JPH09186583A - 計数装置 - Google Patents

計数装置

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JPH09186583A
JPH09186583A JP8000708A JP70896A JPH09186583A JP H09186583 A JPH09186583 A JP H09186583A JP 8000708 A JP8000708 A JP 8000708A JP 70896 A JP70896 A JP 70896A JP H09186583 A JPH09186583 A JP H09186583A
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circuit
current
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transistor
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JP8000708A
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Inventor
Yukihisa Yasuda
幸央 安田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K23/00Pulse counters comprising counting chains; Frequency dividers comprising counting chains
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K21/00Details of pulse counters or frequency dividers
    • H03K21/40Monitoring; Error detection; Preventing or correcting improper counter operation
    • H03K21/403Arrangements for storing the counting state in case of power supply interruption

Abstract

(57)【要約】 【課題】 劣悪な環境の下においても正しく動作する信
頼性の高い不揮発性の計数装置を提供する。 【解決手段】 破壊式の記憶素子14,24と、記憶素
子が破壊されているか否かを検出する検出回路13,1
5,23,25と、記憶素子への破壊電流の供給を制御
する制御回路12,22とから成るブロックを複数段接
続して計数回路18を構成すると共に、この計数回路1
8内の記憶素子を破壊する破壊電流を計数対象の書込パ
ルスの入力毎に供給する電流供給回路11を設ける。上
記計数回路18の各段において、制御回路は、検出回路
の検出結果に基づき、その段の記憶素子が非破壊状態で
あって前段の記憶素子が破壊状態のときにのみ、電流供
給回路11からの破壊電流をその段の記憶素子へ供給す
る。ただし、初段の制御回路は、初段の記憶素子が非破
壊状態のときに破壊電流をその記憶素子へ供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書き込み可能な不
揮発性の記憶素子を用いて構成される計数装置に関する
ものであり、特に、自動車において使用される計数装置
等、温度条件や電気的条件などが劣悪な環境の下で使用
される計数装置に関する。
【0002】
【従来の技術】書き込み可能な不揮発性の記憶素子を用
いて構成される計数装置では、計数の途中で電源の供給
が停止しても計数値は保持され、電源の供給が回復する
と、電源供給の停止直前の状態から計数を再開すること
ができる(以下、このような計数装置を「不揮発性の計
数装置」という)。このような不揮発性の計数装置とし
ては、記憶素子にEEPROM(電気的消去書き込み可
能型ROM)を用い、マイクロコンピュータと組み合わ
せて構成されたものが存在する。ここで記憶素子として
用いられるEEPROMは、極めて高い絶縁抵抗で電気
的に絶縁されたフローティングゲートに電荷を蓄積する
ことにより情報を保持するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような記
憶素子は、自動車のエンジンルーム内等で使用される
と、使用温度範囲が広くサージ等の電気的ストレスも加
わることにより、記憶された情報が消える等の問題が生
じる。このため、EEPROM等の記憶素子を用いて構
成された計数装置は、自動車のエンジンルーム内等のよ
うに温度条件や電気的条件などが厳しい環境の下で使用
することはできなかった。
【0004】一方、書き込み可能な不揮発性の記憶素子
としては、上記のフローティングゲートを用いた記憶素
子の他に、破壊方式の記憶素子が存在する。破壊方式の
記憶素子は、配線を電気的に破壊したり、レーザ光で配
線を溶断したり、半導体のPN接合を電流によって破壊
して永久的に短絡させたりすることにより、情報を書き
込んで保持するものである。このような破壊方式の記憶
素子は、上記のような劣悪な環境の下でおいても情報を
保持することができる。しかし、このような破壊方式の
記憶素子は、いずれの場合も、特定の情報を書き込み、
読み出すことのみを目的としたものであるため、そのま
までは、従来の計数装置に組み込んで使用することはで
きなかった。
【0005】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、劣悪な環境の下においても正しく動作
する信頼性の高い不揮発性の計数装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る第1の計数装置では、書込信号
の入力回数を計数する計数装置において、破壊状態か非
破壊状態かによって1ビットの情報を表す記憶素子と該
記憶素子が破壊されているか否かを検出する検出手段と
を有する単位回路を複数段接続し、書込信号が入力され
る毎に前記複数段の各単位回路のうちいずれか一つの単
位回路における記憶素子を破壊する破壊手段であって、
前記検出手段の検出結果に基づき、初段の単位回路にお
ける記憶素子が非破壊状態のときには該記憶素子を破壊
し、初段の単位回路における記憶素子が破壊状態のとき
には、初段以外の単位回路における非破壊状態の記憶素
子のうち該記憶素子を含む単位回路の前段の単位回路に
おける記憶素子が破壊状態である記憶素子を破壊する破
壊手段を備えた構成としている。このような構成によれ
ば、書込信号が入力される毎に、初段から最終段に向か
って各段の記憶素子が順に1個ずつ破壊されていく。そ
して、最終段の記憶素子の破壊が検出手段によって検出
されると、計数装置が有する記憶素子の個数と同じ回数
だけ書込信号が入力されたことがわかる。
【0007】本発明に係る第2の計数装置では、上記第
1の計数装置において、前記記憶素子は、所定値以上の
電流の供給によって破壊される記憶素子であって破壊状
態か非破壊状態かにより1ビットの情報を表す記憶素子
であり、前記破壊手段は、 i)書込信号が入力される毎に所定時間だけ電流を供給
する電流供給手段と、 ii)前記複数段の単位回路のそれぞれに対応して複数個
設けられ、電流供給手段から対応する単位回路における
記憶素子への前記電流の供給を制御する制御手段であっ
て、初段の単位回路における制御手段は、該単位回路に
おける検出手段の検出結果に基づき、該単位回路におけ
る記憶素子が非破壊状態のときにのみ前記所定値以上の
電流を該記憶素子に供給し、初段以外の各単位回路にお
ける制御手段は、該単位回路および該単位回路の前段の
単位回路における検出手段の検出結果に基づき、該単位
回路の前段の単位回路における記憶素子が破壊状態でか
つ該単位回路における記憶素子が非破壊状態のときにの
み前記所定値以上の電流を該単位回路における記憶素子
に供給する制御手段とを備えることを特徴としている。
このような構成によれば、書込信号が入力される毎に、
所定時間だけ電流供給手段から電流が供給され、各段の
制御手段により初段から最終段に向かって各段の記憶素
子に順に所定値以上の電流が流れる。これにより、書込
信号が入力される毎に、初段から最終段に向かって各段
の記憶素子が順に1個ずつ破壊されていく。
【0008】本発明に係る第3の計数装置では、上記第
2の計数装置において、前記電流供給手段は、コンデン
サと、該コンデンサに所定量の電荷を蓄積する充電手段
とを備え、該所定量の電荷が蓄積されたコンデンサから
書込信号の入力毎に電流を供給することを特徴としてい
る。このような構成によれば、適切な電荷量をコンデン
サに蓄積しておくことにより、書込信号の継続時間が長
くなっても、1回の書込信号の入力により1個の記憶素
子のみが破壊され、記憶素子の連続的な破壊が防止され
る。
【0009】本発明に係る第4の計数装置では、上記第
2の計数装置において、前記電流供給手段による電流の
供給を検出する電流供給検出手段と、電流供給検出手段
の検出結果に基づき、前記電流供給手段から電流の供給
が開始されると、該電流の供給が停止されるまで前記計
数回路における全ての前記検出手段の動作を停止させる
検出制御手段と、を更に備えることを特徴としている。
このような構成によれば、電流供給手段による電流の供
給が開始されると、全ての検出手段の動作が停止する。
これにより、その時点で所定値以上の電流が供給されて
いた記憶素子にはその電流供給が継続する。そして、電
流が供給されていなかった記憶素子にはそのまま供給さ
れない状態が続き、電流が供給されている前記記憶素子
が破壊された後も、電流が供給されない状態のままとな
る。その後、電流供給手段による電流の供給が停止する
と、各段の検出手段は各段の記憶素子が破壊されている
か否かについての検出動作を再開する。なお、上記第4
の計数装置において、前記電流供給検出手段は、前記電
流供給手段による電流の供給が開始されるとセットさ
れ、該電流の供給が停止するとリセットされるフリップ
フロップを有し、前記検出制御手段は、前記フリップフ
リップがセット状態の間、前記計数回路における全ての
前記検出手段の動作を停止させる構成とするのが好まし
い。
【0010】本発明に係る第5の計数装置では、上記第
2の計数装置において、前記計数回路における各記憶素
子に所定の電圧を印加したときに前記各記憶素子に流れ
る電流の総和を検出する素子電流検出手段を更に備える
ことを特徴としている。このような構成によれば、素子
電流検出手段の検出結果に基づいて破壊状態の記憶素子
の個数を調べることができる。
【0011】本発明に係る第6の計数装置では、上記第
2ないし第5の計数装置において、前記計数回路の各単
位回路における検出手段は第1および第2検出手段から
成り、初段の単位回路における第1検出手段は、該単位
回路における記憶素子が非破壊状態のときにオンして破
壊状態のときにオフするトランジスタを有し、前記各単
位回路における第2検出手段も、該単位回路における記
憶素子が非破壊状態のときにオンして破壊状態のときに
オフするトランジスタを有し、初段以外の各単位回路に
おける第1検出手段は、該単位回路の前段の単位回路に
おける第2検出手段の前記トランジスタがオフ状態でか
つ該単位回路における記憶素子が非破壊状態のときにの
みオンするトランジスタを有し、前記計数回路の各単位
回路における制御手段は、該単位回路における第1検出
手段の前記トランジスタがオン状態のときにのみ前記所
定値以上の電流を該単位回路における記憶素子に供給す
ることを特徴としている。このような構成によれば、初
段の記憶素子が非破壊状態のときには、初段の第1検出
手段のトランジスタのみがオン状態で、初段以外の各段
における第1検出手段のトランジスタは全てオフ状態と
なる。そして初段の記憶素子が破壊状態のときには、初
段以外の各段における非破壊状態の記憶素子のうち前段
の記憶素子が破壊状態である段の第1検出手段のトラン
ジスタのみがオン状態となり、その他の段における第1
検出手段のトランジスタは全てオフ状態となる。このよ
うな各段における第1検出手段のトランジスタのオン/
オフ状態に基づき、書込信号が入力される毎に、初段か
ら最終段に向かって各段の記憶素子に順に所定値以上の
電流が流れ、各段の記憶素子が順に1個ずつ破壊されて
いく。そして最終段の第2検出手段のトランジスタがオ
フ状態か否かにより、計数装置が有する記憶素子の個数
と同じ回数だけ書込信号が入力されたか否かがわかる。
【0012】上記第6の計数装置において、記憶素子と
してツェナーダイオードを使用するのが好ましい。この
場合、そのツェナーダイオードを、例えば前記計数回路
とともに同一の半導体基板上に形成されたNPNトラン
ジスタにおけるベースとエミッタとの接合部により構成
することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、本発明の実施の形態1の計数装
置の構成を示す回路図である。この計数装置は、バイポ
ーラ・トランジスタによる集積回路10に、計数対象の
書込パルスを入力してその書込パルスに応じて集積回路
10から電流を引き出す入力回路20と、直流電圧源で
ある第1電源V1および第2電源V2とが接続された構
成となっている。そして集積回路10は、計数動作を実
行するブロックB1およびB2から成る計数回路18
と、これらのブロック内の記憶素子を破壊するための電
流(以下「破壊電流」という)を書込パルスに応じて供
給する電流供給回路11とから構成される。この計数回
路におけるブロックB1は、破壊式の記憶素子14と、
その記憶素子14が破壊されているか否かを検出する検
出回路13、15と、その記憶素子14への破壊電流の
供給を検出回路13の検出結果に応じて制御する制御回
路12とから成る。ブロックB2もブロックB1と基本
的に同一の構成である。
【0014】本計数装置における入力回路20は、エミ
ッタが接地されたNPNトランジスタQ4で構成されて
おり、コレクタが集積回路10の端子10eに接続さ
れ、ベースが計数対象の書込パルスが供給される入力端
子INに接続されている。
【0015】集積回路10における電流供給回路11は
NPNトランジスタQ1、PNPトランジスタQ2、お
よび、抵抗R1、R2、R3から構成されており、トラ
ンジスタQ2のベースは、抵抗R2を介して端子10e
に接続されている。端子10eには入力回路20を構成
するトランジスタQ4のコレクタが接続されているた
め、入力端子INに「High」の信号が供給されてい
る間すなわち書込パルスが継続している間、トランジス
タQ2がオン状態となる。トランジスタQ2がオンする
と、そのコレクタからトランジスタQ1のベースに電流
が供給されるため、トランジスタQ1もオンする。した
がって、書込パルスが継続している間は、端子10aに
接続された第2電源V2からトランジスタQ1およびQ
2を経由して、計数回路を構成するブロックB1、B2
へ破壊電流が供給される。なお、電流供給回路11が2
個のトランジスタQ1およびQ2を使用した構成となっ
ているのは、記憶素子を破壊するのに必要な量の電流を
供給するには1個のトランジスタでは不十分だからであ
る。また、抵抗R1、R3は、それぞれトランジスタQ
2、Q1に対するリークカット用抵抗であり、これらに
より、トランジスタの停止時にコレクタとベースとの間
の接合部に発生するリーク電流等によってトランジスタ
が誤ってオンするのが防止される。
【0016】集積回路10におけるブロックB1内の記
憶素子14はNPNトランジスタQ14から成り、この
トランジスタQ14は、ベースおよびコレクタが接地さ
れて、エミッタとグランド間にツェナーダイオードを構
成する。NPNトランジスタにおけるエミッタとベース
との間の接合はバイポーラ集積回路において最も耐圧の
低いPN接合であるため、本計数装置では、この接合を
利用して構成される前記ツェナーダイオードを破壊式の
記憶素子として使用する。しかし、破壊式の記憶素子と
して使用可能なツェナーダイオードは、このようなエミ
ッタとベースとの間の接合を利用したものに限られず、
バイポーラ集積回路においてトランジスタとは別個に形
成されたPN接合等の他のPN接合を利用したものであ
ってもよい。
【0017】本計数装置における記憶素子としてのツェ
ナーダイオードを構成するトランジスタQ14のエミッ
タとベースとの間に所定値以上の過大な電流が流れる
と、エミッタとベースとの間のPN接合部を構成する半
導体の不純物濃度により定まるツェナー電圧が発生し、
そのツェナー電圧とPN接合部を流れる電流とで定まる
電力損失が生じる。この電力損失により、そのPN接合
部の温度は急激に上昇し、最終的には異常加熱のためP
N接合部が破壊される。このようにして破壊されたPN
接合部は、その抵抗が数オーム程度の低い値となり、そ
のような低い抵抗値が永久に保持される。すなわち、破
壊されたPN接合部は短絡状態にあるとみなすことがで
き、一旦破壊されると永久にその短絡状態が保持され
る。一方、破壊前のPN接合部は、逆方向に電圧が印加
される構成となっているため、そのインピーダンスは極
めて高い。したがって、このようなトランジスタQ14
によって構成されるツェナーダイオードは、エミッタと
ベースの間のPN接合部が高インピーダンス状態か短絡
状態かにより、すなわち非破壊状態か破壊状態かにより
1ビットの情報を表す不揮発性記憶素子として機能す
る。
【0018】ブロックB1における検出回路は、NPN
トランジスタQ13および抵抗R14、R15から構成
される第1検出回路13と、NPNトランジスタQ15
および抵抗R16から構成される第2検出回路15とか
ら成る。第1検出回路13のトランジスタQ13のベー
スは抵抗R15を介してトランジスタQ14のエミッタ
に接続されているため、記憶素子14を構成するトラン
ジスタQ14のエミッタとベースとの間のPN接合部が
破壊されて短絡状態となっているときには、トランジス
タQ13のベースも接地されることになる。したがっ
て、記憶素子14が破壊状態のときには、第1検出回路
13のトランジスタQ13がオンすることはない。ま
た、第2検出回路15のトランジスタQ15のベースも
抵抗R16を介してトランジスタQ14のエミッタに接
続されているため、記憶素子14が破壊状態の場合には
第2検出回路15のトランジスタQ15がオンすること
もない。一方、トランジスタQ14のエミッタとベース
との間のPN接合部が破壊されておらず高インピーダン
ス状態の場合には、第1電源V1から抵抗R14および
R15を介してトランジスタQ13のベースに電流が供
給される。したがって、記憶素子14が非破壊状態の場
合には、第1検出回路13のトランジスタQ13がオン
状態となっている。この場合、第2検出回路15のトラ
ンジスタQ15も同様にしてオン状態となっている。
【0019】ブロックB1における制御回路12は、N
PNトランジスタQ11、PNPトランジスタQ12、
および、抵抗R11、R12、R13から構成されてい
る。ここで抵抗R11、R13は、それぞれトランジス
タQ12、Q11に対するリークカット用抵抗であり、
電流供給回路11の場合と同様、これらにより、コレク
タとベースとの間の接合部に発生するリーク電流等によ
るトランジスタQ12、Q11の誤動作が防止される。
トランジスタQ12は、そのベースが抵抗12を介して
前記第1検出回路13のトランジスタQ13のコレクタ
に接続されている。このため、トランジスタQ13がオ
ン状態の場合には、トランジスタQ12のベース電流が
トランジスタQ13に吸い込まれ、トランジスタQ12
はオン状態となり、トランジスタQ12のコレクタがそ
のベースに接続されたトランジスタQ11もオン状態と
なる。抵抗R12はこのときのトランジスタQ12のベ
ース電流を決定するための素子であり、このベース電流
は抵抗R12の値と電流供給回路11のトランジスタQ
1のエミッタの電位とによって定まる。トランジスタQ
11およびQ12がオン状態となると、電流供給回路1
1から供給される電流がトランジスタQ11およびQ1
2を経てブロックB1の記憶素子14を構成するトラン
ジスタQ14に破壊電流として供給される。一方、第1
検出回路13のトランジスタQ13がオフ状態の場合に
は、トランジスタQ11およびQ12が共にオフ状態と
なるため、電流供給回路11から供給される電流はトラ
ンジスタQ11およびQ12で遮断され、ブロックB1
の記憶素子14に破壊電流が供給されることはない。
【0020】このようにして、書込パルスが入力されて
入力回路20のトランジスタQ4がオンすると、電流供
給回路11によって計数回路18へ電流が供給され、ブ
ロックB1の記憶素子14が非破壊状態の場合には、第
1検出回路13のトランジスタQ13がオンし、制御回
路12のトランジスタQ11およびQ12がオンする。
この結果、記憶素子14を構成するトランジスタQ14
に破壊電流が供給される。一方、ブロックB1の記憶素
子14が破壊状態の場合には、第1検出回路13のトラ
ンジスタQ13がオフし、制御回路12のトランジスタ
Q11およびQ12がオフするため、記憶素子14を構
成するトランジスタQ14に破壊電流が供給されること
はない。
【0021】集積回路10におけるブロックB2は、上
述のブロックB1と基本的には同一の構成であり、NP
NトランジスタQ24から成る記憶素子24と、トラン
ジスタQ23および抵抗R24、R25から成る第1検
出回路23と、NPNトランジスタQ25および抵抗R
26から成る第2検出回路25と、NPNトランジスタ
Q21、PNPトランジスタQ22、および、抵抗R2
1、R22、R23から成る制御回路22とを備えてい
る。しかし、ブロックB2は、その第1検出回路23の
トランジスタQ23のベースにブロックB1の第2検出
回路15のトランジスタQ15のコレクタが接続されて
点でブロックB1と相違する。前述のようにトランジス
タQ15は、ブロックB1の記憶素子14が非破壊状態
の場合にはオンし、破壊状態の場合にはオフする。した
がって、ブロックB1の記憶素子14が破壊状態の場合
には、ブロックB2における第1検出回路23のトラン
ジスタQ23は、記憶素子24が非破壊状態のときにオ
ンし、破壊状態のときにオフする。そして、このトラン
ジスタQ23のオン/オフに応じて制御回路22により
記憶素子24への破壊電流の供給が制御される。しか
し、ブロックB1の記憶素子14が非破壊状態の場合に
は、トランジスタQ15がオンしてトランジスタQ23
のベースがグランド電位にほぼ等しくなるため、ブロッ
クB2の記憶素子24が非破壊状態であってもトランジ
スタQ23はオフ状態となる。したがって、ブロックB
2の記憶素子24が非破壊状態であっても、ブロックB
1の記憶素子14が非破壊状態である限り、ブロックB
2の記憶素子24に破壊電流が供給されることはない。
【0022】また、ブロックB2における第2検出回路
25のトランジスタQ25のコレクタは集積回路10の
端子10eに接続されている。このため、トランジスタ
Q25がオフ状態か否かを調べることにより、ブロック
B2の記憶素子24が破壊されているか否かを集積回路
10の外部から確認することができる。
【0023】次に、上記構成の計数装置の計数動作につ
いて説明する。本計数装置では、計数対象の書込パルス
は入力端子INから入力されて入力回路20のトランジ
スタQ4のベースに供給されるため、書込パルスが入力
されるとトランジスタQ4がオンする。これにより、電
流供給回路11のトランジスタQ1およびQ2もオン
し、電流供給回路11から計数回路18を構成するブロ
ックB1およびB2に破壊電流を供給できる状態とな
る。
【0024】いま、ブロックB1およびB2の双方の記
憶素子14、24が共に非破壊状態であるとする。この
場合、ブロックB1における第1検出回路13のトラン
ジスタQ13がオンするため、制御回路12のトランジ
スタQ11およびQ12もオンする。したがって、入力
回路20に書込パルスが入力されると、ブロックB1に
おいては、電流供給回路11から制御回路12を経てト
ランジスタQ14に破壊電流が供給される。これによ
り、トランジスタQ14のエミッタとベースとのPN接
合部が破壊されて短絡状態となる。すなわちブロックB
1の記憶素子14が破壊状態となる。一方、ブロックB
2における第1検出回路23のトランジスタQ23は、
ブロックB1の記憶素子14が破壊されるまではオフ状
態である。したがって、ブロックB2においては、制御
回路22のトランジスタQ21およびQ22はオフ状態
となるため、トランジスタQ24には破壊電流が供給さ
れない。すなわちブロックB2の記憶素子14は非破壊
状態のままとなる。ただし、ブロックB1の記憶素子1
4が破壊されるとブロックB2における第1検出回路1
3のトランジスタQ23がオンするため、ブロックB1
の記憶素子14の破壊後も入力回路20のトランジスタ
Q4のオン状態が継続すると、電流供給回路11からト
ランジスタQ24に破壊電流が供給されるようになる。
したがって、計数対象の書込パルスの継続時間が長い場
合には、1個の書込パルスの入力によりブロックB1お
よびB2の双方の記憶素子14および24が破壊される
ことがあり、その結果、書込パルスを正しく計数するこ
とができなくなる。そこで本実施の形態では、記憶素子
の破壊に要する時間、すなわちコレクタとベースが接地
されたNPNトランジスタのエミッタとベースとの間の
PN接合部の破壊に要する時間を予め計測しておき、そ
の計測時間に基づき、1個の記憶素子14は確実に破壊
するが2個の記憶素子14が連続的に破壊されないよう
に、入力回路20に供給される書込パルスの幅を設定す
る。
【0025】この後、入力回路20に二つ目の書込パル
スが供給されると、その時点では、ブロックB1の記憶
素子14は破壊状態であってトランジスタQ15はオフ
しているため、ブロックB2における第1検出回路23
のトランジスタQ23はオン状態となっている。したが
ってブロックB2においては、二つ目の書込パルスの入
力により、制御回路22のトランジスタQ21およびQ
22がオンし、トランジスタQ24に破壊電流が供給さ
れる。これにより、Q24のエミッタとベースとのPN
接合部が破壊されて短絡状態となる。すなわちブロック
B2の記憶素子14が破壊状態となる。なお、ブロック
B1においては、二つ目の書込パルスの入力時点で記憶
素子14は既に破壊状態であって第1検出回路13のト
ランジスタQ13はオフしているため、制御回路12の
トランジスタQ11およびQ12もオフしている。した
がって、ブロックB1の記憶素子14には破壊電流が供
給されない。
【0026】このようにして、一つ目の書込パルスの入
力によりブロックB1の記憶素子14が破壊され、二つ
目の書込パルスの入力によりブロックB2の記憶素子2
4が破壊される。そして、集積回路10の端子10cか
らトランジスタQ25がオフ状態か否かを調べること
で、ブロック2の記憶素子24が破壊されているか否か
を確認でき、これにより計数結果の読み取りが可能とな
る。
【0027】図1に示した上述の計数装置では計数でき
る書込パルス数は2であるが、ブロックB2の回路を更
に縦続接続することにより、より多くの書込パルスを計
数できる計数装置を実現することができる。すなわち、
ブロックB1を初段として、これにブロックB2と同様
の回路をn−1段接続することにより、n個の書込パル
スを計数できるようになる。以下では、このように多数
段のブロックが接続されて計数回路18が構成されてい
るものとして説明を進める。この場合、初段以外の各段
における第1検出回路のトランジスタのベースには、そ
の前段における第2検出回路のトランジスタのコレクタ
が接続される。これにより、上述の説明からわかるよう
に、初段以外の各段の記憶素子には、その前段の記憶素
子が破壊されない限り、破壊電流が供給されない。した
がって、計数対象の書込パルスが入力される毎に、初段
から最終段(n番目のブロック)に向かって各段の記憶
素子が順に破壊されていく。このとき入力される書込パ
ルスの幅は、前述のように、記憶素子の破壊に要する時
間の計測に基づき複数の記憶素子が連続して破壊しない
ように設定されるため、書込パルスの入力される毎に一
つの記憶素子のみが破壊される。このようにしてn個目
の書込パルスの入力により最終段の記憶素子が破壊され
ると、これを、最終段における第2検出回路のトランジ
スタのコレクタが接続された端子10cから読み取るこ
とができる。これにより、本計数装置にn個の書込パル
スが入力されたことを検知することができる。
【0028】以上のように本実施の形態の計数装置で
は、破壊式の記憶素子を使用しているため、電源の供給
が停止しても計数値が消えないというだけでなく、温度
条件や電気的条件などが劣悪な環境の下でも計数値が確
実に保持され、信頼性よく書込パルスを計数することが
できる。
【0029】実施の形態2.既述のように、上記実施の
形態1の計数装置では、入力回路20に供給される書込
パルスの幅が一定以上大きくなると、1個の書込パルス
の入力により隣接する複数段の記憶素子が連続的に破壊
される。この結果、入力された書込パルスの数と破壊さ
れた記憶素子の数とが相違し、書込パルスを正しく計数
することができなくなる。そこで実施の形態2の計数装
置では、このような誤った計数動作(以下「連続破壊に
よる誤動作」という)を防止するために、破壊電流供給
用の電源として、直流電圧源である第2電源V2の代わ
りに、電荷が蓄積されたコンデンサを用いる。
【0030】図2は、本発明の実施の形態2の計数装置
の構成を示す回路図である。この計数装置が上記実施の
形態1の計数装置と異なるのは、集積回路10の端子1
0aに第2電源V2の代わりにコンデンサC1の一端を
接続して他端を接地すると共に、コンデンサC1を充電
するための充電回路30を設けている点である。その他
の構成については実施の形態1の計数装置と同一であ
る。
【0031】実施の形態2の計数装置では、入力回路2
0に書込パルスが供給される前に、記憶素子の破壊に必
要な高い電圧を供給できるように充電回路30がコンデ
ンサC1に電荷を蓄積する(コンデンサC1の充電)。
そして入力回路20に書込パルスが供給されると、この
コンデンサC1から集積回路10内の記憶素子に破壊電
流が供給され、記憶素子が破壊される。このとき、記憶
素子の破壊に伴ってコンデンサC1に蓄積された電荷が
消費され、その結果、コンデンサC1の電圧(端子10
aの電位)が低下する。そこで実施の形態2では、予め
記憶素子1個の破壊に相当するコンデンサC1の蓄積電
荷量を測定しておき、入力回路20への書込パルスの供
給前に、その測定値の電荷がコンデンサC1に蓄積され
るように充電回路30が充電を行う構成となっている。
【0032】上記構成によれば、破壊電流供給用の電源
としてのコンデンサC1には記憶素子1個の破壊に相当
する電荷量しか蓄積されないため、入力回路20に供給
される書込パルスの幅が大きい場合であっても、1個の
書込パルスの入力で2個以上の記憶素子が破壊されるこ
とはない。したがって、書込パルスの幅の制御を必要と
することなく、書込パルスの個数を正しく計数すること
ができる。
【0033】なお充電回路30は、入力回路20に書込
パルスが供給されてから次の書込パルスが供給されるま
での間に記憶素子1個の破壊に相当する電荷量をコンデ
ンサC1に蓄積すればよいため、入力回路20へ書込パ
ルスが供給される時間間隔が極端に短くない限り、高い
電流供給能力を有する必要はない。誤動作による複数の
記憶素子14の連続的破壊の防止の見地からは、むしろ
電流供給能力を低く設定する方が望ましい。したがっ
て、チャージポンプなどの電流供給能力の低い回路を充
電回路30として利用してもよい。この場合、第1電源
V1の電圧を充電回路30で昇圧してコンデンサC1に
印加する構成とすることにより、必要な電源の数を低減
することができる。
【0034】実施の形態3.上述のように、実施の形態
1では書込パルスの幅を制御することにより、実施の形
態2では破壊電流供給用電源としてのコンデンサC1の
蓄積電荷量を制御することにより、連続破壊による誤動
作を防止していた。これに対し実施の形態3では、集積
回路10内の計数回路18の各ブロックにおける検出回
路への電源の供給を制御することにより、連続破壊によ
る誤動作を防止する。
【0035】図3は、本発明の実施の形態3の計数装置
の構成を示す回路図である。この計数装置は、電流供給
回路11からの破壊電流の供給を検出する電流供給検出
回路41を設け、集積回路10の端子10bに第1電源
V1を直接に接続する代わりに、電流供給検出回路41
の検出結果に基づき集積回路10内の各検出回路への電
源の供給を制御する制御電源回路40を端子10bに接
続している点で、実施の形態1の計数装置と相違する。
また、この計数装置では、集積回路10における電流供
給回路11と計数回路18の各ブロックとの接続点、す
なわち電流供給回路11のトランジスタQ1のエミッタ
が接続されている接続点の電位Vaを外部から検出する
ために、集積回路10に端子10fが設けられている。
この計数装置における他の構成については実施の形態1
の計数装置と同一である。
【0036】上記電流供給検出回路41は、NPNトラ
ンジスタQ101〜Q107と、PNPトランジスタQ
108〜Q111と、抵抗R101〜R107と、定電
流源I101とを図3に示すように接続した構成となっ
ている。この電流供給検出回路41において、トランジ
スタQ101はベースとコレクタが接続されて電位Va
の上昇を検出するためのツェナーダイオードを構成し、
トランジスタQ102、Q103、Q104、Q10
5、Q108、Q109と抵抗R104とはフリップフ
ロップを構成する。また、コレクタに定電流源I101
が接続されたトランジスタQ111は、トランジスタQ
108〜Q110と共にカレントミラー回路を構成す
る。このような構成の電流供給検出回路41により、集
積回路10内における破壊電流の供給が端子10fを介
して検出され、その検出結果に応じてトランジスタQ1
07がオン状態またはオフ状態となる。
【0037】一方、制御電源回路40は、第1電源V1
と、PNPトランジスタQ112と、抵抗R108、R
109とを図3に示すように接続した構成となってい
る。この制御電源回路40において、トランジスタQ1
12は、第1電源V1を供給するか否かを制御するトラ
ンジスタであって、そのベースには、上記電流供給検出
回路41のトランジスタQ107のコレクタが抵抗R1
05を介して接続されている。なお、抵抗R108は、
リーク電流カット用の抵抗であってトランジスタQ11
2がオフ状態のときの端子10bの電圧Vbを決定す
る。このような構成の制御電源回路40により、電流供
給検出回路41のトランジスタQ107のオン/オフに
応じて、集積回路10の端子10bへの第1電源V1の
供給が制御される。
【0038】図4は、本実施の形態の計数装置の動作を
示す信号波形図である。本計数装置では、入力回路20
に書込パルスが供給されていないときには、入力回路2
0のトランジスタQ4はオフ状態であり、トランジスタ
Q4がオフ状態のときは、集積回路10内の電流供給回
路11のトランジスタQ1およびQ2もオフ状態となる
ため、端子10fから電流供給検出回路41へ電流が供
給されることはない。このとき、電流供給検出回路41
におけるトランジスタQ102およびQ106のベース
電位が零となるため、これらのトランジスタQ102お
よびQ106はオフ状態となる。トランジスタQ106
がオフ状態のとき、トランジスタQ105は、トランジ
スタQ110からベース電流を供給されるためオン状態
となる。トランジスタQ105がオン状態のときは、ト
ランジスタQ103はオフ状態となる。このようにして
トランジスタQ102およびQ103が共にオフ状態と
なるため、トランジスタQ108から抵抗R103を介
してトランジスタQ107にベース電流が供給される。
これにより、トランジスタQ107はオン状態となる。
トランジスタQ107がオン状態のときには、制御電源
回路40のトランジスタQ112がオン状態となる。し
たがって、入力回路20に書込パルスが供給されていな
いときには、第1電源V1が集積回路10の端子10b
に供給される。これにより、集積回路10内では、計数
回路18の各ブロックにおける検出回路が実施の形態1
と同様に動作する。
【0039】その後、入力回路20に書込パルスが供給
されると、検出回路の検出結果によって定まる一つの記
憶素子に破壊電流が供給される。すなわち、計数回路1
8を構成する複数段のブロックのうち初段の記憶素子1
4が非破壊状態の場合は初段の記憶素子14、初段の記
憶素子14が破壊状態の場合は、当該段の記憶素子が非
破壊状態であって前段の記憶素子14が破壊状態である
段の記憶素子に破壊電流が供給される。以下では、初段
の記憶素子14に破壊電流が供給されるものとして説明
を進める。破壊電流が記憶素子14に供給されると、ト
ランジスタQ14によって構成されているツェナーダイ
オードが破壊されるまでは、端子10fの電位Vaは、
ツェナー電圧とトランジスタQ11およびQ12での電
圧降下との和であって、10[V]程度となる。したが
って、破壊電流の供給が開始されると、図4(g)に示
すように、端子10fの電位Vaが10[V]程度まで
上昇し、端子10fから電流供給検出回路41に電流が
供給される。これにより電流供給検出回路41では、ト
ランジスタQ106がオンする。また、電位Vaがトラ
ンジスタQ101によって構成されるツェナーダイオー
ドのツェナー電圧を越えると、そのツェナーダイオード
に電流が流れるため、トランジスタQ102もオンす
る。
【0040】トランジスタQ106がオンするとトラン
ジスタQ105がオフし、一方、トランジスタQ102
がオンするとトランジスタQ104がオフする。このよ
うにしてトランジスタQ104およびQ105が共にオ
フ状態となると、トランジスタQ103は、トランジス
タQ109からベース電流を供給されてオンする。これ
により、トランジスタQ103のコレクタが抵抗R10
3を介してベースに接続されているトランジスタQ10
7は、オフする。トランジスタQ107がオフすると、
制御電源回路40のトランジスタQ112もオフする。
したがって、入力回路20に書込パルスが供給されて破
壊電流の供給が開始されると、集積回路10の端子10
bへの電源供給が遮断される。このとき端子10bの電
位Vbは、端子10bとグランドとの間に接続された抵
抗R108により、ほぼ0[V]となる。
【0041】上記ようにして端子10bへの電源供給が
遮断されても、集積回路10内の計数回路18のブロッ
クB1(初段)における第1検出回路13のトランジス
タQ13は、記憶素子14が破壊されるまでは制御回路
12から抵抗R15を介してベース電流が供給されるた
め、オン状態のままとなる。したがって、記憶素子14
への破壊電流の供給が継続する。これに対し、計数回路
18の初段以外のブロックについては、制御回路から第
1検出回路に電流が供給されることはないため、第1検
出回路のトランジスタはオフ状態のままである。したが
って、初段以外のブロックについては、端子10bへの
電源供給が遮断されている限り、記憶素子に破壊電流が
供給されることはない。
【0042】その後、記憶素子14が破壊されると、ト
ランジスタQ14のベースとエミッタとのPN接合部が
短絡状態となる。これにより、端子10fの電位Va
は、オン状態であるトランジスタQ11およびQ12で
の電圧降下分のみとなる。しかし、記憶素子14が破壊
されると第1検出回路13のトランジスタQ13がオフ
し、これにより制御回路のトランジスタQ11およびQ
12がオフする。一方、この時点では電流供給回路11
のトランジスタQ1およびQ2はオン状態のままであ
る。このため、図4(g)に示すように、前記電圧降下
分まで低下した電位Vaは再び上昇する。
【0043】上記のように記憶素子14の破壊直後にお
いて端子10fの電位Vaが前記電圧降下分まで低下す
ると、電流供給検出回路41におけるトランジスタQ1
01によって構成されるツェナーダイオードに電流が流
れなくなり、図4(b)に示すように、トランジスタQ
102がオフする。しかし、端子10fの電位Vaが低
下しても、入力回路20のトランジスタQ4がオンして
いる間(書込パルスが継続している間)は、電流供給回
路11から端子10fを経て電流供給検出回路41に電
流が供給されるため、トランジスタQ106はオン状態
のままである。したがって、電流供給検出回路41内の
フリップフロップの状態は変化しない。すなわち、電位
Vaが低下しても、フリップフロップの記憶保持機能に
より、トランジスタQ104およびQ105はオフ状態
のままであり、トランジスタQ103はオン状態のまま
である。この結果、トランジスタQ107のオフ状態、
したがって制御電源回路40のトランジスタQ112の
オフ状態が継続し、端子10bへの電源供給は遮断され
たままとなる。
【0044】記憶素子14の破壊後において、端子10
fの電位Vaが上昇してから入力回路20のトランジス
タQ4がオフするまでの間(書込パルスが終了するまで
の間)は、書込パルスが供給されてから記憶素子14が
破壊されるまでの間と同様に、トランジスタQ102お
よびQ106が共にオンする。この期間においてもフリ
ップフロップの状態は変化せず、トランジスタQ104
およびQ105はオフ状態のままであり、トランジスタ
Q103はオン状態のままである。この結果、トランジ
スタQ107のオフ状態、したがって制御電源回路40
のトランジスタQ112のオフ状態が継続し、端子10
bへの電源供給は遮断されたままとなる。
【0045】その後、入力回路20のトランジスタQ4
がオフすると(書込パルスが終了すると)、集積回路1
0内の電流供給回路11におけるトランジスタQ1およ
びQ2がオフするため(図1参照)、端子10fから電
流供給検出回路41への電流の供給は停止され、トラン
ジスタQ102およびQ106がオフする。トランジス
タQ106がオフすると、トランジスタQ105がオン
し、その結果トランジスタQ103がオフする。このよ
うにしてトランジスタQ102およびQ103が共にオ
フ状態となると、トランジスタQ108から抵抗R10
3を介してトランジスタQ107にベース電流が供給さ
れ、トランジスタQ107がオンする。これにより、制
御電源回路40のトランジスタQ112がオンして、集
積回路10の端子10bへの電源供給が再開される。
【0046】以降、入力回路20に書込パルスが供給さ
れる毎に、電流供給検出回路41および制御電源回路4
0は上記と同様の動作を繰り返す。そして集積回路10
内では、書込パルスが入力される毎に、初段から最終段
に向かって各段の記憶素子が順に1個ずつ破壊されてい
く。
【0047】以上のように本実施形態の計数装置によれ
ば、入力回路20のトランジスタQ4がオンしている間
において、すなわち計数対象の書込パルスの継続期間に
おいて、1個の記憶素子が破壊された後は、電流供給検
出回路41内のフリップフロップの状態が変化せず、制
御電源回路40から集積回路10の端子10bへの電源
供給は遮断されたままであり、計数回路18の各ブロッ
クにおける第1検出回路のトランジスタはオフ状態であ
る。このため、いずれの記憶素子にも破壊電流は供給さ
れない。したがって、書込パルスの継続期間において記
憶素子が連続的に破壊されることはなく、書込パルスが
1個入力される毎に確実に1個の記憶素子のみが破壊さ
れる。また、入力される書込パルスの幅を1個の記憶素
子の破壊に要する時間よりも十分長くなるように設定す
ることにより、記憶素子の破壊耐量が製造条件等のバラ
ツキにより変化しても、書込パルスが1個入力される毎
に確実に1個の記憶素子のみが破壊されるようになる。
以上により、書込パルスの幅や記憶素子の破壊耐量にバ
ラツキがあっても書込パルスを正しく計数できる計数装
置を実現することができる。
【0048】実施の形態4.上記実施の形態1〜3の計
数装置では、集積回路10内の計数回路を構成する複数
段のブロックの最終段における記憶素子が破壊されてい
るか否かを端子10cから確認することにより、所定数
の計数が行われたか否かを検出していたが、第1電源V
1から端子10bを経て集積回路10へ供給される電流
を検出することにより、計数装置内の破壊された記憶素
子14の総数を検出することができる。そこで実施の形
態4の計数装置では、端子10bを経て集積回路10へ
供給される電流を検出する回路を備えた構成としてい
る。
【0049】図5は、本発明の実施の形態4の計数装置
の構成を示す回路図である。この計数装置は、集積回路
10の端子10bに第1電源V1を直接に接続する代わ
りに、演算増幅器OP1と、抵抗R8と、第1電源V1
とから成る電流検出回路50を端子10bに接続してい
る点で、実施の形態1の計数装置と相違する。この計数
装置における他の構成については実施の形態1の計数装
置と同一である。
【0050】上記電流検出回路50において、演算増幅
器OP1の非反転入力端子には第1電源V1が接続され
ており、反転入力端子は、集積回路10の端子10bに
接続されるとともに、抵抗R8を介して演算増幅器OP
1の出力に接続されている。このような構成によれば、
端子10bには実施の形態1などと同一の電圧V1が印
加され、演算増幅器OP1の出力から端子10bを経て
集積回路10へ電流が供給される。このときの供給電流
は抵抗R8を流れるため、演算増幅器OP1の出力電圧
はこの供給電流に応じた値となる。そして、この供給電
流は計数装置内の破壊状態の記憶素子14の数が多くな
るにしたがって大きくなるため(図1参照)、演算増幅
器OP1の出力電圧から破壊状態の記憶素子14の数を
検出することができる。
【0051】一方、所定の計数が完了している場合に
は、計数装置内の全ての記憶素子が破壊状態にあり、こ
れを、最終段の記憶素子が破壊されているか否かを確認
することにより検出することができる。そして、最終段
の記憶素子が破壊されているか否かは、他の実施の形態
と同様に、最終段の第2検出回路のトランジスタがオフ
状態か否かを端子10cから確認することにより検出す
ることができる。したがって、実施の形態4によれば、
このような最終段の記憶素子の状態の検出と、演算増幅
器OP1の出力電圧による破壊状態の記憶素子の数の検
出との双方により、計数装置内の全ての記憶素子14が
破壊されているか否か、すなわち所定の計数が完了して
いるか否かを判定することができる。このようにして計
数の完了を2重にチェックすることにより、計数動作の
信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の計数装置の構成を示
す回路図である。
【図2】 本発明の実施の形態2の計数装置の構成を示
す回路図である。
【図3】 本発明の実施の形態3の計数装置の構成を示
す回路図である。
【図4】 上記実施の形態3の計数装置の動作を示す信
号波形図である。
【図5】 本発明の実施の形態4の計数装置の構成を示
す回路図である。
【符号の説明】
10 集積回路、11 電流供給回路、12,22 制
御回路、13,23第1検出回路、14,24 記憶素
子、15,25 第2検出回路、18 計数回路、20
入力回路、30 充電回路、40 制御電源回路、4
1 電流供給検出回路、50 電流検出回路、B1,B
2 ブロック、C1 コンデンサ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書込信号の入力回数を計数する計数装置
    において、 破壊状態か非破壊状態かによって1ビットの情報を表す
    記憶素子と該記憶素子が破壊されているか否かを検出す
    る検出手段とを有する単位回路を複数段接続し、 書込信号が入力される毎に前記複数段の各単位回路のう
    ちいずれか一つの単位回路における記憶素子を破壊する
    破壊手段であって、前記検出手段の検出結果に基づき、
    初段の単位回路における記憶素子が非破壊状態のときに
    は該記憶素子を破壊し、初段の単位回路における記憶素
    子が破壊状態のときには、初段以外の単位回路における
    非破壊状態の記憶素子のうち該記憶素子を含む単位回路
    の前段の単位回路における記憶素子が破壊状態である記
    憶素子を破壊する破壊手段を備える、ことを特徴とする
    計数装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の計数装置において、 前記記憶素子は、所定値以上の電流の供給によって破壊
    される記憶素子であって破壊状態か非破壊状態かにより
    1ビットの情報を表す記憶素子であり、 前記破壊手段は、 i)書込信号が入力される毎に所定時間だけ電流を供給
    する電流供給手段と、 ii)前記複数段の単位回路のそれぞれに対応して複数個
    設けられ、電流供給手段から対応する単位回路における
    記憶素子への前記電流の供給を制御する制御手段であっ
    て、初段の単位回路における制御手段は、該単位回路に
    おける検出手段の検出結果に基づき、該単位回路におけ
    る記憶素子が非破壊状態のときにのみ前記所定値以上の
    電流を該記憶素子に供給し、初段以外の各単位回路にお
    ける制御手段は、該単位回路および該単位回路の前段の
    単位回路における検出手段の検出結果に基づき、該単位
    回路の前段の単位回路における記憶素子が破壊状態でか
    つ該単位回路における記憶素子が非破壊状態のときにの
    み前記所定値以上の電流を該単位回路における記憶素子
    に供給する制御手段と、を備えることを特徴とする計数
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の計数装置において、 前記電流供給手段は、コンデンサと、該コンデンサに所
    定量の電荷を蓄積する充電手段とを備え、該所定量の電
    荷が蓄積されたコンデンサから書込信号の入力毎に電流
    を供給することを特徴とする計数装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の計数装置において、 前記電流供給手段による電流の供給を検出する電流供給
    検出手段と、 電流供給検出手段の検出結果に基づき、前記電流供給手
    段から電流の供給が開始されると、該電流の供給が停止
    されるまで前記計数回路における全ての前記検出手段の
    動作を停止させる検出制御手段と、を更に備えることを
    特徴とする計数装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の計数装置において、 前記電流供給検出手段は、前記電流供給手段による電流
    の供給が開始されるとセットされ、該電流の供給が停止
    するとリセットされるフリップフロップを有し、 前記検出制御手段は、前記フリップフリップがセット状
    態の間、前記計数回路における全ての前記検出手段の動
    作を停止させる、ことを特徴とする計数装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の計数装置において、 前記計数回路における各記憶素子に所定の電圧を印加し
    たときに前記各記憶素子に流れる電流の総和を検出する
    素子電流検出手段を更に備えることを特徴とする計数装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項2ないし請求項6のいずれかに記
    載の計数装置において、 前記計数回路の各単位回路における検出手段は第1およ
    び第2検出手段から成り、初段の単位回路における第1
    検出手段は、該単位回路における記憶素子が非破壊状態
    のときにオンして破壊状態のときにオフするトランジス
    タを有し、前記各単位回路における第2検出手段も、該
    単位回路における記憶素子が非破壊状態のときにオンし
    て破壊状態のときにオフするトランジスタを有し、初段
    以外の各単位回路における第1検出手段は、該単位回路
    の前段の単位回路における第2検出手段の前記トランジ
    スタがオフ状態でかつ該単位回路における記憶素子が非
    破壊状態のときにのみオンするトランジスタを有し、 前記計数回路の各単位回路における制御手段は、該単位
    回路における第1検出手段の前記トランジスタがオン状
    態のときにのみ前記所定値以上の電流を該単位回路にお
    ける記憶素子に供給する、ことを特徴とする計数装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の計数装置において、 前記記憶素子はツェナーダイオードであることを特徴と
    する計数装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の計数装置において、 前記ツェナーダイオードは、前記計数回路とともに同一
    の半導体基板上に形成されたNPNトランジスタにおけ
    るベースとエミッタとの接合部により構成されているこ
    とを特徴とする計数装置。
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