JPH09180429A - 磁気ディスク装置 - Google Patents
磁気ディスク装置Info
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- JPH09180429A JPH09180429A JP7342148A JP34214895A JPH09180429A JP H09180429 A JPH09180429 A JP H09180429A JP 7342148 A JP7342148 A JP 7342148A JP 34214895 A JP34214895 A JP 34214895A JP H09180429 A JPH09180429 A JP H09180429A
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B33/00—Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
- G11B33/14—Reducing influence of physical parameters, e.g. temperature change, moisture, dust
- G11B33/148—Reducing friction, adhesion, drag
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B23/00—Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
- G11B23/50—Reconditioning of record carriers; Cleaning of record carriers ; Carrying-off electrostatic charges
- G11B23/505—Reconditioning of record carriers; Cleaning of record carriers ; Carrying-off electrostatic charges of disk carriers
Landscapes
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁気ディスク媒体の記録面に磁気ヘッドが接
触される磁気ディスク装置では、摩耗を防止するために
潤滑剤を供給するが、遠心力によって潤滑剤が飛散され
るため、長期間にわたって潤滑状態を保持することは困
難である。 【解決手段】 円筒容器状に形成されたケーシング4内
に高速回転可能に内装された磁気ディスク媒体6と、こ
の磁気ディスク媒体6の記録面に接触される磁気ヘッド
5と、ケーシング4の周壁2から内径方向に突出され、
かつ潤滑剤が含浸されて磁気ディスク媒体の記録面に接
触される繊維質パッド11と、周壁2の内面に配設され
て繊維質パッド11に接触される多孔質材12とを備え
る。遠心力によって記録面から周辺部に飛散された潤滑
剤Lは多孔質材12に吸収され、毛細管現象によって繊
維質パッド11に移動され、再び記録面に供給されるた
め、潤滑剤が循環され、長期間の潤滑を可能とする。
触される磁気ディスク装置では、摩耗を防止するために
潤滑剤を供給するが、遠心力によって潤滑剤が飛散され
るため、長期間にわたって潤滑状態を保持することは困
難である。 【解決手段】 円筒容器状に形成されたケーシング4内
に高速回転可能に内装された磁気ディスク媒体6と、こ
の磁気ディスク媒体6の記録面に接触される磁気ヘッド
5と、ケーシング4の周壁2から内径方向に突出され、
かつ潤滑剤が含浸されて磁気ディスク媒体の記録面に接
触される繊維質パッド11と、周壁2の内面に配設され
て繊維質パッド11に接触される多孔質材12とを備え
る。遠心力によって記録面から周辺部に飛散された潤滑
剤Lは多孔質材12に吸収され、毛細管現象によって繊
維質パッド11に移動され、再び記録面に供給されるた
め、潤滑剤が循環され、長期間の潤滑を可能とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンピュータ等の周
辺記憶装置に用いられる磁気ディスク装置に関し、特に
磁気ヘッドが磁気ディスクに接触して情報の読み書きを
行う接触型の磁気ディスク装置に関する。
辺記憶装置に用いられる磁気ディスク装置に関し、特に
磁気ヘッドが磁気ディスクに接触して情報の読み書きを
行う接触型の磁気ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報記憶ファイルの分野におい
て、高記録密度化が向上されているが、磁気ディスク装
置では、情報を読み書きする磁気ヘッドと、情報を保持
している記憶媒体との間隔、すなわちスペーシングを極
力小さくすることが高密度化の重要な要素の一つとなっ
ている。スペーシングを小さくするために、空気ベアリ
ングの代わりに液体ベアリングを用いた磁気ディスク装
置が開発されている。例えば、特開平4−113568
号公報、米国特許第2969435号明細書、米国特許
第3005675号明細書、米国特許3579212号
明細書、米国特許第4633351号明細書。また、磁
気ヘッドスライダ及び磁気ヘッドスライダ支持機構を小
型、軽荷重にした接触式磁気ディスク装置が開発されて
いる。例えば、H.Hamilton :Journal of the Nagnetic
Society of Japan,Vol,15,SupplementNo.S2(1991)483
。さらに、磁気ディスク媒体の表面に設けた液体潤滑
層の表面張力と液体潤滑剤の圧力を利用して、磁気ヘッ
ドと磁気ディスク媒体を非接触にして破壊を防ぎかつス
ペーシングを小さくすることが提案されている。
て、高記録密度化が向上されているが、磁気ディスク装
置では、情報を読み書きする磁気ヘッドと、情報を保持
している記憶媒体との間隔、すなわちスペーシングを極
力小さくすることが高密度化の重要な要素の一つとなっ
ている。スペーシングを小さくするために、空気ベアリ
ングの代わりに液体ベアリングを用いた磁気ディスク装
置が開発されている。例えば、特開平4−113568
号公報、米国特許第2969435号明細書、米国特許
第3005675号明細書、米国特許3579212号
明細書、米国特許第4633351号明細書。また、磁
気ヘッドスライダ及び磁気ヘッドスライダ支持機構を小
型、軽荷重にした接触式磁気ディスク装置が開発されて
いる。例えば、H.Hamilton :Journal of the Nagnetic
Society of Japan,Vol,15,SupplementNo.S2(1991)483
。さらに、磁気ディスク媒体の表面に設けた液体潤滑
層の表面張力と液体潤滑剤の圧力を利用して、磁気ヘッ
ドと磁気ディスク媒体を非接触にして破壊を防ぎかつス
ペーシングを小さくすることが提案されている。
【0003】いずれにしても、磁気ヘッドを磁気ディス
ク媒体に接触させることで、スペーシングが零になる点
で接触型磁気ディスク装置は有利であるが、磁気ヘッド
と磁気ディスク媒体表面との間の摩擦により両者に磨耗
が生じることなり、耐久性の点で不具合となる。この
点、磁気ディスク媒体の表面に液体潤滑層を形成するこ
とで、この磨耗を抑制することが可能となる。しかしな
がら、磁気ディスクの表面に単に液体潤滑層を設けるの
みでは、磁気ディスクの高速回転によって潤滑層が遠心
力で周辺部に飛散され、磁気ディスクの表面が枯渇し易
く、長い期間に渡って好適な液体潤滑層を保持させるこ
とは困難である。
ク媒体に接触させることで、スペーシングが零になる点
で接触型磁気ディスク装置は有利であるが、磁気ヘッド
と磁気ディスク媒体表面との間の摩擦により両者に磨耗
が生じることなり、耐久性の点で不具合となる。この
点、磁気ディスク媒体の表面に液体潤滑層を形成するこ
とで、この磨耗を抑制することが可能となる。しかしな
がら、磁気ディスクの表面に単に液体潤滑層を設けるの
みでは、磁気ディスクの高速回転によって潤滑層が遠心
力で周辺部に飛散され、磁気ディスクの表面が枯渇し易
く、長い期間に渡って好適な液体潤滑層を保持させるこ
とは困難である。
【0004】このような問題に対しては、特開昭63−
308775号公報、特開平2−50376号公報等に
記載のように液体潤滑を供給する手段を装置内に配設し
た技術が利用できるが、いずれの技術においても磁気デ
ィスク媒体に対して直接的に潤滑剤の供給手段を設けて
いるため、磁気ディスク媒体に対して直接的な加工が必
要とされ、製造が面倒なものとなる。また、磁気ディス
ク媒体の高速回転によって液体潤滑剤が周囲に飛散され
て徐々に消耗されるため、長期間のうちには液体潤滑剤
が無くなってしまい、結果的に枯渇してしまうことにな
る。
308775号公報、特開平2−50376号公報等に
記載のように液体潤滑を供給する手段を装置内に配設し
た技術が利用できるが、いずれの技術においても磁気デ
ィスク媒体に対して直接的に潤滑剤の供給手段を設けて
いるため、磁気ディスク媒体に対して直接的な加工が必
要とされ、製造が面倒なものとなる。また、磁気ディス
ク媒体の高速回転によって液体潤滑剤が周囲に飛散され
て徐々に消耗されるため、長期間のうちには液体潤滑剤
が無くなってしまい、結果的に枯渇してしまうことにな
る。
【0005】本発明は磁気ディスク媒体に直接加工や付
設を行うことなく、しかも長期間にわたって磁気ディス
ク媒体の表面での液体潤滑剤の枯渇を防止することを可
能にした磁気ディスク装置を提供することにある。
設を行うことなく、しかも長期間にわたって磁気ディス
ク媒体の表面での液体潤滑剤の枯渇を防止することを可
能にした磁気ディスク装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ディスク装
置は、磁気ディスク媒体の記録面に潤滑剤を供給する手
段と、記録面から周囲に飛散される潤滑剤を回収し、回
収した潤滑剤を前記潤滑剤供給手段に戻す手段とを備え
ることを特徴とする。この潤滑剤を供給する手段は、液
体潤滑剤を含浸した繊維質パッドで構成され、磁気ディ
スク媒体の記録面に接触ないし近接配置される。また、
潤滑剤を回収する手段は、遠心力によって磁気ディスク
媒体の記録面から周囲に飛散された潤滑剤を受け止める
ように磁気ディスク媒体の周囲に配置された多孔質材で
構成され、かつその一部において潤滑剤供給手段に接触
されてなる。
置は、磁気ディスク媒体の記録面に潤滑剤を供給する手
段と、記録面から周囲に飛散される潤滑剤を回収し、回
収した潤滑剤を前記潤滑剤供給手段に戻す手段とを備え
ることを特徴とする。この潤滑剤を供給する手段は、液
体潤滑剤を含浸した繊維質パッドで構成され、磁気ディ
スク媒体の記録面に接触ないし近接配置される。また、
潤滑剤を回収する手段は、遠心力によって磁気ディスク
媒体の記録面から周囲に飛散された潤滑剤を受け止める
ように磁気ディスク媒体の周囲に配置された多孔質材で
構成され、かつその一部において潤滑剤供給手段に接触
されてなる。
【0007】例えば、本発明の磁気ディスク装置は、円
筒容器状に形成されたケーシングと、このケーテング内
に高速回転可能に内装された少なくとも1枚以上の磁気
ディスク媒体と、この磁気ディスク媒体の少なくとも一
方の面に形成された記録面に接触される磁気ヘッドと、
前記ケーシングの周壁一部から内径方向に突出され、か
つ潤滑剤が含浸されて前記磁気ディスク媒体の記録面に
接触される繊維質パッドと、前記周壁の内面に配設さ
れ、かつその一部において前記繊維質パッドに接触され
る多孔質材とを備える構成とすることが好ましい。
筒容器状に形成されたケーシングと、このケーテング内
に高速回転可能に内装された少なくとも1枚以上の磁気
ディスク媒体と、この磁気ディスク媒体の少なくとも一
方の面に形成された記録面に接触される磁気ヘッドと、
前記ケーシングの周壁一部から内径方向に突出され、か
つ潤滑剤が含浸されて前記磁気ディスク媒体の記録面に
接触される繊維質パッドと、前記周壁の内面に配設さ
れ、かつその一部において前記繊維質パッドに接触され
る多孔質材とを備える構成とすることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明の磁気ディスク
装置の外観図、図2はその縦断面図である。これらの図
において、磁気ディスク装置は、円形のベース1と、そ
の周囲に立設された周壁2及びカバー3とで円筒容器状
のケーシング4が形成され、その内部にはディスク室が
画成され、このディスク室内に磁気ヘッド5及び磁気デ
ィスク媒体6が内装される。磁気ディスク媒体6は、そ
の中心部において回転駆動機構7に支持されており、高
速で回転駆動される。また、磁気ヘッド5は一端が支持
部8に固定支持された弾性の支持片9の先端に固定され
ており、この支持片9の弾性力によって磁気ディク媒体
6の表面に接触されている。なお、この実施形態では、
ケーシング4内には複数枚(2枚)の磁気ディスク媒体
6を内装しており、かつ各磁気ディスク媒体6の表面
と、裏面のそれぞれか記録面として構成され、これらの
記録面に磁気ヘッド5が接触されて、各記録面に情報を
記録することができるように構成されている。
図面を参照して説明する。図1は本発明の磁気ディスク
装置の外観図、図2はその縦断面図である。これらの図
において、磁気ディスク装置は、円形のベース1と、そ
の周囲に立設された周壁2及びカバー3とで円筒容器状
のケーシング4が形成され、その内部にはディスク室が
画成され、このディスク室内に磁気ヘッド5及び磁気デ
ィスク媒体6が内装される。磁気ディスク媒体6は、そ
の中心部において回転駆動機構7に支持されており、高
速で回転駆動される。また、磁気ヘッド5は一端が支持
部8に固定支持された弾性の支持片9の先端に固定され
ており、この支持片9の弾性力によって磁気ディク媒体
6の表面に接触されている。なお、この実施形態では、
ケーシング4内には複数枚(2枚)の磁気ディスク媒体
6を内装しており、かつ各磁気ディスク媒体6の表面
と、裏面のそれぞれか記録面として構成され、これらの
記録面に磁気ヘッド5が接触されて、各記録面に情報を
記録することができるように構成されている。
【0009】そして、前記周壁2の円周一部、ここでは
磁気ヘッド5と径方向に対向する円周一部に、磁気ディ
スク媒体6の記録面に近接されるように中心方向に向け
て支持ロッド10を突出させ、この支持ロッド10に液
体潤滑剤を含浸させた細円筒状の繊維質パッド11を嵌
合させており、かつこの繊維質パッド11の表面が前記
磁気ディスク媒体6の記録面に接触されるように構成さ
れている。また、前記周壁2の内面には全円周にわたっ
て所要の厚さの多孔質材12が貼り付けられており、そ
の内面は前記繊維質パッド11に接触されている。な
お、前記繊維質パッド11は磁気ディスク媒体6の記録
面を含む半径寸法、換言すれば磁気ヘッド5が接触され
る記録面の半径寸法にわたる長さに形成することが好ま
しい。
磁気ヘッド5と径方向に対向する円周一部に、磁気ディ
スク媒体6の記録面に近接されるように中心方向に向け
て支持ロッド10を突出させ、この支持ロッド10に液
体潤滑剤を含浸させた細円筒状の繊維質パッド11を嵌
合させており、かつこの繊維質パッド11の表面が前記
磁気ディスク媒体6の記録面に接触されるように構成さ
れている。また、前記周壁2の内面には全円周にわたっ
て所要の厚さの多孔質材12が貼り付けられており、そ
の内面は前記繊維質パッド11に接触されている。な
お、前記繊維質パッド11は磁気ディスク媒体6の記録
面を含む半径寸法、換言すれば磁気ヘッド5が接触され
る記録面の半径寸法にわたる長さに形成することが好ま
しい。
【0010】この構成によれば、繊維質パッド11には
予め液体潤滑剤が含浸されており、かつその表面は磁気
ディスク媒体6の記録面に接触ないし極めて近接されて
いるため、含浸されている液体潤滑剤Lは磁気ディスク
媒体6の回転に伴ってその記録面に薄い膜を形成し、こ
れが液体潤滑剤層となり、磁気ディスク媒体6の表面と
磁気ヘッド5との間に介在され、両者間の摩擦を低減
し、その磨耗を抑制する。そして、情報の読み書き時に
磁気ディスク媒体6が高速で回転されると、図3に模式
的に示すように、繊維質パッド11から供給された液体
潤滑剤Lは磁気ディスク媒体6の表面から遠心力によっ
て周囲方向に飛散されることになる。しかしながら、こ
の飛散された液体潤滑剤Lはその周囲を囲む周壁2に配
置された多孔質材12に付着され、ここに捕捉される。
捕捉された潤滑剤Lは毛細管現象によって多孔質材12
中を移動され、多孔質材12に接触されている繊維質パ
ッド11に浸透され、再び磁気ディスク媒体6の表面に
供給されることになる。これにより、液体潤滑剤Lは繊
維質パッド11、磁気ディスク媒体6の表面、多孔質材
12の間を循環されてその消耗が抑制され、長期間にわ
たる潤滑が可能となる。
予め液体潤滑剤が含浸されており、かつその表面は磁気
ディスク媒体6の記録面に接触ないし極めて近接されて
いるため、含浸されている液体潤滑剤Lは磁気ディスク
媒体6の回転に伴ってその記録面に薄い膜を形成し、こ
れが液体潤滑剤層となり、磁気ディスク媒体6の表面と
磁気ヘッド5との間に介在され、両者間の摩擦を低減
し、その磨耗を抑制する。そして、情報の読み書き時に
磁気ディスク媒体6が高速で回転されると、図3に模式
的に示すように、繊維質パッド11から供給された液体
潤滑剤Lは磁気ディスク媒体6の表面から遠心力によっ
て周囲方向に飛散されることになる。しかしながら、こ
の飛散された液体潤滑剤Lはその周囲を囲む周壁2に配
置された多孔質材12に付着され、ここに捕捉される。
捕捉された潤滑剤Lは毛細管現象によって多孔質材12
中を移動され、多孔質材12に接触されている繊維質パ
ッド11に浸透され、再び磁気ディスク媒体6の表面に
供給されることになる。これにより、液体潤滑剤Lは繊
維質パッド11、磁気ディスク媒体6の表面、多孔質材
12の間を循環されてその消耗が抑制され、長期間にわ
たる潤滑が可能となる。
【0011】ここで、繊維質パッド11は磁気ディスク
媒体6の記録面を傷つけないように、フェルト、ポリエ
ステル、ナイロン、綿等の柔らかい繊維を用いることが
好ましい。また、多孔質材12は特に柔らかいことは要
求されないので、繊維質パッドのような繊維の他に、多
孔性のセラミックスやプラスチックを用いることも可能
である。
媒体6の記録面を傷つけないように、フェルト、ポリエ
ステル、ナイロン、綿等の柔らかい繊維を用いることが
好ましい。また、多孔質材12は特に柔らかいことは要
求されないので、繊維質パッドのような繊維の他に、多
孔性のセラミックスやプラスチックを用いることも可能
である。
【0012】
【実施例】例えば、パーフロロポリエーテル油からなる
潤滑剤を10nm被覆した直径3.5インチの磁気ディ
スク媒体の表面に、潤滑剤としてパーフロロポリエーテ
ル油を含ませた直径4mmの円筒状のフェルト製の繊維
質パッドを接触させる。この繊維質パッドは直径1mm
のステンレスからなる支持ロッドの周囲に取着してい
る。また、厚さ4mmのフェルトからなる多孔質材を周
壁の内面に貼り付けてあり、前記繊維質パッドの外側端
部に接触させている。この場合、多孔質材には予めパー
フロロポリエーテル油を多少含浸させておく。比較とし
て、潤滑剤を含んだ繊維質パッドや多孔質材を設けてい
ない磁気ディスク装置を作製した。
潤滑剤を10nm被覆した直径3.5インチの磁気ディ
スク媒体の表面に、潤滑剤としてパーフロロポリエーテ
ル油を含ませた直径4mmの円筒状のフェルト製の繊維
質パッドを接触させる。この繊維質パッドは直径1mm
のステンレスからなる支持ロッドの周囲に取着してい
る。また、厚さ4mmのフェルトからなる多孔質材を周
壁の内面に貼り付けてあり、前記繊維質パッドの外側端
部に接触させている。この場合、多孔質材には予めパー
フロロポリエーテル油を多少含浸させておく。比較とし
て、潤滑剤を含んだ繊維質パッドや多孔質材を設けてい
ない磁気ディスク装置を作製した。
【0013】これらの磁気ディスク装置を用いて、毎分
4500回転で磁気ディスク媒体を回転させ、2000
時間後の磁気ディスク媒体の表面の潤滑剤の膜厚を測定
したところ、本発明の磁気ディスク媒体では膜厚が10
nmで変化していなかったのに対し、比較例の磁気ディ
スク媒体では膜厚が2分の1に低減されていた。また、
試験後における両磁気ディスク媒体の記録面について観
察したところ、本発明の磁気ディスク媒体では傷が全く
見られなかったのに対し、比較例のものでは表面に傷が
観察された。これらの結果から、本発明の磁気ディスク
装置は比較例の磁気ディスク装置に比較して信頼性に優
れていることが確認された。
4500回転で磁気ディスク媒体を回転させ、2000
時間後の磁気ディスク媒体の表面の潤滑剤の膜厚を測定
したところ、本発明の磁気ディスク媒体では膜厚が10
nmで変化していなかったのに対し、比較例の磁気ディ
スク媒体では膜厚が2分の1に低減されていた。また、
試験後における両磁気ディスク媒体の記録面について観
察したところ、本発明の磁気ディスク媒体では傷が全く
見られなかったのに対し、比較例のものでは表面に傷が
観察された。これらの結果から、本発明の磁気ディスク
装置は比較例の磁気ディスク装置に比較して信頼性に優
れていることが確認された。
【0014】なお、潤滑剤、多孔質材、繊維質パッド、
支持ロッドの材料や形状等は前記実施形態に限定される
ものではなく、種々に変形可能であることは言うまでも
ない。
支持ロッドの材料や形状等は前記実施形態に限定される
ものではなく、種々に変形可能であることは言うまでも
ない。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、磁気ディ
スク媒体の記録面に潤滑剤を供給する手段と、記録面か
ら周囲に飛散される潤滑剤を回収し、回収した潤滑剤を
潤滑剤供給手段に戻す手段とを備えているので、磁気デ
ィスク媒体に潤滑剤の供給手段を直接的に設けなくとも
記録面への潤滑剤の供給が可能であり、しかも記録面か
ら飛散された潤滑剤を回収して再び記録面に供給するこ
とができるため、長期間にわたって磁気ディスク媒体の
記録面での潤滑剤の枯渇を防止することが可能になると
いう効果がある。
スク媒体の記録面に潤滑剤を供給する手段と、記録面か
ら周囲に飛散される潤滑剤を回収し、回収した潤滑剤を
潤滑剤供給手段に戻す手段とを備えているので、磁気デ
ィスク媒体に潤滑剤の供給手段を直接的に設けなくとも
記録面への潤滑剤の供給が可能であり、しかも記録面か
ら飛散された潤滑剤を回収して再び記録面に供給するこ
とができるため、長期間にわたって磁気ディスク媒体の
記録面での潤滑剤の枯渇を防止することが可能になると
いう効果がある。
【図1】本発明の磁気ディスク装置の外観斜視図であ
る。
る。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】潤滑剤の動きを説明するための模式的な平面図
である。
である。
【符号の説明】 1 ベース 2 周壁 3 カバー 4 ケーシング 5 磁気ヘッド 6 磁気ディスク媒体 7 回転駆動機構 9 支持片 10 支持ロッド 11 繊維質パッド 12 多孔質材 L 液体潤滑剤
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
Claims (4)
- 【請求項1】 記録面に潤滑層が形成される磁気ディス
ク媒体と、この磁気ディスク媒体の記録面に接触して情
報の読み書きを行う磁気ヘッドとを備える磁気ディスク
装置において、前記磁気ディスク媒体の記録面に潤滑剤
を供給する手段と、記録面から周囲に飛散される潤滑剤
を回収し、回収した潤滑剤を前記潤滑剤供給手段に戻す
手段とを備えることを特徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項2】 潤滑剤を供給する手段は、液体潤滑剤を
含浸した繊維質パッドで構成され、磁気ディスク媒体の
記録面に接触ないし近接配置される請求項1の磁気ディ
スク装置。 - 【請求項3】 潤滑剤を回収する手段は、遠心力によっ
て磁気ディスク媒体の記録面から周囲に飛散された潤滑
剤を受け止めるように磁気ディスク媒体の周囲に配置さ
れた多孔質材で構成され、かつその一部において潤滑剤
供給手段に接触されてなる請求項2の磁気ディスク装
置。 - 【請求項4】 円筒容器状に形成されたケーシングと、
このケーテング内に高速回転可能に内装された少なくと
も1枚以上の磁気ディスク媒体と、この磁気ディスク媒
体の少なくとも一方の面に形成された記録面に接触され
る磁気ヘッドと、前記ケーシングの周壁一部から内径方
向に突出され、かつ潤滑剤が含浸されて前記磁気ディス
ク媒体の記録面に接触される繊維質パッドと、前記周壁
の内面に配設され、かつその一部において前記繊維質パ
ッドに接触される多孔質材とを備えることを特徴とする
磁気ディスク装置。
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