JPH09179438A - トナー画像定着装置 - Google Patents

トナー画像定着装置

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JPH09179438A
JPH09179438A JP7335573A JP33557395A JPH09179438A JP H09179438 A JPH09179438 A JP H09179438A JP 7335573 A JP7335573 A JP 7335573A JP 33557395 A JP33557395 A JP 33557395A JP H09179438 A JPH09179438 A JP H09179438A
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JP
Japan
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temperature
roller
heating roller
toner image
motor
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JP7335573A
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English (en)
Inventor
Takashi Kitaguchi
貴史 北口
Norihiko Murata
憲彦 村田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トナー画像定着装置において、立上り時間短縮
のための加熱ローラ・加圧ローラの回転制御を容易且つ
適正化する。 【解決手段】定着されるべきトナー画像TImを有する
記録紙20を加熱ローラ10と加圧ローラ12とで挾圧
搬送しつつトナー画像TImの定着を行なう装置であっ
て、ヒータ11を内蔵した加熱ローラ10の表面温度を
検出する温度センサ13と、温度センサ13の出力に基
づき加熱ローラ10のヒータ11を制御する温度制御器
14と、加熱ローラ10または加圧ローラ12を回転駆
動するモータ17と、モータ17を制御するモータ制御
器16と、加熱ローラ10の初期温度:THIとローラ回
転の開始タイミングとの関係に基づき、初期温度:THI
に対応する開始タイミング情報を決定し、決定された開
始タイミング情報に従ってモータ制御器17を制御する
制御手段18とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はトナー画像定着装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】適宜の形成方法により記録シート上に形
成されたトナー画像を記録シート上に定着するのに「記
録シートを加熱ローラと加圧ローラとで挾圧搬送しつつ
トナー画像を記録シート上に定着するトナー画像定着装
置」はアナログ方式やデジタル方式の複写装置やファク
シミリや光プリンタ等の「画像形成装置」に関連して広
く知られている。
【0003】加熱ローラを加熱するヒータを有するトナ
ー画像定着装置では、画像形成装置のメインスイッチが
オンになってから、ヒータにより加熱される定着ローラ
の表面温度が所望の定着温度を実現するまでの所謂「立
上り時間」が長い。
【0004】画像形成装置の立ち上げ時には、定着ロー
ラの表面温度を均一化するために、定着ローラを回転さ
せる(加圧ローラは定着ローラの回転に従動して回転す
る)が、加熱ローラの回転の回転時間や開始・停止タイ
ミングにより上記立上り時間が変化する。
【0005】従来、立上り時間を有効に短縮するため、
加熱ローラの昇温時に、加熱開始から所望の定着温度が
実現されるまでの間のウォームアップ時間の一部で、加
熱ローラを連続回転させることが行なわれている(例え
ば、特公昭61−31462号公報、同61−3146
3号公報、同63−32384号公報)。
【0006】加熱ローラが加熱されるときの、加熱ロー
ラや加圧ローラあるいは定着部近傍の気温は、季節や環
境、あるいは画像形成装置が使用されなかった時間の長
短によっても影響を受ける。
【0007】このような影響を考慮して加熱ローラや加
圧ローラの回転のタイミングを定めるものとして、加熱
ローラの表面温度を検出し、ウォームアップ開始から、
予め定められた設定温度に達するまでの時間を計時し、
その結果によりローラ回転の開始タイミングを制御する
技術が知られている(特開平4−6580号公報)。
【0008】しかし、この方法では温度と時間という2
つの異種の物理量を検知するので制御が面倒である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述した事
情に鑑み、トナー画像定着装置において、立上げ時に加
熱ローラの初期表面温度等を考慮することにより、立上
り時間短縮のための加熱ローラ・加圧ローラの回転制御
を容易且つ適正化することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明のトナー画像定
着装置は「定着されるべきトナー画像を有する記録紙を
加熱ローラと加圧ローラとで挾圧搬送しつつトナー画像
の定着を行なう装置」である。加熱ローラはヒータを有
する。
【0011】請求項1〜3記載のトナー画像定着装置は
共通して、温度センサと、温度制御器と、モータと、モ
ータ制御器とを有する。「温度センサ」は、ヒータを内
蔵した加熱ローラの表面温度を検出する。「温度制御
器」は、温度センサの出力に基づき加熱ローラのヒータ
を制御する制御器である。
【0012】「モータ」は、加熱ローラまたは加圧ロー
ラを回転駆動する。「モータ制御器」は、モータによる
上記ローラの駆動を制御する。
【0013】請求項1記載のトナー画像定着装置は「加
熱ローラの初期温度:THIとローラ回転の開始タイミン
グとの関係に基づき、初期温度:THIに対応する開始タ
イミング情報を決定し、決定された開始タイミング情報
に従ってモータ制御器を制御する制御手段」を有する。
【0014】請求項2記載のトナー画像定着装置は「加
熱ローラの初期温度:THIとローラ回転の停止タイミン
グとの関係に基づき、初期温度:THIに対応する停止タ
イミング情報を決定し、決定された停止タイミング情報
に従って上記モータ制御器を制御する制御手段」を有す
る。
【0015】請求項3記載のトナー画像定着装置は「加
熱ローラの初期温度:THIとローラ回転の開始タイミン
グおよび停止タイミングとの関係に基づき、初期温度:
HIに対応する開始タイミング情報および停止タイミン
グ情報を決定し、決定された開始および停止タイミング
情報に従ってモータ制御器を制御する制御手段」を有す
る。
【0016】請求項4〜6記載のトナー画像定着装置は
共通して、第1および第2の温度センサと、温度制御器
と、モータと、モータ制御器とを有する。「第1の温度
センサ」は、ヒータを内蔵した加熱ローラの表面温度を
検出する温度センサである。「第2の温度センサ」は、
加圧ローラの表面温度を検出する。
【0017】「温度制御器」は、第1の温度センサの出
力に基づき加熱ローラのヒータを制御する。「モータ」
は、加熱ローラまたは加圧ローラを回転駆動する。「モ
ータ制御器」は、モータを制御する。
【0018】請求項4記載のトナー画像定着装置は「加
熱ローラの初期温度:THIおよび加圧ローラの初期温
度:TPIとローラ回転の開始タイミングとの関係に基づ
き、初期温度:THIおよびTPIに対応する開始タイミン
グ情報を決定し、決定された開始タイミング情報に従っ
てモータ制御器を制御する制御手段」を有する。
【0019】請求項5記載のトナー画像定着装置は「加
熱ローラの初期温度:THIおよび加圧ローラの初期温
度:TPIとローラ回転の停止タイミングとの関係に基づ
き、初期温度:THIおよびTPIに対応する停止タイミン
グ情報を決定し、決定された停止タイミング情報に従っ
てモータ制御器を制御する制御手段」を有する。
【0020】請求項6記載のトナー画像定着装置は「加
熱ローラの初期温度:THIおよび加圧ローラの初期温
度:TPIと、ローラ回転の開始タイミングおよび停止タ
イミングとの関係に基づき、初期温度:THIおよびTPI
に対応する開始タイミング情報および停止タイミング情
報を決定し、決定された開始および停止タイミング情報
に従ってモータ制御器を制御する制御手段」を有する。
【0021】請求項7〜9記載のトナー画像定着装置は
共通して、第1〜第3の温度センサと、温度制御器と、
モータと、モータ制御器とを有する。「第1の温度セン
サ」は、ヒータを内蔵した加熱ローラの表面温度を検出
する温度センサである。「第2の温度センサ」は、加圧
ローラの表面温度を検出する。「第3の温度センサ」
は、定着部(加熱ローラと加圧ローラとの圧接部)近傍
の気温を検出する。
【0022】「温度制御器」は、第1の温度センサの出
力に基づき加熱ローラのヒータを制御する。「モータ」
は、加熱ローラまたは加圧ローラを回転駆動する。「モ
ータ制御器」は、モータを制御する。
【0023】請求項7記載のトナー画像定着装置は「加
熱ローラの初期温度:THI、加圧ローラの初期温度:T
PIおよび定着部近傍の初期気温:TAIとローラ回転の開
始タイミングとの関係に基づき、初期温度:THI,TPI
およびTAIに対応する開始タイミング情報を決定し、決
定された開始タイミング情報に従ってモータ制御器を制
御する制御手段」を有する。
【0024】請求項8記載のトナー画像定着装置は「加
熱ローラの初期温度:THI、加圧ローラの初期温度:T
PIおよび定着部近傍の初期気温:TAIとローラ回転の停
止タイミングとの関係に基づき、初期温度:THI,TPI
およびTAIに対応する停止タイミング情報を決定し、決
定された停止タイミング情報に従ってモータ制御器を制
御する制御手段」を有する。
【0025】請求項9記載のトナー画像定着装置は「加
熱ローラの初期温度:THI、加圧ローラの初期温度:T
PI及び定着部近傍の初期気温:TAIと、ローラ回転の開
始タイミングおよび停止タイミングとの関係に基づき、
初期温度:THI,TPIおよびTAIに対応する開始タイミ
ング情報および停止タイミング情報を決定し、決定され
た開始および停止タイミング情報に従ってモータ制御器
を制御する制御手段」を有する。
【0026】上述の如く「モータ」は、上記請求項1〜
9記載のいずれのトナー画像定着装置においても、加熱
ローラまたは加熱ローラを回転駆動させるが、これらロ
ーラの一方がモータにより回転駆動されると、他方も上
記一方のローラに従動して回転する。
【0027】上記請求項1,4,7記載のトナー画像定
着装置では、ウォームアップの開始当初は加熱・加圧ロ
ーラとも回転を停止しており、開始タイミング情報によ
り回転開始のタイミングが制御される。
【0028】請求項2,5,8記載のトナー画像定着装
置では、ウォームアップの開始当初から加熱・加圧ロー
ラとも回転を開始しており、停止タイミング情報により
回転停止のタイミングが制御される。
【0029】請求項3,6,9記載のトナー画像定着装
置では、ウォームアップの開始当初は加熱・加圧ローラ
とも回転を停止しており、開始タイミング情報により回
転開始のタイミングが制御され、停止タイミング情報に
より回転停止のタイミングが制御される。
【0030】上記請求項1〜9の任意のものに記載の発
明において「温度センサにより検出される1種以上の初
期温度と、ローラ回転の開始および/または停止のタイ
ミングの関係」は、予め、これを「テーブルもしくは演
算式」として設定し、制御手段の有するメモリに記憶し
ておくことができる(請求項10)。
【0031】あるいは請求項1〜9の任意のものに記載
の発明において、制御手段を「1種以上の初期温度を入
力とし、ローラ回転のタイミング情報を出力とするニュ
ーラルネット」により構成し、温度センサにより検出さ
れる1種以上の初期温度と、ローラ回転の開始および/
または停止のタイミングの関係をニューラルネットに学
習させておくことができる(請求項11)。この場合に
おいて「ニューラルネットの出力を監視して、上記出力
が所定の範囲を超えないようにする監視装置」を有する
ことができる(請求項12)。
【0032】また請求項1〜9の任意のものに記載の発
明において、制御手段が「ファジー推論装置」を有する
ようにし、「1種以上の初期温度とローラ回転の開始お
よび/または停止のタイミングの関係を予め定めたメン
バシップ関数」により、1種以上の初期温度に応じたタ
イミング情報をファジー推論する用にできる(請求項1
3)。
【0033】上記請求項1〜13の任意のものに記載の
発明において、タイミング情報は、「ローラの回転を開
始もしくは停止するときの加熱ローラの表面温度」とし
てもよいし(請求項14)、「ローラの回転を開始もし
くは停止するときの、初期温度検出時からの時間」とし
ても良い(請求項15)。この請求項15の場合には、
制御手段が「上記時間を計時するタイマ」を有すること
になる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を説明す
る。
【0035】図1(a)において符号10は加熱ローラ
を示す。加熱ローラ10はヒータ11を内蔵し、矢印方
向へ回転可能である。ヒータ11としては公知の種々の
ものを利用できるが、ここでは赤外線加熱型のヒータが
用いられている。ヒータ11は温度制御器14により発
熱を制御される。
【0036】加圧ローラ12は長手方向にわたって加熱
ローラ10と圧接しあい、両者のニップ部は「定着部」
となっている。加圧ローラ12はトナー画像定着装置に
おいて一般的に用いられるのと同様のものであり、モー
タ17により回転駆動されると反時計回りに回転する。
加熱ローラ10は加圧ローラ12に従動して時計回りに
回転する。従って、モータ17が加圧ローラ12を回転
させると加熱ローラ10も回転する。モータ17はモー
タ制御器16により駆動を制御される。
【0037】定着されるべきトナー画像TImは記録紙
20(例えば転写紙)上に適宜の方法で形成され、記録
紙20が前記定着部を通過する際に熱と圧力とにより記
録紙20上に定着される。
【0038】符号13で示す温度センサは、例えば「サ
ーミスタ」であり、加熱ローラ10の表面温度を検出す
るために、加熱ローラ10の表面に接して設けられてい
る。温度センサ13の出力は、温度制御器14とモータ
制御器16および制御手段18に入力されるようになっ
ている。制御手段18は、この形態において「マイクロ
コンピュータ」であり、その出力をモータ制御器16に
入力するようになっている。
【0039】従って、図1(a)に示すトナー画像定着
装置は、定着されるべきトナー画像TImを有する記録
紙20を加熱ローラ10と加圧ローラ12とで挾圧搬送
しつつトナー画像TImの定着を行なう装置であって、
ヒータ11を内蔵した加熱ローラ10の表面温度を検出
する温度センサ13と、温度センサ13の出力に基づき
加熱ローラのヒータを制御する温度制御器14と、加圧
ローラ12を回転駆動するモータ17と、このモータ1
7を制御するモータ制御器16と、上記制御手段18と
を有する。
【0040】制御手段18は、加熱ローラ10の初期温
度:THIとローラ回転(加圧ローラ12の回転駆動)の
開始タイミングとの関係に基づき、初期温度:THIに対
応する「開始タイミング情報」を決定し、決定された開
始タイミング情報に従ってモータ制御器16を制御する
(請求項1)。
【0041】即ち、マイクロコンピュータである制御手
段18の「メモリ」には、温度センサ13により検出さ
れる初期温度:THIと、加圧ローラ12の回転の開始タ
イミングの関係が、予め「テーブル」として設定されて
いる(請求項11)。説明中の実施の形態において、開
始タイミングは「加熱ローラ12の回転を開始すると
き、加熱ローラ10の表面が有するべき表面温度:
R」である。
【0042】即ち上記メモリに設定されたテーブルには
図1(b)に例示するごとく、加熱ローラの初期温度:
HI(左の列)に、回転開始温度(右の列)として上記
「加熱ローラ12の回転を開始するとき、加熱ローラ1
0の表面が有するべき表面温度:TR」が対応させられ
ている。
【0043】制御手段18は、温度センサ13からの入
力により初期温度:THIを検知すると、温度:THIに対
応する回転開始温度:TRを前記テーブルにより決定
し、決定された回転開始温度:TRを「開始タイミング
情報」としてモータ制御器16へ送る。なお、初期温
度:THIとそれに対応する回転開始温度:TRとがテー
ブル中にないとき(例えば、図1(b)において、THI
=12度Cや18度C等のとき)は、内挿法の演算を制
御手段18により行ない、対応する回転開始温度:TR
を算出する。
【0044】モータ制御回路16は温度センサ13から
の温度情報として加熱ローラ10の表目の温度:TH
入力されており、制御手段18から入力された上記開始
タイミング情報としての回転開始温度:TRと比較して
おり、「TH≧TR」となったとき、モータ17を駆動し
て加圧ローラ12を回転開始させる。これに伴い加熱ロ
ーラ10も回転を開始する。
【0045】図2に、上記実施の形態におけるウオーム
アップのフロー図を示す。画像形成装置のメインスイッ
チがオンになり、ウオームアップが開始されると(ステ
ップ:S1)、直ちに温度センサ13が加熱ローラ10
の表面温度:THを検出し、出力を温度制御器14、モ
ータ制御器16、制御手段18へ送る。同時に温度制御
器14は加熱ローラ10に内蔵されたヒータ11を発熱
させる。
【0046】制御手段18は、最初に入力された表面温
度:THを初期温度として、メモリに格納されているテ
ーブルに従い、回転開始温度:TRを決定し、これを開
始タイミング情報としてモータ制御器16に送る(ステ
ップ:S2)。モータ制御器16は、温度センサ13か
ら入力される表面温度:THと前記温度:TRとを比較し
(ステップ:S3)、条件:TH≧TRが満足されたら、
モータ17を駆動して加圧ローラ12を回転駆動し、両
ローラ10,12を共に回転させる(S4)。
【0047】温度制御器14は、温度センサ13から入
力される表面温度:THに応じて、ヒータ11の発熱を
コントロールし、表面温度:THが所定の目標温度(ス
タンバイ温度)に安定させ、ウォームアップを完了する
(S5)。
【0048】図1(c)は、上記の如く温度制御された
加熱ローラ10の温度変化の1例を示している。回転開
始後しばらくして、加熱ローラの表面温度が下がるの
は、ローラの回転により加圧ローラに表面の熱を奪われ
るためである。図1(c)における温度:TFは、前記
「目標温度」である。
【0049】温度制御器14によるヒータ11の発熱制
御は種々の方法が可能であるが、例えば、プログラム制
御により行なうことができる。発熱制御の1例としてヒ
ータ11の発熱量を表面温度:THに応じて時間的に変
化させてもよいし、或いは、発熱量を一定として、発熱
自体をオン・オフし、オン時間とオフ時間とにより温度
制御を行なっても良い。
【0050】制御手段のメモリに設定される「テーブ
ル」の内容である「温度センサ13により検出される初
期温度:THIと、加圧ローラ12の回転の開始タイミン
グの関係」は、実験に基礎を置いたコンピュータシミュ
レーションにより、上記ヒータの発熱量制御とともに、
ウオームアップを最も短い時間で完了できるように設定
することができる。
【0051】図1(a)において符号131は第2の温
度センサを示す。第2の温度センサ131は加圧ローラ
12の表面温度:TPを検知し、制御手段18に向けて
出力する。
【0052】従って、制御手段18におけるメモリに
「加熱ローラの初期温度:THIおよび加圧ローラの初期
温度:TPIとローラ回転の開始タイミングとの関係(こ
れは、実験に基礎を置いたシミュレーションによりウオ
ームアップが最短時間で完了するように定める)」を表
すテーブルの内容として、2種の初期温度:THI,TPI
に、開始タイミング情報として加圧ローラ12の回転開
始温度:TRを対応させたものを用いれば、加熱ローラ
および加圧ローラの初期温度に応じて最も合理的にロー
ラ回転を開始させ、短時間でウオームアップを完了させ
ることができる。これは請求項4記載の発明の実施の形
態である。
【0053】図1(a)において符号132は第3の温
度センサを示す。第3の温度センサ132は定着部(加
熱ローラ10と加圧ローラ12とのニップ部)の近傍の
気温:TAを検知し、制御手段18に向けて出力する。
従って、制御手段18におけるメモリに「加熱ローラの
初期温度:THI、加圧ローラの初期温度:TPIおよび定
着部近傍の初期温度:TAIとローラ回転の開始タイミン
グとの関係(これは、実験に基礎を置いたシミュレーシ
ョンによりウオームアップが最短時間で完了するように
定める)」を表すテーブルの内容として、3種の初期温
度:THI,TPI,TAIに開始タイミング情報として加圧
ローラ12の回転開始温度:TRを対応させたものを用
いれば、加熱ローラ、加圧ローラおよび定着部近傍の初
期温度に応じて、最も合理的にローラ回転を開始させ、
短時間でウオームアップを完了させることができる。こ
れは請求項7記載の発明の実施の形態である。
【0054】上記実施の形態において用いた「テーブ
ル」の代わりに、初期温度:THI(もしくはTHIとTPI
またはTHIとTPIとTAI)とローラ回転の停止タイミン
グとの関係を用いることができ、このようすると、図1
(a)の装置構成で、請求項2または5または8記載の
トナー画像定着装置の実施の形態を得ることができる。
【0055】即ち、図1(a)に対応させて、請求項2
記載のトナー画像定着装置を説明すれば、請求項2記載
のトナー画像定着装置は、定着されるべきトナー画像T
Imを有する記録紙20を加熱ローラ10と加圧ローラ
12とで挾圧搬送しつつトナー画像TImの定着を行な
う装置であって、ヒータ11を内蔵した加熱ローラ12
の表面温度を検出する温度センサ13と、温度センサ1
3の出力に基づき加熱ローラ10のヒータ11を制御す
る温度制御器14と、加圧ローラ12を回転駆動するモ
ータ17と、モータ17を制御するモータ制御器16
と、制御手段18を有する。
【0056】制御手段18は、加熱ローラ10の初期温
度:THIとローラ回転の停止タイミングとの関係を定め
たテーブルに基づき、初期温度:THIに対応する停止タ
イミング情報を決定し、決定された停止タイミング情報
に従ってモータ制御器16を制御する。
【0057】この場合のウオームアップの手順を、図3
のフロー図に従い説明する。
【0058】画像形成装置のメインスイッチがオンにな
り、ウオームアップが開始されると(ステップ:S3
1)、モータ制御器16は直ちにモータ17を駆動さ
せ、加圧ローラ12を回転駆動する。これに伴い加熱ロ
ーラ10も加圧ローラ12に従動して回転する。同時に
温度センサ13が加熱ローラ10の表面温度:THを検
出し、出力を温度制御器14、モータ制御器16、制御
手段18へ送る。同時に温度制御器14は加熱ローラ1
0に内蔵されたヒータ11を発熱させる。
【0059】制御手段18は最初に入力された表面温
度:THを初期温度として、メモリに格納されているテ
ーブルに従い、回転停止温度:TSを決定し、これを
「停止タイミング情報」としてモータ制御器16に送る
(ステップ:S32)。モータ制御器16は、温度セン
サ13から入力される表面温度:THと前記温度:TS
を比較し(ステップ:S33)、条件:TH≧TSが満足
されたら、モータ17の駆動を停止して加圧ローラ12
の回転を停止し、両ローラ10,12を共に回転停止さ
せる(S34)。
【0060】温度制御器14は、温度センサ13から入
力される表面温度:THに応じて、ヒータ11の発熱を
コントロールし、表面温度:THが所定の目標温度(ス
タンバイ温度)に安定させ、ウォームアップを完了する
(S35)。
【0061】図1(a)に示す第2の温度センサ131
を温度センサ13と共に用い、制御手段18におけるメ
モリに「加熱ローラの初期温度:THIおよび加圧ローラ
の初期温度:TPIとローラ回転の停止タイミングとの関
係(実験に基礎を置いたシミュレーションによりウオー
ムアップが最短時間で完了するように定める)」を表す
テーブルの内容として、2種の初期温度:THI,T
PIに、停止タイミング情報として加圧ローラ12の回転
停止温度:TSを対応させたものを用いれば、加熱ロー
ラおよび加圧ローラの初期温度に応じて最も合理的にロ
ーラ回転を開始させ、短時間でウオームアップを完了さ
せることができる。これは請求項5記載の発明の実施の
形態である。
【0062】図1(a)に示す第3の温度センサ132
を温度センサ13、第2の温度センサ131と共に用
い、制御手段18におけるメモリに「加熱ローラの初期
温度:THI、加圧ローラの初期温度:TPIおよび定着部
近傍の初期温度:TAIとローラ回転の停止タイミングと
の関係(実験に基礎を置いたシミュレーションによりウ
オームアップが最短時間で完了するように定める)」を
表すテーブルの内容として、3種の初期温度:THI,T
PI,TAIに停止タイミング情報として加圧ローラ12の
回転停止温度:TSを対応させたものを用いれば、加熱
ローラ、加圧ローラおよび定着部近傍の初期温度に応じ
て、最も合理的にローラ回転を開始させ、短時間でウオ
ームアップを完了させることができる。これは請求項8
記載の発明の実施の形態である。
【0063】上記実施の形態における「テーブル」とし
て、初期温度:THI(もしくはTHIとTPIまたはTHI
PIとTAI)とローラ回転の開始および停止タイミング
との関係を用いることができ、このようすると、図1
(a)の装置構成で、請求項3または6または9記載の
トナー画像定着装置の実施の形態を得ることができる。
【0064】即ち、図1(a)に対応させて、請求項3
記載のトナー画像定着装置を説明すれば、請求項3記載
のトナー画像定着装置は、定着されるべきトナー画像T
Imを有する記録紙20を加熱ローラ10と加圧ローラ
12とで挾圧搬送しつつトナー画像TImの定着を行な
う装置であって、ヒータ11を内蔵した加熱ローラ10
の表面温度を検出する温度センサ13と、温度センサ1
3の出力に基づき加熱ローラ10のヒータ11を制御す
る温度制御器14と、加圧ローラ12を回転駆動するモ
ータ17と、モータ17を制御するモータ制御器16
と、制御手段18とを有する。
【0065】制御手段18は、加熱ローラ10の初期温
度:THIと、ローラ回転の開始タイミングおよび停止タ
イミングとの関係(実験に基礎を置いたシミュレーショ
ンによりウオームアップが最短時間で完了するように定
める)に基づき、初期温度:THIに対応する開始タイミ
ング情報および停止タイミング情報を決定し、決定され
た開始および停止タイミング情報に従ってモータ制御器
16を制御する。
【0066】この場合のウオームアップの手順を、図4
のフロー図に従い説明する。
【0067】画像形成装置のメインスイッチがオンにな
り、ウオームアップが開始されると(ステップ:S4
1)、直ちに、温度センサ13が加熱ローラ10の表面
温度:THを検出し、出力を温度制御器14、モータ制
御器16および制御手段18へ送る。同時に温度制御器
14は加熱ローラ10に内蔵されたヒータ11を発熱さ
せる。
【0068】制御手段18は最初に入力された表面温
度:THを初期温度として、メモリに格納されているテ
ーブルに従い、回転開始温度:TRおよび回転停止温
度:TSを決定し、これらを「開始タイミング情報およ
び停止タイミング情報」としてモータ制御器16に送る
(ステップ:S42)。モータ制御器16は、温度セン
サ13から入力される表面温度:THと前記温度:TR
を比較し(ステップ:S43)、条件:TH≧TRが満足
されたら、モータ17の駆動を開始して加圧ローラ12
を回転させ、両ローラ10,12を共に回転させ(S4
4)、次いで、温度センサ13から入力される表面温
度:THと前記温度:TSとを比較し(ステップ:S4
5)、条件:TH≧TSが満足されたら、モータ17の駆
動を停止して加圧ローラ12の回転を停止させ、両ロー
ラ10,12を共に回転停止させる(S46)。
【0069】温度制御器14は、温度センサ13から入
力される表面温度:THに応じて、ヒータ11の発熱を
コントロールし、表面温度:THが所定の目標温度(ス
タンバイ温度)に安定させ、ウォームアップを完了する
(S47)。
【0070】図5に、上記の如く温度制御された加熱ロ
ーラ10の温度変化の1例を示している。温度:T
Fは、前記「目標温度」である。
【0071】図1(a)に示す第2の温度センサ131
を温度センサ13と共に用い、制御手段18におけるメ
モリに「加熱ローラの初期温度:THIおよび加圧ローラ
の初期温度:TPIとローラ回転の開始タイミングおよび
停止タイミングとの関係(実験に基礎を置いたシミュレ
ーションによりウオームアップが最短時間で完了するよ
うに定める)」を表すテーブルの内容として、2種の初
期温度:THI,TPIに、開始タイミング信号および停止
タイミング情報として加圧ローラ12の回転開始温度:
Rおよび停止温度:TSを対応させたものを用いれば、
加熱ローラおよび加圧ローラの初期温度に応じて最も合
理的にローラ回転を開始・停止させ、短時間でウオーム
アップを完了させることができる。これは請求項6記載
の発明の実施の形態である。
【0072】図1(a)に示す第3の温度センサ132
を温度センサ13、第2の温度センサ131と共に用
い、制御手段18におけるメモリに「加熱ローラの初期
温度:THI、加圧ローラの初期温度:TPIおよび定着部
近傍の初期温度:TAIとローラ回転の開始タイミングお
よび停止タイミングとの関係(実験に基礎を置いたシミ
ュレーションによりウオームアップが最短時間で完了す
るように定める)」を表すテーブルの内容として、3種
の初期温度:THI,TPI,TAIに開始タイミング情報お
よび停止タイミング情報として加圧ローラ12の回転開
始温度:TRおよび回転停止温度:TSを対応させたもの
を用いれば、加熱ローラ、加圧ローラおよび定着部近傍
の初期温度に応じて、最も合理的にローラ回転を開始さ
せ、短時間でウオームアップを完了させることができ
る。これは請求項9記載の発明の実施の形態である。
【0073】上に説明した実施の形態では、「開始タイ
ミング情報」として回転開始温度:TR、「停止タイミ
ング情報」として回転停止温度:TSを用いた。しか
し、回転・停止タイミング情報としては、上記温度:T
R,TS以外のものも使用可能であり、例えば、これら
「タイミング情報」として、ローラの回転を開始もしく
は停止するときの「初期温度検出時からの時間」を用い
ることができる。この場合には、制御手段が上記時間を
計時するタイマを有することになる(請求項15)。
【0074】図6はこの場合の実施の形態を略示してい
る。繁雑を避けるため、混同の虞れがないと思われるも
のに就いては、図1(a)におけると同一の符号を用い
た。図6の実施の形態のトナー画像定着装置は、定着さ
れるべきトナー画像TImを有する記録紙Sを加熱ロー
ラ10と加圧ローラ12とで挾圧搬送しつつトナー画像
TImの定着を行なう装置であって、ヒータ11を内蔵
した加熱ローラ12の表面温度を検出する温度センサ1
3と、温度センサ13の出力に基づき加熱ローラ10の
ヒータ11を制御する温度制御器14と、加圧ローラ1
2を回転駆動するモータ17と、モータ17を制御する
モータ制御器16と、制御手段180を有する。制御手
段180は「マイクロコンピュータ」である。
【0075】制御手段180は、加熱ローラ10の初期
温度:THIと、ローラ回転の開始タイミングおよび停止
タイミングとの関係(実験に基礎を置いたシミュレーシ
ョンによりウオームアップが最短時間で完了するように
定める。制御手段のメモリに記憶されている)に基づ
き、初期温度:THIに対応する開始タイミング情報およ
び停止タイミング情報を決定し、決定された開始および
停止タイミング情報に従ってモータ制御器16を制御す
るが、この場合の「開始タイミング情報は、初期温度検
知からローラの回転を開始するまでの時間:tR」であ
り、「停止タイミング情報は、初期温度検知からローラ
の回転を停止するまでの時間:tS」であり、それぞれ
制御手段180に内蔵されたタイマにより生成される。
【0076】この実施の形態で、請求項3記載の発明を
実施する場合のウォームアップを、図6と、図7のフロ
ー図を参照して説明する。
【0077】画像形成装置のメインスイッチがオンにな
り、ウオームアップが開始されると(ステップ:S7
1)、直ちに、温度センサ13が加熱ローラ10の表面
温度:THを検出し、出力を温度制御器14および制御
手段18へ送る。同時に温度制御器14は加熱ローラ1
0に内蔵されたヒータ11を発熱させる。
【0078】制御手段180は最初に入力された表面温
度:THを初期温度として、メモリに格納されているテ
ーブルに従い、回転開始時間:tRおよび回転停止時
間:tSを決定し、内蔵タイマが計時をはじめる(ステ
ップ:S72)。タイマは、計時された時間:tがt≧
Rを満足したら、モータ制御器16に信号を発し、モ
ータ制御器17はこの信号の入力に基づきモータ17の
駆動を開始して加圧ローラ12を回転させ、両ローラ1
0,12を共に回転させる(S74)、次いで、タイマ
の計時時間:tがt≧tSとなったら、モータ制御器1
6に信号を発し、モータ制御器16はモータ17の駆動
を停止して加圧ローラ12の回転を停止させ、両ローラ
10,12を共に回転停止させる(S76)。
【0079】温度制御器14は、温度センサ13から入
力される表面温度:THに応じて、ヒータ11の発熱を
コントロールし、表面温度:THが所定の目標温度(ス
タンバイ温度)に安定させ、ウォームアップを完了する
(S77)。
【0080】図8に、上記の如く温度制御された加熱ロ
ーラ10の温度変化の1例を示している。温度:T
Fは、前記「目標温度」である。
【0081】この実施の形態において、ウォームアップ
の開始による加熱ローラ10の初期温度:THIに応じ
て、加圧ローラ10の回転開始時間tR:のみを制御手
段18により決定するようにすれば、請求項1記載の発
明の実施の形態が得られる。また上記実施の形態におい
て、加熱ローラの初期温度:THIの検出と同時に加圧ロ
ーラ12の回転を開始し、初期温度:THIに応じて回転
停止時間:tSのみを制御手段により決定し、時間:tS
後にローラの回転を停止させるようにすれば、請求項2
記載の発明の実施の形態が得られる。
【0082】これらの実施の形態において、回転開始時
間:tRおよび/または回転停止時間:tSの決定に、初
期温度:THIとTPIを用いれば、請求項4または5また
は6記載の発明の実施の形態となるし、初期温度:THI
とTPIとTAIとを用いて、回転開始時間:tRおよび/
または回転停止時間:tSの決定を行なえば、請求項7
または8または9記載の発明の実施の形態となる。
【0083】図1(a)および図6に即して説明した実
施の形態において、温度制御器14はヒータ11の発熱
エネルギーを供給するヒータ駆動部と、この駆動部を制
御する部分とを有しており、同様にモータ制御器16
も、モータ17を駆動するドライバ回路と、このドライ
バ回路を制御する制御部とを有している。
【0084】これらの制御器における制御機能を有する
部分は、これを制御手段18もしくは180に繰りこん
でしまって、制御手段18または180が上記各制御器
の制御部をなすようにすることができる。
【0085】また上に説明した実施の形態において「温
度センサにより検出される1種以上の初期温度と、ロー
ラ回転の開始および/または停止のタイミングの関係」
は、テーブルとして制御手段のメモリに記憶されていた
が、上記関係を「演算式」として設定し、この演算式に
従ってプログラム的な演算で回転開始および/または回
転停止のタイミング情報を決定するようにしてもよい。
【0086】また図9(a)に示すように、制御手段1
8における上記関係に従うタイミング情報の決定を「1
種以上の初期温度を入力とし、ローラ回転のタイミング
情報を出力とするニューラルネット」とし、温度センサ
により検出される1種以上の初期温度THI,TPI,TAI
と、ローラ回転の開始および/または停止のタイミング
Rおよび/またはTS、あるいはtRおよび/またはtS
の関係を、ニューラルネットにバックプロパゲーション
法で学習させておき、THI等の入力に従って、所望のタ
イミング情報が出力されうようにしてもよい(請求項1
1)。
【0087】図9(b)は、ニューラルネットを用いる
場合の実施の形態を、図1(a)の実施の形態の変形例
として示している。ニューラルネットの出力は常に最適
値が出力される保証がない。そこで図9(b)に示すよ
うに、出力値:TRおよび/またはTS、あるいはtR
よび/またはtSを監視する監視装置19を設け、ニュ
ーラルネットからの出力が予め設定された範囲内になる
か否かをモニタリングし、出力が上記範囲外となるとき
は上記範囲内において出力値に最も近くなる値をモータ
制御器16に出力するようにし、ニューラルネットの出
力が上記範囲内である場合には当該出力自体をモータ制
御器16に出力するのである(請求項12)。
【0088】また、制御手段が「ファジー推論装置」を
有するようにし、タイミング情報の決定を「1種以上の
初期温度(THI等)とローラ回転の開始および/または
停止のタイミング(TR等)の関係を予め定めたメンバ
シップ関数により、初期温度に応じたタイミング情報を
ファジー推論する」ことができる。
【0089】例えば、初期温度:THIに応じて回転開始
温度:TRを推論する場合なら、IF-THENルールを例えば
図10(b)のように作製してメモリに格納し、同図
(a)の如き三角形状のメンバシップ関数:μiを用
い、THIに応じてIF-THENルールより定まるT1により演
算:110・μ1(T1)+105・μ2(T1)+98・μ3(T1)
+...を行ない、TRを推論する。TSやtR,TSを推
論する場合も同様である。
【0090】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば新規なトナー画像定着装置を実現できる。
【0091】この発明のトナー画像定着装置は、ウオー
ムアップ時に、加熱ローラの回転の開始および/または
回転停止を、加熱ローラの初期温度に応じ、短時間でウ
ォームアップを完了させるために合理的に行なうことが
できる。
【0092】また、請求項11〜13記載の発明では、
加熱ローラの初期温度に応じた回転の開始および/また
は停止タイミング情報を決定するのに、制御手段に大容
量のメモリを必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の1形態を説明するための図で
ある。
【図2】図1の形態に基づくウォームアップの手順を示
すフロー図である。
【図3】図1の形態に基づくウォームアップの別の手順
を示すフロー図である。
【図4】図1の形態に基づくウォームアップの他の手順
を示すフロー図である。
【図5】図2に示すウォームアップにおける加熱ローラ
の表面温度の時間的変化を示す図である。
【図6】この発明の実施の別形態を説明するための図で
ある。
【図7】図6の形態に基づくウォームアップの手順を示
すフロー図である。
【図8】図6に示すウォームアップにおける加熱ローラ
の表面温度の時間的変化を示す図である。
【図9】請求項11,12記載の発明の実施の形態の特
徴部分を説明するための図である。
【図10】請求項13記載の発明の実施の形態の特徴部
分を説明するための図である。
【符号の説明】
10 加熱ローラ 11 ヒータ 12 加圧ローラ 13 温度センサ 20 記録紙

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定着されるべきトナー画像を有する記録紙
    を加熱ローラと加圧ローラとで挾圧搬送しつつ上記トナ
    ー画像の定着を行なう装置であって、 ヒータを内蔵した加熱ローラの表面温度を検出する温度
    センサと、 この温度センサの出力に基づき加熱ローラのヒータを制
    御する温度制御器と、 加熱ローラまたは加圧ローラを回転駆動するモータと、 このモータを制御するモータ制御器と、 上記加熱ローラの初期温度:THIとローラ回転の開始タ
    イミングとの関係に基づき、上記初期温度:THIに対応
    する上記開始タイミング情報を決定し、決定された開始
    タイミング情報に従って上記モータ制御器を制御する制
    御手段とを有するトナー画像定着装置。
  2. 【請求項2】定着されるべきトナー画像を有する記録紙
    を加熱ローラと加圧ローラとで挾圧搬送しつつ上記トナ
    ー画像の定着を行なう装置であって、 ヒータを内蔵した加熱ローラの表面温度を検出する温度
    センサと、 この温度センサの出力に基づき加熱ローラのヒータを制
    御する温度制御器と、 加熱ローラまたは加圧ローラを回転駆動するモータと、 このモータを制御するモータ制御器と、 上記加熱ローラの初期温度:THIとローラ回転の停止タ
    イミングとの関係に基づき、上記初期温度:THIに対応
    する上記停止タイミング情報を決定し、決定された停止
    タイミング情報に従って上記モータ制御器を制御する制
    御手段とを有するトナー画像定着装置。
  3. 【請求項3】定着されるべきトナー画像を有する記録紙
    を加熱ローラと加圧ローラとで挾圧搬送しつつ上記トナ
    ー画像の定着を行なう装置であって、 ヒータを内蔵した加熱ローラの表面温度を検出する温度
    センサと、 この温度センサの出力に基づき加熱ローラのヒータを制
    御する温度制御器と、 加熱ローラまたは加圧ローラを回転駆動するモータと、 このモータを制御するモータ制御器と、 上記加熱ローラの初期温度:THIと、ローラ回転の開始
    タイミングおよび停止タイミングとの関係に基づき、上
    記初期温度:THIに対応する上記開始タイミング情報お
    よび停止タイミング情報を決定し、決定された上記開始
    および停止タイミング情報に従って上記モータ制御器を
    制御する制御手段とを有するトナー画像定着装置。
  4. 【請求項4】定着されるべきトナー画像を有する記録紙
    を加熱ローラと加圧ローラとで挾圧搬送しつつ上記トナ
    ー画像の定着を行なう装置であって、 ヒータを内蔵した加熱ローラの表面温度を検出する第1
    の温度センサと、 加圧ローラの表面温度を検出する第2の温度センサと、 上記第1の温度センサの出力に基づき加熱ローラのヒー
    タを制御する温度制御器と、 加熱ローラまたは加圧ローラを回転駆動するモータと、 このモータを制御するモータ制御器と、 上記加熱ローラの初期温度:THIおよび加圧ローラの初
    期温度:TPIとローラ回転の開始タイミングとの関係に
    基づき、上記初期温度:THIおよびTPIに対応する上記
    開始タイミング情報を決定し、決定された開始タイミン
    グ情報に従って上記モータ制御器を制御する制御手段と
    を有するトナー画像定着装置。
  5. 【請求項5】定着されるべきトナー画像を有する記録紙
    を加熱ローラと加圧ローラとで挾圧搬送しつつ上記トナ
    ー画像の定着を行なう装置であって、 ヒータを内蔵した加熱ローラの表面温度を検出する第1
    の温度センサと、 加圧ローラの表面温度を検出する第2の温度センサと、 上記第1の温度センサの出力に基づき加熱ローラのヒー
    タを制御する温度制御器と、 加熱ローラまたは加圧ローラを回転駆動するモータと、 このモータを制御するモータ制御器と、 上記加熱ローラの初期温度:THIおよび加圧ローラの初
    期温度:TPIとローラ回転の停止タイミングとの関係に
    基づき、上記初期温度:THIおよびTPIに対応する上記
    停止タイミング情報を決定し、決定された停止タイミン
    グ情報に従って上記モータ制御器を制御する制御手段と
    を有するトナー画像定着装置。
  6. 【請求項6】定着されるべきトナー画像を有する記録紙
    を加熱ローラと加圧ローラとで挾圧搬送しつつ上記トナ
    ー画像の定着を行なう装置であって、 ヒータを内蔵した加熱ローラの表面温度を検出する第1
    の温度センサと、 加圧ローラの表面温度を検出する第2の温度センサと、 上記第1の温度センサの出力に基づき加熱ローラのヒー
    タを制御する温度制御器と、 加熱ローラまたは加圧ローラを回転駆動するモータと、 このモータを制御するモータ制御器と、 上記加熱ローラの初期温度:THIおよび加圧ローラの初
    期温度:TPIと、ローラ回転の開始タイミングおよび停
    止タイミングとの関係に基づき、上記初期温度:THI
    よびTPIに対応する上記開始タイミング情報および停止
    タイミング情報を決定し、決定された上記開始および停
    止タイミング情報に従って上記モータ制御器を制御する
    制御手段とを有するトナー画像定着装置。
  7. 【請求項7】定着されるべきトナー画像を有する記録紙
    を加熱ローラと加圧ローラとで挾圧搬送しつつ上記トナ
    ー画像の定着を行なう装置であって、 ヒータを内蔵した加熱ローラの表面温度を検出する第1
    の温度センサと、 加圧ローラの表面温度を検出する第2の温度センサと、 定着部近傍の気温を検出する第3の温度センサと、 上記第1の温度センサの出力に基づき加熱ローラのヒー
    タを制御する温度制御器と、 加熱ローラまたは加圧ローラを回転駆動するモータと、 このモータを制御するモータ制御器と、 上記加熱ローラの初期温度:THI、加圧ローラの初期温
    度:TPIおよび定着部近傍の初期気温:TAIとローラ回
    転の開始タイミングとの関係に基づき、上記初期温度:
    HI,TPIおよびTAIに対応する上記開始タイミング情
    報を決定し、決定された開始タイミング情報に従って上
    記モータ制御器を制御する制御手段とを有するトナー画
    像定着装置。
  8. 【請求項8】定着されるべきトナー画像を有する記録紙
    を加熱ローラと加圧ローラとで挾圧搬送しつつ上記トナ
    ー画像の定着を行なう装置であって、 ヒータを内蔵した加熱ローラの表面温度を検出する第1
    の温度センサと、 加圧ローラの表面温度を検出する第2の温度センサと、 定着部近傍の気温を検出する第3の温度センサと、 上記第1の温度センサの出力に基づき加熱ローラのヒー
    タを制御する温度制御器と、 加熱ローラまたは加圧ローラを回転駆動するモータと、 このモータを制御するモータ制御器と、 上記加熱ローラの初期温度:THI、加圧ローラの初期温
    度:TPIおよび定着部近傍の初期気温:TAIとローラ回
    転の停止タイミングとの関係に基づき、上記初期温度:
    HI,TPIおよびTAIに対応する上記停止タイミング情
    報を決定し、決定された停止タイミング情報に従って上
    記モータ制御器を制御する制御手段とを有するトナー画
    像定着装置。
  9. 【請求項9】定着されるべきトナー画像を有する記録紙
    を加熱ローラと加圧ローラとで挾圧搬送しつつ上記トナ
    ー画像の定着を行なう装置であって、 ヒータを内蔵した加熱ローラの表面温度を検出する第1
    の温度センサと、 加圧ローラの表面温度を検出する第2の温度センサと、 定着部近傍の気温を検出する第3の温度センサと、 上記第1の温度センサの出力に基づき加熱ローラのヒー
    タを制御する温度制御器と、 加熱ローラまたは加圧ローラを回転駆動するモータと、 このモータを制御するモータ制御器と、 上記加熱ローラの初期温度:THI、加圧ローラの初期温
    度:TPIおよび定着部近傍の初期気温:TAIと、ローラ
    回転の開始タイミングおよび停止タイミングとの関係に
    基づき、上記初期温度:THI,TPIおよびTAIに対応す
    る上記開始タイミング情報および停止タイミング情報を
    決定し、決定された上記開始および停止タイミング情報
    に従って上記モータ制御器を制御する制御手段とを有す
    るトナー画像定着装置。
  10. 【請求項10】請求項1または2または3または4また
    は5または6または7または8または9記載のトナー画
    像定着装置において、 温度センサにより検出される1種以上の初期温度と、ロ
    ーラ回転の開始および/または停止のタイミングの関係
    が、予め、テーブルもしくは演算式として設定され、制
    御手段の有するメモリに記憶されていることを特徴とす
    るトナー画像定着装置。
  11. 【請求項11】請求項1または2または3または4また
    は5または6または7または8または9記載のトナー画
    像定着装置において、 制御手段が、1種以上の初期温度を入力とし、ローラ回
    転のタイミング情報を出力とするニューラルネットによ
    り構成され、温度センサにより検出される1種以上の初
    期温度と、ローラ回転の開始および/または停止のタイ
    ミングの関係を、上記ニューラルネットに学習させてあ
    ることを特徴とするトナー画像定着装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載のトナー画像定着装置に
    おいて、 ニューラルネットの出力を監視して、上記出力が所定の
    範囲を超えないようにする監視装置を有することを特徴
    とするトナー画像定着装置。
  13. 【請求項13】請求項1または2または3または4また
    は5または6または7または8または9記載のトナー画
    像定着装置において、 制御手段がファジー推論装置を有し、1種以上の初期温
    度とローラ回転の開始および/または停止のタイミング
    の関係を予め定めたメンバシップ関数により、1種以上
    の初期温度に応じたタイミング情報をファジー推論する
    ことを特徴とするトナー画像定着装置。
  14. 【請求項14】請求項1〜13記載の任意の1のトナー
    画像定着装置において、 タイミング情報が、ローラの回転を開始もしくは停止す
    るときの加熱ローラの表面温度であることを特徴とする
    トナー画像定着装置。
  15. 【請求項15】請求項1〜13記載の任意の1のトナー
    画像定着装置において、 タイミング情報が、ローラの回転を開始もしくは停止す
    るときの、初期温度検出時からの時間であり、制御手段
    は上記時間を計時するタイマを有することを特徴とする
    トナー画像定着装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6567624B1 (en) * 2001-10-31 2003-05-20 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Fixing apparatus and image forming apparatus
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