JPH09183758A - シクロヘキシルアミンとジシクロヘキシルアミンの混合物を製造する方法 - Google Patents
シクロヘキシルアミンとジシクロヘキシルアミンの混合物を製造する方法Info
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Abstract
ミンの混合物を製造する方法。 【解決手段】 アニリンの触媒水添を高温高H2圧下で
行うことでシクロヘキシルアミンとジシクロヘキシルア
ミンの混合物を製造する時に用いる触媒系に、元素の
(水)酸化物粉末をプレス加工することで調製した支持
されていない還元を受けさせた2つの触媒AとBを含め
る。触媒Aに、Fe、Co、Niの1つ以上に加えてま
たMnおよびCuそしてCa、Sr、Baの1つ以上を
含める。触媒Bに、Fe、Co、Niの1つ以上に加え
てまたMn、SiおよびMgを含める。
Description
化物に還元を受けさせた2種の固定床触媒系を触媒とし
て用いて未置換もしくは置換アニリンの液相水添を水素
を用いて高温で行うことで未置換もしくは置換シクロヘ
キシルアミンと未置換もしくは置換ジシクロヘキシルア
ミンが種々の量で入っている混合物を製造する方法に関
する。未置換もしくは置換シクロヘキシルアミン類およ
びジシクロヘキシルアミン類は、ゴムおよびプラスチッ
クの老化防止剤の製造で用いられ、水溶液中で腐食抑制
剤として用いられ、そしてまた織物の助剤および作物保
護剤の前駆体としても用いられる。
ンが生じ得ることは公知である。このような水添は主に
高価な貴金属触媒を用いて実施されており、例えば米国
特許第3,636,108号に記述されているように、
NH3によるアルカリ調節Ru触媒を用いて実施されて
おり、そして望まれるならばそれに加えて溶媒が用いら
れている。アニリンの加圧水添でシクロヘキシルアミン
を製造するさらなる方法がドイツ特許第1 106 3
19号に記述されており、そこでも同様にRu触媒が用
いられている。このような方法では、また生成するジシ
クロヘキシルアミンを出発材料に戻すことが行われてい
る。しかしながら、このような方法ではシクロヘキサン
が同時に生じることから、達成される収率は中程度のみ
である。ヨーロッパ特許第53 818号に従うと、支
持されているPd触媒の方がRu触媒よりも好適であ
り、そこに記述されている触媒にはアルカリ金属、アル
カリ土類金属および希土類金属の塩基性化合物の群を源
とする添加剤か或は金属Fe、Ni、Co、Mn、Z
n、CdおよびAgから成る群を源とする添加剤が入っ
ている。そのような触媒を用いて置換アニリン類の還元
を行うことでも相当するシクロヘキシルアミン類を生じ
させることができるが、しかしながら、相当するジシク
ロヘキシルアミン類は全部失われる。このことは塩基性
添加剤を含有するCo触媒(英国特許第969 542
号)およびラネーCo(特開68/03180号)にも
同様に適用される。
法では、シクロヘキシルアミンに加えてジシクロヘキシ
ルアミンも生じるが、その生成は単に副生成物としてで
ある。ジシクロヘキシルアミンをより多い量で得ようと
する場合、これの製造は別の工程で行われる。このよう
に、これは、例えばRu/Al2O3触媒を用いてジフェ
ニルアミンの加圧水添を行うことで入手可能である(上
に示したドイツ特許第1 106 319号)。また、
ジシクロヘキシルアミンは、炭素に支持させたPdの存
在下でシクロヘキサノンとシクロヘキシルアミンを4バ
ールの水素圧力下で反応させることでも生じる(フラン
ス特許第1 530 477号)。
アニリンの水添を行うことで生じる生成物から分別凝縮
でジシクロヘキシルアミンを得ることも可能である。そ
の混合物の残りから、また生じたアンモニアの一部を除
去し、そしてその残りを反応に戻すことが行われている
(ドイツ特許出願公開第C 805 518号)。
る上記方法全部に共通する問題は、再使用不能な副生成
物としてシクロヘキサンが時としてかなりの量で生じる
ことである。従って、シクロヘキシルアミンとジシクロ
ヘキシルアミンの両方を所望の比率で製造することを可
能にし、望まれないシクロヘキサンが生じる結果として
起こる損失を抑制しそして更に触媒の使用寿命が改良さ
れていて産業規模でも利用可能な新規な方法を開発する
ことがまだ望まれている。
号には、ニオブ酸もしくはタンタル酸または両方の混合
物から成る支持体に取り付けられているRuもしくはP
dまたは両方の金属の混合物で出来ている触媒を用いて
未置換もしくは置換アニリンの触媒水添を行うことで未
置換もしくは置換シクロヘキシルアミンと未置換もしく
は置換ジシクロヘキシルアミンを製造する方法が開示さ
れている。ヨーロッパ特許出願公開第503 347号
には、支持体としてのα−もしくはγ−Al2O3を最初
に少なくとも1種の希土類金属化合物と少なくとも1種
のマンガン化合物で処理しそして次に少なくとも1種の
Pd化合物で処理した触媒を用いて相当する置換基を有
するアニリンの水添を行うことで未置換もしくは置換シ
クロヘキシルアミンと未置換もしくは置換ジシクロヘキ
シルアミンを製造するさらなる方法が開示されている。
このようなヨーロッパ特許出願公開第501 265号
およびヨーロッパ特許出願公開第503 347号の方
法における触媒製造は技術的に複雑であり、そしてその
触媒が使い果たされた後にその複雑な物質混合物から貴
金属を回収しようとする場合にかなりの問題(このよう
な問題は最初認識されていなかった)が生じることか
ら、これらの使用は高価である。加うるに、このような
方法で生じ得る環状アミン類の比率は、あまりにも、ジ
シクロヘキシルアミンの比率が高くなる方に移行する。
最後に、この最後に挙げた方法で用いられた触媒の寿命
は3000から4000時間であまりにも短く、その結
果として、このような触媒は期待にそぐ得なかった。
まないことで容易に処理可能で処分可能な2種の安価な
酸化物固定床触媒を含む系を用いると上記要求に合致さ
せることができることをここに見い出した。
ロヘキシルアミンの混合物を、式
て、水素、C1−C4−アルキルまたはC1−C4−アルコ
キシである]で表されるアニリンの触媒水添を10から
400バールのH2圧力下140から260℃の反応温
度で行うことで製造する方法を提供し、ここでは、この
使用する触媒系に、元素が下記の元素比: 触媒Aの場合:Fe、Co、Niの1つ以上が40−6
0重量%、Mnが10−20重量%、Cuが0.05−
1.5重量%、およびCa、Sr、Baの1つ以上が
0.2−5重量%、そして 触媒Bの場合:Fe、Co、Niの1つ以上が30−5
0重量%、Mnが3−10重量%、Siが5−15重量
%、およびMgが2−8重量%、存在していて、Aおよ
びBにおいて、100重量%に対する残りが酸素であり
そして上記パーセントが個々の触媒AまたはBの全重量
を基準にしたパーセントである(水)酸化物粉末のプレ
ス加工品で出来ていて支持されていない(unsupp
orted)還元を受けさせた2つの触媒A+Bを含め
る。
しくはNiまたはCo/Ni混合物を用いるのが好適で
あり、Coを用いるのが特に好適である。
しくはBaまたはSr/Ba混合物を用いるが好適であ
り、Baを用いるのが特に好適である。
素の酸化物粉末を用いる。この記述したアルカリ土類金
属はまた水酸化物の形態でも使用可能である。Siはま
たシリカゲルとしても使用可能である。重金属の場合も
同様に酸化物粉末を水酸化物粉末に置き換えてもよく、
ここでは、これらをそのまま用いるか、或はこれらは、
公知様式で、金属塩の水溶液から個別にか或は一緒に沈
澱させた後に生じる水酸化物として得られる。好適に
は、指定元素の酸化物粉末を用いる。上記粉末をこの上
に示した重量比を満足させるような量で用いてこれらを
互いに機械的に混合する。100重量%に対する残りは
常に酸素分であり、重量パーセントは全部、支持体を含
まない酸化物成形体の全重量を基準にした重量パーセン
トである。次に、この粉末の混合物を製錠機またはペレ
ット製造機で高圧下プレス加工するが、ここではまた、
この粉末の接着力を改良する目的でグラファイトもしく
は接着剤または両方をプレス加工粉末の重量を基準にし
て0.5−1重量%の量で用いることも可能である。こ
のような成形体に持たせる形状の例は、寸法が1−10
mm、好適には3−7mmのペレット状、球形または円
柱形の粒状物である。追加的に、外部表面積を大きくす
る目的で、その錠剤状物に軸方向の穴を与えてもよい。
上記プレス加工体は顕微鏡で見て滑らかな表面を有す
る。このプレス加工体は、この加工体の表面に関して、
高い圧縮強度を有する。このように、ペレット状または
円柱形粒状物は、プレス加工した平らな表面で、200
−800N/cm2、好適には250−600N/cm2
の圧縮強度を有し、そしてペレット状、球形または円柱
形粒状物は、プレス加工した湾曲表面で(力として測定
して)、50−200N、好適には80−140Nの圧
縮強度を有する。この使用するプレス加工体の内部表面
積は30−200m2/g、好適には80−160m2/
gである。この支持体を含まない成形体の圧縮強度はD
IN 50 106に従って測定可能である。内部表面
積の測定を、F.M. NelsonおよびF.T.
Eggertsen, Analyt. Chem.
30(1958)、1387−1390頁の方法または
S.J. GreggおよびK.S.W. Sing,
Adsorption Surface Area
andPorosity, Academic Pre
ss, London 1982,2および6章の方法
を用いて実施する。
と、未置換もしくは置換シクロヘキシルアミンと未置換
もしくは置換ジシクロヘキシルアミンの混合物が得ら
れ、ここでは、驚くべきことに、この2種アミン類の比
率を水添温度の関数として変化させることができ、その
結果として、温度を高くするにつれて生成する未置換も
しくは置換ジシクロヘキシルアミンの量が増えて未置換
もしくは置換シクロヘキシルアミンの量が少なくなり、
そして温度を低くして行くとそれと逆の効果が達成され
る。
260℃、好適には160−230℃である。この方法
を10−400バール、好適には20−350バール、
特に好適には100−300バールのH2圧力下で実施
する。
用いてバッチ式にか、或は下降流様式で連続的に実施可
能であり、如何なる場合でも液相で実施可能である。産
業用途では、好適には触媒床を固定してこの方法を連続
的に実施する。反応を下降流様式で連続的に行うに適し
た水添反応槽は、鋼または鋼合金で出来ている個々の高
圧管であってもよく、これを上記成形体で完全にか或は
部分的に満たす。この管が比較的大きな断面積を有する
場合、また、この支持体を含まない成形体をトレー、例
えばワイヤーで出来ているバスケットまたは同様な内部
取り付け具に入れて用いるのも有効であり得る。更にま
た共通ジャケット内の高圧管束を用いることも可能であ
り、ここでも再び、その個々の管を上記成形触媒体で完
全または部分的に満たす。
物の形態で使用可能であり、また、バッチ式のオートク
レーブ操作の場合これが最も賢明な形態である。0.
5:9.5のA:Bから9.5:0.5のA:Bになる
ように重量比を調整することができる。この水添を下降
流様式で実施する場合、水添すべき出発材料を最初に触
媒Aが入っている床に通した後に触媒Bが入っている床
に通すのが有利であることを確認した。この場合、Aお
よびBを同じ高圧管内に個別に導入して層の状態で配置
するか、或は2つの高圧管に異なる様式で充填してこれ
らを直列に連結する。このような配列の場合もまたこの
上で指定したA:Bの重量比を適用する。しかしなが
ら、この下降流様式方法ではまた出発材料を最初に触媒
Bに通した後でのみ触媒Aに通すことも原則として可能
である。この下降流様式方法では同様にAとBの混合物
を用いることも原則として可能である。
およびBに、水素を用いた還元を受けさせる、従ってこ
れを活性化する。これをその使用する出発材料の水添と
同時に行うことも原則として可能であるが、このように
すると、この触媒がそれの活性を完全に達成する前、従
って可能な最大時間空間収率が得られる前に要するなら
し運転段階の時間がより長くなる。従って、この2つの
触媒AおよびBに出発材料を通す前にこれらを個別にか
或は一緒に還元しておくのが有利である。この活性化還
元を水素を用いて10−400バールの範囲の圧力下1
60−240℃の範囲の温度で実施する。この場合、初
期に存在している大気中の酸素を最初に不活性ガス、例
えば窒素、アルゴン、メタンまたはエタンなどで完全に
除去した後、この不活性ガスに水素を10−15体積%
の比率で加える。容易に利用できることから窒素が好適
な不活性ガスである。次に、時間を定めて、例えば24
時間かけて、その不活性ガスの割合を継続して低くし、
そして最終的に不活性ガスを完全になくす結果として、
高純度の水素を用いて活性化と還元を実施する。この触
媒がもはや水素を消費しなくなりそして反応の結果とし
て生じる水がもはや生成しなくなった時点で還元が完了
する。
量空間速度を、触媒1リットル当たりの未置換もしくは
置換アニリン量が0.1−3kg/時、好適には0.1
5−1.5kg/時になるようにする。この使用する未
置換もしくは置換アニリンをこの未置換もしくは置換ア
ニリンの重量を基準にして10−100重量%、好適に
は10−40重量%の量の適切な、反応に不活性な溶
媒、例えばシクロヘキサンまたはシクロヘキサノールな
どで希釈してもよい。連続下降流様式の操作では、この
未置換もしくは置換アニリンの水添を完全には進行させ
ないで変換率の目標値を80−97%にするのも有効で
あり得る。
触媒AおよびBを含む系は、非常に高い運転寿命を示
し、現在のところ25000から30000時間の寿命
が観察されており、そしてこのような実験を停止した時
点でその活性は顕著には低下していなかった。このよう
な運転寿命は、上述したヨーロッパ特許出願公開第50
1 265号およびヨーロッパ特許出願公開第503
347号に記述されている運転寿命の数倍である。
上記式(III)で表される未置換もしくは置換アニリ
ン類である。存在させてもよいC1−C4−アルキルおよ
びC1−C4−アルコキシ置換基の例はメチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ
およびイソブトキシである。これらの中でメチル、エチ
ル、メトキシおよびエトキシが存在させてもよい置換基
として好適である。この置換基は特に好適にはメチルま
たはメトキシである。更に、R1が上で定義した通りで
ある一方でR2=水素であるのが好適である。未置換の
アニリンを水添して未置換のシクロヘキシルアミンと未
置換のジシクロヘキシルアミンを得るのが非常に特に好
適である。
ロヘキサンを溶媒として添加していない限りシクロヘキ
サンを全く含有せず、その結果として特に、未置換もし
くは置換シクロヘキシルアミンと未置換もしくは置換ジ
シクロヘキシルアミンの高い含有量を達成することがで
きる。この水添混合物は簡単な蒸留で処理可能である。
このような処理を行う場合、該未置換もしくは置換アニ
リンを完全に反応させないのも有利であり得る。この完
全には反応しなかったアニリンを反応に戻すことも可能
である。10−80倍のモル過剰量で用いた水素の未消
費部分もまた反応に戻すことができ、ここでは、水素を
圧縮する作業を再び行う必要がないようにその未反応水
素の大部分を高圧分離器内で回収するのが有利である。
換シクロヘキシルアミンと未置換もしくは置換ジシクロ
ヘキシルアミンを蒸留で分離すると、これらは少なくと
も99.9重量%の純度で得られる。このような純度で
あると、この示した化合物はさらなる方法全部で一般に
使用可能である。
を高くする(他の条件が同じで)と未置換もしくは置換
シクロヘキシルアミンに比較して未置換もしくは置換ジ
シクロヘキシルアミンの比率が大きく上昇することで示
される。従って、例えば、温度を約200−240℃の
範囲にすると、温度を140−180℃の範囲にした時
に比べて、未置換もしくは置換シクロヘキシルアミンの
量が1.5−5倍になる。約185−210℃の範囲に
すると、未置換もしくは置換ジシクロヘキシルアミンに
対する未置換もしくは置換シクロヘキシルアミンの比率
は、反応時間を長くした場合でも狭い範囲内で本質的に
一定のままであり、この場合のシクロヘキシルアミン:
ジシクロヘキシルアミンの比率は約1.5−6:1であ
る。
製断熱高圧管を前以て窒素でフラッシュ洗浄して酸素を
除去しておき、これに、コバルト、マンガン、銅および
バリウムの酸化物粉末を錠剤状にすることで調製した水
添触媒を1.4リットル仕込んだ。このペレットのコバ
ルト含有量は53重量%で、マンガン含有量は14重量
%で、銅含有量は0.2重量%で、バリウム含有量は
0.9重量%であった(100重量%に対する残りは酸
素)。このペレットは高さが6mmで直径が6mmの円
柱形であり、横断面方向の表面における圧縮強度は55
3N/cm2で、円柱形表面の圧縮強度は力として測定
して156Nであり、そしてまたこれの内部表面積は1
38m2/gであった。
インを通して、2番目の、内径が45mmで長さが1m
で直立の耐酸ステンレス鋼製断熱高圧管を配置し、これ
を窒素でフラッシュ洗浄し、これに、コバルト、マンガ
ン、ケイ素およびマグネシウムの酸化物粉末を錠剤状に
することで調製した水添触媒を1.4リットル仕込ん
だ。このペレットのコバルト含有量は41重量%で、マ
ンガン含有量は4.1重量%で、ケイ素含有量は3.9
重量%で、マグネシウム含有量は4.1重量%であった
(100重量%に対する残りは酸素)。このペレットは
高さが3mmで直径が6mmの円柱形であり、横断面方
向の表面における圧縮強度は332N/cm2で、円柱
形表面の圧縮強度は力として測定して100Nであり、
そしてまたこれの内部表面積は168m2/gであっ
た。
つを活性化する目的で、上記ペレットを最初に一緒に窒
素流中で6時間乾燥させた(温度:最大値200℃、流
量:5標準m3のN2/時)。実際の活性化を200バー
ルの窒素圧力下180から200℃の範囲の温度で実施
した。この不活性ガスに水素を徐々に混合したが、この
初期段階では、水素の比率が10−15体積%を越えな
いようにした。最終的に高純度の水素が反応槽の中を通
って流れるようになるまで24時間かけて上記ガス混合
物中の窒素の比率を着実に低くしていった。この反応槽
の下流に位置させた分離器内に集められる反応水がもは
や生じなくなった時点で反応が完了した。
受けさせるアニリンが両方の高圧管の中を上方から下方
に流れるように互いに連結させた上記2つの反応槽系内
の水素圧を高くして300バールにした。その後、この
直列連結高圧管の中に10標準m3/時の水素と一緒に
アニリンを300バールの圧力下560g/時でポンプ
輸送したが、ここでは、このアニリンが1番目の高圧管
に入る前に、上流に位置させた電気加熱熱交換器内でこ
れを160℃の温度に加熱しておいた。2番目の反応管
から出る反応生成物を2番目の熱交換器(水冷)内で3
00バールの水素圧下<60℃の温度に冷却し、そして
気体分離器内で過剰量の水素(これは、水添系に戻すこ
とができる)から分離した。更に冷却して<30℃の温
度にしそして圧抜きを行って大気圧にした後、この反応
生成物をガスクロで分析した。定常状態の反応条件下で
下記の生成物組成を反応温度の関数として得た(数字は
面積で表す%であり、100%に対する残りはアニリン
と副生成物である)。
ス鋼製断熱高圧管を前以て窒素でフラッシュ洗浄して酸
素を除去しておき、これに最初に、コバルト、マンガ
ン、ケイ素およびマグネシウムの酸化物粉末を錠剤状に
することで調製した水添触媒を10.26リットル仕込
んだ。このペレットのコバルト含有量は35重量%で、
このペレットのマンガン含有量は4.9重量%で、ケイ
素含有量は11重量%で、マグネシウム含有量は3.0
重量%であった(100重量%に対する残りは酸素)。
このペレットは高さが3mmで直径が6mmの円柱形で
あり、横断面方向の表面における圧縮強度は348N/
cm2で、円柱形表面の圧縮強度は力として測定して1
00Nであり、そしてまたこれの内部表面積は148m
2/gであった。
ト、マンガン、銅およびバリウムの酸化物粉末を錠剤状
にすることで調製した水添触媒を1.14リットル導入
した。このペレットのコバルト含有量は52重量%で、
マンガン含有量は16重量%で、銅含有量は0.18重
量%で、バリウム含有量は0.91重量%であった(1
00%に対する残りは酸素)。このペレットは高さが7
mmで直径が7mmの円柱形であり、横断面方向の表面
における圧縮強度は420N/cm2で、円柱形表面の
圧縮強度は160Nであり、そしてまたこれの内部表面
積は180m2/gであった。
と同様に行った後、水素圧を高くして300バールにし
た。その後、この高圧管の中に70標準m3/時の水素
と一緒にアニリンを300バールの圧力下2,280g
/時でポンプ輸送して下降流様式で通したが、ここで
は、この水添を受けさせるべきアニリンがこの高圧管に
入る前に、上流に位置させた電気加熱熱交換器内でこれ
を160℃の温度に加熱しておいた。この反応管から出
る反応生成物を2番目の熱交換器(水冷)内で300バ
ールの水素圧下<60℃の温度に冷却し、そして気体分
離器内で過剰量の水素(これを水添系に戻した)から分
離した。更に冷却して<30℃の温度にしそして圧抜き
を行って大気圧にした後、この反応生成物をガスクロで
分析した。定常状態の反応条件下で下記の生成物組成を
反応温度の関数として得た(100%に対する残りはア
ニリンと副生成物である)。
ス鋼製断熱高圧管を前以て窒素でフラッシュ洗浄して酸
素を除去しておき、これに最初に、コバルト、マンガ
ン、ケイ素およびマグネシウムの酸化物粉末を錠剤状に
することで調製した水添触媒を1.14リットル仕込ん
だ。このペレットのコバルト含有量は35重量%で、こ
のペレットのマンガン含有量は4.9重量%で、ケイ素
含有量は11重量%で、マグネシウム含有量は3.0重
量%であった(100重量%に対する残りは酸素)。こ
のペレットは高さが3mmで直径が6mmの円柱形であ
り、横断面方向の表面における圧縮強度は348N/c
m2で、円柱形表面の圧縮強度は力として測定して10
0Nであり、そしてまたこれの内部表面積は148m2
/gであった。
ト、マンガン、銅およびバリウムの酸化物粉末を錠剤状
にすることで調製した水添触媒を11.26リットル導
入した。このペレットのコバルト含有量は53重量%
で、マンガン含有量は14重量%で、銅含有量は0.2
重量%で、バリウム含有量は0.9重量%であった(1
00%に対する残りは酸素)。このペレットは高さが7
mmで直径が7mmの円柱形であり、横断面方向の表面
における圧縮強度は420N/cm2で、円柱形表面の
圧縮強度は160Nであり、そしてまたこれの内部表面
積は180m2/gであった。
と同様に行った後、水素圧を高くして300バールにし
た。その後、この高圧管の中に70標準m3/時の水素
と一緒にアニリンを300バールの圧力下2,280g
/時でポンプ輸送して下降流様式で通したが、ここで
は、この水添を受けさせるべきアニリンがこの高圧管に
入る前に、上流に位置させた電気加熱熱交換器内でこれ
を160℃の温度に加熱しておいた。この反応管から出
る反応生成物を2番目の熱交換器(水冷)内で300バ
ールの水素圧下<60℃の温度に冷却し、そして気体分
離器内で過剰量の水素(これは、水添系に戻すことがで
きた)から分離した。更に冷却して<30℃の温度にし
そして圧抜きを行って大気圧にした後、この反応生成物
をガスクロで分析した。定常状態の反応条件下で下記の
生成物組成を反応温度の関数として得た(100%に対
する残りはアニリンと副生成物である)。
ス鋼製断熱高圧管を前以て窒素でフラッシュ洗浄して酸
素を除去しておき、これに最初に、コバルト、マンガ
ン、ケイ素およびマグネシウムの酸化物粉末を錠剤状に
することで調製した水添触媒を4.6リットル仕込ん
だ。このペレットのコバルト含有量は41重量%で、マ
ンガン含有量は5.4重量%で、ケイ素含有量は9.3
重量%で、マグネシウム含有量は4.1重量%であった
(100重量%に対する残りは酸素)。このペレットは
高さが6mmで直径が8mmの円柱形であり、横断面方
向の表面における圧縮強度は305N/cm2で、円柱
形表面の圧縮強度は力として測定して100Nであり、
そしてまたこれの内部表面積は165m2/gであっ
た。
ト、マンガン、銅およびバリウムの酸化物粉末を錠剤状
にすることで調製した水添触媒を6.8リットル導入し
た。このペレットのコバルト含有量は53重量%で、マ
ンガン含有量は14重量%で、銅含有量は0.2重量%
で、バリウム含有量は0.9重量%であった。このペレ
ットは高さが7mmで直径が7mmの円柱形であり、横
断面方向の表面における圧縮強度は420N/cm
2で、円柱形表面の圧縮強度は160Nであり、そして
またこれの内部表面積は180m2/gであった。
と同様に行った後、水素圧を高くして300バールにし
た。その後、この高圧管の中に70標準m3/時の水素
と一緒にアニリンを300バールの圧力下2,280g
/時でポンプ輸送して下降流様式で通したが、ここで
は、この水添を受けさせるべきアニリンがこの高圧管に
入る前に、上流に位置させた電気加熱熱交換器内でこれ
を2000℃の温度に加熱しておいた。この反応管から
出る反応生成物を2番目の熱交換器(水冷)内で300
バールの水素圧下<60℃の温度に冷却し、そして気体
分離器内で過剰量の水素(これを水添系に戻した)から
分離した。更に冷却して<30℃の温度にしそして圧抜
きを行って大気圧にした後、この反応生成物をガスクロ
で分析した。定常状態の反応条件下で下記の生成物組成
を得た(100%に対する残りはアニリンと副生成物で
ある)。
ロヘキシルアミンの混合物を、式
て、水素、C1−C4−アルキルまたはC1−C4−アルコ
キシである]で表されるアニリンの触媒水添を10から
400バールのH2圧力下140から260℃の反応温
度で行うことで製造する方法であって、ここで使用する
触媒系に、元素が下記の元素比: 触媒Aの場合:Fe、Co、Niの1つ以上が40−6
0重量%、Mnが10−20重量%、Cuが0.05−
1.5重量%、およびCa、Sr、Baの1つ以上が
0.2−5重量%、そして 触媒Bの場合:Fe、Co、Niの1つ以上が30−5
0重量%、Mnが3−10重量%、Siが5−15重量
%、およびMgが2−8重量%、存在していて、Aおよ
びBにおいて、100重量%に対する残りが酸素であり
そして上記パーセントが個々の触媒AまたはBの全重量
を基準にしたパーセントである(水)酸化物粉末のプレ
ス加工品で出来ていて支持されていない還元を受けさせ
た2つの触媒A+Bを含める方法。
から成る群の元素がCoもしくはNiまたはCo/Ni
混合物、好適にはCoである第1項記載の方法。
から成る群の元素がSrもしくはBaまたはSr/Ba
混合物、好適にはBaである第1項記載の方法。
平らな表面で、200−800N/cm2、好適には2
50−600N/cm2の圧縮強度を有し、プレス加工
した湾曲表面で力として測定して、50−200Nの圧
縮強度、好適には80−140Nを有し、そして30−
200m2/g、好適には80−160m2/gの内部表
面積を有する第1項記載の方法。
A:Bから9.5:0.5のA:Bから成る重量比で用
いる第1項記載の方法。
降流様式で実施しそして1時間当たりの重量速度を触媒
1リットル当たりのアニリン量が0.1−3kg/時、
好適には0.15−1.5kg/時になるようにする第
1項記載の方法。
には100−300バールのH2圧力下で実施する第1
項記載の方法。
実施する第1項記載の方法。
らを個別にか或は一緒に10−400バール下160−
240℃の水素で処理することでこれらに還元を受けさ
せ、ここで、この水素をこの還元の開始時H2/不活性
ガス混合物として用いそしてこの還元過程中にその不活
性ガス分を完全になくして行く第1項記載の方法。
を、この未置換もしくは置換アニリンを基準にして10
−100重量%、好適には10−40重量%の量の、反
応に不活性な溶媒で希釈する第1項記載の方法。
Claims (1)
- 【請求項1】 式 【化1】 で表されるシクロヘキシルアミンとジシクロヘキシルア
ミンの混合物を、式 【化2】 [式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素、C1
−C4−アルキルまたはC1−C4−アルコキシである]
で表されるアニリンの触媒水添を10から400バール
のH2圧力下140から260℃の反応温度で行うこと
で製造する方法であって、ここで使用する触媒系に、元
素が下記の元素比: 触媒Aの場合:Fe、Co、Niの1つ以上が40−6
0重量%、Mnが10−20重量%、Cuが0.05−
1.5重量%、およびCa、Sr、Baの1つ以上が
0.2−5重量%、そして 触媒Bの場合:Fe、Co、Niの1つ以上が30−5
0重量%、Mnが3−10重量%、Siが5−15重量
%、およびMgが2−8重量%、存在していて、Aおよ
びBにおいて、100重量%に対する残りが酸素であり
そして上記パーセントが個々の触媒AまたはBの全重量
を基準にしたパーセントである(水)酸化物粉末のプレ
ス加工品で出来ていて支持されていない還元を受けさせ
た2つの触媒A+Bを含める方法。
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DE59600624D1 (de) | 1998-11-05 |
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