JPH09188678A - アザビシクロ化合物およびそれを含む医薬組成物 - Google Patents

アザビシクロ化合物およびそれを含む医薬組成物

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JPH09188678A
JPH09188678A JP9023113A JP2311397A JPH09188678A JP H09188678 A JPH09188678 A JP H09188678A JP 9023113 A JP9023113 A JP 9023113A JP 2311397 A JP2311397 A JP 2311397A JP H09188678 A JPH09188678 A JP H09188678A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は痴呆症の治療および予防に有効なア
ザビシクロ化合物およびそれを含む医薬組成物を提供す
る。 【解決手段】 本発明のアザビシクロ化合物は式
(I)、化1、 【化1】 〔式中、R1 は次式(A)または(B)、化2、 【化2】 (式中、p、q、r、sおよびtは本明細書中の式
(I)において定義したとおりである)の基を表し、R
2 は本明細書中の式(I)において定義したとおりであ
り、R3 はエチニル基またはシクロプロピル基である〕
を有する。本発明の医薬組成物は上記式(I)の化合物
を含有する。上記式(I)の化合物は中枢神経系内のム
スカリン系の受容体に作用することによってアセチルコ
リンの機能を高める効果を有し、痴呆症の治療および予
防に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薬理作用を有する化
合物、および医薬としての使用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】欧州特許第0257741号および第0
338723号明細書(ビーチャム、グループ、ピー、
エル、シー)には或る種のアザビシクロ化合物が開示さ
れているが、これは、中枢神経系内のムスカリン系の受
容体における作用を介してアセチルコリンの機能を高め
るものである。欧州特許第0316718号明細書(フ
エロサン)には、アザビシクロ系のムスカリン型コリン
作動性化合物が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在一般的に問題とな
っている痴呆症の治療および予防に有効な化合物の開発
が望まれる。
【0004】
【課題を解決するための手段】中枢神経系内のムスカリ
ン系の受容体に作用することによってアセチルコリンの
機能を高める効果を有する一群の新規化合物が今や発見
された。したがってこれは、哺乳類の痴呆症の治療およ
び/または予防薬としての潜在的価値を有する。
【0005】本発明は、一般式(I)、化3、
【0006】
【化3】
【0007】〔ここにR1 は次式(A)または(B)、
化4、
【0008】
【化4】
【0009】(ここにpおよびqの各々はそれぞれ個別
的に2〜4の整数を表し、rは2〜4の整数を表し、s
は1または2を表し、tは0または1を表す)の基を表
し、
【0010】R2 はOR4 基(但し、R4 はC1-4 アル
キル基、C2-4 アルケニル基、C2-4アルキニル基を表
す)、OCOR5 基(但し、R5 は水素またはR4 を表
す)、NHR6 基またはNR7 8 基(但し、R6 、R
7 およびR8 はそれぞれ個別的にC1-2 アルキル基を表
す)を表し、そして
【0011】R3 はシクロプロピル基またはエチニル基
を表す〕の化合物、またはその薬学的に許容される塩に
関するものである。
【0012】式(I)の化合物は種々の立体異性体の形
で存在し得、たとえば幾何異性体(たとえばシン形およ
びアンチ形)が存在し得、また、或る種の化合物ではエ
ナンチオマーが存在し得る。本発明はこれらの立体異性
体の各々、およびその混合物(ラセミ体を包含する)を
すべて包含する。立体異性体の場合には、1つの異性体
を他の異性体から常法に従って分離でき、あるいは、あ
る特定の異性体を、立体合成すなわち不斉合成によって
製造することもできる。
【0013】式(I)において、基−C(R3 )=NR
2 と(CH2 )s架橋とが、二つのブリッジヘッド原子
および前記の基に結合した環状炭素原子を含有する分子
の平面の同じ側に存在する立体化学構造(立体配置)を
持つ二つの不斉中心を有する化合物は以下においてエキ
構造(立体配置)を持つと称される。
【0014】式(I)の化合物は、薬学的に許容される
周知の酸によって酸付加塩を形成でき、しかして該酸の
例には塩酸、臭化水素酸、燐酸、酢酸、フマル酸、サリ
チル酸、くえん酸、乳酸、マンデル酸、酒石酸、しゅう
酸、メタンスルホン酸があげられる。
【0015】用語“薬学的に許容される塩”は溶媒和物
および水和物の両者を包含する。すなわち、式(I)の
化合物またはその薬学的に許容される塩が溶媒和物また
は水和物を形成する場合には、該溶媒和物および水和物
もまた本発明の範囲内に入る。
【0016】好ましくは、pおよびqの各々は個別的に
2または3を表し、最も好ましくは、pは2を表し、q
は2または3を表す。
【0017】数(r,s,t)の好ましい組合わせは、
(2,2,0)、(2,1,1)、(3,1,1)、
(2,1,0)および(3,1,0)を包含し、最も好
ましくは(2,2,0)である。
【0018】R2 基中のR4 およびR5 は、好ましくは
メチル基、エチル基、アリル基およびプロパルギル基か
らなる群から選択される。R6 、R7 およびR8 は好ま
しくはメチル基である。好ましいR2 の例にはメトキシ
基、エトキシ基、アリルオキシ基、プロパルギルオキシ
基、アセトキシ基、ジメチルアミノ基があげられ、一層
好ましくはメトキシ基である。
【0019】本発明の化合物は、 (a)次式(II)、化5、
【0020】
【化5】
【0021】の化合物と、次式(III)、化6、
【0022】
【化6】R2 ′−NH2 (III)
【0023】の化合物とを反応させ、これらの式中のR
2 ′はR2 またはヒドロキシル基を表し、R3 ′はR3
を表すかまたはトリメチルシリルエチニルを表し、
2 ′がヒドロキシル基である場合にはこれをR2 に変
換させ、R3 ′がR3 以外の基である場合にはこれをR
3 に変換させ、R1 、R2 およびR3 は、式(I)中の
場合と同じ意味を有し、そしてその後に任意的に、薬学
的に許容される塩に変換させ、あるいは
【0024】(b)次式(IV)、化7、
【0025】
【化7】
【0026】の化合物と、次式(V)、化8、
【0027】
【化8】M−R3 ′ (V)
【0028】〔式中、M−R3 ′はグリニャール試薬で
あるかあるいは、Mは、M−R3 ′がR3 ′親核性基
(但し、R3 ′はR3 またはトリメチルシリルエチニル
を表す)を生成することが出来るようなアルカリ金属で
ある〕の化合物と反応させ、R3 ′がR3 以外の基であ
る場合にはこれをR3 に変換させ、式中のR1 、R2
よびR3 は式(I)中の場合と同じ意味を有し、そして
その後に任意的に、薬学的に許容される塩に変換させ、
あるいは、
【0029】(c)次式(IVa)、化9、
【0030】
【化9】
【0031】(ここにR1 およびR2 は式(I)中の場
合と同じ意味を有する)の化合物と、塩素化剤、臭素化
剤または弗素化剤とを反応させ、但し、R3 が塩素また
は臭素である場合にはこれを任意的に他のR3 に変換さ
せ、そしてその後に任意的に、薬学的に許容される塩に
変換させることを特徴とする製造方法にも関する。
【0032】式(II)の化合物と式(III)の化合
物との反応は、メタノールまたはエタノールのごときヒ
ドロキシル系溶媒(hydroxylic solve
nt)中で室温または所望に応じて高温において実施す
るのが有利である。
【0033】式(I)の化合物中のR2 がOR4 基、N
HR6 基またはNR7 8 基である場合には、式(I
I)の化合物と式(III)の化合物(ここにR2 ′は
2 である)との反応によって製造するのが便利であ
る。
【0034】式(I)中の化合物中のR2 がOCOR5
基である場合には、式(II)の化合物と式(III)
の化合物(ここにR2 ′はヒドロキシル基である)と反
応させ、かくして得られたオキシムをその後にアシルハ
ライド(たとえばアセチルクロライド)のごとき適当な
アシル化剤でアシル化することによって製造できる。
【0035】式(IV)の化合物と式(V)の化合物と
の反応は、ハロゲンを親核基で置換するための標準的な
反応条件下に実施できる。
【0036】式(I)中の化合物中のR3 がエチニル
基、すなわち−C≡CHである場合には、残基Mは好ま
しくはナトリウムまたはリチウムのごときアルカリ金属
である。
【0037】式(II)の化合物と式(III)の化合
物との反応、および式(IV)の化合物と式(V)の化
合物との反応の生成物は、次式(IIa)、化10、
【0038】
【化10】
【0039】の化合物である。上式において、R2 ′は
2 またはヒドロキシル基を表し、R3 ′はR3 を表
し、またはトリメチルシリルエチニルを表し、R1 、R
2 およびR3 は、式(I)の定義の際に述べた意味と同
じ意味を有する。
【0040】式(IIa)の中間体(ここに、R3 ′が
3 である場合には、R2 ′はR2ではない)もまた新
規化合物である。
【0041】式(II)の化合物や式(IV)および
(IVa)の化合物は、次式(VI)、化11、
【0042】
【化11】
【0043】の中間体から製造できる。上式において、
Lは塩素、臭素またはC1-4 アルコキシ基のごとき離脱
可能基(leaving group)であり、R1
式(I)の定義のときに述べた意味と同じ意味を有す
る。式(VI)の化合物(ここにLは好ましくは塩素ま
たは臭素である)とN,O−ジメチルヒドロキシルアミ
ンとを反応させ、その結果得られるN−メトキシ−N−
メチルカルボキサミド誘導体を式(V)の化合物(好ま
しくは有機リチウムまたはグリニャール試薬)と反応さ
せることによって、式(II)の化合物が製造できる。
3 がエチニル基である場合には、これは式(V)の化
合物〔好ましくはリチウム(トリメチルシリル)アセチ
レン〕の中で保護しておくのが好ましい。保護基である
トリメチルシリル基は、式(II)の化合物と式(II
I)の化合物との反応の後に水酸化ナトリウム水溶液で
処理することによって除去するのが好ましい。
【0044】R3 がシクロプロピル基である場合には、
式(VI)の化合物(ここにLは好ましくは塩素または
臭素である)は、ジクロロメタン中で三塩化アルミニウ
ムの存在下にシクロプロピルトリメチルシランで処理で
きる。
【0045】あるいは、式(VI)の化合物と式(II
I)の化合物(ここにR2 ′はOR4 基である)とを、
溶媒としてのアセトニトリル中でピリジンまたはトリエ
チルアミンのごとき塩基の存在下に反応させ、その結果
得られる式(IVa)の誘導体を塩素化剤または臭素化
剤で処理することによって、式(IV)の化合物(ここ
にR2 はOR4 基である)が製造できる。
【0046】式(VI)の化合物〔こにR1 は基(A)
を表す〕は、次の方法によって有利に製造でき、すなわ
ち、次式(VII)、化12、
【0047】
【化12】
【0048】〔ここに、(i)AはCOClに変換し得
る基を表し、Bは−(CH2)j 1 を表し、L1 は離脱
可能基を表す。あるいは、AとL1 が一緒になって−C
OO−を表す。j、kおよびlのうちの1つは1を表
し、他の2つはそれぞれ個別的に2〜4の整数を表す。
10は水素またはN−保護基を表す〕の化合物を環化す
ることによって、次式(VIIa)、化13、
【0049】
【化13】
【0050】(ここに、XはCOClまたはCOBrに
変換し得る基を表し、Z- はアニオンであり、他の記号
は既述の意味を有する)の化合物が製造できる。
【0051】あるいは、(ii)Aは電子除去基を表
し、Bは水素を表し、R10は−(CH 2)j 2 を表し、
2 は離脱可能基を表し、kおよびlのうちの1つは1
であり、他の1つおよびjはそれぞれ個別的に2−4の
整数を表す。この場合には、式(VIIb)、化14、
【0052】(ここに、Wは電子除去基またはXを表
し、残りの記号は既述の意味を有する)の化合物が得ら
れる。
【0053】その後に、任意的に、または必要に応じて
10すなわちN−保護基を除去し、WをXに変換させ、
そしてXをCOClまたはCOBrに変換させる。
【0054】前記の保護基の除去、その変換および相互
変換(interconversion)の各段階は、
任意の適当な順序で行うことができる。
【0055】離脱可能基L1 およびL2 の例には臭素ま
たは塩素のごときハロ基、トシルオキシ基、メシルオキ
シ基があげられる。
【0056】R10がN−保護基である場合には、その例
にはベンジル基および置換ベンジル基があげられる。
【0057】AおよびXがCOClまたはCOBrに変
換し得る基である場合には、その例にはC1-4 アルコキ
シカルボニル基、ベンジルオキシカルボキニル基および
シアノ基があげられる。
【0058】前記の環化反応は求核的置換反応であっ
て、これは、基AおよびBに適した慣用反応条件下に実
施できる。たとえば、Bが(CH2)j Br基であり、A
がC1-4 アルコキシカルボキニル基である場合には、前
記環化反応はトルエンまたはエーテルのごとき不活性溶
媒中で高温下に実施できる。Bが(CH2)j OTos基
または(CH2)j OMes基である場合には、(CH2)
j OH基をピリジンのごとき塩基の中で塩化メシルまた
は塩化メシルのごとき適当な薬剤で処理することによっ
て前記の所望基が得られる。しかしてこの場合の環化反
応は室温または高温においてトルエンのごとき不活性溶
媒中で実施できる。AおよびL1 が一緒になって−CO
O−を表す場合には、前記の環化反応はエタノールのご
とき低級アルカノール中で臭化水素のごとき酸性物質の
存在下に実施できる。その結果得られる式(VIIa)
の化合物において、Xは、環化反応に使用された低級ア
ルカノールに相当するアルコキシカルボニル基である。
【0059】R10がベンジル基のごときN−保護基であ
る場合には、該基は公知水素化反応によって除去でき、
該反応はPd/Cのごとき適当な触媒の存在下に行うの
が好ましい。
【0060】Aが電子除去基であるときには、該基の例
にはC1-4 アルコキシカルボニル基およびシアノ基があ
げられる。
【0061】AがC1-4 アルコキシカルボニル基のごと
き電子除去基であり、Bが水素であり、R10が−(CH
2)j 2 であり、L2 がたとえば塩素である場合には、
前記の環化反応は、式(VII)の化合物をリチウムジ
イソプロピルアミドで処理することによって実施でき
る。
【0062】式(IV)の化合物〔ここにR1 は基
(B)を表す〕は次の方法によって製造するのが有利で
ある。
【0063】(a)次式(VIIIa)、化15、
【0064】
【化15】
【0065】〔ここに、R10は水素またはN−保護基で
あり、Cは−(CH2 )r−、−(CH2 )s−、−
(CH2 )t−CHX−CH2 −(またはこれらに変換
し得る基)のうちの1つの基であり、Dは別の1つの基
であり、Eは残りの基であり、XはCOClまたはCO
Brに変換し得る基であり、L3 は離脱可能基である。
あるいはCは−(CH2 )r−、−(CH2 )s−(ま
たはこれらに変換しうる基)のうちの1つの基であり、
Eは別の1つの基であり、Dは−(CH2 )t−CHX
−CH2 −であり、XおよびL3 は一緒になって−CO
O−を表す〕の化合物を環化し、次いで、任意的に、ま
たは必要に応じてC,DおよびEを任意の順序で−(C
2 )r−、−(CH2 )s−および−(CH2 )t−
CHX−CH2 −に変換させ、R10である保護基を除去
し、そしてXをCOClまたはCOBrに変換させる。
または、
【0066】(b)次式(VIIIb)、化16、
【0067】
【化16】
【0068】〔ここに、Fは−(CH2 )r−および−
(CH2 )s−のうちの1つの基であり、Gは別の1つ
の基であり、Y3 およびY4 のうちの1つは−(C
2 )m−Kであり、他の1つは−(CH2 )nWまた
は(CH2 )nL4 であり、KおよびWは電子除去基で
あり、L4 は離脱可能基であり、mは1または2であ
り、nは0または1であり、但し、Y4 が−(CH2
nWである場合には、nは1であり、そしてY4 は−
(CH2 )nL4 ではない〕の化合物を環化し、その後
に任意的に、または必要に応じて環化生成物の加水分解
および脱カルボキシル操作を任意の適当な順序で行い、
そして当該カルボニル基を−CHXに変換させ(ここに
XはCOClまたはCOBrに変換し得る基である)、
Wを前記のXに変換させ、XをCOClまたはCOBr
に変換させ、FおよびGを、所望に応じて−(CH2
r−および−(CH2 )s−に変換させる。mおよびn
は、所望の式(VI)の化合物が製造できるような数を
表す。
【0069】離脱可能基L3 の例には塩素のごときハロ
基およびヒドロキシル基があげられる。L4 の例には、
3 で示される基、およびエトキシ基のごときC1-4
ルコキシ基があげられる。電子除去基KおよびWの例に
はC1-4 アルコキシカルボニル基およびシアノ基があげ
られる。−(CH2 )t−CHX−CH2 −中のXの例
にはヒドロキシル基およびシアノ基があげられる。
【0070】方法(a)においてL3 がヒドロキシル基
であり、Dが−CHOH−CH2 −である場合には、前
記の環化反応は、P.O.スプライおよびH.S.アー
ロンの論文(“J.Org.Chem.”1969,
,3674)に記載の熱分解方法によって実施でき、
Xがヒドロキシル基である化合物が得られる。
【0071】Eが−(CH2 )tCOCH2 −である場
合には、前記の環化反応は、塩基性条件下に、かつR10
がベンジル基であるという条件下に実施できる〔F.
I.カロール、A.M.フエルグソンおよびJ.B.ル
イスの論文(“J.Org.Chem.”31,295
7(1966))参照〕。かくして得られたケトンをト
シルメチルイソシアニドと反応させることによって、X
がシアノ基である化合物が製造できる。
【0072】L3 およびXが一緒になって−COO−を
表す場合には、前記の環化反応は転位反応であって、こ
れは酸性条件下に臭化水素のエタノール中溶液のごとき
極性溶媒の中で室温において実施でき、これによって、
Xがカルボキシエステル基である化合物が得られる。窒
素原子はベンジル基のごときN−保護基(R10)で保護
しておくのが好ましい。該保護基はその後に、Pd/C
のごとき適当な触媒を用いる水素化反応によって除去で
きる。式(VIIIa)の化合物において、t=0であ
り、Cが−CH2 −であり、Eが−(CH2 2 −であ
る場合には、環化反応の生成物はエンド異性体である。
【0073】方法(b)において、Y3 およびY4 の両
者がカルボキシエステル基を含む場合には、前記の環化
反応はデイクマン反応であり、この反応はカリウムt−
ブトキシドのごとき塩基性触媒の存在下に、トルエンの
ごとき溶媒中で高温下に実施できる。
【0074】かくして得られたβ−ケトエステルの加水
分解および脱カルボキシル反応を慣用反応条件下に実施
する。この反応は、たとえば希塩酸中で還流下に加熱を
行うことによって実施できる。
【0075】その後にカルボニル基が、ナトリウムボロ
ハイドライドのごとき適当な還元剤によってエタノール
中で室温においてヒドロキシル基(X)に還元できる。
あるいは該還元反応は、ナトリウムを用いてエタノール
中で溶媒の沸点のごとき高温下に、窒素のごとき不活性
雰囲気中で実施できる。還元反応の条件は、所定の立体
化学的条件に応じて適宜選択できる。
【0076】あるいは、カルボニル基は直接にシアノ基
(X)に変換できる。この反応は、トシルメチルイソシ
アニドのごとき適当な薬剤を用いて、乾燥ジメトキシエ
タンのごとき不活性溶媒中で低温下に塩基性条件下に
(たとえばカリウムt−ブトキシドの存在下に)実施で
きる。
【0077】方法(b)において、Y3 およびY4 の両
者がシアノ基を含む場合には、前記の環化反応はソープ
反応であり、該反応はカリウムt−ブトキシドのごとき
塩基性触媒の存在下に高温下に、トルエンのごとき溶媒
中で実施できる。
【0078】その結果得られたβ−ケトニトリルの加水
分解および脱カルボキシル反応を慣用反応条件下に行
う。該反応は、たとえば希塩酸中で還流下に加熱を行う
ことによって実施できる。
【0079】Y3 が−(CH2 )nL4 である場合に
は、前記の環化反応は、欧州特許第0094742号明
細書に記載の方法に従って、たとえば水素化ナトリウム
やカリウムt−ブトキシドの使用を包含する塩基性条件
下に、ジメチルホルムアミドのごとき不活性極性溶媒中
で実施できる。
【0080】前記のK、WおよびXからCOClまたは
COBrへの変換反応は常法に従って実施できる。
【0081】前記のXであるヒドロキシル基をシアノ基
に変換させるために、該ヒドロキシル基を最初にメシル
オキシ基またはトシルオキシ基のごとき適当な離脱可能
基に変換させ、次いでこれをシアニドイオンで置換する
ことができる。
【0082】カルボキシル基であるXは、アルコキシカ
ルボニル基であるX、KまたはWに、慣用方法に従って
脱エステル反応を行うことによって生成できる。R10
N−保護基であり、X、KまたはWがベンジルオキシカ
ルボニル基である場合には、脱エステル反応および保護
基除去反応の段階は、既述のごとき慣用水素化反応を行
うことによって同時に有利に実施できる。あるいは、X
であるカルボキシル基は、X、KまたはWであるシアノ
基の酸性加水分解によって生成できる。カルボキシル基
は高温下に塩化チオニルで処理でき、これによってクロ
ロカルボニル基COClが生成でき、あるいは、臭化チ
オニルを用いる処理によってブロモカルボニル基COB
rが生成できる。
【0083】式(VII)の化合物は常法によって製造
できる。AがC1-4 アルコキシカルボニル基であり、B
が(CH2)j 1 であり、R10が水素またはN−保護基
である場合には、式(VII)の化合物は次の方法によ
って製造できる。次式(IX)、化17、
【0084】
【化17】
【0085】(ここに、R11はC1-4 アルキル基であ
り、他の記号は既述の意味を有する)の化合物を、リチ
ウムジイソプロピルで処理する(該リチウム化合物は、
ジイソプロピルアミンおよびn−ブチルリチウムを用い
てその場で生成させたものである)。次いで、化合物L
5 (CH2)j 1 (ここにL5 は離脱可能基である)と
反応させる。この反応は、エーテルのごとき不活性溶媒
中で低温ないし高温下に実施できる。L1 およびL5
好ましくは臭素である。
【0086】AおよびL1 が一緒になって−COO−を
表し、そしてjが2である場合には、式(VII)の化
合物は次の方法によって製造でき、すなわち、予めリチ
ウムジイソプロピルアミドで処理された式(IX)の化
合物と、エチレンオキサイドとを、エーテルのごとき不
活性溶媒中で低温ないし高温下に反応させることによっ
て製造できる。
【0087】あるいは、AおよびL1 とが一緒になって
−COOを表し、jが2であり、kが2であり、l(エ
ル)が1(イチ)である場合には、式(VII)の化合
物は下記の1,3−ダイポーラー(dipolar)シ
クロ付加反応によって製造できる。該反応は、次式
(X)、化18、
【0088】
【化18】
【0089】の化合物と、次式(XI)、化19、
【0090】
【化19】
【0091】(ここに、R10はN−保護基である)の化
合物とを、触媒量のトリフルオロ酢酸の存在下に反応さ
せることを含むものである。
【0092】AがC1-4 アルコキシカルボニル基のごと
き電子除去基、Bが水素、そしてR10が(CH2)j 2
である場合には、式(VII)の化合物は、式(IX)
の化合物(ここにR10は水素である)と、化合物L
5 (CH2)j 2 (ここにL5 は既述の意味を有する)
とを、アセトンのごとき溶媒中で炭酸カリウムのごとき
塩基の存在下に反応させることによって製造できる。離
脱可能基であるL5 は好ましくは臭素であり、L2 は好
ましくは塩素である。
【0093】式(IX)の化合物は公知化合物であり、
あるいはこれは、公知化合物の製法と類似の方法によっ
て製造できるものである。たとえば式(IX)の化合物
(ここにkは2であり、l(エル)は1(イチ)であ
り、R10はベンジル基である)は、ジ−C1-4 アルキル
イタコネートを適当なアルカノール中でベンジルアミン
の存在下に高温において環化し、かくして得られたピロ
リジン環の2−位置のオキソ基をテトラヒドロフラン中
で室温ないし高温下にBH3 で還元することによって製
造できる。
【0094】中間体である式(VIIIa)および(V
IIIb)の化合物は公知化合物であり(たとえば欧州
特許第0094742号明細書に記載されている)、あ
るいはこれは、公知化合物の製法と類似の方法によって
製造できるものである。
【0095】式(VIIIa)の中間体〔ここに、Xお
よびL3 は一緒になって−COO−を表し、t=0であ
り、Cは−(CH2 2 −であり、Eは−CH2 −であ
る〕はクータン等の論文〔“Coll.Czechos
lov.Chem.Comm.”1977,42,28
3〕に記載されており、あるいは該公知化合物に、常法
に従って5% Pt/Cを用いてピリジン環の水素化反
応を行い、次いで乾燥アセトン中で臭化ベンジルおよび
炭酸カリウムで処理して窒素原子のベンジル化を行うこ
とによって製造できる。
【0096】式(VIIIa)の化合物〔ここに、Xお
よびL3 は一緒になって−COO−を表し、t=0であ
り、Cは−CH2 −であり、Eは−(CH2 2 −であ
る〕は、式(XI)の化合物に、触媒量のトリフルオロ
酢酸の存在下に5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−2−
オンを用いて1,3−ダイポーラーシクロ付加反応を行
うことによって製造できる。
【0097】式(VIIIa)の中間体〔ここにL3
離脱可能基である)は、たとえばスプライ等の論文
(“J.Org.Chem.”1969,34,367
4)、およびハッセ等の論文(“Chem.Ber.”
1960,93,1686)に記載されている。
【0098】式(VIIIb)の中間体は、たとえばマ
ーテル等の論文(“J.Pharm.Sci.”196
3,52(4),331)、シュテルンバッハ等の論文
(“J.A.C.S.”1952,74,2215)、
チル等の論文(“J.Org.Chem.”1968,
33,4376)、および欧州特許第0094742号
明細書に記載されている。
【0099】式(III)の化合物は公知化合物であ
り、あるいは該公知化合物の製法と類似の方法によって
製造できるものである。式(III)の化合物のうちの
若干のものは、市場で入手できる。
【0100】式(X)および(XI)の化合物は常法に
よって製造できる。たとえば式(X)の化合物は、γ−
ブチロラクトンと蟻酸エチルとを水素化ナトリウムのご
とき塩基の存在下に反応させ、これによって得られたホ
ルミル誘導体(エノール塩)をその後にホルムアルデヒ
ドと反応させることによって製造できる。式(XI)の
化合物は、第1アミンR10NH2 をクロロメチルトリメ
チルシランおよびホルムアルデヒドと順次反応させ、次
いでメタノールおよび無水炭酸カリウムと反応させるこ
とによって製造できる。
【0101】もし所望ならば、エキソ異性体は、それに
対応するエンド異性体のエピメル化によって製造でき、
また、逆の反応も可能である。エピメル化反応は、本発
明方法の適当な段階において標準的な実施方法に従って
実施できる。
【0102】式(I)の化合物の立体異性体において、
1つの種類の異性体を別の異性体から分離する操作は、
クロマトグラフィー等の常法に従って実施できる。エナ
ンチオマー(左右像異性体)は、(S)−(+)−およ
び(R)−(−)−1,1′−ビナフチル−2,2′−
ジイル−水素ホスフェートのごときキラル分離剤(Ch
iral resolving agents)を用い
て分離でき、あるいはキラルクロマトグラフィーによっ
て分離できる。また、所望の異性体を立体特異性合成ま
たは非対称合成操作によって得ることも可能である。
【0103】式(I)の化合物の薬学的に許容される塩
類は、常法に従って適当な酸〔たとえば式(I)の説明
の文節中に記載された酸〕との反応を行うことによって
製造できる。
【0104】本発明の化合物は、中枢神経系内のムスカ
リン性受容体への作用を通じてアセチルコリンの機能を
高める効果を奏し、したがってこれは痴呆症の治療およ
び/または予防のための薬剤としての効果が期待され
る。
【0105】本発明はまた、式(I)の化合物またはそ
の薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体と
を含有することを特徴とする薬用組成物にも関する。
【0106】本組成物は錠剤、カプセル剤、粉剤、粒
剤、ロゼンジ剤、坐薬、再生可能粉剤、液状製剤、たと
えば経口投与用または無菌の非経口投与用の溶液または
懸濁液の形に調製できる。
【0107】所定量の薬剤を確実に投与するために、本
発明の組成物を定量投与型の剤形に作るのが好ましい。
【0108】経口投与用の定量投与型製剤の例には錠剤
やカプセル剤があげられ、しかしてこれは常用助剤を含
有し得、助剤の例には結合剤(たとえばシロップ、アラ
ビアゴム、ゼラチン、ソルビトール、トラガント、ポリ
ビニルピロリドン)、充填剤(たとえば乳糖、砂糖、と
うもろこしでんぷん、燐酸カルシウム、ソルビトール、
グリシン)、錠剤用滑剤(たとえばステアリン酸マグネ
シウム)、崩壊剤(たとえばでんぷん、ポリビニルピロ
リドン、ナトリウムでんぷんグリコレート、徴晶質セル
ロース)、薬学的に許容される湿潤剤(たとえばラウリ
ル硫酸ナトリウム)があげられる。
【0109】経口用の固体組成物は、常法に従って混
合、充填、製錠操作等を行うことによって製造できる。
混合操作を反復することによって、活性化合物を、大量
の充填剤を含む組成物中に分散させることできる。勿論
このような操作は当該技術分野における慣用操作であ
る。錠剤は、製剤技術分野において周知の方法によって
被覆でき、たとえば腸溶皮と称される被覆を施すことが
できる。
【0110】経口用液状製剤の例として、乳剤、シロッ
プ剤、エリキシル剤があげられる。あるいは、服用前に
水または他の適当なベヒクルと混合し得る乾燥製剤(い
わゆる再構成用乾燥製剤)も調製できる。このような液
状製剤は常用添加剤を含有し得、その例には沈澱防止剤
(たとえばソルビトール、シロップ、メチルセルロー
ス、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲル、
水素添加された食用脂肪)、乳止剤(たとえばレシチ
ン、ソルビタンモノラウレート、アラビアゴム)、非水
性ベヒクル(これは食用油を含んでいてもよい)(たと
えばアーモンド油、分別されたココナット油、油性エス
テルたとえばグリセリン、プロピレングリコールまたは
エチルアルコールのエステル)、防腐剤(たとえばp−
ヒドロキシ安息香酸メチルまたはエチル、またはソルビ
ン酸)があげられ、かつ、所望に応じて常用着香剤また
は着色剤が配合できる。
【0111】非経口投与用製剤として、定量投与用液体
製剤が、活性化合物および無菌ベヒクルを使用して調製
できる。この液体製剤は、活性化合物の使用濃度に応じ
て、ベヒクル中に溶解した製剤または懸濁した製剤であ
り得る。溶液の調製の場合には、活性化合物を注射用の
水に溶解し、濾過して滅菌し、次いで適当な容器(バイ
ヤル)に入れて密封することができる。局所麻酔剤、防
腐剤、緩衝剤のごとき助剤をベヒクルに溶解するのが有
利である。安定性を高めるために、本組成物を容器に入
れ、水を真空下に除去した後に、凍結できる。非経口投
与用懸濁剤も実質的に同様な方法で調製できるが、活性
化合物をベヒクルに溶解する代わりに懸濁させるので、
濾過による滅菌を実施できない点が溶液の場合と異なっ
ている。活性化合物は、無菌ベヒクル中に懸濁させる前
に、エチレンオキサイドに暴露することによって滅菌で
きる。組成物中の活性化合物の均質分布の促進のため
に、組成物に表面活性剤または湿潤剤を配合するのが有
利である。
【0112】本組成物は活性物質を0.1〜99重量
%、好ましくは10〜60重量%含有し得るが、含有量
は投与方法に左右されて種々変わるであろう。
【0113】前記の疾患の治療のための前記化合物の投
与量は、疾患の程度、患者の体重、当該化合物の相対的
効力等に応じて常法に従って適宜調整できる。単位投与
量(unit doses)は一般に0.05〜100
mg、たとえば0.2〜50mgであり得る。前記単位
投与量の薬剤を1日当り1回より多く投与でき、たとえ
ば1日当り2〜3回投与でき、したがって1日当りの全
投与量は約0.01〜5mg/kgであり得る。この治
療法は数週間ないし数箇月間にわたって続けることがで
きる。
【0114】前記の範囲内の量の本発明の化合物を投与
した場合には、該化合物の副作用は認められない。
【0115】さらにまた本発明は、治療用活性物質とし
ての式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩
の使用にも関する。
【0116】さらにまた本発明は、痴呆症の治療および
/予防用薬剤としての式(I)の化合物またはその薬学
的に許容される塩の使用にも関する。
【0117】さらにまた本発明は、痴呆症の治療および
/または予防用医薬の製造原料としての式(I)の化合
物またはその薬学的に許容される塩の使用にも関する。
【0118】
【発明の実施の形態】下記の実施例は本発明を例示した
ものである。さらにまた、中間体の製造例を参考例とし
て示した。
【0119】参考例1 (±)3−シアノ−1−アザビシクロ〔2.2.2〕オ
クタン(D1)、化20、
【0120】
【化20】
【0121】乾燥ジメトキシエタン(350ml)中に
3−キヌクリジノン(12.5g;0.10モル)およ
びトシルメチルイソシアニド(25.4g;0.13モ
ル)および乾燥エタノール(10ml;0.17モル)
を含有する混合物を氷冷し、これを若干の部分に分けて
カリウムt−ブトキシド(28.0g;0.25モル)
で処理した。この処理は温度を5〜10℃に保ちながら
行った。この添加の完了後に氷浴を除去し、攪拌をさら
に30分間続けた。次いで反応混合物を40℃に2.5
時間加熱した。冷却後に沈澱を濾別し、濾液を真空中で
濃縮した。中性アルミナ(ブロックマン−1級)上で、
酢酸エチル中の2%メタノール液を溶離剤として用いて
精製した。前記化合物(D1)がシロップ状物質として
得られた(10.0g;74%)。これは、冷却中に結
晶化した。
【0122】参考例2 (±)1−アザビシクロ〔2.2.2〕オクト−3−イ
ル−N−メトキシカルボキサミド(D2)、化21、
【0123】
【化21】
【0124】(±)−3−シアノ−1−アザビシクロ
〔2.2.2〕オクタン(D1)(15g;0.110
3モル)の農塩酸(300ml)中溶液を還流下に4時
間加熱し、次いで真空中で濃縮した。黄色のガム状物が
生じた。これを、塩化水素を含むメタノール(2000
ml)に溶解し、還流下に2時間加熱し、真空中で濃縮
して、オレンジ色の油状物を得た。この油状物を過剰量
の飽和炭酸カリウム溶液で処理し、次いでクロロホルム
(3×1000ml)を用いて抽出操作を行った。抽出
物を集めて乾燥し(Na2 SO4 )、蒸発操作を行っ
た。メチルエステル(18g)が黄色の油状物として得
られた。このエステル(17.5g;0.956モル)
の8M−塩酸(2000ml)中溶液を還流下に3時間
加熱した。次いで反応混合物を真空中で濃縮して固体を
得、これを塩化チオニル(250ml)に溶解し、還流
下に1時間加熱したが、この酸化硫黄および塩化水素の
大量発生はこの時点で止んだ。次いで反応混合物を真空
中で濃縮してガム状物を生成させ、これに、トルエンを
用いる共蒸留操作を行うことによって余剰の塩化チオニ
ルを除去した。残留物を窒素雰囲気中で乾燥アセトニト
リル(700ml)に溶解し、塩酸メトキシアミン
(8.14g;0.975モル)で処理した。0℃に冷
却した後に、トリエチルアミン(40.8ml;0.2
93モル)を0.5時間を要して滴下し、反応混合物を
0℃において3時間攪拌した。塩酸トリエチルアミンを
濾過によって除去し、溶媒を真空中で除去し、残留物に
飽和炭酸カリウム水溶液(2000ml)およびクロロ
ホルム(5×150ml)を加えて分配操作(part
i−tion)を行った。有機抽出物を集めて乾燥し
(Na2 SO4 )、蒸発操作を行った。得られたガム状
物にクロマトグラフィー操作を、中性アルミナ上で溶離
液として1〜10%メタノール/クロロホルムを使用し
て行った。前記の化合物(D2)(8.28g;54
%)が半結晶質固体として得られた。
【0125】1 H NMR (CDC13 )δ:1.4
1(1H,m),1.63(2H,m),1.95(2
H,m),2.70−3.12(6H,m),3.35
(1H,m),3.76(3H,s),6.6(1H,
br)。
【0126】参考例3 (±)エチル−1−(2−クロロエチル)−3−ピペリ
ジルカルボキシレート(D3)、化22、
【0127】
【化22】
【0128】3−ピペリジルカルボキシレート(100
g;0.64モル)のアセトン(800ml)中溶液を
1−ブロモ−2−クロロエタン(106.5ml;1.
28モル)および無水炭酸カリウム138g;1.00
モル)で処理し、反応混合物を室温において24時間攪
拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を水(3
00ml)で処理し、エーテル(2×200ml)を用
いて抽出操作を行った。エーテル抽出物を集めて乾燥し
(Na2 SO4 )、真空中で濃縮した。黄色の油状物が
得られたが、これにクロマトグラフィー操作を、シリカ
ゲル上で溶離剤として50%エーテル/60〜80ペト
ロールを用いて行った。前記の化合物(D3)が薄青黄
色の油状物として得られた(78.2g;56%)。
【0129】1 H Nmr (CDC13 )δ 1.25(3H,t,J=7Hz),1.40−3.1
0(11H,m),3.58(2H,t,J=7H
z),4.15(2H,q,J=7Hz)。
【0130】参考例4 (±)エチル−アザビシクロ〔3.2.1〕オクト−5
−イル−カルボキシレート(D4)、化23、
【0131】
【化23】
【0132】ジイソプロピルアミン(33.6ml;
0.24モル)の乾燥エーテル(1500ml)中溶液
を窒素雰囲気中で−65℃においてn−ブチルリチウム
のヘキサン中溶液(1.5M溶液;150ml;0.2
25モル)で処理した。溶液を15分間攪拌し、次いで
N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン
(68ml;0.45モル)を添加した。さらに15分
間攪拌した後に、前記溶液を、エチル−1−(2−クロ
ロエチル)−3−ピペリジルカルボキシレート(D3;
44.7g;0.204モル)の乾燥エーテル(100
ml)中溶液で処理し、反応混合物を室温に2時間を要
して加熱した。反応混合物を炭酸カリウム溶液(300
ml)で処理し、エーテル層を分離し、乾燥し(Na2
SO4 )、真空中で濃縮した。オレンジ色の油状物が得
られたが、これにクロマトグラフィー操作を、シリカゲ
ル上で溶離剤として10%メタノール/クロロホルムを
使用して行った。前記化合物(D4)が黄色油状物とし
て得られた(31.9g;84%)。沸点120〜13
0℃/0.4mmHg(クーゲルレール装置)。
【0133】1 H Nmr (CDC13 )δ 1.25(3H,t,J=7Hz),1.10−2.2
0(6H,m),2.60−3.25(6H,m),
4.20(2H,q,J=7Hz)。
【0134】参考例5 (±)1−アザビシクロ〔3.2.1〕オクト−5−イ
ル−N−メトキシ−N−メチルカルボキサミド(D
5)、化24、
【0135】
【化24】
【0136】(±)−エチル−1−アザビシクロ〔3.
2.1〕オクト−5−イル−カルボキシレート(D4;
5g;0.027モル)を塩酸(5N;150ml)中
に入れ、還流下に1.5時間加熱した。次いで反応混合
物を真空中で濃縮して吸湿性の固体を得た。該固体を塩
化チオニル(100ml)に溶解し、還流下に0.5時
間加熱した。反応混合物をその後に真空中で濃縮してガ
ム状体を生成させ、これに、トルエンを用いて共蒸発操
作を行って余剰量の塩化チオニルを除去した。残留物を
無水クロロホルム(100ml)に溶解し、塩酸−N,
O−ジメチルヒドロキシルアミン(2.92g;0.0
30モル)で処理した。0℃に冷却した後に、ピリジン
(10.9ml;0.135モル)を滴下した。反応混
合物を室温に加熱し、1時間攪拌した。反応混合物を飽
和炭酸カリウム水溶液(100ml)中に入れ、クロロ
ホルム(4×100ml)を用いて抽出操作を行った。
有機抽出物を集めて乾燥し(Na2 SO4 )、次いで蒸
発させた。得られた油状物に真空蒸留操作を行った。前
記の化合物(D5)(3.77g;69%)が得られ
た。沸点160℃/0.5mmHg。
【0137】1 H Nmr (CDC13 )δ:1.4
7(1H,m),1.68−2.13(7H,m),
2.78−3.15(6H,m),3.17(3H,
s),3.67(3H,s)。
【0138】参考例6 (±)1−アザビシクロ〔3.2.1〕オクト−5−イ
ル−トリメチルシリルエチニルケトン(D6)、化2
5、
【0139】
【化25】
【0140】n−ブチルリチウム(ヘキサン中の1.6
M−溶液7.3ml;0.0117モル)を−70℃に
おいて、(トリメチルシリル)−アセチレン(1.57
ml;0.0111モル)の乾燥THF(50ml)中
溶液に滴下した。その結果得られた溶液を−70℃にお
いて0.5時間攪拌し、次いでこれをカニューレによっ
て、(±)−1−アザビシクロ〔3.2.1〕オクト−
5−イル−N−メトキシ−N−メチルカルボキサミド
(D5;1.83g;0.0092モル)の乾燥THF
(50ml)中溶液に、−70℃において滴下した。反
応混合物を−50℃に暖め、該温度において1時間攪拌
し、氷冷された1M−塩酸中に注ぎ入れた。15分後
に、炭酸カリウムの添加によって反応混合物を塩基性に
し、クロロホルム(3×100ml)を用いて抽出操作
を行った。抽出物を集めて乾燥し(Na2 SO4 )、次
いで蒸発操作を行った。前記の化合物(D6)が透明な
流動性油状物として得られた(1.65g;76%)。
【0141】1 H Nmr (CDC13 )δ:0.2
4(9H,s),1.00−1.91(5H,m),
2.29(1H,m),2.70−3.28(6H,
m)。
【0142】参考例7 (±)1−アザビシクロ〔3.2.1〕オクト−5−イ
ル−トリメチルシリルエチニルケトン−O−メチルオキ
シム(D7)、化26、
【0143】
【化26】
【0144】メタノール(50ml)と氷酢酸(1.5
ml)との混合物に、1−アザビシクロ〔3.2.1〕
オクト−5−イル−トリメチルシリルエチニルケトン
(D6;0.85g;0.0036モル)を添加した。
塩酸メトキシルアミン(0.36g;0.0043モ
ル)を添加し、反応混合物を室温において18時間攪拌
し、減圧下に蒸発操作を行った。残留物に飽和炭酸カリ
ウム溶液(25ml)を添加し、反応混合物に抽出操作
を、クロロホルム(4×50ml)を用いて行った。有
機抽出物を集めて乾燥し(Na2 SO4 )、蒸発操作を
行った。前記化合物(D7)がシス−およびトランス−
オキシムエーテルの6:1混合物の形で得られた(0.
77g;81%)。
【0145】1 H Nmr (主異性体,CDC13 ) 0.25(9H,s),1.53(1H,m),1.6
8−1.95(4H,m),2.07(1H,m),
2.72−3.16(6H,m),3.96(3H,
s)。13 C Nmr (主異性体,CDC13 ) −0.29, 19.77, 34.49, 35.0
2,47.61, 52.08, 54.57, 6
2.45,63.47, 93.86, 107.4
0, 145.41。
【0146】参考例8 N−ベンジル−N−〔(トリメチルシリル)メチル〕ア
ミン(D8)、化27、
【0147】
【化27】
【0148】クロロメチルトリメチルシラン(325
g;370ml;2.65モル)とベンジルアミン(8
35g;850ml;7.78モル)との混合物を12
0℃に2時間加熱した(120℃は油浴温度である)。
10分後に白色固体が生成し始め、最後には粘稠な混合
物が生じた。反応混合物を放冷し、炭酸カリウム溶液で
塩基性にし、エーテルを用いて2回抽出操作を行った。
抽出物を集めて乾燥し(Na2 SO4 )、真空中で濃縮
した。黄色の油状物が得られたが、これを蒸留によって
精製した。第1留分(沸点47〜65℃/2mmHg)
において、余剰のベンジルアミンが除去され、前記の所
望化合物(D8)は沸点75〜80℃/2mmHgの無
色油状物として得られた(380g;74%)。
【0149】1 H Nmr (CDC13 )δ:0.1
0(9H,s),1.40(1H,br.s,NH),
2.10(2H,s),3.85(2H,s),7.2
7−7.43(5H,m)。
【0150】参考例9 N−ベンジル−N−(メトキシメチル)−N−〔(トリ
メチルシリル)メチル〕アミン(D9)、化28、
【0151】
【化28】
【0152】37%ホルムアルデヒド水溶液(230
g;215ml;2.8モル)を攪拌下に−5℃に冷却
し、N−ベンジル−N−〔(トリメチルシリル)メチ
ル〕アミン(D8;380g;1.96モル)を20分
間を要して滴下した。この滴下は、温度を−5℃ないし
0℃に保ちながら行った。滴下の完了後に反応混合物
を、炭酸カリウムを飽和させたメタノール(230m
l)で処理し、室温において2時間攪拌した。反応混合
物をエーテル(500ml)で処理し、有機相を分離し
て乾燥し(K2 CO3 )、真空中で濃縮して無色油状物
を得た。これは前記の化合物(D9)を約75%含有す
るものであった。これは、精製せずに次の工程に使用し
た。
【0153】1 H Nmr (CDC13 )δ:0.1
0(9H,s),2.23(2H,s),3.30(3
H,s),3.82(2H,s),4.05(2H,
s),7.25−7.40(5H,m)。
【0154】参考例10 (±)1−アザビシクロ〔2.2.2〕オクト−3−イ
ル−シクロプロピルケトン(D10)、化29、
【0155】
【化29】
【0156】(±)−3−シアノ−1−アザビシクロ
〔2.2.2〕オクタン(D1;5g;0.0368モ
ル)を、参考例2の場合と同様な方法に従って酸クロラ
イドの塩酸塩に変換させた。前記物質(1g;0.00
48モル)とシクロプロピルトリメチルシラン〔M.グ
リグノン−ズボイズ、J.ズノグースおよびR.カラス
の論文(“シンセシス”,1976,737)に記載の
公知化合物〕(0.54g;0.0047モル)とをジ
クロロメタン(100ml)中に含有してなる混合物
に、冷却下に塩化アルミニウム(1.27g;0.00
95モル)を少しづつ添加した。室温において16時間
攪拌した後に、反応混合物を飽和炭酸カリウム溶液(7
5ml)中に注ぎ入れ、クロロホルム(3×75ml)
で抽出した。抽出物を集めて乾燥し(Na2 SO4 )、
蒸発操作を行うことによって油状物が得られた。これに
クロマトグラフィー操作を、シリカゲル上で、溶離剤と
して10%メタノール/クロロホルムを用いて行った。
前記のケトン化合物(D19)が薄青黄色の油状物とし
て得られた(0.16g;19%)。
【0157】1 H Nmr (CDC13 )δ:0.7
6−1.06(4H,m),1.33(2H,m),
1.62(2H,m),1.89(1H,m),2.6
0−2.92(6H,m),3.22−3.49(2
H,m)。13 C Nmr (CDC13 )δ:10.60, 1
0.92, 19.83, 22.14,24.17,
27.12, 46.93, 47.17,47.9
3, 49.89, 211.37。
【0158】参考例11 (±)シス−2−ベンジル−ヘキサヒドロピラノ〔3,
4−C〕ピロール−4(1H)−オン(D11)、化3
0、
【0159】
【化30】
【0160】5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−2−オ
ン(“Org.Syn.”第56巻第49頁)(136
g;1.39モル)のジクロロメタン(2リットル)中
溶液に攪拌下に、−20℃においてN−ベンジル−N−
(メトキシメチル)−N−トリメチルシリルメチルアミ
ン(純度80%)(D9;450g;1.5モル)を添
加した。この溶液に、その後にトリフルオロ酢酸のジク
ロロメタン中溶液(140ml;1モル溶液)を−20
℃において添加した。次いで反応混合物を、僅かなプラ
スの圧力の窒素の存在下に、二重の末端部を有するニー
ドル(double ended needle)を用
いて30℃において水浴上の第2フラスコに移した。冷
たい反応混合物が暖まるにつれて発熱反応が起こった。
穏やかな還流状態を保つために、添加速度を適宜調節し
た。添加が完了し反応が沈静化した後に、反応液を室温
において2時間放置した。次いで反応混合物を飽和炭酸
カリウム水溶液で洗浄し、乾燥し(Na2 SO4 )、真
空中で濃縮することによってガム状物が得られた。これ
を真空蒸留することにより、前記の化合物(D11)が
単一の主留分として得られた。沸点180〜190℃/
0.5mmHg。D20;180.9g;0.73モ
ル;56%。
【0161】1 H NMR (CDC13 )δ:1.5
5−1.72(1H,m),1.95−2.10(1
H,m),2.23−2.34(1H,m),2.63
−3.0(4H,m),3.05−3.2(1H,
m),3.55および3.65(各々1H,d,J=1
2Hz),4.22(1H,t,J=12Hz),4.
35−4.48(1H,m),7.30(5H,br
s)。13 C NMR CDC13 δ:28.4, 35.
1, 42.1, 57.5, 59.6,60.2,
67.2, 127.2, 128.4, 128.
7,138.6, 173.3。
【0162】参考例12 (±)エンド−エチル−1−アザビシクロ〔2.2.
1〕ヘプト−3−イル−カルボキシレート(D12)、
化31、
【0163】
【化31】
【0164】(±)−シス−2−ベンジル−ヘキサヒド
ロピラノ〔3,4−C〕ピロール−4(1H)−オン
(D11;180g;0.78モル)のエタノール(4
00ml)中溶液を攪拌し、0℃に冷却し、臭化水素ガ
スを導入した。その導入速度は、反応液中に飽和するま
で温度が20℃を越えないような速度であった。次いで
反応混合物を室温において6時間放置した。その後に反
応混合物を、クロロホルム(2リットル)と飽和炭酸カ
リウム水溶液(1.5リットル)との混合物中に、攪拌
下に注ぎ入れた。このとき、固体二酸化炭素の添加によ
る冷却を行った。有機層を分離し、水性層に、クロロホ
ルム(4×1リットル)を用いる抽出操作を行った。有
機抽出物を集めて乾燥し(Na2 SO4 )、真空中で濃
縮することによってガム状物が得られた。ガム状物をエ
ーテル(3×750ml)と共に攪拌して未反応の出発
物質を除去し、エーテルに不溶のガム状物質をエタノー
ル(1リットル)に溶解した。次いでパラジウム(10
%)/木炭触媒(20g)を添加し、反応混合物を水素
(1気圧)中で50℃において6時間攪拌したが、これ
によって水素添加反応が完了した。次いで反応混合物を
珪藻土で濾過し、濃縮してガム状物を得た。これに分配
操作を、クロロホルムおよび飽和炭酸カリウム水溶液を
用いて行った。有機相を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥
し、真空中で濃縮することによってガム状物が得られ
た。該ガム状物の真空蒸留によって、前記の化合物(D
12)が沸点90〜95℃/0.5mmHgの油状物と
して得られた。
【0165】1 H NMR (CDC13 )δ:1.2
8(3H,t,J=8Hz),1.3−1.45(1
H,m),1.5−1.65(1H,m),2.5−
2.7(3H,m),2.85−3.05(5H,
m),4.15(2H,q,J=8Hz)。13 C NMR CDC13 δ:14.2(CH3 ),
25.3(C−5),40.9および46.3(C−3
およびC−4),53.2, 55.7, 60.5,
61.2(C−2,C−6,C−7,CH2 O),17
3.2(C=O)。
【0166】参考例13 (±)エンド−アザビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−3
−イル−シクロプロピルケトン(D13)、化32、
【0167】
【化32】
【0168】(±)エンド−エチル−1−アザビシクロ
〔2.2.1〕ヘプト−3−イル−カルボキシレート
(D12;4g;23.7ミリモル)を、参考例2の場
合と同様な方法によって酸クロライドの塩酸塩に変換さ
せた。この物質とシクロプロピルトリメチルシラン
(1.92g;35ミリモル)とを乾燥ジクロロメタン
(250ml)中に含有してなる混合物に、窒素の存在
下かつ氷冷下に塩化アルミニウム(7.88g;59ミ
リモル)を少量づつ添加した。還流操作を17時間続け
た後に、反応混合物を氷冷し、飽和炭酸カリウム水溶液
(50ml)および水(50ml)で処理した。水性層
および有機層を相互に分離し、水性層に抽出操作を、ク
ロロホルム(3×200ml)を用いて行った。有機抽
出物を集めて乾燥し(Na2 SO4 )、蒸発操作を行う
ことによって油状物が得られた。これにクロマトグラフ
ィー操作を、シリカゲル上で、クロロホルム中のメタノ
ールの濃度勾配を0〜20%として行った。前記化合物
(D13)が油状物として得られた(0.13g;3
%)。
【0169】実施例1 (±)1−アザビシクロ〔3.2.1〕オクト−5−イ
ル−エチニルケトン−O−メチルオキシムのしゅう酸塩
(E1)、化33、
【0170】
【化33】
【0171】0℃に保たれた1−アザビシクロ〔3.
2.1〕オクト−5−イル−トリメチルシリルエチニル
ケトン−O−メチルオキシム(D7;0.63g;0.
0024モル)とトリエチルベンジルアミンブロマイド
(0.22g;0.80モル)とアセトニトリル(15
ml)との混合物に、12M−水酸化ナトリウム水溶液
(15ml)を0℃において添加した。反応混合物を0
℃において10分間攪拌し、次いでエーテル(100m
l)で希釈した。有機相を分離し、乾燥し(Na2 SO
4 )、そして蒸発操作を行った。残留物を乾燥エーテル
(200ml)中に入れ、珪藻土を用いて濾過した。前
記エチニルオキシムが薄青黄色の油状物として得られ
た。前記物質をしゅう酸塩に変換し、アセトンから再結
晶した。前記の化合物(E1)が、シス−およびトラン
ス−異性体の6:1混合物として得られた(0.62
g;93%)。融点119〜121℃。
【0172】しゅう酸:1 H Nmr (主異性体、d
6 DMSO)δ:1.65−2.25(6H,m),
3.09−3.57(6H,m),3.86(3H,
s),5.04(1H,s)。13 C Nmr (主異性体、d6 −DMSO)δ:1
6.77, 31.04, 32.50, 46.8
6,49.47, 51.33, 58.51, 6
2.34,72.71, 93.45, 141.9
8。 MS:質量の計算値(C11162 O) =192.1263 質量の測定値 =192.1263。
【0173】実施例2 (±)1−アザビシクロ〔2.2.2〕オクト−3−イ
ル−シクロプロピルケトン−トランス−O−メチルオキ
シムの塩酸塩(E2)、化34、
【0174】
【化34】
【0175】(±)−1−アザビシクロ〔2.2.0〕
オクト−3−イル−シクロプロピルケトン(D10;
0.1g;0.0006モル)のメタノール(15m
l)中溶液を、還流下に塩酸メトキシルアミン(0.1
5g;0.0018モル)で20時間処理した。冷却
後、反応混合物を真空中で濃縮し、飽和炭酸カリウム溶
液(20ml)を添加し、反応混合物に抽出操作を、ク
ロロホルム(4×30ml)を用いて行った。有機抽出
物を集めて乾燥し(Na2 SO4 )、蒸発操作を行うこ
とによって油状物が得られた。これにクロマトグラフィ
ー操作を、シリカゲル上で溶離剤として15〜20%メ
タノール/クロロホルムを用いて行うことによってオキ
シムが油状物として得られた(0.062g;53
%)。該オキシムを塩酸塩に変換し、メタノール/アセ
トンから再結晶した。前記の化合物(E2)が融点22
5〜228℃(分解)の白色の結晶固体として得られ
た。
【0176】塩酸塩:1 H Nmr (d6 DMS
O)δ:0.66−0.89(4H,m),1.66
(1H,m),1.80−2.06(5H,m),2.
45(1H,m),3.03−3.25(6H,m),
3.82(3H,s)。13 C Nmr (d6 DMSO)δ:4.61,
5.16, 8.80, 17.89, 22.85,
23.52, 32.58, 44.95, 45.2
8,47.34, 61.43, 157.66。 M.S. 質量の計算値(C12202 O) =208.1576 質量の測定値 =208.1576。
【0177】実施例3 (±)−エキソ−1−アザビシクロ〔2.2.1〕ヘプ
ト−3−イル−シクロプロピルケトン−O−メチルオキ
シムのしゅう酸塩(E3)、化35、
【0178】
【化35】
【0179】(±)エンド−1−アザビシクロ〔2.
2.1〕ヘプト−3−イル−シクロプロピルケトン(D
13;0.13g;1.6ミリモル)の乾燥メタノール
(7ml)中溶液を窒素中で塩酸メトキシルアミン
(0.13g;3.2ミリモル)で処理し、次いで41
時間還流した。この期間中に、追加量の塩酸メトキシル
アミン(0.39g;9.6ミリモル)およびピリジン
(0.186g;4.8ミリモル)をさらに添加した。
反応混合物を真空中で濃縮し、飽和炭酸カリウム水溶液
(10ml)で処理し、次いでクロロホルム(4×30
ml)で抽出した。有機抽出物を集めて乾燥し、真空中
で濃縮し、残留物にクロマトグラフィー操作を、シリカ
上で溶離剤として10%メタノール/クロロホルムを用
いて行うことによって、オキシムエーテルが透明なガム
状物として得られた(19mg:25%)。これをしゅ
う酸塩に変換し、メタノール/エーテルから再結晶し
た。前記の化合物(E3)が融点124℃(分解)の白
色の固体として得られた。
【0180】1 H NMR (CDCl3 )(遊離塩
基) δ:0.58−0.75(2H,m),0.79
−0.95(2H,m),1.19−1.32(2H,
m),1.63−1.82(2H,m),2.41−
2.50(1H,m),2.58−2.77(4H,
m),2.95−3.15(2H,m),3.86(3
H,s)。 M.S. 質量の計算値(C11182 O) =194.1419 質量の測定値 =194.1428。
【0181】生物学的活性 放射性リガンドの結合 フッデッド、リスター、ラット(英国、オラック〔Ho
oded Lister rats(Olac,u
k)〕の脳の皮質を、氷冷された50mM−トリス緩衝
液(pH7.7)2.5容中でホモジナイズした(25
℃)。遠心操作(25,000×g)を4℃において1
5分間行った後に、当該ペレットを緩衝液2.5容中に
再び懸濁させ、洗浄を3回繰返した。最終懸濁液の容量
は2.5容であり、このホモジネートを1mlづつに小
分けして、−20℃において貯蔵した。
【0182】3H−オキソトレモリン−M(3H−OX
O−M)実験では、塩化マグネシウム2mMを添加した
前記緩衝液を用いて培養物(全容量2ml)を調製し
た。3H−キヌクリジニルベンジレート(3H−QN
B)実験の場合には、貯蔵中の膜(membrane
s)1mlを30mlに希釈し、その0.1mlを試験
化合物および0.27nM(C.25,000cpm)
の3H−QNB(アマーシャム、インターナショナル)
と混合した。3H−OXO−Mの場合には、膜1mlを
6mlに希釈し、その0.1mlを試験化合物および2
nM(C.250,000cpm)の3H−OXO−M
(ニュー、イングランド、ニュークリャー)と混合し
た。
【0183】1μMの硫黄アトロピン(2μMのアトロ
ピン)を用いて3H−QNBの非特異性結合を画定し、
10μMのオキソトレモリンを用いて3H−OXO−M
の非特異性結合を画定した。これらの非特異性結合の値
はそれぞれ全結合の5%および25%であった。培養は
37℃において30分間行い、材料を、ウオットマンG
B/B濾材を用いて濾過した。(3H−OXO−M実験
では、濾材は、ポリエチレンイミンの0.05%水溶液
中に30分間にわたって予め浸漬しておいた)。濾材
を、氷冷した緩衝液(3×4ml)で洗浄した。放射能
はパッカード、BPLD、シンチレーションカウンタで
測定した。シンチラントとして、3mlのピコーフラワ
ー30(パッカード)を使用した。
【0184】この試験は、試験化合物のムスカリン性結
合活性の大きさを評価する試験である。試験の結果はI
50値として得られた。IC50値は、リガンドの結合を
50%阻止する濃度を表す。すなわち、ムスカリン性作
動剤3H−OXO−Mおよびムスカリン型作動拮抗剤3
H−QNBの置換の程度に関連する値である。IC
50(3H−QNB)/IC50(3H−OXO−M)の比
率は、試験化合物の記作動特性の度合を示す値である。
前記の作動剤の場合には前記の比の値は一般に大きく、
前記の作動拮抗剤の場合には前記の比の値は一般に1
(unity)に近い値になる。この試験の結果を表1
に示す。
【0185】
【表1】
【化14】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 471/08 C07D 471/08 487/08 487/08 (72)発明者 バリー・シドニー・オーレック イギリス国,エセックス州シーエム19・5 エイディ,ハーロー,フォースアベニュ ー,ザピナクルズ,コールドハーバーロー ド,ビーチャムファーマシューチカルズ (番地なし) (72)発明者 スティーブン・マーク・ブロミッジ イギリス国,エセックス州シーエム19・5 エイディ,ハーロー,フォースアベニュ ー,ザピナクルズ,コールドハーバーロー ド,ビーチャムファーマシューチカルズ (番地なし) (72)発明者 スティーブン・ダブズ イギリス国,エセックス州シーエム19・5 エイディ,ハーロー,フォースアベニュ ー,ザピナクルズ,コールドハーバーロー ド,ビーチャムファーマシューチカルズ (番地なし)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)、化1、 【化1】 〔式中、R1 は次式、化2、 【化2】 (式中、pおよびqの各々はそれぞれ個別的に2〜4の
    整数を表し、rは2〜4の整数を表し、sは1または2
    を表し、tは0または1を表す)の基を表し、R2 はO
    4 基(ここでR4 はC1-4 アルキル基、C2-4 アルケ
    ニル基、C2-4アルキニル基を表す)、OCOR5
    (ここでR5 は水素またはR4 を表す)、NHR6 基ま
    たはNR7 8 基(ここでR6 、R7 およびR8 はそれ
    ぞれ個別的にC1-2 アルキル基を表す)を表し、そして
    3 はシクロプロピル基またはエチニル基を表す〕の化
    合物、またはその製薬的に許容できる塩。
  2. 【請求項2】 化合物が、(±)1−アザビシクロ
    〔3.2.1〕オクト−5−イル−エチニルケトン−O
    −メチルオキシム、(±)1−アザビシクロ〔2.2.
    2〕オクト−3−イル−シクロプロピルケトン−トラン
    ス−O−メチルオキシム、(±)エキソ−1−アザビシ
    クロ〔2.2.1〕ヘプト−3−イル−シクロプロピル
    ケトン−O−メチルオキシム、または前記の化合物の製
    薬的に許容出来る塩である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の化合物および製薬的に
    許容出来る担体を含む、痴呆症の治療および(または)
    予防用医薬組成物。
  4. 【請求項4】 活性を有する治療用物質として使用され
    る請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 痴呆症の治療および/または予防用のた
    めに使用される請求項1に記載の化合物。
JP9023113A 1989-04-13 1997-01-23 アザビシクロ化合物およびそれを含む医薬組成物 Expired - Lifetime JP2913466B2 (ja)

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