JPH09182621A - 気密棒状化粧料容器 - Google Patents

気密棒状化粧料容器

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JPH09182621A
JPH09182621A JP34272195A JP34272195A JPH09182621A JP H09182621 A JPH09182621 A JP H09182621A JP 34272195 A JP34272195 A JP 34272195A JP 34272195 A JP34272195 A JP 34272195A JP H09182621 A JPH09182621 A JP H09182621A
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JP34272195A
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Yukitomo Yuzuhara
幸知 柚原
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YKK Corp
Yoshida Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外筒体と内筒体との間にシールリングを設け
てあるので、外筒体を内筒体に差し込む時に外筒体と内
筒体との間でシールリングが引きずられてしまい、シー
ルリングの組付け性が良くなく、かつ、各製品間で均一
なシール機能が期待できない。 【解決手段】 キャップ20が嵌着される外筒体12の
上端部に小径部12aを形成し、この小径部12aの上
端部外周に、この小径部12aの上端に達する縮径部4
0を形成する。縮径部40に小径部12aの上端を覆う
シール部42aを形成したシール筒体42を密接して嵌
着し、シール筒体42によって外筒体12と内筒体14
との間をシールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外筒体と内筒体と
の相対回転により、内筒体に収納した棒状化粧料を出没
するようにした気密棒状化粧料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の棒状化粧料容器は、例えば口紅
容器として用いられ、外筒体と内筒体とを相対回転する
ことにより口紅等の棒状化粧料を容器から突出させて、
簡単に化粧料を使用できるようになっている(実公平1
−35684号公報参照)。前記棒状化粧料は筒状化粧
料皿に取付けられ、この筒状化粧料皿は、容器の下端部
に構成した螺旋溝による繰上げ機構によって、前記内筒
体の内側に軸方向に相対移動可能に設けられている。そ
して、この内筒体と前記外筒体とを相対回転することに
より、前記繰上げ機構によって筒状化粧料皿を繰上げま
たは繰下げし、もって、棒状化粧料を内筒体の上端から
出没させるようになっている。
【0003】ところで、このような棒状化粧料容器にあ
っては、揮発性化粧料の乾燥固化を防止し、かつ、埃等
の異物侵入を防止するために、化粧料が出没される内筒
体の上端部分をキャップで覆うと共に、外筒体の上端部
内周と内筒体の外周との間にシールリングを設け、それ
ぞれによって内筒体および外筒体の内側を外部から密封
するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の気密棒状化粧料容器にあっては、外筒体と内筒体
との間に設けられるシールリングは、外筒体の内周およ
び内筒体の外周にそれぞれ形成した溝に嵌合されて、こ
のシールリングの位置決めが行われるようになってい
る。つまり、前記シールリングを組付ける際には、シー
ルリングを外筒体または内筒体の一方の溝に予め装着し
た後、外筒体に内筒体を差し込み、この差し込み時に一
方の溝に嵌合したシールリングを、外筒体と内筒体との
間で圧縮しつつ他方の溝まで移動し、両方の溝が一致し
た段階でシールリングはその組付けが完了される。
【0005】このため、前記外筒体を前記内筒体に差し
込む時に、シールリングに対して他方の溝が形成された
外筒体の内周面または内筒体の外周面が摺接して、この
シールリングが外筒体と内筒体との間で引きずられてし
まう。このことによって、シールリングは予め嵌合した
一方の溝から脱落したり、シールリングが捩れてしまっ
たりして、良好なシール機能が確保できなくなってしま
うおそれがある。このように、従来の気密棒状化粧料容
器にあっては、外筒体と内筒体とのシールがこの外筒体
の内側で行われていたため、シールリングの組付け性が
良くなく、かつ、各製品間で均一なシール機能を期待で
きないという課題があった。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、簡単な構造にして良好なシール性能を確保でき、商
品価値を大いに高めるようにした棒状化粧料容器を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、内周に螺旋溝を形成した外筒体と、この
外筒体の内側に相対回転可能に設けられると共に、前記
螺旋溝の形成部分に亘って縦スリットを形成し、上端部
が前記外筒体の上端から突出される内筒体と、この内筒
体の内側に軸方向の相対移動可能に設けられると共に、
前記縦スリットを貫通して前記螺旋溝に係合する案内突
起を突設した筒状化粧料皿と、前記外筒体の上端部に着
脱可能に嵌着され、前記内筒体の突出部分を覆うキャッ
プとを備え、キャップを取外した状態で外筒体と内筒体
とを相対回転することにより、前記案内突起が螺旋溝内
を移動して筒状化粧料皿をスライド移動させ、もって、
前記筒状化粧料皿に取付けた棒状化粧料を内筒体の上端
から出没させる棒状化粧料容器において、前記キャップ
が嵌着される外筒体の上端部外周に、前記内筒体の外周
に向かって延出されてこれと密接するシール部を有する
環状のシール筒体を設けることにより構成する。
【0008】以上の構成により本発明の気密棒状化粧料
容器にあっては、外筒体の上端部外周にシール筒体を設
けることにより、このシール筒体のシール部は内筒体の
外周に密接されるため、このシール筒体によって外筒体
の外側からこれら外筒体と内筒体との間を確実に密封す
ることができる。従って、シール部材を外筒体と内筒体
との間に配置することなく、外筒体の外方から装着され
る前記シール筒体によって、外筒体の内側となる内筒体
との間隙をシールすることができる。このため、外筒体
と内筒体とを組付けた後に、前記シール筒体を内筒体の
上端から挿通して外筒体の上端部に装着したり、あらか
じめシール筒体を外筒体に装着しておいて、その後に内
筒体を外筒体内に挿入したりして組み付けることができ
るため、このシール筒体の組付け性を大幅に向上し、か
つ、各製品に対して均一なシール機能を保証することが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
を参照して詳細に説明する。図1から図4は本発明の気
密棒状化粧料容器の一実施例を示し、図1は一部破断正
面図、図2はキャップを取り外して棒状化粧料を突出し
た状態の一部破断正面図、図3はキャップを取り外して
棒状化粧料を突出した状態の一部破断斜視図、図4はキ
ャップの一部破断斜視図である。
【0010】即ち、本実施例の気密棒状化粧料容器10
は図1から図3に示すように、外筒体12の内側に内筒
体14が嵌合されると共に、この内筒体14の内側に筒
状化粧料皿16が嵌合され、かつ、この筒状化粧料皿1
6に棒状化粧料18が充填されることにより概略構成さ
れ、そして、前記内筒体14の上部を覆って外筒体12
の上端部にはキャップ20が着脱可能に装着されるよう
になっている。
【0011】前記外筒体12は上下に開放された円筒状
に形成され、その内周には軸方向の所定長さに亘って螺
旋溝22が形成される。そして、外筒体12の開放され
た下端部には、中央部が開口されたリング状の底板24
が嵌着される。
【0012】前記内筒体14は上下に開放された円筒状
に形成されて、前記外筒体12より長く形成され、この
外筒体12の内側に相対回転可能に略密接して嵌合され
る。そして、この嵌合状態で内筒体14の上端部が外筒
体12の上端から所定長さだけ突出される。また、内筒
体14が外筒体12に嵌合される部分には、前記螺旋溝
22が形成された部分に縦スリット26が形成される。
【0013】前記筒状化粧料皿16は上下に開放された
円筒状に形成されて、前記内筒体14の内側に軸方向の
相対移動可能に嵌合される。そして、筒状化粧料皿16
の下端部外側からは、前記縦スリット26を貫通して前
記螺旋溝22に係合する案内突起28が一体に突設され
る。また、前記筒状化粧料皿16の内側には係止突起1
6aが突設され、この係止突起16aによって筒状化粧
料皿16内に充填された前記棒状化粧料18が抜脱され
るのを防止するようになっている。
【0014】尚、前記棒状化粧料18は、前記外筒体1
2,前記内筒体14および前記筒状化粧料皿16を逆さ
にして底板24を上方に位置させ、かつ、内筒体14の
下方に位置されることとなる先端の開放口(図1中上端
部)を閉止した状態で、溶融状態の化粧料を前記底板2
4の中央開口から筒状化粧料皿16および内筒体14内
にわたって注入することで形成されるようになってい
る。また、前記底板24の中央開口は、前記溶融状態の
化粧料を注入した後にシール紙30を貼って気密に閉止
してある。
【0015】前記キャップ20は図4に示すように、上
端が閉止された円筒状の本体筒32と、この本体筒32
の内側に挿入され、この本体筒32と同様に上端が閉止
された円筒状に形成される内挿筒34とで構成される。
前記本体筒32の下端部は、前記外筒体12の上端部に
形成された小径部12a外周に嵌合される。このとき、
外筒体12の小径部12aの外周には第1係止突起36
が突設されると共に、本体筒32の内周には第2係止突
起38が突設され、キャップ20が装着された状態で、
これら第1,第2係止突起36,38が互いに係合され
るようになっている。
【0016】前記内挿筒34は合成樹脂等の可撓部材で
形成され、閉止された上端面が本体筒32の閉止端下面
に接着される。前記内挿筒34の上端部には、内筒体1
4の上端部外周に密接嵌合される第1シール部34aが
形成されると共に、この第1シール部34aの下側には
外径方向に拡径される折曲部34bが形成され、この折
曲部34bの先端は前記本体筒32の内側に当接され、
この折曲部34bによって前記第1シール部34aに弾
発力を付加するようになっている。
【0017】ここで、本実施例ではキャップ20が嵌着
される外筒体12の小径部12aの上端部外周に、この
小径部12aの上端に達する縮径部40を形成する一
方、この縮径部40にシール筒体42を嵌着する。前記
シール筒体42は軟質合成樹脂とかゴム等の軟質材で環
状に形成され、その上端部には前記小径部12aの上端
を覆うようにして前記内筒体14の外周に密接するシー
ル部42aが形成されると共に、シール筒体42自体は
前記縮径部40の外周に密接して嵌合される。尚、前記
シール筒体42は、これの内周に形成した環状の凸部4
2bが、縮径部40の外周に形成した環状の凹部40a
に係合されて抜止めが行われる。
【0018】以上の構成により本実施例の気密棒状化粧
料容器10にあっては、図1に示すように棒状化粧料1
8を収納してキャップ20を装着した状態では、キャッ
プ20と外筒体12の第1,第2係止突起36,38が
互いに係合され、かつ、内挿筒34の第1シール部34
aが内筒体14の上端部外周に密接されている。
【0019】そして、前記棒状化粧料18を使用する際
には、キャップ20を取外して外筒体12と内筒体14
とを相対回転、例えば外筒体12を右回転することによ
り、縦スリット26を貫通する筒状化粧料皿16の案内
突起28は螺旋溝22に沿って移動する。すると、図
2,図3に示したように筒状化粧料皿16は上方に繰上
げられ、棒状化粧料18を内筒体14の上端から突出さ
せる。
【0020】また、棒状化粧料18の使用終了後は、外
筒体12と内筒体14とを反対方向に相対回転、例えば
外筒体12を左回転することにより、案内突起28が螺
旋溝22に沿って逆方向に移動して筒状化粧料皿16を
繰下げ、棒状化粧料18を内筒体14内に収納すること
ができる。
【0021】ところで、本実施例では外筒体12の上端
部となる縮径部40にシール筒体42が嵌着されてお
り、このシール筒体42はシール部42aが内筒体14
の外周に密接されると共に、このシール筒体42自体が
前記縮径部40に密接して嵌合される。このため、前記
シール筒体42によって外筒体12の外側からこれら外
筒体12と内筒体14との間を確実に密封することがで
きる。従って、前記キャップ20を装着した状態では、
前記第1シール部34aと前記シール部42aとによっ
て容器10内部が確実に密封されるため、棒状化粧料1
8の乾燥および埃等の侵入を防止することができる。
【0022】このように本実施例では、外筒体12と内
筒体14との間を密封するにあたって、これら外筒体1
2と内筒体14との間にシール部材を配置することな
く、前記縮径部40に嵌着されるシール筒体42、つま
り、外筒体12の外方から装着されるこのシール筒体4
2によってシールを確保することができる。このため、
互いに嵌合される外筒体12と内筒体14とを組付けた
後に、前記シール筒体42を内筒体14の上端から挿通
して前記縮径部40に装着したり、あらかじめシール筒
体42を外筒体12側に装着しておいて、その後に内筒
体14を外筒体12内に挿入したりして組み付けること
ができるため、このシール筒体42の組付け性が大幅に
向上され、かつ、各製品に対して均一なシール機能が得
られることになる。
【0023】図5,図6は他の実施例を示し、前記実施
例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省
略して述べる。尚、図5は一部破断正面図、図6はキャ
ップの一部破断斜視図である。
【0024】この実施例ではキャップ20の内挿筒34
を本体筒32の下端部近傍まで延設し、前記実施例と同
様に内挿筒34の上端部に第1シール部34aを形成す
ると共に、この第1シール部34aから下方に向かって
徐々に拡径して、下端部の外周を本体筒32の内側に当
接し、この当接部分34cの内周にシール筒体42の外
周に密接する第2シール部34dを形成してある。
【0025】また、この実施例では第2係止突起38が
前記内挿筒34の下端部内周に形成され、キャップ20
の装着状態でこの第2係止突起38が、外筒体12の小
径部12aに形成した第1係止突起36に係合されるよ
うになっている。
【0026】従って、この実施例では内挿筒34に第1
シール部34aと第2シール部34dとが設けられるた
め、キャップ20が装着された状態では二重シール構造
となり、容器10内の密封性をより高めることができ
る。
【0027】尚、この実施例にあっても外筒体12の上
端部に形成される縮径部40にシール筒体42が嵌着さ
れ、このシール筒体42のシール部42aによって外筒
体12と内筒体14との間がシールされるため、シール
筒体42の組付け性が大幅に向上されると共に、各製品
に均一したシール機能を得ることができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明の気密棒状化
粧料容器にあっては、キャップが嵌着される外筒体の上
端部外周に、内筒体の外周に密接されるシール部を形成
したシール筒体を設け、このシール筒体によって外筒体
の外側からこれら外筒体と内筒体との間を密封するよう
にしたので、シール部材を外筒体と内筒体との間に配置
することなく、外筒体の外方から装着される前記シール
筒体によって、外筒体の内側となる内筒体との間隙をシ
ールすることができる。従って、例えば外筒体と内筒体
とを互いに組付けた後に、前記シール筒体を内筒体の上
端から挿通して外筒体の上端部に装着するなどして組み
付けることができるため、このシール筒体の組付け性を
大幅に向上し、かつ、各製品に対して均一なシール機能
を保証することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の気密棒状化粧料容器の一実施例を示す
一部破断正面図である。
【図2】本発明の一実施例を示すキャップを取り外して
棒状化粧料を突出した状態の一部破断正面図である。
【図3】本発明の一実施例を示すキャップを取り外して
棒状化粧料を突出した状態の一部破断斜視図である。
【図4】本発明の一実施例を示すキャップの一部破断斜
視図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す要部を断面した正面
図である。
【図6】本発明の他の実施例を示すキャップの要部を断
面した斜示図である。
【符号の説明】
10 棒状化粧料容器 12 外筒体 14 内筒体 16 筒状化粧
料皿 18 棒状化粧料 20 キャップ 22 螺旋溝 26 縦スリッ
ト 28 案内突起 40 縮径部 42 シール筒体 42a シール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周に螺旋溝を形成した外筒体と、この
    外筒体の内側に相対回転可能に設けられると共に、前記
    螺旋溝の形成部分に亘って縦スリットを形成し、上端部
    が前記外筒体の上端から突出される内筒体と、この内筒
    体の内側に軸方向の相対移動可能に設けられると共に、
    前記縦スリットを貫通して前記螺旋溝に係合する案内突
    起を突設した筒状化粧料皿と、前記外筒体の上端部に着
    脱可能に嵌着され、前記内筒体の突出部分を覆うキャッ
    プとを備え、キャップを取外した状態で外筒体と内筒体
    とを相対回転することにより、前記案内突起が螺旋溝内
    を移動して筒状化粧料皿をスライド移動させ、もって、
    前記筒状化粧料皿に取付けた棒状化粧料を内筒体の上端
    から出没させる棒状化粧料容器において、 前記キャップが嵌着される外筒体の上端部外周に、前記
    内筒体の外周に向かって延出されてこれと密接するシー
    ル部を有する環状のシール筒体を設けたことを特徴とす
    る気密棒状化粧料容器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7393115B2 (en) 2002-07-30 2008-07-01 Yoshida Industry Co., Ltd. Storage case
CN100398406C (zh) * 2002-02-09 2008-07-02 日本乐敦制药株式会社 制剂用容器
KR101228574B1 (ko) * 2010-10-29 2013-01-31 (주)유니팩 코리아 듀얼 타입 화장품 용기
KR101335978B1 (ko) * 2012-07-09 2013-12-06 장나라 립스틱 용기

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