JPH09189500A - 花 火 - Google Patents
花 火Info
- Publication number
- JPH09189500A JPH09189500A JP79196A JP79196A JPH09189500A JP H09189500 A JPH09189500 A JP H09189500A JP 79196 A JP79196 A JP 79196A JP 79196 A JP79196 A JP 79196A JP H09189500 A JPH09189500 A JP H09189500A
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- JP
- Japan
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- fireworks
- perfumery
- precursor
- odor
- phenethyl
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 花火の燃焼時に発生する硝煙臭をマスクし、
しかも従来の花火の持つ視覚的、聴覚的効果に加えて臭
覚的演出効果も醸しだして、今までにない使用感を与え
ることのできる花火を提供する。 【解決手段】 熱により分解して香料となる香料前駆体
物質を配合してなることを特徴とする花火。
しかも従来の花火の持つ視覚的、聴覚的効果に加えて臭
覚的演出効果も醸しだして、今までにない使用感を与え
ることのできる花火を提供する。 【解決手段】 熱により分解して香料となる香料前駆体
物質を配合してなることを特徴とする花火。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な花火に関す
るものであり、さらに詳しくは、芳香を放出することの
できる花火に関するものである。
るものであり、さらに詳しくは、芳香を放出することの
できる花火に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に花火は火薬等を原料としているた
め、燃焼時に硝煙臭を漂わせ、臭覚的に、人々に不快感
を与えていた。
め、燃焼時に硝煙臭を漂わせ、臭覚的に、人々に不快感
を与えていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現状では、発
火とともに香りが漂うことにより硝煙臭をマスクし、し
かもその香りが徐放されることを特徴とする花火は知ら
れていない。本発明は、花火の燃焼時に発生する硝煙臭
をマスクし、しかも従来の花火の持つ視覚的、聴覚的効
果に加えて臭覚的演出効果も醸しだして、今までにない
使用感を与えることのできる花火を提供することを目的
とするものである。
火とともに香りが漂うことにより硝煙臭をマスクし、し
かもその香りが徐放されることを特徴とする花火は知ら
れていない。本発明は、花火の燃焼時に発生する硝煙臭
をマスクし、しかも従来の花火の持つ視覚的、聴覚的効
果に加えて臭覚的演出効果も醸しだして、今までにない
使用感を与えることのできる花火を提供することを目的
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な従来の花火の欠点を改善すべく鋭意検討の結果、花火
に香料前駆体物質を配合することにより、上記課題を解
決することができるということを見出し、本発明に到達
した。すなわち、本発明は、熱により分解して香料とな
る香料前駆体物質を配合してなることを特徴とする花火
を要旨とするものである。
な従来の花火の欠点を改善すべく鋭意検討の結果、花火
に香料前駆体物質を配合することにより、上記課題を解
決することができるということを見出し、本発明に到達
した。すなわち、本発明は、熱により分解して香料とな
る香料前駆体物質を配合してなることを特徴とする花火
を要旨とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用される香料前駆体物質としては、熱により
分解し、香料成分を生じるものであれば特に限定される
ものではなく、公知の香料の配糖体、グリセリド、ペプ
チド誘導体、アミノ酸誘導体、リン酸誘導体等が使用で
きる。これらの香料前駆体物質は有機合成あるいは酵素
を用いた合成、もしくはこれらを組み合わせた方法によ
り合成できる。本発明においては、これらの香料前駆体
物質を1種配合してもよいし、複数を調合して配合して
もよい。
本発明に使用される香料前駆体物質としては、熱により
分解し、香料成分を生じるものであれば特に限定される
ものではなく、公知の香料の配糖体、グリセリド、ペプ
チド誘導体、アミノ酸誘導体、リン酸誘導体等が使用で
きる。これらの香料前駆体物質は有機合成あるいは酵素
を用いた合成、もしくはこれらを組み合わせた方法によ
り合成できる。本発明においては、これらの香料前駆体
物質を1種配合してもよいし、複数を調合して配合して
もよい。
【0006】これらの香料としては、白檀、沈香、安息
香、ゲラニオール、シトロネロール、シトロネラール、
シトラール、オイゲノール、フェネチルアルコール、チ
モール、イソオイゲノール、ネロール、ラバンジュロー
ル、フェノキシエチルアルコール、リナロール、青葉ア
ルコール、L−メントール、ボルネオール、ベンジルア
ルコール、バニリン等を用いることができる。
香、ゲラニオール、シトロネロール、シトロネラール、
シトラール、オイゲノール、フェネチルアルコール、チ
モール、イソオイゲノール、ネロール、ラバンジュロー
ル、フェノキシエチルアルコール、リナロール、青葉ア
ルコール、L−メントール、ボルネオール、ベンジルア
ルコール、バニリン等を用いることができる。
【0007】花火に配合する香料前駆体物質の量として
は、用いる香料の種類により異なるが、花火に対して
0.01〜20重量%、より好ましくは0.05〜10
重量%、さらに好ましくは0.1〜5重量%となるよう
に配合すればよい。
は、用いる香料の種類により異なるが、花火に対して
0.01〜20重量%、より好ましくは0.05〜10
重量%、さらに好ましくは0.1〜5重量%となるよう
に配合すればよい。
【0008】本発明の花火は、例えば火薬等の通常の花
火の原料に香料前駆体物質を加えて作製してもよいが、
香料前駆体物質を水等に溶かした後、これを花火に噴
霧、乾燥することによって作製する。
火の原料に香料前駆体物質を加えて作製してもよいが、
香料前駆体物質を水等に溶かした後、これを花火に噴
霧、乾燥することによって作製する。
【0009】
【作用】本発明によると、花火に配合された香料前駆体
物質が、花火に着火することによって熱分解されてはじ
めて香りを放出し、この香りによって燃焼時に発生する
硝煙臭をマスクすることができる。
物質が、花火に着火することによって熱分解されてはじ
めて香りを放出し、この香りによって燃焼時に発生する
硝煙臭をマスクすることができる。
【0010】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 参考例1(フェネチルガラクトシドの酵素的合成) フェネチルアルコール(和光純薬社製特級試薬)4.0
g及び乳糖20gを4mMのリン酸カリウム緩衝液(p
H7.0)500ミリリットルに溶解した。これにスミ
ラクトGLL(新日本化学社製)を10000ユニット
加えて、40℃で20時間反応させた後、100℃で5
分間処理して反応を停止させて反応物を得た。得られた
反応物中の未反応の原料をクロロホルムにより抽出除去
して水層画分を得、得られた水層画分を50ミリリット
ルのDIAION HP−20(三菱化学社製)カラム
に通液し、フェネチルガラクトシドを吸着させ、蒸留水
1リットルでカラムを洗浄した後、500ミリリットル
のメタノールでフェネチルガラクトシドを溶出させてフ
ェネチルガラクトシド画分を得た。得られたフェネチル
ガラクトシド画分を減圧濃縮し、残渣をエタノール−ヘ
キサン系中で粉末化することにより1.51gのフェネ
チルガラクトシドを得た。
する。 参考例1(フェネチルガラクトシドの酵素的合成) フェネチルアルコール(和光純薬社製特級試薬)4.0
g及び乳糖20gを4mMのリン酸カリウム緩衝液(p
H7.0)500ミリリットルに溶解した。これにスミ
ラクトGLL(新日本化学社製)を10000ユニット
加えて、40℃で20時間反応させた後、100℃で5
分間処理して反応を停止させて反応物を得た。得られた
反応物中の未反応の原料をクロロホルムにより抽出除去
して水層画分を得、得られた水層画分を50ミリリット
ルのDIAION HP−20(三菱化学社製)カラム
に通液し、フェネチルガラクトシドを吸着させ、蒸留水
1リットルでカラムを洗浄した後、500ミリリットル
のメタノールでフェネチルガラクトシドを溶出させてフ
ェネチルガラクトシド画分を得た。得られたフェネチル
ガラクトシド画分を減圧濃縮し、残渣をエタノール−ヘ
キサン系中で粉末化することにより1.51gのフェネ
チルガラクトシドを得た。
【0011】実施例1、比較例1 市販の線香花火に参考例1で合成したフェネチルガラク
トシド3gをメタノール30ミリリットルに溶かした溶
液を噴霧付与して風乾し、線香花火を作製した。また、
比較のため、フェネチルガラクトシドに代えてフェネチ
ルアルコール1.5gを使用した以外は上記と同様にし
て線香花火を作製した。このようにして作製した線香花
火は、使用時にフェネチルアルコールの香りが放出され
るかどうか及び硝煙臭がマスクされるかどうかを下記の
評価基準でパネラー10名(成年男女各5名)で官能評
価を行った。また、室温中に2ヶ月放置後、同様に官能
評価を行った。その結果を表1に示す。なお、表中の値
は10名の評価の平均値で示した。
トシド3gをメタノール30ミリリットルに溶かした溶
液を噴霧付与して風乾し、線香花火を作製した。また、
比較のため、フェネチルガラクトシドに代えてフェネチ
ルアルコール1.5gを使用した以外は上記と同様にし
て線香花火を作製した。このようにして作製した線香花
火は、使用時にフェネチルアルコールの香りが放出され
るかどうか及び硝煙臭がマスクされるかどうかを下記の
評価基準でパネラー10名(成年男女各5名)で官能評
価を行った。また、室温中に2ヶ月放置後、同様に官能
評価を行った。その結果を表1に示す。なお、表中の値
は10名の評価の平均値で示した。
【0012】〔評価基準〕 A:香気力価 5 強い 4 やや強い 3 どちらでもない 2 やや弱い 1 弱い 0 無臭
【0013】B:硝煙臭 3 する 2 少しする 1 ほどんどしない 0 しない
【0014】
【表1】
【0015】表1から明らかなように、本発明の花火
(実施例1)は、硝煙臭を十分マスクしており、さら
に、フェネチルアルコールの香りを放出するので、今ま
でにない使用感を得ることができた。一方、配糖体の形
で添加せずに、香料の形で添加した従来タイプの花火
(比較例1)では香りの徐放性は認められず、硝煙臭の
マスキング効果も十分ではなかった。
(実施例1)は、硝煙臭を十分マスクしており、さら
に、フェネチルアルコールの香りを放出するので、今ま
でにない使用感を得ることができた。一方、配糖体の形
で添加せずに、香料の形で添加した従来タイプの花火
(比較例1)では香りの徐放性は認められず、硝煙臭の
マスキング効果も十分ではなかった。
【0016】実施例2、比較例2 市販のスパーク花火に、参考例1で合成したフェネチル
ガラクトシド3gをメタノール30ミリリットルに溶か
した溶液を噴霧付与して風乾し、スパーク花火を作製し
た。また、比較のため、フェネチルガラクトシド3gに
代えてフェネチルアルコール1.5gを使用した以外は
上記と同様にしてスパーク花火を作製した。このように
して作製したスパーク花火は、使用時にフェネチルアル
コールの香りが放出されるかどうか及び硝煙臭がマスク
されるかどうかを実施例1と同様にして官能評価を行っ
た。また、室温中に2ヶ月放置後も同様にして官能評価
を行った。その結果を表2に示す。
ガラクトシド3gをメタノール30ミリリットルに溶か
した溶液を噴霧付与して風乾し、スパーク花火を作製し
た。また、比較のため、フェネチルガラクトシド3gに
代えてフェネチルアルコール1.5gを使用した以外は
上記と同様にしてスパーク花火を作製した。このように
して作製したスパーク花火は、使用時にフェネチルアル
コールの香りが放出されるかどうか及び硝煙臭がマスク
されるかどうかを実施例1と同様にして官能評価を行っ
た。また、室温中に2ヶ月放置後も同様にして官能評価
を行った。その結果を表2に示す。
【0017】
【表2】
【0018】表2から明らかなように、本発明の花火
(実施例2)は、硝煙臭を十分マスクしており、さら
に、フェネチルアルコールの香りを放出するので、今ま
でにない使用感を得ることができた。一方、配糖体の形
で添加せずに、香料の形で添加した従来タイプの花火
(比較例2)では香りの徐放性は認められず、硝煙臭の
マスキング効果も十分ではなかった。
(実施例2)は、硝煙臭を十分マスクしており、さら
に、フェネチルアルコールの香りを放出するので、今ま
でにない使用感を得ることができた。一方、配糖体の形
で添加せずに、香料の形で添加した従来タイプの花火
(比較例2)では香りの徐放性は認められず、硝煙臭の
マスキング効果も十分ではなかった。
【0019】
【発明の効果】本発明の花火は、着火することにより、
香料の香りを放出し、硝煙臭をマスクすることができ、
そのため、既存の花火にはない新たな使用感を与え、さ
らに、このような効果を長期間に渡って維持することが
できる。
香料の香りを放出し、硝煙臭をマスクすることができ、
そのため、既存の花火にはない新たな使用感を与え、さ
らに、このような効果を長期間に渡って維持することが
できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 熱により分解して香料となる香料前駆体
物質を配合してなることを特徴とする花火。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP79196A JPH09189500A (ja) | 1996-01-08 | 1996-01-08 | 花 火 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP79196A JPH09189500A (ja) | 1996-01-08 | 1996-01-08 | 花 火 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09189500A true JPH09189500A (ja) | 1997-07-22 |
Family
ID=11483516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP79196A Pending JPH09189500A (ja) | 1996-01-08 | 1996-01-08 | 花 火 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09189500A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000043330A1 (de) * | 1999-01-20 | 2000-07-27 | Dynamit Nobel Gmbh Explosivstoff- Und Systemtechnik | Knallpatronen und treibkartuschen |
KR101484837B1 (ko) * | 2013-02-25 | 2015-01-21 | 주식회사 한화 | 향기불꽃 제조방법 및 그를 이용한 향기불꽃 |
WO2019205996A1 (zh) * | 2018-04-25 | 2019-10-31 | 微山宏瑞电力科技有限公司 | 一种无污染残余物易降解的环保鞭炮及其制造方法 |
-
1996
- 1996-01-08 JP JP79196A patent/JPH09189500A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000043330A1 (de) * | 1999-01-20 | 2000-07-27 | Dynamit Nobel Gmbh Explosivstoff- Und Systemtechnik | Knallpatronen und treibkartuschen |
KR101484837B1 (ko) * | 2013-02-25 | 2015-01-21 | 주식회사 한화 | 향기불꽃 제조방법 및 그를 이용한 향기불꽃 |
WO2019205996A1 (zh) * | 2018-04-25 | 2019-10-31 | 微山宏瑞电力科技有限公司 | 一种无污染残余物易降解的环保鞭炮及其制造方法 |
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