JP2006225657A - 液晶媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】MLC混合物として、εを制御することによって比較的高い急峻性を有するものの提供。
【課題手段】負の誘電異方性を有する極性化合物の混合物をベースとする液晶媒体であって、下記式Iの化合物を少なくとも1種および下記式IIの化合物を少なくとも1種含有する液晶媒体。
Figure 2006225657

Figure 2006225657

式中、各基は請求項1または明細書中に示した意味を有する。

Description

本発明は、負の誘電異方性を有する極性化合物の混合物をベースとする液晶媒体であって、下記式Iの化合物を少なくとも1種および下記式IIの化合物を少なくとも1種含有する液晶媒体に関し、
Figure 2006225657
Figure 2006225657
式中、
〜Rは相互に独立して、1個〜8個の炭素原子を有するアルキルまたはアルコキシ基であり、これらの基の1つまたは2つ以上のCH基は、−CH=CH−または−O−によって、酸素原子が直接結合しないように置換されていてもよく、
Figure 2006225657
Xは、F、Cl、SF、8個までのの炭素原子を有するハロゲン化アルキルであり、この基の1つまたは2つ以上のCH2基は、−CH=CH−または−O−によって、酸素原子が直接結合しないように置換されていてもよく、
mは0または1であり、
はHまたはFである。
該液晶媒体は、とくにECB効果またはIPS(イン・プレーン・スイッチング)に基づくアクティブマトリクスアドレッシングを有する電気光学的ディスプレイのためのものである。また、本発明の混合物は、MIM(金属絶縁体金属)ダイオードアドレスマトリクス液晶ディスプレイに好適である。
電気的に制御された複屈折、ECB効果またはDAP効果(整列相の変形)の原理は、最初に1971年に記載された(非特許文献1)。これに、J.F. Kahn (非特許文献2)およびG. LabrunieおよびJ. Robert (非特許文献3)による論文が続いた。
J. RobertおよびF. Clerc (非特許文献4)、J. Duchene (非特許文献5)およびH. Schad (非特許文献6)による論文は、液晶相が弾性定数間の比率K/Kの高い値、光学異方性Δnについての高い値および−0.5〜−5の誘電異方性Δεについての値を有して、ECB効果に基づく高度情報ディスプレイ素子に使用可能でなければならないことを示している。ECB効果に基づく電気光学的ディスプレイ素子は、ホメオトロピック端部配向を有する。
電気光学的ディスプレイ素子における前記した効果の工業的適用は、多数の要求を満たさなければならないLC相を必要とする。ここでとくに重要なのは、水分、空気および物理的効果、例えば熱、赤外線、可視光線および紫外線領域における放射並びに直流および交流電界に対する化学的耐性である。さらに、工業的に用いることができるLC相には、適切な温度範囲および低い粘度における液晶メソゲン相が必要である。
これまでに開示されている液晶メソゲン相を有する一連の化合物群には、これらの要求すべてを満たす単一の化合物は含まれていない。したがって、一般的に、2〜25種、好ましくは3〜18種の化合物の混合物をLC相として用いることができる物質を与えるために準備される。しかし、理想的な相は、このような方法によっては容易には製造することができない。その理由は、実質的に負の誘電異方性および適切な長期間安定性を有する液晶物質が、現在まで入手可能とはなっていないためである。
マトリクス液晶ディスプレイ(MLCディスプレイ)は公知となっている。個々の画素を個別に切り換えるために用いることができる非線型素子の例は、アクティブ素子(すなわちトランジスタ)である。これはまた「アクティブマトリクス」と称せられ、これらの2つのタイプの間で区別をすることができる:
1.基板としてのシリコンウェハ上のMOS(金属酸化物半導体)トランジスタ、
2.基板としてのガラス板上の薄膜トランジスタ(TFT)。
タイプ1の場合においては、用いられる電気光学的効果は、多くの場合動的散乱またはゲスト−ホスト効果である。単結晶ケイ素を基板材料として用いる場合、ディスプレイの大きさが限定される。その理由は、種々の部分表示をモジュラー結合しても、接合部分に問題が生じるからである。
より有望なタイプ2の場合は好適であるところ、用いられる電気光学的効果は多くの場合TN効果である。2種の技術の間には区別がなされる:すなわち化合物半導体、例えばCdSeを含むTFTまたは多結晶形もしくは無定形ケイ素に基づくTFTである。後者の技術に関しては、精力的な研究努力が世界中でなされている。
TFTマトリクスは、ディスプレイの一方のガラス板の内側に施され、他方のガラス板の内側は、透明な対向電極を担持している。画素電極の大きさと比較すると、TFTは極めて小さく、画像に対して有害な効果は事実上有していない。この技術はまた、各フィルター素子が切換可能な画素に対して反対に位置するように、モザイク状の赤色、緑色および青色フィルターを配列した全色コンパティブル画像ディスプレイにまで発展させることができる。
これまでに開示されたTFTディスプレイは、多くの場合、透過光内に交差偏光板を有するTNセルとして動作し、裏側から投射される。
本明細書におけるMLCディスプレイの用語は、集積非線型素子を備えたマトリクスディスプレイのすべて、すなわちアクティブマトリクスに加えて、ディスプレイのうちバリスターまたはダイオード(MIM=金属−絶縁体−金属)等の受動的素子を含むものも包含する。
このタイプのMLCディスプレイは、とくにTVの用途(例えばポケット型TV受像機)あるいは自動車または航空機構築における高度情報ディスプレイ用に適する。コントラストの角度依存性および応答時間に関連する問題に加えて、MLCディスプレイにおいては、液晶混合物の不適切な比抵抗値による問題が生じる(非特許文献7)。比抵抗値が減少するほど、MLCディスプレイのコントラストは悪化する。液晶混合物の比抵抗値は、一般的に、ディスプレイの内部表面との相互作用によって、MLCディスプレイの寿命全般を通じて減少する。したがって、大きい(初期)抵抗値は、長い動作期間を通じて許容し得る抵抗値を有しなければならないディスプレイにおいて極めて重要である。
これまでに開示されたMLC−TNディスプレイの欠点は、これらのディスプレイにおいてこれらの比較的低いコントラスト、比較的高い視野角依存性およびグレーシェード(中間色調)を形成するのが困難なことに起因する。
EP 0 474 062には、ECB効果に基づくMLCディスプレイが開示されている。ここに記載されているLC混合物は、エステル、エーテルまたはエチル架橋を含む2,3−ジフルオロフェニル誘導体に基づいており、UVへの露光後の「電圧保持率」(HR)についての低い値を有するため、投射型のディスプレイに用いることはできない。
したがって、MLCディスプレイとして、極めて高い比抵抗値を有し、同時に広い動作温度範囲、短い応答時間および低いしきい値電圧を有し、このために種々のグレーシェードを形成することができるものに対する多大なる要求が存在し続けている。
M.F. SchieckelおよびK. Fahrenschon, "Deformation of nematic liquid crystals with vertical orientation in electrical fields", Appl. Phys. Lett. 19 (1971), 3912 J.F. Kahn, Appl. Phys. Lett. 20 (1972), 1193 G. LabrunieおよびJ. Robert, J. Appl. Phys. 44 (1973), 4869 J. RobertおよびF. Clerc, SID 80 Digest Techn. Papers (1980), 30 J. Duchene, Displays 7(1986), 3 H. Schad, SID 82 Digest Techn. Papers (1982), 244 TOGASHI, S., SEKIGUCHI, K., TANABE, H., YAMAMOTO, E., SORIMACHI, K., TAJIMA, E., WATANABE, H., SHIMIZU, H., Proc. Eurodisplay 84, 1984年9月:A210-288 Matrix LCD Controlled by Double Stage Diode Rings, 141頁以降、Paris; STROMER, M., Proc, Eurodisplay 84, 1984年9月:Design of Thin Film Transistors for Matrix Addressing of Television Liquid Crystal Displays, 145頁以降、Paris
本発明の目的は、MLC混合物として、比較的高い急峻性を、εを制御することによって有するものを提供することにある。該混合物は、投射型ディスプレイとしてECB効果をベースとするものにとくに好適であり、かかるディスプレイは上記の欠点を有していないか、または有していても小さい程度にすぎず、同時に比較的高い光学異方性Δnの値を有する。前記混合物は、MIMディスプレイにもきわめて好適である。
この目的が、本発明のネマティック液晶混合物として式Iの化合物を少なくとも1種および式IIの化合物を少なくとも1種含有するものをこれらのディスプレイ素子において用いると達成することができることが見出された。
すなわち、本発明は、負の誘電異方性を有する極性化合物の混合物をベースとする液晶媒体であって、下記式Iの化合物を少なくとも1種および下記式IIの化合物を少なくとも1種含有する液晶媒体に関する。
Figure 2006225657
Figure 2006225657
式中、R、R、R、環A、X、Lおよびmは上記の意味を有する。
本発明の液晶媒体は、比較的高い急峻性とともに比較的高い光学異方性Δnを有する。本発明の液晶媒体を用いることによって、MLCディスプレイとして、比抵抗値、動作温度範囲、応答時間およびしきい値電圧に優れたものが提供される。そして、本発明の液晶媒体は、投射型ディスプレイとしてECB効果をベースとするものにとくに好適であるとともにMIMディスプレイにもきわめて好適である。
以下に本発明の混合物のうち好ましい態様を示す。
a)R、RおよびRが、相互に独立してアルキル、アルコキシまたはアルケニルであるもの。アルキルおよびアルコキシは各々の場合、直鎖の残基であり、1〜6個の炭素原子を含む。用語「アルケニル」には、2〜7個のC原子を有する、直鎖状および分枝状アルケニル基を含む。直鎖状アルケニル基が好ましい。他の好ましいアルケニル基は、C〜C−1E−アルケニル、C〜C−3E−アルケニル、C〜C−4−アルケニル、C〜C−5−アルケニルおよびC−6−アルケニルであり、とくにC〜C−1E−アルケニル、C〜C−3E−アルケニルおよびC〜C−4−アルケニルである。これらの中で、とくに好ましいアルケニル基は、ビニル、1E−プロペニル、1E−ブテニル、1E−ペンテニル、1E−ヘキセニル、1E−ヘプテニル、3−ブテニル、3E−ペンテニル、3E−ヘキセニル、3E−ヘプテニル、4−ペンテニル、4Z−ヘキセニル、4E−ヘキセニル、4Z−ヘプテニル、5−ヘキセニルおよび6−ヘプテニルである。5個までのC原子を有するアルケニル基は、とくに好ましい。
式Iの化合物において、Xは好ましくは以下の基である。
Figure 2006225657
Figure 2006225657
b)好ましくは下記式Ia〜Inの化合物を少なくとも1種含有する液晶媒体
Figure 2006225657
Figure 2006225657
Figure 2006225657
式中、Rは上記の意味を有する。Rは好ましくはアルキルである。とくに好ましいのは式Ibの化合物群である。
c)下記式Ibaの化合物を少なくとも1種含有する液晶媒体
Figure 2006225657
d)さらに下記式IIIの化合物を1種または2種以上含有する液晶媒体。
Figure 2006225657
式中、
およびRは相互に独立して、1個〜8個の炭素原子を有するアルキルまたはアルコキシ基であり、これらの基の1つまたは2つ以上のCH基は、−CH=CH−によって置換されていてもよく、RはFであってもよく、
Figure 2006225657
nは0または1である。
e)式IおよびIIの化合物から選択される1種または2種以上および式IIIの化合物を少なくとも1種本質的に含む液晶媒体。
f)式IIの化合物を少なくとも3種含む液晶媒体。
g)式Iの化合物の混合物全体における比率が2〜15重量%である液晶媒体。
h)式IIの化合物の混合物全体における比率が少なくとも40重量%である液晶媒体。
i)式IIIの化合物の混合物全体における比率が3〜40重量%である液晶媒体。
j)下記式IIa〜IIrから選択される化合物を少なくとも3種含有する液晶媒体。
Figure 2006225657
Figure 2006225657
Figure 2006225657
式中、
alkylおよびalkyl*は各々独立してC1〜6アルキルを表し、alkenylはC2〜6アルケニルを表し、好ましくはビニル、1E−アルケニルおよび3E−アルケニルを表す。
とくに好ましいのは、式IIaならびにIIb、および/またはIIdの化合物を少なくとも1種含有するものである。
k)下記式IIIa〜IIIeの化合物から選択される化合物を少なくとも1種含有する液晶媒体。
Figure 2006225657
Figure 2006225657
式中、
alkylはC1〜6アルキルであり、RはC1〜6アルキルもしくはアルコキシまたはC2〜6アルケニルであり、alkenylおよびalkenyl*はそれぞれにおいてC2〜6アルケニルであり、LはHまたはFである。
式IIIa〜IIIeの化合物のうちとくに好ましいものを以下に示す。
Figure 2006225657
Figure 2006225657
l)下記式IVa〜IVjの化合物を少なくとも1種含有する液晶媒体。
Figure 2006225657
Figure 2006225657
式中、
は上記においてRについて与えられた意味と同じ意味を有し、
alkenylはC2〜7アルケニルであり、好ましくはCH=CH、プロペニル、ブテニルまたはペンテニルであり、
LはH、FまたはClである。
m)下記を含む液晶媒体:
1種または2種以上の式Iの化合物2〜15重量%、
1種または2種以上の式IIの化合物40〜85重量%、
1種または2種以上の式IIIの化合物3〜40重量%。
ここで、式I、IIおよびIIIの化合物の合計量は≦100重量%である。好ましくは、式I、IIおよびIIIの化合物の合計量は40重量%である。
n)さらに下記式VIa〜VIjの化合物を1種または2種以上含有する液晶媒体。
Figure 2006225657
Figure 2006225657
式中、RおよびRは各々独立して上記においてRについて与えられた意味を有する。RおよびRは好ましくはアルキルまたはアルコキシである。
o)さらに下記式Va〜Voの化合物を1種または2種以上含有する液晶媒体。
Figure 2006225657
Figure 2006225657
式中、
“alkyl”および“alkenyl”は直鎖であり、8個までの炭素原子を有する。
トラン化合物がとくに好ましいのは、より高いシャープさが要求される場合である。このためには、VA混合物として大きいεを有するものが必要である。
好ましい混合物は2〜30重量%、とくに2〜20重量%のトラン化合物を含有する。
p)好ましい混合物は、下記式の化合物
Figure 2006225657
および下記式の化合物
Figure 2006225657
を含有する。
式中、R、RおよびRは、好ましくはアルキルまたはアルコキシである。
本発明は、さらに、ECB効果に基づくアクティブマトリクス駆動を有する電気光学的ディスプレイであって、誘電体として、前記した液晶媒体を含むことを特徴とするディスプレイに関する。
本液晶混合物は、好ましくは、少なくとも80°のネマチック相範囲、60℃より高い、とくに70℃より高い透明点および20℃において60mPa・sの最大流動粘度νおよび20℃において回転粘度γ<150Pa・sを有する。
本発明の液晶混合物は、約−1.5〜−5、とくに約−1.8〜−4のΔεを有する。ここでΔεは誘電異方性を表す。
本液晶混合物における複屈折Δnは、一般に0.07〜0.20であり、好ましくは≧0.09であり、誘電定数εは、3以上であり、好ましくは3〜8である。
本液晶混合物は、とくにMIMの用途に好ましく、好ましくは高解像度のためのMIM液晶媒ディスプレイ(LCD)用である。この好ましい態様においては、サイズが小さい画素をMIM LCDにおいて駆動するために大きいキャパシタンスが必要である。
本発明の混合物は、MVA、PVA、ASVのような、あらゆる種類のVA−TFTの用途に好適である。また、本発明の混合物は、負のΔεを有するものとしてIPSおよびPALCの用途にも好適である。
本液晶混合物には、当業者に知られていて文献中に記載されている他の添加物を含むことができる。例えば0〜15%の多色性染料を添加することができ、さらに導電性塩、好ましくは4−ヘキソキシ安息香酸エチルジメチルドデシルアンモニウム、テトラフェニルホウ酸テトラブチルアンモニウムまたはクラウンエーテルの錯塩(例えばHaller et al., Mol. Cryst. Liq. Cryst. Volume 24, 249-258頁(1973)参照)を加えて導電性を改善するか、または物質を加えてネマチック相の誘電異方性、粘度および/または配向を改変することができる。このような物質は、例えば、DE-A-22 09 127、22 40 864、23 21 632、23 38 281、24 50 088、26 37 430および28 53 728に記載されている。
本発明の液晶相の式I〜IIIで表される個別の成分は、既知であるか、またはこれらの製造方法は関連する技術における当業者により従来技術から容易に導き得る。その理由は、かかる製造方法は文献に記載されている標準的な方法に基づくものだからである。
式Iの化合物は、例えばEP 0 441 932 A1に記載されている。
式IIの化合物は、例えばEP 0 364 538に記載されている。
式IIIの化合物は、例えばEP 0 132 553、DE 26 36 684およびEP 0 022 183に記載されている。
本発明のディスプレイの前記ネマチック液晶混合物は、式Iの化合物を好ましくは2〜15重量%含有し、とくに好ましくは3〜10重量%含有する。
前記混合物は、式I、IIおよびIIIの化合物を、好ましくは3〜100重量%含有し、とくに好ましくは3〜80重量%含有する。
式I〜IIIの化合物に加えて、他の構成成分が存在してもよく、その量は例えば混合物全体の45%までである。
他の構成成分は、好ましくはネマチックまたはネマチック液晶性物質から、とくに既知の物質から選択され、群としてはアゾキシベンゼン、ベンジリデンアニリン、ビフェニル、ターフェニル、安息香酸フェニルまたは安息香酸シクロヘキシル、シクロヘキサンカルボン酸フェニルまたはシクロヘキサンカルボン酸シクロヘキシル、フェニルシクロヘキサン、シクロヘキシルビフェニル、シクロヘキシルシクロヘキサン、シクロヘキシルナフタレン、1,4−ビス−シクロヘキシルビフェニルまたはシクロヘキシルピリミジン、フェニルジオキサンまたはシクロヘキシルジオキサン、任意にハロゲン化されたスチルベン、ベンジルフェニルエーテル、トランおよび置換ケイ皮酸からなる群から選択される。
このタイプの液晶相の成分として適する最も重要な化合物は、下記式VIIの構造を特徴とする。
5’−L−G−E−R6’ VII
式中、LおよびEは、各々炭素環式または複素環式環系として、1,4−ジ置換ベンゼンおよびシクロヘキサン環、4,4’−ジ置換ビフェニル、フェニルシクロヘキサンおよびシクロヘキシルシクロヘキサン系、2,5−ジ置換ピリミジンおよび1,3−ジオキサン環、2,6−ジ置換ナフタレン、ジおよびテトラヒドロナフタレン、キナゾリンおよびテトラヒドロキナゾリンからなる群からのものであり、
Gは、
Figure 2006225657
またはC−C単結合であり、Qはハロゲン、好ましくはFもしくはClまたは−CNであり、R5’およびR6’は、各々アルキル、アルコキシ、アルカノイルオキシまたはアルコキシカルボニルオキシであり、18個までの炭素原子、好ましくは8個までの炭素原子を有し、これらの基の1つは代わりとしてCN、NCS、SF、NO、OCF、CF、F、ClまたはBrである。
これらの化合物のほとんどにおいて、R5’およびR6’は、相互に異なり、これらの基の1つは多くの場合アルキルまたはアルコキシ基である。上気した置換基の他の種もまた通常のものである。このような物質またはこれらの混合物の多くは市場で入手できる。これらの物質は、すべて文献によって知られている方法により製造することができる。
本発明の液晶ディスプレイの構造は、従来の構成に対応していて、それは例えばEP-A 0 240 379またはJ.G. Simmons, Phys. Rev. Vol. 155, No. 3, pp. 657-660; Niwa et al., Sid 84 Digest, pp. 304-307, June 1984に記載されている。
以下の例は、本発明を、限定することなく例示することを意図するものである。上記および下記において、パーセンテージは重量%であり、すべての温度は摂氏度で示す。
以下の略称を用いる。
Figure 2006225657
Figure 2006225657
Figure 2006225657
上記においてリストした化合物は、混合物の好ましい成分である。
また、
Δnは、20℃および589nmにおいて測定した光学異方性を表し、
は、20℃および589nmにおける異常光屈折率を表し、
Δεは、20℃における誘電異方性を表し、
εは、分子軸に平行な方向における誘電定数を表し、
cp.は、透明点[℃]を表し、
νは、℃で示された温度における粘度[mm・s−1]を表し、
γは、℃で示された温度における回転粘度[mPa・s]を表す。
しきい値電圧の測定に用いるディスプレイは、5μmの距離で2枚の平面平行な外側板を有し、該外側板の内側にレシチン配向層(配向膜)を最上部に有する電極層を備える。該レシチン配向層によって、液晶はホメオトロピック配向となる。
表A:
この表には、用い得るドーパントとして、本発明の混合物に好ましくは0.1〜10重量%で添加し得るものを列挙した。
Figure 2006225657
Figure 2006225657
表B
安定化剤およびUV吸収剤として、本発明の混合物に好ましくは0.01〜10重量%で添加し得るものを以下に列挙した。
Figure 2006225657
Figure 2006225657
Figure 2006225657
Figure 2006225657
Figure 2006225657
(実施例)
例1
Figure 2006225657

Claims (14)

  1. 負の誘電異方性を有する極性化合物の混合物をベースとする液晶媒体であって、下記式Iの化合物を少なくとも1種および下記式IIの化合物を少なくとも1種含有する液晶媒体。
    Figure 2006225657
    Figure 2006225657
    式中、
    〜Rは相互に独立して、1個〜8個の炭素原子を有するアルキルまたはアルコキシ基であり、これらの基の1つまたは2つ以上のCH基は、−CH=CH−または−O−によって、酸素原子が直接結合しないように置換されていてもよく、
    Figure 2006225657
    Xは、F、Cl、SF、8個までのの炭素原子を有するハロゲン化アルキルであり、この基の1つまたは2つ以上のCH2基は、−CH=CH−または−O−によって、酸素原子が直接結合しないように置換されていてもよく、
    mは0または1であり、
    はHまたはFである。
  2. 式IのXが、下記のいずれかである請求項1に記載の液晶媒体。
    Figure 2006225657
    Figure 2006225657
  3. さらに下記式IIIの化合物を1種または2種以上含有する、請求項1または2に記載の液晶媒体。
    Figure 2006225657
    式中、
    およびRは相互に独立して、1個〜8個の炭素原子を有するアルキルまたはアルコキシ基であり、これらの基の1つまたは2つ以上のCH基は、−CH=CH−によって置換されていてもよく、RはFであってもよく、
    Figure 2006225657
    nは0または1である。
  4. さらに下記式IVa〜IVjの化合物を少なくとも1種含有する、請求項1または2に記載の液晶媒体。
    Figure 2006225657
    Figure 2006225657
    式中、
    は請求項1においてRについて与えられた意味と同じ意味を有し、
    alkenylはC2〜7アルケニルであり、
    LはH、FまたはClである。
  5. 下記式Ia〜Inの化合物を少なくとも1種含有する、請求項1〜4のいずれかに記載の液晶媒体。
    Figure 2006225657
    Figure 2006225657
    式中、
    は請求項1において与えられた意味と同じ意味を有する。
  6. 下記式IIa〜IIrの化合物を少なくとも3種含有する、請求項1〜5のいずれかに記載の液晶媒体。
    Figure 2006225657
    Figure 2006225657
    Figure 2006225657
    式中、
    alkylおよびalkyl*はC1〜6アルキルを表し、alkenylはC2〜6アルケニルを表す。
  7. 式IIaの化合物を少なくとも1種含有し、式IIbおよび/またはIIcの化合物を少なくとも1種含有する、請求項6に記載の液晶媒体。
  8. 下記式IIIa〜IIIeの化合物から選択される化合物を少なくとも1種含有する、請求項1〜7のいずれかに記載の液晶媒体。
    Figure 2006225657
    式中、
    alkylはC1〜6アルキルであり、RはC1〜6アルキルもしくはアルコキシまたはC2〜6アルケニルであり、およびalkenylおよびalkenyl*はそれぞれにおいてC2〜6アルケニルであり、LはHまたはFである。
  9. 下記から本質的になる、請求項1〜8のいずれかに記載の液晶媒体。
    1種または2種以上の式Iの化合物2〜15重量%、
    1種または2種以上の式IIの化合物40〜85重量%、
    1種または2種以上の式IIIの化合物3〜40重量%。
  10. さらに下記式Va〜Voのトラン化合物から選択される化合物を1種または2種以上含有する、請求項1〜9のいずれかに記載の液晶媒体。
    Figure 2006225657
    Figure 2006225657
    Figure 2006225657
    式中、
    “alkyl”および“alkenyl”は直鎖であり、8個までの炭素原子を有する。
  11. 光学異方性Δnが≧0.09である、請求項1〜10のいずれかに記載の液晶媒体。
  12. VA−TFTの用途、IPSの用途およびPALCの用途に適する、請求項1〜10のいずれかに記載の液晶媒体。
  13. ECB効果に基づくアクティブマトリクスアドレッシングを有する電気光学的ディスプレイであって、誘電体として請求項1〜11のいずれかに記載の液晶媒体を含有する電気光学的ディスプレイ。
  14. 薄膜トランジスタまたはMIMダイオードを含有するアクティブマトリクスアドレッシングを有する電気光学的ディスプレイであって、請求項1〜11のいずれかに記載の液晶媒体を含有する電気光学的ディスプレイ。
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