JP2916777B2 - 新規化合物、その製法及びそれを含む医薬組成物 - Google Patents

新規化合物、その製法及びそれを含む医薬組成物

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JP2916777B2
JP2916777B2 JP1093253A JP9325389A JP2916777B2 JP 2916777 B2 JP2916777 B2 JP 2916777B2 JP 1093253 A JP1093253 A JP 1093253A JP 9325389 A JP9325389 A JP 9325389A JP 2916777 B2 JP2916777 B2 JP 2916777B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、薬理活性を有する化合物、それらの製造方
法、および医薬としてのそれらの使用に関する。
〔従来の技術〕
欧州特許第0239309号(Merck Sharp & Dohme Ltd)
はムスカリン様作動薬である置換オキサジアゾール類を
開示している。
〔発明の構成〕
中枢神経系内のムスカリン作動性受容体での働きを介
してアセチルコリン作用を増強し、それ故に哺乳動物に
おける痴呆の治療および/または予防に使用しうる新規
化合物群が今や見出された。
本発明によれば、式(I)の化合物: 〔式中、Xは基 を表し、ここでYおよびZのうち一方は窒素を表し、他
方はCRを表し、Rはハロゲン原子、CN、OR1、SR1、N
(R1、NHR1、NHCOR1、NHCOOCH3、NHCOOC2H5、NHO
R1、NHNH2、COR1、COR2、C2-4アルケニル、C2-4アルキ
ニル、または(OR1、N(R1、SR1、CO2R1、CON
(R1または1個もしくは2個のハロゲン原子で置換
された)C1-2アルキルから選ばれ、R1は水素原子または
C1-2アルキルであり、そしてR2はOR1、NH2またはNHR1
ある; pおよびqはそれぞれ独立して2〜4の整数を表す〕ま
たはその薬学的に許容される塩が提供される。
ハロゲン原子なる用語は臭素、塩素およびフツ素を含
む。
いくつかの式(I)の化合物は多数の立体異性体(鏡
像体を含む)として存在しうる。本発明はこれらの立体
異性体のそれぞれ、およびそれらの混合物(ラセミ体)
を包含する。個々の立体異性体は慣用方法を用いて一方
を他方から分割することができ、あるいは立体特異的合
成または不斉合成により所定の異性体を得ることができ
る。
式(I)の化合物は通常の薬学的に許容される酸、例
えば塩酸、臭化水素酸、燐酸、酢酸、フマル酸、サリチ
ル酸、クエン酸、乳酸、マルデン酸、酒石酸、蓚酸、お
よびメタルスルホン酸、との酸付加塩を形成することが
できる。
好ましくは、pおよびqはそれぞれ独立して2または
3を表す。最も好ましくはpは2であり、qは2または
3である。
Rは好ましくはNH2、CH2FおよびNHCOCH3から選ばれ
る。
Xの適当な例は3−フルオロメチル−1,2,4−オキサ
ジアゾール−5−イル、3−アミノ−1,2,4−オキサジ
アゾール−5−イル、および3−アセチルアミノ−1,2,
4−オキサジアゾール−5−イルである。
本発明はまた、(I)式(II)の化合物: 〔式中、AはXまたはそれに転化しうる基を表し、Bは
−(CH2)rL1を表し、ここでL1は離脱基であるか、また
はAおよびL1は一緒になつて−COO−を表し;r,sおよび
tのうち1つは1であり、他の2つの独立して2〜4の
整数を表し、そしてR10は水素またはN−保護基を表
す〕 を環化して、式(II a)の化合物: 〔式中、X′はXまたはそれに転化しうる基を表し、Z
はアニオンであり、そして残りの可変記号は先に定義
した通りである〕 を得る;または (ii)式(i)の化合物〔式中、Aは電子吸引基を表
し、Bは水素原子を表し、そしてR10は−(CH2)rL2
表し、ここでL2は離脱基であり;sおよびtのうち一方は
1であり、他方およびrは独立して2〜4の整数を表
す〕を環化して、式(II b)の化合物: 〔式中、Wは電子吸引基またはX′を表し、残りの可変
記号は先に定義した通りである〕 を得る; その後、任意に又は必要に応じて、R10N−保護基を除去
し、WはX′に転化し、X′をXに転化し、Xを他のX
に転化し、そして/または薬学的に許容される塩を形成
する; ことから成る、式(I)の化合物またはその薬学的に許
容される塩の製造方法を提供する。
脱保護、転化および相互転化工程は適当な順序で実施
される。
離脱基L1およびL2の例にはブロモやクロロのようなハ
ロゲン、トシルオキシおよびメシルオキシが含まれる。
N−保護基である場合のR10の例にはベンジルおよび
置換ベンジルが含まれる。
Xに転化しうる基である場合のAおよびX′の例には
C1-4アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル
およびシアノが含まれる。
環化反応は基AおよびBに適した慣用条件下で実施さ
れる求核置換である。従つて、Bが(CH2)rBrであつて
AがC1-4アルコキシカルボニルである場合、環化はトル
エンやエーテルのような不活性溶媒中昇温で実施され
る。Bが(CH2)rOTosまたは(CH2)rOMesである場合、
それは好ましくはピリジンのような塩基中で(CH2)rOH
基を塩化トシルまたは塩化メチルのような適当な試薬で
処理することにより得られ、その場合の環化は周囲温度
で、あるいはトルエンのような不活性溶媒中昇温で進行
しうる。AおよびL1が一緒になって−COO−を表す場
合、その環化は臭化水素のような酸の存在下にエタノー
ルのような低級アルカノール中で実施される。生成した
式(II a)の化合物において、X′は環化のために用い
た低級アルカノールに対応するアルコキシカルボニル基
であるだろう。
R10がベンジルのようなN−保護基である場合、これ
は慣用の水素添加、好ましくはPd/Cのような適当な触媒
上での接触水素添加により除去できる。
電子吸引基である場合のAの例にはC1-4アルコキシカ
ルボニルおよびシアノが含まれる。
AがC1-4アルコキシカルボニルのような電子吸引基で
あり、Bが水素原子であり、そしてR10が−(CH2)rL2
(ここでL2は例えばクロロである)である場合、その環
化は式(II)の化合物をリチウムジイソプロピルアミド
で処理することにより行われる。
WおよびX′の転化は基Xに関して慣例的に実施され
る。こうして、基Xは例えば‘Comprehensive Heterocy
clic Chemistry',A.R.Katritzky and C.W.Rees,Pergamo
n,1984のような複素環化学についての標準的な教本に記
載される通りに、WまたはX′基から得ることができ
る。
WまたはX′基は初めに、必要とされる基Xを与える
所定の転化反応のための適当な出発基X″に、必要に応
じて転化される。
X″カルボキシ基はX′またはWアルコキシカルボニ
ル基の慣用脱エステル化により得ることができる。R10
がN−保護基であり、そしてX′またはWがベンジルオ
キシカルボニル基である場合、脱エステル化および脱保
護工程は上記のような慣用水素添加により同時に行うの
が有利である。また、X″カルボキシ基はX′またはW
シアノ基の慣用の酸加水分解により得られる。
X″クロロカルボニル基は昇温においてX″カルボキ
シ基を塩化チオニルで処理することにより得られる。
Xが3−置換−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル
を表す場合、X″クロロカルボニル基またはX′カルボ
キシエステル基はクロロホルムのような不活性極性溶媒
中昇温で適当なアミドオキシムと反応させ、得られた置
換生成物をトルエンまたはキシレンのような適当な溶媒
中昇温で環化させる。
Xが3−アミノ−1,2,4−オキサジアゾール−5−イ
ルを表す場合、X″クロロカルボニル基またはX′カル
ボキシエステル基は塩基性条件下でヒドロキシグアニジ
ン誘導体と反応させる。
Xが5−置換−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル
を表す場合、X″カルボキシまたはカルボキシエステル
基は慣用方法により酸ヒドラジドに転化させる。例え
ば、酸は慣用エステル化条件下で適当なC1-6アルカノー
ル(例、メタノール)を用いてC1-6アルキルエステル
(例、メチル)に転化し、得られたエステルを昇温でヒ
ドラジンと反応させて酸ヒドラジドを得る。酸ヒドラジ
ドはその後酸無水物のような適当な試薬によりアシル化
し、次いでオキシ塩化燐またはポリ燐酸もしくは五塩化
燐の存在下で、メタンスルホン酸と共に加熱することに
より環化させる。
基X中のRの相互転化は慣例的に行われる。こうし
て、アミノ基はアシル化され、クロロに転化され、また
ジアゾニウム中間体−N2 +を経て−NHNH2に転化される。
同様に、クロロ置換基はメトキシドのような求核試薬と
の反応により転化され、そしてアルコキシカルボニル基
はカルボキシ基を経てアミノ置換基−NH2に転化されう
る。
式(II)の化合物は慣例的に製造することができる。
AがC1-4アルコキシカルボニルであり、Bが(CH2)rL1
であり、そしてR10が水素原子またはN−保護基である
場合、式(II)の化合物は式(III)の化合物: (式中、R9はC1-4アルキルであり、残りの可変記号は先
に定義した通りである)をリチウムジイソプロピルアミ
ド(ジイソプロピルアミンおよびn−ブチルリチウムか
らその場で製造される)で処理し、続いてエーテルのよ
うな不活性溶媒中低温ないし高温で化合物L3(CH2)rL1
(ここでL3は離脱基である)と反応させることにより製
造できる。
AおよびL1が一緒になつて−COO−を表し、そしてr
が2である場合、式(II)の化合物はエーテルのような
不活性溶媒中低温ないし高温で、前のようにリチウムジ
イソプロピルアミドで処理した式(III)の化合物を、
エチレンオキシドと反応させることにより製造しうる。
AがC1-4アルコキシカルボニルのような電子吸引基で
あり、Bが水素原子であり、そしてR10が(CH2)rL2
ある場合、式(II)の化合物は、式(III)の化合物
(但しR10は水素原子である)と化合物L3(CH2)rL2(L
3は先に定義した通り)とを、アセトンのような溶媒中
で炭酸カリウムのような塩基の存在下に反応させること
により製造できる。離脱基L3は好ましくはブロモであ
り、L2は好ましくはクロロである。
式(III)の化合物は既知化合物であるか、または既
知化合物の製法に類似した方法を用いて製造しうる。s
が2であり、tが1であり、R10がベンジルである式(I
II)の化合物はイタコン酸ジC1-4アルキルとベンジルア
ミンとを、適当なアルカノール中昇温で環化させ、続い
てピロリジン環の2位に存在するオキソ基をテトラヒド
ロフラン中のBH3を用いて周囲温度ないし昇温で還元す
ることにより製造できる。
式(I)の化合物の薬学的に許容される塩は、式
(I)において前述したような適当な酸との反応により
慣例的に形成される。
本発明化合物は中枢神経系内のムスカリン作動性受容
体での活動を介してアセチルコリン作用を増強し、従つ
て痴呆の治療および/または予防に対する使用可能性を
有する。
本発明はまた式(I)の化合物またはその薬学的に許
容される塩、および製剤上許容されるキヤリアーを含有
する薬剤組成物を提供する。
本発明組成物は錠剤、カプセル剤、粉剤、顆粒剤、ロ
ゼンジ剤、座剤、用時調製粉剤、または液製剤(例えば
経口または無菌非経口溶液剤もしくは懸濁剤)の形であ
りうる。
投与の一貫性を得るために、本発明組成物は単位用量
の剤形であるのが好ましい。
経口投与用の単位用量剤形は錠剤およびカプセル剤で
あり得、そして結合剤(例、シロツプ、アラビアゴム、
ゼラチン、ソルビトール、トラガカント、またはポリビ
ニルピロリドン);充填剤(例、ラクトース、砂糖、ト
ウモロコシ澱粉、リン酸カルシウム、ソルビノール、ま
たはグリシン);錠剤用滑沢剤(例、ステアリン酸マグ
ネシウム);崩壊剤(例、澱粉、ポリビニルピロリド
ン、ナトリウム澱粉グリコレート、または微晶質セルロ
ース);もしくは製剤上許容される湿潤剤(例、ラウリ
ル硫酸ナトリウム)のような慣用賦形剤を含有しうる。
経口固体組成物は、混合、充填、打錠などの常法によ
り製剤化される。反復混合操作は大量の充填剤を用いる
これらの組成物全体に活性薬剤を均一に分配するために
使用される。このような操作はもちろん当分野で慣例的
である。錠剤は製剤分野でよく知られた方法に従つて、
特に腸溶皮で、コーティングすることができる。
経口液体製剤は例えば乳剤、シロツプ剤またはエリキ
シル剤の形であり得、また使用前に水や他の適当なビヒ
クルを用いて再調製するための乾燥製剤として提供され
うる。このような液体製剤は懸濁化剤(例、ソルビトー
ル、シロツプ、メチルセルロース、ゼラチン、ヒドロキ
シエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ス
テアリン酸アルミニウムゲル、または水素化食用油
脂);乳化剤(例、レシチン、ソルビタンモノオレエー
ト、またはアカシア);非水性ビヒクル(食用油を含
む)(例、アーモンド油、分留ヤシ油、グリセリンのエ
ステルのような油性エステル、プロピレングリコール、
またはエチルアルコール);防腐剤(例、p−ヒドロキ
シ安息香酸メチルまたはプロピル、もしくはソルビン
酸);および所望により風味剤または着色剤のような慣
用添加剤を含有する。
非経口投与用の液状単位剤形は本発明化合物と無菌ビ
ヒクルを用いて調製され、採用する濃度に応じてそのビ
ヒクルに懸濁されるか又は溶解される。溶液剤を調製す
る場合、本化合物は注射用水に溶解され、過滅菌した
後適当なバイアルまたはアンプルに充填・密封される。
有利には、局所麻酔剤、防腐剤および緩衝剤のような補
助剤がビヒクルに溶解される。安定性を高めるために、
本発明組成物はバイアルに充填後凍結され、真空下で水
を除去される。非経口懸濁剤は実質的に同じ手法で調製
されるが、ただし該化合物は溶解される代わりにビヒク
ルに懸濁され、そして滅菌は過によつて達成されな
い。本化合物は無菌ビヒクルに懸濁する前にエチレンオ
キシドにさらすことにより滅菌される。有利には、該化
合物の均一な分布を促進するために、本発明組成物中に
界面活性剤や湿潤剤が配合される。
本発明組成物は投与方法に応じて0.1〜99重量%、好
ましく10〜60重量%、の活性物質を含有する。
さらに、本発明は患者に有効量の式(I)の化合物ま
たはその薬学的に許容される塩を投与することから成
る、ヒトを含めた哺乳動物における痴呆の治療および/
または予防方法を提供する。
このような症状の治療に用いられる本化合物の用量は
一に症状の程度、患者の体重、および該化合物の相対的
効力により変化する。しかしながら、一般的指針として
適当な単位用量は0.05〜100mg(例えば0.2〜50mg)であ
り得、その単位用量は1日の合計投与量が約0.01〜5mg/
kgの範囲となるように1日に1回以上(例えば1日に2
回または3回)投与される。この種の療法は何週間また
は何ケ月間にも及ぶ。
上記の投与量範囲内において、本発明化合物は毒性作
用を全く示さない。
本発明の別の面では、活性治療物質として使用するた
めの式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩
が提供される。
本発明はさらに、痴呆の治療および/または予防に用
いるための式(I)の化合物またはその薬学的に許容さ
れる塩を提供する。
他の面において、本発明は、痴呆の治療および/また
は予防用の医薬を製造するための式(I)の化合物また
はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
以下の実施例は本発明を例示するものであり、以下の
製造例は中間体の製法を例示するものである。
製造例1 フルオロアセトアミドオキシム(D1) メタノール40ml中のナトリウムメトキシド(ナトリウ
ム1.84g(0.080モル)から製造したもの)の溶液を、メ
タノール40ml中のヒドロキシルアミン塩酸塩5.56g(0.0
80モル)の溶液に加え、この混合物を20分間撹拌した。
この混合物を多孔質珪藻土の床を通して過し、液を
0℃に冷却して、フルオロアセトニトリル5.0g(0.085
モル)で処理した。この溶液を1時間にわたつて室温ま
で温め、その後真空濃縮した。残留物をメタノール15ml
/クロロホルム120mlで処理し、過し、液を真空濃縮
して白色固体の表題化合物(D1)6.8g(92%)を得た。
融点41〜43℃。
製造例2 (±)1−(2−クロロエチル)−3−ピペリジルカル
ボン酸エチル(D2) アセトン600ml中の3−ピペリジルカルボン酸エチル1
00g(0.64モル)の溶液を1−ブロモ−2−クロロエタ
ン54ml(0.64モル)および無水炭酸カリウム138g(1.00
モル)で処理し、この混合物を室温で24時間撹拌した。
この混合物を真空濃縮し、残留物を水400mlで処理し、
エーテル2×200mlで抽出した。合わせたエーテル抽出
物を乾燥し(Na2SO4)、真空濃縮して黄色の油を得、こ
れをシリカゲルのクロマトグラフイーにかけ、50%エー
テル/60−80ペトロールで溶出して淡黄色の油として表
題化合物(D2)50.0g(36%)を得た。1 H Nmr(CDCl3)δ 1.25(3H,t,J=7Hz),1.40−3.10(11H,m),3.58(2
H,t,J=7Hz),4.15(2H,q,J=7Hz) 製造例3 (±)1−アザビシクロ〔3.2.1〕オクト−5−イルカ
ルボン酸エチル(D3) 乾燥エーテル1500ml中のジイソプロピルアミン33.6ml
(0.24モル)の溶液を−65℃で窒素下にヘキサン中の1.
5Mn−ブチルリチウム150ml(0.225モル)で処理し、こ
の溶液を15分間撹拌した後N,N,N′,N′−テトラメチル
エチレンジアミン68ml(0.45モル)を加えた。さらに15
分間撹拌後、この溶液を乾燥エーテル100ml中の(±)
1−(2−クロロエチル)−3−ピペリジルカルボン酸
エチル(D2)44.7g(0.204モル)の溶液で処理し、この
混合物を2時間かけて室温まで温めた。この反応混合物
を炭酸カリウム溶液300mlで処理し、エーテル層を分離
し、乾燥し(Na2SO4)、真空濃縮して橙色の油を得た。
これをシリカゲルのクロマトグラフイーにかけ、10%メ
タノール/クロロホルムで溶出して黄色の油として表題
化合物(D3)31.9g(84%)を得た。沸点120〜130℃
(0.4mmHg)( 装置を使用)。1 H Nmr(CDCl3)δ 1.25(3H,t,J=7Hz),1.10−2.20(6H,m) 2.60−3.25(6H,m),4.20(2H,q,J=7Hz) 製造例4 (±)1−ベンジル−2−オキソ−4−ピロリジルカル
ボン酸メチル(D4) メタノール40ml中のイタコン酸ジメチル50g(0.32モ
ル)の溶液をベンジルアミン34.6ml(0.32モル)で処理
し、この混合物を還流下で2.5時間加熱した。その後、
この溶液を真空濃縮し、残留物を蒸留(沸点162〜170℃
/0.2mmHg)により精製して淡黄色の油を得た。これを放
置して固化させ、ベージユ色固体の表題化合物(D4)6
6.2g(89%)を得た。沸点62〜63℃。
製造例5 (±)1−ベンジル−3−ピロリジルカルボン酸メチル
(D5) 乾燥THF135ml中の(±)1−ベンジル−2−オキソ−
4−ピロリジルカルボン酸メチル(D4)35.4g(0.18モ
ル)の溶液を、窒素下に0℃で1Mボラン−THF溶液228ml
(0.23モル)に30分にわたつて滴下し、滴下完了後この
溶液を還流下に1時間加熱した。この溶液を室温に冷却
し、8%塩化水素/メタノール114ml(0.25モルHCl)で
滴下処理し、18時間撹拌した後還流下で3時間撹拌し
た。その後、この混合物を真空濃縮し、残留物を水40ml
で処理し、エーテル2×50mlで洗い、40%水酸化ナトリ
ウム溶液で塩基性となし、炭酸カリウムで飽和させ、エ
ーテル3×70mlで抽出した。合わせた抽出物を乾燥し
(Na2SO4)、真空濃縮して黄色の油を得、これを蒸留
(沸点146℃/0.7mmHg)により精製し、無色の油とし表
題化合物(D5)19.8g(50%)を得た。
製造例6 (±)7−ベンジル−7−アザ−2−オキサスピロ〔4,
4〕ノナン−1−オン(D6) 窒素下に−65℃で、乾燥エーテル100ml中のジイソプ
ロピルアミン6.6ml(0.047モル)の溶液をヘキサン中の
1.6Mn−ブチルリチウム26.2ml(0.042モル)で処理し、
この溶液を15分間撹拌後N,N,N′,N′−テトラメチルエ
チレンジアミン12.3mlで処理した。さらに10分間撹拌
後、この溶液を乾燥エーテル20ml中の(±)1−ベンジ
ル−3−ピロリジルカルボン酸メチル(D5)7.50g(0.0
34モル)の溶液で10分間にわたり滴下処理し、−65℃で
15分間撹拌を続けた。その後、この溶液にエチレンオキ
シド3.1g(0.070モル)を20分にわたり吹き入れ、2時
間かけて室温まで温め、その後40分還流した。この反応
混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液50mlで処理し、エ
ーテル3×100mlで抽出した。合わせた抽出物を乾燥し
(Na2SO4)、真空濃縮して橙色の油を得た。未反応の出
発物質は8M塩酸50ml中還流下で2時間加熱し、続いて炭
酸水素ナトリウムで飽和させ、エーテルで抽出すること
により除去した。有機抽出物を乾燥し(Na2SO4)、真空
濃縮して橙色の油を得、 装置で蒸留し(沸点190〜210℃/0.2〜0.5mmHg)、その
後シリカゲルのカラムクロマトクラフイーにかけ、エー
テルで溶出して淡黄色の油として表題化合物(D6)2.50
g(36%)を得た。
製造例7 1−ベンジル−1−アゾニアビシクロ〔2.2.1〕ヘプト
−4−イルカルボン酸エチルブロミド(D7) (±)7−ベンジル−7−アザ−2−オキサスピロ
〔4,4〕ノナン−1−オン(D6)2.5g(0.012モル)をエ
タノール150ml中の臭化水素の飽和溶液で処理し、この
溶液を3.5日間室温で放置した。この溶液を真空濃縮
し、残留物を飽和炭酸カリウム溶液で塩基性となし、10
分撹拌後クロロホルム3×50mlで抽出した。合わせた抽
出物を乾燥し(Na2SO4)、真空濃縮してベージユ色の固
体として表題化合物(D7)3.40g(87%)を得た。
製造例8 1−アザビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−4−イルカルボン
酸エチル(D8) エタノール250ml中の1−ベンジル−1−アゾニアビ
シクロ〔2.2.1〕ヘプト−4−イルカルボン酸エチルブ
ロミド(D7)15g(0.044モル)を10%Pd/C1g上で水素添
加した。その後、この反応混合物をセライトを通して
過し、液を真空濃縮して結晶質の臭化水素酸塩を得
た。この塩をクロロホルムと飽和炭酸カリウム水溶液と
に分配した。有機相を分離し、乾燥し、真空濃縮して無
色の油として表題化合物(D8)7.7g(68%)を得た。沸
点203〜205℃/10mmHg。
実施例1 (±)5−(3−フルオロメチル−1,2,4−オキサジア
ゾール−5−イル)−1−アザビシクロ〔3.2.1〕オク
タン蓚酸塩 8M塩酸70ml中の(±)1−アザビシクロ〔3.2.1〕オ
クト−5−イルカルボン酸エチル(D3)2.0g(0.011モ
ル)の溶液を、還流下で22時間加熱し、その後真空濃縮
して白色固体を得た。これを塩化チオニル30mlで処理
し、還流下に2.5時間加熱し、真空濃縮して黄色の固体
を得、この固体を無水クロロホルム100mlに溶解してフ
ルオロアセトアミドオキシム(D1)1.1g(0.012モル)
で処理した。この混合物を還流下に1時間加熱し、冷却
し、過剰の飽和炭酸カリウム溶液で処理してクロロホル
ム2×100mlで抽出した。合わせた抽出物を乾燥し(Na2
SO4)、真空濃縮してベージユ色の固体を得、これを乾
燥トルエン100mlに懸濁して還流下に30分加熱した。こ
の混合物を冷却後過し、真空濃縮した。含留物をシリ
カゲルのクロマトグラフイーにかけ、0−10%メタノー
ル/クロロホルムで溶出して淡黄色の油を得、これをそ
の蓚酸塩に転化し、メタノール/エーテルから再結晶し
て白色固体として表題化合物(E1)290mg(9%)を得
た。融点110〜113℃。
蓚酸塩:1H−NMR(d6−DMSO)δ: 1.80−1.95(1H,m),2.00−2.20(3H,m),2.30−2.50
(2H,m),3.15−3.30(2H,m),3.35−3.65(4H,m),5.6
3(2H,d,J=46Hz) 元素分析:−C10H14N3OF.C2H2O4としての計算値C:47.8
5,H:5.35,N:13.95;実測値C:47.95,H:5.45,N:13.85 実施例2 (±)5−(3−アミノ−1,2,4−オキサジアゾール−
5−イル)−1−アザビシクロ〔3.2.1〕オクタン(E
2) 無水エタノール300ml中のナトリウム3.5g(0.15モ
ル)の溶液に窒素雰囲気下で撹拌しながらヒドロキシグ
アニジン半硫酸塩半水和物11.6g(0.086モル)および粉
末状4Aモレキユラーシーブ35gを加え、このスラリーを
室温で15分間撹拌した。これに(±)1−アザビシクロ
〔3.2.1〕オクト−5−イルカルボン酸エチル(D3)4g
(0.0218モル)を加え、この反応混合物を還流下に5時
間加熱した。その後反応混合物を冷却し、氷酢酸でpH7
に調節し、過し、液を真空濃縮してガムを得た。こ
の残留物をクロロホルムと飽和炭酸カリウム水溶液とに
分配した。有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、真空濃縮してガムを得、このガムは速やかに結晶化
した。酢酸エチル/メタノール1:1から再結晶して表題
化合物(E2)1.9g(45%)を得た。融点197〜199℃。1 H−NMR(d6−DMSO)δ: 1.5(1H,m),1.7−2.25(5H,m),2.65−3.15(6H,
m),5.85(2H,s,NH213 C NMR(d6−DMSO)δ: 18.7(CH2),33.3(CH2)35.45(CH2),42.7(C),5
1.6(CH2),53.6(CH2),63.7(CH2),168.3(C),18
0.9(C) 実施例3 (±)5−(3−アセチルアミノ−1,2,4−オキサジア
ゾール−5−イル)−1−アザビシクロ〔3.2.1〕オク
タン蓚酸塩(E3) 無水酢酸10ml中の(±)5−(3−アミノ−1,2,4−
オキサジアゾール−5−イル)−1−アザビシクロ〔3.
2.1〕オクタン(E2)200ml(0.001モル)の溶液を還流
下に1時間加熱した。その後溶媒を真空除去し、残留物
をクロロホルムと炭酸カリウム水溶液とに分配した。有
機相を分離し、乾燥し(Na2SO4)、真空濃縮してガムを
得た。これをエーテル20Lmに溶解し、メタノール1ml中
の蓚酸100mgで処理し、晶出した生成物をメタノール/
エーテルから再結晶して表題化合物(E3)80mg(25%)
を得た。融点177〜178℃。
蓚酸塩:1H−NMR(d6−DMSO)δ: 2.0(1H.m),2.2(3H,m),2.25(3H,s),2.55(2H,
m),3.4(2H,m),3.7(4H,m),11.35(1H,s,N−H)13 C NMR(d6−DMSO)δ: 16.5(4−H2),23.2(H3),31.5および31.67
(3−H2,6−H2),42.6(5−),49.7および51.3
および58.8(3xN−H2),162.5および164.6および167.
7および178.5(3′および5′−,(O2H)
0). 実施例4 4−(3−アミノ−1,2,4−オキサジアゾール−5−イ
ル)−1−アザビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン(E4) 乾燥エタノール30ml中のナトリウム950mg(0.041モ
ル)の撹拌溶液を窒素下に室温で粉末状3Aモレキユラー
シーブ10g、ヒドロキシグアニジン半硫酸塩半水和物3.2
g(0.024モル)および1−アザビシクロ〔2.2.1〕ヘプ
ト−4−イルカルボン酸エチル(D8)1.0g(0.0059モ
ル)で処理し、この混合物を還流下に4時間加熱した。
この反応混合物を室温に冷却し、過し、液を真空濃
縮してガムを得、これを飽和炭酸カリウム溶液30mlで処
理し、クロロホルム2×30mlで抽出した。合わせた抽出
物を乾燥し(Na2SO4)、真空濃縮してガムを得、これを
メタノール/エーテルから結晶化させて白色固体として
表題化合物(E4)330mg(31%)を得た。融点225〜226
℃。1 H NMR(CD3OD)δ: 1.72−1.85(2H,m),2.12−2.28(2H,m),2.70−2.87
(4H,m),3.05−3.20(2H,m).13 C NMR(CD3OD)δ: 35.2(CH2),47.9(C),55.2(CH2),63.9(CH2),1
69.0(C),179.7(C). 実施例5 4−(3−フルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール
−5−イル)−1−アザビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン蓚
酸塩(E5) 1−アザビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−4−イルカルボ
ン酸エチル(D8)1.03g(0.0061モル)を8M塩酸70mlで
処理し、この溶液を還流下に12時間加熱した。この溶液
を真空濃縮して白色固体を得、これを塩化チオニル50ml
で処理して還流下に4時間加熱した。この反応混合物を
真空濃縮し、残留物をエタノール不含クロロホルム60ml
中に溶解し、フルオロアセトアミドオキシム(D1)780m
g(0.0080モル)で処理し、還流下に3時間加熱した。
この反応混合物を炭酸カリウム溶液で塩基性となし、ク
ロロホルム2×50mlで抽出した。合わせた抽出物を乾燥
し(Na2SO4)、真空濃縮してベージユ色の固体を得、こ
れをトルエン50mlに懸濁して還流下に0.5時間加熱し
た。この混合物を真空濃縮し、残留物を飽和炭酸カリウ
ム溶液と酢酸エチルとに分配した。有機溶液を分離し、
乾燥し(Na2SO4)、真空濃縮して黄色の油を得、これを
塩基性アルミナのクロマトグラフイーにかけ、エーテル
で溶出した。得られた無色の油をその蓚酸塩に転化し、
メタノール/エーテルから再結晶して白色固体として表
題化合物(E5)180mg(10%)を得た。融点174〜176
℃。
蓚酸塩:−1H NMR(d6−DMSO)δ: 2.05−2.17(2H,m),2.28−2.45(2H,m),3.15−3.32
(2H,m),3.35−3.52(4H,m),5.62(2H,d,J=46Hz). 生物学的活性 放射性リガンド結合 フーデイツド・リスター系ラツト(Hooded Lister ra
t;英国Olac)から摘出した大脳皮質を、2.5倍容量の氷
冷した50mMトリス緩衝液(pH7.7)中25℃でホモジナイ
ズする。25,000×g、4℃で15分遠心した後、そのペレ
ツトを2.5倍容量の緩衝液に再懸濁し、この洗浄を3回
以上繰り返す。最後に2.5倍容量の緩衝液に再懸濁し
て、そのホモジネートの1mlアリコートを−20℃で貯蔵
する。
インキユベーシヨン混合物(全容量2ml)は3H−オキ
ソトレモリン−M(3H−OXO−M)実験においては2mM塩
化マグネシウムを添加した上記緩衝液を用いて調製す
る。3H−キヌクリジニルベンジレート(3H−QNB)の場
合、1mlの貯蔵メンブランを30mlに希釈し、0.1mlを被験
化合物および0.27nM(約25,000cpm)3H−QNB(Amersham
International社製)と混合する。3H−OXO−Mの場合
は、1mlのメンブランを6mlに希釈し、そして0.1mlを被
験化合物および2nM(約250,000cpm)3H−OXO−M(New
England Nuclear社製)と混合する。
3H−QNBの非特異的結合は1μM硫酸アトロピン(2
μMアトロピン)の用いて定め、3H−OXO−Mの非特異
的結合は10μMオキソにレモリンを用いて定める。非特
異的結合値は一般にそれぞれ全結合の5%および25%で
ある。インキユベーシヨンは37℃で30分行い、サンプル
はWhatman GF/Bフイルターを通して過する。(3H−OX
O−M実験において、フイルターは0.05%ポリエチレン
イミン−水中に30分間前もつて浸漬する。)フイルター
は3×4mlの氷冷緩衝液で洗う。放射能はPackard BPLD
シンチレーシヨン計数器、螢光物質として3mlピコーフ
ルオル30(Pico−Fluor30;Packard社製)を用いて計測
する。
この試験は被験化合物のムスカリン性結合活性を示
す。これらの結果はムスカリン様作動薬3H−OXO−Mお
よびムスカリン拮抗薬3H−QNBを置換するIC50値(すな
わち、リガンドの結合を50%阻止する濃度)として得ら
れる。その比IC50(3H−QNB)/IC50(3H−OXO−M)は
当該化合物のムスカリン様作動薬特性を示す。一般に作
動薬は大きい比を示し、拮抗薬は一般に1に近い比を示
す。
これらの結果を表1に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 471/04 121 C07D 471/04 121 487/08 487/08 (72)発明者 バリー・シドニー・オークレ イギリス国,エセックス州シーエム19・ 5エイディ,ハーロー,ザピナクルズ, コールドハーバーロード,ビーチャムフ ァーマシューチカルズ(番地なし) (72)発明者 ポール・アドリアン・ワイマン イギリス国,エセックス州シーエム19・ 5エイディ,ハーロー,ザピナクルズ, コールドハーバーロード,ビーチャムフ ァーマシューチカルズ(番地なし) (72)発明者 ハリー・ジョン・ワッズワース イギリス国,エセックス州シーエム19・ 5エイディ,ハーロー,ザピナクルズ, コールドハーバーロード,ビーチャムフ ァーマシューチカルズ(番地なし) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 471/04 C07D 455/02 C07D 487/08 A61K 31/40 A61K 31/435 A61K 31/55 WPIL(DERWENT)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I): 〔式中、Xは基: を表し、ここでYおよびZのうち一方は窒素を表し、他
    方はCRを表し、Rはハロゲン原子、CN、OR1、SR1、N
    (R1、NHR1、NHCOR1、NHCOOCH3、NHCOOC2H5、NHO
    R1、NHNH2、COR1、COR2、C2-4アルケニル、C2-4アルキ
    ニル、または(OR1、N(R1、SR1、CO2R1、CON
    (R1または1個もしくは2個のハロゲン原子で置換
    された)C1-2アルキルから選ばれ、その際R1は水素原子
    またはC1-2アルキルであり、そしてR2はOR1、NH2または
    NHR1である;そしてpおよびqはそれぞれ独立して2〜
    4の整数を表す〕 で表される化合物またはその薬学的に許容される塩。
  2. 【請求項2】Xは基: を表し、ここでYは窒素であり、ZはCR(Rは請求項1
    で定義した通りである)である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】RはNH2、CH2FおよびNHCOCH3から選ばれる
    請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】pは2であり、qは2または3である請求
    項1、2または3記載の化合物。
  5. 【請求項5】(±)5−(3−フルオロメチル−1,2,4
    −オキサジアゾール−5−イル)−1−アザビシクロ
    〔3.2.1〕オクタン; (±)5−(3−アミノ−1,2,4−オキサジアゾール−
    5−イル)−1−アザビシクロ〔3.2.1〕オクタン; (±)5−(3−アセチルアミノ−1,2,4−オキサジア
    ゾール−5−イル)−1−アザビシクロ〔3.2.1〕オク
    タン; 4−(3−アミノ−1,2,4−オキサジアゾール−5−イ
    ル)−1−アザビシクロ〔2.2.1〕ヘプタンまたは 4−(3−フルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール
    −5−イル)−1−アザビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン; あるいはその薬学的に許容される塩。
  6. 【請求項6】請求項1記載の式(I)の化合物の製造方
    法において、 (i)式(II)の化合物: 〔式中、AはXまたはそれに転換しうる基を表し、Bは
    −(CH2)rL1を表し、ここでL1は離脱基であるか、また
    はAおよびL1が一緒になって−COO−を表し:r,sおよび
    tのうち1つは1であり、他の2つは独立して2〜4の
    整数を表し、そしてR10は水素原子またはN−保護基を
    表す〕 を環化して、式(II a)の化合物: 〔式中、X′はXまたはそれに転換しうる基を表し、Z
    はアニオンであり、そして残りの可変記号は先に定義
    した通りである〕 を製造するか、あるいは (ii)式(II)の化合物〔式中、Aは電子吸引基を表
    し、Bは水素原子を表し、そしてR10は−(CH2〕rL2
    表し、ここでL2は脱離基であり;sおよびtのうち一方は
    1であり、他方およびrは独立して2〜4の整数を表
    す〕を環化して、式(II b)の化合物: 〔式中、Wは電子吸引基またはX″を表し、残りの可変
    記号は先に定義した通りである〕 を製造し、 その後、任意に又は必要に応じて、R10N−保護基を除去
    し、WをX′に転換し、X′をXに転換し、Xは他のX
    に転換し、そして/または薬学的に許容される塩を形成
    する、ことから成る式(I)の化合物を製造する方法。
  7. 【請求項7】式(II b)の化合物: 〔式中、Wはクロロカルボニル基またはカルボキシエス
    テル基を表す〕をアミドオキシムと、または塩基性条件
    下でヒドロキシグアニジン誘導対と反応させ、その後、
    任意に又は必要に応じて、その生成物を基Xに還化し、
    Xは他のXに転換し、そして/または薬学的に許容され
    る塩を形成することから成る、請求項2記載の式(I)
    の化合物の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項1記載の式(I)の化合物またはそ
    の薬学的に許容される塩、および製剤上許容されるキャ
    リアーを含有する、痴呆の治療または予防のための医薬
    組成物。
  9. 【請求項9】活性治療物質として使用するための、請求
    項1記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容さ
    れる塩。
  10. 【請求項10】痴呆の治療および/または予防に使用す
    るための請求項1記載の式(I)の化合物またはその薬
    学的に許容される塩。
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