JPH09179245A - 写真材料に使用するための新規な種類のイエロー染料 - Google Patents

写真材料に使用するための新規な種類のイエロー染料

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JPH09179245A
JPH09179245A JP8280135A JP28013596A JPH09179245A JP H09179245 A JPH09179245 A JP H09179245A JP 8280135 A JP8280135 A JP 8280135A JP 28013596 A JP28013596 A JP 28013596A JP H09179245 A JPH09179245 A JP H09179245A
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dyes
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エリック・キーカン
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アントニウ・ヴァン・ジル
Roland Claes
ロラン・クレ
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    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
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    • G03C1/83Organic dyestuffs therefor
    • G03C1/832Methine or polymethine dyes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B23/00Methine or polymethine dyes, e.g. cyanine dyes
    • C09B23/0091Methine or polymethine dyes, e.g. cyanine dyes having only one heterocyclic ring at one end of the methine chain, e.g. hemicyamines, hemioxonol

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハレイション防止染料、フィルター染料又は
アキュータンス染料として写真材料中で有用な450〜
500nmのスペクトル帯域で吸収する新規な染料を提
供する。 【解決手段】 ハロゲン化銀乳剤層及び非感光性層中
に、下記一般式(I)の染料を含有する。一般式(I)
において、Xは−N(R12 )又は−OHを、R1
びR2 はアルキル又はアリール、又は縮合芳香族環形成
原子を、Y及びZはH又は置換基を、R3 はアルキレン
を、nは0又は1を表す。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は新規な種類のイエロー染料及びこの新規な種類
の染料を含有する写真材料に関する。
【0002】発明の背景 ハロゲン化銀写真材料中に混入された光吸収染料は、フ
ィルター染料、アキュータンス(acutance)染料又はハ
レイション防止染料としてのそれらの用途を含む種々の
目的を達成できる。
【0003】非感光性最上層又は中間層中に存在すると
き、それらは代表的には、露光源の光スペクトルの望ま
ぬ部分を除去するフィルター染料として作用する。良く
知られている例には、緑感性及び赤感性層に達すること
から青光を防止するため、カラー写真材料中に通常存在
するイエローフィルター染料がある。他の例には、通常
は最上保護層中に存在し、カラー現像によって形成され
る像染料の光学的分解を防止するUV吸収化合物によっ
て形成される。有用なUV吸収剤の例には、US−P3
723154のシアノメチルスルホン誘導メロシアニ
ン、US−P2739888、US−P325392
1、US−P3250617及びUS−P273997
1のチアゾリドン、ベンゾトリアゾール及びチアゾロチ
アゾール、US−P3004896のトリアゾール、及
びUS−P3125597のヘミオキソノールを含む。
【0004】一方乳剤層中に存在する時光吸収染料は、
乳剤粒子による光の横方向への散乱を減ずることにより
像鮮鋭度を改良するいわゆる“アキュータンス染料”又
は“スクリーニング染料”として作用できる。
【0005】第三の用途において、光吸収染料は、支持
体による光の乳剤層中への上方への反射を減少すること
により像鮮鋭度を改良する“ハレイション防止染料”と
して作用する。この目的のため、染料は乳剤層及び支持
体の間の非感光性層である下被覆中に混入できる、或い
はそれは支持体自体中に混入できる、或いはそれは写真
材料の一つ以上の裏塗層中に存在させることができる。
【0006】可視スペクトル帯域中で吸収する有用な染
料には、例えば、US−P2697037の着色顔料、
US−P2274782のピラゾロンオキソノール染
料、US−P3423207のスチリル及びブタジエニ
ル染料、US−P2956879のジアリールアゾ染
料、US−P2527583のメロシアニン染料、US
−P3486897、US−P3652284及びUS
−P3718472のメロシアニン及びオキソノール染
料、及びUS−P3976661のエナミノヘミオキソ
ノール染料を含む。
【0007】写真材料の一つ以上の特定親水性層中に混
入する染料は水溶性であることができる。この場合、そ
れらは被覆及び乾燥中に隣接層に容易に拡散できる。或
る特定用途のため、例えば乳剤層及び支持体の間に位置
する下塗層又は下塗被覆中でハレイション防止染料とし
て作用するとき、染料は、前記下塗被覆中で最高濃度及
び密度を維持するため非拡散性であるのが好ましい。こ
れによって通常の被覆条件(例えば被覆溶液のpHは染
料の化学的種類及び使用するゼラチンの等電点によって
中性又は僅かに酸性である)下に非拡散性であることを
意味する。アルカリ性処理条件下では、染料は拡散性な
ることができ、及び/又は変色できる。かかる染料は分
散体として又はいわゆる微細結晶固体粒子として写真材
料の層中に混入できる。非拡散性又は殆ど拡散性でない
この種の染料は、例えばUS−P4092168、EP
0274723、EP0276566、EP02944
61、EP0299435、GB1563809、EP
0015601、US−P4857446、JP−A
02/259752、JP−A 02/264247、
EP0582753及びEP0587229に記載され
ている。概括はJP−A 03/24539、JP−A
03/4223、JP−A 02/9350、JP−
A 02/282240及びJP−A 03/1133
に見出すことができる。
【0008】前述したUS−P4857446には、カ
ルボキシル置換基は有しないがカルボキシフェニル又は
スルホンアミドフェニル置換基を担持し、一つ又は二つ
のメチン基でジアルキルアミノフェニル基に結合した2
−ピラゾリン−5−オン核を有する染料が記載されてい
る。すぐれたイエロー染料はこの群に属する。
【0009】JP−A 56/10578には、4e
にジアルキルアミノベンジリデン基を、3e 位にアミド
基−CONH−及びカルボン酸基を含有する置換基を担
持するピラゾリン−5−オン核を含む染料が記載されて
いる。
【0010】JP−A 03/216646には3e
に安息香酸基を含有する置換基を担持するピラゾリン−
5−オン核を含有する染料が記載されている。
【0011】グラフィックアートにおいては、488n
mで発光するArイオンレーザーを備えた装置によって
露光するため設計された写真走査材料及び像セッティン
グ材料が市販されている。一例には Agfa - Gevaert
N. V. によって市販されている走査フィルムS712p
がある。かかるフィルムのために好適なハレイション防
止、フィルター又はアキュータンス染料は、450〜5
00nm帯域で、好ましくはできる限り488nm近く
で吸収極大を示すべきである。
【0012】本発明の目的は、450〜500nm帯域
で吸収するイエロー−オレンジ染料の新規な群を提供す
ることにある。
【0013】本発明の別の目的は、通常の被覆条件下で
は拡散に対して抵抗性であるが、容易に脱色して、処理
後不都合な汚れを残さない染料を提供することにある。
【0014】本発明の他の目的は以下の説明から明らか
になるであろう。
【0015】発明の概要 本発明の目的は、少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層
及び所望により一つ以上の非感光性層を含有する写真材
料において、これらの層の少なくとも一つが下記一般式
(I)によって表される染料を含有する写真材料を提供
することによって実現される:
【0016】
【化5】
【0017】式中Xは−N(R12 )又は−OHを表
し、R1 及びR2 の各々は置換もしくは非置換アルキル
又はアリール、又は縮合芳香族環を形成するのに必要な
原子を表し、Y及びZの各々は独立して水素又は一種以
上の置換基を表し、R3 はアルキレンを表し、これは置
換されていてもよい、nは0又は1に等しい。
【0018】発明の詳述 本発明のイエロー染料の合成の一般法は次の通りであ
る。1−フェニル−3−アミノ−ピラゾリン−5−オン
は市場で入手できる。アミノ基はアミノ酸基と交換でき
る、かくしてカルボン酸基を組入れることができる。次
にこの中間生成物を、ジアルキルアニリンから又はフェ
ノールから誘導されたアルデヒドと反応させる。一例に
下記反応機構がある:
【0019】
【化6】
【0020】本発明による有用な染料の非限定リストを
下表1に示す。
【0021】 表 1 染料 No. 3 D1 N(C2H5)2 0 -CH2- − D2 N(CH3)2 0 -CH2- − D3 N(CH3)2 1 -CH2- − D4 N(CH3)2 0 -CH(CH3)- − D5 N(CH3)2 0 -CH[CH(CH3)2]- − D6 N(CH3)2 0 -CH2- -COOH(パラ)
【0022】それらの特定の用途によって、本発明の染
料は、乳剤層中又は非感光性層中に混入できる。ハレイ
ション防止染料として作用させるとき、それらは乳剤層
及び支持体の間に位置する下塗被覆中に、又は裏塗層中
に混入できる。フィルター染料として使用するとき、そ
れらは乳剤層の上に位置する層、好ましくは保護最上層
中に存在させる。最後にアキュータンス染料として作用
させるとき、それらは乳剤層それ自体中に混入する。好
ましくはそれらは、1m2 について、その特定の層中に
0.1〜1.5の範囲の光学濃度が得られるような量で
混入する。
【0023】殆どの目的のため、本発明の唯一種の特定
染料の応用で充分であるが、原則的には二種以上の染料
の混合物を用いることができる。
【0024】本発明との関連における写真材料の乳剤又
は乳剤の混合物は単一層中に混入できる、しかし別法と
して二重層又は多重層パックで用いることもできる。
【0025】本発明により使用するハロゲン化銀乳剤の
ハロゲン化銀組成は特に限定されず、例えば塩化銀、臭
化銀、沃化銀、塩臭化銀、臭沃化銀、及び塩臭沃化銀か
ら選択した任意の組成であることができる。
【0026】写真乳剤は、例えばパリーの Paul Monte
l 1967年発行、Chimie et Physique Photograph
ique に P. Glafkides によって;ロンドンの The Fo
calPress 1966年発行、Photographic Emulsion
Chemistry に G. F. Duffin によって;及びロンドンの
The Focal Press 1966年発行、Making and C
oating Photographic Emulsion に V. L. Zelikman
等によって発表されている如く種々異なる方法で可溶性
銀塩及び可溶性ハロゲン化物から製造できる。それら
は、温度、濃度、添加順序及び添加速度の部分的に又は
完全に制御された条件で、ハロゲン化物及び銀溶液を混
合することによって製造できる。ハロゲン化銀は、単一
ジェット法、二重ジェット法、変換法、又はこれら異な
る方法の交互使用により沈澱させることができる。
【0027】写真乳剤のハロゲン化銀粒子は、立方形又
は八面体形の如き規則的微結晶形を有することができ
る、或いはそれらは遷移形を有することができる。それ
らは又球形もしくは平板形の如き不規則形を有すること
もできる、さもなければ前記規則及び不規則微結晶形の
混合物を含む複合結晶形を有することができる。
【0028】ハロゲン化銀粒子は多層粒子構造を有する
ことができる。簡単な例によれば、粒子はコア及びシェ
ルを含有でき、これらは異なるハロゲン化銀組成を有し
てもよく、及び/又はドープ剤の添加の如き異なる変性
を受けていてもよい。別々に異なって構成されたコア及
びシェルを有すること以外に、ハロゲン化銀粒子は間に
異なる相を含有することもできる。
【0029】本発明により使用するための写真乳剤を形
成するため、別々に製造した二種以上のハロゲン化銀乳
剤を混合することができる。
【0030】ハロゲン化銀粒子の平均粒度は0.05〜
1.0μ、好ましくは0.2〜0.5μの範囲であるこ
とができる。ハロゲン化銀粒子の粒度分布は均質分散又
は不均質分散であることができる。
【0031】ハロゲン化銀結晶は、Rh3+、Ir4+、C
2+、Zn2+又はPb2+でドープできる。
【0032】乳剤は、例えば透析により、凝集及び再分
散により、又は限外濾過により通常の方法で脱塩でき
る。
【0033】感光性ハロゲン化銀乳剤は、例えば前述し
た P. Glafkides の Chimie et Physique Photograp
hique 、前述した G. F. Duffin の Photographic Emu
lsion Chemistry、前述した V. L. Zelikman 等の Mak
ing and Coating Photographic Emulsion 、及び A
kademische Verlagsgesellschaft 1968年発行、H.
Frieser 編 Die Grundlagen der Photographische
n Prozesse mit Silberhalogeniden に記載されてい
る如く化学的に増感するのが好ましい。前記文献に記載
されている如く、化学増感は少量の硫黄を含有する化合
物、例えばチオサルフェート、チオシアネート、チオ尿
素、サルファイト、メルカプト化合物、及びローダミン
の存在下に熟成を行うことによって実施できる。乳剤
は、金−硫黄熟成剤によって、又は還元剤例えばGB7
89823に記載されている如き錫化合物、アミン、ヒ
ドラジン誘導体、ホルムアミジン−スルフィン酸、及び
シラン化合物によっても増感できる。化学増感は、少量
のIr、Rh、Ru、Pb、Cd、Hg、Tl、Pd、
Pt又はAuで行うこともできる。これらの化学増感法
の一つ又はそれらの組合せを使用できる。
【0034】感光性ハロゲン化銀乳剤は、John Wiley
& Sons 1964年発行、F. M.Hamer 著、The Cyan
ine Dyes and Related Compounds に記載されてい
る如きメチン染料でスペクトル増感できる。スペクトル
増感のために使用できる染料には、シアニン染料、メロ
シアニン染料、複合シアニン染料、複合メロシアニン染
料、ヘミシアニン染料、スチリル染料及びヘミオキソノ
ール染料を含む。特に価値ある染料はシアニン染料、メ
ロシアニン染料及び複合メロシアニン染料に属するもの
である。
【0035】本発明により使用するためのハロゲン化銀
乳剤は、写真材料の製造もしくは貯蔵中、又はその写真
処理中写真特性を安定化又はかぶりの形成を防止する化
合物を含有できる。多くの既知の化合物がハロゲン化銀
乳剤に対する安定剤又はかぶり防止剤として加えること
ができる。好適な例には、例えば複素環式窒素含有化合
物例えばベンゾチアゾリウム塩、ニトロイミダゾール、
ニトロベンゾイミダゾール、クロロベンゾイミダゾー
ル、ブロモベンゾイミダゾール、メルカプトチアゾー
ル、メルカプトベンゾチアゾール、メルカプトベンゾイ
ミダゾール、メルカプトチアジアゾール、アミノトリア
ゾール、ベンゾトリアゾール、ニトロベンゾトリアゾー
ル、メルカプトテトラゾール、メルカプトピリミジン、
メルカプトトリアジン、ベンゾチアゾリン−2−チオ
ン、オキゾリン−チオン、トリアザインデン、テトラザ
インデン及びペンタザインデン、特に Z. Wiss. Pho
t. 47巻(1952年)2〜58頁に Birr によって
発表されたもの、トリアゾロピリミジン例えばGB12
03757、GB1209146、JA−出願75/3
9537及びGB1500278に記載されたもの、及
びUS−P4727017に記載された如き7−ヒドロ
キシ−s−トリアゾロ−[1,5−a]−ピリミジン、
及び他の化合物例えばベンゼンチオスルホン酸、ベンゼ
ンチオスルフィン酸及びベンゼンチオスルホン酸アミド
がある。かぶり防止化合物として使用できる他の化合物
には、例えば Research Disclosure No. 17643
(1978年)Chapter VI に記載された化合物及び水
銀又はカドミウム塩の如き金属塩がある。
【0036】かぶり防止剤又は安定剤は、ハロゲン化銀
乳剤の熟成前又は熟成中又は熟成後にハロゲン化銀乳剤
に加えることができる、これらの化合物の二種以上の混
合物を使用できる。
【0037】ハロゲン化銀以外に、感光性乳剤層の必須
成分にはバインダーがある。バインダーには親水性コロ
イド、好ましくはゼラチンがある。しかしながらゼラチ
ンは一部又は全部を合成、半合成又は天然重合体で置換
できる。ゼラチンに対する合成代替物には、例えばポリ
ビニルアルコール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリ
ビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾール、ポリアク
リルアミド、ポリアクリル酸、及びそれらの誘導体、特
にそれらの共重合体がある。ゼラチンに対する天然代替
物には、例えば他の蛋白質例えばゼイン、アルブミン及
びカゼイン、セルロース、サッカライド、澱粉及びアル
ギネートがある。一般にゼラチンに対する半合成代替物
には、変性天然生成物例えばゼラチンをアルキル化剤又
はアシル化剤で変換することにより、又はゼラチン上に
重合性単量体をグラフトすることによって得られるゼラ
チン誘導体、及びセルロース誘導体例えばヒドロキシア
ルキルセルロース、カルボキシメチルセルロース、フタ
ロイルセルロース、及びセルロースサルフェートがあ
る。
【0038】写真材料のバインダーは、特にバインダー
がゼラチンであるとき、適切な硬化剤、例えばエポキシ
系のもの、エチレンイミン系のもの、ビニルスルホン系
のもの例えば1,3−ビニルスルホニル−2−プロパノ
ール、クロム塩例えば酢酸クロム及びクロム明ばん、ア
ルデヒド例えばホルムアルデヒド、グリオキサール及び
グルタルアルデヒド、N−メチロール化合物例えばジメ
チロール尿素及びメチロールジメチルヒダントイン、ジ
オキサン誘導体例えば2,3−ジヒドロキシ−ジオキサ
ン、活性ビニル化合物例えば1,3,5−トリアクリロ
イル−ヘキサヒドロ−s−トリアジン、活性ハロゲン化
合物例えば2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−ト
リアジン、及びムコハロゲン酸例えばムコクロル酸及び
ムコフェノキシクロル酸で硬化できる。これらの硬化剤
は単独で又は組合せて使用できる。バインダーは又US
−P4063952に記載された如き迅速硬化剤例えば
カルバモイルピリジニウム塩で硬化することもできる。
【0039】前述した如く、感光性乳剤層以外に、写真
材料は幾つかの非感光性層、例えば保護層、一つ以上の
裏塗層、及び一つ以上の中間層又は下塗層を含有でき
る。
【0040】本発明の写真材料は、写真乳剤層又は別の
親水性コロイド層中に各種の界面活性剤を更に含有でき
る。好適な界面活性剤には、サポニン、アルキレンオキ
サイド例えばポリエチレングリコール、ポリエチレング
リコール/ポリプロピレングリコール縮合生成物、ポリ
エチレングリコールアルキルエーテルもしくはポリエチ
レングリコールアルキルアリールエーテル、ポリエチレ
ングリコールエステル、ポリエチレングリコールソルビ
タンエステル、ポリアルキレングリコールアルキルアミ
ンもしくはアルキルアミド、シリコーン−ポリエチレン
オキサイドアダクト、グリシドール誘導体、多価アルコ
ールの脂肪酸エステル及びサッカライドのアルキルエス
テルの如き非イオン界面活性剤;カルボキシ、スルホ、
ホスホ、硫酸もしくはリン酸エステル基の如き酸基を含
有するアニオン界面活性剤;アミノ酸、アミノアルキル
スルホン酸、アミノアルキルサルフェートもしくはホス
フェート、アルキルベタイン及びアミン−N−オキサイ
ドの如き両性界面活性剤;及びアルキルアミン塩、脂肪
族、芳香族もしくは複素環式四級アンモニウム塩、脂肪
族もしくは複素環式環含有ホスホニウムもしくはスルホ
ニウム塩の如きカチオン界面活性剤を含む。かかる界面
活性剤は、各種の目的のため、例えば被覆助剤として、
帯電防止化合物として、滑性を改良する化合物として、
分散乳化を容易にする化合物として、接着を防止又は低
下させる化合物として、及び写真特性例えば高コントラ
スト、増感、及び現像促進を改良する化合物として使用
できる。好ましい界面活性剤は過弗素化アルキル基を含
有する化合物である。
【0041】光吸収染料及び増感染料とは別に、いわゆ
る“認識(recognition )染料”を、好ましくは裏塗層
中に存在させることができる。かかる染料は写真活性に
作用しないが、乳剤層側と裏塗層の間でかなり暗い室照
明の下での差異の目視を増強する。
【0042】本発明との関連における写真材料は、更に
各種の他の添加剤例えば写真材料の寸法安定性を改良す
る化合物、スペーシング剤及び可塑剤を含有できる。
【0043】本発明との関連における写真材料の支持体
は、透明基体、好ましくは有機樹脂支持体、例えば硝酸
セルロースフィルム、酢酸セルロースフィルム、ポリビ
ニルアセタールフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリ
エチレンテレフタレートフィルム、ポリカーボネートフ
ィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、又はポリ−α−オレ
フィンフィルム例えばポリエチルもしくはポリプロピレ
ンフィルムであることができる。かかる有機樹脂フィル
ムの厚さは0.07〜0.35mmの間であるのが好ま
しい。これらの有機樹脂支持体は下塗層で被覆するのが
好ましい。
【0044】本発明による写真材料は、それらの特定用
途によって、当業者に知られている任意の手段及び任意
の薬剤によって処理できる。記録の分野における青感性
材料の場合においては、それらは従来のフェニドン/ハ
イドロキノン現像溶液及び従来のチオ硫酸ナトリウムも
しくはアンモニア含有定着溶液を含むいわゆるラピッド
アクセス薬品で処理するのが好ましい。現像時間は通常
約35℃の温度で10〜30秒である。それらは又アス
コルビン酸及び所望によって補助現像剤としてフェニド
ン又はp−アミノフェノール誘導体を含有する環境汚染
のない現像剤で処理することもできる。或いはそれら
は、いわゆるハードドットラピッドアクセス化学で、例
えば Agfa - Gevaert N. V. によって市販されている A
GFASTAR システムで処理できる。好ましくは自動再生を
設けた自動操作処理機例えば Agfa- Gevaert N. V. に
よって市販されている RAPILINE 装置を使用する。
【0045】本発明を下記実施例によって示すが、これ
らに限定するものではない。
【0046】実施例 製造例 1 染料D2の合成
【0047】出発化合物(A)V602500及び出発
化合物(B)V600175の当量を、18時間酢酸中
で還流下に沸とうさせた。反応混合物を冷却後、形成し
た沈澱を濾別し、蒸溜水で洗った。中間体化合物(C)
の収率は36%であった。
【0048】化合物(C)を、50℃で水酸化ナトリウ
ム溶液(4当量)中に溶解した。次いで6当量の塩酸を
加えた。反応混合物を冷却後、形成した沈澱を濾別し、
蒸溜水で洗った。中間体化合物(D)の収率は89%で
あった。
【0049】化合物(D)を、2時間過剰の化合物
(E)とエタノール中で還流下に沸とうさせた。形成さ
れた反応生成物を、不純物沈澱を生ぜしめる蒸溜水によ
って沈澱させた。染料D2を分取カラムクロマトグラフ
ィによって精製して分離した。収率は36%であった。
【0050】
【化7】
【0051】製造例 2 染料D4の製造
【0052】出発化合物(A)及び出発化合物(F)の
当量を、16時間酢酸中で還流下に沸とうさせた。反応
混合物を水−メチレンクロライド(1:1)で抽出し、
メチレンクロライドの蒸発による濃縮後、不純沈澱物
[中間体化合物(G)]を得た。収率は83%であっ
た。
【0053】不純化合物(G)を水酸化ナトリウム溶液
中で加熱して溶解した。過剰の塩酸(4当量)の添加
後、形成した沈澱[中間体化合物(H)]を濾別し、乾
燥した。
【0054】化合物(H)を、3時間エタノール中で過
剰の化合物(E)と還流下に沸とうさせた。次いで反応
混合物を蒸発によって濃縮した。染料D4及び副生成物
(I)である二種の化合物を、分取カラムクロマトグラ
フィによって分離した。
【0055】
【化8】
【0056】写真実施例 染料を、5%ゼラチン含有分散液として非感光性ゼラチ
ン含有層中に混入した。各層は、1m2 について、ゼラ
チン2g及び染料200mgの乾燥被覆量で被覆した。
吸収スペクトルを記録した。極大吸収の波長及びArイ
オンレーザーの発光波長で光学濃度を、表2に示す。更
に拡散に対する抵抗を、未処理及び水中に30秒浸漬後
での差として測定し、百分率で示した。
【0057】 表 2 染料 拡散抵抗 max D(lmax D(488nm) D1 84% 460 0.48 0.30 D2 43% 460 0.48 0.37 D3 91% 490 0.60 0.60 D4 89% 460 0.19 0.15 D5 75% 450 0.70 0.35
【0058】表2から、染料D3が最も興味ある化合物
であることが明らかである。
フロントページの続き (72)発明者 アントニウ・ヴァン・ジル ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 ロラン・クレ ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層及
    び所望により一つ以上の非感光性層を含有する写真材料
    において、これらの層の少なくとも一つが、下記一般式
    (I): 【化1】 〔式中Xは−N(R12 )又は−OHを表し、R1
    びR2 の各々は置換もしくは非置換アルキル又はアリー
    ル、又は縮合芳香族環を形成するのに必要な原子を表
    し、Y及びZの各々は独立して水素又は一種以上の置換
    基を表し、R3 はアルキレンを表し、これは置換されて
    いてもよい、nは0又は1に等しい〕によって表される
    染料を含有することを特徴とする写真材料。
  2. 【請求項2】 前記イエロー染料がハレイション防止染
    料として作用し、裏塗層中又は支持体及び乳剤層の間に
    位置する親水性層中に混入されていることを特徴とする
    請求項1の写真材料。
  3. 【請求項3】 前記イエロー染料がフィルター染料とし
    て作用し、乳剤層上に位置する層中に混入されているこ
    とを特徴とする請求項1の写真材料。
  4. 【請求項4】 前記イエロー染料がアキュータンス染料
    として作用し、乳剤層中に混入されていることを特徴と
    する請求項1の写真材料。
  5. 【請求項5】 前記染料が、下記化合物 【化2】 であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項の写
    真材料。
  6. 【請求項6】 下記一般式(I): 【化3】 〔式中Xは−N(R12 )又は−OHを表し、R1
    びR2 の各々は置換もしくは非置換アルキル又はアリー
    ル、又は縮合芳香族環を形成するのに必要な原子を表
    し、Y及びZの各々は独立して水素又は一種以上の置換
    基を表し、R3 はアルキレンを表し、これは置換されて
    いてもよい、nは0又は1に等しい〕によって表される
    ことを特徴とする染料。
  7. 【請求項7】 下記式 【化4】 によって表されることを特徴とする請求項6の染料。
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