JPH09178110A - 給水制御方法及びその装置 - Google Patents

給水制御方法及びその装置

Info

Publication number
JPH09178110A
JPH09178110A JP7340913A JP34091395A JPH09178110A JP H09178110 A JPH09178110 A JP H09178110A JP 7340913 A JP7340913 A JP 7340913A JP 34091395 A JP34091395 A JP 34091395A JP H09178110 A JPH09178110 A JP H09178110A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water supply
supply system
water
signal
automatic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7340913A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsugi Nakahara
中原  貢
Yoshiaki Ichikawa
芳明 市川
Yoshikazu Ishii
良和 石井
Katsuyuki Suzuki
勝幸 鈴木
Shoji Tanigawa
尚司 谷川
Fumio Mizuki
文夫 水木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP7340913A priority Critical patent/JPH09178110A/ja
Publication of JPH09178110A publication Critical patent/JPH09178110A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin

Landscapes

  • Control Of Non-Electrical Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原子炉の水位変動の発生なく給水系の構成変
更を容易に行うこと。 【解決手段】 第二給水系の自動制御から第一給水系の
自動制御に移行する場合、構成制御器107がTDポン
プ102の回転数を検出し、該ポンプの安定運転領域に
入ったときに切替スイッチ206aを切替えるので、従
来のようにTDポンプ102が非線形なポンプ流量−揚
程特性のときに切り替わるのを防止でき、しかも切替え
の前後は第一給水系側の流量指令値aの大きさに連続性
を持たせると共に、第二給水系の流量指令値bの大きさ
にも連続性を持たせるので、切替え時、第一給水系のT
Dポンプ102が駆動力が増減したりするのを防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電プラン
トや火力プラントなどの蒸気発生器における給水制御方
法及びその装置に関するものであり、特に、タービン駆
動ポンプ系とモータ駆動ポンプ系とを切替えるのに好適
なものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、原子力発電プラントにおいては
原子炉に給水すると共に、原子炉からの蒸気の流出量の
増加に応じて給水量を制御し、原子炉の水位を一定に調
節する必要があることから、給水制御装置を備えてい
る。
【0003】そのような給水制御装置の従来技術として
は、図6に示す如く構成されている。
【0004】即ち、図6に示す従来の給水制御装置は、
原子炉101の水位を制御する水位制御器107と、タ
ービン駆動(以下、TDと云う)のポンプ102を有す
る第一給水系と、モータ駆動(以下、MDと云う)のポ
ンプ103を有する第二給水系と、水位制御器107及
び第一給水系,第二給水系間に介装され、該第一給水
系,第二給水系を自動/手動の何れかに切替える切替ス
イッチ206a,206bとを備えている。
【0005】水位制御器107は、図示しない水位検出
手段によって検出された原子炉101の水位と、予め設
定された設定値との偏差を求め、該偏差をなくすように
自動信号ucを出力する。第一給水系は、前記ポンプ1
02の他、該ポンプ102からの吐出量をフィードバッ
ク制御する制御器104とを有している。第二給水系
は、前記ポンプ103の他、該ポンプ102からの吐出
量をフィードバック制御する制御器105とを有してい
る。
【0006】例えば、図6に示す如く、切替スイッチ2
06bが手動入力mに切替えられると共に、切替スイッ
チ206aが自動入力に切替えられ、第一給水系の駆動
信号としての流量指令値aが制御器104に、かつ第二
給水系の駆動信号としての流量指令値bが制御器105
に出力されるように接続されると、水位制御器107
は、水位検出手段からの検出値と水位設定値との偏差を
求め、水位設定値との偏差を求め、これをゼロとするよ
うに自動信号ucを出力する。このとき、自動信号uc
が流量指令値bとなるので、第二給水系は自動制御され
る。これにより、原子炉101の水位が設定値よりも低
い場合には、信号ucの値が大となり、原子炉101に
対する全給水流量Wfが増加する。また、水位が設定値
よりも高い場合には、自動信号ucの値が小となり、全
給水流量Wfが減少する。
【0007】ところで、上記に示す従来技術の給水制御
装置にあっては、例えば、プラント起動時のように原子
炉101からの蒸気の流出量Wf0が少ない場合、まず
給水能力の少ない第二給水系のMDポンプ103によっ
て原子炉101に給水する。その後、プラント出力が上
昇し、原子炉101からの蒸気の流出量Wf0が増加す
るに従い、給水能力のより大きな第一給水系のTDポン
プ102によって原子炉101に給水する。従って、原
子炉101に対し、全給水流量WfをMDポンプ103
が100%供給している状態から、切替スイッチ206
a,206bによりTDポンプ102が100%供給す
る状態に切替えられるようにしているが、その際には、
原子炉101の水位が変動しないようにしなければなら
ない。
【0008】また、手動入力mを徐々に増加させてTD
ポンプ102からの給水流量Wtを徐々に増やしたと
き、該流量Wtの増加が全給水流量Wfの増加につなが
り、ひいては原子炉101の水位の上昇をもたらすの
で、水位制御器107が自動信号ucを減少させ、MD
ポンプ103からの給水を減少させる必要がある。
【0009】そのため、第一給水系を手動でかつ第二給
水系を自動で制御している状態にあっては、図7に示す
ように、第一制御系のTDポンプ102の流量指令値a
が手動により増加する一方、第二制御系のMDポンプ1
03の流量指令値bが水位制御器107の自動信号uc
によって減少し、そして双方の流量指令信号aとbとの
値が等しくなると(バランス点と云う)、切替スイッチ
106a,106bが互いに切替えられる自動/手動切
替タイミングとなり、流量指令値aが自動信号ucに接
続されると共に、流量指令値bが手動入力mに接続され
る。
【0010】即ち、自動/手動切替タイミング時点から
は、第一給水系に自動信号ucが出力され、該自動信号
ucが流量指令値aとなるので、第一給水系が自動制御
でかつ第二給水系が手動で制御されることとなる。その
後、手動入力mを減少させ、MDポンプ103に対する
流量指令信号bが小さくなって0になる一方、自動信号
ucが大きくなり、流量指令信号aが増加することによ
り、第二給水系が全給水流量Wfを100%供給してい
る状態から、第一給水系が全給水水量Wfを100%供
給する状態に構成変更することができ、給水系の切替え
ができたこととなる。
【0011】このとき、以上述べた従来の技術では、手
動入力が水位制御にとっての給水外乱として作用するた
め、図8に示すように全給水流量Wfが変動してしま
い、図9に示すように水位変動が生じる。
【0012】なお、この種の従来技術の装置としては、
特開平4−194503号公報に挙げられている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記に示す
従来技術では、例えば、MDポンプ103を有する第二
給水系が自動制御をしている状態から、TDポンプ10
2を有する第一給水系の自動制御に移行する切替えを行
う場合、図7に示したように、流量指令である信号aと
信号bとが等しくなる時点(バランス点)で、スイッチ
206a,206bを同時に切替え、これによって流量
指令信号の連続性(バンプレス性)を確保していた。
【0014】しかしながら、バランス点近傍は、必ずし
も切替えに好都合な給水ポンプ102,103の運転領
域でないことが多い。特に、自動制御に投入される側の
給水系、ここでは第一給水系側の条件が重要である。例
えば、ある給水制御装置における第一給水系のTDポン
プ102は、2100rpm付近にバランス点が存在す
るが、その回転数付近では非線形な流量−揚程特性であ
って、制御特性が不安定となる問題がある。
【0015】このことは、原子炉101の水位制御に良
好な制御特性を有する動作点の範囲、即ち、自動制御範
囲(安定運転領域)が限定されるため、複数の給水系の
流量指令信号のバランス点において、必ずしもTDポン
プ102を自動制御に投入することができないことがあ
ることを意味している。
【0016】また、TDポンプ102は蒸気によるター
ビン駆動のポンプであるため、その動特性が駆動蒸気の
エンタルピの影響を受ける。しかも、低回転数の間は低
圧の蒸気(低圧蒸気タービンLP)を用い、回転数があ
る一定値を越えると、自動的に高圧の蒸気(高圧蒸気タ
ービンHP)に切り替わる性質のものもある。このよう
な蒸気タービン駆動のポンプを用いていると、制御中に
ポンプが突然に駆動力を増し、給水流量が一時的に増加
したり、ポンプが突然駆動力を減じ、給水流量が一時的
に減少したりする現象が起こる。従って、全給水流量W
fに一時的な変動が生じ、水位変動の原因になる。この
ようなHP/LP切替点は自動化の範囲に入らない方が
望ましく、やむを得ず入るとしても、スイッチ206a
の切替点近傍でHP/LP切替が起こって欲しくないの
が実情である。
【0017】上述の如き事情から、複数の給水系のバラ
ンス点が、必ずしもスイッチ206a,206bの切替
点としてふさわしくないことがあるので、原子炉101
の水位変動を引き起こす原因となる不都合がある。
【0018】本発明の目的は、前記従来技術の問題点に
鑑み、複数の給水系が非バランス点であっても、原子炉
の水位変動が発生することなく、給水系の構成変更を容
易に行うことができる給水制御方法を提供することにあ
り、他の目的は、上記方法を的確に実施し得る給水制御
装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明では、第二給水系
の自動制御時、予め第一給水系に大きさが次第に漸増す
る駆動信号を出力して第一給水系を駆動させておき、第
一給水系が安定運転領域に入った時点で、切替手段を第
二給水系から第一給水系に切替えると共に、第一給水系
への駆動信号の大きさと第二給水系への駆動信号の大き
さとの双方を、切替え前の駆動信号の大きさに夫々一致
させることを特徴とするものである。
【0020】また、本発明では、タンク内に夫々独立的
に給水し得る少なくとも二つの給水系と、これらの給水
系を制御すると共に、タンク内の水位を制御し得る水位
制御器とを有し、水位制御器により何れか一方の給水系
を自動制御しているとき、水位制御器からの自動信号を
切替え、水位制御器により他方の給水系を自動制御する
ようにした給水制御装置において、水位制御器による前
記一方の給水系の自動制御時、前記他方の給水系に対し
大きさが次第に漸増する駆動信号を出力しておいて駆動
させる手段と、該他方の給水系が安定運転領域に入った
とき、水位制御器による一方の給水系の自動制御から他
方の給水系の自動制御に切替えると共に、他方の給水系
に対する駆動信号の大きさと第二給水系に対する駆動信
号の大きさとの双方を、切替え前の駆動信号の大きさに
夫々一致させる手段とを有することを特徴とするもので
ある。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1乃
至図5により説明する。図1乃至図5は本発明方法を実
施するための給水制御装置の一実施例を示している。本
発明方法を実施するための給水制御装置の実施例は、原
子炉プラントに適用したものであって、図1に示すよう
に、原子炉101に夫々独立的に給水し、かつタービン
駆動(以下、TDと云う)のポンプ102を有する第一
給水系,モータ駆動(以下、MDと云う)のポンプ10
3を有する第二給水系と、該第一,第二給水系を介し原
子炉101内を所望の水位に制御する水位制御器107
と、該水位制御器107に対し第一給水系と第二給水系
とを選択的に切替可能に接続し、水位制御器107から
の自動信号ucを第一給水系と第二給水系との何れか一
方に出力する切替スイッチ206aとを備えている。
【0022】第一給水系のTDポンプ102は、制御器
104に入力された駆動信号としての流量指令値aに従
い流量Wtの水を給水する。第二給水系のMDポンプ1
03は、制御器105に入力された駆動信号としての流
量指令値bに従い流量Wmの水を夫々給水する。なお、
原子炉101には第一給水系,第二給水系により全給水
流量Wfが給水され、また原子炉101からは蒸気量W
f0が流れ出す。
【0023】水位制御器107は、図示しない検出手段
によって検出された原子炉101内の実際の水位と、予
め設定された設定値との偏差を求め、該偏差が0となる
ように自動信号ucを出力し、即ち、水位が設定値より
も低いときには、原子炉101に対する全給水流量Wf
が増加するよう、自動信号ucを大とし、水位が設定値
よりも高いときには、原子炉101に対する全給水流量
Wfが減少するよう、自動信号ucを小とする。
【0024】切替スイッチ206aは、水位制御器10
7の出力側と第一給水系,第二給水系の入力部間に接続
され、何れか一方に切替えることにより、水位制御器1
07の自動信号ucを、対応する給水系に出力させる。
【0025】この給水制御装置は、プラント起動時、切
替スイッチ206aが図1に示すように切替えられ、水
位制御器107からの自動信号ucが第二給水系と接続
され、該第二給水系の制御器105に流量指令値bが入
力される一方、第一給水系の制御器104に流量指令値
aが入力され、その後、プラント出力が上昇し、原子炉
101からの蒸気の流出量Wf0が増加するに従い、第
二給水系に比較し給水能力のより大きな第一給水系に切
替えて構成変更し、該第一給水系によって原子炉101
に給水するようにしている。
【0026】そして、実施例の給水制御装置は、構成制
御器109と、フィードフォワード補償器(以下、補償
器と云う)108とを有している。
【0027】構成制御器109は、第一給水系のTDポ
ンプ102の駆動時、その運転度合いを監視し、該TD
ポンプ102が特定の回転数になったとき、フィードフ
ォワード補償器108に対し構成変更駆動信号mを出力
するようにしている。また構成制御器109は、TDポ
ンプ102の回転数が前記特定の回転数より上がり、該
TDポンプ102が安定運転領域に入ったとき、水位制
御器107からの自動信号ucが第一給水系に出力され
るよう、切替スイッチ206aに対し切替指令を出力
し、切替スイッチ206aを切替えさせるようにしてい
る。そのため、構成制御器109は、TDポンプ102
の回転数を検出し得る手段(図示せず)を有すると共
に、切替スイッチ206aを切替可能に接続されてい
る。
【0028】一方、補償器108は、構成制御器109
から構成変更駆動信号mが入力されると、第一給水系,
第二給水系に対しバイアス信号としてのフィードフォワ
ード信号f,gを夫々出力する。そのため、補償器10
8は、構成変更駆動信号mが入力し得るよう構成制御器
109と接続されると共に、フィードフォワード信号
f,gを出力し得るよう、切替スイッチ206aと各給
水系の制御器104,105との間に接続されている。
【0029】従って、切替スイッチ206aが切替える
前の段階では、図3に示すように、第一給水系に対する
流量指令値aは、フィードフォワード信号fであり(a
=f)、第二給水系に対する流量指令値bは、自動信号
ucとフィードフォワード信号gとの和(uc+g)と
からなる。但しこの場合、補償器108が第二給水系に
出力するフィードフォワード信号gは0であり、また、
補償器108が第一給水系に出力するフィードフォワー
ド信号fは構成変更駆動信号mと等しく設定されてい
る。
【0030】そして、この構成変更駆動信号mは、自動
制御を第二給水系から第一給水系に切替えるまでは、構
成制御器109によって生成された数1の内容であり、
時間変化率で直線的に増加するようにしている。
【0031】
【数1】m=K・t 従って、第二給水系が自動制御されている状態であっ
て、切替スイッチ206aが切替えるまでは、図5に示
すように、フィードフォワード信号gの大きさが0であ
る一方、フィードフォワード信号fの大きさが直線的に
増加し、即ち、流量指令値aの大きさが直線的に増加す
るようにしている。
【0032】その後、第一給水系のTDポンプ102が
安全運転領域に達し、これを構成制御器109が判定し
て切替スイッチ206aに切替指令を送信し、該切替ス
イッチ206aが水位制御器107からの自動信号uc
を第一給水系に送信するように切替わるが、その際、補
償器108は、切替えの前後において、第一給水系側の
流量指令値aの大きさと第二給水系側の流量指令値bの
大きさとの夫々が不連続に変動することがないようにす
るため、該指令値a,bの大きさに連続性を付与するよ
うにしている。
【0033】即ち、補償器108は図5に示すように、
切替スイッチ206aによって切替えられたとき(切替
時刻t0)、第一給水系に対し、切替え前のフィードフ
ォワード信号fの大きさのまま出力したのでは、その値
と自動信号ucとの和となる不連続に大きい信号が第一
給水系に入ってしまうので、切替え前のフィードフォワ
ード信号fから自動信号ucの差分を引いた小さい値の
フィードフォワード信号f′を第一給水系に出力し、フ
ィードフォワード信号において切替え前の時点での大き
さと切替えた時点での大きさとに連続性を持たせるよう
にしている。そのため、切替えられた時点で、補償器1
08は、構成制御器109によって生成された次式の数
2の内容に従い、フィードフォワード信号f′を第一給
水系に出力する。
【0034】
【数2】f′=K・t0−uc(t0) 従って、この場合は切替時刻t0におけるフィードフォ
ワード信号fと自動信号ucとの値によって定まる一定
値となる。但し、このフィードフォワード信号f′は、
切替え時からある時間が経過すると、次第に漸減して0
となり、最終的にTDポンプ102が自動信号ucのみ
で自動制御されるようにしている。
【0035】上記フィードフォワード信号f′のような
ことはフィードフォワード信号gについても同様であ
る。即ち、補償器108は図5に示すように、切替スイ
ッチ206aによって切替えられたとき、第二給水系に
対し、切替え前のフィードフォワード信号g(=0)を
そのまま出力したのでは、自動信号ucの大きさの分だ
け小さくなる不連続な信号が第二給水系に入ってしまう
ので、切替え前の自動信号ucの大きさを加えた大きい
値のフィードフォワード信号g′を出力すると共に、そ
れ移行にはフィードフォワード信号g′が直線的に減少
するようにしている。そのため、切替えられた時点で、
補償器108は、構成制御器109によって生成された
次式の数3に示す内容に従い、直線的に減少するフィー
ドフォワード信号g′を第二給水系に出力する。
【0036】
【数3】g′=m=uc(t0)−K・(t−t0) 従って、切替え時の前後においては、第一給水系に対す
る流量指令値aの大きさが変動しないばかりでなく、ま
た第二給水系に対する流量指令値bの大きさも変動せ
ず、双方の流量指令値a,bが連続性をもっている。
【0037】実施例の給水制御装置は、上記の如き構成
よりなるので、次にその動作に関連して本発明方法の一
実施例について述べる。今、プラントの起動時、切替ス
イッチ206aが図1に示す如き状態にあって、水位制
御器107からの自動信号ucがMDポンプ103を有
する第二給水系に出力され、該第二給水系が流量指令値
bを入力されることにより原子炉101に給水した状態
にあるとき、駆動された第一給水系のTDポンプ102
が特定の回転数に達すると、それを構成制御器109が
検出し、該構成制御器109が補償器108に構成変更
駆動信号mを出力することにより、補償器108がバイ
アス信号としてのフィードフォワード信号fを第一給水
系に送信すると共に、フィードフォワード信号gを第二
給水系に送信する。
【0038】この場合、第二給水系に対する流量指令値
bの大きさが自動信号ucとフィードフォワード信号g
との和(uc+g)となるが、該信号gが0であり、従
って、自動信号ucだけの駆動信号により第二給水系は
自動制御される。
【0039】一方、第一給水系に対する流量指令値aの
大きさは、補償器108が、構成制御器109で数1に
示す如く生成されかつ構成変更駆動信号mと同じ大きさ
のフィードフォワード信号となるので、図3に示すよう
に、TDポンプ102の回転数が増加する。
【0040】これにより、プラント出力の上昇に伴い、
図3に示すように、第二給水系の流量指令値bの大きさ
が次第に減少する反面、第一給水系の流量指令値aの大
きさが直線的に増加する。
【0041】前記TDポンプ102の回転数の増加時、
その回転数が安定運転領域に達すると、構成制御器10
9がそれを検出することにより、切替スイッチ206a
に対し切替指令を与えるので、切替スイッチ206a
は、第一給水系が水位制御器107による自動制御に切
り替わる。即ち、TDポンプ102を有する第一給水系
が図2及び図5に示す如く、安定運転領域で自動制御に
切り替わることとなる。
【0042】上記切替え時、補償器108は図5に示す
ように、流量指令値aにおける切替え前の時点での値
と、切替え後の時点での値とを一致させるばかりでな
く、流量指令値bにおける切替え前の時点での値と、切
替え後の時点での値とを一致させ、第一給水系に対する
流量指令値aの大きさと第二給水系に対する流量指令値
bの大きさとの双方に夫々連続性を持たせるので、夫々
の量流指令値aとbとの大きさが不連続に変動すること
がない。この場合、補償器108は、切替え時の前後に
おいて予め設定された時間変化率Kに基づき、流量指令
値aとbとの双方の連続性を確保する。
【0043】そして、切替えした時点では、第一給水系
に対する流量指令値aが自動信号ucとフィードフォワ
ード信号f′との和(uc+f′)となるが、フィード
フォワード信号f′は、補償器108が構成制御器10
9により生成された数2の式に従い出力される。また、
切替えした時点では、第二給水系に対する流量指令値b
が、構成制御器109によって数3に示す如く生成さ
れ、かつ構成変更駆動信号mの大きさと同様のフィード
フォワード信号g′であるので、切替え時から直線的に
減少する。
【0044】その後、第一給水系に対するフィードフォ
ワード信号f′は、TDポンプの回転数がさらに増加す
ると、次第に減少するので、第一給水系は最終的に、水
位制御器107による自動信号ucのみによって自動制
御されることとなる。
【0045】本実施例では、上述の如く、水位制御器1
07による第二給水系の自動制御から、第一給水系の自
動制御に移行する場合、構成制御器107が第一給水系
のTDポンプ102の回転数を検出し、該TDポンプ1
02の安定運転領域に入ったときに切替スイッチ206
aを切替えるので、従来技術のように、TDポンプ10
2が非線形なポンプ流量−揚程特性のときに切り替わる
のを防止することができる。しかも、その切替えの前後
においては、第一給水系側の流量指令値aの大きさに連
続性を持たせると共に、第二給水系の流量指令値bの大
きさにも連続性を持たせるので、切替え時、第一給水系
のTDポンプ102が駆動力が増減したりするのを防止
することができる。
【0046】その結果、水位制御器107による第二給
水系の自動制御から第一給水系の自動制御への移行を、
駆動力が増減することなく安定運転領域で確実に行うこ
とができるので、原子炉101に対する全給水流量Wf
が一時的に変動することがなく、原子炉101の水位を
一定に維持することができる。
【0047】また、第二給水系の自動制御時、補償器1
08により第一給水系にフィードフォワード信号f,g
を出力し、TDポンプ102を駆動し、しかも第一給水
系の自動制御時、補償器108により第二給水系のMD
ポンプ103を次第に停止させるので、従来技術のよう
にオペレータが手動で操作することが不要になり、それ
だけオペレータの手間を省くことができると共に、給水
制御装置としての信頼性を高め得る。
【0048】なお図示実施例では、構成制御器109と
補償器108とを夫々別個に設けた例を示したが、これ
らの機能はマイクロプロセッサ等の手段で兼用すること
ができるのは勿論である。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1,
2によれば、自動制御を第二給水系から第一給水系に切
替えるとき、第二給水系が安定運転領域に入った時点で
切替え、第一給水系のポンプが非線形なポンプ流量−揚
程特性のときに切り替わるのを防止することができ、し
かも、第一給水系への駆動信号の大きさと第二給水系へ
の駆動信号の大きさとの双方を、切替え前の駆動信号の
大きさに夫々一致させ、第一給水系のTDポンプ102
が駆動力が増減したりするのを防止し得るように構成し
たので、第二給水系の自動制御から第一給水系の自動制
御への移行を、駆動力が増減することなく安定運転領域
で確実に行うことができ、従って、全給水流量が一時的
に変動することがなく、タンク内の水位を一定に維持し
得る結果、切替え時の安定性を高め得る効果がある。
【0050】特に、請求項2によれば、第二給水系の自
動制御時、第二給水系を駆動し、また第一給水系の自動
制御時、第二給水系を次第に停止させるので、オペレー
タが手動で操作することが不要になり、それだけオペレ
ータの手間を省くことができると共に、給水制御装置と
しての信頼性を高め得る。
【0051】そして、請求項3〜5によれば、請求項1
の方法を的確に実施し得る効果があり、また請求項5に
よれば、請求項2の方法を的確に実施し得る効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による給水制御方法を実施するための給
水制御装置の一実施例を示す概略構成図。
【図2】MDポンプを有する第二給水系からTDポンプ
を有する第一給水系への自動制御の切替え状態を示す時
間と信号強度の関係の説明図。
【図3】第二給水系から第一給水系への切替え前の状況
を示す時間と信号強度との関係の説明図。
【図4】第二給水系から第一給水系への切替え後の状況
を示す時間と信号強度との関係の説明図。
【図5】切替え時において第一,第二給水系に対する流
量指令値の大きさの変化を示す説明図。
【図6】原子力プラントに適用した従来の給水制御装置
の一構成例を示す説明図。
【図7】第二給水系の自動制御から第一給水系の自動制
御に移行したときの時間と入力信号との関係を示す説明
図。
【図8】第二給水系の自動制御から第一給水系の自動制
御に移行したときの全給水流量の変化を示す説明図。
【図9】同じく第二給水系の自動制御から第一給水系の
自動制御に移行したときの原子炉内における水位の変動
を示す説明図。
【符号の説明】
101…原子炉、102…第一給水系のタービン駆動
(TD)のポンプ、103…第二給水系のモータ駆動
(MD)のポンプ、104…第一給水系の制御器、10
5…第二給水系の制御器、107…水位制御器、108
…フィードフォワード補償器、109…構成制御器、2
06a,206b…切替スイッチ、a…第一給水系の駆
動信号としての流量指令値、b…第二給水系の駆動信号
としての流量指令値、f,f′,g,g′…フィードフ
ォワード信号、uc…自動信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 勝幸 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 谷川 尚司 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 水木 文夫 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された駆動信号に従い、タンク内に
    夫々独立的に給水し得る少なくとも第一,第二給水系
    と、該第一,第二給水系に自動信号を出力し、かつタン
    ク内を所望の水位に制御する水位制御器と、水位制御器
    からの自動信号を第一給水系と第二給水系との何れか一
    方に出力する切替手段とを有し、第二給水系の自動制御
    中に、第一給水系の自動制御に切替え構成する給水制御
    方法において、第二給水系の自動制御時、予め第一給水
    系に大きさが次第に漸増する駆動信号を出力して第一給
    水系を駆動させておき、第一給水系が安定運転領域に入
    った時点で、切替手段を第二給水系から第一給水系に切
    替えると共に、第一給水系への駆動信号の大きさと第二
    給水系への駆動信号の大きさとの双方を、切替え前の駆
    動信号の大きさに夫々一致させることを特徴とする給水
    制御方法。
  2. 【請求項2】 入力された駆動信号に従い、タンク内に
    夫々独立的に給水し得る少なくとも第一,第二給水系
    と、該第一,第二給水系に自動信号を出力し、かつタン
    ク内を所望の水位に制御する水位制御器と、水位制御器
    からの自動信号を第一給水系と第二給水系との何れか一
    方に切替出力する切替手段とを有し、水位制御器による
    第二給水系の自動制御時、第一給水系の自動制御に切替
    え構成する給水制御方法において、前記第二給水系の自
    動制御時、予め第一給水系に大きさが次第に漸増する駆
    動信号を出力して第一給水系を駆動させておき、次い
    で、第一給水系が安定運転領域に入った時点で、切替手
    段を第二給水系から第一給水系に切替えると共に、第一
    給水系への駆動信号の大きさと第二給水系への駆動信号
    の大きさとの双方を、切替え前の駆動信号の大きさに夫
    々一致させ、その後、第二給水系を次第に停止させるこ
    とを特徴とする給水制御方法。
  3. 【請求項3】 入力された駆動信号に従い、タンク内に
    夫々独立的に給水し得る少なくとも第一,第二給水系
    と、該第一,第二給水系に自動信号を出力し、かつタン
    ク内を所望の水位に制御する水位制御器と、水位制御器
    からの自動信号を第一給水系と第二給水系との何れか一
    方に切替出力する切替手段とを有し、水位制御器による
    第二給水系の自動制御時、第一給水系の自動制御に切替
    え構成する給水制御装置において、前記第二給水系の自
    動制御時、第一給水系に大きさが次第に漸増する駆動信
    号を出力して第一給水系を駆動させておく手段と、第一
    給水系が安定運転領域に入ったとき、水位制御器による
    第二給水系の自動制御から第一の給水系の自動制御によ
    る切替えると共に、第一の給水系の駆動信号の大きさと
    第二給水系に対する駆動信号の大きさとの双方を、切替
    え前の駆動信号の大きさに夫々一致させる手段とを有す
    ることを特徴とする給水制御装置。
  4. 【請求項4】 入力された駆動信号に従い、タンクに夫
    々独立的に給水する少なくとも第一,第二給水系と、該
    第一,第二給水系に自動信号を出力し、かつタンク内を
    所望の水位に制御する水位制御器と、水位制御器に対し
    第一給水系と第二給水系とを選択的に切替可能に接続
    し、水位制御器からの自動信号を第一給水系と第二給水
    系との何れか一方に出力する切替手段とを有し、水位制
    御器による第二給水系の自動制御時、第一給水系の自動
    制御に切替える給水制御装置において、第二給水系の自
    動制御中に第一給水系の安定運転領域を検出したとき、
    切替手段に切替指令を出力する構成制御部と、第一給水
    系,第二給水系に対しフィードフォワード信号として出
    力する補償器とを有し、補償器は、第二給水系の自動制
    御時、第一給水系に次第に大きさが漸増するフィードフ
    ォワード信号を出力する手段と、切替手段の切替え時、
    第一給水系に対し、水位制御器における自動信号の大き
    さ分だけフィードフォワード信号を下げて出力すると共
    に、第二給水系に対し、水位制御器による自動信号の大
    きさ分だけフィードフォワード信号を下げて出力し、第
    一給水系への駆動信号の大きさと第二給水系への駆動信
    号の大きさとを、切替え前の駆動信号の大きさに一致さ
    せる手段とを有することを特徴とする給水制御装置。
  5. 【請求項5】 入力された駆動信号に従い、タンクに夫
    々独立的に給水する少なくとも第一,第二給水系と、該
    第一,第二給水系に自動信号を出力し、かつタンク内を
    所望の水位に制御する水位制御器と、水位制御器に対し
    第一給水系と第二給水系とを選択的に切替可能に接続
    し、水位制御器からの自動信号を第一給水系と第二給水
    系との何れか一方に出力する切替手段とを有し、水位制
    御器による第二給水系の自動制御時、第一給水系の自動
    制御に切替える給水制御装置において、第二給水系の自
    動制御中に第一給水系の安定運転領域を検出したとき、
    切替手段に切替指令を出力する構成制御部と、第一給水
    系,第二給水系に対しフィードフォワード信号として出
    力する補償器とを有し、補償器は、第二給水系の自動制
    御時、第一給水系に次第に大きさが漸増するフィードフ
    ォワード信号を出力する手段と、切替手段の切替え時、
    第一給水系に対し、水位制御器における自動信号の大き
    さ分だけフィードフォワード信号を下げて出力すると共
    に、第二給水系に対し、水位制御器による自動信号の大
    きさ分だけフィードフォワード信号を下げて出力し、第
    一給水系への駆動信号の大きさと第二給水系への駆動信
    号の大きさとを、切替え前の駆動信号の大きさと一致さ
    せる手段と、第二給水系の駆動信号の大きさを次第に漸
    減させ、第二給水系を次第に停止させる手段とを有する
    ことを特徴とする給水制御装置。
JP7340913A 1995-12-27 1995-12-27 給水制御方法及びその装置 Pending JPH09178110A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7340913A JPH09178110A (ja) 1995-12-27 1995-12-27 給水制御方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7340913A JPH09178110A (ja) 1995-12-27 1995-12-27 給水制御方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09178110A true JPH09178110A (ja) 1997-07-11

Family

ID=18341462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7340913A Pending JPH09178110A (ja) 1995-12-27 1995-12-27 給水制御方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09178110A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113488207A (zh) * 2021-06-18 2021-10-08 中广核研究院有限公司 一种反应堆启动方法及系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113488207A (zh) * 2021-06-18 2021-10-08 中广核研究院有限公司 一种反应堆启动方法及系统
CN113488207B (zh) * 2021-06-18 2024-05-10 中广核研究院有限公司 一种反应堆启动方法及系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6124601B2 (ja)
JPH0333495A (ja) 復水ポンプ制御装置
JPH09178110A (ja) 給水制御方法及びその装置
JP2000297608A (ja) 発電所の給水ポンプ制御装置
JP3270287B2 (ja) 可変速給水装置
JP3772295B2 (ja) 給水ポンプバックアップ起動時の負荷制御方法
JPH08200608A (ja) 火力発電プラントの給水流量制御方法
JP2000274603A (ja) 給水制御装置
JP3670780B2 (ja) ポンプ流量制御方法
JPH0610845A (ja) 可変速給水装置
JPH0926108A (ja) 給水制御装置
JPH09160654A (ja) 水位制御方法および水位制御装置
JP3834356B2 (ja) 可変速水力プラント
JPS6356441B2 (ja)
JPH0658105A (ja) 給水ポンプ駆動用タービン制御方法及びその装置
JPS5886322A (ja) ボイラ給炭機の制御装置
JPH0256481B2 (ja)
JPH0441903A (ja) 給水制御装置
JPH02196170A (ja) ペルトン水車の電動サーボ制御装置
JP4541369B2 (ja) 可変速給水装置
JPH09210304A (ja) 沸騰水型原子力発電所の給水制御装置
JPH08334211A (ja) 蒸気発生プラントの給水制御装置
JPS6260603B2 (ja)
JPH01263598A (ja) 給水ポンプ切替装置
JP2001242285A (ja) 原子炉給水制御装置