JPH09178799A - 電気設備の事故点標定装置 - Google Patents

電気設備の事故点標定装置

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JPH09178799A
JPH09178799A JP7342023A JP34202395A JPH09178799A JP H09178799 A JPH09178799 A JP H09178799A JP 7342023 A JP7342023 A JP 7342023A JP 34202395 A JP34202395 A JP 34202395A JP H09178799 A JPH09178799 A JP H09178799A
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resistor
heat
container
conductor
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JP7342023A
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Mamoru Yamada
守 山田
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】数kmに及ぶ長尺の管路気中ケーブルに発生す
る地絡事故の位置を数の少ない装置でかつ容器に貫通孔
を設けることなく標定できるようにする。 【解決手段】複数の導体からなる接地電極としての容器
12とこの容器12に収納された高圧導体11とを備え
た管路気中ケーブル1の、高圧導体11と容器12との
間の絶縁破壊による地絡事故の位置を標定する事故点標
定装置において、光ファイバ形分布温度計200の最大
長10kmの長尺の光ファイバ3を容器12の外部にこ
れらの容器12に沿って引き回して配置し、容器12を
構成する多数の金属円筒121の間を接続する複数の接
続導体17の少なくとも一部に、この接続導体17に流
れる電流を検出して光ファイバ3の一部を温度変化させ
るセンサ装置4を設けて、温度変化した光ファイバ3の
位置を光ファイバ型分布温度計によって位置標定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、管路気中ケーブ
ルのように長い寸法の電気設備、あるいは、変電所内の
ガス絶縁開閉装置、遮断器、変圧器などの高電圧の電気
設備を一括して地絡故障などの事故あいは異常を検出す
るとともにその位置の標定又は故障機器を特定するため
の電気設備の事故点標定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】管路気中ケーブルは鉄又はアルミなどの
導体からなる容器とその中に収納された高圧導体、及び
一定の長さの容器を連結するとともにそれぞれの容器ご
とに空間を遮断する絶縁スペーサとからなっていて、高
圧導体は絶縁スペーサによって支持されるとともにこれ
を貫通した構成になっている。そして、それぞれの容器
内の空間には高圧の絶縁ガスが封入されている。前述の
機器も絶縁媒体や構造が異なるにしても金属製の容器の
中に高圧導体が収納された構成に関しては共通である。
【0003】管路気中ケーブルの長さは数km程度であ
るが、1本の円筒状の容器の長さはせいぜい20m程度
なので、1本の管路気中ケーブルは数百本の容器を絶縁
スペーサを介して接続して構成される。管路気中ケーブ
ルは容器に1相分の1本の高圧導体だけを収納するもの
と3相分を一括して容器に収納するものとがあり、前者
の相分離形は定格電圧が1000kVや500kVの超
々高圧の管路気中ケーブルに採用され、後者の3相一括
形はこれよりも低い定格電圧の管路気中ケーブルに採用
される。
【0004】図14は相分離形の管路気中ケーブルの模
式図である。この図において、3本の管路気中ケーブル
1はそれぞれ高圧導体11、この高圧導体11が収納さ
れる容器12、容器12の内部空間に封入される絶縁ガ
ス15からなっていて、3本の管路気中ケーブルはそれ
ぞれ三相電源100の各相に一端が接続されるととも
に、他端は負荷110に接続される。
【0005】管路気中ケーブル1の容器12は電源10
0側、負荷110側でそれぞれの相が電気的に接続され
るとともに一括して接地されている。管路気中ケーブル
1は通常の送電線に代わるものではないが、数km離れ
た電気設備の間を接続するために使用されることがあ
る。管路気中ケーブル1の容器12は長さが20m程度
の金属円筒が接続されてなっているので、管路気中ケー
ブル1は1km当たり50本ほどの金属円筒が使用さ
れ、電気的、機械的に接続されて図のように1本の管路
気中ケーブル1が形成される。高圧導体11も容器12
の接続に合わせて接続される構成になっている。
【0006】図15は図14の管路気中ケーブルの一部
を拡大した断面図である。この図において、容器12は
両側がフランジ構造を持った金属円筒121が直列に接
続されて構成されており、相分離形の管路気中ケーブル
1では容器12は反対方向に負荷電流が流れる通電導体
でもあるので、その材料としてアルミニウムが採用され
るのが一般である。金属円筒121の接続構造は、隣同
士の金属円筒121のフランジ部が絶縁スペーサ13の
周辺部を挟んで接続ボルト16を貫通させて符号を付け
ないナットで締付けて機械的に一体化される。
【0007】絶縁スペーサ13を挟んで金属円筒121
が隣合っているので両側の金属円筒121は接続ボルト
16及びナットを介して電気的に接続されているが、接
続ボルト16やナットは機械的強度を確保するために鋼
材のものが使用されるので良導体でないことから、負荷
電流を支障なく流すために両側の金属円筒121を電気
的に接続するための接続導体17が接続ボルト16によ
って固定されて設けらる構成が採用される。
【0008】容器11の内部には数気圧の絶縁ガス15
が封入されているので、金属円筒121の接続部もこの
高圧に耐える必要があることから、接続ボルト16はフ
ランジ部に等配に多数設けられている。接続導体17も
接続ボルト16に応じて設けられている。1つの金属円
筒121は両側が絶縁スペーサでふたをされているため
にその内部は密封空間になっている。したがって、何ら
かの理由で内部の絶縁ガスが漏れたとしてもその金属円
筒121の内部だけが圧力低下をする。また、内部で絶
縁破壊が生じて内圧が上昇し金属円筒121が破壊する
ようなことがあったとしても他の金属円筒121には波
及しないという利点がある。
【0009】高圧導体11は棒状導体111と絶縁スペ
ーサ13を貫通する部分の接続導体112からなってい
て、この接続導体112は図示しない複雑な構造になっ
ていて管路気中ケーブルの組み立て、分解が容易にでき
るようになっているが、この発明においては関係のない
ことなので接続導体112とその周辺の具体的な図示を
省く。
【0010】ところで、高電圧の電気設備では雷サージ
などの過電圧によって絶縁破壊が生ずる可能性が有り得
ることを前提にして絶縁破壊による被害を最小限にする
とか修理を迅速に行えるようにするとかの対策がとられ
る。管路気中ケーブル1の場合、長尺なので、絶縁破壊
が発生した場合にその位置を標定するのが迅速な修理を
行うための第1歩である。その方法として従来次のよう
な方法が採用されている。 1)金属円筒121内部の圧力を検出する圧力センサを
それぞれの金属円筒121に取付けて内圧を監視し、内
部での絶縁破壊によって発生するアークによる内圧上昇
を検出して事故を監視と事故が発生した金属円筒121
の標定を行う。 2)アーク光を検出する光センサをそれぞれの金属円筒
121に取付けて絶縁破壊によって生ずるアーク光を検
出し、事故の監視と事故発生位置の標定を行う。 3)蛍光ファイバをそれぞれの金属円筒121の内部に
挿入して高圧円筒と平行して引き回してアーク光を検出
する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来の事故点
標定のためのセンサはいずれも金属円筒121の内部の
現象の検出にあるために、金属円筒121にセンサを挿
入するためや光を外部に導くための貫通孔を設けなけれ
ばならないという問題がある。貫通孔は絶縁ガスの圧力
に耐えるだけの気密性が保持されなければならないが貫
通孔を設けることはそれだけガス漏れの確率が大きくな
って電気設備の信頼性が低下するという問題がある。
【0012】更に、圧力センサと光センサの場合、それ
ぞれの金属円筒121にセンサを設置する必要がある
が、管路気中ケーブル1の長さが例えば10kmとする
と金属円筒121の本数は500本という膨大な数にな
り、センサそのものは勿論センサの出力信号を処理する
電子回路なども同じ数必要になることから、コストが多
大になるとともに、標定装置そのものの信頼性も問題に
なる。蛍光ファイバは合成樹脂製なので光の減衰率が大
きく、1本の蛍光ファイバの実用できる長さはせいぜい
数10m程度なので、この場合も多くの本数のセンサと
電子装置が必要になるという点では圧力センサや光セン
サと大差はない。
【0013】この発明の目的はこのような問題を解決
し、数kmに及ぶ長尺の管路気中ケーブルなど複数の区
画を備えた電気設備に発生する地絡事故などの事故及び
異常の位置を標定することのできる簡易な構成の事故点
標定装置を提供すること、及び容器に貫通孔を設けるこ
となく標定することのできる電気設備の事故点標定装置
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明によれば、接地電極としての複数の容器とこ
れら容器に収納された高圧導体とを備えた電気設備の、
高圧導体と容器との間の絶縁破壊による地絡事故の位置
を標定する電気設備の事故点標定装置において、光ファ
イバ形分布温度計の光ファイバを前記複数の容器の外部
にこれらの容器に沿って引き回して配置し、容器間又は
容器と接地との間を接続する複数の接続導体の少なくと
も一部に、この接続導体に流れる電流を検出して光ファ
イバの一部を温度変化させるセンサ装置を設けることに
よって、接続導体に地絡電流が流れると前記センサ装置
によって光ファイバの一部が温度変化するので、この温
度変化を光ファイバ型分布温度計が検出してその本体部
から温度変化した光ファイバの部分までの長さとともに
温度上昇値が得られる。光ファイバの光ファイバ型分布
温度計の本体からの温度変化した部分までの長さが分か
ることにより、地絡電流が流れた接続導体を特定するこ
とができるので、地絡箇所の位置標定が可能になる。
【0015】また、センサ装置を、接続導体の電流を検
出する変流器、この変流器の二次巻線に流れる電流を熱
に変換する電熱変換素子で構成し、この電熱変換素子の
熱変化部を前記光ファイバに接近して設けた構成とする
ことによって、電熱変換素子と光ファイバとは接続導体
とは電気的、構造的に切り離した自由度の高い構成を採
用することができる。また、電熱変換素子を抵抗体とす
ることによって、熱変換部は発熱部となってこれに近接
する部分の光ファイバの温度を上昇させる。また、抵抗
体としては、絶縁膜とこれに貼付された金属箔製の抵抗
材とからなり、光ファイバにこの抵抗体を巻き付けてな
るもの、又は、円柱状の導電性セラミックからなり、そ
の中心軸を含む軸に平行な溝が設けられ、この溝に光フ
ァイバが配置されたものなどを採用することができる。
【0016】また、電熱変換素子が熱変化部として吸熱
部と発熱部とを持つペルティエ素子であり、このペルテ
ィエ素子が整流器を介して変流器の二次巻線に接続され
てなり、吸熱部又は発熱部を光ファイバに接近して配置
することによって、熱変化部が吸熱部の場合にはこれに
近接する部分の光ファイバが温度低下し、発熱部の場合
には温度上昇して、いずれの場合にも光ファイバ型分布
温度計によってその温度変化値が知れるとともに位置標
定を行うことができる。光ファイバに沿って設けられた
複数の電熱変換素子の熱変化部を、吸熱部と発熱部とが
交互に光ファイバに接近して配置することによって、隣
合うセンサ装置の温度変化が逆になることから隣接する
センサ装置の間隔が接近しているときに位置標定の精度
が2倍になる。
【0017】また、複数の区画を備えた電気設備の、前
記区画の内部で発生する事故あるいは異常の位置を標定
する電気設備の事故点標定装置において、光ファイバ形
分布温度計の光ファイバを前記複数の区画に沿って引き
回して配置し、前記複数の区画の少なくとも一部に、区
画の内部で発生する事故あるいは異常を検出して光ファ
イバの一部を温度変化させるセンサ装置を設けることに
よって、ある区画の内部で事故あるいは異常が発生する
と前記センサ装置によって光ファイバの一部が温度変化
するので、この温度変化を光ファイバ形分布温度計が検
出してその本体部から温度変化した光ファイバの部分ま
での長さとともに温度上昇値が得られる。光ファイバの
光ファイバ形分布温度計の本体から温度変化した部分ま
での長さが分かることにより、事故あるいは異常が発生
した区画を特定することができるので、事故あるいは異
常の位置標定が可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下この発明を実施例に基づいて
説明する。
【0019】
【実施例1】図1はこの発明の第1の実施例を示す管路
気中ケーブルと事故点標定装置の正面図である。事故点
標定装置は、光ファイバ形分布温度計200と、これに
接続されている光ファイバ3の途中に設けられた複数の
センサ装置4とからなっている。光ファイバ形分布温度
計200は日立電線株式会社製の光ファイバ温度レーダ
(商品名FTR)である。この光ファイバ形分布温度計
は、光ファイバのラマン散乱光の温度特性を利用して光
ファイバの長さ方向の温度分布を出力表示するものであ
り、コンピュータからなる演算・表示部、光ファイバ、
発光部、受光部などからなり、図の光ファイバ形分布温
度計200は光ファイバ3を除く他の構成要素を一つの
ものとして図示してある。光ファイバ形分布温度計は位
置分解能が1m、温度精度が1℃という性能を持ってい
る。前述のように、管路気中ケーブル1の1本の金属円
筒121の長さは10m以上あるので温度差さえあれば
数百本の金属円筒121を標定することができる。
【0020】センサ装置4は隣接する金属円筒121間
を電気的に接続する接続導体17の1つに流れる電流を
基に、この部分の光ファイバ3の温度を変化させるため
のもので、この接続リード17に定常時よりもはるかに
大きな電流が流れたときに温度が変化するようにしてあ
る。図2は図1のセンサ装置の回路図である。この図に
おいて、接続導体17に流れる電流は変流器41によっ
て適当な電流値に変換され変流器41の二次巻線411
には負荷としての抵抗体42が接続されている。抵抗体
42は光ファイバ3に接近して設けられている。
【0021】管路気中ケーブル1に地絡事故が発生する
と高圧導体11と容器12との間に定格電流の10倍を
越える過電流が流れる。この電流は隣同士の金属円筒1
21を接続する接続導体17にも流れるので変流器41
を介して抵抗体42にも電流が流れて熱が発生し温度上
昇する。その結果、この抵抗体42に近接する位置にあ
る光ファイバ3の温度も上昇してこの温度に対応したラ
マン散乱光を発する。光ファイバ形分布温度計200は
パルス状のレーザ光を光ファイバ3に対して発射し、温
度に応じて周波数が変化するラマン散乱光を受光して発
射したレーザ光に対する周波数の違いから温度を、時間
遅れからその位置を求めることができるので、その結果
を表示部であるコンピュータのディスプレーに表示す
る。
【0022】図3は図1のセンサ装置が設けられた部分
の管路気中ケーブルとセンサ装置の拡大断面図である。
この図において、センサ装置4は容器40の中に図2の
回路要素である接続導体17A、変流器41、抵抗体4
2が設けられていて、光ファイバ3は容器40の壁を支
持部44を介して貫通している。接続導体17Aは変流
器41を設けるために必要な寸法を確保するために他の
接続導体17とは異なる寸法になるので添字Aを付けて
区別したものである。抵抗体42は変流器41のこの図
には図示しない二次巻線411の引き出しリード43に
よって変流器41と接続されている。容器40は接続導
体17Aとともに接続ボルト16Aによって固定されて
いる。接続ボルト16Aは符号を付けないナットによっ
て両側から締付ける構成になっていて、容器40を取付
ける前にいったん接続導体17Aを内側の2つのナット
で締付けて固定し、そのあと容器40を取付けて再度外
側の2つのナットで締めつけて固定する。なお、容器4
0は内部の構成要素を図示できるように断面図で示して
ある。実際には容器40には手前側にも壁があって内部
の構成要素を隠しているのが実際である。
【0023】図4は図3のA矢視図であり、図3と同じ
部材には同じ符号を付けて重複する説明を省く。この図
においても容器40は断面図を示して内部の構成要素を
図示してある。この図では容器40は3本のボルト16
Aによって固定されており、その部分の容器40の手前
側の壁を破線で示してある。図5は図1の抵抗体を製作
した状態の平面図、図6は図5の抵抗体を巻き付けたと
きの斜視図、図7は図6の抵抗体を光ファイバに巻き付
けた状態を示す斜視図である。図5において、抵抗体4
2は絶縁膜422とこれに貼付された図のような波形の
金属箔からなる抵抗材421とからなり(例えば、三井
東圧化学株式会社他製のフレキシブル面状発熱体)、抵
抗材421の両端には引き出しリード423,424が
接続されていてこれら引き出しリード423、424が
図3の変流器41の引き出しリード43と接続される。
図6に示すように平板状の抵抗体42に曲げ癖をつけた
上で、図7に示すように光ファイバ3に巻き付ける。
【0024】光ファイバ3はコアとクラッドと呼ばれる
二重層からなる芯部31とこの芯部を覆って保護するた
めの保護層32とからなっている。周知のように光ファ
イバ3の中を伝わる光はクラッドに反射しながらコアの
中を伝わる。ちなみに、光ファイバ型分布温度計200
に使用される光ファイバ3の芯部31の直径は0.2ミ
リ程度、保護層32のそれは2ミリ程度である。
【0025】ラマー散乱を起こすのはコア部なのでこの
コア部になるべく接近して抵抗体42を配置するために
このように保護層32を取り除いて芯部31に抵抗体4
2が直接接触するような構成を採用してある。図8は図
7の状態から更に加工を加えて抵抗体と光ファイバとの
近接部が完成した状態の断面図である。この図におい
て、光ファイバ3の芯部31に抵抗体42を巻き付けた
後、発泡スティロールからなる熱遮蔽体425で全体を
覆い、更にその外径側に保護テープを巻き付けてなる保
護層426を設けてある。この保護層426によって光
ファイバ3の保護層32とともに抵抗体42が機械的に
一体化される。なお、抵抗体42と光ファイバ3との間
にはペースト状の熱伝導材(例えば、信越シリコーン株
式会社製、シーリング材KE3418)を充填して隙間
を埋めて熱伝導性を高めてある。
【0026】図9は図5〜図7とは異なる抵抗体の実施
例を示す斜視図である。この図において、抵抗体42A
は、導電性セラミック(例えば、日本タングステン株式
会社、ジルコニア系導電性セラミックNPZ−2)から
なる円柱状の抵抗材421Aであり、この抵抗材421
Aには軸に平行に溝427が設けられていてこの溝42
7に挿入されて抵抗材421Aのほぼ中心軸に光ファイ
バ3の芯部31が配置される。溝427の中には光ファ
イバ3の芯部31と抵抗材421Aとの熱伝導性を高め
るために前述の抵抗体42と同じように熱伝導材が充填
される。抵抗材421Aの両端の面は金属コーティング
されて引き出しリード423A,424Aがそれぞれ接
続されている。図の状態のものを断熱材425で覆い更
にその上に保護テープ426を巻き付けて保護層を設け
る点は図8と同じである。
【0027】次に、変流器41、抵抗42、42Aの諸
元の例について述べる。光ファイバ3の抵抗体42で覆
われた温度上昇部の所要温度は上昇値10℃程度であ
る。前述のように光ファイバ型分布温度計の温度検出感
度は1℃なので、これよりも1桁上の10℃ならば誤っ
た検出するをする可能性が非常に小さく、何らかの理由
で温度上昇が過大になって温度上昇値がこの数倍になっ
たとしても部材が劣化するほどの温度にはならない。1
0℃という値は概略値であって、この値が5℃であって
も差し支えない。また、以下の数値計算に使用する諸元
は仮定的な値として設定してあるが、これらは実際のも
のの値を丸めた値であったり代表的な値であって実際の
ものから掛け離れた値ではない。
【0028】温度上昇部の温度上昇値Tは次の式で得ら
れる。
【0029】
【数1】 T=Ri2 t/m…………………………………(1) ここで、 T;温度上昇値(℃) R;抵抗体42の抵抗値(Ω) i;抵抗体42に流れる電流値(A) t;電流の持続時間(sec) m;抵抗体42と光ファイバを含めたその内部の熱容量
(J/℃) 抵抗体42の抵抗値Rは前述のような金属箔で構成する
場合、その厚み、幅及び長さを適当な値に設定すること
によって広い範囲の値のものが得られる。また、電流値
iも変流器41の変流比によって広い範囲の値が得られ
る。一般に高圧導体11に流れる短絡電流は10kA程
度であり、接続ボルトの数、すなわち、接続導体17の
等配数を40とすると、1つの接続導体に流れる電流は
250A、変流器41の変流比を200/1とすると、
10kAの短絡電流が流れたときの抵抗体42に流れる
電流は約1Aになる。電流の持続時間tは、短絡事故発
生から遮断器が動作して短絡電流を遮断するまでの時間
であり、系統の短絡保護性能によって異なるが一般に数
サイクルである。したがってこの持続時間を仮に0.2
sec (50Hz系統で10サイクル)とする。
【0030】熱容量mは実際の抵抗体42と周辺の構造
が決定してから決まるが、抵抗体42の長さは2cm、直
径は2mm、等価的比熱を0.3(J/g・℃)、比重を
1として概算値を求めると、
【0031】
【数2】 m=0.3×1×2×3.14×0.12 =ca0.02(J/℃) したがって、温度上昇が10℃になるための抵抗体42
の抵抗値Rは、
【0032】
【数3】 R=Tm/(i2 t) =10×0.02/(12 ×0.2)=ca1(Ω) となる。図5の抵抗体42で1Ωの抵抗値を実現した例
は次のような諸元になる。
【0033】抵抗体42の抵抗材421はステンレス製
で、その固有抵抗ρ=81×10-8Ωm)、厚みt=2
0μm、幅d=1mm、長さL=25mmとすると、
【0034】
【数4】 R=ρL/(td) =81×10-8×25×10-3/(20×10-6×1×10-3) =ca1(Ω) となる。
【0035】また、図9の抵抗体42Aの場合では、抵
抗材421Aの固有抵抗ρ=6×10-5Ωm、直径A=
2mm、長さL=20mmとし、溝427の断面積は無視す
ると、
【0036】
【数5】 R=ρL/(πA2 /4) =6×10-5×20×10-3/(3.14×(2×10-32 /4) =ca0.4(Ω) となるので、同じジュール熱を得るためにはこの抵抗体
42Aの電流は前述の抵抗体42の電流値の約1.6
倍、したがって、これに対応した変流器の電流比を選択
することになる。
【0037】図10は管路気中ケーブルに地絡事故が発
生した場合の光ファイバ型分布温度計のディスプレーに
表示される結果を模式的に図示したグラフである。この
図において、横軸は光ファイバ3の長さ、縦軸は温度で
あり、センサ装置4は光ファイバ3の一定の長さ位置に
一定間隔で設けられるから、センサ装置4が設置されて
いる位置を電源側から順次、1、2、3〜と番号を付け
ると、図示のように横軸に等間隔にセンサ装置4の位置
が設定される。縦軸の温度T0 は周囲温度であり、温度
1 はセンサ装置4の抵抗体42によって温度上昇した
値である。
【0038】今仮にセンサ装置4の10番目と11番目
の間の管路気中ケーブル1で地絡事故が発生したとす
る。そうすると、この位置から容器を流れる地絡電流は
図14に従って左側の電源側に向かって流れる。したが
って、1〜10番目のセンサ装置4は全て抵抗体42に
正常時よりもはるかに大きな電流が流れて過熱し抵抗体
42が巻き付けられた部分の光ファイバ3の温度が上昇
して光ファイバ型分布温度計200の表示部は図示のよ
うに表示して地絡事故が発生した位置が10番のセンサ
装置4の右側にあると位置標定することができる。
【0039】
【実施例2】図11はこの発明の第2の実施例を示すセ
ンサ装置の回路図であり、図2と同じ構成要素には同じ
符号を付けて重複する説明を省く。この図の図2の実施
例1と異なる点は、変流器41の負荷は実施例1では抵
抗体42であるのに対して図11ではペルティエ素子4
6である点である。ペルティエ素子46は周知のように
直流によって動作するので変流器41とペルティエ素子
46との間に全波整流の整流器45を挿入して変流器4
1から出力される交流電力を直流に変換してある。
【0040】ペルティエ素子46は周知のペルティエ効
果を利用して電力を熱に変換するもので、抵抗体42の
ように単に発熱するだけでなく吸熱、すなわち、冷却す
ることも可能であり、主に冷却のために種々の用途に利
用されている電熱変換素子である。図12は図11のペ
ルティエ素子を示す斜視図である。この図において、ペ
ルティエ素子46はp型の半導体462とn型の半導体
464との一方の面を導体463で接続し、それぞれの
半導体462,464にはそれぞれ導体461,465
が接続されていて、これら導体461と465が整流器
45に接続される。
【0041】導体463、導体461,465はそれぞ
れ吸熱又は発熱のための熱導体でもあり、電流の方向に
よって導体463が吸熱部となるときには導体461,
465が発熱部になり、電流の方向を逆にすると吸熱と
発熱の関係も逆になる。光ファイバ3は導体463に近
接させて発熱又は吸熱するとして、その具体的構成は従
来の技術の範囲において種々の構成を採用することがで
き、この発明の目的に反しない範囲でどのような構成を
採用して差し支えない。
【0042】ペルティエ素子46を用いたセンサ装置4
Bは光ファイバ3の温度を下げることができるという点
が抵抗体42、42Aと異なる機能である。したがっ
て、隣合うセンサ装置4Bで発熱と吸熱とが交互になる
ようにすると隣合うセンサ装置4の間隔が接近している
ときに分解能が1/2、位置標定の精度が2倍になると
いう利点がある。
【0043】
【実施例3】図13はこの発明の第3の実施例を示す管
路気中ケーブルと事故点標定装置の正面図であり、図1
と同じ構成要素については重複する説明を省く。この図
において、管路気中ケーブル1Cは高圧導体11及び容
器12は図1のそれと同じであるが、接地方式が異な
る。すなわち、図1では管路気中ケーブル1の両側で接
地する方式が採用されているが、図13の管路気中ケー
ブル1Cでは金属円筒121の接続部でそれぞれ共通接
地線19に接地線18で接地された方式である。このよ
うな場合、地絡電流の帰路は容器12と共通接地線19
とに分流して流れる。そして、分流比はそれぞれのイン
ピーダンスの関係から決まる。
【0044】この実施例では共通接地線19に流れ込む
地絡電流成分をセンサ装置4Cで検出するものである。
このような構成によると図3の変流器42は接地線18
を貫通させる構成を採用することができるので管路気中
ケーブル1Cそのものには一切関係なしにセンサ装置4
Cを設けることができることから、既設の管路気中ケー
ブルにもこの発明を容易に適用することができるという
利点がある。
【0045】接地線18に流れる電流は条件によって異
なるので、実施例1の場合と同じ変流器の仕様で良いと
は限らない。いずれにしても地絡事故発生時の接地線に
分流する電流値はインピーダンスの関係から数式的に計
算で求めることができるので、その結果に応じてセンサ
装置4Cの製作をすればよい。ガス絶縁開閉器(GI
S)も容器が絶縁スペーサによって区切られているとい
う点で管路気中ケーブルと共通の構造を持っている。し
たがって、この発明を採用してGISを構成する複数の
空間に発生する地絡事故とその箇所を検出することが可
能である。この場合、GISの隣合う空間の間隔は1m
レベルなので光ファイバ型分布温度計の分解能ぎりぎり
であり充分な精度での位置標定が困難になるという要素
があるが、隣同士を結ぶ光ファイバに輪を作って光ファ
イバの長さが長くなるように設定すればよい。光ファイ
バ型分布温度計の分解能は光ファイバの長さに関係する
からである。
【0046】更に、1つの変電所に設置されている複数
の電気設備の接地線にそれぞれセンサ装置を設けて1本
の光ファイバを引き回すことによって、地絡事故が発生
した場合にどの電気設備で発生したかを標定することが
できる。ただ、一般の電気設備では3相それぞれの高圧
導体がひとつの容器に収納されている場合が多く、相間
で短絡事故が発生した場合、地絡電流は流れないので、
この発明によっても検出することができない事故が存在
するという点で相分離形の管路気中ケーブルにこの発明
を採用した場合ほどの効果を期待することはできないの
で、採用にあたっては費用対効果を勘案した上で決定さ
れるべきである。
【0047】センサ装置4,4B及び4Cの構成として
変流器41を共通の構成要素としているが、センサ装置
として必ずしも変流器41を必要とするものではない。
接続導体17,17A及び接地線18も地絡電流によっ
て温度上昇するから、この温度上昇を利用して光ファイ
バの一部を温度上昇させる構成を採用することもでき
る。この場合、電熱変換素子は接続導体や接地線そのも
のになるので変流器や抵抗体を必要としない簡素な構成
になる。ただ、光ファイバの配置が接続導体や接地線の
構成によって制約されることから、光ファイバの引き回
しに制約が生じて結果的には必ずしも簡素な構成にはな
らないという要素もあることから、それぞれの異なる構
成のセンサ装置の選択には関係する種々の条件を勘案し
て総合的に判断して決定される。
【0048】また、以上の各実施例においては、電気設
備の区画内で発生する異常あるいは事故が地絡事故であ
る場合について記載したが、本発明の事故点標定装置に
よる位置標定の対象は、地絡事故に限られるものではな
く、例えば、複数の絶縁ガス区画を設けた電気設備にお
ける絶縁ガス圧力異常について位置を標定する構成とす
ることも可能である。すなわち、光ファイバ形分布温度
計の光ファイバを前記複数の絶縁ガス区画に沿って引き
回して配置し、前記複数の絶縁ガス区画の少なくとも一
部に、絶縁ガス圧力異常を検出して光ファイバの一部を
温度変化させるセンサ装置を設ける。なお、前記センサ
装置は、絶縁ガス圧力異常を検出するガス圧力検出器
と、前記ガス圧力検出器の出力電気信号を熱に変換す
る、例えば抵抗体のような電熱変換素子とにより構成す
ることができる。
【0049】
【発明の効果】この発明は前述のように、市販の光ファ
イバ形分布温度計の光ファイバを電気設備の複数の容器
の外部にこれらの容器に沿って引き回して配置し、容器
間を接続する導体又は容器を接地する接地導体などの複
数の接続導体の少なくとも一部に、この接続導体に流れ
る電流によって光ファイバの一部を温度変化させるセン
サ装置を設けることによって、温度変化した部分が光フ
ァイバ型分布温度計によってその位置が特定されるの
で、地絡電流が流れた接続導体、ひいては地絡箇所を標
定することができる。
【0050】光ファイバ及びセンサ装置は電気設備の外
部に設けられるので容器に貫通孔を設ける必要がなくて
容器の信頼性が向上するとい効果が得られる。また、光
ファイバの最大長は10kmと長尺なので数多くの容器
を1つの光ファイバ型分布温度計で位置標定することが
できることから、標定装置が簡素化されるという効果が
得られる。
【0051】また、センサ装置として、前述のように変
流器を用いた構成とし、この変流器の二次巻線の電流を
電熱変換素子に流して光ファイバの一部の温度を変化さ
せる構成とすることによって、センサ装置として設計自
由度の高い構成を採用することができるので、より最適
の構成を採用することができるという効果が得られる。
また、電熱変換素子を抵抗体とすることによって、熱変
換部は発熱部となってこれに近接する部分の光ファイバ
の温度を上昇させることができる。抵抗体としては、絶
縁膜とこれに貼付された金属箔製の抵抗材とからなり、
光ファイバにこの抵抗体を巻き付けてなるもの、又は、
円柱状の導電性セラミックからなり、これに軸に平行な
溝を設けて、この溝に光ファイバを配置する構成のもの
などを採用することができる。
【0052】また、電熱変換素子が熱変化部として吸熱
部と発熱部とを持つペルティエ素子を採用してもよく、
この場合、吸熱部を光ファイバに接近して配置すれば光
ファイバの温度を低下させることができるので、吸熱部
と発熱部とが交互になるようにセンサ装置を光ファイバ
に沿って配置することによって、隣接するセンサ装置の
温度変化は逆になるので、隣接するセンサ装置の間隔ガ
接近しているときに位置標定の感度が2倍に向上すると
いう効果が得られる。
【0053】また、市販の光ファイバ形分布温度計の光
ファイバを電気設備の複数の区画に沿って引き回して配
置し、前記複数の区画の少なくとも一部に、区画の内部
で発生する事故あるいは異常を検出して光ファイバの一
部を温度変化させるセンサ装置を設けることによって、
温度変化した部分が光ファイバ形分布温度計によってそ
の位置が特定されるので、事故あるいは異常が発生した
区画を標定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す相分離形の管路
気中ケーブルと事故点標定装置の正面図
【図2】図1のセンサ装置の回路図
【図3】図1の管路気中ケーブルの部分拡大断面図
【図4】図3のA矢視図
【図5】図3の抵抗体の平面図
【図6】図5の抵抗体に巻き癖を付けた状態の斜視図
【図7】図6の抵抗体を光ファイバに巻き付けた状態の
斜視図
【図8】光ファイバに図5の抵抗体を巻き付けた部分の
完成した状態の断面図
【図9】図5の抵抗体とは異なる構成の抵抗体とその周
辺の斜視図
【図10】光ファイバ形分布温度計の表示の例を示すグ
ラフ
【図11】この発明の第2の実施例を示すセンサ装置の
回路図
【図12】図11のペルティエ素子の斜視図
【図13】この発明の第3の実施例を示す管路気中ケー
ブルと事故標定装置の正面図
【図14】相分離の管路気中ケーブルの模式図
【図15】図14の管路気中ケーブルの部分拡大断面図
【符号の説明】
100…三相電源、110…負荷、1,1C…管路気中
ケーブル、11…高圧導体、12…容器、121…金属
円筒、13…絶縁スペーサ、14…接続導体、15…絶
縁ガス、16,16A…接続ボルト、17,17A…接
続導体、200…光ファイバ型分布温度計、3…光ファ
イバ、31…芯部、32…光ファイバ被覆、4,4A,
4B…センサ装置、40…容器、41…変流器、42…
抵抗体(電熱変換素子)、421,421A…抵抗材、
422…絶縁膜、423,424,423A,424A
…引き出しリード、425…断熱材、426…保護層、
427…溝、45…整流器、46…ペルティエ素子、4
61,465…導体(発・吸熱部)、463…導体(発
・吸熱部)、462,464…半導体素子、18…接地
線、19…共通接地線

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接地電極としての複数の容器とこれら容器
    に収納された高圧導体とを備えた電気設備の、高圧導体
    と容器との間の絶縁破壊による地絡事故の位置を標定す
    る電気設備の事故点標定装置において、光ファイバ形分
    布温度計の光ファイバを前記複数の容器の外部にこれら
    の容器に沿って引き回して配置し、容器間又は容器と接
    地との間を接続する複数の接続導体の少なくとも一部
    に、この接続導体に流れる電流を検出して光ファイバの
    一部を温度変化させるセンサ装置を設けてなることを特
    徴とする電気設備の事故点標定装置。
  2. 【請求項2】センサ装置を、接続導体の電流を検出する
    変流器、この変流器の二次巻線に流れる電流を熱に変換
    する電熱変換素子で構成し、この電熱変換素子の熱変化
    部を前記光ファイバに接近して設けてなることを特徴と
    する請求項1記載の電気設備の事故点標定装置。
  3. 【請求項3】電熱変換素子が抵抗体であることを特徴と
    する請求項2記載の電気設備の事故点標定装置。
  4. 【請求項4】抵抗体が、絶縁膜とこれに貼付された金属
    箔製の抵抗材とからなり、光ファイバにこの抵抗体を巻
    き付けることを特徴とする請求項3記載の電気設備の事
    故点標定装置。
  5. 【請求項5】抵抗体が、円柱状の導電性セラミックから
    なり、その中心軸を含む軸に平行な溝が設けられ、この
    溝に光ファイバが配置されてなることを特徴とする請求
    項3記載の電気設備の事故点標定装置。
  6. 【請求項6】電熱変換素子が熱変化部として吸熱部と発
    熱部とを持つペルティエ素子であり、このペルティエ素
    子が整流器を介して変流器の二次巻線に接続されてな
    り、吸熱部又は発熱部が光ファイバに接近して配置され
    てなることを特徴とする請求項2記載の電気設備の事故
    点標定装置。
  7. 【請求項7】光ファイバに沿って設けられた電熱変換素
    子の熱変化部が、吸熱部と発熱部とが交互に光ファイバ
    に接近して配置されてなることを特徴とする請求項6記
    載の電気設備の事故点標定装置。
  8. 【請求項8】複数の区画を備えた電気設備の、前記区画
    の内部で発生する事故あるいは異常の位置を標定する電
    気設備の事故点標定装置において、光ファイバ形分布温
    度計の光ファ イバを前記複数の区画に沿って引き回して
    配置し、前記複数の区画の少なくとも一部に、区画の内
    部で発生する事故あるいは異常を検出して光ファイバの
    一部を温度変化させるセンサ装置を設けてなることを特
    徴とする電気設備の事故点標定装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101907678A (zh) * 2010-07-12 2010-12-08 西安西电科大电力科技有限公司 电缆故障测试系统及故障点的确定方法
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