒経過後の温度変化量(直線Xの温度変化量は10℃,直線Yの温度変化量は8℃,直線Zの温度変化量は6℃)に基づいて上記閾値を定めることが考えられる。この場合,上記各直線の温度変化量から,AC240VとAC230Vとを判別する閾値を9℃,AC230VとAC220Vとを判別する閾値を7℃とすることが最も好ましいことが容易に理解できる。
また,環境温度や設置温度によって上記電源ユニット20内の温度の上昇率が変動し,上記温度差(温度変化量)ΔThも変動するため,上記レーザプリンタ50周辺の環境温度を検出する不図示の温度センサ(環境温度検出手段の一例)を新たに設け,この温度センサによる検出温度に応じて上記閾値や上記一定時間T60(60秒)を適する値に変更する閾値等変更手段を更に上記レーザプリンタ50に設ける構成とすることが望ましい。例えば,レーザプリンタ50の操作パネル57の操作キー入力により上記データROM4a内の閾値データや上記一定時間T60(60秒)の設定データを選択し,任意の閾値データ,或いは設定データに変更することが考えられる。
続いて,ステップS60では,上記CPU2により,ステップS50において算出された上記温度差ΔThが9℃(閾値)以上であるかどうかが判断される(S60)。ここで,上記温度差ΔThが9℃以上であると判断されると,処理はステップS100に進み,供給電圧がAC240Vと認定され,データROM4a(図2)に記憶される(S100)。また,9℃未満であると判断されると,処理はステップS70に進む。ステップS70では,上記温度差ΔThが7℃(閾値)以上であるかどうかが判断され,7℃以上であると判断されると,ステップS90において供給電圧がAC230Vと認定され,データROM4aに記憶される。また,7℃未満であると判断されると,処理はステップS80に進み,供給電圧がAC230Vと認定され,データROM4a(図2)に記憶される。
このようにして交流電源から供給された交流電力の交流電圧が測定(認定)されると,続いてステップS110,S120において,測定された供給電圧に応じて,本レーザプリンタ50が待機状態時であるときに維持制御される定着ローラ12の温度(給紙時温度)が決定される。以下に,ステップS70において上記温度差ΔThが7℃未満であると判断された場合,即ち,供給電圧がAC220Vであると判断された場合の上記給紙時温度の決定処理について説明する。
ステップS110では,上記データROM4aに複数の交流電圧毎に予め記憶された定着ローラ温度特性データ(上記定着ローラ12の温度と上記ヒータ14への交流電力の供給時間との関係を示す時間−温度特性データ,図4参照)から,測定された供給電圧AC220Vに対応する上記定着ローラ温度特性データ(図4の直線C)が上記CPU2により抽出される。
続いて,ステップS120では,抽出された直線Cのデータと記録紙が給紙部から上記定着装置に搬送されるまでの給紙時間とに基づき上記給紙時温度が決定される。ここで,定着可能温度を200℃,上記給紙時間を1秒と仮定する。そうすると,定着ローラ12が定着可能温度200℃に加熱されたときの時刻T4(4秒の時点)から上記給紙時間1秒を差し引いた時点T3(3秒の時点)における定着ローラ12の温度が上記給紙時温度に決定される温度である。従って,図4の直線Cと上記時点T3とから給紙時温度175℃が求められる。例えば,上記直線Cを表す演算式及び上記時点T3から上記定着ローラ12の温度(図4のグラフの縦軸)を算出することにより上記給紙時温度175℃を決定することが考えられる。また,上記データROM4aに予め上記直線Cに基づきヒータ通電時間と定着ローラ12の表面温度との対応関係示すテーブルデータを記憶させておき,上記時点T3に対応する定着ローラ12の温度を上記テーブルデータから抽出することにより上記給紙時温度175℃を決定することも考えられる。尚,図4中の直線A,BはそれぞれAC240V,AC230Vが供給されたときの定着ローラ12の温度特性を示し,上記ステップS60〜S100の処理がなされることにより供給電圧AC240V,AC230Vが測定された場合は,上記AC220Vが供給されたときの給紙時温度の決定処理と同様に,給紙時温度170℃,167.5℃が決定さる。
このように,測定された供給電圧に応じて給紙時間内に上記定着装置10の温度を定着可能温度に昇温させるのに好適な給紙時温度が自動的に決定されるため,本レーザプリンタ50の設置環境等により供給電力の電圧が変動した場合であっても,早い時期に上記定着装置10温度が定着可能温度に昇温されるということが無くなり,短いファーストプリントタイムを実現しつつ,上記定着装置における消費電力を軽減することが可能となる。
上述の実施形態の説明では,本レーザプリンタ50の設置環境温度(室温)が20℃であり,本レーザプリンタ50に供給される電圧がAC220V〜AC240Vの範囲で変動する場合に,その供給電圧をAC220V,AC230V或いはAC240Vのいずれかであると測定(認定)する実施形態例について説明した。しかし,特にこの場合に限られることはなく,例えば,上記閾値を更に多く設定し,上記閾値による比較判断処理(S60,S70)を増やすことにより,上記電圧変動範囲内においてより細分化された電圧を測定することが可能となる。尚,当然ながら,上記本レーザプリンタ50に供給される電圧はAC220〜AC240の範囲で変動するものに限られるものではない。
また,上記レーザプリンタ50の設置環境温度(室温)に応じた上記定着ローラ温度特性データ(図4),上記電源ユニット内温度特性データ(図5)を上記データROM4a(図2)に予め記憶させておき,上記レーザプリンタ50周辺の環境温度を検出する上記温度センサ(不図示)の検出結果に応じた上記定着ローラ温度特性データ(図4),上記電源ユニット内温度特性データ(図5)に基づき,図3のフローチャートの説明で述べた電圧測定処理及び給紙時温度決定処理を実行することも考えられる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるレーザプリンタ50の模式断面図。 本発明の実施の形態に係るレーザプリンタ50に適用されるプリンタ制御ユニット7の概略構成を示すブロック図。 プリンタ制御ユニット7が実行する給紙時温度決定処理の手順を説明するフローチャート。 室温20℃のときのヒータ通電時間と定着ローラ温度との対応関係の一例を示す定着ローラ温度特性グラフ図。 室温20℃のときの供給電圧と電源ユニット内温度との対応関係の一例を示す電源ユニット内温度特性グラフ図。
符号の説明
1…外部インターフェース(I/F)
2…CPU
3…RAM
4a…データROM(データ記憶手段の一例)
4b…プログラムROM
5…カウンタ
7…プリンタ制御ユニット
8…データバス
9…エンジン制御部
10…定着装置
12…定着ローラ
13…加圧ローラ
14…ヒータ(発熱手段)
15…定着温度センサ
20…電源ユニット20(直流電源装置の一例)
21…電源温度センサ(内部温度検出手段の一例)
30…給紙部
31…用紙カセット
32…給紙ローラ
33…搬送ローラ
40…画像形成部
41…帯電装置
42…感光体ドラム
43…現像ユニット
44…転写装置
50…レーザプリンタ
51…レーザ発光部
53…レーザドライバユニット
55…ポリゴンモータ

Claims (5)

  1. 記録紙上に担持された未定着トナー画像を定着可能温度で上記記録紙に定着させる定着装置であって,交流電源から供給された交流電力を受けて発熱する発熱手段の熱により加熱される定着装置と,
    画像非形成時は上記定着装置の温度を上記定着可能温度より低い給紙時温度に維持するよう上記発熱手段を加熱制御する給紙時温度維持手段と,
    画像形成指示を受けて上記記録紙が上記給紙部から上記定着装置に搬送されるまでの給紙時間内に上記定着装置の温度を上記給紙時温度から上記定着可能温度に昇温させるよう上記発熱手段を加熱制御する定着温度制御手段と,
    上記交流電源から供給された交流電力を変換して直流電力を生成すると共に,画像形成装置内部に上記生成された直流電力を供給する直流電源装置と,
    を備えた画像形成装置において,
    上記直流電源装置の内部温度を検出する内部温度検出手段と,
    上記内部温度検出手段による検出結果に基づき,上記交流電源から供給された交流電力の交流電圧を測定する電圧測定手段と,
    上記電圧測定手段により測定された交流電圧に応じて,上記給紙時温度維持手段により維持される上記給紙時温度を決定する給紙時温度決定手段と,
    を具備してなることを特徴とする画像形成装置。
  2. 上記電圧測定手段が,上記内部温度検出手段により検出された第1の内部温度と,上記第1の内部温度が検出されてから予め定められた一定時間が経過した後に上記内部温度検出手段により検出された第2の内部温度との温度差に基づき上記交流電源から供給された交流電力の交流電圧を測定するものである請求項に記載の画像形成装置。
  3. 上記電圧測定手段が,上記温度差と該温度差に対応して予め定められた閾値とを比較判断し,その比較判断結果に基づき上記交流電源から供給された交流電力の交流電圧を測定するものである請求項に記載の画像形成装置。
  4. 上記画像形成装置の周辺の環境温度を検出する環境温度検出手段と,
    上記環境温度検出手段による検出結果に応じて上記閾値及び/又は上記一定時間を変更する閾値等変更手段とを更に備えてなる請求項に記載の画像形成装置。
  5. 上記定着装置の温度と上記発熱手段への交流電力の供給時間との関係を示す時間−温度特性データが複数の交流電圧毎に予め記憶されたデータ記憶手段を更に備え,
    上記給紙時温度決定手段が,上記データ記憶手段から上記電圧測定手段により測定された交流電圧に対応する上記時間−温度特性データを抽出し,抽出された上記時間−温度特性データと上記給紙時間とに基づき上記給紙時温度を決定するものである請求項1〜のいずれかに記載の画像形成装置。
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