JPH09183459A - ポリプロピレン系シート - Google Patents

ポリプロピレン系シート

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JPH09183459A
JPH09183459A JP34038695A JP34038695A JPH09183459A JP H09183459 A JPH09183459 A JP H09183459A JP 34038695 A JP34038695 A JP 34038695A JP 34038695 A JP34038695 A JP 34038695A JP H09183459 A JPH09183459 A JP H09183459A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剛性、耐衝撃性、防湿性、透明性、厚生省告
示第20号に適合し、従来よりもアルミシール後のカー
ルが抑制され、且つ、良好な成形性を有するPTP用ポ
リプロピレン系シートを提供する 【解決手段】 ポリプロピレン単独重合体50〜84重
量%、エチレン含有率0.1〜10.0重量%のエチレ
ン−プロピレンランダム共重合体10〜25重量%、石
油樹脂1〜10重量%、熱可塑性エラストマー5〜15
重量%からなるPTP用ポリプロピレン系シートであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬品包装の分野で
固形剤包装用として一般に用いられるPTP(プレス・
スルー・パック包装)用のポリプロピレン系シート(い
わゆるフィルムも含む)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PTP包装とは、底材となるシートをポ
ケット形状に成形してその中に固形剤(錠剤、カプセル
等)を充填し、接着剤を塗布したアルミ箔を蓋材とする
包装形態をいい1960年代前半に実用化され広く普及
してきた。従来、PTP包装用シートに使用される樹脂
として、機能性およびコスト面からポリ塩化ビニル樹脂
(PVC)が使用されてきた。しかしながら内容物であ
る薬品が吸湿を嫌う場合には品質保持の観点からも、P
VCでは必要とされる防湿性を満足させることが出来な
いため、PVCシートに防湿性の優れるポリ塩化ビニリ
デン樹脂(PVDC)をコーティングしたり、アルミで
多重包装することによって防湿性能の向上が図られてき
た。しかしながら、工数の増加に伴うコストの上昇とい
う短所があり、医薬品メーカーより対策が求められてい
た。また近年PVCやPVDCは、焼却処理の際に塩化
水素ガスが発生するため、環境面への配慮から敬遠され
つつある。
【0003】PVCやPVDCに代わるPTP用材料と
してポリプロピレン樹脂(PP)の検討が行われ、耐衝
撃性、透明性および、耐カール性に優れたシートが検討
されてきた。成形性についても、PPに石油樹脂を添加
する方法(特開昭59−143613号公報、特開平2
−302445号公報)、PPにランダムポリプロピレ
ンを添加する方法(特開昭53−66952号公報)が
実施されてきた。前者の場合、成形性、透明性は改良さ
れるが、加熱成形される際に融着を起こし不透明な製品
となることから成形温度幅が狭くなったり、成形時の加
熱により伸びが発生しピッチズレを起こすため均一な成
形が出来ない、最終製品でカールを起こすため集積時に
集積できないという問題が生じる。また石油樹脂の添加
量の増大に伴いn−ヘプタンを溶媒とする残留モノマー
や低分子量化合物の抽出量が多くなり、厚生省告示第2
0号に不適合となる。後者の場合は、添加量の増大によ
り成形温度幅は広がるが、添加量増大と共にシートの剛
性が低下するという問題がある。剛性の小さいシートを
テンションの強くかかるPTP成形機にかけた場合、シ
ートが伸びて縦ジワが発生するという問題がある。従っ
て、シートに縦ジワが発生しない程度の剛性は必要であ
り、剛性を維持したままカールを抑制し良好な成形性を
得ることは、従来困難であった。また、耐衝撃性につい
てはホモポリプロピレンのみでは、常温、低温どちらの
温度においても耐衝撃性は低い。耐衝撃性の改良方法と
してはホモポリプロピレンにランダムポリプロピレンを
添加する方法や熱可塑性エラストマー(TPE)を添加
する方法が知られている。前者の場合、常温での衝撃性
は大きく改善されるが、低温においては耐衝撃性の改良
はほとんど認められない。後者の場合、TPEの添加量
増大に伴い耐衝撃性は改良されるが、同時に剛性、防湿
性の低下や透明性の低下という問題があった。
【0004】カール性については、PPはPVCと比較
して線膨張が大きいためアルミシール後の収縮が大き
く、そのため製品がアルミ箔と反対側にカールして商品
価値を損ねたり、自動包装ライン上での集積不能等のト
ラブルが発生するというような問題があった。カールを
改良するための方法が多層シートにおいてなされてお
り、外層に高剛性の高結晶性ポリプロピレンを使用する
事で剛性を大きくし、カールを改良する方法(特開平5
−64864号公報)及び外層に高結晶ポリプロピレン
を使用する事により剛性を大きくし、さらに、内層のシ
ーラント層にエチレン−プロピレンランダム共重合体を
導入することにより蓋材のアルミのシ−ル温度を下げカ
ールを抑制する方法(特開平5−170259号公報)
が挙げられる。前者の方法では、カールはほとんど改良
されず、後者の方法ではカ−ルは改良されるが、反対に
シートの成形性、透明性が著しく悪くなり、実使用に耐
えるシートが得られなかった。以上のように、剛性、耐
衝撃性、透明性、成形性、防湿性、アルミシール後の低
カール性というPTP用シートの要求性能に対して、従
来からのポリプロピレンシートは上記要求性能に対し、
一部分しか要求を満たすことが出来ていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の問題
を解決するため種々の検討の結果なされたもので、その
目的とするところは、剛性、耐衝撃性、透明性、防湿
性、厚生省告示第20号に適合し、従来よりもアルミシ
ール後のカールが抑制され、且つ、良好な成形性を有す
るPTP用ポリプロピレン系シートを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリプロピレ
ン単独重合体50〜84重量%、エチレン含有率0.1
〜10.0重量%のエチレン−プロピレンランダム共重
合体10〜25重量%、石油樹脂1〜10重量%、熱可
塑性エラストマー5〜15重量%からなるPTP用ポリ
プロピレン系シートであり、さらに好ましくは、ポリプ
ロピレン単独重合体の曲げ弾性率が14,000kgf
/cm2以上(JIS−K6758)で、且つ熱変形温
度が130℃以下(JIS−K7207)であり、エチ
レン−プロピレンランダム共重合体の曲げ弾性率が6,
000kgf/cm2以下(JIS−K6758)で、
且つ熱変形温度が70℃以下(JIS−K7207)で
あり、熱可塑性エラストマーがスチレン含有率11〜3
5重量%の水素添加スチレン−ブタジエン共重合体また
はスチレン含有率11〜35重量%の水素添加スチレン
−イソプレン共重合体であリ、石油樹脂が脂環族飽和炭
化水素樹脂であるポリプロピレン系シート。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるポリプロピレ
ン単独重合体(以下H−PPという)は、いかなる重合
方法(例えば、 溶媒重合法、バルク重合法、気相重合
法等)、いかなる触媒(例えば、三塩化チタン型触媒、
塩化マグネシウム担持型触媒、メタロセン触媒等)で製
造されたものでも良い。本発明に使用されるH−PPは
剛性付与および、良好な成形性を得るために使用され
る。添加量は50〜84重量%である。添加量が50重
量%以下では剛性低下が著しく、84重量%以上では成
形温度幅の広がりが認められない。また、本発明に用い
られるH−PPは、曲げ弾性率が14,000kgf/
cm2以上(JIS−K6758)で、且つ熱変形温度
が130℃以下(JIS−K7207)のH−PPであ
る。曲げ弾性率が14,000kgf/cm2以下の時
はシートの曲げ剛性率が十分でないという問題があり、
熱変形温度が130℃以上の時は成形温度幅の広がりが
認められないという問題がある。
【0008】本発明に使用されるエチレン−プロピレン
ランダム共重合体(以下R−PPという)はいかなる重
合方法(例えば、溶媒重合法、バルク重合法、気相重合
法等)、いかなる触媒(例えば、三塩化チタン型触媒、
塩化マグネシウム担持型触媒、メタロセン触媒等)で製
造されたものでも良い。これらR−PPは成形温度幅を
広げることを目的として添加される。R−PPには、種
々のエチレン含有率を有するものがあるが、その中でも
エチレン含有率が0.1〜10.0重量%であるR−P
Pが好適であり、その添加量は10〜25重量%が良
い。エチレン含有率が0.1重量%以下では成形温度幅
が広がらず、5.0重量%以上ではシートの剛性、防湿
性低下が著しい。また、R−PPの添加量が5重量%以
下では成形温度幅が広がらず、添加量が25重量%以上
ではシートまたはフィルムの剛性低下、防湿性低下が著
しい。また、本発明に用いられるR−PPは、曲げ弾性
率が6,000kgf/cm2以上(JIS−K675
8)で、且つ熱変形温度が70℃以下(JIS−K72
07)のR−PPである。曲げ弾性率が6,000kg
f/cm2以下の時はシートの曲げ剛性率が十分でない
という欠点があり、熱変形温度が70℃以上の時は成形
温度幅の広がりが認められないという欠点がある。
【0009】本発明に使用されるTPEは室内におい
て、弾性を示す天然及び合成の重合物である。例えば、
天然ゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロ
ロブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体(ランダ
ム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体等全
て含む)、スチレン−イソプレン共重合体(ランダム共
重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体等全て含
む)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、イソプ
レン−イソブチレン共重合体、イソブチレン−ブタジエ
ン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合
体、エチレン−プロピレン−ブテン三元共重合体、チオ
ロ−ルゴム、多加硫ゴム、ポリウレタンゴム、ポリエー
テルゴム、エピクロルヒドリンゴム等及びこれらの熱可
塑性エラストマ−に水素添加した重合体、例えば、水添
スチレン−ブタジエン共重合体、水添スチレン−イソプ
レン共重合体が挙げられる。
【0010】本発明に使用されるTPEは耐衝撃性向上
を目的として添加され、その中でも水添スチレン−ブタ
ジエン共重合体あるいは水添スチレン−イソプレン共重
合体が望ましい。これらTPEの添加量は5〜10重量
%である。添加量が5重量%以下では耐衝撃性が悪く実
用に耐えない。添加量が10重量%以上ではシートの剛
性、防湿性が著しく低下する。これらTPEにおいて
は、スチレン含有率が11〜35重量%である水添スチ
レン−ブタジエン共重合体、または水添スチレン−イソ
プレン共重合体が望ましい。スチレン含有率が11重量
%以下では衝撃性改良の効果が無く、35重量%を越え
ると透明性が悪化する。これら水添スチレン−ブタジエ
ン共重合体、または水添スチレン−イソプレン共重合体
はいかなる重合方法(例えば、乳化重合、溶液重合、懸
濁重合、塊状重合等)、いかなる触媒(例えば、過酸化
物、トリアルキルアルミニウム、ハロゲン化リチウム、
ニッケル系触媒等)で製造されたものでもよい。水素添
加触媒としては、パラジウム、白金等の貴金属をシリ
カ、ケイソウ土等に担持させた触媒、チタン化物と有機
金属化合物(例えば、リチウム、アルミニウム等)から
なる触媒が使用される。
【0011】本発明に使用される石油樹脂は透明性、成
形性、防湿性、及び剛性を向上させるために添加され
る。石油樹脂は合成樹脂系のものと天然樹脂系のものに
大別でき、合成樹脂系の物としては、脂肪族系、芳香族
炭化水素樹脂系、脂環族飽和炭化水素樹脂系、共重合系
等があり、臭気と透明性から脂環族飽和炭化水素樹脂系
が望ましい。本発明においては、石油樹脂を1〜10重
量%添加する。添加量が1重量%以下では成形性、防湿
性、透明性、剛性に効果が認められない。また添加量が
10重量%以上では耐衝撃性に劣り、n−ヘプタンを溶
媒とする残留モノマーや低分子量化合物の抽出量が15
0ppmを越えるため、厚生省告示第20号に適合しな
い。
【0012】本発明のポリプロピレン系シートの製造方
法は、押出成形により得られたシートをチルロールで冷
却することで良好な透明性が得られる。チルロールの温
度については特に限定するものではないが、10〜80
℃で冷却することが望ましい。シート両面に性能を損な
わない範囲内でその他の樹脂層を設けても良い。また、
本発明においては、必要に応じて基本的性質を損なわな
い範囲で添加剤、例えば安定剤、帯電防止剤、紫外線吸
収剤、酸化防止剤、滑剤、充填剤、染料、顔料、中和
剤、スリップ(アンチブロッキング剤)等を添加しても
良い。本発明のシートの全体厚みについては特に限定す
るものではないが、0.15〜0.6mmの範囲であ
り、特に0.25〜0.4mmの範囲がPTP用シート
の厚みとして適当である。
【0013】
【実施例】以下実施例により、本発明を説明するが、こ
れは単なる例示であり、本発明はこれに限定するもので
はない。表1及び表2に示す配合を行い、スクリュー径
65mmの押出機を使用して、ポリプロピレン系樹脂を
押出、単層ダイスを用い金属製の冷却ロール及び金属製
のタッチロールによりシーティングを行い、表面を鏡面
化した。シートの厚みは0.3mmに設定した。
【0014】実施例及び比較例に使用した原材料は次の
とおりである。 ・ポリプロピレン単独重合体(H−PP) HP−1:曲げ弾性率 17,000kgf/cm2
熱変形温度120℃ HP−2:曲げ弾性率 10,000kgf/cm2
熱変形温度145℃ ・エチレン−プロピレンランダム共重合体(R−PP) RP−1:曲げ弾性率 6,000kgf/cm2、熱
変形温度65℃ RP−2:曲げ弾性率 9,000kgf/cm2、熱
変形温度120℃ ・熱可塑性エラストマー 水素添加スチレン−ブタジエン共重合体 HSBR-1 タ゛イナロン 1910P 日本合成ゴム株式会社製(スチ
レン含有率30重w t%) 水素添加スチレン−イソプレン共重合体 SEPS-3 ハイフ゛ラ- HVS-3 株式会社クラレ製(スチレン含
有率30重wt%)・石油樹脂 P-1 アルコン P125 荒川化学工業株式会社製(脂環族飽和
炭化水素化合物)
【0015】表3及び表4に、実施例1から実施例9及
び比較例1から比較例9の評価結果を示す。各評価方法
は以下の通りである。 ・剛性の評価 オルゼン式曲げ剛性率 JIS-K-7106に従って測定した。 ・耐衝撃性の評価 デュポン衝撃値 JIS-K-7211に従って測定した。 ・透明性の評価 光線透過率、曇度、内部ヘイズについては JIS-K-6714
に従って測定した。 ・n−ヘプタン抽出の評価 厚生省告示第20号に従って測定した。
【0016】・成形性の評価 シーケーディー(株)製ブリスターパック成形機 FB
P−M2を使用してショット数を80ショット/分に固
定して、成形温度を130℃から2℃ずつ150℃まで
上昇させて、各成形温度において成形を行った。成形
は、ポケット形状が底部10mmφ、上部9mmφ、深
さ4.1mm、1ショット10ポケット2面の型を用い
てプラグアシスト圧空成形を行った。成形性は、成形温
度幅で評価した。成形温度幅は、成形型への型追従性と
ポケット天部の外観ムラ、天部の厚みの総合評価で成形
温度幅を求めた。型追従性と天部の外観ムラは目視によ
る官能評価で、天部の厚みはダイヤルゲージによる測定
により求めた。 ・カールの評価 上記の成形性の評価の中で、良好な成形性を示す条件で
成形し、内容物を充填せずにアルミ箔と180℃でシー
ル、130℃でスリッターを入れた後、巾37mm、長
さ94mm、コーナー5mmRに打ち抜いた成形品をフ
ラットな面に置き、打ち抜き10分後の成形品のソリを
測定した。6個の成形品について、各成形ポケット横の
6カ所を測定し平均値を求めて評価した。アルミ箔は硬
質アルミ箔20μmにマレイン化ポリプロピレン5μm
を塗布したものを使用した。 ・防湿性の評価 JIS-K-Z0208に従って評価を実施した。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】本発明における実施例は全て要求性能を満
足している。比較例1は剛性で劣りn−ヘプタン抽出結
果も厚生省の告示20号には適合しない。比較例2は成
形性で劣る。比較例3は剛性、成形性、防湿性、カー
ル、比較例4は剛性、防湿性、成形性、カール、比較例
5は剛性、成形性、カール、防湿性、比較例6は剛性、
耐衝撃性、成形性、カール、比較例7は剛性、透明性、
カール、n−ヘプタンによる抽出、比較例8は耐衝撃
性、透明性、成形性、カール、比較例9は耐衝撃性、防
湿性、透明性、成形性で劣る。
【0022】
【発明の効果】本発明に従うと、剛性、防湿性、透明
性、耐衝撃性、アルミシール後のカール性にもに優れ、
厚生省告示第20号に適合し、且つ、これらの項目に対
して同等の性質を有する従来のポリプロピレン系シート
またはフィルムよりも良好な成形性が得られるので、P
TP用ポリプロピレン系シートとして最適である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23:16 57:00 25:08)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン単独重合体50〜84重
    量%、エチレン含有率0.1〜10.0重量%のエチレ
    ン−プロピレンランダム共重合体10〜25重量(wt)
    %、石油樹脂1〜10重量%及び熱可塑性エラストマー
    5〜15重量%からなることを特徴とするポリプロピレ
    ン系シート。
  2. 【請求項2】 曲げ弾性率が14,000kgf/cm
    2以上(JIS−K6758)で、且つ熱変形温度が1
    30℃以下(JIS−K7207)のポリプロピレン単
    独重合体を用いることを特徴とする請求項1記載のポリ
    プロピレン系シート。
  3. 【請求項3】 曲げ弾性率が6,000kgf/cm2
    以下(JIS−K6758)で、且つ熱変形温度が70
    ℃以下(JIS−K7207)のエチレン−プロピレン
    ランダム共重合体を用いることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のポリプロピレン系シート。
  4. 【請求項4】 熱可塑性エラストマーがスチレン含有率
    11〜35重量%の水素添加スチレン−ブタジエン共重
    合体またはスチレン含有率11〜35重量%の水素添加
    スチレン−イソプレン共重合体であることを特徴とする
    請求項1、2または3記載のポリプロピレン系シート。
  5. 【請求項5】 石油樹脂が脂環族飽和炭化水素樹脂であ
    ることを特徴とする請求項1、2、3または4記載のポ
    リプロピレン系シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012046661A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Sumitomo Bakelite Co Ltd 熱可塑性樹脂シート
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CN110452468A (zh) * 2019-09-25 2019-11-15 江苏中天科技股份有限公司 一种热塑性电缆绝缘料及其制备方法

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