JPH09181532A - 低電力相互コンダクタンス駆動増幅器 - Google Patents

低電力相互コンダクタンス駆動増幅器

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JPH09181532A
JPH09181532A JP8315180A JP31518096A JPH09181532A JP H09181532 A JPH09181532 A JP H09181532A JP 8315180 A JP8315180 A JP 8315180A JP 31518096 A JP31518096 A JP 31518096A JP H09181532 A JPH09181532 A JP H09181532A
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transistor
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transistors
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JP8315180A
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John Barrett George
バリット ジョージ ジョン
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Technicolor USA Inc
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Thomson Consumer Electronics Inc
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/02Modifications of amplifiers to raise the efficiency, e.g. gliding Class A stages, use of an auxiliary oscillation
    • H03F1/0205Modifications of amplifiers to raise the efficiency, e.g. gliding Class A stages, use of an auxiliary oscillation in transistor amplifiers
    • H03F1/0211Modifications of amplifiers to raise the efficiency, e.g. gliding Class A stages, use of an auxiliary oscillation in transistor amplifiers with control of the supply voltage or current
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/30Single-ended push-pull [SEPP] amplifiers; Phase-splitters therefor
    • H03F3/3069Single-ended push-pull [SEPP] amplifiers; Phase-splitters therefor the emitters of complementary power transistors being connected to the output
    • H03F3/3076Single-ended push-pull [SEPP] amplifiers; Phase-splitters therefor the emitters of complementary power transistors being connected to the output with symmetrical driving of the end stage
    • H03F3/3077Single-ended push-pull [SEPP] amplifiers; Phase-splitters therefor the emitters of complementary power transistors being connected to the output with symmetrical driving of the end stage using Darlington transistors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、出力装置で散逸される電力が最小
限に抑えられるコンバージェンス増幅器の提供を目的と
する。 【解決手段】 コンバージェンス補正電圧波形が電力増
幅回路に供給される。電力増幅器の出力段は、コンバー
ジェンス補正電圧波形に比例したコンバージェンス補正
電流と共に陰極線管の偏向コイルを駆動する。出力段の
出力装置の両端の差動電圧電位は、所定の基準電圧と比
較される。差動電圧電位が所定の基準電圧より降下する
と共に、出力装置に接続されたバックトポロジー電圧レ
ギュレータはターンオンされる。これにより、差動電圧
電位は所定の基準電圧よりも大きいレベルに維持され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に、増幅回
路に係り、特に、例えば、陰極線管のコンバージェンス
ヨーク内の偏向コイルを駆動する電力増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機に使用されるCRT
(陰極線管)は、CRTのフェースプレートのラスタ上
でビデオ画像の歪みが生じる。上記歪みの中には、ピン
クッション歪みと、バレル歪みと、台形状歪みと、水平
方向非直線性と、垂直方向非直線性とが含まれる。
【0003】投射形テレビジョン受像機は3台のCRT
により構成され、その3台のCRTは互いに対し軸から
外れた向きに置かれ、3台のCRTの中の2台は、投写
スクリーンに対し軸から外れた向きに置かれる。CRT
の相互に関する位置合わせと、投写スクリーンに関する
位置合わせは、CRTのフェースプレートのラスタに既
に存在するビデオ画像の歪みを投写スクリーン上で拡大
する。更に、上記の位置合わせは、水平及び垂直方向の
台形状歪みと、斜め状歪みと、弓状歪みとを含む位置合
わせ固有の更なる歪みを投写スクリーン上のビデオ画像
に生じさせる。各CRTの投写スクリーンに対する向き
は異なるので、3色の各色に対し存在する歪みは異な
る。
【0004】上記歪みを補正するため、投射形テレビジ
ョン受像機は、通常、3台の各CRTに対し補助偏向ヨ
ークが設けられる。上記補助偏向ヨークは、一般的に、
コンバージェンスヨークと呼ばれる。3台の各CRT
は、全部で6個の偏向コイルよりなるため、そのコンバ
ージェンスパス内に水平偏向コイル及び垂直偏向コイル
を必要とする。
【0005】コンバージェンスヨークの偏向コイルは、
投写スクリーン上にあるビデオ画像を補正するため適当
な電流波形と共に励起される必要がある。かかる波形
は、屡々、垂直及び水平レートパラボラ、ランプ、及び
直流レベルの組合せとして、及び、上記パラボラ、ラン
プ及び直流レベルの積として発生される。6個の各コン
バージェンスヨークコイルは別個の電力増幅器により駆
動される。その理由は、6個の偏向コイルを励起するた
め必要とされる電流波形の振幅及び形状が互いに異なる
場合があるからである。各電流増幅器は、入力電圧とし
て、コンバージェンス波形発生器により発生された低電
圧波形をとり、対応する偏向コイルへの出力として、上
記の電圧に比例し、コイルを駆動するのに十分な電力の
電流を生成する。
【0006】陰極線管のコンバージェンスヨークの偏向
コイルを駆動するため使用される電力増幅器の一つの可
能な実現法は、イー ロドリゲス カバゾス(E. Rodrig
uezCavazos)に発行された米国特許第4,961,03
2号明細書に記載され、図5に示される。この電力増幅
器は、偏向コイルの電流波形の明確に異なる部分の間に
二つの異なる電源を使用する。例えば、波形発生器8に
より供給された入力電圧波形の正の動作範囲中に、偏向
コイルに対する必要な駆動電圧がかなり低いとき、低電
圧レベル+VLOW が偏向コイルの電流波形のトレース部
分の間で使用される。偏向コイルを流れる電流の急速な
変化が偏向コイルに対する高い駆動電圧を指示すると
き、検出回路22に応答する高電圧レベル+VHIGHは電
流波形のリトレース部分の間で利用される。コンバージ
ェンス補正波形の負の動作範囲中に、電圧レベル−V
LOW 又は−VHIGHが使用される。偏向コイルの電流波形
の二つの別々の各部分に対し異なる電源を使用すること
により、コンバージェンス増幅器に散逸された電力は削
減される。次に、これにより、コンバージェンス増幅器
の出力装置に使用されるヒートシンク領域を小さくする
ことが可能になり、コンバージェンス増幅器の電力要求
が緩和される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】コンバージェンス増幅
器において散逸される電力を更に削減することが望まし
い。特に、コンバージェンス増幅器の出力装置で散逸さ
れる電力を最小限に抑える方が有利である。
【0008】
【課題を解決するための手段】以下に開示された新規の
配置による電力増幅器において、出力装置の両端の差動
電圧電位(又は、電圧の電位差)は最小限に保たれ、同
時に、出力装置は出力電力の変化とは無関係に電流を伝
える。上記増幅回路は、高周波負荷を駆動する出力電流
を発生する出力段と、上記出力段の第1の端子と第2の
端子の間で差動電圧電位が保たれるよう、上記出力段の
第2の端子の電圧を追跡する上記出力段の第1の端子と
からなる。差動電圧電位の大きさは、所定の電圧電位よ
りも大きくてもよい。
【0009】ここに開示された新規の配置の特徴によれ
ば、増幅回路は、第1の電極と高周波負荷に接続された
第2の電極とを有し、上記高周波負荷を駆動する出力電
流を発生する半導体出力装置と、上記出力装置の上記第
2の電極の電圧の変化とは無関係に、所定の電圧電位よ
りも大きい上記第1及び第2の電極の間の差動電圧電位
を保持する手段とからなる。
【0010】上記の差動電圧電位を保持する手段は、上
記の差動電圧電位を上記の所定の電圧電位と比較する手
段と、上記電位を比較する手段に応答してキャパシタを
充電する手段とからなる。上記電位を比較する手段は、
上記の差動電圧電位の大きさが上記所定の電圧電位より
も低下したとき、上記キャパシタを充電する手段に上記
のキャパシタを充電させる。上記電位を比較する手段
は、上記差動電位の大きさが上記所定の電圧電位よりも
大きいとき、上記出力装置の上記第2の電極の電圧の変
化とは無関係に一定の電流を伝える。
【0011】上記キャパシタの両端の電圧は、大きさに
関し上記負荷の電圧と上記差動電圧電位の合計に略一致
する。差動電圧電位は、上記の所定の電圧電位とオーバ
ーシュート電圧の合計により構成され、その大きさはス
イッチ装置のスイッチング速度に依存する。上記負荷の
電圧の極性が反転された場合でも、差動電圧電位は保持
される。
【0012】上記キャパシタを充電する手段は、第1の
電圧電位源に接続された第1の電極を有するスイッチ装
置と、上記スイッチ装置の第2の電極に接続された第1
の端子と、上記キャパシタの第1の端子に接続された第
2の端子とを有するインダクタと、上記スイッチ装置が
非導通にされたとき、順方向にバイアスされるように、
上記インダクタの上記第1の端子と第2の電圧電位源の
間に接続されたダイオードとからなる。
【0013】上記スイッチ装置は、ダーリントン構造に
配置された第1及び第2のバイポーラ接合トランジスタ
からなり、上記両方のトランジスタは、上記の差動電圧
電位の大きさが上記の所定の電圧電位よりも大きくなる
とき略同時にターンオフされる。ショットキーダイオー
ドを上記第1のトランジスタ(Q53又はQ54)から
上記第2のトランジスタに接続してもよい。
【0014】ここに開示された新規の配置の更なる特徴
によれば、増幅回路は、負荷を駆動する出力電流を発生
する半導体出力装置と、上記出力装置の第1の電極と第
2の電極の間の差動電圧電位を所定の電圧電位と比較す
る手段と、上記出力装置に接続され、上記電位を比較す
る手段に応答するスイッチモード電圧レギュレータとか
らなる。
【0015】上記スイッチモード電圧レギュレータは、
上記出力装置の上記第2の電極の電圧の変化とは無関係
に、上記の差動電圧電位を大きさに関し上記所定の電圧
電位よりも大きいレベルに維持する。差動電圧電位は上
記所定の電圧電位とオーバーシュート電圧の合計により
構成され、その大きさは上記スイッチモード電圧レギュ
レータが上記電位を比較する手段に応答する速度に依存
する。
【0016】上記スイッチモード電圧レギュレータのス
イッチ装置は、上記負荷により決められた周波数で切替
わる。上記電位を比較する手段は、上記の差動電圧電位
の大きさが上記所定の電圧電位以上であるとき、上記ス
イッチモード電圧レギュレータに導通状態を中断させ
る。
【0017】本発明の上記の特徴及び利点と他の特徴及
び利点は、同様の参照番号が同一の素子の名前を示す添
付図面を参照して、以下の説明を読むことにより明らか
になる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1及び図2に示された電力増幅
器100は、例えば、陰極線管(図示しない)のコンバ
ージェンスヨーク内の偏向コイルL1を駆動するため使
用される。図1を参照するに、波形発生器10は、コン
バージェンス補正電圧波形15を入力段25に供給す
る。波形発生器10は、通常の設計のものでよく、ここ
では説明しない。入力段25は、ドライバ段30のトラ
ンジスタQ5及びQ7を駆動する。次に、ドライバ段3
0のトランジスタQ5及びQ7は、出力段40の出力装
置Q8、Q23及びQ10、Q26を夫々駆動する。出
力装置Q8、Q24及びQ10、Q16は、最終的に、
コンバージェンス補正電圧波形15に比例したコンバー
ジェンス補正電流ICORRと共に偏向コイルL1を駆動す
る。検出電圧V SENSE は、電流検出抵抗R11を通るコ
ンバージェンス補正電流ICORRの流れとして発生する。
検出電圧VSENSE は抵抗R6により入力段25に帰還さ
れる。抵抗R20は、電力増幅器100の高周波利得を
制限することにより偏向コイルLのリンギングを制御す
る。
【0019】比較回路50及び51は、出力装置Q8、
Q24の間の差動電圧電位VDIFF,Q 24と、出力装置Q1
0、Q26の間の差動電圧電位VDIFF,Q26を測定する。
スイッチングレギュレータ回路60及び61は、各差動
電圧電位VDIFF,Q24及びVDI FF,Q26の大きさが所定の基
準電圧VREF よりも大きくなるように、差動電圧電位V
DIFF,Q24及びVDIFF,Q26を夫々調節する。
【0020】図2は増幅器100の詳細な回路図であ
る。増幅器100は、第1及び第2の電圧電位源+10
V及び−10Vと、第3及び第4の電圧電位源+45V
及び−45Vと、例えば、接地の基準電位源とを有す
る。当業者は、回路、信号及び負荷の要求に従って上記
電圧電位源のレベルを変更することができる。入力段2
5は、一般的に、トランジスタQ63、Q64、Q6
6、Q69、Q70及びQ77により構成される。トラ
ンジスタQ63及びQ64は、例えば、工業部品番号B
C548Cを有する。トランジスタQ69及びQ70
は、例えば、工業部品番号BC556Cを有する。トラ
ンジスタQ66及びQ77は、例えば、工業部品番号B
C546Cを有する。
【0021】ドライバ段30は、一般的に、第1及び第
2の電流増幅回路からなる。第1の電流増幅回路は、一
般的に、トランジスタQ5と、抵抗R5及びR129
と、ダイオードD81とからなる。第1の電流増幅回路
は、トランジスタQ5のベース電極とコレクタ電極に、
夫々、入力端子と出力端子を有する。第2の電流増幅回
路は、一般的に、トランジスタQ7と、抵抗R7及びR
130と、ダイオードD82とからなる。第2の電流増
幅回路は、トランジスタQ7のベース電極とコレクタ電
極に、夫々、入力端子と出力端子を有する。トランジス
タQ5及びQ7は、夫々、工業部品番号MPSA92及
びMPSA42を有する。ダイオードD81及びD82
は、図2に示されたようにショットキーダイオードでも
よく、例えば、工業部品番号IN5817を有する。
【0022】出力段40は、一般的に、ダーリントンペ
アの出力装置Q8、Q24と、Q10、Q26により構
成される。トランジスタQ8及びQ24と、ダイオード
D15と、抵抗R12及びR13は、例えば、工業部品
番号BDW93/CFIを有し、エス ジー エス ト
ムソン マイクロエレクトロニクスにより製造された複
合装置により構成される。トランジスタQ10及びQ2
6と、ダイオードD12と、抵抗R16及びR17は、
例えば、工業部品番号BDW94/CFIを有し、エス
ジー エス トムソン マイクロエレクトロニクスに
より製造された複合装置により構成される。
【0023】キャパシタC10、C11及びC13は、
トランジスタQ8及びQ10のベース電極に流れ込むタ
ーンオンバイアス電流を最低限に抑える。バイアス電流
は、スイッチングレギュレータ60及び61の作動によ
り夫々接合J1及びJ4で発生され、トランジスタの夫
々のミラー効果容量によって接合J1及びJ4からトラ
ンジスタQ8及びQ10のベース電極に接続された電圧
変化により誘起される。
【0024】各出力装置Q8、Q24と、Q10、Q2
6は、ターンオンのために、典型的に約1Vのバイアス
電圧を要求する。特に、トランジスタQ8のベース電極
は、トランジスタQ24のエミッタ電極よりも約1V高
くしなければならず、トランジスタQ10のベース電極
は、トランジスタQ26のエミッタ電極よりも約1V低
くしなければならない。トランジスタQ24とQ26の
エミッタ電極は接続されるので、両方のダーリントンペ
ア形の出力装置にバイアスをかけるため、トランジスタ
Q8のベース電極からトランジスタQ10のベース電極
まで約2Vの電圧降下がある。本発明の好ましい一実施
例において、僅か2V未満の電圧降下は、ダイオードD
1、D2及びD3により与えられる。
【0025】この形式で出力装置Q8、Q24とQ1
0、Q26にバイアスをかけることにより、不所望のコ
モンモード電流を防止すると共に、出力装置をターンオ
ンする閾値に置く。バイアスをかけることにより、出力
装置Q8、Q24とQ10、Q26の切換え点の“デッ
ドゾーン”が最小限に抑えられると共に、出力装置Q
8、Q24とQ10、Q26は、コンバージェンス補正
電圧波形15の急速な変化に直ちに応答するようにな
る。
【0026】出力装置Q8、Q24と動作的に関係した
比較回路50は、一般的に、電圧レギュレータD69
と、トランジスタQ49と、抵抗R83と、ダイオード
D41及びD70とからなる。電圧レギュレータD69
は、例えば、定格5.1Vの工業部品番号IN5231
を有するツェナーダイオードからなる。トランジスタQ
49は、例えば、工業部品番号MPSA42を有する。
【0027】出力装置Q10、Q26と動作的に関係し
た比較回路51は、一般的に、電圧レギュレータD68
と、トランジスタQ50と、抵抗R73と、ダイオード
D42及びD72とからなる。電圧レギュレータD68
は、例えば、定格5.1Vの工業部品番号IN5231
を有するツェナーダイオードからなる。トランジスタQ
50は、例えば、工業部品番号MPSA92を有する。
【0028】出力装置Q8、Q24及び比較回路50と
関係したスイッチングレギュレータ回路60は、一般的
に、トランジスタQ57及びQ80を有するバックトポ
ロジー(buck-topology) レギュレータと、ダーリントン
スイッチ装置Q53、Q31と、ダイオードD62及び
D66と、インダクタL8と、キャパシタC43と、抵
抗R90及びキャパシタC34により構成されるスナバ
回路とからなる。トランジスタQ53は、例えば、工業
部品番号MPSA92を有する。トランジスタQ57及
びQ80は、例えば、工業部品番号MJE5195を有
する。ダイオードD62及びD66は、例えば、工業部
品番号MUR160を有する。
【0029】出力装置Q10、Q26及び比較回路51
と関係したスイッチングレギュレータ回路61は、一般
的に、トランジスタQ58及びQ81を有するバックト
ポロジーレギュレータと、スイッチ装置Q54、Q36
と、ダイオードD63及びD67と、インダクタL6
と、キャパシタC27と、抵抗R88及びキャパシタC
33により構成されるスナバ回路とからなる。トランジ
スタQ36及びQ54は、例えば、工業部品番号TIP
41C及びMPSA42を夫々有する。トランジスタQ
58及びQ81は、例えば、工業部品番号BC546B
を有する。ダイオードD63及びD67は、例えば、工
業部品番号MUR160を有する。
【0030】動作中に、コンバージェンス補正電圧波形
15は、抵抗R52によりトランジスタQ63のベース
電極の入力段25に接続される。トランジスタQ63及
びQ64と、抵抗R117、R122及びR123は、
入力オフセット電圧を最小限に抑えるため電圧利得を供
給する反転差動増幅器を形成する。差動増幅器の出力
は、トランジスタQ63及びQ64のコレクタ電極で得
られる。トランジスタQ63及びQ64のコレクタ電極
の電圧は、夫々、トランジスタQ63及びQ64のベー
ス電極の電圧よりも小さい。これにより、抵抗R122
及びR123によって、夫々、トランジスタQ63及び
Q64のコレクタ電極を接地させることが可能になるの
で、反転差動増幅器内の電流の流れが最小限に抑えられ
る。
【0031】反転増幅器は、トランジスタQ63とトラ
ンジスタQ64のコレクタ電極の間に接続された2個の
電流操作装置を駆動する。第1の電流操作装置は、トラ
ンジスタQ69及びQ70と、抵抗R3とにより形成さ
れ、第2の電流操作装置は、トランジスタQ66及びQ
77と、抵抗R114とにより形成される。平衡条件に
おいて、コンバージェンス補正電圧波形15はゼロボル
トの振幅を有し、抵抗R117を流れる一定電流は、抵
抗R122とR123の間で均等に分割される。同様
に、抵抗R114を流れる電流はトランジスタQ66と
Q77により均等に伝えられ、抵抗R3を流れる電流は
トランジスタQ69とQ70により均等に伝えられる。
【0032】入力段25は、特に、平衡条件でトランジ
スタQ77とQ70により伝えられた電流が、夫々、ド
ライバ段40のトランジスタQ5及びQ7をターンオン
させるだけのために十分であるように設計される。かく
して、平衡条件において、コモンモードの電流は、第3
の電圧電位源+45Vから、トランジスタQ5とダイオ
ードD1、D2及びD3とトランジスタQ7とを介し
て、第4の電圧電位源−45Vまでの略1乃至2mAの
流れと一致する。かかる配置により、トランジスタQ5
及びQ7は、コンバージェンス補正電圧波形15の変化
に急速に反応し得るようになる。
【0033】コンバージェンス補正電圧波形15の負極
性の成分の間に、トランジスタQ63は導電性が低下す
るので、抵抗R122を流れる電流は減少する。抵抗R
117を流れる電流は一定のまま保たれるので、抵抗R
123を流れる電流は、抵抗R122を通る電流の減少
と同じ大きさの反対向きの量で必ず増加する。従って、
トランジスタQ66及びQ70の導電性は低下する。抵
抗R123を流れる電流の増加により、トランジスタQ
66及びQ69のベース電力の電圧はより大きな負にな
るので、トランジスタQ66の導電性はより低下する。
同様に、抵抗R122を通る電流の減少により、トラン
ジスタQ70及びQ77のベース電極の電圧はより大き
い正になるので、トランジスタQ70の導電性がより低
下する。
【0034】一方、トランジスタQ69及びQ70のト
ランジスタの導電性はより良くなる。トランジスタQ7
7の導電性が増加すると共に、より多くの電流がトラン
ジスタQ5のベース電極から引き出されるので、トラン
ジスタQ5がより完全にターンオンされる。同時に、ト
ランジスタQ69の導電性がより高くなると共に、トラ
ンジスタQ70がトランジスタQ7のベース電極に供給
する電流が少なくなるので、トランジスタQ7がターン
オフされる。
【0035】抵抗R5及びR129は、トランジスタQ
5がトランジスタQ77により伝えられた電流の約12
倍と一致する電流を伝えるように選択される。ダイオー
ドD81の小さい順方向電圧降下のため、入力段25が
平衡条件にある間、トランジスタQ5は殆どオンにはな
らない。ダイオードD81は、トランジスタQ5を熱暴
走の影響から保護するため、トランジスタQ5のエミッ
タ・ベース間の電圧降下を温度に関して追跡することに
より温度補償を与える。
【0036】トランジスタQ5により通じた電流は、出
力段40の出力装置Q8、Q24を駆動する。出力装置
Q8、Q24が導通し始めると共に、キャパシタC43
により供給されたコンバージェンス補正電流ICORRは、
トランジスタQ24の中を流れ、偏向コイルL1に流れ
込む。キャパシタC43がコンバージェンス補正電流I
CORRを偏向コイルL1に供給すると共に、接合J1の電
圧は降下し始める。この電圧降下が十分な大きさであ
り、差動電圧電位VDIFF,Q24が基準電圧VREF よりも下
まで降下するならば、ダイオードD41、D69及びD
70は、逆方向にバイアスをかけられ、トランジスタQ
49及びQ57はターンオフされる。スイッチングレギ
ュレータ回路60は、かくして、自由にキャパシタC4
3を正側に充電することができるので、差動電圧電位V
DIFF,Q24を少なくとも基準電圧VREF と一致するレベル
に復元する。
【0037】基準電圧VREF の値の選定の際の重大な関
心は、コンバージェンス補正電流I CORRが偏向コイルL
1を流れるときに、スイッチングレギュレータ回路60
及び61が、夫々、接合J1及びJ4の電圧要求に応答
し得る速度である。典型的なコンバージェンス補正回路
において、スイッチングレギュレータ60及び61は、
例えば、5乃至6マイクロ秒内にキャパシタC43及び
C27に対し、例えば、数アンペアのオーダーの電流を
伝えることが要求される。この点に関し、基準電圧V
REF をできる限り高くする方が有利である。同時に、出
力装置Q8、Q24と、Q10、Q26により散逸され
た電力が最小限に抑えられるように、基準電圧VREF
最小値に保持されるべきである。スイッチングレギュレ
ータ回路60及び61の帯域幅と、出力装置Q8、Q2
4と、Q10、Q26の電力散逸のトレードオフは、基
準電位VREF に対し満足できる値が選定される範囲の構
成を確立する。当業者は、基準電圧VREF の許容可能な
値を判定するため、上記の二つの要因を重視することが
ある。本発明の好ましい一実施例において、VREF の満
足できる値は、経験的に8Vに決められた。
【0038】トランジスタQ57がオフ状態の場合に、
スイッチ装置Q53、Q31はターンオンすることがで
きる。インダクタL8はトランジスタQ31により第3
の電圧電位源に接続される。正の充電電流は、かくし
て、トランジスタQ31の中を流れ始める。インダクタ
L8と本質的に関係した電流遅れを回避するため、上記
の充電電流は、インダクタL8を介してキャパシタC4
3を直接的に充電し始めるまで、最初に、抵抗R90と
キャパシタC34により構成されたスナバ回路を流れ
る。
【0039】差動電圧電位VDIFF,Q24が基準電圧VREF
と一致する点に接合J1の電位が達した後、ダイオード
D41及びD70は、順方向にバイアスをかけられ、電
圧レギュレータD69は、そのカソードからアノードま
での約7.5Vの本質的に一定の電圧降下を維持する。
その結果として、トランジスタQ49はターンオンす
る。
【0040】トランジスタQ49を流れる電流は、ダイ
オードD41及びD70により制限される。抵抗R83
の両端の電圧は、トランジスタQ49のベース・エミッ
タ接合の両端の電圧降下よりも小さいダイオードD41
とD70の両端の電圧降下と一致する。かくして、本発
明の好ましい一実施例によれば、抵抗R83の両端の電
圧降下は約0.6Vと一致し、抵抗R83、即ち、トラ
ンジスタQ49を流れる電流は、約6mAの一定状態に
維持される。このような方法で上記電流が制限されるの
で、トランジスタQ57への駆動電流は出力電圧VOUT
の全範囲に亘って一定状態に維持される。
【0041】上記電流の中の殆どは、トランジスタQ5
7及びQ80のベース電極から引き出されるので、トラ
ンジスタQ57及びQ80をターンオンさせる。トラン
ジスタQ57及びQ80がターンオンしたとき、スイッ
チ装置Q53、Q31は、第3の電圧電位源をトランジ
スタQ53及びQ31のベース電極に印加することによ
りバイアスが除かれる。オンしている間のトランジスタ
Q57及びQ80の両端の電圧降下は、トランジスタQ
53及びQ31の夫々のベース・エミッタ接合により要
求されるターンオン電圧よりも低い。トランジスタQ5
7及びQ80は、トランジスタQ53及びQ31に蓄積
された電荷が奪われる低抵抗路を与えると同時に、トラ
ンジスタQ53及びQ31を夫々オフ状態に保持する。
抵抗R66は、トランジスタQ57とQ80の間の電流
の略均等な分割を保証する。この配置により、トランジ
スタQ53及びQ31を同時にターンオフさせることが
できるので、差動電圧電位VDIFF,Q24の大きさが基準電
圧電位VREF よりも大きいままの状態を維持するよう、
スイッチ装置Q53、Q31を十分高速に切換えること
が可能である。
【0042】図3に示された電力増幅器100の他の実
施例の場合に、ショットキーダイオードD71がトラン
ジスタQ80の代わりに使用される。トランジスタQ5
7がターンオンしたとき、スイッチ装置Q53、Q31
は、第3の電圧電位源をトランジスタQ53のベース電
極に印加することによりバイアスが除かれ、ダイオード
D71は順方向にバイアスされる。ダイオードD71の
小さい順方向の電圧降下と、トランジスタQ57のオン
中のトランジスタQ57の両端の電圧降下の合計は、ト
ランジスタQ31のベース・エミッタ接合により要求さ
れたターンオン電圧よりも小さい。第3の電圧電位源
を、トランジスタQ53のベース電極と、ダイオードD
71を介してトランジスタQ31のベース電極とに印加
すると同時に、トランジスタQ57は、トランジスタQ
53及びQ31のベース電極から第3の電圧電位源への
低インピーダンス路を提供し、この低インピーダンス路
を介してトランジスタQ53及びQ31のベース・コレ
クタ接合に蓄積された電荷が放出される。
【0043】再度、図2を参照するに、スイッチ装置Q
53、Q31がターンオフした後、インダクタL8を通
る充電電流の流れは遮られる。その結果として、接合J
2の電圧の極性は、正から負に急速に変化する。抵抗R
90とキャパシタC34とからなるスナバ回路は、イン
ダクタL8を通る電流フローの中断により発生した電圧
スパイクの振幅を減衰させる。ダイオードD66は、大
きさに関し接合J2の電圧が第3の電圧電位源の電圧を
超えた場合に、接合J2を第3の電圧電位にクランプす
ることにより接合J2のリンギングを防止する。
【0044】接合J2の極性の変化は、ダイオードD6
2に順方向にバイアスをかけ、これにより、第2の電圧
電位源からの電流を伝導する。この電流は、インダクタ
L8を通りキャパシタC43に流れ込むので、キャパシ
タC43は、最終的に、出力電圧VOUT と、基準電圧V
REF と、スイッチ装置Q53、Q31のスイッチング速
度に依存したオーバーシュート電圧の合計の大きさと等
しい電圧まで正側に充電される。図4には、接合J1に
おけるキャパシタC43の典型的な電圧波形V J1が出力
電圧VOUT に対し示される。電圧波形VJ1の鋸歯状部
は、出力装置Q8、Q24としてのキャパシタC43の
充電及び放電が、コンバージェンス補正電流ICORRを伝
えることを示す。
【0045】再度、図2を参照するに、接合J3の電圧
が負の極性を有する間に、キャパシタC43はトランジ
スタQ24を介してコンバージェンス補正電流ICORR
偏向コイルL1に供給することが可能である。これが生
じ得る理由は、インダクタンスの電圧と電流波形の間の
位相関係、即ち、電圧がインダクタンス内の電流よりも
90°進むからである。
【0046】トランジスタQ24がコンバージェンス補
正電流ICORRを伝える間に、接合J3の電圧の極性が負
になるならば、接合J1の電圧は、基準電位VREF と一
致した差動電圧電位VDIFF,Q24を維持することを試みる
際に、より大きな負になる傾向がある。当業者は、ダイ
オードD62のアノードの電圧レベルを選定することに
より、接合J1の電圧が接合J3の上記の負側の動作範
囲に追従する程度を制御することができる。本発明の好
ましい一実施例において、例えば、ダイオードD62の
アノードは第2の電圧電位源に接続されるので、接合J
1の電圧は、接合J3の出力電圧VOUT に追従すると共
に−10Vと同程度まで降下する。上記の本発明の好ま
しい実施例に対し、接合J1の電圧を出力電圧VOUT
追従させる利点は、接合J1の電圧が−10Vの大きさ
を超えた後に実質的に軽減されることが経験的に分かっ
た。それにも係わらず、当業者は、ダイオードD62の
アノードを−10V以外の電圧レベルに接続することが
適当であるという結論を出す。
【0047】コンバージェンス補正電圧波形15の正の
極性の成分への電力増幅器100の応答は、負の極性の
成分に対し既に説明された応答と類似する。正の極性の
成分中にトランジスタQ63の導電性は大きくなるの
で、抵抗R122を流れる電流は増加する。抵抗R11
7を通る電流は一定を保つので、抵抗R123を流れる
電流は、抵抗R122を通る電流の増加と同じ大きさの
逆向きの量で必ず減少する。
【0048】同時に、トランジスタQ69及びQ77の
導電性は小さくなる。抵抗R122を流れる電流の増加
により、トランジスタQ70及びQ77のベース電極の
電圧はより大きい負になるので、トランジスタQ77の
導電性が小さくなる。同様に、抵抗R123を流れる減
少した電流は、トランジスタQ66及びQ69のベース
電極の電圧をより大きい正にするので、トランジスタQ
69の導電性が小さくなる。
【0049】一方、トランジスタQ66及びQ70は、
導電性が良くなる。トランジスタQ70の導電性が大き
くなると共に、トランジスタQ70は、より多くの電流
をトランジスタQ7のベース電極に伝えるので、トラン
ジスタQ7がより完全にターンオンされる。同時に、ト
ランジスタQ66の導電性がより大きくなると共に、ト
ランジスタQ7がトランジスタQ5のベース電極から引
き出す電流は少なくなるので、トランジスタQ5をター
ンオフする。
【0050】トランジスタQ7がトランジスタQ70に
より伝導された電流の略12倍と一致する電流を伝える
ように、抵抗R7及びR130は選択される。ダイオー
ドD82の順方向の小さい電圧降下により、入力段25
が平衡条件にある間にトランジスタQ7は殆どオンにな
らない。ダイオードD82は、熱暴走の影響からトラン
ジスタQ7を保護するため、トランジスタQ7のエミッ
タ・ベース間の電圧降下を温度に関して追跡することに
より温度補償を提供する。
【0051】トランジスタQ7により導通された電流
は、出力段40の出力装置Q10、Q26を駆動する。
出力装置Q10、Q26が導通し始めたとき、コンバー
ジェンス補正電流ICORRが偏向コイルL1からトランジ
スタQ26を介してキャパシタC27に流れる。キャパ
シタC27がコンバージェンス補正電流ICORRにより充
電されると共に、接合J4の電圧が上昇する。この電圧
が差動電圧電位VDIFF,Q26が基準電圧V REF よりも降下
するため十分に上昇した後に、ダイオードD42、D6
8及びd72は逆方向にバイアスをかけられ、トランジ
スタQ50及びQ58はオフになる。スイッチングレギ
ュレータ回路61は、かくして、自由にキャパシタC2
7を負側に充電し、これにより、差動電圧電位V
DIFF,Q26を、少なくとも基準電圧VREF と一致する電圧
まで復元する。
【0052】トランジスタQ58がオフ状態の場合に、
スイッチ装置Q54、Q36はターンオンすることがで
きる。インダクタL6はトランジスタQ36により第4
の電圧電位源−45Vに接続される。負の充電電流は、
かくして、トランジスタQ36の中を流れ始める。イン
ダクタL6と本質的に関係した電流遅れを回避するた
め、上記の充電電流は、インダクタL6を介してキャパ
シタC27から直接的に流れ始めるまで、最初に、キャ
パシタC27から抵抗R88とキャパシタC33とによ
り構成されたスナバ回路を介して流れる。
【0053】差動電圧電位VDIFF,Q26が基準電圧VREF
と一致する点に接合J4の電位が達した後、ダイオード
D42及びD72は、順方向にバイアスをかけられ、電
圧レギュレータD68は、そのカソードからアノードま
での約7.5Vの本質的に一定の電圧降下を維持する。
その結果として、トランジスタQ50はターンオンす
る。
【0054】トランジスタQ50を流れる電流は、ダイ
オードD42及びD72により制限される。抵抗R73
の両端の電圧は、トランジスタQ50のベース・エミッ
タ接合の両端の電圧降下よりも小さいダイオードD42
とD72の両端の電圧降下と一致する。かくして、本発
明の好ましい一実施例によれば、抵抗R73の両端の電
圧降下は約0.6Vと一致し、抵抗R73、即ち、トラ
ンジスタQ50を流れる電流は、約6mAの一定状態に
維持される。このような方法で上記電流が制限されるの
で、トランジスタQ58への駆動電流は出力電圧VOUT
の全範囲に亘って一定状態に維持される。
【0055】上記電流の中の殆どは、トランジスタQ5
8及びQ81のベース電極に流れ込むので、トランジス
タQ58及びQ81をターンオンさせる。トランジスタ
Q58及びQ81がターンオンしたとき、スイッチ装置
Q54、Q36は、第4の電圧電位源をトランジスタQ
54及びQ36のベース電極に印加することによりバイ
アスが除かれる。オンしている間のトランジスタQ58
及びQ81の両端の電圧降下は、トランジスタQ54及
びQ36の夫々のベース・エミッタ接合により要求され
るターンオン電圧よりも低い。トランジスタQ58及び
Q81は、トランジスタQ54及びQ36に蓄積された
電荷が奪われる低抵抗路を与えると同時に、トランジス
タQ54及びQ36を夫々オフ状態に保持する。抵抗R
72は、トランジスタQ58とQ81の間の電流の略均
等な分割を保証する。この配置により、トランジスタQ
54及びQ36を同時にターンオフさせることができる
ので、差動電圧電位VDIFF,Q24が大きさに関し基準電圧
電位VREF よりも大きいままの状態を維持するよう、ス
イッチ装置Q54、Q36を十分高速に切換えることが
可能である。
【0056】図3に示された電力増幅器100の他の実
施例の場合に、ショットキーダイオードD73がトラン
ジスタQ81の代わりに使用される。トランジスタQ5
8がターンオンしたとき、スイッチ装置Q54、Q36
は、第3の電圧電位源をトランジスタQ54のベース電
極に印加することによりバイアスが除かれ、ダイオード
D73は順方向にバイアスされる。ダイオードD73の
小さい順方向の電圧降下と、オン中のトランジスタQ5
8の両端の電圧降下の合計は、トランジスタQ36のベ
ース・エミッタ接合により要求されたターンオン電圧よ
りも小さい。第3の電圧電位源を、トランジスタQ54
のベース電極と、ダイオードD73を介してトランジス
タQ36のベース電極とに印加すると同時に、トランジ
スタQ58は、トランジスタQ54及びQ36のベース
電極から第3の電圧電位源への低インピーダンス路を提
供し、この低インピーダンス路を介してトランジスタQ
54及びQ36のベース・コレクタ接合に蓄積された電
荷が奪われる。
【0057】再度、図2を参照するに、スイッチ装置Q
54、Q36がターンオフした後、インダクタL6を通
る充電電流の流れは遮られる。その結果として、接合J
5の電圧の極性は、正から負に急速に変化する。抵抗R
88とキャパシタC33とからなるスナバ回路は、イン
ダクタL6を通る電流フローの中断により発生した電圧
スパイクの振幅を減衰させる。ダイオードD67は、大
きさに関し接合J5の電圧が第4の電圧電位源の電圧を
超えた場合に、接合J5を第4の電圧電位にクランプす
ることにより接合J5のリンギングを防止する。
【0058】接合J5の極性の変化は、ダイオードD6
3に順方向にバイアスをかけ、これにより、第1の電圧
電位源に電流を伝導する。この電流は、キャパシタC2
7からインダクタL6を介して流れるので、キャパシタ
C27は、最終的に、出力電圧VOUT と、基準電圧V
REF と、スイッチ装置Q54、Q36のスイッチング速
度に依存したオーバーシュート電圧の合計の大きさと等
しい電圧まで負に充電される。図4には、接合J4にお
けるキャパシタC27の典型的な電圧波形VJ4が出力電
圧VOUT に対し示される。電圧波形VJ4の鋸歯状部は、
出力装置Q10、Q26としてのキャパシタC27の充
電及び放電が、コンバージェンス補正電流ICORRを伝え
ることを示す。
【0059】再度、図2を参照するに、接合J3の電圧
が正の極性を有する間に、キャパシタC27はトランジ
スタQ26を介して偏向コイルL1からコンバージェン
ス補正電流ICORRを流すことが可能である。これが生じ
得る理由は、インダクタンスの電圧と電流波形の間の位
相関係、即ち、電圧がインダクタンス内の電流よりも9
0°進むからである。
【0060】トランジスタQ26がコンバージェンス補
正電流ICORRを伝導する間に、接合J3の電圧の極性が
正になるならば、接合J4の電圧は、基準電位VREF
一致した差動電圧電位VDIFF,Q26を維持することを試み
る際に、より大きい正になる傾向がある。当業者は、ダ
イオードD63のカソードの電圧レベルを選定すること
により、接合J4の電圧が接合J3の上記の正側の動作
範囲を追跡する程度を制御することができる。本発明の
好ましい一実施例において、例えば、ダイオードD63
のカソードは第1の電圧電位源に接続されるので、接合
J4の電圧は、接合J3の出力電圧VOUT を追跡すると
共に+10Vと同程度まで上昇する。上記の本発明の好
ましい実施例に対し、接合J4の電圧を出力電圧VOUT
に追従させる利点は、接合J4の電圧が+10Vの大き
さを超えた後に実質的に軽減されることが経験的に分か
った。それにも係わらず、当業者は、ダイオードD63
のカソードを+10V以外のレベルに接続することが適
当であるという結論を出す。
【0061】電力増幅器100は、図5に示された従来
技術の増幅器により使用される電力の約2分の1の電力
を使用する。電力増幅器100の幾つかの特徴は、この
ことに応答する。第1に、トランジスタQ63及びQ6
4のコレクタ電極を接地に接続することにより、入力段
25の差動増幅器の低電流が許容される。第2に、ドラ
イバ段30のコモンモードの電流の流れは、非常に少な
く、約1乃至2mAである。第3に、差動電圧電位V
DIFF,Q24及びVDIFF,Q26は、出力電圧VOUT に追従する
ので、出力装置Q8、Q24と、Q10、Q26とによ
り散逸された電力は、回路、信号及び負荷の要求に従っ
て最小値を維持する。第4に、ショットキーダイオード
は、電力増幅器100内の数カ所で使用される。ショッ
トキーダイオードに関係した小さい電圧降下は、電力増
幅器100の小さい電力散逸に寄与する。最後に、スイ
ッチングレギュレータ回路60及び61により散逸され
た電力は最小値に保たれる。その理由は、トランジスタ
Q31及びQ36が、夫々、完全にオン状態であり、か
くして、スイッチングレギュレータ回路60及び61
が、キャパシタC43及びC27を夫々充電する間に、
最小の電圧降下を維持するからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の新規の配置による増幅回路の概略的な
ブロック図である。
【図2】図1に示された増幅回路の一実施例の概略図で
ある。
【図3】図1に示された増幅回路の他の実施例の概略図
である。
【図4】図2及び図3の実施例と関係した特定の電圧波
形を表わす図である。
【図5】従来技術の増幅回路の概略的なブロック図であ
る。
【符号の説明】
8,10 波形発生器 15 コンバージェンス補正電圧波形 22 検出回路 25 入力段 30 ドライバ段 40 出力段 50,51 比較回路 60,61 スイッチングレギュレータ回路 100 電力増幅器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波負荷を駆動する出力電流を発生す
    る出力段と、 上記出力段の第1の端子と第2の端子の間の差動電圧電
    位が保持されるように、上記出力段の第2の端子の電圧
    を追跡する上記出力段の第1の端子とからなる増幅回
    路。
  2. 【請求項2】 第1の電極と、高周波負荷に接続された
    第2の電極とを有し、上記高周波負荷を駆動する出力電
    流を発生する半導体出力装置と、 上記出力装置の上記第2の電極の電圧変化とは無関係
    に、所定の電圧電位よりも大きい上記第1及び第2の電
    極の間の差動電圧電位を保持する手段とからなる増幅回
    路。
  3. 【請求項3】 負荷を駆動する出力電流を発生する半導
    体出力装置と、 上記出力装置の第1及び第2の電極の間の差動電圧電位
    を所定の電圧電位と比較する手段と、 上記出力装置に接続され、上記電圧を比較する手段に応
    答するスイッチモード電圧レギュレータとからなる増幅
    回路。
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