JPH09182094A - デジタル信号処理装置およびテレビジョン受像機 - Google Patents

デジタル信号処理装置およびテレビジョン受像機

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Publication number
JPH09182094A
JPH09182094A JP7333468A JP33346895A JPH09182094A JP H09182094 A JPH09182094 A JP H09182094A JP 7333468 A JP7333468 A JP 7333468A JP 33346895 A JP33346895 A JP 33346895A JP H09182094 A JPH09182094 A JP H09182094A
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JP
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data
input
digital
signal processing
mode
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Application number
JP7333468A
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English (en)
Inventor
Seijirou Yasuki
成次郎 安木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】非同期に動作する他のデジタル信号処理装置と
のデジタル信号の授受を行うことが可能で、かつビット
列の判定や任意のビット列の抽出を積和演算処理の効率
を低下させることなしに効率良く行うことを可能とす
る。 【解決手段】ビット幅jで入力されるデータを所定パケ
ットサイズに相当するデータ量単位で受けてデータメモ
リ4に与える入力制御部12に、入力されるデータ中の
所定のビット列を監視しこの結果に基づいて所定のデー
タ列を入力されるデータ中から抽出してメモリ4に与え
る第1モードおよび入力されるデータの全てをメモリ4
へと与える第2モードを備える。メモリ4に記憶された
積和演算後のデータを外部にビット幅jで出力する出力
制御部14に、積和演算後のデータを所定サイズで所定
のフォーマットのパケットデータとして出力する第1モ
ードおよび積和演算後のデータを連続データとして出力
する第2モードを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積和演算処理によ
りデジタル信号に対する信号処理を行うデジタル信号処
理装置およびこのデジタル信号処理装置を用いて構成さ
れるテレビジョン受像機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル処理技術の発展、半導体
技術の進歩により特定のハードウエアを使わずに、プロ
グラム制御により処理内容を柔軟に変更できるデジタル
信号処理装置(digital signal processor:以下、DS
Pと称する)が開発されている。また、テレビジョン放
送は従来のアナログ方式の放送だけでなく、デジタル信
号を直接放送波により伝送するデジタル放送が実用化さ
れつつある。デジタル放送では、画像はMPEG2と呼
ばれる方法で圧縮されて伝送される。音声も同様に圧縮
され、画像と時分割に多重されて伝送される。さらには
画像や音声だけでなく、データを直接放送することも可
能となる。
【0003】従って、今後多種多様な放送サービスが行
われる可能性があるため、従来のように専用ハードウエ
アによりテレビジョン受像機を構成するよりは、DSP
を用いてテレビジョン受像機を構成することで、多種多
様な放送あるいはパッケージメディア等に対応可能とす
ることが考えられている。
【0004】DSPは、プログラム制御によりフィルタ
やマトリックス演算を高速に演算することで、入力に応
じて処理を変える適応処理や、アルゴリズムの変更に対
して柔軟な対応ができる。
【0005】このようなDSPの従来例は、例えば“マ
ルチメディア時代のディジタル放送技術辞典”(NHK
放送技術研究所編、丸善出版)の296ページから29
7ページにかけてに記載されている。
【0006】図7は従来のDSPの構成例を示す機能ブ
ロック図である。このDSPは、次のようにして動作す
る。すなわち、入出力端子1より入力されたデータは、
入出力部2によって取り込まれ、データバス3を介して
データメモリ4に入力される。データメモリ4に入力さ
れたデータは、アドレス演算部5が算出するアドレスに
より制御されてデータメモリ4に保持される。
【0007】データメモリ4に保存されたデータは、ア
ドレス演算部5により算出されたアドレスにより読み出
されて積和演算部6に入力され、積和演算が行われる。
積和演算の結果は、データバス3を介してデータメモリ
4に戻される。所定の演算が終了したデータは、アドレ
ス演算部5により算出されたアドレスにより読み出さ
れ、入出力部2を介して入出力端子1から出力される。
【0008】なお入出力部2、アドレス演算部5および
積和演算部6は、制御部7より与えられる制御信号によ
り動作が制御される。これらの制御信号は、制御部7が
命令メモリ8に予めセットされている命令を命令バス9
を介して逐次読み出すことで生成される。
【0009】このようにDSPは、命令メモリに予めセ
ットされている命令に応じた動作をすることで色々な信
号処理をすることができる。特にデジタル信号処理で
は、デジタルフィルタやFFTに代表されるようなかけ
算と加算とが頻繁に行われるため、積和演算が繰り返し
行われる。
【0010】積和演算は、例えば3つの入力をA、B、
Cとし、結果をDとした場合、次式の様になる。 D=A×B+C DSPの積和演算部6では、この積和演算を高速に実行
するものとなっている。
【0011】図8は積和演算部6の構成例を示す機能ブ
ロック図である。この積和演算部6は乗算器6aを内蔵
し、これをレジスタ6bを介して加算器6cに接続する
ことで、1命令サイクルで積和演算を実行可能な構成と
なっている。すなわち、データバス3を介して入力され
る信号Aと信号Bは、乗算器6aにて互いにかけ算され
る。乗算器6aの出力信号は、レジスタ6bに一旦蓄え
られ、加算器6cの一方の入力端子に入力される。加算
器6cの出力信号は、データバス3へと出力されるとと
もに、レジスタ6dにも与えられる。レジスタ6dは、
加算器6cの加算出力を一旦蓄え、加算器6cの他方の
端子に入力している。
【0012】DSPは、この積和演算を高速に行うた
め、データバス3と命令バス9とを独立に設け、命令の
読み出しとデータの読み出しとが同時に行えるようにな
っている。また、データを積和演算部に規則的に連続し
て供給するため、データメモリ4用の専用のアドレス演
算部5を持っている。また、最近では、1 つの命令で複
数の演算器を動作させたり、複数の命令を同時に実行す
る様な構成で並列度を高め、高速に演算を行っている。
【0013】ところで、テレビジョン受像機は近年、複
数のチャンネルを同時に画面上に表示する機能を持った
ものが開発され普及している。このような機能は、デジ
タル放送を受信するテレビジョン受像機においても有用
である。しかし、各チャネルで放送される画像データは
互いに非同期である。このため、複数のチャンネルを同
時に画面上に表示するためには、クロックを別々に生成
し、それらを合成するための同期化が必要となる。
【0014】DSPの性能が向上して画像をリアルタイ
ムに処理できるとしても、DSPは単一周波数の動作に
よる演算処理のみしかできない。このため、上述のよう
な非同期の画像を同時に処理することはできず、単一の
DSPにより上述の複数画面の同時表示機能を実現する
ことは困難であった。DSPを用いて上述の複数画面の
同時表示機能を実現するためには、複数のDSPを用
い、各DSPに各チャネルの画像データの再生や、再生
された複数の画像の合成等の処理を分担して行わせるこ
とが考えられる。しかしこの場合は、各DSPが互いに
非同期に動作することになるため、DSP間でのデジタ
ル信号の授受を直接的に行うことが困難である。DSP
間でのデジタル信号の授受を可能とするための機能を新
たに付加すると、回路規模が大幅に増加し、コストの上
昇を招く。
【0015】また、デジタル放送では情報は全てデジタ
ル信号として伝送されて来るが、この伝送されるデジタ
ル信号のフォーマットが規定される。デジタル放送の伝
送フォーマットは通常、1または0のビット列に対しヘ
ッダや種々の情報が付加されるものとなっている。従っ
て受信側では、これらのビット列から必要な情報を抽出
し所定の処理を行う。このような処理を積和演算により
実現すると、繁雑な条件判断と処理ルーチンへのジャン
プが多発し、非常に複雑な処理となる。このため、DS
P本来の性能を引き出すことができない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のD
SPは、単一のクロックにより動作するものとなってい
るため、非同期な複数のデジタル信号を複数個のDSP
により分担して処理したくても、各DSP間でのデジタ
ル信号の授受を直接的に行うことができない。そこで各
DSP間でのデジタル信号の授受を仲立ちするための回
路を付加すると、回路規模の増大やコストの上昇を招く
という不具合があった。
【0017】またデジタル放送を受信するテレビジョン
受像機の場合、ビット列の判定や任意のビット列の抽出
といった処理が必要となるが、積和演算処理はこのよう
な処理には不向きであり、効率良く行うことができない
という不具合があった。
【0018】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、非同期に動作
する他のデジタル信号処理装置とのデジタル信号の授受
を行うことが可能で、かつビット列の判定や任意のビッ
ト列の抽出を積和演算処理の効率を低下させることなし
に効率良く行うことができるデジタル信号処理装置を提
供することにある。また本発明の別の目的は、複数のデ
ジタル信号処理装置にて分担して画像処理を行うことに
よって高機能なテレビジョン受像機を実現することにあ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに第1の発明は、デジタルデータを記憶するための例
えばデータメモリなどの記憶手段と、所定ビット幅j
(jは正の整数)で入力されるデジタルデータを所定パ
ケットサイズに相当するデータ量単位で受けて前記記憶
手段へと与えるものであり、前記入力されるデジタルデ
ータ中の所定のビット列を監視しこの監視結果に基づい
て所定のデータ列を前記入力されるデジタルデータ中か
ら抽出して前記記憶手段へ与える第1モードおよび前記
入力されるデジタルデータの全てを前記記憶手段へ与え
る第2モードを有した、例えば入力FIFOおよび入力
制御部からなるデータ入力手段と、前記記憶手段から転
送されるデジタルデータを用いて所定の積和演算を行
い、この演算結果を前記記憶手段へ与える例えば積和演
算部などの積和演算手段と、前記記憶手段に記憶された
積和演算後のデジタルデータを外部へ前記所定ビット幅
jで出力するものであり、前記積和演算後のデータを前
記所定パケットサイズを有した所定のフォーマットのパ
ケットデータとして出力する第1モードおよび前記積和
演算後のデジタルデータを連続データとして出力する第
2モードを有した、例えば出力FIFOおよび出力制御
部からなるデータ出力手段と、予め設定されたプログラ
ムデータに従って前記積和演算手段へのデジタルデータ
の転送順序を制御するとともに、所定のモード設定情報
に基づいて前記データ入力手段のモードおよび前記デー
タ出力手段のモードをそれぞれ制御する例えば制御部な
どの制御手段とを備えてデジタル信号処理装置を構成し
た。
【0020】また第2の発明は、データ入力手段および
データ出力手段をともに第1モードに設定した前記第1
の発明のデジタル信号処理装置を用いてなり、デジタル
テレビジョン放送を受信して得られたデジタルデータを
入力し、このデジタルデータから映像データを再生する
例えばプロセッサなどの複数の第1信号処理手段と、デ
ータ入力手段およびデータ出力手段をともに第2モード
に設定した前記第1の発明のデジタル信号処理装置を用
いてなり、前記複数の第1信号処理手段のそれぞれとバ
スを介して接続され、前記複数の第1信号処理手段のそ
れぞれで再生された映像データを前記バスを介してそれ
ぞれ受けてこれらの映像データを所定の状態に合成する
ための処理を行う例えばプロセッサなどの第2信号処理
手段とを備えてテレビジョン受像機を構成した。
【0021】また第3の発明は、前記第2の発明におけ
る複数の第1信号処理手段が、それぞれ別のチャネルの
デジタルデータから映像データを再生するようにした。
また第4の発明は、前記第2の発明における複数の第1
信号処理手段が、同一のデジタルデータを複数に分割し
て得た複数の部分データのそれぞれから映像データを再
生するようにした。
【0022】また第5の発明は、前記第2の発明に加え
て、複数の第1信号処理手段のそれぞれが有するデータ
入力手段およびデータ出力手段をともに第1モードに設
定するべく前記複数の第1信号処理手段のそれぞれが有
する制御手段に指示し、また第2信号処理手段が有する
データ入力手段およびデータ出力手段をともに第2モー
ドに設定するべく前記第2信号処理手段が有する制御手
段に指示するモード指示手段を備えた。
【0023】また第6の発明は、前記第2の発明におい
て、デジタルテレビジョン放送を受信して得られたデジ
タルデータがパケット長i(iは正の整数)のパケット
をなすとき、複数の第1信号処理手段のそれぞれが有す
るデータ入力手段はi/jなるデータ量単位で前記デジ
タルデータを記憶手段へと与え、かつデータ出力手段は
再生された映像データをi/jなるパケットサイズを有
したパケットデータとしてバスへと出力するようにし
た。
【0024】そして第7の発明は、前記第2の発明にお
いて、デジタルテレビジョン放送を受信して得られたデ
ジタルデータがパケット長i(iは正の整数)のパケッ
トをなし、かつi/jがjの倍数とならないとき、(i
+m)/jがjの倍数となるように情報量mを定めてお
き、複数の第1信号処理手段のそれぞれが有するデータ
入力手段はi/j分のデジタルデータにつきm/jなる
情報量の所定のデータを付加して前記デジタルデータを
記憶手段へと与え、かつデータ出力手段は再生された映
像データを(i+m)/jなるパケットサイズを有した
パケットデータとしてバスへと出力するようにした。
【0025】このような手段を講じたことにより第1の
発明によれば、データ入力手段を第1モードに設定すれ
ば、このデータ入力手段にて、入力されるデジタルデー
タのうちの必要なデータのみを抽出することができ、そ
の処理に積和演算手段を用いる必要がない。またデータ
出力手段を第1モードに設定すれば、データ入力手段が
データを取り扱う形態でデータを出力することができる
ので、デジタル信号処理装置どうしでのデータの授受が
極めて簡単に行えるようになる。
【0026】また第2乃至第7の発明によれば、複数の
第1信号処理手段のそれぞれで分担して映像データの再
生が行われたのち、これにより再生される複数の映像デ
ータが別の第2信号処理手段により収集されて1つの画
像に合成される。この際、複数の第1信号処理手段のそ
れぞれからは、第2信号処理手段のデータ入力手段が取
り扱う形態のデータが出力されるので、第2信号処理手
段では用意にデータの収集が行える。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態につき説明する。図1は本実施形態に係るデジタ
ル信号処理装置の構成を示す機能ブロック図である。な
お、図7と同一部分には同一符号を付している。
【0028】この図に示すように本実施例のデジタル信
号処理装置は、データバス3、データメモリ4、アドレ
ス演算部5、積和演算部6、命令メモリ8、命令バス
9、デジタル信号入力端子10、入力FIFO11、入
力制御部12、出力FIFO13、出力制御部14、デ
ジタル信号出力端子15、制御部16および制御データ
入力端子17を有している。
【0029】処理すべきデジタル信号はデジタル信号入
力端子10に入力される。デジタル信号入力端子10は
入力FIFO11に接続されており、デジタル信号入力
端子10に入力されたデジタル信号は入力FIFO11
に与えられる。デジタル信号入力端子10および入力F
IFO11は、所定幅のパラレル入力である。入力FI
FO11は、この入力されるデジタル信号を入力制御部
12の制御の下に保持する。入力FIFO11は、入力
制御部12により読み出し制御が行われ、指定されたデ
ータをデータバス3を介してデータメモリ4へと与え
る。
【0030】入力制御部12は、入力FIFO11に入
力されるデジタル信号のビット列を観測し、ビット列を
基に条件判断を行い、必要なデータのみを抽出してデー
タメモリ4へ転送させる第1モードと、入力FIFO1
1に入力されるデジタル信号の全てをデータメモリ4へ
転送させる第2モードとを有する。また入力制御部12
は、第1モードおよび第2モードのいずれが設定されて
いるときでも、所定のデータ量単位でデジタル信号をデ
ータメモリ4へと転送する。
【0031】データメモリ4は、入力されたディジタル
信号(処理すべきデータ)や、積和演算部6での演算結
果(処理済みのデータ)を記憶しておくためのものであ
る。データメモリ4は、アドレス演算部5により生成さ
れたアドレスにより、データの読み出しあるいは書き込
みが制御される。データメモリ4の出力信号は、データ
バス3を介して積和演算部6または出力FIFO13に
入力される。
【0032】アドレス演算部5は、制御部16から与え
られる制御信号に基づいてアドレスを算出し、データメ
モリ4へと与える。積和演算部6は、データメモリ4か
ら与えられるデータに対して積和演算を施し、その演算
結果をデータメモリ4へと戻す。
【0033】出力FIFO13は、データメモリ4から
与えられるデータを出力制御部14の制御の下に保持す
る。出力FIFO13は、出力制御部14により読み出
し制御が行われ、指定されたデータをデジタル信号出力
端子15を介して外部へと出力する。出力FIFO13
およびデジタル信号出力端子15は、デジタル信号入力
端子10および入力FIFO11における入力ビット幅
と同じ幅のパラレル出力である。
【0034】出力制御部14は、出力FIFO13に保
持されたデータを所定のデータ量を有したパケット単位
で出力させる第1モードと、出力FIFO13に保持さ
れたデータをそのまま連続的に出力させる第2モードと
を有する。
【0035】制御部16は、アドレス演算部5、積和演
算部6、入力制御部12および出力制御部14に各種の
制御信号を与え、この各部の動作を制御する。制御部1
6は、命令メモリ8に予めセットされている命令を命令
バス9を介して逐次読み出し、この命令に基づいて上記
各種の制御信号を生成する。制御部16には、制御信号
入力端子17が接続されており、この制御信号入力端子
17に外部から与えられる制御信号が入力される。制御
部16は、この制御信号入力端子17を介して入力され
る制御信号に基づいて、入力制御部12および出力制御
部14のモードを設定する。
【0036】以上のような構成の本実施例のデジタル信
号処理装置を用いることで、以下の実施例に示すような
テレビジョン受像機を実現することができる。 (第1実施例)図2は第1実施例に係るテレビジョン受
像機の要部構成を示す機能ブロック図である。このテレ
ビジョン受像機は、デジタル放送を受信することができ
るものであり、放送波入力端子20、チューナ21-1,21
-2、復調部22-1,22-2、プロセッサ23-1,23-2、バス2
4、プロセッサ25、後処理部26、モニタ27および
コントローラ28を有してなる。
【0037】図示しないアンテナなどにより受けられた
放送波は、放送波入力端子20より入力される。放送波
入力端子20はチューナ21-1,21-2にそれぞれ接続され
ており、放送波入力端子20に入力された放送波はチュ
ーナ21-1,21-2にそれぞれ与えられる。
【0038】チューナ21-1,21-2はそれぞれ、放送波入
力端子20を介して入力される放送波から所望のチャン
ネル(それぞれ別のチャネル)を選択する。チューナ21
-1,21-2の出力信号は、復調部22-1,22-2にそれぞれ入
力される。なお、これらの信号は別チャンネルであるた
め、互いに同期していない。
【0039】復調部22-1,22-2は、チューナ21-1,21-2
から与えられる信号に対してデジタル復調(例えばQP
SK復調)を行った後、エラー訂正処理を行う。この復
調部22-1,22-2の出力信号は、プロセッサ23-1,23-2に
それぞれ入力される。
【0040】プロセッサ23-1,23-2は、それぞれ前述の
デジタル信号処理装置を用いて構成されている。復調部
22-1,22-2の出力信号は、デジタル信号入力端子10に
入力される。プロセッサ23-1,23-2のそれぞれのデジタ
ル信号出力端子15は、ともにバス24に接続されてい
る。またプロセッサ23-1,23-2のそれぞれの制御信号入
力端子17は、ともにコントローラ28に接続されてい
る。
【0041】プロセッサ25は、前述のデジタル信号処
理装置を用いて構成されている。プロセッサ25のデジ
タル信号入力端子10は、バス24に接続されている。
プロセッサ25のデジタル信号出力端子15は、後処理
部26に接続されている。またプロセッサ25の制御信
号入力端子17は、コントローラ28に接続されてい
る。
【0042】後処理部26は、プロセッサ25の制御信
号入力端子17から出力されるデジタル信号に対してア
ナログ処理を行い、モニタ27を駆動するための信号を
生成する。モニタ27は、この後処理部26から出力さ
れる信号に応じて画像の表示を行う。
【0043】コントローラ28は、プロセッサ23-1,23
-2、バス24およびプロセッサ25をそれぞれ制御す
る。次に以上のように構成されたテレビジョン受像機の
動作を説明する。まずコントローラ28は、プロセッサ
23-1,23-2に対して第1モードを、またプロセッサ25
に対して第2モードをそれぞれ設定し、その設定モード
を制御信号でおのおの指示する。
【0044】プロセッサ23-1,23-2のそれぞれの制御部
16は、制御信号にて設定モードが第1モードであるこ
との指示を受けると、入力制御部12および出力制御部
14を第1モードに設定する。そうするとプロセッサ23
-1,23-2のそれぞれの入力制御部12は、必要なデータ
のみを抽出してデータメモリ4へ転送させる状態とな
る。またプロセッサ23-1,23-2のそれぞれの出力制御部
14は、出力FIFO13に保持されたデータを所定の
データ量を有したパケット単位で出力する状態となる。
【0045】プロセッサ25の制御部16は、制御信号
にて設定モードが第2モードであることの指示を受ける
と、入力制御部12および出力制御部14を第2モード
に設定する。そうするとプロセッサ25の入力制御部1
2は、入力FIFO11に入力されるデジタル信号の全
てをデータメモリ4へ転送させる状態となる。またプロ
セッサ25の入力制御部12は、出力FIFO13に保
持されたデータをそのまま連続的に出力させる状態とな
る。
【0046】さて、チューナ21-1,21-2で選択された信
号は復調部22-1,22-2にてデジタル復調および誤り訂正
処理が施された後、プロセッサ23-1,23-2へと入力され
る。プロセッサ23-1,23-2では、復調部22-1,22-2の出
力信号が入力されると、これがまず入力FIFO11に
保持される。このとき、入力制御部12は入力FIFO
11に入力されるビット列を観測して必要なビット列の
検出する。すなわち、MPEG2にてトランスポート・
ストリームとして規定されたフォーマットでデータの伝
送がなされているとすれば、復調部22-1,22-2の出力信
号には複数の番組にそれぞれ対応する複数のトランスポ
ートパケットが多重化されており、各トランスポートパ
ケットにはヘッダが付加されているので、このヘッダを
検出する。そして入力制御部12は、検出したヘッダの
内容に基づいて、各トランスポートパケットが必要な番
組に対応するパケットであるか否かを判断し、必要なト
ランスポートパケットのみをデータメモリ4へと転送す
る。
【0047】またこのとき入力制御部12は、トランス
ポートパケット内のデータを、所定のデータ量単位で取
り扱う。上記データ量は、トランスポートパケットのパ
ケット長をi、入力FIFO11の入力ビット幅をjと
したとき、基本的にはi/jで求まる値とする。すなわ
ち入力制御部12は、トランスポートパケットを入力F
IFO11の入力ビット幅と同数に分割して取り扱う。
具体的には、トランスポートパケットのパケット長iは
188バイトと規定されているので、入力FIFO11
の入力ビット幅jを2バイトとしてあれば、入力制御部
12は1つのトランスポートパケットを94バイトずつ
の2つに分けて取り扱う。
【0048】ところで、入力FIFO11の入力ビット
幅jは任意であって良いが、トランスポートパケットの
ヘッダのサイズに合わせておくと好ましい。なぜなら
ば、ヘッダの全てを入力FIFO11に同タイミングで
入力することができるからである。そこで本実施例で
は、トランスポートパケットのヘッダが図3(a)に示
すように4バイトであることから、入力FIFO11の
入力ビット幅jを4バイトとする。そして入力制御部1
2では、トランスポートパケットを4つに分けて取り扱
う。
【0049】さて、トランスポートパケットを単純に4
つに分けると、1つのブロックのデータ長は図3(b)
に示すように47バイトとなってしまい、入力FIFO
11の入力ビット幅j、すなわち4バイトの倍数にはな
らない。そこで、入力FIFO11に入力するデータに
対して、図3(c)に示すように47バイトにつき1バ
イトの割合でパディングを行い、各ブロックのデータ長
を入力FIFO11の入力ビット幅jの倍数である48
バイトとする。
【0050】そしてプロセッサ23-1,23-2では、データ
メモリ4に取り込んだデータを積和演算部6へと順次転
送し、積和演算を行わせる。このとき、データメモリ4
に保持されたデータの積和演算部6への転送順序は制御
部16がアドレス演算部5を制御することによって制御
される。命令メモリ8には、積和演算によりデータのデ
コード処理が行われるように設定された命令が格納され
ている。そして積和演算の結果、すなわちデコード処理
の結果は、データメモリ4に格納される。
【0051】プロセッサ23-1,23-2のデータメモリ4に
格納された処理後のデータは、制御部16の制御の下に
アドレス演算部5が生成するアドレスに基づいて出力F
IFO13へと転送される。そうすると出力制御部14
は、データメモリ4から転送されるデータを出力FIF
O13に一旦書き込んだ後、入力制御部12でのデータ
の取り扱い単位と同じパケット長を有したパケットとし
てデジタル信号出力端子15よりバス24へと出力す
る。具体的には、前述のように入力制御部12でのデー
タの取り扱い単位が48バイトであれば、出力制御部1
4は48バイトのパケット長を有するパケット単位で出
力FIFO13からデータを出力させる。
【0052】ところで、プロセッサ23-1,23-2の出力F
IFO13およびデジタル信号出力端子15の出力ビッ
ト幅およびバス24のバス幅は、入力FIFO11の入
力ビット幅と同じj(本実施例では4バイト)に設定し
てある。このためプロセッサ23-1,23-2からは、図4
(a)に示すような形態のパケットがバス24へと出力
されることになる。なお本実施例においては、このパケ
ットに、図4(b)に示すようなフォーマットのフレー
ムを12個乗せている。この図4(b)に示すフレーム
は、デコード処理により再生された画像のY,Cのデー
タを2バイトと、音声やデータを1バイトと、制御用の
1バイトの合計4バイトから構成される。
【0053】なお、プロセッサ23-1,23-2のそれぞれが
データを出力するタイミングは、各プロセッサ23-1,23
-2が時分割にデータを出力するようにコントローラ28
により制御される。
【0054】さてプロセッサ25では、プロセッサ23-
1,23-2のそれぞれが出力したデータがバス24を介し
てデジタル信号入力端子10に入力される。デジタル信
号入力端子10に入力されたデータは、入力制御部12
の制御の下に入力FIFO11に保持される。そして入
力制御部12は、入力FIFO11に保持されたデータ
をその入力順にデータメモリ4へと転送する。このと
き、入力制御部12は前述のように48バイト単位でデ
ータを取り扱うものとなっているが、デジタル信号入力
端子10に入力されたデータは48バイトのパケット長
を有するパケットとなっているので、1つのパケットを
そのまま取り扱うことができる。
【0055】続いてプロセッサ25では、データメモリ
4に取り込んだデータを積和演算部6へと順次転送し、
積和演算を行わせる。このとき、データメモリ4に保持
されたデータの積和演算部6への転送順序は制御部16
がアドレス演算部5を制御することによって制御され
る。命令メモリ8には、プロセッサ23-1,23-2のそれぞ
れで得られた2チャネル分の画像データを1つの画面に
合成する処理が積和演算により行われるように設定され
た命令が格納されている。そして積和演算の結果、すな
わち合成処理の結果は、データメモリ4に格納される。
【0056】プロセッサ25のデータメモリ4に格納さ
れた処理後のデータは、制御部16の制御の下にアドレ
ス演算部5が生成するアドレスに基づいて出力FIFO
13へと転送される。そうすると出力制御部14は、デ
ータメモリ4から転送されるデータを出力FIFO13
に一旦書き込んだ後、デジタル信号出力端子15より連
続的に後処理部26へと出力する。
【0057】後処理部26はプロセッサ25からデータ
を受けると、このデータに対してアナログ処理を行い、
モニタ27を駆動するための信号を生成する。モニタ2
7は、この後処理部26から出力される信号に応じて画
像の表示を行う。
【0058】以上のように本実施例によれば、入力制御
部12が、入力FIFO11からデータメモリ4にデー
タを転送する際に、ビット列の観測および必要なデータ
の検出を行い、必要なデータのみを抽出してデータメモ
リ4へと転送するので、積和演算部6ではデコード処理
のための積和演算処理のみを行えば良く、その処理を極
めて効率良く行うことができる。
【0059】また、入力FIFO11および入力制御部
12が所定のデータ量単位(例えば48バイト単位)で
データを取り扱うものとし、かつ出力FIFO13およ
び出力制御部14にて上記所定のデータ量と同じパケッ
ト長を有するパケットとしてデータを出力可能としたこ
とにより、複数のデジタル信号処理装置間でバスを介し
てのデータの授受を時分割に行うことが可能である。こ
れにより、2つのチャネルのそれぞれのデコード処理お
よび2つの画像の合成処理をそれぞれ異なるクロックに
より動作する複数のデジタル信号処理装置により分担し
て処理させることが可能となり、2画面の同時表示機能
を備えたテレビジョン受像機が実現できる。
【0060】また本実施例によれば、入力制御部12お
よび出力制御部14によるデータの入出力の際の1単位
をトランスポートパケットのパケット長iと、入力FI
FO11の入力ビット幅(出力FIFO13の出力ビッ
ト幅)jとから、i/jと定めているので、トランスポ
ートパケットの構造を崩すことなく取り扱うことができ
る。
【0061】また本実施例によれば、トランスポートパ
ケットのパケット長iが188バイトで、かつ入力FI
FO11の入力ビット幅(出力FIFO13の出力ビッ
ト幅)jを4バイトとするために、i/jが47バイト
となってjの倍数にはならないことから、i/jバイト
(47バイト)毎に1バイトをパディングしてなる48
バイトをデータの取扱いの1単位としている。従って、
1単位分のデータの転送に際して不定となるビットが生
じることがなく、データ管理が容易になる。
【0062】また本実施例によれば、入力FIFO11
の入力ビット幅をトランスポートパケットのヘッダのデ
ータ量に一致させているので、ヘッダの全てを入力FI
FO11に同タイミングで入力することができ、ヘッダ
の検出等の処理が容易に行える。
【0063】また本実施例によれば、コントローラ28
からの制御信号によりプロセッサ23-1,23-2およびプロ
セッサ25のそれぞれが有する入力制御部12および出
力制御部14のモードを決定するようにしているので、
製造時などにおいてデジタル信号処理装置への設定のミ
スが生じることがない。すなわち、プロセッサ23-1,23
-2およびプロセッサ25としては同一のデジタル信号処
理装置が用いられるため、デジタル信号処理装置自体に
どちらの設定モードを示す情報を設定するようになって
いると、モードの設定ミスが生じる恐れがある。しかし
本実施例は、デジタル信号処理装置がプロセッサ23-1,
23-2およびプロセッサ25のどちらとしてしようされて
いるかに応じてコントローラ28が自動的にそのモード
を設定するので、モードの設定ミスが生じない。
【0064】(第2実施例)図5は第2実施例に係るテ
レビジョン受像機の構成を示す機能ブロック図である。
このテレビジョン受像機は、高品位画像(ハイデフィニ
ッション画像:以下HD画像と称する)でのデジタル放
送を受信することができるものであり、放送波入力端子
50、チューナ51、復調部52、プロセッサ53-1〜53
-6、バス54、プロセッサ55、後処理部56、モニタ
57およびコントローラ58を有してなる。
【0065】図示しないアンテナなどにより受けられた
放送波は、放送波入力端子50より入力される。放送波
入力端子50はチューナ51に接続されており、放送波
入力端子50に入力された放送波はチューナ51に与え
られる。
【0066】チューナ51は、放送波入力端子50を介
して入力される放送波から所望のチャンネルを選択す
る。チューナ51の出力信号は、復調部52に入力され
る。復調部52は、チューナ51から与えられる信号に
対してデジタル復調(例えばQPSK復調)を行った
後、エラー訂正処理を行う。この復調部52の出力信号
は、プロセッサ53-1〜53-6にそれぞれ入力される。
【0067】プロセッサ53-1〜53-6は、それぞれ前述の
デジタル信号処理装置を用いて構成されている。復調部
52の出力信号は、デジタル信号入力端子10に入力さ
れる。プロセッサ53-1〜53-6のそれぞれのデジタル信号
出力端子15は、ともにバス54に接続されている。ま
たプロセッサ53-1〜53-6のそれぞれの制御信号入力端子
17は、ともにコントローラ58に接続されている。
【0068】プロセッサ55は、前述のデジタル信号処
理装置を用いて構成されている。プロセッサ55のデジ
タル信号入力端子10は、バス54に接続されている。
プロセッサ55のデジタル信号出力端子15は、後処理
部56に接続されている。またプロセッサ55の制御信
号入力端子17は、コントローラ58に接続されてい
る。
【0069】後処理部56は、プロセッサ55の制御信
号入力端子17から出力されるデジタル信号に対してア
ナログ処理を行い、モニタ57を駆動するための信号を
生成する。モニタ57は、この後処理部56から出力さ
れる信号に応じて画像の表示を行う。コントローラ58
は、プロセッサ53-1〜53-6、バス54およびプロセッサ
55をそれぞれ制御する。
【0070】以上のように本実施例のテレビジョン受像
機は、放送波入力端子50が放送波入力端子20に、チ
ューナ51がチューナ21に、復調部52が復調部22
に、後処理部56が後処理部26に、モニタ57がモニ
タ27にそれぞれ対応し、これらの各部の動作は同様で
ある。ただし、前記第1実施例における上記各部は通常
のアナログ放送と同品位の画像(スタンダードディフィ
ニッション画像:以下、SD画像と称する)に対応して
いるのに対し、本実施例における上記各部はHD画像に
対応する点が異なっている。
【0071】次に以上のように構成されたテレビジョン
受像機の動作を説明する。まずコントローラ58は、プ
ロセッサ53-1〜53-6に対して第1モードを、またプロセ
ッサ55に対して第2モードをそれぞれ設定し、その設
定モードを制御信号でおのおの指示する。
【0072】プロセッサ53-1〜53-6はそれぞれ、前記第
1実施例におけるプロセッサ23-1,23-2と同様な動作を
する。ただし、プロセッサ53-1〜53-6をなす本実施形態
のデジタル信号処理装置は、処理能力がSD画像相当で
あり、単独でHD画像を処理することはできない。
【0073】ところでHD画像は、例えば図6(a)に
示すように水平方向に1920画素、垂直方向に108
0ラインの画像フォーマットを有する。これに対してS
D画像は、例えば図6(b)に示すように水平方向に7
20画像、垂直方向に480ラインの画像フォーマット
を有する。従って、HD画像はSD画像の6倍の情報量
を有する。つまり、図6(c)に示すようにHD画像を
垂直方向に6分割して形成される6つの部分画像61-1〜
61-6は、1920画素×180ラインのサイズとなり、
SD画像と同じ情報量となる。
【0074】そこでプロセッサ53-1〜53-6では、復調部
52から与えられるデジタル信号のうち、部分画像61-1
〜61-6のそれぞれに相当するデータ毎に分担して処理す
る。そしてプロセッサ53-1〜53-6は、コントローラ58
の制御の下にプロセッサ53-1〜53-6のデータ出力が時分
割となるように処理済みのデータをバス54へと出力す
る。
【0075】一方、プロセッサ55は、やはり前記第1
実施例におけるプロセッサ25と同様な動作をする。た
だし本実施例では、2つの画像を1つの画像に合成する
のではなく、プロセッサ53-1〜53-6にてそれぞれ処理さ
れた部分画像61-1〜61-6を1つに合成し、1つのHD画
像を再生する処理を行う。
【0076】なお、MPEG2の規格では動き補償が行
われているため、動きベクトル検出を行うウインドウサ
イズ分のオーバーラップが必要となる。この場合には、
図6(d)に示すように、隣接するものどうしをオーバ
ーラップさせた部分画像62-1〜62-6を設定するようにし
ても良い。ただしこの場合には、プロセッサ53-1〜53-6
はSD画像をデコードできる能力よりも高い処理能力が
必要となる。以上のように本実施例によっても、前記第
1実施例と同様な効果を得ることができる。
【0077】ただし本実施例においては、2画面の同時
表示機能ではなく、HD画像の表示機能を備えたテレビ
ジョン受信機が実現できる。すなわち、入力FIFO1
1および入力制御部12が所定のデータ量単位(例えば
48バイト単位)でデータを取り扱うものとし、かつ出
力FIFO13および出力制御部14にて上記所定のデ
ータ量と同じパケット長を有するパケットとしてデータ
を出力可能としたことにより、複数のデジタル信号処理
装置間でバスを介してのデータの授受を時分割に行うこ
とが可能である。これにより、1つのHD画像のデコー
ド処理を複数のデジタル信号処理装置により分担して行
い、これらを別のデジタル信号処理装置で合成してHD
画像を再生することが可能となる。
【0078】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではない。例えば、入力FIFO11の入力ビット
幅、出力FIFO13の出力ビット幅およびバス24,
54のバス幅、すなわちjの値は4バイト幅には限定さ
れず、入力FIFO11の入力ビット幅、出力FIFO
13の出力ビット幅およびバス24,54が互いに等し
ければ任意であって良い。また入力FIFO11の入力
ビット幅、出力FIFO13の出力ビット幅およびバス
24,54のバス幅は、必ずしも入力されるデジタルデ
ータのヘッダのサイズに一致させなくてもよい。
【0079】また上記実施形態では、プロセッサ23-1,
23-2,53-1〜53-6にはデコード処理を実現するための命
令が、プロセッサ25,55には合成処理を実現するた
めの命令がそれぞれ設定されているものとしているが、
各プロセッサに上記2つの命令をともに設定しておき、
これらを選択的に用いるようにしておいてもよい。この
ようにすれば、プロセッサ23-1,23-2,53-1〜53-6とプ
ロセッサ25,55とには、ハードウェア構成のみなら
ず命令メモリ8に設定された命令までも同一であるデジ
タル信号処理装置を用いることができるから、製造時に
おいてデジタル信号処理装置の種別を識別するという作
業が不要となる。なおこの際の命令の選択は、制御信号
入力端子17を介しての外部からの指令に基づいて決定
してもよいし、装置内部に設定データを保持しておくよ
うにしてもよい。
【0080】また上記実施形態では、入力制御部12お
よび出力制御部14のモードは、制御信号入力端子17
を介しての外部からの指令に基づいて決定するものとし
ているが、装置内部に設定データを保持しておき、この
設定データに基づいてモードを決定するようにしてもよ
い。
【0081】また上記実施形態の第1実施例では、2つ
のプロセッサ23-1,23-2によりそれぞれデコードされる
2チャネル分の画像を1画面に合成して表示するテレビ
ジョン受像機を例示しているが、デコード処理を行うた
めのプロセッサを3つ以上設け、これらのそれぞれでデ
コードされる3つ以上のチャネル分の画像を1画面に合
成するようにしてもよい。
【0082】また上記実施形態の第2実施例では、HD
画像の1画面を6つの6部分画像に分割して6つのプロ
セッサ53-1〜53-6により分担してデコードしたのち、こ
の6つの部分画像を1画面に合成することでHD画像を
再生するものとしているが、プロセッサとして用いるデ
ジタル信号処理装置の処理能力がもう少し高いのであれ
ば、HD画像の1画面を5つ以下の部分画像に分割し、
この部分画像の数と同数(すなわち5つ以下)のプロセ
ッサにより分担してデコードするようにしてもよい。逆
にプロセッサとして用いるデジタル信号処理装置の処理
能力がもう少し低いのであれば、HD画像の1画面を7
つ以上の部分画像に分割し、この部分画像の数と同数
(すなわち7つ以上)のプロセッサにより分担してデコ
ードするようにしてもよい。このほか、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0083】
【発明の効果】第1の発明によれば、デジタルデータを
記憶するための例えばデータメモリなどの記憶手段と、
所定ビット幅j(jは正の整数)で入力されるデジタル
データを所定パケットサイズに相当するデータ量単位で
受けて前記記憶手段へと与えるものであり、前記入力さ
れるデジタルデータ中の所定のビット列を監視しこの監
視結果に基づいて所定のデータ列を前記入力されるデジ
タルデータ中から抽出して前記記憶手段へ与える第1モ
ードおよび前記入力されるデジタルデータの全てを前記
記憶手段へ与える第2モードを有した、例えば入力FI
FOおよび入力制御部からなるデータ入力手段と、前記
記憶手段から転送されるデジタルデータを用いて所定の
積和演算を行い、この演算結果を前記記憶手段へ与える
例えば積和演算部などの積和演算手段と、前記記憶手段
に記憶された積和演算後のデジタルデータを外部へ前記
所定ビット幅jで出力するものであり、前記積和演算後
のデータを前記所定パケットサイズを有した所定のフォ
ーマットのパケットデータとして出力する第1モードお
よび前記積和演算後のデジタルデータを連続データとし
て出力する第2モードを有した、例えば出力FIFOお
よび出力制御部からなるデータ出力手段と、予め設定さ
れたプログラムデータに従って前記積和演算手段へのデ
ジタルデータの転送順序を制御するとともに、所定のモ
ード設定情報に基づいて前記データ入力手段のモードお
よび前記データ出力手段のモードをそれぞれ制御する例
えば制御部などの制御手段とを備えてデジタル信号処理
装置を構成したので、非同期に動作する他のデジタル信
号処理装置とのデジタル信号の授受を行うことが可能
で、かつビット列の判定や任意のビット列の抽出を積和
演算処理の効率を低下させることなしに効率良く行うこ
とができるデジタル信号処理装置となる。
【0084】また第2の発明は、データ入力手段および
データ出力手段をともに第1モードに設定した前記第1
の発明のデジタル信号処理装置を用いてなり、デジタル
テレビジョン放送を受信して得られたデジタルデータを
入力し、このデジタルデータから映像データを再生する
例えばプロセッサなどの複数の第1信号処理手段と、デ
ータ入力手段およびデータ出力手段をともに第2モード
に設定した前記第1の発明のデジタル信号処理装置を用
いてなり、前記複数の第1信号処理手段のそれぞれとバ
スを介して接続され、前記複数の第1信号処理手段のそ
れぞれで再生された映像データを前記バスを介してそれ
ぞれ受けてこれらの映像データを所定の状態に合成する
ための処理を行う例えばプロセッサなどの第2信号処理
手段とを備えてテレビジョン受像機を構成した。
【0085】また第3の発明は、前記第2の発明におけ
る複数の第1信号処理手段が、それぞれ別のチャネルの
デジタルデータから映像データを再生するようにした。
また第4の発明は、前記第2の発明における複数の第1
信号処理手段が、同一のデジタルデータを複数に分割し
て得た複数の部分データのそれぞれから映像データを再
生するようにした。
【0086】また第5の発明は、前記第2の発明に加え
て、複数の第1信号処理手段のそれぞれが有するデータ
入力手段およびデータ出力手段をともに第1モードに設
定するべく前記複数の第1信号処理手段のそれぞれが有
する制御手段に指示し、また第2信号処理手段が有する
データ入力手段およびデータ出力手段をともに第2モー
ドに設定するべく前記第2信号処理手段が有する制御手
段に指示するモード指示手段を備えた。
【0087】また第6の発明は、前記第2の発明におい
て、デジタルテレビジョン放送を受信して得られたデジ
タルデータがパケット長i(iは正の整数)のパケット
をなすとき、複数の第1信号処理手段のそれぞれが有す
るデータ入力手段はi/jなるデータ量単位で前記デジ
タルデータを記憶手段へと与え、かつデータ出力手段は
再生された映像データをi/jなるパケットサイズを有
したパケットデータとしてバスへと出力するようにし
た。
【0088】そして第7の発明は、前記第2の発明にお
いて、デジタルテレビジョン放送を受信して得られたデ
ジタルデータがパケット長i(iは正の整数)のパケッ
トをなし、かつi/jがjの倍数とならないとき、(i
+m)/jがjの倍数となるように情報量mを定めてお
き、複数の第1信号処理手段のそれぞれが有するデータ
入力手段はi/j分のデジタルデータにつきm/jなる
情報量の所定のデータを付加して前記デジタルデータを
記憶手段へと与え、かつデータ出力手段は再生された映
像データを(i+m)/jなるパケットサイズを有した
パケットデータとしてバスへと出力するようにした。こ
れら第2乃至第7の発明により、複数のデジタル信号処
理装置にて分担して画像処理を行うことによって高機能
なテレビジョン受像機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタル信号処理装
置の構成を示す機能ブロック図。
【図2】第1実施例に係るテレビジョン受像機の要部構
成を示す機能ブロック図。
【図3】トランスポートパケットのフォーマットと図2
に示すプロセッサ23-1,23-2でのデータの取扱い単位と
の関係を説明する図。
【図4】図2に示すプロセッサ23-1,23-2から出力され
るデータのフォーマットの一例を示す図。
【図5】第2実施例に係るテレビジョン受像機の構成を
示す機能ブロック図。
【図6】HD画像の画像フォーマット、SD画像の画像
フォーマットおよび部分画像のそれぞれを示す図。
【図7】従来のデジタル信号処理装置の構成例を示す機
能ブロック図。
【図8】図7中の積和演算部6の具体的構成例を示す機
能ブロック図。
【符号の説明】
3…データバス 4…データメモリ 5…アドレス演算部 6…積和演算部 8…命令メモリ 9…命令バス 10…デジタル信号入力端子 11…入力FIFO 12…入力制御部 13…出力FIFO 14…出力制御部 15…デジタル信号出力端子 16…制御部 17…制御データ入力端子 20,50…放送波入力端子 21-1,21-2,51…チューナ 22-1,22-2,52…復調部 23-1,23-2,53-1〜53-6…プロセッサ 24,54…バス 25,55…プロセッサ 26,56…後処理部 27,57…モニタ 28,58…コントローラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルデータを記憶するための記憶手
    段と、 所定ビット幅j(jは正の整数)で入力されるデジタル
    データを所定パケットサイズに相当するデータ量単位で
    受けて前記記憶手段へと与えるものであり、前記入力さ
    れるデジタルデータ中の所定のビット列を監視しこの監
    視結果に基づいて所定のデータ列を前記入力されるデジ
    タルデータ中から抽出して前記記憶手段へ与える第1モ
    ードおよび前記入力されるデジタルデータの全てを前記
    記憶手段へ与える第2モードを有したデータ入力手段
    と、 前記記憶手段から転送されるデジタルデータを用いて所
    定の積和演算を行い、この演算結果を前記記憶手段へ与
    える積和演算手段と、 前記記憶手段に記憶された積和演算後のデジタルデータ
    を外部へ前記所定ビット幅jで出力するものであり、前
    記積和演算後のデータを前記所定パケットサイズを有し
    た所定のフォーマットのパケットデータとして出力する
    第1モードおよび前記積和演算後のデジタルデータを連
    続データとして出力する第2モードを有したデータ出力
    手段と、 予め設定されたプログラムデータに従って前記積和演算
    手段へのデジタルデータの転送順序を制御するととも
    に、所定のモード設定情報に基づいて前記データ入力手
    段のモードおよび前記データ出力手段のモードをそれぞ
    れ制御する制御手段とを具備したことを特徴とするデジ
    タル信号処理装置。
  2. 【請求項2】 データ入力手段およびデータ出力手段を
    ともに第1モードに設定した請求項1に記載のデジタル
    信号処理装置を用いてなり、デジタルテレビジョン放送
    を受信して得られたデジタルデータを入力し、このデジ
    タルデータから映像データを再生する複数の第1信号処
    理手段と、 データ入力手段およびデータ出力手段をともに第2モー
    ドに設定した請求項1に記載のデジタル信号処理装置を
    用いてなり、前記複数の第1信号処理手段のそれぞれと
    バスを介して接続され、前記複数の第1信号処理手段の
    それぞれで再生された映像データを前記バスを介してそ
    れぞれ受けてこれらの映像データを所定の状態に合成す
    るための処理を行う第2信号処理手段とを具備したこと
    を特徴とするテレビジョン受像機。
  3. 【請求項3】 複数の第1信号処理手段は、それぞれ別
    のチャネルのデジタルデータから映像データを再生する
    ことを特徴とする請求項2に記載のテレビジョン受像
    機。
  4. 【請求項4】 複数の第1信号処理手段は、同一のデジ
    タルデータを複数に分割して得た複数の部分データのそ
    れぞれから映像データを再生することを特徴とする請求
    項2に記載のテレビジョン受像機。
  5. 【請求項5】 複数の第1信号処理手段のそれぞれが有
    するデータ入力手段およびデータ出力手段をともに第1
    モードに設定するべく前記複数の第1信号処理手段のそ
    れぞれが有する制御手段に指示し、また第2信号処理手
    段が有するデータ入力手段およびデータ出力手段をとも
    に第2モードに設定するべく前記第2信号処理手段が有
    する制御手段に指示するモード指示手段を備えたことを
    特徴とする請求項2に記載のテレビジョン受像機。
  6. 【請求項6】 デジタルテレビジョン放送を受信して得
    られたデジタルデータがパケット長i(iは正の整数)
    のパケットをなすとき、複数の第1信号処理手段のそれ
    ぞれが有するデータ入力手段はi/jなるデータ量単位
    で前記デジタルデータを記憶手段へと与え、かつデータ
    出力手段は再生された映像データをi/jなるパケット
    サイズを有したパケットデータとしてバスへと出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載のテレビジョン受像
    機。
  7. 【請求項7】 デジタルテレビジョン放送を受信して得
    られたデジタルデータがパケット長i(iは正の整数)
    のパケットをなし、かつi/jがjの倍数とならないと
    き、(i+m)/jがjの倍数となるように情報量mを
    定めておき、複数の第1信号処理手段のそれぞれが有す
    るデータ入力手段はi/j分のデジタルデータにつきm
    /jなる情報量の所定のデータを付加して前記デジタル
    データを記憶手段へと与え、かつデータ出力手段は再生
    された映像データを(i+m)/jなるパケットサイズ
    を有したパケットデータとしてバスへと出力することを
    特徴とする請求項2に記載のテレビジョン受像機。
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JP7333468A Pending JPH09182094A (ja) 1995-12-21 1995-12-21 デジタル信号処理装置およびテレビジョン受像機

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JP (1) JPH09182094A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006301659A (ja) * 2006-06-08 2006-11-02 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 画像表示システム、および画像表示装置

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JP2006301659A (ja) * 2006-06-08 2006-11-02 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 画像表示システム、および画像表示装置

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