JPH09187426A - 眼内観察装置 - Google Patents
眼内観察装置Info
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- JPH09187426A JPH09187426A JP8018433A JP1843396A JPH09187426A JP H09187426 A JPH09187426 A JP H09187426A JP 8018433 A JP8018433 A JP 8018433A JP 1843396 A JP1843396 A JP 1843396A JP H09187426 A JPH09187426 A JP H09187426A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 角膜反射スポットにより欠けた部位の識別を
明確化し、徹照照明光量を自動的に最適に調節し、欠け
た部位を補完したことを表示する。 【構成】 CRT30上で、虹彩部Es、絶膜部、眼の周
囲部は暗く見え、瞳孔Ep内は、眼底の反射光により全体
に明るく光って見え、白内障がある部位は影K、K1のよ
うに暗く見える。角膜反射スポットSPも混濁のない部位
Ptも共に明るいので、測定光量を所定レベル以下に下
げ、角膜反射スポットSPと部位Ptの明るさの差ができる
ように調整する。先ず、記憶された画像から最大値を示
す画像データを探して、所定の領域を占めているか否か
判定し、更に形が円形であるかどうかを判断し、2つの
条件を満たしていれば角膜反射スポットSPであると判別
する。
明確化し、徹照照明光量を自動的に最適に調節し、欠け
た部位を補完したことを表示する。 【構成】 CRT30上で、虹彩部Es、絶膜部、眼の周
囲部は暗く見え、瞳孔Ep内は、眼底の反射光により全体
に明るく光って見え、白内障がある部位は影K、K1のよ
うに暗く見える。角膜反射スポットSPも混濁のない部位
Ptも共に明るいので、測定光量を所定レベル以下に下
げ、角膜反射スポットSPと部位Ptの明るさの差ができる
ように調整する。先ず、記憶された画像から最大値を示
す画像データを探して、所定の領域を占めているか否か
判定し、更に形が円形であるかどうかを判断し、2つの
条件を満たしていれば角膜反射スポットSPであると判別
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば眼球内の水
晶体の混濁を観察検査する眼内観察装置に関するもので
ある。
晶体の混濁を観察検査する眼内観察装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の眼内観察装置としては、例えば特
開平6−142044号公報に示すような、近赤外光で
徹照画像を観察する装置が知られている。図9はこのよ
うな装置で観察した徹照画像を示し、この徹照像は近赤
外光で照明された像を撮像しているために、白黒モニタ
上に輝度情報のみが表示されている。
開平6−142044号公報に示すような、近赤外光で
徹照画像を観察する装置が知られている。図9はこのよ
うな装置で観察した徹照画像を示し、この徹照像は近赤
外光で照明された像を撮像しているために、白黒モニタ
上に輝度情報のみが表示されている。
【0003】図9において、彩虹部Esと、瞳孔Epの混濁
のない部分Ptとは,眼底からの反射光により明るく光っ
て見え、白内障が存在する部位Kは影のように暗く見え
る。照明用光源による角膜反射スポットSP像は、瞳孔Ep
内を観察する角度によって徹照像と重なって映る。眼内
の透光体に混濁がない場合には瞳孔Epは一様に明るく映
り、白内障などの混濁がある場合には眼底からの反射光
が透過し難くなるために、初期の白内障では薄い混濁と
して観察され、混濁の程度によってその暗さが増加す
る。
のない部分Ptとは,眼底からの反射光により明るく光っ
て見え、白内障が存在する部位Kは影のように暗く見え
る。照明用光源による角膜反射スポットSP像は、瞳孔Ep
内を観察する角度によって徹照像と重なって映る。眼内
の透光体に混濁がない場合には瞳孔Epは一様に明るく映
り、白内障などの混濁がある場合には眼底からの反射光
が透過し難くなるために、初期の白内障では薄い混濁と
して観察され、混濁の程度によってその暗さが増加す
る。
【0004】徹照像は観察用モニタに入力されたビデオ
信号から印刷可能なビデオプリンタを使用して記録とし
て残す必要があり、ビデオプリンタで出力したハードコ
ピーをカルテ等に貼り付けて、経過観察用として保存し
たり患者説明用として使用している。
信号から印刷可能なビデオプリンタを使用して記録とし
て残す必要があり、ビデオプリンタで出力したハードコ
ピーをカルテ等に貼り付けて、経過観察用として保存し
たり患者説明用として使用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来例では、徹照画像をビデオプリンタにハードコピーす
る際に、図10に示すコメントCのように、角膜反射ス
ポットSPによって混濁部Kの一部が欠けていることを示
す注意書きを明記する必要がある。
来例では、徹照画像をビデオプリンタにハードコピーす
る際に、図10に示すコメントCのように、角膜反射ス
ポットSPによって混濁部Kの一部が欠けていることを示
す注意書きを明記する必要がある。
【0006】即ち、徹照観察においては薄い影の部分の
記録が重要となるが、階調数の少ないビデオプリンタに
おいて中間調部を中心とした設定を行うことは、明るい
飽和レベル付近は全て白く表示されてしまうので、明る
く観察される正常部位Ptと角膜反射スポットSPは共に同
じ白で記録され、欠けて認識不能な混濁部Kの先端部K1
が正常な部位と誤診断されてしまう。
記録が重要となるが、階調数の少ないビデオプリンタに
おいて中間調部を中心とした設定を行うことは、明るい
飽和レベル付近は全て白く表示されてしまうので、明る
く観察される正常部位Ptと角膜反射スポットSPは共に同
じ白で記録され、欠けて認識不能な混濁部Kの先端部K1
が正常な部位と誤診断されてしまう。
【0007】従って、この欠けた部位K1を識別するため
に、徹照観察照明の光量を最適に調節する必要があり、
上述の従来例の装置では、徹照の照明光量を調節つまみ
を使用して調節するようになっている。しかし、徹照観
察位置や角度により調節光量は変更しなければならない
ことは、1人の患者に対して複数の記録を行う際には非
常に煩雑な作業となる。
に、徹照観察照明の光量を最適に調節する必要があり、
上述の従来例の装置では、徹照の照明光量を調節つまみ
を使用して調節するようになっている。しかし、徹照観
察位置や角度により調節光量は変更しなければならない
ことは、1人の患者に対して複数の記録を行う際には非
常に煩雑な作業となる。
【0008】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
角膜反射スポットにより欠けた部位の識別を明確化し、
徹照照明光量を自動的に最適に調節し、欠けた部位を補
完して表示ができる眼内観察装置を提供することにあ
る。
角膜反射スポットにより欠けた部位の識別を明確化し、
徹照照明光量を自動的に最適に調節し、欠けた部位を補
完して表示ができる眼内観察装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めにの本発明に係る眼内観察装置は、被検眼の眼底に照
明光を照射する眼底照明手段と、被検眼の水晶体を含む
前眼部を撮像する撮像手段と、該撮像手段の映像出力を
表示する表示手段と、前記撮像手段からの画像を記憶す
る画像記憶手段と、該画像記憶手段に記憶された画像か
ら角膜反射像領域を検出する検出手段と、該検出手段か
らの検出情報に基づいて前記画像記憶手段の画像を処理
し該処理結果を前記表示手段に表示するように制御する
制御手段とを有することを特徴とする。
めにの本発明に係る眼内観察装置は、被検眼の眼底に照
明光を照射する眼底照明手段と、被検眼の水晶体を含む
前眼部を撮像する撮像手段と、該撮像手段の映像出力を
表示する表示手段と、前記撮像手段からの画像を記憶す
る画像記憶手段と、該画像記憶手段に記憶された画像か
ら角膜反射像領域を検出する検出手段と、該検出手段か
らの検出情報に基づいて前記画像記憶手段の画像を処理
し該処理結果を前記表示手段に表示するように制御する
制御手段とを有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図8に図示の実施
例に基づいて詳細に説明する。図1は実施例の構成図を
示し、赤外波長を有する眼屈折力測定用光源1から被検
眼Eに至る測定光路O1上には、コンデンサレンズ2、測
定用視標3、リレーレンズ4、被検眼Eの瞳Epと共役な
中心開口を有する絞り5、孔あきミラー6、光分割ミラ
ー7、8、対物レンズ9が順次に配列されている。そし
て、対物レンズ9の近傍の光路O1の両側には、前眼部照
明用光源10a、10bが配置されている。なお、光分
割ミラー7は測定用光源1からの光束の波長を透過しか
つ可視光線を反射する特性を有し、光分割ミラー8は測
定用光源1からの光束の波長を所定比率で反射透過しか
つ可視光線を透過する特性を有している。
例に基づいて詳細に説明する。図1は実施例の構成図を
示し、赤外波長を有する眼屈折力測定用光源1から被検
眼Eに至る測定光路O1上には、コンデンサレンズ2、測
定用視標3、リレーレンズ4、被検眼Eの瞳Epと共役な
中心開口を有する絞り5、孔あきミラー6、光分割ミラ
ー7、8、対物レンズ9が順次に配列されている。そし
て、対物レンズ9の近傍の光路O1の両側には、前眼部照
明用光源10a、10bが配置されている。なお、光分
割ミラー7は測定用光源1からの光束の波長を透過しか
つ可視光線を反射する特性を有し、光分割ミラー8は測
定用光源1からの光束の波長を所定比率で反射透過しか
つ可視光線を透過する特性を有している。
【0011】孔あきミラー6の反射方向には、図2に示
すような開口11a〜11fを有する多孔絞り11、リ
レーレンズ12、開口11a〜11fからの光束を分
離、偏向するプリズム13、第1の撮像素子14が順次
に配列されている。光分割ミラー7の入射方向には、駆
動モータ15により光路方向に移動可能な固視標リレー
レンズ16、内部固視標17、固視標照明用光源18が
配列され、光分割ミラー8の反射方向にはレンズ19、
第2の撮像素子20が配置され、前眼部観察光学系が構
成されている。
すような開口11a〜11fを有する多孔絞り11、リ
レーレンズ12、開口11a〜11fからの光束を分
離、偏向するプリズム13、第1の撮像素子14が順次
に配列されている。光分割ミラー7の入射方向には、駆
動モータ15により光路方向に移動可能な固視標リレー
レンズ16、内部固視標17、固視標照明用光源18が
配列され、光分割ミラー8の反射方向にはレンズ19、
第2の撮像素子20が配置され、前眼部観察光学系が構
成されている。
【0012】図3は電気ブロック回路の構成図を示し、
第1の撮像素子14の出力は増幅器21、A/D変換器
22を介して画像メモリ23に接続され、画像メモリ2
3はマイクロコンピュータのバス24に接続されてい
る。第2の撮像素子20の出力は増幅器25、A/D変
換器26、画像メモリ27、D/A変換器28を介して
ビデオ混合・切換制御回路29に接続され、増幅器25
の出力も直接ビデオ混合・切換制御回路29に接続され
ている。
第1の撮像素子14の出力は増幅器21、A/D変換器
22を介して画像メモリ23に接続され、画像メモリ2
3はマイクロコンピュータのバス24に接続されてい
る。第2の撮像素子20の出力は増幅器25、A/D変
換器26、画像メモリ27、D/A変換器28を介して
ビデオ混合・切換制御回路29に接続され、増幅器25
の出力も直接ビデオ混合・切換制御回路29に接続され
ている。
【0013】ビデオ混合・切換制御回路29はCRT
(ビデオモニタ)30、VRAM(ビデオラム)31、
インタフェイス制御回路32に接続され、VRAM31
はバス24に接続され、インタフェイス制御回路32は
バス24、眼屈折力測定用光源1、前眼部照明用光源1
0a、10bに接続されている。また、バス24には制
御処理を行うMPU33、制御や測定に関するプログラ
ムを記憶するROM34、プログラムによる処理や画像
の一時記憶や画像処理等に使用されるROM35が接続
されている。
(ビデオモニタ)30、VRAM(ビデオラム)31、
インタフェイス制御回路32に接続され、VRAM31
はバス24に接続され、インタフェイス制御回路32は
バス24、眼屈折力測定用光源1、前眼部照明用光源1
0a、10bに接続されている。また、バス24には制
御処理を行うMPU33、制御や測定に関するプログラ
ムを記憶するROM34、プログラムによる処理や画像
の一時記憶や画像処理等に使用されるROM35が接続
されている。
【0014】前眼部照明用光源10a、10bは被検眼
Eの前眼部を広く照明し、前眼部からの反射光は、対物
レンズ9を通り光分割ミラー8により下方へ反射され、
レンズ19で第2の撮像素子20上に結像する。この像
は前眼部を所定の倍率で拡大した像であり、CRT30
に出力され、検者はCRT30を観察しながら被検眼E
と装置の測定光学系との位置合わせを行う。つまり、被
検眼Eの瞳孔Epと、CRT30の画面の略中心に表示し
てあるアライメントリングとが同心になるように、操作
桿を操作して位置合わせを行い、更に上下左右方向及び
虹彩部とのピントが合うように前後方向の距離を調整す
る。
Eの前眼部を広く照明し、前眼部からの反射光は、対物
レンズ9を通り光分割ミラー8により下方へ反射され、
レンズ19で第2の撮像素子20上に結像する。この像
は前眼部を所定の倍率で拡大した像であり、CRT30
に出力され、検者はCRT30を観察しながら被検眼E
と装置の測定光学系との位置合わせを行う。つまり、被
検眼Eの瞳孔Epと、CRT30の画面の略中心に表示し
てあるアライメントリングとが同心になるように、操作
桿を操作して位置合わせを行い、更に上下左右方向及び
虹彩部とのピントが合うように前後方向の距離を調整す
る。
【0015】一方、固視標照明用光源18により照明さ
れた内部固視標17の像は、固視標リレーレンズ16を
経て、光分割ミラー7で被検眼Eの方向に反射され、光
分割ミラー8、対物レンズ9を介して被検眼Eの眼底Er
に呈示される。眼屈折力測定時には、被検者の屈折力に
応じて固視標リレーレンズ16を、駆動モータ15によ
り光路方向に移動し、内部固視標17の像位置を変化さ
せて被検眼Eの調節力を取り除くように雲霧を掛ける制
御を行う。
れた内部固視標17の像は、固視標リレーレンズ16を
経て、光分割ミラー7で被検眼Eの方向に反射され、光
分割ミラー8、対物レンズ9を介して被検眼Eの眼底Er
に呈示される。眼屈折力測定時には、被検者の屈折力に
応じて固視標リレーレンズ16を、駆動モータ15によ
り光路方向に移動し、内部固視標17の像位置を変化さ
せて被検眼Eの調節力を取り除くように雲霧を掛ける制
御を行う。
【0016】位置合わせが終了した時点で、測定のため
に操作桿の先端に埋め込まれた測定スイッチを押すと、
前眼部照明用光源10a、10bが消灯し、眼屈折力測
定用光源1が点灯する。眼屈折力測定用光源1から射出
した光束は、コンデンサレンズ2を介して測定用視標7
を照明し、リレーレンズ4、中心開口絞り5、孔あきミ
ラー6、光分割ミラー7、8、対物レンズ9を介して被
検眼Eの眼底Erに投影される。測定用視標3からの光束
による眼底Erからの反射光は同じ光路を逆に戻り、対物
レンズ9、光分割ミラー8を通り、光分割ミラー7を経
て、孔あきミラー6の周辺の反射面で下方へ反射され、
多孔絞り11、リレーレンズ12、プリズム13を経
て、第の1撮像素子14上に図4に示すような反射像Pa
〜Pfを結像する。
に操作桿の先端に埋め込まれた測定スイッチを押すと、
前眼部照明用光源10a、10bが消灯し、眼屈折力測
定用光源1が点灯する。眼屈折力測定用光源1から射出
した光束は、コンデンサレンズ2を介して測定用視標7
を照明し、リレーレンズ4、中心開口絞り5、孔あきミ
ラー6、光分割ミラー7、8、対物レンズ9を介して被
検眼Eの眼底Erに投影される。測定用視標3からの光束
による眼底Erからの反射光は同じ光路を逆に戻り、対物
レンズ9、光分割ミラー8を通り、光分割ミラー7を経
て、孔あきミラー6の周辺の反射面で下方へ反射され、
多孔絞り11、リレーレンズ12、プリズム13を経
て、第の1撮像素子14上に図4に示すような反射像Pa
〜Pfを結像する。
【0017】第1の撮像素子14からのビデオ信号は増
幅器21で増幅され、A/D変換器22でデジタル信号
に変換されて、画像メモリ23に反射像Pa〜Pfが記憶さ
れる。この記憶された反射像Pa〜Pfの結像位置から被検
眼Eの眼屈折力が演算され、CRT30の画面下部に表
示される。
幅器21で増幅され、A/D変換器22でデジタル信号
に変換されて、画像メモリ23に反射像Pa〜Pfが記憶さ
れる。この記憶された反射像Pa〜Pfの結像位置から被検
眼Eの眼屈折力が演算され、CRT30の画面下部に表
示される。
【0018】徹照像観察を行う場合には、図示しない徹
照像観察スイッチを押して徹照像観察モードに切換え
る。眼屈折力測定用光源1が所定の明るさで点灯し、前
眼部照明用光源10a、10b、固視標照明用光源18
は所定の明るさに減光するように制御される。測定用光
源1からの光束は、眼屈折力測定のときと同じ光路を進
み被検眼Eの眼底Erに投影される。眼底Erからの反射光
により被検眼Eの瞳孔Ep領域が照明され、観察光学系の
光路を経て、第2の撮像素子20に徹照像として結像す
る。そして、第2の撮像素子20からの出力は、増幅器
25でビデオ信号に増幅されてA/D変換器26に入力
され、A/D変換器26でデジタル値に変換されて画像
メモリ27に入力される。
照像観察スイッチを押して徹照像観察モードに切換え
る。眼屈折力測定用光源1が所定の明るさで点灯し、前
眼部照明用光源10a、10b、固視標照明用光源18
は所定の明るさに減光するように制御される。測定用光
源1からの光束は、眼屈折力測定のときと同じ光路を進
み被検眼Eの眼底Erに投影される。眼底Erからの反射光
により被検眼Eの瞳孔Ep領域が照明され、観察光学系の
光路を経て、第2の撮像素子20に徹照像として結像す
る。そして、第2の撮像素子20からの出力は、増幅器
25でビデオ信号に増幅されてA/D変換器26に入力
され、A/D変換器26でデジタル値に変換されて画像
メモリ27に入力される。
【0019】画像メモリ27からの出力はD/A変換器
28でアナログのビデオ信号に変換されて、ビデオ混合
・切換制御回路29に入力され、更にビデオ混合・切換
制御回路29には増幅器25から直接ビデオ信号が入力
されて、通常の観察時には徹照像をCRT30に映し出
すように制御される。また、RAM32からの文字信号
出力がビデオ混合・切換制御回路29に入力され、他の
入力信号に文字や記号等がスーパーインポーズされる。
28でアナログのビデオ信号に変換されて、ビデオ混合
・切換制御回路29に入力され、更にビデオ混合・切換
制御回路29には増幅器25から直接ビデオ信号が入力
されて、通常の観察時には徹照像をCRT30に映し出
すように制御される。また、RAM32からの文字信号
出力がビデオ混合・切換制御回路29に入力され、他の
入力信号に文字や記号等がスーパーインポーズされる。
【0020】徹照観察時には前眼部照明光源10a、1
0bは減光されているので、従来例の図9に示すよう
に、虹彩部Es、強膜部、眼の周囲部は暗く見え、瞳孔Ep
内は測定用光源1の眼底Erからの反射光によって全体に
明るく光って見え、明るい部位Ptに対し白内障がある部
位Kは影のように暗く見える。測定用光源1の角膜反射
スポット像SPの反射像は明るいので白く見え、図では縁
があるように描いてあるが、実際にはこのような境界は
見えないので明るい部位Ptと同様に映る。しかし、患者
眼の徹照像観察を行う場合には、患者が多少動いたり観
察位置が左右上下に振れたりするので、角膜反射スポッ
トSPがそれ程気になることはなく、観察中の診断には影
響しない。
0bは減光されているので、従来例の図9に示すよう
に、虹彩部Es、強膜部、眼の周囲部は暗く見え、瞳孔Ep
内は測定用光源1の眼底Erからの反射光によって全体に
明るく光って見え、明るい部位Ptに対し白内障がある部
位Kは影のように暗く見える。測定用光源1の角膜反射
スポット像SPの反射像は明るいので白く見え、図では縁
があるように描いてあるが、実際にはこのような境界は
見えないので明るい部位Ptと同様に映る。しかし、患者
眼の徹照像観察を行う場合には、患者が多少動いたり観
察位置が左右上下に振れたりするので、角膜反射スポッ
トSPがそれ程気になることはなく、観察中の診断には影
響しない。
【0021】図5は第2の撮像素子20からの観察徹照
像のビデオ信号出力を示し、この信号波形は角膜反射ス
ポットSPの位置を横切る水平走査の1本を示しており、
HSYNC は水平同期信号、T1は瞳孔部、T2は虹彩部Esであ
る。測定用光源1によって眼底Erが照明されているため
に、瞳孔Ep内の方が虹彩部Esより明るくなり、波形とし
てはレベルが高く出力される。K1は白内障部位で、眼底
Erからの反射光をあまり透過しないのでレベルは低くな
り、角膜反射スポットSPは破線で示すように極めて明る
いので信号も高く観測される。
像のビデオ信号出力を示し、この信号波形は角膜反射ス
ポットSPの位置を横切る水平走査の1本を示しており、
HSYNC は水平同期信号、T1は瞳孔部、T2は虹彩部Esであ
る。測定用光源1によって眼底Erが照明されているため
に、瞳孔Ep内の方が虹彩部Esより明るくなり、波形とし
てはレベルが高く出力される。K1は白内障部位で、眼底
Erからの反射光をあまり透過しないのでレベルは低くな
り、角膜反射スポットSPは破線で示すように極めて明る
いので信号も高く観測される。
【0022】画像メモリ27に記憶された画像データか
ら最も明るいデータを探し、その値がA/D変換器26
の飽和データであるか否かをチェックし、飽和データで
あればインタフェイス制御回路32を介して測定光源1
の光量を減光する。逆に、飽和レベルより所定レベル以
下であれば光量を増加する。このようにして、徹照画像
は観察及び記録に最適な飽和レベルに設定することがで
きる。
ら最も明るいデータを探し、その値がA/D変換器26
の飽和データであるか否かをチェックし、飽和データで
あればインタフェイス制御回路32を介して測定光源1
の光量を減光する。逆に、飽和レベルより所定レベル以
下であれば光量を増加する。このようにして、徹照画像
は観察及び記録に最適な飽和レベルに設定することがで
きる。
【0023】次に、角膜反射スポットSPがこの画像中に
あるかどうかを判断する。角膜反射スポットSPも混濁の
ない部位Ptも共に明るいので、測定光量を所定レベル以
下に下げて、角膜反射スポットSPと部位Ptの明るさの差
ができるようにする。このとき、画像中の最大レベル領
域の画像面積や形状を調べて角膜反射スポットSPかどう
かを判別し、図5の信号L3とL4の差をなるべく近付ける
ように測定光源1の光量を制御する。
あるかどうかを判断する。角膜反射スポットSPも混濁の
ない部位Ptも共に明るいので、測定光量を所定レベル以
下に下げて、角膜反射スポットSPと部位Ptの明るさの差
ができるようにする。このとき、画像中の最大レベル領
域の画像面積や形状を調べて角膜反射スポットSPかどう
かを判別し、図5の信号L3とL4の差をなるべく近付ける
ように測定光源1の光量を制御する。
【0024】このとき、画像中の瞳孔Epを楕円として近
似し、この楕円に対する角膜反射スポットSPの像の座標
を記憶しておき、角膜反射スポットSPと判断されると、
その領域を図6のM1に示すように縁取りしてその領域を
区別する。また、図7に示すように角膜反射スポットSP
の領域をM2のようにハッチング等の人為的なパターンで
埋めてもよい。このように、識別可能なパターンで処理
した徹照画像をCRT30に表示し、ビデオプリンタの
印字スイッチを押して記録する。
似し、この楕円に対する角膜反射スポットSPの像の座標
を記憶しておき、角膜反射スポットSPと判断されると、
その領域を図6のM1に示すように縁取りしてその領域を
区別する。また、図7に示すように角膜反射スポットSP
の領域をM2のようにハッチング等の人為的なパターンで
埋めてもよい。このように、識別可能なパターンで処理
した徹照画像をCRT30に表示し、ビデオプリンタの
印字スイッチを押して記録する。
【0025】次に、撮影位置を変えて徹照像を記憶する
と、図8に示すように先の角膜反射スポットSPの領域が
マークTのように表示される。図8のスポットSPは撮影
角度を変えたときの角膜反射スポットであり、上述と同
様に角膜反射スポットSPの周囲の線はCRT30上では
見えず明るく観察される。図8の画像から瞳孔Epの領域
を楕円として近似し、既に記憶してある前回の瞳孔Epに
対する角膜反射スポットSPの座標からマークTを表示す
ることで、前回の撮影において混濁部K1の先端が欠けて
記録されていることを容易に判別でき、この状態でハー
ドコピーを行えば先に出力した徹照画像で欠けた部位を
補完することができる。
と、図8に示すように先の角膜反射スポットSPの領域が
マークTのように表示される。図8のスポットSPは撮影
角度を変えたときの角膜反射スポットであり、上述と同
様に角膜反射スポットSPの周囲の線はCRT30上では
見えず明るく観察される。図8の画像から瞳孔Epの領域
を楕円として近似し、既に記憶してある前回の瞳孔Epに
対する角膜反射スポットSPの座標からマークTを表示す
ることで、前回の撮影において混濁部K1の先端が欠けて
記録されていることを容易に判別でき、この状態でハー
ドコピーを行えば先に出力した徹照画像で欠けた部位を
補完することができる。
【0026】このようにして、簡易な構成で角膜反射ス
ポットSPで欠けた部位の識別を明確化し、同時に徹照照
明光量の調節を自動的に最適に調節し、更に角膜反射ス
ポットSPで欠けた部位を他の位置から撮影する際に、そ
の画像で補完されているかどうかを明示することができ
る。
ポットSPで欠けた部位の識別を明確化し、同時に徹照照
明光量の調節を自動的に最適に調節し、更に角膜反射ス
ポットSPで欠けた部位を他の位置から撮影する際に、そ
の画像で補完されているかどうかを明示することができ
る。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る眼内観
察装置は、角膜反射スポットにより欠けた部位を補完で
きるために、異なる角度で徹照画像を記録する場合に
も、どの部位が欠けたかが容易に分かるので、撮影枚数
を削減することができ検査効率も向上する。
察装置は、角膜反射スポットにより欠けた部位を補完で
きるために、異なる角度で徹照画像を記録する場合に
も、どの部位が欠けたかが容易に分かるので、撮影枚数
を削減することができ検査効率も向上する。
【図1】実施例の光学系の構成図である。
【図2】多孔絞りの正面図である。
【図3】電気処理系のブロック回路の構成図である。
【図4】撮像素子上の眼底反射像の説明図である。
【図5】徹照像のビデオ信号波形のグラフ図である。
【図6】角膜反射スポットの縁取り処理の説明図であ
る。
る。
【図7】角膜反射スポットのハッチング処理の説明図で
ある。
ある。
【図8】別角度の徹照画像の説明図である。
【図9】従来例の徹照像観察時のCRT画面の説明図で
ある。
ある。
【図10】従来例のビデオプリンタ上の徹照画像の説明
図である。
図である。
1 眼屈折力測定用光源 10a、10b 前眼部照明用光源 14、20 撮像素子 18 固視標照明用光源 23、27 画像メモリ 30 CRT
Claims (6)
- 【請求項1】 被検眼の眼底に照明光を照射する眼底照
明手段と、被検眼の水晶体を含む前眼部を撮像する撮像
手段と、該撮像手段の映像出力を表示する表示手段と、
前記撮像手段からの画像を記憶する画像記憶手段と、該
画像記憶手段に記憶された画像から角膜反射像領域を検
出する検出手段と、該検出手段からの検出情報に基づい
て前記画像記憶手段の画像を処理し該処理結果を前記表
示手段に表示するように制御する制御手段とを有するこ
とを特徴とする眼内観察装置。 - 【請求項2】 前記制御手段は前記検出手段で検出した
画像領域を識別可能な画像に変換する請求項1に記載の
眼内観察装置。 - 【請求項3】 前記識別可能な画像は前記検出手段で検
出した画像領域の縁に境界線を描画した画像とした請求
項2に記載の眼内観察装置。 - 【請求項4】 前記識別可能な画像は前記検出手段で検
出した画像領域を所定パターンで変換した画像とした請
求項2に記載の眼内観察装置。 - 【請求項5】 前記制御手段は前記検出情報に基づいて
前記眼底照明手段の照明光量を制御する請求項1に記載
の眼内観察装置。 - 【請求項6】 前記検出情報は瞳孔領域に対する角膜反
射像領域の座標を含み、前記制御手段は前記検出情報を
記憶し、該検出情報に基づいて更新された徹照画像の瞳
孔部に対する前回の角膜反射像領域を前記表示手段に表
示する請求項1に記載の眼内観察装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8018433A JPH09187426A (ja) | 1996-01-09 | 1996-01-09 | 眼内観察装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8018433A JPH09187426A (ja) | 1996-01-09 | 1996-01-09 | 眼内観察装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09187426A true JPH09187426A (ja) | 1997-07-22 |
Family
ID=11971523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8018433A Pending JPH09187426A (ja) | 1996-01-09 | 1996-01-09 | 眼内観察装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09187426A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7506980B2 (en) | 2006-09-29 | 2009-03-24 | Nidek Co., Ltd. | Ophthalmic apparatus |
JP2012100712A (ja) * | 2010-11-05 | 2012-05-31 | Nidek Co Ltd | 眼科測定装置 |
JP2014195617A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 株式会社ニデック | 眼科装置 |
-
1996
- 1996-01-09 JP JP8018433A patent/JPH09187426A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7506980B2 (en) | 2006-09-29 | 2009-03-24 | Nidek Co., Ltd. | Ophthalmic apparatus |
JP2012100712A (ja) * | 2010-11-05 | 2012-05-31 | Nidek Co Ltd | 眼科測定装置 |
JP2014195617A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 株式会社ニデック | 眼科装置 |
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