JPH09177944A - 射出成形歯車 - Google Patents
射出成形歯車Info
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- JPH09177944A JPH09177944A JP33223395A JP33223395A JPH09177944A JP H09177944 A JPH09177944 A JP H09177944A JP 33223395 A JP33223395 A JP 33223395A JP 33223395 A JP33223395 A JP 33223395A JP H09177944 A JPH09177944 A JP H09177944A
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Abstract
スチック製の親子歯車を提供すること。 【解決手段】円筒形の子歯車用リム1と親歯車用リム2
は、夫々外周面に歯部1a,2aを形成している。第1
ディスク部3は、その外径部で子歯車用リム1の軸方向
の一端に一体化され、内径部でボス4の上端近傍位置に
一体化されている。第2ディスク部5は、その外径部で
親歯車用リム1の軸方向の略中間部に一体化され、内径
部で子歯車用リム1の軸方向の他端に一体化されてい
る。この第2ディスク部5の上面には、同一円周上に等
間隔に4個のゲート跡6が形成されており、子歯車用リ
ム1の内部には8個のリブ8が形成されている。
Description
製作されるプラスチック製の親子歯車に関する。
乃至図5に示した三つの例について説明する。先ず、図
3に示した第1従来例について説明する。図3(a)は
第1従来例の平面図であり、図3(b)は図3(a)の
C−C線断面図であり、図3(c)は底面図である。こ
の第1従来例は、外周面に歯部11aを形成した円筒形
の子歯車用リム11と、その子歯車用リム11と同心的
であって、外周面に歯部12aを形成した円筒形の親歯
車用リム12とを有している。
車用リム11の内周面に一体化され、内径部でボス14
に一体化されている。第2ディスク部15は、その外径
部で親歯車用リム12の内周面に一体化され、内径部で
子歯車用リム11に一体化されている。この第2ディス
ク部15の上面には、同一円周上に等間隔に4個のゲー
ト跡16が形成され、射出成形時にはこれらの位置か
ら、図3(b)に示したゲート17を介し溶融材料が注
入されたことを示している。また、子歯車用リム11の
内部は、図3(b)に示すように第1ディスク部13に
よって上下に分けられており、上方の内部には8個のリ
ブ18が、下方の内部にも同じく8個のリブ19が形成
されている。
る。図4(a)は第2従来例の平面図であり、図4
(b)は図4(a)のD−D線断面図であり、図4
(c)は底面図である。この従来例も、外周面に歯部2
1aを形成した円筒形の子歯車用リム21と、外周面に
歯部22aを形成した円筒形の親歯車用リム22とを有
しているが、唯一のディスク部23は、その外径部で親
歯車用リム22の内周面に一体化され、内径部でボス2
4に一体化されている。そして、子歯車用リム21の軸
方向の一端とも一体化されている。このディスク部23
の上面には、第1従来例と同様に4個のゲート跡26が
形成され、図4(b)にはゲート27が示されている。
また、子歯車用リム21の内部には8個のリブ28が形
成されている。
5(a)はその平面図であり、図5(b)は図5(a)
のE−E線断面図であり、図5(c)は底面図である。
図3の第1従来例においては、軸部としてボス14を形
成したもので説明したが、この従来例は、軸部として、
第1従来例のボス14に代え、実際の回転軸20を一体
成形したものである。そのため、回転軸20以外の部位
には第1従来例と同じ符号を付け説明を省略する。回転
軸20は中空であって、成形時における溶融材料の充填
効果と中空形状の補強を考慮して天板部20aが形成さ
れ、内部には補強用に4個のリブ20bが形成されてい
る。
ように、従来例においては、図3(b),図4(b),
図5(b)において、いずれも子歯車に対して上方から
肉抜きを行っていた。そのため、子歯車用リム11,2
1の上端位置の直径、即ち子歯車の上端位置の直径は、
成形時の収縮作用の差によって、下方の直径に対して大
きくなり、テーパー状になってしまう傾向があった。そ
の理由は、子歯車用リム11,21の上端部は、その上
面側と、内側にあるリブ間と、歯部の外側との、三方に
位置する金型の駒に接するため、下方部に比べて熱が奪
われ易く、冷却作用が早く働いてしまい、相対的に収縮
作用があまり働かないうちに固化してしまうからであ
る。このようにして生じる直径差は、特に歯部11a,
21aが斜歯(はすば)の場合には、その歯車精度を著
しく悪化させる原因となってしまう。そのため、上記の
ような従来例の製作に当たっては、その加工に大変苦労
をしていた。
めになされたものであって、その目的とするところは、
射出成形加工によって高い歯車精度が容易に得られるプ
ラスチック製の親子歯車を提供することである。
めに、本発明のプラスチック製の射出成形歯車は、軸部
と同心的な円筒形をしており外周面に歯部を形成した子
歯車用リムと、前記軸部と同心的な円筒形をしており外
周面に歯部を形成した親歯車用リムと、内径部で前記軸
部に一体化され外径部で前記子歯車用リムの軸方向の一
端に一体化された第1ディスク部と、内径部で前記子歯
車用リムの軸方向の他端に一体化され外径部で前記親歯
車用リムの軸方向の略中間部に一体化された第2ディス
ク部とを有し、成形加工時において該第2ディスク部か
ら金型内に溶融材料を注入して製作するようにする。
製の射出成形歯車は、前記軸部がボスであって、前記第
1ディスク部の内径部が、前記ボスに、該ボスの軸方向
の一端部近傍で一体化されているようにする。また、本
発明のプラスチック製の射出成形歯車は、強度をより向
上させる必要がある場合には、前記軸部から前記子歯車
用リムの内周面まで、放射状に複数のリブを形成するよ
うにする。
施例で説明する。図1は本発明の第1実施例を示したも
のであり、図1(a)は平面図、図1(b)は図1
(a)のA−A線断面図、図1(c)は底面図である。
また、図2は本発明の第2実施例を示したものであり、
図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)のB−B
線断面図、図2(c)は底面図である。これらの実施例
は、形状的に共通する点が多いため、図面上、同じ部位
には同じ符号を付けてある。
る。本実施例は軸部としてボスを形成した例である。本
実施例の親子歯車は、外周面に歯部1aを形成した円筒
形の子歯車用リム1と、その子歯車用リム1と同心的で
あって、外周面に歯部2aを形成した円筒形の親歯車用
リム2とを有している。第1ディスク部3は、図1
(b)から分かるように、その外径部で子歯車用リム1
の上端、即ち軸方向の一端に一体化され、内径部でボス
4の上端近傍位置に一体化されている。第2ディスク部
5は、その外径部で親歯車用リム2の軸方向の略中間部
に一体化され、内径部で子歯車用リム1の軸方向の他端
に一体化されている。この第2ディスク部5の上面に
は、同一円周上に等間隔に4個のゲート跡6が形成され
ており、図1(b)には射出成形時におけるゲート7が
示されている。また、子歯車用リム1の内部には8個の
リブ8が形成されている。
おいては、収縮作用が発生するのが一般的である。本実
施例において、第1ディスク部3で収縮が発生すると、
子歯車用リム1の上端がボス4側へ引っ張られた状態と
なる。それにより、子歯車用リム1は、その上端側と下
端側とで直径差がなくなり、子歯車用リム1の全体に亘
って略直径の均一な親子歯車を得ることができる。ま
た、上記のような収縮作用は、肉厚が厚くなるほど大き
く働く傾向がある。そのため、第1ディスク部3の肉厚
を厚くすればするほど子歯車用リム1の上端側の直径は
小さくなる。従って、第1ディスク部3の肉厚を変える
ことによって、子歯車用リム1の上端側の直径を細かく
制御することが可能となる。このようにして、子歯車用
リム1の直径を均一にし、より高精度な親子歯車を作る
ことが可能となる。
置は、図1(b),図2(b)に示すように第2ディス
ク部5の上面とすることが必要であり、もし、ゲート7
をそれ以外の位置、例えば第1ディスク部3の上面に設
けてしまうようなことをすると、溶融材料が充填された
とき、第1ディスク部3での溶融材料内の圧力が他の部
分に比べて著しく高くなり、第1ディスク部3での収縮
量が小さくなるので、子歯車用リム1の上端位置での直
径が、下端側に比べて大きくなってしまう。
内部にリブ8を形成しているが、このリブ8は周知のよ
うに強度補強のためのものである。実際に、はすば(斜
歯)を形成したプリンター用の親子歯車として、リブ8
のないものを製作してみたが、強度的には何ら問題がな
く、しかも本発明の目的に沿うものが製作できた。この
ように、本発明においてはリブ8を形成しないものにも
適用することができる。また、本実施例においては図1
(b)から分かるように、ボス4の上端部が第1ディス
ク部3より僅かに上方へ出ているが、この上端部は第1
ディスク部3と同一面になるようにしてもよいし、更に
上方へ突き出るようにしても構わず、そのようにして
も、子歯車用リム1の直径差には殆ど影響を及ぼさな
い。
説明する。本実施例は、第1実施例におけるボスに代
え、軸部として回転軸9を一体成形したものであり、そ
の他の構成は第1実施例の場合と同じである。この回転
軸9は中空であるため、強度補強を考慮に入れて、一方
の端部に天板部9aが形成され、内部には4個のリブ9
bが形成されている。そのほかの点については、第1実
施例についての説明が、そのまま本実施例にも適用でき
るので、重複を避けるために、それらの説明を省略す
る。
形成しているが、歯車が小型である場合のように、回転
軸9が細くてよい場合には、中空にしなくても本発明の
成果は得られる。また、本実施例における回転軸9は、
上下両端部の外径部で回転可能に軸受けされるものとし
て示したが、リブ9bを除き、回転軸9の下端部は内径
部で他の軸部材に支持されるようにしても差し支えない
し、またそのようにすることによって、該下端部だけに
よる片持ち構成としてもよい。そして、そのような片持
ち構成とする場合には、第1ディスク部3と天板部9a
を同一面に形成しても構わない。また、天板部9aは必
ずしも設けなくてよく、歯車の成形後、回転軸9aの上
下両側から回転軸9a内の金型の駒を抜くことができる
ような構造にしても差し支えない。
部5の上面に、4個のゲート7が同一円周上に且つ等間
隔に配置されているが、親子歯車の形状や金型の構造な
どによっては、ゲート7は1個でもよく、また、ゲート
7が複数の場合、その配置としては、同一円周上からず
れていたり、等間隔でなかったりしても差し支えない。
配慮をすることなく子歯車に直径差の生じない親子歯車
を製作することが可能となる。
は平面図、図(b)は図(a)のA−A線断面図、図
(c)は底面図である。
は平面図、図(b)は図(a)のB−B線断面図、図
(c)は底面図である。
図、図(b)は図(a)のC−C線断面図、図(c)は
底面図である。
図、図(b)は図(a)のD−D線断面図、図(c)は
底面図である。
図、図(b)は図(a)のE−E線断面図、図(c)は
底面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 軸部と同心的な円筒形をしており外周面
に歯部を形成した子歯車用リムと、前記軸部と同心的な
円筒形をしており外周面に歯部を形成した親歯車用リム
と、内径部で前記軸部に一体化され外径部で前記子歯車
用リムの軸方向の一端に一体化された第1ディスク部
と、内径部で前記子歯車用リムの軸方向の他端に一体化
され外径部で前記親歯車用リムの軸方向の略中間部に一
体化された第2ディスク部とを有し、成形加工時におい
て該第2ディスク部から金型内に溶融材料を注入して製
作されたことを特徴とするプラスチック製の射出成形歯
車。 - 【請求項2】 前記軸部がボスであって、前記第1ディ
スク部の内径部が、前記ボスに、該ボスの軸方向の一端
部近傍で一体化されていることを特徴とする請求項1に
記載のプラスチック製の射出成形歯車。 - 【請求項3】 前記軸部から前記子歯車用リムの内周面
まで、放射状に複数のリブを形成していることを特徴と
する請求項1又は2に記載のプラスチック製の射出成形
歯車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33223395A JP3395492B2 (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 射出成形歯車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33223395A JP3395492B2 (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 射出成形歯車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09177944A true JPH09177944A (ja) | 1997-07-11 |
JP3395492B2 JP3395492B2 (ja) | 2003-04-14 |
Family
ID=18252672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP33223395A Expired - Fee Related JP3395492B2 (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 射出成形歯車 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3395492B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001341688A (ja) * | 2000-06-05 | 2001-12-11 | Yamaha Motor Co Ltd | 電動自転車用モータ駆動ユニット |
JP2003028157A (ja) * | 2001-07-17 | 2003-01-29 | Nippon Thompson Co Ltd | 保持器のずれ防止機構を備えた有限直動案内ユニット |
JP2013130243A (ja) * | 2011-12-21 | 2013-07-04 | Canon Inc | 歯車及び画像形成装置 |
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1995
- 1995-12-20 JP JP33223395A patent/JP3395492B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001341688A (ja) * | 2000-06-05 | 2001-12-11 | Yamaha Motor Co Ltd | 電動自転車用モータ駆動ユニット |
JP4494592B2 (ja) * | 2000-06-05 | 2010-06-30 | ヤマハ発動機株式会社 | 電動自転車用モータ駆動ユニット |
JP2003028157A (ja) * | 2001-07-17 | 2003-01-29 | Nippon Thompson Co Ltd | 保持器のずれ防止機構を備えた有限直動案内ユニット |
JP2013130243A (ja) * | 2011-12-21 | 2013-07-04 | Canon Inc | 歯車及び画像形成装置 |
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JP3395492B2 (ja) | 2003-04-14 |
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