JP2011055057A - 増幅回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】より一層の低消費電力化が可能な増幅回路を実現する。
【構成】第1および第2のトランジスタMP5、MP6によって差動対DIFを構成し、負荷として動作する第1および第2の負荷回路L1、L2をこれらトランジスタそれぞれに対応して設ける。これら負荷回路L1、L2には、互いに異なる電源電圧を供給する負電源3、接地電源GNDが接続される。また、正電源2と負電源3との間に直列に接続された1対の出力トランジスタMP1、MN1と、第1および第2の電流源I1、I2と、それら流源I1、I2の間に接続された浮遊定電流源FI1とから構成される動作点設定回路300を設け、出力トランジスタMP1、MN1の動作点を定める。
【効果】入力段100が、プリバッファ段としての機能の一部を同時に担うことから、低消費電力でありかつ負電源3に流れる電流の少ない、高効率の増幅回路を実現できる。
【選択図】図1

Description

本発明は増幅回路に関し、特に低抵抗負荷を高効率で駆動する、高効率増幅回路の改善に関するものである。
従来より、集積回路(以下、ICと呼ぶ)は、単電源すなわち、一個の正電源と接地電源とで動作することが一般的である。従って、ICが演算増幅器を内蔵し演算増幅器の出力をICから出力する場合、無信号入力に対応した演算増幅器の出力レベルは、正電源と接地電源の間の値となる、適当な電位を割り当てていた。しかし、ICからの出力により駆動される負荷は、接地電源に対して接続されているのが一般的である。このため、特に負荷がスピーカやヘッドホンのように低抵抗の場合には、無信号出力時に大きな電流が負荷に流れることになり、著しく演算増幅器の効率を劣化させた。これを防ぐために、ICの出力端と負荷とをコンデンサを介して接続することで、無信号出力時に大きな電流が流れることを防ぐのが一般に行われている。しかし負荷が低抵抗であり、また信号が音声信号のように、低周波数の成分を含む場合には、非常に大きな容量のコンデンサが必要であり、問題となっていた。
ここで、特許文献1において、上記問題に対する改善が提案された。すなわち特許文献1では、IC内にチャージポンプ回路を持ち、正電源から負電源を生成するとともに、演算増幅器を正電源とチャージポンプ回路で生成した負電源で動作させることにより、無信号入力に対応した演算増幅器の出力レベルを接地電源レベルとする提案である。この提案により、コンデンサを使用することなく、無信号出力時には、演算増幅器から負荷に供給される出力電流がゼロとなる、高効率の演算増幅器を実現することが可能となった。
演算増幅器の効率をさらに改善するためには、演算増幅器の回路構成を、正負電源間に流れる電流を少なくする構成とし低消費電力化を実現することが重要となる。負電源を自ら生成する場合には、負電源に流れる電流を少なくすることは特に重要である。このために利用可能な回路構成が、特許文献2に開示されている。この特許文献2には、演算増幅器の入力段と出力段とを異なる電源で動作させる構成が開示されている。特許文献2においては、演算増幅器の入力段について、具体的な構成は述べられていないが、入力段は正電源と接地電源とで動作させ、入力段の出力を、プリバッファを介し、電流出力として出力段に接続することにより、出力段は正電源と負電源で動作させる演算増幅器の構成が提示されている。
特許文献2に記載の演算増幅器は、図8に示されているように、プリアンプ11と、第1のプリドライバとなるトランジスタ12と、第2のプリドライバとなるトランジスタ13と、第1のカレントミラー回路14と、第2のカレントミラー回路15と、パワーアンプ16とを有している。そして、プリアンプ11によって入力信号SIが電圧増幅されて第1、第2のトランジスタ12、13に出力される。すると、第1のトランジスタ12によってプリアンプ11の出力が増大するにつれて増大する出力電流が第1のカレントミラー回路14に供給され、第2のトランジスタ13によってプリアンプ11の出力が増大するにつれて減少する出力電流が第2のカレントミラー回路15に供給される。そして、第1のカレントミラー回路14によって、第1のプリドライバ12の出力電流に基づく第1の定電流CI1が生成され、第2のカレントミラー回路15によって第2のトランジスタ13の出力電流に基づく第2の定電流CI2が生成される。第1の定電流CI1と第2の定電流CI2との差に基づき、パワーアンプ16によって、電圧増幅された入力信号SIが電流増幅されて増幅信号ZSが生成される。
この演算増幅器によれば、入力段100であるプリアンプ11と、出力段400であるパワーアンプ16とが、第1、第2のプリドライバとなるトランジスタ12、13と第1、第2のカレントミラー回路14、15によって電流結合されており、第1の定電流CI1と第2の定電流CI2との差に基づいてパワーアンプ16が入力信号SIを増幅して増幅信号ZSを生成している。このため、電圧レベルの異なる電源電圧で駆動されているプリアンプ11とパワーアンプ16とを結合させ、演算増幅器として正常に動作させることができる。
なお、第1のカレントミラー回路14は、トランジスタQ11およびQ12と、抵抗素子R13およびR14とで構成されている。また、第2のカレントミラー回路15は、トランジスタQ13およびQ14と、抵抗素子R15およびR16とで構成されている。さらに、パワーアンプ16は、抵抗素子R17およびR18と、トランジスタQ15、Q16およびQ17とで構成されている。
図8の演算増幅器では、トランジスタ12およびトランジスタ13、抵抗素子R11およびR12、カレントミラー回路14の一部をなすトランジスタQ11および抵抗素子R13、カレントミラー回路15の一部をなすトランジスタQ13および抵抗素子R15は、プリバッファ段200を構成する。また、カレントミラー回路14の一部をなすトランジスタQ12および抵抗素子R14、カレントミラー回路15の一部をなすトランジスタQ14および抵抗素子R16、パワーアンプ16の一部をなす抵抗素子R17およびR18並びにトランジスタQ15は、動作点設定回路300を構成する。
米国特許第5289137号明細書 特開平8−46436号公報
特許文献2に開示された回路構成では、演算増幅器の入力段100は正電源と接地電源で動作することから、演算増幅器全体を正電源1と負電源3とで動作させる場合より消費電力が少なくなること、さらに負電源3に流れる電流が少なくなっていることは明らかである。しかしながら、入力段100と出力段400とを接続するために正電源2と負電源3とで動作するプリバッファ段200が必要となることから、十分な消費電力削減効果を得ることはできなかった。
そこで本発明は、上記課題に鑑み、より一層の低消費電力化が可能な増幅回路を提供することを目的とする。
本発明による増幅回路は、信号を入力するための入力段と信号を出力するための出力段とを有する増幅回路であって、
前記入力段は、
第1および第2のトランジスタによって構成される差動対と、
前記差動対を構成する第1および第2のトランジスタそれぞれに対応して設けられ、対応するトランジスタの負荷として動作する第1および第2の負荷回路とを備え、
前記第1の負荷回路および前記第2の負荷回路には、互いに異なる電源電圧を供給する電源が接続されていることを特徴とする。この構成によれば、入力段が、プリバッファ段の機能の一部を同時に担うので、低消費電力であり、かつ負電源に流れる電流の少ない高効率の増幅回路を実現できる。
また、前記差動対を構成する第1および第2のトランジスタのドレイン電圧を一定とする制御回路を有していてもよい。これにより、差動対を構成するトランジスタのドレイン−ソース間電圧が異なることによって生じるオフセット特性の劣化を抑制することができる。
さらに、前記差動対を構成する第1および第2のトランジスタのソースに接続された定電流源を有し、前記定電流源に接続されている電源は、前記第1の負荷回路および前記第2の負荷回路に接続されている電源と異なっていてもよい。定電流源に接続されている電源と、負荷回路に接続されている電源とが異なっている場合にも、入力段が、プリバッファ段の機能の一部を同時に担うので、低消費電力であり、かつ負電源に流れる電流の少ない高効率の増幅回路を実現できる。
前記定電流源に接続されている電源は、接地電源であり、前記第1の負荷回路および前記第2の負荷回路に接続されている電源の一方は、前記接地電源より高い電位を持つ正電源であり、他方は前記接地電源より低い電位を持つ負電源であってもよい。このような電源を用いる場合でも、低消費電力であり、かつ負電源に流れる電流の少ない高効率の増幅回路を実現できる。
なお、前記出力段は、前記正電源と前記負電源との間に直列に接続された1対の出力トランジスタを有しており、さらに、第1および第2の電流源と、それら第1および第2の電流源の間に接続された浮遊定電流源とを有し、前記1対の出力トランジスタの動作点を定める動作点設定回路を備えていてもよい。動作点設定回路を備えることにより、出力段内の出力トランジスタの動作点を適切に定めることができる。
本発明によれば、入力段が、プリバッファ段の機能の一部を同時に担うことから、低消費電力であり、かつ負電源に流れる電流の少ない高効率の増幅回路を得ることができる。
本発明による増幅回路の第1の実施形態の構成を示す回路図である。 本発明による増幅回路の第2の実施形態の構成を示す回路図である。 本発明による増幅回路の第3の実施形態の構成を示す回路図である。 本発明による増幅回路の第4の実施形態の構成を示す回路図である。 本発明による増幅回路の第5の実施形態の構成を示す回路図である。 本発明による増幅回路の第6の実施形態の構成を示す回路図である。 本発明による増幅回路の第7の実施形態の構成を示す回路図である。 従来の増幅回路の構成を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によって示されている。
(第1の実施形態)
図1は、本発明による増幅回路の第1の実施形態の構成を示す回路図である。同図を参照すると、本実施形態の増幅回路は、信号を入力するための入力段100と、信号を出力するための出力段400と、出力段400内の出力トランジスタの動作点を定める動作点設定回路300とから構成されている。
入力段100は、電流源3と、ソース同士が接続されたP型MOSトランジスタ(以下、単にトランジスタと呼ぶことがある)MP5およびMP6からなり、入力端VINN、VINPに印加される電圧を入力とする差動対DIFと、この差動対DIFの差動出力が印加される負荷回路L1およびL2とを備えている。これら負荷回路L1およびL2は、差動対DIFを構成するトランジスタMP5、MP6に対応して設けられ、それぞれ対応するトランジスタのドレインと電源との間に、接続されている。
負荷回路L1は、ゲートとドレインとが接続されたN型MOSトランジスタ(以下、単にトランジスタと呼ぶことがある)MN6によって構成されている。負荷回路L2は、ゲートとドレインとが接続されたトランジスタMN5によって構成されている。これら負荷回路L1、L2は、対応するトランジスタMP5、MP6からの電流を受け取り、それぞれ対応するトランジスタの負荷として動作する。そして、負荷回路L1には負電源3が、負荷回路L2には接地電源GNDが、それぞれ接続されている。すなわち、これら負荷回路L1、L2に接続されている電源は、互いに異なる(同一でない)。
また、入力段100は、負荷回路L2を構成するトランジスタMN5と共にカレントミラー回路を構成するN型MOSトランジスタMN4と、後述するP型MOSトランジスタMP2と共にカレントミラー回路を構成するP型MOSトランジスタMP4とを備えている。この入力段100の出力信号は、ノードVP1、VN1を経て動作点設定回路300に入力される。
動作点設定回路300は、正電源2に接続された電流源I1と、負電源3に接続された電流源I2と、それら電流源I1およびI2の間に設けられた浮遊定電流源FI1とを備えている。
電流源I1は、P型MOSトランジスタMP2によって構成されている。このトランジスタMP2は、P型MOSトランジスタMP4と共にカレントミラー回路を構成している。また、電流源I2は、N型MOSトランジスタMN2によって構成されている。このトランジスタMN2は、N型MOSトランジスタMN6と共にカレントミラー回路を構成している。
浮遊定電流源FI1は、トランジスタMP3およびMN3が、電流源I1との接続点であるノードGMP1と、電流源I2との接続点であるノードGMN1との間に接続された構成になっている。トランジスタMP3のゲートには電圧VP2が与えられる。トランジスタMN3のゲートには電圧VN2が与えられる。
出力段400は、正電源2と負電源3との間に、ドレインを共通にして直列接続されたP型MOSトランジスタMP1およびN型MOSトランジスタMN1を備えている。これらトランジスタMP1およびMN1の共通接続されたドレインが出力端VOUTとなる。
ところで、本実施形態の増幅回路では、動作点設定回路300および出力段400として、特開昭61−35004号公報において提案されたAB級出力段の構成を利用している。ここで、本実施形態の増幅回路における動作点設定回路300の動作について、以下に説明する。
まず、動作点設定回路300を構成する電流源I1およびI2を流れる電流をIS1、浮遊定電流源FI1を構成するP型MOSトランジスタMP3・M型MOSトランジスタMN3を流れる電流を、それぞれIP3、IN3、電流源I2と浮遊定電流源FI1との接続箇所を、GMP1、電流源I1と浮遊定電流源FI1との接続箇所をGMN1、とする。さらに任意の電流源Ixを考え、この電流源Ixより流れ込む電流を、ISxとする。
回路動作として電流源I2の電流を減少させることにより生じる効果は、電流源I1の電流を増加させることによる効果または電流源IxからノードGMN1に電流を注入することによって得られる効果と同一である。このため、電流源I2に流れ込む電流は、式(1)となる。
ISx+IP3+IN3=ISx+IS1 …(1)
式(1)によると、電流源I2に流れ込む電流はIS1より大であるから、ノードGMN1の電位は上昇してゆく。
この結果、トランジスタMN3のゲート−ソース間電位Vgsn3は減少し、電流IN3は減少することとなる。しかし、IS1=IN3+IP3であるから、電流IN3の減少とともに電流IP3は増加し、Vgsp3は大きくなることから、ノードGMP1の電位は上昇し、IP3=IS1となったときに電位の上昇は停止する。すなわちノードGMN1への電流源Ixからの電流流入により、ノードGMN1の電位の上昇は継続するが、ノードGMP1の電位の上昇はわずかに上昇して停止することになる。
この、ノードGMN1およびGMP1の電位変化により、トランジスタMN1を流れる電流IN1は増加し続け、トランジスタMP1を流れる電流IP1はわずかに減少する。これら2個のトランジスタMN1、MP1をそれぞれ流れる電流IN1と電流IP1との差が出力段400からの出力電流となり、この出力電流と出力端VOUTに接続される負荷とによって、出力段400の出力端VOUTの出力電位が決定される。すなわち、ノードGMN1に電流を注入(または電流源I2の電流を減少、または電流源I1の電流を増加、またはノードGMP1に電流を注入)したとき、出力端VOUTの出力電位は低下し、ノードGMN1から電流を吸出(すなわち電流源I2の電流を増加、電流源I1の電流を減少、ノードGMP1から電流を吸出)したとき、出力端VOUTの出力電位は上昇する。このように、第1の電流源I1と第2の電流源I2との間に浮遊定電流源FI1が接続されており、これら電流源は、出力段400を構成する1対の出力トランジスタの動作点を定めている。
ここで、図1の増幅回路の構成を、図8の構成と比較すると、図8中のプリバッファのトランジスタQ11、トランジスタ12が、それぞれ、図1中のP型MOSトランジスタMP4、N型MOSトランジスタMN4に対応する。また、図1の増幅回路では、図8中のプリバッファのトランジスタQ13に代えて、入力段100内の負荷回路L1を構成するN型MOSトランジスタMN6を用いている。従って、図1の構成を採用すれば、図8において設けられていたトランジスタQ13およびトランジスタ13が削除され、トランジスタ数および電流が削減できる。
なお、本実施形態において、増幅回路を安定に動作させるために必要とされる位相補償回路については、その図示が省略されている。以降説明する他の実施形態についても同様である。
(第2の実施形態)
図2は、本発明による増幅回路の第2の実施形態の構成を示す回路図である。同図を参照すると、本実施形態の増幅回路は、図1の増幅回路の差動対DIFを構成するトランジスタを、N型MOSトランジスタMN4、MN5に変更した場合の回路構成である。
同図を参照すると、本実施形態の増幅回路の入力段100は、N型MOSトランジスタMN4、MN5からなる差動対DIFと、ゲートとドレインとが接続されたP型MOSトランジスタMP6で構成された負荷回路L1と、ゲートとドレインとが接続されたP型MOSトランジスタMP5で構成された負荷回路L2と、P型MOSトランジスタMP5と共にカレントミラー回路を構成するP型MOSトランジスタMP4と、後述するN型MOSトランジスタMN2と共にカレントミラー回路を構成するN型MOSトランジスタMN6と、差動対DIFと接地電源GNDとの間に接続された電流源I3とを備えている。
図2の回路構成を採用すれば、図1の場合と同様に、図8の構成よりもトランジスタ数および電流を削減できる。
(第3の実施形態)
図3は、本発明による増幅回路の第3の実施形態の構成を示す回路図である。同図を参照すると、本実施形態の増幅回路の構成が図1の構成と異なる点は、負荷回路L2を構成するトランジスタMN5のゲートに、自身のドレインが接続されておらず、適当な基準電圧VN3が印加されている点である。本実施形態では、トランジスタMN5のゲートとドレインとが同電位であるとき、トランジスタMN5が電流源I3の1/2の電流を流すような電位がVN3として与えられている。このように構成することにより、トランジスタMN5のドレインに大きな増幅度を与えることができる。そして、増幅回路としては、動作点設定回路300と出力段400との2段にゲインを持つ回路構成から、入力段100、動作点設定回路300および出力段400の3段にゲインを持つ回路構成に変更されており、DCゲインを大きくしている。
この構成は、出力段400の負荷が低抵抗であり、出力段400で大きなゲインを得ることが期待できない場合に、増幅回路のトータルのゲインが減少しDCゲインや周波数帯域が不足する場合に有効な構成である。
(第4の実施形態)
図4は、本発明による増幅回路の第4の実施形態の構成を示す回路図である。同図を参照すると、本実施形態の増幅回路の構成が図1の構成と異なる点は、入力段100において、トランジスタMN5、MN4の接続方法を変更している点である。すなわち、トランジスタMN5のドレインがトランジスタMN4のソースに接続され、電流折り返し回路を構成している点が図1の構成とは異なる。また、入力段100のトランジスタMN4およびMN5のゲート、動作点設定回路300の電流源を構成するトランジスタMP2のゲートには、それぞれ、適当な基準レベルの電圧VN4、VN3、VP1が印加されている。
本実施形態では、トランジスタMN5のゲートとドレインとが同電位であるとき、MN5が電流源I3と同じ電流を流すような電位がVN3として与えられており、トランジスタMN5が電流源I3の4倍の電流を流すような電位がVN4として与えられている。さらにトランジスタMP2のゲートとドレインとが同電位であるとき、差動対への入力電圧VINNとVINPとが同電位であるときに電流源I2が流す電流にトランジスタMN4を流れる電流を加えた値と同じ電流をトランジスタMP2が流すような電位がVP1として与えられている。
この構成を採用することにより、差動対DIFを構成するトランジスタMP5の電流変化を受けて自身のドレイン端の電位を変化させる、負荷回路となるトランジスタMP2を、動作点設定回路300の構成要素の一部とすることができる。つまり、トランジスタMP2は、電流源I1として動作すると共に、負荷回路(図1中の負荷回路L2に対応)としても機能するので、本実施形態によれば、図1の構成よりもトランジスタ数をさらに削減できる。
(第5の実施形態)
図5は、本発明による増幅回路の第5の実施形態の構成を示す回路図である。同図を参照すると、本実施形態の増幅回路の構成が図1の構成と異なる点は、入力段100内にP型MOSトランジスタMP7およびMP8が追加され、両者のゲートに適当な基準レベルの電圧VP3が供給されている点である。本実施形態では、VP3としてトランジスタMN5のゲートとドレインとが同電位であるとき、トランジスタMN5が電流源I3と同じ電流を流すような電位からP型MOSトランジスタの閾値電圧を減じた値を与えている。トランジスタMP7・MP8はソースフォロア回路として動作し両トランジスタのソース電位は同一となる。従って差動対DIFを構成するトランジスタMP5およびMP6のソース電位・ドレイン電位が同一となる。つまり、本実施形態の入力段100には、差動対DIFを構成するトランジスタMP5およびMP6のドレイン電圧を一定とする回路を備えていることになる。これにより、差動対DIFを構成するトランジスタMP5およびMP6のドレイン−ソース間電圧が異なることによって生じるオフセット特性の劣化を抑制することができる。
(第6の実施形態)
図6は、本発明による増幅回路の第6の実施形態の構成を示す回路図である。同図を参照すると、本実施形態の増幅回路の構成が図2の構成と異なる点は、入力段100においてトランジスタMP5、MP4の接続方法を変更している点である。また、動作点設定回路内の電流源I2が差動対を構成するトランジスタMN4の負荷回路(図2の負荷回路L2に対応)としても機能している点も、図2の構成と異なる。
さらに、図2の構成では互いに異なる2つの正電源1、正電源2を用いていたのに対し、本実施形態では同一電位の正電源2を用いている。こうすることで、図8の回路構成におけるプリバッファ段200のトランジスタQ11を、入力段100の負荷回路L1(すなわちトランジスタMP6)により実現している。このため、本実施形態によれば、図8の回路構成におけるプリバッファ段200のトランジスタQ11およびトランジスタQ11が形成する電流流路を削除することができる。
さらに、図8の回路構成における動作点設定回路300の負電源側の電流源であるトランジスタQ14、プリバッファ段200のトランジスタQ13の機能を、本実施形態では負荷回路としても機能する電流源I2内のトランジスタMN2で実現している。このため、本実施形態によれば、図8の回路構成よりもトランジスタ数を削除することができる。
さらに 本実施形態では、動作点設定回路300の電流源I2を構成するトランジスタMN2は、負荷回路(図2中の負荷回路L2に対応)と、動作点設定回路の構成要素の一部とを兼ねている。このため、本実施形態によれば、図2の構成よりもトランジスタ数を削減できる。なお、トランジスタMP4、MP5、MN2、の各ゲートには、それぞれ、適当な基準レベルの電圧VP4、VP3、VN1が供給されている。
本実施形態では、トランジスタMP5のゲートとドレインとが同電位であるとき、トランジスタMP5が電流源I3と同じ電流を流すような電位がVP3として与えられており、トランジスタMP5が電流源I3の4倍の電流を流すような電位がVP4として与えられている。さらにトランジスタMN2のゲートとドレインとが同電位であるとき、差動対への入力電圧VINNとVINPとが同電位であるときに電流源I1が流す電流にトランジスタMP4を流れる電流を加えた値と同じ電流をトランジスタMN2が流すような電位がVN1として与えられている。
(第7の実施形態)
図7は、本発明による増幅回路の第7の実施形態の構成を示す回路図である。同図を参照すると、本実施形態では、図6の構成において、入力段100内にP型MOSトランジスタMN7およびMN8が追加されている。そして、P型MOSトランジスタMN7およびMN8の両ゲートに適当な基準レベルの電圧VN3が供給されている。本実施形態では、VN3として、VP3に印加する値にN型MOSトランジスタの閾値電圧を加えた値を与えている。これにより、図5の場合と同様に、差動対DIFを構成するトランジスタMN4およびMN5のドレイン−ソース間電圧が異なることによって生じるオフセット特性の劣化を抑制することができる。
1、2 正電源
3 負電源
11 プリアンプ
12、13 トランジスタ
14、15 カレントミラー回路
16 パワーアンプ
100 入力段
200 プリバッファ段
300 動作点設定回路
400 出力段
DIF 差動対
GND 接地電源
I1、I2、I3 定電流源
L1、L2 負荷回路
MN1〜MN8 N型MOSトランジスタ
MP1〜MP8 P型MOSトランジスタ

Claims (5)

  1. 信号を入力するための入力段と信号を出力するための出力段とを有する増幅回路であって、
    前記入力段は、
    第1および第2のトランジスタによって構成される差動対と、
    前記差動対を構成する第1および第2のトランジスタそれぞれに対応して設けられ、対応するトランジスタの負荷として動作する第1および第2の負荷回路とを備え、
    前記第1の負荷回路および前記第2の負荷回路には、互いに異なる電源電圧を供給する電源が接続されていることを特徴とする増幅回路。
  2. 請求項1に記載の増幅回路であって、
    前記差動対を構成する第1および第2のトランジスタのドレイン電圧を一定とする制御回路を有することを特徴とする増幅回路。
  3. 請求項1または2に記載の増幅回路であって、
    前記差動対を構成する第1および第2のトランジスタのソースに接続された定電流源を有し、前記定電流源に接続されている電源は、前記第1の負荷回路および前記第2の負荷回路に接続されている電源と異なることを特徴とする増幅回路。
  4. 請求項3に記載の増幅回路であって、
    前記定電流源に接続されている電源は、接地電源であり、
    前記第1の負荷回路および前記第2の負荷回路に接続されている電源の一方は、前記接地電源より高い電位を持つ正電源であり、他方は前記接地電源より低い電位を持つ負電源であることを特徴とする増幅回路。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の増幅回路であって、
    前記出力段は、前記正電源と前記負電源との間に直列に接続された1対の出力トランジスタを有しており、
    さらに、
    第1および第2の電流源と、それら第1および第2の電流源の間に接続された浮遊定電流源とを有し、前記1対の出力トランジスタの動作点を定める動作点設定回路を備えることを特徴とする増幅回路。
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