JPH0382327A

JPH0382327A - ガス絶縁式電気設備

Info

Publication number: JPH0382327A
Application number: JP1216707A
Authority: JP
Inventors: Naohiro Kaneman; 金万　直弘
Original assignee: Nissin Electric Co Ltd
Current assignee: Nissin Electric Co Ltd
Priority date: 1989-08-22
Filing date: 1989-08-22
Publication date: 1991-04-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、ガス絶縁開閉装置やトランスなどのガス絶
縁式電気設備に関し、さらに詳しくはその内部の短絡や
地絡などの異常を検出するための構成に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来から用いられている通常のガス絶縁開閉装置の構成
は第３図に示されている０図において、３０は遮断器、
３１は直線形断路器、３２は線路用接地装置、３３はケ
ーブル接続装置、３４はケーブル分割貫通形計器用変流
器、３５は母線、３６は点検用接地装置、３７は直角形
断路器、３日は充電部である。

充電部３８は三相分を一括して絶縁スペーサ３９により
絶縁支持のうえ、接地金属容器４０内に収納されている
。前記絶縁スペーサ３９は充電部３８の支持とともに、
接地金属容器４０内の空間を、上記各エレメント毎に区
分して複数の独立したガス区画室Ａ　Ｉ−Ａ　ｂを形成
し、このガス区画室Ａ１〜Ａ６には高絶縁性ガスである
散気圧のＳＦ、ガスが密封される。ＳＦ＊ガスの充・排
気はガス区画室Ａ　Ｉ−Ａ　ｈのうち必要な部分のみ行
うことができる。

上述のようなガス絶縁開閉装置において、使用条件など
による不測の要因や、耐久寿命などにより、内部で相間
の短絡や各相の地絡などの異常が生じるときには、これ
を検出して可及的に速やかに補修作業が実施されること
が望ましい。このため、従来では前記各ガス区画室Ａ、
−Ａ、毎に、短絡や地絡などの異常が生じた事故点を標
定するための構成を備えるようにしている。

第４図は異常の検出のための基本的な構成を示す概念図
である。接地金属容器４０内の空間を絶縁スペーサ３９
によって仕切って形成したガス区画室Ａ＋＝（１≦に≦
６）からは、配管４１が引き出され、この配管４１の先
端部に絶縁体４２を介在させて圧力センサ４３が取り付
けられる。圧力センサ４３の出力信号は、他のガス区画
室に関する同様な圧力センサからの出力信号とともに、
事故点標定装置本体４４に与えられる。４５は電源部、
４６は計測判定部、４７はＺＮＲなどのアレスタである
。接地金属容器４０は地中に埋設した接地メツシュ４８
に接続されている。

たとえば相間の短絡や、各相と接地金属容器４０との間
の地絡が生じた場合には、ガス区画室Ａｋの内圧が衝撃
的に上昇する。これにより、ガス区画室Ａｍの内部空間
に連通した配管４１内の空間の圧力も同様に上昇する。

この衝撃的な圧力の上昇が絶縁体４２を介して圧力セン
サ４３により検出される。このようにして、短絡や地絡
などの異常が検出され、事故点標定装置本体４４では、
何れのガス区画室で異常が生じたのかが標定される。

絶縁体４２は接地金属容器４０と圧力センサ４３との間
を電気的に絶縁して、接地金属容器４０が過渡的に高電
位となる場合の圧力センサ４３の破壊を防ぐ、また、ア
レスタ４７は侵入サージを抑制して、事故点標定装置本
体４４の破壊を防ぐ。

〔発明が解決しようとする課題〕

接地金属容器４０において配管４１の取付部Ａの近傍で
参照符号１１で示すせん絡が生しるときには、絶縁体４
２の近傍のＣ点での電位は、取付部Ａにおける電位に近
い値となり、これにより圧力センサ４３にサージが侵入
する恐れがある。このサージの侵入を防ぐためには、絶
縁体４２の沿面距離を長くとる必要があるが、この場合
には絶縁体４２の取付が困難となり、実用的ではない。

この発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、圧力セ
ンサへのサージの侵入を防いで、信頼性を格段に向上し
たガス絶縁式電気設備を提供することである。

（ｌｌ！題を解決するための手段〕請求項（１）のガス絶縁式電気設備は、ガス区画室にこ
のガス区画室の内部空間に連通した配管を取り付け、こ
の配管の端部に絶縁体を介在させて圧力センサを取り付
けて、この圧力センサが出力する電気信号により前記ガ
ス区画室内の圧力の上昇を検出するようにしたガス絶縁
式電気設備において、前記配管の前記圧力センサ側の端部を、前記配管よりも
低いインダクタンスを有する導体線を介して接地したこ
とを特徴とする請求項（２）のガス絶縁式電気設備は、ガス区画室にこ
のガス区画室の内部空間に連通した配管を取り付け、こ
の配管の端部に絶縁体を介在させて圧力センサを取り付
けて、この圧力センサが出力する電気信号により前記ガ
ス区画室内の圧力の上昇を検出するようにしたガス絶縁
式電気設備において、前記配管をコイル状に成形したことを特徴とする。

（作用）この発明の構成によれば、ガス区画室の配管を取り付け
た取付部と接地との間の電圧が、配管の圧力センサ側の
端部に関して、ガス区画室側の比較的大きなインピーダ
ンスと接地側の比較的小さなインピーダンスとで分圧さ
れて、前記配管の端部に与えられる。この結果、前記取
付部近傍でせん絡などが生し、この取付部の電位が高く
なるときにも、前記配管の端部の電位を低く抑えること
ができる。これによって、圧力センサの出力信号にサー
ジが侵入することが防がれる。

〔実施例〕

第１図はこの発明のガス絶縁式電気設備の一実施例であ
るガス絶縁開閉装置の一部の構成を示す断面図である。

この第１図において前述の第４図に示された各部に対応
する部分には同一の参照符号を付して示す。また、前述
の第３図を併せて参照して説明する。

この実施例では、配管４１の圧力センサ４３側の端部は
、たとえばＣｕの平板で構成した低インダクタンスの導
体線５１を介して接地メツシュ４８に接続されている。

そして、配管４１は接地金属容器４０に取り付けた第１
配管部分４１ａと、この第１配管部分４１ａに絶縁体５
２を介在させて連結した第２配管部分４１ｂとで構成さ
れており、絶縁体５２の近傍には第１配管部分４１ａと
第２配管部分４１ｂとの間の電圧が高くなったときに両
者間を導通させるギャップ５３が設けられている。

このような構成によれば、取付部Ａの近傍で参照符号ｉ
１で示すせん絡が生じ、取付部Ａの電圧が高くなった場
合には、ギャップ５３は放電を開始して、第１配管部分
４１ａと第２配管部分４１ｂとの間は接続される。この
とき配管４１の圧力センサ４３側の端部の０点の電位は
、取付部Ａと接地メツシュ４８のＥ点との間の電圧をＡ
Ｃ間のインピーダンスとＣＥ間のインピーダンスとの比
に従って分配した分圧により与えられることになる。

ところがＣＥ間を接続する導体線５１は低いインダクタ
ンスを有しており、したがってＣ８間のインピーダンス
はＡＣ間のインピーダンスに比較して極めて小さくなる
。この結果、せん絡により取付部Ａの電位が高くなると
きにも、０点の電位を低く抑えることができ、この結果
、圧力センサ４３の出力にサージが侵入することが防が
れる。

取付部Ａから接地メツシュ４日と接地金属容器４０との
接続部Ｂを介して接地メツシュ４８のＥ点に至る経路Ａ
−Ｂ−Ｈのインピーダンスが、経路Ａ−Ｃ−Ｈのインピ
ーダンスに比較して大きいときには、配管４１．導体線
５１．および各接続部の容量は通電に耐え得る値とする
必要がある。

ギャップ５３および絶縁体５２は、通常の通電状態での
接地金属容器４０、配管４１および導体線５１を介する
循環電流Ｔｃを防ぐ、すなわち、隣接する接地金属容器
４０間は、フランジ４０ａ間に絶縁スペーサ３９を挟持
させるためのボルト（図示せず、）などにより相互に電
気的に接続されており、したがって絶縁体５２により第
１．第２配線部分４１ａ、４１ｂ間を絶縁しなければ、
閉回路ＣＩが形成される。この閉回路Ｃ１には、充電部
３８を流れる通電電流Ｉによる洩れ磁束φの鎖交により
、この鎖交磁束φを打ち消す方向の循環電流１ｃが流れ
ることとなる。洩れ磁束φは通電電流Ｉが三相でバラン
スしているときにはほとんど零となるが、たとえば相分
離形のガス絶縁開閉装置では大きくなる。この実施例で
は、絶縁体５２の働きにより、上記閉回路Ｃ１が通常状
態では形成されないので、循環電流Ｉｃによる影響が圧
力センサ４３の出力信号に現れることはない。

このようにして、この実施例では通常状態では循環電流
をＩｃ抑制し、せん絡時にはギャップ５３における放電
により第１．第２配管部分４１ａ。

４１ｂを接続させて、配管４１の圧力センサ４３側の端
部の点Ｃにおける電位を低くするようにしている。この
結果、圧力センサ４３の出力信号に、循環電流１ｃによ
る雑音が侵入したり、せん絡時のサージが侵入したりす
ることが防がれるようになり、したがって事故点標定装
置本体４４に信頼性の高い標定を行わせることができる
ようになる。

第２図はこの発明の他の実施例の基本的な構成を示す概
念図である。この第２図において前述の第１図に示され
た各部に対応する部分には同一の参照符号を付して示す
、この実施例では、第２配管部分４１ｂの圧力センサ４
３側の端部を接地メンシュ４８にライン６１を介して接
続するとともに、第１配管部分４１ａをコイル状に成形
して、この第１配管部分４１ａにおけるインダクタンス
を増大させるようにしている。配管４１の接地金属容器
４０との取付部Ａの近傍でせん絡が生じた場合には、点
Ｃの電位はＡＣ間とＣＥ間の各インピーダンスによる分
圧により与えられるのであるが、この実施例ではＡＣ間
のインピーダンスを大きくして、点Ｃの電位を低くし、
これにより前述の第１実施例と同様な効果を得るように
している。

前述の第１実施例において、導体線５１としてＣｕの平
板を用いるようにしたが、充分に低いインダクタンスを
有することができる他の材料および形状が選ばれてもよ
い。

また、前述の第１．第２実施例では、通常の状態での循
環電流を防ぐために絶縁体５２およびギャップ５３を用
いているが、循環電流が流れる恐れがない場合にはこれ
らの構成は備えられる必要はない。

さらにまた前述の第１および第２実施例では、ガス絶縁
開閉装置を例にとって説明したが、この発明はたとえば
トランスなどのような他のガス絶縁式電気設備に対して
も広〈実施することができるものである。

〔発明の効果〕

以上のようにこの発明のガス絶縁式電気設備によれば、
ガス区画室の配管を取り付けた取付部近傍でせん絡など
が生じ、この取付部の電位が高くなるときにも、配管の
圧力センサ側の端部の電位を低く抑えることができるの
で、圧力センサの出力信号にサージが侵入することが防
がれる。これによって、圧力センサによる短絡や地絡な
どの異常の検出を高い信頼性で行うことができるように
なり、この結果ガス絶縁式電気設備の信頼性が格段に向
上されるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のガス絶縁式電気設備の一実施例であ
るガス絶縁開閉装置の一部の基本的な構成を示す概念図
、第２図はこの発明の他の実施例の基本的な構成を示す
概念図、第３図は一般的なガス絶縁開閉装置の構成を示
す断面図、第４図はその異常検出のための基本的な構成
を示す概念図である。Ａ、・・・ガス区画室、４０・・・接地金属容器、４１
・・・配管、４２・・・絶縁体、４３・・・圧力センサ
、５１・・・導体線、５３・・・ギヤツブ第図停２図第図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ガス区画室にこのガス区画室の内部空間に連通し
た配管を取り付け、この配管の端部に絶縁体を介在させ
て圧力センサを取り付けて、この圧力センサが出力する
電気信号により前記ガス区画室内の圧力の上昇を検出す
るようにしたガス絶縁式電気設備において、前記配管の前記圧力センサ側の端部を、前記配管よりも
低いインダクタンスを有する導体線を介して接地したこ
とを特徴とするガス絶縁式電気設備。
（２）ガス区画室にこのガス区画室の内部空間に連通し
た配管を取り付け、この配管の端部に絶縁体を介在させ
て圧力センサを取り付けて、この圧力センサが出力する
電気信号により前記ガス区画室内の圧力の上昇を検出す
るようにしたガス絶縁式電気設備において、前記配管をコイル状に成形したことを特徴とするガス絶
縁式電気設備。