JPH09184564A - アクスルロック手段を有する終減速装置 - Google Patents

アクスルロック手段を有する終減速装置

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JPH09184564A
JPH09184564A JP35425695A JP35425695A JPH09184564A JP H09184564 A JPH09184564 A JP H09184564A JP 35425695 A JP35425695 A JP 35425695A JP 35425695 A JP35425695 A JP 35425695A JP H09184564 A JPH09184564 A JP H09184564A
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JP
Japan
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differential
gear
lock means
axle
shaft
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JP35425695A
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Inventor
Hiroaki Yamada
弘昭 山田
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、アクスルロック手段とサスペンシ
ョン構成部品とが干渉する惧れをなくし、機種毎に終減
速装置を検討し直す手間を不要とするとともに、サスペ
ンション性能への影響もなくし、しかもアクスルロック
手段の構成部品をデファレンシャルギヤのシルエットに
隠し、岩や地面とアクチュエータとの接触を確実に防止
することを目的としている。 【構成】 このため、アクスルロック手段を有する終減
速装置において、シャフト部を、デファレンシャルギヤ
のデフキャリアを貫通させて設けるとともにこのデフキ
ャリアによって支持する構成としている。また、アクス
ルロック手段の各構成部品をデファレンシャルギヤのデ
フキャリアに取り付ける構成としている。更に、レバー
部を、デファレンシャルギヤのデフキャリアとアクチュ
エータ用のカバー部にて覆う構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はアクスルロック手
段を有する終減速装置に係り、特にアクスルロック手段
の構成部品をデファレンシャルギヤのデフキャリアに設
け、アクスルロック手段とサスペンション構成部品とが
干渉する惧れをなくし、機種毎に終減速装置を検討し直
す手間を不要とするとともに、サスペンション性能への
影響もなくし、しかもアクスルロック手段の構成部品を
デファレンシャルギヤのシルエットに隠し、岩や地面と
アクチュエータとの接触を確実に防止するアクスルロッ
ク手段を有する終減速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両、例えば前置き内燃機関
後車輪駆動方式の車両に搭載される内燃機関の駆動力
は、変速機により所望のトルク・回転数に変換して取り
出され、プロペラシャフトを介してデファレンシャルギ
ヤにより夫々左右の車輪に伝達され、車輪を駆動してい
る。
【0003】前記終減速装置としては、特公平2−31
259号公報に開示されるものがある。この公報に開示
されるディファレンシャルギヤ装置は、左右の車軸間に
設けられた差動ギヤ組立体と、差動ギヤ組立体を支持す
ると共に車軸回りに回転自在な差動ギヤケースと、差動
ギヤケースに固設されると共にドライブピニオンに噛合
するリングギヤとを備えてなるディファレンシャルギヤ
装置において、差動ギヤケースが、差動ギヤ組立体を支
持すると共に車軸回りに回転自在な差動ギヤ組立体側ケ
ース部分と、ケース部分に車軸まわりに回転自在に支持
されると共にリングギヤに固設されているリングギヤケ
ース側ケース部分とで構成され、両ケース部分の回転を
断続するクラッチ手段が設けられ、二輪駆動と四輪駆動
とを切り換えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の独立
懸架方式の車両においては、フリーホイールクラッチ、
デフロック等のアクチュエータやフォーク、スリーブか
らなるアクスルロック手段がデフキャリア側に取り付け
られているが、バンジョー形のリジット式においては、
アクスルロック手段がデフカバー側に取り付けられてい
る。
【0005】すなわち、図5〜図10に示す如く、終減
速装置102のデファレンシャルギヤ104は、図示し
ない内燃機関の駆動力を変速機やプロペラシャフト(図
示せず)を介して伝達されるものであり、プロペラシャ
フトとデファレンシャルギヤ104との間に駆動側とな
るフランジ部108と従動側のピニオンシャフト106
とを介設している。
【0006】そして、従動側のピニオンシャフト106
をデフキャリア110によって軸支し、ピニオンシャフ
ト106の入力側端部、つまり一端にナット112によ
って前記フランジ部108を固定し、このフランジ部1
08にプロペラシャフト(図示せず)の端部を接続して
設けるとともに、ピニオンシャフト106の出力側端
部、つまり他端には、デファレンシャルギヤ104の傘
歯状のリングギヤ114を噛合させる。
【0007】また、デファレンシャルギヤ104は、図
6に示す如く、前記デフキャリア110内に配設され、
デフケース116の外周部位に固定ボルト118によっ
て前記リングギヤ114を固定している。このとき、デ
フケース116は、2個の第1、第2デフケースアウタ
116a−1、116a−2と、1個のデフケースイン
ナ116b−1とからなる。
【0008】更に、デフケース116の内部には、デフ
ピニオンシャフト120に支持された第1、第2デフピ
ニオンギヤ122−1、122−2が取付けられてい
る。
【0009】これら第1、第2デフピニオンギヤ122
−1、122−2には、第1、第2デフサイドギヤ12
4−1、124−2が夫々噛合している。これら第1、
第2デフサイドギヤ124−1、124−2は車両(図
示せず)の左右方向に指向する図示しない第1、第2ア
クスル軸に夫々固定されている。
【0010】前記ピニオンシャフト106のフランジ部
108側外周面にはスプライン係合によってフランジ部
108が係合される。
【0011】このとき、前記デファレンシャルギヤ10
4を形成するデフキャリア110に対して反対側を覆う
デフカバー142に、前記アクスルロック手段126が
取り付けられている。なお符号150はデフカバー14
2に設けたマウンティングである。
【0012】この結果、ラテラルロッド等のサスペンシ
ョン構成部品とアクスルロック手段との干渉を避けるた
めに、アクスルロック手段の取付位置やサスペンション
を機種毎に検討し直す必要があり、実用上不利であると
いう不都合がある。
【0013】また、前記アクスルロック手段とオイルパ
ンとの干渉を避けるために、オイルパンを変形させる必
要があり、オイルパン容量が減少するという不都合があ
る。
【0014】更に、通常のリジット式のデファレンシャ
ルギヤを有する四輪駆動車は、オフロード仕様車であ
り、このような車両においては、デフカバーが岩や地面
に接触し、アクチュエータ等のアクスルロック手段が損
傷される惧れがあり、改善が臨まれていた。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、リジット式のデファレンシ
ャルギヤのデフケースアウタとデフケースインナとをレ
バー部及びシャフト部を介してアクチュエータにより作
動されるスリーブによって断続させ、デファレンシャル
ギヤのデフケースからアクスル軸への駆動力を断続させ
るアクスルロック手段を有する終減速装置において、前
記シャフト部を、デファレンシャルギヤのデフキャリア
を貫通させて設けるとともにこのデフキャリアによって
支持する構成としたことを特徴とする。
【0016】また、リジット式のデファレンシャルギヤ
のデフケースアウタとデフケースインナとをレバー部及
びシャフト部を介してアクチュエータにより作動される
スリーブによって断続させ、デファレンシャルギヤのデ
フケースからアクスル軸への駆動力を断続させるアクス
ルロック手段を有する終減速装置において、前記アクス
ルロック手段の各構成部品をデファレンシャルギヤのデ
フキャリアに取り付ける構成としたことを特徴とする。
【0017】更に、リジット式のデファレンシャルギヤ
のデフケースアウタとデフケースインナとをレバー部及
びシャフト部を介してアクチュエータにより作動される
スリーブによって断続させ、デファレンシャルギヤのデ
フケースからアクスル軸への駆動力を断続させるアクス
ルロック手段を有する終減速装置において、前記レバー
部を、デファレンシャルギヤのデフキャリアと前記アク
チュエータ用のカバー部にて覆う構成としたことを特徴
とする。
【0018】
【発明の実施の形態】上述の如く発明したことにより、
デファレンシャルギヤのデフキャリアに設けたアクスル
ロック手段によって内燃機関を搭載する車両が二輪駆動
状態あるいは四輪駆動状態に切り換えられる。つまり、
アクチュエータの作動によってレバー部を揺動させると
ともに、レバー部の揺動動作に応じてシャフト部を回動
させ、シャフト部の回動動作によってデフケースからア
クスル軸への駆動力をスリーブによって断続させてい
る。そして、アクスルロック手段とサスペンション構成
部品とが干渉する惧れをなくし、機種毎に終減速装置を
検討し直す手間を不要とするとともに、サスペンション
性能への影響もなくし、しかも前記アクスルロック手段
の構成部品をデファレンシャルギヤのシルエットに隠
し、岩や地面とアクチュエータとの接触を確実に防止し
ている。
【0019】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0020】図1〜図4はこの発明の実施例を示すもの
である。図1及び図2において、2は例えばフロント側
の終減速装置、4はリジット式のデファレンシャルギ
ヤ、6はピニオンシャフトである。
【0021】デファレンシャルギヤ4は、図示しない内
燃機関の駆動力を変速機やプロペラシャフト(図示せ
ず)を介して伝達されるものであり、プロペラシャフト
とデファレンシャルギヤ4との間に駆動側となるフラン
ジ部8と従動側のピニオンシャフト6とを介設してい
る。
【0022】そして、従動側のピニオンシャフト6をデ
フキャリア10によって軸支し、ピニオンシャフト6の
入力側端部、つまり一端にナット12によって前記フラ
ンジ部8を固定し、このフランジ部8にプロペラシャフ
ト(図示せず)の端部を接続して設けるとともに、ピニ
オンシャフト6の出力側端部、つまり他端には、デファ
レンシャルギヤ4の傘歯状のリングギヤ14を噛合させ
る。
【0023】また、デファレンシャルギヤ4は、図2に
示す如く、前記デフキャリア10内に配設され、デフケ
ース16の外周部位に固定ボルト18によって前記リン
グギヤ14を固定している。このとき、デフケース16
は、2個の第1、第2デフケースアウタ16a−1、1
6a−2と、1個のデフケースインナ16b−1とから
なる。
【0024】更に、デフケース16の内部には、デフピ
ニオンシャフト20に支持された第1、第2デフピニオ
ンギヤ22−1、22−2が取付けられている。
【0025】これら第1、第2デフピニオンギヤ22−
1、22−2には、第1、第2デフサイドギヤ24−
1、24−2が夫々噛合している。これら第1、第2デ
フサイドギヤ24−1、24−2は車両(図示せず)の
左右方向に指向する図示しない第1、第2アクスル軸に
夫々固定されている。
【0026】前記ピニオンシャフト6のフランジ部8側
外周面にはスプライン係合によってフランジ部8が係合
される。
【0027】そして、前記終減速装置2にアクスルロッ
ク手段26を設ける。このアクスルロック手段26は、
デファレンシャルギヤ4の第1、第2デフケースアウタ
16a−1、16a−2とデフケースインナ16b−1
とをレバー部28及びシャフト部30を介してアクチュ
エータ32により作動されるスリーブ34によって断続
させ、デファレンシャルギヤ4のデフケース16から図
示しない第1、第2アクスル軸への駆動力を断続させて
いる。
【0028】前記アクスルロック手段26は、一般的
に、吸気管圧力を利用してアクチュエータ32を作動さ
せ、このアクチュエータ32の作動によってレバー部2
8を揺動させるとともに、レバー部28の揺動動作に応
じてシャフト部30を回動させ、シャフト部30の回動
動作によってフォーク36を移動させてデフケース16
から図示しない第1、第2アクスル軸への駆動力をスリ
ーブ34によって断続させている。このスリーブ34に
よる断続動作によって図示しない内燃機関を搭載する車
両(図示せず)が二輪駆動状態あるいは四輪駆動状態に
切り換えられる。
【0029】なお、前記アクスルロック手段26は、図
示しない車速センサの検出信号によってコントロールユ
ニット(図示せず)にて制御されており、アクスルフリ
ー走行時の二輪駆動状態から四輪駆動状態への切換動
作、及び四輪駆動時のアクスルロック状態からアクスル
フリー状態への切換動作を不可能としている。
【0030】このとき、前記シャフト部30を、デファ
レンシャルギヤ4のデフキャリア10を貫通させて設け
るとともに、このデフキャリア10によって支持する構
成とする。
【0031】詳述すれば、図1に示す如く、前記シャフ
ト部30は、ピニオンシャフト6に対して平行に配設さ
れるとともに、一端が前記スリーブ34に連絡するフォ
ーク36に接続すべく配設され、シャフト部30の他端
を、デファレンシャルギヤ4のデフキャリア10を貫通
し、デフキャリア10外側に位置させ、シャフト部30
途中をデフキャリア10によって支持している。
【0032】また、前記アクスルロック手段26の各構
成部品はデファレンシャルギヤ4のデフキャリア10に
取り付ける構成としている。
【0033】つまり、アクスルロック手段26の構成部
品であるシャフト部30をデフキャリア10によって支
持し、レバー部28をデフキャリア10外側に位置する
シャフト部30の他端に接続し、アクチュエータ32を
レバー部28に連絡させ、各構成部品をデファレンシャ
ルギヤ4のデフキャリア10側に集約して取り付けてい
る。
【0034】更に、前記レバー部28を、デファレンシ
ャルギヤ4のデフキャリア10と前記アクチュエータ3
2用のカバー部38にて覆う構成とする。
【0035】すなわち、レバー部28をデフキャリア1
0外側に位置するシャフト部30の他端に接続した際
に、図1に示す如く、レバー部28とシャフト部30と
の接続部位をカバー部38にて覆い、固定ボルト40に
よってカバー部38をデフキャリア10に固定してい
る。
【0036】なお符号42は、前記終減速装置2のデフ
ァレンシャルギヤ4を形成するデフキャリア10に対し
て反対側を覆うデフカバーである。
【0037】次に作用について説明する。
【0038】前記アクスルロック手段26によるロック
動作、つまり二輪駆動状態から四輪駆動状態への切換
は、図示しない車速センサの検出信号を入力するコント
ロールユニット(図示せず)からアクチュエータ32の
図示しない制御弁に制御信号が出力され、吸気管圧力を
利用してアクチュエータ32を作動させる。
【0039】このアクチュエータ32が作動されると、
アクチュエータ32の作動によってレバー部28を揺動
させ、レバー部28の揺動動作に応じてシャフト部30
を回動させるとともに、シャフト部30の回動動作によ
ってフォーク36を移動させ、スリーブ34によってデ
フケース16の第1、第2デフケースアウタ16a−
1、16a−2とデフケースインナ16b−1とを接続
させ、デフケース16から図示しない第1、第2アクス
ル軸へ駆動力を伝達させる。
【0040】また、 前記アクスルロック手段26によ
るフリー動作、つまり四輪駆動状態から二輪駆動状態へ
の切換は、図示しない車速センサの検出信号を入力する
コントロールユニット(図示せず)からアクチュエータ
32の図示しない制御弁に制御信号が出力され、吸気管
圧力を利用してアクチュエータ32を作動させる。
【0041】そして、アクチュエータ32の作動によっ
てレバー部28を逆方向に揺動させ、レバー部28の逆
方向への揺動動作に応じてシャフト部30を逆方向に回
動させるとともに、シャフト部30の逆方向への回動動
作によってフォーク36を移動させ、スリーブ34によ
ってデフケース16の第1、第2デフケースアウタ16
a−1、16a−2とデフケースインナ16b−1との
接続状態を遮断し、デフケース16から図示しない第
1、第2アクスル軸への駆動力の伝達を遮断させる。
【0042】これにより、前記デファレンシャルギヤ4
のデフキャリア10を貫通させたシャフト部30をデフ
キャリア10によって支持することができ、前記アクス
ルロック手段26をデフキャリア10側に配置でき、ア
クスルロック手段26がサスペンション構成部品と干渉
する惧れがなく、機種毎に終減速装置2を検討し直す必
要がなく、実用上有利であるとともに、デフカバー42
に孔部を穿設する必要がなく、サスペンション性能への
影響がないものである。
【0043】また、前記デフキャリア10を逃げる形状
となっているオイルパンにおいては、アクスルロック手
段26がオイルパンに干渉する惧れがないことにより、
オイルパン容量を減少させる必要がないものである。
【0044】更に、前記アクスルロック手段26の構成
部品であるシャフト部30やレバー部28、アクチュエ
ータ32をデファレンシャルギヤ4のデフキャリア10
側に集約して取り付けることにより、前記アクスルロッ
ク手段26の構成部品がデファレンシャルギヤ4のシル
エットに隠れることとなり、岩や地面とアクチュエータ
32との接触を確実に防止し得て、堅固なカバーを設け
る必要がなく、コストを低廉にし得て、経済的に有利で
ある。
【0045】更にまた、前記アクスルロック手段26の
構成部品がデファレンシャルギヤ4のデフキャリア10
側に集約して取り付けられることにより、デファレンシ
ャルギヤ4のデフキャリア10側の変更のみで、デフカ
バー42や第1、第2アクスル軸を変更させずに、アク
スルロック手段26を有する機種とアクスルロック手段
26を有しない機種との設定を行うことができる。
【0046】また、前記レバー部28を、デファレンシ
ャルギヤ4のデフキャリア10とアクチュエータ32用
のカバー部38にて覆う構成とすることにより、カバー
部38によってレバー部28を確実に包囲することがで
き、動作の信頼性を向上し得るとともに、異物の侵入を
防止でき、しかもレバー部28の接触による損傷を未然
に回避し得て、実用上有利である。
【0047】更に、前記アクスルロック手段26の設置
位置を、従来のデフカバー42側からデフキャリア10
側に移動させたことにより、構成部品が徒に増加する惧
れがなく、コストを低廉に維持し得て、経済的にも有利
である。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、リジット式のデファレンシャルギヤのデフケースア
ウタとデフケースインナとをレバー部及びシャフト部を
介してアクチュエータにより作動されるスリーブによっ
て断続させ、デファレンシャルギヤのデフケースからア
クスル軸への駆動力を断続させるアクスルロック手段を
有する終減速装置において、シャフト部を、デファレン
シャルギヤのデフキャリアを貫通させて設けるとともに
デフキャリアによって支持する構成としたので、アクス
ルロック手段をデフキャリア側に配置でき、アクスルロ
ック手段がサスペンション構成部品と干渉する惧れがな
く、機種毎に終減速装置を検討し直す必要がなく、実用
上有利であるとともに、デフカバーに孔部を穿設する必
要がなく、サスペンション性能への影響がないものであ
る。また、前記デフキャリアを逃げる形状となっている
オイルパンにおいては、アクスルロック手段がオイルパ
ンに干渉する惧れがないことにより、オイルパン容量を
減少させる必要がないものである。
【0049】また、リジット式のデファレンシャルギヤ
のデフケースアウタとデフケースインナとをレバー部及
びシャフト部を介してアクチュエータにより作動される
スリーブによって断続させ、デファレンシャルギヤのデ
フケースからアクスル軸への駆動力を断続させるアクス
ルロック手段を有する終減速装置において、アクスルロ
ック手段の各構成部品をデファレンシャルギヤのデフキ
ャリアに取り付ける構成としたので、前記アクスルロッ
ク手段の構成部品をデファレンシャルギヤのデフキャリ
ア側に集約して取り付けることにより、前記アクスルロ
ック手段の構成部品がデファレンシャルギヤのシルエッ
トに隠れることとなり、岩や地面とアクチュエータとの
接触を確実に防止し得て、堅固なカバーを設ける必要が
なく、コストを低廉にし得て、経済的に有利であるとと
もに、デファレンシャルギヤのデフキャリア側の変更の
みで、デフカバーやアクスル軸を変更させずに、アクス
ルロック手段を有する機種とアクスルロック手段を有し
ない機種との設定を行うことができる。また、前記アク
スルロック手段の設置位置を、従来のデフカバー側から
デフキャリア側に移動させたことにより、構成部品が徒
に増加する惧れがなく、コストを低廉に維持し得て、経
済的にも有利である。
【0050】更に、リジット式のデファレンシャルギヤ
のデフケースアウタとデフケースインナとをレバー部及
びシャフト部を介してアクチュエータにより作動される
スリーブによって断続させ、デファレンシャルギヤのデ
フケースからアクスル軸への駆動力を断続させるアクス
ルロック手段を有する終減速装置において、レバー部
を、デファレンシャルギヤのデフキャリアとアクチュエ
ータ用のカバー部にて覆う構成としたので、カバー部に
よってレバー部を確実に包囲することができ、動作の信
頼性を向上し得るとともに、異物の侵入を防止でき、し
かもレバー部の接触による損傷を未然に回避し得て、実
用上有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す終減速装置の正面図で
ある。
【図2】終減速装置の平面図である。
【図3】終減速装置の右側面図である。
【図4】終減速装置の左側面図である。
【図5】この発明の従来技術を示す終減速装置の正面図
である。
【図6】終減速装置の平面図である。
【図7】アクスルロック手段のレバー部とシャフト部と
の動作状態を示す図である。
【図8】終減速装置の左側面図である。
【図9】終減速装置上部の概略正面図である。
【図10】図8のX−X線による断面図である。
【符号の説明】
2 終減速装置 4 デファレンシャルギヤ 6 ピニオンシャフト 8 フランジ部 10 デフキャリア 12 ナット 14 リングギヤ 16 デフケース 16a−1 第1デフケースアウタ 16a−2 第2デフケースアウタ 16b−1 デフケースインナ 18 固定ボルト 20 デフピニオンシャフト 22−1 第1デフピニオンギヤ 22−2 第2デフピニオンギヤ 24−1 第1デフサイドギヤ 24−2 第2デフサイドギヤ 26 アクスルロック手段 28 レバー部 30 シャフト部 32 アクチュエータ 34 スリーブ 36 フォーク 38 カバー部 40 固定ボルト 42 デフカバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リジット式のデファレンシャルギヤのデ
    フケースアウタとデフケースインナとをレバー部及びシ
    ャフト部を介してアクチュエータにより作動されるスリ
    ーブによって断続させ、デファレンシャルギヤのデフケ
    ースからアクスル軸への駆動力を断続させるアクスルロ
    ック手段を有する終減速装置において、前記シャフト部
    を、デファレンシャルギヤのデフキャリアを貫通させて
    設けるとともにこのデフキャリアによって支持する構成
    としたことを特徴とするアクスルロック手段を有する終
    減速装置。
  2. 【請求項2】 リジット式のデファレンシャルギヤのデ
    フケースアウタとデフケースインナとをレバー部及びシ
    ャフト部を介してアクチュエータにより作動されるスリ
    ーブによって断続させ、デファレンシャルギヤのデフケ
    ースからアクスル軸への駆動力を断続させるアクスルロ
    ック手段を有する終減速装置において、前記アクスルロ
    ック手段の各構成部品をデファレンシャルギヤのデフキ
    ャリアに取り付ける構成としたことを特徴とするアクス
    ルロック手段を有する終減速装置。
  3. 【請求項3】 リジット式のデファレンシャルギヤのデ
    フケースアウタとデフケースインナとをレバー部及びシ
    ャフト部を介してアクチュエータにより作動されるスリ
    ーブによって断続させ、デファレンシャルギヤのデフケ
    ースからアクスル軸への駆動力を断続させるアクスルロ
    ック手段を有する終減速装置において、前記レバー部
    を、デファレンシャルギヤのデフキャリアと前記アクチ
    ュエータ用のカバー部にて覆う構成としたことを特徴と
    するアクスルロック手段を有する終減速装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8480531B2 (en) 2007-02-02 2013-07-09 Arvinmeritor Technology, Llc Differential assembly with inverted bearing
CN104154217A (zh) * 2014-07-25 2014-11-19 安徽省含山县皖中减速机械有限公司 一种新型的减速机机轴外罩

Cited By (2)

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