JPH09178880A - 原子炉出力監視装置 - Google Patents

原子炉出力監視装置

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JPH09178880A
JPH09178880A JP7340142A JP34014295A JPH09178880A JP H09178880 A JPH09178880 A JP H09178880A JP 7340142 A JP7340142 A JP 7340142A JP 34014295 A JP34014295 A JP 34014295A JP H09178880 A JPH09178880 A JP H09178880A
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power
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monitor
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輝次 垂水
Tadayoshi Oda
直敬 小田
Minenori Mitsubori
峰仙 三堀
Yasushi Goto
泰志 後藤
Toshiaki Ito
敏明 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】APRMを4チャンネルとしてチャンネル毎に
独立した2系の無停電電源から給電し、2つのAPRM
チャンネルがトリップ状態でも原子炉保護系にトリップ
を発する2outof4論理のボーティング回路を備え
て、運転中の保守等のバイパスと、バイパスしたAPR
M以外の系のAPRMの単一故障に際しても安全保護機
能を備えた多重性の原子炉出力監視装置を提供すること
にある。 【解決手段】請求項1記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、沸騰水型軽水炉の炉内に複数配設した局部出力
領域モニタ検出器3の信号を入力処理する平均出力領域
モニタ14を4チャンネルとして、それぞれをバイパス可
能に構成すると共に、前記平均出力領域モニタ14の単一
故障に際しても他の平均出力領域モニタの1チャンネル
のバイパスが可能で安全保護機能を確保したことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電プラン
トの原子炉核計装システムに係り、特に出力領域におけ
る中性子束の監視を行う原子炉出力監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の原子力発電プラントで沸騰水型軽
水炉においては、その出力領域における炉心内の中性子
束を監視する原子炉出力監視装置として、出力領域モニ
タ(Power Range Monitoring, PRM)が設けられてい
ている。この出力領域モニタについては、炉心の平均出
力の計測と局部出力分布の計測と共に、原子炉出力約10
%以上の出力領域での運転時に、局部出力及び平均出力
の過渡変化に対して炉心を保護すること(安全保護機
能)を目的としている。
【0003】沸騰水型軽水炉で大型炉を例にすると、図
8のブロック構成図に示すように、出力領域モニタ1に
おける局部出力領域モニタ(Local Power Range Monito
ring,以下、LPRMと略称する)検出器集合体2は、
例えば炉心軸方向に沿って等間隔で4つのLPRM検出
器3を配置している。
【0004】また、前記LPRM検出器集合体2は、図
9の炉心平面配置図に示すように炉心4内で、制御棒5
の2本間隔毎に格子状に、A系のLPRM検出器集合体
2、及びB系のLPRM検出器集合体2を市松模様状に
配置しており、LPRM検出器集合体2それぞれの、各
LPRM検出器3からの信号により炉心4の局部出力分
布の計測を行っている。
【0005】平均出力領域モニタ(Average Power Rang
e Monitor ,以下、APRMと略称する)としては、A
PRM演算装置6(以下、APRMユニットと呼ぶ)に
より、前記LPRM検出器3の信号を炉心4の全体から
均等に入力して、このLPRM検出器信号より、炉心4
の平均出力レベルの計測を行っている。
【0006】なお、APRMユニット6は、炉心4の平
均出力レベルが設定値に達した時や、LPRM検出器3
の信号入力数がAPRM演算に必要な数を下回った時、
及びAPRMユニット6が電源喪失等により監視機能が
無効となった時には、原子炉保護系(Reactor Protecti
on System,RPS)7にトリップ信号を出力して、原子
炉を緊急停止したり(以下、スクラムと呼ぶ)警報信号
を出力したりする。
【0007】原子力発電プラントにおいて安全保護機能
を有する系統は、その系統を構成するチャンネルの単一
故障が起きた場合でも、所定の安全保護機能を失わない
ように、多重性を備えた設計とする必要があり、従っ
て、沸騰水型軽水炉のBWR−2/3/4/5型につい
ては、原子炉保護系に二重の1outof2方式を採用
して、2系4区分(A,B系、区分1A,2A,1B,
2B)のチャンネル構成となっている。
【0008】しかし、原子炉核計装システムについて
は、プラント運転中でも使用状態からの取り外し(以
下、バイパスと呼ぶ)を行って、適宜、保守や調整及び
校正ができるようにA,B各系でそれぞれに1チャンネ
ル多い構成、すなわち、各系とも3チャンネル(A系−
A,C,Eチャンネル、B系−B,D,Fチャンネル)
の、合計6チャンネルの構成として、各系のAPRMユ
ニット6には同一系に属する無停電電源より給電を行っ
ている。
【0009】また、A,B両系で原子炉保護系7に接続
している3チャンネルのAPRMユニット6の内で、1
チャンネルのAPRMユニット6をバイパススイッチ8
によりバイパスすることができ、このバイパスされたA
PRMユニット6からは当然のことながら、原子炉保護
系7に呈するトリップ信号は出力されない。
【0010】しかしながら、1系の3つのAPRMユニ
ット6の内で、バイパススイッチ8により1チャンネル
をバイパスした状態においても、残りの2チャンネルの
APRMユニット6が、そのA系及びB系の2つの原子
炉保護系チャンネルのいずれかに接続されている。この
ために、さらに、APRMにおいて単一故障が起きた場
合でも、故障していない残りの1チャンネルのAPRM
と、他系のAPRMにより多重性を確保することができ
る。
【0011】前記複数のLPRM検出器3からの信号の
APRMへの配分方法は、LPRM検出器3の数が炉心
4の大きさにより異なることから、発電機出力 540MW
e以下の小型炉と、 780MWe以上の大型炉で異なって
いる。小型炉の場合は、LPRM検出器数が少ないため
に、LPRM検出器3の信号をA系とB系のAPRM間
で共用することにより、APRM演算に必要なLPRM
検出器信号の入力数を確保し、炉心4の全体を均等に監
視している(通常は1つのLPRM検出器信号を1つの
APRMユニット6に入力する)。
【0012】A,B各系のうち1チャンネルのAPRM
ユニット6は、各LPRM検出器集合体2から1つずつ
のLPRM検出器信号(全LPRM検出器信号の1/
4)を直接入力してAPRM演算を行っている。しか
し、残りの2チャンネルは、APRM演算に用いるLP
RM検出器信号の約半数を他系のAPRMから間接的に
入力して、APRM演算に必要なLPRM検出器信号数
を確保してAPRM演算を行っている。
【0013】従って、共用チャンネルは2組存在し、各
組で同じLPRM検出器信号を使用するために、同じA
PRM演算を行うことになり、6チャンネルのAPRM
で実質4チャンネル分のAPRM演算を行うことにな
る。
【0014】大型炉の場合は、上記図9のように炉心4
内で制御棒5の2本間隔毎に格子状に、A系のAPRM
に入力するA系LPRM検出器集合体2、及びB系のA
PRMへ入力するB系LPRM検出器集合体2を市松模
様状に配置している。これによる各APRMは、同一系
に属する各LPRM検出器集合体2から、1つずつのL
PRM検出器信号(一つの系に属するLPRM検出器信
号の1/4)を入力してAPRM演算を行っている。
【0015】これにより、大型炉では小型炉と異なり、
異区分間でのLPRM検出器信号の共用をなくしている
が、全LPRM検出器集合体2で、A,B系でそれぞれ
1つのLPRM検出器集合体2がAPRMユニット6に
入力されていない。
【0016】従って、図8に示すように6チャンネル
(ch,A〜ch,F)のAPRMユニット6に加え
て、LPRM検出器信号監視装置9(以下、LPRMユ
ニットと呼ぶ)をA,B各系に1つずつ設けて、前記そ
れぞれ1つのLPRM検出器集合体2と接続し、そのデ
ータを図示しないプロセス計算機等へ出力するようにし
ている。
【0017】また、APRMユニット6においては、炉
心4の再循環流量に応じて変化するトリップ信号の出力
設定点を備えており、このために、出力領域モニタ1で
は炉心冷却材の再循環流量の監視も行っている。
【0018】この再循環流量の監視は、炉心4に対して
冷却材を循環させる図示しない複数の再循環系で、各再
循環ループに設置した差圧伝送器10からの信号を、再循
環流量演算装置11(以下、再循環流量ユニットと呼ぶ)
に入力して、炉心4における再循環ループ流量総和を演
算して各APRMユニット6へ出力する。なお、前記差
圧伝送器10及び再循環流量ユニット11は、その単一故障
がA,B両系のAPRMに影響を与えないように、各系
1または2チャンネル、両系で2または4チャンネルの
構成としている。
【0019】各APRMユニット6は、同一系に属する
再循環流量ユニット11から再循環ループ流量総和信号を
入力して、この入力された再循環ループ流量総和が、1
チャンネルの場合はその値に、2チャンネルの場合は低
値選択した値に応じて、トリップ信号の出力設定点を決
定する。
【0020】さらに、APRMユニット6からは、デー
タを図示しないプロセス計算機、及び運転領域制限シス
テム、原子炉手動制御系(Reactor Manual Control Sys
tem,RMCS)12等にも出力する。また、前記再循環ル
ープ流量総和信号は、制御棒引抜監視装置(Rod Block
Monitor,RBM)13へも出力されて、原子炉手動制御系
12における制御棒引抜阻止トリップ出力の設定点の決定
に使用される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来のAPRMを6チ
ャンネルに構成した出力領域モニタ1の場合に、小型炉
においてはA,B両系間でLPRM検出器信号を共用し
て、同じAPRM演算を行っているチャンネルがあるた
めに、共用チャンネルに入力されるLPRM検出器3の
指示値の異常が、両系のAPRMに影響を与える可能性
がある。また、APRMの共用チャンネルの故障が、共
用する他系のAPRMに影響を与えることから、これら
の対策として影響を緩和するために、LPRM検出器信
号の上限値を制限をする複雑な制限回路を設けなければ
ならない支障がある。
【0022】また、共用チャンネルのAPRMの一方が
故障状態となり、他系側の共用APRMにおいて間接的
に入力されていたLPRM検出器信号が喪失して、AP
RM演算に必要なLPRM検出器信号数を下回っても、
その共用APRMがトリップ信号を出力しないようにし
ている。ただし、この場合においては、直接入力されて
いるLPRM検出器信号のバイパスを許容しないように
している。
【0023】大型炉においては、炉心4においてLPR
M検出器集合体2を、市松模様状にA系,B系に配分し
ていることから、A系とB系でAPRMへのLPRM検
出器信号入力数が異なることになるので、プラントによ
っては、APRM演算に必要な最小LPRM検出器信号
入力数との関係から、LPRM検出器信号のバイパス許
容数が少ない系が生じる支障があった。
【0024】本発明の目的とするところは、APRMを
4チャンネルとして各チャンネル毎に独立した2系の無
停電電源から給電を行うと共に、2つのAPRMチャン
ネルがトリップ状態の時に原子炉保護系にトリップ信号
を出力する2outof4論理のボーティング回路を複
数備えて、これに接続される原子炉保護系チャンネルと
同一系の無停電電源から給電して、運転中でも保守と調
整及び校正ができるAPRMのバイパスと、バイパスさ
れたAPRMの系の他のAPRMの単一故障に際して
も、安全保護機能を失わない多重性を備えた原子炉出力
監視装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明に係る原子炉出力監視装置は、沸騰
水型軽水炉の炉内に複数配設したLPRM検出器の信号
を入力処理するAPRMを4チャンネルとしてそれぞれ
をバイパス可能に構成すると共に前記APRMの単一故
障に際しても他のAPRM1チャンネルのバイパスが可
能で安全保護機能を確保したことを特徴とする。
【0026】APRMが4チャンネルで、各LPRM検
出器集合体から1つずつのLPRM検出器信号を各AP
RMへ入力できるので、小型炉においては、LPRM検
出器の共用チャンネルがなくなり、大型炉においては、
各APRMへ入力されるLPRM検出器信号数が増加す
る。また、各APRMがバイパス可能として、APRM
1チャンネルをバイパスして所定の保守等の作業中に、
他のAPRMの単一故障が発生しても、監視に支障のな
い多重性による安全保護機能が確保されている。
【0027】請求項2記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、4チャンネルのAPRMに接続してそのうち2
つのAPRMがトリップ状態の時に原子炉保護系へトリ
ップ信号を出力する2outof4論理のボーティング
回路を複数備えると共に、前記ボーティング回路が原子
炉保護系チャンネルと1対1で接続されたことを特徴と
する。
【0028】APRMが4チャンネル構成で、原子炉保
護系との間に2outof4論理のボーティング回路を
原子炉保護系チャンネル数と同数備えているので、AP
RMで2チャンネル以上がトリップとなった時のみ、ボ
ーティング回路より原子炉保護系へトリップ信号が出力
されて原子炉はスクラムとなる。また、APRMの1チ
ャンネルバイパス時には2outof3論理となり、他
のAPRMチャンネルで単一故障が発生しても、多重性
により安全保護機能が確保される。
【0029】請求項3記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、4チャンネルAPRMの各チャンネル毎に独立
した2系の無停電電源から給電することを特徴とする。
APRM1チャンネル毎に独立した2系の無停電電源か
ら給電するので、1つの系で電源喪失が発生しても、も
う一方の系の無停電電源から給電により、APRMの監
視機能を保持するので1つの系の電源喪失によるトリッ
プ信号は出力されない。
【0030】請求項4記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、4チャンネルのAPRMの各チャンネルに対す
る異なる系の無停電電源からの給電に対して、電気的及
び物理的なアイソレーションを施したことを特徴とす
る。4チャンネルAPRMのそれぞれに供給する2系の
無停電電源の一方に電気的及び物理的なアイソレーショ
ンを施しているので、一方のAPRM系の電源系に異常
が生じても、これの影響が他の電源系には及ばない。
【0031】請求項5記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、4チャンネルのAPRMの各チャンネルに対し
て、無停電電源各系毎に電子回路電源供給回路を備えて
前記電子回路電源供給回路の出力を異なる系と突合せて
から当該APRMへ給電する電源供給装置を設けたこと
を特徴とする。APRM内の電子回路に対する電力は、
電源供給装置から二重化された無停電電源により安定し
て供給される。
【0032】請求項6記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、4チャンネルのAPRMの各チャンネルに対し
て、無停電電源各系毎に電子回路電源供給回路を備え
て、前記電子回路電源供給回路の出力を異なる系と突合
せてから検出器電源供給回路へ給電することを特徴とす
る。LPRM検出器に対する電力は、電源供給装置から
二重化された無停電電源によりAPRMを介して安定に
供給される。
【0033】請求項7記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、4チャンネルのAPRMの各チャンネルに対し
て、独立した2系の無停電電源を突合せてから電子回路
電源供給回路及び検出器電源供給回路に給電する電源供
給装置を設けたことを特徴とする。LPRM検出器及び
APRM内の電子回路に対する電力は、電源供給装置か
ら二重化された無停電電源により安定して供給される。
【0034】請求項8記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、ボーティング回路に対して接続される原子炉保
護系チャンネルと同一系の無停電電源から給電を行うと
共に、異区分のAPRMとの取り合いに対してアイソレ
ーションを施して前記ボーティング回路を電気的及び物
理的に分離して片系の電源喪失時に前記ボーティング回
路と同一区分の原子炉保護系へトリップ信号を出力する
ことを特徴とする。
【0035】ボーティング回路に対する電源、二重化さ
れた無停電電源から安定して供給されると共に、一方を
電気的及び物理的に分離する。また、片系の電源喪失時
には、ボーティング回路と同一区分の原子炉保護系へト
リップ信号が出力される。
【0036】請求項9記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、APRM1チャンネルがトリップした際に、警
報及びトリップ表示信号を出力することを特徴とする。
APRMにおけるトリップ発生は、当該APRMが出力
する警報及びトリップ表示信号により報知される。
【0037】請求項10記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、ボーティング回路の動作不能時に当該ボーティ
ング回路と同一区分の原子炉保護系チャンネルへトリッ
プ信号を出力することを特徴とする。ボーティング回路
に動作不能が生じると、当該ボーティング回路と同一区
分の原子炉保護系チャンネルへトリップ信号が出力され
る。
【0038】請求項11記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、4チャンネルのAPRMに接続してそのうち2
つのAPRMがトリップ状態の時に、原子炉保護系へト
リップ信号を出力する2outof4論理のボーティン
グ回路を複数備えて、前記ボーティング回路が原子炉保
護系チャンネルと1対1で接続すると共に、前記APR
Mの各チャンネル毎に独立した2系の無停電電源から給
電することを特徴とする。
【0039】APRMで2チャンネル以上がトリップと
なった時のみ、ボーティング回路より原子炉保護系へト
リップ信号が出力せられて原子炉はスクラムとなる。従
って、APRMの1チャンネルバイパス時は2outo
f3論理となり、他のAPRMチャンネルで単一故障が
発生しても、多重性により安全保護機能が確保される。
【0040】さらに、APRMには1チャンネル毎に独
立した2系の無停電電源から給電するので、1つの系で
電源喪失が発生しても、もう一方の系の無停電電源から
給電されて、APRMの監視機能を保持するので1つの
系の電源喪失によるトリップ信号は出力されない。
【0041】請求項12記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、炉心に冷却材を循環させる複数の再循環ループ
に差圧伝送器を各区分毎に設置すると共に、4チャンネ
ルの再循環ループ流量総和を4チャンネルのAPRMと
同一区分で1対1で対応させてトリップ状態の判定を行
うことを特徴とする。各APRMにおいて各区分の再循
環ループ流量を差圧伝送器より入力して、APRMで再
循環ループ流量総和を演算する。これにより、差圧伝送
器の単一故障が2チャンネル以上のAPRMに影響を与
えるこが防止される。
【0042】請求項13記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、再循環ループ差圧信号を同一区分のAPRMへ
直接入力して、前記APRMで再循環ループ流量総和演
算を行うことを特徴とする。各APRMにおいて差圧伝
送器の出力信号から、再循環ループ流量総和の演算を行
う。
【0043】請求項14記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、APRMチャンネルとそれに対応する再循環ル
ープ流量総和チャンネルのバイパスを同時に行うことを
特徴とする。APRMで各区分の再循環ループ流量を差
圧伝送器より入力すると共に、再循環ループ流量総和の
演算をすることにより、APRMチャンネルとそれに対
応する再循環ループ流量総和チャンネルのバイパスを同
時に行うことができる。
【0044】請求項15記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、同一系に属するAPRM出力レベルのうち高値
選択信号により制御棒引抜監視演算を行うことを特徴と
する。制御棒引抜監視装置ではトリップ出力が安全側に
出力するように、各系のAPRMの信号のうち高値を選
択して、制御棒引抜監視出力の演算及び制御棒引抜き阻
止トリップ出力の設定点を決定する。
【0045】請求項16記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、同一系統に属する再循環ループ流量総和出力レ
ベルのうち低値選択信号により制御棒引抜監視演算を行
うことを特徴とする。制御棒引抜監視装置ではトリップ
出力が安全側に出力するように、各系の再循環ループ流
量総和信号のうち低値を選択して、制御棒引抜監視出力
の演算及び制御棒引抜き阻止トリップ出力の設定点を決
定する。
【0046】請求項17記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、選択制御棒挿入領域判定を各APRMで行うと
共に、選択制御棒挿入領域判定時に前記ボーティング回
路へトリップ信号を出力することを特徴とする。選択制
御棒挿入トリップ信号は、APRM1チャンネルバイパ
ス時に単一故障が発生しても多重性を備えるように、2
outof4論理のボーティング回路を介して出力す
る。
【0047】請求項18記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、4つのAPRMで演算した熱流束相当出力のう
ち中間2値の平均値により運転領域制限判定を行うこと
を特徴とする。APRMにおける運転領域制限判定に際
しては、熱流束相当出力のうち中間2値の平均値を出力
する。
【0048】請求項19記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、応答時間要求のある信号は直接出力し、応答時
間要求のない信号はデータ伝送装置を介して出力するこ
とを特徴とする。応答時間要求のある信号はそのまま出
力するが、応答時間要求のない信号についてはデータ伝
送装置を介して出力することにより、プラントにより異
なる他の系統との取り合いの調整をデータ伝送装置で実
施できる。
【0049】請求項20記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、原子炉格納容器における同一貫通孔に挿通して
いるLPRM検出器信号を1つのAPRMへ入力するこ
とを特徴とする。LPRM検出器からAPRMまでの既
設の配線及び経路を変更せずに施工することができる。
【0050】請求項21記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、炉内において同一軸上に配置した4つのLPR
M検出器により構成されるLPRM検出器集合体中で、
各LPRM検出器からの信号をそれぞれ異なるAPRM
に入力すると共に、互いに近接する4つのLPRM検出
器集合体中の炉心軸方向に直交する同一平面上にある各
LPRM検出器からの信号が同一のAPRMへ入力しな
いように配分することを特徴とする。
【0051】各LPRM検出器集合体中の炉心軸方向に
直交する同一平面上にある各LPRM検出器からの信号
が同一のAPRMへ入力しないようにすることにより、
炉心の全体から極力均一にLPRM検出器の信号を各A
PRMへの配分ができる。
【0052】請求項22記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、炉内に配設したLPRM検出器集合体で、近接
する4つのLPRM検出器集合体中のLPRM検出器か
らの信号の千鳥配置によりAPRMへ配分することを特
徴とする。LPRM検出器からの信号の千鳥配置によ
り、炉心から極力均一にLPRM検出器の信号を各AP
RMへ配分することができる。
【0053】請求項23記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、沸騰水型軽水炉及び改良型沸騰水型軽水炉プラ
ントにおいて、原子炉建屋内にLPRM検出器信号処理
装置を設置すると共に、中央制御室に信号入出力手段と
操作及び表示部を備えた制御装置を設置することを特徴
とする。
【0054】原子炉建屋に設置したLPRM検出器信号
処理装置により、LPRM検出器の信号及び差圧伝送器
の信号等を演算して、LPRMレベル,APRMレベ
ル,再循環ループ流量総和レベル信号及びトリップ信号
を出力する。また、中央制御室に設置した制御装置で
は、LPRM検出器信号処理装置からのデータの表示
と、原子炉保護系へのトリップ信号の出力等と共に、原
子炉建屋のLPRM検出器信号処理装置に対して、各種
設定値や信号経路等の変更あるいは切り替えを実施す
る。
【0055】請求項24記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、LPRM検出器信号処理装置と制御装置との間
のデータ伝達を光伝送することを特徴とする。互いに離
れた原子炉建屋のLPRM検出器信号処理装置と中央制
御室に設置した制御装置の間を光伝送ケーブルで接続し
て、多重の光伝送によりデータの授受を行う。
【0056】請求項25記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、LPRM検出器信号処理装置に外部より出力電
圧変更が可能な電源供給装置と、外部より切り替え可能
な信号経路切替装置を備えると共に、制御装置に電源供
給装置と信号経路切替装置を制御する制御手段を備えた
ことを特徴とする。
【0057】必要に応じて中央制御室の制御装置から、
原子炉建屋のLPRM検出器信号処理装置に対して電源
供給装置の出力電圧変更や、信号経路切替装置における
信号経路切替を行う。また、LPRM検出器信号処理装
置においても実施することができる。
【0058】請求項26記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、電源供給装置と信号経路切替装置の制御手段
は、複数のLPRM検出器を順次選択してLPRM検出
器の電圧及び電流特性を自動的に測定すると共に、測定
された電圧及び電流特性の傾きと連続性に基づいてLP
RM検出器の機能評価と、この評価結果を表示する機能
を備えたことを特徴とする。
【0059】中央制御室の制御装置や原子炉建屋のLP
RM検出器信号処理装置におけるバイパス、及び健全性
確認の操作により、複数のLPRM検出器を順次選択し
て劣化状態等の評価を自動的に行う。
【0060】請求項27記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、電源供給装置と信号経路切替装置の制御手段
は、複数のLPRM検出器を同時選択して、LPRM検
出器の電圧及び電流特性の傾きと連続性に基づいてLP
RM検出器の機能評価と、この評価結果を表示する機能
を備えたことを特徴とする。中央制御室の制御装置や原
子炉建屋のLPRM検出器信号処理装置におけるバイパ
ス、及び健全性確認の操作により、複数のLPRM検出
器を同時に劣化状態等の評価を自動的に行う。
【0061】請求項28記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、制御装置に当該原子炉出力監視装置の有する監
視機能を無効とする信号入力を備えて、監視機能無効信
号が入力されている場合にのみLPRM検出器の電圧及
び電流特性測定を行うことが可能で、監視機能無効信号
が入力されていない場合にLPRM検出器の電圧及び電
流特性測定を操作する手段を起動しようとした場合は警
告表示を行うことを特徴とする。
【0062】制御装置における操作によるLPRM検出
器の健全性確認等を自動的に実施している場合に、もし
も手動操作を行おうとした際は、制御装置から警告表示
が行われて誤操作を防止する。
【0063】請求項29記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、LPRM検出器信号処理装置の電源供給装置に
高周波ノイズ除去装置を設けると共に、LPRM検出器
信号の基準電位を原子炉建屋の接地電位とすることを特
徴とする。LPRM検出器の基準電位を原子炉建屋の接
地電位とすると共に、高周波ノイズ除去装置により電源
に外部からのノイズが侵入することを阻止して、測定精
度と安定性を高める。
【0064】請求項30記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、LPRM検出器信号処理装置にAPRM機能を
備えると共に、制御装置には原子炉保護系へのトリップ
信号出力機能を備えたことを特徴とする。原子炉建屋内
のLPRM検出器信号処理装置で得たAPRMのデータ
を、中央制御室に伝送し、制御装置から原子炉保護系へ
トリップ信号を出力する。
【0065】請求項31記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、制御装置を介してLPRM検出器信号処理装置
から制御棒引抜監視装置へデータを伝送することを特徴
とする。原子炉建屋内のLPRM検出器信号処理装置で
得た制御棒引抜監視データを、中央制御室の制御装置か
ら制御棒引抜監視装置へ伝送する。
【0066】請求項32記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、制御装置を介して応答時間要求のない信号をデ
ータ伝送装置へ伝送することを特徴とする。応答時間要
求のない信号は、制御装置を介してデータ伝送装置に伝
送することにより、データ伝送装置にてプラントにより
異なる他の系統との取り合いの調整ができる。
【0067】請求項33記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、制御棒引抜監視装置の演算機能と前記データ伝
送装置の機能を一つの電子装置に設けると共に、前記電
子装置を冗長化したことを特徴とする。制御棒引抜監視
演算機能とデータ伝送機能を一体にすることで、冗長化
が容易で信頼性が増す。
【0068】請求項34記載の発明に係る原子炉出力監視
装置は、応答時間要求のある信号のうち原子炉保護系及
び制御棒引抜監視装置への出力を除くものの出力は、制
御装置より光・電気信号変換装置を介して行うことを特
徴とする。信号の伝達を光・電気信号変換装置におい
て、電気あるいは光信号に変換して行う。
【0069】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
面を参照して説明する。なお、上記した従来技術と同じ
構成部分については、同一符号を付して詳細な説明を省
略する。第1実施の形態は図1のブロック構成図に示す
ように、原子炉出力監視装置である出力領域モニタ14
は、4つの(ch,A〜ch,Dの4チャンネル)AP
RMユニット15に対して、LPRM検出器3からの信号
を配分する。
【0070】APRMユニット15の外部においては、A
PRMユニット15の4チャンネルのうちで1チャンネル
のみのバイパスを可能とするバイパススイッチ16を設け
ると共に、各APRMユニット15への電源供給は、各A
PRMユニット15毎に設けた電源供給装置17(以下、電
源供給ユニットと呼ぶ)より行う(請求項1)。
【0071】この電源供給ユニット17は、図2のブロッ
ク回路図に示すように、APRMユニット15内の電子回
路に電力を供給する2つの電子回路電源供給回路18,19
と、APRMユニット15外のLPRM検出器3に電力を
供給する1つの検出器電源供給回路20から構成されてい
る。前記電子回路電源供給回路18,19へはそれぞれ独立
した2系の無停電電源のいずれかから給電を行う(請求
項3,請求項5,請求項6,請求項11)。
【0072】また、前記無停電電源は、当該電源供給ユ
ニット17と同一系と、当該電源供給ユニット17と異なる
系の2つの無停電電源であり、ここでは説明の便宜上、
電源供給ユニット17と同一系の無停電電源をA系無停電
電源21、異なる系の無停電電源をB系無停電電源22とし
て説明する。
【0073】各APRMユニット15に対するA系無停電
電源21またはB系無停電電源22は、いずれも接続された
原子炉保護系チャンネルと同一系統の無停電電源は、直
接接続しているが、異なる系の無停電電源については分
離配線を行い、電源供給ユニット17の前段でアイソレー
タ23によりアイソレーションを行うことで、各電源供給
ユニット17の電気的及び物理的分離を保つている(請求
項4)。
【0074】また、電源供給ユニット17内の2つの電子
回路電源供給回路18,19により整流及び変圧された電力
は、これを突合せたした後に検出器電源供給回路20、及
びAPRMユニット15内の電子回路に給電される。ま
た、電源供給ユニットの他の実施例としては、図3のブ
ロック回路図に示すように、電源供給ユニット24をそれ
ぞれ1つの電子回路電源供給回路18と検出器電源供給回
路20で構成している。
【0075】この電源供給ユニット24では、入力された
当該電源供給ユニット16と同一系と、異なる系の無停電
電源であるA系無停電電源21と、B系無停電電源22を突
合せた後に、電子回路電源供給回路18及び検出器電源供
給回路20に給電する(請求項7)。
【0076】以上のように電源を構成することにより、
当該電源供給ユニット17と同一系と、異なる系の無停電
電源である、A系無停電電源21あるいはB系無停電電源
22の内で1つの系に電源喪失が発生しても、もう一方の
系の無停電電源が正常であれば、APRMユニット15及
びLPRM検出器3に対して給電が行われるので、監視
機能は正常に保持されることから、電源の単一故障に起
因する誤トリップを防止することができる。
【0077】各APRMユニット15は4つのボーティン
グ回路25と接続され、各ボーティング回路25は4つの図
示しない原子炉保護系7と1対1で接続されて、APR
Mユニット15からのトリップ信号等を原子炉保護系7へ
出力する(請求項2)。なお、異区分のボーティング回
路25とAPRMユニット15との取り合いに対しては分離
配線して、それぞれアイソレータ26によりアイソレーシ
ョンを行うことで、電気的及び物理的分離を確保してい
る。
【0078】また、各ボーティング回路25への電源供給
は、接続先の原子炉保護系チャンネルと同一系のA系無
停電電源21またはB系無停電電源22から給電を行う。A
PRMユニット15では、入力されたLPRM検出器3か
らの信号の内でバイパスされていない信号の平均値より
APRMレベルを演算する(請求項8)。
【0079】図4の論理フロー図に示すように、APR
Mユニット15では演算されたAPRMレベルをスクラム
トリップ出力設定値と比較して、トリップ出力設定値に
達した時、及び監視機能が無効となった時に、各ボーテ
ィング回路25へトリップ状態を出力すると共に、トリッ
プ表示信号27を出力して図示しない表示装置により表示
する。
【0080】ボーティング回路25には、各APRMユニ
ット15のトリップ状態の入力と共に、バイパススイッチ
16からの各APRMユニット15のバイパス状態が入力さ
れ、1つのAPRMユニット15がトリップ状態にあり、
そのAPRMチャンネルがバイパススイッチ16によりバ
イパスされていない時は、警報28を発して運転員へ報知
する(請求項9)。
【0081】また、4つのAPRMユニット15の内で2
つがトリップ状態にあり、それら2つのAPRMチャン
ネルがバイパススイッチ16によりバイパスされていない
時には、ボーティング回路25は2outof4論理によ
り、トリップ信号を接続された原子炉保護系チャンネル
に出力する(請求項2)。さらに、電源喪失等によりボ
ーテンィング回路25が2outof4論理の判断機能を
喪失した時にも、原子炉保護系7へトリップ信号等が出
力される(請求項10)。
【0082】なお、プラント運転中に保守や調整及び校
正等のためにAPRMのバイパス時には、1チャンネル
のAPRMユニット15の上記したトリップ信号等の出力
がバイパスされることになり、ボーティング回路25は2
outof3論理となるが、この状態で単一故障が発生
しても、安全保護機能が確保される多重性を備えた論理
としている。
【0083】再循環流量の監視については、図5のブロ
ック構成図に示すように、APRMユニット15において
は、再循環流量に応じて変化するトリップ信号の出力設
定点を決定するために、図示しない炉心冷却材の各再循
環ループに、差圧伝送器10を4チャンネルに対して設置
している(請求項12)。
【0084】この各差圧伝送器10からの再循環ループ差
圧信号は、各区分毎に直接APRMユニット15に入力し
て、これらのAPRMユニット15において再循環ループ
流量総和演算を行う(請求項13)。これにより、再循環
ループ流量総和とAPRMは同一区分で1対1の対応と
なり、差圧伝送器10の単一故障が2チャンネル以上のA
PRMに影響を与えるのを防止する。また、再循環ルー
プ流量総和と、APRMのバイパスを同時に行うことが
可能となる(請求項14)。
【0085】APRMユニット15から制御棒引抜監視装
置13に対しては、選択制御棒周りのLPRM検出器信号
に加えて、AレベルとCレベルの平均演算用にA系AP
RMユニット15よりAPRM信号及び再循環ループ流量
総和信号を、また、BレベルとDレベルの平均演算用に
B系APRMユニット15よりAPRM信号及び再循環ル
ープ流量総和信号を出力する。
【0086】制御棒引抜監視装置13では、トリップ信号
の出力が安全側で発するように、A,B各系のAPRM
信号のうち高値を選択する。また、各系の再循環ループ
流量総和信号のうち低値を選択して、制御棒引抜監視装
置出力レベル演算、及び制御棒引抜阻止トリップ信号の
出力設定点の決定を行う(請求項15,請求項16)。
【0087】選択制御棒挿入(Selected Rod Insertio
n,SRI)システムについては、APRMユニット15
において熱流束相当出力の換算を行い、再循環ループ流
量総和と併せて各プラントに応じた設定点により領域判
定を行う。また、APRM1チャンネルのバイパス時
に、単一故障が発生しても多重性を備えるように、選択
制御棒挿入トリップ信号の出力についても、図4のよう
な2outof4論理のボーティング回路25を介して原
子炉保護系7へ出力する(請求項17)。
【0088】BWR−3/4/5型に採用されている運
転領域制限システムの判定回路へは、各APRMユニッ
ト15による熱流束相当出力換算値の内で中間2値の平均
値を出力する(請求項18)。また、BWR−2型につい
ては、3台のAPRMユニット15から再循環流量制御系
へ必要となる信号を出力する。
【0089】なお、図示しない応答時間要求のある原子
炉保護系7や、制御棒引抜阻止を行う原子炉手動制御系
12、及び過渡現象の記録を行う過渡現象記録装置への出
力を除き、プロセス計算機や運転領域制限システム等の
他の系統との取り合いはデータ伝送装置29を介して行う
(請求項19)。
【0090】他の系統とのデータの取り合いについて
は、プラントによって異なるが、前記データ伝送装置29
にて取り合いの調整を行こなわせることにより、各AP
RMユニット15については、他の系統との取り合いのプ
ラント間の相違を考慮せずに設計することができる。
【0091】LPRM検出器信号のAPRMに対する配
分例について3例を示す。第1例は、従来から同一原子
炉格納容器貫通孔を使用しているLPRM検出器信号
を、1つのAPRMユニット15へ入力する(請求項2
0)。
【0092】この方法によれば、従来から原子炉格納容
器貫通孔区分の変更となるLPRM検出器3はなく、従
って、LPRM検出器3からAPRMユニット15までの
配線手段、及び経路等を変更する必要がないので施工が
容易となる。
【0093】第2例は、図6の模式図に示すように、各
LPRM検出器集合体2において、炉心軸方向に沿って
等間隔に配置した4つのLPRM検出器3からの信号
を、それぞれ異なるAPRMに入力すると共に、互いに
近接する4つのLPRM検出器集合体2中の炉心軸方向
に直交する同一平面上にある4つのLPRM検出器3か
らの信号が、同一のAPRMへ入力させないことを基本
として、4つのLPRM検出器集合体2とAPRMの組
み合わせを右回り、あるいは左回りに千鳥配置とする
(請求項21,請求項22)。
【0094】ここで、任意のLPRM検出器集合体2a
について炉心軸方向に沿って、一番下のLPRM検出器
レベルから上にA,B,C,Dとすると、それをAPR
MチャンネルのA,B,C,Dに配分し、その右回りで
隣のLPRM検出器集合体2bについては下からD,
A,B,Cに配分する。
【0095】また、その隣のLPRM検出器2cについ
ては、下からC,D,A,B、さらに隣のLPRM検出
器集合体2dについては、下からB,C,D,AのAP
RMにLPRM検出器3の信号を配分する。これを炉心
4全体へ展開することで、炉心4全体のLPRM検出器
3から均一に信号を各APRMに配分することができ
る。
【0096】第3例は、本発明はボーティング回路25の
有無に関わらず、APRM4チャンネル構成であれば実
施可能なことから、当初よりAPRM4チャンネルに構
成されている改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)にも容
易に適用することができる(請求項23)。
【0097】第2実施の形態は、図7のブロック構成図
に示すように、APRM演算,再循環ループ流量総和演
算,トリップ判定機能を備えたLPRM検出器信号処理
装置30を原子炉建屋内に設置する。また、この原子炉建
屋と離れた中央制御室には、前記LPRM検出器信号処
理装置30から伝送されるデータを表示すると共に、制御
棒引抜監視装置13及び他の系統と取り合い、及び前記L
PRM検出器信号処理装置30を遠隔操作する機能を備え
た制御装置31を設置している(請求項25,請求項30)。
【0098】前記LPRM検出器信号処理装置30は、L
PRM検出器3からの信号及び差圧伝送器10からの信号
をディジタル変換後に各種演算処理を行い、LPRMレ
ベル,APRMレベル,再循環ループ流量総和レベル信
号及びトリップ信号出力を光信号に変換して、中央制御
室の信号入出力手段と操作及び表示部等を備えた制御装
置31へ、光伝送ケーブル32を介してデータを多重伝達す
る(請求項24)。
【0099】また、機器の試験時に各信号レベルや設定
値の変更と、確認ができるような操作及び表示機能を設
ける。なお、LPRM検出器信号処理装置30の電源供給
ユニット17には、高周波ノイズ除去手段33を設けると共
に、LPRM検出器3の基準電位として原子炉建屋の接
地電位を用いる(請求項29)。
【0100】中央制御室の制御装置31は、LPRM検出
器信号処理装置30から送られてくるデータを表示すると
共に、制御棒引抜監視装置13とデータ伝送装置29、及び
光・電気信号変換装置34へ伝送する(請求項31)。上記
の構成とすることにより、互いに離れた原子炉建屋と中
央制御室間のケーブル物量を大幅に削減することがで
き、かつ、電気信号へ外部から混入するノイズが低減さ
れて測定精度と信頼性が向上する。
【0101】原子炉保護系7へはBWR−2/3/4/
5型プラントにおいては、2outof4論理の4つの
ボーティング回路28を介して、またABWRプラントに
おいては、直接4つの制御装置31から4区分の原子炉保
護系7へトリップ信号の出力を行う(請求項30)。
【0102】また、制御棒引抜監視装置13及びデータ伝
送用装置29は、従来の制御棒引抜監視演算機能とデータ
伝送機能(応答時間要求のない系統との取り合い調整)
を備えて、2チャンネルの冗長構成とし、1チャンネル
の機能喪失時には、他方のチャンネルでバックアップで
きるように、4つの制御装置31からデータを入力する
(請求項32,請求項33)。
【0103】光・電気信号変換装置34は、4つの制御装
置31より過渡現象記録装置への出力が要求される各種デ
ータを入力して、ディジタル・光変換された各種データ
を過渡現象記録装置に出力が可能となるように、電気信
号に再変換する機能を備えている(請求項34)。また、
制御装置31は、LPRM検出器信号処理装置30で用いら
れる設定値の変更や、LPRM検出器信号のバイパス及
び健全性確認等の操作機能を備えていて、これらのシー
ケンスデータをLPRM検出信号処理装置30へ伝送す
る。
【0104】LPRM検出器3の健全性確認機能につい
て、原子炉建屋内においては、LPRM検出器信号処理
装置30により、また中央制御室においては、制御装置31
における制御操作により、健全性確認を行うLPRM検
出器3の選択を行う。
【0105】なお、電源供給ユニット17内の検出器電源
供給回路20の出力電圧を変更することにより、LPRM
検出器3の各種電圧及び電流特性データを採取し、この
採取したデータの傾きと連続性に基づいて、当該LPR
M検出器3の劣化状態の判定等の評価が行われ、その評
価結果はLPRM検出器信号処理装置30及び制御装置31
に表示される(請求項28)。
【0106】この健全性確認操作には、複数のLPRM
検出器3を1つずつ選択操作する手動方式と、複数のL
PRM検出器3を自動的に順次、あるいは同時に選択し
て、特性データの採取及び評価を行う自動方式を備え
る。なお、本制御操作はAPRMバイパス時にのみ可能
として、もしも、バイパスを行わずに操作をしようとし
た場合には、中央制御室に警報を発するようにしている
(請求項26,請求項27)。
【0107】以上本発明の原子炉出力監視装置によれ
ば、沸騰水型軽水炉及び改良型沸騰水型軽水炉におい
て、運転中でも保守や調整及び校正時のAPRMバイパ
スを可能とすると共に、同時に他の系のAPRMにおい
て単一故障が発生しても、安全保護機能を失わない多重
性が確保される。
【0108】また、APRMユニット及びLPRMユニ
ットの台数が削減されると共に、再循環ループ流量総和
とAPRMを1対1で対応させたことにより、再循環流
量ユニット11が不要となり、差圧伝送器の単一故障が複
数のAPRMへ影響を与えることがなくなる。
【0109】小型炉においては、LPRM検出器信号を
共用するAPRMがないことから、従来の複雑な制限回
路が不要となり、また、大型炉においてはAPRMの1
チャンネル当たりのLPRM検出器信号入力数が増加す
ることから、LPRM検出器3のバイパス許容数を増加
させることができる。また、2outof4論理を採用
して電源供給を二重化したことにより、電源の単一故障
による誤トリップが防止されて、出力領域モニタシステ
ムの信頼性が向上するので、原子力発電プラントの安全
運転と稼働率が向上する。
【0110】さらに、原子炉建屋内でLPRM検出器信
号処理装置30によるLPRM検出器3の信号処理と、中
央制御室の制御装置31による制御操作及びデータ表示に
より装置が簡易化される。また、原子炉建屋と中央制御
室の相互間を光多重伝送によりデータを授受することに
より、ケーブル物量が削減されて電気信号のノイズも低
減する。
【0111】
【発明の効果】以上本発明によれば、沸騰水型軽水炉及
び改良型沸騰水型軽水炉において、運転中の保守等のた
めのAPRMバイパスが容易で、他のAPRM系におけ
る単一故障の発生に際しても、安全保護機能が失われな
いので原子炉核計装系の精度と信頼性が向上する。
【0112】また、APRMユニット及びLPRMユニ
ット数が低減できて、再循環流量ユニットが不要となる
と共に、2outof4論理を採用して電源供給を二重
化したことにより、単一故障による誤トリップが防止さ
れて、原子力発電プラントにおける運転安全性と稼働率
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施の形態の出力領域モニタ
のブロック構成図。
【図2】本発明に係る第1実施の形態の電源供給回路の
ブロック回路図。
【図3】本発明に係る第1実施の形態の他の電源供給回
路のブロック回路図。
【図4】本発明に係る第1実施の形態のトリップ信号出
力の論理フロー図。
【図5】本発明に係る第1実施の形態の出力領域モニタ
のブロック構成図で、再循環流量監視部を示す。
【図6】本発明に係る第1実施の形態のLPRM検出器
のAPRMに対する配分模式図。
【図7】本発明に係る第2実施の形態の出力領域モニタ
のブロック構成図。
【図8】従来の大型炉における出力領域モニタのブロッ
ク構成図。
【図9】従来の大型炉におけるLPRM検出器集合体の
平面配置図。
【符号の説明】 1,14…出力領域モニタ、2,2a〜2d…LPRM検
出器集合体、3…LPRM検出器、4…炉心、5…制御
棒、6,15…APRMユニット、7…原子炉保護系、
8,16…バイパススイッチ、9…LPRMユニット、10
…差圧伝送器、11…再循環流量ユニット、12…原子炉手
動制御系、13…制御棒引抜監視装置、14…出力領域モニ
タ、15…APRMユニット、17,24…電源供給ユニッ
ト、18,19…電子回路電源供給回路、20…検出器電源供
給回路、21…A系無停電電源、22…B系無停電電源、2
3,26…アイソレータ、25…ボーティング回路、27…ト
リップ表示、28…警報、29…データ伝送装置、30…LP
RM検出器信号処理装置、31…制御装置、32…光伝送ケ
ーブル、33…高周波ノイズ除去回路、34…光・電気信号
変換装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三堀 峰仙 神奈川県川崎市幸区堀川町66番2 東芝エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 後藤 泰志 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 伊藤 敏明 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沸騰水型軽水炉の炉内に複数配設した局
    部出力領域モニタ検出器の信号を入力処理する平均出力
    領域モニタを4チャンネルとしてそれぞれをバイパス可
    能に構成すると共に、前記平均出力領域モニタの単一故
    障に際しても他の平均出力領域モニタ1チャンネルのバ
    イパスが可能で安全保護機能を確保したことを特徴とす
    る原子炉出力監視装置。
  2. 【請求項2】 前記原子炉出力監視装置において、前記
    4チャンネルの平均出力領域モニタに接続してそのうち
    2つの平均出力領域モニタがトリップ状態の時に原子炉
    保護系へトリップ信号を出力する2outof4論理の
    ボーティング回路を複数備えると共に、前記ボーティン
    グ回路が原子炉保護系チャンネルと1対1で接続された
    ことを特徴とする請求項1記載の原子炉出力監視装置。
  3. 【請求項3】 前記原子炉出力監視装置において、前記
    4チャンネルの平均出力領域モニタの各チャンネル毎
    に、独立した2系の無停電電源から給電することを特徴
    とする請求項1記載の原子炉出力監視装置。
  4. 【請求項4】 前記原子炉出力監視装置において、前記
    4チャンネルの平均出力領域モニタの各チャンネルに対
    する異なる系の無停電電源からの給電に対して、電気的
    及び物理的なアイソレーションを施したことを特徴とす
    る請求項3記載の原子炉出力監視装置。
  5. 【請求項5】 前記原子炉出力監視装置において、前記
    4チャンネルの平均出力領域モニタの各チャンネルに対
    して、無停電電源各系毎に電子回路電源供給回路を備え
    て前記電子回路電源供給回路の出力を異なる系との間で
    突合せてから当該平均出力領域モニタへ給電する電源供
    給装置を設けたことを特徴とする請求項3記載の原子炉
    出力監視装置。
  6. 【請求項6】 前記原子炉出力監視装置において、前記
    4チャンネルの平均出力領域モニタの各チャンネルに対
    して、無停電電源各系毎に電子回路電源供給回路を備え
    て、前記電子回路電源供給回路の出力を異なる系と突合
    せてから検出器電源供給回路へ給電することを特徴とす
    る請求項3記載の原子炉出力監視装置。
  7. 【請求項7】 前記原子炉出力監視装置において、前記
    4チャンネルの平均出力領域モニタの各チャンネルに対
    して、独立した2系の無停電電源を突合せてから電子回
    路電源供給回路及び検出器電源供給回路に給電する電源
    供給装置を設けたことを特徴とする請求項4記載の原子
    炉出力監視装置。
  8. 【請求項8】 前記原子炉出力監視装置において、前記
    ボーティング回路に対して接続される原子炉保護系チャ
    ンネルと同一系の無停電電源から給電を行うと共に、異
    区分の平均出力領域モニタとの取り合いに対してアイソ
    レーションを施して前記ボーティング回路を電気的及び
    物理的に分離して片系の電源喪失時に前記ボーティング
    回路と同一区分の原子炉保護系へトリップ信号を出力す
    ることを特徴とする請求項2記載の原子炉出力監視装
    置。
  9. 【請求項9】 前記原子炉出力監視装置において、1つ
    の平均出力領域モニタチャンネルがトリップした際に、
    警報及びトリップ表示信号を出力することを特徴とする
    請求項2記載の原子炉出力監視装置。
  10. 【請求項10】 前記原子炉出力監視装置において、前
    記ボーティング回路の動作不能時に当該ボーティング回
    路と同一区分の原子炉保護系チャンネルへトリップ信号
    を出力することを特徴とする請求項2記載の原子炉出力
    監視装置。
  11. 【請求項11】 前記原子炉出力監視装置において、前
    記4チャンネルの平均出力領域モニタに接続してそのう
    ち2つの平均出力領域モニタがトリップ状態の時に原子
    炉保護系へトリップ信号を出力する2outof4論理
    のボーティング回路を複数備えて前記ボーティング回路
    が原子炉保護系チャンネルと1対1で接続すると共に、
    前記平均出力領域モニタの各チャンネル毎に独立した2
    系の無停電電源から給電することを特徴とする請求項2
    または請求項3記載の原子炉出力監視装置。
  12. 【請求項12】 前記原子炉出力監視装置において、炉
    心に冷却材を循環させる複数の再循環ループに差圧伝送
    器を各区分毎に設置すると共に、4チャンネルの再循環
    ループ流量総和を4チャンネルの平均出力領域モニタと
    同一区分で1対1で対応させてトリップ状態の判定を行
    うことを特徴とする請求項1記載の原子炉出力監視装
    置。
  13. 【請求項13】 前記原子炉出力監視装置において、前
    記再循環ループ差圧信号を同一区分の平均出力領域モニ
    タへ直接入力して、前記平均出力領域モニタで再循環ル
    ープ流量総和演算を行うことを特徴とする請求項12記
    載の原子炉出力監視装置。
  14. 【請求項14】 前記原子炉出力監視装置において、平
    均出力領域モニタチャンネルとそれに対応する再循環ル
    ープ流量総和チャンネルのバイパスを同時に行うことを
    特徴とする請求項12記載の原子炉出力監視装置。
  15. 【請求項15】 前記原子炉出力監視装置において、同
    一系に属する平均出力領域モニタ出力レベルのうち高値
    選択信号により制御棒引抜監視演算を行うことを特徴と
    する請求項1記載の原子炉出力監視装置。
  16. 【請求項16】 前記原子炉出力監視装置において、同
    一系統に属する再循環ループ流量総和出力レベルのうち
    低値選択信号により制御棒引抜監視演算を行うことを特
    徴とする請求項10記載の原子炉出力監視装置。
  17. 【請求項17】 前記原子炉出力監視装置において、選
    択制御棒挿入領域判定を各平均出力領域モニタで行うと
    共に、選択制御棒挿入領域判定時に前記ボーティング回
    路へトリップ信号を出力することを特徴とする請求項1
    0記載の原子炉出力監視装置。
  18. 【請求項18】 前記原子炉出力監視装置において、4
    つの平均出力領域モニタで演算した熱流束相当出力のう
    ち中間2値の平均値により運転領域制限判定を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の原子炉出力監視装置。
  19. 【請求項19】 前記原子炉出力監視装置において、応
    答時間要求のある信号は直接出力し、応答時間要求のな
    い信号はデータ伝送装置を介して出力することを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の原子炉出力監視装
    置。
  20. 【請求項20】 前記原子炉出力監視装置において、原
    子炉格納容器における同一貫通孔に挿通している局部出
    力領域モニタ検出器信号を1つの平均出力領域モニタへ
    入力することを特徴とする請求項1記載の原子炉出力監
    視装置。
  21. 【請求項21】 前記炉内において同一軸上に配置した
    4つの局部出力領域モニタ検出器により構成される局部
    出力領域モニタ検出器集合体中で、各局部出力領域モニ
    タ検出器からの信号をそれぞれ異なる平均出力領域モニ
    タに入力すると共に、互いに近接する4つの局部出力領
    域モニタ検出器集合体中の炉心軸方向に直交する同一平
    面上にある各局部出力領域モニタ検出器からの信号が同
    一の平均出力領域モニタへ入力しないように配分するこ
    とを特徴とする請求項1記載の原子炉出力監視装置。
  22. 【請求項22】 前記炉内に配設した局部出力領域モニ
    タ検出器集合体で、近接する4つの局部出力領域モニタ
    検出器集合体中の局部出力領域モニタ検出器からの信号
    の千鳥配置により平均出力領域モニタへ配分することを
    特徴とする請求項21記載の原子炉出力監視装置。
  23. 【請求項23】 前記沸騰水型軽水炉及び改良型沸騰水
    型軽水炉プラントにおいて、原子炉建屋内に局部出力領
    域モニタ検出器信号処理装置を設置すると共に、中央制
    御室に信号入出力手段と操作及び表示部を備えた制御装
    置を設置することを特徴とする請求項1記載の原子炉出
    力監視装置。
  24. 【請求項24】 前記原子炉出力監視装置において、前
    記局部出力領域モニタ検出器信号処理装置と前記制御装
    置との間のデータ伝達を光伝送することを特徴とする請
    求項23記載の原子炉出力監視装置。
  25. 【請求項25】 前記原子炉出力監視装置において、前
    記局部出力領域モニタ検出器信号処理装置に外部より出
    力電圧変更が可能な電源供給装置と、外部より切り替え
    可能な信号経路切替装置を備えると共に、前記制御装置
    に前記電源供給装置と前記信号経路切替装置を制御する
    制御手段を備えたことを特徴とする請求項23記載の原
    子炉出力監視装置。
  26. 【請求項26】 前記原子炉出力監視装置において、前
    記電源供給装置と前記信号経路切替装置の制御手段は、
    複数の局部出力領域モニタ検出器を順次選択して局部出
    力領域モニタ検出器の電圧及び電流特性を自動的に測定
    すると共に、測定された電圧及び電流特性の傾きと連続
    性に基づいて局部出力領域モニタ検出器の機能評価と、
    この評価結果を表示する機能を備えたことを特徴とする
    請求項25記載の原子炉出力監視装置。
  27. 【請求項27】 前記原子炉出力監視装置において、前
    記電源供給装置と前記信号経路切替装置の制御手段は、
    複数の局部出力領域モニタ検出器を同時選択して局部出
    力領域モニタ検出器の電圧及び電流特性を自動的に測定
    すると共に、測定された電圧及び電流特性の傾きと連続
    性に基づいて局部出力領域モニタ検出器の機能評価と、
    この評価結果を表示する機能を備えたことを特徴とする
    請求項25記載の原子炉出力監視装置。
  28. 【請求項28】 前記原子炉出力監視装置において、前
    記制御装置に当該原子炉出力監視装置の有する監視機能
    を無効とする信号入力を備えて、前記監視機能無効信号
    が入力されている場合にのみ前記局部出力領域モニタ検
    出器の電圧及び電流特性測定を行うことが可能で、前記
    監視機能無効信号が入力されていない場合に前記局部出
    力領域モニタ検出器の電圧及び電流特性測定を操作する
    手段を起動しようとした場合は警告表示を行うことを特
    徴とする請求項25記載の原子炉出力監視装置。
  29. 【請求項29】 前記原子炉出力監視装置において、前
    記局部出力領域モニタ検出器信号処理装置の電源供給装
    置に高周波ノイズ除去装置を設けると共に、局部出力領
    域モニタ検出器信号の基準電位を原子炉建屋の接地電位
    とすることを特徴とする請求項23記載の原子炉出力監
    視装置。
  30. 【請求項30】 前記原子炉出力監視装置において、前
    記局部出力領域モニタ検出器信号処理装置に平均出力領
    域モニタ機能を備えると共に、前記制御装置に原子炉保
    護系へのトリップ信号出力機能を備えたことを特徴とす
    る請求項23記載の原子炉出力監視装置。
  31. 【請求項31】 前記原子炉出力監視装置において、前
    記制御装置を介して前記局部出力領域モニタ検出器信号
    処理装置から制御棒引抜監視装置へデータを伝送するこ
    とを特徴とする請求項30記載の原子炉出力監視装置。
  32. 【請求項32】 前記原子炉出力監視装置において、前
    記制御装置を介して応答時間要求のない信号を前記デー
    タ伝送装置へ伝送することを特徴とする請求項30記載
    の原子炉出力監視装置。
  33. 【請求項33】 前記原子炉出力監視装置において、前
    記制御棒引抜監視装置の演算機能と前記データ伝送装置
    の機能を一つの電子装置に設けると共に、前記電子装置
    を冗長化したことを特徴とする請求項30記載の原子炉
    出力監視装置。
  34. 【請求項34】 前記原子炉出力監視装置において、応
    答時間要求のある信号のうち原子炉保護系及び制御棒引
    抜監視装置への出力を除くものの出力は、前記制御装置
    より光・電気信号変換装置を介して行うことを特徴とす
    る請求項30記載の原子炉出力監視装置。
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