JP3500592B2 - 直進補正手段付きレバー変位拡大機構 - Google Patents

直進補正手段付きレバー変位拡大機構

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JP3500592B2
JP3500592B2 JP31990396A JP31990396A JP3500592B2 JP 3500592 B2 JP3500592 B2 JP 3500592B2 JP 31990396 A JP31990396 A JP 31990396A JP 31990396 A JP31990396 A JP 31990396A JP 3500592 B2 JP3500592 B2 JP 3500592B2
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昭一 小野
晋 松野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光学ステージの
位置決め装置や微小流量制御弁(マスフロコントロー
ラ)等に利用される直進補正手段付きレバー変位拡大機
構に関するもので、特に、設計上変位拡大機構の収納部
を大きくとれず、しかも、所定の変位拡大率を得なけれ
ばならない装置、又は、直進性即ち該機構の出力変位部
が真っ直に移動することが要求される装置、に用いられ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の微小流量制御弁では、圧電素子を
多数重ね合せることによってミクロン単位の変位を発生
させている。この多数重ねられた圧電素子は、小さなス
ペース、例えば、20mm×50mm×50mm、のス
ペースに収納されている。ところが、この圧電素子は高
価なので、この方法は経済上問題がある。そこで、一個
の圧電素子を用いたレバー変位拡大機構を用いることが
考えられる(特開平4−218981号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例では、
次の様な問題がある。 (1)この変位拡大機構は設計上、前述のような小さな
スペースに収納しなければならないが、このスペースに
収納できる大きさにすると、レバー比等の関係で所望の
拡大率を得ることができない。そこで、レバー比を大き
くすることが考えられるが、このレバー比を大きくする
と、形状が大きくなり、装置全体が大型化するととも
に、出力端までの変位量、発生力の伝達効率が低くな
る。
【0004】(2)ボルトにより圧電素子を直接押圧す
ることにより予圧付加をかけているので、該圧電素子が
破損することがある。 (3)レバー変位拡大機構のレバーが左右対称に設けら
れていないので、変位に回転成分が加わる。そのため、
拡大された圧電素子の変位量がそのままの大きさで伝達
されない。
【0005】(4)力点、支点、作用点が同一直線上に
位置していないので、変位方向が回転成分を含む様にな
る。そのため、該機構の出力変位部が曲がりながら移動
するので、直進性を維持するのが困難となるとともに、
変位量発生力の伝達効率も低下する。
【0006】この発明は上記事情に鑑み、出力変位部の
直進性を確保することである。又、他の目的は、装置の
小型化を図るとともに、大きな変位拡大率を得ることで
ある。更に他の目的はアクチュエータ素子の破損を防止
するとともに、簡単に予圧力の調整ができるようにする
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の直進補正手段
付きレバー変位拡大機構は、アクチュエータ素子の変位
方向の両端を挟持する固定部と可動部と、該固定部の両
側に連設され、かつ、先端部が境界溝を介して該可動部
と対向する左右対称の連結柱と、該連結柱の先端とレバ
ーとを連結する左右対称の支点ヒンジと、該可動部の先
端と該レバーとを連結する左右対称の力点ヒンジと、該
レバーと出力変位部とを連結する左右対称の作用点ヒン
ジと、を備えたレバー変位拡大機構であって;前記レバ
ーのヒンジに変位方向補正力を与え、前記出力変位部の
中心軸を常に対称軸上に位置させるようにしながら移動
させる直進補正手段、を備えているものである。
【0008】 この発明の直進補正手段付きレバー変位
拡大機構は、アクチュエータ素子の変位方向の両端を挟
持する上側固定部と押し板と、該押し板と第1レバーと
を連結する左右対称の第1力点ヒンジと、該第1レバー
と下側固定部とを連結する左右対称の第1支点ヒンジ
と、該第1レバーの両側に第1作用点ヒンジを介して連
結され、かつ、その先端部が境界溝を介して該上側固定
部と対向する左右対称の連結柱と、該連結柱の先端と第
2レバーとを連結する左右対称の第2力点ヒンジと、該
上側固定部の先端と該第2レバーとを連結する左右対称
の第2支点ヒンジと、該第2レバーと出力変位部とを連
結する左右対称の第2作用点ヒンジと、を備えたレバー
変位拡大機構であって;前記レバーのヒンジに変位方向
補正力を与え、前記出力変位部の中心軸を常に対称軸上
に位置させるようにしながら移動させる直進補正手段、
を備えているものである。
【0009】 この発明の直進補正手段付きレバー変位
拡大機構は、アクチュエータ素子の変位方向の両端を挟
持する固定部と押し板と、該押し板と第1レバーとを連
結する左右対称の第1力点ヒンジと、該固定部の側柱の
先端と該第1レバーとを連結する左右対称の第1支点ヒ
ンジと、該第1レバーの両側に第1作用点ヒンジを介し
て連結され、かつ、境界溝を介して該側柱と対向する左
右対称の連結柱と、該固定部と該第2レバーとを連結す
る左右対称の第2支点ヒンジと、該連結柱の先端と第2
レバーとを連結する左右対称の第2力点ヒンジと、該第
2レバーとコマとを連結する左右対称の第2作用点ヒン
ジと、該コマと第3レバーとを連結する左右対称の第3
力点ヒンジと、該第3レバーとブロックとを連結する左
右対称の第3支点ヒンジと、該第3レバーと出力変位部
とを連結する左右対称の第3作用点ヒンシと、を備えた
レバー変位拡大機構であって;該前記レバーのヒンジに
変位方向補正力を与え、前記出力変位部の中心軸を常に
対称軸上に位置させるようにしながら移動させる直進補
正手段、を備えているものである。
【0010】 この発明の直進補正手段付きレバー変位
拡大機構は、アクチュエータ素子の変位方向の両端を挟
持する固定部と可動部と、該固定部の両側に連設され、
かつ、先端部が境界溝を介して該可動部と対向する左右
対称の連結柱と、該連結柱の先端とレバーとを連結する
左右対称の支点ヒンジと、該可動部の先端と該レバーと
を連結する左右対称の力点ヒンジと、該レバーと出力変
位部とを連結する左右対称の作用点ヒンジと、を備えた
レバー変位拡大機構であって;前記支点ヒンジと前記力
点ヒンジとが該連結柱の外縁寄りになる様に、該境界溝
の先端側と該外縁との間隔をその後端側と該外縁との間
隔より小さくするとともに、前記作用点ヒンジを対称軸
寄りに位置させ、前記レバーのヒンジに変位方向補正力
を与え、前記出力変位部の中心軸を常に対称軸上に位置
させるようにしながら移動させる直進補正手段、を備え
ているものである。
【0011】 この発明の直進補正手段付きレバー変位
拡大機構は、アクチュエータ素子の変位方向の両端を挟
持する上側固定部と押し板と、該押し板と第1レバーと
を連結する左右対称の第1力点ヒンジと、該第1レバー
と下側固定部とを連結する左右対称の第1支点ヒンジ
と、該第1レバーの両側に第1作用点ヒンジを介して連
結され、かつ、その先端部が境界溝を介して該上側固定
部と対向する左右対称の連結柱と、該連結柱の先端と第
2レバーとを連結する左右対称の第2力点ヒンジと、該
上側固定部の先端と該第2レバーとを連結する左右対称
の第2支点ヒンジと、該第2レバーと出力変位部とを連
結する左右対称の第2作用点ヒンジと、を備えたレバー
変位拡大機構であって;前記第1レバーの作用点、力
点、支点、が同一直線上に位置し、前記第2支点ヒンジ
と前記第2力点ヒンジとが該連結柱の外縁寄りになる様
に、該境界溝の先端側と該外縁との間隔をその後端側と
該外縁との間隔より小さくするとともに、前記第2作用
点ヒンジを対称軸寄りに位置させ、前記レバーのヒンジ
に変位方向補正力を与え、前記出力変位部の中心軸を常
に対称軸上に位置させるようにしながら移動させる直進
補正手段、を備えているものである。
【0012】 この発明の直進補正手段付きレバー変位
拡大機構は、アクチュエータ素子の変位方向の両端を挟
持する固定部と押し板と、該押し板と第1レバーとを連
結する左右対称の第1力点ヒンジと、該固定部の側柱の
先端と該第1レバーとを連結する左右対称の第1支点ヒ
ンジと、該第1レバーの両側に第1作用点ヒンジを介し
て連結され、かつ、境界溝を介して該側柱と対向する左
右対称の連結柱と、該固定部と該第2レバーとを連結す
る左右対称の第2支点ヒンジと、該連結柱の先端と第2
レバーとを連結する左右対称の第2力点ヒンジと、該第
2レバーとコマとを連結する左右対称の第2作用点ヒン
ジと、該コマと第3レバーとを連結する左右対称の第3
力点ヒンジと、該第3レバーとブロックとを連結する左
右対称の第3支点ヒンジと、該第3レバーと出力変位部
とを連結する左右対称の第3作用点ヒンシと、を備えた
レバー変位拡大機構であって;前記第1レバーの作用
点、力点、支点、が同一直線上に位置し、前記第2支点
ヒンジと第2力点ヒンジとが該連結柱の外縁寄りになる
様に、該境界溝の先端側と該外縁との間隔をその後端側
と該外縁との間隔より小さくするとともに、前記第2作
用点ヒンジを対称軸寄りに位置させ、前記レバーのヒン
ジに変位方向補正力を与え、前記出力変位部の中心軸を
常に対称軸上に位置させるようにしながら移動させる
進補正手段、を備えているものである。
【0013】
【発明の実施の形態】アクチュエータ素子の変位方向の
両端を挟持する固定部と可動部と、該固定部の両側に連
結され、かつ、先端部が境界溝を介して該可動部と対向
する左右対称の連結柱と、該連結柱の先端とレバーとを
連結する左右対称の支点ヒンジと、該可動部の先端と該
レバーとを連結する左右対称の力点ヒンジと、該レバー
と出力変位部とを連結する左右対称の作用点ヒンジと、
を備えたレバー変位拡大機構において、該左右対称なレ
バーに直進補正手段を左右対称に設け、該出力変位部に
加わる力の方向を直進方向に補正する。この直正補正手
段として、例えば、ボールプランジャ、クランピングス
クリュ、などが用いられる。
【0014】
【実施例】この発明の第1実施例を図1により説明す
る。一枚の板体、例えばステンレス製板体Pを放電加
工、レーザー加工等により切溝Hを形成し、収容部2
2、固定部25、左右対称な第1レバー28a、28
b、連結柱32a、32b、第2レバー34a、34
b、第3レバー40a、40b、コマ50a、50b、
ブロック60、連結コマ70a、70b、出力変位部3
7、を形成する。
【0015】収容部22には、アクチュエータ素子21
を配設し、その下端21cを下側保護板23bを介して
押し板26に圧接する。このアクチュエータ素子21は
板体Pの対称軸2C方向に変位する縦置きアクチュエー
タ素子、例えば、圧電、電歪、磁歪などの素子である。
【0016】押し板26は左右対称に配設された第1レ
バー拡大機構Cの第1力点ヒンジ27a、27bを介し
て左右対称な第1レバー28a、28bに連結されてい
る。該第1レバー28a、28bは左右対称な作用点ヒ
ンジ31a、31bを介して左右対称に配設された連結
柱32a、32bの下端に接続されている。
【0017】該第1レバー28a、28bは左右対称の
支点ヒンジ29a、29bを介して固定部の側柱25
n、25mに接続されている。第1レバー28a、28
bの支点、力点、作用点は同一直線L2上で対称軸2C
に対して左右対称に位置しているので、連結柱32a、
32bの変位方向は対称軸2C方向となり回転の成分は
ほとんど発生しない。
【0018】前記アクチュエータ素子21の上端21d
には半球体21Bが固定され、該半球体21Bは断面V
字状の受溝23P付き上側保護板23a、くさび板2
4、くさび受板24A、を介して固定部25に圧接され
ている。このくさび板24は圧電素子に予圧力を与え、
該圧電素子の損傷を防止するものである。該くさび板2
4の厚みと押し込み量を調整することにより圧電素子に
適切な予圧力が与えられる。このアクチュエータ素子2
1は半球体21Bと断面V字状の受溝23P付き上側保
護板23aとからなるボールジョイントを介して固定部
25に圧接されているので、該圧電素子に該圧電素子の
変位方向と異なる方向の力が加わっても該ボールジョイ
ントの作用によりその力は吸収される。そのため、圧電
素子に無理な力が加わらないので該圧電素子の破損事故
の発生を防止することができる。
【0019】固定板25は固定用ねじ25aにより固定
されており、その上端隅部には左右対称な第2支点ヒン
ジ39a、39bが設けられている。この第2支点ヒン
ジ39a、39bは左右対称に配設された第2レバー変
位拡大機構Dの第2レバー34a、34bに接続されて
いる。第2レバー34a、34bは左右対称に配設さ
れ、左右対称な第2作用点ヒンジ36a、36bを介し
て左右対称なコマ50a、50bに連結されている。こ
のコマ50a、50bは台形状に形成されている。
【0020】第2レバー34a、34bは第2力点ヒン
ジ33a、33bを介して連結柱32a、32bの上端
に接続されている。この連結柱32a、32bは、境界
溝42a、42bを介して固定部25の側柱25n、2
5mと対向している。この連結柱32a、32bは先端
に向かう程広くなり、所謂、末広がりとなっている。そ
のため、固定部25と連結柱32a、32bとの境界溝
42a、42bは外側斜め上方に傾斜している。
【0021】左右対称の第2レバー34a、34bは、
左右対称のコマ50a、50bを介して第3レバー40
a、40bに連結されている。このコマ50a、50b
は台形状に形成され、その一端は左右対称の第2作用点
ヒンジ36a、36bを介して第2レバー34a、34
bに連結され、他端は左右対称の第3力点ヒンジ57
a、57bを介して第3レバー拡大機構Eの第3レバー
40a、40bに連結されている。
【0022】この第3レバー拡大機構Eでは、力点、支
点が近接して対称軸2C側に位置し、又、作用点が第3
レバーの外縁40c、40d側に位置しているので、レ
バー比をかせぐことができる。第3レバー40a、40
bは左右対称の第3支点ヒンジ49a、49bを介して
ブロック60に連結されている。このブロック60は支
柱61を介して固定部25に連結されている。
【0023】第3レバー40a、40bは左右対称の第
3作用点ヒンジ46a、46bを介して左右対称の連結
コマ70a、70bの一端に連結されている。このコマ
70a、70bの他端は、直進補正手段Sを介して出力
変位部37に接続されている。この出力変位部37の中
心軸は対称軸2C上に位置し、又、該出力変位部37は
図示しない光学ステージの位置決め装置や微小流量制御
弁の弁棒等に連結されている。
【0024】この直進補正手段Sは、レバーのヒンジに
変位方向補正力を与えるもので、レバー変位拡大機構
C、D、Eを介して拡大されるアクチュエータ素子21
の発生変位及び力(変位力)を対称軸2Cと平行な方向
の変位力に調整すると共に、該変位力により出力変位部
37を直進、即ち、該出力変位部37の中心軸を常に対
称軸2C上に位置させるようにしながら移動させるもの
である。この直進補正手段Sとして、例えば、ボールプ
ランジャ300が用いられる。この直進補正手段Sは、
ブロック60の側壁60Wに圧接されているボール30
1と、該ボール301を押圧するばね302を内蔵する
ねじ303と、から構成されている。
【0025】次に、本実施例の作動について説明する。
まず初めに、直進補正手段Sの調整をする。出力変位部
37の中央部Mに図示しないミラーを載置し、該ミラー
に対称軸2Cに直交する方向の光ビームを照射しなが
ら、その反射光が対称軸2Cと平行となるようにミラー
の角度を調整する。次に、前記照射を継続しながらアク
チュエータ素子21を駆動し、反射光が対称軸2Cと常
に平行となるように、左右のボールプランジャ300を
回転させて左右の押圧力を調整しレバー変位拡大機構
C、D、Eのレバーのヒンジに変位方向補正力を加え
る。
【0026】アクチュエータ素子、例えば、圧電素子2
1に電圧を印加すると、該圧電素子21が対称軸2C方
向に電圧に応じて伸び予圧力に抗して、押し板26をA
2方向に移動させる。該押し板26が矢印A2方向に移動
すると、第1レバー変位拡大機構Cの力点ヒンジ27
a、27bを介して、第1レバー28a、28bに矢印
A2方向の力が加わる。そのため、該レバー28a、2
8bは作用点ヒンジ31a、31bを介して連結柱32
a、32bを矢印A1方向に移動させる。
【0027】この連結柱32a、32bの移動により前
記第2レバー34a、34bの第2力点ヒンジ33a、
33bが矢印A1方向に押されるので、第2レバー34
a、34bの作用点ヒンジ36a、36bは矢印A2方
向に移動する。そのため、コマ50a、50bは矢印A
2方向に移動する。
【0028】この時、第2レバー拡大機構Dの力点、支
点は近接して連結柱32a、32bの外縁32c、32
d側に位置し、作用点は対称軸2C寄りに位置するとと
もに、各点はそれぞれ左右対称なので、レバー比が大き
くなるとともに対称軸2C方向、即ち、矢印A1方向の
大きな変位量を得ることができる。
【0029】又、コマ50a、50bの存在によりヒン
ジのばね定数が小さくなり、変位時におけるばねから受
ける反力が小さくなる。その結果変位量の伝達効率を高
めることができる。コマ50a、50bの矢印A2方向
の移動により、第3レバー40a、40bの第3力点ヒ
ンジ57a、57bが矢印A2方向に引っ張られるの
で、第3レバー拡大機構Eの第3作用点ヒンジ46a、
46bは連結コマ70a、70bを介して、出力変位部
37を矢印A1方向に移動させる。
【0030】この時、この出力変位部37は直進補正手
段Sにより予め直進するように調整されているので、該
出力変位部37の中心軸は常に対称軸2C上に位置する
ようにしながら移動する。なお、連結コマ70a、70
bは、ヒンジの抵抗を小さくして伝達効率を高めるのに
役立つ。
【0031】この圧電素子21の変位量は、てこの原理
により大幅に拡大されて出力変位部37に伝達される
が、レバー変位拡大機構C、D、Eがそれぞれ左右対称
に配設されているため、該変位は回転成分がなくなり、
対称軸2C方向成分のみとなる。 次に、前記印加電圧
を零にすると、第1レバー28a、28b、第2レバー
34a、34b、第3レバー40a、40bのそれぞれ
の支点、力点、作用点のヒンジの復元力によって零点に
復帰する。
【0032】このように電圧の変化を繰り返しながら出
力変位部37を駆動し、該出力変位部37に取り付けた
図示しない微小流量制御弁の弁棒により、弁の開度を調
整する。
【0033】この発明の第2実施例を図2により説明す
るが、この実施例と第1実施例(図1)との相違点は、
ブロック60の側壁60Wに滑らかな平板310を固定
し、該平板310にボールプランジャ300のボール3
01を用いると、放電加工などにより側壁60Wに凹凸
が生じても、ボール301と当接する面は滑らかな面と
なるのでボール301の回動に悪影響を及ぼさす゛、出
力変位部がさらに精度良く直進運動を行う。尚、この平
板301の材料は特に限定されるものではなく、例え
ば、金属板や樹脂板などが用いられる。
【0034】この発明の第3実施例を図3、図4により
説明する。一枚の方形状板体、例えばステンレス製板体
Pを放電加工、レーザー加工等により切溝Hを形成し、
収容部102、ねじN止めされる固定部105、左右対
称なレバー108a、108b、可動部110、左右対
称な連結柱112a、112b、出力変位部117、を
形成する。
【0035】収容部102には、アクチュエータ素子1
01を配設し、その下端101aを下側保護板103b
を介して固定部105に圧接する。このアクチュエータ
素子101は板体Pの対称軸3C方向に変位する縦置き
アクチュエータ素子、例えば、圧電、電歪、磁歪などの
素子である。
【0036】前記アクチュエータ素子101の上端10
1bは上側保護板103a、くさび板104を介して可
動部110に圧接されている。このくさび板104は圧
電素子に予圧力を与え、該圧電素子の損傷を防止するも
のである。該くさび板104の厚さや押し込み量を調整
することにより圧電素子に適切な予圧力が与えられる。
【0037】可動部110は逆台形状に形成され、その
上端隅部には左右対称な力点ヒンジ113a、113b
が設けられている。この力点ヒンジ113a、113b
は左右対称に配設されたレバー変位拡大機構Fのレバー
108a、108bに接続されている。
【0038】該レバー108a、108bは左右対称に
配設され、左右対称な作用点ヒンジ106a、106
b、直進補正手段S、を介して出力変位部117に接続
されているが、この出力変位部の中心軸は対称軸3C上
に位置し、又、この出力変位部117は図示しない微小
流量制御弁の弁棒等に連結されている。
【0039】この直進補正手段Sは、レバーのヒンジに
変位方向補正力を与えるので、レバー変位拡大機構Fを
介して拡大されるアクチュエータ素子101の変位力を
対称軸3Cと平行な方向の変位力に調整すると共に、該
変位力により出力変位部117を直進、即ち、該出力変
位部117の中心軸を常に対称軸3C上に位置させるよ
うにしながら移動させるものである。
【0040】この直進補正手段Sは、クランピングスク
リュ320が用いられる。このクランピングスクリュ3
20とは、ねじ部324先端に可動可能に面接触する半
球323がついたものである。この直進補正手段Sは、
可動部110の中央張り出し部110Bの側面に固定さ
れた平板321と、該平板321と摺動自在に設けられ
た摺動板322と、該摺動板322と先端の半球体32
3で連結されたクランピングスクリュ320と、から構
成されている。なお、平板321は省略してもよい。
【0041】この直進補正手段Sの作用は、クランピン
グスクリュ320を押し込んでいくと、該クランピング
スクリュ320の先端についた稼動する半球体323及
び該半球体に固定された摺動板322の面と、中央張り
出し部110Bの側面に固定された平板321の面とを
接触させ、負荷をかける。直進性を保ため、左右対称に
配置されたこの直進補正手段Sにより、軸3Cに対して
の左右のズレを該クランピングスクリュ320を押し込
んで補正を行う。
【0042】この平板321と摺動板322は平滑な板
体で形成されているが、その材質は両者が互いに円滑に
摺動できるような材料、例えば、金属板や樹脂板などに
より形成されている。
【0043】該レバー108a、108bは支点ヒンジ
115a、115bを介して固定部112a、112b
の上端に接続されている。この連結柱112a、112
bの先端部112e、112fは、境界溝121a、1
21bを介して可動部110と対向している。該先端部
112e、112fは先細となっており、該境界溝12
1a、121bは外側斜め上方に傾斜している。この様
に境界溝121a、121bを形成すると、力点ヒンジ
113a、113b、支点ヒンジ115a、115bを
連結柱112a、112bの外縁112c、112d寄
りに位置させ、対称軸3C寄りの作用点ヒンジ106
a、106bから大きく離せるので、レバー比をかせぐ
ことができる。
【0044】次に、本実施例の作動について説明する。
まず初めに、直進補正手段Sの調整をする。出力変位部
117の中央部Mに図示しないミラーを載置し、該ミラ
ーに対称軸3Cに直交する方向の光ビームを照射しなが
ら、その反射光が対称軸3Cと平行になるように該ミラ
ーの角度を調整する。次に、前記照射を継続しながらア
クチュエータ素子101を駆動し、反射光が対称軸3C
と常に平行となるように、左右のクランピングスクリュ
320を回転させてレバー変位拡大機構Fに変位方向補
正力を加える。
【0045】アクチュエータ素子、例えば、圧電素子1
01に電圧を印加すると、該圧電素子101が対称軸3
C方向に電圧に応じて伸び予圧力に抗して可動部110
を矢印A1方向に移動させる。
【0046】該可動部110が矢印A1方向に移動する
と、レバー変位拡大機構Fの力点ヒンジ113a、11
3bを介してレバー108a、108bの作用点ヒンジ
106a、106bに矢印A1方向の力が加り、出力変
位部117は、矢印A1方向に移動する。この時、支点
ヒンジ115a、115bと力点ヒンジ115a、11
5bが近接して連結柱112a、112bの外縁112
c、112d側に位置し、作用点ヒンジ106a、10
6bは対称軸3C側に位置するとともに、各ヒンジはそ
れぞれ対称であるので、レバー比が大きくなり、又、変
位方向も対称軸3Cと平行な矢印A1方向となる。
【0047】この時、摺動板322は平板321面上を
摺動して対称軸3Cと平行に移動しながら出力変位部1
17を直進させる。即ち、この変位部は直進補正手段S
により進行方向を規制されるので、該出力変位部117
の中心軸は常に対称軸3C上に位置するようにしなが
ら、直進する。
【0048】この圧電素子101の変位量は てこの原
理により大幅に拡大されて出力変位部117に伝達され
るが、レバー変位拡大機構Fがそれぞれ左右対称に配設
されているため、該変位は回転成分がなくなり、対称軸
3C方向成分のみとなる。
【0049】次に、前記印加電圧を零にすると、該レバ
ー108a、108bのそれぞれの支点、力点、作用点
のヒンジの復元力によって零点に復帰する。このように
電圧の変化を繰り返しながら出力変位部117を駆動
し、該出力変位部117に取り付けた図示しない微小流
量制御弁の弁棒により弁の開度を調整する。
【0050】この発明の第4実施例を第5図により説明
する。一枚の方形状板体、例えばステンレス製板体Pを
放電加工、レーザー加工等により切溝Hを形成し、収容
部2、上部固定部5、左右対称な第1レバー8a、8
b、下側固定部10、左右対称な連結柱12a、12
b、左右対称な第2レバー14a、14b、出力変位部
17、を形成する。
【0051】収容部2には、アクチュエータ素子1を配
設し、その下端1aを下側保護板3bを介して押し板6
に圧接する。このアクチュエータ素子1は板体Pの対称
軸1C方向に変位する縦置きアクチュエータ素子、例え
ば、圧電、電歪、磁歪などの素子である。
【0052】押し板6は左右対称に配設された第1レバ
ー拡大機構Aの力点ヒンジ7a、7bを介して左右対称
な第1レバー8a、8bに連結されている。該第1レバ
ー8a、8bは左右対称な作用点ヒンジ11a、11b
を介して左右対称に配設された連結柱12a、12bの
下端に接続されている。この作用点ヒンジ11a、11
bは連結柱12a、12bの外縁12c、12d寄りに
位置している。
【0053】該第1レバー8a、8bは左右対称の支点
ヒンジ9a、9bを介して下側固定部10に接続されて
いる。この支点ヒンジ9a、9bは対称軸1C寄りに位
置し、支点力点間の距離が小さく支点作用点間の距離が
大きい。そのため、第1レバー8a、8bのレバー比を
大きくすることができ、大きな変位量を得ることができ
る。また、このようなレバーを一段以上連結し、限られ
たスペースに配置することにより、拡大機構の小型化が
でき、拡大機構を使用する装置全体の小型化につなが
る。又、第1レバー8a、8bの支点、力点、作用点は
同一直線L1上に位置するので、変位方向は対称軸1C
方向となり、回転成分はほとんど発生しない。
【0054】前記アクチュエータ素子1の上端1bは上
側保護板3a、くさび板4を介して上側固定部5に圧接
されている。このくさび板4は圧電素子に予圧力を与
え、かつ、予圧付加の際の該圧電素子の損傷を防止する
ものである。該くさび板4の厚みと押し込み量を調整す
ることにより圧電素子に適切な予圧力が与えられる。上
側固定板5は逆台形状に形成され、その上端隅部には左
右対称な上側支点ヒンジ15a、15bが設けられてい
る。この上側支点ヒンジ15a、15bは左右対称に配
設された第2レバー変位拡大機構Bの第2レバー14
a、14bに接続されている。
【0055】第2レバー14a、14bは左右対称に配
設され、左右対称な作用点ヒンジ16a、16bを介し
て出力変位部17に接続されている。この出力変位部1
7の中心軸は対称軸1C上に位置し、又、該出力変位部
17は図示しない微小流量制御弁の弁棒等に連結されて
いる。
【0056】この直進補正手段Sは、レバーのヒンジに
変位方向補正力を与えるので、レバー変位拡大機構を介
して拡大されるアクチュエータ素子1の変位を対称軸1
Cと平行な方向の変位に調整すると共に、該変位力によ
り出力変位部17を直進、即ち、該出力変位部17の中
心軸を常に対称軸C上に位置させるようにしながら移動
させるものである。
【0057】この直進補正手段Sは、クランピングスク
リュ320が用いられる。この直進補正手段Sは、中央
張り出し部17Cの側面110Wに固定された平板32
1と、該平板321と摺動自在に設けられた摺動板32
2と、該摺動板322と固定された半球体323と、該
半球体323と面接触するねじ324と、から構成され
ている。なお、平板321は省略してもよい。この平板
321と摺動板322は平滑な板体で形成されている
が、その材質は両者が互いに円滑に摺動できるような材
料、例えば、金属板や樹脂板などにより形成されてい
る。
【0058】第2レバー14a、14bは第2力点ヒン
ジ13a、13bを介して連結柱12a、12bの上端
に接続されている。この連結柱12a、12bの先端部
12e、12fは、境界溝21a、21bを介して上側
固定部5と対向している。該先端部12e、12fは先
細となっており、該境界溝21a、21bは外側斜め上
方に傾斜している。
【0059】この様に境界溝21a、21bを形成する
と、第2力点ヒンジ13a、13bと第2支点ヒンジ1
5a、15b間の距離を小さくすることができるので、
第2レバー14a、14bのレバー比が大きくなる。
【0060】次に、本発明の作動について説明する。ま
ず初めに、直進補正手段Sの調整をする。出力変位部1
7の中央部Mに図示しないミラーを載置し、該ミラーに
対称軸1Cに直交する方向の光ビームを照射しながら、
その反射光が対称軸1Cと平行となるようにミラーの角
度を調整する。
【0061】次に、前記照射を継続しながらアクチュエ
ータ素子1を駆動し、反射光が対称軸1Cと常に平行と
なるように、左右のクランピングスクリュ320を回転
させて左右の押圧力を調整し、レバー変位拡大機構A、
Bのレバーのヒンジに変位方向補正力を加える。
【0062】アクチュエータ素子、例えば、圧電素子1
に電圧を印加すると、該圧電素子1が対称軸1C方向に
電圧に応じて伸び予圧力に抗して押し板6を矢印A2方
向に移動させる。
【0063】該押し板6が矢印A2方向に移動すると、
第1レバー変位拡大機構Aの力点ヒンジ7a、7bを介
して、第1レバー8a、8bに矢印A2方向の力が加わ
る。そのため、該レバー8a、8bは作用点ヒンジ11
a、11bを介して連結柱12a、12bを矢印A2方
向に移動させる。
【0064】この連結柱12a、12bの移動により前
記第2レバー14a、14bの第2力点ヒンジ13a、
13bが矢印A2方向に引っ張られるので、出力変位部
17は第2作用点ヒンジ16a、16bを介して矢印A
1方向に移動する。この時、出力変位部17は直進補正
手段Sにより予め直進するように調整されているので、
該出力変位部の中心軸は常に対称軸1C上に位置するよ
うにしながら直進する。
【0065】この圧電素子1の変位量は、てこの原理に
より大幅に拡大されて出力変位部17に伝達されるが、
レバー変位拡大機構A、Bがそれぞれ左右対称に配設さ
れているため、該変位は回転成分がなくなり、対称軸1
C方向の成分のみとなる。又、第2レバー変位拡大機構
Bの第2作用点ヒンジ16a、16bと第2力点ヒンジ
13a、13bは互に反対方向に移動しながらてこの原
理が働くので、大幅に変位量を拡大することができる。
【0066】次に、前記印加電圧を零にすると、第1レ
バー8a、8b、第2レバー14a、14bのそれぞれ
の支点、力点、作用点のヒンジの復元力によって零点に
復帰する。このように電圧の変化を繰り返しながら出力
変位部17を駆動し、該出力変位部17に取り付けた図
示しない微小流量制御弁の弁棒により、弁の開度を調整
する。
【0067】この発明の第5実施例を図6に示すが、こ
の実施例は第1実施例(第1図)の直進補正手段Sをボ
ールプランジャ300の代わりに、第2実施例(第3、
図4)のクランピングスクリュ320を用いたものであ
る。本実施例は前記第1実施例及び第2実施例に対応す
るので、特に説明しないが、図6において図1、図2、
図3、図4と同一符号はその名称も機能も同一である。
【0068】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成したの
で、次のような顕著な効果を奏する。 (1)直進補正手段を設けたので、出力変位部を直進移
動させることができる。そのため、移動軌跡までも厳し
く要求される微少移動装置などに対しても、その要求を
簡単に満足させることができる。 (2)レバー変位拡大機構を左右対称に配設したので、
変位に回転成分が無くなり、対称軸方向成分のみとな
る。そのため、拡大された圧電素子の変位量を確実に伝
達することができる。
【0069】(3)支点ヒンジ、力点ヒンジとが連結柱
の外縁寄りとなる様に境界溝の先端側と該外縁との間隔
をその後端側とその外縁との間隔より小さくするととも
に、作用点ヒンジを対称軸寄りに位置せしめたので、従
来例に比べレバー比が大きくなる。そのため、小型で変
位拡大量の大きな装置を得ることができる。
【0070】(4)連結柱を用いることにより、支点、
力点、作用点を同一直線上に配設することができる。そ
のため、変位方向での回転成分がなくなり、変位成分は
直進変位となる。 (5)くさびを設けたので、アクチュエータ素子に予圧
力を付与し、破損を防止することができる。又、くさび
なのでその厚さや打ち込み程度を調整すことにより該素
子に所望の予圧力を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す正面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す縦断面図で図1に相
当する図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す縦断面図で図1に相
当する図である。
【図5】本発明の第4実施例の要部断面図の一部を示す
図である。
【図6】本発明の第5実施例の要部断面図の一部を示す
図である。
【符号の説明】
1 アクチュエータ素子 1C 対称軸 8a 第1レバー 8b 第1レバー 17 出力変位部 21 境界溝 300 ボールプランジャ 320 クランピングスクリュ A 第1レバー変位拡大機構 B 第2レバー変位拡大機構 E 第3レバー変位拡大機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−270559(JP,A) 特開 平6−304832(JP,A) 特開 平6−327268(JP,A) 特開 平3−278585(JP,A) 特開 昭62−37835(JP,A) 特開 平4−218981(JP,A) 特開 平6−286401(JP,A) 特開 平6−313450(JP,A) 実開 平5−18813(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 3/00 - 3/20 H01L 41/00 - 41/22 F16H 19/00 - 37/16 G12B 1/00 - 17/08

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータ素子の変位方向の両端を
    挟持する固定部と可動部と、該固定部の両側に連設さ
    れ、かつ、先端部が境界溝を介して該可動部と対向する
    左右対称の連結柱と、該連結柱の先端とレバーとを連結
    する左右対称の支点ヒンジと、該可動部の先端と該レバ
    ーとを連結する左右対称の力点ヒンジと、該レバーと出
    力変位部とを連結する左右対称の作用点ヒンジと、を備
    えたレバー変位拡大機構であって;前記レバーのヒンジに変位方向補正力を与え、前記出力
    変位部の中心軸を常に対称軸上に位置させるようにしな
    がら移動させる 直進補正手段、を備えていることを特徴
    とする直進補正手段付きレバー変位拡大機構。
  2. 【請求項2】 アクチュエータ素子の変位方向の両端を
    挟持する上側固定部と押し板と、該押し板と第1レバー
    とを連結する左右対称の第1力点ヒンジと、該第1レバ
    ーと下側固定部とを連結する左右対称の第1支点ヒンジ
    と、該第1レバーの両側に第1作用点ヒンジを介して連
    結され、かつ、その先端部が境界溝を介して該上側固定
    部と対向する左右対称の連結柱と、該連結柱の先端と第
    2レバーとを連結する左右対称の第2力点ヒンジと、該
    上側固定部の先端と該第2レバーとを連結する左右対称
    の第2支点ヒンジと、該第2レバーと出力変位部とを連
    結する左右対称の第2作用点ヒンジと、を備えたレバー
    変位拡大機構であって;前記レバーのヒンジに変位方向補正力を与え、前記出力
    変位部の中心軸を常に対称軸上に位置させるようにしな
    がら移動させる 直進補正手段、を備えていることを特徴
    とする直進補正手段付きレバー変位拡大機構。
  3. 【請求項3】 アクチュエータ素子の変位方向の両端を
    挟持する固定部と押し板と、該押し板と第1レバーとを
    連結する左右対称の第1力点ヒンジと、該固定部の側柱
    の先端と該第1レバーとを連結する左右対称の第1支点
    ヒンジと、該第1レバーの両側に第1作用点ヒンジを介
    して連結され、かつ、境界溝を介して該側柱と対向する
    左右対称の連結柱と、該固定部と該第2レバーとを連結
    する左右対称の第2支点ヒンジと、該連結柱の先端と第
    2レバーとを連結する左右対称の第2力点ヒンジと、該
    第2レバーとコマとを連結する左右対称の第2作用点ヒ
    ンジと、該コマと第3レバーとを連結する左右対称の第
    3力点ヒンジと、該第3レバーとブロックとを連結する
    左右対称の第3支点ヒンジと、該第3レバーと出力変位
    部とを連結する左右対称の第3作用点ヒンシと、を備え
    たレバー変位拡大機構であって;前記レバーのヒンジに変位方向補正力を与え、前記出力
    変位部の中心軸を常に対称軸上に位置させるようにしな
    がら移動させる 直進補正手段、を備えていることを特徴
    とする直進補正手段付きレバー変位拡大機構。
  4. 【請求項4】 アクチュエータ素子の変位方向の両端を
    挟持する固定部と可動部と、該固定部の両側に連結さ
    れ、かつ、先端部が境界溝を介して該可動部と対向する
    左右対称の連結柱と、該連結柱の先端とレバーとを連結
    する左右対称の支点ヒンジと、該可動部の先端と該レバ
    ーとを連結する左右対称の力点ヒンジと、該レバーと出
    力変位部とを連結する左右対称の作用点ヒンジと、を備
    えたレバー変位拡大機構であって;前記支点ヒンジと前
    記力点ヒンジとが該連結柱の外縁寄りになる様に、該境
    界溝の先端側と該外縁との間隔をその後端側と該外縁と
    の間隔より小さくするとともに、前記作用点ヒンジを対
    称軸寄りに位置させ、前記レバーのヒンジに変位方向補正力を与え、前記出力
    変位部の中心軸を常に対称軸上に位置させるようにしな
    がら移動させる 直進補正手段、を備えていることを特た
    ことを特徴とする直進補正手段付きレバー変位拡大機
    構。
  5. 【請求項5】 アクチュエータ素子の変位方向の両端を
    挟持する上側固定部と押し板と、該押し板と第1レバー
    とを連結する左右対称の第1力点ヒンジと、該第1レバ
    ーと下側固定部とを連結する左右対称の第1支点ヒンジ
    と、該第1レバーの両側に第1作用点ヒンジを介して連
    結され、かつ、その先端部が境界溝を介して該上側固定
    部と対向する左右対称の連結柱と、該連結柱の先端と第
    2レバーとを連結する左右対称の第2力点ヒンジと、該
    上側固定部の先端と該第2レバーとを連結する左右対称
    の第2支点ヒンジと、該第2レバーと出力変位部とを連
    結する左右対称の第2作用点ヒンジと、を備えたレバー
    変位拡大機構であって; 前記第1レバーの作用点、力点、支点、が同一直線上に
    位置し、 前記第2支点ヒンジと前記第2力点ヒンジとが該連結柱
    の外縁寄りになる様に、該境界溝の先端側と該外縁との
    間隔をその後端側と該外縁との間隔より小さくするとと
    もに、前記第2作用点ヒンジを対称軸寄りに位置させ、前記レバーのヒンジに変位方向補正力を与え、前記出力
    変位部の中心軸を常に対称軸上に位置させるようにしな
    がら移動させる 直進補正手段、を備えていることを特徴
    とする直進補正手段付きレバー変位拡大機構。
  6. 【請求項6】 アクチュエータ素子の変位方向の両端を
    挟持する固定部と押し板と、該押し板と第1レバーとを
    連結する左右対称の第1力点ヒンジと、該固定部の側柱
    の先端と該第1レバーとを連結する左右対称の第1支点
    ヒンジと、該第1レバーの両側に第1作用点ヒンジを介
    して連結され、かつ、境界溝を介して該側柱と対向する
    左右対称の連結柱と、該固定部と該第2レバーとを連結
    する左右対称の第2支点ヒンジと、該連結柱の先端と第
    2レバーとを連結する左右対称の第2力点ヒンジと、該
    第2レバーとコマとを連結する左右対称の第2作用点ヒ
    ンジと、該コマと第3レバーとを連結する左右対称の第
    3力点ヒンジと、該第3レバーとブロックとを連結する
    左右対称の第3支点ヒンジと、該第3レバーと出力変位
    部とを連結する左右対称の第3作用点ヒンシと、を備え
    たレバー変位拡大機構であって; 前記第1レバーの作用点、力点、支点、が同一直線上に
    位置し、 前記第2支点ヒンジと第2力点ヒンジとが該連結柱の外
    縁寄りになる様に、該境界溝の先端側と該外縁との間隔
    をその後端側と該外縁との間隔より小さくするととも
    に、前記第2作用点ヒンジを対称軸寄りに位置させ、前記レバーのヒンジに変位方向補正力を与え、前記出力
    変位部の中心軸を常に対称軸上に位置させるようにしな
    がら移動させる 直進補正手段、を備えていることを特徴
    とする直進補正手段付きレバー変位拡大機構。
  7. 【請求項7】 固定部と該アクチュエータ素子との間に
    予圧力を調整するためのくさびを介在せしめたことを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5、又は、6記載の直
    進補正手段付きレバー変位拡大機構。
  8. 【請求項8】 直進補正手段が、左右のレバーに対称に
    設けられたボールプランジャであることを特徴とする請
    求項1、2、3、4、5、又は、6記載の直進補正手段
    付きレバー変位拡大機構。
  9. 【請求項9】 直進補正手段が、左右のレバーに対称に
    設けられたクランピングスクリュを備えていることを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5、又、6記載の直進
    補正手段付きレバー変位拡大機構。
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