JPH09188783A - 軽量ゴム組成物および軽量ゴム成形体 - Google Patents

軽量ゴム組成物および軽量ゴム成形体

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JPH09188783A
JPH09188783A JP102496A JP102496A JPH09188783A JP H09188783 A JPH09188783 A JP H09188783A JP 102496 A JP102496 A JP 102496A JP 102496 A JP102496 A JP 102496A JP H09188783 A JPH09188783 A JP H09188783A
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JP
Japan
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rubber
weight
lightweight
light
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JP102496A
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English (en)
Inventor
Gunji Furuya
郡治 古谷
Hideo Yamada
英雄 山田
Yuta Takita
雄太 瀧田
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Nitto Kako Co Ltd
Original Assignee
Nitto Kako Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物性の低下が少なく、安価でかつ製品外観に
優れた軽量ゴムを提供する。 【解決手段】 (a)天然ゴムおよび/または合成ゴム
100重量部、(b)粒子径5ミクロン以下の粒子が4
0重量%以上の粒度分布を有しかつ比重が1.1〜1.
3の範囲にある瀝青充填剤10〜100重量部、および
(c)粒子径20〜60メッシュでかつ真比重が1.1
〜1.3の範囲の加硫ゴム微粉末5〜60重量部、を含
有する軽量ゴム組成物を加硫成形してなることを特徴と
する軽量ゴム成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は従来の加硫ゴムに比
べ同等の物性を維持し、体積当たりの製品重量が軽い軽
量ゴムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】加工時の搬送のしやすや、物流コストを
低減させるために単位体積当たりの重量を軽減したいわ
ゆる軽量ゴムが近年になり用いられるようになってき
た。従来、軽量ゴムを製造するには、天然ゴムまたは合
成ゴムに嵩高い充填剤を配合して混練し、加硫成形する
ことにより軽量化を図ってきた。軽量ゴムに用いるこの
ような充填剤としては、ポリエチレンやポリプロピレン
等のオレフィン系樹脂からなる微粉末、シラスバルーン
やガラスバルーン等の無機質中空微粒子または瀝青充填
剤などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来知られて
いる充填剤を配合する軽量ゴムの製造方法はそれぞれコ
ストが高く、軽量ゴムを安価に製造することができない
という問題点があった。また、ゴムシートの基幹設備で
ある連続加硫機(ロートキュア)でシート状の軽量ゴム
を製造しようとする場合、オレフィン系樹脂の微粉末を
充填したゴムシートは物性の低下が大きくなり、また無
機質中空微粒子を充填したゴムシートは混合を含めた製
造プロセスで無機質中空微粒子が破壊され、加硫物の軽
量効果が損なわれ一定の軽量比重を得ることが非常に困
難であった。さらに、瀝青充填剤を単独で配合して軽量
化しようとする場合、未加硫ゴムシートに混練された瀝
青充填剤のポーラス部に内包された空気が加硫時に膨張
し、ベルト押圧に耐えるまで空気の集合体圧が均衡し、
それ以上になるとスチールベルト〜ゴム〜ドラムで相間
起爆現象が起こり、爆発を伴って空気が外部に一気に吐
き出される時に生ずる「エア道」がシート外観を損ね加
硫シート外観不良による商品価値が低下する問題があっ
た。
【0004】本発明が解決しようとする課題は、物性の
低下が少なく、安価でかつ製品外観に優れた軽量ゴムを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らが鋭意研究を
進めたところ、瀝青充填剤と加硫ゴム微粉末を併用混合
することにより上記課題を解決できることを見出し本発
明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、(a)天然ゴムおよび
/または合成ゴム100重量部、(b)粒子径5ミクロ
ン以下の粒子が40重量%以上の粒度分布を有しかつ比
重が1.1〜1.3の範囲にある瀝青充填剤10〜10
0重量部、および(c)粒子径20〜60メッシュでか
つ真比重が1.1〜1.3の範囲の加硫ゴム微粉末5〜
60重量部を含有することを特徴とする軽量ゴム組成物
および該軽量ゴム組成物を加硫成形することを特徴とす
る軽量ゴム成形体に関するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の軽量ゴム組成物に配合さ
れる瀝青充填剤とは、瀝青炭を主成分とする黒色微粉末
であり、粒子径5ミクロン以下の粒子が40重量%以上
の粒度分布を有しかつ比重が1.1〜1.3の範囲にあ
る瀝青充填剤である。瀝青充填剤の粒度分布が上記範囲
を外れると成形体の表面肌や切断面が荒くなる点で好ま
しくなく、比重が上記範囲を外れると瀝青炭の品質が悪
くなり、軽量ゴムの原料としては適切でなくなる点で好
ましくない。
【0008】瀝青充填剤の配合量は、天然ゴムおよび/
または合成ゴム100重量部当たり10〜100重量部
である。瀝青充填剤の配合量が10重量部未満では、充
分な軽量化が出来なくなる点で、また100重量部を超
えると混練り作業性が悪くなる点やコストが高くなる点
で好ましくない。
【0009】本発明の軽量ゴム組成物に瀝青充填剤と共
に配合される加硫ゴム微粉末とは、タイヤや加硫ゴム製
品をクラッカーロールや粉砕機等の手段で微粉砕したも
のである。なお、タイヤや加硫ゴム製品はどのようなも
のでもよいので、廃棄されたものを回収して使用しても
よい。このようなリサイクル品を用いることにより、軽
量ゴム成形体を安価に製造することができる。
【0010】本発明の加硫ゴムの充填剤として用いる加
硫ゴム微粉末は、粒子径が20〜60メッシュでかつ真
比重が1.1〜1.3の範囲のものである。粒子径が2
0メッシュ未満では、成形体の表面や切断面が荒くな
り、また60メッシュを超えると粉末ゴムの収率が悪く
コスト高になる点で好ましくなく、真比重が1.1未満
ではコストが高くなり、1.3を超えると充分な軽量化
が出来なくなる点で好ましくない。
【0011】加硫ゴム微粉末の配合量は、天然ゴムおよ
び/または合成ゴム100重量部当たり5〜60重量部
である。加硫ゴム微粉末の配合量が5重量部未満では、
充分な軽量化ができなくなる点で、また60重量部を超
えると混練り作業性が低下する点で好ましくない。
【0012】本発明の軽量ゴム組成物の基材となるゴム
は天然ゴムおよび/または合成ゴムであるが、合成ゴム
としては、例えばスチレンブタジエンゴム(SBR)、
クロロプレンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)、
イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、エ
チレンプロピレンゴム(EPM、EPDM)等を挙げる
ことができるがこれらに限定されるものではない。
【0013】瀝青充填剤と加硫ゴム微粉末を併用して配
合することにより、爆発的な脱気が防止され、軽量ゴム
成形体の外観が良好となり、ゴムに求められる物性が低
下することなく軽量化を図ることができる。
【0014】本発明の軽量ゴム組成物には、通常硫黄、
過酸化物系加硫剤、アミン系加硫剤等の加硫剤を、ゴム
100重量部当たり1〜10重量部配合する。また、加
硫剤とともに、亜鉛華やステアリン酸などの加硫助剤、
グアニジン系化合物やジチオカルバメート系化合物など
の加硫促進剤を配合してもよい。
【0015】また、本発明の軽量ゴム組成物には、本発
明の目的を損なわない範囲で、各種の充填剤や添加剤を
配合してもよい。充填剤としては、カーボンブラック、
ホワイトカーボン、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カル
シウム、クレー、炭酸マグネシウム、タルク等を挙げる
ことができる。また、添加剤としては、老化防止剤、可
塑剤、軟化剤、難燃剤、着色剤、加工助剤、帯電防止剤
等のゴムの加工に一般的に用いられる添加剤を適宜配合
してもよい。
【0016】本発明の軽量ゴム成形体は、上記の軽量ゴ
ム組成物をニーダー、バンバリーミキサーまたはオープ
ンロールを使用して混練して、加硫成形することにより
製造することができる。成形体の形状は特に限定されな
いが、例えばシート、モールド製品等を挙げることがで
きる。
【0017】本発明の軽量ゴム成形体は、瀝青充填剤と
加硫ゴム微粉末を併用することにより、ゴム成形体の軽
量を達成することができ、ゴム成形体に求められる物性
の低下も少なく、また瀝青充填剤単独配合時に見られる
外観不良を生ずることもない。従って、成形加工時の作
業性が向上し、また軽量ゴム成形体をパッキンや車両部
品に応用することにより軽量化を達成することができ
る。
【0018】
【実施例】
実施例1、比較例1,2 表1に示すようなゴム組成物をバンバリーミキサーによ
り、10分間(110℃放出)混練し、プレスにより1
60℃で10分間加硫して軽量ゴム成形体を得た。得ら
れた軽量ゴム成形体の物性値を測定し、表1に示した。
なお、物性値は以下のようにして測定した。
【0019】・外観:軽量ゴム成形体の外観を目視によ
り観察し、以下のように評価した。 ○:表面および切断面が平滑である。 ×:表面および切断面が比較例1より荒い。 ・圧縮永久歪み:JIS K6301「加硫ゴム物理試
験方法」により測定し、改善率20%を目標とした。
【0020】・軽量化:
【0021】
【数1】
【0022】上式により算出し、軽量化15%以上を目
標とした。
【0023】
【表1】
【0024】実施例2、比較例3,4 表2に示したゴム組成物を実施例1に準じて混練加硫し
軽量ゴム成形体を調製した。実施例1と同様に物性を測
定し、表2に示した。なお、物性値のうち耐油性、JI
S#3オイル、体積変化率は、JIS K6301「加
硫ゴム物理試験方法」により測定した。
【0025】
【表2】
【0026】表1および表2の結果から明らかなよう
に、瀝青充填剤と加硫ゴム微粉末を配合した本発明の軽
量ゴム成形体(実施例1、2)は、物性の低下を伴わず
に軽量化を図ることができ、しかも製品外観に優れたも
のであった。一方、瀝青充填剤単独を配合したもの(比
較例2、4)は軽量化を図ることができるが、その製品
外観は良くなかった。
【0027】
【発明の効果】本発明により、物性低下が少なく、優れ
た外観を有する軽量ゴムを安価に提供することができ、
製造工程における作業性の向上、物流コストの低減、車
両部品に適用した場合の車両の軽量化を図ることができ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)天然ゴムおよび/または合成ゴム
    100重量部、(b)粒子径5ミクロン以下の粒子が4
    0重量%以上の粒度分布を有しかつ比重が1.1〜1.
    3の範囲にある瀝青充填剤10〜100重量部、および
    (c)粒子径20〜60メッシュでかつ真比重が1.1
    〜1.3の範囲の加硫ゴム微粉末5〜60重量部、を含
    有することを特徴とする軽量ゴム組成物。
  2. 【請求項2】 加硫ゴム微粉末が、タイヤおよび/また
    は工業用加硫ゴム製品を微粉砕したものであることを特
    徴とする請求項1記載の軽量ゴム組成物。
  3. 【請求項3】 (a)天然ゴムおよび/または合成ゴム
    100重量部、(b)粒子径5ミクロン以下の粒子が4
    0重量%以上の粒度分布を有しかつ比重が1.1〜1.
    3の範囲にある瀝青充填剤10〜100重量部、および
    (c)粒子径20〜60メッシュでかつ真比重が1.1
    〜1.3の範囲の加硫ゴム微粉末5〜60重量部、を含
    有する軽量ゴム組成物を加硫成形してなることを特徴と
    する軽量ゴム成形体。
  4. 【請求項4】 加硫ゴム微粉末が、タイヤおよび/また
    は工業用加硫ゴム製品を微粉砕したものであることを特
    徴とする請求項3記載の軽量ゴム成形体。
JP102496A 1996-01-08 1996-01-08 軽量ゴム組成物および軽量ゴム成形体 Pending JPH09188783A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007153060A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りラジアルタイヤ
JP2007161196A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Sumitomo Rubber Ind Ltd ソリッドタイヤ
JP2007177005A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴム組成物
JP2007284537A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Sumitomo Rubber Ind Ltd インスレーション用ゴム組成物およびタイヤ

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