JPH09183974A - 液晶媒体 - Google Patents

液晶媒体

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JPH09183974A
JPH09183974A JP26365195A JP26365195A JPH09183974A JP H09183974 A JPH09183974 A JP H09183974A JP 26365195 A JP26365195 A JP 26365195A JP 26365195 A JP26365195 A JP 26365195A JP H09183974 A JPH09183974 A JP H09183974A
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JP26365195A
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Hideo Ichinose
秀男 一ノ瀬
Hiroshi Numata
宏 沼田
David Coates
デイヴィッド・コーツ
Guriinfuiirudo Saimon
サイモン・グリーンフィールド
Mark Goulding
マーク・ゴールディング
Emma Jolliffe
エマ・ジョリフェ
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Merck Patent GmbH
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Merck Patent GmbH
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、従来技術が付随する問題点が解消
または減少されている、負の誘電異方性を有する極性化
合物の混合物を基材とする液晶媒体およびこの液晶媒体
を誘電体として使用したECB効果に基づくアクティブ
マトリックスアドレッシングディスプレイを提供するこ
とに関するものである。 【解決手段】 液晶混合物に、下記式Ia〜Icで表わ
される化合物の少なくとも1種および下記式IIで表わさ
れる化合物の少なくとも1種を含有させることによっ
て、上記課題が達成された: 【化1】 各式中、R1およびR2はそれぞれ、相互に独立して、H
であるか、または18個までの炭素原子を有する未置換
のアルキル基またはアルケニル基であり、この基中に存
在する1個のCH2基または隣接していない2個以上の
CH2基は、−O−、−S−および−C≡C−からなる
群から選択される基により置き換えられていてもよく、
mは1または2であり、nは0または1であり、sは0
または1であり、XはFまたはClであり、そしてL1
およびL2はそれぞれ、HまたはFである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、負の誘電異方性を有す
る極性化合物の混合物を基材とする液晶相、特にECB
効果に基づくアクティブマトリックスアドレッシングを
備えた電気光学ディスプレイ用の負の誘電異方性を有す
る極性化合物の混合物を基材とする液晶媒体に関するも
のであり、下記式Ia〜Icから選択される化合物の少
なくとも1種および下記式IIで表わされる化合物の少
なくとも1種を含有する:
【0002】
【化6】
【0003】上記各式中、R1およびR2はそれぞれ、相
互に独立して、Hであるか、または18個までの炭素原
子を有する未置換のアルキル基またはアルケニル基であ
り、この基中に存在する1個のCH2基または隣接して
いない2個以上のCH2基は、−O−、−S−および−
C≡C−からなる群から選択される基により置き換えら
れていてもよく、mは1または2であり、nは0または
1であり、sは0または1であり、XはFまたはClで
あり、そしてL1およびL2はそれぞれ、HまたはFであ
る。
【0004】
【従来の技術】電気的に制御された複屈折の原理、EC
B効果またはDAP効果(整列相の変形)は、1971
年に初めて開示された(M. F. SchieckelおよびK. Fahr
enschonによる“Deformation of nematic liquid cryst
als with vertical orientation in electrical field
s”、Appl. Phys. Lett. 19 (1971), 3912)。これに続
いて、J. F. Kahnによる論文(Appl. Phys. Lett. 20
(1972), 1193)ならびにG. LabrunieおよびJ. Robertに
よる論文(J. Appl. Phys. 44 (1973), 4869)が発表さ
れた。
【0005】J. RobertおよびF. Clercによる論文(SID
80 Digest Techn. Papers (1980),30)、J. Ducheneに
よる論文(Displays 7 (1986), 3)およびH. Schadによ
る論文(SID 82 Digest Techn. Papers (1982), 244)
には、ECB効果に基づく高度情報表示素子に使用する
ことができるためには、液晶相は大きい弾性定数比値K
3/K1、大きい光学異方性値△nおよび−0.5〜−5
の誘電異方性値△εを有していなければならないことが
示されている。ECB効果に基づく電気光学表示素子
は、ホメオトロピック配向を有する。
【0006】この効果を、電気光学表示素子に工業的に
適用するには、多くの要件を満たさなければならないL
C相が必要である。この場合に、水分、空気および物理
的影響、例えば熱、赤外部、可視部および紫外部の照射
線、ならびに交流および直流電場などに対する化学的安
定性が特に重要である。工業的に使用することができる
LC相には、さらにまた適当な温度範囲にある液晶中間
相および低粘度を有することが要求される。
【0007】液晶中間相を有するものとして従来開示さ
れた一連の化合物の中で、単独でこれらの要件の全部を
満たす化合物は無い。従って一般に、LC相として使用
することができる材料を得るためには、2〜25種、好
ましくは3〜18種の化合物の混合物が調製される。し
かしながら、実質的に負の誘電異方性および適度の長期
間安定性を有する液晶材料はこれまで入手できなかった
ことから、この方法では、理想的な相は容易に得ること
はできない。
【0008】マトリックス液晶ディスプレイ(MLCデ
ィスプレイ)は公知である。各画素をそれぞれ切り換え
るために使用できる非線型素子の例には、アクティブ素
子(すなわち、トランジスター)がある。この素子は、
「アクティブマトリックス」(active matrix)と称さ
れ、2つのタイプに分類することができる: 1.基板としてのシリコンウエファー上のMOS(金属
酸化物半導体)トランジスター、 2.基質としてのガラス板上の薄膜トランジスター(T
FT)。
【0009】タイプ1の場合に、使用される電気光学効
果は通常、動的散乱の効果またはゲスト−ホスト効果で
ある。基板材料として単結晶シリコンを使用すると、デ
ィスプレイの大きさが制限される。これは、種々の部分
表示をモジュラー集合させてさえも、接合部分に問題が
生じるからである。より有望であって、好適とされるタ
イプ2の場合には、使用される電気光学効果は通常、T
N効果である。ここで2種の技術に分類される。すなわ
ち化合物半導体、例えばCdSeからなるTFT、また
は多結晶形または無定形シリコンをベースとするTFT
である。後者の技術に関しては、格別の研究努力が世界
中でなされている。
【0010】TFTマトリックスは、当該ディスプレイ
の1枚のガラス板の内側に施され、もう1枚のガラス板
の内側は透明な対向電極を担持している。画素電極の大
きさと比較すると、TFTは非常に小さく、かつまた目
で見て、像に対する有害な効果は有していない。この技
術はまた、各フィルター素子が切り換え可能の画素と反
対に位置するように、モザイク状の赤色、緑色および青
色フィルター素子を配列した、全色コンパティブル画像
ディスプレイにまで発展させることができる。
【0011】従来開示されたTFTディスプレイは通
常、透過光内で交差偏光子を有するTNセルとして動作
し、裏側から照射される。ここで、MLCディスプレイ
の用語には、集積非線型素子を含むマトリックスディス
プレイがいずれも包含される。すなわちアクティブマト
リックスに加えて、またバリスターまたはダイオード
(MIM=金属−絶縁体−金属)などの受動的素子を含
むディスプレイが包含される。
【0012】このタイプのMLCディスプレイは、TV
用途に(例えば、ポケット型テレビ受像機)または自動
車用または航空機用の高度情報ディスプレイ用に特に適
している。コントラストの角度依存性および応答時間に
関連する問題に加えて、MLCディスプレイでは、液晶
混合物の不適当な抵抗値による問題が生じる(TOGASHI,
S., SEKIGUCHI, K., TANABE, H., YAMAMOTO, E., SORI
MACHI, K., TAJIMA, E., WATANABE, H., SHIMIZU, H.に
よるProc. Eurodisplay 84, 1984年9月:A210〜288 Mat
rix LCD Controlled by Double Stage Diode Rings, 14
1頁以降、Paris; STROMER, M.によるProc. Eurodisplay
84, 1984年9月:Design of Thin FilmTransistors for
Matrix Addressing of Television Liquid Crystal Di
splays, 145頁以降、Paris)。
【0013】この抵抗値が減少するほど、MLCディス
プレイのコントラストは悪化する。液晶混合物の抵抗値
は一般に、MLCディスプレイの内部表面との相互作用
によって、MLCディスプレイの寿命全体を通じて減少
することから、長期間の動作期間にわたり許容される抵
抗値を有していなければならないディスプレイにとっ
て、大きい(初期)抵抗値が非常に重要である。従来開
示されているMLC−TNディスプレイの欠点は、それ
らの比較的小さいコントラスト、比較的大きい視覚角度
依存性およびこれらのディスプレイにおいて灰色シェー
ドの生成が困難なことがある。EP0474062に
は、ECB効果に基づくMLCディスプレイが記載され
ている。この特許に記載されているLC混合物はエステ
ル、エーテルまたはエチル架橋を含む2,3−ジフルオ
ロフェニル誘導体を基材とするものであり、格別に小さ
い複屈折値および誘電定数ε‖を有する。従って、この
LC混合物は投射式のディスプレイには使用することが
できない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従って、広い動作温度
範囲、短い応答時間および低いしきい電圧を有すると同
時に、非常に大きい抵抗値を有し、これによって各種の
灰色シェードを生成することができる、MLCディスプ
レイが継続して極めて求められている。本発明の課題
は、前記の欠点を有していないか、あるいはこれらの欠
点を減少した程度でのみ有すると同時に、非常に大きい
抵抗値を有する、ECB効果に基づくMLCディスプレ
イを提供することにある。
【0015】
【発明の開示】本発明により、少なくとも1種の下記式
Ia〜Icで表わされる化合物および少なくとも1種の
下記式IIで表わされる化合物を含有するネマティック液
晶混合物をこれらの表示素子に使用した場合に、この目
的が達成されることが見出された。従って、本発明は、
負の誘電異方性を有する極性化合物の混合物を基材とす
る液晶媒体に関し、この液晶媒体は下記式Ia〜Icか
ら選択される化合物の少なくとも1種および下記式IIで
表わされる化合物の少なくとも1種を含有する:
【0016】
【化7】
【0017】上記各式中、R1およびR2はそれぞれ相互
に独立して、Hであるか、または18個までの炭素原子
を有する未置換のアルキル基またはアルケニル基であ
り、この基中に存在する1個のCH2基または隣接して
いない2個以上のCH2基は、−O−、−S−および−
C≡C−からなる群から選択される基により置き換えら
れていてもよく、mは1または2であり、nは0または
1であり、sは0または1であり、XはFまたはClで
あり、そしてL1およびL2はそれぞれ、HまたはFであ
る。
【0018】好適態様には下記の態様が包含される: a)下記式IIIaおよび式IIIbから選択される化合物の
1種または2種以上をさらに含有する液晶媒体:
【化8】 上記各式中、R1およびR2はそれぞれ相互に独立して、
請求項1に記載の意味の1つを有し、そしてAおよびB
はそれぞれ、1,4−シクロヘキシレンであるか、また
はフッ素により置換されていてもよい1,4−フェニレ
ンであり、そしてmは0または1である。
【0019】b)下記式IVで表わされる化合物の1種ま
たは2種以上をさらに含有する液晶媒体:
【化9】 式中、R1およびR2は上記定義のとおりであり、
【化10】 であり、Zは−CO−O−または−O−CO−であり、
そしてsは0または1である。
【0020】c)式Iおよび式IIから選択される化合物
の4種または5種以上、式IIIで表わされる化合物の2
種または3種以上および式IVで表わされる化合物の少な
くとも1種を本質的に含む液晶媒体。 d)式Ia〜式Icから選択される少なくとも2種の化
合物を含有する液晶媒体。 e)混合物全体の中で式Ia〜式Icで表わされる化合
物の割合が、少なくとも25重量%である液晶媒体。 f)混合物全体の中で式IIで表わされる化合物の割合
が、少なくとも10重量%である液晶媒体。 g)混合物全体の中で式IIIa〜IIIbで表わされる化合
物の割合が、15〜60重量%である液晶媒体。
【0021】h)下記式IIIa1〜式IIIa5から選択さ
れる化合物の少なくとも3種を含有する液晶媒体、特に
式IIIa2で表わされる化合物の少なくとも1種、式III
a3で表わされる化合物の少なくとも1種、式IIIa4
で表わされる化合物の少なくとも1種および式IIIa5
で表わされる化合物の少なくとも1種を含有する液晶媒
体:
【化11】 各式中、alkylはC1-6−アルキルである。
【0022】i)25〜75重量%の式Ia、式Ibお
よび(または)式Icで表わされる化合物の1種または
2種以上、10〜20重量%の式IIで表わされる化合物
の1種または2種以上、15〜60重量%の式IIIで表
わされる化合物の1種または2種以上および5〜15重
量%の式IVで表わされる化合物の1種または2種以上、
を本質的に含む液晶媒体。 j)式Ibにおいて、mが1であり、そしてsが1であ
る化合物の少なくとも2種を含有する液晶媒体。
【0023】本発明はまた、ECB効果に基づくアクテ
ィブマトリックスアドレッシングを備えた電気光学ディ
スプレイに関し、このディスプレイの特徴は、請求項1
〜12のいずれか1項に記載の液晶媒体を、誘電体とし
て含有することにある。この液晶混合物は好ましくは、
少なくとも100Kのネマティック相範囲、70℃以
上、特に75℃以上の透明点、および20℃において2
0〜60mPa/秒の最大粘度を有する。本発明による
液晶混合物は、約−1.5〜−4の、特に約−1.8〜−
3.5の△εを有する(ここで、△εは誘電異方性を表
わす)。本発明による液晶混合物の複屈折値△nは一般
に、0.07〜0.25、好ましくは0.08〜0.21で
あり、そして(または)その誘電定数ε‖は、3より大
であるかまたは3に等しく、好ましくは3.2〜4.5、
特に3.4〜4.2である。
【0024】本発明の誘電体はまた、当業者に公知の、
刊行物に記載されている添加剤をさらに含有することが
できる。例えば、0〜15%の多色性染料を添加するこ
とができ、さらにまた導電性塩類、好ましくはエチルジ
メチルドデシルアンモニウム4−ヘキソキシベンゾエー
ト、テトラブチルアンモニウムテトラフェニルボレート
またはクラウンエーテルの錯塩(例えば、Haller等によ
るMol.Cryst.Liq.Cryst.24巻、249〜258頁(1973)
参照)を添加して、導電性を改善することができ、ある
いはまたネマティック相の誘電異方性、粘度および(ま
たは)配向を変更する物質を添加することもできる。こ
のような物質は、例えばDE-A2209127、同2240864、同23
21632、同2338281、同2450088(特公昭60-31237号公報
参照)、同2637430および同2853728に記載されている。
【0025】本発明による液晶相の式I〜IVで表わされ
る化合物はそれぞれ、公知であるか、またはそれらの製
造方法が刊行物に記載の標準的方法に基づくものである
ことから、当業者により従来技術から容易に誘導するこ
とができる。式Iaで表わされる相当する化合物は、例
えばEP0107759に記載されており、式Ibで表わされる
化合物は、EP0330007に記載されており、式Icで表わ
される化合物は、EP0329752に記載されている。式IIで
表わされる相当する化合物は、例えばUS5328644に記載
されている。
【0026】式IIIで表わされる相当する化合物は、例
えばEP0132553(式IIIa/IIIb)、DE2636684(式III
c)およびEP0003215(式IIId/IIIe)に記載されて
いる。式IVで表わされる化合物は、例えばEP0030277、E
P0064193およびEP0087032に記載されている。
【0027】本発明によるディスプレイのネマティック
液晶混合物は好ましくは、式Iで表わされる化合物を少
なくとも25%の割合で、特に好ましくは式Iで表わさ
れる化合物を30〜40%の割合で含有する。本発明に
よるディスプレイのネマティック液晶混合物は一般に、
2種の成分、AおよびBを含有し、これらの成分はそれ
ら自体が1種または2種以上の単独化合物からなる。成
分Aは、際立って負の誘電異方性を有しており、当該ネ
マティック相に≦−0.3の誘電異方性を付与する。式
Iaおよび(または)式Ibで表わされる化合物を含有
すると好ましい。成分Aの割合は、25〜60%であ
る。
【0028】≦−0.8の△ε値を有する1種(または
2種以上)の単独化合物を、成分Aについて選択すると
好ましい。この△ε値は、全体としての混合物中のA成
分の割合が小さいほど、大きい負でなければならない。
成分Bは際立ったネマトゲン性を有し、かつまた20℃
において、30mm2/秒より高くない粘度、好ましくは
25mm2/秒より高くない粘度を有する。
【0029】成分Bを構成する特に好適な単独化合物
は、20℃において18mm2/秒より高くない粘度、好
ましくは12mm2/秒より高くない粘度を有する、格別
に低粘度のネマティック液晶である。成分Bは単変性−
ネマティックまたは互変性−ネマティックであり、スメ
クティック相を有しておらず、かつまた液晶混合物が非
常に低温にさらされた場合にも、スメクティック相の発
現を防止することができる。例えば、大きいネマトゲン
性を有する種々の物質をスメクティック液晶混合物に添
加した場合に、スメクティック相の抑制が生じることに
よって、これらの材料のネマトゲン性を匹敵するものに
することができる。
【0030】多くの適当な物質が、刊行物から当業者に
とって公知である。特に好適な物質としては、式IIIで
表わされる化合物が挙げられる。さらに、これらの液晶
相はまた、18種以上の、好ましくは18〜25種の成
分を含有することができる。本発明の相は好ましくは、
4〜15種、特に5〜12種の式I、II、IIIおよびIV
で表わされる化合物を含有する。式I〜IVで表わされる
化合物に加えて、その他の成分をまた存在させることが
でき、このような他の成分は、全体としての混合物の4
5%までの量で、好ましくは34%までの量、特に10
%までの量で存在させることができる。
【0031】このその他の成分は好ましくは、ネマティ
ックまたはネマトゲン性物質、特にアゾキシベンゼン化
合物、ベンジリデンアニリン化合物、ビフェニル化合
物、ターフェニル化合物、フェニルまたはシクロヘキシ
ル ベンゾエート化合物、フェニルまたはシクロヘキシ
ル シクロヘキサンカルボキシレート化合物、フェニル
シクロヘキサン化合物、シクロヘキシルビフェニル化合
物、シクロヘキシルシクロヘキサン化合物、シクロヘキ
シルナフタレン化合物、1,4−ビス−シクロヘキシル
ビフェニルまたはシクロヘキシルピリミジン化合物、フ
ェニル−またはシクロヘキシルジオキサン化合物、ハロ
ゲン化されていてもよいスチルベン化合物、ベンジルフ
ェニルエーテル化合物、トラン化合物および置換ケイ皮
酸化合物からなる群からの公知化合物から選択される。
【0032】この種の液晶相の成分として適する、最も
重要な化合物は、下記式Vで表わされる化合物である: R3−L−G−E−R4 V 式中、LおよびEはそれぞれ、1,4−ジ置換ベンゼン
およびシクロヘキサン環、4,4′−ジ置換ビフェニ
ル、フェニルシクロヘキサンおよびシクロヘキシルシク
ロヘキサン系、2,5−ジ置換ピリミジンおよび1,3
−ジオキサン環、2,6−ジ置換ナフタレン、ジ−およ
びテトラヒドロナフタレン、キナゾリンおよびテトラヒ
ドロキナゾリンからなる群からの炭素環状環系または複
素環状環系であり、
【0033】 Gは、−CH=CH− −N(O)=N− −CH−CQ− −CH=N(O)− −C≡C− −CH2−CH2− −CO−O− −CH2−O− −CO−S− −CH2−S− −CH=N− −COO−Phe−COO− あるいはC−C単結合であり、Qは、ハロゲン、好まし
くは塩素であるか、またはQは−CNであり、そしてR
3およびR4はそれぞれ、18個まで、好ましくは8個ま
での炭素原子を有するアルキル、アルコキシ、アルカノ
イルオキシまたはアルコキシカルボニルオキシであり、
あるいはこれらのR3およびR4基の一方はまた、CN、
NC、NO2、CF3、F、ClまたはBrであることが
できる。
【0034】これらの化合物の大部分において、R3
よびR4は相互に相違しており、これらの基の一方は通
常、アルキル基またはアルコキシ基である。他の種々の
提案されている置換基も慣用である。かなりのこのよう
な物質またはその混合物は市販されている。これらの物
質はいずれも、刊行物から公知の方法によって製造する
ことができる。本発明による液晶ディスプレイの構造
は、例えばEP-A0240379に記載されている慣用の構造に
相当する。
【0035】
【実施例】以下の例は、本発明を説明するものであっ
て、本発明を制限しようとするものではない。本明細書
の全体をとおして、パーセンテージは重量によるもので
あり、温度はいずれも、摂氏度で示す。
【0036】下記の略語を使用する:
【化12】
【0037】
【化13】
【0038】さらにまた、△nは、20℃および589
nmで測定された光学異方性を表わし、△εは、20℃に
おける誘電異方性を表わし、ε‖は分子軸に対して平行
方向における誘電定数を表わし、cpは、透明点[℃]
を表わし、υは、℃で示されている温度における粘度を
表わす[mm2/秒]。しきい電圧の測定に使用されたデ
ィスプレイは、5μm離れている、2枚の面平行外側プ
レートを有し、この外側プレートの内側には、先端にレ
シチン配向層を有する電極層を有し、そしてこの先端レ
シチン配向層は、当該液晶に垂直配向をもたらすもので
ある。
【0039】例1 下記の成分からなる混合物を調製する: CCN−47 19.00 CCN−55 17.00 CCH−301 6.00 CCH−303 6.00 PCH−301 7.00 CH−33 3.00 CH−35 3.00 CH−43 3.00 CH−45 3.00 CP−33 3.00 CP−35 3.00 CBC−33F 3.00 CBC−53F 3.00 CBC−55F 4.00 T−3FClF 6.00 T−5FClF 6.00 T−3FFF 5.00 この混合物の物理データを表1に示す。
【0040】例2 下記の成分からなる液晶相を調製する: CCN−47 19.00 CCN−55 20.00 PCH−301 6.00 PCH−304 6.00 PCH−53 6.00 CH−33 4.00 CH−35 4.00 CH−43 4.00 CH−45 4.00 CBC−33F 3.00 CBC−53F 3.00 CBC−55F 4.00 T−3FClF 6.00 T−5FClF 6.00 T−3FFF 5.00 この混合物の物理データを表1に示す。
【0041】例3 下記の成分からなる液晶相を調製する: CCN−47 19.00 CCN−55 20.00 PCH−301 5.00 PCH−304 6.00 PCH−53 6.00 CH−33 4.00 CH−35 4.00 CH−43 4.00 CH−45 4.00 CBC−33F 3.00 CBC−53F 4.00 CBC−55F 4.00 T−3FClF 6.00 T−5FClF 6.00 T−3FFF 5.00 この混合物の物理データを表1に示す。
【0042】例4 下記の成分からなる液晶相を調製する: CCN−47 19.00 CCN−55 20.00 CCH−301 5.00 CCH−303 5.00 PCH−301 7.00 CH−33 4.00 CH−55 4.00 CH−43 4.00 CH−45 4.00 CBC−33F 3.00 CBC−53F 3.00 CBC−55F 4.00 T−3FClF 6.00 T−5FClF 6.00 T−3FFF 6.00 この混合物の物理データを表1に示す。
【0043】例5 下記の成分からなる液晶相を調製する: D−302FF 9.00 D−402FF 9.00 D−502FF 9.00 PCH−301 16.00 PCH−302 13.00 PCH−304 11.00 T−3FClF 9.00 T−5FClF 9.00 CBC−33F 5.00 CBC−53F 5.00 CBC−55F 5.00
【0044】例6 下記の成分からなる液晶相を調製する: B−302FF 15% T−3FClF 10% B−304FF 18% T−5FClF 15% D−402FF 4% T−2.F3 11% CBC−33F 3% CBC−53F 3% CBC−53 3% CBC−55 3% T−2FF3 15%
【0045】
【表1】
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 液晶媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591032596 Frankfurter Str. 250, D−64293 Darmstadt,Fed eral Republic of Ge rmany (72)発明者 一ノ瀬 秀男 ドイツ連邦共和国 デー−64293 ダルム シュタット フランクフルター シュトラ ーセ 250 (72)発明者 沼田 宏 ドイツ連邦共和国 デー−64293 ダルム シュタット フランクフルター シュトラ ーセ 250 (72)発明者 デイヴィッド・コーツ ドイツ連邦共和国 デー−64293 ダルム シュタット フランクフルター シュトラ ーセ 250 (72)発明者 サイモン・グリーンフィールド ドイツ連邦共和国 デー−64293 ダルム シュタット フランクフルター シュトラ ーセ 250 (72)発明者 マーク・ゴールディング ドイツ連邦共和国 デー−64293 ダルム シュタット フランクフルター シュトラ ーセ 250 (72)発明者 エマ・ジョリフェ ドイツ連邦共和国 デー−64293 ダルム シュタット フランクフルター シュトラ ーセ 250

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負の誘電異方性を有する極性化合物の混
    合物を基材とする液晶媒体であって、下記式Ia〜Ic
    から選択される化合物の少なくとも1種および下記式I
    Iで表わされる化合物の少なくとも1種を含有する液晶
    媒体: 【化1】 上記各式中、R1およびR2はそれぞれ、相互に独立し
    て、Hであるか、または18個までの炭素原子を有する
    未置換のアルキル基またはアルケニル基であり、この基
    中に存在する1個のCH2基または隣接していない2個
    以上のCH2基は、−O−、−S−および−C≡C−か
    らなる群から選択される基により置き換えられていても
    よく、mは1または2であり、nは0または1であり、
    sは0または1であり、XはFまたはClであり、そし
    てL1およびL2はそれぞれ、HまたはFである。
  2. 【請求項2】 下記式IIIaおよびIIIbから選択される
    化合物の1種または2種以上をさらに含有することを特
    徴とする、請求項1に記載の液晶媒体: 【化2】 上記各式中、R1およびR2はそれぞれ相互に独立して、
    請求項1に記載の意味の1つを有し、そしてAおよびB
    はそれぞれ、1,4−シクロヘキシレンであるか、また
    はフッ素により置換されていてもよい1,4−フェニレ
    ンであり、そしてmは0または1である。
  3. 【請求項3】 下記式IVで表わされる化合物の少なくと
    も1種を含有することを特徴とする、請求項1または2
    に記載の液晶媒体: 【化3】 式中、R1およびR2は上記定義のとおりであり、 【化4】 であり、Zは、−CO−O−または−O−CO−であ
    り、そしてsは0または1である。
  4. 【請求項4】 式Ia、式Ibおよび式IIから選択され
    る化合物の4種または5種以上、式IIIで表わされる化
    合物の2種または3種以上および式IVで表わされる化合
    物の少なくとも1種を本質的に含むことを特徴とする、
    請求項1〜3の少なくとも1項に記載の液晶媒体。
  5. 【請求項5】 少なくとも2種の式Iaおよび(また
    は)式Ibで表わされる化合物を含有することを特徴と
    する、請求項1〜4の少なくとも1項に記載の液晶媒
    体。
  6. 【請求項6】 混合物全体の中で式Iaおよび(また
    は)式Ibで表わされる化合物の割合が、少なくとも2
    5重量%であることを特徴とする、請求項1〜5のいず
    れか1項に記載の液晶媒体。
  7. 【請求項7】 混合物全体の中で式IIで表わされる化合
    物の割合が、少なくとも10重量%であることを特徴と
    する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の液晶媒体。
  8. 【請求項8】 混合物全体の中で式IIIで表わされる化
    合物の割合が、15〜60重量%であることを特徴とす
    る、請求項1〜7のいずれか1項に記載の液晶媒体。
  9. 【請求項9】 下記式IIIa1〜式IIIa5から選択され
    る化合物の少なくとも3種を含有することを特徴とす
    る、請求項3に記載の液晶媒体: 【化5】 式中、alkylはC1-6−アルキルである。
  10. 【請求項10】 式IIIa2で表わされる化合物の少な
    くとも1種および式IIIa3で表わされる化合物の少な
    くとも1種を含有することを特徴とする、請求項9に記
    載の液晶媒体。
  11. 【請求項11】 25〜50重量%の式Ia、式Ibお
    よび(または)式Icで表わされる化合物の1種または
    2種以上、 10〜20重量%の式IIで表わされる化合物の1種また
    は2種以上、 15〜60重量%の式IIIで表わされる化合物の1種ま
    たは2種以上および5〜15重量%の式IVで表わされる
    化合物の1種または2種以上、を本質的に含むことを特
    徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の液晶
    媒体。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか1項に記載
    の液晶媒体を、誘電体として含有することを特徴とす
    る、ECB効果に基づくアクティブマトリックスアドレ
    ッシングを備えた電気光学ディスプレイ。
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