JPH09188841A - インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 - Google Patents
インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器Info
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- JPH09188841A JPH09188841A JP1825996A JP1825996A JPH09188841A JP H09188841 A JPH09188841 A JP H09188841A JP 1825996 A JP1825996 A JP 1825996A JP 1825996 A JP1825996 A JP 1825996A JP H09188841 A JPH09188841 A JP H09188841A
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Ink Jet (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 低温低湿環境下において目詰まりや印字途中
で吐出が乱たりせず、且つ長期の保存安定性に優れたイ
ンク、インクジェット記録方法及び機器を提供する。 【構成】 下記一般式(I)で表わされる化合物、色
材、カチオン性物質及びそれらを溶解又は分散する液媒
体を含有するインク、これを用いたインクジェット記録
方法及び機器。 【化1】 (Rは炭素原子数5〜22のアルキル基を、Mは水素原
子、アルカル金属、アンモニウム又は有機アンモニウム
を、nは0〜2を表わす)
で吐出が乱たりせず、且つ長期の保存安定性に優れたイ
ンク、インクジェット記録方法及び機器を提供する。 【構成】 下記一般式(I)で表わされる化合物、色
材、カチオン性物質及びそれらを溶解又は分散する液媒
体を含有するインク、これを用いたインクジェット記録
方法及び機器。 【化1】 (Rは炭素原子数5〜22のアルキル基を、Mは水素原
子、アルカル金属、アンモニウム又は有機アンモニウム
を、nは0〜2を表わす)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク、これを用
いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた
機器に関し、更に詳しくは、一般のオフィス等で使用さ
れている酸性紙、中性紙等のいわゆる普通紙に対する印
字記録物の耐水性に優れ、且つ低温低湿環境下において
目詰まりや印字途中で吐出が乱れたりせず、低温環境下
における長期の保存安定性に優れたインク、これを用い
たインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機
器に関する。
いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた
機器に関し、更に詳しくは、一般のオフィス等で使用さ
れている酸性紙、中性紙等のいわゆる普通紙に対する印
字記録物の耐水性に優れ、且つ低温低湿環境下において
目詰まりや印字途中で吐出が乱れたりせず、低温環境下
における長期の保存安定性に優れたインク、これを用い
たインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からインクジェット用インクについ
ては、実に様々な組成のものが報告されているが、この
ようなインクジェット用インクに要求される性能として
は、 (1)画像濃度が高く、鮮明であること (2)不定形又は不規則なにじみのない高品位な画像が
得られること (3)被記録材に対し、定着性が速いこと (4)印字物の耐水性、耐光性が優れていること (5)微細な吐出口を目詰まりさせないこと (6)印字途中で吐出が乱れないこと (7)保存安定性が良好であること (8)安全性に優れていること (9)熱的な吐出安定性に優れていること などが挙げられる。
ては、実に様々な組成のものが報告されているが、この
ようなインクジェット用インクに要求される性能として
は、 (1)画像濃度が高く、鮮明であること (2)不定形又は不規則なにじみのない高品位な画像が
得られること (3)被記録材に対し、定着性が速いこと (4)印字物の耐水性、耐光性が優れていること (5)微細な吐出口を目詰まりさせないこと (6)印字途中で吐出が乱れないこと (7)保存安定性が良好であること (8)安全性に優れていること (9)熱的な吐出安定性に優れていること などが挙げられる。
【0003】中でも近年はオフィスで一般に使用れさて
いるコピー用紙、レポート用紙、ノート、便箋等の普通
紙に対しての印字記録物の耐水性の要望が高まってお
り、インクの組成及び物性等の多様な面から詳細な研究
開発が為されている。
いるコピー用紙、レポート用紙、ノート、便箋等の普通
紙に対しての印字記録物の耐水性の要望が高まってお
り、インクの組成及び物性等の多様な面から詳細な研究
開発が為されている。
【0004】例えば、特公昭55−18753号公報、
特公昭60−21710号公報等にはポリアミンを含有
させることにより、印字記録物の耐水性を向上させるこ
とが提案されている。
特公昭60−21710号公報等にはポリアミンを含有
させることにより、印字記録物の耐水性を向上させるこ
とが提案されている。
【0005】しかし、耐水性とインクの経時安定性は相
反し、耐水性の良いインクは染料又は顔料等の色材の溶
解性が低いため、色材が析出、沈殿し、印字濃度の低下
や目詰まり性の悪化等の問題を引き起こしていた。
反し、耐水性の良いインクは染料又は顔料等の色材の溶
解性が低いため、色材が析出、沈殿し、印字濃度の低下
や目詰まり性の悪化等の問題を引き起こしていた。
【0006】耐水性と経時安定性を両立したインクとし
て、例えば、特開平2−296878号公報及び特開平
2−255876号公報において、水性インク組成物に
耐水性付与剤としてポリアミン、溶解安定性付与剤とし
て尿素類等を添加することが提案されている。
て、例えば、特開平2−296878号公報及び特開平
2−255876号公報において、水性インク組成物に
耐水性付与剤としてポリアミン、溶解安定性付与剤とし
て尿素類等を添加することが提案されている。
【0007】また、特開平6−128515号公報に
は、第2級アミン、第2級アミンの誘導体、第3級アミ
ン、第3級アミンの誘導体およびそれぞれの複合化合物
から選ばれる少なくとも1種の化合物であって、且つ該
化合物がアルキル基、カルボキシル基、カルボキシル基
の塩、スルホン基、スルホン基の塩からなる群から選ば
れる少なくとも1種の基を有する化合物を添加したイン
クを用いることにより、酸性紙及び中性紙等の普通紙に
対する耐水性を向上し、保存性も良好になることが提案
されている。
は、第2級アミン、第2級アミンの誘導体、第3級アミ
ン、第3級アミンの誘導体およびそれぞれの複合化合物
から選ばれる少なくとも1種の化合物であって、且つ該
化合物がアルキル基、カルボキシル基、カルボキシル基
の塩、スルホン基、スルホン基の塩からなる群から選ば
れる少なくとも1種の基を有する化合物を添加したイン
クを用いることにより、酸性紙及び中性紙等の普通紙に
対する耐水性を向上し、保存性も良好になることが提案
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−128515号公報のインクにおいては、耐水性や
印字品位が向上するが、北欧や北米など寒冷地では、冬
季かなりの低温が長期間続くため、暖房設備の無い倉庫
等に保管すると沈澱物が発生し、この沈澱物がインクの
供給路や記録ヘッドのノズルに詰まり、インクが吐出し
なくなるという問題があった。かといって、暖房設備の
ある倉庫では、暖房費がかかり、また環境の面からも問
題である。
6−128515号公報のインクにおいては、耐水性や
印字品位が向上するが、北欧や北米など寒冷地では、冬
季かなりの低温が長期間続くため、暖房設備の無い倉庫
等に保管すると沈澱物が発生し、この沈澱物がインクの
供給路や記録ヘッドのノズルに詰まり、インクが吐出し
なくなるという問題があった。かといって、暖房設備の
ある倉庫では、暖房費がかかり、また環境の面からも問
題である。
【0009】又、低温低湿環境下において、いわゆる間
欠吐出が不安定であった。つまり、空白のある文書や画
像の印字中に、空白に対応するノズルに印字の休止期間
が出来た場合、再開時の最初の吐出が出なかったり、吐
出方向が乱れがちであった。
欠吐出が不安定であった。つまり、空白のある文書や画
像の印字中に、空白に対応するノズルに印字の休止期間
が出来た場合、再開時の最初の吐出が出なかったり、吐
出方向が乱れがちであった。
【0010】従って、本発明の目的は一般のオフィス等
で使用されている酸性紙、中性紙等のいわゆる普通紙に
対する印字記録を行った場合に耐水性に優れ、低温低湿
環境下において目詰まりや印字途中で吐出が乱たりせ
ず、且つ低温環境下における長期の保存安定性に優れた
インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかか
るインクを用いた機器を提供することにある。
で使用されている酸性紙、中性紙等のいわゆる普通紙に
対する印字記録を行った場合に耐水性に優れ、低温低湿
環境下において目詰まりや印字途中で吐出が乱たりせ
ず、且つ低温環境下における長期の保存安定性に優れた
インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかか
るインクを用いた機器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明の第一の発明は、下
記一般式(I)で表わされる化合物、色材、カチオン性
物質及びそれらを溶解又は分散する液媒体を含有するこ
とを特徴とするインクである。
によって達成される。即ち、本発明の第一の発明は、下
記一般式(I)で表わされる化合物、色材、カチオン性
物質及びそれらを溶解又は分散する液媒体を含有するこ
とを特徴とするインクである。
【0012】
【化3】 (式中、Rは炭素原子数5〜22のアルキル基を、Mは
水素原子、アルカル金属、アンモニウム又は有機アンモ
ニウムを、nは0〜2をそれぞれ表わす。)
水素原子、アルカル金属、アンモニウム又は有機アンモ
ニウムを、nは0〜2をそれぞれ表わす。)
【0013】本発明において、上記のカチオン性物質
が、第1級アミン、第1級アミンの誘導体、第2級アミ
ン、第2級アミンの誘導体、第3級アミン、第3級アミ
ンの誘導体及びそれぞれの複合化合物から選ばれる少な
くとも1種の化合物であり、且つ該化合物がアルキル
基、カルボキシル基、カルボキシル基の塩、スルホン基
及びスルホン基の塩からなる群から選ばれる少なくとも
1種の置換基を有する化合物であるのが好ましい。
が、第1級アミン、第1級アミンの誘導体、第2級アミ
ン、第2級アミンの誘導体、第3級アミン、第3級アミ
ンの誘導体及びそれぞれの複合化合物から選ばれる少な
くとも1種の化合物であり、且つ該化合物がアルキル
基、カルボキシル基、カルボキシル基の塩、スルホン基
及びスルホン基の塩からなる群から選ばれる少なくとも
1種の置換基を有する化合物であるのが好ましい。
【0014】特に、上記のカチオン性物質が下記一般式
(II)で示される化合物であるのが好ましい。
(II)で示される化合物であるのが好ましい。
【0015】
【化4】
【0016】(式中、R1 は炭素原子数1〜48のアル
キル基又は水素原子を表し、R2 は(CH2 )a −X1
又は水素原子を表し、aは1〜4の整数である。R3
は、(CH2 )b −X2 、R4 −Y又は水素原子を表
し、bは1〜4の整数を表す。R4は炭素原子数1〜4
8のアルキル基又は水素原子を表す。Zは(NR5 Cq
H2q)c (NHCn H2n)d を表し、q及びnは2〜4
の整数、c+dは0〜50の整数を表す。Yは(NR6
Cm H2m)e (NHCp H2p)f を表し、m及びpは2
〜4の整数、e+fは0〜50の整数を表す。R5 は
(CH2 )g −X3 を表し、gは1〜4の整数を表す。
R6 は(CH2 )h −X4 を表し、hは1〜4の整数を
表す。X1 、X2 、X3 及びX4 は夫々、カルボキシル
基、カルボキシル基の塩、スルホン基、スルホン基の塩
又は水素原子からなる群から選ばれる。又、一般式(I
I)の化合物は、カルボキシル基、カルボキシル基の
塩、スルホン基及びスルホン基の塩からなる群から選ば
れるものを少なくとも1つ以上有する。又、R2及びR3
が夫々水素原子である時、c及びeが共に0になること
はなく、又、X1、X2、X3及びX4が全て水素原子にな
ることもない。)
キル基又は水素原子を表し、R2 は(CH2 )a −X1
又は水素原子を表し、aは1〜4の整数である。R3
は、(CH2 )b −X2 、R4 −Y又は水素原子を表
し、bは1〜4の整数を表す。R4は炭素原子数1〜4
8のアルキル基又は水素原子を表す。Zは(NR5 Cq
H2q)c (NHCn H2n)d を表し、q及びnは2〜4
の整数、c+dは0〜50の整数を表す。Yは(NR6
Cm H2m)e (NHCp H2p)f を表し、m及びpは2
〜4の整数、e+fは0〜50の整数を表す。R5 は
(CH2 )g −X3 を表し、gは1〜4の整数を表す。
R6 は(CH2 )h −X4 を表し、hは1〜4の整数を
表す。X1 、X2 、X3 及びX4 は夫々、カルボキシル
基、カルボキシル基の塩、スルホン基、スルホン基の塩
又は水素原子からなる群から選ばれる。又、一般式(I
I)の化合物は、カルボキシル基、カルボキシル基の
塩、スルホン基及びスルホン基の塩からなる群から選ば
れるものを少なくとも1つ以上有する。又、R2及びR3
が夫々水素原子である時、c及びeが共に0になること
はなく、又、X1、X2、X3及びX4が全て水素原子にな
ることもない。)
【0017】上記の一般式(II)で示される化合物の
式中、X1 、X2 、X3 及びX4 が夫々カルボキシル基
の塩、スルホン基の塩又は水素原子からなる群から選ば
れるカチオン性物質が好ましい。
式中、X1 、X2 、X3 及びX4 が夫々カルボキシル基
の塩、スルホン基の塩又は水素原子からなる群から選ば
れるカチオン性物質が好ましい。
【0018】また、上記の一般式(II)で示される化
合物の式中、R1 及びR4 が夫々炭素原子数1〜32の
アルキル基、c+d及びe+fが夫々0〜16の整数、
a、b、g及びhが夫々1〜2の整数であるカチオン性
物質が好ましい。
合物の式中、R1 及びR4 が夫々炭素原子数1〜32の
アルキル基、c+d及びe+fが夫々0〜16の整数、
a、b、g及びhが夫々1〜2の整数であるカチオン性
物質が好ましい。
【0019】色材は、直接性のある染料で、特にスルホ
ン基を有する染料、および2価の有機連結基を除いた部
分で窒素原子を有する染料が好ましい。また、本発明の
インクは、粘度の最大ピークを示すpHよりもアルカリ
側に調整してなるインクが好ましい。
ン基を有する染料、および2価の有機連結基を除いた部
分で窒素原子を有する染料が好ましい。また、本発明の
インクは、粘度の最大ピークを示すpHよりもアルカリ
側に調整してなるインクが好ましい。
【0020】本発明の第二の発明は、インク滴を記録信
号に応じてオリフィスから吐出させて被記録材に記録を
行うインクジェット記録方法において、前記インクが上
記のインクであることを特徴とするインクジェット記録
方法である。本発明のインクジェット記録方法は、イン
クに熱エネルギーを作用させてインク滴を吐出させる記
録方法が好ましい。
号に応じてオリフィスから吐出させて被記録材に記録を
行うインクジェット記録方法において、前記インクが上
記のインクであることを特徴とするインクジェット記録
方法である。本発明のインクジェット記録方法は、イン
クに熱エネルギーを作用させてインク滴を吐出させる記
録方法が好ましい。
【0021】本発明の第三の発明は、インクを収容した
インク収容部、該インクをインク滴として吐出させる為
のヘッド部を備えた記録ユニットにおいて、前記インク
が上記のインクであることを特徴とする記録ユニットで
ある。本発明の記録ユニットは、ヘッド部が、インクに
熱エネルギーを作用させてインク滴を吐出させるヘッド
であるのが好ましい。また、インク収容部が、内部にイ
ンク吸収体を含有しているのが好ましい。また、インク
収容部が、ポリウレタン、セルロース又はポリビニルア
セテートで形成されているのが好ましい。
インク収容部、該インクをインク滴として吐出させる為
のヘッド部を備えた記録ユニットにおいて、前記インク
が上記のインクであることを特徴とする記録ユニットで
ある。本発明の記録ユニットは、ヘッド部が、インクに
熱エネルギーを作用させてインク滴を吐出させるヘッド
であるのが好ましい。また、インク収容部が、内部にイ
ンク吸収体を含有しているのが好ましい。また、インク
収容部が、ポリウレタン、セルロース又はポリビニルア
セテートで形成されているのが好ましい。
【0022】本発明の第四の発明は、インクを収容した
インク収容部を備えたインクカートリッジにおいて、前
記インクが上記のインクであることを特徴とするインク
カートリッジである。本発明のインクカートリッジは、
インク収容部がポリオレフィンで形成された接液面を有
するインクカートリッジが好ましい。
インク収容部を備えたインクカートリッジにおいて、前
記インクが上記のインクであることを特徴とするインク
カートリッジである。本発明のインクカートリッジは、
インク収容部がポリオレフィンで形成された接液面を有
するインクカートリッジが好ましい。
【0023】本発明の第五の発明は、インクを収容した
インク収容部と、該インクをインク滴として吐出させる
為のヘッド部を有する記録ユニットを備えたインクジェ
ット記録装置において、前記インクが上記のインクであ
ることを特徴とするインクジェット記録装置である。
インク収容部と、該インクをインク滴として吐出させる
為のヘッド部を有する記録ユニットを備えたインクジェ
ット記録装置において、前記インクが上記のインクであ
ることを特徴とするインクジェット記録装置である。
【0024】本願発明のインクジェット記録装置は、ヘ
ッド部が、インクに熱エネルギーを作用させてインク滴
を吐出させるヘッドであるのが好ましい。また、インク
収容部が、内部にインク吸収体を含有しているのが好ま
しい。また、インク収容部が、ポリウレタン、セルロー
ス又はポリビニルアセテートで形成されているのが好ま
しい。
ッド部が、インクに熱エネルギーを作用させてインク滴
を吐出させるヘッドであるのが好ましい。また、インク
収容部が、内部にインク吸収体を含有しているのが好ま
しい。また、インク収容部が、ポリウレタン、セルロー
ス又はポリビニルアセテートで形成されているのが好ま
しい。
【0025】本発明の第六の発明は、インク滴を吐出す
る為の記録ヘッド、インクを収容したインク収容部を有
するインクカートリッジ及び該インクカートリッジから
記録ヘッドにインクを供給する為のインク供給部を備え
たインクジェット記録装置において、前記インクが上記
のインクであることを特徴とするインクジェット記録装
置である。本願発明のインクジェット記録装置は、記録
ヘッドが、インクに熱エネルギーを作用させてインク滴
を吐出させるヘッドであるのが好ましい。なた、インク
収容部がポリオレフィンで形成された接液面を有するの
が好ましい。
る為の記録ヘッド、インクを収容したインク収容部を有
するインクカートリッジ及び該インクカートリッジから
記録ヘッドにインクを供給する為のインク供給部を備え
たインクジェット記録装置において、前記インクが上記
のインクであることを特徴とするインクジェット記録装
置である。本願発明のインクジェット記録装置は、記録
ヘッドが、インクに熱エネルギーを作用させてインク滴
を吐出させるヘッドであるのが好ましい。なた、インク
収容部がポリオレフィンで形成された接液面を有するの
が好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明のインクは、上記の一般式
(I)で表わされる化合物、色材、カチオン性物質、及
びそれらを溶解又は分散する液媒体を含有することを特
徴とする。
(I)で表わされる化合物、色材、カチオン性物質、及
びそれらを溶解又は分散する液媒体を含有することを特
徴とする。
【0027】本発明者らは、従来より耐水性が良好なイ
ンクとして知られているカチオン性物質を含有したイン
クが低温環境下に長期間保存した後に沈殿物が発生する
原因を調査して以下の要因を見い出した。低温環境下に
長期間保存して発生する沈殿物は色材とカチオン化合物
が弱く会合したものであり、この会合体の低温環境下の
インク媒体に対する溶解度が低いため、溶解出来ない会
合体が沈殿物として発生する。そこで、本発明者らは沈
殿物の低温環境下のインク媒体に対する溶解度を高める
ために鋭意検討した結果、一般式(I)で表わされる化
合物を使用すれば、低温環境下に長期間保存しても沈殿
物が発生せず、印字記録物の耐水性も良好であることを
確認した。
ンクとして知られているカチオン性物質を含有したイン
クが低温環境下に長期間保存した後に沈殿物が発生する
原因を調査して以下の要因を見い出した。低温環境下に
長期間保存して発生する沈殿物は色材とカチオン化合物
が弱く会合したものであり、この会合体の低温環境下の
インク媒体に対する溶解度が低いため、溶解出来ない会
合体が沈殿物として発生する。そこで、本発明者らは沈
殿物の低温環境下のインク媒体に対する溶解度を高める
ために鋭意検討した結果、一般式(I)で表わされる化
合物を使用すれば、低温環境下に長期間保存しても沈殿
物が発生せず、印字記録物の耐水性も良好であることを
確認した。
【0028】本発明の重要なポイントとして一般式
(I)で表わされる化合物を使用することにある。すな
わち、一般式(I)で表わされる化合物が親水基と疎水
基を有するため、界面活性剤として作用し、この会合体
とインク媒体とを結び付け、この会合体の溶解性が向上
する事が可能となる。
(I)で表わされる化合物を使用することにある。すな
わち、一般式(I)で表わされる化合物が親水基と疎水
基を有するため、界面活性剤として作用し、この会合体
とインク媒体とを結び付け、この会合体の溶解性が向上
する事が可能となる。
【0029】更に好ましいことに、一般式(I)で表わ
される化合物は1分子内に親水基のカルボン酸基とスル
ホン酸基を有するため、一般式(I)で表わされる化合
物は色材とカチオン性物質を良好に分散又は溶解するこ
とが可能となり、本発明のインクが低温低湿環境下での
間欠吐出の安定性に優れていることを見い出した。
される化合物は1分子内に親水基のカルボン酸基とスル
ホン酸基を有するため、一般式(I)で表わされる化合
物は色材とカチオン性物質を良好に分散又は溶解するこ
とが可能となり、本発明のインクが低温低湿環境下での
間欠吐出の安定性に優れていることを見い出した。
【0030】次に、本発明の好ましい実施態様を挙げて
更に詳しく説明する。本発明のインクは、下記の一般式
(I)で表される化合物、色材、カチオン性物質、及び
それらを溶解又は分散する液媒体を含有することを特徴
とするインクである。
更に詳しく説明する。本発明のインクは、下記の一般式
(I)で表される化合物、色材、カチオン性物質、及び
それらを溶解又は分散する液媒体を含有することを特徴
とするインクである。
【0031】
【化5】
【0032】一般式(I)に於いて、Rは炭素原子数5
〜22、好ましくは炭素原子数8〜22のアルキル基を
表わす。また、Mは水素原子、アルカル金属、アンモニ
ウム又は有機アンモニウムを表わす。Mのアルカル金属
としては、リチウム、ナトリウム、カリウムが挙げら
れ、有機アンモニウムとしては、モノ乃至トリメチルア
ンモニウム、モノ乃至トリエチルアンモニウム、モノ乃
至トリエタノールアンモニウムなとが挙げられる。nは
0〜2を表わす。
〜22、好ましくは炭素原子数8〜22のアルキル基を
表わす。また、Mは水素原子、アルカル金属、アンモニ
ウム又は有機アンモニウムを表わす。Mのアルカル金属
としては、リチウム、ナトリウム、カリウムが挙げら
れ、有機アンモニウムとしては、モノ乃至トリメチルア
ンモニウム、モノ乃至トリエチルアンモニウム、モノ乃
至トリエタノールアンモニウムなとが挙げられる。nは
0〜2を表わす。
【0033】一般式(I)で表される化合物の具体例と
しては、例えば、
しては、例えば、
【0034】
【化6】 等が挙げられるが、これらに限定されるものではなく、
又、これらの化合物は2種以上を同時に使用することも
出来る。
又、これらの化合物は2種以上を同時に使用することも
出来る。
【0035】又、本発明に使用される一般式(I)で表
される化合物のインク中での含有量は0.01〜10重
量%の範囲であることが好ましく、0.01重量%より
少ないと低温下の沈澱物抑制効果が無く、10重量%よ
り多いと耐水性や印字品位の劣化が起こる。また、更に
好ましくは0.1〜5重量%である。
される化合物のインク中での含有量は0.01〜10重
量%の範囲であることが好ましく、0.01重量%より
少ないと低温下の沈澱物抑制効果が無く、10重量%よ
り多いと耐水性や印字品位の劣化が起こる。また、更に
好ましくは0.1〜5重量%である。
【0036】次に、本発明のインクの必須成分であるカ
チオン性物質としては、具体的に例えば、1級,2級及
び3級アミン類やそれらの塩型化合物、具体的にはラウ
リルアミン、ヤシアミン、ステアリルアミン、ロジンア
ミン等やその塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等;第4級アンモ
ニウム塩型の化合物、具体的にはラウリルトリメチルア
ンモニウムクロライド、ラウリルベンジルトリメチルク
ロライド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロ
ライド、ベンジルトリブチルアンモニウムクロライド、
塩化ベンザルコニウム等;ピリジニウム塩型化合物、具
体的にはセチルピリジニウムクロライド、セチルピリジ
ニウムブロマイド等;イミダゾリン型カチオン性化合
物、具体的には2−ヘプタデニセル−ヒドロキシエチル
イミダゾリン等;高級アルキルアミンのエチレンオキサ
イド付加物、具体的にはジヒドロキシエチルステアリル
アミン等;カチオン性ポリマー化合物、具体的にはポリ
アリルアミン、ポリビニルアミン、ポリエチレンイミン
等やそれらの塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等;ベタイン型の
化合物、具体的にはステアリルジメチルベタイン、ラウ
リルジヒドロキシエチルベタイン等が挙げられるが、勿
論これらに限定されるわけではない。又、上記の塩酸塩
型、硫酸塩型、酢酸塩型に限定されるわけでもない。
チオン性物質としては、具体的に例えば、1級,2級及
び3級アミン類やそれらの塩型化合物、具体的にはラウ
リルアミン、ヤシアミン、ステアリルアミン、ロジンア
ミン等やその塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等;第4級アンモ
ニウム塩型の化合物、具体的にはラウリルトリメチルア
ンモニウムクロライド、ラウリルベンジルトリメチルク
ロライド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロ
ライド、ベンジルトリブチルアンモニウムクロライド、
塩化ベンザルコニウム等;ピリジニウム塩型化合物、具
体的にはセチルピリジニウムクロライド、セチルピリジ
ニウムブロマイド等;イミダゾリン型カチオン性化合
物、具体的には2−ヘプタデニセル−ヒドロキシエチル
イミダゾリン等;高級アルキルアミンのエチレンオキサ
イド付加物、具体的にはジヒドロキシエチルステアリル
アミン等;カチオン性ポリマー化合物、具体的にはポリ
アリルアミン、ポリビニルアミン、ポリエチレンイミン
等やそれらの塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等;ベタイン型の
化合物、具体的にはステアリルジメチルベタイン、ラウ
リルジヒドロキシエチルベタイン等が挙げられるが、勿
論これらに限定されるわけではない。又、上記の塩酸塩
型、硫酸塩型、酢酸塩型に限定されるわけでもない。
【0037】本発明のカチオン性物質、の中で構造的に
好ましいのは、第1級アミン又は第1級アミンの誘導
体、第2級アミン又は第2級アミンの誘導体、第3級ア
ミン又は第3級アミンの誘導体、及び夫々の複合物から
なる化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物であ
り、且つ該化合物は、アルキル基、カルボキシル基、カ
ルボキシル基の塩、スルホン基及びスルホン基の塩から
なる群から選ばれる少なくとも1種の置換基を有する化
合物である。この様な化合物のなかで、特に好ましいの
は、下記一般式(II)で示される化合物である。
好ましいのは、第1級アミン又は第1級アミンの誘導
体、第2級アミン又は第2級アミンの誘導体、第3級ア
ミン又は第3級アミンの誘導体、及び夫々の複合物から
なる化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物であ
り、且つ該化合物は、アルキル基、カルボキシル基、カ
ルボキシル基の塩、スルホン基及びスルホン基の塩から
なる群から選ばれる少なくとも1種の置換基を有する化
合物である。この様な化合物のなかで、特に好ましいの
は、下記一般式(II)で示される化合物である。
【0038】
【化7】
【0039】(式中、R1 は炭素原子数1〜48のアル
キル基又は水素原子を表し、R2 は(CH2 )a −X1
又は水素原子を表し、aは1〜4の整数である。R3
は、(CH2 )b −X2 、R4 −Y又は水素原子を表
し、bは1〜4の整数を表す。R4は炭素原子数1〜4
8のアルキル基又は水素原子を表す。Zは(NR5 Cq
H2q)c (NHCn H2n)d を表し、q及びnは2〜4
の整数、c+dは0〜50の整数を表す。Yは(NR6
Cm H2m)e (NHCp H2p)f を表し、m及びpは2
〜4の整数、e+fは0〜50の整数を表す。R5 は
(CH2 )g −X3 を表し、gは1〜4の整数を表す。
R6 は(CH2 )h −X4 を表し、hは1〜4の整数を
表す。X1 、X2 、X3 及びX4 は夫々、カルボキシル
基、カルボキシル基の塩、スルホン基、スルホン基の塩
又は水素原子からなる群から選ばれる。又、一般式(I
I)の化合物は、カルボキシル基、カルボキシル基の
塩、スルホン基及びスルホン基の塩からなる群から選ば
れるものを少なくとも1つ以上有する。また、R2 及び
R3 が夫々水素原子である時、c及びeが共に0になる
ことはなく、またX1 、X2 、X3 及びX4 が全て水素
原子になることもない。)
キル基又は水素原子を表し、R2 は(CH2 )a −X1
又は水素原子を表し、aは1〜4の整数である。R3
は、(CH2 )b −X2 、R4 −Y又は水素原子を表
し、bは1〜4の整数を表す。R4は炭素原子数1〜4
8のアルキル基又は水素原子を表す。Zは(NR5 Cq
H2q)c (NHCn H2n)d を表し、q及びnは2〜4
の整数、c+dは0〜50の整数を表す。Yは(NR6
Cm H2m)e (NHCp H2p)f を表し、m及びpは2
〜4の整数、e+fは0〜50の整数を表す。R5 は
(CH2 )g −X3 を表し、gは1〜4の整数を表す。
R6 は(CH2 )h −X4 を表し、hは1〜4の整数を
表す。X1 、X2 、X3 及びX4 は夫々、カルボキシル
基、カルボキシル基の塩、スルホン基、スルホン基の塩
又は水素原子からなる群から選ばれる。又、一般式(I
I)の化合物は、カルボキシル基、カルボキシル基の
塩、スルホン基及びスルホン基の塩からなる群から選ば
れるものを少なくとも1つ以上有する。また、R2 及び
R3 が夫々水素原子である時、c及びeが共に0になる
ことはなく、またX1 、X2 、X3 及びX4 が全て水素
原子になることもない。)
【0040】前記一般式(II)で示される化合物の式
中、R1 及びR4 が夫々炭素原子数1〜32のアルキル
基、c+d及びe+fが夫々0〜16の整数、a、b、
g及びhが夫々1〜2の整数であるのが好ましい。
中、R1 及びR4 が夫々炭素原子数1〜32のアルキル
基、c+d及びe+fが夫々0〜16の整数、a、b、
g及びhが夫々1〜2の整数であるのが好ましい。
【0041】又、一般式(II)の化合物において、イ
ンク性能の安定性等を考えると、特にX1 、X2 、X3
及びX4 が夫々、カルボキシル基の塩、スルホン基の塩
又は水素原子からなる郡から選ばれることが好ましい。
この理由はX1 、X2 、X3及びX4 が夫々、カルボキ
シル基又はスルホン基から選ばれると、一般式(II)
の化合物は、環状化合物を形成し、インクの性能や信頼
性を低下させ易くなる為である。
ンク性能の安定性等を考えると、特にX1 、X2 、X3
及びX4 が夫々、カルボキシル基の塩、スルホン基の塩
又は水素原子からなる郡から選ばれることが好ましい。
この理由はX1 、X2 、X3及びX4 が夫々、カルボキ
シル基又はスルホン基から選ばれると、一般式(II)
の化合物は、環状化合物を形成し、インクの性能や信頼
性を低下させ易くなる為である。
【0042】以下に、一般式(II)に含まれる好まし
い化合物を列挙するが、本発明はこれらの化合物に限定
されるものではなく、又、これらの化合物は2種以上を
同時に使用することも出来る。
い化合物を列挙するが、本発明はこれらの化合物に限定
されるものではなく、又、これらの化合物は2種以上を
同時に使用することも出来る。
【0043】
【化8】
【0044】
【化9】
【0045】
【化10】
【0046】
【化11】
【0047】又、本発明に使用されるカチオン性物質の
インク中での含有量は、用途、目的、色材種、インク組
成に依存するところが大きいが、好ましくは0.01〜
20重量%の範囲、更に好ましくは0.1〜10重量%
の範囲である。
インク中での含有量は、用途、目的、色材種、インク組
成に依存するところが大きいが、好ましくは0.01〜
20重量%の範囲、更に好ましくは0.1〜10重量%
の範囲である。
【0048】本発明のインクに使用される色材として
は、特に限定されることなく、各種の染料及び顔料等の
色材が使用される。この中で、インク化の容易性、及び
インクの安定性を考えると、例えば、酸性染料、塩基性
染料及び直接染料が使用し易く、特に有効な色材は直接
性のある染料である。又、直接性を持つ染料がスルホン
基を有すると特に好ましい。又、直接性を持つ染料が、
2価の有機連結基を除いた部分で窒素原子を有するもの
も好ましい。これらの中で、特に好ましくは、色材が少
なくともアミノ基又は窒素原子と共に5又は6員環を形
成する環状化合物を有する染料である。以上の色材につ
いて、具体的には、例えば、ダイレクトブラック16
8、ダイレクトブラック154、ダイレクトブラック1
15、ダイレクトブラック195、ダイレクトイエロー
142、ダイレクトイエロー86、ダイレクトレッド2
27、ダイレクトブルー199及び、下記の遊離酸の形
で一般式(A)及び(B)の色材も挙げられるが、これ
らに限定されるものではない。
は、特に限定されることなく、各種の染料及び顔料等の
色材が使用される。この中で、インク化の容易性、及び
インクの安定性を考えると、例えば、酸性染料、塩基性
染料及び直接染料が使用し易く、特に有効な色材は直接
性のある染料である。又、直接性を持つ染料がスルホン
基を有すると特に好ましい。又、直接性を持つ染料が、
2価の有機連結基を除いた部分で窒素原子を有するもの
も好ましい。これらの中で、特に好ましくは、色材が少
なくともアミノ基又は窒素原子と共に5又は6員環を形
成する環状化合物を有する染料である。以上の色材につ
いて、具体的には、例えば、ダイレクトブラック16
8、ダイレクトブラック154、ダイレクトブラック1
15、ダイレクトブラック195、ダイレクトイエロー
142、ダイレクトイエロー86、ダイレクトレッド2
27、ダイレクトブルー199及び、下記の遊離酸の形
で一般式(A)及び(B)の色材も挙げられるが、これ
らに限定されるものではない。
【0049】以下に一般式(A)で表わされる色材を示
す。
す。
【0050】
【化12】 Pc(SO3 H)t (SO2 −NR1 −L−NR2 −X−NR3 −G)u (A)
【0051】(式中、Pcは含金フタロシアニン核、R
1 、R2 及びR3 は各々独立に、H、アルキル基、置換
アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アラル
キル基又は置換アラルキル基を表す。Lは2価の有機連
結基を表す。Xは、夫々独立に、カルボニル基又は下記
(2)〜(4)式で示される基を表す。
1 、R2 及びR3 は各々独立に、H、アルキル基、置換
アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アラル
キル基又は置換アラルキル基を表す。Lは2価の有機連
結基を表す。Xは、夫々独立に、カルボニル基又は下記
(2)〜(4)式で示される基を表す。
【0052】
【化13】
【0053】各Zは夫々独立に、NR4 R5 、SR6 又
はOR6 を表し、各Yは夫々独立に、H、Cl、Z、S
R7 又はOR7 を表し、各Eは夫々独立に、Cl又はC
Nを表す。R4 、R5 、R6 及びR7 は夫々独立に、
H、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換ア
リール基、アラルキル基又は置換アラルキル基を表し、
R4及びR5 は窒素原子と共に5又は6員環を形成す
る。Gは1又は2個のCOSH又はCOOHで置換され
た無色有機残基を表し、t+uは3〜4の整数とする。
はOR6 を表し、各Yは夫々独立に、H、Cl、Z、S
R7 又はOR7 を表し、各Eは夫々独立に、Cl又はC
Nを表す。R4 、R5 、R6 及びR7 は夫々独立に、
H、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換ア
リール基、アラルキル基又は置換アラルキル基を表し、
R4及びR5 は窒素原子と共に5又は6員環を形成す
る。Gは1又は2個のCOSH又はCOOHで置換され
た無色有機残基を表し、t+uは3〜4の整数とする。
【0054】一般式(A)で表される化合物としては、
例えば、以下の(5)式で示される様なものが挙げられ
る。
例えば、以下の(5)式で示される様なものが挙げられ
る。
【0055】
【化14】
【0056】次に、一般式(B)で表わされる色材を示
す。
す。
【0057】
【化15】 Ar1 N=NJX(NR11LNR12X)s JN=NAr2 (B)
【0058】(式中、Jは下記の式を表わす。
【0059】
【化16】
【0060】Ar1 及びAr2 は、各々独立に、アリー
ル基又は置換アリール基であって、Ar1 とAr2 の少
なくとも1つが独立にCOOHとCOSHから選ばれる
置換基を1個以上有する。R11及びR12は独立に、H、
アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基又は置換ア
ルケニル基を表し、Lは2価の有機連結基を表し、sは
0又は1を表す。Xは夫々独立に、カルボニル基、又は
下記の(2)〜(4)式で表される基を表す。
ル基又は置換アリール基であって、Ar1 とAr2 の少
なくとも1つが独立にCOOHとCOSHから選ばれる
置換基を1個以上有する。R11及びR12は独立に、H、
アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基又は置換ア
ルケニル基を表し、Lは2価の有機連結基を表し、sは
0又は1を表す。Xは夫々独立に、カルボニル基、又は
下記の(2)〜(4)式で表される基を表す。
【0061】
【化17】
【0062】Zは夫々独立に、NR13R14、SR15又は
OR15を表し、Yは夫々独立に、H、Cl、Z、SR16
又はOR16を表し、Eは夫々独立に、Cl又はCNを表
す。R13、R14、R15及びR16は夫々独立に、H、アル
キル基、置換アルキル基、アニケニル基、置換アルケニ
ル基、アリール基、置換アリール基、アラルキル基、置
換アラルキル基を表し、R13又はR14は窒素原子と共に
5又は6員環を形成する。又、一般式(B)で表される
化合物は、少なくともSO3 Hと同数のCOOH又はC
OSHから選ばれた基を有する。)
OR15を表し、Yは夫々独立に、H、Cl、Z、SR16
又はOR16を表し、Eは夫々独立に、Cl又はCNを表
す。R13、R14、R15及びR16は夫々独立に、H、アル
キル基、置換アルキル基、アニケニル基、置換アルケニ
ル基、アリール基、置換アリール基、アラルキル基、置
換アラルキル基を表し、R13又はR14は窒素原子と共に
5又は6員環を形成する。又、一般式(B)で表される
化合物は、少なくともSO3 Hと同数のCOOH又はC
OSHから選ばれた基を有する。)
【0063】一般式(B)で示される化合物として、具
体的には、例えば、以下の様な(6)〜(9)式で示さ
れるものが挙げられる。
体的には、例えば、以下の様な(6)〜(9)式で示さ
れるものが挙げられる。
【0064】
【化18】
【0065】
【化19】
【0066】本発明における色材の使用量は、特に制限
されないが、一般的にはインクの全重量に対して0.1
〜15重量%の範囲が好適で、より好適には0.1〜1
0重量%の範囲である。
されないが、一般的にはインクの全重量に対して0.1
〜15重量%の範囲が好適で、より好適には0.1〜1
0重量%の範囲である。
【0067】また、本発明のインクは染料の溶解性を保
つためにpH調整剤を添加し、インクのpHを7以上に
調整してもよい。pH調整剤には、各種塩基性成分、酸
性成分、塩類が用いられる。具体的にには、塩基性成分
としては水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化アンモニウム等、酸性成分としては硫
酸、酢酸、塩酸等、塩類としては、硫酸リチウム、硫酸
ナトリウム、硫酸カリウム及び硫酸アンモニウム等の硫
酸塩、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウ
ムカリウム、炭酸アンモニウム及び炭酸水素アンモニウ
ム等の炭酸塩、リン酸リチウム、リン酸一ナトリウム、
リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸一カ
リウム、リン酸二カリウム、リン酸三カリウム、リン酸
一アンモニウム、リン酸二アンモニウム、リン酸三アン
モニウム等のリン酸塩、酢酸リチウム、酢酸ナトリウ
ム、酢酸カリウム及び酢酸アンモニウム等の酢酸塩が挙
げられる。
つためにpH調整剤を添加し、インクのpHを7以上に
調整してもよい。pH調整剤には、各種塩基性成分、酸
性成分、塩類が用いられる。具体的にには、塩基性成分
としては水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化アンモニウム等、酸性成分としては硫
酸、酢酸、塩酸等、塩類としては、硫酸リチウム、硫酸
ナトリウム、硫酸カリウム及び硫酸アンモニウム等の硫
酸塩、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウ
ムカリウム、炭酸アンモニウム及び炭酸水素アンモニウ
ム等の炭酸塩、リン酸リチウム、リン酸一ナトリウム、
リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸一カ
リウム、リン酸二カリウム、リン酸三カリウム、リン酸
一アンモニウム、リン酸二アンモニウム、リン酸三アン
モニウム等のリン酸塩、酢酸リチウム、酢酸ナトリウ
ム、酢酸カリウム及び酢酸アンモニウム等の酢酸塩が挙
げられる。
【0068】本発明で使用される液媒体は、水と水溶性
有機溶剤との混合物であることが好ましい。具体的な水
溶性有機溶剤の例としては、例えば、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類;アセトン
などのケトン類;テトラヒドラフラン、ジオキサン等の
エーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール等のポリアルキレングリコール類;エチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサント
リオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、
ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭
素原子を含むアルキレングリコール類;グリセリン;エ
チレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、
ジエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテ
ル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)
エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル
類;N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン、スルホラン、ジメチルサルフォ
オキサイド、2−ピロリドン、ε−カプロラクタム等の
環状アミド化合物及びスクシンイミド等のイミド化合物
等が挙げられる。
有機溶剤との混合物であることが好ましい。具体的な水
溶性有機溶剤の例としては、例えば、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類;アセトン
などのケトン類;テトラヒドラフラン、ジオキサン等の
エーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール等のポリアルキレングリコール類;エチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサント
リオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、
ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭
素原子を含むアルキレングリコール類;グリセリン;エ
チレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、
ジエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテ
ル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)
エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル
類;N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン、スルホラン、ジメチルサルフォ
オキサイド、2−ピロリドン、ε−カプロラクタム等の
環状アミド化合物及びスクシンイミド等のイミド化合物
等が挙げられる。
【0069】上記水溶性有機溶剤の含有量は、一般には
インクの全重量に対して、1〜40重量%が好ましく、
より好ましくは3〜30重量%の範囲である。
インクの全重量に対して、1〜40重量%が好ましく、
より好ましくは3〜30重量%の範囲である。
【0070】又、インク中の水の含有量は、30〜95
重量%の範囲で使用される。30重量%より少ないと染
料の溶解性が悪くなり、インクの粘度も高くなるため好
ましくない。一方、95重量%より多いと蒸発成分が多
すぎて、充分な固着特性を満足することができない。
重量%の範囲で使用される。30重量%より少ないと染
料の溶解性が悪くなり、インクの粘度も高くなるため好
ましくない。一方、95重量%より多いと蒸発成分が多
すぎて、充分な固着特性を満足することができない。
【0071】更に、本発明のインクは上記成分の他に必
要に応じて水溶性有機溶剤、界面活性剤、防錆剤、防腐
剤、防カビ剤、酸化防止剤、還元防止剤、蒸発促進剤、
キレート化剤及び水溶性ポリマー等の種々の添加剤を添
加してもよい。
要に応じて水溶性有機溶剤、界面活性剤、防錆剤、防腐
剤、防カビ剤、酸化防止剤、還元防止剤、蒸発促進剤、
キレート化剤及び水溶性ポリマー等の種々の添加剤を添
加してもよい。
【0072】尚、本発明のインクには、尿素、チオ尿
素、尿素誘導体を添加して固着特性をさらに改良しても
よい。
素、尿素誘導体を添加して固着特性をさらに改良しても
よい。
【0073】本発明のインクは、熱エネルギーによるイ
ンクの発泡現象によりインクを吐出させるタイプのイン
クジェット記録方法に適用する場合に特に好適であり、
吐出が極めて安定となり、サテライトドットの発生等が
生じないという特徴がある。但し、この場合には、熱的
な物性値(例えば、比熱、熱膨張係数、熱伝導率等)を
調整する場合もある。更に、本発明のインクは普通紙等
に記録した場合の印字記録物のインクの耐水性の問題を
解決すると同時に、インクジェット用ヘッドに対するマ
ッチングを良好にする面から、インク自体の物性として
25℃における表面張力が30〜68dyne/cm、
粘度が15cP以下、好ましくは10cP以下、より好
ましくは5cP以下に調整されることが望ましい。従っ
て、上記物性にインクを調整し、普通紙における問題を
解決する為には、本発明のインク中に含有される水分量
を前述の範囲にするのが好適である。
ンクの発泡現象によりインクを吐出させるタイプのイン
クジェット記録方法に適用する場合に特に好適であり、
吐出が極めて安定となり、サテライトドットの発生等が
生じないという特徴がある。但し、この場合には、熱的
な物性値(例えば、比熱、熱膨張係数、熱伝導率等)を
調整する場合もある。更に、本発明のインクは普通紙等
に記録した場合の印字記録物のインクの耐水性の問題を
解決すると同時に、インクジェット用ヘッドに対するマ
ッチングを良好にする面から、インク自体の物性として
25℃における表面張力が30〜68dyne/cm、
粘度が15cP以下、好ましくは10cP以下、より好
ましくは5cP以下に調整されることが望ましい。従っ
て、上記物性にインクを調整し、普通紙における問題を
解決する為には、本発明のインク中に含有される水分量
を前述の範囲にするのが好適である。
【0074】本発明のインクは、熱エネルギーの作用に
より液滴を吐出させて記録を行うインクジェット記録方
法にとりわけ好適に用いられるが、一般の筆記用具とし
ても使用出来る。本発明のインクを用いて記録を行うの
に好適な方法及び装置としては、記録ヘッドの室内のイ
ンクに記録信号に対応した熱エネルギーを与え、該熱エ
ネルギーにより液滴を発生させる方法及び装置が挙げら
れる。
より液滴を吐出させて記録を行うインクジェット記録方
法にとりわけ好適に用いられるが、一般の筆記用具とし
ても使用出来る。本発明のインクを用いて記録を行うの
に好適な方法及び装置としては、記録ヘッドの室内のイ
ンクに記録信号に対応した熱エネルギーを与え、該熱エ
ネルギーにより液滴を発生させる方法及び装置が挙げら
れる。
【0075】その装置の主要部であるヘッド構成例を図
1、図2及び図3に示す。ヘッド13はインクを通す溝
14を有するガラス、セラミック又はプラスチック板等
と、感熱記録に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘッ
ドが示されているが、これに限定されるものではない)
とを密着して得られる。発熱ヘッド15は酸化シリコン
等で形成される保護膜16、アルミニウム電極17−1
及び17−2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層1
8、蓄熱層19、アルミナ等の放熱性の良い基板20よ
り成っている。
1、図2及び図3に示す。ヘッド13はインクを通す溝
14を有するガラス、セラミック又はプラスチック板等
と、感熱記録に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘッ
ドが示されているが、これに限定されるものではない)
とを密着して得られる。発熱ヘッド15は酸化シリコン
等で形成される保護膜16、アルミニウム電極17−1
及び17−2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層1
8、蓄熱層19、アルミナ等の放熱性の良い基板20よ
り成っている。
【0076】インク21は吐出オリフィス(微細孔)2
2迄来ており、不図示の圧力によりメニスカス23を形
成している。
2迄来ており、不図示の圧力によりメニスカス23を形
成している。
【0077】今、電極17−1、17−2に電気信号が
加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激に
発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生し、
その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が吐出
し、オリフィス22より記録小滴24となり、被記録材
25に向かって飛翔する。
加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激に
発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生し、
その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が吐出
し、オリフィス22より記録小滴24となり、被記録材
25に向かって飛翔する。
【0078】図3には図1に示すヘッドを多数並べたマ
ルチヘッドの外観図を示す。該マルチヘッドはマルチ溝
26を有するガラス板27と、図1に説明したものと同
様な発熱ヘッド28を密着して製作される。
ルチヘッドの外観図を示す。該マルチヘッドはマルチ溝
26を有するガラス板27と、図1に説明したものと同
様な発熱ヘッド28を密着して製作される。
【0079】尚、図1は、インク流路に沿ったヘッド1
3の断面図であり、図2は図1のA−B線での切断面で
ある。
3の断面図であり、図2は図1のA−B線での切断面で
ある。
【0080】図4に、かかるヘッドを組み込んだインク
ジェット記録装置の1例を示す。図4において、61は
ワイピング部材としてのブレードであり、その一端はブ
レード保持部材によって保持されて固定端となり、カン
チレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッドによ
る記録領域に隣接した位置に配設される。
ジェット記録装置の1例を示す。図4において、61は
ワイピング部材としてのブレードであり、その一端はブ
レード保持部材によって保持されて固定端となり、カン
チレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッドによ
る記録領域に隣接した位置に配設される。
【0081】又、本例の場合、記録ヘッドの移動経路中
に突出した形態で保持される。62はキャップであり、
ブレード61に隣接するホームポジションに配設され、
記録ヘッドの移動方向と垂直な方向に移動して吐出口面
と当接し、キャッピングを行う構成を具備する。更に6
3はブレード61に隣接して配設されるインク吸収体で
あり、ブレード61と同様、記録ヘッドの移動経路中に
突出した形態で保持される。上記ブレード61、キャッ
プ62、インク吸収体63によって吐出回復部64が構
成され、ブレード61及びインク吸収体63によってイ
ンク吐出口面の水分、塵埃等の除去が行われる。
に突出した形態で保持される。62はキャップであり、
ブレード61に隣接するホームポジションに配設され、
記録ヘッドの移動方向と垂直な方向に移動して吐出口面
と当接し、キャッピングを行う構成を具備する。更に6
3はブレード61に隣接して配設されるインク吸収体で
あり、ブレード61と同様、記録ヘッドの移動経路中に
突出した形態で保持される。上記ブレード61、キャッ
プ62、インク吸収体63によって吐出回復部64が構
成され、ブレード61及びインク吸収体63によってイ
ンク吐出口面の水分、塵埃等の除去が行われる。
【0082】65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐
出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッドであり、66はこの記録ヘ
ッド65を搭載して記録ヘッド65の移動を行う為のキ
ャリッジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動
可能に係合し、キャリッジ66の一部はモータ68によ
って駆動されるベルト69と接続(不図示)している。
これによりキャリッジ66はガイド軸67に沿って移動
が可能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその
隣接した領域の移動が可能となる。
出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッドであり、66はこの記録ヘ
ッド65を搭載して記録ヘッド65の移動を行う為のキ
ャリッジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動
可能に係合し、キャリッジ66の一部はモータ68によ
って駆動されるベルト69と接続(不図示)している。
これによりキャリッジ66はガイド軸67に沿って移動
が可能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその
隣接した領域の移動が可能となる。
【0083】51は被記録材を挿入する為の給紙部であ
り、52は不図示のモータにより駆動される紙送りロー
ラである。これらの構成によって記録ヘッドの吐出口面
と対向する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行する
につれて排紙ローラ53を配した排紙部へ排紙される。
り、52は不図示のモータにより駆動される紙送りロー
ラである。これらの構成によって記録ヘッドの吐出口面
と対向する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行する
につれて排紙ローラ53を配した排紙部へ排紙される。
【0084】上記の構成において、記録ヘッド65が記
録終了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部6
4のキャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避
しているが、ブレード61は移動経路中に突出してい
る。この結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピング
される。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に
当接してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録
ヘッドの移動経路中に突出する様に移動する。
録終了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部6
4のキャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避
しているが、ブレード61は移動経路中に突出してい
る。この結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピング
される。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に
当接してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録
ヘッドの移動経路中に突出する様に移動する。
【0085】記録ヘッド65がホームポジションから記
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は、上記したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても、記録ヘッド65の
吐出口面はワイピングされる。
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は、上記したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても、記録ヘッド65の
吐出口面はワイピングされる。
【0086】上記の記録ヘッドのホームポジションへの
移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘ
ッドが記録の為に記録領域を移動する間に所定の間隔で
記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移
動に伴って上記ワイピングが行われる。
移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘ
ッドが記録の為に記録領域を移動する間に所定の間隔で
記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移
動に伴って上記ワイピングが行われる。
【0087】図5は、ヘッドにインク供給部材、例え
ば、チューブを介して供給されるインクを収容したイン
クカートリッジの一例を示す図である。ここで40は供
給用インクを収容したインク収納部、例えば、インク袋
であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられてい
る。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、
インク袋40中のインクをヘッドに供給可能ならしめ
る。44は廃インクを受容するインク吸収体である。イ
ンク収納部としては、インクとの接液面がポリオレフフ
ィン、特にポリエチレンで形成されているのが本発明に
とって好ましい。
ば、チューブを介して供給されるインクを収容したイン
クカートリッジの一例を示す図である。ここで40は供
給用インクを収容したインク収納部、例えば、インク袋
であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられてい
る。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、
インク袋40中のインクをヘッドに供給可能ならしめ
る。44は廃インクを受容するインク吸収体である。イ
ンク収納部としては、インクとの接液面がポリオレフフ
ィン、特にポリエチレンで形成されているのが本発明に
とって好ましい。
【0088】本発明で使用されるインクジェット記録装
置としては、上記の如きヘッドとインクカートリッジと
が別体となったものに限らず、図6に示す如きそれらが
一体となったものにも好適に用いられる。
置としては、上記の如きヘッドとインクカートリッジと
が別体となったものに限らず、図6に示す如きそれらが
一体となったものにも好適に用いられる。
【0089】図6において、70は記録ユニットであっ
て、この中にはインクを収容したインク収容部、例え
ば、インク吸収体が収納されており、かかるインク吸収
体中のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部71
からインク滴として吐出される構成になっている。イン
ク吸収体の材料としては、ポリウレタンを用いることが
本発明にとって好ましい。
て、この中にはインクを収容したインク収容部、例え
ば、インク吸収体が収納されており、かかるインク吸収
体中のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部71
からインク滴として吐出される構成になっている。イン
ク吸収体の材料としては、ポリウレタンを用いることが
本発明にとって好ましい。
【0090】72は、記録ユニット内部を大気に連通さ
せる為の大気連通口である。この記録ユニット70は、
図4で示す記録ヘッドに代えて用いられるものであっ
て、キャリッジ66に対し着脱自在になっている。
せる為の大気連通口である。この記録ユニット70は、
図4で示す記録ヘッドに代えて用いられるものであっ
て、キャリッジ66に対し着脱自在になっている。
【0091】
【実施例】次に実施例および比較例を挙げて本発明をさ
らに具体的に説明する。尚、文中、部及び%とあるのは
特に断りのない限り重量基準である。
らに具体的に説明する。尚、文中、部及び%とあるのは
特に断りのない限り重量基準である。
【0092】実施例1〜8および比較例1〜13 下記に示す各成分を混合し、十分攪拌して溶解後、ポア
サイズが0.45μmのフロロポアフィルターに(商品
名:住友電工(株)製)にて加圧濾過し、各実施例およ
び各比較例のインクを夫々調整した。又、夫々の化合物
の塩成分でpHを約9.5に調整した。
サイズが0.45μmのフロロポアフィルターに(商品
名:住友電工(株)製)にて加圧濾過し、各実施例およ
び各比較例のインクを夫々調整した。又、夫々の化合物
の塩成分でpHを約9.5に調整した。
【0093】実施例1のインク組成 C.I.ダイレクトブラック168 2部 ジエチレングリコール 10部 水 83.7部 化合物1 2部 ポリアリルアミン(分子量=10000) 2部 硫酸アンモニウム 0.3部
【0094】実施例2のインク組成 C.I.ダイレクトブラック168 2部 ジエチレングリコール 10部 水 82.7部 化合物1 2部 化合物31 3部 水酸化ナトリウム 0.3部
【0095】実施例3のインク組成 C.I.ダイレクトブラック195 2.5部 ジエチレングリコール 10部 イソプロピルアルコール 4部 水 81.7部 化合物3 1部 化合物28 3部 硫酸アンモニウム 0.3部
【0096】実施例4のインク組成 C.I.ダイレクトブルー199 2部 ジエチレングリコール 10部 水 83.2部 化合物2 1.5部 化合物31 3部 硫酸アンモニウム 0.3部
【0097】実施例5のインク組成 C.I.ダイレクトイエロー86 2部 ジエチレングリコール 10部 水 83.2部 化合物2 1.5部 化合物31 3部 硫酸アンモニウム 0.3部
【0098】実施例6のインク組成 C.I.ダイレクトレッド227 2部 ジエチレングリコール 10部 水 83.2部 化合物2 1.5部 化合物31 3部 硫酸アンモニウム 0.3部
【0099】比較例1のインク組成 C.I.ダイレクトブラック168 2部 ジエチレングリコール 10部 水 85.7部 ポリアリルアミン(分子量=10000) 2部 硫酸アンモニウム 0.3部
【0100】比較例2のインク組成 C.I.ダイレクトブラック168 2部 ジエチレングリコール 10部 水 84.7部 化合物31 3部 水酸化ナトリウム 0.3部
【0101】比較例3のインク組成 C.I.ダイレクトブラック195 2部 ジエチレングリコール 10部 水 83.2部 化合物28 4部 硫酸アンモニウム 0.3部
【0102】比較例4のインク組成 C.I.ダイレクトブルー199 2部 ジエチレングリコール 10部 水 84.7部 化合物31 3部 硫酸アンモニウム 0.3部
【0103】比較例5のインク組成 C.I.ダイレクトイエロー86 2部 ジエチレングリコール 10部 水 84.7部 化合物31 3部 硫酸アンモニウム 0.3部
【0104】比較例6のインク組成 C.I.ダイレクトレッド227 2部 ジエチレングリコール 10部 水 84.7部 化合物31 3部 硫酸アンモニウム 0.3部
【0105】次に、上記で得られた実施例1〜実施例6
と比較例1〜比較例6のインクを用い、インクジェット
記録装置として発熱素子をインクの吐出エネルギー源と
して利用したオンデマンド型インクジェットプリンター
(商品名:BJ−200、キヤノン(株)社製)を使用
して印字試験を行い、評価を下記の基準に従って夫々行
った。又、得られた結果を後記の表1および表2に示
す。
と比較例1〜比較例6のインクを用い、インクジェット
記録装置として発熱素子をインクの吐出エネルギー源と
して利用したオンデマンド型インクジェットプリンター
(商品名:BJ−200、キヤノン(株)社製)を使用
して印字試験を行い、評価を下記の基準に従って夫々行
った。又、得られた結果を後記の表1および表2に示
す。
【0106】(a)耐水性 前記プリンタを使用して、ゼロックス4024紙に英数
文字及びベタ部を印字した後、印字物を1時間以上放置
後、印字濃度をマクベスRD915(商品名:マクベス
社製)にて測定を行う。その後、印字物を水を満たした
容器に3分間浸漬した後、放置、乾燥して再度印字濃度
を測定し、印字物濃度の残存率を求め、耐水性の評価と
した。
文字及びベタ部を印字した後、印字物を1時間以上放置
後、印字濃度をマクベスRD915(商品名:マクベス
社製)にて測定を行う。その後、印字物を水を満たした
容器に3分間浸漬した後、放置、乾燥して再度印字濃度
を測定し、印字物濃度の残存率を求め、耐水性の評価と
した。
【0107】
【数1】 ○:印字物濃度の残存率が80%以上。 △:印字物濃度の残存率が66%以上〜79%以下。 ×:印字物濃度の残存率が65%以下。
【0108】(b)低温環境下保存性A 各インクを耐熱性のガラス瓶に100ccずつ入れ、密
栓して0℃の恒温槽に3か月放置し、そのインクをろ紙
でろ過して、沈澱物の有無を目視で観察し、下記の基準
で評価した。 ○:沈澱物がない。 △:沈澱物が僅かに見られる。 ×:沈澱物が多くある。
栓して0℃の恒温槽に3か月放置し、そのインクをろ紙
でろ過して、沈澱物の有無を目視で観察し、下記の基準
で評価した。 ○:沈澱物がない。 △:沈澱物が僅かに見られる。 ×:沈澱物が多くある。
【0109】(c)低温環境下保存性B 各インクを耐熱性のガラス瓶に100ccずつ入れ、密
栓して−15℃の恒温槽に3か月放置し、そのインクを
ろ紙でろ過して、沈澱物の有無を目視で観察し、下記の
基準で評価した。 ○:沈澱物がない。 △:沈澱物が僅かに見られる。 ×:沈澱物が多くある。
栓して−15℃の恒温槽に3か月放置し、そのインクを
ろ紙でろ過して、沈澱物の有無を目視で観察し、下記の
基準で評価した。 ○:沈澱物がない。 △:沈澱物が僅かに見られる。 ×:沈澱物が多くある。
【0110】(d)間欠吐出の安定性 (1)10秒間連続吐出→(2)一定時間休止→(3)
連続吐出という間欠動作を行った場合、(3)の最初で
吐出方向の乱れが発生するか否かは(2)の休止時間で
決まるので、この時間を段階的に変えることにより間欠
吐出の安定性を測定し、下記の基準で評価した。なお、
評価は環境温度5℃、湿度10%で行なった。 ◎:45秒以上休止しても安定に吐出した。 ○:44〜30秒休止しても安定に吐出した。 △:29〜15秒休止しても安定に吐出した。 ×:14秒以下の休止時間でしか安定吐出しなかった。
連続吐出という間欠動作を行った場合、(3)の最初で
吐出方向の乱れが発生するか否かは(2)の休止時間で
決まるので、この時間を段階的に変えることにより間欠
吐出の安定性を測定し、下記の基準で評価した。なお、
評価は環境温度5℃、湿度10%で行なった。 ◎:45秒以上休止しても安定に吐出した。 ○:44〜30秒休止しても安定に吐出した。 △:29〜15秒休止しても安定に吐出した。 ×:14秒以下の休止時間でしか安定吐出しなかった。
【0111】
【表1】
【0112】
【表2】
【0113】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、一
般のオフィス等で使用されている酸性紙、中性紙等のい
わゆる普通紙に対する印字記録物の耐水性に優れ、且つ
低温低湿環境下において目詰まりや印字途中で吐出が乱
たりせず、保存安定性特に低温環境下における長期の保
存安定性に優れたインク、これを用いたインクジェット
記録方法及びかかるインクを用いた機器を提供すること
ができる。
般のオフィス等で使用されている酸性紙、中性紙等のい
わゆる普通紙に対する印字記録物の耐水性に優れ、且つ
低温低湿環境下において目詰まりや印字途中で吐出が乱
たりせず、保存安定性特に低温環境下における長期の保
存安定性に優れたインク、これを用いたインクジェット
記録方法及びかかるインクを用いた機器を提供すること
ができる。
【図1】インクジェット記録装置のヘッド部の横断面図
である。
である。
【図2】インクジェット記録装置のヘッド部の縦断面図
である。
である。
【図3】図1及び図2に示したヘッドをマルチ化したヘ
ッドの外観斜視図である。
ッドの外観斜視図である。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図5】インクカートリッジの縦断面図である。
【図6】記録ユニットの斜視図である。
13 ヘッド 14 溝 15 発熱ヘッド 16 保護膜 17−1,17−2 アルミニウム電極 18 発熱抵抗体層 19 蓄熱層 20 基板 21 インク 22 吐出オリフィス 23 メニスカス 24 記録小滴 25 被記録材 26 マルチ溝 27 ガラス板 28 発熱ヘッド 40 インク収納部 42 栓 44 インク吸収体 45 インクカートリッジ 51 給紙部 52 紙送りローラ 53 排紙ローラ 61 ブレード 62 キャップ 63 インク吸収体 64 吐出回復部 65 記録ヘッド 66 キャリッジ 70 記録ユニット 71 ヘッド部 72 大気連通口
Claims (24)
- 【請求項1】 下記一般式(I)で表わされる化合物、
色材、カチオン性物質及びそれらを溶解又は分散する液
媒体を含有することを特徴とするインク。 【化1】 (式中、Rは炭素原子数5〜22のアルキル基を、Mは
水素原子、アルカル金属、アンモニウム又は有機アンモ
ニウムを、nは0〜2をそれぞれ表わす。) - 【請求項2】 前記カチオン性物質が、第1級アミン、
第1級アミンの誘導体、第2級アミン、第2級アミンの
誘導体、第3級アミン、第3級アミンの誘導体及びそれ
ぞれの複合化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物
であり、且つ該化合物がアルキル基、カルボキシル基、
カルボキシル基の塩、スルホン基及びスルホン基の塩か
らなる群から選ばれる少なくとも1種の置換基を有する
化合物である請求項1記載のインク。 - 【請求項3】 前記カチオン性物質が下記一般式(I
I)で示される化合物である請求項1または請求項2記
載のインク。 【化2】 (式中、R1 は炭素原子数1〜48のアルキル基又は水
素原子を表し、R2 は(CH2 )a −X1 又は水素原子
を表し、aは1〜4の整数である。R3 は、(CH2 )
b −X2 、R4 −Y又は水素原子を表し、bは1〜4の
整数を表す。R4は炭素原子数1〜48のアルキル基又
は水素原子を表す。Zは(NR5 Cq H2q)c (NHC
n H2n)d を表し、q及びnは2〜4の整数、c+dは
0〜50の整数を表す。Yは(NR6 Cm H2m)e (N
HCp H2p)f を表し、m及びpは2〜4の整数、e+
fは0〜50の整数を表す。R5 は(CH2 )g −X3
を表し、gは1〜4の整数を表す。R6 は(CH2 )h
−X4 を表し、hは1〜4の整数を表す。X1 、X2 、
X3 及びX4 は夫々、カルボキシル基、カルボキシル基
の塩、スルホン基、スルホン基の塩又は水素原子からな
る群から選ばれる。又、一般式(II)の化合物は、カ
ルボキシル基、カルボキシル基の塩、スルホン基及びス
ルホン基の塩からなる群から選ばれるものを少なくとも
1つ以上有する。又、R2及びR3が夫々水素原子である
時、c及びeが共に0になることはなく、又、X1、
X2、X3及びX4が全て水素原子になることもない。) - 【請求項4】 前記一般式(II)で示される化合物の
式中、X1 、X2 、X3 及びX4 が夫々カルボキシル基
の塩、スルホン基の塩又は水素原子からなる群から選ば
れる請求項3記載のインク。 - 【請求項5】 前記一般式(II)で示される化合物の
式中、R1 及びR4が夫々炭素原子数1〜32のアルキ
ル基、c+d及びe+fが夫々0〜16の整数、a、
b、g及びhが夫々1〜2の整数である請求項3記載の
インク。 - 【請求項6】 色材が直接性のある染料である請求項1
記載のインク。 - 【請求項7】 色材がスルホン基を有する染料である請
求項6記載のインク。 - 【請求項8】 色材が2価の有機連結基を除いた部分で
窒素原子を有する染料である請求項6記載のインク。 - 【請求項9】 粘度の最大ピークを示すpHよりもアル
カリ側に調整してなる請求項1記載のインク。 - 【請求項10】 インク滴を記録信号に応じてオリフィ
スから吐出させて被記録材に記録を行うインクジェット
記録方法において、前記インクが請求項1に記載のイン
クであることを特徴とするインクジェット記録方法。 - 【請求項11】 インクに熱エネルギーを作用させてイ
ンク滴を吐出させる請求項10記載のインクジェット記
録方法。 - 【請求項12】 インクを収容したインク収容部、該イ
ンクをインク滴として吐出させる為のヘッド部を備えた
記録ユニットにおいて、前記インクが請求項1に記載の
インクであることを特徴とする記録ユニット。 - 【請求項13】 ヘッド部が、インクに熱エネルギーを
作用させてインク滴を吐出させるヘッドである請求項1
2記載の記録ユニット。 - 【請求項14】 インク収容部が、内部にインク吸収体
を含有している請求項12記載の記録ユニット。 - 【請求項15】 インク収容部が、ポリウレタン、セル
ロース又はポリビニルアセテートで形成されている請求
項12記載の記録ユニット。 - 【請求項16】 インクを収容したインク収容部を備え
たインクカートリッジにおいて、前記インクが請求項1
に記載のインクであることを特徴とするインクカートリ
ッジ。 - 【請求項17】 インク収容部がポリオレフィンで形成
された接液面を有する請求項16記載のインクカートリ
ッジ。 - 【請求項18】 インクを収容したインク収容部と、該
インクをインク滴として吐出させる為のヘッド部を有す
る記録ユニットを備えたインクジェット記録装置におい
て、前記インクが請求項1に記載のインクであることを
特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項19】 ヘッド部が、インクに熱エネルギーを
作用させてインク滴を吐出させるヘッドである請求項1
8記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項20】 インク収容部が、内部にインク吸収体
を含有している請求項18記載のインクジェット記録装
置。 - 【請求項21】 インク収容部が、ポリウレタン、セル
ロース又はポリビニルアセテートで形成されている請求
項18記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項22】 インク滴を吐出する為の記録ヘッド、
インクを収容したインク収容部を有するインクカートリ
ッジ及び該インクカートリッジから記録ヘッドにインク
を供給する為のインク供給部を備えたインクジェット記
録装置において、前記インクが請求項1に記載のインク
であることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項23】 記録ヘッドが、インクに熱エネルギー
を作用させてインク滴を吐出させるヘッドである請求項
22記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項24】 インク収容部がポリオレフィンで形成
された接液面を有する請求項22記載のインクジェット
記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1825996A JPH09188841A (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1825996A JPH09188841A (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09188841A true JPH09188841A (ja) | 1997-07-22 |
Family
ID=11966690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1825996A Pending JPH09188841A (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09188841A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007502342A (ja) * | 2003-08-12 | 2007-02-08 | ヘウン ケムテク コ.エルテディ | 湿度センサ感湿膜用電解質高分子組成物、それから製造される電解質高分子インク、及びインクジェット印刷方式を用いて感湿膜を形成する湿度センサの製造方法 |
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1996
- 1996-01-10 JP JP1825996A patent/JPH09188841A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007502342A (ja) * | 2003-08-12 | 2007-02-08 | ヘウン ケムテク コ.エルテディ | 湿度センサ感湿膜用電解質高分子組成物、それから製造される電解質高分子インク、及びインクジェット印刷方式を用いて感湿膜を形成する湿度センサの製造方法 |
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