JPH09185603A - 文書作成装置及び文字列形態制御方法 - Google Patents

文書作成装置及び文字列形態制御方法

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JPH09185603A
JPH09185603A JP7342896A JP34289695A JPH09185603A JP H09185603 A JPH09185603 A JP H09185603A JP 7342896 A JP7342896 A JP 7342896A JP 34289695 A JP34289695 A JP 34289695A JP H09185603 A JPH09185603 A JP H09185603A
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JP7342896A
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Noriyuki Itou
法行 伊藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業負担を増大させることなく、読みやすい文
書の印刷、表示を可能にする。 【解決手段】文書を作成して表示、印刷する機能を有す
る文書作成装置において、表示または印刷の対象となる
文書に対して所定の文字列単位で区切り位置を明示する
形態に変更すべきことを、入力装置12から入力された
指示に応じて設定し、形態の変更が指示された際に、表
示または印刷の対象となる文書中の区切り位置(文節区
切り位置)を日本語解析部22によって解析し、この解
析結果に応じて文書中の区切り位置を明示する形態とな
るように制御コードを文字列形態制御部24により文書
の文字コード列中に挿入する。文字列形態制御部24に
よって変更された形態によって文書を表示または印刷す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文書を作成して表
示、印刷する機能を有する文書作成装置及び文字列形態
制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、日本語ワードプロセッサ等の文
書作成装置においては、文書作成を行なう際に、作成し
ようとする文書の書式が設定される。文書書式として
は、用紙サイズ、1行字数、1頁行数、文字間ピッチ、
改行ピッチ、文字サイズ等を示す各種の書式情報が設定
される。
【0003】文書を印刷する際には、文書作成時に設定
された書式情報(印刷書式)に応じて、すなわち用紙サ
イズに合わせてレイアウトを設定し、指定された文字サ
イズの文字を、文字間ピッチ、改行ピッチに従って1行
字数分、1頁行数分配置した印刷イメージを展開する。
【0004】一方、文書作成装置によって作成された文
書を表示する際には、書式設定された1行字数、1頁行
数に応じた文書作成用の領域が設けられ、この領域域内
において一様に文字列が表示される。一般に、文書作成
装置における表示では、印刷イメージを表示するのでな
ければ、書式設定された文字サイズ、改行ピッチ、文字
間ピッチとは関係なく、表示装置において表示される基
本的な文字サイズ(全角文字)により、表示画面に予め
規定された所定の位置において単純に配列される。
【0005】ところで、文書書式の文字間ピッチ、改行
ピッチを小さくすることで、1枚の用紙に印刷可能な文
書の文字数を多くすることができる。しかし、ピッチを
小さくすると、文字が近接するために、読みにくくなっ
てしまう。従って、通常では読みやすさを確保するため
に、文書中に句点、スペース、改行等を意図して逐次的
に挿入するか、あるいはある程度のピッチ量で書式設定
せざるを得なかった。また、文書の表示を行なう際に
は、文字の表示位置が規定されているため、より読みや
すさを確保するためには、印刷の場合と同様にして文書
中に句点、スペース、改行等を逐次的に挿入する必要が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の文書
作成装置においては、文書を読みやすくするために、句
点、スペース、改行等を逐次的に挿入する必要があっ
た。このため、文書作成における負担が増大し、しかも
文書中に本来必要ではないスペース、改行等を挿入しな
ければならないことがあった。また、文書書式を変更し
て、十分な改行ピッチ、文字間ピッチを確保すること
で、文書を読みやすくすることができるが、文書全体の
書式が変更されるため、必ずしも改行ピッチ、文字間ピ
ッチの値を大きくしなくても良い文字列部分に対しても
影響してしまう。
【0007】本発明は前記のような事情を考慮してなさ
れたもので、作業負担を増大させることなく、読みやす
い文書の印刷、表示が可能な文書作成装置及び文字列形
態制御方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、文書を作成し
て表示、印刷する機能を有する文書作成装置において、
表示または印刷の対象となる文書に対して、所定の文字
列単位で区切り位置を明示する形態に変更すべきことを
設定するための設定手段と、前記設定手段によって形態
の変更が設定された際に、表示または印刷の対象となる
文書中の区切り位置を判別する解析手段と、前記解析手
段による解析結果に応じて、文書中の区切り位置を明示
する形態に文字列を変更する文字列形態制御手段とを具
備し、前記文字列形態制御手段によって変更された形態
によって文書を表示または印刷することを特徴とする。
【0009】また前記解析手段は、文節の切目を判別し
て、前記区切り位置とすることを特徴とする。
【0010】また前記文字列形態制御手段は、文書中に
適当な空白を挿入して、区切り位置を明示する形態に変
更することを特徴とする。
【0011】また前記文字列形態制御手段は、任意に指
定された大きさの空白を文書中に挿入することを特徴と
する。
【0012】また本発明は、文書を作成して表示、印刷
する機能を有する文書作成装置において、表示または印
刷の対象となる文書に対して、所定の文字列単位で区切
り位置を明示する形態に変更すべきことを設定するため
の設定手段と、文書作成時に区切り位置を判別し、作成
した文書の情報と共に区切り位置を示す情報を格納する
文書作成手段と、前記設定手段によって形態の変更が設
定された際に、表示または印刷の対象となる文書中の区
切り位置を、前記文書作成手段によって格納された区切
り位置を示す情報に基づいて判別し、文書中の区切り位
置を明示する形態に文字列を変更する文字列形態制御手
段とを具備し、前記文字列形態制御手段によって変更さ
れた形態によって文書を表示または印刷することを特徴
とする。このような構成によれば、文書を構成する文字
列とは別に、文書の読みやすさのために、文書中の区切
り位置を明示する形態に文字列が変更される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本実施形態に係わる
文書作成装置の概略構成を示すブロック図である。図1
に示すように、本実施形態における文書作成装置は、制
御部10、入力装置12、印刷装置14、表示装置1
6、文書格納部18、書式情報格納部20、日本語解析
部22、文字列形態制御部24、及びデータ格納バッフ
ァ26が設けられている。
【0014】制御部10は、文書作成装置を構成する各
部の制御を司るもので、プログラムに従い動作するCP
Uによって構成される。
【0015】入力装置12は、文書作成装置に対して文
書作成、あるいは装置の制御のためのデータを入力する
ためのもので、キーボード、マウス、タブレットなどに
よって構成される。
【0016】印刷装置14は、書式情報格納部20に格
納された印刷書式情報20b(後述する)に基づいて展
開された文書を印刷するものである。
【0017】表示装置16は、書式情報格納部20に格
納された文書書式情報20aに基づいて展開された文書
を表示するもので、液晶ディスプレイ、CRT等によっ
て構成され、カラー表示できるものとする。
【0018】文書格納部18は、作成された文書の文書
情報(文字コード列)を格納するものである。
【0019】書式情報格納部20は、書式設定により確
定された書式情報を格納するためのもので、新規文書作
成を行なう際に設定される文書書式情報20a、印刷を
行なう際に参照される印刷に関する印刷書式情報20b
が含まれる。
【0020】日本語解析部22は、文書格納部18に格
納された文書に対して日本語解析を行ない、例えば文字
列中の文節位置を判別する。また、日本語解析部22
は、文書中の文字列について文、段落、あるいは予め指
定された文字列単位(段落、文数、行数等)を判別する
機能が設けられていても良い。
【0021】文字列形態制御部24は、日本語解析部2
2による解析結果、書式情報格納部20に格納された書
式情報に基づいて、文書が読みやすい形態となるよう
に、印刷または表示すべき文書の文字コード列中に制御
コードを挿入し、データ格納バッファ26に格納する。
【0022】データ格納バッファ26は、文字列形態制
御部24によって文字形態が変更された(制御コードを
含む)文書の文字コード列を、一時的に格納するもので
ある。データ格納バッファ26に格納された文字コード
列は、印刷装置14における印刷、あるいは表示装置1
6における表示に供される。
【0023】次に、本実施形態の動作について、文書の
印刷、表示を行なう場合のそれぞれについて説明する。
なお、本実施形態では、文書の印刷または表示を行なう
際、読みやすさのために本来の文書の形態(文字列の印
刷または表示した際の形態)を変更するが、文書のレイ
アウト(配列)、すなわち1頁中の文字列の行数、1行
中の文字数が崩れないようにして変更する。
【0024】はじめに、文書の印刷を行なう場合につい
て、図2に示すフローチャートを参照しながら説明す
る。
【0025】ここで、書式情報格納部20には新規文書
作成の際に設定された文書書式情報20a、印刷書式情
報20bが格納され、文書格納部18には作成された文
書のデータ(文字コード列)が格納されているものとす
る。
【0026】まず、入力装置12から文書印刷の実行の
指示が入力されると、制御部10は、図3に示すような
印刷メニュー画面を表示装置16において表示させる。
印刷メニュー画面では、印刷に関する情報、すなわち印
刷の種類(全文印刷、頁印刷等)、文字の種類、部数等
が設定される。また、印刷メニュー画面では、印刷され
た文書を読みやすくするために、文節の区切り位置が明
示される文節区切り印刷の実行(「する」)を設定する
ことができる(ステップA1)。制御部10は、入力装
置12から入力された指示に応じて、印刷メニュー画面
上で指定された情報を、書式情報格納部20に格納す
る。
【0027】例えば、印刷メニュー画面において文節区
切り印刷「する」に指定されると、制御部10は、図4
に示すような文節区切り方法を指定するための選択画面
を表示させる。図4に示すように本実施形態では、文節
区切り位置を明示するために、「空白」「記号」「色」
「文字修飾」から任意に指定された1つを用いることが
できる(ステップA2)。
【0028】「空白」が選択された場合、文字列中の文
節区切り位置に所定量の空白を挿入する。例えば、「空
白」が選択された場合には、さらに図5に示すような空
白量を指定するための選択画面を表示させる。図5に示
すように本実施形態では、「全角」「半角」「任意」の
空白量を指定することができる。「任意」が指定された
場合には、空白量をドットで指定することができる。そ
の際、指定可能なドット数範囲を提示する(図5中では
(5〜20)の表示)。
【0029】指定可能なドット数範囲は、印刷対象とす
る用紙に、文書のレイアウト(構造)を変更することな
く挿入可能な1つの文節区切りにおける空白量(ドット
数)、すなわち1行分の文字列に、さらに文節区切り数
分の挿入可能な空白量を、書式情報格納部20に格納さ
れた文書書式情報20aの用紙サイズ、1行字数、文字
間、文字サイズ等に基づいて求めて表示する。なお、文
節区切り数は、例えば、一般的な文書において1行中に
出現する文節区切り数に余裕をもたせた値を、1行字数
毎に予め求めておき、その値に基づいて判別する。指定
可能なドット数範囲に含まれない値の指定は入力を受け
付けないようにする。
【0030】「記号」が選択された場合、例えば文字列
中の文節区切り位置に、記号「V」を挿入したり、文節
の先頭文字の上にドット「・」や三角マークを付す。そ
の他、どのような記号を用いてもよく、複数の記号から
任意に選択させるようにしても良い。
【0031】「色」が選択された場合、例えば文節の先
頭文字を、通常の文字列を表示する色と異なる色によっ
て表示させる属性を付す。どのような色を用いるかは、
予め決められていても良いし、任意に指定できるように
しても良い。
【0032】「文字修飾」が選択された場合、例えば文
節の先頭文字を、反転、網掛、斜体に変更したり、アン
ダーラインを付す。どのような文字修飾を用いるかは、
予め決められていても良いし、任意に指定できるように
しても良い。
【0033】なお、必ずしも図4に示すようにして、文
節区切り方法を指定するための選択画面を表示して選択
させる必要はなく、文節区切り印刷「する」に設定され
た場合には、予め装置において決められている方法(所
定量の空白や記号等)が用いられるようにしても良い。
【0034】次に、制御部10は、日本語解析部22を
起動して、印刷対象とする文書に対して日本語解析処理
を実行させる(ステップA3)。日本語解析部22は、
文書中の文節区切り位置を判別する日本語解析処理を実
行し、解析結果を文字列形態制御部24に通知する。な
お、日本語解析処理は、公知技術を用いることができる
ので詳細な説明を省略する。
【0035】文字列形態制御部24は、日本語解析部2
2による解析結果に応じて、すなわち印刷対象とする文
書の文字コード列中の文節区切り位置に、ステップA2
において指定された文節区切り方法に応じた制御コード
(空白、記号等を示す)を挿入し、データ格納バッファ
26に格納する(ステップA4)。
【0036】なお、文字列形態制御部24は、日本語解
析部22によって判別された文字列中の文節区切り位置
の他に、各文の先頭文字にも制御コードを挿入する。こ
れにより、印刷後の文書において、文の切れ目位置を容
易に判別でき、読みやすくなる。ただし、改行コードで
区切られる文字列の先頭(すなわち行頭)には、制御コ
ードを挿入しない。一般に、文書の各段落の行頭には、
文書を読みやすくするためにスペースが意図して入力さ
れるため、さらに空白等が挿入されることがないように
する。
【0037】制御部10は、データ格納バッファ26に
格納された、文書を読みやすいように文字列形態が変更
された文書の文字コード列を印刷装置14に転送し、印
刷を実行させる。印刷装置14は、制御部10の制御の
もとに、制御コードを含む文字コード列に従って印刷を
実行する(ステップA5)。
【0038】次に、文節区切り印刷の実行が指示された
場合の具体的な印刷例を示す。図6は、文書格納部18
に格納された文書を、表示装置16において一般的な表
示形態によって表示させた状態を示している。
【0039】ここで、図6に示す文書の印刷実行する際
に、印刷メニューにおいて文節区切り印刷「する」が指
定され、文節区切り方法として「空白」、空白量として
「半角」が指定されたものとする。
【0040】この場合、図6に示す文書は、図7に示す
ようにして印刷される。図7に示すように、各行の文字
数(文書のレイアウト)は変更されず、文字列中の文節
区切りの位置に、半角分の空白が挿入されている。ま
た、改行コードで区切られる文字列(段落)の前には空
白が挿入されず、段落内の文の区切り位置(例えば第
1,第2行からなる段落の第2文の先頭文字の前)に空
白が挿入されている。
【0041】ここで挿入された空白は、見掛け上、文書
中に意図的に挿入されたスペースと同じであるが、印刷
対象とする文書の文字コード列中ではスペースコードで
はなく、制御コードに基づいて挿入されたものである。
従って、印刷メニュー中で文節区切り印刷「しない」に
設定された場合には、文書編集を行なうことなく文節区
切り位置の空白が削除された文書の印刷が可能となる。
【0042】また、文節区切り方法として「記号」(記
号「V」)が指定された場合の具体的な印刷例を図8に
示している。図8に示すように、記号「V」を用いる場
合には、文節区切り位置の上付き位置に印刷されてい
る。この他、図示していないが、記号「・」(ドット)
を用いる場合には、文字列の印刷は一般と同じとして、
文節区切りの先頭文字の上に「・」を付与するようにも
できる。すなわち、文字区切り位置を明示するために用
いる記号の種類に応じた印刷形態が決められているもの
とする。また、文節区切り方法として「文字修飾」が指
定された場合も、文字修飾の種類に応じた印刷形態が決
められているものとする。
【0043】なお、図7、図8に示すように文書の文字
列中に空白、あるいは記号を挿入することによって、通
常の印刷を行なう場合よりも1行分の文字列長が長くな
るが、制御部10は、各行の印刷位置を、書式情報格納
部20に格納された文書書式情報20aの用紙サイズ等
に基づいて、センタリングなどによって移動させ文書形
態を整える。
【0044】次に、文書の表示を行なう場合について、
図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0045】まず、新規文書の作成を行なう場合には、
入力装置12から新規文書に対する書式設定の実行が指
示される。この場合、制御部10は、図10に示すよう
な新規文書の書式を設定するための書式設定画面を表示
装置16において表示させる。書式設定画面では、文書
書式(印刷書式含む)に関する情報、すなわち用紙サイ
ズ、1行字数、1頁行数、文字間ピッチ、改行ピッチ、
文字サイズ等が設定される。また、書式設定画面では、
表示画面上で文書を読みやすくするために、文節の区切
り位置が明示される文節区切り表示(区切り表示)の実
行(「する」)を設定することができる(ステップB
1)。制御部10は、入力装置12から入力された指示
に応じて、書式設定画面上で指定された情報を、書式情
報格納部20に格納する。
【0046】なお、書式設定画面において文節区切り表
示「する」に指定されると、制御部10は、前述した印
刷の場合と同様にして、図4に示すような文節区切り方
法を指定するための選択画面を表示させる。「空白」が
選択された場合には、さらに図5に示すような空白量を
指定するための選択画面を表示させ、空白量の指定を入
力する(ステップB1,B2)。
【0047】なお、前述した印刷の場合と同様にして、
必ずしも図4に示すようにして、文節区切り方法を指定
するための選択画面を表示して選択させる必要はなく、
文節区切り方法「する」に設定された場合には、予め装
置において決められている方法(所定量の空白や記号
等)が用いられるようにしても良い。
【0048】次に、制御部10は、日本語解析部22を
起動して、入力された文字列(ステップB3)、あるい
は既に作成済みの文書に対して日本語解析処理を実行さ
せる(ステップB4)。
【0049】文字列形態制御部24は、日本語解析部2
2による解析結果に応じて、すなわち表示対象とする文
書の文字コード列中の文節区切り位置に、ステップB2
において指定された文節区切り方法に応じた制御コード
(空白、記号等を示す)を挿入し、データ格納バッファ
26に格納する(ステップB5)。
【0050】なお、文字列形態制御部24は、日本語解
析部22によって判別された文字列中の文節区切り位置
の他に、各文の先頭文字にも制御コードを挿入する。こ
れにより、表示される文書において、文の切れ目位置を
容易に判別でき、読みやすくなる。ただし、改行コード
で区切られる文字列の先頭(すなわち行頭)には、制御
コードを挿入しない。一般に、文書の各段落の行頭に
は、文書を読みやすくするためにスペースが意図して入
力されるため、さらに空白等が挿入されることがないよ
うにする。
【0051】制御部10は、データ格納バッファ26に
格納された、文書を読みやすいように文字列形態が変更
された文書の文字コード列を表示装置16に転送し、表
示させる。表示装置16は、制御部10の制御のもと
に、制御コードを含む文字コード列に従って文字列を表
示する(ステップB6)。以下、文書作成のために文字
が入力されると(ステップB3)、文節区切り位置が判
別され、制御コードが挿入されて文字列形態が変更され
る。
【0052】次に、文節区切り表示の実行が指示された
場合の具体的な表示例を示す。図6は、文書格納部18
に格納された文書を、表示装置16において一般的な表
示形態によって表示させた状態を示している。
【0053】ここで、図6に示す文書に対する書式設定
画面において、文節区切り表示「する」が指定され、文
節区切り方法として「空白」、空白量として「全角」が
指定されたものとする。
【0054】この場合、図6に示す文書は、図11に示
すようにして表示される。図11に示すように、各行の
文字数(文書のレイアウト)は変更されず、文字列中の
文節区切りの位置に、全角分の空白が挿入されている。
また、改行コードで区切られる文字列(段落)の前には
空白が挿入されず、段落内の文の区切り位置(例えば第
1,第2行からなる段落の第2文の先頭文字の前)に空
白が挿入されている。図11に示す表示例では、表示装
置16において特定の文字サイズ(全角または半角)の
みで、固定の行桁位置で文字を表示するものとしてい
る。従って、文字列中に挿入される空白量に応じて、表
示画面上における各行の表示範囲が変更されている。
【0055】これに対し、表示装置16において任意の
文字サイズで文字を表示できる場合、表示画面上におけ
る各行の表示範囲を同じとし(通常の表示を行なう際よ
り全ての行を数文字分、表示範囲を広くしても良い)、
各行毎に挿入すべき空白量、文字サイズを算出し、各文
字の表示位置を決定するようにしても良い。ここで挿入
された空白は、見掛け上、文書中に意図的に挿入された
スペース(破線による正方形で表わしている)と異なる
形態によって画面中に設ける。
【0056】また、文節区切り方法として「記号」
「色」「文字修飾」が指定された場合には、前述した印
刷の場合と同様にして、それぞれにおいて指定された種
類に応じた形態によって文節区切り位置を明示する表示
を行なうものとする。
【0057】このようにして、文書を印刷する際または
表示する際に、文節区切り位置を明示する形態による印
刷または表示を指定することで、句点、スペース、改行
等を逐次的に挿入することなく、表示形態が変更されて
文書を読みやすくすることができる。また、文節区切り
位置に空白を挿入するなどして表示形態を変更しても文
書のレイアウト(構造)は崩れないため、本来の文書の
印刷または表示した際の形態と比較しても違和感はな
い。また、印刷または表示を行なう際に、一時的に制御
コードを文字コード列中に挿入することで表示形態を変
更しているため、本来の文書の文字コード列は影響され
ず、一般的な文書の印刷または表示の形態に戻すことも
容易である。
【0058】なお、前述した実施形態においては、作成
された文書に対して日本語解析部22によって日本語解
析を施して文節位置を検出しているが、文書の作成時に
文節の切れ目位置を判別し、この切れ目位置を示す文節
先頭情報を文字コードと共に文書格納部18に格納する
ようにしても良い。例えば、連文節仮名漢字変換によっ
て文書の作成を行なう機能が設けられている場合、文節
位置が判別されるため、文節の先頭に当たる文字の文字
コードに文節先頭情報を付加して格納しておく。文書の
印刷または表示を行なう際、文字コード中の文節先頭情
報を参照して制御コードを挿入し、区切り位置が空白、
記号等によって明示された印刷または表示を実行させ
る。これにより、日本語解析処理を逐次的に行なう必要
がないので、高速な処理が可能となる。
【0059】また、前述した実施形態においては、印刷
実行する際に表示される印刷メニュー用画面において文
節区切り印刷の実行を設定し、また新規文書作成の際に
設定される書式設定用画面において区切り表示の実行を
設定するものとして説明したが、図12に示すようなモ
ード切り替えの中で、それぞれ文節区切り印刷、文節区
切り表示を設定することができる。その際に、文節区切
り方法(図4)、空白量(図5)の指定を同時に行なう
ようにすることもできる。勿論、逐次、詳細な指定を入
力するのではなく、装置に予め設定されている文節区切
り方法が用いられるようにしても良い。
【0060】また、前述した実施の形態では、文節の区
切り位置を明示することで、文書を読みやすくしている
が、文節の区切りに限らず、文の区切り毎、段落の区切
り毎、あるいは所定の行数毎など、任意の文字列単位で
区切りを明示することで、文書を読みやすくしても良
い。この場合、複数の区切りの単位をメニューとして表
示させて、任意に選択できるようにしても良い。また、
区切り位置の明示(区切り方法)も同様にして、空白、
記号、色、文字修飾等から選択できるようにする。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、文
書作成とは別に所定の文字列単位で区切り位置を明示す
る形態に変更することができるので、作業負担を増大さ
せることなく、読みやすい文書の印刷、表示が可能とな
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる文書作成装置の概略
構成を示すブロック図。
【図2】本実施形態における文書の印刷を行なう場合の
動作を説明するためのフローチャート。
【図3】本実施形態の印刷メニュー画面の表示例を示す
図。
【図4】本実施形態の文節区切り方法を指定するための
選択画面の表示例を示す図。
【図5】本実施形態の空白量を指定するための選択画面
の表示例を示す図。
【図6】一般的な形態によって文書を表示させた状態を
示す図。
【図7】本実施形態における文節区切り印刷の一例を示
す図。
【図8】本実施形態における文節区切り印刷の一例を示
す図。
【図9】本実施形態における文書の表示を行なう場合の
動作を説明するためのフローチャート。
【図10】本実施形態の書式設定画面の表示例を示す
図。
【図11】本実施形態における文節区切り表示の一例を
示す図。
【図12】本実施形態における文節区切り印刷、文節区
切り表示を設定するためのモード切り替え画面の一例を
示す図。
【符号の説明】
10…制御部 12…入力装置 14…印刷装置 16…表示装置 18…文書格納部 20…書式情報格納部 20a…文書書式情報 20b…印刷書式情報 22…日本語解析部 24…文字列形態制御部 26…データ格納バッファ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文書を作成して表示、印刷する機能を有
    する文書作成装置において、 表示または印刷の対象となる文書に対して、所定の文字
    列単位で区切り位置を明示する形態に変更すべきことを
    設定するための設定手段と、 前記設定手段によって形態の変更が設定された際に、表
    示または印刷の対象となる文書中の区切り位置を判別す
    る解析手段と、 前記解析手段による解析結果に応じて、文書中の区切り
    位置を明示する形態に文字列を変更する文字列形態制御
    手段とを具備し、 前記文字列形態制御手段によって変更された形態によっ
    て文書を表示または印刷することを特徴とする文書作成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記解析手段は、文節の切目を判別し
    て、前記区切り位置とすることを特徴とする請求項1記
    載の文書作成装置。
  3. 【請求項3】 前記文字列形態制御手段は、文書中に適
    当な空白を挿入して、区切り位置を明示する形態に変更
    することを特徴とする請求項1記載の文書作成装置。
  4. 【請求項4】 前記文字列形態制御手段は、任意に指定
    された大きさの空白を文書中に挿入することを特徴とす
    る請求項3記載の文書作成装置。
  5. 【請求項5】 文書を作成して表示、印刷する機能を有
    する文書作成装置において、 表示または印刷の対象となる文書に対して、所定の文字
    列単位で区切り位置を明示する形態に変更すべきことを
    設定するための設定手段と、 文書作成時に区切り位置を判別し、作成した文書の情報
    と共に区切り位置を示す情報を格納する文書作成手段
    と、 前記設定手段によって形態の変更が設定された際に、表
    示または印刷の対象となる文書中の区切り位置を、前記
    文書作成手段によって格納された区切り位置を示す情報
    に基づいて判別し、文書中の区切り位置を明示する形態
    に文字列を変更する文字列形態制御手段とを具備し、 前記文字列形態制御手段によって変更された形態によっ
    て文書を表示または印刷することを特徴とする文書作成
    装置。
  6. 【請求項6】 文書を作成して表示、印刷する機能を有
    する文書作成装置において、 表示または印刷の対象となる文書に対して、所定の文字
    列単位で区切り位置を明示する形態に変更すべき指示を
    入力し、 この指示を入力した際に、表示または印刷の対象となる
    文書中の区切り位置を判別し、 この判別結果に応じて、文書中の区切り位置を明示する
    形態に文字列を変更して、表示または印刷することを特
    徴とする文字列形態制御方法。
JP7342896A 1995-12-28 1995-12-28 文書作成装置及び文字列形態制御方法 Pending JPH09185603A (ja)

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