JPH09183389A - 重機用履帯被覆体およびその製造方法 - Google Patents
重機用履帯被覆体およびその製造方法Info
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- JPH09183389A JPH09183389A JP7323398A JP32339895A JPH09183389A JP H09183389 A JPH09183389 A JP H09183389A JP 7323398 A JP7323398 A JP 7323398A JP 32339895 A JP32339895 A JP 32339895A JP H09183389 A JPH09183389 A JP H09183389A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】走行路面を損傷させることなく、かつ確実に走
行駆動が得られ、また、耐久性を大幅に向上させること
ができる重機用履帯被覆体を提供する。 【解決手段】地上への接地面pを有する主体1と一体的
に芯体2を連結させ、この芯体2には取付部5を突設さ
せた止着部材3を固着して、重機における履帯sの履板
rへ着脱自在に取り付けるもので、前記主体1は、エラ
ストマーにより成形してその地上への接地面p側に弾性
状の軟質層1aを、芯2体側に硬質層1bを形成させ
る。
行駆動が得られ、また、耐久性を大幅に向上させること
ができる重機用履帯被覆体を提供する。 【解決手段】地上への接地面pを有する主体1と一体的
に芯体2を連結させ、この芯体2には取付部5を突設さ
せた止着部材3を固着して、重機における履帯sの履板
rへ着脱自在に取り付けるもので、前記主体1は、エラ
ストマーにより成形してその地上への接地面p側に弾性
状の軟質層1aを、芯2体側に硬質層1bを形成させ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クローラー式の重機に
おける履帯に用いる重機用履帯被覆体およびその製造方
法に関する。
おける履帯に用いる重機用履帯被覆体およびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クローラー式の重機における走行
用の履帯50は、図6に示すように、歯付の鉄製による
多数の履板51を接続したベルト状に形成されているた
め、道路や駐車場等の舗装路面の走行にあっては、鉄製
履板51により路面を傷付けたり、あるいは、接地面積
が少ないので滑って安定走行できないものであった。
用の履帯50は、図6に示すように、歯付の鉄製による
多数の履板51を接続したベルト状に形成されているた
め、道路や駐車場等の舗装路面の走行にあっては、鉄製
履板51により路面を傷付けたり、あるいは、接地面積
が少ないので滑って安定走行できないものであった。
【0003】そのため、このような路面の走行時には、
ゴム製の履帯を取り付けていたが、重機自体の自重が大
きいことや走行状態に負担が掛かる等により、短期間で
摩耗が進行し、新しいものと頻繁に交換しなければなら
ないため、使用にあって、経済的負担が極めて大きいも
のであった。
ゴム製の履帯を取り付けていたが、重機自体の自重が大
きいことや走行状態に負担が掛かる等により、短期間で
摩耗が進行し、新しいものと頻繁に交換しなければなら
ないため、使用にあって、経済的負担が極めて大きいも
のであった。
【0004】一方、一部にあっては、前記した鉄製の履
帯50における履板51へ、図7に示すような、ゴムや
ウレタン等により成形されたパット52をそれぞれに取
り付けて、前記した欠点を解消させる技術が提供されて
いる。
帯50における履板51へ、図7に示すような、ゴムや
ウレタン等により成形されたパット52をそれぞれに取
り付けて、前記した欠点を解消させる技術が提供されて
いる。
【0005】しかし、このパット52は、ゴム系樹脂あ
るいは合成樹脂等により金属製の取付板53へ接着剤5
5を塗布した後、成形により貼着させた構成のものであ
るため、走行時に掛かる力がそのまま取付板53に伝達
されて、その周縁において、同図に示すように、前記過
剰な力による剥離や亀裂54を生じて使用できなくなっ
てしまう。
るいは合成樹脂等により金属製の取付板53へ接着剤5
5を塗布した後、成形により貼着させた構成のものであ
るため、走行時に掛かる力がそのまま取付板53に伝達
されて、その周縁において、同図に示すように、前記過
剰な力による剥離や亀裂54を生じて使用できなくなっ
てしまう。
【0006】また、金属製の取付板53との接合時に、
前記接着剤55の塗布面に十分な圧力を掛けないと接着
不良を生ずるが、樹脂を射出成形し、固化の経時で収縮
が始まることで取付板53より離れ、結果的に希望する
接着圧力が掛からなくて、接着不良を起こす。等の様々
な問題点を有するものであった。
前記接着剤55の塗布面に十分な圧力を掛けないと接着
不良を生ずるが、樹脂を射出成形し、固化の経時で収縮
が始まることで取付板53より離れ、結果的に希望する
接着圧力が掛からなくて、接着不良を起こす。等の様々
な問題点を有するものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記した問題
点を解決するためになされたもので、地上への接地面を
有する主体と一体的に芯体を連結させ、この芯体には取
付部を突設させた止着部材を固着して、重機における履
帯の履板へ着脱自在に取り付けるもので、前記主体は、
エラストマーにより成形してその地上への接地面側に弾
性状の軟質層を、芯体側に硬質層を形成させることによ
り、走行路面を損傷させることなく、かつ確実に走行駆
動が得られ、また、耐久性を大幅に向上させることがで
きる重機用履帯被覆体を提供することを目的としてい
る。
点を解決するためになされたもので、地上への接地面を
有する主体と一体的に芯体を連結させ、この芯体には取
付部を突設させた止着部材を固着して、重機における履
帯の履板へ着脱自在に取り付けるもので、前記主体は、
エラストマーにより成形してその地上への接地面側に弾
性状の軟質層を、芯体側に硬質層を形成させることによ
り、走行路面を損傷させることなく、かつ確実に走行駆
動が得られ、また、耐久性を大幅に向上させることがで
きる重機用履帯被覆体を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、重機用履帯被覆体の構成は、地
上への接地面を一側に有する主体と、この主体と一体的
に連結させた芯体と、この芯体に基部を取り付けて、前
記接地面とは他側位置にその取付部を突設させて、重機
における履帯の履板へ着脱自在に取り付ける止着部材と
からなり、前記主体は、エラストマーにより成形してそ
の地上への接地面側に弾性状の軟質層を、芯体側に硬質
層を形成させる。
ための本発明の手段は、重機用履帯被覆体の構成は、地
上への接地面を一側に有する主体と、この主体と一体的
に連結させた芯体と、この芯体に基部を取り付けて、前
記接地面とは他側位置にその取付部を突設させて、重機
における履帯の履板へ着脱自在に取り付ける止着部材と
からなり、前記主体は、エラストマーにより成形してそ
の地上への接地面側に弾性状の軟質層を、芯体側に硬質
層を形成させる。
【0009】また、芯体に主体がその成形時に侵入し得
る相通孔を散在させてある。
る相通孔を散在させてある。
【0010】更に、主体と芯体との連結は、前記芯体を
主体内へ埋入させる、または、芯体を主体の他側部へ添
着させるかのいずれである。
主体内へ埋入させる、または、芯体を主体の他側部へ添
着させるかのいずれである。
【0011】そして、本発明に係る重機用履帯被覆体の
製造方法は、重機における履帯の履板へ取り付ける履帯
被覆体にあって、成形型内へ芯材をインサートして、こ
の芯材と一体となるようにエラストマーを充填して、硬
質の第一主体を一次成形し、この第一主体の外側にエラ
ストマーを更に充填して、その成形熱により、前記第一
主体と溶融一体化による軟質の第二主体を二次成形させ
て、前記芯材と一体的となる所定形状の主体を形成させ
る。
製造方法は、重機における履帯の履板へ取り付ける履帯
被覆体にあって、成形型内へ芯材をインサートして、こ
の芯材と一体となるようにエラストマーを充填して、硬
質の第一主体を一次成形し、この第一主体の外側にエラ
ストマーを更に充填して、その成形熱により、前記第一
主体と溶融一体化による軟質の第二主体を二次成形させ
て、前記芯材と一体的となる所定形状の主体を形成させ
る。
【0012】また、この方法にあって、主体は、第一主
体を複数回の充填工程により積層成形させ、少なくとも
地上への接地面側に軟質となる第二主体が位置するよう
に、更に、積層形成させる。
体を複数回の充填工程により積層成形させ、少なくとも
地上への接地面側に軟質となる第二主体が位置するよう
に、更に、積層形成させる。
【0013】
【作用】前記のように構成される本発明は以下に述べる
作用を奏する。
作用を奏する。
【0014】重機における履帯の履板へ止着手段により
取り付けて、この重機を走行させると、重機の重量と走
行駆動による力が履帯被覆体に掛かるもので、該荷重は
主体の軟質層において圧迫および歪みを生じながら、主
体における硬質部へ伝達される。
取り付けて、この重機を走行させると、重機の重量と走
行駆動による力が履帯被覆体に掛かるもので、該荷重は
主体の軟質層において圧迫および歪みを生じながら、主
体における硬質部へ伝達される。
【0015】この硬質部へ伝達される力は、軟質部にお
いて一部吸収されつつ硬質部の略全体へ分散されて伝わ
るので、局所への偏荷重が掛からず、これに起因する主
体の亀裂等の損傷を起こすことなく、重機は安定走行す
る。
いて一部吸収されつつ硬質部の略全体へ分散されて伝わ
るので、局所への偏荷重が掛からず、これに起因する主
体の亀裂等の損傷を起こすことなく、重機は安定走行す
る。
【0016】
【実施例】次に、本発明に関する重機用履帯被覆体およ
びその製造方法の実施の一例を図面に基づいて説明す
る。
びその製造方法の実施の一例を図面に基づいて説明す
る。
【0017】図1〜図5においてAは、建設や土木等の
工事において使用する重機の走行用無限軌道bに使用す
る履帯被覆体Aで、主体1と、芯体2と、止着部材3と
によりなる。
工事において使用する重機の走行用無限軌道bに使用す
る履帯被覆体Aで、主体1と、芯体2と、止着部材3と
によりなる。
【0018】そして、前記した主体1は、図5に示すよ
うに、前記した無限軌道bにおける履帯sの一履板rの
外形状に見合う、また合致して、履板r巾を有するよう
に成形されていて、地上への接地面pを一側に有するも
ので、射出成形等の慣用の成形法により成形されるもの
であって、エラストマーを成形原料に用いるものであ
り、適度の弾性を有していて、その外力により生じた変
形は、この外力が除かれると直ちに元の形に復元できる
ものである。
うに、前記した無限軌道bにおける履帯sの一履板rの
外形状に見合う、また合致して、履板r巾を有するよう
に成形されていて、地上への接地面pを一側に有するも
ので、射出成形等の慣用の成形法により成形されるもの
であって、エラストマーを成形原料に用いるものであ
り、適度の弾性を有していて、その外力により生じた変
形は、この外力が除かれると直ちに元の形に復元できる
ものである。
【0019】そして、この主体1は、図1〜図4に示す
ように、地上への接地面p側に弾性状の軟質層1aを、
芯体2側に硬質層1b(具体的には中硬質)を同一のエ
ラストマーによる材料によって形成させてあるもので、
これら軟質層1aと硬質層1bとの接合部は、その成形
時における成形熱融合により一体的となる。
ように、地上への接地面p側に弾性状の軟質層1aを、
芯体2側に硬質層1b(具体的には中硬質)を同一のエ
ラストマーによる材料によって形成させてあるもので、
これら軟質層1aと硬質層1bとの接合部は、その成形
時における成形熱融合により一体的となる。
【0020】前記した芯体2は、主体1と一体的に連結
させてあるもので、補強性を持たせるために所定形状に
折曲させたり、適所にリブ2aを突設あるいは、図2〜
図3に示すように、その長手方向に対して上方または下
方へ折り返してある。
させてあるもので、補強性を持たせるために所定形状に
折曲させたり、適所にリブ2aを突設あるいは、図2〜
図3に示すように、その長手方向に対して上方または下
方へ折り返してある。
【0021】そしてその構成は、主体1の成形時におい
て、図2〜図3および図4(b)に示すように、該芯体
2が主体1の内部に埋入されるようにするか、あるい
は、図4(a),(c)に示すように、芯体2が主体1
の接地面pの他側部へ添着させるかするもので、必要に
応じて、芯材2の周面に適宜な接着剤を塗布することも
ある。
て、図2〜図3および図4(b)に示すように、該芯体
2が主体1の内部に埋入されるようにするか、あるい
は、図4(a),(c)に示すように、芯体2が主体1
の接地面pの他側部へ添着させるかするもので、必要に
応じて、芯材2の周面に適宜な接着剤を塗布することも
ある。
【0022】また、この芯体2には、主体1の成形時に
おいて、該主体1がその成形時に侵入して介在し得る相
通孔4を所定間隔で多数散在させててあるもので、これ
により、主体1と芯材2との連結状態が一層良好となっ
て、使用にあって両者1,2が分離しにくくなる。
おいて、該主体1がその成形時に侵入して介在し得る相
通孔4を所定間隔で多数散在させててあるもので、これ
により、主体1と芯材2との連結状態が一層良好となっ
て、使用にあって両者1,2が分離しにくくなる。
【0023】前記した止着手段3は、ボルト等のおねじ
体を用いて、重機における履帯sの履板rへ着脱自在に
取り付けるものであって、この芯体2へその基部を取り
付けて、主体1の接地面pとは他側位置に、おねじを有
する取付部5を突設させてある。
体を用いて、重機における履帯sの履板rへ着脱自在に
取り付けるものであって、この芯体2へその基部を取り
付けて、主体1の接地面pとは他側位置に、おねじを有
する取付部5を突設させてある。
【0024】そして、取り付けに際しては、履板rに設
けた取付孔6へ取付部5を通してナット等のめねじ体7
により強固に締結する。
けた取付孔6へ取付部5を通してナット等のめねじ体7
により強固に締結する。
【0025】なお、この止着手段3は、履帯被覆体Aに
おいて長さ方向および巾方向に対して容易に離脱しない
ように複数箇所に設けるもので、例えば、長さ方向にあ
っては、その両端部の少なくても二か所以上で、巾方向
にあっては、図1,図2,図4(a)に示すように二列
に、あるいは、図4(b),(c)に示すように単一列
に設ける。
おいて長さ方向および巾方向に対して容易に離脱しない
ように複数箇所に設けるもので、例えば、長さ方向にあ
っては、その両端部の少なくても二か所以上で、巾方向
にあっては、図1,図2,図4(a)に示すように二列
に、あるいは、図4(b),(c)に示すように単一列
に設ける。
【0026】この履帯被覆体Aの成形において図1およ
び図2に示す構成のものは、まず、成形型(図示せず)
内へ芯材2をインサートして、この芯材2と一体となる
ように原料となるエラストマー(硬度JISA90〜J
ISA75)を射出成形機等によって充填し、硬質の第
一主体、すなわち、硬質層1bを一次成形する。
び図2に示す構成のものは、まず、成形型(図示せず)
内へ芯材2をインサートして、この芯材2と一体となる
ように原料となるエラストマー(硬度JISA90〜J
ISA75)を射出成形機等によって充填し、硬質の第
一主体、すなわち、硬質層1bを一次成形する。
【0027】このとき、硬質層1bは芯体2へ多数穿設
させた相通孔4へ、成形圧により万遍なく入り込み、こ
の硬質層1bが固化したとき、該硬質層1bと芯体2と
の一体化が確実となると共に、接着剤を使用しなくても
その結合がなされる。
させた相通孔4へ、成形圧により万遍なく入り込み、こ
の硬質層1bが固化したとき、該硬質層1bと芯体2と
の一体化が確実となると共に、接着剤を使用しなくても
その結合がなされる。
【0028】そして、同一の成形型内において、この第
一主体である硬質層1bの外側にエラストマー(硬度J
ISA80〜JISA95)を更に充填すると、この溶
融したエラストマーの熱により第一主体1aと一体的に
溶融(熱接着)されて、軟質の第二主体、すなわち、硬
質層1bを二次成形させることで所定形状の主体1が形
成される。
一主体である硬質層1bの外側にエラストマー(硬度J
ISA80〜JISA95)を更に充填すると、この溶
融したエラストマーの熱により第一主体1aと一体的に
溶融(熱接着)されて、軟質の第二主体、すなわち、硬
質層1bを二次成形させることで所定形状の主体1が形
成される。
【0029】このとき、芯材2と主体と1とは、主体の
成形時に生ずる収縮作用により、芯材2を外周より収縮
力によって包持させるので、両者1,2の一体化が大幅
に促進されるものであって、芯材2へ接着剤を塗布した
場合には、一層、前記した作用効果を発揮するので接合
性が向上する。
成形時に生ずる収縮作用により、芯材2を外周より収縮
力によって包持させるので、両者1,2の一体化が大幅
に促進されるものであって、芯材2へ接着剤を塗布した
場合には、一層、前記した作用効果を発揮するので接合
性が向上する。
【0030】したがって、重機無限軌道bにおける履帯
sのそれぞれの履板rへ、その取付孔6に対応させて、
止着手段3の取付部5を挿し通してめねじ体7により固
着して、この重機を走行させると、重機の重量と走行駆
動による力が履帯被覆体Aに掛かるもので、該荷重は主
体1の軟質層1aにおいて圧迫および歪みを生じなが
ら、主体1における硬質部1bへ伝達される。
sのそれぞれの履板rへ、その取付孔6に対応させて、
止着手段3の取付部5を挿し通してめねじ体7により固
着して、この重機を走行させると、重機の重量と走行駆
動による力が履帯被覆体Aに掛かるもので、該荷重は主
体1の軟質層1aにおいて圧迫および歪みを生じなが
ら、主体1における硬質部1bへ伝達される。
【0031】この硬質部1bへ伝達される力は、すでに
軟質部1aにおいて、一部吸収されつつ硬質部1bの接
合部から略全体へ分散されて伝わるので、周縁部等の局
所への偏荷重が掛からず、これに起因する主体1の亀裂
等の損傷を起こすことなく、重機は安定走行する。
軟質部1aにおいて、一部吸収されつつ硬質部1bの接
合部から略全体へ分散されて伝わるので、周縁部等の局
所への偏荷重が掛からず、これに起因する主体1の亀裂
等の損傷を起こすことなく、重機は安定走行する。
【0032】なお、主体1と芯材2との一体化成形にあ
っては、その主体1の成形時において、硬質層となる第
二主体1bを、同一成形型内において同一のエラストマ
ーによって複数回の充填工程により積層成形させること
ができるもので、この場合、少なくとも地上への接地面
p側に軟質となる第二主体1aが位置するように、更に
積層形成させる。
っては、その主体1の成形時において、硬質層となる第
二主体1bを、同一成形型内において同一のエラストマ
ーによって複数回の充填工程により積層成形させること
ができるもので、この場合、少なくとも地上への接地面
p側に軟質となる第二主体1aが位置するように、更に
積層形成させる。
【0033】このように、主体1の最外層となる第二主
体1bを比較的薄厚に成形できて、成形厚が厚くなると
きに、主体1の成形時に発生する材料の引け(表部の陥
没状態)が防止され、良好な主体1の形成が望め、ま
た、外観の体裁も良好となると共に、主体1全体を一工
程により成形する場合と比べて、この複数工程に分散さ
せて行なう方が成形効率が向上する。
体1bを比較的薄厚に成形できて、成形厚が厚くなると
きに、主体1の成形時に発生する材料の引け(表部の陥
没状態)が防止され、良好な主体1の形成が望め、ま
た、外観の体裁も良好となると共に、主体1全体を一工
程により成形する場合と比べて、この複数工程に分散さ
せて行なう方が成形効率が向上する。
【0034】
【発明の効果】前述のように構成される本発明は、主体
の成形にあって、硬質層と軟質層との少なくとも二重構
造に成形してあるので、使用時に、路面等の破壊を防止
することができるのはもちろんのこと、重機の荷重や走
行駆動力はこの軟質層が支承・吸収し、硬質層への力伝
達を分散させて、該主体の損傷を抑え、主体の耐久性を
大幅に向上させることができる。
の成形にあって、硬質層と軟質層との少なくとも二重構
造に成形してあるので、使用時に、路面等の破壊を防止
することができるのはもちろんのこと、重機の荷重や走
行駆動力はこの軟質層が支承・吸収し、硬質層への力伝
達を分散させて、該主体の損傷を抑え、主体の耐久性を
大幅に向上させることができる。
【0035】主体と一体的に形成するための芯材に相通
孔を散在させてあるので、主体の充填時この相通孔へ流
入して固化したとき、主体と芯材との一体がより一層確
実となって、使用にあって両者の離脱や剥離を生じな
い。
孔を散在させてあるので、主体の充填時この相通孔へ流
入して固化したとき、主体と芯材との一体がより一層確
実となって、使用にあって両者の離脱や剥離を生じな
い。
【0036】複層による主体成形は、その成形効率が向
上して、安価な履帯被覆体の提供が可能となる。等の格
別な効果を奏するものである。
上して、安価な履帯被覆体の提供が可能となる。等の格
別な効果を奏するものである。
【図1】本発明の重機用履帯被覆体の一実施例を示すも
ので、主体の一部を切除した状態の斜視図である。
ので、主体の一部を切除した状態の斜視図である。
【図2】図1における縦断側面図である。
【図3】図2における芯体の一部変形例を示す断面図で
ある。
ある。
【図4】図1における重機用履帯被覆体の他の変形例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図5】図1における重機用履帯被覆体の取付状態を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図6】従来の重機における履帯を示す斜視図である。
【図7】図6におけるパットを示す側面図である。
1 主体 1a 軟質層 1b 硬質層 2 芯材 p 接地面 3 止着手段 4 相通孔 5 取付部 s 履帯 r 履板
Claims (5)
- 【請求項1】 地上への接地面を一側に有する主体と、
この主体と一体的に連結させた芯体と、この芯体に基部
を取り付けて、前記接地面とは他側位置にその取付部を
突設させて、重機における履帯の履板へ着脱自在に取り
付ける止着部材とからなり、前記主体は、エラストマー
により成形してその地上への接地面側に弾性状の軟質層
を、芯体側に硬質層を形成させたことを特徴とする重機
用履帯被覆体。 - 【請求項2】 芯体に主体がその成形時に侵入し得る相
通孔を散在させたことを特徴とする請求項1記載の重機
用履帯被覆体。 - 【請求項3】 主体と芯体との連結は、前記芯体を主体
内へ埋入させる、または、芯体を主体の他側部へ添着さ
せるかのいずれであることを特徴とする請求項1記載の
重機用履帯被覆体。 - 【請求項4】 重機における履帯の履板へ取り付ける履
帯被覆体にあって、成形型内へ芯材をインサートして、
この芯材と一体となるようにエラストマーを充填して硬
質の第一主体を一次成形し、この第一主体の外側にエラ
ストマーを更に充填して、その成形熱により前記第一主
体と溶融一体化による軟質の第二主体を二次成形させ、
前記芯材と一体的となる所定形状の主体を形成させたこ
とを特徴とする重機用履帯被覆体の製造方法。 - 【請求項5】 主体は、第二主体を複数回の充填工程に
より積層成形させ、少なくとも地上への接地面側に軟質
となる第一主体が位置するように、更に積層形成させた
ことを特徴とする請求項4記載の重機用履帯被覆体の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7323398A JPH09183389A (ja) | 1995-10-30 | 1995-12-13 | 重機用履帯被覆体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-12995 | 1995-10-30 | ||
JP1995012995U JP3028933U (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 鉄履帯用ウレタンパット |
JP7323398A JPH09183389A (ja) | 1995-10-30 | 1995-12-13 | 重機用履帯被覆体およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09183389A true JPH09183389A (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=26348711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7323398A Pending JPH09183389A (ja) | 1995-10-30 | 1995-12-13 | 重機用履帯被覆体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09183389A (ja) |
-
1995
- 1995-12-13 JP JP7323398A patent/JPH09183389A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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