JPH09179405A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09179405A
JPH09179405A JP7351648A JP35164895A JPH09179405A JP H09179405 A JPH09179405 A JP H09179405A JP 7351648 A JP7351648 A JP 7351648A JP 35164895 A JP35164895 A JP 35164895A JP H09179405 A JPH09179405 A JP H09179405A
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JP
Japan
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toner
recovery
developing
color
toner container
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JP7351648A
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English (en)
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Ayahiro Mitekura
理弘 見手倉
Hiroshi Hosaka
弘史 保坂
Katsuhiro Kosuge
勝弘 小菅
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Priority to DE19654281A priority patent/DE19654281B4/de
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像器に着脱自在なトナー収容器が装着され
た回転型現像装置において、複数色のトナー収容器を交
換する際に、ユーザが能率良く作業を行うことができる
ようにする。 【解決手段】 複数色のトナー収容器が交換された後、
複数の現像器について連続してリカバリ動作を実行する
ことにより、ユーザがトナー収容器の交換を終了した時
点で装置の前から離れることができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の画像形成装置に係り、例えば、複数
の現像器を順次移動することにより、潜像担持体上の静
電潜像を各色の現像剤により現像するようにした回転型
現像装置を備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置としては、
例えば、潜像担持体としての感光体ドラムに近接して設
けた回転体上の所定位置に複数の現像器を配置し、各現
像器を感光体ドラムに対向する現像位置に順次移動(色
切り替え)することにより、感光体ドラム上の静電潜像
を各色のトナーにより現像するようにした回転型現像装
置(以下、リボルバ)を用いたものが知られている。例
えば、カラー画像形成装置では、一般に黒と補色3原
色、すなわち黒、シアン、マゼンタ、イエローのトナー
を感光体ドラム上に付着させる現像器をそれぞれ備えて
いる。
【0003】ところで、近年では装置の小型化のため、
現像器の省スペース化が求められている。上述したリボ
ルバもその解決策の一つではあるが、さらなる省スペー
ス化を図るために、各色のトナーを収容するトナー収容
器と各色の現像器とを結ぶトナー補給パイプを省略し、
トナー収容器と現像器を近接した位置に配設するように
したリボルバが考えられている。こうしたリボルバで
は、現像色を切り替えるごとに、その色の現像器が所定
の現像位置に停止することになるため、他の現像器もそ
れぞれ所定の位置に停止することになる。また、トナー
収容器から現像器へのトナーの補給は、双方の接合部に
設けられたトナー補給口を介して行われるが、このトナ
ー補給口の向きがトナー収容器交換時にトナーがこぼれ
ない方向に向く位置は一カ所しかないため、トナー補給
時にトナー収容器を交換できるのは一色のみであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トナーが補
給された直後から安定したトナー濃度で画像形成ができ
るように、トナー収容器を交換した後には、トナー濃度
を復帰させるためのトナー濃度復帰動作(以下、リカバ
リ動作)が行われる。この動作は、例えば、感光体ドラ
ム上に静電潜像を形成するため、レイアウト位置に応じ
てQL(除電ランプ)、帯電チャージャ、現像バイアス
等を順次オンして濃度測定用パターンを作成し、その濃
度測定用パターン部を光学センサで読み取り、適正な濃
度条件になるまでトナー収容器から現像器へのトナー補
給動作を繰り返し、適正な濃度条件に達したときに帯電
チャージャ、現像バイアス、QL等を順次オフしなが
ら、感光体ドラムを停止して終了する一連の動作からな
っている。なお、ここでは、感光体ドラムを回転させて
から濃度パターンを作成するまでの動作を前回転処理と
いい、濃度測定用パターンを作成し、読み取ったパター
ンの濃度が適正な濃度条件になるまでトナー補給動作を
繰り返す動作をリカバリ処理という。また、トナー補給
動作を終了してから感光体ドラムを停止するまでの動作
を後回転処理という。
【0005】トナー補給の際に、所定の位置に停止した
トナー収容器のみ交換可能となるように構成されたリボ
ルバでは、トナー収容器を1色交換するごとにリカバリ
動作を行うと、その都度、前回転処理、リカバリ(本)
処理、後回転処理が繰り返されることになるため、複数
色のトナー収容器を交換した場合には、ユーザは最後の
トナー収容器の交換が終了するまで装置の前を離れるこ
とができず、作業能率が悪いという問題点があった。
【0006】また、このような方法で複数色のトナー収
容器を交換した場合には、リカバリ動作全体の時間が長
くなるため、画像形成を開始するまで長く待たされると
いう問題点があった。
【0007】さらに、電源オフの間にトナー収容器が交
換された場合には、電源オン時に、どの色のトナー収容
器が交換されたのかが分からなくなる。ここで、全ての
色についてリカバリ動作を実行すると、交換していない
色についても無駄なリカバリ動作を行うことになるの
で、やはり画像形成を開始するまで長く待たされること
になる。
【0008】以上のように、トナー補給の際にはリカバ
リ動作のための時間が必要であり、とくに複数のトナー
収容器を交換する場合は、ユーザの装置の前での作業時
間が長くなり、トナー補給時の作業能率の向上が望まれ
ていた。
【0009】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、複数色のトナー収容
器を交換する際に、ユーザが能率良く作業を行うことが
できる画像形成装置を提供することにある。
【0010】また、他の目的は、複数色のトナー収容器
を交換する際に、リカバリ動作全体の時間を短縮するこ
とができる画像形成装置を提供することにある。
【0011】さらに、他の目的は、電源オフの間にトナ
ー収容器が交換された場合でも、リカバリ動作全体の時
間を短縮することができる画像形成装置を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、複数の現像器と、この複数の現
像器のそれぞれに補給されるトナーを収容し、かつ前記
複数の現像器のそれぞれに着脱自在に装着される複数の
トナー収容器と、前記現像器のトナー濃度を所定の濃度
に復帰させるためのリカバリ動作を実行するリカバリ実
行手段とを備えた画像形成装置において、複数のトナー
収容器の交換終了後、複数の現像器について連続してリ
カバリ動作を実行するようにしたことを特徴とするもの
である。
【0013】また、請求項2の発明は、請求項1の画像
形成装置において、トナー収容器が交換された現像器に
ついて連続してリカバリ動作を実行するようにしたこと
を特徴とするものである。
【0014】ここで、請求項2の画像形成装置において
は、トナー収容器を交換するに際して、ユーザにより選
択されたトナー収容器を所定の交換位置に移動するとと
もに、ユーザによりトナー収容器の交換終了が指示され
た時点で、すでにトナー収容器が交換された現像器につ
いて、前記リカバリ実行手段によるリカバリ処理を実行
するようにしてもよい。
【0015】また、請求項3の発明は、請求項1または
2の画像形成装置において、前記リカバリ動作が、前処
理と、リカバリ本処理と、後処理とから構成されるもの
においては、前記前処理を実行した後、複数の現像器に
ついて連続してリカバリ本処理を実行し、さらに後処理
を実行するようにしたことを特徴とするものである。
【0016】ここで、請求項3の画像形成装置において
は、交換されたトナー収容器の色を記憶しておき、前記
リカバリ本処理を実行する際に、前記記憶した色のトナ
ー収容器に対応する現像器について連続してリカバリ本
処理を実行するようにしてもよい。
【0017】また、請求項4の発明は、請求項1、2ま
たは3の画像形成装置において、前記リカバリ実行手段
によるリカバリ動作が終了するまで、画像形成動作の実
行を禁止するようにしたことを特徴とするものである。
【0018】ここで、請求項4の画像形成装置において
は、トナー収容器の交換作業が継続している間は、リカ
バリ処理の実行を行わないリカバリ待機モードを設け、
トナー収容器の交換作業終了が指示され、前記リカバリ
待機モードを終了し、前記リカバリ実行手段によるリカ
バリ動作が終了するまで、画像形成動作の実行を禁止す
るようにしてもよい。
【0019】請求項5の発明は、複数の現像器と、この
複数の現像器のそれぞれに補給されるトナーを収容し、
かつ前記複数の現像器のそれぞれに着脱自在に装着され
る複数のトナー収容器と、前記現像器のトナー濃度を所
定の濃度に復帰させるためのリカバリ動作を実行するリ
カバリ実行手段とを備え、所定の交換位置に停止してい
るトナー収容器のみ交換可能となるように構成された画
像形成装置において、装置の電源オン時に、前記交換位
置にあるトナー収容器に対応する現像器についてのみリ
カバリ動作を実行するようにしたことを特徴とするもの
である。
【0020】ここで、前記交換位置にあるトナー収容器
に対応する現像器についてのみリカバリ動作を実行する
には、例えば電源オフ時に、所定の交換位置に停止して
いるトナー収容器の色を記憶しておき、電源オン時に、
前記記憶していた色のトナー収容器に対応する現像器に
ついて、前記リカバリ実行手段によるリカバリ動作を実
行する。
【0021】請求項1乃至請求項4の発明においては、
複数のトナー収容器の交換が終了した後は、複数の現像
器について連続してリカバリ動作が実行されるので、ユ
ーザはトナー収容器の交換を終了した時点で装置の前を
離れることができる。
【0022】また、とくに請求項2の発明においては、
トナー収容器が交換された現像器について連続してリカ
バリ動作が実行されるので、トナー収容器を交換してい
ない色のリカバリ動作の時間が省略される。
【0023】また、とくに請求項3の発明においては、
リカバリ動作のうちの前処理と後処理が、連続するリカ
バリ本処理の前後にそれぞれ1回づつ実行されるので、
リカバリ本処理の間で前処理と後処理を重複して実行す
る必要がない。
【0024】また、とくに請求項4の発明においては、
リカバリ動作が終了し、交換されたトナー収容器に対応
する現像器のトナー濃度が所定の濃度となるまで画像形
成動作の実行が禁止されるので、トナー濃度の復帰が不
完全な状態で画像形成動作が行われることがない。
【0025】さらに、請求項5の発明においては、電源
オン時に、交換位置にあったトナー収容器に対応する現
像器についてのみリカバリ動作が実行されるので、電源
オフ時にトナー収容器の交換が行われても、必要最低限
のリカバリ動作を実行すればよい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
るカラー電子写真プリンタ(以下、プリンタという)に
適用した場合の一実施形態について説明する。
【0027】まず、本実施形態に係わるプリンタの基本
構成について説明する。図1は、本実施形態に係るプリ
ンタの基本構成を示すブロック図である。図1に示すプ
リンタ10は、電子写真プロセスによるカラー画像形成
を行うプリンタ部1と、原稿から読み取った画像データ
をプリンタ部1へ転送するスキャナ部2と、プリンタ部
1へ転写紙を供給するための供給装置であるバンク部3
と、スキャナ部2へ原稿を供給するための原稿給紙装置
であるDF部4と、プリンタ部1から排出される転写紙
の仕分け等を行う後処理装置であるソータ部5とから構
成されている。プリンタ全体としての基本構成は、従来
の同種のプリンタとほぼ同じ構成となっている。
【0028】図2は、上述したプリンタ10の制御系の
構成を示すブロック図である。図2において、プリンタ
制御部100、スキャナ制御部200、バンク制御部3
00、DF制御部400、ソータ制御部500は、それ
ぞれ図1に示した各部に対応している。
【0029】プリンタ制御部100は、電子写真プロセ
スシーケンスおよび紙搬送処理を制御する部分である。
このプリンタ制御部100は、バンク制御部300およ
びソータ制御部500と光ファイバシリアル通信により
接続されており、所定のコマンドにより作像タイミング
に応じた制御を行っている。スキャナ制御部200は、
原稿の画像データの読み取り制御、および画像処理制御
を行う部分である。このスキャナ制御部200は、DF
制御部400と光ファイバシリアル通信により接続され
ており、所定のコマンドにより原稿供給シーケンスを制
御している。システム制御部800は、プリンタ10の
システム全体を制御する部分であり、操作制御部900
から入力された指示によりプリンタ制御部100とスキ
ャナ制御部200に作像条件を渡したり、システム全体
の状態を管理制御し、また表示指令を行う。このシステ
ム制御部800は、それぞれの制御部と光ファイバシリ
アル通信によって接続されている。操作制御部900
は、ユーザからの指示を受け付け、これをシステム制御
部800に渡すとともに、システム制御部800からの
表示指令に従って、システムの状態やメッセージ等を表
示する。
【0030】また、プリンタ制御部100とスキャナ制
御部200は、画像重ね時の位置合わせ、および転写紙
と画像の入り合わせに厳しい精度を要求されることか
ら、直接にシーケンス制御ができるように、光ファイバ
シリアル通信によって接続されている。さらに、スキャ
ナ制御部200からプリンタ制御部100へ画像データ
を直接転送するデータバスも装備されている。
【0031】図3は、上述したプリンタ制御部100の
詳細な回路構成を示すブロック図である。プリンタ制御
部100の機能は、CPU(中央処理装置)101、R
OM102、RAM103、シリアル通信コントローラ
104、書き込み制御IC105、I/Oコントローラ
107、および各センサにより実現されている。以下、
CPU101を中心として、各部を順に説明する。
【0032】CPU101は、プログラム内容を演算お
よび実行する回路であり、プリンタ制御部100の全体
を制御している。このCPU101は、後述するフロー
チャートに従って、リカバリ動作を制御している。RO
M102は制御プログラムを内蔵するメモリ、RAM1
03はデータを格納および退避させるメモリである。C
PU101と各メモリは、データバスおよびアドレスバ
スにより接続されている。シリアル通信コントローラ1
04は、図2に示した各制御部(スキャナ制御部20
0、バンク制御部300、ソータ制御部500、システ
ム制御部800)との間でコマンド送受信を行う回路で
あり、CPU101とはデータバスおよびアドレスバス
により接続されている。書き込み制御IC105は、画
像データの露光制御を行う回路であり、露光用のLD制
御ユニットおよびポリゴンモータ115を制御してい
る。この書き込み制御IC105は、CPU101とデ
ータバスおよびアドレスバスにより接続されている。I
/Oコントローラ107は、プリンタ内の各部からCP
U101へ、またCPU101から各部への入出力制御
を行っている。
【0033】定着ユニット(Fuser)160は、図
示せぬ定着サーミスタA/Dの入力値を元にして、定着
ヒータ制御用のPWM出力を行っている。パワーパック
ユニット(PowerPack)170は、図示せぬパ
ワーパックからのフィードバックA/Dの入力値を元に
して、パワーパック出力をPWMにより制御している。
パワーパックユニット170の出力としては、後述する
帯電チャージャ、帯電グリッド、現像バイアス、現像D
Cバイアス、現像ACバイアス、ベルト転写チャージ
ャ、紙転写チャージャの出力を具備している。電位計回
路(V−Sensor)180は、後述する感光体ドラ
ムの表面電位を測定するセンサであり、出力はCPU1
01のA/D入力に接続されている。光学センサ回路1
81は、感光体ドラム上のトナー付着量を測定する後述
する光学センサの回路であり、この光学センサのフォト
トランジスタ出力はCPU101のA/D入力に、また
CPU101からのPWM出力が光学センサのLEDの
駆動回路に接続されている。
【0034】メインモータ110は、紙搬送系を駆動す
るモータ、ドラムモータ111は、感光体ドラムおよび
中間転写ベルトを駆動するためのモータである。現像モ
ータ112は、後述する現像スリーブを駆動するための
モータである。CPU101から各モータには、それぞ
れオン信号と、速度を半分に落とすための半速信号が出
力され、また、各モータからCPU101には、モータ
の回転数(速度)が目的回転数に達したことを判断する
ためのモータ定常回転信号(Lok)が入力される。リ
ボルバモータ113は、後述する現像器を備えたリボル
バを回転させるためのモータである。このリボルバモー
タ113には、CPU101より4相出力が供給されて
おり、指定の現像色を現像位置に停止させるための制御
を行っている。補給モータ114は、図示せぬトナー収
容器から現像ユニット内にトナーを補給するためのモー
タであり、トナー付着量に応じてオン時間を制御してい
る。
【0035】中間転写ベルトマークセンサ150は、色
重ね時の位置合わせの基準となる基準マークを検出する
センサである。このセンサからの信号は、タイミング的
に厳しい精度を要求されるので、CPU101の割り込
み入力(Int)に接続されている。リボルバホームポ
ジションセンサ151は、リボルバの停止位置の基準と
なるリボルバホームポジション(以下、リボルバHP)
を検出するセンサである。このセンサからの信号は、リ
ボルバ回転中に出力パルスを切り替えるというタイミン
グ的に厳しい精度を要求されているので、CPU101
の割り込み入力(Int)に接続されている。
【0036】図4は、上述したI/Oコントローラ10
7と周辺機器の接続を示すブロック図である。I/Oコ
ントローラ107からの出力としては、レジストクラッ
チ(CL)130、手差しCL131、手差しピックア
ップソレノイド132、除電ランプ133、中間転写ベ
ルトクリーニング接離用ソレノイド134、潤滑剤塗布
ソレノイド135等がある。また入力としては、レジス
トセンサ140、手差しペーパエンドセンサ141、排
紙センサ、黒カートリッジセンサ142、カラーカート
リッジセンサ143、およびプリンタ本体に設けられた
ドアの開閉状態を検出するドアスイッチ入力144等が
ある。
【0037】図5は、図1に示したプリンタ部1の主要
部分を示す概略構成図である。図5に示すプリンタ部1
は、大別すると、潜像担持体としての感光体ドラム1
1、現像装置としてのリボルバ20、中間転写ベルト3
0、レーザ光学装置としての書き込み系ユニット40に
より構成されている。
【0038】感光体ドラム11の周囲には、感光体ドラ
ム11上の残留電荷を消去するための除電ランプ(以
下,QL)18、帯電手段としての帯電チャージャ(以
下、帯電CH)12、感光体ドラム11の表面電位を測
定する電位計13、感光体ドラム11上の画像濃度を読
み取るための光学センサ14、転写前の感光体ドラム1
1の表面電位を低下させるための転写前除電ランプ(以
下,PTL)15、+電荷を与えるためのベルト転写チ
ャージャ16、感光体ドラム11上に残ったトナーを除
去するためのドラムクリーニング装置17が配設されて
いる。この感光体ドラム11と中間転写ベルト30は、
共に図3に示すドラムモータ111により回転駆動され
ている。
【0039】この感光体ドラム11と接するリボルバ2
0の内部は4分割されており、イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)、および黒(K)の4色それぞ
れの現像器21K、C、M、Yが配設されている。各現
像器21K、C、M、Yには、現像剤担持体としての円
筒状の現像スリーブ22K、C、M、Yが回動自在に支
持されている。この現像スリーブ22は、図3に示す現
像モータ112により回転駆動されている。また、各現
像器21K、C、M、Yには、それぞれの色に対応した
トナーを収容したトナー収容器としての図示せぬトナー
収容器が着脱自在に保持されている。このトナー収容器
は現像器21K、C、M、Yに近接して配置されてお
り、現像器21K、C、M、Yと連動して移動する。な
お、リボルバ20の現像位置は、感光体ドラム11上の
電位センサ13と、光学センサ14の間に位置してお
り、図5では、現像器21Kが現像位置にある状態を示
している。リボルバ20は、図3に示すリボルバモータ
113により矢印C方向に回転駆動されている。図3に
示すCPU101は、4相出力によりリボルバモータ1
13を回転制御し、指定色の現像色を現像位置に停止さ
せている。リボルバ20の停止位置基準となるHPは、
リボルバ20の下方に配設されたリボルバH光学センサ
151により検出される。
【0040】書き込み系ユニット40は、ポリゴンモー
タ115により回転されるポリゴンミラー116、fθ
レンズ117、ミラー118などの光学部品により構成
されている。そして、図示せぬLD(レーザダイオー
ド)で発生されたレーザビームがポリゴンミラー116
により回転走査され、fθレンズ117を経て、ミラー
118により光路を曲げられ、帯電CH12により一様
に帯電された感光体ドラム11上の帯電CH12と電位
計13の間に露光される。
【0041】一方、中間転写ベルト30の周囲には、ベ
ルト内側に設けられ、色重ね時の位置合わせの基準とな
る図示せぬマークを読み取るベルトマークセンサ15
0、中間転写ベルト30上に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗
布ユニット32、中間転写ベルト30上に転写された画
像を図示せぬ転写紙に転写するための紙転写チャージャ
33、中間転写ベルト30上の未転写トナーおよび残ト
ナーをクリーニングするためのベルトクリーニングユニ
ット34が配設されている。中間転写ベルト30と感光
体ドラム11は、画像形成中はベルト転写チャージャ1
6の位置で当接しているが、2つの支持ローラ119、
120を移動させると、図の破線で示すように、中間転
写ベルト30を感光体ドラム11から離間させることが
できる。また、中間転写ベルト30の周長は、最大画像
サイズと光学センサのパターン領域(画像後端との間隔
およびパターン余裕長さを含む)を加えた長さよりも長
く設定されている。また、ベルトクリーニングユニット
34は、図示せぬ中間転写ベルトクリーニングソレノイ
ドにより、中間転写ベルト30と離接可能に構成されて
いる。また、潤滑剤の塗布も図示せぬ潤滑剤塗布ソレノ
イドにより、中間転写ベルト30と離接可能に構成され
ており、塗布の可否が可能となっている。
【0042】また、紙転写チャージャ33の上流には、
レジストローラ50、およびレジストセンサ140が配
設され、下流側には、搬送ベルト51、および図示せぬ
定着ユニットが配設されている。このうち、レジストロ
ーラ50、搬送ベルト51および図示せぬ定着ローラ
は、図3に示すメインモータ110により回転駆動され
ている。さらに、レジストローラ50は図4に示すレジ
ストクラッチ130によりオン/オフされている。
【0043】上述した図5の構成において、感光体ドラ
ム11は、矢印A方向に回転駆動されながら帯電CH1
2により一様に帯電された後、書き込み系ユニット40
により画像情報に基づき走査露光されて、表面に静電潜
像が形成される。ここで、露光される画像情報は、単色
であれば黒色の画像情報であり、フルカラーであれば、
所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン、
および黒の色情報に分解した単色の画像情報である。ま
た、感光体ドラム11上に形成された静電潜像は、リボ
ルバ20により各々所定の現像剤としてのイエロー、マ
ゼンタ、シアン、および黒トナーで現像され、これによ
り感光体ドラム11上に各色画像が形成される。
【0044】一方、感光体ドラム11上に形成された各
色画像は、感光体ドラム11と同期して図中矢印B方向
に回転する中間転写ベルト30上に、イエロー、マゼン
タ、シアン、および黒の単色ごとに、ベルト転写チャー
ジャ16によって順次重ね転写される。中間転写ベルト
30上に重ね合わされたイエロー、マゼンタ、シアン、
および黒の画像は、図示せぬ給紙トレイから、図示せぬ
給紙ローラ、レジストローラ50を経て搬送された図示
せぬ転写紙上に、紙転写チャージャ33により一括転写
される。転写終了後の転写紙は、搬送ベルト51により
図示せぬ定着ローラへ送られ、ここで、トナー像が定着
されてフルカラープリントとして機外に排出される。
【0045】なお、中間転写ベルト30上に転写されな
かった感光体ドラム11上のトナーは、ドラムクリーニ
ング装置17により感光体ドラム11から除去され、ま
た、図示せぬ転写紙上に転写されなかった中間転写ベル
ト30上のトナーは、ベルトクリーニングユニット34
により中間転写ベルト30から除去される。
【0046】次に、画像形成時のシーケンスを図6乃至
図8のタイミングチャートと、ブロック図により説明す
る。以下に説明する各タイミングチャートでは、いずれ
か一つの現像器が現像位置にあることを前提としてい
る。また、タイミングチャート中の”FGATE”と
は、画像データのゲート信号であり、オンの間、画像デ
ータは感光体ドラム11上に書き込まれる。さらに、以
下の説明においては、タイミングチャート中の対応する
項目を( )内に示す。最初に、単色の画像形成を行
う場合のシーケンスを、図6のタイミングチャートと各
ブロック図により説明する。図6は、A4サイズ(短辺
方向に紙搬送)の白黒画像を2枚出力する例を示してい
る。
【0047】CPU101(図3)は、システム制御部
800からスタート命令(a)が届くと、QL18とド
ラムモータ111をオンする(g、b)。そして、感光
体ドラム11上の開始位置(除電された部分)が帯電位
置に到達すると、帯電CH12をオンする(h)。さら
に、感光体ドラム11上の帯電された部分が現像位置に
到達すると、現像バイアスDC、ACおよび現像モータ
112をオンする(i、j、k)。また、感光体ドラム
11上の現像バイアスがオンとなった位置がベルト転写
位置に到達したときに、ベルト転写チャージャ16をオ
ンさせる(n)。ここまでが前回転となる。なお、リボ
ルバ20が停止している時の現像位置にある現像器の現
像色と指定現像色が異なる場合は、現像バイアスDC、
ACをオンした後に、現像位置に指定現像色が到達する
までリボルバ20を回転させる。この場合は、ここまで
が前回転となる。
【0048】前回転により、感光体ドラム11上の露光
位置が帯電された状態になっていれば、感光体ドラム1
1上に潜像を形成することができる。CPU101は、
そのタイミング以降に画像データを送るよう、スキャナ
制御部200(図3)に対してランプオンおよびスキャ
ナスタートを指示する(d)。画像のスキャンが行われ
ると、画像データがスキャン制御部200から書き込み
制御IC105(図3)に転送される。書き込み制御I
C105では、画像データを露光データに交換位置する
とともに、LD制御ユニット106およびポリゴンモー
タ115を制御しながら、感光体ドラム11上に静電潜
像を形成するべく露光を行う(e)。
【0049】感光体ドラム11上に形成された静電潜像
は現像器21により現像され、ベルト転写チャージャ1
6により中間転写ベルト30に転写される。そして、C
PU101は、転写された画像が紙転写位置に到達する
前に紙転写チャージャ33をオンして(o)、転写紙に
画像を転写させる。なお、転写紙は紙転写のタイミング
に間に合うように給紙されており、レジストローラ50
(図5)に転写紙の先端を突き当てて待機状態となった
後に、紙転写位置で画像先端と転写紙先端が一致するタ
イミングでレジストクラッチ130(図4)はオンされ
る(r)。さらに、画像を転写された転写紙は、搬送ベ
ルト51(図5)により図示せぬ定着ユニットまで搬送
され、定着ローラで熱定着されて図示せぬ排紙トレイに
排出される。
【0050】また、CPU101は、紙転写が終了した
後に次の作像がないと判断すると、終了シーケンスに移
行する。ここでは、まずベルト転写チャージャ16をオ
フし(n)、感光体ベルト11上のベルト転写チャージ
ャ16がオフした位置が帯電CH12の位置に到達した
ときに帯電CH12をオフする(h)。次に、その位置
が現像位置に到達したときに、現像バイアスDC、AC
および現像モータ112をオフする(i、j、k)。こ
の時点から、マークセンサ150(図5)を基準マーク
検出待機状態とし(c)、マーク検出後、基準マークを
所定の位置に停止させるまでドラムモータ111をオン
させて(b)、ドラムモータ111のオフと同時にQL
18をオフする(g)。
【0051】なお、CPU101は、感光体ドラム11
上への露光を行った後、光学センサ14、および図示せ
ぬ光学センサLEDをオンする(f、l)。また、紙転
写チャージャ33をオンする前にPTL15をオンする
(m)。ただし、ベルトクリーニングユニット34は当
接状態を維持し(p)、リボルバモータ113(図3)
は単色であるためオンされない(q)。
【0052】次に、フルカラーの画像形成を行う場合の
シーケンスを、図7のタイミングチャートと各ブロック
図を用いて説明する。ただし、図6と重複する部分の説
明は省略する。図7は、A4サイズ(短辺方向に紙搬
送)のフルカラー画像を1枚出力する場合のタイミング
チャートを示している。
【0053】前回転までの制御は、図6に示した単色時
のシーケンスと同じであるが、フルカラーのシーケンス
では、画像形成中に色の切り替えを行っている。すなわ
ち、ドラムモータ111のオンにより中間転写ベルト3
0が回転し、マークセンサ150が基準マークを検出す
ると(c)、マークセンサ150はCPU101の割り
込み端子に接続されているので、CPU101のプログ
ラム上では割り込み処理が実行される。その中で1色目
(K)のスキャン開始コマンドをスキャナ制御部200
に送信する(d)。そして、感光体ドラム11上の1色
目(K)の静電潜像を現像器21Kにより現像した後、
中間転写ベルト30への転写が終了すると、2色目
(C)の現像器21Cが現像位置に到達するようにリボ
ルバ20を回線させる(q)。また、中間転写ベルト3
0への転写が終了すると、それまで中間転写ベルト30
に当接させていたベルトクリーニングユニット34を解
除して(p)、中間転写ベルト30上の画像を消さない
ようにする。
【0054】その後、再度マークセンサ150が基準マ
ークを検出すると(c)、2色目(C)のスキャン開始
コマンドをスキャナ制御部200に送信する(d)。そ
して、2色目(C)の静電潜像を現像器21Cで現像し
た後、中間転写ベルト30への転写が終了すると、3色
目(M)の現像器21Mが現像位置に到達するようにリ
ボルバ20を回転させる(q)。以下、3色目(M)、
4色目(Y)も同様に現像し、中間転写ベルト30上に
画像を重畳する。こうして中間転写ベルト30に転写さ
れたフルカラー画像は、転写紙に転写するべく紙転写位
置に到達する直前に紙転写チャージャ33をオンして
(o)、転写紙に画像を転写する。転写紙の搬送は単色
の場合と同じである。
【0055】さて、4色目(Y)の中間転写ベルト30
への転写が終了すると、1色目(K)の現像器21Kが
現像位置にセットされるようにリボルバ20を回転させ
て(q)、次の作像に備える。また、同時にベルトクリ
ーニングユニット34も解除状態から当接状態にして、
中間転写ベルト30上の紙転写後の転写残トナーをクリ
ーニングして次の作像に備える(p)。なお、終了のシ
ーケンスは単色の場合と同じである。
【0056】図8は、A3サイズ(長辺方向に紙搬送)
のフルカラー画像を1枚出力する場合のタイミングチャ
ートを示している。図7は、1色の作像周期は中間転写
ベルト30の1周であったが、図8では1色の作像周期
は2周となっている。これは、A3サイズでは、中間転
写ベルト30の1周では次の現像色に切り替えるタイミ
ングがないためであり、このためマークセンサ150の
基準マーク検出を1色につき1度飛ばしている。また、
ベルトクリーニングユニット34の当接と紙転写のタイ
ミングは、A4とA3では異なっているが、A4の場合
はベルト転写チャージャ16の位置から紙転写チャージ
ャ33の位置までに画像が全部入るので、紙転写より前
のタイミングでベルトクリーニングユニット34を当接
している。しかし、A3ではその間隔内に全部入らない
ためと、紙転写中の当接の振動による転写不良を避ける
ために、紙転写後に当接するようにしている。
【0057】なお、外部から取り込んだ画像を出力する
場合には、スキャナ制御部200に対してスキャナスタ
ートを指示せずに、色重ねの際もマークセンサ150の
基準マーク検出のタイミングで画像データを書き込むこ
とにより、所望の転写紙出力を得ることができる。
【0058】次に、本実施例形態におけるリボルバ20
とトナー収容器の構成について説明する。図9は、リボ
ルバ20の内部構造を示す概念断面図であり、図10
は、リボルバ20におけるトナー循環経路を示す概念断
面図である。なお、図9は、図10の前側板600を外
して軸方向から見たときの断面図であり、後側板601
の手前にある各部材が示されている。また、図10は、
任意の現像器の概念断面図を示しているが、ここでは、
図9に示す現像器21Kの上下搬送スクリュー606、
612の中心軸を含む面による縦断面図を示している。
【0059】図9において、リボルバ20は略円盤状の
前側板600および後側板601(図10参照)と、現
像ケーシング部602とを備えている。現像ケーシング
部602の内部は、仕切り部602−1、602−2、
602−3、602−4により4分割されており、各仕
切り部には、K、C、M、Yに対応する現像器21K、
C、M、Yがそれぞれ配設されている。図9の例では、
感光体ドラム11に対向する現像位置にあるのが、黒ト
ナーとキャリアを収容した黒用の現像器21Kであり、
以下、図中時計回りの順に、シアントナーとキャリアを
収容したシアン用の現像器21C、マゼンタトナーとキ
ャリアを収容したマゼンタ用の現像器21M、イエロー
トナーとキャリアを収容したイエロー用の現像器21Y
が配設されている。
【0060】ここで、4つの現像器の内部構造は全く同
じであるので、以下、図9で現像位置にある黒用の現像
器21Kを代表して内部構造を説明する。現像器21K
は、図の手前側と向こう側に対向配置された2枚の小側
板604(図9では一方を省略している)の間に設けら
れた円筒状の現像スリーブ22Kとドクタ603からな
る小ユニット605K、上搬送スクリュー606、パド
ル607、下搬送スクリュー612等により構成されて
いる。小ユニット605Kの下方には、軸608が2枚
の小側板604を貫通して配設されている。この軸60
8はさらに前側板600、後側板601に支持されてお
り、小ユニット605K全体は、軸608を支点として
回動自在となるように構成されている。また、2枚の小
側板604の上方の端部には長穴609が形成されてお
り、図示せぬネジによりそれぞれ前側板600、後側板
601に止められている。これによると、前記ネジを緩
めて小ユニット605Kを軸608を中心として回動さ
せることにより、現像スリーブ22Kを感光体ドラム1
1に対して近づけたり、あるいは遠ざけることができる
ので、現像スリーブ22Kと感光体ドラム11との間の
現像ギャップを調整することが可能となる。
【0061】なお、現像に際しては、図9に示すよう
に、感光体ドラム11の中心点611から水平方向に現
像スリーブ22(この場合は22K)の回転中心が位置
するようにリボルバ20の停止位置が設定される。この
位置を現像位置といい、リボルバ20の正規の停止位置
となる。
【0062】図11は、トナー収容器の装着状態を示す
概念側面図であり、図12は、トナー収容器とトナーホ
ッパの内部構造を示す正面図である。なお、図11は、
リボルバ20を図10と反対の側から見たときの状態を
示しており、図12は、リボルバ20を図11の矢印C
から見たときの状態を示している。
【0063】図11に示すように、前側板600、後側
板601および現像器21K、C、M、Y(図では、
K、Yのみを示す)は、全体で円柱状のリボルバ20を
構成している。また、リボルバ20の最前部(図中、左
側の端部)には、K、C、M、Yの各色のトナーをそれ
ぞれ収容するトナー収容器621〜624が配設されて
いる(図では、K、Yのみを示す)。これらのトナー収
容器621〜624の配置は、図9の現像器21K、
C、M、Yの配置に対応している。すなわち、図12に
示すように、Kのトナーはトナー収容器621(図では
省略している)、Cのトナーはトナー収容器622、M
のトナーはトナー収容器623、Yのトナーはトナー収
容器624にそれぞれ収容されている。
【0064】リボルバ20の最前部には、図10に示す
ように、トナー収容器621〜624と近接してトナー
ホッパ610が配設されている。ここで、トナーホッパ
610の構造は4色全て同じであるため、上搬送スクリ
ュー606、下搬送スクリュー612は同じ符号を付し
ている。図12に示すように、トナー収容器621〜6
24とトナーホッパ610は、トナー収容器の略凹形状
に形成された部分と、トナーホッパの略凸形状に形成さ
れた部分が嵌合した状態で組み付けられている。このよ
うに、トナー収容器とトナーホッパが組み付けられた状
態では、リボルバ20の最前部は、全体として円柱、あ
るいは円柱の一部を構成するような形状となっている。
また、各トナーホッパ610は、図示せぬ円盤状側板に
固定された状態でユニットを構成しており、図11に示
すように、下搬送スクリュー612を覆うパイプ状のガ
イド640によりリボルバ20と連結されている。な
お、図12において、符号617はトナー収容器621
〜624からトナーホッパ610内にトナーを補給する
際の連通路を示している。
【0065】また、図12において、現像位置にある図
示せぬトナー収容器(621)は第1象限にあり、後述
するにあるトナー収容器623は第3象限にある。この
第3象限に位置するトナー収容器623の下部には、交
換位置におけるカートリッジの有無を検出するためのカ
ートリッジセンサ143が設けられている。このカート
リッジセンサ143は反射型のフォトセンサであり、ト
ナー収容器が第3象限にあるときは反射を検出して、図
3のCPU101にトナー収容器有りを通知し、またト
ナー収容器が第3象限に無いときには反射を検出しない
のでトナー収容器無しを通知する。
【0066】次に、トナー収容器からトナーホッパへの
トナーの補給について説明する。図13は、トナー収容
器からトナーホッパへトナーが移動する様子を示した説
明図であり、図12に対応している。ここで、各トナー
収容器621〜624内のトナーは同じ様な動きをする
ので、黒用のトナー収容器621を代表して説明する。
図13に示すように、黒用のトナー収容器621が現像
位置にあるとき、トナー収容器621とトナーホッパ6
10との接合部分に共通に形成された連通路617は矢
印616で示すような略鉛直方向に向いている。また、
前記連通路617に向かうトナー収容器621の側壁部
分はロート状に形成されているので、トナー収容器62
1内に収容されているトナーは、重力の作用によりトナ
ーホッパ610側に移動し、トナーホッパ610内に充
填される。他のトナー収容器についても、現像位置にセ
ットされたときには、同様に対応するトナーホッパへト
ナーが移動して、充填されることになる。なお、トナー
収容器621でトナーが接触する内壁接触面は、連通路
617に対して滑らかな面618でつながっているた
め、連通路617が鉛直方向に向くときの重力の作用に
加えて、カートリッジの形状がリボルバ20の回転によ
ってトナーを連通路617の入り口へ案内するので、ト
ナー収容器内に収容されたトナーを残らず使いきること
ができる。
【0067】次に、トナーホッパから現像スリーブへの
トナーの搬送について説明する。なお、各トナーホッパ
から現像スリーブへのトナーの搬送は同じ動作により行
われるので、ここでは黒用の現像器21Kを代表して説
明する。図10に示すように、各トナーホッパ610の
内部には、その下方に補給ローラ613が配設されてい
る。この補給ローラ613上に堆積したトナーは、補給
ローラ613の回転に応じて、ホッパ内の下方に複数形
成されたトナー排出口626を通過し、ホッパ下方まで
延設された下搬送スクリュー612上に落下する。これ
らのトナーは、下搬送スクリュー612の回転にととも
に図の矢印方向に搬送される。そして、パドル607に
形成された開口部627からパドル607の外部に放出
され、パドル607による縦撹拌が行われる。縦撹拌さ
れたトナーは、現像スリーブ22K(図9参照)まで汲
み上げられ、現像に供されることになる。
【0068】一方、図9に示すように、現像に際して
は、感光体ドラム11は反時計回りに、現像スリーブ2
2Kは時計回りにそれぞれ回転する。ドクタ603は、
現像スリーブ22Kに接しており、現像スリーブ22K
に担持されたトナーの量を規制している。また図9にお
いて、符号614は上搬送スクリュー606を覆うスク
リューガイドを示している。前記ドクタ603により規
制された余剰トナーの一部は、このスクリューガイド6
14の中に導かれ、上搬送スクリュー606により図の
手前側へ搬送される。そして、図10に示すように、上
搬送スクリュー606により搬送されたトナーは、前方
に設けられたトナー排出パイプ615を通じて下搬送ス
クリュー612上に送り込まれ、前述したトナー収容器
からトナーホッパを経由して補給されたトナーと混合さ
れる。このように、上下に配設された2本のスクリュー
606、612による横撹拌と、パドル607による縦
撹拌によりトナーの濃度ムラをなくすようにしている。
【0069】リボルバ20には、こうしたトナーの循環
を行う現像器が90度ごとに4部分設けられており、こ
れにより4色構成のリボルバ20が構成されている。こ
のリボルバ20は、カラー画像の現像に際しては、リボ
ルバ20が反時計回りに回動し、K→C→M→Yの順に
色が切り替わる。このリボルバ20の回動により、トナ
ーはトナー収容器内でほぐされ、図10に示した補給ロ
ーラ613上にトナーが堆積するように回動方向が考慮
されている。
【0070】また、この実施形態に係わるリボルバ20
において、トナー収容器の交換位置は、トナー収容器内
に残トナーがあっても、装置の内外にトナーが飛散しな
いように、トナー収容器の図示せぬ補給口が上を向いて
いる第3象限の位置に限られている。例えば図12で
は、トナー収容器623が第3象限にあるため、この位
置ではトナー収容器623のみが交換可能となる。この
交換位置の限定は、図13に外縁だけで示すインナーカ
バー630により規制されている。すなわち、インナー
カバー630には、第3象限のトナー収容器の位置のみ
に切り欠きが形成されていて、この切り欠きの位置以外
ではトナー収容器が取り出せないようになっている。こ
の第3象限の位置を現像位置に対して交換位置という。
図14は、現在現像位置にある色と、交換位置へ移動さ
せたい目標移動色とを対応付けた図である。例えば、現
在現像位置に黒(K)のトナー収容器があるとすると、
シアン(C)を交換位置に移動するには270度回転さ
せればよく、イエロー(Y)は90度回転させればよい
ことになる。また、図15は現像位置色と交換位置色を
対応付けた図である。例えば、現像位置色が(M)であ
るとすると、このときの交換位置色は(K)となる。図
5で説明したように、リボルバ20の停止位置基準とな
るHPは、リボルバ20の下方に配設されたリボルバH
光学センサ151により検出されている。CPU101
(図3)は、このリボルバH光学センサ151がリボル
バのHPを検出することにより、(K)の現像器を現像
位置に停止させることができる。また、図14や図15
に示した対応表を参照することにより、目標移動色を交
換位置に移動するにはどのぐらい回転させたらよいか、
あるいは現在の現像位置色から、そのときの交換位置色
を知ることができる。
【0071】ところで、この実施形態に係わるプリンタ
では、所定枚数(例えば、10枚)プリント動作が行わ
れるごとに、感光体ドラム上に基準濃度パターンを形成
し、このパターンの画像濃度を光学センサ(図5)で読
み取り、その値に応じて現像器へのトナー補給を行うこ
とにより、現像器内にあるトナーのトナー濃度が所定濃
度となるように制御している。このようなトナー濃度制
御においては、現像器内のトナーのトナー濃度が連続し
て所定回数(例えば、3回)低いと判断された場合に
は、現像器がトナーニアエンド状態にあると判断し、こ
の現像器に対応した図示せぬトナーニアエンドLEDを
点灯させている。このトナーニアエンドLEDが点灯し
た後、この現像器による所定回数のプリント動作が許可
されるが、この後は、現像器がトナーエンド状態にある
と判断し、この現像器に対応した図示せぬトナーエンド
LEDを点灯させている。このトナーエンドLEDが点
灯した後は、例えばプリント動作を許可することなく、
ユーザによりトナー収容器が交換されるまで待機した
り、あるいはその他の準備動作を実行する。なお、トナ
ー収容器は、トナーエンドあるいはトナーニアエンド以
外の理由によっても交換されるが、ここでは、トナーエ
ンドあるいはトナーニアエンドにより交換するものとす
る。
【0072】上記待機状態となったプリンタに対して、
ユーザによりプリンタ本体の前カバー(以下、ドア)が
開かれて、交換位置からトナー収容器が取り外され、新
しいトナー収容器が交換位置から所定の現像器に装着さ
れ、ドアが閉じられると、トナー収容器の交換作業が終
了する。この作業の後、プリンタ内部では現像器のトナ
ー濃度を復帰させるためのリカバリ動作が実行され、こ
れが終了すると、新しいトナー収容器の装着された現像
器が現像可能状態となる。
【0073】この実施形態のように、トナー補給の際
に、所定の交換位置に停止したトナー収容器のみ交換可
能となるように構成されたリボルバでは、1回の交換作
業で1つのトナー収容器しか交換できないため、複数の
トナー収容器を交換しようとする場合は、通常、1つの
トナー収容器を交換するごとにプリンタ本体の前カバー
開閉し、その都度リカバリ動作を実行することになる。
しかし、これでは全てのトナー収容器のリカバリ動作が
終了するまでユーザは装置の前を離れることができず、
作業能率が悪いものとなってしまう。
【0074】そこで、本実施形態のプリンタでは、後述
するように複数のトナー収容器が交換されたときは、そ
の現像器に対するリカバリ処理を連続して実行するよう
な制御を行っている。次に、本実施形態におけるリカバ
リ動作について説明する。図16は、本実施形態におけ
るリカバリ動作時の処理手順を示すフローチャートであ
り、とくにリカバリ待機モードを有するドア開閉時の処
理を示している。この処理は、図3に示すCPU101
で実行されている。なお、プリンタの状態を示すLED
の点灯やユーザ操作を促すメッセージの表示、あるいは
ユーザからの指示入力は、プリンタ本体上の図示せぬコ
ントロールパネルを通じて行われるものとする。
【0075】複数のトナー収容器がトナーエンドあるい
はトナーニアエンドとなったときには、ドア開閉の間に
トナー収容器の交換がなされたかどうかを認識する。ま
ず、プリンタ本体のドアが閉じているかどうかを、ドア
スイッチ144(図4)により検出する(ステップ20
1)。ここで、ドアが開いているときは、ドア開フラグ
の状態を判断し(ステップ202)、ドア開フラグがオ
ンであれば終了し、オフであればドア開フラグをオンに
して(ステップ203)終了する。また、ステップ20
1でドアが閉じているときは、ドア開フラグの状態を判
断し(ステップ204)、ドア開フラグがオフであれば
終了する。また、ドア開フラグがオンであるときは、ド
ア開フラグをオフし(ステップ205)、交換位置にト
ナー収容器が有るかどうかを、トナー収容器センサ14
3(図12)により検出する(ステップ206)。ここ
で、トナー収容器が無ければ、コントロールパネル上
に、トナー収容器無しの表示を行う(ステップ20
7)。また、トナー収容器が有るときは、そのトナー収
容器がトナーエンドあるいはトナーニアエンドかどうか
を判断する(ステップ208)。なお、トナー収容器が
トナーエンドあるいはトナーニアエンドのときは、コン
トロールパネル上のその色のトナーエンド(またはニア
エンド)LEDがオン(点灯)となる。ここで、トナー
エンドあるいはトナーニアエンドでなければ、後述する
ホーミング処理を実行し(ステップ209)、通常待機
モードに移行する(ステップ210)。なお、通常待機
モードとは、現像器が画像可能状態で待機しているモー
ドをいう。したがって、ステップ213でリカバリ待機
モードが設定されたときには、ステップ216でリカバ
リ待機モードが終了し、その後ステップ210で通常待
機モードに移行するまで画像形成動作の実行が禁止され
ることになる。
【0076】ここで、上記ステップ209で実行される
ホーミング処理について説明する。ホーミング処理と
は、現像位置および交換位置にあるトナー収容器の色を
特定するための処理をいう。図17は、ホーミング処理
を実行する際の処理手順を示すフローチャートである。
この処理は、図3に示すCPU101で実行されてい
る。
【0077】この例では、まず異常タイマをセット(リ
セット&スタート)し(ステップ301)、次いでリボ
ルバモータ(図3)にパルスパターンを出力してリボル
バを回転移動させる(ステップ302)。そして、異常
タイマがタイムアウトをする前に(ステップ303で
N)、ホームポジションが検出されないときは(ステッ
プ304でN)、ステップ302からステップ304の
ループを回る。そして、異常タイマがタイムアウトをす
る前に(ステップ303でN)、ホームポジションを検
出したときは(ステップ304でY)、所定のパルスを
出力して、Kの現像器を現像位置に停止させる(ステッ
プ305)。ここで、現像位置にK、交換位置にMがあ
ることを確認して(ステップ306、ステップ30
7)、終了する。一方、ステップ303で異常タイマが
タイムアウトしたとき、すなわち、異常タイマがタイム
アウトしてもホームポジションを検出しなかったとき
は、リボルバモータ113(図3)の停止処理(ステッ
プ308)と、リボルバ異常処理(ステップ309)を
行う。
【0078】次に、再び図16のフローチャートに戻っ
てリカバリ動作を説明する。ステップ208でそのトナ
ー収容器がトナーエンドあるいはトナーニアエンドであ
るときは、交換認識フラグの状態を判断する(ステップ
211)。交換認識フラグとは、トナー収容器が交換さ
れたかどうかを示す識別子である。この交換認識フラグ
がオンであれば、交換位置にある色(以下、交換位置
色)のリカバリ設定を行うとともに、コントロールパネ
ルに表示していた交換位置色のトナーエンドLEDを消
灯する(ステップ212)。交換位置色のリカバリ設定
とは、その交換位置色を後述するリカバリ動作の対象と
して設定することをいう。なお、トナー収容器がトナー
ニアエンドであるときは、トナーニアエンドLEDを消
灯する。ただし、これ以降の説明ではトナーエンドLE
Dだけを示すものとする。続いて、リカバリ待機モード
を設定する(ステップ213)。リカバリ待機モードと
は、プリンタ本体の画像形成を禁止状態にして、トナー
収容器の交換のための待機状態にするモードをいう。こ
のモードが設定されたときはリカバリ動作の実行を待機
し、モードが終了したときはリカバリ動作の実行が開始
される。また、ステップ211で交換認識フラグがオフ
であるときは、リカバリ待機モードが設定されているか
どうかを判断する(ステップ214)。ここで、リカバ
リ待機モードが設定されていなければ、ステップ209
へ進んでホーミング処理を実行する。
【0079】次に、ステップ213に続いて、またはス
テップ214でリカバリ待機モードが設定されていると
きは、交換位置色以外にもトナーエンドあるいはトナー
ニアエンドのトナー収容器があるかどうかを判断する
(ステップ215)。ここで、該当するトナー収容器が
無いときは、ステップ213で設定したリカバリ待機モ
ードを終了し(ステップ216)、ステップ212でリ
カバリ設定した交換位置色に対するリカバリ動作を実行
する(ステップ217)。そして、このリカバリ動作が
終了した後、通常待機モードに移行する(ステップ21
0)。
【0080】また、ステップ215で該当するトナー収
容器があるときは、すでにリカバリ設定された交換位置
色以外の色についてもトナー収容器を交換するかどうか
を確認するために、コントロールパネル上に所定のメッ
セージを表示し(ステップ218)、ユーザに対して交
換するか、しないかを選択させる。この後、ユーザが交
換するを選択したかどうかを判断し(ステップ21
9)、ユーザが交換するを選択したときは、リボルバを
回転させて、次のトナーエンドあるいはトナーニアエン
ドのトナー収容器を交換位置へ移動させる(ステップ2
20)。そして、交換すべきトナー収容器を交換位置に
停止させたときは、コントロールパネルを通じてユーザ
に交換を促すメッセージを表示する。また、ステップ2
15で交換位置色の他にトナーエンドあるいはトナーニ
アエンドのトナー収容器がないとき、またはステップ2
19でユーザが交換しないを選択したときは、リカバリ
待機モードから、リカバリ設定した交換位置色に対する
リカバリ動作を実行し、さらに通常待機モードに移行す
る(ステップ216、ステップ217、ステップ21
0)。
【0081】ここで、上記ステップ217で実行される
交換位置色のリカバリ動作について説明する。図18
は、交換位置色のリカバリ動作を実行する際の処理手順
を示すフローチャートである。この処理は、図3に示す
CPU101で実行されている。まず、リカバリ動作の
前回転処理を行う(ステップ401)。次に、図16の
ステップ212でリカバリ設定された交換位置色がKで
あるかどうか判断し(ステップ402)、そうであれば
Kの現像器についてリカバリ処理を行う(ステップ40
3)。そして、リカバリ処理に成功したかどうかを判断
し(ステップ404)、失敗したときは、Kのリカバリ
処理失敗のフラグをオンする(ステップ405)。一
方、リカバリ処理に成功したときは、Kのトナーエンド
(あるいはトナーニアエンド)をリセットする(ステッ
プ406)。また、ステップ402で交換位置色がKで
ないとき、あるいはステップ405でKのリカバリ処理
失敗のフラグをオンした後は、次に、リカバリ設定され
た交換位置色がCかどうかを判断し、CについてもKと
同様の処理を行う(ステップ407〜ステップ41
1)。以後、M(ステップ412〜ステップ416)、
およびY(ステップ417〜ステップ421)について
も同様の処理を行う。そして、Yについての処理を終了
したときは、リカバリ動作の後回転処理を行う(ステッ
プ422)。この後、リカバリ処理に失敗した色のトナ
ーエンドLEDを再点灯する(ステップ423)。
【0082】以上説明したように、本実施形態に係わる
プリンタによれば、トナー補給の際に、所定の交換位置
に停止したトナー収容器のみ交換可能となるように構成
されたリボルバにおいて、トナー収容器の交換終了後、
複数の現像器について連続してリカバリ処理を実行する
ようにしたので、ユーザはトナー収容器の交換を済ませ
た後は、プリンタ本体の前から離れることができる。こ
のため、1つのトナー収容器を交換するごとにリカバリ
動作を実行する場合に比べて、ユーザがプリンタ本体の
前で拘束される時間が短縮され、ユーザの作業能率が向
上する。
【0083】また、本実施形態のプリンタでは、交換し
たトナー収容器以外にもトナーエンドあるいはトナーニ
アエンドのトナー収容器があるときは、これらのトナー
収容器を交換をするか、しないかをユーザに選択させ、
ユーザが交換するを選択して交換作業の継続を指示した
ときにはリカバリ待機モードに移行し、ユーザが交換し
ないを選択して交換作業の終了を指示したときには、リ
カバリ待機モードを終了してリカバリ動作を開始するよ
うにしたので、ユーザが交換を希望したトナー収容器の
色についてのみリカバリ動作が実行され、ユーザが交換
不要と判断した色のリカバリ動作に要する時間を省略す
ることができる。これによると、例えばKがトナーエン
ドで、Cがトナーニアエンド状態とした場合、本来は両
方ともに交換するのが望ましいが、プリント枚数が少な
いときや、急いでいるときには、とりあえずKのトナー
収容器のみ交換し、Cについては交換しないを選択すれ
ば、Kについてのみリカバリ動作が実行されるので、ユ
ーザは所望のプリントを短時間に得ることが可能とな
る。
【0084】さらに、本実施形態のプリンタでは、リカ
バリ動作のうちの前回転処理と後回転処理が、連続する
リカバリ処理の前後にそれぞれ1回づつ実行されるの
で、1つのトナー収容器を交換するごとにリカバリ動作
を実行したときのように、リカバリ処理の間で前回転処
理と後回転処理を重複して実行することがなく、リカバ
リ動作全体の時間を短縮することができるため、画像形
成を開始するまでに長く待たされることがない。
【0085】さらに、リカバリ待機モードが設定された
ときには、このリカバリ待機モードが終了して、リカバ
リ動作が実行され、通常待機モードに移行するまで画像
形成動作の実行が禁止されるので、不良画像の出力を防
止することができる。すなわち、トナー収容器を交換し
ただけで画像形成実行を許可すると、画像形成を繰り返
したときに、現像機内へのトナー補給が実際の消費量に
追いつかず、トナーニアエンドの再点灯や濃度不良を誘
発するおそれがある。しかし、ここではトナー収容器を
交換した色のリカバリ動作が終了するまで画像形成動作
の実行が許可されないので、確実にトナー濃度が復帰し
た状態で画像形成動作を行うことが可能となる。
【0086】なお、本実施形態のプリンタでは、トナー
収容器が交換された現像器に対してのみリカバリ処理を
連続して実行するようにしているが、トナー収容器の交
換が終了したときに、交換した、しないにかかわらず、
全ての現像器に対してリカバリ処理を連続して実行する
ようにしてもよい。
【0087】また、本実施形態のプリンタでは、リカバ
リ動作のうちの前回転処理と後回転処理を、連続するリ
カバリ処理の前後にそれぞれ1回づつ実行するようにし
ているが、トナー収容器の交換が終了した後は、交換さ
れた各色についてそれぞれ前回転処理、リカバリ処理、
後回転処理の順にリカバリ動作を実行するようにしても
よい。このようにすると、1つのトナー収容器を交換す
るごとにリカバリ動作を実行する場合と比べてリカバリ
動作全体の時間は変わらないが、ユーザはトナー収容器
の交換を終了した時点で装置の前を離れることができ
る。
【0088】ところで、電源オフの間にトナー収容器が
交換された場合には、電源オン時に、どの色のトナー収
容器が交換されたのかがプリンタには分からなくなる。
ここで、全ての色についてリカバリ動作を実行すると、
交換していない色についても無駄なリカバリ動作を行う
ことになり、作業時間が長くなってしまう。
【0089】そこで、本実施形態のプリンタでは、後述
するように電源オン時に、電源オフ時に停止していた交
換位置色についてのみリカバリ動作を実行するような制
御を行っている。次に、他の実施形態として、電源オフ
の間にトナー収容器が交換された場合のリカバリ動作に
ついて説明する。図19は、リボルバの移動終了時にお
ける色確定の処理手順を示すフローチャートであり、と
くに現像位置および交換位置の色を確定する時の処理を
示している。この処理は、図3に示すCPU101で実
行されている。
【0090】リボルバ移動フラグがオンされると(ステ
ップ501)、リボルバモータ113(図3)に対して
駆動パターンを出力する(ステップ502)。この後、
リボルバの移動が正常終了したかどうかを判断し(ステ
ップ503)、正常終了したときには、リボルバ移動フ
ラグをオフする(ステップ504)。そして、現像位置
色、交換位置色をそれぞれ設定する(ステップ505、
ステップ506)。この正常終了時の色は、不揮発性の
RAM103(図3)に格納される。なお、正常終了し
ない場合、例えばリボルバ駆動中にドアを開いた等の理
由により停止した場合でも、図17に示したホーミング
処理が実行されるので、色設定は可能となる。
【0091】図20は、電源オン時におけるリカバリ動
作の処理手順を示すフローチャートである。この処理
は、図3に示すCPU101で実行されている。なお、
本実施形態においても、トナー補給の際に所定の交換位
置に停止したトナー収容器のみ交換可能となるように構
成されたリボルバを用いているものとする。
【0092】まず、電源がオンされたときには、プリン
タ本体のドアが閉じているかどうかを、ドアスイッチ1
44(図4)により検出する(ステップ601)。ドア
が開いているときは終了し、またドアが閉じているとき
は、交換位置にトナー収容器が有るかどうかをトナー収
容器センサ143(図12)により検出する(ステップ
602)。ここで、トナー収容器が無ければ、コントロ
ールパネル上に、トナー収容器無しの表示を行う(ステ
ップ603)。また、交換位置にトナー収容器が有ると
きは、交換位置色がトナーエンドあるいはトナーニアエ
ンドかどうかを判断する(ステップ604)。ここで、
トナーエンドあるいはトナーニアエンドでないときは、
ホーミング処理を実行し(ステップ605)、通常待機
モードに移行する(ステップ606)。また、ステップ
604で交換位置色がトナーエンドあるいはトナーニア
エンドのときは、交換位置色のトナーエンド(あるいは
ニアエンド)LEDを消灯し(ステップ607)、図1
9のステップ506で設定した交換位置色、すなわち電
源オフとなる前に交換位置にあった色に対するリカバリ
動作を実行する(ステップ608)。
【0093】本実施形態に係わるプリンタによれば、電
源がオンされたときに、交換位置色がトナーエンドある
いはトナーニアエンドであるときは、電源オフの間に停
止していた交換位置色を特定し、この交換位置色につい
てのみリカバリ動作を実行するようにしたので、電源オ
フの間にトナー収容器の交換が行われたとしても、必要
最低限のリカバリ動作を行うだけで通常待機モードに移
行することができる。例えば、電源オン時に2色以上が
トナーエンドとなっていた場合でも、交換可能な色は1
色だけであるから、2色分のリカバリ動作を実行せず、
1色分のリカバリ動作で通常待機モードに移行すること
が可能となる。このように、交換していない色について
はリカバリ動作が行われないので、全ての色についてリ
カバリ動作を実行する場合に比べて、リカバリ動作全体
の時間を短縮することができる。したがって、画像形成
を開始するまでに長く待たされることがない。
【0094】なお、本実施形態のプリンタでは、電源が
オンされたときに、交換位置色がトナーエンドあるいは
トナーニアエンドであるときは、電源オフの間にトナー
収容器が交換されたものと想定してリカバリ動作を行う
ようにしているが、電源オン時に、交換位置色がトナー
エンドあるいはトナーニアエンドであるときは、さら
に、交換位置色のトナー収容器について交換認識フラグ
(図16参照)の状態を判断し、この交換認識フラグが
オンであるときだけリカバリ動作を行うようしてもよ
い。
【0095】
【発明の効果】請求項1乃至請求項4の発明によれば、
複数のトナー収容器の交換が終了した後は、複数の現像
器についてリカバリ動作が連続して実行されるので、ユ
ーザはトナー収容器の交換を終了した時点で装置の前を
離れることができるようになり、ユーザは能率良く作業
を行うことができる。
【0096】とくに請求項2の発明によれば、トナー収
容器が交換された現像器についてリカバリ動作が連続し
て実行されるので、トナー収容器を交換していない色の
リカバリ動作の時間を省略することができるようにな
り、トナー収容器を交換した、しないに関係なく全色の
リカバリ動作を実行するようにしたものと比べて、リカ
バリ動作全体に要する時間を短縮することができる。
【0097】また、とくに請求項3の発明によれば、リ
カバリ動作のうちの前処理と後処理が、連続するリカバ
リ本処理の前後にそれぞれ1回づつ実行されるので、リ
カバリ本処理の間で前処理と後処理を重複して実行する
必要がなくなり、前処理、リカバリ本処理、後処理の順
にリカバリ動作を繰り返し実行するようにしたものと比
べて、リカバリ動作全体に要する時間を短縮することが
できる。
【0098】また、とくに請求項4の発明によれば、リ
カバリ動作が終了するまで画像形成動作の実行が禁止さ
れるので、トナー濃度の復帰が不完全な状態で画像形成
動作が行われることがなくなり、確実にトナー濃度が復
帰した状態で画像形成動作を行うことができる。
【0099】また、請求項5の発明によれば、電源オン
時に、交換位置にあったトナー収容器に対応する現像器
についてのみリカバリ動作が実行されるので、電源オフ
の間にトナー収容器の交換が行われても、必要最低限の
リカバリ動作を実行すればよく、リカバリ動作全体の時
間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るプリンタの基本構成を示すブロ
ック図。
【図2】図1に示すプリンタの基本構成を示すブロック
図。
【図3】図2に示すプリンタ制御部の詳細な回路構成を
示すブロック図。
【図4】図3に示すI/Oコントローラと周辺機器の接
続を示すブロック図。
【図5】図1に示したプリンタ部の主要部分を示す概略
構成図。
【図6】A4サイズの白黒画像を2枚出力する場合のタ
イミングチャート。
【図7】A4サイズのフルカラー画像を1枚出力する場
合のタイミングチャート。
【図8】A3サイズのフルカラー画像を1枚出力する場
合のタイミングチャート。
【図9】リボルバの内部構造を示す概念断面図。
【図10】リボルバにおけるトナー循環経路を示す概念
断面図。
【図11】トナー収容器の装着状態を示す概念側面図。
【図12】トナー収容器とトナーホッパの内部構造を示
す正面図。
【図13】トナー収容器からトナーホッパへトナーが移
動する様子を示した説明図。
【図14】現在の現像位置にある色と目標移動色とを対
応付けた説明図。
【図15】現像位置色と交換位置色とを対応付けた説明
図。
【図16】実施形態におけるリカバリ動作時の処理手順
を示すフローチャート。
【図17】ホーミング処理を実行する際の処理手順を示
すフローチャート。
【図18】交換位置色のリカバリ動作を実行する際の処
理手順を示すフローチャート。
【図19】リボルバの移動終了時における色確定の処理
手順を示すフローチャート。
【図20】電源オン時におけるリカバリ動作の処理手順
を示すフローチャート。
【符号の説明】
10 プリンタ 11 感光体ドラム 16 ベルト転写チャージャ 20 リボルバ 21 現像器 22 現像スリーブ 30 中間転写ベルト 33 紙転写チャージャ 40 書き込み系ユニット 101 CPU 104 シリアル通信コントローラ 105 書き込み系制御IC 107 I/Oコントローラ 111 ドラムモータ 112 現像モータ 113 リボルバモータ 600 前側板 601 後側板 606 上搬送スクリュー 607 パドル 610 トナーホッパ 612 下搬送スクリュー 621〜624 トナー収容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/01 113 G03G 15/01 113Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の現像器と、この複数の現像器のそれ
    ぞれに補給されるトナーを収容し、かつ前記複数の現像
    器のそれぞれに着脱自在に装着される複数のトナー収容
    器と、前記現像器のトナー濃度を所定の濃度に復帰させ
    るためのリカバリ動作を実行するリカバリ実行手段とを
    備えた画像形成装置において、 複数のトナー収容器の交換終了後、複数の現像器につい
    て連続してリカバリ動作を実行するようにしたことを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成装置において、 前記複数の現像器についての連続したリカバリ動作を、
    トナー収容器が交換された現像器についてのみ実行する
    ようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2の画像形成装置におい
    て、 前記リカバリ実行手段によるリカバリ動作を、前処理
    と、リカバリ本処理と、後処理とから構成し、前記複数
    の現像器について連続したリカバリ動作を実行するとき
    には、前記前処理を実行した後、複数の現像器について
    連続してリカバリ本処理を実行し、さらに後処理を実行
    するようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3の画像形成装置にお
    いて、 前記リカバリ実行手段によるリカバリ動作が終了するま
    で、画像形成動作の実行を禁止するようにしたことを特
    徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】複数の現像器と、この複数の現像器のそれ
    ぞれに補給されるトナーを収容し、 かつ前記複数の現像器のそれぞれに着脱自在に装着され
    る複数のトナー収容器と、前記現像器のトナー濃度を所
    定の濃度に復帰させるためのリカバリ動作を実行するリ
    カバリ実行手段とを備え、所定の交換位置に停止してい
    るトナー収容器のみ交換可能となるように構成された画
    像形成装置において、 装置の電源オン時に、前記交換位置にあるトナー収容器
    に対応する現像器についてのみリカバリ動作を実行する
    ようにしたことを特徴とする画像形成装置。
JP7351648A 1995-12-25 1995-12-25 画像形成装置 Pending JPH09179405A (ja)

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DE19655066A DE19655066B4 (de) 1995-12-25 1996-12-24 Bilderzeugungseinrichtung
DE19654281A DE19654281B4 (de) 1995-12-25 1996-12-24 Bilderzeugungseinrichtung
US08/773,766 US5887217A (en) 1995-12-25 1996-12-24 Image forming apparatus that searches for toner cartridges in need of replacement
KR1019960072506A KR100209436B1 (ko) 1995-12-25 1996-12-26 화상형성장치
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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