JPH0918064A - レバー変位拡大機構付位置決め装置 - Google Patents

レバー変位拡大機構付位置決め装置

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JPH0918064A
JPH0918064A JP7166301A JP16630195A JPH0918064A JP H0918064 A JPH0918064 A JP H0918064A JP 7166301 A JP7166301 A JP 7166301A JP 16630195 A JP16630195 A JP 16630195A JP H0918064 A JPH0918064 A JP H0918064A
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片 陸 夫 宗
Kokichi Uzawa
澤 高 吉 鵜
Yutaka Kinugawa
川 裕 衣
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    • H02N2/02Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing linear motion, e.g. actuators; Linear positioners ; Linear motors
    • H02N2/04Constructional details
    • H02N2/043Mechanical transmission means, e.g. for stroke amplification
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/18Mechanical movements
    • Y10T74/18992Reciprocating to reciprocating

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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】装置の小型化を図るとともに、大きい変位拡大
率を得る。 【構成】下側固定部10と上側固定部5との間に圧電素
子1を設け、該圧電素子1と上側固定部5との間にくさ
び板4を介在せしめ、該上側固定部5を第2レバー14
a、14bを備えたレバー変位拡大機構Aを介して出力
変位部17に接続し、下側固定部10と圧電素子1との
間に押し板6を挿着し、該押し板6を下部レバー変位拡
大機構Aを介して前記圧電素子1両側の連結柱12a、
12bに接続し、該連結柱の上端と前記第2レバーとを
上側力点ヒンジ13a、13bを介して接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レバー変位拡大機構
付位置決め装置に関するもので、特に、設計上変位拡大
機構の収納部を大きくとれず、しかも、所定の変位拡大
率を得なければならない装置、例えば、光学ステージの
位置決め装置や微小流量制御弁(マスフロコントロー
ラ)等に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来の微小流量制御弁では、圧電素子を
多数重ね合せることによってミクロン単位の変位を発生
させている。この多数重ねられた圧電素子は、小さなス
ペース、例えば、20mm×50mm×50mm、のス
ペースに収納されている。ところが、この圧電素子は高
価なので、この方法は経済上問題がある。そこで、一個
の圧電素子を用いたレバー変位拡大機構を用いることが
考えられる(特開平4−218981号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来例では、次の様な
問題がある。 (1)この変位拡大機構は設計上、前述のような小さな
スペースに収納しなければならないが、このスペースに
収納できる大きさにすると、レバー比等の関係で所望の
拡大率を得ることができない。そこで、レバー比を大き
くすることが考えられるが、このレバー比を大きくする
と、形状が大きくなり、装置全体が大型化するととも
に、出力端までの変位量、発生力の伝達効率が低くな
る。
【0004】(2)ボルトにより圧電素子を直接押圧す
ることにより予圧付加をかけているので、該圧電素子が
破損することがある。
【0005】(3)レバー変位拡大機構のレバーが左右
対称に設けられていないので、変位に回転成分が加わ
る。そのため、拡大された圧電素子の変位量がそのまま
の大きさで伝達されない。 (4)力点、支点、作用点が同一直線上に位置していな
いので、変位方向が回転成分を含む様になり、変位量発
生力の伝達効率が低下する。
【0006】この発明は上記事情に鑑み、装置の小型化
を図るとともに、大きな変位拡大率を得ることを目的と
する。又、他の目的はアクチュエータ素子の破損を防止
するとともに、簡単に予圧力の調整ができるようにする
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1発明は、アクチュエ
ータ素子の変位方向の両端を挟持する固定部と可動部
と,該固定部の両側に連設され、かつ、その先端部が境
界溝を介して該可動部と対向する左右対称の連結柱と、
該連結柱の先端とレバーとを連結する左右対称の支点ヒ
ンジと、該可動部の先端と該レバーとを連結する左右対
称の力点ヒンジと、該レバーと出力変位部とを連結する
左右対称の作用点ヒンジと、を備えたレバー変位拡大機
構付位置決め装置であって;前記支点ヒンジと力点ヒン
ジとが該連結柱の外縁寄りになる様に、該境界溝の先端
側と該外縁との間隔をその後端側と該外縁との間隔より
小さくするとともに、前記作用点ヒンジを対称軸寄りに
位置せしめ;前記可動部と該アクチュエータ素子との間
に予圧力を調整するためのくさびを介在せしめたことを
特徴とするレバー変位拡大機構付位置決め装置、であ
る。
【0008】第2発明は、アクチュエータ素子の変位方
向の両端を挟持する上側固定部と押し板と、該押し板と
第1レバーとを連結する左右対称の第1力点ヒンジと、
該第1レバーと下側固定部とを連結する第1支点ヒンジ
と、該第1レバーの両側に第1作用点ヒンジを介して連
設され、かつ、その先端部が境界溝を介して該上側固定
部と対向する左右対称の連結柱と、該連結柱の先端と第
2レバーとを連結する左右対称の第2力点ヒンジと、該
上側固定部の先端と該第2レバーとを連結する左右対称
の第2支点ヒンジと、該第2レバーと出力変位部とを連
結する左右対称の第2作用点ヒンジと、を備えたレバー
変位拡大機構付位置決め装置であって;前記第1レバー
の作用点、力点、支点、が同一直線上に位置し、前記第
2支点ヒンジと第2力点ヒンジとが該連結柱の外縁寄り
になる様に、該境界溝の先端側と該外縁との間隔をその
後端側と該外縁との間隔より小さくするとともに、前記
第2作用点ヒンジを対称軸寄りに位置せしめ;前記上側
固定部と該アクチュエータ素子との間に予圧力を調整す
るためのくさびを介在せしめたことを特徴とするレバー
変位拡大機構付位置決め装置。
【0009】第3発明は、アクチュエータ素子の変位方
向の両端を挟持する固定部と押し板と、該押し板と第1
レバーとを連結する左右対称の第1力点ヒンジと、該固
定部の側柱の先端と該第1レバーとを連結する第1支点
ヒンジと、該第1レバーの両側に第1作用点ヒンジを介
して連設され、かつ、境界溝を介して該側柱と対向する
左右対称の連結柱と、該固定部と該第2レバーとを連結
する左右対称の第2支点ヒンジと、該連結柱の先端と第
2レバーとを連結する左右対称の第2力点ヒンジと、該
第2レバーとコマとを連結する左右対称の第2作用点ヒ
ンジと、該コマと第3レバーとを連結する左右対称の第
3力点ヒンジと、該第3レバーとブロックとを連結する
左右対称の第3支点ヒンジと、該第3レバーと出力変位
部とを連結する左右対称の第3作用点ヒンシと、を備え
たレバー変位拡大機構付位置決め装置であって;前記第
1レバーの作用点、力点、支点、が同一直線上に位置
し、前記第2支点ヒンジと第2力点ヒンジとが該連結柱
の外縁寄りになる様に、該境界溝の先端側と該外縁との
間隔をその後端側と該外縁との間隔より小さくするとと
もに、前記第2作用点ヒンジを対称軸寄りに位置せし
め;前記固定部と該アクチュエータ素子との間に予圧力
を調整するためのくさびを介在せしめたことを特徴とす
るレバー変位拡大機構付位置決め装置。
【0010】
【作用】圧電素子に電圧を印加すると、該圧電素子は前
後方向に伸びてレバー変位拡大機構を作動させる。この
レバー変位拡大機構の作動により圧電素子の変位量は、
てこの作用で拡大されて出力変位部に伝達される。この
時、支点、力点が連結柱の外縁寄りに位置し、作用点が
対称軸寄りに位置するので、変位量は大きく拡大され
る。 前記印加電圧を零にすると、圧電素子は元の状態
に戻るとともに前記出力変位部はヒンジのばね力により
復元して元の状態に戻る。
【0011】くさびの厚さや打ち込み量を調整すると、
簡単にかつ確実に予圧力の調整をすることができる。
【0012】
【実施例】この発明の実施例を図1、図2により説明す
る。一枚の方形状板体、例えばステンレス製板体Pを放
電加工、レーザー加工等により切溝Hを形成し、収容部
2、上部固定部5、左右対称な第1レバー8a、8b、
下側固定部10、左右対称な連結柱12a、12b、左
右対称な第2レバー14a、14b、出力変位部17、
を形成する。
【0013】収容部2には、アクチュエータ素子1を配
設し、その下端1aを下側保護板3bを介して押し板6
に圧接する。このアクチュエータ素子1は板体Pの対称
軸C方向に変位する縦置きアクチュエータ素子、例え
ば、圧電、電歪、磁歪などの素子である。
【0014】押し板6は左右対称に配設された第1レバ
ー拡大機構Aの力点ヒンジ7a、7bを介して左右対称
な第1レバー8a、8bに連結されている。
【0015】該第1レバー8a、8bは左右対称な作用
点ヒンジ11a、11bを介して左右対称に配設された
連結柱12a、12bの下端に接続されている。この作
用点ヒンジ11a、11bは連結柱12a、12bの外
縁12c、12d寄りに位置している。
【0016】該第1レバー8a、8bは左右対称の支点
ヒンジ9a、9bを介して下側固定部10に接続されて
いる。この支点ヒンジ9a、9bは対称軸1C寄りに位
置し、かつ、下側固定部10と横方向に結合されている
ので、支点力点間の距離が小さい。そのため、第1レバ
ー8a、8bのレバー比を大きくすることができるとと
もに、装置全体を小型化できる。又、第1レバー8a、
8bの支点、力点、作用点は同一直線L1上に位置する
ので、変位方向は対称軸1C方向となり、回転成分はほ
とんど発生しない。
【0017】前記アクチュエータ素子1の上端1bは上
側保護板3a、くさび板4を介して上側固定部5に圧接
されている。このくさび板4は圧電素子に予圧力を与
え、かつ、予圧付加の際の該圧電素子の損傷を防止する
ものである。該くさび板4の厚みと押し込み量を調整す
ることにより圧電素子に適切な予圧力が与えられる。
【0018】上側固定板5は逆台形状に形成され、その
上端隅部には左右対称な上側支点ヒンジ15a、15b
が設けられている。この上側支点ヒンジ15a、15b
は左右対称に配設された第2レバー変位拡大機構Bの第
2レバー14a、14bに接続されている。
【0019】第2レバー14a、14bは左右対称に配
設され、左右対称な作用点ヒンジ16a、16bを介し
て出力変位部17の中央張り出し部17cに接続されて
いる。この出力変位部17は図示しない微小流量制御弁
の弁棒に連結されている。
【0020】第2レバー14a、14bは第2力点ヒン
ジ13a、13bを介して連結柱12a、12bの上端
に接続されている。この連結柱12a、12bの先端部
12e、12fは、境界溝21a、21bを介して上側
固定部5と対向している。該先端部12e、12fは先
細となっており、該境界溝21a、21bは外側斜め上
方に傾斜している。
【0021】この様に境界溝21a、21bを形成する
と、次のような効果が得られる。 (1)第2力点ヒンジ13a、13bと第2支点ヒンジ
15a、15b間の距離を小さくすることができるの
で、第2レバー14a、14bのレバー比が大きくな
る。 (2)連結柱12a、12bの変形による伸びを少なく
することができる。 (3)第2力点ヒンジ13a、13b、第2支点ヒンジ
15a、15bを連結柱12a、12bの外縁12c、
12d寄りに位置させ、対称軸C寄りの作用点ヒンジ1
6a、16bから大きく離れるので、レバー比をかせぐ
ことができる。
【0022】下側固定部10と上側固定部5とは分離さ
れているので、図2に示すように、該板体Pの表面側と
裏面側に結合板18a、18bを配設し、固定ボルト・
ナット20を上側固定用穴5aと下側固定用穴10cに
挿入して締付けこれらを一体にする。
【0023】尚、結合板18a、18bは、該アクチュ
エータ素子1によって変位すべきレバーなどの可動部に
接触しないようにするため、上側固定部5下側固定部1
0の輪郭と等しい間隔片19a、19bを挟んで締付け
られる。
【0024】次に、本実施例の作動について説明する。
アクチュエータ素子、例えば、圧電素子1に電圧を印加
すると、該圧電素子1が対称軸1C方向に電圧に応じて
伸び予圧力に抗して押し板6を矢印A2方向に移動させ
る。
【0025】該押し板6が矢印A2方向に移動すると、
第1レバー変位拡大機構Aの力点ヒンジ7a、7bを介
して、第1レバー8a、8bに矢印A2方向の力が加わ
る。そのため、該レバー8a、8bは作用点ヒンジ11
a、11bを介して連結柱12a、12bを矢印A2方
向に移動させる。
【0026】この連結柱12a、12bの移動により前
記第2レバー14a、14bの第2力点ヒンジ13a、
13bが矢印A2方向に引っ張られるので、出力変位部
17は第2作用点ヒンジ16a、16bを介して矢印A
1方向に移動する。
【0027】この圧電素子1の変位量は てこの原理に
より大幅に拡大されて出力変位部17に伝達されるが、
レバー変位拡大機構A、Bがそれぞれ左右対称に配設さ
れているため、該変位は回転成分がなくなり、対称軸1
C方向の成分のみとなる。
【0028】又、第2レバー変位拡大機構Bの第2支点
ヒンジ15a、15bと第2力点ヒンジ13a、13b
は互いに反対方向に移動しながらてこの原理が働くの
で、大幅に変位量を拡大することができる。
【0029】次に、前記印加電圧を零にすると、第1レ
バー8a、8b、第2レバー14a、14bのそれぞれ
の支点、力点、作用点のヒンジの復元力によって零点に
復帰する。このように電圧の変化を繰り返しながら出力
変位部17を駆動し、弁の開度を調整する。
【0030】この発明の第2実施例を図3により説明す
る。一枚の板体、例えばステンレス製板体Pを放電加
工、レーザー加工等により切溝Hを形成し、収容部2
2、固定部25、左右対称な第1レバー28a、28
b、連結柱32a、32b、第2レバー34a、34
b、第3レバー40a、40b、コマ50a、50b、
ブロック60、連結コマ70a、70b、出力変位部3
7、を形成する。
【0031】収容部22には、アクチュエータ素子21
を配設し、その下端21aを下側保護板23bを介して
押し板26に圧接する。このアクチュエータ素子21は
板体Pの対称軸2C方向に変位する縦置きアクチュエー
タ素子、例えば、圧電、電歪、磁歪などの素子である。
【0032】押し板26は左右対称に配設された第1レ
バー拡大機構Cの第1力点ヒンジ27a、27bを介し
て左右対称な第1レバー28a、28bに連結されてい
る。
【0033】該第1レバー28a、28bは左右対称な
作用点ヒンジ31a、31bを介して左右対称に配設さ
れた連結柱32a、32bの下端に接続されている。
【0034】該第1レバー28a、28bは左右対称の
支点ヒンジ29a、29bを介して固定部の側柱25
n、25mに接続されている。第1レバー28a、28
bの支点、力点、作用点は同一直線L2上に位置してい
るので、変位方向は対称軸2C方向となり回転の成分は
ほとんど発生しない。
【0035】前記アクチュエータ素子21の上端21b
は上側保護板23a、くさび板24を介して固定部25
に圧接されている。このくさび板24は圧電素子に予圧
力を与え、該圧電素子の損傷を防止するものである。該
くさび板24の厚みと押し込み量を調整することにより
圧電素子に適切な予圧力が与えられる。
【0036】固定板25は固定用ねじ25aにより固定
されており、その上端隅部には左右対称な第2支点ヒン
ジ39a、39bが設けられている。この第2支点ヒン
ジ39a、39bは左右対称に配設された第2レバー変
位拡大機構Dの第2レバー34a、34bに接続されて
いる。
【0037】第2レバー34a、34bは左右対称に配
設され、左右対称な第2作用点ヒンジ36a、36bを
介して左右対称なコマ50a、50bに連結されてい
る。このコマ50a、50bは台形状に形成されてい
る。
【0038】第2レバー34a、34bは第2力点ヒン
ジ33a、33bを介して連結柱32a、32bの上端
に接続されている。この連結柱32a、32bは、境界
溝42a、42bを介して固定部25の側柱25n、2
5mと対向している。この連結柱32a、32bは先端
に向かう程狭くなり、所謂、先細となっている。そのた
め、固定部25と連結柱32a、32bとの境界溝42
a、421bは外側斜め上方に傾斜している。
【0039】この様に境界溝41a、41bを形成する
と、次のような効果が得られる。 (1)第2力点ヒンジ33a、33bと第2支点ヒンジ
39a、39b間の距離を小さくすることができるの
で、第2レバー34a、34bのレバー比が大きくな
る。 (2)連結柱32a、32bの変形による伸びを少なく
することができる。 (3)第2力点ヒンジ33a、33b、第2支点ヒンジ
39a、39bを連結柱32a、32bの外縁32c、
32d寄りに位置させ、対称軸2C寄りの作用点ヒンジ
36a、36bから大きく離せるので、レバー比をかせ
ぐことができる。
【0040】左右対称の第2レバー34a、34bは、
左右対称のコマ50a、50bを介して第3レバー40
a、40bに連結されている。このコマ50a、50b
は台形状に形成され、その一端は左右対称の第2作用点
ヒンジ36a、36bを介して第2レバー34a、34
bに連結され、他端は左右対称の第3力点ヒンジ57
a、57bを介して第3レバー拡大機構Eの第3レバー
40a、40bに連結されている。
【0041】この第3レバー拡大機構Eでは、力点、支
点が近接して対称軸2C側に位置し、又、作用点が第3
レバーの外縁40c、40d側に位置しているので、レ
バー比をかせぐことができる。第3レバー40a、40
bは左右対称の第3支点ヒンジ49a、49bを介して
ブロック60に連結されている。このブロック60は支
柱61を介して固定部25に連結されている。
【0042】第3レバー40a、40bは左右対称の第
3作用点ヒンジ46a、46bを介して左右対称の連結
コマ70a、70bの一端に連結されている。このコマ
70a、70bの他端は、出力変位部37に接続されて
いるが、この出力変位部37は図示しない微小流量制御
弁の弁棒に連結されている。
【0043】次に、本実施例の作動について説明する。
アクチュエータ素子、例えば、圧電素子21に電圧を印
加すると、該圧電素子21が対称軸2C方向に電圧に応
じて伸び予圧力に抗して、押し板26をA2方向に移動
させる。
【0044】該押し板26が矢印A2方向に移動する
と、第1レバー変位拡大機構Cの力点ヒンジ27a、2
7bを介して、第1レバー28a、28bに矢印A2方
向の力が加わる。そのため、該レバー28a、28bは
作用点ヒンジ31a、31bを介して連結柱32a、3
2bを矢印A1方向に移動させる。
【0045】この連結柱32a、32bの移動により前
記第2レバー34a、34bの第2力点ヒンジ33a、
33bが矢印A1方向に押されるので、第2レバー34
a、34bの作用点ヒンジ36a、36bは矢印A2方
向に移動する。そのため、コマ50a、50bは矢印A
1方向に移動し、コマ50a、50bを矢印A2方向に移
動させる。
【0046】この時、第2レバー拡大機構Dの力点、支
点は近接して連結柱32a、32bの外縁32c、32
d側に位置し、作用点は対称軸2C寄りに位置するとと
もに、各点はそれぞれ左右対称なので、レバー比が大き
くなるとともに対称軸2C方向、即ち、矢印A1方向の
大きな変位量を得ることができる。又、コマ50a、5
0bの存在によりヒンジの抵抗が小さくなり、伝達効率
を高くとることができる。
【0047】コマ50a、50bの矢印A2方向の移動
により、第3レバー40a、40bの第3力点ヒンジ5
7a、57bが矢印A2方向に引っ張られるので、第3
レバー拡大機構Eの第3作用点ヒンジ46a、46bは
連結コマ70a、70bを介して、出力変位部37を矢
印A1方向に移動させる。なお、連結コマ70a、70
bは、ヒンジの抵抗を小さくして伝達効率を高めるのに
役立つ。
【0048】この圧電素子21の変位量は、てこの原理
により大幅に拡大されて出力変位部37に伝達される
が、レバー変位拡大機構C、D、Eがそれぞれ左右対称
に配設されているため、該変位は回転成分がなくなり、
対称軸2C方向成分のみとなる。
【0049】次に、前記印加電圧を零にすると、第1レ
バー28a、28b、第2レバー34a、34b、第3
レバー40a、40bのそれぞれの支点、力点、作用点
のヒンジの復元力によって零点に復帰する。このように
電圧の変化を繰り返しながら出力変位部37を駆動し、
弁の開度を調整する。
【0050】この発明の第3実施例を図4により説明す
る。一枚の方形状板体、例えばステンレス製板体Pを放
電加工、レーザー加工等により切溝Hを形成し、収容部
102、ねじN止めされる固定部105、左右対称なレ
バー108a、108b、可動部110、左右対称な連
結柱112a、112b、出力変位部117、を形成す
る。
【0051】収容部102には、アクチュエータ素子1
01を配設し、その下端101aを下側保護板103
b、くさび板104を介して固定部105に圧接する。
このアクチュエータ素子101は板体Pの対称軸3C方
向に変位する縦置きアクチュエータ素子、例えば、圧
電、電歪、磁歪などの素子である。このくさび板104
は圧電素子に予圧力を与え、該圧電素子の損傷を防止す
るものである。該くさび板104の厚さや押し込み量を
調整することにより圧電素子に適切な予圧力が与えられ
る。
【0052】前記アクチュエータ素子101の上端10
1bは上側保護板103a、くさび板104を介して可
動部110に圧接されている。
【0053】可動部110は逆台形状に形成され、その
上端隅部には左右対称な力点ヒンジ113a、113b
が設けられている。この力点ヒンジ113a、113b
は左右対称に配設されたレバー変位拡大機構Fのレバー
108a、108bに接続されている。
【0054】該レバー108a、108bは左右対称に
配設され、左右対称な作用点ヒンジ106a、106b
を介して出力変位部117に接続されている。この出力
変位部117は図示しない微小流量制御弁の弁棒に連結
されている。
【0055】該レバー108a、108bは支点ヒンジ
115a、115bを介して連結柱112a、112b
の上端に接続されている。この連結柱112a、112
bの先端部112e、112fは、境界溝121a、1
21bを介して稼動部110と対向している。該先端部
112e、112fは先細となっており、該境界溝12
1a、121bは外側斜め上方に傾斜している。
【0056】この様に境界溝121a、121bを形成
すると、次のような効果が得られる。 (1)力点ヒンジ113a、113bと支点ヒンジ11
5a、115b間の距離を小さくすることができるの
で、該レバー108a、108bのレバー比が大きくな
る。 (2)連結柱112a、112bの変形による伸びを少
なくすることができる。
【0057】(3)力点ヒンジ113a、113b、支
点ヒンジ115a、115bを連結柱112a、112
bの外縁112c、112d寄りに位置させ、対称軸3
C寄りの作用点ヒンジ106a、106bから大きく離
せるので、レバー比をかせぐことができる。
【0058】次に、本実施例の作動について説明する。
アクチュエータ素子、例えば、圧電素子101に電圧を
印加すると、該圧電素子101が対称軸3C方向に電圧
に応じて伸び予圧力に抗して可動部110を矢印A1方
向に移動させる。
【0059】該可動部110が矢印A1方向に移動する
と、レバー変位拡大機構Fの力点ヒンジ113a、11
3bを介してレバー108a、108bの作用点ヒンジ
106a、106bに矢印A1方向の力が加わる。その
ため、出力変位部117は、矢印A1方向に移動する。
この時、支点ヒンジ115a、115bと力点ヒンジ1
15a、115bが近接して連結柱112a、112b
の外縁112c、112d側に位置し、作用点ヒンジ1
06a、106bは対称軸3C側に位置するとともに、
各ヒンジはそれぞれ対称であるので、レバー比が大きく
なり、又、変位方向も対称軸3Cと平行な矢印A1方向
となる。
【0060】この圧電素子101の変位量は てこの原
理により大幅に拡大されて出力変位部117に伝達され
るが、レバー変位拡大機構Fがそれぞれ左右対称に配設
されているため、該変位は回転成分がなくなり、対称軸
3C方向成分のみとなる。
【0061】次に、前記印加電圧を零にすると、該レバ
ー108a、108bのそれぞれの支点、力点、作用点
のヒンジの復元力によって零点に復帰する。このように
電圧の変化を繰り返しながら出力変位部117を駆動
し、弁の開度を調整する。
【0062】この発明の実施例は、上記に限定されるも
のではなく、例えば、境界溝を傾斜溝にする代わりに、
図5に示す第4実施例や、図6に示す第5実施例の様に
形成してもよい。図5、図6はいずれも第1実施例の図
1に相当する図で、図5では境界溝200をL字状に形
成し、図6では境界溝300を段状に形成している。い
ずれにおいても、連結柱201、301の先端部20
2、302がその後端部205、305より細くなって
おり、力点ヒンジ206、306と支点ヒンジ115a
が連結柱201、301の外縁201c、301c側に
位置している。
【0063】このようにして、支点、力点、を近接させ
連結柱の外縁201c、301c側に位置させ、作用点
を対称軸4C側に位置させると、支点、力点と作用点と
の間隔が大きくなるので、装置の横幅を大きくとらなく
ても、レバー比が大きくなる。そのため、小さな装置で
大きな変位量を得ることができる。
【0064】
【発明の効果】この発明は、以上の様に構成したので、
次の様な顕著な効果を奏する。 (1)レバー変位拡大機構を左右対称に配設したので、
変位に回転成分が無くなり、対称軸方向成分のみとな
る。そのため、拡大された圧電素子の変位量を確実に伝
達することができる。
【0065】(2)支点ヒンジ、力点ヒンジとが連結柱
の外縁寄りとなる様に境界溝の先端側と該外縁との間隔
をその後端側とその外縁との間隔より小さくするととも
に、作用点ヒンジを対称軸寄りに位置せしめたので、従
来例に比べレバー比が大きくなる。そのため、小型で変
位拡大量の大きな装置を得ることができる。
【0066】(3)連結柱を用いることにより、支点、
力点、作用点を同一直線上に配設することができる。そ
のため、変位方向での回転成分がなくなり、変位成分は
直進変位となる。
【0067】(4)くさびを設けたので、アクチュエー
タ素子に予圧力を付与し、破損を防止することができ
る。又、くさびなので、その厚さや打ち込み程度を調整
することにより該素子に所望の予圧力を容易に付与する
ことができる。
【0068】(5)コマを設けたので、ヒンジの抵抗が
小さくなり伝達効率を高く取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】本発明の実施例を示す正面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す縦断面図で、図1に
相当する図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す縦断面図で、図1に
相当する図である。
【図5】本発明の第4実施例の腰部断面図の一部を示す
図である。
【図6】本発明の第5実施例の腰部断面図の一部を示す
図である。
【符号の説明】
1 圧電アクチュエータ素子 5 上側固定部 6 押し板 7a 力点ヒンジ 7b 力点ヒンジ 8a 第1レバー 8b 第1レバー 9a 支点ヒンジ 9b 支点ヒンジ 10 下側固定部 11a 作用点ヒンジ 11b 作用点ヒンジ 13a 第2力点ヒンジ 13b 第2力点ヒンジ 15a 第2上側支点ヒンジ 15b 第2支点ヒンジ 16a 第2作用点ヒンジ 16b 第2作用点ヒンジ 17 出力変位部 A 第1レバー変位拡大機構 B 第2レバー変位拡大機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宗 片 陸 夫 千葉県佐倉市大作2丁目4番2号 秩父小 野田株式会社中央研究所内 (72)発明者 鵜 澤 高 吉 東京都新宿区市谷田町3丁目25番地 (72)発明者 衣 川 裕 千葉県流山市江戸川台東3丁目286番地

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクチュエータ素子の変位方向の両端を挟
    持する固定部と可動部と、該固定部の両側に連設され、
    かつ、先端部が境界溝を介して該可動部と対向する左右
    対称の連結柱と、該連結柱の先端とレバーとを連結する
    左右対称の支点ヒンジと、該可動部の先端と該レバーと
    を連結する左右対称の力点ヒンジと、該レバーと出力変
    位部とを連結する左右対称の作用点ヒンジと、を備えた
    レバー変位拡大機構付位置決め装置であって;前記支点
    ヒンジと前記力点ヒンジとが該連結柱の外縁寄りになる
    様に、該境界溝の先端側と該外縁との間隔をその後端側
    と該外縁との間隔より小さくするとともに、前記作用点
    ヒンジを対称軸寄りに位置せしめたことを特徴とするレ
    バー変位拡大機構付位置決め装置。
  2. 【請求項2】アクチュエータ素子の変位方向の両端を挟
    持する上側固定部と押し板と、該押し板と第1レバーと
    を連結する左右対称の第1力点ヒンジと、該第1レバー
    と下側固定部とを連結する左右対称の第1支点ヒンジ
    と、該第1レバーの両側に第1作用点ヒンジを介して連
    設され、かつ、その先端部が境界溝を介して該上側固定
    部と対向する左右対称の連結柱と、該連結柱の先端と第
    2レバーとを連結する左右対称の第2力点ヒンジと、該
    上側固定部の先端と該第2レバーとを連結する左右対称
    の第2支点ヒンジと、該第2レバーと出力変位部とを連
    結する左右対称の第2作用点ヒンジと、を備えたレバー
    変位拡大機構付位置決め装置であって;前記第1レバー
    の作用点、力点、支点、が同一直線上に位置し、 前記第2支点ヒンジと前記第2力点ヒンジとが該連結柱
    の外縁寄りになる様に、該境界溝の先端側と該外縁との
    間隔をその後端側と該外縁との間隔より小さくするとと
    もに、前記第2作用点ヒンジを対称軸寄りに位置せしめ
    たことを特徴とするレバー変位拡大機構付位置決め装
    置。
  3. 【請求項3】アクチュエータ素子の変位方向の両端を挟
    持する固定部と押し板と、該押し板と第1レバーとを連
    結する左右対称の第1力点ヒンジと、該固定部の側柱の
    先端と該第1レバーとを連結する左右対称の第1支点ヒ
    ンジと、該第1レバーの両側に第1作用点ヒンジを介し
    て連設され、かつ、境界溝を介して該側柱と対向する左
    右対称の連結柱と、該固定部と該第2レバーとを連結す
    る左右対称の第2支点ヒンジと、該連結柱の先端と第2
    レバーとを連結する左右対称の第2力点ヒンジと、該第
    2レバーとコマとを連結する左右対称の第2作用点ヒン
    ジと、該コマと第3レバーとを連結する左右対称の第3
    力点ヒンジと、該第3レバーとブロックとを連結する左
    右対称の第3支点ヒンジと、該第3レバーと出力変位部
    とを連結する左右対称の第3作用点ヒンシと、を備えた
    レバー変位拡大機構付位置決め装置であって;前記第1
    レバーの作用点、力点、支点、が同一直線上に位置し、 前記第2支点ヒンジと第2力点ヒンジとが該連結柱の外
    縁寄りになる様に、該境界溝の先端側と該外縁との間隔
    をその後端側と該外縁との間隔より小さくするととも
    に、前記第2作用点ヒンジを対称軸寄りに位置せしめた
    ことを特徴とするレバー変位拡大機構付位置決め装置。
  4. 【請求項4】アクチュエータ素子の変位方向の両端を挟
    持する固定部と可動部と、該固定部の両側に連設され、
    かつ、先端部が境界溝を介して該可動部と対向する左右
    対称の連結柱と、該連結柱の先端とレバーとを連結する
    左右対称の支点ヒンジと、該可動部の先端と該レバーと
    を連結する左右対称の力点ヒンジと、該レバーと出力変
    位部とを連結する左右対称の作用点ヒンジと、を備えた
    レバー変位拡大機構付位置決め装置であって;前記固定
    部と該アクチュエータ素子との間に予圧力を調整するた
    めのくさびを介在せしめたことを特徴とするレバー変位
    拡大機構付位置決め装置。
  5. 【請求項5】アクチュエータ素子の変位方向の両端を挟
    持する上側固定部と押し板と、該押し板と第1レバーと
    を連結する左右対称の第1力点ヒンジと、該第1レバー
    と下側固定部とを連結する左右対称の第1支点ヒンジ
    と、該第1レバーの両側に第1作用点ヒンジを介して連
    設され、かつ、その先端部が境界溝を介して該上側固定
    部と対向する左右対称の連結柱と、該連結柱の先端と第
    2レバーとを連結する左右対称の第2力点ヒンジと、該
    上側固定部の先端と該第2レバーとを連結する左右対称
    の第2支点ヒンジと、該第2レバーと出力変位部とを連
    結する左右対称の第2作用点ヒンジと、を備えたレバー
    変位拡大機構付位置決め装置であって;前記上側固定部
    と該アクチュエータ素子との間に予圧力を調整するため
    のくさびを介在せしめたことを特徴とするレバー変位拡
    大機構付位置決め装置。
  6. 【請求項6】アクチュエータ素子の変位方向の両端を挟
    持する固定部と押し板と、該押し板と第1レバーとを連
    結する左右対称の第1力点ヒンジと、該固定部の側柱の
    先端と該第1レバーとを連結する左右対称の第1支点ヒ
    ンジと、該第1レバーの両側に第1作用点ヒンジを介し
    て連設され、かつ、境界溝を介して該側柱と対向する左
    右対称の連結柱と、該固定部と該第2レバーとを連結す
    る左右対称の第2支点ヒンジと、該連結柱の先端と第2
    レバーとを連結する左右対称の第2力点ヒンジと、該第
    2レバーとコマとを連結する左右対称の第2作用点ヒン
    ジと、該コマと第3レバーとを連結する左右対称の第3
    力点ヒンジと、該第3レバーとブロックとを連結する左
    右対称の第3支点ヒンジと、該第3レバーと出力変位部
    とを連結する左右対称の第3作用点ヒンシと、を備えた
    レバー変位拡大機構付位置決め装置であって;前記固定
    部と該アクチュエータ素子との間に予圧力を調整するた
    めのくさびを介在せしめたことを特徴とするレバー変位
    拡大機構付位置決め装置。
  7. 【請求項7】アクチュエータ素子の変位方向の両端を挟
    持する固定部と可動部と、該固定部の両側に連設され、
    かつ、その先端部が境界溝を介して該可動部と対向する
    左右対称の連結柱と、該連結柱の先端とレバーとを連結
    する左右対称の支点ヒンジと、該可動部の先端と該レバ
    ーとを連結する左右対称の力点ヒンジと、該レバーと出
    力変位部とを連結する左右対称の作用点ヒンジと、を備
    えたレバー変位拡大機構付位置決め装置であって;前記
    支点ヒンジと前記力点ヒンジとが該連結柱の外縁寄りに
    なる様に、該境界溝の先端側と該外側縁との間隔をその
    後端側と該外側縁との間隔より小さくするとともに、前
    記作用点ヒンジを対称軸寄りに位置せしめ;前記固定部
    と該アクチュエータ素子との間に予圧力を調整するため
    のくさびを介在せしめたことを特徴とするレバー変位拡
    大機構付位置決め装置。
  8. 【請求項8】アクチュエータ素子の変位方向の両端を挟
    持する上側固定部と押し板と、該押し板と第1レバーと
    を連結する左右対称の第1力点ヒンジと、該第1レバー
    と下側固定部とを連結する左右対称の第1支点ヒンジ
    と、該第1レバーの両側に第1作用点ヒンジを介して連
    設され、かつ、その先端部が境界溝を介して該上側固定
    部と対向する左右対称の連結柱と、該連結柱の先端と第
    2レバーとを連結する左右対称の第2力点ヒンジと、該
    上側固定部の先端と該第2レバーとを連結する左右対称
    の第2支点ヒンジと、該第2レバーと出力変位部とを連
    結する左右対称の第2作用点ヒンジと、を備えたレバー
    変位拡大機構付位置決め装置であって;前記第1レバー
    の作用点、力点、支点、が同一直線上に位置し、 前記第2支点ヒンジと第2力点ヒンジとが該連結柱の外
    縁寄りになる様に、該境界溝の先端側と該外縁との間隔
    をその後端側と該外縁との間隔より小さくするととも
    に、前記第2作用点ヒンジを対称軸寄りに位置せしめ;
    前記上側固定部と該アクチュエータ素子との間に予圧力
    を調整するためのくさびを介在せしめたことを特徴とす
    るレバー変位拡大機構付位置決め装置。
  9. 【請求項9】アクチュエータ素子の変位方向の両端を挟
    持する固定部と押し板と、該押し板と第1レバーとを連
    結する左右対称の第1力点ヒンジと、該固定部の側柱の
    先端と該第1レバーとを連結する左右対称の第1支点ヒ
    ンジと、該第1レバーの両側に第1作用点ヒンジを介し
    て連設され、かつ、境界溝を介して該側柱と対向する左
    右対称の連結柱と、該固定部と第2レバーとを連結する
    左右対称の第2支点ヒンジと、該連結柱の先端と該第2
    レバーとを連結する左右対称の第2力点ヒンジと、該第
    2レバーとコマとを連結する左右対称の第2作用点ヒン
    ジと、該コマと第3レバーとを連結する左右対称の第3
    力点ヒンジと、該第3レバーとブロックとを連結する左
    右対称の第3支点ヒンジと、該第3レバーと出力変位部
    とを連結する左右対称の第3作用点ヒンシと、を備えた
    レバー変位拡大機構付位置決め装置であって;前記第1
    レバーの作用点、力点、支点、が同一直線上に位置し、 前記第2支点ヒンジと第2力点ヒンジとが該連結柱の外
    縁寄りになる様に、該境界溝の先端側と該外縁との間隔
    をその後端側と該外縁との間隔より小さくするととも
    に、前記第2作用点ヒンジを対称軸寄りに位置せしめ;
    前記固定部と該アクチュエータ素子との間に予圧力を調
    整するためのくさびを介在せしめたことを特徴とするレ
    バー変位拡大機構付位置決め装置。
  10. 【請求項10】くさびとアクチュエータ素子との間に保
    護板が介在していることを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7、8、又は、9記載のレバー変位拡
    大機構付位置決め装置。
  11. 【請求項11】境界溝が、対称軸に対して傾斜している
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、又は、9記載のレバー変位拡大機構付位置決め装
    置。
  12. 【請求項12】境界溝が、段状に形成されていることを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、又
    は、9記載のレバー変位拡大機構付位置決め装置。
  13. 【請求項13】第3レバーと出力変位部とが、左右対称
    に配設されたコマを介して連結されていることを特徴と
    する請求項3、6、又は、9記載のレバー変位拡大機構
    付位置決め装置。
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