JPH0918742A - 同期信号回路 - Google Patents
同期信号回路Info
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- JPH0918742A JPH0918742A JP7188276A JP18827695A JPH0918742A JP H0918742 A JPH0918742 A JP H0918742A JP 7188276 A JP7188276 A JP 7188276A JP 18827695 A JP18827695 A JP 18827695A JP H0918742 A JPH0918742 A JP H0918742A
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- signal
- oscillator
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡便な構成でありながら各種の標準TV方式
に対応でき、制御が容易で安定性にも優れた同期信号回
路を提供する。 【構成】 固定発振器14の周波数はNTSC方式など
の同期周波数の公倍数である13.5MHzに設定され
る。NTSC方式の場合は、それがプログラマブル分周
器18で858分周され、15.7kHzの信号が再生
水平同期信号SBとして出力される。外部同期モードの
場合は、位相検波器10の検出位相に基づいて、TV方
式に関係なく電圧制御発振器12の出力が13.5MH
zとなるようにPLL制御が行われる。このため、いず
れのTV方式であっても、電圧制御発振器12の制御範
囲は、周波数13.5MHzを中心に設定すればよい。
に対応でき、制御が容易で安定性にも優れた同期信号回
路を提供する。 【構成】 固定発振器14の周波数はNTSC方式など
の同期周波数の公倍数である13.5MHzに設定され
る。NTSC方式の場合は、それがプログラマブル分周
器18で858分周され、15.7kHzの信号が再生
水平同期信号SBとして出力される。外部同期モードの
場合は、位相検波器10の検出位相に基づいて、TV方
式に関係なく電圧制御発振器12の出力が13.5MH
zとなるようにPLL制御が行われる。このため、いず
れのTV方式であっても、電圧制御発振器12の制御範
囲は、周波数13.5MHzを中心に設定すればよい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、周波数が異なる映像信
号,例えばNTSC方式,ハイビジョン方式,あるいは
PAL方式の各映像信号に基づいて単一の表示手段にそ
れらの映像を表示するマルチスキャン方式の映像装置に
好適な同期信号回路に関する。
号,例えばNTSC方式,ハイビジョン方式,あるいは
PAL方式の各映像信号に基づいて単一の表示手段にそ
れらの映像を表示するマルチスキャン方式の映像装置に
好適な同期信号回路に関する。
【0002】
【背景技術】最近では、表示機器,例えばCRTやIL
Aプロジェクタ(空間光増幅素子を用いたプロジェク
タ)などのマルチスキャン化が進み、一つの表示機器で
複数のTV信号に対応する時代になってきた。また、各
種映像機器のデジタル化も進んで、コンバーゼンスなど
の調整も各信号単位でデジタル的に行うようになってき
ている。
Aプロジェクタ(空間光増幅素子を用いたプロジェク
タ)などのマルチスキャン化が進み、一つの表示機器で
複数のTV信号に対応する時代になってきた。また、各
種映像機器のデジタル化も進んで、コンバーゼンスなど
の調整も各信号単位でデジタル的に行うようになってき
ている。
【0003】ところで、かかるマルチスキャン型の表示
機器では、複数の標準TV方式の表示を行うため、各T
V方式に対応する同期信号を生成あるいは再生する必要
がある。このための同期信号回路としては図3に示すよ
うなものがあり、対応する標準TV方式と同数分の固定
発振器50A,50B,……,50N、これらの固定発
振器群50の発振周波数の全部を制御範囲とする電圧制
御発振器(VCO)52、固定発振器群50中のいずれ
かの出力を選択するための第1の選択回路54、外部同
期モードと内部モードとを切り換えるための第2の選択
回路56、クロック信号を分周し希望の周期の水平同期
信号を生成するためのプログラマブル分周回路58、こ
れによる分周後の水平同期信号と外部入力水平同期信号
との周波数位相差を検出する位相検波器60によって構
成されている。
機器では、複数の標準TV方式の表示を行うため、各T
V方式に対応する同期信号を生成あるいは再生する必要
がある。このための同期信号回路としては図3に示すよ
うなものがあり、対応する標準TV方式と同数分の固定
発振器50A,50B,……,50N、これらの固定発
振器群50の発振周波数の全部を制御範囲とする電圧制
御発振器(VCO)52、固定発振器群50中のいずれ
かの出力を選択するための第1の選択回路54、外部同
期モードと内部モードとを切り換えるための第2の選択
回路56、クロック信号を分周し希望の周期の水平同期
信号を生成するためのプログラマブル分周回路58、こ
れによる分周後の水平同期信号と外部入力水平同期信号
との周波数位相差を検出する位相検波器60によって構
成されている。
【0004】そして、選択回路54には、希望TV方式
に対応した発振器出力を選択するための選択信号S1が
入力されており、選択回路56には、内部同期モードと
外部同期モードとの切換えのための選択信号S2が入力
されている。また、電圧制御発振器52には、発振の周
波数レンジを切り換えるための周波数切換信号S3が入
力されており、プログラマブル分周器58には、分周比
を制御するための分周制御信号S4が印加されている。
に対応した発振器出力を選択するための選択信号S1が
入力されており、選択回路56には、内部同期モードと
外部同期モードとの切換えのための選択信号S2が入力
されている。また、電圧制御発振器52には、発振の周
波数レンジを切り換えるための周波数切換信号S3が入
力されており、プログラマブル分周器58には、分周比
を制御するための分周制御信号S4が印加されている。
【0005】固定発振器50A〜50Nの各発振周波数
は、色副搬送波と水平走査周波数の公倍数に選定される
場合がほとんどで、一般的には色副搬送波の4倍の周波
数が選択される。例えば、固定発振器50AがNTSC
方式に対応する発振器であるとする。NTSC方式の色
副搬送波はfsc=3.58MHzであるから、その4倍
の14.32MHzが固定発振器50Aの発振周波数と
なる。他のTV方式についても同様である。
は、色副搬送波と水平走査周波数の公倍数に選定される
場合がほとんどで、一般的には色副搬送波の4倍の周波
数が選択される。例えば、固定発振器50AがNTSC
方式に対応する発振器であるとする。NTSC方式の色
副搬送波はfsc=3.58MHzであるから、その4倍
の14.32MHzが固定発振器50Aの発振周波数と
なる。他のTV方式についても同様である。
【0006】プログラマブル分周器58の分周比は、分
周制御信号S4によって、利用される固定発振器に対応
する標準TV方式で決定される値に設定される。例え
ば、発振周波数が4fscのNTSC方式の場合、分周比
は910に設定される。他のTV方式についても同様で
ある。
周制御信号S4によって、利用される固定発振器に対応
する標準TV方式で決定される値に設定される。例え
ば、発振周波数が4fscのNTSC方式の場合、分周比
は910に設定される。他のTV方式についても同様で
ある。
【0007】内部同期モードの場合,すなわち固定発振
器群50から出力される信号に基づいて同期をとる場合
は、まず選択信号S1によって希望信号に対応した発振
器出力が選択回路54で選択されるとともに、選択信号
S2によって選択回路54の出力がプログラマブル分周
器58の入力となるように、選択回路56が制御され
る。すなわち、内部で生成された信号がプログラマブル
分周器58で分周されて再生水平同期信号S6が生成さ
れる。
器群50から出力される信号に基づいて同期をとる場合
は、まず選択信号S1によって希望信号に対応した発振
器出力が選択回路54で選択されるとともに、選択信号
S2によって選択回路54の出力がプログラマブル分周
器58の入力となるように、選択回路56が制御され
る。すなわち、内部で生成された信号がプログラマブル
分周器58で分周されて再生水平同期信号S6が生成さ
れる。
【0008】これに対し、外部同期モードの場合,すな
わち位相検波器60に入力される外部水平同期信号S5
に基づいて同期をとる場合は、選択信号S2によって電
圧制御発振器52の出力がプログラマブル分周器58の
入力となるように、選択回路56が制御される。すなわ
ち、内部で生成された再生水平同期信号S6と外部から
入力された外部水平同期信号S5が位相検波器60に供
給され、これによって位相差が検出される。そして、位
相差に相当する制御電圧が電圧制御発振器52に供給さ
れる。電圧制御発振器52では、PLLループによって
水平同期信号S5,S6の位相(周波数)が合うように
発振周波数が制御される。このとき、必要に応じて電圧
制御発振器52における周波数の制御範囲,すなわち周
波数レンジが変更される。これは、周波数切換信号S3
によって行われる。
わち位相検波器60に入力される外部水平同期信号S5
に基づいて同期をとる場合は、選択信号S2によって電
圧制御発振器52の出力がプログラマブル分周器58の
入力となるように、選択回路56が制御される。すなわ
ち、内部で生成された再生水平同期信号S6と外部から
入力された外部水平同期信号S5が位相検波器60に供
給され、これによって位相差が検出される。そして、位
相差に相当する制御電圧が電圧制御発振器52に供給さ
れる。電圧制御発振器52では、PLLループによって
水平同期信号S5,S6の位相(周波数)が合うように
発振周波数が制御される。このとき、必要に応じて電圧
制御発振器52における周波数の制御範囲,すなわち周
波数レンジが変更される。これは、周波数切換信号S3
によって行われる。
【0009】図4には、電圧制御発振器52の一例が示
されている。発振器は、反転増幅器52Aを中心に構成
されており、発振ループ内にバリキャップ(可変容量ダ
イオード)52B,52Cが並列接続されている。そし
て、一方のバリキャップ52Cにスイッチ52Dが直列
に接続されており、これが周波数切換信号S3によって
開閉する構成となっている。周波数切換信号S3によっ
てスイッチ52DがONされると、バリキャップ52C
がアースに接続されて2つのバリキャップ52B,52
Cが並列接続され、制御範囲の中心周波数は低くなる。
スイッチ52DがOFFされると、逆に中心周波数は高
くなる。このようにして周波数レンジが変更される。
されている。発振器は、反転増幅器52Aを中心に構成
されており、発振ループ内にバリキャップ(可変容量ダ
イオード)52B,52Cが並列接続されている。そし
て、一方のバリキャップ52Cにスイッチ52Dが直列
に接続されており、これが周波数切換信号S3によって
開閉する構成となっている。周波数切換信号S3によっ
てスイッチ52DがONされると、バリキャップ52C
がアースに接続されて2つのバリキャップ52B,52
Cが並列接続され、制御範囲の中心周波数は低くなる。
スイッチ52DがOFFされると、逆に中心周波数は高
くなる。このようにして周波数レンジが変更される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような背景技術には、次のような不都合がある。 (1)内部同期モードでは、対応する標準TV信号の数
だけ固定発振器が必要である。
ような背景技術には、次のような不都合がある。 (1)内部同期モードでは、対応する標準TV信号の数
だけ固定発振器が必要である。
【0011】(2)外部同期モード用の電圧制御発振器
が広い周波数範囲をカバーする必要があり、外乱やジッ
ターなどに対して特別の配慮が必要である。また、水平
同期信号の周波数がそれぞれの標準TV方式で異なるた
め、電圧制御発振器の安定点が複数存在する。図5には
その様子が示されており、横軸は制御電圧,縦軸は発振
周波数である。点PBで示す位置が各TV方式における
中心周波数に対応する安定点であり、これらを中心とし
た範囲WBが同期範囲(制御範囲)である。
が広い周波数範囲をカバーする必要があり、外乱やジッ
ターなどに対して特別の配慮が必要である。また、水平
同期信号の周波数がそれぞれの標準TV方式で異なるた
め、電圧制御発振器の安定点が複数存在する。図5には
その様子が示されており、横軸は制御電圧,縦軸は発振
周波数である。点PBで示す位置が各TV方式における
中心周波数に対応する安定点であり、これらを中心とし
た範囲WBが同期範囲(制御範囲)である。
【0012】このように、同期範囲が広くなるため、正
常に同期しているかどうかの検出感度が低くなってしま
い、信号によっては同期検出の偏りが大きくなって誤検
出しやくなる。また、必ずしも安定点,すなわち制御中
心PBで安定しているとは限らず、信号別に同期引き込
み保持範囲が異ることとなる。更に、制御範囲を拡大す
るためにバンド切換などを利用すると、安定点PBが複
数存在することとも重なって、制御性及び安定度を確保
することが難しくなる。
常に同期しているかどうかの検出感度が低くなってしま
い、信号によっては同期検出の偏りが大きくなって誤検
出しやくなる。また、必ずしも安定点,すなわち制御中
心PBで安定しているとは限らず、信号別に同期引き込
み保持範囲が異ることとなる。更に、制御範囲を拡大す
るためにバンド切換などを利用すると、安定点PBが複
数存在することとも重なって、制御性及び安定度を確保
することが難しくなる。
【0013】なお、回路の工夫により同一制御電圧範囲
で可変幅の広い電圧制御発振器を作ることも可能だが、
耐ノイズ性の点から不要に感度の高い電圧制御発振器は
好ましくない。 (3)全体として構成が複雑でコストも高く、安定度も
問題がある。
で可変幅の広い電圧制御発振器を作ることも可能だが、
耐ノイズ性の点から不要に感度の高い電圧制御発振器は
好ましくない。 (3)全体として構成が複雑でコストも高く、安定度も
問題がある。
【0014】ところで、PAL方式やNTSC方式にエ
ンコードされた信号をデコードして表示するTV受信機
の場合、色副搬送波は重要な意味を有しており、背景技
術では、この色副搬送波と水平同期周波数の両者の整数
倍関係にある周波数を固定発振器の発振周波数としてい
る。しかし、最近のR(赤),G(緑),B(青)など
のデコードを必要としない信号に基づいて表示を行うデ
ィスプレイやプロジェクションにおいては、色副搬送波
はさほど重要な意味を持たない。このような点からすれ
ば、背景技術とは異なった観点から周波数を選択できる
可能性が生ずる。
ンコードされた信号をデコードして表示するTV受信機
の場合、色副搬送波は重要な意味を有しており、背景技
術では、この色副搬送波と水平同期周波数の両者の整数
倍関係にある周波数を固定発振器の発振周波数としてい
る。しかし、最近のR(赤),G(緑),B(青)など
のデコードを必要としない信号に基づいて表示を行うデ
ィスプレイやプロジェクションにおいては、色副搬送波
はさほど重要な意味を持たない。このような点からすれ
ば、背景技術とは異なった観点から周波数を選択できる
可能性が生ずる。
【0015】この発明は、以上の点に着目したもので、
簡便な低コストの構成でありながら各種の標準TV方式
に対応でき、制御が容易で安定性にも優れた同期信号回
路を提供することを、その目的とするものである。
簡便な低コストの構成でありながら各種の標準TV方式
に対応でき、制御が容易で安定性にも優れた同期信号回
路を提供することを、その目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段と作用】前記目的を達成す
るため、この発明では、複数の方式,例えばNTSC,
PAL,EDTV,HDTVなどの同期周波数の公倍数
に固定発振周波数が設定される。この周波数の信号を、
所望の方式に対応して設定された分周比で分周すること
で、各種の標準TV方式に対応できる。また、外部同期
用の電圧制御発振器は、かかる固定発振周波数を中心と
した一定の制御範囲を有するのみで十分であり、制御
性,安定性に優れている。この発明の前記及び他の目
的,特徴,利点は、次の詳細な説明及び添付図面から明
瞭になろう。
るため、この発明では、複数の方式,例えばNTSC,
PAL,EDTV,HDTVなどの同期周波数の公倍数
に固定発振周波数が設定される。この周波数の信号を、
所望の方式に対応して設定された分周比で分周すること
で、各種の標準TV方式に対応できる。また、外部同期
用の電圧制御発振器は、かかる固定発振周波数を中心と
した一定の制御範囲を有するのみで十分であり、制御
性,安定性に優れている。この発明の前記及び他の目
的,特徴,利点は、次の詳細な説明及び添付図面から明
瞭になろう。
【0017】
【好ましい実施例の説明】この発明には数多くの実施例
が有り得るが、ここでは適切な数の実施例を示し、詳細
に説明する。図1には、本実施例の構成が示されてい
る。同図において、外部水平同期信号SAは位相検波器
10に入力されるようになっており、その出力側は電圧
制御発振器12の入力側に接続されている。この電圧制
御発振器12の出力側は、固定発振器14の出力側とと
もに、選択回路16の選択入力側にそれぞれ接続されて
いる。選択回路16の出力側は、プログラマブル分周器
18の入力側に接続されており、これから再生水平同期
信号SBが出力されるようになっている。この再生水平
同期信号SBは、位相検波回路10にも入力されてい
る。選択回路16には内部同期モードと外部同期モード
とを選択する選択信号SCが入力されており、プログラ
マブル分周器18には希望する標準TV方式に対応する
分周比を指示するための分周制御信号SDが入力されて
いる。
が有り得るが、ここでは適切な数の実施例を示し、詳細
に説明する。図1には、本実施例の構成が示されてい
る。同図において、外部水平同期信号SAは位相検波器
10に入力されるようになっており、その出力側は電圧
制御発振器12の入力側に接続されている。この電圧制
御発振器12の出力側は、固定発振器14の出力側とと
もに、選択回路16の選択入力側にそれぞれ接続されて
いる。選択回路16の出力側は、プログラマブル分周器
18の入力側に接続されており、これから再生水平同期
信号SBが出力されるようになっている。この再生水平
同期信号SBは、位相検波回路10にも入力されてい
る。選択回路16には内部同期モードと外部同期モード
とを選択する選択信号SCが入力されており、プログラ
マブル分周器18には希望する標準TV方式に対応する
分周比を指示するための分周制御信号SDが入力されて
いる。
【0018】以上の各部のうち、位相検波回路10は、
再生水平同期信号SBと外部水平同期信号SAとの周波
数位相差を検出するためのもので、基本的な動作は背景
技術と同様である。電圧制御発振器12は、位相検波器
10の検波出力電圧に基づいて発振周波数が制御される
発振器であるが、同期範囲は図2に示すようになってい
る。この図2は、上述した図5と同様に横軸が制御電
圧,縦軸が周波数となっており、同期範囲(制御範囲)
WAは背景技術よりも狭い範囲となっている。また、制
御中心(同期安定点)PAは一個所のみとなっている。
この制御中心PAの周波数は、固定発振器14の発振周
波数と同一となるように設定されている。また、前記背
景技術のような周波数レンジによる切換えは行われない
構成となっている。
再生水平同期信号SBと外部水平同期信号SAとの周波
数位相差を検出するためのもので、基本的な動作は背景
技術と同様である。電圧制御発振器12は、位相検波器
10の検波出力電圧に基づいて発振周波数が制御される
発振器であるが、同期範囲は図2に示すようになってい
る。この図2は、上述した図5と同様に横軸が制御電
圧,縦軸が周波数となっており、同期範囲(制御範囲)
WAは背景技術よりも狭い範囲となっている。また、制
御中心(同期安定点)PAは一個所のみとなっている。
この制御中心PAの周波数は、固定発振器14の発振周
波数と同一となるように設定されている。また、前記背
景技術のような周波数レンジによる切換えは行われない
構成となっている。
【0019】固定発振器14は、予め設定されたある固
有の周波数の信号のみを発振する単一固定発振器で、本
実施例では13.5MHzの発振が行われる構成となっ
ている。この周波数の値は、NTSC,PAL,EDT
V(NTSCのノンインターレース方式),HDTV
(ハイビジョン方式)の標準TV信号の水平周波数の公
倍数となっている。選択回路16は、選択信号SCに基
づいて内部/外部の各同期モードに対応する入力を選択
するための回路で、基本的な動作は背景技術と同様であ
る。
有の周波数の信号のみを発振する単一固定発振器で、本
実施例では13.5MHzの発振が行われる構成となっ
ている。この周波数の値は、NTSC,PAL,EDT
V(NTSCのノンインターレース方式),HDTV
(ハイビジョン方式)の標準TV信号の水平周波数の公
倍数となっている。選択回路16は、選択信号SCに基
づいて内部/外部の各同期モードに対応する入力を選択
するための回路で、基本的な動作は背景技術と同様であ
る。
【0020】次に、プログラマブル分周器18は、各標
準TV方式に対応して例えば次のような分周比に設定さ
れる。 (1)NTSC方式:858分周 (2)PAL方式 :864分周 (3)EDTV方式:429分周 (4)HDTV方式:400分周 これらのうち、例えば固定発振器14の出力の13.5
MHzを858分周すると15.7kHzとなり、NT
SC方式の水平同期周波数となる。他の方式についても
同様である。
準TV方式に対応して例えば次のような分周比に設定さ
れる。 (1)NTSC方式:858分周 (2)PAL方式 :864分周 (3)EDTV方式:429分周 (4)HDTV方式:400分周 これらのうち、例えば固定発振器14の出力の13.5
MHzを858分周すると15.7kHzとなり、NT
SC方式の水平同期周波数となる。他の方式についても
同様である。
【0021】次に、本実施例の動作を説明する。まず、
内部同期モードの場合,すなわち固定発振器14から出
力される信号に基づいて同期をとる場合は、まず選択信
号SCによって固定発振器14の出力が選択回路16で
選択され、これがプログラマブル分周器18の入力とな
る。他方、プログラマブル分周器18では、分周制御信
号SDに基づいて該当する分周比が設定される。内部の
固定発振器14で生成された信号は、プログラマブル分
周器18で設定された比率により分周され、再生水平同
期信号SBが生成される。例えば、NTSC方式の場合
は、上述したように分周比として858が設定され、固
定発振器14の出力である13.5MHzが858分周
された15.7kHzの信号が再生水平同期信号SBと
して出力されることになる。
内部同期モードの場合,すなわち固定発振器14から出
力される信号に基づいて同期をとる場合は、まず選択信
号SCによって固定発振器14の出力が選択回路16で
選択され、これがプログラマブル分周器18の入力とな
る。他方、プログラマブル分周器18では、分周制御信
号SDに基づいて該当する分周比が設定される。内部の
固定発振器14で生成された信号は、プログラマブル分
周器18で設定された比率により分周され、再生水平同
期信号SBが生成される。例えば、NTSC方式の場合
は、上述したように分周比として858が設定され、固
定発振器14の出力である13.5MHzが858分周
された15.7kHzの信号が再生水平同期信号SBと
して出力されることになる。
【0022】次に、外部同期モードの場合,すなわち位
相検波器10に入力される外部水平同期信号SAに基づ
いて同期をとる場合は、選択信号SCによって電圧制御
発振器12の出力がプログラマブル分周器18の入力と
なるように、選択回路16が制御される。すなわち、位
相検波器10によって内部で生成された再生水平同期信
号SBと外部から入力された外部水平同期信号SAの位
相差が検出される。そして、位相差に相当する制御電圧
が電圧制御発振器12に供給される。電圧制御発振器1
2,選択回路16,プログラマブル分周器18,位相検
波器10による回路によってPLLループが構成されて
おり、これによって水平同期信号SA,SBの位相(周
波数)が合うように電圧制御発振器12の発振周波数が
制御される。本実施例では、いずれのTV方式であって
も、電圧制御発振器12の制御中心周波数は固定発振器
14の周波数,すなわち13.5MHzでよい。
相検波器10に入力される外部水平同期信号SAに基づ
いて同期をとる場合は、選択信号SCによって電圧制御
発振器12の出力がプログラマブル分周器18の入力と
なるように、選択回路16が制御される。すなわち、位
相検波器10によって内部で生成された再生水平同期信
号SBと外部から入力された外部水平同期信号SAの位
相差が検出される。そして、位相差に相当する制御電圧
が電圧制御発振器12に供給される。電圧制御発振器1
2,選択回路16,プログラマブル分周器18,位相検
波器10による回路によってPLLループが構成されて
おり、これによって水平同期信号SA,SBの位相(周
波数)が合うように電圧制御発振器12の発振周波数が
制御される。本実施例では、いずれのTV方式であって
も、電圧制御発振器12の制御中心周波数は固定発振器
14の周波数,すなわち13.5MHzでよい。
【0023】このように、本実施例では、固定発振器1
4の発振周波数を4つの標準TV信号の水平同期周波数
の公倍数である13.5MHzに設定しており、これを
所望のTV方式に対応する分周比で分周することとして
いるので、固定発振器は1つのみ用意すればよく、簡便
でコストも低減される。
4の発振周波数を4つの標準TV信号の水平同期周波数
の公倍数である13.5MHzに設定しており、これを
所望のTV方式に対応する分周比で分周することとして
いるので、固定発振器は1つのみ用意すればよく、簡便
でコストも低減される。
【0024】また、電圧制御発振器52の制御範囲を、
固定発振器14の発振周波数を中心に設定すればよいの
で、周波数レンジを変更する必要がない。このため、制
御範囲を背景技術のように大きく取る必要がなく、レン
ジ切換も不要となってコスト面,制御面のいずれにおい
ても有効である。更に、電圧制御発振器12の同期安定
点が固定発振器14の中心周波数近傍に集中しているた
め、同期/非同期状態の検出を安定かつ容易に行うこと
ができ、制御も容易となる。
固定発振器14の発振周波数を中心に設定すればよいの
で、周波数レンジを変更する必要がない。このため、制
御範囲を背景技術のように大きく取る必要がなく、レン
ジ切換も不要となってコスト面,制御面のいずれにおい
ても有効である。更に、電圧制御発振器12の同期安定
点が固定発振器14の中心周波数近傍に集中しているた
め、同期/非同期状態の検出を安定かつ容易に行うこと
ができ、制御も容易となる。
【0025】<他の実施例>この発明は、以上の開示に
基づいて多様に改変することが可能であり、例えば次の
ようなものがある。 (1)前記実施例では、固定発振器の周波数を13.5
MHzとしたが、その整数倍の値も、NTSC,PA
L,EDTV,HDTVの各標準TV信号の水平周波数
の公倍数となるので、それを用いるようにしてもよい。
また、いずれかの方式については公倍数,他の方式につ
いては公倍数の近似値となるような値に固定発振周波数
を設定してもよい。この場合に、例えば標準TV信号以
外のパソコンなどで要求される水平同期周波数に近似す
る周波数の同期信号も得たいような場合には、固定発振
器の周波数が高ければ高いほど、かかる近似同期信号の
周波数誤差が小さくなるという利点がある。固定発振器
の発振周波数は、このような許容誤差の他、コスト的な
面なども考慮して決定する。
基づいて多様に改変することが可能であり、例えば次の
ようなものがある。 (1)前記実施例では、固定発振器の周波数を13.5
MHzとしたが、その整数倍の値も、NTSC,PA
L,EDTV,HDTVの各標準TV信号の水平周波数
の公倍数となるので、それを用いるようにしてもよい。
また、いずれかの方式については公倍数,他の方式につ
いては公倍数の近似値となるような値に固定発振周波数
を設定してもよい。この場合に、例えば標準TV信号以
外のパソコンなどで要求される水平同期周波数に近似す
る周波数の同期信号も得たいような場合には、固定発振
器の周波数が高ければ高いほど、かかる近似同期信号の
周波数誤差が小さくなるという利点がある。固定発振器
の発振周波数は、このような許容誤差の他、コスト的な
面なども考慮して決定する。
【0026】(2)前記実施例では、NTSC,PA
L,EDTV,HDTVの水平同期信号を得る場合を説
明したが、他の標準TV方式,例えばVGAなどにも同
様に適用可能である。 (3)前記実施例は、テレビジョンの水平同期周波数に
対して本発明を適用したものであるが、垂直同期周波数
に対しても同様に適用可能である。
L,EDTV,HDTVの水平同期信号を得る場合を説
明したが、他の標準TV方式,例えばVGAなどにも同
様に適用可能である。 (3)前記実施例は、テレビジョンの水平同期周波数に
対して本発明を適用したものであるが、垂直同期周波数
に対しても同様に適用可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、複数の同期周波数の公倍数に固定発振周波数を設定
するとともに、その分周比を所望の同期周波数に対応し
て設定することとしたので、簡便な低コストの構成であ
りながら各種の標準TV方式に対応でき、制御も容易で
安定性にも優れているという効果がある。
ば、複数の同期周波数の公倍数に固定発振周波数を設定
するとともに、その分周比を所望の同期周波数に対応し
て設定することとしたので、簡便な低コストの構成であ
りながら各種の標準TV方式に対応でき、制御も容易で
安定性にも優れているという効果がある。
【図1】この発明の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】前記実施例における電圧制御発振器の制御特性
例を示すグラフである。
例を示すグラフである。
【図3】同期信号回路の背景技術を示すブロック図であ
る。
る。
【図4】電圧制御発振器の一例を示す回路図である。
【図5】背景技術の電圧制御発振器の制御特性例を示す
グラフである。
グラフである。
10…位相検波器 12…電圧制御発振器 14…固定発振器 16…選択回路 18…プログラマブル分周器
Claims (3)
- 【請求項1】 発振周波数が複数の方式の水平同期周波
数の公倍数に設定された固定発振器;この分周器から出
力された同期信号と外部同期信号とを比較して、周波数
・位相差に対応した検出電圧を生成する位相検波器;中
心周波数が固定発振器の発振周波数に等しく設定されて
おり、前記位相検波器の検出電圧に基づいて発振周波数
が制御される電圧制御発振器;固定発振器及び電圧制御
発振器の各出力のいずれか一方を選択するための選択回
路;所望の方式に応じて認定された分周比で、選択回路
によって選択された信号を分周して、同期信号を得るプ
ログラマブル分周器;を備えたことを特徴とする同期信
号回路。 - 【請求項2】 発振周波数がいくつかの方式の水平同期
周波数の公倍数であって、他のいくつかの方式の近似公
倍数に設定された固定発振器;この分周器から出力され
た同期信号と外部同期信号とを比較して、周波数・位相
差に対応した検出電圧を生成する位相検波器;中心周波
数が固定発振器の発振周波数に等しく設定されており、
前記位相検波器の検出電圧に基づいて発振周波数が制御
される電圧制御発振器;固定発振器及び電圧制御発振器
の各出力のいずれか一方を選択するための選択回路;所
望の方式に応じて認定された分周比で、選択回路によっ
て選択された信号を分周して、同期信号を得るプログラ
マブル分周器;を備えたことを特徴とする同期信号回
路。 - 【請求項3】 前記固定発振器の周波数を、13.5M
Hzもしくはその整数倍に設定したことを特徴とする請
求項1又は2記載の同期信号回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7188276A JPH0918742A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 同期信号回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7188276A JPH0918742A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 同期信号回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0918742A true JPH0918742A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=16220832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7188276A Pending JPH0918742A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 同期信号回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0918742A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000106638A (ja) * | 1998-08-07 | 2000-04-11 | Thomson Consumer Electronics Inc | 水平周波数信号発生器、同期回路、およびビデオ表示装置 |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP7188276A patent/JPH0918742A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000106638A (ja) * | 1998-08-07 | 2000-04-11 | Thomson Consumer Electronics Inc | 水平周波数信号発生器、同期回路、およびビデオ表示装置 |
JP2010200383A (ja) * | 1998-08-07 | 2010-09-09 | Thomson Consumer Electronics Inc | 水平周波数信号発生器、同期回路、およびビデオ表示装置 |
JP2010233248A (ja) * | 1998-08-07 | 2010-10-14 | Thomson Consumer Electronics Inc | 水平周波数信号発生器、同期回路、およびビデオ表示装置 |
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