JPH09177917A - 遊星ローラ式動力伝達装置 - Google Patents
遊星ローラ式動力伝達装置Info
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- JPH09177917A JPH09177917A JP34353895A JP34353895A JPH09177917A JP H09177917 A JPH09177917 A JP H09177917A JP 34353895 A JP34353895 A JP 34353895A JP 34353895 A JP34353895 A JP 34353895A JP H09177917 A JPH09177917 A JP H09177917A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carrier
- planetary roller
- power transmission
- transmission device
- rolling surface
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/048—Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0487—Friction gearings
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Friction Gearing (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 遊星ローラとキャリアとの接触部における発
熱による装置の温度上昇を抑制するとともに、潤滑性能
の向上を図る。 【解決手段】 固定輪1と、該固定輪1に同心状に挿通
される太陽ローラ2と、固定輪1と太陽ローラ2との間
に圧接状態に介装される複数の遊星ローラ4と、その円
筒部に設けた複数のキャリアポケット7にそれぞれ遊星
ローラ4を収容するキャリア6とを備えた遊星ローラ式
動力伝達装置において、前記キャリア6を焼結材料にて
製作してなるものである。また、前記キャリアポケット
7の円周方向に向い合っている一方側の非転走面7b
を、開口端に向けて開いたテーパ面に形成してなるもの
である。更に、前記キャリアポケット7の円周方向に向
い合っている転走面7aと非転走面7bの少なくとも一
方に、軸方向に開放された潤滑剤だまり8を設けてなる
ものである。
熱による装置の温度上昇を抑制するとともに、潤滑性能
の向上を図る。 【解決手段】 固定輪1と、該固定輪1に同心状に挿通
される太陽ローラ2と、固定輪1と太陽ローラ2との間
に圧接状態に介装される複数の遊星ローラ4と、その円
筒部に設けた複数のキャリアポケット7にそれぞれ遊星
ローラ4を収容するキャリア6とを備えた遊星ローラ式
動力伝達装置において、前記キャリア6を焼結材料にて
製作してなるものである。また、前記キャリアポケット
7の円周方向に向い合っている一方側の非転走面7b
を、開口端に向けて開いたテーパ面に形成してなるもの
である。更に、前記キャリアポケット7の円周方向に向
い合っている転走面7aと非転走面7bの少なくとも一
方に、軸方向に開放された潤滑剤だまり8を設けてなる
ものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、減速機として用い
られる遊星ローラ式動力伝達装置に関する。
られる遊星ローラ式動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊星ローラ式動力伝達装置の一例
を図3〜図6について説明する。
を図3〜図6について説明する。
【0003】図3〜図6において、1は固定輪、2は太
陽軸3の軸端に一体に設けた太陽ローラで、固定輪1に
同心状に挿通される。4は固定輪1と太陽ローラ2との
間に圧接状態に介装される複数(例えば4個)の遊星ロ
ーラで、太陽軸3と同軸状に配置されるキャリア軸5の
軸端に一体に設けたベルエンド状のキャリア6の円筒部
に設けた複数(遊星ローラと同数)のキャリアポケット
7にそれぞれ収容される。キャリアポケット7は、遊星
ローラ4よりもわずかに大径で、遊星ローラ4のピッチ
円直径上に等間隔に配設されているとともに、軸方向に
延在してキャリア6の一端面に開口し、円周方向に向か
い合った転走面7a(トルク負荷面)と非転走面7b
(非トルク負荷面)とを有する。
陽軸3の軸端に一体に設けた太陽ローラで、固定輪1に
同心状に挿通される。4は固定輪1と太陽ローラ2との
間に圧接状態に介装される複数(例えば4個)の遊星ロ
ーラで、太陽軸3と同軸状に配置されるキャリア軸5の
軸端に一体に設けたベルエンド状のキャリア6の円筒部
に設けた複数(遊星ローラと同数)のキャリアポケット
7にそれぞれ収容される。キャリアポケット7は、遊星
ローラ4よりもわずかに大径で、遊星ローラ4のピッチ
円直径上に等間隔に配設されているとともに、軸方向に
延在してキャリア6の一端面に開口し、円周方向に向か
い合った転走面7a(トルク負荷面)と非転走面7b
(非トルク負荷面)とを有する。
【0004】このような構成において、太陽軸3を入力
側、キャリア軸5を出力側とする減速機として利用する
場合、太陽軸3から入力された動力は、太陽ローラ2、
複数の遊星ローラ4、キャリア6を経てキャリア軸5に
出力される。すなわち、太陽軸3が回転すると、太陽軸
3の回転に伴い太陽ローラ2との間の摩擦力によって各
々の遊星ローラ4が自転しながら公転し、この各々の遊
星ローラ4がキャリア6とすべり接触することで動力伝
達が行なわれてキャリア6が回転し、キャリア6の回転
に伴いキャリア軸5が回転する。
側、キャリア軸5を出力側とする減速機として利用する
場合、太陽軸3から入力された動力は、太陽ローラ2、
複数の遊星ローラ4、キャリア6を経てキャリア軸5に
出力される。すなわち、太陽軸3が回転すると、太陽軸
3の回転に伴い太陽ローラ2との間の摩擦力によって各
々の遊星ローラ4が自転しながら公転し、この各々の遊
星ローラ4がキャリア6とすべり接触することで動力伝
達が行なわれてキャリア6が回転し、キャリア6の回転
に伴いキャリア軸5が回転する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記遊星ローラ式動力
伝達装置では、遊星ローラ4の自転および公転によっ
て、遊星ローラ4とキャリアポケット7の転走面7aと
がすべり接触しているため、遊星ローラ4とキャリア6
との接触部におけるすべり接触による発熱が避けられな
い。この発熱により、負荷トルクや回転数の増加に伴
い、装置内の温度が異常に上昇して潤滑剤が劣化し、遊
星ローラ4やキャリアポケット7の転走面7aの摩耗、
およびトルク伝達効率の低下等を招く原因となる可能性
があり、改善策が要望されていた。
伝達装置では、遊星ローラ4の自転および公転によっ
て、遊星ローラ4とキャリアポケット7の転走面7aと
がすべり接触しているため、遊星ローラ4とキャリア6
との接触部におけるすべり接触による発熱が避けられな
い。この発熱により、負荷トルクや回転数の増加に伴
い、装置内の温度が異常に上昇して潤滑剤が劣化し、遊
星ローラ4やキャリアポケット7の転走面7aの摩耗、
およびトルク伝達効率の低下等を招く原因となる可能性
があり、改善策が要望されていた。
【0006】本発明は、前記要望に応じるもので、遊星
ローラとキャリアとの接触部における発熱による装置内
の温度上昇を抑制するとともに、潤滑性能の向上を図る
ことにより、高出力化および高速化にも充分対応できる
遊星ローラ式動力伝達装置を提供することを目的とす
る。
ローラとキャリアとの接触部における発熱による装置内
の温度上昇を抑制するとともに、潤滑性能の向上を図る
ことにより、高出力化および高速化にも充分対応できる
遊星ローラ式動力伝達装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前述した目的を
達成するため、次のような構成を採用したことを特徴と
する。
達成するため、次のような構成を採用したことを特徴と
する。
【0008】すなわち、本発明は、固定輪と、該固定輪
に同心状に挿通される太陽ローラと、固定輪と太陽ロー
ラとの間に圧接状態に介装される複数の遊星ローラと、
その円筒部に設けた複数のキャリアポケットにそれぞれ
遊星ローラを収容するキャリアとを備えた遊星ローラ式
動力伝達装置において、前記キャリアを焼結材料にて製
作してなるものである。
に同心状に挿通される太陽ローラと、固定輪と太陽ロー
ラとの間に圧接状態に介装される複数の遊星ローラと、
その円筒部に設けた複数のキャリアポケットにそれぞれ
遊星ローラを収容するキャリアとを備えた遊星ローラ式
動力伝達装置において、前記キャリアを焼結材料にて製
作してなるものである。
【0009】また本発明は、前記遊星ローラ式動力伝達
装置において、前記キャリアポケットの円周方向に向か
い合っている一方側の非転走面を、開口端に向けて開い
たテーパ面に形成してなるものである。
装置において、前記キャリアポケットの円周方向に向か
い合っている一方側の非転走面を、開口端に向けて開い
たテーパ面に形成してなるものである。
【0010】更に本発明は、前記遊星ローラ式動力伝達
装置において、前記キャリアポケットの円周方向に向か
い合っている転走面と非転走面の少なくとも一方に、軸
方向に開放された潤滑剤だまりを設けてなるものであ
る。
装置において、前記キャリアポケットの円周方向に向か
い合っている転走面と非転走面の少なくとも一方に、軸
方向に開放された潤滑剤だまりを設けてなるものであ
る。
【0011】前記構成において、焼結材料は潤滑剤粉末
あるいは潤滑性能の良好な金属粉末を混合して成形可能
であることから、キャリアを焼結材料で製作すること
で、遊星ローラとキャリアポケットの転走面とのすべり
接触により発生する熱を抑制することができる。
あるいは潤滑性能の良好な金属粉末を混合して成形可能
であることから、キャリアを焼結材料で製作すること
で、遊星ローラとキャリアポケットの転走面とのすべり
接触により発生する熱を抑制することができる。
【0012】また、キャリアポケットの非転走面を開口
端に向けて開くテーパ面に形成したので、キャリアを成
形型にて加圧成形する際、キャリアポケットから成形型
が抜け易い。
端に向けて開くテーパ面に形成したので、キャリアを成
形型にて加圧成形する際、キャリアポケットから成形型
が抜け易い。
【0013】更に、キャリアポケットの転走面と非転走
面の少なくとも一方に潤滑剤だまりを設けたので、遊星
ローラとキャリアとの間で充分な潤滑がなされる。
面の少なくとも一方に潤滑剤だまりを設けたので、遊星
ローラとキャリアとの間で充分な潤滑がなされる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
及び図2に基づいて説明する。
及び図2に基づいて説明する。
【0015】図1に示すように、この実施の形態の遊星
ローラ式動力伝達装置は、基本的構成は、従来の装置と
同様、固定輪1と、太陽軸3の軸端に一体に設けられ、
固定輪1に同心状に挿通される太陽ローラ2と、固定輪
1と太陽ローラ2との間に圧接状態に介装される複数
(例えば4個)の遊星ローラ4と、太陽軸3と同軸状に
配置されるキャリア軸5の軸端に一体に設けられ、その
円筒部に設けられた複数(遊星ローラと同数)のキャリ
アポケット7に遊星ローラ4がそれぞれ遊嵌されるベル
エンド状のキャリア6とから構成されている。
ローラ式動力伝達装置は、基本的構成は、従来の装置と
同様、固定輪1と、太陽軸3の軸端に一体に設けられ、
固定輪1に同心状に挿通される太陽ローラ2と、固定輪
1と太陽ローラ2との間に圧接状態に介装される複数
(例えば4個)の遊星ローラ4と、太陽軸3と同軸状に
配置されるキャリア軸5の軸端に一体に設けられ、その
円筒部に設けられた複数(遊星ローラと同数)のキャリ
アポケット7に遊星ローラ4がそれぞれ遊嵌されるベル
エンド状のキャリア6とから構成されている。
【0016】この実施の形態の遊星ローラ式動力伝達装
置が従来のものと異なるのは、キャリア6を焼結材料に
て製作するとともに、キャリア6のキャリアポケット7
の円周方向に向かい合っている一方側の非転走面7b
を、開口端に向けて開かれるテーパ面(テーパ角度θ)
に形成し(図2参照)、または、該非転走面7bに軸方
向に開放される軸方向溝形状をなした複数(例えば4
本)の潤滑剤だまり8を設けたことである。
置が従来のものと異なるのは、キャリア6を焼結材料に
て製作するとともに、キャリア6のキャリアポケット7
の円周方向に向かい合っている一方側の非転走面7b
を、開口端に向けて開かれるテーパ面(テーパ角度θ)
に形成し(図2参照)、または、該非転走面7bに軸方
向に開放される軸方向溝形状をなした複数(例えば4
本)の潤滑剤だまり8を設けたことである。
【0017】キャリア6は、潤滑性能の良好な金属粉末
あるいは潤滑剤粉末を加えた焼結材料を成形型にて加圧
成形し、これを高温にて焼結して製作されており、これ
によって遊星ローラ4とのすべり接触面での良好な潤滑
性能が得られる。
あるいは潤滑剤粉末を加えた焼結材料を成形型にて加圧
成形し、これを高温にて焼結して製作されており、これ
によって遊星ローラ4とのすべり接触面での良好な潤滑
性能が得られる。
【0018】具体的な焼結材料の例としては、鉄−炭素
−銅系焼結材料(C 0.2〜 1.0%、Cu 1〜 5%程度の
もの)があげられる。
−銅系焼結材料(C 0.2〜 1.0%、Cu 1〜 5%程度の
もの)があげられる。
【0019】前記構成により、遊星ローラ4の自転およ
び公転によって、遊星ローラ4とキャリア6のキャリア
ポケット7の転走面7aとのすべり接触部の潤滑性能が
良好であるため、接触部での発熱が抑制される。これに
より、負荷トルクや回転数を増加した場合でも、発熱に
よる潤滑剤の劣化が回避されてキャリアポケット7の転
走面7aの摩耗、およびトルク伝達効率の低下等が生じ
ず、長期にわたって所期の性能を維持することができ
る。
び公転によって、遊星ローラ4とキャリア6のキャリア
ポケット7の転走面7aとのすべり接触部の潤滑性能が
良好であるため、接触部での発熱が抑制される。これに
より、負荷トルクや回転数を増加した場合でも、発熱に
よる潤滑剤の劣化が回避されてキャリアポケット7の転
走面7aの摩耗、およびトルク伝達効率の低下等が生じ
ず、長期にわたって所期の性能を維持することができ
る。
【0020】また、キャリアポケット7の非転走面7b
が、開口端に向けて開くテーパ面に形成されたものであ
るので、キャリア6を成形型にて加圧成形する際、キャ
リアポケット7から成形型が抜け易い。したがって、キ
ャリア6の製作が容易である。尚、キャリアポケット7
の転走面7aをテーパ面に形成すると、転走面7aに遊
星ローラ4が均等に接触しなくなり偏荷重の原因とな
る。
が、開口端に向けて開くテーパ面に形成されたものであ
るので、キャリア6を成形型にて加圧成形する際、キャ
リアポケット7から成形型が抜け易い。したがって、キ
ャリア6の製作が容易である。尚、キャリアポケット7
の転走面7aをテーパ面に形成すると、転走面7aに遊
星ローラ4が均等に接触しなくなり偏荷重の原因とな
る。
【0021】更に、キャリアポケット7の非転走面7b
に、潤滑剤だまり8を設けてあるので、潤滑剤だまり8
に保持された潤滑剤が遊星ローラ4によってキャリアポ
ケット7の転走面7aに供給され、遊星ローラ4とキャ
リアポケット7の転走面7aとの間の潤滑が充分になさ
れる。この潤滑剤だまり8は、軸方向に開放してあるの
で、型抜きの観点からも容易に製作することが可能であ
る。
に、潤滑剤だまり8を設けてあるので、潤滑剤だまり8
に保持された潤滑剤が遊星ローラ4によってキャリアポ
ケット7の転走面7aに供給され、遊星ローラ4とキャ
リアポケット7の転走面7aとの間の潤滑が充分になさ
れる。この潤滑剤だまり8は、軸方向に開放してあるの
で、型抜きの観点からも容易に製作することが可能であ
る。
【0022】尚、上記実施の形態では、キャリア6のキ
ャリアポケット7の非転走面7bに潤滑剤だまり8を設
けているが、キャリア6のキャリアポケット7の転走面
7aに潤滑剤だまり8を設けてもよいし、キャリア6の
キャリアポケット7の転走面7aと非転走面7bとの両
方に潤滑剤だまり8を設けてもよい。
ャリアポケット7の非転走面7bに潤滑剤だまり8を設
けているが、キャリア6のキャリアポケット7の転走面
7aに潤滑剤だまり8を設けてもよいし、キャリア6の
キャリアポケット7の転走面7aと非転走面7bとの両
方に潤滑剤だまり8を設けてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャリアを焼結材料で製作したことにより、遊星ローラ
とキャリアポケットの転走面とのすべり接触部の潤滑性
能向上により接触部の温度上昇が抑制されるため、負荷
トルクや回転数を増加した場合でも、潤滑剤の劣化、キ
ャリアポケットの転走面の摩耗、およびトルク伝達効率
の低下等が生じず、長期にわたって所期の性能を維持す
ることができる。また、キャリアポケットの非転走面を
開口端に向けて開くテーパ面に形成したことにより、キ
ャリアを成形型にて加圧成形する際、キャリアポケット
から成形型が抜け易くなるので、キャリアを容易に製作
することができる。更に、キャリアポケットの転走面と
非転走面の少なくとも一方に潤滑剤だまりを設けたこと
により、遊星ローラとキャリアとの間で充分な潤滑がな
され、潤滑性能の向上を図ることができる。したがっ
て、高出力化および高速化にも充分対応できる遊星ロー
ラ式動力伝達装置を提供することができる。
キャリアを焼結材料で製作したことにより、遊星ローラ
とキャリアポケットの転走面とのすべり接触部の潤滑性
能向上により接触部の温度上昇が抑制されるため、負荷
トルクや回転数を増加した場合でも、潤滑剤の劣化、キ
ャリアポケットの転走面の摩耗、およびトルク伝達効率
の低下等が生じず、長期にわたって所期の性能を維持す
ることができる。また、キャリアポケットの非転走面を
開口端に向けて開くテーパ面に形成したことにより、キ
ャリアを成形型にて加圧成形する際、キャリアポケット
から成形型が抜け易くなるので、キャリアを容易に製作
することができる。更に、キャリアポケットの転走面と
非転走面の少なくとも一方に潤滑剤だまりを設けたこと
により、遊星ローラとキャリアとの間で充分な潤滑がな
され、潤滑性能の向上を図ることができる。したがっ
て、高出力化および高速化にも充分対応できる遊星ロー
ラ式動力伝達装置を提供することができる。
【図1】本発明に係わる遊星ローラ式動力伝達装置を示
す一部を破断した斜視図である。
す一部を破断した斜視図である。
【図2】本発明に係わる遊星ローラ式動力伝達装置にお
けるキャリアを示し、(a)はその正面図、(b)は
(a)のb−b線に沿った一部断面図である。
けるキャリアを示し、(a)はその正面図、(b)は
(a)のb−b線に沿った一部断面図である。
【図3】従来の遊星ローラ式動力伝達装置を示す斜視図
である。
である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】図4のA−Aに沿った断面図である。
【図6】従来の遊星ローラ式動力伝達装置におけるキャ
リアを示し、(a)はその正面図、(b)は(a)のb
−b線に沿った一部断面図である。
リアを示し、(a)はその正面図、(b)は(a)のb
−b線に沿った一部断面図である。
1 固定輪 2 太陽ローラ 3 太陽軸 4 遊星ローラ 5 キャリア軸 6 キャリア 7 キャリアポケット 7a 転走面(トルク負荷面) 7b 非転走面(非トルク負荷面) 8 潤滑剤だまり
Claims (4)
- 【請求項1】 固定輪と、該固定輪に同心状に挿通され
る太陽ローラと、固定輪と太陽ローラとの間に圧接状態
に介装される複数の遊星ローラと、その円筒部に設けた
複数のキャリアポケットにそれぞれ遊星ローラを収容す
るキャリアとを備えた遊星ローラ式動力伝達装置におい
て、 前記キャリアを焼結材料にて製作したことを特徴とする
遊星ローラ式動力伝達装置。 - 【請求項2】 前記キャリアポケットの円周方向に向か
い合っている一方側の非転走面を、開口端に向けて開い
たテーパ面に形成したことを特徴とする請求項1記載の
遊星ローラ式動力伝達装置。 - 【請求項3】 前記キャリアポケットの円周方向に向い
合っている転走面と非転走面のどちらか一方に、軸方向
に開放された潤滑剤だまりを設けたことを特徴とする請
求項1または2記載の遊星ローラ式動力伝達装置。 - 【請求項4】 前記キャリアポケットの円周方向に向い
合っている転走面と非転走面の両方に、軸方向に開放さ
れた潤滑剤だまりを設けたことを特徴とする請求項1ま
たは2記載の遊星ローラ式動力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34353895A JPH09177917A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 遊星ローラ式動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34353895A JPH09177917A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 遊星ローラ式動力伝達装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09177917A true JPH09177917A (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=18362300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34353895A Withdrawn JPH09177917A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 遊星ローラ式動力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09177917A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999038647A1 (de) * | 1998-01-29 | 1999-08-05 | Pmv D.O.O. | Bohr- bzw. fräskopf |
JP2006118581A (ja) * | 2004-10-21 | 2006-05-11 | Nachi Fujikoshi Corp | 遊星ローラ式動力伝達装置 |
DE19838409B4 (de) * | 1997-08-22 | 2007-10-04 | Koyo Seiko Co., Ltd. | Planetenrollengetriebe |
WO2009017308A1 (en) * | 2007-07-31 | 2009-02-05 | Byung-Jun Song | Apparatus for feeding foil of printing machine with tension |
CN108953531A (zh) * | 2017-05-18 | 2018-12-07 | 株式会社捷太格特 | 行星辊式动力传递装置 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP34353895A patent/JPH09177917A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19838409B4 (de) * | 1997-08-22 | 2007-10-04 | Koyo Seiko Co., Ltd. | Planetenrollengetriebe |
WO1999038647A1 (de) * | 1998-01-29 | 1999-08-05 | Pmv D.O.O. | Bohr- bzw. fräskopf |
JP2006118581A (ja) * | 2004-10-21 | 2006-05-11 | Nachi Fujikoshi Corp | 遊星ローラ式動力伝達装置 |
WO2009017308A1 (en) * | 2007-07-31 | 2009-02-05 | Byung-Jun Song | Apparatus for feeding foil of printing machine with tension |
CN108953531A (zh) * | 2017-05-18 | 2018-12-07 | 株式会社捷太格特 | 行星辊式动力传递装置 |
CN108953531B (zh) * | 2017-05-18 | 2022-12-06 | 株式会社捷太格特 | 行星辊式动力传递装置 |
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Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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