JP2011133616A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置の制御プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置の制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】現像器に予期されないトナーの供給があったとしても適正にかつ迅速に画像を形成することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、CPUの制御に基づいて電子写真方式により画像を形成する。CPUは、駆動モータにトナーボトルを駆動させる(S101)。CPUは、駆動モータのモータ電流を検出し、駆動モータのトルクを検出する(S103)。CPUは、駆動モータのモータ電流やトルクが、所定時間内に大きく変動したかどうかを判断する(S105)。トルクなどが大きく変動した場合すなわち予期されないトナーの供給が行われた場合、CPUは、トナー補給を所定時間だけ停止させる(S107)。CPUは、所定時間が経過すると、トナー濃度検出センサによりトナー濃度の値を検出する(S109)。その後、CPUは、通常のトナー補給制御を行う(S111)。
【選択図】図10

Description

この発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置の制御プログラムに関し、特に、モータを駆動させてトナーボトルからのトナー補給を行う画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置の制御プログラムに関する。
電子写真式の画像形成装置(スキャナ機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンタとしての機能、データ通信機能、及びサーバ機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)、ファクシミリ装置、複写機、プリンタなど)であって、トナーボトルからトナーを現像器に補給して画像形成を行うものがある。
このような画像形成装置では、現像器内のトナー濃度が検出される。画像形成装置は、現像器内のトナー濃度制御を行い、現像器内でのトナーの過不足の発生を防止する。このとき、より正確なトナー濃度を検出するため、トナーボトルから現像器に補給されたトナーをある程度攪拌し、その後検出が行われる。
例えば、下記特許文献1には、トナーとキャリアの攪拌を停止している間に感光体表面への潜像形成指示がなされた場合において、トナーとキャリアの攪拌を開始してから所定時間経過後に、トナー濃度が所定濃度よりも低いか否かについての判断が行われる画像形成装置が開示されている。この画像形成装置は、トナー濃度が均一になってからトナー濃度の判定を行うので、トナーが高濃度になり過ぎることが防止される。
下記特許文献2には、トナー収容装置に収容されたトナーの残量がトナーを供給するモータの回転時間の積算値から検出される画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、検出した残量値に応じてモータの回転数が制御されてトナー収容装置から供給するトナーの量が制御される。これにより、トナー収容装置のトナー残量にかかわらず、現像装置に適正な量のトナーが供給される。
特開平10−142925号公報 特開平8−76581号公報
ところで、トナー濃度を検出するためのセンサを、現像器内のうちトナー補給口からある程度離れた位置に配置することにより、現像器内でトナー濃度が均一になったときに、センサでトナー濃度を検出できる。
しかしながら、トナー補給口から離れた位置にトナー濃度を検出するセンサが配置されている場合には、以下の問題が生じる。すなわち、トナーが補給されてから、その影響がトナー濃度の検出結果として実際に現れるまでには、時間がかかる。そのため、トナー補給時に、何らかの要因で現像器に予期されない大量のトナーの供給があると、問題が生じる。すなわち、このとき、実際のトナー濃度が十分になった場合でも、その後正確なトナー濃度が検出されるまでの間は、トナーが不足していると判断される。この場合、正確なトナー濃度が検出されるまではトナーの補給が続けられるため、現像器内でトナーが過補給状態となることがある。現像器内のトナー濃度が高くなると、例えば画像が濃くなり過ぎるなどの画質低下が発生したり、かぶりなどの不具合が発生したりする可能性がある。
なお、このような問題点に対し、以下の解決策が考えられる。すなわち、上記特許文献1に開示されているように、トナーとキャリアの攪拌開始から所定時間が経過した後にトナー濃度の検出を行い、トナーの濃度が検出されるまでにトナーの補給が行われないようにする。しかしながら、この場合、上述のような予期されない大量のトナーの供給がありうることを考慮すると、トナーの過補給が起こらないようにトナーの補給を行うには、著しく長い時間がかかる。したがって、トナーの補給が終わるまで画像形成を開始しない場合、画像形成を行うまでに著しく長い時間がかかるという別の問題が生じる。
また、上記特許文献2には、これらの問題点に対して有効な解決策は開示されていない。すなわち、上記特許文献2に開示されている画像形成装置の制御方法は、適正な量のトナーを供給し続けるためのものである。そのため、特許文献2に開示されているような制御を行うようにしても、現像器に予期されないトナーの供給があったとき、それに対応することはできない。
この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、現像器に予期されないトナーの供給があったとしても適正にかつ迅速に画像を形成することができる画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置の制御プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、画像形成装置は、現像器に供給するトナーを有するトナーボトルと、トナーボトルから現像器へのトナー補給を行う補給機構と、補給機構を駆動する駆動モータと、駆動モータのトルクに応じて変化する値を検出する検出手段と、検出手段により検出された値に応じて、現像器へのトナー補給を所定時間停止させる制御を行う制御手段とを備える。
好ましくは制御手段は、検出手段により検出された値が所定量以上変動した場合に、トナー補給を所定時間停止させる制御を行う。
好ましくは画像形成装置は、現像器に設けられ、現像器内のトナーの濃度を検出するトナー濃度検出センサと、制御手段によりトナー補給を所定時間停止させる制御が行われた後、トナー濃度検出センサの検出結果に応じて、現像器へのトナー補給を開始するか否かを判断する判断手段とをさらに備える。
好ましくはトナー濃度検出センサによるトナーの濃度の検出は、トナー補給を所定時間停止させる制御が行われるとき、一旦中止される。
好ましくは補給機構は、トナーボトルの一部又は全部を回転させることでトナー補給を行う。
好ましくはトナーボトルは、内部にトナーを収容するボトル部と、ボトル部の側周部の一部を覆うように形成されたカップ部と、ボトル部とカップ部とが重なる2重構造部に配置されたトナー補給口とを備える。
好ましくはトナーボトルは、ボトル部の側周部のうちカップ部に覆われている部位の一部に形成された副補給口をさらに備え、トナー補給口は、カップ部の一部に形成されており、ボトル部がカップ部に対し回転することで、副補給口とトナー補給口とが連通するか否かが切り替わることにより、トナー補給口が開閉される。
好ましくは駆動モータは、ステッピングモータ又はDCモータである。
この発明の他の局面に従うと、現像器に供給するトナーを有するトナーボトルと、トナーボトルから現像器へのトナー補給を行う補給機構と、補給機構を駆動する駆動モータとを備えた画像形成装置の制御方法は、駆動モータのトルクに応じて変化する値を検出する検出ステップと、検出ステップにより検出された値に応じて、現像器へのトナー補給を所定時間停止させる制御を行う制御ステップとを備える。
この発明のさらに他の局面に従うと、現像器に供給するトナーを有するトナーボトルと、トナーボトルから現像器へのトナー補給を行う補給機構と、補給機構を駆動する駆動モータとを備えた画像形成装置の制御プログラムは、駆動モータのトルクに応じて変化する値を検出する検出ステップと、検出ステップにより検出された値に応じて、現像器へのトナー補給を所定時間停止させる制御を行う制御ステップとをコンピュータに実行させる。
これらの発明に従うと、駆動モータのトルクに応じて変化する値に応じて、現像器へのトナー補給を所定時間停止させる制御が行われる。したがって、現像器に予期されないトナーの供給があったとしても適正にかつ迅速に画像を形成することができる画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置の制御プログラムを提供することができる。
本発明の実施の形態の1つにおける画像形成装置を示す側面図である。 画像形成装置の制御回路の構成を示すブロック図である。 トナー濃度制御機能を実行する各部の関係を示すブロック図である。 トナーボトルの側面図である。 トナーボトルの非トナー補給時の状態を示す正面図である。 トナーボトルのトナー補給時の状態を示す正面図である。 現像器の側面図である。 正常駆動時の駆動モータのトルクの推移とモータ電流の推移とを示すグラフである。 予期されないトナーの供給が行われた場合の駆動モータのトルクの推移とモータ電流の推移とを示すグラフである。 トナー補給制御の一例を示すフローチャートである。 ステッピングモータである駆動モータの正常駆動時のトルクの推移とモータ電流の推移とを示すグラフである。 予期されないトナーの供給が行われた場合におけるステッピングモータである駆動モータのトルクの推移とモータ電流の推移とを示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態における画像形成装置について説明する。
[概要]
画像形成装置は、電子写真方式により用紙などに画像を形成(印刷・プリント)する。画像形成装置は、トナーボトル、トナーボトルを駆動する駆動モータ、現像器、及びトナー濃度検出センサなどを有する。画像形成装置は、駆動モータを駆動させ、トナーボトルに収容されているトナーを現像器に補給する。画像形成装置は、トナー濃度検出センサによりトナー濃度を検出することで現像器内のトナー濃度制御を行いながら、印刷を行う。
本実施の形態において、現像器内のトナー濃度制御は、トナーボトルを駆動する駆動モータのトルク変動を検出し、それに応じて現像器内のトナー濃度をフィードバック制御することにより行われる。これにより、現像器に予期していない大量のトナーの供給があった場合であっても、トナー濃度制御の方法が変更され、トナー濃度制御が正確にかつ迅速に行われる。
すなわち、例えば駆動モータの電流の変動などからトルク変動が検出されることにより、現像器に、予期していない大量のトナーの供給があったか否かが検出される。トナー補給中の駆動モータのトルク変動が正常な場合は、トナー補給を止めることなく通常のトナー補給制御が行われる。また、トナー補給中に駆動モータのトルクが極端に軽くなった場合には、現像器に予期していない大量のトナーの供給があったと判断され、現像器へのトナー補給が所定時間停止される。このとき、補給されたトナーが攪拌された後に、通常のトナー補給制御が行われる。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける画像形成装置を示す側面図である。
[画像形成装置の構成]
図を参照して画像形成装置1は、給紙カセット3と、排紙トレイ5と、エンジン部30とを備える。
給紙カセット3は、画像形成装置1の下部に、画像形成装置1の筐体に抜き差し可能に配置されている。各給紙カセット3に装てんされた用紙は、印字時に、1枚ずつ給紙カセット3から給紙され、エンジン部30に送られる。
排紙トレイ5は、画像形成装置1の筐体の上方に配置されている。排紙トレイ5には、エンジン部30により画像が形成された用紙が筐体の内部から排紙される。
エンジン部30は、画像形成装置1の筐体の内部に配置されている。エンジン部30は、おおまかに、用紙搬送部200と、トナー像形成部300と、定着装置400とを有している。エンジン部30は、いわゆるタンデム方式で必要に応じてCMYKの4色の画像を合成し、用紙にカラー画像を形成する。
用紙搬送部200は、給紙ローラ210、搬送ローラ220、排紙ローラ230などで構成されている。搬送ローラ220、及び排紙ローラ230は、それぞれ、例えば対向する2つのローラで用紙を挟みながらそのローラを回動させて用紙を搬送する。
給紙ローラ210は、給紙カセット3から用紙を1枚ずつ給紙する。用紙は、給紙ローラ210により画像形成装置1の筐体の内部に給紙される。搬送ローラ220は、給紙ローラ210により給紙された用紙をトナー像形成部300に搬送する。搬送ローラ220は、定着装置400を経由した用紙を排紙ローラ230に搬送する。排紙ローラ230は、搬送ローラ220により搬送された用紙を画像形成装置1の筐体の外部に排出する。
用紙搬送部200は、これら以外にも用紙を搬送するためなどに用いられるローラを有していてもよい。
トナー像形成部300は、4色のトナーボトル(補給機構の一例)301Y,301M,301C,301K(以下、これらをまとめてトナーボトル301と呼ぶことがある。)と、中間転写ベルト305と、転写ローラ307と、4組のプリントヘッド310Y,310M,310C,310K(以下、これらをまとめてプリントヘッド310と呼ぶことがある。)と、レーザスキャンユニット320などで構成されている。
イエロートナーボトル301Y、マゼンタトナーボトル301M、シアントナーボトル301C、ブラックトナーボトル301Kは、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)のCMYK各色のトナーを保管する。トナーボトル301Y,301M,301C,301Kは、それぞれ、駆動モータ330Y,330M,330C,330K(以下、これらをまとめて駆動モータ330と呼ぶことがある。)により回転駆動され、内部に保管されているトナーを各プリントヘッド310に補給する。トナーの補給動作は、後述するようにして、プリントヘッド310の現像器350内のトナーが少なくなると行われる。
本実施の形態において、駆動モータ330は、例えばDCモータである。
中間転写ベルト305は、環状であり、2つのローラ(図示せず)間に架けわたされている。中間転写ベルト305は、用紙搬送部200と連動して回転する。転写ローラ307は、中間転写ベルト305のうち一方のローラに接触している部分に対向するように配置されている。転写ローラ307と中間転写ベルト305との間隔は、圧接離間機構により調整される。用紙は、中間転写ベルト305と転写ローラ307との間で挟まれながら搬送される。
プリントヘッド310は、感光体ドラム311、現像器350、クリーナ、及び帯電器などを含む。ここで、感光体ドラム311は、プリントヘッド310Y,310M,310C,310Kにそれぞれ対応する感光体ドラム311Y,311M,311C,311Kである。現像器350は、感光体ドラム311Y,311M,311C,311Kにそれぞれ対応する現像器350Y,350M,350C,350Kである。イエロープリントヘッド310Y,マゼンタプリントヘッド310M,シアンプリントヘッド310C,ブラックプリントヘッド310Kは、それぞれY、M、C、Kの画像を形成するために配置されている。プリントヘッド310は、中間転写ベルト305の直下に並置されている。レーザスキャンユニット320は、各感光体ドラム311上にレーザ光を走査可能に配置されている。
トナー像形成部300において、レーザスキャンユニット320は、YMCKの各色別の画像データに基づいて、帯電器により一様に帯電した感光体ドラム311上に潜像を形成する。現像器350は、潜像が形成された各感光体ドラム311上に各色のトナーを付着させることにより、各感光体ドラム311上にトナー像を形成する(現像)。各感光体ドラム311は、トナー像を中間転写ベルト305に転写し、その中間転写ベルト305上に、用紙に形成する4色分のトナー像の鏡像を形成する(1次転写)。その後、高電圧が印加された転写ローラ307により、中間転写ベルト305に形成されたトナー像が用紙に転写され、用紙上にトナー像が形成される(2次転写)。
定着装置400は、加熱ローラ401及び加圧ローラ403を有している。定着装置400は、加熱ローラ401と加圧ローラ403とでトナー像が形成された用紙を挟みながら搬送し、その用紙に加熱及び加圧を行う。これにより、定着装置400は、用紙に付着したトナーを溶融させて用紙に定着させ、用紙に画像を形成する。定着装置400を経由した用紙は、排紙ローラ230により、画像形成装置1の筐体から排紙トレイ5に排出される。
エンジン部30には、例えば、メインモータ501、定着モータ502、黒現像モータ503、カラー現像モータ504、及びカラー感光体モータ505が設けられている(以下、これらのモータについて単にモータ501〜505などと称することがある。)。メインモータ501は、給紙工程から転写工程までの用紙搬送と、中間転写ベルト305及び黒感光体ドラム311Kの駆動とを行う。定着モータ502は、定着装置400を駆動する。黒現像モータ503は、黒現像器350Kなど、黒プリントヘッド310Kを駆動する。カラー現像モータ504は、イエロー・マゼンタ・シアンの現像器350など、プリントヘッド310Y,310M,310Cを駆動する。カラー感光体モータ505は、イエロー・マゼンタ・シアンの感光体ドラム311Y,311M,311Cを駆動する。これらのモータ501〜506のほか、例えば転写ローラ307や定着装置400における用紙を挟む圧力を変更するための圧接離間モータなどを設けてもよい。
図2は、画像形成装置1の制御回路の構成を示すブロック図である。
図を参照して、画像形成装置1の制御回路としては、おおまかに、コントローラ部10と、エンジン部30に設けられたものとに分かれている。コントローラ部10は、画像形成装置1の全体の動作を制御する。エンジン部30は、コントローラ部10に接続されており、コントローラ部10との間でドットカウントなど必要な情報の授受などを行う。
エンジン部30は、上述の各部のほか、装置制御部(検出手段の一例、制御手段の一例、判断手段の一例)40、本体付属不揮発性メモリ60、ユニット付属不揮発性メモリ70、及び各種負荷80などを有している。各種負荷80としては、例えば駆動モータ330や、用紙搬送、トナー補給、又は画像形成のための各種モータ501〜505などや、定着装置400のヒータ(図示せず)が含まれる。プリントヘッド310には、上述の現像器350が含まれる。
装置制御部40は、CPU50を有している。装置制御部40は、ROM(図示せず)及びRAM(図示せず)などを有している。CPU50は、本体付属不揮発性メモリ60、ユニット付属不揮発性メモリ70、各種負荷80、及びプリントヘッド310などの動作を制御する。
本体付属不揮発性メモリ60は、例えばEEPROMであり、記憶媒体として用いられる。本体付属不揮発性メモリ60は、CPU50に接続されている。本体付属不揮発性メモリ60は、CPU50で計測、演算などされたデータや、画像形成装置1の設定情報など、種々の情報を記憶可能である。
本実施の形態において、本体付属不揮発性メモリ60には、制御プログラム61が記憶されている。CPU50は、例えば制御プログラム61を本体付属不揮発性メモリ60から読み取って実行することにより、エンジン部30の制御動作などを実行する。
本体付属不揮発性メモリ60は、EEPROMに限られない。本体付属不揮発性メモリ60として、EEPEOMに代えて又はEEPEOMに加えて、HDD(Hard Disk Drive)などが設けられていてもよい。また、制御プログラム61は、必ずしも本体付属不揮発性メモリ60に記憶されていなくてもよい。
ユニット付属不揮発性メモリ70は、例えばCSIC(Customer Specific Integrated Circuit)である。ユニット付属不揮発性メモリ70は、例えばプリントヘッド310などの消耗品に設けられている。ユニット付属不揮発性メモリ70は、例えば、各プリントヘッド310に、すなわちCMYK毎に設けられている。
ユニット付属不揮発性メモリ70には、そのプリントヘッド310を用いて行われた印刷枚数や、感光体ドラム311などの回転数や、消耗品に関するデータや、そのプリントヘッド310を製造したメーカに関する情報などが記録されている。CPU50は、ユニット付属不揮発性メモリ70に記録されている情報を読み取る。CPU50は、読み取った情報に応じて、プリントヘッド310の交換が必要であることなどをユーザに通知するなど、種々の制御を行う。
[トナー濃度制御機能の一例]
次に、現像器350のトナー濃度制御機能の一例について説明する。画像形成により現像器350内のトナーが少なくなると、各色のトナーボトル301内に保管されたトナーが現像器350に補給される。トナー補給は、現像器350内のトナー濃度や、印刷枚数などに基づいて適宜実行される。
本実施の形態において、トナー補給が行われるとき、駆動モータ330のトルク変動が検出され、それに応じてトナーの補給動作が制御される。すなわち、現像器350内のトナー濃度制御は、検出された駆動モータ330のトルク変動をフィードバックして行われる。トナー濃度制御機能及びそれにより行われるトナー補給は、CPU50の制御により行われる。
図3は、トナー濃度制御機能を実行する各部の関係を示すブロック図である。
図を参照して、トナー濃度制御機能は、CPU50が、現像器350からの情報及び本体付属不揮発性メモリ(EEPROM)60に記憶されている情報などに基づいて、駆動モータ(トナーボトル駆動モータ)330を制御することにより行われる。
CPU50は、モータ電流・トルク異常判断部(以下、異常判断部と称することがある。)101と、トナーボトル駆動モータ制御部(以下、モータ制御部と称することがある。)103と、モータ電流・トルク検出部(以下、トルク検出部と称することがある。)105と、現像器トナー濃度検出部(以下、トナー濃度検出部と称することがある。)107と、トナー補給制御部109とを有している。
現像器350は、トナー濃度検出センサ357を有している。トナー濃度検出センサ357は、現像器350の内部のトナーの濃度に関する情報を検知して、検知した情報をCPU50に出力する。トナー濃度検出センサ357で検知された情報は、トナー濃度検出部107に送られる。
本体付属不揮発性メモリ60は、モータ電流・トルク正常データ格納部(以下、データ格納部と称することがある。)65を有している。データ格納部65には、駆動モータ330の正常駆動時のモータ電流とトルクとの関係を示す情報などが記録されている。この情報は、CPU50が本体付属不揮発性メモリ60にアクセスすることによりCPU50に読み取られ、異常判断部101で利用される。
モータ制御部103は、駆動モータ330にトナーボトル301の駆動、停止の制御指示を出力する。モータ制御部103は、異常判断部101やトナー補給制御部109と通信し、その結果に応じて駆動モータ330を制御する。駆動モータ330は、モータ制御部103から駆動が指示されると、トナーボトル301を動作させる。
トルク検出部105は、駆動モータ330の駆動時に駆動モータ330に流れるモータ電流の値(トルクに応じて変化する値の一例)を検知する。ここで、モータ電流の値は、駆動モータ330のトルクに応じて変化する値である。すなわち、トルク検出部105は、モータ電流の値を検知することにより、駆動モータ330のトルクを検出するということができる。トルク検出部105で検知されたモータ電流・トルクの値は、異常判断部101に送られる。
トルク検出部105は、モータ電流の値とトルクの値との一方を異常判断部101に送ってもよいし、それらの両方を異常判断部101に送ってもよい。トルク検出部105は、モータ電流の値の検出のみを行い、トルクの値を算出しなくてもよい。
トナー濃度検出部107は、トナー濃度検出センサ357で検知された情報に基づいて、現像器350の内部のトナー濃度を検出する。
トナー補給制御部109は、トナー補給制御を行う。すなわち、トナー補給制御部109は、トナー濃度検出部107で検出されたトナー濃度に基づいて、モータ制御部103を制御する(通常のトナー補給制御)。
異常判断部101は、トルク検出部105から送られたモータ電流・トルクの値に基づいて、モータ電流すなわち駆動モータ330のトルクが正常であるか異常であるかを判断する。この判断は、データ格納部65に記憶されている、正常駆動時のモータ電流とトルクとの関係を示す情報を参照して行われる。すなわち、異常判断部101は、データ格納部65に格納されている正常なモータ電流・トルクのデータを読み出す。異常判断部101は、読み出したデータと、トルク検出部307で検出されたモータ電流・トルクのデータとを比較することで、トルク検出部307で検出されたモータ電流・トルクが正常であるか異常であるかを判断する。
ここで、異常判断部101は、例えば、駆動モータ330が駆動されてトナーが補給されているときに、トルク検出部105で検出されたモータ電流・トルクが極端に軽くなった場合には、モータ電流・トルクが異常であると判断する。すなわち、このとき、異常判断部101は、トナーボトル301から現像器350へ予期されない大量のトナーの供給が行われたと判断し、異常であると判断する。
異常判断部101がモータ電流・トルクが正常であると判断した場合には、トナー濃度検出部107は、トナー濃度検出センサ357によるトナー濃度の検出を続行させる。このとき、異常判断部101は、トナー補給制御部109に判断結果のフィードバックを行う。これにより、トナー補給制御部109は、上記通常のトナー補給制御を続ける。
他方、異常判断部101が、モータ電流・トルクが異常であると判断する場合には、以下の制御が行われる。
すなわち、まず、トナー濃度検出部107は、トナー濃度検出センサ357による値の検出を中止する。これにより、実際のトナー濃度とは異なる検出結果が出力されるのを防止することができる。
さらに、トナー補給制御部109は、通常のトナー補給制御を停止する。モータ制御部103は、駆動モータ330を停止させる。
ここで、トナー濃度の検出や、そのトナー濃度の検出結果をフィードバックした通常のトナー補給制御は、大量に供給されたトナーがトナー濃度検出センサ357で検出できる状態になった後に再開される。すなわち、トナー補給を所定時間停止させる制御が行われた後、トナー濃度検出センサ357の検出結果に応じて、現像器350へのトナー補給を開始するか否かが判断される。例えば、モータ電流・トルクが異常であると判断されてから所定時間後に、すなわち予期されないトナーの供給があってから所定時間後に、通常のトナー補給制御などが再開される。
上記の所定時間としては、大量に供給されたトナーが後述のように現像器350内で攪拌され、トナー濃度検出センサ357で検出可能になるまでにかかる時間が設定されている。
[トナーボトル301及び現像器350の構造]
ここで、本実施の形態におけるトナーボトル301及び現像器350の構造について説明する。
図4は、トナーボトル301の側面図である。
図を参照して、トナーボトル301は、ボトル部341と、カップ部343とを備える。トナーボトル301は、それ自体が駆動モータ330により駆動されることで、トナーを現像器350に補給する。
ボトル部341は、例えば筒状部材である。ボトル部341の内部には、トナー341aが収容(保管)されている。
カップ部343は、ボトル部341の側周部の一部を覆うように形成されている。本実施形態において、カップ部343は、ボトル部341の正面側(図において左側)の端部近傍部を覆うように、ボトル部341に被せられて配置されている。すなわち、ボトル部341の正面(図において左側面)は、カップ部343により覆われている。
ここで、ボトル部341にカップ部343が配置されていることにより、トナーボトル301には、ボトル部341とカップ部343とが重なる2重構造部345が設けられている。
ボトル部341の側周部のうち、カップ部343で覆われている部位の一部すなわち2重構造部345部分の一部には、シャッタ部(副補給口の一例)347が設けられている。シャッタ部347は、ボトル部341の側周面に設けられた開口部分と、その開口部分を開閉可能に塞ぐ部分とで構成されている。シャッタ部347は、後述のようにボトル部341とカップ部343とが所定の位置関係にあるとき開状態となる。このとき、シャッタ部347を介して、ボトル部341の外部と内部とが連通する。
カップ部343の下部には、トナー補給口349が形成されている。すなわち、トナー補給口349は、2重構造部345に配置されている。ボトル部341に収容されているトナー341aは、トナー補給口349を介して現像器350に補給される。
このようにカップ部343が設けられてシャッタ部347が2重構造部345に設けられていることにより、トナーボトル301の交換時に、シャッタ部347部分からのトナーこぼれが防止される。
ボトル部341の内部には、例えば螺旋状のガイド溝(図示せず)が形成されている。ボトル部341が回転すると、そのガイド溝に沿って、ボトル部341の内部のトナーがカップ部側(シャッタ部347側)に送られる。これにより、ボトル部341の回転に伴い、トナー341aが確実に補給される。
図5は、トナーボトル301の非トナー補給時の状態を示す正面図である。
トナーボトル301は、例えば、カップ部343が画像形成装置1の本体に対して固定されて取り付けられる。ボトル部341は、カップ部343に対して回転可能である。ボトル部341は、トナー補給時に、駆動モータ330の駆動力により、カップ部343に対して回転する。ここで、駆動モータ330の駆動力は、例えば、図示しない歯車機構などを介してボトル部341の側周面などに伝達される。
図を参照して、トナー補給を行っていないときには、ボトル部341は、シャッタ部347が上方を向く所定位置に保たれる。このとき、シャッタ部347はカップ部343の内壁に接触した状態である。これにより、シャッタ部347は、閉状態のままで保持される。したがって、シャッタ部347が閉状態であり、かつ、シャッタ部347とトナー補給口349とが離れた位置にあることから、ボトル部341の内部のトナー341aは、トナーボトル301の外部に漏れ出ない状態のままで保管される。
トナー補給を行うための制御が行われると、駆動モータ330が駆動され、ボトル部341は、シャッタ部347が下方を向く所定位置になるまで、例えば図において時計回り(矢印R1で示す方向)に回転する。
図6は、トナーボトル301のトナー補給時の状態を示す正面図である。
トナー補給時には、図に示すように、ボトル部341は、シャッタ部347が下方に位置する姿勢となる。すなわち、トナー補給時には、シャッタ部347とトナー補給口349とが共にトナーボトル301の下方に位置する。このとき、シャッタ部347は、シャッタ部347の一部がカップ部343に干渉しないことにより開口部を露出させる開状態となる。シャッタ部347の開口部とトナー補給口349とが連通していることにより、トナー補給口349の一部にスリット349aが構成される。
このように、2重構造部345にスリット349aが構成されることにより、図に矢印Dで示すように、スリット349aを介してボトル部341の内部のトナー341aがトナーボトル301の外部に流出可能になる。
ボトル部341が、駆動モータ330により駆動され、図に示す状態からさらに矢印R2で示すように時計回りに回転すると、図5に示すように、シャッタ部347が再び閉状態となる。このとき、トナー341aが、トナーボトル301の外部に漏れ出ない状態になる。換言すると、シャッタ部347は、トナー補給口349以外の箇所で、開状態とならないように構成されている。
このように、本実施の形態においては、駆動モータ330の駆動力によりボトル部341がカップ部343に対し回転することで、シャッタ部347とトナー補給口349とが連通するか否かが切り替わる。これにより、トナー補給口349が開閉され、トナー補給が行われる。
本実施の形態においては、このように、構成部材が比較的少なく、簡素な構成のトナーボトル301を用いることにより、トナーボトル301の製造コストを低減することができる。
トナーボトル301は、非トナー補給時とトナー補給時とが切り替わるとき、互いに逆方向に回転するように構成されていてもよい。
図7は、現像器350の側面図である。
現像器350は、上方に位置するトナーボトル301から流出するトナーを受け止め、そのトナーを現像器350の内部に導入し、攪拌して、現像に用いる。
現像器350は、トナー供給口351と、攪拌部353と、攪拌スクリュ355と、トナー濃度検出センサ357とを有している。現像器350には、これらのほか、感光体ドラム311と共に回動する現像ローラ(図示せず)などが設けられている。
トナー供給口351は、トナーボトル301のトナー補給口349に面するように配置されている。トナー補給時において、ボトル部341に収容されているトナー341aは、トナー補給口349を介して、図に矢印Dで示すように、トナー供給口351に流入する。
攪拌部353には、攪拌スクリュ355が回転可能に配されている。攪拌スクリュ355は、図に矢印R3で示すように、黒現像モータ503又はカラー現像モータ504により回転駆動される。攪拌スクリュ355の一端部は、トナー供給口351に近接している。攪拌スクリュ355の他端部近傍には、トナー濃度検出センサ357が配置されている。すなわち、トナー濃度検出センサ357は、トナー供給口351から離れた位置に配置されている。
インクボトル301からトナー供給口351に補給されたトナーは、回転する攪拌スクリュ355に案内されて、攪拌部353において、攪拌スクリュの長手方向に、すなわち図において矢印M方向に移動される。このとき、トナーは、攪拌スクリュ355により攪拌される。したがって、トナー供給口351に補給されたトナーが例えば塊状であっても、そのトナーは、攪拌されることにより、現像に用いることができる状態になる。
補給されたトナーは、トナー濃度検出センサ357に送られる頃には攪拌された状態になるため、トナー濃度検出センサ357により、より正確なトナー濃度を検出可能になる。換言すると、トナー濃度検出センサ357は、トナーがトナー供給口351に供給されてから所定時間(数十秒程度)が経過するときにそのトナーの濃度を検出可能になるような位置に配置されている。すなわち、トナーが攪拌スクリュ355で所定時間だけ攪拌されながら搬送され、それにより正確にトナー濃度が検出可能になった状態で、トナー濃度検出センサ357によるトナー濃度の検出が行われる。
[予期されないトナーの供給が発生するメカニズム]
ここで、上述のような比較的ローコストな構成のトナーボトル301を用いている場合において、トナーボトル301から現像器350に、予期されないトナーの供給が行われることがある。予期されないトナーの供給は、例えば、以下のようなときに発生することがある。
トナーボトル301が画像形成装置1から外されており、シャッタ部347の位置すなわちカップ部343に対するボトル部341の位置が上記図5や図6に示す所定位置からずれている状態でトナーボトル301が振られる場合がある。トナーボトル301内でトナーの偏りが発生した場合にその状態を解消させる場合などである。このとき、少しシャッタ部347が開いている状態でトナー341aが流動することから、シャッタ部347の開口部の隙間からカップ部343の内部に、トナー341aが流出する。すなわち、2重構造部345の隙間に、トナー341aが入ってしまう。図6に、2重構造部345の隙間に入ったトナー343aを示す。
このように2重構造部345の隙間にトナー343aが入っている状態で、トナーボトル301が画像形成装置1にセットされてトナー補給が行われると、予期されないトナーの供給が行われる場合がある。この場合、トナー補給時には、上述のように、通常の所定量のトナー341aがボトル部341の内部からトナー補給口349を介して補給される。それに加えて、このトナー341aと一緒にトナー343aが2重構造部345の内側からトナー補給口349を介して供給される。このように2重構造部345内のトナー343aが現像器350に供給されることで、予期されない大量のトナーの供給が発生する。予期されない大量のトナーの供給は、主に、トナーボトル301の駆動直後に起こりやすい。
予期されないトナーの供給については、環境などの影響によりトナーが固まっていたり、あるいは逆に流動性が良くなり過ぎていたりして発生する場合がある。何らかの要因でトナーがトナーボトル301などに詰まっており、その詰まりが解消したとたんに一気に現像器に供給されてしまった場合など、意図しない大量のトナーが現像器に供給される場合もある。本実施の形態においては、予期されないトナーの供給は、これらの場合がすべて含まれる。
[トルク変動の検出例]
本実施の形態において、駆動モータ330のトルクの変動は、例えば以下のようにして検出される。
図8は、正常駆動時の駆動モータ330のトルクの推移とモータ電流の推移とを示すグラフである。
図において、上段のグラフは、縦軸に駆動モータ330のトルクをとり、横軸に時間の経過をとって、トルクの推移を表している。下段のグラフは、縦軸に駆動モータ330のモータ電流をとり、横軸に時間の経過をとって、モータ電流の推移を表している。上下のグラフで、時刻aは、共に同時刻を示す。
図を参照して、モータ電流は、時間の経過と共に少しずつ小さくなっていく。すなわち、トルクは、時間の経過と共に少しずつ小さくなっていく。駆動モータ330が駆動され、トナーボトル301が駆動されてトナー補給が行われるのに伴い、ボトル部341の内部のトナー341aが減少し、ボトル部341の重さが軽くなるからである。すなわち、トナー補給が行われるのに伴い駆動モータ330に必要とされるトルクが小さくなるため、駆動モータ330のトルクが減少し、モータ電流が減少する。
図9は、予期されないトナーの供給が行われた場合の駆動モータ330のトルクの推移とモータ電流の推移とを示すグラフである。
図において、上下の2つのグラフは、それぞれ、図8と同様にしてトルクの推移とモータ電流の推移とを示すものである。
図を参照して、モータ電流は、ある時刻において急激に減少し、その後、それまでと同程度の傾きで減少している。すなわち、駆動モータ330のトルクも、ある時刻において急激に減少している。予期されない大量のトナーが供給されることにより、2重構造部345でボトル部341に接触して摩擦力を与えたりボトル部341に引っかかったりしてボトル部341の回転の妨げとなっていたトナーが、急になくなることなどによる。
本実施の形態では、トナーボトル301が回転駆動されてから所定時間が経過した時刻aまでの間に、駆動モータ330のトルクやモータ電流に極端な変化がない場合、トナーは正常に補給されていると判断され、通常のトナー補給制御が行われる。
他方、図に示すように、駆動モータ330が回転駆動されてから所定時間が経過した時刻aまでの間に、駆動モータ330のトルクやモータ電流に極端な変化がある場合には、CPU50は、予期していない大量のトナーが供給されたと判断する。したがって、上述したように、トナー濃度検出センサ357によるトナー濃度の値の検出が中止され、トナー補給制御が所定時間停止される。その後、大量に供給されたトナーがトナー濃度検出センサで検出できる状態になるまで攪拌された後に、トナー濃度検出センサ357による値の検出が再開されると、検出された値がトナー補給制御にフィードバックされ、通常のトナー補給制御が再開される。
なお、駆動モータ330のトルクの変化を検出してトナー補給を制御する期間、すなわち駆動モータ330が回転駆動されてから時刻aまでの時間としては、例えば、ボトル部341が1回転するのにかかる時間と同程度(例えば2〜3秒、又は5秒〜6秒など)に設定すればよい。
図10は、トナー補給制御の一例を示すフローチャートである。
図を参照して、ステップS101において、CPU50は、駆動モータ330にトナーボトル301を駆動させる。
ステップS103において、CPU50は、モータ電流を検出し、駆動モータ330のトルクを検出する。
ステップS105において、CPU50は、モータ電流や駆動モータ(トナーボトル駆動用モータ)330のトルクが、所定時間内に大きく変動したかどうかを判断する。CPU50は、駆動モータ330のトルクが、通常のトナー制御が行われている場合にはあり得ないほど軽くなったか軽くなっていないかを判断するようにしてもよい。
ステップS105においてトルクなどが大きく変動した場合、ステップS107において、CPU50は、トナー濃度検出センサ357による値の検出を中止し、トナー補給を所定時間(数十秒間)だけ停止させる。
ステップS109において、CPU50は、所定時間が経過すると、トナー濃度検出センサ357によりトナー濃度の値を検出する。
ステップS109が終了したとき、及びステップS105でトルクなどが大きく変動しなかった場合には、ステップS111において、CPU50は、通常のトナー補給制御を行う。これにより、トルクの変動が大きいとき、すなわち予期されないトナーの供給が行われた場合に、トナー濃度を適正に検出することができる。
[駆動モータ330の別例]
駆動モータ330は、上述のようなDCモータに限られず、例えばステッピングモータであってもよい。以下に、駆動モータ330がステッピングモータである場合のトルク変動の検出例について説明する。
図11は、ステッピングモータである駆動モータ330の正常駆動時のトルクの推移とモータ電流の推移とを示すグラフである。
図において、上下の2つのグラフは、それぞれ、図8と同様にしてトルクの推移とモータ電流の推移とを示すものである。
図を参照して、上述と同様に、トナー補給が行われるのに伴い駆動モータ330に必要とされるトルクが小さくなるため、駆動モータ330のトルクは徐々に小さくなっていく。このとき、パルス状のモータ電流は、そのトルクに応じてわずかに変化するのみである。CPU50は、トルク検出部105でモータ電流を検出して、モータ電流の変化から駆動モータ330のトルクが徐々に小さくなっていることを検出することができる。
図12は、予期されないトナーの供給が行われた場合におけるステッピングモータである駆動モータ330のトルクの推移とモータ電流の推移とを示すグラフである。
図において、上下の2つのグラフは、それぞれ、図8と同様にしてトルクの推移とモータ電流の推移とを示すものである。
図を参照して、予期されないトナーの供給があったときには、上述と同様に、駆動モータ330のトルクが、ある時刻において急激に減少する。このとき、モータ電流も、急激に変化する。
このように駆動モータ330にステッピングモータを用いている場合にも、上述と同様に、駆動モータ330のトルクの変化に基づいて、トナー補給制御が行われる。すなわち、上述の図11に示すように、トナーボトル301が回転駆動されてからある所定時刻aまでの時間に、駆動モータ330のトルクやモータ電流に極端な変化がない場合、トナーは正常に補給されていると判断される。このとき、通常のトナー補給制御が行われる。
他方、図12に示すように、駆動モータ330が回転駆動されてからある所定時刻aまでの間に、駆動モータ330のトルクやモータ電流に極端な変化がある場合には、CPU50は、予期していない大量のトナーが供給されたと判断する。このとき、上述と同様にトナー濃度の値の検出の中止及びトナー補給制御の停止が行われ、トナーが攪拌された後に通常のトナー補給制御が再開される。これにより、トナーの過補給が防止される。
[実施の形態における効果]
以上のように構成された画像形成装置では、モータ電流の変化すなわち駆動モータのトルクの変化を検出することにより、現像器に予期されないトナーの供給があったか否かが検出される。駆動モータのトルクの変化が大きい場合すなわち予期されないトナーの供給があったと判断される場合には、現像器へのトナー補給を所定時間停止させる制御が行われる。したがって、現像器に予期されないトナーの供給があったとしても、正確なトナー濃度が検知される。正確なトナー濃度に基づいてトナー補給が行われるので、トナーの過補給状態すなわちトナー濃度が異常に高くなることによる画質低下やかぶり等の不具合の発生が防止される。画像形成装置は、適正にかつ迅速に画像を形成することができる。
予期されないトナーの供給があったと判断される場合、すなわちトナー補給を所定時間停止させる制御が行われるときには、トナー濃度検出センサによるトナーの濃度の検出が一旦中止されるので、比較的確度が低いトナー濃度検出センサによる検出結果が出力されない。したがって、実際のトナー濃度とは異なる検出結果に基づいて誤った処理が行われることを確実に防止することができる。
簡素な構成で比較的低コストであるトナーボトルが使用可能であるので、画像形成装置の製造コストやランニングコストが低減される。
[その他]
トナーボトルの構造は、上述のものに限られない。トナー補給口は、2重構造部でない部位に設けられていてもよいし、トナーボトルは、2重構造部を有していなくてもよい。
トナーボトルから現像器へのトナー補給方法は、上述のようにトナーボトルのボトル部をカップ部に対して回転させるものに限られない。例えば、トナーボトルの全体(全部)が画像形成装置1に対して回転されることによりトナー補給が行われてもよい。トナーが収容されている部分とは別の部材であるトナーボトルの一部が回転されることにより、トナー補給が行われてもよい。
例えば、トナーボトルは、トナー補給口にモータの駆動力で開閉するシャッタを有し、そのシャッタを開状態にしてトナーを補給するものであってもよい。このようなトナーボトルでは、トナー補給口付近に大量のトナーが詰まり、その大量のトナーが一度に現像器に供給されることがある。この場合、モータのトルクの変化を検出して、詰まったトナーが現像器に供給されたことを検知し、上述と同様にして、現像器内のトナー濃度の制御を行ってトナーの過補給を防止することができる。
現像器の構造は、上述に限られない。本発明は、種々の方式・構造を有してトナーの攪拌や現像を行う現像器を用いた画像形成装置に適用可能である。
トルク検出部は、モータ電流に限られず、他の駆動モータのトルクに応じて変化する値を検出してもよい。その場合であっても、検出した値の変化又は検出した値から算出した駆動モータのトルクの変化を検出して、上述と同様に、トナー濃度の制御を行うことができる。
画像形成装置としては、モノクロ/カラーの複写機、プリンタ、ファクシミリ装置やこれらの複合機(MFP)などいずれであってもよい。
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアによって行っても、ハードウェア回路を用いて行ってもよい。
上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。上記のフローチャートで文章で説明された処理は、そのプログラムに従ってCPUなどにより実行される。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置
40 装置制御部(検出手段の一例、制御手段の一例、判断手段の一例)
50 CPU
301,301Y,301M,301C,301K トナーボトル(補給機構の一例)
330,330Y,330M,330C,330K 駆動モータ
341 ボトル部
343 カップ部
345 2重構造部
347 シャッタ(副補給口の一例)
349 トナー補給口
350,350Y,350M,350C,350K 現像器
357 トナー濃度検出センサ

Claims (10)

  1. 現像器に供給するトナーを有するトナーボトルと、
    前記トナーボトルから前記現像器へのトナー補給を行う補給機構と、
    前記補給機構を駆動する駆動モータと、
    前記駆動モータのトルクに応じて変化する値を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された値に応じて、前記現像器へのトナー補給を所定時間停止させる制御を行う制御手段とを備える、画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記検出手段により検出された値が所定量以上変動した場合に、前記トナー補給を所定時間停止させる制御を行う、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成装置は、
    前記現像器に設けられ、前記現像器内のトナーの濃度を検出するトナー濃度検出センサと、
    前記制御手段により前記トナー補給を所定時間停止させる制御が行われた後、前記トナー濃度検出センサの検出結果に応じて、前記現像器へのトナー補給を開始するか否かを判断する判断手段とをさらに備える、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記トナー濃度検出センサによるトナーの濃度の検出は、前記トナー補給を所定時間停止させる制御が行われるとき、一旦中止される、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記補給機構は、前記トナーボトルの一部又は全部を回転させることで前記トナー補給を行う、請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記トナーボトルは、
    内部にトナーを収容するボトル部と、
    前記ボトル部の側周部の一部を覆うように形成されたカップ部と、
    前記ボトル部とカップ部とが重なる2重構造部に配置されたトナー補給口とを備える、請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記トナーボトルは、前記ボトル部の側周部のうち前記カップ部に覆われている部位の一部に形成された副補給口をさらに備え、
    前記トナー補給口は、前記カップ部の一部に形成されており、
    前記ボトル部が前記カップ部に対し回転することで、前記副補給口と前記トナー補給口とが連通するか否かが切り替わることにより、前記トナー補給口が開閉される、請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記駆動モータは、ステッピングモータ又はDCモータである、請求項1から7のいずれか記載の画像形成装置。
  9. 現像器に供給するトナーを有するトナーボトルと、
    前記トナーボトルから前記現像器へのトナー補給を行う補給機構と、
    前記補給機構を駆動する駆動モータとを備えた画像形成装置の制御方法であって、
    前記駆動モータのトルクに応じて変化する値を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにより検出された値に応じて、前記現像器へのトナー補給を所定時間停止させる制御を行う制御ステップとを備える、画像形成装置の制御方法。
  10. 現像器に供給するトナーを有するトナーボトルと、
    前記トナーボトルから前記現像器へのトナー補給を行う補給機構と、
    前記補給機構を駆動する駆動モータとを備えた画像形成装置の制御プログラムであって、
    前記駆動モータのトルクに応じて変化する値を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにより検出された値に応じて、前記現像器へのトナー補給を所定時間停止させる制御を行う制御ステップとをコンピュータに実行させる、画像形成装置の制御プログラム。
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