JPH08268521A - 摩耗防止用ライナー部材 - Google Patents
摩耗防止用ライナー部材Info
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- JPH08268521A JPH08268521A JP9782295A JP9782295A JPH08268521A JP H08268521 A JPH08268521 A JP H08268521A JP 9782295 A JP9782295 A JP 9782295A JP 9782295 A JP9782295 A JP 9782295A JP H08268521 A JPH08268521 A JP H08268521A
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Abstract
沿わせて屈曲自在である一方、亀裂による分離を生じる
ことがなく耐久性に優れた摩耗防止用ライナー部材を提
供する。 【構成】 シート状弾性部材の表面に耐摩耗片を敷設し
て成る摩耗防止用ライナー部材において、前記ライナー
部材が、屈曲自在なフレキシブル領域を構成し、少なく
ともフレキシブル領域におけるシート状弾性体に伸縮自
在な布状シートを一体化して成る構成である。
Description
その他、耐摩耗性を要求される工業機器の内張り材とし
て使用する摩耗防止用ライナー部材に関する。
願人において種々の発明及び考案を提供してきたところ
であり、シート状弾性体の表面に耐摩耗片を敷設して成
ることが公知である。
に取付ボルトを植設した鉄板と、該鉄板上に積層された
ゴム製のシート状弾性体と、該シート状弾性体の表面に
多数縦横に敷設された矩形板状のセラミック製の耐摩耗
片とから成る構成である。
するに際しては、表面に加硫接着用接着剤(例えば商品
名ケムロック)を塗布した鉄板上に未加硫のゴムシート
を重合し、裏面及び周側面に同様の加硫接着用接着剤を
塗布した耐摩耗片を前記ゴムシート上に縦横に敷並べた
状態で、加硫金型にセットした後、これをホットプレス
に装入して加硫成形する。
ライナー部材は、鉄板とシート状弾性体と耐摩耗片とを
一体化した盤状体とされ、隣接する矩形板状の耐摩耗片
の間には充填されたゴムによる目地が形成されている。
ホッパーやシュート等の内面に取付ボルトを介して取付
固着される。
ライナー部材は、被取付面が平坦面である場合には、何
の問題もなく取付固着が可能である。然しながら、多く
のホッパーやシュート等は、例えば、コーナー部分にR
面を有し、円弧面等の曲面を含んでいる。このため、前
記公知の摩耗防止用ライナー部材は、このような曲面に
対して取付固着することができない。
部分等の曲面に対して、幅の細い摩耗防止用ライナー部
材を継ぎ合わせながら取付固着しなければならず、細幅
としたライナー部材の準備作業が煩雑であるばかりか、
取付固着作業に手間取るという問題がある。しかも、曲
面上での継ぎ合わせ構造の場合、継ぎ合わせ部分におい
て隣接するライナー部材が表面を段違い状に接合され易
く、僅かでも表面に段部が生じると、落鉱物の衝撃によ
り、その部分から耐摩耗片が欠損してしまい、所期の寿
命を保証できないという問題がある。
イナー部材において、鉄板を除去した構成とすれば、表
面に耐摩耗片を敷設したシート状弾性体を屈曲せしめる
ことが可能であり、ホッパー等の曲面に沿わしめた状態
で取付固着できるものと推考される(第一ステップ構
成)。このため、本発明者らにおいて、このような第一
ステップ構成の摩耗防止用ライナー部材を試作し、テス
トに供したが、前記公知の摩耗防止用ライナー部材から
鉄板を除去した構成だけでは、これを好適に屈曲せしめ
ることができないことを知見した。即ち、この場合、シ
ート状弾性体は、ある程度は屈曲可能であるが、ホッパ
ーやシュート等のコーナー部分のR面に沿わしめること
を可能にする程には屈曲不能である。その原因を究明し
たところ、シート状弾性体の表面に敷設された耐摩耗片
は、前述のように弾性体から一体に充填された目地を介
して相互に固着されているため、これらの耐摩耗片が相
互に拘束されてシート状弾性体の屈曲方向への伸長を妨
げていることが判明した。
プ構成の摩耗防止用ライナー部材から更に研究を重ね、
シート状弾性体の表面に敷設された耐摩耗片の間に目地
を形成せしめることなく、相互に隣接する耐摩耗片の周
側面を互いに接離自在に突き合わせた構成とすれば、シ
ート状弾性体を屈曲自在ならしめることが可能なことを
知見した(第二ステップ構成)。この第二ステップ構成
の摩耗防止用ライナー部材によれば、隣接する耐摩耗片
の周縁が相互にせりあいつつもシート状弾性体の屈曲伸
長を許すため、全体としてホッパー等のコーナー部分の
R面に沿うように屈曲可能である。
止用ライナー部材を試作しテストに供すると、今度は、
耐摩耗片の摩耗寿命を終える前に、シート状弾性体が屈
曲部分において亀裂により分離してしまい、ホッパー等
の内面から剥離してしまうという新たな問題に直面し
た。その原因を究明したところ、ホッパー等のコーナー
部のR面に取付けた摩耗防止用ライナー部材は、シート
状弾性体を屈曲状態で伸長せしめているため、落鉱物の
衝撃に対して、初期のうちは該シート状弾性体により耐
摩耗片を弾性的に支持しているが、次第に疲労し弾性を
劣化してくると、衝撃に耐えられずシート状弾性体に亀
裂を生じ、亀裂が徐々に成長することが判明した。
記第二ステップ構成の摩耗防止用ライナー部材におい
て、シート状弾性体を帆布等のフレキシブルな布状シー
トにより補強すれば、前述のようなシート状弾性体の亀
裂による分離を防止できることを知見した(第三ステッ
プ構成)。このような帆布等の布状シートをシート状弾
性体に埋入する技術的構成は、例えば、コンベヤベルト
等に見られるところであるが、本発明が目的とする摩耗
防止用ライナー部材においては、単純に布状シートをシ
ート状弾性体に埋入するだけでは、ホッパー等のコーナ
ー部に沿わせて屈曲自在ならしめるという本来の趣旨に
適わない結果となる。即ち、本発明者らの実験によれ
ば、前記布状シートをシート状弾性体の肉厚中心部に埋
入せしめると、屈曲時に布状シートがシート状弾性体の
伸長を妨げてしまい、摩耗防止用ライナー部材をホッパ
ー等の曲面に合わせて屈曲することを不可能ならしめて
しまうことが判明した。
シートをシート状弾性体に一体化せしめる際に、その配
置形態、布状シートを織成する経緯糸の方向配置等に特
定の条件を見出すことにより(第四ステップ構成)、所
期目的に適う摩耗防止用ライナー部材を提供し得たもの
である。
するために本発明が第一の手段として構成したところ
は、シート状弾性体の表面に耐摩耗片を敷設して成る摩
耗防止用ライナー部材において、前記ライナー部材が、
屈曲自在なフレキシブル領域を構成し、少なくともフレ
キシブル領域におけるシート状弾性体に伸縮自在な布状
シートを一体化して成る点にある。
ところは、シート状弾性体の表面に矩形平板状の耐摩耗
片を多数縦横に敷設して成る摩耗防止用ライナー部材に
おいて、前記ライナー部材が、相互に隣接する耐摩耗片
の周側面を互いに接離自在に突き合わせることにより、
シート状弾性体と共に屈曲自在なフレキシブル領域を構
成して成り、前記フレキシブル領域を含むシート状弾性
体が、経緯糸を織成して成る布状シートを該シート状弾
性体の裏面近傍に一体化すると共に、該フレキシブル領
域の屈曲時における伸長方向に対して布状シートの経緯
糸を斜交するように配置せしめて成る点にある。
を加硫されたゴムシート、布状シートを帆布により構成
し、前記帆布をゴムシートの加硫を介して該ゴムシート
の裏面に加硫接着することができる。
状弾性体により加硫により積層一体化された厚手の基板
ゴム層と薄手の被覆ゴム層を構成し、布状シートを前記
加硫を介して基板ゴム層と被覆ゴム層の間に埋入一体化
するに際し、該布状シートをシート状弾性体の肉厚中心
よりも裏面側に偏位して配置することができる。
る。
実施例において、摩耗防止用ライナー部材1は、シート
状弾性体2の表面に多数の耐摩耗片3を敷設して成り、
全体として盤状体に形成され、屈曲自在なフレキシブル
領域Fを構成する。図例の場合、摩耗防止用ライナー部
材1は、両側部には屈曲不能なノンフレキシブル領域N
Fを構成し、中央部にのみフレキシブル領域Fを構成す
るが、全体にわたりフレキシブル領域Fを構成しても良
い。
合成ゴムシート等の未加硫ゴムシートを加硫成形して成
り、前記ノンフレキシブル領域NFにおいて該ゴムシー
トの幅方向に延びる帯鉄等の帯状金属製の骨板4を埋入
しており、該骨板4に溶接等により固着した複数のボル
トから成る取付手段5をシート状弾性体2の裏面に突出
せしめている。尚、図3に示すように、骨板4の裏面に
位置してボルトに丸平座金等の座金6が外挿され、シー
ト状弾性体2に埋入されている。
を示したが、これに代え、骨板4に形成した雌ネジ孔
と、該雌ネジ孔に対応してシート状弾性体2に開設した
孔とにより取付手段5を構成し、別体のボルトを螺着し
得る構成としても良い。
から成り、シート状弾性体2の表面に縦横に敷設されて
いる。多数の耐摩耗片3は、前記シート状弾性体2の加
硫成形に際して、各耐摩耗片3の裏面にのみ加硫接着用
接着剤を塗布した状態で未加硫ゴムシート上に密に敷並
べられ、ゴムシートの加硫によりシート状弾性体2の表
面に加硫接着せしめられるが、相互に隣接する耐摩耗片
3、3の周側面は互いに接離自在に突き合わせられるだ
けで、相互に固着されない。換言すれば、従来公知の摩
耗防止用ライナー部材のようなシート状弾性体から耐摩
耗片の間に充填され耐摩耗片の周側面を接着する碁盤目
状の目地を有しない。即ち、本発明は、ゴムシートの加
硫成形時に、仮に、耐摩耗片3の隣接空間に向けて薄い
膜状のゴムが部分的に浸入することはあっても、それに
よって隣接する耐摩耗片3の周側面が相互に固着される
ことはなく、接離自在に突き合わされている。尚、各耐
摩耗片3は、図3に示すように、表面側における周縁
(四周辺)に面取り部13を形成していることが好まし
い。
NFに敷設された耐摩耗片3aは、例えば、20mm×2
0mmの正方形とされるのに対して、前記フレキシブル領
域Fに敷設された耐摩耗片3bは、例えば、10mm×2
0mmのような長方形とされ、フレキシブル領域Fにおけ
る小刻みの屈曲を可能ならしめている。即ち、このよう
な小刻みの屈曲を可能ならしめるためには、屈曲方向
(ライナー部材を取付けるべきホッパー等の曲面方向)
に向かう耐摩耗片3aの幅寸法Waに対して、耐摩耗片
3bの幅寸法Wbを、Wa>Wbに構成することが好ま
しいが、前述のように幅寸法が20mmのような充分に小
さな矩形板状に形成された耐摩耗片3の場合は、Wa=
Wbに構成し、耐摩耗片3a及び3bを同じ寸法の正方
形とする等、同形とした矩形板状のセラミック片を用い
ても良い。
体2には、フレキシブル領域Fを含んで、伸縮自在な布
状シート7が一体化されている。この布状シート7は、
伸縮自在なニット生地等の編物により構成しても良い
が、シート状弾性体2の補強機能を確保するためには、
経緯糸を織成して成る帆布により構成することが好まし
い。
ブル領域Fに設ければ良いが、図例のようにシート状弾
性体2の全面にわたり設けることが好ましく、シート状
弾性体2の加硫成形に際して、未加硫ゴムシートの裏面
に重合し、加硫により該布状シート7にゴムを含浸しつ
つシート状弾性体2の裏面に一体化され加硫接着され
る。この際、布状シート7は、ゴム引きしたものを用い
ることが好ましいが、ゴム引きしていない布状シート7
の場合は、加硫接着用接着剤を塗布すれば良い。このよ
うに布状シート7は、シート状弾性体2に一体化される
に際し、該シート状弾性体2の裏面に沿って添接される
ので、後述するようにシート状弾性体2の屈曲を保証で
きる。
の伸縮性を確保するためには、図4に示すように、シー
ト状弾性体2の屈曲時における伸縮方向Eに対して、該
布状シート7を構成する経緯糸7a、7bを斜交するよ
うに配置せしめることが望ましい。これにより、同図に
示すように、摩耗防止用ライナー部材1のフレキシブル
領域Fをホッパー等におけるコーナー部のR面に沿わし
めて屈曲せしめた際、該フレキシブル領域Fにおけるシ
ート状弾性体2の伸長に追従して経緯糸7a、7bが交
差角度を変更しつつ布状シート7を好適に伸長せしめる
ので、シート状弾性体2の屈曲伸長を妨げることなく、
屈曲変形を保証する。しかも、このように布状シート7
がシート状弾性体2に追従して伸長するので、相互剥離
を生じる虞れもない。
いて、シート状弾性体2は、加硫により積層一体化され
た厚手の基板ゴム層2aと、膜状の薄手の被覆ゴム層2
bを構成し、帆布から成る布状シート7を両ゴム層2a
及び2bの間に介装し埋入一体化している。その他の構
成は、上記第1実施例と同様であり、矩形板状のセラミ
ック片から成る耐摩耗片3の多数は、基板ゴム層2aの
表面に縦横に敷設され、相互に隣接する耐摩耗片3、3
の周側面を互いに接離自在に突き合わせており、帆布か
ら布状シート7を織成する経緯糸7a、7bは、シート
状弾性体2の屈曲時における伸縮方向Eに対して斜交す
るように配置されている。
被覆ゴム層2bにより被覆されシート状弾性体2に埋入
された形態であるため、前記第1実施例に比較すると、
フレキシブル領域Fの屈曲伸長時に経緯糸7a、7bが
追従して交差角度を変更することをやや困難とするが、
布状シート7が全体としてのシート状弾性体2の肉厚中
心よりも裏面側に偏位して配置されており、被覆ゴム層
2bが膜状の如く薄く容易に伸長するため、第1実施例
に比較すると相対的に伸長困難ながらも、布状シート7
の伸長を可能とする。
の鎖線は、比較例を示している。即ち、布状シート7
は、裏面を厚い被覆ゴム層2cにより被覆され、全体と
してシート状弾性体2の肉厚中心に位置するか、或い
は、肉厚中心よりも表面側に偏位して配置されている。
このような比較例によれば、フレキシブル領域Fを屈曲
せしめるに際し、厚い被覆ゴム層2cが伸長困難である
と共に、布状シート7が経緯糸7a、7bの織目を前記
伸長困難な厚い被覆ゴム層2cのゴム素材中に埋入して
いるため、経緯糸7a、7bの交差角度を変更しつつ布
状シート7を伸長せしめることが極めて困難であり、ホ
ッパー等におけるコーナー部のR面に沿わせて屈曲する
ことはほとんど不可能になる。
において、耐摩耗片3a及び3bは、図3及び図5に示
すように、下向き開口部14を有するキャビティ15を
形成すると共に、該キャビティ15の下部開口縁より内
側に張出す係止部16を一体に備えている。図6に示す
ように、前記キャビティ15は、耐摩耗片3の下面に形
成された蟻溝17から成り、該蟻溝17を耐摩耗片3の
全幅に亘り形成し、蟻溝の開口縁に形成された平行なリ
ブにより前記係止部16を構成している。従って、キャ
ビティ15の上部には盲壁18が形成されている。
は、例えば、金型内に前記多数の耐摩耗片3を縦横に配
列して挿置し、挿置された耐摩耗片群の上に未加硫ゴム
シートを重合すると共に、前記骨板4及び布状シート7
をセットし、金型を閉塞して加硫加圧することにより、
ゴムの加硫工程を経て成形されるシート状弾性体2の一
面に耐摩耗片3を埋入固着せしめ、その後、脱型して成
形された製品を金型より取出す。好ましくは、予め耐摩
耗片3には、下面及び周面並びにキャビティ15の内面
を含んで加硫接着用の接着剤(例えば商品名ケムロッ
ク)が塗布されており、これにより耐摩耗片3とシート
状弾性体2とは焼付固着される。或いは、別の製造方法
として、上記と同様に金型内に耐摩耗片3を縦横に配列
挿置した状態で、液状のゴム又はエラストマー原料を金
型内に注入し、金型を加熱することにより加硫工程を経
て成形されるシート状弾性体2の一面に耐摩耗片3を埋
入固着せしめても良い。
シート状弾性体2の弾性材素材(ゴム素材)は、耐摩耗
片3の開口部14を介してストレートにキャビティ15
に向けて充填される。これにより、成形されたシート状
弾性体2の表面には多数の耐摩耗片3が縦横に敷設され
接着一体化される。
らストレートに開口部14を経てキャビティ15に好適
に充填されるので、該キャビティ15内において弾性材
素材の充填不足を生じる虞れはなく、成形されたシート
状弾性体2と耐摩耗片3の確実強固な結合が得られる。
そして、この状態で、係止部16がシート状弾性体2内
に埋入され係合されているので、耐摩耗片3がシート状
弾性体2から剥離脱落することを好適に防止する。
片3は、外形を概ね平板状の形態とされているので、該
耐摩耗片3を弾性的に支持するために機能するシート状
弾性体2のゴム部分は、平板状耐摩耗片3の下面から下
側の支持ゴム層の層厚T1により決定される。このた
め、該支持ゴム層の層厚T1は、充分に厚肉に形成され
るので、耐摩耗片3に対する弾性支持機能が優れたもの
となり、その結果、落鉱物等による衝撃を受けた際の騒
音防止効果に優れたものとなる。
成るキャビティ15が盲壁18を有するので、該盲壁1
8の部分において耐摩耗片3を弾性的に支持する支持ゴ
ム層の層厚T2は、更に大きくなり、この分厚い層厚T
2の部分で耐摩耗片3を好適に支持できるので、前述の
ような騒音防止効果が一層優れたものとなる。
限定されないことは勿論であり、種々の設計変更が可能
である。例えば、図面では全体を正方形とした摩耗防止
用ライナー部材1を示したが、これを帯状に形成し、適
宜長さ寸法に切断することにより使用可能としても良
い。また、本発明の摩耗防止用ライナー部材1は、ホッ
パー等の内面における平坦面に取付固着して使用するこ
とも可能であり、同一構成の摩耗防止用ライナー部材1
により、平坦面用と曲面用とを兼用し得るように構成す
れば、在庫管理上も有利となる。
材1が屈曲自在なフレキシブル領域Fを構成し、少なく
ともフレキシブル領域Fにおけるシート状弾性体2に伸
縮自在な布状シート7を一体化した構成であるから、ホ
ッパー内面のコーナー部や、シュート内面の曲面に沿わ
しめて屈曲せしめることによりライナー部材1の連続面
を維持しつつ取付固着することが可能になり、しかも、
屈曲変形を保証しながら布状シート7を介してシート状
弾性体2の亀裂による分離を防止し、耐久性に優れた摩
耗防止用ライナー部材を提供できる。その結果、従来の
ようにコーナー部においてライナー部材を突き合わせ状
に接合したものにおいては、該接合部分に粉体等が付着
堆積し、或いは、接合部分において耐摩耗片が欠損した
り割れを生じて剥離する問題が見られたのに対して、こ
のような問題を生じる虞れがなく、ライナー部材として
の本来の機能を発揮できる。
ナー部がR面を有しない角形とされている場合において
も、該コーナー部に摩耗防止用ライナー部材1をR状に
屈曲せしめた状態で取付けることにより、ホッパー等の
コーナー部をスムースなR状曲面に形成せしめることが
可能になり、落鉱物や落下粉体の円滑な落下と、振動吸
収に寄与できる。
の表面に縦横に敷設された矩形平板状の耐摩耗片3が、
従来のように目地により相互に固着されておらず、相互
に隣接する耐摩耗片3、3の周側面を互いに接離自在に
突き合わせているので、フレキシブル領域Fの屈曲に際
し、隣接する耐摩耗片3、3が周側面をせりあいつつも
シート状弾性体2を好適に伸長せしめることが可能であ
る。即ち、耐摩耗片3の周側面のうち、上側の周縁(図
示実施例における面取り部13の近傍)においては隣接
する耐摩耗片3、3を相互に圧接しつつも、下側の周縁
においては隣接する耐摩耗片3、3を相互に離反自在と
しているから、シート状弾性体2の伸長が耐摩耗片3に
より妨げられることはない。
織成された経緯糸7a、7bをフレキシブル領域Fの屈
曲時における伸長方向に対して斜交するように配置せし
めた状態でシート状弾性体2の裏面近傍に一体化されて
いるので、該シート状弾性体2の伸長に追従して経緯糸
7a、7bによる織目の交差角度が変更可能であり、こ
れによりシート状弾性体2と布状シート7を一体的に伸
長可能とするので、全体としてフレキシブル領域Fの屈
曲変形を容易とし、ホッパーやシュート等の曲面に沿わ
しめた取付けを可能ならしめると共に、シート状弾性体
2と布状シート7の相互剥離を生じることもない。
の内部に埋入することなく、該シート状弾性体2の裏面
に加硫接着せしめた構成によれば、前記経緯糸7a、7
bの交差角度変更による布状シート7の伸長を極めて容
易ならしめることができる。一方、布状シート7をシー
ト状弾性体2の内部に埋入した構成とする場合において
も、該布状シート7の裏面側には薄い被覆ゴム層2bの
みを積層し、布状シート7をシート状弾性体2の肉厚中
心よりも裏面側に偏位して位置せしめる構成とすれば、
シート状弾性体2の裏面に添接した前記の構成と比較し
て相対的に布状シート7の伸長は困難になるものの、薄
い被覆ゴム層2bの伸長に追従して、経緯糸7a、7b
の交差角度変更による布状シート7の伸長を可能ならし
め、フレキシブル領域Fを提供するという所期目的を達
成できる。
面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。
図である。
図である。
大して示す縦断面図であり、但し、鎖線は比較例を示し
ている。
状弾性体に耐摩耗片を敷設した部分の拡大断面図、
(B)は耐摩耗片の側面図、(C)は耐摩耗片の平面図
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 シート状弾性体の表面に耐摩耗片を敷設
して成る摩耗防止用ライナー部材において、 前記ライナー部材が、屈曲自在なフレキシブル領域を構
成し、少なくともフレキシブル領域におけるシート状弾
性体に伸縮自在な布状シートを一体化して成ることを特
徴とする摩耗防止用ライナー部材。 - 【請求項2】 シート状弾性体の表面に矩形平板状の耐
摩耗片を多数縦横に敷設して成る摩耗防止用ライナー部
材において、 前記ライナー部材が、相互に隣接する耐摩耗片の周側面
を互いに接離自在に突き合わせることにより、シート状
弾性体と共に屈曲自在なフレキシブル領域を構成して成
り、 前記フレキシブル領域を含むシート状弾性体が、経緯糸
を織成して成る布状シートを該シート状弾性体の裏面近
傍に一体化すると共に、該フレキシブル領域の屈曲時に
おける伸長方向に対して布状シートの経緯糸を斜交する
ように配置せしめて成ることを特徴とする摩耗防止用ラ
イナー部材。 - 【請求項3】 シート状弾性体が加硫されたゴムシート
から成ると共に、布状シートが帆布から成り、 前記帆布がゴムシートの加硫を介して該ゴムシートの裏
面に加硫接着されて成ることを特徴とする請求項2に記
載の摩耗防止用ライナー部材。 - 【請求項4】 シート状弾性体が、加硫により積層一体
化された厚手の基板ゴム層と薄手の被覆ゴム層を構成
し、 布状シートが、前記加硫を介して基板ゴム層と被覆ゴム
層の間に埋入一体化され、該布状シートをシート状弾性
体の肉厚中心よりも裏面側に偏位して配置して成ること
を特徴とする請求項2に記載の摩耗防止用ライナー部
材。
Priority Applications (1)
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JP7097822A JP2701137B2 (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | 摩耗防止用ライナー部材 |
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JP (1) | JP2701137B2 (ja) |
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