JPH09183580A

JPH09183580A - エレベータ昇降路清掃装置

Info

Publication number: JPH09183580A
Application number: JP34330995A
Authority: JP
Inventors: Tetsuya Itatsu; 哲也板津
Original assignee: Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
Current assignee: Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Priority date: 1995-12-28
Filing date: 1995-12-28
Publication date: 1997-07-15

Abstract

(57)【要約】【課題】昇降路内の清掃を自動的に行うエレベータ昇
降路清掃装置を提供する。【解決手段】緩衝器７と接触しないように中空形状と
しエレベータ昇降路清掃装置１２は、内蔵の圧縮機から
の高圧空気を昇降路壁に向けて噴出させる噴出口１４
と、内蔵の吸気機により塵埃を吸い込む昇降路壁側を向
いた吸い込み口１６と底面に設けられ下方を向いた吸い
込み口と、エレベータかご２の下部に設けた連結器２２
と連結する連結器２０とを有し、昇降路内の昇降中に噴
出口１４からの高圧空気により取り除かれた昇降路壁付
着物（塵埃）を吸い込み口１６から吸い込み、ピット床
６に落下した塵埃を吸い込み口から吸い込む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はエレベータの昇降路
内の清掃作業を行う際に用いるエレベータ昇降路清掃装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図５は、従来の昇降路内の清掃作業を行
う方法を説明するために用いる図であり、エレベータか
ごの昇降路内を示した概略図である。

【０００３】図５には、昇降路１の中を昇降するエレベ
ータかご２と、エレベータかご枠３と、エレベータかご
２を吊るすメインロープ４と、乗場扉５と、ピット床６
と、ピット床６に配置された緩衝器７と、エレベータか
ご２の上部に取り付けられた手摺８とが示されている。

【０００４】従来において、エレベータの昇降路１内の
清掃作業は、次のようにして行われていた。

【０００５】まず、作業者９は、エレベータかご２の上
に乗り、手摺８に捕まり、エレベータかご２を上下させ
ながらほうき１０を用いて昇降路内の壁や機器に付着し
た塵埃等を取り除くことで掃き出し清掃を行う。また、
このように掃き出し清掃を行うため、大半の塵埃は、ピ
ット床６に落下する。従って、昇降路等の清掃終了後に
作業者９は、ピット床６に降り、落下した塵埃の清掃を
行う。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
清掃方法では、作業者は掃き出された塵埃にまみれてし
まうので、防塵処置を施す必要があった。

【０００７】また、昇降路壁等の清掃終了後にピット床
に降りて、落下した塵埃を清掃しなければならず面倒で
あり、かつ多くの時間を必要としていた。特に、昇降路
の長いエレベータ装置においては、作業者にかかる負担
は、多大となっていた。

【０００８】本発明は以上のような問題を解決するため
になされたものであり、その目的は、昇降路内の清掃を
自動的に行うエレベータ昇降路清掃装置を提供すること
にある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、本発明におけるエレベータ昇降路清掃装置
は、昇降路壁内に付着した塵埃を取り除く塵埃除去機能
を有する塵埃除去手段と、取り除かれた塵埃を収集する
集塵機能を有する集塵手段とを有し、昇降することで昇
降路内の清掃を行うことを特徴とする。

【００１０】また、エレベータかごに連結する連結手段
を有し、エレベータかごに連動して昇降することを特徴
とする。

【００１１】また、前記塵埃除去手段は、圧縮機と、前
記圧縮機からの高圧空気を昇降路壁に向けて噴出させる
噴出口とを有することを特徴とする。これにより、昇降
路壁に付着した塵埃を吹き飛ばすことができる。

【００１２】また、前記集塵手段は、吸い込み口と、前
記吸い込み口から塵埃を吸い込ませる吸気機とを有する
ことを特徴とする。

【００１３】また、前記吸い込み口は、昇降路壁側に向
けて設けられたことを特徴とする。これにより、吹き飛
ばされた塵埃を吸い込むことができる。

【００１４】また、前記吸い込み口は、下方に向けて設
けられたことを特徴とする。これにより、昇降路内のピ
ット床に落下した塵埃を吸い込むことができる。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
好適な実施の形態について説明する。なお、従来例と同
じ要素には同じ符号を付け説明を省略する。

【００１６】図１は、本発明に係るエレベータ昇降路清
掃装置の一実施の形態を上方から見たときの斜視図、図
２はそのエレベータ昇降路清掃装置を真下から見たとき
の図である。本実施の形態においては、エレベータ昇降
路清掃装置を、昇降路の形状に合わせて四角形状とし、
緩衝器と接触しないように、また軽量化のためにも中空
形状とした。

【００１７】本実施の形態におけるエレベータ昇降路清
掃装置１２は、昇降路壁内に付着した塵埃を取り除く塵
埃除去機能を有する塵埃除去手段と、取り除かれた塵埃
を収集する集塵機能を有する集塵手段とを有している。
塵埃除去手段は、内蔵され図示しない圧縮機（高圧コン
プレッサ）と、圧縮機から延びた噴出ノズルを通ってき
た圧縮機からの高圧空気を、昇降路壁に向けて噴出させ
る噴出口１４とを有している。本実施の形態における噴
出口１４は、本体の側面に複数設けられており、昇降路
壁にまんべんなく高圧空気を噴出できるように配置され
ている。

【００１８】また、集塵手段は、２種類の吸い込み口１
６、１８と、内蔵され吸い込み口１６、１８から塵埃を
吸い込ませる吸気機（図示せず）とを有している。吸い
込み口１６は、本装置の下方に設けられ昇降路壁側を向
いており、昇降路壁側からの塵埃をまんべんなく吸い込
めるように本体の側面全体に配置されている。吸い込み
口１８は、本装置の下部に設けられけて下方を向いてお
り、ピット床にある塵埃をまんべんなく吸い込めるよう
に本体の下部全体に配置されている。図１には、吸い込
み口１８の形状として四角形状と円形状とが異なる個数
で示されているが、この形状や個数はこれに限定される
ものではない。

【００１９】更に、エレベータ昇降路清掃装置１２の上
部には、エレベータかごの下部に連結する連結手段とし
て１組の連結器２０が設けられている。

【００２０】本実施の形態において特徴的なことは、上
記構成を有するエレベータ昇降路清掃装置１２を設けた
ことで、昇降路内の清掃を自動的に行うことができるよ
うにしたことである。これにより、清掃作業を、作業者
が塵埃にまみれてしまうことはなく、また、簡単にかつ
容易に行うことができる。

【００２１】図３は、前述したエレベータ昇降路清掃装
置１２を使用していないときの昇降路内を示した概略図
であり、図４は、エレベータ昇降路清掃装置１２を使用
しているときの昇降路内を示した概略図である。次に、
これらの図を用いて本実施の形態における動作について
説明する。

【００２２】図３に示したように、清掃作業を行ってい
ないとき、エレベータ昇降路清掃装置１２はピット床６
に置かれている。エレベータ昇降路清掃装置１２を薄型
とすることで、緩衝器７の動作のじゃまをしないように
する。

【００２３】ここで、昇降路内の清掃作業を行うとき、
作業者はエレベータかご２を手動で昇降路の最下部まで
下降させる。本実施の形態においては、エレベータかご
２の下部の連結器２０それぞれと係合する位置に連結器
２２を設け、エレベータかご２が最下部まで下降したと
きに連結器２０，２２が係合したときにロックされるよ
うにする。このようにして、エレベータ昇降路清掃装置
１２をエレベータかご２に固定する。また、連結器２
０，２２が連結されたとき、エレベータ昇降路清掃装置
１２には、連結器２０，２２を介してエレベータ装置か
ら電源が供給される。そして、作業者がエレベータかご
２内の操作盤に設けられたスイッチを操作することで、
エレベータ昇降路清掃装置１２に内蔵された圧縮機と吸
気機とが動作を開始する。

【００２４】次に、操作者は、エレベータかご２を上昇
させる。そうすると、エレベータかご２に追従して上昇
するエレベータ昇降路清掃装置１２の四方側面の噴出口
１４から高圧空気が噴出し、昇降路壁に付着した塵埃が
吹き飛ばされる。吹き飛ばされた塵埃は、昇降路壁側を
向いている吸い込み口１６から吸い込まれることにな
る。この高圧空気の噴出と塵埃の吸い込みという清掃作
業を、エレベータかご２を手動運転させることで昇降路
の最上部まで行う。そして、作業者は、エレベータかご
２を最下部まで下降させることで、エレベータ昇降路清
掃装置１２を元に位置に戻すが、この下降運転の際にも
上昇運転時と同様に清掃作業を行わせる。

【００２５】このようにして、昇降路壁の清掃を行う
が、吸い込み口１６から吸い込まれなかった塵埃は、ピ
ット床６に落下することになる。そこで、今度は、下方
に向いているエレベータ昇降路清掃装置１２の吸い込み
口１８から塵埃を吸い込む。その後、作業者は、連結器
２０，２２を切り離して清掃作業を終える。

【００２６】以上のように、本実施の形態によれば、エ
レベータ昇降路清掃装置１２を昇降路内を１往復させれ
ばよいだけなので、作業者の負担は軽減される。また、
清掃後にピット床６に降りて連結器２０，２２を切り離
すだけなので、防塵処置を施す必要がなくなる。特に、
昇降路の長いエレベータ装置においては、清掃作業にか
かる時間を大幅に短縮することができる。

【００２７】本実施の形態においては、エレベータ昇降
路清掃装置１２に昇塵埃除去機能と集塵機能とを持たせ
て自動的に昇降路内の清掃を行うことを特徴としてい
る。従って、構造上、多種多様に応用することができ
る。例えば、次のようにエレベータ昇降路清掃装置１２
を形成することができる。

【００２８】上記説明においては、連結時には自動ロッ
クし、切り離す時には手動によりロックを解除する連結
手段を用いたが、全て自動化するようにすれば、作業者
は、昇降路内に出る必要がなくなる。また、鎖やフック
等非常に簡易な器具で形成してもよい。

【００２９】また、エレベータ昇降路清掃装置１２の下
方に吸い込み口１８を設けたので、エレベータかご２の
下部に取り付けることが最適であるが、吸い込み口１６
だけでも十分に集塵機能を発揮できれば、エレベータか
ご２の上に搭載してもよい。

【００３０】また、吸い込み口１６を設けなく塵埃を全
てピット床６に落とした後、吸い込み口１８から吸い込
むようにすることもできる。

【００３１】また、連結手段を設けなくてもエレベータ
昇降路清掃装置１２を自走式にしてもよい。

【００３２】また、上記実施の形態においては、高圧空
気を吹き付けることで昇降路壁に付着した塵埃を無接触
で取り除くようにしたが、接触させて塵埃を除去するよ
うな手段を用いてもよい。

【００３３】また、集塵手段は、塵埃を吸い込むことで
集塵するようにしたが、ピット床６に落とした全ての塵
埃を物理的に収集するような手段であったり、落下する
塵埃を受けとめて収集したりするような手段でもよい。

【００３４】また、塵埃は下方に落下するので、噴出口
１４の下側に吸い込み口１６を設けたが、その位置関係
は逆であってもよい。

【００３５】また、エレベータ昇降路清掃装置１２を昇
降路の形状に合わせて四角形状としたが、円形状とする
ことで高圧空気を均等に噴出させるようにしてもよい。

【００３６】更に、吸い込み口１８からピット床６上の
塵埃をより効果的に吸い込めるようにするために、吸い
込み口１８を下方に伸ばした形状にしたりホース等を取
り付けられるようにしてもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るエレベータ昇降路清掃装置の一
実施の形態を上方から見たときの斜視図である。

【図２】本実施の形態におけるエレベータ昇降路清掃
装置を真下から見たときの図である。

【図３】本実施の形態におけるエレベータ昇降路清掃
装置を使用していないときの昇降路内を示した概略図で
ある。

【図４】本実施の形態におけるエレベータ昇降路清掃
装置を使用しているときの昇降路内を示した概略図であ
る。

【図５】従来の昇降路内の清掃作業を行う方法を説明
するために用いる図である。

【符号の説明】

１２エレベータ昇降路清掃装置、１４噴出口、１
６，１８吸い込み口、２０，２２連結器。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】昇降路壁内に付着した塵埃を取り除く塵
埃除去機能を有する塵埃除去手段と、取り除かれた塵埃を収集する集塵機能を有する集塵手段
と、を有し、昇降することで昇降路内の清掃を行うことを特
徴とするエレベータ昇降路清掃装置。
【請求項２】請求項１記載のエレベータ昇降路清掃装
置において、エレベータかごに連結する連結手段を有し、エレベータ
かごに連動して昇降することを特徴とするエレベータ昇
降路清掃装置。
【請求項３】請求項１記載のエレベータ昇降路清掃装
置において、前記塵埃除去手段は、圧縮機と、前記圧縮機からの高圧空気を昇降路壁に向けて噴出させ
る噴出口と、を有することを特徴とするエレベータ昇降路清掃装置。
【請求項４】請求項１記載のエレベータ昇降路清掃装
置において、前記集塵手段は、吸い込み口と、前記吸い込み口から塵埃を吸い込ませる吸気機と、を有することを特徴とするエレベータ昇降路清掃装置。
【請求項５】請求項４記載のエレベータ昇降路清掃装
置において、前記吸い込み口は、昇降路壁側に向けて設けられたこと
を特徴とするエレベータ昇降路清掃装置。
【請求項６】請求項４記載のエレベータ昇降路清掃装
置において、前記吸い込み口は、下方に向けて設けられたことを特徴
とするエレベータ昇降路清掃装置。